説明

スチーム調理方法、およびスチーム加圧調理装置、好ましくは圧力鍋

【課題】
本発明は、スチーム加圧調理装置1内のスチーム加圧下での調理のための方法、好ましくは、圧力鍋として使うことができる家庭機器に関する。
【解決手段】
スチーム加圧調理装置1内のスチーム圧は、圧力調整装置によりスチーム/空気を放出することによって調整され得る。とりわけ利点を有するのは、スプリングまたはウェイトにより荷重されたバルブに代えて、電気的に制御されるバルブが用いられ、その結果、開弁圧と閉弁圧とのヒステリシスが、電気的に制御可能なバルブユニット2,2’により自由にセットされ得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スチーム加圧調理装置、好ましくは、請求項1の前文の特徴を有する圧力鍋として用いることができる家庭機器内のスチーム加圧の下で調理する方法に関するものである。さらに、本発明は、測定/制御および調整装置、並びにそのような測定/制御および調整装置を有するスチーム加圧調理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1によれば、バルブ装置、および蓋を閉じるための押し回し式連結クロージャーを有するスチーム加圧調理容器が知られている。スチーム加圧調理容器の蓋が閉じられて、スチーム加圧調理容器内の圧力が閾値を越えると、押し回し式連結クロージャーおよびバルブ装置と相互作用する蓋の安全装置によって、スチーム加圧調理容器は開くことができなくなる。スチーム加圧調理容器の低圧下では、蓋の安全が押し回し式連結クロージャーのねじれを阻止し、開くことが阻止される。
【0003】
本願の出願時には未発行の独国特許出願DE 10 2007 056 716により、3つのバルブを有するバルブカートリッジを備えたスチーム加圧調理容器が知られている。第1のバルブは、加圧されたときにスチーム加圧調理容器の封止を確立する。第2のバルブは、調理の進行中、内部の調理圧力を調整し、第3のバルブは安全バルブとして働く。バルブカートリッジをねじることによって、スチーム加圧調理容器の所望の調理圧力がセットされ得る。スチーム加圧調理容器内で圧力が、一旦、上昇すると、安全装置によって、バルブカートリッジは、ねじられないように固定され、スチーム加圧調理容器は、開かれないように固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】独国特許発明第4315245C2号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなスチーム加圧調理容器の課題は、バルブ制御のために、通常、スプリング、またはウェイトにより荷重されたバルブが用いられることである。このバルブの技術は、バルブが閉じるときに、顕著なヒステリシスによって、平衡状態になるまで圧力が上昇して増加する開口横断面によって特徴づけられる。ヒステリシス、すなわち開弁圧と閉弁圧との圧力差は、バルブが閉じているときには、閉じたバルブの内部圧力が働かない少なくとも1つの封止領域により、その閉じている領域が拡大されることによって生じる。例えばばねにより引き起こされてバルブに作用する機械的な力が、バルブが閉じるときと開くときとでほとんど等しいとすると、閉じる時の拡大された領域によって低い閉弁圧となる。したがって、スプリング、またはウェイトで荷重されたバルブの閉弁圧は、常に開弁圧よりも低くなる。このヒステリシスのために、顕著なヒステリシスを有するバルブで起こり得る高い圧力変動によって、対応する程度で調理温度が明らかに変動し、使用者による加熱出力の調節が非常に困難なものとなる。
【0006】
本発明は、スチーム加圧調理装置のスチーム加圧下での調理方法のための、測定/制御および調整装置のための、好ましくは、そのような測定/制御および調整装置を備えた、そのような調理方法のための、およびスチーム加圧調理装置のための、より好ましくは、よりヒステリシスの小さい、すなわち開弁圧と閉弁圧との差が小さいことによって特徴づけられる測定/制御および調整装置のための、改良された、または少なくとも異なる実施例について述べる課題を取扱う。
【0007】
本発明によれば、この課題は、独立クレームの主題によって解決される。有利な実施例は、従属クレームの主題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、概して、次のように、スチーム加圧調理装置内のスチーム圧が、スチームおよび/または空気を放出することにより調整され得る圧力調整装置を備えたスチーム加圧調理装置を実施するというアイデアに基づく。すなわち、圧力調整装置は、その圧力調整装置のバルブユニットの少なくとも1つの開弁圧、および/または少なくとも1つの閉弁圧がプリセットされ調整される測定/制御および調整装置を含む。ここで、バルブユニットの少なくとも1つの開弁圧、および/または1つの閉弁圧は、測定/制御および調整装置に閾値として入力される。もし、内部の圧力が、そのような閾値を上回る場合、バルブユニットは、開口横断面を拡大、または縮小することによって、これに反応できる。この場合、開弁圧および閉弁圧は、もはやバルブジオメトリに依存しないので、優先的に、さらに、完全なヒステリシスの回避が可能である。
【0009】
そのような測定/制御および調整装置(好ましくは、柔軟に調整可能なヒステリシスを伴う調理方法のための)は、少なくとも1つのセンサ・デバイスと、プログラム可能な論理制御と、データ・インタフェース装置と、エネルギー供給装置と、結合装置と、操作装置とを備えている。これらの測定/制御および調整装置のパーツは、取り外し可能なコンポーネントに一体的にモジュール化されることができる。一方、センサ・デバイスのパーツのような、測定/制御および調整装置の他のコンポーネントは、スチーム加圧調理装置に恒久的に接続される。スチーム加圧調理装置のそのようなバルブユニットは、電磁的、電気機械的、電子的に制御可能なバルブとして実施されることができる。本実施例におけるバルブユニットは、スプリング力だけに基づいた開閉をしないので、そのようなバルブが開きまたは閉じる開弁圧および閉弁圧は、このように調整されることができ、したがって、ヒステリシスも所望に適合させられる。
【0010】
本発明の更に重要な特徴および利点は、下位請求項、図面、および図面を用いた対応する図説明から得られる。
【0011】
上述した、およびさらに以下に説明される特徴は、述べられたそれぞれの組み合わせで用いられるだけでなく、本発明の範囲を逸脱することなく、他の組み合わせまたは、単独でも用いられ得ることが理解される。
【0012】
好ましい本発明の実施例は、図示され、以下の記述でより詳細に説明され、同一の参照符号は、同一、類似、または機能的に同一の構成要素を指し示す。
【0013】
それは、いずれの場合においても図式的に示す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】電磁バルブの断面平面図である。
【図2】電気機械バルブの断面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示されているように、スチーム加圧調理装置1は、スチーム加圧調理装置1の内部空間4のスチーム放出開口3を閉じることが可能なバルブユニット2を含む。この好ましい実施例においては、バルブユニット2は、電磁的に実施される。バルブユニット2は、電気コイル5と、強磁性鉄心6とを備えている。スチーム放出開口3は、封止部7によって、そのスチーム放出開口3からスチームが漏れないように封止され得る。オプション的に、このような電磁バルブユニット2は、同様に、強磁性鉄心6の両端の位置の2つの永久磁石8,8’、および/またはリセットスプリング9を備えることができる。
【0016】
電磁バルブユニット2の動作の際、電気コイル5に電流が流れると、磁場が形成される。この電気コイル5によってその形成される磁場は、一方で、強磁性鉄心6に収束され、他方で、強磁性鉄心6の要素磁石(elementary magnets)は、電気コイル5によって形成される磁場中で、それ自身の方向を定め、強磁性鉄心6も同様に磁石になり、したがって、その2つのそれぞれの端部10,10’に磁極を有する。強磁性鉄心6の端部10,10’における磁極の方向は、電気コイル5に接続される直流の極性の反転によって変えることができる。
【0017】
永久磁石8,8’が軸方向の磁気方向を有し、永久磁石8,8’の磁極が強磁性鉄心6の端部10,10’に面すると、電気コイル5を通じて強磁性鉄心6の端部10,10’に生じる磁極は、吸引力または反発力をもたらす。このため、強磁性鉄心6の磁極の方向に応じて、封止部7が強磁性鉄心6に接続されたバルブユニット2は、封止部7によってスチーム放出開口3が閉じ、または開く位置になり得る。永久磁石8,8’のため、強磁性鉄心6は、励起されたコイル5が強磁性鉄心6を磁化する磁場を形成しなくても、これらの位置の1つに保持される。
【0018】
位置を変える場合にだけ、永久磁石8,8’と端部10,10’との間の吸引力が打ち勝たれる必要があるので、電気コイル5に電流を供給することが必要である。したがって、電気コイル5によって引き起こされる強磁性鉄心6の極性は、永久磁石8,8’に磁気的に結合された端部10,10’と永久磁石8,8’自身との間で反発力が生じるように選択される。これによって、強磁性鉄心6は他方の位置に変わり、他方の永久磁石8,8’が、次に磁気的に強磁性鉄心6の端部10,10’と結合する。強磁性鉄心6が一方の位置から他方の位置に変わると、強磁性鉄心6がそれぞれの位置に永久磁石8,8’だけによって保持され得るので、電気コイルへの電力供給は不必要になる。
【0019】
有利な実施例において、この位置変化のプロセスは、測定/制御および調整装置により、電気コイル5が所望の極性の直流を短時間供給されることにより起動される。そこで、開弁圧の閾値に達するかまたは上回ると、例えば圧力センサが接続された測定/制御および調整装置が、電磁バルブユニットが開弁位置になるようにすることが考えられる。部分的な減圧に従って、閉弁圧の閾値に達すると、バルブユニット2は、測定/制御および調整装置により閉弁位置に戻され得る。上記電磁バルブユニット2の双安定の実施例は、バルブユニット2のそれぞれの端位置において、電流が電気コイル5を流れる必要はなく、したがってエネルギーも必要ないので、特に有利である。
【0020】
もう一つの実施例では、永久磁石8,8’のうちの1つだけを用いることも可能である。これは、電磁バルブユニット2の単安定バージョンである。単安定、双安定の何れの設計の場合も、強磁性鉄心6の端部10’と永久磁石8’との吸引力は、予め設定されたスチーム加圧調理装置1の内部圧力の閾値から、強磁性鉄心6が必ず閉塞位置から開放位置に変化するように選択され得る。永久磁石8’、および鉄心6の上記構成により、スチーム加圧調理装置1の安全な圧力を保証することができる。
【0021】
他の双安定の実施例においては、安全な圧力と閉塞位置とがリセットスプリング9によって伴に保証され、永久磁石8は、バルブユニット2を、位置変化により開放位置に保持する。本実施例における永久磁石8’は必ずしも必要でなく、したがって、取り付けられてもいない。
【0022】
図2において、電気機械バルブユニット2’は、電気駆動部11、回転運動をストローク運動に変換するねじ部材12、および2段または多段のギア13を備えている。封止部7、およびオプショナルエンドストップ14が同様に設けられている。スチーム放出開口3の部分の流出横断面は、設計により、どのようなサイズにも調節されることができる。この実施例においても、電気駆動部11は、いずれの場合においても短時間動作する必要があるだけなので、消費エネルギーは小さい。ねじ部材12、および例えばウォームギアなどの変速によって、封止部7のストローク運動はさらに正確に調整されるとともに、封止部7は恒久的に安定な位置に置かれる。エンドストップ14は、最も大きく開く封止部7の位置を制限する。この場合、バルブユニット2’は、内部空間4の突然の圧力上昇に適切な時間内に反応できない可能性があるので、この有利なスチーム加圧調理装置の実施例には、さらに、スチームの減圧のための安全装置が設けられる必要がある。安全装置のバルブは、内部空間4の内部の圧力が例えば1.5バールを越えると開く。
【0023】
スチーム加圧調理装置1内のスチーム加圧下での調理方法の好ましい実施例において、少なくとも1つの開弁圧および/または少なくとも1つの閉弁圧のための閾値は、バルブユニット2,2’を備えた圧力調整装置の測定/制御および調整装置によって、セットされることができ、測定/制御および調整装置は、内部圧力をこれらの予め設定された閾値内に保持する。開弁圧および閉弁圧は、もはや封止部7、およびスチーム放出開口3の幾何学的な条件ではなく、閾値によるプリセットに依存し、測定/制御および調整装置によって設定される。このように、開弁圧および閉弁圧により実現されるヒステリシスは、封止部7およびスチーム放出開口3の幾何学的な条件に依存せず所望にセットされ得る。
【0024】
実際的には、バルブユニットは、スチーム加圧調理装置の内部空間内の正の圧力が、0バールまたは0.5バールから1.5バールまでスチーム加圧調理装置内で調整され得るように実施される。スチーム加圧調理装置が爆発する1.5バールを越える圧力を回避するために、爆発危険を防止するための安全装置は、圧力調整装置の一部として常に設けられていなければならない。そのような調理方法の利点は、開弁圧および閉弁圧の閾値に対応して、調理温度の間隔が測定/制御および調整装置によって設定され得ることである。このように、開弁圧および閉弁圧の設定に基づいて、調理温度が、対応する調理温度の間隔により決定され得る。もし、熱の過剰な供給によって、スチーム加圧調理装置1の内部空間4の温度が上昇すると、スチーム加圧調理装置1の内部空間4の圧力も上昇する。一旦、圧力が開弁圧の閾値に達すると、バルブユニット2,2’はスチーム放出開口3を開き、内部空間4の更なる圧力上昇が防止され得る。もし、開いた位置で、今度は内部4の圧力が低下すると、バルブユニット2,2’は、一旦、閉弁圧の閾値に達すればスチーム放出開口3を閉じることができる。このシステムでは、内部4の圧力は、また、いずれの場合においても温度に対応するので、スチーム加圧調理装置1中の調理温度は、開弁圧および閉弁圧の閾値によって定まる調理温度の間隔内に留まる。
【0025】
図1および図2によれば、この種の方法を有するバルブユニット2の封止部7の位置は、電気的に、および/または機械的に、および/または空気圧により、選択的に変わる。図2の実施例では、封止部7の開弁位置は、その封止部7の開弁位置を介してスチーム加圧調理装置1のスチームの放出レートが設定され得るように設定されることができる。この文脈におけるスチーム放出は、バルブユニット2を介してスチームが逃げることを意味する。
【0026】
更なる実施例において、スチーム放出レートは、プログラムに制御された方法により測定/制御および調整装置の温度カーブに適合されるものである。
【0027】
更に発展した実施例において、測定/制御および調整装置のデータ・インタフェース装置を介して、データがスチーム加圧調理装置1と周辺の加熱装置との間で交換され得ることが、加えて可能になる。その目的は、そのような周辺の加熱装置が、データ・インタフェース装置を介して、スチーム加圧調理装置1における熱供給の調理プロセス制御を制御できることである。都合のよいことに、そのような周辺の加熱装置が複合されたスチーム加圧調理システムは、スチームを放出することによって調理温度を調整することが、少なくとも部分的に、供給される熱出力に基づいて調理温度を調整することに置き換えられるので、積極的に、より好ましい。
【0028】
上記のような調理方法の制御および調整に適した測定/制御および調整装置の実際的な実施例は、例えばスチーム加圧調理装置1の内部空間4の内部圧力および内部温度のような調理プロセスに影響する少なくとも一つのパラメータを検出するセンサ・デバイスを含むことができる。また、シーケンシャルなプログラム、調理プロセスに関連する周辺の装置も含む装置パラメータ、調理される食品のタイプ、調理される食品のタイプのパラメータ、および続く評価およびこれらの最適化のための調理プロセスのドキュメンテーションを記憶するデータメモリを備え、データ処理、および調理プロセスの制御/調整をするプログラム可能な論理制御装置は、実際的である。加えて、PC、またはインテリジェントな加熱装置のような周辺の装置とのデータの交換は、データ・インタフェース装置によって可能にされ得る。バルブユニット2,2’の電気的な構成要素にエネルギーを供給するためには、測定/制御および調整装置に電力を供給するエネルギー供給装置が必要である。結合装置を介して、測定/制御および調整装置の少なくとも一部は、スチーム加圧調理装置1の他の部分から取り外し可能に接続することができる。出力装置および/または入力装置を有する操作装置は、ユーザへの通知をし、また、測定/制御および調整装置の操作を容易にするのに役立つ。
【0029】
このような測定/制御および調整装置のセンサ・デバイスは、温度センサ、圧力センサ、温度エントリセンサ、充填レベル・センサ、時間計測装置、または磁場を測定するためのセンサなどを含むことができる。これらのセンサのうちの少なくとも1つは、スチーム加圧調理装置1に一体化され得、および/または必要に応じて設けられる接続装置を介して接続可能である必要がある。エネルギー供給のためには、電池、蓄電池、金属水素化物蓄電池、太陽電池、もしくはペルチェ素子などの恒久的に組み込まれた、または交換可能なコンポーネント、または電磁誘導を利用することによって電流を発生させる誘導装置、またはこれらの混合が用いられることが可能である。
【0030】
データを周辺の装置と交換するためのインタフェース装置として、例えばISN、WLAN、Blue tooth、Infrared、GSM、UMTS、DEKT、またはRFID技術による無線インタフェース、および/または例えばUSB、シリアルインタフェース技術、firewire技術、LINまたはCAN技術などのケーブル接続インタフェース、またはこれらの組み合わせが用いられ得る。測定/制御および調整装置の一部を含む一体的に組み込まれた、取り外し可能ななユニットと、装置の他の部分との間で信号の伝送を可能にするために、結合装置は、金属、および/または誘導結合、および/またはホール・センサを含むことができる。
【符号の説明】
【0031】
1 スチーム加圧調理装置
2 電磁バルブユニット
2’ 電気機械バルブユニット
3 スチーム放出開口
4 内部空間
5 電気コイル
6 強磁性鉄心
7 封止部
8 永久磁石
9 リセットスプリング
10 端部
10’ 端部
11 電気駆動部
12 部材
13 ギア
14 エンドストップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力調整装置によって、スチーム加圧調理装置(1)内のスチーム圧が、スチームまたは空気を放出することにより調整されることができるスチーム加圧調理装置(1)内、好ましくは圧力鍋として使用可能な家庭機器内のスチーム加圧下での調理方法であって、
圧力調整装置の測定/制御および調整装置によって、圧力調整装置のバルブユニット(2、2')の少なくとも1つの開弁圧および/または少なくとも一つの閉弁圧が、いずれの場合においても、スチーム加圧調理装置(1)内の圧力の閾値として予め設定されることが可能であることを特徴とするスチーム調理方法。
【請求項2】
請求項1の方法であって、
上記バルブユニット(2、2')によって0バールまたは0.5バールから1.5バールの圧力がスチーム加圧調理装置(1)にセットされ得ることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2のうち何れか1項の方法であって、
開弁圧および閉弁圧のための閾値によって、少なくとも一つの調理温度の間隔が測定/制御および調整装置によってセットされ得ることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のうち何れか1項の方法であって、
上記バルブユニット(2、2')が、電気的に、電気機械的に、および/または空気圧により、上記バルブユニット(2、2')のアクチュエータ(6、7)の位置を変えることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項4の方法であって、
上記アクチュエータ(6、7)の開放位置を変えることによって、スチーム加圧調理装置(1)のスチーム放出レート、および/または圧力減少が設定されることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1から請求項5のうち何れか1項の方法であって、
測定/制御および調整装置によって、スチーム放出レートがプログラムに依存して温度カーブに適合することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1から請求項6のうち何れか1項の方法であって、
測定/制御および調整装置のデータ・インタフェース装置を介して、スチーム加圧調理装置(1)と周辺加熱装置との間でデータが交換されるということを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7の方法であって、
周辺加熱装置によって、データ・インタフェース装置を介して、スチーム加圧調理装置(1)の調理の方法が制御され、および/またはスチーム加圧調理装置(1)が、データ・インタフェース装置を介して、周辺加熱装置上の少なくとも1つのプロセスを制御することを特徴とする方法。
【請求項9】
好ましくは請求項7または請求項8のうち何れか1項の調理方法のための測定/制御および調整装置であって、
調理の方法に影響する少なくとも一つのパラメータを検出するためのセンサ・デバイス、
シーケンシャルなプログラム、調理プロセスに関連する周辺の装置を含む装置パラメータ、調理される食品のタイプ、調理される食品のタイプのパラメータ、および続く評価およびこれらの最適化のための調理プロセスのドキュメンテーションを記憶するデータメモリを備え、データ処理、および調理プロセスの制御/調整をする、好ましくはプログラム可能な論理制御装置(PLC)、
少なくとも1つのパーソナルコンピュータなどの周辺装置とのデータ交換のためのデータ・インタフェース装置
測定/制御および調整装置に電流を供給するエネルギー供給装置、
測定/制御および調整装置の少なくとも一部をスチーム加圧調理装置(1)に取り外し可能に接続するための結合装置、並びに、
ユーザへの通知をするための出力装置、および/または測定/制御および調整装置を操作するための入力装置を有する操作装置、
のうちの少なくとも1つのコンポーネントを含むことを特徴とする測定/制御および調整装置。
【請求項10】
請求項9の測定/制御および調整装置であって、
センサ・デバイスが、
NTCまたはPTCレジスタなどの温度センサ、
圧力センサ、
肉温度計などの温度挿入フィラー、
充填レベル・センサ、
時間測定装置、
磁場を測定するためのセンサ、および
電流センサ、
のうちの少なくとも1つのセンサを含むことを特徴とする測定/制御および調整装置。
【請求項11】
請求項9または請求項10のうち何れか1項の測定/制御および調整装置であって、
少なくとも1つのセンサが、スチーム加圧調理装置(1)に一体化され、および/またはプラグイン装置を介してスチーム加圧調理装置(1)に接続可能であることを特徴とする測定/制御および調整装置。
【請求項12】
請求項9から請求項11のうち何れか1項の測定/制御および調整装置であって、エネルギー供給装置が、
電池、
蓄電池、好ましくはリチウムイオン、リチウムポリマー、またはニッケル金属水素化合物蓄電池、
太陽電池、
ペルチェ素子などの温度起電力素子、および
例えば誘導ストーブなどの電磁誘導を利用することによって電流を発生させる誘導装置、
のうちの少なくとも1つの恒久的に組み込まれた、または交換可能なコンポーネントを含むことを特徴とする測定/制御および調整装置。
【請求項13】
請求項9から請求項12のうち何れか1項の測定/制御および調整装置であって、
インタフェース装置に、例えば、
ISM(産業的、科学的、メディカル)ラジオ
WLAN(無線LAN)、
ブルートゥース、
赤外線、
GSM(Global System for Mobile Communications)、
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、
DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)、および
RFID(Radio Frequency Identification)
のうちの少なくとも1つの技術による無線インタフェースを備え、および/または、例えば、
USB(汎用シリアル・バス)
シリアルインタフェースRS232、
Firewire
LIN(local interconnect network)、および
CAN(controller area network)
のうちの少なくともうちの1つの技術による有線インタフェースでを備え、または、これらの組み合わせが備えられていることを特徴とする測定/制御および調整装置。
【請求項14】
請求項9から請求項13のうち何れか1項の測定/制御および調整装置であって、好ましくは、
結合装置に、測定/制御および調整装置とバルブユニットとの間、および/または測定/制御および調整装置とセンサ・デバイスの少なくとも一部との間の信号伝送のために、金属、および/または誘導結合、および/または磁気センサ、好ましくはホール・センサが設けられていることを特徴とする測定/制御および調整装置。
【請求項15】
請求項9から請求項14のうち何れか1項の測定/制御および調整装置であって、
測定/制御および調整装置の少なくとも一部が、結合装置によって、スチーム加圧調理装置(1)から分離可能なユニットとして構成されていることを特徴とする測定/制御および調整装置。
【請求項16】
請求項9から請求項15のうち何れか1項の測定/制御および調整装置を備えたスチーム加圧調理装置(1)。
【請求項17】
請求項16のスチーム加圧調理装置(1)であって、
スチーム加圧調理装置(1)のバルブユニット(2,2')が、
永久磁石(8、8')、
リセットスプリング(9)、
電気コイル(5)、および
強磁性コア(6)、
のうちの少なくとも1つのコンポーネントを含むことを特徴とするスチーム加圧調理装置(1)。
【請求項18】
請求項16のスチーム加圧調理装置(1)であって、
スチーム加圧調理装置(1)のバルブユニット(2,2')が、
エンドストップ(14)、
少なくとも2段のギア(13)
電気駆動部(11)
回転運動をストローク運動に変換するねじ部材(12)、および
ラック
のうちの少なくとも1つのコンポーネントを含むことを特徴とするスチーム加圧調理装置(1)。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−214114(P2010−214114A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−57624(P2010−57624)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502241800)ヴェーエムエフ ヴュルテンベルギッシェ メタルヴァーレンファブリーク アクチエンゲゼルシャフト (18)
【氏名又は名称原語表記】WMF Wuerttembergische Metallwarenfabrik AG
【住所又は居所原語表記】Eberhardstrasse, 73309 Geislingen/Steige, Die Bundesrepublik Deutschland
【Fターム(参考)】