説明

クリーニング組成物

本発明は、表面上の汚れをクリーニングするために適当なクリーニング組成物に関する。本発明は、また、第1成分として本発明のクリーニング組成物と、第2成分として吸収剤とを含んでなる、表面、ことに汚れた表面をクリーニングするキットに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面上の汚れをクリーニングするために適当なクリーニング組成物に関する。本発明は、また、1成分として本発明のクリーニング組成物を含んでなる、表面、ことに汚れた表面をクリーニングするキットに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
表面クリーニング組成物は商業的に重要な製品であり、そして汚物、あか、汚れおよび不純物の表面、例えば、硬質表面および柔質表面からの除去を促進において広い実用性を有する。
米国特許出願no. 2006/0063689は、尿素塩酸塩、界面活性剤、水、および1種または2種以上のグリコールエーテルを含む、コンクリートクリーナーおよび調製組成物に関する。
【0003】
米国特許第5,723,424号はコンクリートクリーニング混合物に関する。この混合物は2つの成分から成り、そして2つの成分の各々は2つの構成成分を有する。第1成分の第1構成成分は万能吸収粘土物質から成るが、第2構成部分はキャットリターまたはアタパルジャイト型粘土である。第1成分の構成成分の両方は粒状物質である。第2成分もまた2つの構成成分を有するが、第1はカオリン型粘土であり、そして第2構成成分は微粉砕粘土ダストである。第1成分は、汚染されたコンクリートの表面に適用したとき、緩和し、硬化した油またはグリースの堆積物を破壊するが、第2成分の構成成分は、第1成分の残留物が除去された後、コンクリート表面に適用したとき、コンクリートの孔および隙間から油を吸収し、コンクリートに白化効果を与え、そしてまたコンクリートの孔および隙間を密閉する。
【0004】
米国特許第5,951,784号は、自動車の油およびグリースの汚れをコンクリートからクリーニングするための無危険成分組成物に関する。
WO 2005/049783には、1種または2種以上のアニオン界面活性剤および/または非イオン界面活性剤、増粘剤および不透明化構成成分を含んでなる水性、希釈可能な硬質表面クリーニング組成物が開示されている。
【0005】
米国特許第6,716,804-B2号には、a) 水溶性エトキシレート、b) 水不溶性エトキシレート、およびc) 両性界面活性剤およびアニオン界面活性剤 (またはカップラー) またはそれらの混合物を含んでなるクリーナー/脱脂組成物が開示されている。
莫大な数のクリーニング組成物がこの分野において知られているが、それにもかかわらず、汚れた表面をクリーニングするために適当な特別なクリーニング組成物が望まれかつ必要とされている。
【発明の開示】
【0006】
発明の要約
本発明は、希釈または非希釈の形態で、表面、ことに汚れた表面、例えば、コンクリート表面のような硬質表面のクリーニングに使用できるクリーニング組成物に関する。また、本発明のクリーニング組成物は、汚れた表面をクリーニングするために適当なすぐに使用できる (または使用中の) キットにおいて活性クリーニング基剤/成分として使用できる。
【0007】
第1の面において、本発明は、溶媒と泡発生成分とを含んでなるクリーニング組成物に関する。好ましい態様において、クリーニング組成物は泡の形態を有する。
【0008】
本発明のクリーニング組成物は泡発生成分を含んでなる。
泡発生成分は界面活性剤または任意の他の泡発生成分であることができる。好ましい態様において、泡発生成分はアニオン界面活性剤または1種または2種以上のアニオン界面活性剤の組合わせを含んでなる。泡発生成分の例は、硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、硫酸アルキルアミドエーテル、硫酸アルキルアリールポリエーテル、硫酸アルキルアリール、スルホン酸アルキルアリール、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルアミド、スルホン酸アルキルアリール、スルホン酸ベンゼン、スルホン酸α-オレフィン、リン酸アルキル、リン酸エステル、リン酸アルキルエーテル、アシルサルコンシネートおよびカルボン酸アルキルから成る群から選択されるものである。
【0009】
アニオン界面活性剤については、詳しく後述する。
本発明のクリーニング組成物は、1種または2種以上の泡増強剤をさらに含有できる。泡増強剤の例は、第一級アルコール、グリセロールエーテル、スルフォラニルエーテル、グリセロールエステル、アミド、スルフォラニルアミド、エタノールアミド、ジエタノールアミド、ベタイン、アミンオキシド、スルホベタイン、スルホキシド、アルキルアミン塩およびアルコールエトキシレートから成る群から選択されるものである。
【0010】
用語 「界面活性剤」 は、親水性部分および疎水性部分の相対量が適当であるとき表面活性を示す、1または2以上の親水性基および1または2以上の疎水性基を有する分子の1クラスに属する分子を意味する。
用語 「水溶性界面活性剤」 は、温室において7% (重量/重量基準) より高い水中溶解度を有する界面活性剤を意味する。
用語 「水不溶性界面活性剤」 は、温室において7% (重量/重量基準) より低い、好ましくは2%より低い水中溶解度を有する、ことに完全に不溶性の界面活性剤を意味する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明の詳細な説明
本発明のクリーニング組成物は、希釈または非希釈の形態で、表面、ことに汚れた表面、例えばコンクリート表面のような硬質表面のクリーニングに使用できる。また、本発明のクリーニング組成物は、汚れた表面をクリーニングするために適当な、すぐに使用できる (または使用中の) キット、例えば2またはそれ以上の成分のキットにおいて活性クリーニング基剤/成分として使用できる。
【0012】
クリーニング組成物
第1の面において、本発明は溶媒と泡発生成分とを含んでなるクリーニング組成物に関する。クリーニング組成物は泡の形態であるか、あるいはよく知られている、例えば機械的、手段により容易に泡に変換/転換できる水性クリーニング組成物であることができる。
【0013】
本発明のクリーニング組成物のpHは使用に依存して変化することができるが、典型的には3〜12、好ましくは7〜11、好ましくは8〜10の範囲、ことに約pH 9である。
本発明のクリーニング組成物は、表面、好ましくは汚れた硬質表面または柔質表面のクリーニングに使用できる。
【0014】
考えられる硬質表面の例は、コンクリート、金属、ガラス、木材、プラスチック、リノリウムおよび同様な表面である。硬質表面はトイレ、シャワー室、バスタブ、流し、カウンター甲板、壁、床において見出され、そしてまた道路表面を包含する。
考えられる柔質表面の例は、カーペット、家具、椅子張り布帛、スリッパー、衣服および他の繊維材料の表面である。
【0015】
本発明のクリーニング組成物は、例えば、最終ユーザーにより、1:1〜1:2000 (クリーニング組成物:水) の比、好ましくは1:1〜1:250 (クリーニング組成物:水) の比に希釈することができる。また、最終ユーザーは、必要に応じて、塩または緩衝化塩を希釈した組成物に添加して必要な/所望のクリーニング効能を得ることができる。
【0016】
本発明のクリーニング組成物は、汚れ、例えばグリースおよび/または油の汚れを硬質表面または柔質表面から除去するために適当である。ことに考えられる硬質表面は、油で汚れた表面、例えば油で汚れたコンクリート表面を包含する。このような油で汚れた表面は、例えば、パーキング領域、ガレージの床、道路および車道において見出される。水洗水を意図的に、例えば、排水溝に流しいれることができないので、最少量の水を使用して、このような表面をクリーニングすることが望ましい。
【0017】

本発明のクリーニング組成物は、適当な機械的デバイス/装置を使用することによって、表面に泡として放出できる。泡を発生させるこのような機械的デバイス/装置は、この分野においてよく知られている。泡の形成を促進するために、配合物は成分と作用物質との固有の組合わせを含有する。なぜなら、泡の形成および泡の両方の安定性が必要であるからである。典型的には、これらの必要条件は、泡発生成分、典型的には効率よい泡の形成を可能とする1種または2種以上の界面活性剤の混入、および泡を安定化する泡増強剤の混入により満足することができる。大部分の界面活性剤はある程度の泡の形成を可能とするであろう。しかしながら、好ましい界面活性剤は、1) 効率よい泡の形成を可能とするか、あるいは2) 泡増強剤により影響を受ける界面活性剤である。
【0018】
泡発生成分
好ましい泡発生界面活性剤は、アニオン界面活性剤、ことに線状の、または分枝が最小であるアニオン界面活性剤、例えば、硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、硫酸アルキルアミドエーテル、硫酸アルキルアリールポリエーテル、硫酸アルキルアリール、スルホン酸アルキルアリール、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルアミド、スルホン酸アルキルアリール、スルホン酸ベンゼン、スルホン酸α-オレフィン、リン酸アルキル、リン酸エステル、リン酸アルキルエーテル、アシルサルコンシネートおよびカルボン酸アルキルから成る群から選択される界面活性剤である。特別に考えられる泡発生成分は、炭化水素鎖が8〜16炭素単位である、好ましくは10〜14炭素単位である硫酸アルキルまたはスルホン酸アルキルを包含する。アニオン界面活性剤、デシル硫酸ナトリウムおよび/またはドデシル硫酸ナトリウムはことに好ましい。泡発生成分として適当な商業的に入手可能なアニオン界面活性剤は、POLYSTEP B-25TMおよび/またはSTEPANOL WA-EXTRATMを包含する。
【0019】
泡増強剤
本発明のクリーニング組成物は、1種または2種以上の泡増強剤をさらに含有する。泡増強剤の例は、第一級アルコール、グリセロールエーテル、スルフォラニルエーテル、グリセロールエステル、アミド、スルフォラニルアミド、エタノールアミド、ジエタノールアミド、ベタイン、アミンオキシド、スルホベタイン、スルホキシド、アルキルアミン塩およびアルコールエトキシレートから成る群から選択されるものである。
【0020】
泡増強剤は、下記の1種または2種以上を包含する任意の泡増強剤であることができる。
- 第一級アルコール: 非限定的例は8〜16炭素の炭化水素長さをもつ線状アルコール、例えば、n-オクタノール、n-ノニルアルコール、n-ウンデカノール、n-トリデカノール、n-デカノール、n-ドデカノール、n-テトラデカノールおよびn-ヘキサデカノールである。
- グリセロールエーテル: 非限定的例は、アルファ-(n-オクチル) グリセロールエーテル、アルファ-(n-デシル) グリセロールエーテル、アルファ-(n-ドデシル) グリセロールエーテルである。
【0021】
- スルフォラニルエーテル: 非限定的例は、デシル3-スルフォラニルエーテルおよびヘキサデシル3-スルフォラニルエーテルである。
- グリコールエステル: 非限定的例は、グリセロールモノカプレート、グリセロールモノラウレート、ペンタエリトリトールモノカプレートおよび、ンタエリトリトールモノラウレートである。
【0022】
- アミド: 非限定的例は、オクタンアミド、デカンアミドおよびドデカンアミドである。
- スルフォラニルアミド: 非限定的例は、n-(3-スルフォラニル) ラウラミドである。
- エタノールアミド: 非限定的例は、n-(ヒドロキシエチル) ラウラミドおよびココナツ油のモノエタノールアミドである。
【0023】
- ジエタノールアミド: 非限定的例は、ココナツのジエタノールアミドである。
- ベタイン: 非限定的例は、ココミドプロピルベタインおよびラウリルベタインである。
- アミンオキシド: 非限定的例は、ラウラミンオキシドおよびミリスチルアミンオキシドである。
- スルホベタイン: 非限定的例は、ラウリルスルホベタインである。
- スルホキシド。
- アルキルアミン塩: 非限定的例は、対応するアニオン界面活性剤に等しい炭素鎖長を有するアミン塩、例えば、(例えば) C10H21SO3-とともに使用すべき+N(CH3)3C10H21である。
【0024】
- アルコールエトキシレート: 非限定的例は下記の式を有するアルコールエトキシレートである: RO(CH2CH2O)nH、ここでRは炭化水素鎖長であり、そしてnはエチレンオキシドの平均モル数である。1つの好ましい態様において、アルコールエトキシレートは線状第一級、第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、ここでRはC9〜C16の鎖長を有し、そしてnは0〜6の範囲である。特に好ましい態様において、水不溶性非イオン界面活性剤は下記の式を有する線状第一級、第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートである: RO(CH2CH2O)nH、ここでRはC9〜11であり、そしてnは2.5である。他の好ましい態様において、RはC12-13の鎖長を有し、そしてnは3である。なお他の好ましい態様において、RはC12-13の鎖長を有し、そしてnは1である。
好ましい態様において、1種または2種以上の泡増強剤は水不溶性である。
【0025】
泡増強剤は水不溶性非イオン界面活性剤であることができる。好ましい泡増強剤は8〜18炭素単位の炭化水素鎖または最小の分枝鎖を有する水不溶性非イオン界面活性剤、例えば、第一級アルコール、グリセロールエーテル、アミド、N-極性置換アミドおよびアルコールエトキシレートである。安定な泡を発生させるためのアニオン界面活性剤と水不溶性界面活性剤との組合わせの概念は下記の文献に記載されている: W. M. SawyerおよびF. M. Fowkes、Interaction of Anion Detergents and Certain Polar Aliphatic Compounds in Foams and Micelles, J. Phys. Chem. 62 (1958) 、159-166、およびM. J. SchickおよびF. M. Fowkes、Foam Stabilizing Additives for Synthetic Detergents. Interaction of Additives and Detergents in Mixed Micelles、J. Phys. Chem. 61 (1957) 、1062-1066。好ましい特定の態様において、ドデシル硫酸ナトリウムをTOMADOLTM 91-2.5と組合わせる。なぜなら、それは炭化水素鎖長がTOMADOLTM 91-2.5と類似するからである。他の商品はBIO-SOFTTM N91-2.5である。
【0026】
デシル硫酸ナトリウムは、10炭素単位である炭化水素の長さおよび線形性のために、特別に好ましい。この長さは、より長い炭素鎖長をもつサルフェート、例えば、普通に使用されるドデシル硫酸ナトリウムと比較して、より効率よい泡形成を可能とするので好ましい。好ましい態様において、炭化水素鎖長は6〜16炭素単位、好ましくは8〜12炭素単位、ことに10炭素単位である。
【0027】
より効率よい泡形成について、少なくとも3つの理由が存在する。
* 第1に、より短い炭化水素はデシル硫酸ナトリウムの個々の分子をより小さくし、大量の溶液から空気/水界面への分子の拡散をより急速にし、ここで泡が生成し、これにより泡の生成をより効率よくする。
* 第2に、デシル硫酸ナトリウムの炭化水素鎖長はより短いので、その分子量はより低く、より高い分子量をもつ界面活性剤に比較して、所定の物質重量について単位体積当たりの分子濃度をより高くする。単位体積当たりの濃度がより高いと、空気/水界面に到達するために要求される距離をより短くし、泡生成をより効率よくすることができる。
* 第3に、10炭素単位の炭化水素鎖は泡生成間の泡安定性を適切するために十分な長さであり、これにより十分な体積の泡生成を可能とし、よりすぐれた泡生成効率に導く。
【0028】
ある態様において、本発明のクリーニング組成物は、1種または2種以上のアニオン界面活性剤と1種または2種以上の非イオン界面活性剤とを含んでなる。
【0029】
ある態様において、アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤との間の比は10:1〜1:10、好ましくは10:1〜1:4、より好ましくは8:1〜1:2、より好ましくは4:1〜1:2である。好ましい態様において、クリーニング組成物は水溶性アニオン界面活性剤および/または水不溶性アニオン界面活性剤を含有する。適当なアニオン界面活性剤の例は前述し、そして下記の節「界面活性剤」にさらに記載されている。水溶性アニオン界面活性剤は好ましい。非イオン界面活性剤は、水不溶性非イオン界面活性剤または水溶性非イオン界面活性剤またはそれらの混合物である。
【0030】
適当な非イオン界面活性剤の例は、下記の節「界面活性剤」に記載されている。ある態様において、アニオン界面活性剤と水不溶性非イオン界面活性剤との間の比は10:1〜1:10、好ましくは10:1〜1:4、より好ましくは8:1〜1:2、より好ましくは4:1〜1:2である。好ましい態様において、水溶性非イオン界面活性剤と水不溶性非イオン界面活性剤との間の比は10:1〜1:10、好ましくは1:10〜1:1、より好ましくは1:6〜1:1である。ある態様において、アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の全量との間の比は10:1〜1:10、好ましくは1:10〜1:1、より好ましくは6:1〜1:1である。
【0031】
ある態様において、本発明のクリーニング組成物は、泡発生成分として1種または2種以上のアニオン界面活性剤と1種または2種以上の塩および/または緩衝化塩とを含んでなり、ここで1種または2種以上の塩または緩衝化塩はクリーニング組成物の0.1〜10重量%、好ましくはクリーニング組成物の0.25〜2.5重量%、例えば0.5〜10重量%の量で存在する。好ましい態様において、アニオン界面活性剤は水溶性である。しかしながら、アニオン界面活性剤はまた水不溶性であることができる。適当なアニオン界面活性剤の例は、下記の節「界面活性剤」に記載されている。また、クリーニング組成物は1種または2種以上の非イオン界面活性剤をさらに含んでなることができる。非イオン界面活性剤は好ましくは水溶性であることができるが、また水不溶性であることができる。
【0032】
ある態様において、クリーニング組成物は水溶性非イオン界面活性剤と水不溶性非イオン界面活性剤との組合わせを含んでなる。適当な非イオン界面活性剤の例は、下記の節「界面活性剤」に記載されている。好ましい態様において、水溶性アニオン界面活性剤および水溶性非イオン界面活性剤は1:20〜2:1、好ましくは1:12〜1:1、ことに1:10〜1:5の比で存在する。本発明の態様において、1種または2種以上のアニオン界面活性剤と1種または2種以上の非イオン界面活性剤との間の比は、1:20〜2:1、好ましくは1:12〜1:1、ことに1:10〜1:5である。適当な塩および/または緩衝化塩の例は、下記の節「塩および緩衝化塩」に記載されている。
【0033】
ある態様において、泡発生成分はアニオン界面活性剤である。ある態様において、クリーニング組成物はアニオン界面活性剤と泡増強剤とを含んでなる。好ましい態様において、アニオン界面活性剤と泡増強剤との間の比は99.9:0.1〜0.1〜99.9である。泡増強剤がアルコールエトキシレートである場合、アニオン界面活性剤と泡増強剤との間の比は90:10〜10〜90、好ましくは70:30〜30:70、より好ましくは60:40〜40:60である。泡増強剤が水不溶性アルコールエトキシレートである場合、アニオン界面活性剤と泡増強剤との間の比は90:10〜10:90、好ましくは70:30〜30:70、より好ましくは60:40〜40:60である。
【0034】
泡増強剤が水不溶性第一級アルコールである場合、アニオン界面活性剤と泡増強剤との間の比は99.9:0.1〜80:20である。泡増強剤がモノエタノールアミドである場合、アニオン界面活性剤と泡増強剤との間の比は99.9:0.1〜50:50、好ましくは90:10〜70:30である。泡増強剤がジエタノールアミドである場合、アニオン界面活性剤と泡増強剤との間の比は99.9:0.1〜50:50、好ましくは90:10〜70:30である。泡増強剤がアミドである場合、アニオン界面活性剤と泡増強剤との間の比は99.9:0.1〜30:70、好ましくは90:10〜70:30である。泡増強剤がベタイン、アミンオキシドまたはスルホベタインである場合、アニオン界面活性剤と泡増強剤との間の比は99.9:0.1〜0.1:99.9、好ましくは95:5〜5:95、より好ましくは95:5〜70:30である。
【0035】
ある態様において、1種または2種以上の泡発生成分および1種または2種以上の泡増強剤を含む界面活性剤は全クリーニング組成物の2.5〜15% (w/w) を構成する。
【0036】
溶媒
好ましい態様において、本発明のクリーニング組成物は有機溶媒を含まないが、他の態様において、1種または2種以上の有機溶媒、例えばイソプロピルアルコールを含有する。好ましい態様において、溶媒は水である。
【0037】
ビルダー
1つの態様において、クリーニング組成物は1種または2種以上のビルダーを含んでなる。適当なビルダーの例は、炭酸塩、重炭酸塩、リン酸塩、クエン酸およびクエン酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩およびキレート化剤、例えばETTA (エチレンジアミン四酢酸) 、IDS (イミノ二コハク酸四ナトリウム) およびEDDS (エチレンジアミンコハク酸三ナトリウム) である。
【0038】
酵素および細菌
泡を生成するクリーニング組成物は、酵素、細菌または細菌胞子を適当な保存系とともに含有することができる。1つの態様において、泡は「使用中の」適用のために希釈できる濃厚物として調製できる。泡濃厚物を有するという利点は、それを、例えば、希釈した「使用中の」泡 (クリーニング組成物) の適用前に困難な汚れを前処理するために使用できるということである。濃厚物は「使用中の」組成物よりもより高い粘度を有し、これは流れを遅くすることによって液体を汚れ上に保持する。本発明の泡濃厚組成物を使用する例は実施例1に記載されており、そして「使用中の」泡クリーニング組成物の例は実施例2に記載されている。
【0039】
これらの泡クリーニング組成物の両方はクリーニングの研究、実施例3および実施例4において使用した。本明細書において概説した手順に従い、デシル硫酸ナトリウム (POLYSTEP TM B-25、STEPAN) およびTOMADOL 91-2.5の相対量を決定した。例えば、50:50の比 (活性成分として) は45℃から凍結-融解まで安定であったが、40:60溶液 (デシル硫酸ナトリウム/ TOMADOL 91-2.5) は濁ったままであった。結局、約50:50の比である組成物は、界面活性剤の溶解度が最小であるので、最適化溶液の1例を表す。
【0040】
塩および緩衝化塩
クリーニング組成物は、1種または2種以上の塩および/または緩衝化塩を含有できる。塩または緩衝化塩は任意の既知の無機塩であることができるが、好ましくは硝酸、酢酸、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸、水酸化物、炭酸、水素炭酸 (また、重炭酸と呼ぶ) 、リン酸、硫化物および亜硫酸のアルカリ金属塩; 硝酸、酢酸、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸、水酸化物、炭酸、水素炭酸 (また、重炭酸と呼ぶ) 、リン酸、硫化物および亜硫酸のアンモニウム塩; 硝酸、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸、硫化物および水素炭酸のアルカリ土類金属塩; 硝酸、酢酸、塩化物、臭化物、ヨウ化物および硫酸のマンガン塩、鉄塩、銅塩および亜鉛塩; クエン酸塩およびホウ酸塩から成る群から選択される塩である。
【0041】
炭酸塩および重炭酸塩、特に炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムまたはそれらの混合物から選択される塩がことに考えられる。特定の態様において、炭酸ナトリウムと重炭酸ナトリウムとの間の比は1:10〜10:1である。
【0042】
塩および/または緩衝化塩の全量は最終使用中のクリーニング組成物の0.8〜8重量%、好ましくは1〜5重量%、より好ましくは約2重量%である。
ある態様において、塩および/または緩衝化塩はクリーニング組成物の0.1〜10重量%、好ましくは0.25〜2.5重量%を構成する。
【0043】
他の成分
本発明のクリーニング組成物は、他の成分、典型的には表面をクリーニングするために適当な組成物において普通に使用される構成成分をさらに含むことができる。しかしながら、構成成分はクリーニングすべき表面に依存する。
表面が硬質表面、例えばコンクリートである場合、腐蝕抑制剤を添加できる。
すべてのクリーナーについて、保存剤、例えば殺生物剤、例えばNIPACIDETM、およびキレート化剤、例えば水の硬度を調節する作用物質、例えばEDTAを添加することができる。
【0044】
界面活性剤
本発明のクリーニング組成物は、1種または2種以上のアニオン界面活性剤および/または1種または2種以上の非イオン界面活性剤を含むことができる。この節は界面活性剤の多数の例を提供する。
【0045】
アニオン界面活性剤
1種または2種以上のアニオン界面活性剤は水溶性または水不溶性であることができる。
適当な水溶性アニオン界面活性剤の例は、硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、硫酸アルキルアミドエーテル、硫酸アルキルアリールポリエーテル、スルホン酸アルキルアリール、硫酸モノグリセリド、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルアリール、スルホン酸ベンゼン、スルホン酸トルエン、スルホン酸キシレン、スルホン酸クメン、スルホン酸アルキルベンゼン、スルホン酸アルキルジフェニルオキシド、スルホン酸α-オレフィン、スルホン酸アルキルナフタレン、スルホン酸パラフィン、スルホン酸リグニン、スルホコハク酸アルキル、エトキシル化スルホコハク酸、スルホコハク酸アルキルエーテル、スルホコハク酸アルキルアミド、アルキルスルホスクシナメート、アルキルスルホ酢酸、リン酸アルキル、リン酸エステル、リン酸アルキルエーテル、アシルサルコシネート、アシルイソチオネート、N-アシルタウレート、N-アシル-n-アルキルタウレートおよびカルボン酸アルキルから成る群から選択されるものである。
【0046】
ある態様において、硫酸アルキルはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩またはマグネシウム塩であり、好ましくは6〜20単位の炭素鎖長を有する。好ましい特定の態様において、硫酸アルキルはドデシル硫酸ナトリウム (ラウリル硫酸ナトリウム) またはデシル硫酸ナトリウムである。
【0047】
ある態様において、脂肪族アルコールの硫酸化エトキシレートはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩またはマグネシウム塩であり、好ましくは1〜8個のオキシエチレンを有しかつ6〜20単位の炭素鎖長を有する。好ましい特定の態様において、脂肪族アルコールの硫酸化エトキシレートはラウレト硫酸ナトリウム (ラウリルエーテル硫酸ナトリウム) である。
【0048】
ある態様において、スルホン酸アルキルは直鎖状または分枝鎖状であり、そしてナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩またはマグネシウム塩であり、好ましくは6〜20単位の炭素鎖長を有する。好ましい特定の態様において、スルホン酸アルキルはスルホン酸オクチルナトリウムである。スルホン酸オクチルナトリウムは本発明に従い主として2つの理由で好ましい。第1に、それは粉末状でありかつ非粘着性である小さい界面活性剤である。これにより、本発明のクリーニング組成物が蒸発すると、粉末状、非粘着性残留物を形成できる。
【0049】
粉末状、非粘着性残留物はほこりを引きつける傾向が小さく、そして、例えば、カーペットのクリーニングした領域の急速な再汚れを引き起こす傾向が小さい。第2に、本発明によれば、スルホン酸キシレンナトリウムにより代表される小さい分子ハイドロトープを使用することが好ましく、これはまた液状配合物が蒸発したとき、非粘着性残留物を与えるために使用される。スルホン酸オクチルナトリウムが好ましい理由は、界面活性: 有意な表面および界面の減少を提供し、ならびにミセル形成を介して物質を安定化する能力を有することである。
【0050】
ある態様において、スルホン酸アルキルベンゼンはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩またはマグネシウム塩であり、6〜20単位の炭素鎖長 (ベンゼン環に結合した) を有する。好ましい特定の態様において、スルホン酸アルキルベンゼンはスルホン酸ドデシルベンゼンナトリウムである。
【0051】
好ましい態様において、スルホン酸α-オレフィンはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩またはマグネシウム塩であり、6〜20単位の炭素鎖長 (ベンゼン環に結合した) を有する。
好ましい態様において、スルホスクシネートはナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩であり、4〜16単位の炭素鎖長を有する。好ましい特定の態様において、スルホスクシネートはオクチルスルホコハク酸二ナトリウムである。
【0052】
好ましい態様において、スルホン酸アルキルジフェニルオキシドはナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩であり、6〜22単位の炭素鎖長を有する。
好ましい態様において、スルホン酸アルキルナフタレンはナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩であり、0〜10単位の炭素鎖長を有する。特定の好ましい態様において、スルホン酸アルキルナフタレンはスルホン酸ブチルナフタレンナトリウムである。
【0053】
好ましい態様において、エトキシル化スルホスクシネートはナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩であり、6〜20単位の炭素鎖長を有し、そして1〜6個のオキシエチレン基を有する。好ましい特定の態様において、エトキシル化スルホスクシネートは3モルのエトキシル化ラウリルスルホコハク酸ナトリウムである。
好ましい態様において、リン酸エステルはナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩であり、6〜22単位の炭素鎖長を有する。
【0054】
好ましい態様において、カルボン酸アルキルはナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩であり、6〜22単位の炭素鎖長を有する。好ましい特定の態様において、カルボン酸アルキルはステアリン酸ナトリウムである。
好ましい態様において、N-アシル-n-アルキルタウレートはナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩であり、6〜22単位の炭素鎖長を有する。
【0055】
好ましい態様において、N-アルキルサルコシドはナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩であり、6〜22単位の炭素鎖長を有する。好ましい特定の態様において、N-アルキルサルコシドはラウロイルサルコシドナトリウムである。
好ましい態様において、スルホン酸ベンゼン、スルホン酸トルエン、スルホン酸キシレンまたはスルホン酸クメンはナトリウム塩である。好ましい態様において、スルホン酸リグニンは1,000〜20,000の分子量を有する。
【0056】
非イオン界面活性剤
本発明のクリーニング組成物は、水不溶性または水溶性であることができる1種または2種以上の非イオン界面活性剤を含んでなることができる。
【0057】
水不溶性非イオン界面活性剤
水不溶性非イオン界面活性剤は、水溶性非イオン界面活性剤よりも、水不溶性汚れ (例えばインキまたはモーター油) を吸着または浸透する傾向が強い。極性部分が存在するので、不溶性汚れは水溶液中にいっそう可溶性となり、これにより汚れの除去が容易になる。したがって、ある態様において、不溶性界面活性剤は1または2以上の極性部分を含む。さらに踏み込んで、水性クリーニング組成物をできるだけ水中に不溶性とすると、水不溶性汚れ中への少なくとも最も不溶性の界面活性剤成分の分配または吸着が増加し、これによりクリーニング効能が増強されると考えられる。これらの分子は水中の溶解度が非常に低いが、これらのすべては少なくとも1つ極性部分を含有し、それらは少なくとも水と会合する多少の傾向を有することを意味することに注意すべきである。
【0058】
考えられる水不溶性界面活性剤は下記のものを包含する: アルキルエーテル、アリールエーテル、グリセロールエーテル、エタノールアミン、スルフォラニルアミド、アルコール、アミド、アルコールエトキシレート、グリセロールエステル、グリコールエステル、グリセロールエステルおよびグリコールエステルのエトキシレート、糖に基づくアルキルポリグリコリド、ポリオキシエチレン化脂肪酸、アルカノールアミン縮合物、アルカノールアミド、第三級アセチレン系グリコール、ポリオキシエチレン化メルカプタン、カルボン酸エステルおよびポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコール。また、下記のものが包含される: EO/POブロックコポリマー (EOはエチレンオキシドであり、POはプロピレンオキシドである) 、EOのポリマーおよびコポリマー、ポリアミンおよびポリビニルピロリドン。
【0059】
本発明の態様において、水不溶性非イオン界面活性剤はエトキシレートである。クリーニングを最適化するために疎水性領域における炭素鎖長をできるだけ短くすることが好ましい。好ましい態様において、水不溶性非イオン界面活性剤はアルコールエトキシレートである。
【0060】
アルコールエトキシレートは下記式を有する: RO(CH2CH2O)nH、ここでRは炭化水素鎖長であり、そしてnはエチレンオキシドの平均モル数である。好ましい態様において、アルコールエトキシレートは線状第一級、第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートであり、ここでRはC9〜C16の鎖長を有し、そしてnは0〜5の範囲である。本発明の特に好ましい態様において、水不溶性非イオン界面活性剤は下記の式を有する線状第一級、第二級または分枝鎖状アルコールエトキシレートである: RO(CH2CH2O)nH、ここでRはC9〜11であり、そしてnは2.5である。
【0061】
商業的に入手可能な水不溶性界面活性剤の例は下記において見出すことができる。1つのクラスは天然資源に由来し、したがって環境に優しいアルキルポリグリコシド (またはAPG類) である。他のクラスはグリコールエーテル、特に蒸気圧が低い (20℃において0.1 mmHgより低い) ものを包含し、それらはカリフォニア・エアー・リソーシズ・ボード (California Air Resources Board) により「低蒸気圧VOC」(“Low Vapor Pressure VOC”) と考えられており、そして例を下に記載する。
【0062】
【表1】

【0063】
【表2】

【0064】
例えば、上記商業的に入手可能な水不溶性界面活性剤のうちで、TOMADOL 91-2.5およびBIO-SOFT N91-2.5は、疎水性領域がわずかに9〜11個の炭素原子を含有するので、好ましい。したがって、それらは界面に最も早く拡散し、そして最良のクリーニング効率を提供する。しかしながら、クリーニング組成物および適用に依存して、これらの界面活性剤を使用しない理由が存在することがある。例えば、界面活性剤内容物は、例えば、環境的理由で、極めて低い濃度で存在しなくてはならないことがある。
【0065】
このような場合において、BIO-SOFT N91-2.5を添加する「もとの」クリーニング組成物は非常には小さくない傾向がある。なぜなら、非常に小さい界面活性剤は低い臨界ミセル濃度をするからである。そして、界面活性剤が臨界ミセル濃度より上の濃度で存在できる場合、それは通常最良である。結局、「もとの」クリーニング組成物は、疎水性領域における炭素原子数が高い、より大きい界面活性剤を含有して、界面活性剤含有率を臨界ミセル濃度より上にすることを促進する傾向がある。この場合において、12〜13個の炭素が必要であり、そしてBIO-SOFTTM N23-3はBIO-SOFTTM N91-2.5よりも好ましいであろう。
【0066】
水溶性非イオン界面活性剤
典型的には、水溶性非イオン界面活性剤は、水不溶性非イオン界面活性剤に比較して、界面活性剤の親水性領域におけるエチレンオキシド含有率が高い。
【0067】
好ましい態様において、水溶性非イオン界面活性剤は下記式を有する: RO(CH2CH2O)nH、ここでRは炭化水素鎖長であり、そしてnはエチレンオキシドの平均モル数である。好ましい態様において、RはC9〜C16の範囲の線状第一級または分枝鎖状第二級炭化水素鎖長であり、そしてnは6〜13の範囲である。Rが線状C9〜C11炭化水素鎖長であり、そしてnが6であるアルコールエトキシレートはことに好ましい。
【0068】
商業的に入手可能な水溶性非イオンアルコールエトキシレート界面活性剤の例は、NEODOLTM 91-6、TOMADOLTM 91-6またはBIO-SOFTTM N23-6.5である。
TOMADOLTM 91-6は、コンクリートをクリーニングするために使用されるクリーニング組成物のための好ましい水溶性非イオン界面活性剤である。この理由は、それがすぐれた界面張力低下能力を有する小さい界面活性剤であることである。
【0069】
非イオン界面活性剤の組合わせ
商業的に入手可能な非イオン界面活性剤の対の組合わせは、TOMADOLTM 91-2.5 (水不溶性) およびTOMADOLTM 91-6 (水溶性) 、およびBIO-SOFTTM N23-3 (水不溶性) およびBIO-SOFTTM N23-6.5 (水溶性) を包含する。
【0070】
前述の組合わせが本発明に従い好ましい理由は、主として表面張力および界面張力が低下する対を獲得できることにある。敷衍すると、界面活性剤の対を選択する場合、表面張力または界面張力を最大に減少させてクリーニング効能を増大するために炭化水素鎖長は等しいことが好ましい。しかしながら、一般に、できるだけ小さい界面活性剤分子を使用することが好ましい。
【0071】
本発明によれば、クリーニング組成物中の界面活性剤の全量はクリーニング組成物およびその使用に依存して異なることがある。例えば、クリーニング組成物がカーペットの斑点除去剤である場合、界面活性剤の全量は約2重量%である。しかしながら、「使用中の」クリーニング組成物が濃厚コンクリートクリーナーである場合、界面活性剤の全量は有意により高い。したがって、本発明によれば、界面活性剤の全量は0.5重量%以下程度に低くかつ90重量%以上程度に高いことがある。したがって、本発明の態様において、界面活性剤の全量はクリーニング組成物の0.5〜50重量%、または1〜20重量%、または1〜5重量%、または約2重量%であることができる。
【0072】
【表3】

【0073】
【表4】

【0074】
【表5】

【0075】
【表6】

【0076】
【表7】

【0077】
【表8】

【0078】
商標として示した成分のかわりに対応する製品と置換できることを理解すべきである。
本発明のクリーニング組成物は、後述するようにキットの成分として使用できる。
【0079】
キット
1つの面において、本発明は表面のクリーニングに適当なキットに関する。このキットは混合に適合した2またはそれ以上の成分から成ることができる。好ましい態様において、有機溶媒、ことにイソプロピルアルコールを含まない。好ましい溶媒は水である。本発明のキットを使用するとき、水洗は不必要である。
【0080】
本発明によれば、第1成分はクリーニング組成物、好ましくは液体、例えば、水性クリーニング組成物である。好ましい態様において、クリーニング組成物は本発明のクリーニング組成物である。第1成分は泡または泡に容易に転化/変換できるクリーニング組成物である。泡を調製する手段はこの分野においてよく知られている。
【0081】
本発明によれば、第2成分は1種または2種以上の吸収剤である。好ましい態様において、第2成分は固体の成分であり、これは珪藻土、セピオライト、アタプルジャイト、ベントナイト、モントモリロナイト、ゼオライト、石膏、シリカおよびケイ酸塩、砂、コンクリートに基づく吸収剤、紙、および枕および粒子の形態のものを包含する有機製品から成る群から選択される吸収剤を含んでなる。特定の態様において、クリーニングキットの固体成分は天然のゼオライト (Natural Zeolite) (Clinoptilite、Boulder Innovative Technologies、コロラド州ボウルダー) を含有した。
【0082】
ある態様において、キットは1種または2種以上の細菌胞子および/または1種または2種以上の酵素活性を含んでなる。細菌胞子および酵素は、それぞれ、第1成分および/または第2成分または構成成分、例えば、第3、第4、第5成分およびその他の一部分であることができる。換言すると、1種または2種以上の酵素は1つの態様において第1成分 (クリーニング組成物) 中に含有させ、そして細菌胞子は第2成分 (吸収剤) 中に含有させることができる。しかしながら、細菌胞子および1種または2種以上の酵素はまた第1成分または第2成分、または第1成分および第2成分の両方一緒に組合わせることができる。
【0083】
好ましい態様において、細菌胞子は休眠胞子である。好ましい態様において、1種または2種以上の細菌胞子はバシラス (Bacillus) 属の1種または2種以上の株またはそれらの混合物である。バシラス (Bacillus) 胞子の種々の株およびそれらの混合物はこの分野においてよく知られている。ことに考えられるバシラス (Bacillus) 胞子は、例えば、下記から商業的に入手可能な株である: ノボザイムス・バイオロジカルス・インコーポレーテッド (Novozymes Biologicals Inc.、米国バージニア州) 。
【0084】
ある態様において、1種または2種以上の酵素はリパーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼおよびセルラーゼまたはそれらの混合物から成る群から選択される。
本発明のキットは、硬質表面または柔質表面からグリースおよび/または油の汚れを除去するために適当である。本発明のキットは好ましくは「非水洗」製品であり、これは問題の表面のクリーニング後に水洗が不必要であることを意味する。
【0085】
本発明のキットを適用する方法
この面において、本発明は、表面、好ましくは硬質表面および/または柔質表面をクリーニングするために本発明のキットを適用する方法に関する。本発明のキットは、油またはグリースで汚れた表面のクリーニングにことに適する。しかしながら、本発明によれば、他の汚れた表面 (または汚れをもつ表面) もまた考えられることを理解すべきである。
【0086】
硬質表面は、コンクリート、金属、ガラス、セラミック、プラスチック、リノリウムおよび同様な表面を包含する。硬質表面は、トイレ、シャワー室、バスタブ、流し、カウンター甲板、壁および床において見出され、そしてまた道路表面を包含する。
柔質表面は、カーペット、家具、椅子張り布帛、スリッパー、衣服および他の繊維材料を包含する。
【0087】
ある態様において、本発明は、下記の工程を含んでなる本発明のクリーニング組成物またはキットを使用して汚れた表面をクリーニングする方法に関する:
i)クリーニング組成物を泡の形態で汚れた表面に適用し、
ii)泡をある時間の間放置し、
iii)1種または2種以上の吸収剤を適用して汚れた表面上にスラリーを調製し、そして
iv)スラリーを除去する。
【0088】
好ましい態様において、クリーニング組成物は上に記載した本発明のクリーニング組成物である。好ましい態様において、工程ii) におけるクリーニング組成物は汚れた表面上に0分〜24時間、好ましくは30秒〜1時間、ことに30秒〜5分間放置する。好ましい態様において、汚れた表面は工程iii) 後にある時間の間スクラビングする。スクラビング時間は好ましくは0秒〜1時間、好ましくは10秒〜20分、ことに10秒〜5分である。工程iii) におけるスラリーは乾燥するまで放置できる。工程iii) におけるスラリーを摩耗により、例えばブラッシングまたはその他により汚れに接触させる。任意の態様において、工程iv) におけるスラリーを乾燥したとき除去する。本発明のこの方法を実施した後、水洗は不必要である。
【0089】
好ましい態様において、本発明の方法は下記の工程に従い実施する:
a) クリーニング組成物を泡または液体の形態で除去すべき汚れに適用し、
b) 液体または泡を汚れ上にある時間の間放置し、
c) 本発明のクリーニング組成物を泡の形態で除去すべき汚れに2回目に適用し、
d) 泡を汚れ上にある時間の間放置し、
e) 泡をある時間の間スクラビングし、
f) 1種または2種以上の吸収剤を適用して汚れ上にスラリーを調製し、そして
g) スラリーを除去する。
【0090】
汚れが適切に除去されるために必要な回数、工程を反復することができる。放置時間およびスクラビング時間は対応する上記工程について述べた通りである。
【0091】
ある態様において、水性クリーニング組成物は非水洗泡クリーニング組成物である。非水洗適用は泡の存在に基づく。泡は界面活性剤、好ましくは生物分解性界面活性剤および必要に応じてビルダー (好ましくは環境的に許容可能なビルダー) を表面に放出して、例えば、汚物を除去し、そしてブラッシングするとき、追加的にリフティング剤として作用して、表面、例えばコンクリートの中から外にかつそれから離れる方向に油を引く。これが意味するように、例えば、本発明の非水洗コンクリートクリーナーを使用するとき、液体は雨水排出口に入らない。また、泡は懸濁剤として作用して変位した油および汚物を表面から離れさせて配置し、これにより表面上への再付着を回避する。泡、油および汚物は任意の適当な方法で除去できる。
【0092】
例えば、泡、油および汚物の組合わせは、吸収性物質を含有する湿式/乾式真空クリーナーを使用して掃引除去できる。湿式/乾式真空クリーナーの内容物は、それ以上の水洗を必要としないで、最終的に廃棄できる。さらに、吸収性物質 (好ましくは環境的に許容可能な吸収剤) は泡に直接添加し、そして生ずる乾燥固体を掃引し、廃棄することができる。この後者のオプションは、泡への吸収剤の添加量を単に調節することによって乾燥時間をコントロールできるという利点を提供する。
【0093】
泡への吸収性物質の添加は他の潜在的利点を提供する。吸収性物質が小さくかつ磨耗性である場合、それは泡のクリーニング性能を増強できる。1例として、ゼオライトは表面、例えば、コンクリート中に入るために十分に小さく、かつ表面から油を文字通り逃がすために十分に硬く、これによりクリーニング剤としてならびに吸収性物質として作用することができる。重要な利点は、泡が最小量の水で界面活性剤および任意のビルダーの放出を可能とすることである。
【0094】
本発明のクリーニング組成物またはキットの使用
この面において、本発明は、硬質表面および/または柔質表面を包含する表面、好ましくは汚れた表面をクリーニングするための本発明のクリーニング組成物またはキットの使用に関する。
【0095】
硬質表面は、コンクリート、金属、ガラス、セラミック、プラスチック、リノリウムおよび同様な表面を包含する。硬質表面は、トイレ、シャワー室、バスタブ、流し、カウンター甲板、壁および床において見出され、そしてまた道路表面を包含する。
柔質表面は、カーペット、家具、椅子張り布帛、スリッパー、衣服および他の繊維材料を包含する。
1つの態様において、表面は油またはグリースで汚れた表面であることができる。
【0096】
本明細書において記載しかつ特許請求した本発明は本明細書に開示する特定の範囲に制限されない。なぜなら、これらの態様は本発明のいくつかの面の例示として意図されているからである。任意の同等の態様は、本発明の範囲内に含まれることを意図する。事実、本明細書において示しかつ記載した態様に加えて本発明の種々の変更は、上記説明から当業者にとって明らかとなるであろう。また、このような変更は添付された特許請求の範囲内に入ることを意図する。矛盾が存在する場合、定義を含む現在の開示はコントロールするであろう。
種々の参考文献が本明細書において引用されており、それらの開示は引用することによって本明細書の一部とされる。
【0097】
材料および方法
泡増強剤
TOMADOLTM 91-2.5 (Tomah Products製) は、2.5の平均エトキシル化度を有する平均炭素鎖長がC9-11であるアルコールエトキシレートである。
【0098】
泡発生成分
スルホン酸オクチルナトリウム [POLYSTEP B-25 (38%のデシル硫酸ナトリウムを含有する配合物) (Stepan Products製) として購入した] は水溶性アニオン界面活性剤である。
【0099】
保存剤
NIPACIDETM BIT 20 (Clariant Corporation製) 。
【0100】
吸収剤
クリーニング研究 (実施例3および実施例4) のために、ゼオライト (Boulder Innovations製、Clinoptite SCN 14×40メッシュ) を使用した。
【実施例】
【0101】
実施例1.泡濃厚物
表9中の組成物は、泡を適用する前に、油の汚れに対する前処理剤として「そのまま」使用できる。
【表9】

【0102】
POLYSTEP B-25 (Stepan) はアニオン界面活性剤 (38%) として存在するデシル硫酸ナトリウムを有する。デシル硫酸ナトリウムおよびTOMADOL (商標) 91-2.5の相対量は50/50であることに注意すべきである。
【0103】
実施例2.「使用中の」泡組成物
表10中の泡は「使用中の」クリーニング組成物である。
【0104】
【表10】

【0105】
実施例3.クリーニング研究
米国バージニア州セーレムにおける自動車部品店においてコンクリート駐車場を使用して、クリーニング研究を実施した。駐車空間中に存在する油の汚れの一部分を液体として小出しする泡濃厚物 (実施例1) で処理し、そしてほぼ10分間放置した。実施例2の溶液をゼオライト (吸収剤) と組合わせて使用して、泡を前処理した区域に放出した。カンドウ・フォーミング・ボディー・ウォッシュ (Kandoo Foaming Body Wash) (Proctor & Gamble) びんを使用して、泡を小出しした。ゼオライトを含む泡を直ちに約1分間スクラビングし、次いで表面をブラッシングした。試験結果を図1に示す。この汚れは激しくかつ新鮮ではなかったので、濃厚物 (実施例1) を前処理剤として適用したことに注意すべきである。
【0106】
実施例4.新しい使用したモーター油の汚れのクリーニング
コンクリートローディングドックからの新しい使用したモーター油の汚れのクリーニングを次のように処理した:
1. 2つの新しい使用したモーター油の汚れを調製し、ほぼ20分間放置した。
2. 「使用中の」配合物 (実施例2参照) を放置した汚れ上の汚れに適用し (Kandoo Foaming Body Washびん、Proctor & Gamble) 、ほぼ2分間放置した。
3. 乾燥残留物発生させるために十分である量のゼオライト (吸収剤) を泡に適用し、そしてスラリーを軽度にほぼ1分間ブラッシングした。
4. スラリーを放置して乾燥し (ほぼ10分間) 、残留物質を汚れの側面に掃引した。
5. 乾燥を含む全クリーニング時間はほぼ15分であった。
段階の写真を図2に示す。
この汚れは新しかったので、前処理剤として濃厚物 (実施例1) を使用することが不必要であったことに注意すべきである。
【0107】
実施例5.クリーニングキットの現地試験
A. 現地試験において使用したクリーニングキットの成分
液状成分
下記の現地試験に使用したクリーニングキットの液状成分のクリーニング組成物。
【0108】
【表11】

【0109】
固体状成分
現地試験のために使用したクリーニングキットの固体状成分は、天然のゼオライト (Natural Zeolite) (Clinoptilite、Boulder Innovative Technologies、コロラド州ボウルダー) であった。
【0110】
B. クリーニング手順
1. Foam-iTTM Pump Up Foam Unit (Foam-iTTM Innovative Cleaning Equipment、ミシガン州グランドラピッズ) を使用して、液状成分をトラック・サービス・ステーションにおける老化した油の汚れの中心に適用した。
2. 泡を汚れ上に10分間滞留させた。
3. 剛性デッキブラシを約30秒間使用して、泡をブラッシングした。
4. 吸収剤または固体状成分をコンクリート上の泡/油混合物に適用した。
5. 半固体状残留物が形成するまで (約30秒間) 吸収剤および泡/油混合物をブラッシングした。
6. 半固体状残留物をブラシでちりとりに入れ、除去した。
7. クリーニングした区域を放置して乾燥させた (約10分) 。
約1平方ヤードに等しい領域をクリーニングするために、ほぼ150 gの液状成分およびほぼ450 gの固体状成分を必要とした。
【0111】
C. 結果
クリーニング手順の結果を図3に示す。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】図1は、液体として適用した本発明の発泡溶液濃厚物で処理し、次いでゼオライトを添加した泡として適用した濃厚物の使用中の希釈物で処理した油の汚れについて実施したクリーニング研究の写真を示す。
【図2】図2は、本発明のクリーニング組成物を使用する新しく使用したモーター油の汚れをクリーニングする試験からの写真を示す。工程1. 新しく使用したモーター油の汚れ。工程2. 汚れに適用した泡。工程3. ゼオライト/泡スラリー。工程4. ブラッシング後。工程5. 乾燥後。残留ゼオライトの小さいパイル。
【図3】図3は、トラックサービスステーションにおける老化した油の汚れの中心に適用した本発明のクリーニングキットを使用する現地試験からの写真を示す。
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図2−1】

【図2−2】

【図2−3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶媒と泡発生成分とを含んでなるクリーニング組成物。
【請求項2】
泡発生成分が1種または2種以上のアニオン界面活性剤を含んでなる、請求項1のクリーニング組成物。
【請求項3】
1種または2種以上の泡発生成分が硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、硫酸アルキルアミドエーテル、硫酸アルキルアリールポリエーテル、硫酸アルキルアリール、スルホン酸アルキルアリール、スルホン酸アルキル、スルホン酸アルキルアミド、スルホン酸アルキルアリール、スルホン酸ベンゼン、スルホン酸α-オレフィン、リン酸アルキル、リン酸エステル、リン酸アルキルエーテル、アシルサルコンシネートおよびカルボン酸アルキルから成る群から選択される1種または2種以上のアニオン界面活性剤である、請求項1〜2のいずれかのクリーニング組成物。
【請求項4】
クリーニング組成物が1種または2種以上の泡増強剤を含有する、請求項1〜3のいずれかのクリーニング組成物。
【請求項5】
1種または2種以上の泡増強剤が第一級アルコール、グリセロールエーテル、スルフォラニルエーテル、グリセロールエステル、アミド、スルフォラニルアミド、エタノールアミド、ジエタノールアミド、ベタイン、アミンオキシド、スルホベタイン、スルホキシド、アルキルアミン塩およびアルコールエトキシレートから成る群から選択される、請求項4のクリーニング組成物。
【請求項6】
組成物が非水洗クリーニング製品に適する、請求項1〜5のいずれかのクリーニング組成物。
【請求項7】
1種または2種以上の塩および/または緩衝化塩をさらに含んでなる、請求項1〜6のいずれかのクリーニング組成物。
【請求項8】
塩類および/または緩衝化塩類が硝酸、酢酸、塩酸、臭酸、ヨウ酸、硫酸、水酸化物、炭酸、炭酸水素 (また、重炭酸と呼ぶ) 、リン酸、硫化物および亜硫酸のアルカリ金属塩; 硝酸、酢酸、塩酸、臭酸、ヨウ酸、硫酸、水酸化物、炭酸、炭酸水素 (また、重炭酸と呼ぶ) 、リン酸、硫化物および亜硫酸のアンモニウム塩; 硝酸、塩酸、臭酸、ヨウ酸、硫化物および炭酸水素のアルカリ土類金属塩; 硝酸、酢酸、塩酸、臭酸、ヨウ酸および硫酸のマンガン塩、鉄塩、銅塩および亜鉛塩; クエン酸塩およびホウ酸塩; またはそれらの混合物から成る群から選択される、請求項7のクリーニング組成物。
【請求項9】
組成物が次のように配合されている、請求項1〜8のいずれかのクリーニング組成物:
成分 重量%
溶媒 50〜95
アニオン界面活性剤 2.5〜15
水不溶性非イオン界面活性剤 2.5〜15
緩衝化塩 0.25〜1
任意の他の成分 0.1〜10
【請求項10】
クリーニング組成物を含んでなる第1成分と、1種または2種以上の吸収剤を含んでなる第2成分とを含んでなる、表面クリーニング用キット。
【請求項11】
第1成分が請求項1〜9のいずれかのクリーニング組成物である、請求項10のキット。
【請求項12】
第2成分が珪藻土、セピオライト、アタパルジャイト、ベントナイト、モントモリロナイト、ゼオライト、石膏、シリカおよびケイ酸塩、砂、コンクリートに基づく吸収剤、紙、および枕または粒子の形態のものを包含する有機製品から成る群から選択される吸収剤である、請求項10〜11のいずれかのキット。
【請求項13】
第1成分および/または第2成分の一部分としてまたは第3成分として細菌胞子および/または酵素をさらに含んでなる、請求項10〜12のいずれかのキット。
【請求項14】
1種または2種以上の酵素がリパーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼおよびセルラーゼまたはその混合物から成る群から選択される、請求項13のキット。
【請求項15】
キットが有機溶媒を含まない、請求項10〜14のいずれかのキット。
【請求項16】
キットが非水洗キットある、請求項10〜15のいずれかのキット。
【請求項17】
第1成分が泡の形態である、請求項10〜16のいずれかのキット。
【請求項18】
下記の工程を含んでなるクリーニング組成物または請求項11〜17のいずれかのキットを使用する汚れた表面をクリーニングする方法:
i) 泡の形態のクリーニング組成物を汚れた表面に適用し、
ii)泡をある時間の間放置し、
iii)1種または2種以上の吸収剤を適用して汚れた表面上でスラリーを調製し、そして
iv)スラリーを除去する。
【請求項19】
クリーニング組成物が請求項1〜9のいずれかのクリーニング組成物である、請求項18の方法。
【請求項20】
工程ii) におけるクリーニング組成物が0分〜24時間の間汚れた表面上に残留する、請求項18〜19の方法。
【請求項21】
工程iii) 後にある時間の間汚れた表面をスクラビングする、請求項18〜20のいずれかの方法。
【請求項22】
工程iii) におけるスラリーを乾燥するまで放置する、請求項18〜21のいずれかの方法。
【請求項23】
工程iii) におけるスラリーを磨耗により汚れと接触させる、請求項18〜22のいずれかの方法。
【請求項24】
工程iv) におけるスラリーを乾燥したとき除去する、請求項18〜23のいずれかの方法。
【請求項25】
下記の工程を含んでなる、請求項18〜24のいずれかの方法:
a) 泡または液体の形態のクリーニング組成物を除去すべき汚れに適用し、
b) 前記液体または泡を汚れ上にある時間の間放置し、
c) 請求項1〜9のいずれかのクリーニング組成物を泡の形態で除去すべき汚れに第2回目に適用し、
d) 泡をある時間の間汚れ上に放置し、
e) 泡をある時間の間スクラビングし、
f) 1種または2種以上の吸収剤を適用して汚れ上でスラリーを調製し、そして
g) スラリーを除去する。
【請求項26】
表面、好ましくは硬質表面または柔質表面をクリーニングするための請求項1〜9のいずれかのクリーニング組成物または請求項10〜17のいずれかのキットの使用。
【請求項27】
柔質表面がカーペットであるか、あるいは硬質表面が床またはコンクリートである、請求項26の使用。
【請求項28】
表面が油/グリースで汚れた表面である、請求項26〜27のいずれかの使用。

【図3】
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【公表番号】特表2009−542863(P2009−542863A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518609(P2009−518609)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【国際出願番号】PCT/US2007/072706
【国際公開番号】WO2008/005962
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(507121116)ノボザイムス バイオロジカルズ,インコーポレイティド (7)
【Fターム(参考)】