ジッパーテープ付き包装袋の製造方法及びジッパーテープ付き包装袋
【課題】簡便で生産性が良好なジッパーテープ付き包装袋の製造方法及びジッパーテープ付き包装袋を提供する。
【解決手段】
折曲部33により雄側帯状部31と雌側帯状部32とを連結するため、筒型化工程において、フィルム21に接着されていない雌側帯状部32が柱状部材42に接触してもめくれない。従って、雄側帯状部31と雌側帯状部32との咬合が外れないので、簡便で生産性に優れた製造方法とすることができる。ジッパーテープ3を接着した包装袋では、雌側咬合部の基端部及び雌側最薄肉部間の距離が、雄側咬合部の基端部及び雄側最薄肉部間の距離よりも長いため、袋体を引裂いた際、切れ目が段違いとなる。
【解決手段】
折曲部33により雄側帯状部31と雌側帯状部32とを連結するため、筒型化工程において、フィルム21に接着されていない雌側帯状部32が柱状部材42に接触してもめくれない。従って、雄側帯状部31と雌側帯状部32との咬合が外れないので、簡便で生産性に優れた製造方法とすることができる。ジッパーテープ3を接着した包装袋では、雌側咬合部の基端部及び雌側最薄肉部間の距離が、雄側咬合部の基端部及び雄側最薄肉部間の距離よりも長いため、袋体を引裂いた際、切れ目が段違いとなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジッパーテープ付き包装袋の製造方法及びジッパーテープ付き包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、袋体の内面にジッパーテープが接着されたジッパーテープ付き包装袋(以下、「包装袋」と略記する場合がある)が知られている。
このような包装袋を製造する際には、例えば、ジッパーテープの雄側帯状部を仮接着した包装袋用フィルムを、セーラーにより柱状部材に巻きつけて筒状の袋体にする。
しかし、雄側帯状部を仮接着した包装袋用フィルムをセーラーで柱状部材に巻き付ける際、包装袋用フィルムに接着されていない雌側帯状部が、柱状部材に接触してめくれてしまう場合がある。その結果、雄側帯状部と雌側帯状部との咬合が外れてしまうおそれがある。そこで、このようなめくれを防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、包装袋用フィルムに仮接着された雌側帯状部の端部と包装袋用フィルムに接着されない雄側帯状部の端部とを予め仮接着することにより、雄側帯状部が柱状部材に接触してもめくれないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−35068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のような方法では、雌側帯状部と雄側帯状部との仮接着が強力な場合、開封の際に咬合を外すことが難しくなるおそれがあるため、仮接着の強度を適切にコントロールしなければならないという問題がある。また、仮接着する工程が必要であるため、包装袋の製造が複雑となり製造スピードが遅くなるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、簡便で生産性が良好なジッパーテープ付き包装袋の製造方法及びジッパーテープ付き包装袋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のジッパーテープ付き包装袋の製造方法は、雄側咬合部を有する雄側帯状部と、前記雄側咬合部と咬合する雌側咬合部を有する雌側帯状部と、前記雄側帯状部及び前記雌側帯状部の幅方向の端部をそれぞれ連結する折曲部とを備えたジッパーテープを、包装袋用フィルムに接着するジッパーテープ付き包装袋の製造方法であって、前記ジッパーテープを繰り出す繰出工程と、前記ジッパーテープを前記折曲部で折り曲げる折曲工程と、前記ジッパーテープを前記ジッパーテープ付き包装袋の幅方向と略同一長さとなるように切断する切断工程と、平面状の前記包装袋用フィルムの流れ方向に対して垂直方向に前記ジッパーテープを導入する導入工程と、前記導入したジッパーテープの前記雄側帯状部又は前記雌側帯状部を前記包装袋用フィルムの平面に接着させる接着工程と、前記ジッパーテープが接着された包装袋用フィルムを柱状部材に巻きつけて筒状に形成する筒型化工程とを実施し、前記導入工程では、前記折曲部が流れ方向を向くように前記ジッパーテープを導入することを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、折曲部により雄側帯状部と雌側帯状部とを連結するため、筒型化工程において、包装袋用フィルムに接着されていない雄側帯状部又は雌側帯状部が柱状部材に接触してもめくれない。従って、雄側帯状部と雌側帯状部との咬合が外れないので、簡便で生産性に優れた製造方法とすることができる。
【0008】
また、本発明では、前記雄側帯状部の前記折曲部側に雄側最薄肉部を有する雄側カット部を形成するとともに、前記雌側帯状部の前記折曲部側に雌側最薄肉部を有する雌側カット部を形成し、前記雄側最薄肉部及び前記雄側咬合部の基端部間の距離は、前記雌側最薄肉部及び前記雌側咬合部の基端部間の距離と異なることが好ましい。
【0009】
この発明によれば、ジッパーテープを接着した包装袋では、包装袋を雄側カット部及び雌側カット部に沿って引裂くことにより、雄側最薄肉部と雌側最薄肉部とで切断できる。ここで、雄側最薄肉部と雌側最薄肉部とでは高さ位置が異なるため、切れ目が段違いとなる。その結果、切れ目をつかみやすくなるため、開封が容易となる。
【0010】
ここで、本発明では、前記繰出工程と前記折曲工程との間に打抜工程を実施し、前記打抜工程では、前記雄側帯状部及び前記雌側帯状部のうちの少なくともいずれかを、前記ジッパーテープ付き包装袋の幅方向の端部に対応する位置で厚さ方向に打ち抜くことが好ましい。
【0011】
この発明によれば、包装袋の幅方向の端部に対応した位置で雄側帯状部や雌側帯状部を打ち抜くことにより、超音波シールにより雄側帯状部や雌側帯状部の端部を包装袋用フィルムに接着する場合、樹脂量が少ないため、樹脂片が発生することを防止できる。
また、雄側帯状部や雌側帯状部の端部では、樹脂量が少ないため、引裂きやすくなり、初期開封強度を低下させることができる。また、雄側帯状部や雌側帯状部の端部にポイントシールを施す場合にも、雄側帯状部や雌側帯状部の端部では樹脂量が少ないため、ポイントシール部を美麗に仕上げることができる。
【0012】
本発明のジッパーテープ付き包装袋は、上述のジッパーテープ付き包装袋の製造方法により製造されたことを特徴とする。
この発明によれば、簡便で生産性の良い包装袋とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態に係るジッパーテープ付き包装袋を示す正面図。
【図2】前記ジッパーテープ付き包装袋の断面図。
【図3】実施形態のジッパーテープ付き包装袋の製造における繰出工程を示す図。
【図4】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における打抜工程を示す図。
【図5】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における折曲工程を示す図。
【図6】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における導入工程及び筒型化工程を示す図。
【図7】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における筒型化工程を示す拡大図。
【図8】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における内容物を充填する工程を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の包装袋の製造方法により製造される包装袋は、内容物として、例えば、液体、粉末、ゲルなどを充填する場合に好適に用いられる。また、包装袋は、例えば、食品、薬品、医療品、化粧品、雑貨の各種物品を包装する場合に用いることもできる。なお、内容物の種類、包装袋の用途は、上述のものに限られない。
【0015】
図1,2に示すように、包装袋1は、袋体2と、袋体2に接着されたジッパーテープ3とを備える。
袋体2は、包装袋用フィルム21(以下、「フィルム」と略記する場合がある)を重ね合わせて形成されたものである。袋体2は、上端部に形成されたトップシール部22と、下端部に形成されたボトムシール部23と、トップシール部22からボトムシール部23に亘って形成された背貼部24とを有する。
袋体2は、トップシール部22近傍に、ジッパーテープ3が接着されたテープシール部25を有する。テープシール部25は、ジッパーテープ3の長手方向の両端部にポイントシール部26を有する。
フィルム21としては、基材層211にシーラント層212を積層した積層フィルムである。基材層211としては、例えば、二軸延伸ポリオレフィンを用いることができ、シーラント層212としては、例えば、低密度ポリエチレンを用いることができる。
【0016】
ジッパーテープ3は、袋体2のトップシール部22側の内面に接着されている。ジッパーテープ3は、雄側帯状部31と、雌側帯状部32と、雄側帯状部31及び雌側帯状部32を連結する折曲部33とを備える。
【0017】
雄側帯状部31は、袋体2に融着される雄側帯状基部311と、雄側帯状基部311に形成され断面が略鏃(やじり)形状の雄側咬合部312とを有する。
雄側帯状基部311は、折曲部33側に雄側カット部313を有する。
雄側カット部313は、一対の雄側肉厚部313Aと、これらの雄側肉厚部313Aを連結する雄側薄肉部313Bとを有する。雄側薄肉部313Bは、ボトムシール部23側の雄側肉厚部313Aに連続する雄側最薄肉部313Cを有する。雄側最薄肉部313Cは、包装袋1を開封する際に引裂かれるものである。
雄側帯状基部311は、雄側咬合部312の雄側カット部313側と、雄側咬合部312の雄側カット部313と反対側とにそれぞれリブ部34を有する。リブ部34は、雄側咬合部312よりも厚さ寸法が小さく形成されている。
【0018】
雌側帯状部32は、雄側帯状部31と同様に、雌側帯状基部321と、雄側咬合部312と係脱可能な凹状の雌側咬合部322とを有する。
雌側帯状基部321は、雌側カット部323を有し、雌側カット部323の雌側薄肉部323Bは、トップシール部22側の雌側肉厚部323Aに連続する雌側最薄肉部323Cを有する。ここで、雌側咬合部322の基端部322A及び雌側最薄肉部323C間の距離は、雄側咬合部312の基端部312A及び雄側最薄肉部313C間の距離よりも長い。
雌側帯状基部321は、雄側帯状基部311と同様にリブ部34を有する。ジッパーテープ3を袋体2に接着させる際に、これら雄側帯状基部311のリブ部34と雌側帯状基部321のリブ部34とが互いに当接することにより、ジッパーテープ3の全体にわたって袋体2に良好に融着させることができる。
【0019】
折曲部33は、雄側カット部313のトップシール部22側の雄側肉厚部313Aと、雌側カット部323のトップシール部22側の雌側肉厚部323Aとを連結する。
折曲部33は、雄側肉厚部313A及び雌側肉厚部323Aよりも薄肉に形成されている。また、折曲部33は、雄側肉厚部313A及び雌側肉厚部323Aの接着面よりも後退して配置されている。折曲部33は、幅方向の略中央に形成された折曲薄肉部331を有する。
折曲薄肉部331は、雄側咬合部312及び雌側咬合部322に略平行となる状態に長手方向に沿って形成されている。また、折曲薄肉部331は、折曲部33のうちで最も薄肉に形成されている。なお、折曲薄肉部331は、折曲部33に切込み形成された弱め線でもよい。
折曲薄肉部331で折曲部33を折り曲げることにより、雄側咬合部312と雌側咬合部322とを咬合させることができる。
このようなジッパーテープ3は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いて形成することができる。
【0020】
(包装袋の製造方法)
本実施形態に係る包装袋の製造方法では、成形工程と、繰出工程と、打抜工程と、折曲工程と、切断工程と、導入工程と、接着工程と、筒型化工程と、製袋工程とを実施する。
成形工程では、上述したような雄側帯状部31、雌側帯状部32、及び折曲部33を備えたジッパーテープ3を押出成形する。そして、ジッパーテープ3を一旦ロールに巻き付ける。ジッパーテープ3を巻きつけたロールを包装袋1の製造装置の所定位置に設置した後、図3に示すように、繰出工程では、ロールからジッパーテープ3を平面状に繰り出す。
そして、打抜工程では、図4に示すように、繰り出されたジッパーテープ3の雄側帯状部31及び雌側帯状部32を間欠的に厚さ方向に打ち抜いて開口部35を形成する。
開口部35は、雄側薄肉部313B、雌側薄肉部323B、及び雌側咬合部322において形成される。これらの開口部35は、図1に示すような包装袋1の幅方向の両端部に対応する位置で形成される。
折曲工程では、図5に示すように、ジッパーテープ3を折曲部33の折曲薄肉部331で折り曲げる。これにより、雄側咬合部312と雌側咬合部322とを咬合させる。
【0021】
切断工程では、図5に示すように、折り曲げられたジッパーテープ3を包装袋1の幅方向と略同一長さとなるようにカットラインCに沿って切断する。これにより、図1に示すような長さのジッパーテープ3とする。
導入工程では、図6に示すように、平面状のフィルム21の流れ方向に対して垂直方向にジッパーテープ3を間欠的に導入する。ここで、導入工程では、折曲部33が進行方向を向くようにジッパーテープ3を導入する。
接着工程では、雄側帯状部31の流れ方向の先端である、雄側カット部313をフィルム21の平面に仮接着させる。
筒型化工程では、図6,7に示すように、ジッパーテープ3が仮接着されたフィルム21をセーラー41により円柱状の柱状部材42に巻き付ける。
ここで、フィルム21を柱状部材42に巻き付ける際、フィルム21に仮接着されていない雌側帯状部32は、柱状部材42に接触する。しかし、折曲部33により雄側帯状部31と雌側帯状部32とを連結しているため、雌側帯状部32がめくれない。従って、雄側咬合部312と雌側咬合部322との咬合が外れない。
そして、図6に示すように、フィルム21の両端部を折り曲げて、背貼シーラー43により背貼部24を形成し、筒状の袋体2を形成する。その後、折曲バー44により背貼部24を折り曲げる。
【0022】
製袋工程では、袋体2の先端部を重ね合わせて端部シーラー45により、トップシール部22を形成する。そして、図8に示すように、柱状部材42の内部を通して内容物5を袋体2に充填する。内容物5の充填後、図6に示すように、再度端部シーラー45により、ボトムシール部23を形成するとともに、次の包装袋1のトップシール部22を形成する。また、製袋工程では、図示しないジッパーシールバーにより、袋体2の内面にジッパーテープ3を接着させてテープシール部25を形成する(図1参照)。
そして、ジッパーテープ3の両端部に超音波シールを実施する。ここで、ジッパーテープ3の両端部に開口部35を有しない場合では、樹脂片が発生しやすいが、開口部35を形成することにより、樹脂量が少ないため樹脂片の発生を防止できる。
超音波シールの後、ポイントシールによりジッパーテープ3の両端部を溶融扁平化して、ポイントシール部26を形成する(図1参照)。そして、ボトムシール部23と、後段の包装袋1のトップシール部22との間でフィルム21を切断する。これにより、包装袋1を製造する。
【0023】
包装袋1を開封する際には、雄側カット部313及び雌側カット部323に沿って袋体2を引裂くことにより、雄側最薄肉部313C及び雌側最薄肉部323Cで切断される。これにより、袋体2の切れ目が段違いとなり、容易に切れ目を掴むことができるため、雄側咬合部312と雌側咬合部322との咬合を外して開封できる。
再封する場合には、雄側咬合部312と雌側咬合部322とを再度咬合させる。
【0024】
(実施形態の効果)
折曲部33により雄側帯状部31と雌側帯状部32とを連結するため、筒型化工程において、フィルム21に接着されていない雌側帯状部32が柱状部材42に接触してもめくれない。従って、雄側帯状部31と雌側帯状部32との咬合が外れないので、簡便で生産性に優れた製造方法とすることができる。
【0025】
また、ジッパーテープ3を接着した包装袋1では、雌側咬合部322の基端部322A及び雌側最薄肉部323C間の距離が、雄側咬合部312の基端部312A及び雄側最薄肉部313C間の距離よりも長いため、袋体2を引裂いた際、切れ目が段違いとなる。そのため、切れ目が掴み易くなり開封が容易となる。
そして、雄側薄肉部313B、雌側薄肉部323B、及び雌側咬合部322に開口部35を形成したため、超音波シールにより雄側帯状部31及び雌側帯状部32の端部を袋体2に接着する際、樹脂片が発生することを防止できる。特に、ジッパーテープ3がポリエチレンにより形成されている場合、樹脂片が発生しやすいが、開口部35を形成することにより、樹脂量が少ないため樹脂片の発生を防止できる。
【0026】
さらに、雄側帯状部31及び雌側帯状部32の端部では、樹脂量が少ないため、引裂きやすくなり、初期開封強度を低下させることができる。また、雄側咬合部312及び雌側咬合部322を溶融扁平化するためにポイントシールを施す場合にも、ポイントシールする部分では樹脂量が少ないため、ポイントシール部26を美麗に仕上げることができる。
そして、本実施形態の製造方法によれば、簡便で生産性に優れた包装袋1を提供することができる。
【0027】
[変形例]
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変更、改良などは、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、接着工程において、雄側帯状部とフィルムとを仮接着する構成を説明したが、雌側帯状部とフィルムとを仮接着する構成でもよい。
また、前記実施形態では、雄側咬合部と雌側咬合部とを咬合させた状態で筒型化工程を実施したが、折曲工程で雄側咬合部と雌側咬合部とを咬合させることなく、そのまま筒型化工程を実施しても良い。
さらに、前記実施形態では、雄側咬合部に開口部を形成しなかったが、雄側咬合部にも開口部を形成しても良い。
その他、本発明の実施における具体的な構造および形状などは、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、例えば、食品、薬品、医療品、化粧品、雑貨の各種物品を包装するための包装袋の製造方法及び包装袋として利用できる。
【符号の説明】
【0029】
1 包装袋(ジッパーテープ付き包装袋)
3 ジッパーテープ
21 包装袋用フィルム
31 雄側帯状部
32 雌側帯状部
33 折曲部
42 柱状部材
312 雄側咬合部
312A,322A 基端部
313 雄側カット部
313C 雄側最薄肉部
322 雌側咬合部
323 雌側カット部
323C 雌側最薄肉部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジッパーテープ付き包装袋の製造方法及びジッパーテープ付き包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、袋体の内面にジッパーテープが接着されたジッパーテープ付き包装袋(以下、「包装袋」と略記する場合がある)が知られている。
このような包装袋を製造する際には、例えば、ジッパーテープの雄側帯状部を仮接着した包装袋用フィルムを、セーラーにより柱状部材に巻きつけて筒状の袋体にする。
しかし、雄側帯状部を仮接着した包装袋用フィルムをセーラーで柱状部材に巻き付ける際、包装袋用フィルムに接着されていない雌側帯状部が、柱状部材に接触してめくれてしまう場合がある。その結果、雄側帯状部と雌側帯状部との咬合が外れてしまうおそれがある。そこで、このようなめくれを防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、包装袋用フィルムに仮接着された雌側帯状部の端部と包装袋用フィルムに接着されない雄側帯状部の端部とを予め仮接着することにより、雄側帯状部が柱状部材に接触してもめくれないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−35068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のような方法では、雌側帯状部と雄側帯状部との仮接着が強力な場合、開封の際に咬合を外すことが難しくなるおそれがあるため、仮接着の強度を適切にコントロールしなければならないという問題がある。また、仮接着する工程が必要であるため、包装袋の製造が複雑となり製造スピードが遅くなるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、簡便で生産性が良好なジッパーテープ付き包装袋の製造方法及びジッパーテープ付き包装袋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のジッパーテープ付き包装袋の製造方法は、雄側咬合部を有する雄側帯状部と、前記雄側咬合部と咬合する雌側咬合部を有する雌側帯状部と、前記雄側帯状部及び前記雌側帯状部の幅方向の端部をそれぞれ連結する折曲部とを備えたジッパーテープを、包装袋用フィルムに接着するジッパーテープ付き包装袋の製造方法であって、前記ジッパーテープを繰り出す繰出工程と、前記ジッパーテープを前記折曲部で折り曲げる折曲工程と、前記ジッパーテープを前記ジッパーテープ付き包装袋の幅方向と略同一長さとなるように切断する切断工程と、平面状の前記包装袋用フィルムの流れ方向に対して垂直方向に前記ジッパーテープを導入する導入工程と、前記導入したジッパーテープの前記雄側帯状部又は前記雌側帯状部を前記包装袋用フィルムの平面に接着させる接着工程と、前記ジッパーテープが接着された包装袋用フィルムを柱状部材に巻きつけて筒状に形成する筒型化工程とを実施し、前記導入工程では、前記折曲部が流れ方向を向くように前記ジッパーテープを導入することを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、折曲部により雄側帯状部と雌側帯状部とを連結するため、筒型化工程において、包装袋用フィルムに接着されていない雄側帯状部又は雌側帯状部が柱状部材に接触してもめくれない。従って、雄側帯状部と雌側帯状部との咬合が外れないので、簡便で生産性に優れた製造方法とすることができる。
【0008】
また、本発明では、前記雄側帯状部の前記折曲部側に雄側最薄肉部を有する雄側カット部を形成するとともに、前記雌側帯状部の前記折曲部側に雌側最薄肉部を有する雌側カット部を形成し、前記雄側最薄肉部及び前記雄側咬合部の基端部間の距離は、前記雌側最薄肉部及び前記雌側咬合部の基端部間の距離と異なることが好ましい。
【0009】
この発明によれば、ジッパーテープを接着した包装袋では、包装袋を雄側カット部及び雌側カット部に沿って引裂くことにより、雄側最薄肉部と雌側最薄肉部とで切断できる。ここで、雄側最薄肉部と雌側最薄肉部とでは高さ位置が異なるため、切れ目が段違いとなる。その結果、切れ目をつかみやすくなるため、開封が容易となる。
【0010】
ここで、本発明では、前記繰出工程と前記折曲工程との間に打抜工程を実施し、前記打抜工程では、前記雄側帯状部及び前記雌側帯状部のうちの少なくともいずれかを、前記ジッパーテープ付き包装袋の幅方向の端部に対応する位置で厚さ方向に打ち抜くことが好ましい。
【0011】
この発明によれば、包装袋の幅方向の端部に対応した位置で雄側帯状部や雌側帯状部を打ち抜くことにより、超音波シールにより雄側帯状部や雌側帯状部の端部を包装袋用フィルムに接着する場合、樹脂量が少ないため、樹脂片が発生することを防止できる。
また、雄側帯状部や雌側帯状部の端部では、樹脂量が少ないため、引裂きやすくなり、初期開封強度を低下させることができる。また、雄側帯状部や雌側帯状部の端部にポイントシールを施す場合にも、雄側帯状部や雌側帯状部の端部では樹脂量が少ないため、ポイントシール部を美麗に仕上げることができる。
【0012】
本発明のジッパーテープ付き包装袋は、上述のジッパーテープ付き包装袋の製造方法により製造されたことを特徴とする。
この発明によれば、簡便で生産性の良い包装袋とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態に係るジッパーテープ付き包装袋を示す正面図。
【図2】前記ジッパーテープ付き包装袋の断面図。
【図3】実施形態のジッパーテープ付き包装袋の製造における繰出工程を示す図。
【図4】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における打抜工程を示す図。
【図5】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における折曲工程を示す図。
【図6】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における導入工程及び筒型化工程を示す図。
【図7】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における筒型化工程を示す拡大図。
【図8】前記ジッパーテープ付き包装袋の製造における内容物を充填する工程を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の包装袋の製造方法により製造される包装袋は、内容物として、例えば、液体、粉末、ゲルなどを充填する場合に好適に用いられる。また、包装袋は、例えば、食品、薬品、医療品、化粧品、雑貨の各種物品を包装する場合に用いることもできる。なお、内容物の種類、包装袋の用途は、上述のものに限られない。
【0015】
図1,2に示すように、包装袋1は、袋体2と、袋体2に接着されたジッパーテープ3とを備える。
袋体2は、包装袋用フィルム21(以下、「フィルム」と略記する場合がある)を重ね合わせて形成されたものである。袋体2は、上端部に形成されたトップシール部22と、下端部に形成されたボトムシール部23と、トップシール部22からボトムシール部23に亘って形成された背貼部24とを有する。
袋体2は、トップシール部22近傍に、ジッパーテープ3が接着されたテープシール部25を有する。テープシール部25は、ジッパーテープ3の長手方向の両端部にポイントシール部26を有する。
フィルム21としては、基材層211にシーラント層212を積層した積層フィルムである。基材層211としては、例えば、二軸延伸ポリオレフィンを用いることができ、シーラント層212としては、例えば、低密度ポリエチレンを用いることができる。
【0016】
ジッパーテープ3は、袋体2のトップシール部22側の内面に接着されている。ジッパーテープ3は、雄側帯状部31と、雌側帯状部32と、雄側帯状部31及び雌側帯状部32を連結する折曲部33とを備える。
【0017】
雄側帯状部31は、袋体2に融着される雄側帯状基部311と、雄側帯状基部311に形成され断面が略鏃(やじり)形状の雄側咬合部312とを有する。
雄側帯状基部311は、折曲部33側に雄側カット部313を有する。
雄側カット部313は、一対の雄側肉厚部313Aと、これらの雄側肉厚部313Aを連結する雄側薄肉部313Bとを有する。雄側薄肉部313Bは、ボトムシール部23側の雄側肉厚部313Aに連続する雄側最薄肉部313Cを有する。雄側最薄肉部313Cは、包装袋1を開封する際に引裂かれるものである。
雄側帯状基部311は、雄側咬合部312の雄側カット部313側と、雄側咬合部312の雄側カット部313と反対側とにそれぞれリブ部34を有する。リブ部34は、雄側咬合部312よりも厚さ寸法が小さく形成されている。
【0018】
雌側帯状部32は、雄側帯状部31と同様に、雌側帯状基部321と、雄側咬合部312と係脱可能な凹状の雌側咬合部322とを有する。
雌側帯状基部321は、雌側カット部323を有し、雌側カット部323の雌側薄肉部323Bは、トップシール部22側の雌側肉厚部323Aに連続する雌側最薄肉部323Cを有する。ここで、雌側咬合部322の基端部322A及び雌側最薄肉部323C間の距離は、雄側咬合部312の基端部312A及び雄側最薄肉部313C間の距離よりも長い。
雌側帯状基部321は、雄側帯状基部311と同様にリブ部34を有する。ジッパーテープ3を袋体2に接着させる際に、これら雄側帯状基部311のリブ部34と雌側帯状基部321のリブ部34とが互いに当接することにより、ジッパーテープ3の全体にわたって袋体2に良好に融着させることができる。
【0019】
折曲部33は、雄側カット部313のトップシール部22側の雄側肉厚部313Aと、雌側カット部323のトップシール部22側の雌側肉厚部323Aとを連結する。
折曲部33は、雄側肉厚部313A及び雌側肉厚部323Aよりも薄肉に形成されている。また、折曲部33は、雄側肉厚部313A及び雌側肉厚部323Aの接着面よりも後退して配置されている。折曲部33は、幅方向の略中央に形成された折曲薄肉部331を有する。
折曲薄肉部331は、雄側咬合部312及び雌側咬合部322に略平行となる状態に長手方向に沿って形成されている。また、折曲薄肉部331は、折曲部33のうちで最も薄肉に形成されている。なお、折曲薄肉部331は、折曲部33に切込み形成された弱め線でもよい。
折曲薄肉部331で折曲部33を折り曲げることにより、雄側咬合部312と雌側咬合部322とを咬合させることができる。
このようなジッパーテープ3は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いて形成することができる。
【0020】
(包装袋の製造方法)
本実施形態に係る包装袋の製造方法では、成形工程と、繰出工程と、打抜工程と、折曲工程と、切断工程と、導入工程と、接着工程と、筒型化工程と、製袋工程とを実施する。
成形工程では、上述したような雄側帯状部31、雌側帯状部32、及び折曲部33を備えたジッパーテープ3を押出成形する。そして、ジッパーテープ3を一旦ロールに巻き付ける。ジッパーテープ3を巻きつけたロールを包装袋1の製造装置の所定位置に設置した後、図3に示すように、繰出工程では、ロールからジッパーテープ3を平面状に繰り出す。
そして、打抜工程では、図4に示すように、繰り出されたジッパーテープ3の雄側帯状部31及び雌側帯状部32を間欠的に厚さ方向に打ち抜いて開口部35を形成する。
開口部35は、雄側薄肉部313B、雌側薄肉部323B、及び雌側咬合部322において形成される。これらの開口部35は、図1に示すような包装袋1の幅方向の両端部に対応する位置で形成される。
折曲工程では、図5に示すように、ジッパーテープ3を折曲部33の折曲薄肉部331で折り曲げる。これにより、雄側咬合部312と雌側咬合部322とを咬合させる。
【0021】
切断工程では、図5に示すように、折り曲げられたジッパーテープ3を包装袋1の幅方向と略同一長さとなるようにカットラインCに沿って切断する。これにより、図1に示すような長さのジッパーテープ3とする。
導入工程では、図6に示すように、平面状のフィルム21の流れ方向に対して垂直方向にジッパーテープ3を間欠的に導入する。ここで、導入工程では、折曲部33が進行方向を向くようにジッパーテープ3を導入する。
接着工程では、雄側帯状部31の流れ方向の先端である、雄側カット部313をフィルム21の平面に仮接着させる。
筒型化工程では、図6,7に示すように、ジッパーテープ3が仮接着されたフィルム21をセーラー41により円柱状の柱状部材42に巻き付ける。
ここで、フィルム21を柱状部材42に巻き付ける際、フィルム21に仮接着されていない雌側帯状部32は、柱状部材42に接触する。しかし、折曲部33により雄側帯状部31と雌側帯状部32とを連結しているため、雌側帯状部32がめくれない。従って、雄側咬合部312と雌側咬合部322との咬合が外れない。
そして、図6に示すように、フィルム21の両端部を折り曲げて、背貼シーラー43により背貼部24を形成し、筒状の袋体2を形成する。その後、折曲バー44により背貼部24を折り曲げる。
【0022】
製袋工程では、袋体2の先端部を重ね合わせて端部シーラー45により、トップシール部22を形成する。そして、図8に示すように、柱状部材42の内部を通して内容物5を袋体2に充填する。内容物5の充填後、図6に示すように、再度端部シーラー45により、ボトムシール部23を形成するとともに、次の包装袋1のトップシール部22を形成する。また、製袋工程では、図示しないジッパーシールバーにより、袋体2の内面にジッパーテープ3を接着させてテープシール部25を形成する(図1参照)。
そして、ジッパーテープ3の両端部に超音波シールを実施する。ここで、ジッパーテープ3の両端部に開口部35を有しない場合では、樹脂片が発生しやすいが、開口部35を形成することにより、樹脂量が少ないため樹脂片の発生を防止できる。
超音波シールの後、ポイントシールによりジッパーテープ3の両端部を溶融扁平化して、ポイントシール部26を形成する(図1参照)。そして、ボトムシール部23と、後段の包装袋1のトップシール部22との間でフィルム21を切断する。これにより、包装袋1を製造する。
【0023】
包装袋1を開封する際には、雄側カット部313及び雌側カット部323に沿って袋体2を引裂くことにより、雄側最薄肉部313C及び雌側最薄肉部323Cで切断される。これにより、袋体2の切れ目が段違いとなり、容易に切れ目を掴むことができるため、雄側咬合部312と雌側咬合部322との咬合を外して開封できる。
再封する場合には、雄側咬合部312と雌側咬合部322とを再度咬合させる。
【0024】
(実施形態の効果)
折曲部33により雄側帯状部31と雌側帯状部32とを連結するため、筒型化工程において、フィルム21に接着されていない雌側帯状部32が柱状部材42に接触してもめくれない。従って、雄側帯状部31と雌側帯状部32との咬合が外れないので、簡便で生産性に優れた製造方法とすることができる。
【0025】
また、ジッパーテープ3を接着した包装袋1では、雌側咬合部322の基端部322A及び雌側最薄肉部323C間の距離が、雄側咬合部312の基端部312A及び雄側最薄肉部313C間の距離よりも長いため、袋体2を引裂いた際、切れ目が段違いとなる。そのため、切れ目が掴み易くなり開封が容易となる。
そして、雄側薄肉部313B、雌側薄肉部323B、及び雌側咬合部322に開口部35を形成したため、超音波シールにより雄側帯状部31及び雌側帯状部32の端部を袋体2に接着する際、樹脂片が発生することを防止できる。特に、ジッパーテープ3がポリエチレンにより形成されている場合、樹脂片が発生しやすいが、開口部35を形成することにより、樹脂量が少ないため樹脂片の発生を防止できる。
【0026】
さらに、雄側帯状部31及び雌側帯状部32の端部では、樹脂量が少ないため、引裂きやすくなり、初期開封強度を低下させることができる。また、雄側咬合部312及び雌側咬合部322を溶融扁平化するためにポイントシールを施す場合にも、ポイントシールする部分では樹脂量が少ないため、ポイントシール部26を美麗に仕上げることができる。
そして、本実施形態の製造方法によれば、簡便で生産性に優れた包装袋1を提供することができる。
【0027】
[変形例]
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変更、改良などは、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、接着工程において、雄側帯状部とフィルムとを仮接着する構成を説明したが、雌側帯状部とフィルムとを仮接着する構成でもよい。
また、前記実施形態では、雄側咬合部と雌側咬合部とを咬合させた状態で筒型化工程を実施したが、折曲工程で雄側咬合部と雌側咬合部とを咬合させることなく、そのまま筒型化工程を実施しても良い。
さらに、前記実施形態では、雄側咬合部に開口部を形成しなかったが、雄側咬合部にも開口部を形成しても良い。
その他、本発明の実施における具体的な構造および形状などは、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、例えば、食品、薬品、医療品、化粧品、雑貨の各種物品を包装するための包装袋の製造方法及び包装袋として利用できる。
【符号の説明】
【0029】
1 包装袋(ジッパーテープ付き包装袋)
3 ジッパーテープ
21 包装袋用フィルム
31 雄側帯状部
32 雌側帯状部
33 折曲部
42 柱状部材
312 雄側咬合部
312A,322A 基端部
313 雄側カット部
313C 雄側最薄肉部
322 雌側咬合部
323 雌側カット部
323C 雌側最薄肉部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
雄側咬合部を有する雄側帯状部と、
前記雄側咬合部と咬合する雌側咬合部を有する雌側帯状部と、
前記雄側帯状部及び前記雌側帯状部の幅方向の端部をそれぞれ連結する折曲部とを備えたジッパーテープを、包装袋用フィルムに接着するジッパーテープ付き包装袋の製造方法であって、
前記ジッパーテープを繰り出す繰出工程と、
前記ジッパーテープを前記折曲部で折り曲げる折曲工程と、
前記ジッパーテープを前記ジッパーテープ付き包装袋の幅方向と略同一長さとなるように切断する切断工程と、
平面状の前記包装袋用フィルムの流れ方向に対して垂直方向に前記ジッパーテープを導入する導入工程と、
前記導入したジッパーテープの前記雄側帯状部又は前記雌側帯状部を前記包装袋用フィルムの平面に接着させる接着工程と、
前記ジッパーテープが接着された包装袋用フィルムを柱状部材に巻きつけて筒状に形成する筒型化工程とを実施し、
前記導入工程では、前記折曲部が流れ方向を向くように前記ジッパーテープを導入する
ことを特徴とするジッパーテープ付き包装袋の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のジッパーテープ付き包装袋の製造方法において、
前記雄側帯状部の前記折曲部側に雄側最薄肉部を有する雄側カット部を形成するとともに、前記雌側帯状部の前記折曲部側に雌側最薄肉部を有する雌側カット部を形成し、
前記雄側最薄肉部及び前記雄側咬合部の基端部間の距離は、前記雌側最薄肉部及び前記雌側咬合部の基端部間の距離と異なる
ことを特徴とするジッパーテープ付き包装袋の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載のジッパーテープ付き包装袋の製造方法において、
前記繰出工程と前記折曲工程との間に打抜工程を実施し、
前記打抜工程では、前記雄側帯状部及び前記雌側帯状部のうちの少なくともいずれかを、前記ジッパーテープ付き包装袋の幅方向の端部に対応する位置で厚さ方向に打ち抜く
ことを特徴とするジッパーテープ付き包装袋の製造方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のジッパーテープ付き包装袋の製造方法により製造されたことを特徴とするジッパーテープ付き包装袋。
【請求項1】
雄側咬合部を有する雄側帯状部と、
前記雄側咬合部と咬合する雌側咬合部を有する雌側帯状部と、
前記雄側帯状部及び前記雌側帯状部の幅方向の端部をそれぞれ連結する折曲部とを備えたジッパーテープを、包装袋用フィルムに接着するジッパーテープ付き包装袋の製造方法であって、
前記ジッパーテープを繰り出す繰出工程と、
前記ジッパーテープを前記折曲部で折り曲げる折曲工程と、
前記ジッパーテープを前記ジッパーテープ付き包装袋の幅方向と略同一長さとなるように切断する切断工程と、
平面状の前記包装袋用フィルムの流れ方向に対して垂直方向に前記ジッパーテープを導入する導入工程と、
前記導入したジッパーテープの前記雄側帯状部又は前記雌側帯状部を前記包装袋用フィルムの平面に接着させる接着工程と、
前記ジッパーテープが接着された包装袋用フィルムを柱状部材に巻きつけて筒状に形成する筒型化工程とを実施し、
前記導入工程では、前記折曲部が流れ方向を向くように前記ジッパーテープを導入する
ことを特徴とするジッパーテープ付き包装袋の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のジッパーテープ付き包装袋の製造方法において、
前記雄側帯状部の前記折曲部側に雄側最薄肉部を有する雄側カット部を形成するとともに、前記雌側帯状部の前記折曲部側に雌側最薄肉部を有する雌側カット部を形成し、
前記雄側最薄肉部及び前記雄側咬合部の基端部間の距離は、前記雌側最薄肉部及び前記雌側咬合部の基端部間の距離と異なる
ことを特徴とするジッパーテープ付き包装袋の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載のジッパーテープ付き包装袋の製造方法において、
前記繰出工程と前記折曲工程との間に打抜工程を実施し、
前記打抜工程では、前記雄側帯状部及び前記雌側帯状部のうちの少なくともいずれかを、前記ジッパーテープ付き包装袋の幅方向の端部に対応する位置で厚さ方向に打ち抜く
ことを特徴とするジッパーテープ付き包装袋の製造方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のジッパーテープ付き包装袋の製造方法により製造されたことを特徴とするジッパーテープ付き包装袋。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2012−56612(P2012−56612A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203450(P2010−203450)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(500163366)出光ユニテック株式会社 (128)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(500163366)出光ユニテック株式会社 (128)
【Fターム(参考)】
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