説明

ショートメッセージサービスを使用した無線広域ネットワークでの遠隔管理

【課題】ショートメッセージサービスを使用した無線広域ネットワークでの遠隔管理を目的とする。
【解決手段】広域ネットワークで遠隔管理する方法及び装置は、コンピュータ装置のアウトオブバンド(OOB)・プロセッサを使用して、広域ネットワーク(WWAN)でショートメッセージを受信することを含む。OOBプロセッサは、コンピュータ装置のインバンド・プロセッサの動作状態にかかわらず、WWANで通信可能である。コンピュータ装置は、ショートメッセージを受信したことに応じて、少なくとも1つの動作をOOBプロセッサで実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショートメッセージサービスを使用した無線広域ネットワークでの遠隔管理に関する。
【背景技術】
【0002】
広域ネットワーク(WAN:wide area network)は、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)に比べて比較的大きい地理的領域をカバーする通信ネットワークである。典型的には、無線広域ネットワーク(WWAN:wireless wide area network)は、場合によっては市全域又は全国的に無線通信を提供するために、セルラ無線ネットワークを使用する。WWANの1つの例示的な実施例は、GSM(Groupe Special Mobile)標準に従って構成された通信ネットワークである。GSM標準は、音声とデータとの双方にデジタルチャネルを使用するため、第2世代(2G)移動電話システムと呼ばれている。GSMネットワークの第3世代(3G)及び第4世代(4G)のものは、音声及びデータサービスの同時使用を可能にし、2Gネットワークより高いデータレートを可能にする。GSM標準の1つの特徴は、一般的にSIMカードとして知られる加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)である。SIMは、GSMネットワーク上で電話又はコンピュータ装置を一意に識別するIMEI(International Mobile Equipment Identity)を格納する着脱可能なスマートカードである。
【0003】
電話に最適化されているが、GSM標準は、WWAN上の装置間での通信の代替モードとして、ショートメッセージサービス(SMS:Short Message Service)又は“テキストメッセージング”を採用している。SMSプロトコルは、140バイトのデータに加えてヘッダ及びルーティング情報を含む“ショートメッセージ”がGSMネットワークで送信されることを可能にする。長い“ショートメッセージ”は、複数のメッセージを連結することにより送信され得る。SMSは、SS7プロトコルのMAP(Mobile Application Part)を使用することにより、現在のWWANで実現されている。ショートメッセージサービスセンタ(SMSC:Short Message Service Center)は、ネットワークのユーザ装置の間でショートメッセージを受信、格納及び転送(配信)するWWANのネットワークエレメントである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ショートメッセージサービスを使用した無線広域ネットワークでの遠隔管理を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
広域ネットワークで遠隔管理する方法及び装置は、コンピュータ装置のアウトオブバンド(OOB:out-of-band)・プロセッサを使用して、広域ネットワーク(WWAN)でショートメッセージを受信することを含む。OOBプロセッサは、コンピュータ装置のインバンド・プロセッサの動作状態にかかわらず、WWANで通信可能である。コンピュータ装置は、ショートメッセージを受信したことに応じて、少なくとも1つの動作をOOBプロセッサで実行する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施例によれば、ショートメッセージサービスを使用した無線広域ネットワークでの遠隔管理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】無線広域ネットワークで遠隔管理を提供するように構成されたシステムの一実施例の簡略化ブロック図
【図2】図1のシステムにより使用される無線広域ネットワークで遠隔管理を提供する方法の一実施例の簡略化ブロック図
【図3】図2の方法の間に受信されるショートメッセージに基づいて1つ以上の動作を実行する方法の一実施例の簡略化ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここに記載するシステム、装置及び方法は、限定としてではなく、一例として添付図面に示されている。説明を簡潔且つ明瞭にするため、図面に示す要素は、必ずしも縮尺通りに示されているとは限らない。例えば、明瞭にするため、いくつかの要素の大きさは他の要素に比べて強調されることがある。
【0009】
この開示の概念は、様々な変更及び代替の形式の余地があるが、特定の例示的な実施例が一例として図面に示されており、ここで詳細に説明される。しかし、本発明の概念を開示された特定の形式に限定することは意図しておらず、逆に、特許請求の範囲により規定される本発明の要旨及び範囲内にある全ての変更、均等及び代替をカバーすることを意図する。
【0010】
以下の説明では、この開示の完全な理解を提供するために、ロジックの実装、オペコード、オペランドを指定する手段、リソースの分割/共有/反復の実装、システムコンポーネントの種類及び相互関係、並びにロジックの分割/統合の選択肢のような複数の特定の詳細が示されることがある。しかし、開示の実施例は、このような特定の詳細なしに実施され得ることが、当業者にわかる。他にも、制御構造、ゲートレベル回路及び完全なソフトウェア命令シーケンスは、この開示をあいまいにしないように詳細には示されない。当業者は、包含される記載で、過度の実験を行わずに適切な機能を実装することができる。
【0011】
明細書における“一実施例”、“実施例”、“例示的な実施例”等の記載は、記載された実施例が特定の機能、構造又は特徴を含んでもよいが、全ての実施例が必ずしもその特定の機能、構造又は特徴を含まなくてもよいことを示す。更に、このような用語は、必ずしも同じ実施例を示すとは限らない。更に、特定の機能、構造又は特徴が実施例に関して記載されている場合、明示的に記載されていても記載されていなくても、このような機能、構造又は特徴を他の実施例に関して実施することは、当業者の認識の範囲内である。
【0012】
開示のいくつかの実施例は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらのいずれかの組み合わせで実装されてもよい。コンピュータに実装された開示の実施例は、コンポーネント間の1つ以上のバスに基づく相互接続及び/又はコンポーネント間の1つ以上のポイント・ツー・ポイント相互接続を含んでもよい。本発明の実施例はまた、機械読み取り可能な有形の媒体に格納された命令として実装されてもよく、これは1つ以上のプロセッサにより読み取られて実行されてもよい。機械読み取り可能な有形の媒体は、機械(例えば、コンピュータ装置)により読み取り可能な形式で情報を格納又は送信する如何なる有形の媒体を含んでもよい。例えば、機械読み取り可能な有形の媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、及び他の有形の媒体を含んでもよい。
【0013】
図1を参照すると、ショートメッセージを使用して無線広域ネットワーク(WWAN)で遠隔管理を提供するように構成されたシステム100は、コンピュータ装置102と、遠隔コンピュータ装置104と、コンピュータ装置102を遠隔コンピュータ装置104に通信可能に結合するWWAN110とを含む。或る実施例では、システム100は、コンピュータ装置102を遠隔コンピュータ装置104に通信可能に結合するインターネットプロトコル(IP)に基づくネットワーク(IPN:Internet Protocol based network)108を含んでもよい。他の実施例では、システム100は、WWAN110を介してコンピュータ装置102に結合された他の遠隔コンピュータ装置106を更に含んでもよい。更なる遠隔コンピュータ装置(図示せず)は、IPN108及びWWAN110の一方又は双方でコンピュータ装置102と通信してもよい。
【0014】
コンピュータ装置102は、ここに記載した機能を実行可能な如何なる種類の電子装置として具現されてもよい。例えば、コンピュータ装置102は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、モバイルインターネットデバイス、セルラ電話、パーソナルデータアシスタント、電話装置、ネットワーク機器、仮想化装置、記憶装置コントローラ又は他のコンピュータに基づく装置として具現されてもよい。
【0015】
コンピュータ装置102は、インバンド(in-band)・プロセッサ120と、アウトオブバンド(OOB:out-of-band)・プロセッサ122と、チップセット126と、メモリ128と、通信回路130と、電源回路140とを含む。或る実施例では、コンピュータ装置102はまた、1つ以上のデータ記憶装置150及び/又は1つ以上の更なる周辺機器装置152を含んでもよい。或る例示的な実施例では、複数の前述のコンポーネントは、コンピュータ装置102のマザーボードに組み込まれてもよく、他のコンポーネントは、例えば周辺機器ポートを介してマザーボードに通信可能に結合されてもよい。更に、コンピュータ装置102は、コンピュータ及び/又はコンピュータ装置に一般的に存在する他のコンポーネント、サブコンポーネント及び装置を含んでもよい。これらは、説明を明瞭にするために図1には示されていない。
【0016】
コンピュータ装置102のインバンド・プロセッサ120は、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、マイクロコントローラ等のようにソフトウェア/ファームウェアを実行可能な如何なる種類のプロセッサでもよい。インバンド・プロセッサ120は、例示的にプロセッサコア124を有する単一コアのプロセッサとして具現される。しかし、他の実施例では、インバンド・プロセッサ120は、複数のプロセッサコア124を有するマルチコアのプロセッサとして具現されてもよい。更に、コンピュータ装置102は、1つ以上のプロセッサコア124を有する更なるインバンド・プロセッサ120を含んでもよい。一般的に、インバンド・プロセッサ120は、ソフトウェアスタックを実行する役目をする。ソフトウェアスタックは、オペレーティングシステム、並びに、コンピュータ装置102に存在する様々なアプリケーション、プログラム、ライブラリ及びドライバを含んでもよい。
【0017】
コンピュータ装置102のチップセット126は、メモリコントローラハブ(MCH:memory controller hub)又は“ノースブリッジ(northbridge)”と、入出力コントローラハブ(ICH:input/output controller hub)又は“サウスブリッジ(southbridge)”と、ファームウェア装置とを含んでもよい。このような実施例では、ファームウェア装置は、基本入出力システム(BOIS:Basic Input/Output System)データ及び/又は命令及び/又は他の情報を格納するメモリ記憶装置として具現されてもよい。しかし、他の実施例では、他の構成を有するチップセットが使用されてもよい。例えば、他の実施例では、チップセット126は、プラットフォームコントローラハブ(PCH:platform controller hub)として具現されてもよい。このような実施例では、メモリコントローラハブ(MCH)は、インバンド・プロセッサ120に組み込まれてもよく、関連付けられてもよい。
【0018】
チップセット126は、複数の信号経路を介してインバンド・プロセッサ120に通信可能に結合される。これらの信号経路(及び図1に示す他の信号経路)は、コンピュータ装置102のコンポーネント間の通信を容易にすることができる如何なる種類の信号経路として具現されてもよい。例えば、信号経路は、バス及び/又は介在する装置等を介した如何なる数の配線、ケーブル、光ガイド、印刷回路基板トレースとして具現されてもよい。
【0019】
コンピュータ装置102のメモリ128もまた、複数の信号経路を介してチップセット126に通信可能に結合される。メモリ128は、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ装置(DRAM)、シンクロナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ装置(SDRAM)、ダブルデータレート・シンクロナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ装置(DDR SDRAM)、フラッシュメモリ装置、及び/又は他の揮発性メモリ装置を含む1つ以上のメモリ装置又はデータ記憶位置として具現されてもよい。更に、単一のメモリ装置128のみが図1に示されているが、他の実施例では、コンピュータ装置102は、更なるメモリ装置を含んでもよい。インバンド・プロセッサ120により実行されるソフトウェアスタックを構成するオペレーティングシステム、アプリケーション、プログラム、ライブラリ及びドライバは、実行中にメモリ128に存在してもよい。更に、メモリ128に格納されるソフトウェア及びデータは、メモリ管理動作の一部として、メモリ128と1つ以上のデータ記憶装置150との間で交換されてもよい。
【0020】
コンピュータ装置102の通信回路130は、IPN108及び/又はWWAN110でコンピュータ装置102と1つ以上の遠隔装置(遠隔コンピュータ装置104、106等)との間での通信を可能にする如何なる数の装置及び回路として具現されてもよい。例えば、通信回路130は、WWAN110で通信を容易にする無線ネットワークインタフェース134を含む。無線ネットワークインタフェース134は、例示的に無線トランシーバを有するGSM、3G又は4Gモデムとして具現されてもよい。このような実施例では、無線モデム134は、WWAN110でコンピュータ装置102を一意に識別するIMEI(International Mobile Equipment Entity)を備えたSIMカード(図示せず)を含む。他の種類の通信の中でも、無線モデム134は、コンピュータ装置120がWWAN110でSMSプロトコルに従ってショートメッセージを送受信することを可能にする。或る実施例では、通信回路130はまた、IPN108でIPに基づく有線及び/又は無線の通信を容易にする1つ以上の有線又は無線ネットワークインタフェース132を含んでもよい。通信回路130はまた、複数の信号経路を介してチップセット126に通信可能に結合され、インバンド・プロセッサ120がネットワーク108、110にアクセスすることを可能にする。
【0021】
インバンド・プロセッサ120、チップセット126、メモリ128及び通信回路130を含むコンピュータ装置102のコンポーネントはまた、電源回路140に通信可能に結合される。電源回路140は、AC商用電源144、DC電池電源142又はこれらの双方から電力を引き出すことができる回路として具現されてもよい。エネルギーを節約するために、コンピュータ装置102は、積極的に使用されていない場合に複数の電力低減動作状態になってもよい。例えば、コンピュータ装置102は、電源切断又は“オフ”状態になってもよい。この場合、存在する場合であっても、コンピュータ装置102のほとんどのコンポーネントは、電源回路140から電力を受け入れない。或いは、コンピュータ装置102は、様々な“スリープ”又は“休止(hibernate)”状態になってもよい。この場合、コンピュータ装置102の全てのコンポーネントではないが、いくつかのコンポーネントは、電源回路140から電力を受け入れる。例えば、“スリープ”状態は、(データを保持するために)揮発性メモリ128に電力を提供してもよいが、インバンド・プロセッサ120には提供しなくてもよい。このような電力低減動作状態は、エネルギーを節約しつつ、コンピュータ装置102がフルパワー動作状態に迅速に戻ることを可能にする。
【0022】
アウトオブバンド(OOB)・プロセッサ122は、インバンド・プロセッサ120と別のものであり、一般的には独立して動作する。OOBプロセッサ122はまた、1つ以上のプロセッサコアを有する1つ以上のプロセッサ(図示せず)を含み、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、マイクロコントローラ等のように、ソフトウェアを実行可能な如何なる種類のプロセッサとして具現されてもよい。OOBプロセッサ122は、マザーボード上でチップセット126に統合されてもよく、複数の信号経路を介してチップセット126に通信可能に結合された拡張ボードに配置された1つ以上の別々の集積回路として具現されてもよい。OOBプロセッサ122はまた、複数の信号経路を介して、メモリ128及び通信回路130のようなコンピュータ装置102の様々なコンポーネントに通信可能に結合されてもよい。或いは又は更に、OOBプロセッサ122は、専用メモリ及び/又は専用通信回路(図示せず)のような同様の機能を備えた内蔵のコンポーネントを含んでもよい。
【0023】
OOBプロセッサ122は、インバンド・プロセッサ120の動作状態にかかわらず、コンピュータ装置102の特定の機能を管理するように構成される。このような独立した動作を容易にするために、OOBプロセッサ122は、電源回路140への独立した接続を備えてもよい。これにより、コンピュータ装置102の他のコンポーネントが電源切断又はオフになった場合でも、OOBプロセッサ122が電力を保持することを可能にしてもよい。更に、OOBプロセッサ122は、通信回路130を介した1つ以上の独立したネットワークインタフェースを備えてもよく、通信回路130も電源回路140への独立した接続を備えてもよい。これにより、IPN108及び/又はWWAN110でのアウトオブバンド通信を可能にしてもよい。換言すると、OOBプロセッサ122は、インバンド・プロセッサ120で実行するオペレーティングシステムの外部で、ネットワーク108、110の装置(遠隔コンピュータ装置104、106等)と直接通信することができる。実際に、この通信は、ユーザの認識なしに行われてもよい。OOBプロセッサ122はまた、オペレーティングシステムのブートを含み、コンピュータ装置102をフルパワー動作状態に戻すことができる。要するに、インバンド・プロセッサ120がオフになっている場合、スタンバイで実行している場合、初期化されている場合又は通常の動作中である場合であっても、また、オペレーティングシステムがブート中である場合、実行中である場合、クラッシュしている場合等であっても、OOBプロセッサ122は、入来するクエリ/コマンドに基づいてインテリジェントに動作し、ネットワーク108、110を通じて通信してもよい。
【0024】
或る例示的な実施例では、OOBプロセッサ122は、Intel(R) Active Management Technology(Intel(R) AMT)を使用して、Intel(R) AMTの一部を使用して、又はIntel(R) Management Engine(Intel(R) ME)を使用して実装されてもよい。これらの全ては、California州Santa ClaraのIntel Corporationから入手可能であり、及び/又はIntel Corporationにより販売されたチップセット内にある。Intel(R) AMT埋め込みプラットフォーム技術は、各エンドポイント装置の不揮発性メモリに格納されたハードウェア及びソフトウェア情報へのアウトオブバンドのアクセスを可能にし、機能中のオペレーティングシステム及び他の管理ツールにある多くのソフトウェアエージェントの必要性を除去する。
【0025】
前述のように、コンピュータ装置102はまた、1つ以上のデータ記憶装置150と、1つ以上の周辺機器装置152とを含んでもよい。このような実施例では、チップセット126はまた、複数の信号経路を介して、1つ以上のデータ記憶装置150と、1つ以上の周辺機器装置152とに通信可能に結合されてもよい。データ記憶装置150は、例えば、メモリ装置及び回路、メモリカード、ハードディスクドライブ、固体ドライブ、又は他のデータ記憶装置のように、データを長期又は短期に記憶するように構成された如何なる種類の装置として具現されてもよい。周辺機器装置152は、入力装置、出力装置及び他のインタフェース装置を含み、如何なる数の周辺機器装置を含んでもよい。例えば、周辺機器装置152は、コンピュータ装置102のディスプレイ、マウス、キーボード、及び/又は1つ以上の外部スピーカを含んでもよい。周辺機器装置152に含まれる特定の装置は、例えばコンピュータ装置の目的の使用に依存してもよい。
【0026】
IPN108は、IPに基づくローカルエリアネットワーク(LAN)、IPに基づく広域ネットワーク(WAN)及び/又は公衆に利用可能なグローバルネットワーク(例えば、インターネット)のような如何なる数の有線及び/又は無線のIPに基づく通信ネットワークとして具現されてもよく、含んでもよい。更に、IPN108は、ルータ、スイッチ、介在するコンピュータ等のように、コンピュータ装置102と遠隔コンピュータ装置104との間の通信を容易にする如何なる数の更なる装置を含んでもよい。
【0027】
前述のように、WWAN110は、比較的大きい地理的領域をカバーする無線広域ネットワークであり、データを通信するために移動通信セルラネットワーク技術を使用する。例えば、或る実施例では、WWAN110は、GSM(Groupe Special Mobile)、3G又は4G標準に従って構成されたセルラ無線ネットワークでもよい。このような実施例では、WWAN110は、コンピュータ装置102と遠隔コンピュータ装置104、106との間でショートメッセージを受信、格納及び転送(配信)するように構成されたショートメッセージサービスセンタ(図示せず)を含む。更に、WWAN110は、ルータ、スイッチ、介在するコンピュータ等のように、コンピュータ装置102と遠隔コンピュータ装置104、106との間の通信を容易にする如何なる数の更なる装置を含んでもよい。
【0028】
遠隔コンピュータ装置104、106は、コンピュータ装置102とは別の如何なる種類のコンピュータ装置として具現されてもよい。例えば、遠隔コンピュータ装置104、106は、ネットワーク108、110でコンピュータ装置102と通信するように構成された1つ以上のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、モバイルインターネットデバイス、セルラ電話、パーソナルデータアシスタント、電話装置、ネットワーク機器、仮想化装置、記憶装置コントローラ、又は他のコンピュータに基づく装置として具現されてもよい。遠隔コンピュータ装置104、106は、通信回路160、170を含み、それぞれコンピュータ装置102のものと同様の構成を有してもよい。或る遠隔コンピュータ装置104は、IPNインタフェース162及びWWANインタフェース164の双方を含む通信回路160を有してもよく、他の遠隔コンピュータ装置106は、WWANインタフェース172のみを含む通信回路170を有してもよい。
【0029】
持続性の電源回路140及び独立した通信チャネルを含むOOBプロセッサ122のいくつかの機能は、システム100がショートメッセージを使用してWWAN110で遠隔管理を提供することを可能にする。これを行うために、図2に示すように、コンピュータ装置102は、WWAN110で遠隔管理を提供する方法200を実行するように構成されてもよい。方法200は、例えば、コンピュータ装置102の他のコンポーネントに関連して、例えばOOBプロセッサ112により実行されてもよい。OOBプロセッサ112は、システム100の他のコンポーネントと相互作用してもよい。方法200は、非限定的に、オペレーティングシステム管理、ソフトウェアのパッチ、アンチウィルスの更新、安全なファイル/フォルダのアクセス、プラットフォーム機能のアクセス、資産管理、及び/又は盗難防止保護を含み、何らかの目的でのコンピュータ装置102の遠隔管理を可能にしてもよい。
【0030】
方法200はブロック202で始まり、コンピュータ装置102は、信頼を受けたコンピュータ装置のリストを確立する。OOBプロセッサ122は、送信元の装置が信頼を受けた装置のリストにない場合、ショートメッセージにより要求された動作を実行しない。この既存の信頼関係の要件は、信頼を受けていない関係者から受信したショートメッセージのため、OOBプロセッサ122による悪意のあるソフトウェアの不慮の実行を回避する。以下の説明では、遠隔コンピュータ装置104が例示的に“信頼を受けた”装置であると考えられ、遠隔コンピュータ装置106が例示的に“信頼を受けていない”装置であると考えられる。
【0031】
ブロック202において、コンピュータ装置102は、信頼を受けた遠隔コンピュータ装置104を、その信頼を受けた装置のリストに配置する。信頼関係は、複数の方法で確立されてもよい。或る実施例では(少なくとも1つの装置が持ち運び可能である場合)、コンピュータ装置102、104は、信頼関係を確立するため、近距離通信(NFC:near field communication)を介して通信するために相互に4センチメートル内に持ち運ばれてもよい。他の実施例では、中央サーバ(AMT/盗難防止サーバ等)は、更なるセキュリティのため、サービス実行中にコンピュータ装置102、104の間に共有の秘密プロトコル(対称鍵)を提供してもよい。更に他の実施例では、コンピュータ装置102のユーザは、遠隔管理機能を有するように、自分のスマートフォンのような信頼を受けた遠隔コンピュータ装置104を登録してもよい。信頼関係を確立する多くの他の可能性が存在し、当業者に明らかになる。それぞれの場合において、コンピュータ装置102に格納された信頼を受けた装置のリストは、識別データを有する。識別データは、信頼を受けた関係者のIMEI(International Mobile Equipment Identity)のようなショートメッセージの送信元を一意に識別するために使用されてもよい。
【0032】
ブロック204において、OOBプロセッサ122は、WWAN110でショートメッセージを受信する。このショートメッセージは、遠隔コンピュータ装置104、106の1つから生じてもよく、(コンピュータ装置102に割り当てられた電話番号又は他の固有のIDを使用して)WWAN110のSMSセンタによりコンピュータ装置102に指示される。遠隔コンピュータ装置がコンピュータ装置102のインターネットプロトコル(IP)アドレスを知らない場合であっても、ショートメッセージはWWAN110を介してOOBプロセッサ122に送信されてもよい点に留意すべきである。換言すると、ショートメッセージは、遠隔コンピュータ装置104、106からコンピュータ装置102のIPアドレスを隠蔽するファイヤウォールのようなセキュリティ手段の外部からでも、コンピュータ装置102に直接送信されてもよい。その持続性の電源回路140と、無線ネットワークインタフェース134を通じたWWAN110への“常時オン”の通信チャネルとのため、コンピュータ装置102のインバンド・プロセッサ120が電力低減状態又はオフになっている場合であっても、OOBプロセッサ122は、ショートメッセージを受信するために利用可能であることもわかる。
【0033】
ブロック204においてショートメッセージを受信した後に、ブロック206において、OOBプロセッサ122は、メッセージが信頼を受けた装置から生じたか否かを決定する。OOBプロセッサ122により受信された各ショートメッセージは、典型的にはショートメッセージのヘッダに含まれる、関連するルーティング情報に埋め込まれた送信者情報を含む。OOBプロセッサ122は、ブロック202において確立された信頼を受けた遠隔コンピュータ装置のリストに対して、送信者情報を確認してもよい。ショートメッセージが信頼を受けた装置から生じていない場合、OOBプロセッサ122は、メッセージに含まれる命令を実行することを試みない(すなわち、ブロック208-214がスキップされる)。むしろ、OOBプロセッサ122は、必要に応じてショートメッセージを削除、格納又は転送してもよい。
【0034】
しかし、ショートメッセージが信頼を受けた装置から生じたことが決定されると、方法200はブロック208に進み、OOBプロセッサ122は、コンピュータ装置102の現在の動作状態を決定する。特に、OOBプロセッサ122は、インバンド・プロセッサ120がフルパワー動作状態にあるか否か、又は電源回路140がAC商用電源144に接続されているか否かを評価する。これらの条件の一方が満たされた場合、ブロック214において、OOBプロセッサ122は、図3に関して以下に詳細に説明するように、受信したショートメッセージに基づいて又は受信したショートメッセージにより示される1つ以上の動作を実行する。
【0035】
しかし、インバンド・プロセッサ120が電力低減動作状態にあり、コンピュータ装置が単にDC電池電源142で動作している場合、方法200はブロック210に進み、ショートメッセージが直ちにOOBプロセッサ122により実行されるのではなく、メモリに格納される。このように、DC電池電源142のいずれかの残りの電力の不慮の引き出しが回避される。すなわち、ユーザがインバンド・プロセッサを電力低減動作状態(“オフ”又は“休止”等)に設定し、AC商用電源144が利用できない場合、コンピュータ装置102は、装置102の残りの電力を引き出さないため、ショートメッセージにより示された動作を直ちには実行しない。従って、DC電池電源142の残りの電力は、OOBプロセッサ122及び無線ネットワークインタフェース134の継続する動作のために節約される。ブロック212に示すように、方法200の実行は、コンピュータ装置102がユーザによりその電力低減動作状態からブートされるまで、又はコンピュータ装置102がAC商用電源144に接続されるまで、ブロック210で保持される。ブロック212の条件の1つが満たされると、方法200はブロック214に進む。
【0036】
コンピュータ装置102がAC商用電源144に接続された場合、又はフルパワー動作状態にブートされた場合、方法200はブロック214に進み、OOBプロセッサ122は、信頼を受けた遠隔コンピュータ装置104から受信したショートメッセージの内容に基づいて又はショートメッセージの内容により指示された1つ以上の動作を実行する。ショートメッセージは、コンピュータ装置102により実行される直接の命令、機能又は手順を含んでもよく、コンピュータ装置102が(例えば参照テーブルに基づいて)実行される1つ以上の命令、機能又は手順を決定するための他のデータを含んでもよい。従って、ショートメッセージに含まれるOOBプロセッサ122の命令は、ショートメッセージのサイズの制限内で(例えば、ショートメッセージ毎に140バイトのデータ)、如何なる適切な方法を使用して符号化されてもよい。ショートメッセージは、OOBプロセッサ122に対して、例えば、電力低減動作状態からのインバンド・プロセッサ120のブート、ソフトウェアのパッチ若しくはアンチウィルスの更新のインストール、又は脅威に対処するまでの全てのネットワークポートのブロックを含み、1つ又は複数の動作を実行するように指示してもよい。当然に、他の実施例では、ショートメッセージは、OOBプロセッサ122に対して、特定の実装に基づく他の動作を実行するように指示してもよい。
【0037】
図3を参照すると、OOBプロセッサ122は、方法200のブロック214において1つ以上の動作を実行する方法300を実行してもよい。方法300は、OOBプロセッサ122により実行され得る動作の実施例を示しており、ショートメッセージは、コンピュータ装置102と遠隔コンピュータ装置104との間に安全な接続を確立するように構成される。このような安全な接続は、他の可能性のある用途の中でも、遠隔コンピュータ装置104によるコンピュータ装置102のファイル/フォルダのアクセス、機能のアクセス、遠隔診断及びトラブルシューティングに使用されてもよい。例えば、或る特定の実施例では、安全な接続は、コンピュータ装置102を保護し得るファイヤウォールを通じて、コンピュータ装置102と遠隔コンピュータ装置104との間に確立される。
【0038】
或る実施例では、方法300はブロック302で始まり、OOBプロセッサ122は、電力低減動作状態からインバンド・プロセッサ120をブートする。実行される残りの動作の一部又は全部がインバンド・プロセッサ120の関与を必要とする実施例において、ショートメッセージは、OOBプロセッサ122に対してこれを行うように指示してもよい。当然に、或る状況では、インバンド・プロセッサ120は、既にフルパワー動作状態になっていることがあり、ブートを必要としない。他の実施例では、インバンド・プロセッサ120は、動作を実行する必要がなくてもよいため、電力低減動作状態からブートされない。
【0039】
ブロック302においてインバンド・プロセッサ120がブートされた後に、必要に応じて、方法300は、受信したショートメッセージの内容に応じてブロック304又は306に進む。例えば、ブロック304において、ショートメッセージは、コンピュータ装置102に対して、装置102と遠隔コンピュータ装置104との間の安全な通信接続を開始するように指示する。これを行うために、或る実施例では、OOBプロセッサ122は、無線ネットワークインタフェース134を使用してWWAN110で通信する。しかし、他の実施例では、ショートメッセージは、遠隔コンピュータ装置104のIPアドレスを含んでもよい。このような実施例では、OOBプロセッサ122は、ネットワークインタフェース132を使用してIPN108での遠隔コンピュータ装置104との通信を開始してもよい。しかし、それにもかかわらず、それぞれの実施例において、遠隔コンピュータ装置104が事前にコンピュータ装置102のIPアドレスを知る必要がないことがわかる。
【0040】
或いは、ブロック306において、ショートメッセージは、コンピュータ装置102に対して、装置102のIPアドレスを送信するように指示してもよい。この場合、OOBプロセッサ122は、無線ネットワークインタフェース134を使用して、WWAN110で遠隔コンピュータ装置104にコンピュータ装置102のIPアドレスを送信する。これに応じて、ブロック308において、遠隔コンピュータ装置104は、コンピュータ装置102との安全な通信接続を開始してもよい。或る実施例では、ブロック308において、OOBプロセッサ122は、ネットワークインタフェース132を使用してIPN108で遠隔コンピュータ装置104から通信を受信してもよい。他の実施例では、ブロック308において、OOBプロセッサ122は、無線ネットワークインタフェース134を使用してWWAN110で遠隔コンピュータ装置104から通信を受信してもよい。
【0041】
コンピュータ装置102と遠隔コンピュータ装置104との間に安全な接続が開始された後に(ブロック304又は306)、方法300はブロック310に進み、OOBプロセッサ122は、どちらの通信方法が安全な接続を確立するために使用されたかに応じて、IPN108又はWWAN110で遠隔コンピュータ装置104から更なる通信(及び場合によっては更なる命令)を受信する。従って、ブロック312において、遠隔コンピュータ装置104は、コンピュータ装置102を制御及び/又は管理するため、並びにコンピュータ装置102に格納されたデータを制御及び/又は管理するため、安全な接続を利用してもよい。遠隔コンピュータ装置104は、通信セッションが終了するまでこれを行い続けてもよい。
【0042】
この開示は、図面及び前述の説明において詳細に図示及び記載されたが、このような図示及び記載は、例示的なものとして考えられるべきであり、特徴を限定するものとして考えられるべきではない。例示的な実施例のみが図示及び記載されており、この開示の要旨及び特許請求の範囲内にある全ての変更及び変形が保護されることを意図することがわかる。
【符号の説明】
【0043】
100 システム
102 コンピュータ装置
104 遠隔コンピュータ装置
106 遠隔コンピュータ装置
108 インターネットプロトコルに基づくネットワーク
110 WWAN
120 インバンド・プロセッサ
122 アウトオブバンド・プロセッサ
124 プロセッサコア
126 チップセット
128 メモリ
130 通信回路
132 無線ネットワークインタフェース
134 無線ネットワークインタフェース
140 電源回路
150 データ記憶装置
152 周辺機器装置
160 通信回路
162 IPNインタフェース
164 WWANインタフェース
170 通信回路
172 WWANインタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置のアウトオブバンド(OOB)・プロセッサを使用して、無線広域ネットワーク(WWAN)でショートメッセージを受信し、前記OOBプロセッサは、前記コンピュータ装置のインバンド・プロセッサの動作状態にかかわらず前記WWANで通信可能であり、
前記ショートメッセージにより指示された少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することを有する方法。
【請求項2】
前記ショートメッセージを受信することは、GSMセルラネットワークでショートメッセージサービスセンタからショートメッセージを受信することを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ショートメッセージを受信することは、前記OOBプロセッサを有する前記コンピュータ装置を保護するファイヤウォールの外部の遠隔コンピュータ装置から生じたショートメッセージを受信することを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することは、前記OOBプロセッサを有する前記コンピュータ装置と前記遠隔コンピュータ装置との間で、前記ファイヤウォールを通じて安全な接続を確立することを有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
信頼を受けた遠隔コンピュータ装置のリストを確立し、
前記ショートメッセージを発信した前記遠隔コンピュータ装置が前記信頼を受けた遠隔コンピュータ装置のリストにある場合にのみ、前記ショートメッセージにより指示された少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することを更に有する、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ショートメッセージを受信することは、前記インバンド・プロセッサが電力低減動作状態にある間に、ショートメッセージを前記OOBプロセッサで受信することを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ショートメッセージを受信したことに応じて、前記コンピュータ装置がAC電源に接続されているか否かを決定し、
前記コンピュータ装置が前記AC電源に接続されるまで、又は前記インバンド・プロセッサがユーザにより前記電力低減動作状態からブートされるまで、前記OOBプロセッサでの前記少なくとも1つの動作の実行を遅延させることを更に有する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することは、前記コンピュータ装置の前記インバンド・プロセッサを前記電力低減動作状態からブートすることを有する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することは、遠隔コンピュータ装置との通信を開始することを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することは、前記コンピュータ装置のインターネットプロトコル(IP)アドレスを送信することを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
実行されると、コンピュータ装置に対して、
前記コンピュータ装置のインバンド・プロセッサが電力低減状態にある間に、前記コンピュータ装置のアウトオブバンド(OOB)・プロセッサでショートメッセージを受信し、前記ショートメッセージは、無線広域ネットワーク(WWAN)で受信され、
前記ショートメッセージにより指示された少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することを生じる複数の命令を有する有形の機械可読媒体。
【請求項12】
前記ショートメッセージを受信することは、前記OOBプロセッサを有する前記コンピュータ装置を保護するファイヤウォールの外部の遠隔コンピュータ装置から生じたショートメッセージを受信することを有する、請求項11に記載の有形の機械可読媒体。
【請求項13】
少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することは、前記OOBプロセッサを有する前記コンピュータ装置と前記遠隔コンピュータ装置との間で、前記ファイヤウォールを通じて安全な接続を確立することを有する、請求項12に記載の有形の機械可読媒体。
【請求項14】
前記複数の命令は、実行されると、前記コンピュータ装置に対して、
信頼を受けた遠隔コンピュータ装置のリストを確立し、
前記ショートメッセージを発信した前記遠隔コンピュータ装置が前記信頼を受けた遠隔コンピュータ装置のリストにある場合にのみ、前記ショートメッセージを受信したことに応じて少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することを更に生じる、請求項12に記載の有形の機械可読媒体。
【請求項15】
前記複数の命令は、実行されると、前記コンピュータ装置に対して、
前記ショートメッセージを受信したことに応じて、前記コンピュータ装置がAC電源に接続されているか否かを決定し、
前記コンピュータ装置が前記AC電源に接続されるまで、又は前記インバンド・プロセッサがユーザにより前記電力低減動作状態からブートされるまで、前記OOBプロセッサでの前記少なくとも1つの動作の実行を遅延させることを更に生じる、請求項12に記載の有形の機械可読媒体。
【請求項16】
少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することは、前記コンピュータ装置の前記インバンド・プロセッサを前記電力低減動作状態からブートすることを有する、請求項11に記載の有形の機械可読媒体。
【請求項17】
少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することは、遠隔コンピュータ装置との通信を開始することを更に有する、請求項16に記載の有形の機械可読媒体。
【請求項18】
少なくとも1つの動作を前記OOBプロセッサで実行することは、前記コンピュータ装置のインターネットプロトコル(IP)アドレスを送信することを更に有する、請求項16に記載の有形の機械可読媒体。
【請求項19】
インバンド・プロセッサと、
無線広域ネットワーク(WWAN)で通信するように構成された無線トランシーバと、
前記インバンド・プロセッサの動作状態にかかわらず、前記無線トランシーバを使用して前記WWANで通信可能なアウトオブバンド(OOB)・プロセッサと
を有し、
前記OOBプロセッサは、前記無線トランシーバを介して受信したショートメッセージにより指示された少なくとも1つの動作を実行するように構成されるコンピュータ装置。
【請求項20】
前記OOBプロセッサは、前記ショートメッセージを受信したことに応じて、前記インバンド・プロセッサを電力低減動作状態からブートするように構成される、請求項19に記載のコンピュータ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−139459(P2011−139459A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−285925(P2010−285925)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(593096712)インテル コーポレイション (931)
【Fターム(参考)】