説明

スピーカ一体型アンテナ

【課題】 アンテナ機能およびスピーカ機能をより小さな筐体に対して一体に設けることができるようにする。
【解決手段】 平板状のアンテナエレメント5に圧電セラミック部材8が貼付されており、この圧電セラミック部材8に同軸ケーブル3を通じてETC車載器本体1から音声信号が印加されることにより当該アンテナエレメント5がその平板面に対して法線方向に振動する。これにより、アンテナとスピーカの機能を一体化して構成することができ、小型化することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナおよびスピーカを一筐体内に収納したスピーカ一体型アンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のスピーカ一体型アンテナの一例が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されている構造は、次に示す構造である。すなわち、アンテナ基板とメイン基板とを備えており、アンテナ基板は、その表面に全面べた銅箔面が形成され、裏面の信号部品面にスピーカユニットが実装されている。メイン基板は、アンテナ基板と所定距離離間して平行に配置されており、全面にべたGND面が形成されている。そして、アンテナ基板の全面べた銅箔面とメイン基板の全面べたGND面を電気的に接続している。これらの全面べた銅箔面とがアンテナのエレメントを構成している。このように構成することにより、スピーカおよびアンテナの機能を双方が必要とする容積を確保しつつ、両者の性能を維持したまま、機器のサイズを小さくすることができる。
【特許文献1】特開2004−172764号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示されている構成ではスピーカユニットがアンテナ基板の裏面の信号部品面に実装されているため、スピーカユニットを別部材で構成する必要がある。より小さな筐体内にスピーカおよびアンテナを一体に設ける構成が待望されている。
【0004】
例えば、車両(例えば、自動車)内に設置する場合には、取付場所に制約を生じてしまう。例えば、自動車のフロントガラスに取り付ける場合には運転者の視界をさえぎってしまう虞もあり、車両内の美観を損なう虞もある。このため、アンテナおよびスピーカをより小さな筐体に一体にして車両内に設置することが望まれている。尚、車両内に限らず、その他一般的な場所においても小さな筐体で構成することは要望されている。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、アンテナ機能およびスピーカ機能をより小さな筐体に対して一体に設けることができるスピーカ一体型アンテナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明によれば、アンテナエレメントに圧電材料が貼付されており、圧電材料に音声信号が印加されることにより平板状のアンテナエレメントが振動するため、音を外部に出力することができ、アンテナがスピーカとしての機能をも備えることになり、小型化することができる。これにより、アンテナおよびスピーカの双方の機能を合わせもつ構成を実現することができ、小さな筐体に対して一体に設けることができる。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、次のように作用する。平板状の第1および第2のアンテナエレメントが所定距離離間して配設されており、接続線がこれらの第1および第2のアンテナエレメント間を電気的に接続している。第1のアンテナエレメントには圧電材料が貼付されている。したがって、圧電材料に音声信号が印加されることにより平板状のアンテナエレメントが振動するため、音を外部に出力することができ、アンテナとスピーカの機能の双方を併せ持つ構成を実現することができ、小さな筐体に一体に設けることができるようになる。
【0008】
請求項3記載の発明のように、第1および第2のアンテナエレメントの平板面が略平行に配設されていることが望ましい。
請求項4記載の発明によれば、平板状のアンテナエレメントを、その平板の両面に圧電材料を貼付し、両面に貼付された圧電材料に互いに逆位相の音声信号を与えるようにすることが望ましい。この場合、例えばアンテナエレメントの一方および他方の面に貼付される圧電材料に音声信号が互いに逆位相で印加されるため、一方の面が平板面に沿って伸張するときには他方の面が平板面に沿って収縮し、逆に一方の面が平板面に沿って収縮するときには他方の面が平板面に沿って伸張する。したがって、アンテナエレメントが平板面の法線方向に振動するようになり、音を外部に出力することができる。
【0009】
請求項5記載の発明に示すように、アンテナエレメントに貼付された圧電材料を、回路部品を実装するための基板として適用することが望ましい。この場合、圧電材料を振動発生媒体としながら、回路部品実装基板として共用することができるようになり、より小型化が可能となる。
【0010】
請求項6記載の発明のように、アンテナエレメントに貼付された圧電材料の周縁部に回路部品を実装することが望ましい。アンテナエレメントをスピーカとしての機能を持たせることができるが、圧電材料に回路部品を実装すると圧電材料の音響振動により回路部品や当該回路部品と圧電材料との接続部の耐久性に悪影響が引き起こされる可能性がある。この発明によれば、圧電材料の周縁部に回路部品を実装することにより圧電材料の中心付近に実装する場合よりも振動を小さくでき、回路部品に対する悪影響を抑制できるようになる。
【0011】
請求項7記載の発明によれば、圧電材料には、アンテナエレメントを通じて電波信号を送受信可能にしていると共に圧電材料に音声信号を与える回路が搭載されているため、圧電材料にアンテナおよびスピーカの機能に必要とされる回路を全て搭載することができ、さらに小型化することができる。
【0012】
アンテナエレメントによる電波の主伝播方向と、アンテナエレメントが振動することにより発生する音の主伝達方向とは、請求項8記載の発明のように、逆方向に設定しても、請求項9記載の発明のように、同一方向に設定しても良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(第1の実施形態)
以下、本発明のスピーカ一体型アンテナを、ETC(Electronic Toll Collection System)車載器用途に適したETC車載器用アンテナに適用した第1の実施形態について、図1を参照しながら説明する。
【0014】
ETCシステムは、車両(例えば自動車やバイク等)内に設置されるETC車載器Aと有料道路の料金所などに設置されたETC路側機(図示せず)との間で通信を行い、利用者が車両を停車させることなく有料道路の料金支払いなどを行うことができるシステムである。
ETC車載器Aは、その本体1に利用者のIDカードが差し込まれIDカードに記録されたID情報に基づいて課金されるようになっている。ETCシステムでは、ETC車載器AとETC路側機との間で通信を行うときに、例えば5.8GHz帯の電波信号を使用する。この周波数帯の電波信号は直進性が強いため、送受信特性を良化するためにETC車載器Aを運転席の前部に設置すると良い。しかし、ETC車載器A本体が大きく、例えば車両内のダッシュボード上に載置して使用すると運転者の視界が遮られたり見栄えが悪くなるため、ETC車載器本体1とETC車載器用アンテナ2とを別体に設けているものが発売されている。
【0015】
図1(a)〜図1(d)は、本実施形態におけるETC車載器Aを模式的に示している。ETC車載器Aは、図1(b)に示すように、ETC車載器本体1とETC車載器用アンテナ2とが同軸ケーブル3により電気的に接続されることにより構成されている。図1に示すスピーカ一体型アンテナとしてのETC車載器用アンテナ2は、自動車(車両)CのフロントガラスFに対する貼付用途で作成されている。
自動車CのフロントガラスFに貼付する場合には運転者の視界が遮られる虞もあり、自動車C内の美観を損なう虞もある。そこで、図1(b)に示すように、通常、自動車CのフロントガラスFの中央上部にETC車載器用アンテナ2を設置することが行われている。
【0016】
このとき、運転者等に対してETCシステム等に関する情報を報知するため、ETC車載器用アンテナ2にスピーカを内蔵したものが検討されている。ETC車載器用アンテナ1に例えば一般的なダイナミックスピーカを内蔵すれば、当該スピーカと運転者との距離が短くなり、利用者が情報を聞き易くなるためである。しかし、ダイナミックスピーカを使用してスピーカ一体型アンテナを構成すると、当該スピーカの背面側に必要とされる空間部を、音響特性上においてアンテナ収納スペースよりかなり大きく形成する必要があり、スピーカの音響特性に合わせて筐体を大きくする必要が生じる。したがって、運転者の視界も悪化しやすくさらに見栄えも悪くなる。背景技術ではスピーカユニットを採用しているが、これを適用したとしても筐体を大きくする要因となる。
【0017】
そこで、本実施形態では、図1(a)〜図1(d)に示す構成を採用することにより当該不具合を改善している。以下、この構成を図1(a)に示す断面図を用いて説明する。このETC車載器用アンテナ2は、樹脂製の筐体4に構成されている。ETC車載器用アンテナ2は、金属により薄板状(平板状)に形成されたアンテナエレメント5および6と、これらのアンテナエレメント5および6を電気的に導通接続する接続導線(接続線)7とを備えている。アンテナエレメント6は、図1(d)にその平面構造を示すように、例えばパッチアンテナにより構成され、通常のETC車載器用のアンテナとして機能し、アンテナエレメント5とは所定距離離間してそれらのアンテナエレメント5および6の平板面が略平行に配設されている。
【0018】
アンテナエレメント5は、アンテナの接地板(地板)として機能し、その端部5aが筐体4に保持されている。このアンテナエレメント5の平板の両面には、圧電セラミック部材8が貼付されている。圧電セラミック部材8は、例えば低温焼成セラミック(LTCC(Low Temperature Co fired Ceramic) )材により圧電材料として形成されており、この部材は電気信号が与えられることにより平板面に沿って伸張/収縮する。
【0019】
このとき、この圧電セラミック部材8を、回路部品としてのチップ部品10を実装するための基板として適用しても良い。この場合、圧電セラミック部材8には、例えば銅による導体パターン9が印刷されている。また、図1(c)に示すように、この導体パターン9は、圧電セラミック部材8の周縁部8aに印刷されていることが望ましい。
【0020】
導体パターン9上には、そのランドにチップ部品10が搭載されるが、後述するように、アンテナエレメント5は圧電セラミック部材8と共にその平板面の法線方向に振動する。そこで上述したように導体パターン9を圧電セラミック部材8の周縁部8aに印刷し、チップ部品10を、圧電セラミック部材8の周縁部8aに配設するように構成することにより、チップ部品10が振動による悪影響を極力受けないようにすることができる。
【0021】
図1(c)は、チップ部品10の電気的な接続関係を示している。この図を用いて電気的接続を概略的に説明する。ETC車載器本体1に接続された同軸ケーブル3を通じてETC用車載器アンテナ2に電気信号(ETC通信用の5.8GHz帯の信号、音声信号、DC信号)が与えられる。
これらの電気信号のうち、ETC車載器本体1から給電される5.8GHz帯の信号は、給電点Kを通じてアンテナエレメント5に与えられると共に、接続導線7を通じてアンテナエレメント6に与えられるようになっている。逆に、ETC路側機(図示せず)からアンテナエレメント5および6に対して5.8GHz帯の信号が与えられると、この信号を同軸ケーブル3を通じてETC車載器1本体に伝達される。
【0022】
同軸ケーブル3の芯線の先端部3aは導体パターン9に接続されており、インダクタL(図1(c)中の符号「10(L)」)の一端に対して電気的に接続されている。同軸ケーブル3のシールド線3bは、アンテナエレメント5に対して電気的に導通接続されている。このインダクタLは、5.8GHz帯の信号を遮断し音声信号やDC信号を通過するようにその値が調整されている。
【0023】
インダクタLの他端は、抵抗R(図1(c)中の符号「10(R)」)およびコンデンサC(図1(c)中の符号「10(C)」)の一端に導体パターン9を通じて電気的に導通接続されている。音声信号は、コンデンサCを通じて信号供給ランドRから圧電セラミック部材8に供給されるようになっている。DC信号は、抵抗Rを通じてチップLED(図1(c)中の符号「10(LED)」)に供給されるようになっている。
チップLEDは、筐体4に設けられた窓部4a(図1(b)参照)に対向するように配設されており、当該チップLEDにDC信号が給電されると窓部4aを通じて光を出射し、通電状態であることを外部に報知するようになっている。
信号供給ランドRから音声信号が圧電セラミック部材8に供給されると、圧電セラミック部材8は平板面に沿った方向に伸縮する。すると、圧電セラミック部材(圧電セラミック板)8が貼付されたアンテナエレメント5は、この力を受けてその平板面の法線方向に振動する。これにより、音声信号に応じた音を発生させることができる。
【0024】
尚、図1(a)に示すように、圧電セラミック部材8がアンテナエレメント5の両面に貼付され、両圧電セラミック部材8に対して互いに逆極性の電気信号を印加するようにすることが望ましい。
このとき、ある一方の面(例えば表面)に貼付された圧電セラミック部材8が平板面に対して伸張した場合には、他方の面(例えば裏面)に貼付された圧電セラミック部材8は平板面に対して収縮する。したがって、アンテナエレメント5の両面に貼付された圧電セラミック部材8に対して逆位相で音声信号が与えられると、その間に挟まれたアンテナエレメント5は、力を受けてその平板面の法線方向に振動する。これにより、音声信号に応じた音を発生させることができる。
【0025】
筐体4には孔部4bが設けられている。この孔部4bは、ETC車載器用アンテナ2の筐体4の貼付面4cとは逆側(反対側)に設けられており、アンテナエレメント5が振動することにより発生した音は、この孔部4bを通じて自動車C内に報知される。すなわち、筐体4の貼付面4cがフロントガラスFに貼付された状態では、自動車C内に音が報知されるようになる。
【0026】
この場合、例えばパッチアンテナとして機能するアンテナエレメント6がフロントガラスF側に配設されており、アンテナの接地板として機能するアンテナエレメント5が自動車C内側に配設されているため、音の主伝達方向は、図1(a)に示すように、電波の主伝搬方向(主輻射方向)とは逆方向となる。
【0027】
このような第1の実施形態によれば、平板状のアンテナエレメント5に圧電セラミック部材8が貼付されており、この圧電セラミック部材8に同軸ケーブル3を通じてETC車載器本体1から音声信号が印加されることにより当該アンテナエレメント5がその平板面に対して法線方向に振動するため、アンテナとスピーカの機能を一体化して構成することができ、小型化することができる。これにより、従来に比較して小さな筐体4に対して両機能を一体化して設けることができる。
【0028】
また、アンテナエレメント5および6が所定距離離間して配設されると共にアンテナエレメント6がフロントガラスF側に配設され、自動車C内側に配設されたアンテナエレメント5に対して貼付された圧電セラミック部材8に音声信号が印加されることによりアンテナエレメント5が振動するように構成されているため、音の主伝達方向を自動車C内にし、電波の主伝播方向をフロントガラスFから自動車C外方に向けることができるため、電波の伝搬方向や音の伝達方向をETCシステムに適した方向に向けることができる。
【0029】
圧電セラミック部材8には、チップ部品10を搭載することができるため、圧電セラミック部材8を振動発生媒体としながら回路部品実装用基板として共用することができるようになり、より小型化が可能となる。このとき、圧電セラミック部材8の周縁部8aにチップ部品10を実装しているため、チップ部品10に対する悪影響を抑制しチップ部品10の耐久性を保つことができる。
【0030】
尚、付け加えれば、5.8GHz帯の周波数領域において通信処理を行うETCシステムにおいては、アンテナの大きさに比較してスピーカの大きさが無視できない程度に大きくなってしまい筐体が大きくなってしまう。そこでスピーカの小型化が特に要求されている。本実施形態によれば、スピーカおよびアンテナの両機能を兼ね備えて小型化して構成することができる。
【0031】
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態の説明を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、ETC車載器用アンテナを自動車C内のダッシュボードBの載置用途に適したETC車載器用アンテナ11に適用しているところにある。第1の実施形態と同一部分について同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分についてのみ説明を行う。
第1の実施形態においては、電波の主伝播方向とは逆側に配設されたアンテナエレメント5を振動させて音を報知する実施形態を示したが、第2の実施形態では、これに代えて、電波の主伝播方向と同一方向側に配設されたアンテナエレメント6を振動させる実施形態を示す。
【0032】
すなわち、同軸ケーブル3の芯線3aは、アンテナエレメント6に対してその設定された給電位置に導通接続されていると共に、アンテナエレメント6の両面に貼付された圧電セラミック部材8に対して電気的に導通接続されている。同軸ケーブル3のシールド線3bは、アンテナエレメント5に対して電気的に導通接続されている。
【0033】
また、アンテナエレメント5の平板面の中央部と、アンテナエレメント6の平板面の中央部とは、接続導線7により電気的に導通接続されている。このとき、同軸ケーブル3を通じて5.8GHz帯の信号がETC車載器本体1から与えられると、アンテナエレメント5および6の作用により電波を放射する(図2(a)参照)。
【0034】
また、筐体4のダッシュボードBに対する載置面4dとは逆側に孔部4bが設けられている。この孔部4bは、音を外部に出力するために設けられており、アンテナエレメント6に対して音声信号が与えられると、前述実施形態と同様にアンテナエレメント6が振動し、音を外部に報知する。このとき、図2(a)に示すように、音の主伝達方向は、電波の主伝播方向に略一致する。これにより、音の主伝達方向を自動車C内にすると共に、電波の主伝播方向をフロントガラスFから自動車Cの外方に向けることができるため、電波の伝播方向や音の伝達方向をETCシステムに適した方向とすることができる。
【0035】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形もしくは拡張が可能である。
前述実施形態においては、アンテナエレメント5の両面に圧電セラミック部材8が貼付され、これらの両面の圧電セラミック部材8に電気信号(音声信号)が印加される実施形態を示したが、圧電セラミック部材8をアンテナエレメント5の片面のみに貼付し、当該圧電セラミック部材8に電気信号を印加するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図((a)は要部の断面図、(b)は車両内におけるETC車載器の配置図、(c)および(d)は要部の平面図)
【図2】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図(図2(a)は図1(a)相当図、図2(b)は図1(b)相当図、図2(c)は図1(d)相当図)
【符号の説明】
【0037】
図面中、1はETC車載器本体、2および11はETC車載器用アンテナ(スピーカ一体型アンテナ)、3は同軸ケーブル、4は筐体、5および6はアンテナエレメント、7は接続導線(接続線)、8は圧電セラミック部材(圧電材料)、9は導線パターン、10はチップ部品(回路部品)を示す。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧電材料が貼付されてなる平板状のアンテナエレメントを備え、
前記アンテナエレメントは、音声信号が圧電材料に印加されることにより振動するように構成されていることを特徴とするスピーカ一体型アンテナ。
【請求項2】
圧電材料が貼付されてなる平板状の第1のアンテナエレメントと、
この第1のアンテナエレメントと所定距離離間して配設された平板状の第2のアンテナエレメントと、
前記第1および第2のアンテナエレメント間を電気的に接続する接続線とを備え、
前記アンテナエレメントは、前記圧電材料に音声信号が印加されることにより振動するように構成されていることを特徴とするスピーカ一体型アンテナ。
【請求項3】
前記第1および第2のアンテナエレメントの平板面は略平行に配設されていることを特徴とする請求項2記載のスピーカ一体型アンテナ。
【請求項4】
前記平板状のアンテナエレメントは、その平板の両面に圧電材料が貼付されてなり、両面に貼付された圧電材料に互いに逆位相の音声信号が与えられるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のスピーカ一体型アンテナ。
【請求項5】
前記アンテナエレメントに貼付された圧電材料を、回路部品を実装するための基板として適用することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のスピーカ一体型アンテナ。
【請求項6】
前記アンテナエレメントに貼付された圧電材料の周縁部に回路部品が実装されていることを特徴とする請求項5記載のスピーカ一体型アンテナ。
【請求項7】
前記圧電材料には、前記アンテナエレメントを通じて電波信号を送受信可能にすると共に前記圧電材料に音声信号を与える回路が搭載されていることを特徴とする請求項5または6記載のスピーカ一体型アンテナ。
【請求項8】
前記アンテナエレメントによる電波の主伝播方向と前記アンテナエレメントが振動することにより発生する音の主伝達方向とは逆方向に設定されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のスピーカ一体型アンテナ。
【請求項9】
前記アンテナエレメントによる電波の主伝播方向と前記アンテナエレメントが振動することにより発生する音の主伝達方向とは同一方向に設定されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のスピーカ一体型アンテナ。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−186881(P2006−186881A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−380671(P2004−380671)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】