説明

セキュリティカメラインターフェース

セキュリティイベントの自動ビデオ監視、記録、および格納を提供するための方法およびシステムが開示される。1つまたは複数のコンピュータ制御カメラが、セキュリティイベントが特定の場所で発生したまたは発生していることをビューに捉え記録するために使用される。これは、特定の場所について含むネットワークを提供することによって達成される。これは、少なくとも1つのコンピュータ制御カメラ、1つまたは複数のセキュリティサーバ、1つまたは複数のセキュリティ関連イベント入力アラームまたはトリガ、ならびに、ビデオクリップおよびセキュリティ関連イベントに関連するその他のデータを格納するための少なくとも1つの記憶媒体を含むネットワークを提供することによって達成される。次いで、セキュリティ関連イベントのビデオクリップは、捕捉され、記録され、セキュリティ関連イベントの特徴を示す1つまたは複数のデータ識別子に自動的に関連付けられる。ビデオクリップは、特定のクリップに関連付けられた1つまたは複数のデータ識別子を介して特定のクリップを容易に呼び出すことができるように体系的にデジタルデータベースに格納される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、セキュリティを提供するための方法およびシステムに関し、より詳細には、セキュリティイベントの自動ビデオ監視を提供するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現代の技術進歩、ならびに、所有物の保護、犯罪の抑制、および他のイベントおよび場所をモニタすることの様々な必要性に対応し、現在では、複数のセキュリティカメラを含む高度な監視システムが、多くの銀行、百貨店、宝石販売店、ショッピングモール、学校、カジノ、および他の賭場施設で一般的に存在する。このようなシステムは、ビジネスの場の様々な領域、例えば、出納窓口、出入り口、通路、バックルーム、貴重な展示物など、ならびに、カジノや他のゲーム施設の場合におけるゲーム台やゲーム機をモニタするためによく使用される。監視設備の費用が減少し、より良いセキュリティに対する需要が増加していくのに従い、1つの特定のシステムで使用されうるカメラの数は、徐々に着実に増加している。いくつかの事例では、例えば、カジノや他のゲーム施設では、何百あるいは何千ものカメラと何ダースまたは何百もの関連するモニタが使用されていることは珍しくない。
【0003】
実際、カジノおよび他の形態のゲームは、多くの種類のペースの速いゲームにおいて瞬く間に多額の金の持ち主が変わることがあり、成長中の数十億ドル産業を構成するため、カジノおよび他のゲーム施設は、不正行為および窃盗の主要なターゲットであり、したがって、比較的大きく複雑なセキュリティおよび/または監視システムの主要な候補となる。カジノおよび他のゲーム施設では、特に頻繁に比較的多数の監視カメラを使用するシステムを利用するため、カジノ監視システムは、本明細書で論ずるタイプのセキュリティシステムおよびセキュリティカメラインターフェースの説明のための理想的な例を含む。したがって、以下の議論および例示の例は、便宜上、主にカジノセキュリティシステムを対象とするが、そのようなセキュリティおよび監視システムは、他のタイプの施設および現場に容易に適用することができることに留意されたい。
【0004】
カジノやゲーム施設のような保護または監視される場所において監視システムを利用するための装置および方法は、一般に周知であり、このような装置および方法の事例は、例えば、米国特許第5,111,288号、5,258,837号、5,872,594号、および6,166,763号明細書に見つけることができ、これらのすべての文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。このようなセキュリティまたは監視システムにおいて使用されるカメラは、通常、何人かの監視オペレータ、および数ダースまたは数百におよぶモニタを収容することができるセキュリティルームまたは管制室内において、警備担当者が綿密に調べることができる、生のおよび/または録画されたビデオ信号を提供する。このような監視システムでは、監視オペレータは、通常、種々の制御可能カメラの任意の所望のパンおよびチルト動作、ならびに任意のズーム、フォーカス、アイリス機能を達成するために、手動のジョイスティックおよび/またはキーボード型の制御部を使用することを必要とする。制御可能カメラに加えて、多くの監視システムは、特定のドア、通路、テーブル、展示物、バックルーム、出納係、およびゲーム機などに向けられるような固定カメラも含む傾向がある。
【0005】
通常の監視システムは、カメラより少数のモニタ、およびモニタより少数のオペレータを有するため、カメラによって観測される多数のビューおよび潜在的ビューが、モニタされないおよび/または記録されない。例えば、現金会計室のような通常は人がいない場所、あるいは、特定のゲーム機のすぐ前のフロア空間のような常に気を配って監視をする必要がない場所にカメラが存在する場合がある。これらまたは同様の優先度が低い場所については、通常、これらの場所のカメラビューは、ルーチンの監視検討および/または実際の「セキュリティイベント」の際を除いて、制御室内の限られた数のモニタの1つに出現することはない。このようなセキュリティイベントは、関連付けられたアラームを引き起こすこと、ビューまたは関連付けられた場所に個人が立ち入ること、または、任意の数の他の指定された出来事を含みうる。さらに、多くのカメラは、複数の領域またはビューに割り当てられ、したがって、そうしたカメラは、常時、すべてのそれらのビューをモニタするかまたは記録することは不可能である。
【0006】
監視オペレータは、しばしば、相当な数のカメラのビューまたは領域を、周期的に手動で検査するかまたはモニタする必要があるが、必要とされる重い作業負荷と相当な数のビューは、このような作業を、熟練したオペレータにとってさえ困難または不可能にするおそれがある。実際、そのようなすべての物事を常時見ることに対する失敗は、多くの監視制御室が時としてわずか1人または2人のオペレータが配置され、それにも関わらずオペレータは何百あるいは何千ものカメラビューを受け持つことを考慮すれば、驚くべきことではない。このような検討の責務は、さらに実際のセキュリティイベントまたはアラームによって妥協を強いられ、したがって、1人または複数のオペレータは、通常の監視活動を放棄してセキュリティイベントに対処する。そのようなセキュリティイベントの際に、1人または複数の監視オペレータは、通常、極めて短い時間内に、セキュリティイベントの場所を突き止め、どの1つまたは複数のカメラがセキュリティイベントを最も良くモニタするおよび/または記録するかを決定し、利用されるカメラから選択されたビューをモニタ上に取り上げ、選択された1つまたは複数のカメラのパン、ズーム、フォーカス、または他の調節を行い、選択されたカメラから選択されたビューをモニタし、必要な場合はカジノのスタッフおよび/または地元当局に通知することができなければならない。しかし、前述のセキュリティイベントを記録すべき場合、しばしば、他の必要なすべてのステップをよそに、オペレータは、そのイベントを記録することに従事することになる。
【0007】
したがって、定期的に見られていない特定の領域またはカメラビューを見るように求められるかまたは促されたとき、監視オペレータは、領域を突き止めること、適切なカメラを識別すること、カメラを操作すること、ビューをモニタに取り上げること、および/または、その特定の領域またはカメラビュー内に発生しているセキュリティイベントを確認の上で記録することに関して、困難または遅延にさらされることがある。これは、セキュリティイベントにおける重大なアクティビティの一部またはすべてを、監視システムによってビューに捉えおよび/または記録することができない状況をもたらしうる。セキュリティイベントの目撃者証言は多くの事例で必要になることがあり、また、このようなイベントの記録されたビデオ映像はその目撃者証言よりも有用でありうるため、ビデオの適用範囲の損失は、極めて望ましくない。
【0008】
監視オペレータに関する他の懸念は、最近制御されたカメラを元の状態に戻すことが必要なことであり、その元の状態は、設定された場所の静的ビュー、または領域のスクロールビューでありうる。一部を上述したように監視オペレータの責務は多数あるため、以前に使用したカメラを元の状態に戻す作業は、元の状態から手動でカメラが変更されたあとに直ちに達成されないことがある。その結果、カメラが、効果的でないまたは非最適な位置のままにされることがあり、したがって、その情報がカメラの位置が訂正されるまでに失われるおそれがあり、あるいはさらに悪いことに、次のセキュリティイベントに対応する際に、そのカメラを探し出して調節するためにさらに時間が失われるおそれがある。
【0009】
現在の手動ビデオモニタリングおよび/または記録の方法は、さらに、労働集約的でしたがって費用が高く、また、不注意、遅れ、および、常時すべての物事を見て処理することが本来的に不可能なことなどの人間に関わる様々なエラーが生じるおそれがあるという点でも欠点を有する。自動ビデオ監視の分野では、上記に示したようないくつかの利点があるが、このようなシステムは、信頼できないことがあり、しかも高度の手作業を必要とする傾向がある。
【0010】
さらに、セキュリティイベントのどんな実際の記録も、容易に取り出すことができない形式でテープまたはデジタル媒体に格納される傾向があり、それにより、記録施設、そのセキュリティ担当者、および法執行機関職員などに対して、さらに問題および不便がもたらされるおそれがある。ユーザが、例えば、特定の記録されたセキュリティイベントを見たいとき、ユーザは、ステップの中でもとりわけ、イベントを記録した特定のカメラを探しに行き、そのカメラに対するどのテープまたはアーカイブが実際に問題の記録されたセキュリティイベントを有しているかを決定し、次いで、そのテープを巻き戻すかまたは早送りする、あるいは他の方法で問題の記録されたイベントがどこで開始するかを正確に決定しなければならないことが一般的である。このような取出し手法は、特に複数のビューまたはセキュリティイベントが関わるとき、非常に不便で時間を消費することがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、セキュリティイベントの自動ビデオ監視および記録を提供するための改良された方法およびシステム、特に、記録されたビデオおよび他のデータを格納し取り出すより良い方法を提供するための改良された方法およびシステムの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
セキュリティイベントの自動ビデオ監視、記録、および格納を行うための方法およびシステムを提供することが、本発明の利点である。本発明の一実施形態によれば、提供された方法およびシステムは、セキュリティ関連イベントが特定の場所で発生したかまたは発生しているという肯定的決定に応答してセキュリティ関連イベントをビューに捉え記録するための、1つまたは複数のコンピュータ制御カメラの自動使用を含む。これは、少なくとも1つのコンピュータ制御カメラを含むネットワーク、1つまたは複数のセキュリティサーバ、1つまたは複数のセキュリティ関連イベント入力アラームまたはトリガ、ならびに、ビデオクリップおよび他の関連するセキュリティ関連イベントデータを格納することができる少なくとも1つの記憶媒体を提供することによって達成される。
【0013】
本発明の別の実施形態によれば、提供された方法およびシステムは、セキュリティ関連イベントのビデオクリップの捕捉および記録、ならびに、セキュリティ関連イベントの特徴を示す1つまたは複数のデータ識別子へのそれらのビデオクリップの自動的関連付けを含めて、セキュリティ関連イベントについての情報を提供するための1つまたは複数のコンピュータ制御カメラの自動使用を含む。特に好ましい実施形態では、捕捉されるビデオクリップおよびデータ識別子は、性質的にデジタルであり、特定のビデオクリップに関連付けられている1つまたは複数のデータ識別子を介して特定のビデオクリップを容易に呼び出すことができるように、体系的にデジタルデータベースに格納される。
【0014】
以下の図面および詳細な説明を検討することにより、本発明の他の方法、特徴、および利点は、当業者には明らかであるかまたは明らかとなるであろう。このような他のすべての方法、特徴、および利点は、この説明の範囲に含まれ、本発明の範囲内であり、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
【0015】
添付の図面は、例示が目的であり、開示の独創的なセキュリティカメラインターフェースに関する可能な構造および処理ステップの例を示す役目をするに過ぎない。これらの図面は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく当業者によって本発明に対して行われうる形態および細部のどのような変更もまったく限定しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この節では本発明による方法およびシステムの例示的適用を説明する。この例は、本発明を理解する際のコンテキストおよび補助を追加するだけのために与えられている。したがって、これらの特定の詳細の一部またはすべてがなくても本発明を実施することができることは当業者には明らかであろう。他の事例では、本発明を不必要に分かりにくくするのを避けるために、周知の処理ステップは、詳細には記述していない。他の適用が可能であり、したがって、以下の例は、限定として捉えられるべきではない。
【0017】
以下の詳細な説明では、この説明の一部分を形成し、例示として本発明の特定の実施形態を示す添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように十分に詳細に記述されるが、これらの例は、限定ではなく、したがって、他の実施形態を用いることもでき、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく変更を行うこともできる。
【0018】
本発明の1つの利点は、セキュリティイベントのビデオ監視および記録の自動化である。1つまたは複数のコンピュータ制御カメラは、セキュリティイベントが特定の場所で発生したかまたは発生していることを示すセキュリティ関連アラームまたはトリガに応答して、自動的にセキュリティ関連イベントをビューに捉え記録することができる。このようにして、人間の手動操作または介入に関わる超過時間およびエラーの多くが除去される。本発明の他の利点は、記録されたビデオクリップの、関連付けられるセキュリティイベントの特徴を示す1つまたは複数のデータ識別子への自動的関連付けである。このようなビデオクリップおよび関連付けられたデータ識別子は、特定のビデオクリップに関連付けられている1つまたは複数のデータ識別子を介して特定のビデオクリップを容易に呼び出すことができるように、体系的にデータベースに格納される。このようにして、特定のビデオクリップまたは一連のクリップを取り出すために必要とされる時間のかかるかつ不便なプロセスが除去される。
【0019】
前述のように、本明細書に開示の独創的セキュリティインターフェースシステムは、主にゲーム施設およびゲーム機を参照しそれらの例示とともに説明されるが、このシステムは、他のタイプの業務および環境で使用するように容易に適合させることができ、したがって、そのシステムの使用は、ゲーム機およびゲーム施設の範囲内のみに限定されることはない。ここで、カジノまたは他のゲーム施設におけるセキュリティシステムの実例を続けるが、このような施設は、窃盗犯、詐欺師、および他の分類の犯罪者の主要なターゲットであることが周知である。特に、スロットマシンおよび他のゲーム機は、様々な理由で多くのタイプの窃盗犯および詐欺師に好まれるターゲットである。したがって、ゲーム機は、本明細書に開示の独創的方法およびシステムの機能および能力を例示するために特に適切な装置である。
【0020】
図1を参照すると、例示的ゲーム機が斜視図で示されている。ゲーム機10は、トップボックス11およびメインキャビネット12を含み、それらは、マシン内部(図示せず)を全体的に囲み、かつユーザから見ることができる。メインキャビネット12は、マシン内部へのアクセスを与えるために開くメインドア20をマシン前部に含む。通常、1つまたは複数のプレイヤ入力スイッチまたはボタン21、コインアクセプタ22のような1つまたは複数の金銭またはクレジットアクセプタ、ビルまたはチケットバリデータ23、コイントレイ24、およびベリーグラス25が、メインドアに取り付けられる。主ビデオ表示モニタ26、および1つまたは複数の情報パネル27が、メインドア20を通して見える。主ビデオ表示モニタ26は、通常、ブラウン管、高解像度フラットパネルLCD、プラズマ/LEDディスプレイ、または他の従来の電子制御式ビデオモニタである。メインキャビネット12は、通常、1つまたは複数の点検パネル(図示せず)をマシンの背部に含む。通常はメインキャビネット12の上部にあるトップボックス11もまた、ビルまたはチケットバリデータ28、キーパッド29、1つまたは複数の追加のディスプレイ30、カード読取り装置31、1つまたは複数のスピーカ32、および副ビデオ表示モニタ33を含み、副ビデオ表示モニタ33もまた、ブラウン管、高解像度フラットパネルLCD、プラズマ/LEDディスプレイ、または他の従来の電子制御式ビデオモニタでありうる。
【0021】
トップボックス11はまた、特にセキュリティの用途のために、あるいは、ゲーム機に実装されたバーチャルゲーム環境に組み込まれるプレイヤのイメージを生成するなど他の用途のために設置された1つまたは複数のカメラ40を含むことができる。このようなゲーム機におけるカメラについての使用および説明は、本発明の譲受人に譲渡され同時係属である、LeMayらによる2001年8月9日出願の「Virtual Cameras and 3−D Gaming Environments in a Gaming Machine(ゲーム機における仮想カメラおよび3Dゲーム環境)」という名称の米国特許出願第09/927901号明細書に開示されており、この出願は、その全体ならびにすべての用途について本明細書に組み込まれる。プレイヤまたはユーザのイメージをビデオフレームに取り込むための同様の方法および装置は、本発明の譲受人に譲渡され同時係属である、LeMayらによる2000年10月11日出願の「Frame Buffer Capture of Actual Game Play(実ゲームプレイのフレームバッファ捕捉)」という名称の米国特許出願第09/689498号明細書にも記載されており、この出願は、その全体ならびにすべての用途について本明細書に組み込まれる。したがって、カメラ40は、セキュリティの用途でトップボックス内(またはゲーム機内の他の場所)に設置されるが、このようなカメラは、上記のような他の用途でマシン内に既に存在しうること、ならびに、追加のセキュリティ供給を提供しおよび/またはセキュリティの用途で外部から制御可能であるように適合できることも企図される。
【0022】
容易に理解されるように、通常のゲーム機に対して不正を行う、騙し取る、または他のやり方で盗みを行うための多数の方法および仕掛けがあり、したがって、ほとんどのゲーム機において、またそれらに関して、多数のセキュリティアラーム、トリガ、および/またはアラートが存在する。特定のゲーム機におけるこのようなアラーム、トリガ、および/またはアラートに関するインスタンスおよびイベント(すなわち「セキュリティイベント」)には、例えば、メインドアが開いていること、スロットドアが開いていること、投入ドアが開いていること、ビルドアが開いていること、他の任意のマシンパネルが開いていること、および/または、マシンとのネットワーク通信の任意の不規則性および欠損が含まれうるが、他のインスタンスおよびイベントも、アラーム、トリガ、アラートに関する候補として考えられる。上記および他の同様のセキュリティイベントを検出し通知するための、配線、トリガ、センサ、検出器、およびアラームシステムの様々な実装形態は、当業者には一般的で容易に分かり、このようなセキュリティイベントの通知および検出のすべての実装形態が、本明細書に開示の独創的方法およびシステムと併せて使用するために企図される。
【0023】
特に、本発明のもとでは、そのようなセキュリティイベントに関連付けられた実際の活動の映像を捕捉するために、任意の他のアラートまたはアラームに加えて、前述のセキュリティイベントトリガのうちの1つまたは複数、1つまたは複数のセキュリティカメラの自動アクティブ化、位置決め、フォーカス、および/またはビデオ記録が企図される。したがって、火災警報またはセキュリティホットボタン、スマートカードの変則的使用、閾値量を超えた電子資金決済、閾値量を超えたクレジットの要求または使用、相当な大きさの賞金の当たり、および、1つまたは一群のゲーム機からの複数の任意の変則的または頻繁な賞金の大当たりなどのような、手動で始動されるアラームを含めた他のセキュリティイベントトリガも、セキュリティカメラの自動使用が考慮されうる。そのようなイベントの定義または閾値は、モニタしおよび/または記録するための過度または不可能な量の活動でシステムに過度な負担をかけないようにするため、当該の自動セキュリティカメラインターフェースシステムのユーザに委ねられる。
【0024】
前述のセキュリティイベントトリガに加えて、1つまたは複数のセキュリティカメラを自動的に使用するためのさらに他の手段として、独創的セキュリティカメラインターフェースと併せて顔認識システムを利用することも企図される。このような顔認識システムは、知られていて疑わしい犯罪者、詐欺師、および他の注目すべき個人についての1つまたは複数のセキュリティデータベース、ならびに、顔の特徴を解析し、それらの特徴に基づいて個人を識別し、前記セキュリティデータベースを利用して、疑わしい個人が施設内または施設の近くにいるときシステムユーザにアラートを出すことができるソフトウェアを含むことができる。このような顔認識システムは、当技術分野で周知であり、その一例は、ビジオニクス社(Visionics Corporation)によるFaceIt(登録商標)システムであり、このシステムは、Griffin Investigationsによって、Griffin G.O.L.D.カジノセキュリティデータベースシステムに結合することができる。このようなシステムは、通常、手動の使用または介入に合わせて設計されているが、顔認識システムにおける1つまたは複数のトリガまたは個人について極めて高い重要度または優先指標を与えることができ、それにより、セキュリティカメラインターフェースが、そのようなトリガまたは個人の可能性に反応して、1つまたは複数のカメラを自動的に使用することによって応答するようになされ、したがって、いくつかの事例では手動の対話処理なしにカメラでビューに捉え記録が行われるようになる。
【0025】
したがって、自動化されたカメラの使用およびビデオキャプチャをトリガするようにプログラムされうるセキュリティイベントの排他的な例示的リストは、火災警報やセキュリティホットボタンのような手動でトリガされるアラーム、スマートカードの変則的使用、閾値量を超えた電子資金決済、閾値量を超えたクレジットの要求または使用、顔認識システムにより顧客が登録被疑者にかなり一致していること、ゲーム機のスロットドアが開いていること、ゲーム機の投入ドアが開いていること、ゲーム機の充填ドアが開いていること、ゲーム機のパネルが開いていること、ゲーム機へのネットワーク通信の欠損、ゲーム機からネットワークへの変則的通信、相当な大きさの賞金の当たり、および、1つまたは一群のゲーム機からの複数の任意の変則的または頻繁な賞金の大当たりを含む。このようなビデオキャプチャは、1つまたは複数のセキュリティイベントに対する1つまたは複数のカメラから作成することができ、このような1つまたは複数のカメラは、セキュリティネットワークの一部であることが特に好ましい。
【0026】
次に図2を参照すると、本発明による、セキュリティイベントの自動ビデオ監視および記録を提供するための特定のネットワークインフラストラクチャの例示的ブロック図が示されている。セキュリティネットワーク100は、1つまたは複数のセキュリティカメラ、ならびに、1つまたは複数の共通バスによって、少なくとも1つのコンピュータサーバ、少なくとも1つのデータベース、および1つまたは複数の周辺装置に接続された、モニタされたアイテム/領域を含む。このようなセキュリティカメラには、例えば、ゲーム機10内の1つまたは複数のカメラ40、1つまたは複数の壁に取り付けられたカメラ41、1つまたは複数の「天井にある(eye−in−the−sky)」タイプの隠しカメラ42、またはそれらの任意の組合せのような所望される任意およびすべての種類のセキュリティカメラが含まれうる。このような監視されるアイテムおよび/または領域には、例えば、1つまたは複数のゲーム機10、出納窓口50、フロントデスク、バックルーム、および/または、カジノまたは関連するレストランもしくはホテル内の他の注意を要する領域60が含まれうるが、他のタイプのアイテムおよび領域も企図される。各カメラ、および所望に応じた1つまたは複数のモニタされるアイテムは、少なくとも1つの汎用サーバ101に接続された共通バス110へ配線することなどによって、任意の所望の実施可能な接続手段を介してセキュリティネットワークに連結される。
【0027】
このような汎用サーバ101は、セキュリティの代わりとしてまたはセキュリティに追加して、1つまたは複数の他の用途のために、施設内に既に存在するサーバでもよい。このようなネットワーク化された汎用サーバの他の機能には、例えば、会計および給与計算機能、インターネットおよび電子メール機能、交換機通信、予約および他のホテルおよびレストランの業務、および他の分類の一般的な施設の業務が含まれる。いくつかの事例では、セキュリティ機能を、このような汎用サーバに関連付ける、またはそれによって実行することもできる。例えば、このようなサーバは、施設内の1つまたは複数のゲーム機にリンクすることができ、いくつかの事例では、その施設内のすべてまたは実質的にすべてのマシンを含むネットワークを形成することができる。したがって、各マシンから汎用サーバ上の1つまたは複数のセキュリティ関連プログラムへの通信をやり取りすることができる。例えば、サーバは、肯定的セキュリティ許容度のために定期的に各マシンに対してポーリングして、そのマシンについてすべてが良好であるかどうかを決定する。このようなポーリング処置は、例えば、マシンへのネットワーク通信をまとめて切断する窃盗犯または詐欺師の事例などのような様々な理由から好ましい。このような事例では、そのマシンへのネットワーク通信の欠損についてのセキュリティ違反がもたらされることがある。ポーリング間隔は、セキュリティおよび関連の費用の望ましい水準に応じて、毎日、毎時間、あるいはさらに頻繁に例えば7〜15秒の間隔にすることができる。
【0028】
汎用サーバは、セキュリティおよび監視システムとともに使用されるセキュリティルームに関連し、その中にあるような他のセキュリティ機能のために使用することもできる。しかし、特に好ましい実施形態では、セキュリティネットワーク100は、セキュリティネットワーク内のセキュリティに関する様々な機能のために使用される、少なくとも1つの追加の専用またはセキュリティサーバ120をさらに含む。このような追加のセキュリティサーバは、汎用サーバの負担を軽減するため、あるいは、汎用サーバからのセキュリティ情報の一部またはすべてを隔離またはウォールオフして、このようなセキュリティ情報に対する可能なアクセスのモードを制限するためなどの様々な理由から望ましい。さらに、下記でより詳細に述べるように、セキュリティサーバ120は、セキュリティイベントおよび自動カメラ応答の自動監視、ならびに特定のセキュリティイベントトリガに応答した記録およびデータ識別子の関連付けのような、セキュリティネットワーク100の監視システムに関連付けられたセキュリティ機能の一部またはすべてを自動化するために使用することができる。
【0029】
セキュリティサーバ120(または、特別なセキュリティサーバが存在しない場合は汎用サーバ101)は、Security Monitorの少なくとも一部分を含み、それは、セキュリティネットワーク100の監視および他のコンポーネントを少なくとも部分的に自動化しより良く管理するように設計されたソフトウェアおよび/または関連するインフラストラクチャを含む。Security Monitorの様々な態様および機能性は、下記でより詳細に論ずる。セキュリティサーバ120はまた、1つまたは複数の周辺装置のネットワーク130への接続、ならびにデータベースまたは他の適切な記憶媒体140を含むことが好ましい。周辺装置は、以下に限定されないが、所望に応じて、1つまたは複数のビデオモニタ131、1つまたは複数のユーザ端末132、1つまたは複数のプリンタ133、および、カード読取り機や他のセキュリティ識別子などの1つまたは複数の他のデジタル入力装置134を含むことができる。
【0030】
データベース140は、所望に応じて、ビデオクリップ、データ識別子、および他の情報を、1つまたは複数のアナログまたはデジタル形式で格納するように構成されることが好ましく、このようなデータベースは、少なくともフルデジタル機能を有することが特に好ましい。データベース140はまた、ビデオテープ151、DVD152、および/または他のこのような携帯可能なアナログおよびデジタルストレージデバイスなどの携帯可能な有形のアイテムを介して、そのようなビデオクリップおよび他の情報を再生および/または配布することができる、1つまたは複数の出力装置に接続されることが好ましい。このデータベースはまた、データベースに記録されたイベント、ビデオクリップ、およびデータ識別子が、1つまたは複数の周辺装置において容易に取り出し検討することができるように、専用のセキュリティサーバ120に接続された周辺装置130のうち1つまたは複数によって直接アクセス可能であることが好ましい。さらに、1つまたは複数の周辺装置130が、図示のように、共通バス110に直接接続できることも企図されるが、このような構成は、Security Monitor、セキュリティサーバ120、および/またはセキュリティデータベース140の一部またはすべての機能にアクセスするために必要なセキュリティ許容度水準によっては望ましくないことがある。
【0031】
次に図3を参照すると、本発明の一実施形態による、セキュリティイベントの自動ビデオ監視および記録を提供する一方法を示す例示的流れ図が示されている。Security Monitorまたは同様の自動化プログラムが始動し開始点300から通常の動作が開始したあと、第1のステップ302では、1つまたは複数のアイテムまたは所望の場所で継続的に活動を監視する。このような活動監視は、自動または手動のビデオモニタリング、自動のマシンまたはアイテムポーリング、前述の非排他的な例示的リストに列挙したような任意またはすべての指定されたセキュリティイベントを追跡する自動アラームまたはトリガ、および/または、所望の他の監視技術を含むことができる。監視活動ステップの期間およびその後、様々なソースからのセキュリティイベントに対する定常またはほとんど定常のポーリングが遂行され、これにより、セキュリティイベントに対するこのようなポーリングは、決定ステップ304として示される。監視活動ステップの期間中、または特定のソースでのセキュリティイベントに対する最後のポール以後に、セキュリティイベントが発生していない場合、活動は、ステップ302に戻り、活動監視は、セキュリティイベントが発生するまでループ形式で続行する。
【0032】
ステップ304の「セキュリティイベント?」についての判定結果が、セキュリティイベントに対する自動または手動トリガが与えられたため、肯定である場合、ステップ306で、Security Monitorが、セキュリティイベントを最も捕捉することができる1つまたは複数のセキュリティカメラを自動的に識別する。このような「捕捉」は、セキュリティイベントのビュー、表示、および/または記録を含むことができる。適切な1つまたは複数のカメラが識別されると、これらのカメラの1つまたは複数をアクティブにする必要があるかどうかを決定する必要がある。このような機能は、すべての識別されたカメラが既にアクティブであるまたはアクティブ化されたかどうかを(例えば、Security Monitorプログラムによって)自動的に決定する、決定ステップ308で達成される。何らかの理由で、識別されたカメラの1つまたは複数がアクティブでないまたはアクティブ化されていない場合、この方法は、このような1つまたは複数のカメラが必要に応じて自動的にアクティブ化されるステップ310に進む。
【0033】
すべての識別されたカメラがアクティブ化されたかまたは既にアクティブであることが決定されたあと、プロセスは、問題のセキュリティイベントを最も良く捕捉するために、いずれかのカメラが調節を必要とするかどうかを自動的に決定する、決定ステップ312に進む。決定ステップの結果が肯定の場合、このような各カメラを必要に応じて調節するための機能が、ステップ314でSecurity Monitorによって自動的に達成され、ステップ314では、適切な1つまたは複数のカメラがセキュリティイベントを最も良く捕捉するための必要に応じて、チルト、パン、ズーム、フォーカス、および他の調節が自動的に行われる。もちろん、1つまたは複数のカメラがアクティブ化を必要とするのに対し、1つまたは複数の他のカメラがそうではなく(ステップ308〜310)、および/または、1つまたは複数のカメラが調節を必要とするのに対し、1つまたは複数のカメラがそうではない(ステップ312〜314)ことも完全に可能である。このような事例では、図3に示されここで詳述されるように、プロセスは、各カメラについて別個に並行して自動的に適用可能であることが好ましく、したがって、あるカメラがステップ310にある一方で他のカメラは既にステップ320にありうる。このように、追加のセキュリティカメラが自動的にアクティブ化および/または調節されるプロセスの最中に、セキュリティイベントの自動ビューイング、表示、および/または記録を、少なくとも1つの主セキュリティカメラによって可能な限り早く行うことができる。
【0034】
ステップ312および/または314で、各識別されたカメラが、調節されたか、または適切な調節が既にされたと決定されると、次いで、プロセスは、決定ステップ316に進み、1つまたは複数のデジタル供給が、問題の特定のセキュリティイベントに必要とされるかどうかが自動的に決定される。このような決定の回答は、いくつかの因子、例えば、デジタルストレージが利用可能かどうか、デジタル供給が既に行われているかどうか、および/または、1つまたは複数のインジケータが、デジタルクリップを問題の特定のセキュリティイベントに対して望ましいものとして指し示しているかどうかなどに起因しうる。いくつかの事例では、問題のセキュリティイベントのデジタルビデオ記録を有することが望ましく、他の事例では、問題のセキュリティイベントを生でビューに捉える、および/または、それを標準のアナログビデオテープに記録することでちょうど十分でありうる。そのようなインジケータまたはポインタは、Security Monitorが実際のセキュリティイベントの際に自動的にそれらに基づいて動作するように、Security Monitorの対話的部分に手動で事前にプログラムすることができる。カメラの調節、セキュリティイベントの優先度およびトリガ、異なるタイプのデータ識別子および同様の記録などのような他の場合に、所望に応じて、同様の事前プログラム可能なインジケータ、指示、または機能を使用可能にすることもできる。このように、セキュリティシステムインフラストラクチャのセキュリティカメラ、アラーム、照明、モニタ供給、記録供給、および他の部分は、考慮されSecurity Monitor内に事前プログラムされている方法で、Security Monitorによって制御することができる。
【0035】
デジタル供給が必要とみなされる場合、1つまたは複数のこのようなデジタル供給が、処理ステップ318で自動的に始動され、それから、このプロセスは、ステップ316の後に主プロセスと再び一緒になる。ステップ316および318で、デジタル供給に関する決定およびそれに基づく動作が行われたあと、ステップ320および322で、2つの自動的活動が相対的に独立して並行に行われる。処理ステップ320で、問題のセキュリティイベントが、1つまたは複数のビデオクリップに自動的に記録され、好ましくは、そのようなビデオクリップの少なくとも1つは、デジタルの性質である。処理ステップ322で、Security Monitorは、ステップ320で行われている特定の記録を他のビデオ記録と識別し区別するために使用することができる1セットの1つまたは複数のイベントデータ識別子を生成する。このようなイベントデータ識別子は、特に、例えば、セキュリティ関連イベントの1つまたは複数のタイプ、セキュリティ関連イベントの時刻、セキュリティ関連イベントの日付、セキュリティ関連イベントの場所、セキュリティ関連イベントのビデオ情報を捕捉する1つまたは複数のカメラ、データカード挿入情報、メータ情報、手動オペレータ情報、および、相互参照またはカタログすることができる1つまたは複数の任意の識別子などの任意の数のアイテムの1つまたは複数を含むことができる。
【0036】
データ識別子の上記のリストに加えて、1つのこのようなデータ識別子が、問題のセキュリティイベントのビデオクリップが後で使用するために格納されているまたは格納されるデータベース内の的確な位置であることが特に好ましい。したがって、プロセス320と322の一方または両方が行われている間に、少なくとも、永続的関連付けをすることができるまで一方を他方に一時的にリンクすることが必要な範囲で、プロセス320と322の間で少なくとも何らかの対話が行われることが望ましいことがある。例えば、作成されているビデオクリップのデータベース内の的確な位置についてのデータ識別子は、ビデオクリップに、他のデータ識別子がリンクされるのに先立ち直ちにリンクされうる。問題のセキュリティイベントが少なくとも1つのビデオクリップに完全に記録され、データ識別子の完全なセットがそのセキュリティイベントに対して作成されると、これらのイベントデータ識別子は、処理ステップ324によって1つまたは複数のビデオクリップと自動的に関連付けられる。次に、処理ステップ326で、生成されたイベントデータ識別子の1つまたは複数は、やはりデータベースに自動的に格納される関連付けられたクリップの1つまたは複数とともに、好ましくはデジタル形式でデータベースに自動的に格納される。このような格納は、下記により詳しく述べるように、ビデオクリップを伴うデータ識別子の簡便なカタログおよび相互参照によって達成される。
【0037】
すべての記録、データ生成、関連付け、および格納が達成されたあと、自動プロセスは、決定ステップ328で、1つまたは複数のカメラが元の状態から調節または他の変更がなされたかどうかを決定する。1つまたは複数のセキュリティカメラが、本明細書に開示の自動化されたプロセスと関連するカスタム調整のために、それらの普通または元の監視状態から自動的に引き出された場合、それがもはや必要でなくなったあと、Security Monitorは、影響を受けた1つまたは複数のセキュリティカメラをそれらの元の状態に自動的に戻すことが好ましい。このような機能は、処理ステップ330で達成され、処理ステップ330では、Security Monitorが、影響を受けた1つまたは複数のカメラを、必要に応じて再調整して、通常の監視活動および他のプロセスを再開することができるように、適時にその元の状態に戻す。もちろん、先に例示したように、1つまたは複数のカメラは、図3に示しまた本明細書に記載のプロセス全体について他と独立して操作することができ、したがって、このプロセスは、複数のカメラの使用中に各カメラに独立かつ並行に適用されるものと見ることができる。したがって、特に、1つまたは複数のカメラが、より高い優先度のセキュリティイベント、またはより高い優先度の通常のルーチンに突然必要とされる、あるいは進行中の問題のセキュリティイベントにもはや役立たないとみなされる場合に、ステップ328および330は、他に先立って、または他のカメラの使用を用いて達成された先行の処理ステップの前でも、1つまたは複数のカメラについて行うことができることは容易に理解されよう。カメラが元の状態に戻ると、プロセスは、終了ステップ332で終了する。
【0038】
次に図4を参照すると、本発明の好ましい実施形態によるセキュリティイベントのビデオクリップおよび関連付けられたデータ識別子を含む例示的データベースの例が図示されている。図2に示されたのと同様に、データベース140は、1つまたは複数のサーバに、好ましくは専用セキュリティサーバ120にアクセス可能であり、1つまたは複数の周辺装置への接続130を有し、好ましくは、ビデオテープ151およびDVD152のような携帯記憶媒体にビデオクリップを格納または配信することができる1つまたは複数の出力装置に接続される。好ましくはデジタルデータベースであるデータベース140は、自動的または半自動的に1つまたは複数のセットのデータ識別子142と関連付けられる、1つまたは複数のビデオクリップ141を含む。
【0039】
このような関連付けは、一対一を基準に行われるのが好ましいが、他の関係も可能である。例えば、2つ以上のビデオクリップが特定のセキュリティイベントに対して生成された場合、1セットのデータ識別子のうちの全部または一部が、2つ以上のビデオクリップと関連付けられることが可能である。しかし、通常は、ビデオクリップ「A」は、ビデオクリップ「A」が記録された時間またはその付近の時間に生成されたデータ識別子「A」のセットと関連付けられることになる。同様に、ビデオクリップ「B」はデータ識別子「B」のセットと関連付けられ、ビデオクリップ「C」はデータ識別子「C」のセットと関連付けられ、以下同様である。
【0040】
例示的ビデオクリップ141Aは、データベース140内の特定のデジタルディスクセグメントの全部または一部を含むことができる。例示的ビデオクリップ141Aは、このような上記に挙げたデータ識別子の1つまたは複数を含む例示的セットのデータ識別子142Aと自動的に関連付けられる。例えば、このようなデータ識別子は、ビデオクリップのデータベースにおける的確な位置、日付、時刻、カメラ、場所、タイプ、長さ、セキュリティイベントの優先度およびそれに関連する任意のデータカードの使用、ならびに任意のセキュリティイベント数またはリスト、および、他の任意の指定または所望のセキュリティイベントデータ識別子を含むことができる。このようなデータ識別子は、好ましくは、データベースおよび/またはSecurity Monitor上でカタログおよび相互参照され、したがって、記録されたビデオクリップは、多数のデータ識別子の任意の1つを入力することによってアクセスすることができる。例えば、データベースにアクセスする際、ユーザは、カメラ#154に記録された特定のタイムフレームにおけるすべてのセキュリティイベントを呼び出すように選択することができる。同様に、ユーザは、日付05−15−03における重大な優先度のすべての記録されたセキュリティイベントのリストを見ることを選ぶことができる。あるいは、ユーザは、問題の特定のセキュリティイベントに割り当てられた任意のセキュリティ番号、例えば#12197を既に知っている場合がある。単一のビデオクリップが存在するように、返されたリストから特定のビデオアイテムを選択したかまたは十分な情報を入力したあと、Security Monitorが、データベースを調べ、即座の検討および使用のためにそのビデオクリップを取り出すことができる。このようにして、問題のビデオクリップを取り出すことに通常関連した時間および不都合の多くが回避される。
【0041】
先に開示したように、好ましくは、本明細書に示された独創的セキュリティシステム内のセキュリティサーバは、Security Monitorを含み、Security Monitorは、様々なトリガおよび/またはイベントに応答して、イベントのポーリング、モニタ、および記録などを自動的に行う多岐にわたる機能を実行するようにプログラムすることができる、ソフトウェアアプリケーションまたはパッケージを含む。それの機能の少なくとも一部分は、有利なことに自動化されるが、このSecurity Monitorは、リアルタイムイベント表示およびリアルタイムイベント印刷を、手動介入に関する種々の手段および方法を介して手動エンドユーザに提供することもできることが好ましい。例えば、リアルタイムイベント表示(Realtime Event Display)機能は、エンドユーザが、様々な個別のゲーム機、出納窓口、およびバックルームなどのような複数の場所で発生しているリアルタイムイベントをモニタすることを可能にする。リアルタイムイベント印刷(Realtime Event Print)モジュールは、特定のプログラムされたセキュリティイベントに自動的に応答して、または手動のユーザ入力に応答して、リアルタイムイベントデータを、レーザジェットまたはドットプリンタのようなシステムプリンタに送る。
【0042】
このSecurity Monitorおよびその様々なモジュールにおいて、各指定されたタイプのセキュリティイベントに、「イベントコード(event code)」を与えることができ、このようなイベントコードは、重大度に基づいて論理グループに分類され、その際、マシンまたはセキュリティイベントは、いくつかの因子に基づいてフィルタをかけることができる。イベントコードグループ化とイベントフィルタリングのSecurity Monitorモジュールの間に共通の機能性を有することが好ましいが、所望に応じて、一方のモジュールまたは他方のモジュールに、異なるまたは一意の機能を与えることも企図される。好ましい実施形態では、リアルタイムイベントコードグループ化機能は、リアルタイムイベントコードを重大度に基づいて論理グループに分類する。イベントの重大度は、例えば、イベントを表示するかどうか、どこにイベントを表示するか、表示の色、どの1つまたは複数の音を再生するか、および/または、イベントに対してカメラ使用および記録を自動化するかどうかを決定するときに使用される。エンドユーザは、所望に応じてそれぞれの重大度をどのように取り扱うかを指定し構成することができる。
【0043】
好ましい実施形態では、重大度のグループの完全セットを、セキュリティ構成として保存することができる。いくつかの既定のセキュリティ構成は、標準のSecurity Monitorアプリケーションまたはソフトウェアパッケージを用いて提供することができるが、固有のユーザ定義またはカスタマイズがなされるセキュリティ構成を、定義し、保存し、および/またはエクスポートすることもできる。新しい構成を追加し名前を付けるにあたり、同じ名前の構成が既に存在する場合、既存の構成を上書きする、新しい名前に変える、または操作を取り消すためのオプションがユーザに与えられる。ユーザが作成したまたはカスタマイズした新しい構成が、定義されたとき、新しい構成を保存して、それが予め定義された構成であるかのように選択可能にすることができる。各セキュリティ構成は、5つの異なるイベント重大度からなることが好ましいが、より多数または少数のレベルのイベント重大度を有する構成も企図される。次いで、すべてのリアルタイムイベントコードが、それらのカテゴリまたはイベント重大度の1つに分類される。
【0044】
次に、図5を参照すると、本発明の好ましい実施形態による例示的セキュリティ構成(Security Configuration)ダイアログボックスのスクリーンショットが示されている。セキュリティ構成ダイアログボックス500は、好ましくは、リアルタイムイベントの手動追加、および各リアルタイムイベントに対する重大度レベルの割当てまたは変更を可能にするために、ユーザに提示される。セットアップ構成(Setup Configuration)501は、対話式ドロップダウンメニューに提示され、それにより、ユーザは、すべての使用可能な構成から所望に応じて特定の構成を選択することができる。次いで、選択された構成に対するセキュリティイベント502を表示することができ、このようなセキュリティイベントは、所望に応じて、フォルダおよびサブフォルダを有するディレクトリ形式で提示することができる。5つの異なるイベント重大度のうちの1つを、所望に応じて、例えば、ポップアップメニュー503または他の対話式コンピュータメニューを介して、選択されたセキュリティイベントに割り当てることができる。イベントコードの論理グループ化は、ソフトウェアの構成に役立つように用いることができ、その論理グループ化は、リアルタイムコード自体に基づく。グループ化は、リアルタイムイベントコードに基づいて一緒に100のセットに行われることが好ましいが、他のサイズのグループ化も企図される。グループ全体が重大度レベルに追加することができ、個々のイベントコードは、個々にまたは選択された範囲で別々に変更することができる。
【0045】
データおよび選択の管理しやすい表示をユーザに提供するために、一定量のフィルタリングが好ましい。このようなフィルタリングは、ユーザがイベントおよびアセットを選択的に表示することを可能にし、関連の所望のアイテムのみを見ることをできるようにする。フィルタメカニズムは、すべてのセキュリティアプリケーションおよびモジュールの間で整合性があることが好ましく、それにより、フィルタがセットアップされ指定されるとすべてのそのようなアプリケーションによって使用されることが可能になる。しかし、各アプリケーションは、それぞれのフィルタ基準をどのように取り扱うかを決定するためにアプリケーション自体の設定を有することが好ましい。フィルタリングを効果的にするために、ユーザは、モニタするアセットを選択的に選定し選ぶことができる必要がある。これは、例えば、ゲーム機フィルタの使用によって達成される。このようなフィルタリングシステムでは、ゲーム機は、マシンのアセット番号、場所、単位名、製造者、モデル、タイプなどの種々の識別子を含む1組の基準に基づいてフィルタリングされうる。これらのフィルタ基準は、フロアの非常に特定的なビューを提供するために組み合わせることができ、ユーザが「区域3内のすべてのドルマシン」のようにビューを指定することを可能にする。
【0046】
Security Monitorまたは同様のソフトウェアシステムが、完全に設置され、構成され、所望に応じてフィルタを確立し、また他の方法で準備されたあと、標準の動作が開始できる。標準の自動ビデオ監視動作中に、アプリケーションによって受け取られるリアルタイムイベントの、少なくともいくつか、好ましくはすべての表示が、存在することになる。次に図6を参照すると、本発明の好ましい実施形態による例示的セキュリティリアルタイムイベント表示(Security Realtime Event Display)ダイアログボックスのスクリーンショットが示されている。セキュリティリアルタイムイベント表示ダイアログボックス600は、様々なユーザ選択および設定のための複数のドロップダウンメニュー601を含む。各セキュリティイベント602に対する表示は、好ましくは、ユーザによって選択またはカスタマイズができる様々なアイテムを含む。このようなアイテムは、特に、例えば、出来事の日付および時刻、アセット番号、イベントの簡単な説明、マシンまたはアイテムの場所、マシンまたはアイテムのモデル、製造者、マシンまたはアイテムのタイプ、単位名(該当する場合)、およびスマートカード情報(該当する場合)などを含むことができる。
【0047】
情報バー603は、所望に応じてシステム情報の様々なタイプを表示するために、ダイアログボックス内の様々な場所に配置することができる。リアルタイム表示は、好ましくは、表示バッファまたは記録に維持される記録の数を決定するイベントの寿命やイベントの量のような因子とともに、限られた予め定められた量の記録のみをそのリスト内に維持する。どの基準を使用するかと、その基準を取り巻くパラメータも、構成可能である。報告されるイベントごとに表示されるテキストは、サーバおよびSecurity Monitorに関連付けられたデータベースから抽出されることが好ましい。さらに、データベース内にないイベントタイプが発生したとき、UNKNOWNのイベントタイプを使用することができる。イベントタイプUNKNOWNは、任意の他のイベントとして取り扱うことができ、つまり、その報告属性が、それが無視されるかまたは報告されることが可能になるようにセットされうることを意味する。
【0048】
追加のオプションとして、各表示行602は、それぞれの重要度に基づいて色分けすることができる。すべてのテキストおよび背景の既定の色はドロップダウンメニューまたは他の対話式メニューのもとでユーザ選択によって出現することができる表示プロパティ(Display Properties)ダイアログボックスの外観タブで定義される配列のような、標準の設定配列のもとでユーザによって決定することができる。背景と前景の両方の色は、所望に応じてユーザに合うように変更することができる。背景色は、すべてのメッセージに対して同じ広域変数であることが好ましいが、前景色は、重大度レベルに基づいてセットすることができる。既定の色の枠組みは、Security Monitor製品の基本モデルに対してセットされることが好ましい。
【0049】
このようなオプションでは、実装形態は、例えば、どんなメッセージ重大度を表示するかとそれぞれのテキスト色とを選択することをユーザにできるようにする重大度色選択(Severity Color Selection)ダイアログボックス(図示せず)を介して与えられる。各アイテムは、その重大度クラス内に配置されたイベントが表示されるべきかどうかを示すチェックボックスを有することができる。このようなチェックボックスの隣に、その特定のイベントクラスに対して現在選択された色であるボタンがあることが好ましい。ボタンを押すことにより、ウィンドウズ色共通 (Windows Color Common)ダイアログボックスまたは他のそうした確認対話機能を出すことができる。このダイアログを使用して行われるどの変更も、OKボタンが押されるまたは同様の入力が積極的に行われるまで効力を生じないことが好ましい。「X」またはキャンセル(Cancel)ボタンを押すことにより、どの変更も適用せずにダイアログが消される。
【0050】
音によるアラートが、WAVまたは他の適切なオーディオファイルの形式で使用可能であることも企図される。好ましくは、高い重要度のイベントのみに既定で音が割り当てられるが、このような設定は、所望に応じてユーザによって手動で変更することができる。多くのまたは全ての音は、システム登録されたサウンドイベントとしてセットすることができ、それらは、少なくともメインコントロールパネル(Control Panel)からアクセス可能なサウンド選択(Sound Selection)ダイアログボックスから、アクセス可能および設定可能であることが好ましい。このようなサウンド選択ダイアログ(図示せず)は、音をイベントカテゴリと関連付けることを可能にし、既定の設定では、表示するように現在選択されているイベントカテゴリのみが、それらと関連付けられた音を有することができ、そのとき他のすべてはグレーアウトにされる。実際の音は、単純に.WAVまたは他の適切なオーディオファイルであり、そのフルパスは、重大度の名前の隣の編集ボックス内に表示することができる。
【0051】
他のカスタマイズおよび設定の選択もまた、所望に応じてユーザに提供することができ、例えば、任意またはすべてのビューウィンドウで使用されるテキストフォントを構成する能力は、例えば、ウィンドウズ標準フォント選択(Windows Standard Font Selection)ダイアログボックスから達成することができる。また、通常のリアルタイム表示の期間に表示を一時停止するためのオプションを提供することもできる。この機能は、好ましくは、予め設定された最大期限の間のみの一時停止を可能にし、それにより、ユーザが誤って表示を一時停止しそれについて忘れてしまう機会がないようにする。このような期限が切れると、表示は、自動的に「キャッチアップ」し、イベントの表示を続行する。予め定められた期間に、表示を一時停止することが必要になるような場合に備えて、既定のタイマをオーバーライドする方法が提供されることが好ましい。さらに、何らかの種類の電源異常またはネットワーク障害が発生した場合、Security Monitorは、既定で、そのような出来事を、リアルタイムイベント表示および/または記録上に、高いまたは重大な重大度のイベントとして関連付け、故障またはシステム障害の少なくとも開始と終了の両方を高い重大度のイベントとして指し示す。故障中に失われたイベントは、すべてのインスタンスで回復可能というわけではない。
【0052】
前述の機能およびモジュールに加えて、Security Monitorは、好ましくは、リアルタイムセキュリティイベント(重大度)が発生するのに伴い、ユーザが、それらのイベントのハードコピーを印刷することを可能にする、リアルタイムイベント印刷(Realtime Event Print)モジュールを含む。ユーザは、どんなタイプのイベント関連データ(例えば、日付/時刻、重大度の記述、マシンの区域)が自動的に印刷されるべきか、ならびに、そのデータがどのように格納されるべきか(マシンフィルタ、重大度の構成(「無視」、「低」、「中」、「高」、「重大」などの)ステータスラベルなどを用いることによって)を決定し指定することができる。エンドユーザは、所望に応じて、選択された構成に対して名前を指定し、データフィールド、テキスト位置調整、フィールドセパレータ、行末の表記法、および他のフォーマットオプションを構成することができる。所与の印刷構成は、後で使用するために保存し、もはや必要ないときに削除することができる。上述の他の各モジュールおよびシステムの特徴と同様に、多岐にわたるユーザオプションを、所望に応じて、リアルタイムイベント印刷モジュールに組み込むことができ、このようなすべてのオプションは、本明細書に開示のセキュリティシステムに関して企図される。
【0053】
上記の発明は、明確さおよび理解を目的として説明および例示によって詳細に記述されたが、上記の発明は、本発明の精神または本質的特徴から逸脱することなく、他の多数の特定の変形形態および実施形態で実施されうることは認識されよう。いくつかの変更および修正を行うことも可能であり、本発明は、上記の詳細によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されることは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】例示的ゲーム機を示す斜視図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態による、セキュリティイベントの自動ビデオ監視および記録を提供するための特定のネットワークインフラストラクチャを示すブロック図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態による、セキュリティイベントの自動ビデオ監視、記録および格納を提供するための一方法を示す流れ図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態による、セキュリティイベントのビデオクリップおよび関連付けられたデータ識別子を含む例示的データベースを示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態による例示的セキュリティ構成ダイアログボックスを示すスクリーンショットである。
【図6】本発明の好ましい実施形態による例示的セキュリティリアルタイムイベント表示ダイアログボックスを示すスクリーンショットである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セキュリティ関連イベントを捕捉するためにカメラを自動的に制御するコンピュータ実現方法であって、
セキュリティ関連イベントが、監視された領域内または付近の1つまたは複数の場所で発生したかまたは発生しているか否かを、自動的に決定するステップと、
特定の場所でビデオ情報を捕捉するために、セキュリティ関連イベントが前記特定の場所で発生したかまたは発生していることに対する肯定的決定に応答して前記カメラを自動的にアクティブ化するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記セキュリティ関連イベントは、ゲーム施設の中または周辺で発生する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記カメラは、前記セキュリティ関連イベントが起きた場所またはその付近に置かれたゲーム機に配置される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
複数の使用可能なカメラのどれがビデオ情報を捕捉すべきかを決定するステップをさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記セキュリティ関連イベントのデジタルビデオクリップを捕捉するステップをさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記セキュリティ関連イベントの特徴を示すデータをデータベースに格納するステップをさらに含む、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記データベース内に格納された前記データの少なくとも一部分は、セキュリティ関連イベントによって編成される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記デジタルビデオクリップを、前記セキュリティ関連イベントの特徴を示す1つまたは複数のデータ識別子に自動的に関連づけるステップをさらに含む、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数のデータ識別子は、セキュリティ関連イベントの1つまたは複数のタイプ、前記セキュリティ関連イベントの時刻、前記セキュリティ関連イベントの日付、前記セキュリティ関連イベントの場所、前記セキュリティ関連イベントのビデオ情報を捕捉する1つまたは複数の前記カメラ、データカード挿入情報、メータ情報、手動オペレータ情報、および、相互参照されうるまたはカタログされうる1つまたは複数の任意の識別子からなるグループから選択された、少なくとも1つまたは複数のアイテムを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ゲーム施設の中または周辺で発生しているセキュリティ関連イベントに関する情報を提供するコンピュータ実現方法であって、
(a)監視された領域内の特定の場所で発生しているセキュリティ関連イベントのデジタルビデオクリップを捕捉するステップと、
(b)前記デジタルビデオクリップを、前記セキュリティ関連イベントの特徴を示す1つまたは複数のデータ識別子に自動的に関連付けるステップと、
を含む方法。
【請求項11】
前記セキュリティ関連イベントは、手動でトリガされる火災警報またはセキュリティホットボタン、スマートカードの変則的使用、閾値量を超えた電子資金決済、閾値量を超えたクレジットの要求または使用、顔認識システムにより顧客がカタログされた被疑者にかなり一致していること、ゲーム機のスロットドアが開いていること、ゲーム機の投入ドアが開いていること、ゲーム機の充填ドアが開いていること、ゲーム機のパネルが開いていること、ゲーム機へのネットワーク通信の欠損、ゲーム機からネットワークへの変則的通信、相当な大きさの賞金の当たり、および、1つまたは一群のゲーム機からの変則的または頻繁な複数の賞金の大当たりからなるグループから選択されたイベントを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記セキュリティ関連イベントの特徴を示すデータをデータベース内に格納するステップをさらに含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記データベース内に格納された前記データの少なくとも一部分は、セキュリティ関連イベントによって編成される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは複数のデータ識別子は、セキュリティ関連イベントの1つまたは複数のタイプ、前記セキュリティ関連イベントの時刻、前記セキュリティ関連イベントの日付、前記セキュリティ関連イベントの場所、前記セキュリティ関連イベントのビデオ情報を捕捉する1つまたは複数の前記カメラ、データカード挿入情報、メータ情報、手動オペレータ情報、および、相互参照されうるまたはカタログされうる1つまたは複数の任意の識別子からなるグループから選択される少なくとも1つまたは複数のアイテムを含む、請求項10から13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
セキュリティ関連イベントが、特定の場所でまたは監視された領域付近で発生または発生しているか否かを決定するステップと、
複数のカメラのどれが、前記特定の場所でビデオ情報を捕捉することができるかを決定するステップと、
前記特定の場所でビデオ情報を捕捉するために、少なくとも1つのカメラを自動的に方向付けるまたはフォーカスするステップと、
前記セキュリティ関連イベントのビデオクリップを捕捉するステップと、
前記ビデオクリップを、前記セキュリティ関連イベントの特徴を示す1つまたは複数のデータ識別子に自動的に関連付けるステップと、
を含むセキュリティ関連イベントに応答して監視カメラの動作を制御する方法。
【請求項16】
前記特定の場所でビデオ情報を捕捉するために、1つまたは複数のカメラを自動的にアクティブ化するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記セキュリティ関連イベントの特徴を示すデータをデータベースに格納するステップをさらに含む、請求項15または16に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−531921(P2007−531921A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520236(P2006−520236)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/022028
【国際公開番号】WO2005/013224
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
2.WINDOWS
【出願人】(592123897)アイジーティー (44)
【Fターム(参考)】