説明

コンテンツ再生システム、携帯端末、認証サーバおよびコンテンツ再生装置、並びにそれらのプログラム

【課題】 海外に設置されたコンテンツ再生装置に対するコンテンツ受信および再生制御を禁止できるコンテンツ再生システムを提供すること。
【解決手段】 携帯電話5が携帯電話型番を含む認証要求を認証サーバに送信すると、認証サーバ2は携帯電話型番テーブルを参照して、認証可能か否かを判断する。携帯電話型番テーブルには、国内のみで利用可能な型番については認証可能である旨が登録され、海外でも利用可能な型番については認証不可能である旨が登録されている。認証サーバ2は、国内のみで利用可能な型番は認証し、海外で利用可能な型番は認証しない。従って、携帯電話5およびコンテンツ再生装置4が海外にある状態で、携帯電話5が認証サーバ2に接続し認証要求を送信した場合、海外で利用できる携帯電話5は認証されないので、海外で携帯電話5によってコンテンツ再生装置4を制御することを防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツサーバに格納されたコンテンツをコンテンツ再生装置に配信して、コンテンツ再生装置でコンテンツを再生するコンテンツ再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツサーバからコンテンツ再生装置にインターネットを介してコンテンツを配信し、コンテンツ再生装置でコンテンツを再生するシステムが提案されている。コンテンツサーバが配信するコンテンツが映画等の映像データである場合には、一般的に、国内に設置されたコンテンツ再生装置のみにコンテンツの配信およびコンテンツの再生が認められ、海外に設置されたコンテンツ再生装置にはコンテンツの配信およびコンテンツの再生が認められない。このため、日本国内閉域通信網を利用して、論理的にコンテンツ再生装置が国内に設置されていることを証明した上で、コンテンツを配信する必要があるが、この方法はユーザの利便性および商業上の利点では問題点が多い。従って、通常のインターネットを利用し、かつ、コンテンツ再生装置が国内に設置されていることを証明した上で、コンテンツを配信するシステムが要望されている。
【0003】
一方、下記特許文献1は、携帯電話を利用した認証システムを記載する。携帯電話端末から情報家電端末に機器IDの取得要求を行い、情報家電端末から機器IDを携帯電話端末に転送し、携帯電話端末から登録済みの利用者IDと機器IDを認証サーバに送信し、認証サーバで利用者認証および機器認証が行われ、認証に成功した場合には認証サーバから携帯電話端末に認証情報として関連装置を特定するアドレスおよび情報家電端末用リモコン・プログラムが送信され、このアドレスを携帯電話端末から情報家電端末に転送し、このアドレスを元に情報家電端末から関連装置への接続を行い、リモコン・プログラムを用いて携帯電話端末を情報家電端末のリモコンとして用いる。
【0004】
しかし、携帯電話は国内および海外共に利用可能な機種が存在するので、このような携帯電話を使用すれば海外にいるユーザであってもリモコン・プログラムを取得することができる。その結果、このシステムでは、海外に設置されているコンテンツ再生装置の制御を禁止することができないという問題がある。
【0005】
【特許文献1】特開2005−323070号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、海外に設置されたコンテンツ再生装置の制御を禁止できるコンテンツ再生システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムは、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、該コンテンツ再生装置をリモート制御する携帯端末(例えば、携帯電話)と、該コンテンツ再生装置を制御可能であるように該携帯端末を認証する認証サーバとを備える。該携帯端末は、自身の携帯端末型番を含む認証要求を該認証サーバに送信する認証要求手段と、該認証サーバから受信した利用可能時間情報を含む電子証明を記憶する電子証明記憶手段と、該電子証明記憶手段に記憶されている電子証明を含むリモコン信号を該コンテンツ再生装置に送信するリモコン信号送信手段とを有する。該認証サーバは、認証可能な携帯端末型番および認証不可能な携帯端末型番を記憶する型番テーブルと、該認証要求に含まれる携帯端末型番が認証可能か否かを、該型番テーブルを参照して判断する認証可否判断手段と、該認証可否判断手段が認証可能と判断した場合、該携帯端末を認証する認証手段と、該認証手段が認証したとき該電子証明を作成し、該携帯端末に送信する電子証明作成手段とを有する。該コンテンツ再生装置は、該携帯端末からリモコン信号を受信するリモコン信号受信手段と、受信したリモコン信号に含まれる電子証明を解析して、利用可能時間が未だ残っているか否かを判断する利用可能時間判断手段と、利用可能時間が残っていると判断されたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行し、利用可能時間が残っていないと判断されたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行しない制御手段とを有する。
【0008】
携帯端末が携帯端末型番を含む認証要求を認証サーバに送信すると、認証サーバは携帯端末型番テーブルを参照して、認証可能か否かを判断する。携帯端末型番テーブルには、例えば、国内のみで利用可能な型番については認証可能である旨が登録され、海外でも利用可能な型番については認証不可能である旨が登録されている。この場合、認証サーバは、国内のみで利用可能な型番は認証し、海外で利用可能な型番は認証しない。従って、携帯端末およびコンテンツ再生装置が海外にある状態で、携帯端末が認証サーバに接続し認証要求を送信した場合、海外で利用できる携帯端末は認証されないので、海外で携帯端末によってコンテンツ再生装置を制御することを防止できる。
【0009】
さらに、携帯端末がコンテンツ再生装置を制御するためには、認証後に認証サーバによって作成された電子証明(例えば、タイムスタンプID)が必要である。電子証明には利用可能時間情報が含まれており、利用可能時間が終了した場合にはコンテンツ再生装置を制御できなくなり、再認証が必要になる。その結果、国内で認証した後、海外に携帯端末およびコンテンツ再生装置を持ち出して、海外でコンテンツ再生装置を制御しようとしても、利用可能時間が終了したときに再認証ができないので、海外でコンテンツ再生装置を制御することを防止することができる。
【0010】
好ましい実施形態においては、上記認証要求手段が送信する認証要求にはユーザIDがさらに含まれており、上記リモコン信号送信手段が送信するリモコン信号にはユーザIDがさらに含まれている。上記認証サーバは、該ユーザIDと前記電子証明とを対応付けて記憶するための電子証明テーブルと、上記認証手段が認証したとき、該ユーザIDと該電子証明とを対応付けて該電子証明テーブルに登録する電子証明登録手段とをさらに有する。上記コンテンツ再生装置は、受信したリモコン信号に含まれる電子証明と該電子証明テーブルに記憶されている電子証明とを照合して、該ユーザIDの認証の有無を確認する認証確認手段をさらに有する。上記制御手段は、該認証確認手段が認証を確認できたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行し、該認証確認手段が認証を確認できなかったとき、該リモコン信号に基づく動作を実行しない。
【0011】
この場合には、コンテンツ再生装置が受信した電子証明を認証サーバに記憶されている電子証明と照合して、実際に認証を受けたか否かを確認する。従って、ユーザが不正に電子証明を作成し、携帯端末がリモコン信号をコンテンツ再生装置に送信した場合に、リモコン信号による制御を禁止することができる。
【0012】
好ましい実施形態においては、上記コンテンツ再生装置は、認証確認済のユーザIDを記憶するためのユーザID領域を含むユーザID記憶手段と、受信したリモコン信号に含まれるユーザIDが該ユーザID領域に記憶されているユーザIDと一致するか否かを判断するユーザID判断手段とをさらに有する。該ユーザID判断手段がユーザIDが一致しないと判断した場合、上記認証確認手段が受信したリモコン信号に含まれるユーザIDが上記認証サーバによって認証されていることを確認した後、上記制御手段が該ユーザID領域に該ユーザIDを登録し、かつ、リモコン信号に基づく動作を実行する。該ユーザID判断手段がユーザIDが一致すると判断した場合、該認証確認手段が認証を確認することなく、該制御手段がリモコン信号に基づく動作を実行する。
【0013】
この場合には、コンテンツ再生装置は携帯端末からリモコン信号を受信する度に認証確認をする必要がなくなり、不要な通信コストを削減でき、かつ、リモコン信号に基づく動作の実行を迅速化することができる。
【0014】
好ましい実施形態においては、上記コンテンツ再生装置は、リモコン信号に含まれる電子証明の残りの利用可能時間が所定時間以下である場合に、再認証を促す旨の内容を表示装置に表示させる手段をさらに備える。
【0015】
好ましい実施形態においては、上記認証可能な携帯端末型番は、携帯端末が国内にある状態のみで前記認証サーバに接続可能な型番であり、上記認証不可能な携帯端末型番が、携帯端末が海外にある状態で該認証サーバに接続可能な型番である。
【発明の効果】
【0016】
本発明のコンテンツ再生システムにおいては、認証サーバは、携帯電話型番テーブルに認証不可能である旨が登録されている型番については認証しないので、海外でも利用可能な携帯電話によるコンテンツ再生装置の制御を禁止することができる。その結果、国内限定の映画配信サービス等において、海外での不正使用を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システム100を説明するブロック図である。コンテンツ再生システム100は、認証サーバ2、アプリケーションサーバ3、コンテンツ再生装置4および携帯電話5を含む。コンテンツ再生システムは、コンテンツサーバ6をさらに含む。認証サーバ2、アプリケーションサーバ3、コンテンツ再生装置4およびコンテンツサーバ6はインターネット8等の電気通信回線を介して相互に接続される。
【0018】
認証サーバ2は、携帯電話5に入力されたユーザID毎に、携帯電話5によるコンテンツ再生装置4のリモートコントロール(以下、単に制御とする)を認証するサーバである。アプリケーションサーバ3は、携帯電話5にリモコンアプリケーションを送信するサーバである。
【0019】
コンテンツ再生装置4は、認証を受けた携帯電話5のリモコンアプリケーションのみによって制御可能である。「制御される」とは、例えば、コンテンツサーバ6からコンテンツを受信することや、コンテンツを再生すること等である。「コンテンツ」とは、映像データ、音楽データ、静止画データの総称であり、代表的には、映画等の映像データである。コンテンツ再生装置4は、コンテンツサーバ6から配信された映像データを再生して、外部に接続された表示装置7に映像を出力する。
【0020】
携帯電話5は、基地局9、携帯電話通信網10およびゲートウェイ11を介して、インターネット8に接続される。携帯電話5は、認証サーバ2からコンテンツ再生装置4を制御するための認証を受ける。携帯電話5は、国内のみで利用可能な型番および国内及び海外で利用可能な型番が存在する。国内のみで利用可能とは、携帯電話が国内にある状態でアプリケーションサーバ3や認証サーバ2に接続可能であるが、海外にある状態ではアプリケーションサーバ3や認証サーバ2に接続できないことをいう。海外でも利用可能とは、携帯電話5が海外にある状態で、アプリケーションサーバ3や認証サーバ2に接続可能なことをいう。本例では、携帯電話5は、国内のみで利用可能な型番のみが認証サーバから認証を受けることができる。認証を受けた場合、携帯電話5は、アプリケーションサーバ3から受信したリモコンアプリケーションを使用して、コンテンツ再生装置4を制御することができる。海外でも利用可能な型番の携帯電話5は、認証サーバ2によって認証を受けることができないので、海外に設置されているコンテンツ再生装置4を制御することを禁止することができる。
【0021】
図2は、認証サーバ2の概略構成を示すブロック図である。認証サーバ2は、認証部21、タイムスタンプID作成部22、入力部23、通信部24およびテーブル記憶部25を有する。テーブル記憶部25は、携帯電話型番テーブル26、ユーザ認証テーブル27、端末情報テーブル28およびタイムスタンプIDテーブル29を格納している。
【0022】
携帯電話型番テーブル26は、コンテンツ再生装置4を制御する携帯電話5が国内専用の型番であるか、海外でも利用可能な型番であるかを判別するためのテーブルであり、図3(a)に示す通り、通信事業者、携帯電話型番および許可フラグの項目を含む。許可フラグは、国内専用の型番であり認証可能な型番については「TRUE」が登録され、海外でも使用可能な型番であり認証不可能な型番については「FALSE」が登録されている。携帯電話型番テーブル26の各項目は、認証サーバ2を運営する業者によって入力部23を介して登録される。
【0023】
ユーザ認証テーブル27は、携帯電話5から送信されたユーザIDおよびパスワードが正規のものであるか否かを判断するためのテーブルであり、図3(b)に示すとおり、携帯電話5のユーザに予め通知したユーザIDおよび携帯電話4のユーザが設定したパスワードが登録されている。
【0024】
端末情報テーブル28は、携帯電話5によって制御されるコンテンツ再生装置4の情報を管理するためのテーブルであり、図3(c)に示すとおり、コンテンツ再生装置4の端末IDおよびIPアドレスの項目を含む。
【0025】
タイムスタンプIDテーブル29は、コンテンツ再生装置4が携帯電話5のユーザIDが認証済であるか否かを、タイムスタンプIDを照合することにより確認するためのテーブルであり、ユーザIDおよびタイムスタンプIDの項目を含む。タイムスタンプIDは、利用可能時間が終了した時にタイムスタンプIDテーブル29から削除される。
【0026】
認証部21は、携帯電話5から送信されたユーザID、パスワードおよび携帯電話型番と、ユーザ認証テーブル27および携帯電話型番テーブル26の登録内容とを対比し、携帯電話5を認証する。認証とは、携帯電話5がリモコンアプリケーションを使用したコンテンツ再生装置4の制御の許可を証明することである。
【0027】
タイムスタンプID作成部22は、タイムスタンプIDを作成して、携帯電話5に送信する。タイムスタンプIDは、認証された携帯電話5がコンテンツ再生装置4を制御するときに必要な電子証明の一例である。タイムスタンプIDは、図3(e)に示すとおり、認証日時と、利用可能時間と、携帯電話型番とを含む。タイムスタンプIDは、認証日時から利用可能時間が終了するまで、携帯電話5がコンテンツ再生装置4を制御可能であることを示している。
【0028】
通信部24は、インターネット8を介して携帯電話5、コンテンツ再生装置4、コンテンツサーバ6等とデータやコマンドを送受信する。
【0029】
図4は、アプリケーションサーバ3の概略構成を示すブロック図である。アプリケーションサーバ3は、アプリケーション記録部31、アプリケーション送信部32、制御部33および通信部34を有する。
【0030】
アプリケーション記録部31は、携帯電話5がコンテンツ再生装置4を制御するためのリモコンアプリケーションを記録している。アプリケーション送信部32は、アプリケーション記録部31からリモコンアプリケーションを読み出して、携帯電話5に送信する。制御部33は、アプリケーションサーバ3の後述するその他の動作を実行する。通信部34は、インターネット8を介して携帯電話5、コンテンツ再生装置4、コンテンツサーバ6等とデータやコマンドを送受信する。本例では、リモコンアプリケーションは認証有無に関係なく自由に携帯電話5にインストールすることができるが、初めて認証を受けたときにリモコンアプリケーションが携帯電話5にインストールされるようにしてもよい。
【0031】
図5は、コンテンツ再生装置4の概略構成を示すブロック図である。コンテンツ再生装置4は、コンテンツ記録部41、再生部42、リモコン受信部43、制御可否判断部44、制御部45、通信部46およびユーザID記憶部47を有する。コンテンツ記録部41は、コンテンツサーバ6から配信された1または複数の映像データを記録する。再生部42は、コンテンツ記録部41に記録された映像データを読み出して再生する。あるいは、再生部42は、コンテンツサーバ6からの映像データをストリーミング再生する。
【0032】
制御可否判断部44は、携帯電話5から送信されたリモコン信号を解析して、当該リモコン信号に含まれるユーザIDおよびタイムスタンプIDよって、コンテンツ再生装置4を制御可能か否かを判断する。携帯電話5から送信されるリモコン信号を図6に示す。リモコン信号は、制御内容(再生、停止、早送り、ダウンロード、電源オン/オフ等)を示す制御コードと、ユーザIDと、タイムスタンプID(認証日時、利用可能時間および携帯電話型番)とを含む。リモコン信号は、本例では赤外線信号であるが、Bluetooth(登録商標)等が採用されてもよい。
【0033】
ユーザID記憶部47は、現在コンテンツ再生装置4を制御可能なユーザIDを登録するユーザID領域と、ユーザID領域に登録されたユーザIDとは異なるユーザIDでコンテンツ再生装置4を制御しようとしたとき、当該ユーザIDが認証サーバ2によって認証を受けたユーザIDか否かを確認するために、当該ユーザIDを仮ユーザIDとして登録する仮ユーザID領域とを有する。
【0034】
リモコン受信部43は、携帯電話5から送信されたリモコン信号を受信する。制御部45は、コンテンツ再生装置4のその他の動作を実行する。通信部46は、インターネット8を介してコンテンツサーバ6および認証サーバ2等とデータやコマンドを送受信する。
【0035】
図7は、携帯電話5の概略構成を示すブロック図である。携帯電話5は、リモコン送信部51、リモコンアプリケーション52、携帯電話型番記憶部53、ユーザID記憶部54、タイムスタンプID記憶部55、入力部56、制御部57、および通信部58を有する。リモコンアプリケーション52は、入力部56を介して入力されたユーザ操作に基づく制御コードと、ユーザID記憶部54に記憶されているユーザIDと、タイムスタンプID記憶部55に記憶されているタイムスタンプIDとを含むリモコン信号を作成し、リモコン送信部51を介して、コンテンツ再生装置4に送信する。
【0036】
携帯電話型番記憶部53には、携帯電話5の型番が予め記憶されている。ユーザID記憶部54は、認証時にユーザによって入力されたユーザIDを一時的に(例えば、タイムスタンプIDの利用可能時間が終了するまで)ユーザIDを記憶する。タイムスタンプID記憶部55は、認証サーバ2から受信したタイムスタンプIDを、一時的に(例えば、タイムスタンプIDの利用可能時間が終了するまで)コンテンツ再生装置4を制御するために記憶する。制御部57は、携帯電話5のその他の動作を実行する。通信部58は、携帯電話通信網10およびインターネット8を介して、認証サーバ2およびアプリケーションサーバ3とデータやコマンドを送受信する。
【0037】
以上の構成を有するコンテンツ再生システム100についてその動作を説明する。図8は、携帯電話5がリモコンアプリケーションを受信し、認証サーバ2によって認証を受ける処理を示すシーケンス図である。
【0038】
[リモコンアプリケーションの取得処理]
図8に示す通り、ユーザがリモコンアプリケーションの取得指示を入力部56を介して入力すると、携帯電話5はアプリケーションサーバ3に接続して、リモコンアプリケーションの送信を要求する(S1)。要求を受けたアプリケーションサーバ3は、アプリケーション記録部31に記録されているリモコンアプリケーションを読み出して、携帯電話5に送信する(S2)。携帯電話5は、アプリケーションサーバ3からリモコンアプリケーションを受信して、内蔵された図示しないメモリ等にインストールする。なお、S1およびS2の処理は、リモコンプリケーションをインストールしていない状態の時のみ実行されればよい。
【0039】
[認証処理]
ユーザがユーザIDおよびパスワードを入力し、認証を受ける指示を携帯電話5に入力する。図8に示すとおり、携帯電話5は、ユーザによって入力されたユーザID、パスワード、および携帯電話型番記憶部53に予め記憶されている携帯電話型番を含む認証要求を、アプリケーションサーバ3に送信する(S3)。このとき、ユーザIDはユーザID記憶部54に登録される。
【0040】
アプリケーションサーバ3は、携帯電話5から認証要求を受信すると、受信した認証要求(ユーザID、パスワード、および携帯電話型番)を認証サーバ2に転送し、携帯電話5の認証可否を認証サーバ2に問合せる(S4)。
【0041】
認証サーバ2は、認証要求をアプリケーションサーバ3から受信すると、携帯電話5を認証するか否かを判断する。具体的には、認証サーバ2は、認証要求に含まれているユーザIDおよびパスワードの組合せがユーザ認証テーブル27に登録されているか否かを判断する。ユーザ認証テーブルに登録されていれば、認証サーバ2は、携帯電話型番テーブル26を参照し、認証要求に含まれている携帯電話型番が国内専用であるか否か(すなわち、許可フラグが「TRUE」であるか否か)を判断する。携帯電話型番が国内専用であれば、認証サーバ2は、携帯電話5を認証し、認証通知をアプリケーションサーバ3に送信する(S5)。一方、携帯電話型番が海外でも使用可能であれば(すなわち、許可フラグが「FALSE」)、携帯電話5を認証せず、非認証通知をアプリケーションサーバ3を介して携帯電話5に通知する。
【0042】
アプリケーションサーバ3は、認証サーバ2から認証通知を受信すると、認証サーバ2にタイムスタンプIDの送信を要求する(S6)。認証サーバ2は、タイムスタンプID要求を受信すると、タイムスタンプIDを作成し、アプリケーションサーバ3に返信する(S7)。タイムスタンプIDは、認証日時(タイムスタンプIDを作成する日時であり、例えば、UNIX(登録商標)シリアル値)と、所定の利用可能時間(例えば、172,800秒(2日間))と、携帯電話型番とを含む。このとき、アプリケーションサーバ3は、タイムスタンプIDテーブル29に、認証されたユーザIDと作成したタイムスタンプIDとを対応付けて記憶する。
【0043】
アプリケーションサーバ2は、タイムスタンプIDを受信し、携帯電話5に転送する(S8)。携帯電話5は、タイムスタンプIDを受信し、タイムスタンプID記憶部55に記憶する。携帯電話5は、タイムスタンプIDを受信した旨を示すタイムスタンプID受信完了通知をアプリケーションサーバ3に送信し(S9)、アプリケーションサーバ3はそれを受信し、認証サーバ2に転送する(S10)。認証サーバ2がタイムスタンプID受信完了通知を受信すると、認証処理は終了する。
【0044】
[リモートコントロール処理]
図9は、携帯電話5にインストールされたリモコンアプリケーションによってコンテンツ再生装置4を制御する際のコンテンツ再生装置4の動作を説明するフローチャートである。
【0045】
ユーザが携帯電話5の入力部56を操作すると、携帯電話5は図6に示すリモコン信号をコンテンツ再生装置4に送信する。コンテンツ再生装置4は、携帯電話5からリモコン信号を受信すると、受信したリモコン信号に含まれるユーザIDが直前までコンテンツ再生装置4を制御していたユーザIDと同一であるか否かを判断する(S11)。具体的には、受信したリモコン信号に含まれるユーザIDと、ユーザID記憶部47のユーザIDの領域48に記憶されているユーザIDとが一致するか否かが判断される。
【0046】
受信したリモコン信号に含まれるユーザIDと、ユーザIDの領域48に記憶されているユーザIDとが異なる場合(S11:NO)、受信したユーザIDが認証サーバ2によって認証を受けているかを確認して、認証を受けていればリモコン信号に基づく動作を実行する(S12〜S19)。詳細には、まず、コンテンツ再生装置4は、受信したリモコン信号に含まれるユーザIDをユーザID記憶部47の仮ユーザIDの領域49に登録する(ユーザIDを仮定義する)。
【0047】
続いて、コンテンツ再生装置4は、認証サーバ2に接続し、受信したユーザIDが実際に認証サーバ2によって認証を受けているか否かを、受信したタイムスタンプIDと認証サーバ2が記憶するタイムスタンプIDとを照合することにより、確認する(S13)。例えば、コンテンツ再生装置4は、仮ユーザIDの領域49に記憶されているユーザIDを認証サーバ2に送信する。認証サーバ2は、タイムスタンプIDテーブル29を参照して、受信したユーザIDに対応するタイムスタンプIDを抽出し、コンテンツ再生装置4に返信する。コンテンツ再生装置4は、認証サーバから受信したタイムスタンプIDが、携帯電話5から受信したリモコン信号に含まれているタイムスタンプIDと同一であるか否か判断する(S14)。
【0048】
同一であれば(S14:YES)、仮ユーザIDの領域49に記憶されているユーザIDは認証サーバ2によって認証されていると判断できるので、仮ユーザIDの領域49に記憶されているユーザIDをユーザIDの領域48に移す(仮ユーザIDの領域49はクリアされる)(S15)。これにより、以後同じユーザIDによってリモコン信号が送信された場合は、S12〜S15の処理でユーザIDが認証されているか否かを確認する必要がなくなる。続いて、コンテンツ再生装置4は、認証サーバ2に端末IDを送信する(S16)。コンテンツ再生装置4は、携帯電話5からの制御を許可し(S17)、受信したリモコン信号に応じた処理を実行する。
【0049】
一方、認証サーバ2から受信したタイムスタンプIDが、携帯電話5から受信したリモコン信号に含まれているタイムスタンプIDと同一でない場合、あるいは、認証サーバ2からタイムスタンプIDを受信できない場合(S14:NO)、ユーザIDは認証サーバ2によって認証されていない不正なユーザIDであると判断される。その結果、コンテンツ再生装置4は、仮ユーザIDに記憶されているユーザIDを削除し(S18)、受信したリモコン信号による制御を禁止し(S19)、処理を終了する。従って、不正にタイプスタンプIDを作成し、認証サーバ2によって認証されていないユーザIDでコンテンツ再生装置4を制御しようとしても、映像データがコンテンツ再生装置4によって受信および/または再生されることを防止できる。
【0050】
次に、S11において、受信したユーザIDが、ユーザIDの領域48に記憶されているユーザIDと一致する場合(S11:YES)、受信したユーザIDはS12〜S17の処理によって認証サーバ2によって認証されていることを確認済であるので、S20へ進む。
【0051】
コンテンツ再生装置4は、受信したタイムスタンプIDを参照して、ユーザIDに与えられている利用可能時間のうち、現在残っている利用可能時間が所定時間(例えば、10分)以下であるか否かを判断する(S20)。具体的には、タイムスタンプID内の利用可能時間から、認証日時から現在日時までの経過時間を減算した時間が、所定時間以下であるか否かを判断する。
【0052】
現在残っている利用可能時間が所定時間より多ければ(S20:NO)、十分に利用可能時間が残っていると判断されるので、そのままリモコン制御を許可し(S21)、リモコン信号に応じた動作を実行して、処理を終了する。
【0053】
一方、現在残っている利用可能時間が所定時間以下である場合(S20:YES)、現在残っている利用可能時間が0ではないか否かが判断される(S22)。現在残っている利用可能時間が0であれば(S22:NO)、受信したユーザIDではコンテンツ再生装置4を制御できないので、コンテンツ再生装置4はリモコン信号を破棄し、リモコン制御を禁止し(S23)、処理を終了する。この場合、携帯電話5が認証サーバ2に接続し、再認証を受ける必要がある。
【0054】
現在残っている利用可能時間が0でなければ(S22:YES)、あと僅かな時間が経過すると利用可能時間が終わってしまい、このユーザIDでコンテンツ再生装置4を制御できなくなると判断される。その結果、コンテンツ再生装置4は、表示装置7に例えば「あと少しで利用可能時間が終了するので、再認証して下さい。」という内容を表示する(S24)。その後、コンテンツ再生装置4は、リモコン制御を許可し(S25)、リモコン信号に応じた動作を実行して、処理を終了する。
【0055】
[再認証(利用可能時間の延長)処理]
表示装置7の再認証を促す表示内容を見たユーザは、携帯電話5を操作して再認証の(利用可能時間の延長を受ける)操作を実行する。再認証の処理は、S3〜S10の処理と概略同じであるので、説明を省略する。
【0056】
以上の処理によって、海外でも利用可能な携帯電話5は携帯電話型番テーブルに「FALSE」と登録されているので、S5の認証処理で認証を受けることができない。その結果、携帯電話5はタイムスタンプIDを取得できないので、コンテンツ再生装置4を制御するリモコン信号を送信することができない。従って、海外でも利用可能な携帯電話5によってコンテンツ再生装置4が制御され、海外で映画などの映像データが再生されてしまうことを防止できる。
【0057】
また、タイムスタンプIDには利用可能時間が含まれているので、利用可能時間が終了した場合、再認証する必要がある。その結果、国内で認証し、コンテンツ再生装置4にコンテンツをダウンロードしたあと、携帯電話5およびコンテンツ再生装置4を海外に持ち出したとしても、利用可能時間が終了すると、コンテンツ再生装置4を再生制御できなくなる。
【0058】
また、ユーザIDが認証されないと、タイムスタンプIDテーブル29にユーザIDに対応したタイムスタンプIDが登録されない。そのため、コンテンツ再生装置4は、受信したリモコン信号に含まれるタイムスタンプIDと認証サーバのタイムスタンプIDに記憶されているタイムスタンプIDを照合できないので、当該ユーザIDが認証されていないことを確認できる。従って、タイムスタンプIDを不正に作成または改ざんした場合でも、コンテンツ再生装置4の制御を禁止できる。
【0059】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。携帯電話5はアプリケーションサーバ3を介して認証サーバと認証処理を実行しているが、携帯電話5が認証サーバ2と直接接続して認証処理を実行してもよい。認証サーバ2は、ユーザIDおよびパスワードを使用して認証しているが、これに限定されず、携帯電話の機器IDを使用して認証してもよい。コンテンツ再生装置4が認証サーバ2にユーザIDの認証を確認する場合に、コンテンツ再生装置4が認証サーバ2にユーザIDとタイムスタンプIDとを送信し、認証サーバ2が認証済かを確認し、コンテンツ再生装置4に通知するようにしてもよい。コンテンツは映像に限定されず、音楽や静止画であってもよい。なお、上述した各装置の動作をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが提供され、これらプログラムが記録された記録媒体が提供され得る。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、国内限定でコンテンツを配信してコンテンツ再生装置でコンテンツを再生するコンテンツ再生システムに好適に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システム100を示すブロック図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態による認証サーバ2を示すブロック図である。
【図3】(a)携帯電話型番テーブル、(b)ユーザ認証テーブル、(c)端末情報テーブル、(d)タイムスタンプIDテーブルおよび(e)タイムスタンプIDを示す図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態によるアプリケーションサーバ3を示すブロック図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生装置4を示すブロック図である。
【図6】携帯電話5が送信するリモコン信号を示すデータ構造である。
【図7】本発明の好ましい実施形態による携帯電話5を示すブロック図である。
【図8】認証処理を示すシーケンスチャートである。
【図9】リモコン制御時のコンテンツ再生装置4の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0062】
2 認証サーバ
4 コンテンツ再生装置
5 携帯電話
26 携帯電話型番テーブル
29 タイムスタンプIDテーブル
55 タイムスタンプID記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、該コンテンツ再生装置をリモート制御する携帯端末と、該コンテンツ再生装置を制御可能であるように該携帯端末を認証する認証サーバとを備えるコンテンツ再生システムであって;
該携帯端末が、自身の携帯端末型番を含む認証要求を該認証サーバに送信する認証要求手段と、
該認証サーバから受信した利用可能時間情報を含む電子証明を記憶する電子証明記憶手段と、
該電子証明記憶手段に記憶されている電子証明を含むリモコン信号を該コンテンツ再生装置に送信するリモコン信号送信手段とを有し;
該認証サーバが、認証可能な携帯端末型番および認証不可能な携帯端末型番を記憶する型番テーブルと、
該認証要求に含まれる携帯端末型番が認証可能か否かを、該型番テーブルを参照して判断する認証可否判断手段と、
該認証可否判断手段が認証可能と判断した場合、該携帯端末を認証する認証手段と、
該認証手段が認証したとき該電子証明を作成し、該携帯端末に送信する電子証明作成手段とを有し;
該コンテンツ再生装置が、該携帯端末からリモコン信号を受信するリモコン信号受信手段と、
受信したリモコン信号に含まれる電子証明を解析して、利用可能時間が未だ残っているか否かを判断する利用可能時間判断手段と、
利用可能時間が残っていると判断されたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行し、利用可能時間が残っていないと判断されたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行しない制御手段とを有する、コンテンツ再生システム。
【請求項2】
前記認証要求手段が送信する認証要求にはユーザIDがさらに含まれており;
前記リモコン信号送信手段が送信するリモコン信号にはユーザIDがさらに含まれており;
前記認証サーバが、該ユーザIDと前記電子証明とを対応付けて記憶するための電子証明テーブルと、
前記認証手段が認証したとき、該ユーザIDと該電子証明とを対応付けて該電子証明テーブルに登録する電子証明登録手段とをさらに有し;
前記コンテンツ再生装置が、受信したリモコン信号に含まれる電子証明と該電子証明テーブルに記憶されている電子証明とを照合して、該ユーザIDの認証の有無を確認する認証確認手段をさらに有し;
前記制御手段が、該認証確認手段が認証を確認できたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行し、該認証確認手段が認証を確認できなかったとき、該リモコン信号に基づく動作を実行しない、請求項1に記載のコンテンツ再生システム。
【請求項3】
前記コンテンツ再生装置が、認証確認済のユーザIDを記憶するためのユーザID領域を含むユーザID記憶手段と、
受信したリモコン信号に含まれるユーザIDが該ユーザID領域に記憶されているユーザIDと一致するか否かを判断するユーザID判断手段とをさらに有し、
該ユーザID判断手段がユーザIDが一致しないと判断した場合、前記認証確認手段が受信したリモコン信号に含まれるユーザIDが前記認証サーバによって認証されていることを確認した後、前記制御手段が該ユーザID領域に該ユーザIDを登録し、かつ、リモコン信号に基づく動作を実行し、
該ユーザID判断手段がユーザIDが一致すると判断した場合、該認証確認手段が認証を確認することなく、該制御手段がリモコン信号に基づく動作を実行する、請求項1または2に記載のコンテンツ再生システム。
【請求項4】
前記コンテンツ再生装置が、リモコン信号に含まれる電子証明の残りの利用可能時間が所定時間以下である場合に、再認証を促す旨の内容を表示装置に表示させる手段をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ再生システム。
【請求項5】
前記認証可能な携帯端末型番が、携帯端末が国内にある状態のみで前記認証サーバに接続可能な型番であり、前記認証不可能な携帯端末型番が、携帯端末が海外にある状態で該認証サーバに接続可能な型番である、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ再生システム。
【請求項6】
コンテンツ再生装置をリモート制御する携帯端末であって、
該コンテンツ再生装置を制御可能であるように該携帯端末を認証する認証サーバに接続する接続手段と、
自身の携帯端末型番を含む認証要求を該認証サーバに送信する認証要求手段と、
該認証サーバが、該携帯端末型番が認証可能であると判断し、該携帯端末を認証した場合に、該認証サーバが作成した利用可能時間情報を含む電子証明を受信する電子証明受信手段と、
該認証サーバから受信した電子証明を記憶する電子証明記憶手段と、
該電子証明記憶手段に記憶されている電子証明を含むリモコン信号であって、該コンテンツ再生装置が、利用可能時間が残っていると判断されたときリモコン信号に基づく動作を実行し、利用可能時間が残っていないと判断されたとき該リモコン信号に基づく動作を実行しないリモコン信号を、該コンテンツ再生装置に送信するリモコン信号送信手段とを備える、携帯端末。
【請求項7】
コンテンツ再生装置を制御可能であるように携帯端末を認証する認証サーバであって、
該コンテンツ再生装置をリモート制御する携帯端末に接続する接続手段と、
認証可能な携帯端末型番および認証不可能な携帯端末型番を記憶する型番テーブルと、
携帯端末から携帯端末型番を含む認証要求を受信する認証要求受信手段と、
該認証要求に含まれる携帯端末型番が認証可能か否かを、該型番テーブルを参照して判断する認証可否判断手段と、
該認証可否判断手段が認証可能と判断した場合、該携帯端末を認証する認証手段と、
該認証手段が認証したとき、該コンテンツ再生装置がリモコン信号に基づく動作を実行すべきか否かを判断するための利用可能時間情報を含む電子証明を作成し、該携帯端末に送信する電子証明作成手段とを備える、認証サーバ。
【請求項8】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
該コンテンツ再生装置を制御可能であるように携帯端末を認証する認証サーバに接続する接続手段と、
該携帯端末からリモコン信号を受信するリモコン信号受信手段と、
受信したリモコン信号に含まれる電子証明であって、該認証サーバが、該携帯端末型番が認証可能であると判断し、該携帯端末を認証した場合に、該認証サーバが作成した利用可能時間情報を含む電子証明を解析して、利用可能時間が未だ残っているか否かを判断する利用可能時間判断手段と、
利用可能時間が残っていると判断されたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行し、利用可能時間が残っていないと判断されたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行しない制御手段とを備える、コンテンツ再生装置。
【請求項9】
コンテンツ再生装置をリモート制御する携帯端末の動作プログラムであって、
該コンテンツ再生装置を制御可能であるように該携帯端末を認証する認証サーバに接続する接続ステップと、
自身の携帯端末型番を含む認証要求を該認証サーバに送信する認証要求ステップと、
該認証サーバが、該携帯端末型番が認証可能であると判断し、該携帯端末を認証した場合に、該認証サーバが作成した利用可能時間情報を含む電子証明を受信する電子証明受信ステップと、
該認証サーバから受信した電子証明を記憶する電子証明記憶ステップと、
該電子証明記憶ステップで記憶した電子証明を含むリモコン信号であって、該コンテンツ再生装置が、利用可能時間が残っていると判断されたときリモコン信号に基づく動作を実行し、利用可能時間が残っていないと判断されたとき該リモコン信号に基づく動作を実行しないリモコン信号を、該コンテンツ再生装置に送信するリモコン信号送信ステップとをコンピュータに実行させる、携帯端末の動作プログラム。
【請求項10】
コンテンツ再生装置を制御可能であるように携帯端末を認証する認証サーバの動作プログラムであって、
該コンテンツ再生装置をリモート制御する携帯端末に接続する接続ステップと、
認証可能な携帯端末型番および認証不可能な携帯端末型番を型番記憶テーブルに記憶する型番記憶ステップと、
該携帯端末から携帯端末型番を含む認証要求を受信する認証要求受信ステップと、
該認証要求に含まれる携帯端末型番が認証可能か否かを、該型番テーブルを参照して判断する認証可否判断ステップと、
該認証可否判断ステップが認証可能と判断した場合、該携帯端末を認証する認証ステップと、
該認証ステップが認証したとき、該コンテンツ再生装置がリモコン信号に基づく動作を実行すべきか否かを判断するための利用可能時間情報を含む電子証明を作成し、該携帯端末に送信する電子証明作成ステップとをコンピュータに実行させる、認証サーバの動作プログラム。
【請求項11】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置の動作プログラムであって、
該コンテンツ再生装置を制御可能であるように携帯端末を認証する認証サーバに接続する接続ステップと、
該携帯端末からリモコン信号を受信するリモコン信号受信ステップと、
受信したリモコン信号に含まれる電子証明であって、該認証サーバが、該携帯端末型番が認証可能であると判断し、該携帯端末を認証した場合に、該認証サーバが作成した利用可能時間情報を含む電子証明を解析して、利用可能時間が未だ残っているか否かを判断する利用可能時間判断ステップと、
利用可能時間が残っていると判断されたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行し、利用可能時間が残っていないと判断されたとき、該リモコン信号に基づく動作を実行しないステップとをコンピュータに実行させる、コンテンツ再生装置の動作プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−325231(P2007−325231A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−156641(P2006−156641)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】