説明

コンタクトの形成中、コンタクトホール幅の増大を防ぐ方法

一形態によれば、半導体ダイに位置するシリサイド層(214)上にコンタクトを形成する方法は、コンタクトホール(208)の各側壁(206、207)、及び、コンタクトホール(208)の底部に位置する自然酸化物層(210)に、バリア層(202)を堆積するステップを含み、各側壁(206、207)は、絶縁層(204)のコンタクトホールによって形成される。コンタクトホール(208)の各側壁(206、207)、及び、酸化物層(210)にバリア層(202)を堆積する(150)ステップにおいて、バリア層(202)の厚さを、コンタクトホール(208)の上部が、コンタクトホール(208)の底部よりも厚くなるよう最適化してもよい。この形態によれば、バリア層(202)の一部分(219)及びコンタクトホール(208)の底部に位置する酸化物層(210)を除去し、シリサイド層(214)を露出させるステップを含む方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、半導体デバイス製造分野に関する。より詳細には、本発明は、半導体ダイの半導体デバイスのコンタクト形成分野に関する。
【背景技術】
【0002】
コンタクトは、特に、半導体ダイのトランジスタ領域及び、そのトランジスタ領域の上に位置する、相互接続金属層間に接続を与える。高回路密度を実現するために、通常、これらのコンタクトは高いアスペクト比を有し、互いに接触することなく、もしくは、干渉することなく、半導体ダイの狭い領域に適合する必要がある。そのようなものとして、コンタクト形成中、コンタクトホール幅を制御して、幅が十分に狭いコンタクトを実現することが重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のコンタクト製造プロセス中、一般的にコンタクトホールは、酸化膜において、リソグラフィ及びエッチングによって形成される。酸化膜は、例えば、半導体ダイのトランジスタ領域上に位置することができる。形成されたコンタクトホールは、シリサイド層上に形成可能で、このシリサイド層は、例えば、半導体ダイのトランジスタ領域のソース及びドレイン領域に接続できる。次に、コンタクトホールは、チタンなどの金属を含むバリア層で覆われ、また、タングステンなどの金属で充填され、コンタクトが形成される。しかし、コンタクトホールの側壁、及び、コンタクトホールの底部のシリサイド層にバリア層が蒸着される前に、シリサイド層上に形成する自然酸化物層(native oxide layer)をまず除去する必要がある。従来のコンタクト製造プロセスでは、この自然酸化物層は、一般的に、アルゴンを含むスパッタエッチングプロセスを用いて、除去される。
【0004】
しかし、このスパッタエッチングプロセス中、自然酸化物層に加えて、コンタクトホールを形成する酸化物層の上部コーナー部もまたエッチングされる。これにより、コンタクトホールの上部の幅が増大する。その結果、タングステンを用いてコンタクトホールを充填した後に形成されたコンタクトは、パターニングされた当初の幅と比較すると、その幅が不必要に増大している。
【0005】
従って、コンタクト形成中、コンタクトホール幅の望ましくない増大を防ぐ、半導体ダイのトランジスタ領域にコンタクトを形成する方法が、当該技術において求められる。
【0006】
本発明は、コンタクトの形成中、コンタクトホール幅の増大を防ぐ方法を目的とする。本発明は、コンタクト形成中、コンタクトホール幅の不必要な増大を防ぐ、半導体ダイのトランジスタ領域に、コンタクトを形成する方法のための技術の必要性に取り組み、且つ、解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの例示的な実施形態によると、半導体ダイに位置するシリサイド層上にコンタクトを形成する方法が提供され、この方法では、コンタクトホールの側壁、及び、コンタクトホールの底部に位置する自然酸化物層に、バリア層を堆積するステップを含み、側壁は、絶縁層のコンタクトホールによって形成される。例えば、バリア層は、チタン/窒化チタンであってよく、また、絶縁層は、PECVD酸化物であってよい。コンタクトホールの側壁、及び、自然酸化物層にバリア層を堆積するステップを、コンタクトホールの上部におけるバリア層の厚さが、コンタクトホールの底部における厚さよりも大きくなるように、最適化してもよい。
【0008】
この例示的な実施形態によると、更に、バリア層の一部、及び、コンタクトホールの底部に位置する自然酸化物層を除去し、シリサイド層を露出させるステップを含む。例えば、バリア層の一部、及び、コンタクトホールの底部に位置する自然酸化物層は、スパッタエッチングプロセスを用いて除去されてよい。このコンタクトホールは、電気接触幅、を含み、この電気接触幅は、スパッタエッチングプロセスによって増大しない。絶縁層は、コンタクトホールに隣接して位置する、上部コーナー領域を含む、絶縁層の上部コーナー領域は、バリア層の一部、及び、コンタクトホールの底部に位置する自然酸化物層を除去するステップの間、エッチングされない。本発明のその他の特徴及び利点は、以下の説明及び添付の図面を読めば、当業者にはより簡単に明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、半導体ダイにおいてコンタクトの形成中、コンタクトホール幅の増大を防ぐ方法を目的とする。以下の説明は、本発明の実装品に関する具体的な情報を含む。当業者であれば、本出願で具体的に議論されたものとは別の方法で、本発明を実装できることが分かるであろう。さらに、本発明のいくつかの具体的な詳細は、本発明を不明瞭にしないために、議論されていない。
【0010】
本出願の図面、及び、添付の詳細な説明は、本発明の例となる実施形態だけに向けられている。簡潔さを期すために、本発明のその他の実施形態は、本出願には具体的に説明されておらず、また、本図面によっても具体的に例示されていない。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による半導体ダイのトランジスタ領域に、コンタクトを形成する一般的な方法を例示したフローチャートを示す。当業者には明らかなある種の詳細及び特徴は、フローチャート100から省かれている。例えば、あるステップは、1つ又は複数のサブステップから構成されてよく、あるいは、従来技術で周知の、特定の装置もしくは材料を含んでよい。フローチャート100に示すステップ150及びステップ152は、本発明の一実施形態を説明するには十分であり、本発明のその他の実施形態は、フローチャート100に示したステップとは別のステップを用いてよい。フローチャート100に示す各処理ステップは、ステップ150の前に、ウェハ上で実施される。ウェハは、絶縁層に形成されたコンタクトホール、及び、そのコンタクトホールの底部のシリサイド層上に位置する、自然酸化物層を含む。絶縁層及びシリサイド層は、基板(どの図面にも図示されていない)のトランジスタ領域上に位置してよい。図2A及び図2Bの構造250及び252は、上述した基板(どの図面にも図示されていない)のトランジスタ領域上に位置する絶縁層に形成されたコンタクトホールを含む基板に、フローチャート100の各ステップ150及び152をそれぞれ実施した結果を例示する。
【0012】
フローチャート100のステップ150において、図1のステップ150、及び、図2Aの構造250を参照すると、バリア層202は、絶縁層204、コンタクトホール208の側壁206及び207、及び、コンタクトホール208の底部212にあってシリサイド層214上にも位置する自然酸化物層(酸化物層、あるいは元からある酸化物層210上に、堆積される。図2Aに示すように、絶縁層204は、絶縁層216上に位置する。該層は、基板(図2Aに示さず)のトランジスタ領域上に位置する。絶縁層204は、二酸化シリコンを含んでよく、これは、例えば、プラズマエンハンスト化学気相成長(“PECVD”)プロセスで堆積される。PECVDプロセスで堆積された二酸化シリコンは、本出願では、“PECVD酸化物”とも呼ばれる。自然酸化物層210は、コンタクトホール208の底部212のシリサイド層214上に位置し、また、熱成長酸化物を含むことができる。
一例では、元からある酸化層210は、約10.0Å〜50.0Åの厚さを有してよい。バリア層202は、従来技術で周知の方法で、自然酸化物層210、及び、絶縁層204の、コンタクトホール208の側壁206及び207に堆積されてよく、また、バリア層202は、チタン/窒化チタン(“Ti/TiN”)を含むことができる。その他の実施形態では、バリア層202は、異なる金属の組合せ、あるいは適切な単一の金属、を含むことができる。本実施形態では、コンタクトホール208の上面における、上部コーナー領域222に隣接して位置する、バリア層202の各部分218の厚さが、コンタクトホール208の底部212に位置するバリア層202の各部分219よりも厚くなるように、バリア層202の堆積が最適化できる。その結果、バリア層202の各部分218は、後続のスパッタエッチングプロセス中、絶縁層204の上部コーナー領域222に、十分な保護を与える。コンタクトホール208の側壁206及び207間の距離である、コンタクトホール幅220は、本出願では、“電気接触幅”とも呼ばれる。
図2Aを参照すると、フローチャート100のステップ150の結果は、構造250によって例示される。引き続き、フローチャート100のステップ152において、図1のステップ152及び図2Bの構造252を参照すると、バリア層202の部分219及びコンタクトホール208の底部に位置する自然酸化物層210は、除去され、シリサイド層214が露出される。コンタクトホール208の底部及び自然酸化物層210に位置するバリア層202の部分219は、アルゴン(“Ar”)を含むことができる、スパッタエッチングプロセスを用いて除去できる。このスパッタエッチングプロセスによって、側壁206及び207の上部に位置する、バリア層202の各部分を除去することもできる。しかし、バリア層202(図2Aに示す)の各部分218は、絶縁層204の上部コーナー領域222を保護するのに十分な厚さを有しているので、上部コーナー領域222は、このスパッタエッチングプロセス中はエッチングされない。その結果、このスパッタエッチングプロセス中、コンタクトホール幅は増大しない。コンタクトホール208は、後続のステップで、タングステンなどの金属で充填されて、コンタクト形成が完了する。図2Bを参照すると、フローチャート100のステップ152の結果は、構造252によって例示される。
【0013】
従って、図1における本発明の実施形態において、スパッタエッチングプロセスを実行して、自然酸化物層210を除去する前に、バリア層202を形成し、バリア層202の形成を最適化することによって、本発明は、絶縁層204の、上部コーナー領域222のエッチングを回避する。その結果、本発明は、コンタクト形成プロセス中に増大しないコンタクトホール幅を有するコンタクトを実現する点で有利である。
【0014】
図3は、本発明の一実施形態による、ウェハのトランジスタ領域上にコンタクトを形成する、一般的な方法を例示した、フローチャートを示す。当業者には明らかなある種の詳細及び特徴は、フローチャート300から省かれている。例えば、あるステップは、1つ又は複数のサブステップから構成されてよく、あるいは、従来技術で周知の、特定の装置もしくは材料を含んでよい。フローチャート300に示すステップ350及びステップ352は、本発明の一実施形態を説明するには十分であり、本発明のその他の実施形態は、フローチャート300に示したステップとは別のステップを用いてよい。フローチャート300に示す各処理ステップは、ステップ350の前に、ウェハ上で実施される。ウェハは、絶縁層に形成されたコンタクトホール、及び、そのコンタクトホールの底部のシリサイド層上に位置する、自然酸化物層を含む。絶縁層及びシリサイド層は、基板(どの図面にも図示されていない)のトランジスタ領域上に位置してよい。図4A及び図4Bの構造350(450)及び352(452)は、上述した基板(どの図面にも図示されていない)のトランジスタ領域上に位置する絶縁層に形成された、コンタクトホールを含む基板に、フローチャート300のステップ350及び352をそれぞれ実施した結果を例示する。
【0015】
フローチャート300のステップ350において、図3のステップ350及び図4Aの構造450を参照すると、シリサイド層414上に位置する自然酸化物層410は、反応性水素前洗浄(reactive hydrogen pre-clean)を用いることによって、コンタクトホール408の底部412において除去される。ステップ350において、自然酸化物層410が除去されるが、本発明の本実施形態をよりよく例示するために、図4Aにおいて、自然酸化物層410が示される。図4Aでは、構造450の、各絶縁層404及び416、各側壁406及び407、コンタクトホール408、自然酸化物層410、及びシリサイド層414はそれぞれ、図2Aの構造250の、各絶縁層204及び216、各側壁206及び207、コンタクトホール208、自然酸化物層210、及びシリサイド層214に対応する。本実施形態では、絶縁層404は、PECVD酸化物を含む。PECVD酸化物は、堆積された後にアニーリングプロセスで硬化され得る。従って、絶縁層404は自然酸化物層410よりもずっと硬く、室温で熱的に成長する酸化物シリコンを含む。その結果、反応性水素前洗浄、つまり、反応性水素前洗浄430でエッチング(除去)されるとき、側壁406の上部に位置する、絶縁層404の上部コーナー領域422は、エッチングされない。従って、コンタクトホール408の側壁406及び407間の距離は、反応性水素前洗浄430の実施後も増大しない。コンタクトホール幅420は、図2Aのコンタクトホール幅220と同じであり、また、本出願では、“電気接触幅”とも呼ばれる。図4Aを参照すると、フローチャート300のステップ350の結果は、構造450によって例示される。
【0016】
続いて、フローチャート300のステップ352において、図3のステップ352及び図4Bの構造452を参照すると、バリア層432は、コンタクトホール408の底部412に位置するシリサイド層414、及び、絶縁層404上の、コンタクトホール408の側壁406及び407に堆積される。バリア層432は、従来技術で周知の方法で堆積されてよく、また、該層はTi/TiNを含んでよい。その他の実施形態では、バリア層432は、金属の異なる組合せ、あるいは、適切な単一の金属を含んでよい。コンタクトホール408は、コンタクトの形成を完了するために、後続のステップで、タングステンなどの金属で充填されてよい。図4Bを参照すると、フローチャート300のステップ352の結果は、構造452により例示される。
【0017】
従って、図3の本発明の実施形態では、コンタクトホールにバリア層を堆積する前に、コンタクトホールの底部の、自然酸化物層を取り除くために、反応性水素前洗浄プロセスを用いることによって、本発明は、コンタクトの形成中に増大しないコンタクトホールを有するコンタクトを提供するという利点が得られる。
【0018】
図5は、本発明の実施形態により、ウェハのトランジスタ領域にコンタクトを形成する、一般的な方法を例示したフローチャートを示す。当業者には明らかである特定の詳細及び特徴は、フローチャート500から省かれている。例えば、あるステップは、1つ又は複数のサブステップから構成されてよく、あるいは、従来技術で周知の、特定の装置もしくは材料を含んでよい。フローチャート500に示したステップ550及びステップ552は、本発明の一実施形態を説明するには十分であり、本発明のその他の実施形態は、フローチャート500に示したステップとは別のステップを用いてよい。フローチャート500に示す各処理ステップは、ステップ550の前に、ウェハ上で実施される。ウェハは、絶縁層に形成されたコンタクトホール、及び、そのコンタクトホールの底部のシリサイド層上に位置する、自然酸化物層を含む。絶縁層及びシリサイド層は、基板(どの図面にも図示されていない)のトランジスタ領域上に位置してよい。図6A及び図6Bの構造550及び552は、上述した基板(どの図面にも図示されていない)のトランジスタ領域上に位置する絶縁層に形成されたコンタクトホールを含む基板に、フローチャート500の各ステップ550及び552をそれぞれ実施した結果を例示する。
【0019】
フローチャート500のステップ550において、図5のステップ550及び図4Aの構造を参照すると、コンタクトホール608の底部に位置する自然酸化物層610、絶縁層616上に位置する絶縁層604上の、コンタクトホール608の側壁606及び607に、バリア層602が堆積される。図5のステップ550は、図3のステップ350に対応する。特に、図6Aの構造650の、バリア層602、各絶縁層604及び616、各側壁606及び607、コンタクトホール608、自然酸化物層610、底部612、シリサイド層614、各部分618、部分619、コンタクトホール幅620、及び上部コーナー領域622は、図2Aの構造250の、バリア層202、各絶縁層204及び216、各側壁206及び207、コンタクトホール208、自然酸化物層210、底部212、シリサイド層214、各部分218、部分219、コンタクトホール幅220、及び上部コーナー領域222、にそれぞれ対応する。従って、図2Aのコンタクトホール幅220と同様に、コンタクトホール幅420もまた、本出願では、“電気接触幅”と呼ばれる。図2Aのバリア層と同様に、本実施形態では、コンタクトホール608の上面における、上部コーナー領域622に隣接して位置する、バリア層602の各部分618の厚さが、コンタクトホール608の底部612に位置するバリア層602の部分619よりも厚くなるように、バリア層602の堆積が最適化される。
【0020】
引き続き、フローチャート500のステップ552において、図5のステップ552及び図6Bの構造652を参照すると、同時スパッタエッチング/堆積プロセスが実施され、コンタクトホール608の底部612のシリサイド層614上に位置する、自然酸化物層610が除去される。この、同時スパッタエッチング/堆積プロセスでは、スパッタエッチングにはArを使用してもよく、また、コンタクトホール608の側壁606及び底部612に、例えばスパッタ堆積技術を利用して、Ti/TiNを堆積してもよい。この同時スパッタエッチング/堆積プロセスは、自然酸化物層610がエッチング(すなわち、除去)されるように、適切なスパッタエッチング/堆積比を用いてよい。一例として、スパッタエッチング/蒸着比を1.0〜2.0として実現するよう、Ar及びTi/TiN分子の比率を選択してもよい。従って、1.0を超えるスパッタエッチング/堆積比を用いることによって、本発明は、自然酸化物層610を除去することができ、一方で、コンタクトホール608の側壁606及び607にTi/TiNを堆積することによって、絶縁層604の上部コーナー領域622を保護する。コンタクトホール608は、後続のステップにおいて、コンタクトの形成を完了するためにタングステンなどの金属で充填されてよい。図6Bを参照すると、フローチャート500のステップ552の結果は構造652によって例示されている。
【0021】
従って、図5の本発明の実施形態において、同時スパッタエッチング/堆積プロセスを用いることによって、本発明は、シリサイド層上に位置するコンタクトホールの底部の自然酸化物層を除去することができ、一方で、コンタクト形成中に、コンタクトホール幅の望ましくない増大を防ぐ。
【0022】
従って、上述したように、図1、3、及び5の発明の実施形態において、スパッタエッチング及びバリア層の堆積プロセスのために、シーケンス及び技術を適切に選択することによって、本発明は、コンタクトホールの底部の自然酸化物層を除去することができ、一方で、コンタクトの形成中に、コンタクトホール幅の不必要な増大を防ぐ。その一方で、バリア層を蒸着する前に自然酸化物層を除去するためのArスパッタエッチングを用いた従来のコンタクト形成プロセスでは、コンタクトホール幅が不必要に増大する。
【0023】
上述した、本発明の一般的実施形態から、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の概念を実装するために、様々な技術が使用され得るのは明らかである。更に、本発明を特定の実施形態を具体的に参照して説明したが、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形式及び詳細を変更できることが分かるであろう。説明した一般的な実施形態は、あらゆる点から例示的である、制限的でないと考えられる。本発明は、本明細書において説明した特定の一般的実施形態に制限されず、むしろ、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な再構成、変形、及び代用品が可能である。
【0024】
従って、コンタクト形成中に、コンタクトホール幅の増大を防ぐ方法が説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態による一般的な方法ステップに対応するフローチャート図。
【図2A】図1のフローチャートの、特定のステップに対応する、本発明の一実施形態により処理されたウェハの一部分の断面図。
【図2B】図1のフローチャートの、特定のステップに対応する、本発明の一実施形態により処理されたウェハの一部分の断面図。
【図3】本発明の一実施形態による例示的な方法ステップに対応するフローチャート図。
【図4A】図3のフローチャートの、特定のステップに対応する、本発明の一実施形態により処理されたウェハの一部分の断面図。
【図4B】図3のフローチャートの、特定のステップに対応する、本発明の一実施形態により処理されたウェハの一部分の断面図。
【図5】本発明の一実施形態による例示的な方法ステップに対応するフローチャート図。
【図6A】図5のフローチャートの、特定のステップに対応する、本発明の一実施形態により処理されたウェハの一部分の断面図。
【図6B】図5のフローチャートの、特定のステップに対応する、本発明の一実施形態により処理されたウェハの一部分の断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体ダイに設けられたシリサイド層(214)上にコンタクトを形成する方法であって、
コンタクトホール(208)の側壁(206、207)及び、前記コンタクトホール(208)の底部に位置する自然酸化物層(210)に、バリア層(202)を堆積する(150)ステップを含み、前記側壁(206、207)は、絶縁層(204)の前記コンタクトホール(208)により形成されており、
前記シリサイド層(214)を露出させるために、前記バリア層(202)の一部分(219)、及び、前記コンタクトホール(208)の前記底部に位置する、前記自然酸化物層(210)を除去する(152)ステップを含む、方法。
【請求項2】
前記バリア層(202)の前記部分(219)、及び、前記コンタクトホール(208)の底部に位置する前記自然酸化物層(210)の除去ステップ(152)は、スパッタエッチングプロセスを利用する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記絶縁層(204)は、前記コンタクトホール(208)に隣接して位置する、上部コーナー領域(222)を含み、前記絶縁層(204)の前記上部コーナー領域(222)は、前記バリア層(202)の前記部分(219)及び、前記コンタクトホール(208)の前記底部に位置する、前記自然酸化物層(210)の除去ステップ中、エッチングされない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コンタクトホール208は、電気接続幅(220)を有しており、前記電気接続幅(220)は、前記スパッタエッチングプロセスでは増大しない、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
半導体ダイに設けられたシリサイド層(414)上にコンタクトを形成する方法であって、
反応性水素前洗浄プロセス(430)を用いて、コンタクトホール(408)の底部の、前記シリサイド層(414)上に位置する、自然酸化物層(410)を除去する(350)ステップを含み、前記絶縁層(404)の前記コンタクトホール(408)によって側壁(406、407)が形成され、前記絶縁層(404)は、前記コンタクトホール(408)に隣接して位置する上部コーナー領域(422)を有し、
前記コンタクトホール(408)の前記側壁(406、407)及び前記シリサイド層(414)上に、バリア層(432)を堆積する(352)ステップ、を含む、方法。
【請求項6】
前記反応性水素前洗浄プロセスは、前記絶縁層(404)の前記上部コーナー(422)をエッチングしない、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記コンタクトホール408は、電気接触幅(420)を有し、前記電気接触幅は、前記反応性水素前洗浄プロセス(430)によって増大しない、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
半導体ダイに位置するシリサイド層(614)上にコンタクトを形成する方法であって、
コンタクトホール(608)の側壁(606、607)、及び、前記コンタクトホール(608)の底部に位置する自然酸化物層(610)に、バリア層(602)を堆積する(550)ステップを含み、前記側壁(606、607)は、絶縁層(604)の前記コンタクトホール(608)によって形成され、前記自然酸化物層(610)は前記シリサイド層(614)上に位置し、
前記コンタクトホール(608)の前記底部の前記シリサイド層(614)上に位置する前記自然酸化物層を、スパッタエッチング/堆積プロセスを利用して除去する(552)ステップを含む、方法。
【請求項9】
前記コンタクトホール(608)の前記底部の、前記シリサイド層(614)上に位置する、前記自然酸化物層(610)を除去する(552)前記ステップにおいて、前記バリア層(602)及び前記自然酸化物層(610)を同時にスパッタエッチングし、かつ、前記バリア層(602)にチタン/窒化チタンを堆積する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コンタクトホール(608)は、電気接触幅(620)を有し、前記電気接触幅(620)は、前記スパッタエッチング/堆積プロセスによって増大しない、請求項8に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2007−511087(P2007−511087A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539499(P2006−539499)
【出願日】平成16年10月8日(2004.10.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/033417
【国際公開番号】WO2005/048342
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(591016172)アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド (439)
【氏名又は名称原語表記】ADVANCED MICRO DEVICES INCORPORATED
【Fターム(参考)】