説明

セルフスタンド対応型安全装置を備えた自動車

【課題】セルフ式ガソリンスタンドで、ガソリン給油中のガソリンへの引火事故をなくすための安全装置を備えた自動車。
【解決手段】ガソリンタンク外カバー2を開けるには、金属製ガソリンタンク外カバー操作レバー1を開側へ操作しますが、車が走行中は、開きません。車が停車中に、金属製ガソリンタンク外カバー操作レバー1を開側へ操作しますと、ガソリンタンク外カバーラッチ機構用開電磁弁5が、動作して、ラッチ機構を解除して、ガソリンタンク外カバー2が、開き、ガソリンタンクカバー閉センサー3の検出が、オフして、車のエンジンが、掛かっていれば停止します。車のフロントパネルに、ガソリンタンク外カバー2開の表示灯を点灯します。金属製ガソリンタンク外カバー操作レバー1を触った時に、静電気が、放電します。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
最近、ガソリンスタンドにおいて、ガソリンの、給油を、ガソリン
スタンドの従業員でなく、運転者本人が、行う、セルフ給油システム
が、急激に普及してきました。安全な給油が行われているのか、
本発明は、その安全性に対して、疑問と不安を覚え、運転者が、安全に給油する為に、セルフスタンド対応型安全装置を備えた自動車を提供するもので有ります。
【背景技術】
【0002】
セルフスタンドにおける、通常の給油手順を、以下に述べる、
【0003】
給油のために、給油機近くで、停車する。
【0004】
ガソリンタンク外カバーを車内より、運転者が、ガソリン
タンク外カバー操作レバーを使って開ける。この時、車のエンジンは、切っても、切らなくても開けられてしまう。
【0005】
車から降りて、清算機に近づき、油種設定、金額決定、金額支払い
等をすませる。
【0006】
給油者は、静電気除去パッドに触って、静電気を除去する。
静電気除去パッドは、触らなくても、給油は出来てしまう。
【0007】
ガソリンタンクキャップを外して、給油機の所定の場所に置き
給油をする。
【0008】
ガソリンタンクキャップをはめて、ガソリンタンク外カバーを
閉めて、給油完了、
【0009】
目的地へ向かう。この時、ガソリンタンクキャップを閉め忘れたり、
ガソリンタンク外カバーを閉め忘れたりしても、車は、エンジンが
かかるし、スタート出来てしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実願 昭62-149327号
【特許文献2】特許 第3411343号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
最近、急速に増加している、セルフ式給油システムにおいて、
安全に、給油する為には、下記の、問題点が考えられる。
1)
エンジンは、切らずとも、ガソリンタンク外カバーは、開けられるので危険である。
2)
エンジンは、切らずとも、ガソリンタンクキャップは、開けられるので危険である。
3)
静電気防止パッドに触らなくても、ガソリンタンクキャップは、
開けられるので危険である。
4)
エンジンは、切らずとも、給油は出来るので危険である。
5)
ガソリンタンクキャップを閉め忘れ、ガソリンタンク外カバーを
閉め忘れ、両方開けっぱなしの状態でも、車は、運転する事が
できるので危険である。
いずれも、ガソリンに引火すると大事故につながる危険を抱えて
います。
上記5項目が、安全の為に、解決しようとする課題である。
私自身が、給油する事と、お金を払うことに熱中しすぎて、エンジン
を切らず、静電気除去パッドに触らずに、ガソリンタンクのキャップ
を開けて給油し、お金を自動精算機で清算し、この後、ガソリン
タンクキャップを閉め忘れ、ガソリンタンク外カバーを閉め忘れ、
両方開けっぱなしで、車をスタートさせ、スタンドの店長が、慌てて
追いかけてきて、注意された事があり、深く反省し、今回の発明考案
の、きっかけに成りました。
【課題を解決するための手段】
【0012】
自動車走行中に、運転者が、手の届く範囲に有る、車体に接地
された金属製のガソリンタンク外カバー操作レバーを誤って操作
するも、自動車のガソリンタンクの、外側に有る、ガソリンタンク
外カバーは、開かず、自動車のエンジンも停止しない事で、安全に
走行できる。
【0013】
一方、自動車停車中に、金属製ガソリンタンク外カバー操作レバー
を操作して、ガソリンタンク外カバーを開けると、常にエンジンが、
停止するようにインターロックが取られている。その為にガソリンの
給油中は、エンジンがいつも止まっていて、安全に成る。
【0014】
自動車の走行スピードメーターは、リレー接点を有し、走行中は、
オープン信号を出力し、停車中は、クローズドの信号を出力する。
【0015】
ガソリンタンクカバーの内側に、ガソリンタンクカバーが安易に
開かない為の、ラッチ機構と、ガソリンタンク外カバー操作レバーの
操作で入切し、ガソリンタンク外カバー閉ラッチ機構を解除する為の
ガソリンタンク外カバーラッチ機構用開電磁弁とガソリンタンク
カバーが開いた事を検出する、ガソリンタンクカバー閉検出センサーを
有する。
【0016】
通常は、ガソリンタンクカバーは、ガソリンタンク外カバー閉ラッチ
機構により完全に閉じられている。自動車走行中に、運転者が、手の
届く範囲に有る、金属製ガソリンタンク外カバー操作レバーを操作する
も、自動車の走行スピードメーターは、オープン信号を出力している
ので、ガソリンタンク外カバー閉ラッチ機構を解除する為の
ガソリンタンク外カバーラッチ機構用開電磁弁は、動作せず、自動車の
ガソリンタンクの、外側に有る、ガソリンタンク外カバーは、開かず、
自動車のエンジンも停止しないので安全走行が継続できる。
次に、自動車停車中に、金属製ガソリンタンク外カバー操作レバーを、
誰かが、操作すると、自動車の走行スピードメーターは、クローズド
信号を出力しているので、ガソリンタンク外カバー閉ラッチ機構を解除
する為のガソリンタンク外カバーラッチ機構用開電磁弁が、動作
して、ラッチ機構が、解除され、ガソリンタンク外カバーは、開き、
ガソリンタンクカバーが開いた事をガソリンタンクカバー閉検出
センサーが検出して、エンジン停止信号と成り、エンジンは、停止し、
フロントパネルにガソリンタンクカバー開の表示を点灯する。
【0017】
ガソリンタンク外カバー操作レバーが、車体に接地され金属製で
有る事で、操作レバーを触った、運転者の静電気は、操作レバーを
通って放電される。
【0018】
ガソリンタンクのキャップに、金属製のバンドを締めつけ、その
バンドの何れかに、金属製の鎖の一端を固定し、他端部を前記ガソリン
タンクカバーの内側に固定する。その事により、給油者が、常に、
キャップ開閉の際に金属部か鎖に触り、静電気を放電し、ガソリンガス
へ静電気を放電することによる引火を防止する。
【発明の効果】
【0019】
車が停車して、ガソリンを給油する為に、金属製ガソリンタンク外
カバー操作レバーを操作し、ガソリンタンク外カバーを開くと、
エンジンは、とまり、給油が終わり、ガソリンタンク外カバーを
閉めないと、エンジンは、起動しないので、給油中はエンジンが、
止まっていることになり、ガソリンへの引火の危険が減少し、非常に
安全に成る。
【0020】
金属製ガソリンタンク外カバー操作レバーを操作した時と、ガソリン
タンクのキャップの金属製バンドか、金属製の鎖の一部に触れた時に、
静電気を放電し、ガソリンガスへの放電が、無くなり、引火の危険が
減少し、非常に安全に成る。
【0021】
ガソリンタンクのキャップを閉め、垂れている鎖をキャップ横に置き、
ガソリンタンク外カバーをきっちりと閉めないと、エンジンが起動
しないので、キャップとカバーの閉め忘れが、なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】ガソリンタンクカバー周辺イメージ図
【図2】セルフスタンド対応型安全装置フロー図
【図3】セルフスタンド対応型安全装置インターロック図
【符号の説明】
【0023】
1 金属製ガソリンタンク外カバー操作レバー
2 ガソリンタンク外カバー
3 ガソリンタンクカバー閉センサー
4 ガソリンタンク外カバー閉ラッチ機構
5 ガソリンタンク外カバーラッチ機構用開電磁弁
6 金属製の鎖
7 ガソリンタンクのキャップ
8 ガソリンタンクカバー内部
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、ガソリンタンクカバー周辺イメージ図です。
上図は、車のイメージ図で、前部運転席近くに、金属製ガソリン
タンク外カバー操作レバー1が有り、ガソリンタンクカバー
閉センサー3とガソリンタンク外カバーラッチ機構用開電磁弁5
の間が、電線で、接続されています。
【0025】
下図は、ガソリンタンクカバー内部8です。ガソリンタンク外
カバー2が、開いた状態です、この状態で金属製の鎖が、垂れている
分を処理し、ガソリンタンク外カバー2を手で押して、閉めて行くと、
ガソリンタンク外カバー閉ラッチ機構4に当たり、更に、押し込んで
行くとラッチが掛かり、完全に閉まります。この状態で、手を
離しても、ガソリンタンク外カバー閉ラッチ機構4が、ラッチして、
ガソリンタンク外カバー2は、閉じたままです。ガソリンタンク
カバー閉センサー3は、ガソリンタンク外カバー2が閉まっている事
を検出しています。
【0026】
ガソリンタンク外カバー2を開けるには、金属製ガソリンタンク外
カバー操作レバー1を開側へ操作しますが、車が走行中は、開きません。
車が停車中に、金属製ガソリンタンク外カバー操作レバー1を開側へ
操作しますと、ガソリンタンク外カバーラッチ機構用開電磁弁5が、
動作して、ラッチ機構を解除して、ガソリンタンク外カバー2が、
開き、ガソリンタンクカバー閉センサー3の検出が、オフして、車の
エンジンが、掛かっていれば停止します。車のフロントパネルに、
ガソリンタンク外カバー2開の表示灯を点灯します。金属製ガソリン
タンク外カバー操作レバー1を触った時に、静電気が、放電します。
【0027】
エンジンが停止したら、給油の量や油種等のデーターを給油機に
インプットし、ガソリンタンク外カバー2を開けて、ガソリンタンク
のキャップ7をあけます。この時、ガソリンタンクのキャップ7か
金属製の鎖6に触り、静電気が、放電します。ガソリンタンクの
キャップ7は、金属製の鎖6が、結ばれていますので、其の侭、
静かに垂らして、ガソリンを給油します。給油が、完了したら、
ガソリンタンクのキャップ7を閉めて、金属製の鎖6を直し込み、
ガソリンタンク外カバー2を閉めて、給油代金を清算し、運転席に戻り、
エンジンを起動します。ガソリンタンク外カバー2を閉めないと、
エンジンは、起動しません。
【0028】
図2は、動作フロー図です。車が、停車したところから、始まって
います。
【0029】
図3は、シーケンス図です。インターロックの関係を表示しています。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車走行中に、運転者が、手の届く範囲に有る、金属製ガソリン
タンク外カバー操作レバーを操作するも、前記自動車のガソリン
タンクの外側に有る、ガソリンタンク外カバーは、開かず、前記
自動車のエンジンも停止せず、前記自動車は、運転を継続する、前記
自動車停車中に、前記ガソリンタンク外カバー操作レバーを、誰かが、
操作すると、前記ガソリンタンク外カバーは、開き、前記エンジンは、
停止し、前記車のフロントパネルに前記ガソリンタンク外カバー開の
表示を出す事を特徴とする
セルフスタンド対応安全装置を備えた自動車。
【請求項2】
前記自動車の走行スピードメーターは、リレー接点を有し、
走行中は、オープン信号を出力し、停車中は、クローズドの信号を
出力する事を特徴とする請求項1に記載のセルフスタンド対応
安全装置を備えた自動車。
【請求項3】
前記ガソリンタンクカバーの内側に、前記ガソリンタンクカバーが
安易に開かない為の、ラッチ機構と、前記ガソリンタンク外カバー
操作レバーの操作で入切し、前記ラッチ機構を解除する為の電磁弁と
前記ガソリンタンクカバーが開いた事を検出する、閉検出センサーを
有する事を特徴とする請求項1.2の何れか一項に記載の
セルフスタンド対応安全装置を備えた自動車。
【請求項4】
前記金属製ガソリンタンク外カバー操作レバーは、前記自動車の車体
に接地され、前記ガソリンタンクのキャップに、金属製のバンドを締め
つけ、前記バンドの何れかに、金属製の鎖の一端を固定し、他端部を
前記ガソリンタンクカバーの内側に固定し、接地する事を特徴とする
請求項1〜3の何れか一項に記載の
セルフスタンド対応安全装置を備えた自動車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−91542(P2012−91542A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−238073(P2010−238073)
【出願日】平成22年10月24日(2010.10.24)
【出願人】(710007397)株式会社オージーエイ (8)
【Fターム(参考)】