説明

ダウンロード端末、サーバ、ダウンロードシステム、ダウンロード方法、プログラム、記録媒体

【課題】ネットワーク経由でコンテンツをダウンロードするサービスにDRM技術を適用することにより、期限を限って視聴を許可するレンタルシステムを実現することができるが、このレンタルシステムを実現する際、サーバに対して、端末のDRMIDを初回登録する必要があり、DRMIDの初回登録では、セキュリティ,ユーザビリティ,初回登録のセッション情報の維持などの数々の課題があった。
【解決手段】端末120がサーバ230からコンテンツをダウンロードするために必要な制御情報410に、初回登録用と通常の登録用とを判別できる情報と初回登録のセッション情報を付与し、端末120はそれら情報によって、ダウンロード処理を切り替え、DRMID420をサーバ250に登録する処理を優先して実行する際、DRM専用アプリケーションを用いることで、セキュリティレベルを高める。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
近年、インターネットの発達により、映画や音楽等をダウンロードして再生する技術が一般化しつつある。映画や音楽等のコンテンツ配信を行うサーバから、PC、AV機器、携帯やポータブル機器にネットワーク経由でコンテンツをダウンロードするサービスが多く提供されている。
【0002】
この様なコンテンツ配信サービスにDRM技術を適用することにより、視聴期限を限って視聴を許可する、コンテンツのレンタルシステムを実現することができる。この種のレンタルシステムとしては、例えば、特許文献1に記載されているような第1の従来例があった。
【0003】
図5は、第1の従来例のレンタルシステムの構成を示す図である。図5において、webサーバ200と、コンテンツサーバ220と、DRMサーバ240とがネットワーク150を介して家庭内のダウンロード端末100からアクセス可能である。webサーバ200は、レンタル事業者がユーザに対してレンタルコテンツを提示するwebサーバである。またコンテンツサーバ220は、ダウンロード端末100からの要求に対して、暗号化されたAVコンテンツを提供するダウンロードコンテンツのサーバである。また、DRMサーバ240は、ダウンロード端末100がダウンロードする暗号化されたコンテンツを復号するための復号鍵を提供するサーバである。
【0004】
このような第1の従来例のレンタルシステムの動作を、図6、図7および、図8に従って説明する。
【0005】
図6は、第1の従来例のダウンロード端末100,webサーバ200,コンテンツサーバ220,および、DRMサーバ240の内部を示すブロック図である。まず、図6を用いて、各構成要素の主な機能を説明し、後述の図8のシーケンス図において、各構成要素間の連携した機能を説明する。
【0006】
はじめに、ダウンロード端末100について説明する。ダウンロード端末100は、ネットワークI/F102,ブラウザ103,情報表示部104,操作入力部105,制御情報取得部108,DL制御部110,コンテンツ取得部111,DRMクライアント112,蓄積部113,コンテンツリスト管理部114,復号機115および、再生部116とから構成されている。
【0007】
ブラウザ103は、ルータ101を介して、ネットワーク150に通じ、受信したHTML文書を解釈し、情報表示部104を介して、ユーザに情報表示106を行う。ブラウザ103上に表示されたwebページの操作は、ユーザの操作入力107を、操作入力部105を通して行う。制御情報取得部108,コンテンツ取得部111およびDRMクライアント112は、ネットワークI/F102を介し、ルータ101を経由して、ネットワーク150に接続されている。
【0008】
制御情報取得部108は、webサーバ200から送られてくる制御情報400を取得し、蓄積部113に蓄積する。また、制御情報400を取得した際には、DL制御部110に通知する。制御情報400の詳細については、後述する(図7)。DL制御部110は、コンテンツ取得部111にコンテンツ取得要求を送る。コンテンツ取得部111は、DL制御部110からの要求により、コンテンツサーバ220から通常コンテンツ224を取得し、蓄積部113に蓄積する。
【0009】
DRMクライアント112は、コンテンツリスト管理部114からの要求により、DRMサーバ240とDRM認証を行い、DRMサーバ240から暗号化コンテンツの復号鍵422を取得し、蓄積部113に蓄積する。DRMクライアント112は、DRM認証時に用いるDRMID420を管理している。DRMIDとは、ダウンロード端末100に一意な識別子であり、DRM認証時に限って、ダウンロード端末100からDRMサーバ240に対して、送信されるセキュリティレベルの高い情報である。DRMサーバ240は、このDRMIDを用いて、ユーザが購入したコンテンツのライセンス情報を紐付けて管理しており、DRMIDとライセンス情報の両者を取得することで、ライセンス情報を発行したダウンロード端末に対して、適切な暗号化コンテンツの復号鍵を配信することができる。
【0010】
コンテンツリスト管理部114は、ユーザからの要求により、蓄積部113に蓄積された暗号化コンテンツ421に関するリストを情報表示部104のGUI画面に表示する。ユーザは、そのGUI画面から所望のコンテンツを選択し、再生指示を、操作入力部105を通じて行う。コンテンツリスト管理部114は、操作入力部105を通じて、コンテンツの再生指示を受けると、蓄積部113から適切な暗号化コンテンツ421とその復号鍵422を取り出し、復号機115に送る。復号機115は、取得した暗号化コンテンツ421を復号鍵422によってデコードし、再生部116を通して、再生出力117を行う。
【0011】
webサーバ200について、説明する。webサーバ200は、HTML配信部201および、制御情報配信部202とで構成されている。HTML配信部201は、コンテンツの購入・登録に関するHTMLページをダウンロード端末100に配信する。制御情報配信部202は、ライセンス情報発行部243が発行したライセンス情報を含むコンテンツのダウンロードに必要な制御情報400を、ダウンロード端末100に配信する。コンテンツサーバ220について、説明する。コンテンツサーバ220は、コンテンツ配信部221および、コンテンツ蓄積部222とで構成されている。コンテンツ配信部221は、ダウンロード端末100から要求された暗号化コンテンツ224を、コンテンツ蓄積部222からダウンロード端末100に配信する。コンテンツ蓄積部222は、様々な暗号化コンテンツ224を保存しており、コンテンツ配信部221へ要求された暗号化コンテンツを受け渡す。
【0012】
DRMサーバ240について、説明する。DRMサーバ240は、DRM認証部241,ライセンス情報発行部243,復号鍵配信部245および、ライセンス情報・DRMID紐付け保存部244とで構成されている。DRM認証部241は、ダウンロード端末100からの要求により、DRM認証を行う。この際、DRMID420とライセンス情報を取得する。ライセンス情報発行部243は、ユーザの購入したコンテンツとその購入条件に応じたライセンス情報を発行し、制御情報配信部202に配信する。ここで、購入条件とは、7泊8日のレンタルや売り切りなどである。配信したライセンス情報をライセンス情報DRMID紐付け保存部244に保存する。ライセンス情報・DRMID紐付け保存部244は、ライセンス情報発行部243により発行されたライセンス情報を予め登録されていたDRMIDに対して、図6の吹き出しに示すように紐付けて保存する。復号鍵配信部245は、暗号化コンテンツの復号鍵をダウンロード端末100に配信する。
【0013】
図7は、webサーバ200の制御情報配信部202が、ダウンロード端末100に配信する制御情報400の構成を示す図である。制御情報400は、コンテンツURL401,DRMサーバURL402および、ライセンス情報403とからなる。コンテンツURL401は、コンテンツサーバ220のコンテンツ蓄積部222内に保存された暗号化コンテンツ224の場所を一意に特定できる情報である。DRMサーバURL402は、DRMサーバ240の場所を一意に特定できる情報である。ライセンス情報403は、コンテンツの購入条件とコンテンツを一意に特定できる識別情報とから生成される情報であり、DRMサーバ240のライセンス情報発行部243にて生成され、webサーバ200の制御情報配信部202にて、制御情報400に記載される。
【0014】
次に、第1の従来例において、ユーザがコンテンツを購入し、ダウンロード端末100において再生するまでのダウンロード端末100,webサーバ200,コンテンツサーバ220および、DRMサーバ240の動作と通信シーケンスについて、図8を用いて説明する。図8において、ダウンロード端末100と,webサーバ200,コンテンツサーバ220および、DRMサーバ240は、図6と同一の構成であるので同一の記号で示し、ネットワーク等、一般的な動作しか行わない構成部品は図示を省略する。まず、利用者がコンテンツ購入・DL登録指示300によりダウンロード端末100を操作してWebブラウザやその他の通信アプリケーションを用いて、webサーバ200に接続し、そこへコンテンツ購入・DL登録要求301を送信する。webサーバ200はコンテンツ購入・DL登録要求301を受信すると、DRMサーバ240に対して、コンテンツ識別情報とコンテンツ購入条件を含む、ライセンス情報発行要求302を送信する。DRMサーバ240は、ライセンス情報発行要求302を受信すると、ステップ303において、webサーバ200から取得したコンテンツ識別情報とコンテンツ購入条件とから決定されるライセンス情報403の発行をライセンス情報発行部243で行う。そして、DRMサーバ240は、発行したライセンス情報403の配信304をwebサーバ200に対して行う。webサーバ200は、ライセンス情報配信304を受信すると、DRMサーバ240がステップ303で発行したライセンス情報403を制御情報配信部202にて、制御情報400に記載し、ダウンロード端末100へ制御情報配信305を行う。
【0015】
ダウンロード端末100は、制御情報配信305により、制御情報400を制御情報取得部108にて取得し、蓄積部113に保存する。このとき、ダウンロード端末100では、複数の制御情報を保存する機能を有するため、DL制御部110は、制御情報400が保存された順序で、当該制御情報400に含まれるコンテンツURLが示す場所へのコンテンツ取得要求を、コンテンツ取得部111に指示する。DL制御部110からの要求により、ダウンロード端末100は、コンテンツサーバ220に、コンテンツ取得要求306を送信する。このとき、ダウンロード端末100のコンテンツ取得部111が、制御情報400内のコンテンツURL401の示す場所に対して、コンテンツ取得要求306を送信する。
【0016】
コンテンツサーバ220が、コンテンツ取得要求306を受信すると、ダウンロード端末100のコンテンツ取得部111に対して、コンテンツDL実行307を行う。ダウンロード端末100のコンテンツ取得部111は、コンテンツサーバ220から暗号化コンテンツ224を取得し、蓄積部113に保存する。
【0017】
ユーザの操作指示により、コンテンツリスト管理部114は、蓄積部113に蓄積された1つまたは、複数の暗号化コンテンツ421のリストを情報表示部104のGUI画面に表示する。ユーザは、そのGUI画面に表示されたコンテンツリストから、所望のコンテンツ選択・再生指示308を行う。ダウンロード端末100は、そのコンテンツ選択・再生指示308を受信すると、DRMクライアント112によって、端末内に保存されているDRMID420と制御情報400内のライセンス情報403を用いた、DRM認証309をDRMサーバ240に対して行う。
【0018】
DRMサーバ240のDRM認証部241により、DRM認証が成立すると、ダウンロード端末100は、DRMサーバ240に対して、復号鍵要求310を送信する。DRMサーバ240は、復号鍵要求310を受信すると、ライセンス判定を行うステップ311において、DRM認証部241によって、ライセンス情報・DRMID紐付け保存部244を参照し、DRM認証309で取得したDRMID420とライセンス情報403が対応づいて保存されているか確認する。保存が確認されると、復号鍵配信部245により、DRMサーバ240は、ダウンロード端末100に、復号鍵配信312を行う。
【0019】
ダウンロード端末100は、復号鍵配信312を受信すると、DRMクライアント112が取得した復号鍵422を蓄積部113に保存する。そして、ステップ313において、コンテンツリスト管理部114が、蓄積部113から、コンテンツ選択・再生指示308を行った暗号化コンテンツ421と、先ほど蓄積された当該暗号化コンテンツ421に対応する復号鍵422を復号機115に受け渡す。復号機115は、復号鍵422により、暗号化コンテンツ421をデコードし、再生部116を通して、再生出力117し、コンテンツ再生が実現できる。
【0020】
しかしながらこの第1の従来例を実現するためには、DRMID420を予め、DRMサーバ240に登録しておく必要がある。このとき、DRMIDは前述の通り、DRM認証時に限って、ダウンロード端末100から、DRMサーバ240に送信することができるセキュリティの高い情報であり、事前にDRMサーバ240に配布することはできない。よって、ダウンロード端末100からDRMサーバ240に対して、ネットワーク通信を用いたDRMIDの初回登録シーケンスが必要であるという第1の課題がある。
【0021】
この第1の課題に対処するため、ユーザ情報の初回登録に関する、例えば、特許文献2に記載されているような第2の従来例があった。
【0022】
図9を用いて、第2の従来例を説明する。図9は、第2の従来例における、ダウンロード端末100から初回のユーザ登録に必要なユーザ情報をwebサーバ200に登録するための動作とシーケンスである。
【0023】
まず、ユーザが初回アクセス340により、ダウンロード端末100を操作して、Webブラウザなどの通信アプリケーションを用いて、webサーバ200に接続する。webサーバ200は、初回アクセス340を受信すると、ステップ341において、初回アクセス340により接続したダウンロード端末100に関する情報を保持していないことを判定し、ステップ341において、初回アクセスと判定する。すると、webサーバ200は、登録情報要求342をダウンロード端末100に送信する。ダウンロード端末100は、登録情報要求342をwebサーバ200から取得すると、ユーザに登録情報を入力することを促す。すると、ユーザは、初回登録に必要な登録情報入力343を行う。
【0024】
初回登録に必要な登録情報とは、一般的にユーザ名や、パスワードなどが挙げられる。ダウンロード端末100は、登録情報入力343を受信すると、webサーバ200に、登録情報送信344を行う。webサーバ200は、登録情報送信344によって受信したユーザ情報を保存し、ステップ345において、ユーザ登録実行を実施する。
【0025】
しかしながらこのような第2の従来例をDRMIDの初回登録に適用するためには、DRM認証を初回登録のシーケンスにおいて、ダウンロード端末100とDRMサーバ240間で、行う必要がある。このとき、一般的には、第2の従来例では、ダウンロード端末100のブラウザを用いて、webサーバ200にユーザ情報の登録を行うことが考えられる。よって、このユーザ情報登録の通信を利用して、DRMIDを、ブラウザを通して、DRMサーバに登録する方法が考えられる。しかし、ブラウザを用いたDRMIDの登録には、ブラウザを用いることによるセキュリティホールを作りやすく、セキュリティレベルの高いDRM初回登録を実現することは困難であるという第2の課題がある。
【0026】
この第2の課題に対処するため、ブラウザによるユーザ情報の登録と、DRM認証に用いるセキュリティレベルの高いDRMクライアントを用いたDRMIDの初回登録との2ステップに分ける方法が考えられる。この2ステップに分けた方法として、第1の従来例をそのままユーザの初回登録シーケンスとして用いることができる。例えば、図8におけるコンテンツ購入・DL登録指示300の際に、ユーザは、初回登録指示を送り、ダウンロード端末100は、コンテンツDL実行307により、初回登録用コンテンツをダウンロードする。そして、ユーザは、DLが完了した初回登録用コンテンツをダウンロード端末100のGUI画面から選択し、コンテンツ選択・再生指示308を行うことで、DRMクライアントを用いたDRM認証309を用いて、DRMID420をDRMサーバ240に初回登録することができる。
【0027】
しかしながら、このように2ステップに分けることにより、ユーザは初回登録のためにwebサーバ200に接続していたブラウザを閉じ、わざわざダウンロードが完了したコンテンツリストを表示するGUI画面を立ち上げ、そのGUI画面の中から、初回登録用コンテンツのダウンロードが完了したことを確認し、再生指示を行うという面倒な手続きをとる必要が生じるという第3の課題がある。
【0028】
また、2ステップにわけることにより、DRM認証309にきたダウンロード端末が、ユーザ登録を要求し初回登録用コンテンツの登録要求を行ったダウンロード端末と同一のものであるかを確認できる何らかの初回登録セッション情報が必要であるという第4の課題がある。
【特許文献1】特開2001−309332
【特許文献2】特許第2998785号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
本発明は、以上説明したような従来のネットワーク映像配信システムの第1から第4の課題を考慮し、DRMIDの初回登録が実現でき、セキュリティレベルの高いDRMクライアントを用いてDRMIDを登録することができ、ブラウザによるユーザ情報の登録とDRMクライアントを用いたDRMID登録という2ステップにわたる登録手続きをユーザに手間をかけさせずに実現し、ブラウザによるユーザ情報の登録とDRMクライアントを用いたDRMID登録という2ステップにわたる処理を、紐付けるセッション情報を供給する、ダウンロード端末、サーバ、ダウンロードシステム、ダウンロード方法、プログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0030】
第1の本発明は、
ユーザ初回登録用のコンテンツと視聴用のコンテンツとが格納されたサーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツをダウンロードするダウンロード端末であって、
少なくともコンテンツのダウンロード先を示す情報と、前記コンテンツのライセンス情報と、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツとを判別する情報とから構成された制御情報を前記サーバから取得し、
前記制御情報から、前記ユーザ初回登録用のコンテンツであるときは、ユーザ初回登録のためのダウンロード処理を実行し、
前記制御情報から、前記視聴用のコンテンツであるときは、通常のダウンロード処理を実行することを特徴とするダウンロード端末である。
【0031】
第2の本発明は、
前記ダウンロード端末は、複数のダウンロード処理を順次実行する機能を有し、
前記制御情報が前記ユーザ初回登録用のコンテンツであることを示す場合には、当該ユーザ登録用のコンテンツのダウンロード処理を、前記視聴用のコンテンツよりも優先的に行うことを特徴とする第1の本発明のダウンロード端末である。
【0032】
第3の本発明は、
前記ダウンロード端末において、
少なくとも、ユーザ初回登録時において、
前記制御情報には初期登録セッション情報を格納し、
さらに、前記ダウンロード端末から前記サーバに対して、ユーザ登録のために必要な情報を前記サーバに登録する際の初期登録セッションとして、前記制御情報に格納された前記初期登録セッション情報を用いることを特徴とする第1の本発明のダウンロード端末である。
【0033】
第4の本発明は、
前記初期登録セッション情報は、前記制御情報に含まれる前記ライセンス情報に格納されることを特徴とする第3の本発明のダウンロード端末である。
【0034】
第5の本発明は、
前記ライセンス情報が、少なくとも、前記ユーザ初回登録時において、前記ダウンロード端末に対して、一意に特定できることを特徴とする第4の本発明のダウンロード端末である。
【0035】
第6の本発明は、
前記サーバに格納された前記ユーザ初回登録用のコンテンツと前記視聴用のコンテンツの両者、または、どちらか一方は、暗号化された暗号化コンテンツであることを特徴とする第3の本発明のダウンロード端末である。
【0036】
第7の本発明は、
前記サーバからダウンロードした前記暗号化コンテンツの復号に必要な復号鍵を取得する認証のために必要な端末識別子を予め保持することを特徴とする第6の本発明のダウンロード端末である。
【0037】
第8の本発明は、
前記端末識別子と前記ライセンス情報により、前記暗号化コンテンツを復号するために必要な前記復号鍵を一意に特定することを特徴とする第7の本発明のダウンロード端末である。
【0038】
第9の本発明は、
前記ユーザ初回登録のためのダウンロード処理において、
前記ダウンロード端末が、前記サーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツのダウンロードを完了すると、
ユーザからの操作指示、入力指示、または、コンテンツ再生指示なしに、
前記ダウンロード端末は、前記サーバに、前記端末識別子と、前記ライセンス情報を用いた接続を行い、前記接続によって、前記サーバに前記端末識別子を登録することを特徴とする第7の本発明のダウンロード端末である。
【0039】
第10の本発明は、
前記ダウンロード端末が、前記サーバに前記端末識別子を登録した後、
前記復号鍵を前記サーバから取得し、
前記ダウンロード端末にダウンロードされた前記ユーザ初回登録用のコンテンツを前記復号鍵によって、復号し、再生出力を確認することにより、
前記ダウンロード端末と前記サーバ間の通信路の信頼性を保証することを特徴とする第7の本発明のダウンロード端末である。
【0040】
第11の本発明は、
ユーザ初回登録用のコンテンツと視聴用のコンテンツとが格納されたサーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツをダウンロード端末へダウンロードするダウンロード方法において、
少なくともコンテンツのダウンロード先を示す情報と、前記コンテンツのライセンス情報と、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツとを判別する情報とから構成された制御情報を前記サーバから取得し、
前記制御情報から、ユーザ初回登録用のコンテンツであるときは、ユーザ初回登録のためのダウンロード処理を実行し、
前記制御情報から、視聴用のコンテンツであるときは、通常のダウンロード処理を実行することを特徴とするダウンロード方法である。
【0041】
第12の本発明は、
複数のダウンロード処理を順次実行する機能を有する前記ダウンロード方法であって、
前記制御情報がユーザ初回登録用のコンテンツであることを示す場合には、当該ユーザ登録用のコンテンツのダウンロード処理を、視聴用のコンテンツよりも優先的に行うことを特徴とする第11の本発明のダウンロード方法である。
【0042】
第13の本発明は、
前記ダウンロード方法において、
少なくとも、ユーザ初回登録時において、
前記制御情報には初期登録セッション情報を格納し、
さらに、前記ダウンロード端末から前記サーバに対して、ユーザ登録のために必要な情報を前記サーバに登録する際の初期登録セッションとして、前記制御情報に格納された前記初期登録セッション情報を用いることを特徴とする第11の本発明のダウンロード方法である。
【0043】
第14の本発明は、
前記初期登録セッション情報は、前記制御情報に含まれる前記ライセンス情報に格納されることを特徴とする第13の本発明のダウンロード方法である。
【0044】
第15の本発明は、
前記ライセンス情報が、少なくとも、前記ユーザ初回登録時において、前記ダウンロード端末に対して、一意に特定できることを特徴とする第14の本発明のダウンロード方法である。
【0045】
第16の本発明は、
前記サーバに格納された前記ユーザ初回登録用のコンテンツと前記視聴用のコンテンツの両者、または、どちらか一方は、暗号化された暗号化コンテンツであり、
前記サーバからダウンロードした前記暗号化コンテンツの復号に必要な復号鍵を取得する認証のために必要な端末識別子を前記ダウンロード端末が予め保持し、
前記端末識別子と前記ライセンス情報により、前記暗号化コンテンツを復号するために必要な前記復号鍵を一意に特定し、
前記ユーザ初回登録のためのダウンロード処理において、
前記ダウンロード端末が、前記サーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツのダウンロードを完了すると、
ユーザからの操作指示、入力指示、または、コンテンツ再生指示なしに、前記ダウンロード端末は、前記サーバに、前記端末識別子と、前記ライセンス情報を用いた接続を行い、前記接続によって、前記サーバに前記端末識別子を登録することを特徴とする第13の本発明のダウンロード方法である。
【0046】
第17の本発明は、
ユーザ初回登録用のコンテンツと視聴用のコンテンツとを格納し、ダウンロード端末に配信するサーバであって、
少なくともコンテンツのダウンロード先を示す情報と、前記コンテンツのライセンス情報と、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツとを判別する情報とから構成された制御情報を前記ダウンロード端末に配信することを特徴とするサーバである。
【0047】
第18の本発明は、
少なくとも、ユーザ初回登録時において、
前記制御情報には初期登録セッション情報を格納し、
さらに、前記ダウンロード端末から前記サーバに対して、ユーザ登録のために必要な情報を前記サーバに登録する際の初期登録セッションとして、前記制御情報に格納された前記初期登録セッション情報を用いることを特徴とする第17の本発明のサーバである。
【0048】
第19の本発明は、
前記初期登録セッション情報は、前記制御情報に含まれる前記ライセンス情報に格納されることを特徴とする第18の本発明のサーバである。
【0049】
第20の本発明は、
前記ライセンス情報が、少なくとも、前記ユーザ初回登録時において、前記ダウンロード端末に対して、一意に特定できることを特徴とする第19の本発明のサーバである。
【0050】
第21の本発明は、
ユーザ初回登録用のコンテンツと視聴用のコンテンツとが格納されたサーバと、前記サーバから、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツをダウンロードするダウンロード端末を備えたダウンロードシステムであって、
前記ダウンロード端末は、少なくともコンテンツのダウンロード先を示す情報と、前記コンテンツのライセンス情報と、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツとを判別する情報とから構成された制御情報を前記サーバから取得し、
前記制御情報から、前記ユーザ初回登録用のコンテンツであるときは、ユーザ初回登録のためのダウンロード処理を実行し、
前記制御情報から、前記視聴用のコンテンツであるときは、通常のダウンロード処理を実行することを特徴とするダウンロードシステムである。
【0051】
第22の本発明は、
前記ダウンロード端末は、複数のダウンロード処理を順次実行する機能を有し、
前記制御情報が前記ユーザ初回登録用のコンテンツであることを示す場合には、当該ユーザ登録用のコンテンツのダウンロード処理を、前記視聴用のコンテンツよりも優先的に行うことを特徴とする第21の本発明のダウンロードシステムである。
【0052】
第23の本発明は、
前記ダウンロード端末は、少なくとも、ユーザ初回登録時において、
前記制御情報には初期登録セッション情報を格納し、
さらに、前記ダウンロード端末から前記サーバに対して、ユーザ登録のために必要な情報を前記サーバに登録する際の初期登録セッションとして、前記制御情報に格納された前記初期登録セッション情報を用いることを特徴とする第21の本発明のダウンロードシステムである。
【0053】
第24の本発明は、
前記初期登録セッション情報は、前記制御情報に含まれる前記ライセンス情報に格納されることを特徴とする第23の本発明のダウンロードシステムである。
【0054】
第25の本発明は、
前記ライセンス情報が、少なくとも、前記ユーザ初回登録時において、前記ダウンロード端末に対して、一意に特定できることを特徴とする第24の本発明のダウンロードシステムである。
【0055】
第26の本発明は、
前記サーバに格納された前記ユーザ初回登録用のコンテンツと前記視聴用のコンテンツの両者、または、どちらか一方は、暗号化された暗号化コンテンツであり、
前記サーバからダウンロードした前記暗号化コンテンツの復号に必要な復号鍵を取得する認証のために必要な端末識別子を前記ダウンロード端末が予め保持し、
前記端末識別子と前記ライセンス情報により、前記暗号化コンテンツを復号するために必要な前記復号鍵を一意に特定し、
前記ユーザ初回登録のためのダウンロード処理において、
前記ダウンロード端末が、前記サーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツのダウンロードを完了すると、ユーザからの操作指示、入力指示、または、コンテンツ再生指示なしに、
前記ダウンロード端末は、前記サーバに、前記端末識別子と、前記ライセンス情報を用いた接続を行い、前記接続によって、前記サーバに前記端末識別子を登録することを特徴とする第23の本発明のダウンロードシステムである。
【0056】
第27の本発明は、
前記ダウンロード端末が、前記サーバに前記端末識別子を登録した後、復号鍵を前記サーバから取得し、
前記ダウンロード端末にダウンロードされた前記ユーザ初回登録用のコンテンツを前記復号鍵によって、復号し、再生出力を確認することにより、
前記ダウンロード端末と前記サーバ間の通信路の信頼性を保証することを特徴とする請求項26の本発明のダウンロードシステムである。
【0057】
第28の本発明は、
第11の本発明のダウンロード方法の、前記制御情報を前記サーバから取得するステップと、前記ユーザ初回登録のためのダウンロード処理の実行ステップと、前記通常のダウンロード処理の実行ステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
【0058】
第29の本発明は、 第28の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0059】
本発明によれば、DRMIDの初回登録が実現でき、セキュリティレベルの高いDRMクライアントを用いてDRMIDを登録することができ、ブラウザによるユーザ情報の登録とDRMクライアントを用いたDRMID登録という2ステップにわたる登録手続きをユーザに手間をかけさせずに実現し、ブラウザによるユーザ情報の登録とDRMクライアントを用いたDRMID登録という2ステップにわたる通信を紐付けるセッション情報を提供できるという顕著な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
(実施の形態1)
以下に本発明の実施の形態1について、図1,図2および、図3を参照しながら説明する。本実施の形態1では、図5に示す第1の従来例のダウンロード端末100をダウンロード端末120,第1の従来例のwebサーバ200をwebサーバ210,第1の従来例のコンテンツサーバ220を第1の従来例のコンテンツサーバ230,第1の従来例のDRMサーバ240をDRMサーバ250と置き換えて説明する。
【0061】
図1は、本実施の形態における、制御情報410の構成を示す図である。制御情報410は、コンテンツURL401,DRMサーバURL402,ライセンス情報403,コンテンツ判別情報404から構成される。コンテンツURL401,DRMサーバURL402,ライセンス情報403については、第1の従来例のものと同様であるが、コンテンツ判別情報404は、制御情報410が、ダウンロード端末120のDRMID420をDRMサーバ250に登録するため(以下、初回登録と呼ぶ。)に、webサーバ210からダウンロード端末120に配信されるときに、「0」の値を付与する。
【0062】
また、制御情報410が第1の従来例に示すような、通常のコンテンツのダウンロード予約登録を行うために、webサーバ210からダウンロード端末120に配信されるときに、コンテンツ判別情報404に「1」の値を付与する。ダウンロード端末120は、コンテンツ判別情報404の値により、初回登録時のダウンロード処理と通常のダウンロード処理を切り替える。初回登録時のダウンロード処理の詳細な説明については、後述する。通常のダウンロード処理とは、第1の従来例に示した方法である。
【0063】
図2は、本実施の形態1における、ダウンロード端末120,webサーバ210,コンテンツサーバ230,および、DRMサーバ250の内部を示すブロック図である。まず、図2を用いて、各構成要素の主な機能を説明し、後述の図3の動作・シーケンス図において、各構成要素間の連携した機能を説明する。
【0064】
はじめに、ダウンロード端末120について説明する。ダウンロード端末120は、NW−I/F102,ブラウザ103,情報表示部104,操作入力部105,制御情報取得部108,制御情報判定部109,DL制御部118,コンテンツ取得部111,DRMクライアント112,蓄積部113,コンテンツリスト管理部114,復号機115および、再生部116とから構成される。第1の従来例のダウンロード端末100と同じ機能を有する構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。
【0065】
制御情報判定部109は、制御情報取得部108が取得した制御情報410が、初回登録用コンテンツに関する制御情報か、通常のコンテンツに関する制御情報かを判定し、その判定結果(初回登録用処理か、通常処理)を、DL制御部118に通知する。DL制御部118は、制御情報判定部109から通知された判定結果によって、ダウンロード処理を制御する。DL制御部118は、制御情報判定部109から、通常処理の通知を受信したときは、第1の従来例と同様の処理を行うことを、コンテンツ取得部111および、DRMクライアント112に指示する。他方、DL制御部118は、制御情報判定部109から、初回登録用処理の通知を受信したときは、通常のコンテンツよりも優先してダウンロードを実行させる指示をコンテンツ取得部111に送る。DL制御部118は、コンテンツ取得部111の当該通常コンテンツのダウンロードが完了すると、引き続き、DRMクライアント112に、DRMサーバ250へDRM認証を行うことを指示する。
【0066】
webサーバ210について、説明する。webサーバ210は、HTML配信部201,制御情報配信部203とから構成される。第1の従来例のwebサーバ200と同じ機能を有する構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。制御情報配信部203は、初回登録時には、制御情報410のコンテンツ判別情報404に初回登録用である情報を付与し、また通常の登録時には、制御情報410のコンテンツ判別情報404に通常の登録用である情報を付与する。
【0067】
次に、コンテンツサーバ230について、説明する。コンテンツサーバ230は、コンテンツ配信部221,コンテンツ蓄積部225とから構成される。第1の従来例のコンテンツサーバ220と同じ機能を有する構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。コンテンツ蓄積部225は、初回登録用コンテンツ223と、暗号化コンテンツ224の2種類のコンテンツを管理し、保存する。ここに初回登録用コンテンツとは、DRMIDをダウンロード端末120がDRMサーバ250に登録するために、ダウンロード端末120がダウンロードするためのコンテンツである。
【0068】
初回登録用のコンテンツは、通常のコンテンツよりも、再生時間の短いコンテンツであり、コンテンツ事業者のプロモーションやウェルカム動画などが記録されている。ダウンロード端末120が初回登録用コンテンツ223をダウンロードするシーケンスや動作については、後述する。暗号化コンテンツ224については、第1の従来例と同様である。
【0069】
DRMサーバ250について、説明する。DRMサーバ250は、DRM認証部241,DRMID登録部242,ライセンス情報発行部246,ライセンス情報・DRMID紐付け保存部244,復号鍵配信部245とから構成される。第1の従来例のDRMサーバ240と同じ機能を有する構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。DRMID登録部242は、初回登録に来たダウンロード端末120のDRMIDをライセンス情報・DRMID紐付け保存部244に保存する。ライセンス情報発行部246は、初回登録時には、初回登録要求を行うダウンロード端末120を一意に特定できるライセンス情報を発行し、制御情報配信部203に受け渡す。ライセンス情報発行部246は、通常のコンテンツのダウンロード予約登録時には、第1の従来例と同様の処理を行う。
【0070】
次に、本実施の形態1において、ダウンロード端末120がDRMサーバ250に、DRMID420を登録する初回登録処理における、ダウンロード端末120,webサーバ210,コンテンツサーバ230および、DRMサーバ250の動作と通信シーケンスについて、図3を用いて説明する。図3において、ダウンロード端末120と,webサーバ210,コンテンツサーバ230および、DRMサーバ250は、図2と同一の構成であるので同一の記号で示し、ネットワーク等、一般的な動作しか行わない構成部品は図示を省略する。
【0071】
まず、利用者が、ユーザ初回登録指示320をダウンロード端末120に行い、Webブラウザやその他の通信アプリケーションを用いて、webサーバ210に接続し、端末ID440を含む、ユーザ初回登録要求321を送信する。端末ID440とは、ダウンロード端末120を一意に特定することができる情報を示す。webサーバ210はユーザ初回登録要求321を受信すると、DRMサーバ250に対して、取得した端末ID440を含む、ユーザ初回登録用ライセンス情報要求322を送信する。
【0072】
DRMサーバ250は、ユーザ初回登録用ライセンス情報要求322を受信すると、ステップ323において、ライセンス情報発行部246において、端末ID440を用いて、ダウンロード端末120を一意に特定できるライセンス情報403を生成し、ユーザ初回登録用ライセンス情報発行を行う。ここで、ダウンロード端末120を一意に特定できるライセンス情報を発行することにより、これより後にDRMサーバ250にDRMIDを登録するために接続に来たダウンロード端末が、初回登録に来たダウンロード端末120と同じものであるかを確認できるため、従来技術のところで説明した第4の課題を解決できる。すなわち、ダウンロード端末120を一意に特定できるライセンス情報322は、ユーザ初回登録要求321の通信と、のちの、DRM認証309の通信とを紐付けるセッション情報としての役割を果たす。
【0073】
DRMサーバ250は、ユーザ初回登録用ライセンス情報配信324によって、発行されたライセンス情報403をwebサーバ210に配信する。webサーバ210は、ユーザ初回登録用ライセンス情報配信324を受信すると、制御情報配信部203が、DRMサーバ250がステップ323で発行したライセンス情報403と、コンテンツ判別情報404として初回登録用のコンテンツであることを示す「0」の値とを制御情報410に記載する。そして、webサーバ210は、制御情報410をダウンロード端末120にユーザ初回登録用制御情報配信325を行う。
【0074】
ダウンロード端末120は、ユーザ初回登録用制御情報配信325により、制御情報410を制御情報取得部108にて取得し、蓄積部113に保存する。このとき、ステップ326によって、制御情報判定部109は、取得した制御情報410から、初回登録用の制御情報であるか、通常のコンテンツのダウンロード予約登録用の制御情報であるかを判定する、コンテンツ種別判定を行う。
【0075】
制御情報判定部109において、取得した制御情報410のコンテンツ判別情報404の値が「0」であることから、初回登録用の制御情報であると判定する。すると、ステップ327において、ダウンロード端末120は、最優先してDL処理を行う。これは、ダウンロード端末120にすでにダウンロード予約登録されている通常のコンテンツよりも優先して、制御情報410に対応する初回登録用コンテンツのダウンロード処理をすることである。これにより、通常のコンテンツのダウンロード予約登録をすでに複数行っていても、それらのダウンロードにかかる時間を待つことなく、初回登録用のコンテンツをダウンロードし、DRMIDの登録処理へとスムーズに短い時間で移行することができるという特段の効果がある。
【0076】
他方、ダウンロード端末120がwebサーバ210から、通常のコンテンツに対応する制御情報を取得した場合は、ステップ326によって、通常のコンテンツであると判定し、それ以降の処理は、第1の従来例と同様の処理を行う。
【0077】
ダウンロード端末120がステップ327において最優先してDL処理を実行したあと、初回登録用コンテンツ取得要求328を行い、コンテンツ取得部111は、コンテンツサーバ230のコンテンツ蓄積部225に保存された初回登録用コンテンツ223を、コンテンツ配信部221を通して、初回登録用コンテンツDL実行329により、ダウンロードする。
【0078】
ここで、第1の従来例では、コンテンツDL実行307を完了した後、ユーザによって、コンテンツ選択・再生指示308が行われることにより、DRM認証309を実行するが、本実施の形態1では、初回登録用コンテンツDL実行329が完了した後、ユーザによるコンテンツ選択・再生指示を行うことなく、引き続き、DRM認証309を実行する。これは、ステップ326により、制御情報410から、初回登録用のコンテンツであると判定したため、コンテンツのダウンロードが完了した後、ユーザからの再生指示なく、DRM認証309を行うように、DL制御部118がDRMクライアント112を制御することにより、可能である。これにより、ユーザ初回登録指示320を行ってから、ダウンロードが完了した初回登録用のコンテンツを、ユーザがダウンロード端末120のGUI画面からわざわざ選択し、再生指示を行うという面倒な手続きを削減できることから、従来技術のところで説明した第3の課題が解決できる。
【0079】
DRMサーバ250がダウンロード端末120からDRM認証309によりDRMID420とライセンス情報403を取得する。DRMサーバ250のDRMID登録部242は、取得したライセンス情報403が、ステップ323ユーザ初回登録用ライセンス情報発行によって生成されたライセンス情報403と一致することを確認する。そして、DRMID登録部242は、ステップ331において、ライセンス情報403がダウンロード端末120に一意に割り振られたものであることから、ダウンロード端末120のDRMID420として、ライセンス情報・DRMID紐付け保存部244に、DRMID420を登録する。
【0080】
このように、DRMクライアント112を用いたDRM認証シーケンスにより、DRMIDをダウンロード端末120からDRMサーバ250に登録するため、ブラウザなどのアプリケーションによって、DRMIDを登録するよりも、セキュリティ性能が飛躍的に高くなるため、従来技術のところで説明した第2の課題を解決できる。
【0081】
この後の、復号鍵要求332,復号鍵配信333については、第1の従来例と同様である。ダウンロード端末120は、復号鍵配信333を受信したあと、DRMサーバ250からユーザ初期登録完了通知334を受信する。これにより、ダウンロード端末120のブラウザ103に、ユーザの初回登録が完了したことを、ユーザに対して、表示する。ここで、ダウンロード端末120は、初回登録用のコンテンツの復号鍵を取得していることから、初回登録用のコンテンツの再生が可能である。
【0082】
よって、ユーザは、初回登録用コンテンツが再生できることを確認することにより、ダウンロード端末120、webサーバ210、コンテンツサーバ230,DRMサーバ250の一連の動作およびシーケンスが正常に機能していることを、DRMIDの初回登録時に確認することができ、さらに、通信路の信頼性の保証にもなるという特段の効果がある。このように、図3で示すようなシーケンスによって、DRMIDを登録できるため、従来技術のところで説明した第1の課題を解決できる。
【0083】
以上のように、本実施の形態1で、従来技術で説明した第1〜第4の課題を同時に解決できる。
【0084】
なお、本実施の形態1において、webサーバ210,コンテンツサーバ230,DRMサーバ250と区別した表記を行っているが、これらのサーバは独立したサーバではなく、すべてをあわせて一つのサーバとして機能させてもかまわない。
【0085】
また、本発明の実施の形態1において、ダウンロード端末は、初回登録用コンテンツのダウンロードや、復号鍵の取得を行っているが、これらの処理を行わず、制御情報410を取得した後、DRM認証330に移ってもかまわない。これにより、初回登録用コンテンツをダウンロードする時間を節約できるという効果がある。
【0086】
また、本発明の実施の形態1において、制御情報410にコンテンツ判別情報404を記載することにより、ダウンロード端末は、初回登録のダウンロード処理と通常のダウンロード処理を切り替えているが、もともと制御情報に含まれる情報の一部を特殊な形にすることにより、初回登録用コンテンツか通常のコンテンツかを区別してもかまわない。もともと制御情報に含まれる情報の一部を特殊な形にするとは、例えば、ライセンス情報の上位4ビットをすべて0にするなどである。これにより、もともとある制御情報の形式を変更することなく、本発明を実現できるという効果がある。
【0087】
また、本発明の実施の形態1において、ダウンロード端末で初回登録用コンテンツの再生を確認するとしたが、ダウンロード端末がダウンロードした初回登録用コンテンツをチェックサムのような機能を用いることにより、自動的に検査してもかまわない。これにより、ユーザが再生指示を行わなくても、ダウンロード端末120、webサーバ210、コンテンツサーバ230,DRMサーバ250の一連の動作およびシーケンスが正常に機能していることを確認できるという効果がある。
【0088】
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2について、図4を参照しながら説明する。
図4は、ダウンロード端末120,ポータル・認証サーバ500,事業者サーバ501によるDRMIDの初回登録に関する動作・シーケンスを示す。
【0089】
ポータル・認証サーバ500は、実施の形態1におけるDRMサーバ250の機能を持ち、また、ダウンロード端末120とのポータル認証機能を有する。ダウンロード端末120は、ポータル・認証サーバ500を必ず介して、事業者サーバ501に接続できるものとする。事業者サーバ501は、実施の形態1におけるwebサーバ210,コンテンツサーバ230の機能を持ち、また、ユーザIDと端末IDを紐付けて管理する機能を有する。
【0090】
ここで、ユーザIDとは、事業者サーバ501が、例えば、携帯電話などから、ポータル・認証サーバ500を介さず、直接接続され、何らかの機能を提供する際、その携帯電話がサービス登録されたものかどうかを識別する情報である。本発明の実施の形態2では、事業者サーバ501は、DRMサーバ機能を有さないため、DRMIDの登録および、管理は不可能である。よって、事業者サーバ501で、ユーザIDと端末IDを紐付けることにより、携帯電話からコンテンツのダウンロード予約登録を事業者サーバ501に要求し、事業者サーバ501は、この携帯電話のユーザIDに紐付けられた端末IDのダウンロード端末に、コンテンツを配信するといったサービスの提供が可能である。
【0091】
まず、利用者は、事業者へ接続指示510により、ダウンロード端末120とポータル・認証サーバ500間で、ポータル認証511を行う。このとき、ダウンロード端末120の端末ID440がポータル・認証サーバ500に送信される。これが終わると、引き続き、ダウンロード端末120と事業者サーバ501との間で、ユーザ認証512を行う。そして、事業者サーバ501は端末ID440を取得する。このとき、事業者サーバ501は、ダウンロード端末120もしくは、ポータル・認証サーバ500のどちらから端末ID440を取得しても、かまわない。
【0092】
ここからの、ユーザ初回登録指示513,ユーザ初回登録要求514,ユーザ初回登録用ライセンス情報要求515,ユーザ初回登録用ライセンス情報発行516,ユーザ初回登録用ライセンス情報配信517,ユーザ初回登録用制御情報配信518,コンテンツ種別判定519,最優先してDL処理520,初回登録用コンテンツ取得要求521,初回登録用コンテンツDL実行522,DRM認証523,DRMID登録524,復号鍵配信525のシーケンスは、本発明の実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0093】
DRMID登録完了通知526をポータル・認証サーバ500から事業者サーバ501に送信する。これにより、事業者サーバ501は、ステップ527による、ユーザIDと端末ID紐付けを行う。これは、ポータル・認証サーバ500でダウンロード端末120のDRMID登録が完了しなければ、事業者サーバ501は、コンテンツのダウンロードサービスを提供できないため、DRMID登録完了通知526を取得し、ユーザIDと端末ID紐付けを行う。
【0094】
初回登録用コンテンツ視聴誘導528によって、事業者サーバ501は、ダウンロード端末120に初回登録用コンテンツの視聴を促し、ダウンロード端末120での再生を確認することで、ユーザの初期登録が完了したことをユーザに対して、知らせる。
【0095】
本実施の形態2では、事業者サーバ501がDRMサーバ250の機能を持たない場合であっても、DRMサーバ250の機能を持つポータル・認証サーバ500と連携することで、従来技術のところで説明した第1〜第4の課題を同時に解決することができる。また、事業者サーバ501は、ユーザIDと端末IDの紐付けを行うことで、前述したように、携帯電話からダウンロード予約し、ダウンロード端末にコンテンツをダウンロードさせるといったサービスを提供することができるという特段の効果がある。
【0096】
なお、本発明のプログラムは、ダウンロード方法の全部又は一部のステップの動作をコンピュータにより実行させるプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0097】
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明のダウンロード方法の全部又は一部のステップの全部又は一部の動作をコンピュータにより実行させるプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体である。
【0098】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0099】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等の伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0100】
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0101】
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明によれば、ネットワーク経由で映像や音声コンテンツをダウンロードし、視聴期限を限って再生を許可するコンテンツレンタルサービスを実現できる。その際、DRMIDの初回登録を高いセキュリティレベルで実現し、かつ、初回登録手続きをユーザに手間をかけさせずに実現し、かつ、ユーザ情報の登録とDRMID登録という2ステップにわたる通信を、紐付けることができるなど、多くの顕著な効果を持ち、映画や音楽等のコンテンツ配信を行うサーバから、PC、AV機器、携帯やポータブル機器にネットワーク経由でコンテンツをダウンロードするサービスなどに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の実施の形態1の制御情報のデータ構造図
【図2】本発明の実施の形態1のダウンロード端末,webサーバ,コンテンツサーバ,DRMサーバのブロック図
【図3】本発明の実施の形態1のサーバなどの間の通信シーケンス図
【図4】本発明の実施の形態2のサーバなどの間の通信シーケンス図
【図5】第1の従来例のレンタルシステム構成図
【図6】第1の従来例のダウンロード端末,webサーバ,コンテンツサーバ,DRMサーバのブロック図
【図7】第1の従来例の制御情報のデータ構造図
【図8】第1の従来例のサーバなどの間のシーケンス図
【図9】第2の従来例のサーバなどの間のシーケンス図
【符号の説明】
【0104】
100 ダウンロード端末
101 ルータ
102 ネットワークI/F
103 ブラウザ
104 情報表示部
105 操作入力部
106 情報表示
107 操作入力
108 制御情報取得部
109 制御情報判定部
110 DL制御部
111 コンテンツ取得部
112 DRMクライアント
113 蓄積部
114 コンテンツ管理部
115 復号機
116 再生部
117 再生出力
118 DL制御部
120 ダウンロード端末
150 ネットワーク
200 webサーバ
201 HTML配信部
202 制御情報配信部
203 制御情報配信部
220 コンテンツサーバ
221 コンテンツ配信部
222 コンテンツ蓄積部
223 初回登録用コンテンツ
224 暗号化コンテンツ
225 コンテンツ蓄積部
240 DRMサーバ
241 DRM認証部
242 DRMID登録部
243 ライセンス情報発行部
244 ライセンス情報・DRMID紐付け保存部
245 復号鍵配信部
300 コンテンツ購入・DL登録指示
301 コンテンツ購入・DL登録要求
302 ライセンス情報発行要求
303 ライセンス情報発行
304 ライセンス情報配信
305 制御情報配信
306 コンテンツ取得要求
307 コンテンツDL実行
308 コンテンツ選択・再生指示
309 DRM認証
310 復号鍵要求
311 ライセンス判定
312 復号鍵配信
313 コンテンツ再生
320 ユーザ初回登録指示
321 ユーザ初回登録要求
322 ユーザ初回登録用ライセンス情報要求
323 ユーザ初回登録用ライセンス情報発行
324 ユーザ初回登録用ライセンス情報配信
325 ユーザ初回登録用制御情報配信
326 コンテンツ種別判定
327 最優先してDL処理
328 初回登録用コンテンツ取得要求
329 初回登録用コンテンツDL実行
330 DRM認証
331 DRMID登録
332 復号鍵要求
333 復号鍵配信
334 ユーザ初期登録完了通知
340 初回アクセス
341 初回アクセスと判定
342 登録情報要求
343 登録情報入力
344 登録情報送信
345 ユーザ登録実行
400 制御情報
401 コンテンツURL
402 DRMサーバURL
403 ライセンス情報
404 コンテンツ判別情報
410 制御情報
420 DRMID
421 暗号化コンテンツ
422 復号鍵
440 端末ID


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ初回登録用のコンテンツと視聴用のコンテンツとが格納されたサーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツをダウンロードするダウンロード端末であって、
少なくともコンテンツのダウンロード先を示す情報と、前記コンテンツのライセンス情報と、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツとを判別する情報とから構成された制御情報を前記サーバから取得し、
前記制御情報から、前記ユーザ初回登録用のコンテンツであるときは、ユーザ初回登録のためのダウンロード処理を実行し、
前記制御情報から、前記視聴用のコンテンツであるときは、通常のダウンロード処理を実行することを特徴とするダウンロード端末。
【請求項2】
前記ダウンロード端末は、複数のダウンロード処理を順次実行する機能を有し、
前記制御情報が前記ユーザ初回登録用のコンテンツであることを示す場合には、当該ユーザ登録用のコンテンツのダウンロード処理を、前記視聴用のコンテンツよりも優先的に行うことを特徴とする請求項1記載のダウンロード端末。
【請求項3】
前記ダウンロード端末において、
少なくとも、ユーザ初回登録時において、
前記制御情報には初期登録セッション情報を格納し、
さらに、前記ダウンロード端末から前記サーバに対して、ユーザ登録のために必要な情報を前記サーバに登録する際の初期登録セッションとして、前記制御情報に格納された前記初期登録セッション情報を用いることを特徴とする請求項1記載のダウンロード端末。
【請求項4】
前記初期登録セッション情報は、前記制御情報に含まれる前記ライセンス情報に格納されることを特徴とする請求項3記載のダウンロード端末。
【請求項5】
前記ライセンス情報が、少なくとも、前記ユーザ初回登録時において、前記ダウンロード端末に対して、一意に特定できることを特徴とする請求項4記載のダウンロード端末。
【請求項6】
前記サーバに格納された前記ユーザ初回登録用のコンテンツと前記視聴用のコンテンツの両者、または、どちらか一方は、暗号化された暗号化コンテンツであることを特徴とする請求項3記載のダウンロード端末。
【請求項7】
前記サーバからダウンロードした前記暗号化コンテンツの復号に必要な復号鍵を取得する認証のために必要な端末識別子を予め保持することを特徴とする請求項6記載のダウンロード端末。
【請求項8】
前記端末識別子と前記ライセンス情報により、前記暗号化コンテンツを復号するために必要な前記復号鍵を一意に特定することを特徴とする請求項7記載のダウンロード端末。
【請求項9】
前記ユーザ初回登録のためのダウンロード処理において、
前記ダウンロード端末が、前記サーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツのダウンロードを完了すると、
ユーザからの操作指示、入力指示、または、コンテンツ再生指示なしに、
前記ダウンロード端末は、前記サーバに、前記端末識別子と、前記ライセンス情報を用いた接続を行い、前記接続によって、前記サーバに前記端末識別子を登録することを特徴とする請求項7記載のダウンロード端末。
【請求項10】
前記ダウンロード端末が、前記サーバに前記端末識別子を登録した後、
前記復号鍵を前記サーバから取得し、
前記ダウンロード端末にダウンロードされた前記ユーザ初回登録用のコンテンツを前記復号鍵によって、復号し、再生出力を確認することにより、
前記ダウンロード端末と前記サーバ間の通信路の信頼性を保証することを特徴とする請求項7記載のダウンロード端末。
【請求項11】
ユーザ初回登録用のコンテンツと視聴用のコンテンツとが格納されたサーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツをダウンロード端末へダウンロードするダウンロード方法において、
少なくともコンテンツのダウンロード先を示す情報と、前記コンテンツのライセンス情報と、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツとを判別する情報とから構成された制御情報を前記サーバから取得し、
前記制御情報から、ユーザ初回登録用のコンテンツであるときは、ユーザ初回登録のためのダウンロード処理を実行し、
前記制御情報から、視聴用のコンテンツであるときは、通常のダウンロード処理を実行することを特徴とするダウンロード方法。
【請求項12】
複数のダウンロード処理を順次実行する機能を有する前記ダウンロード方法であって、
前記制御情報がユーザ初回登録用のコンテンツであることを示す場合には、当該ユーザ登録用のコンテンツのダウンロード処理を、視聴用のコンテンツよりも優先的に行うことを特徴とする請求項11記載のダウンロード方法。
【請求項13】
前記ダウンロード方法において、
少なくとも、ユーザ初回登録時において、
前記制御情報には初期登録セッション情報を格納し、
さらに、前記ダウンロード端末から前記サーバに対して、ユーザ登録のために必要な情報を前記サーバに登録する際の初期登録セッションとして、前記制御情報に格納された前記初期登録セッション情報を用いることを特徴とする請求項11記載のダウンロード方法。
【請求項14】
前記初期登録セッション情報は、前記制御情報に含まれる前記ライセンス情報に格納されることを特徴とする請求項13記載のダウンロード方法。
【請求項15】
前記ライセンス情報が、少なくとも、前記ユーザ初回登録時において、前記ダウンロード端末に対して、一意に特定できることを特徴とする請求項14記載のダウンロード方法。
【請求項16】
前記サーバに格納された前記ユーザ初回登録用のコンテンツと前記視聴用のコンテンツの両者、または、どちらか一方は、暗号化された暗号化コンテンツであり、
前記サーバからダウンロードした前記暗号化コンテンツの復号に必要な復号鍵を取得する認証のために必要な端末識別子を前記ダウンロード端末が予め保持し、
前記端末識別子と前記ライセンス情報により、前記暗号化コンテンツを復号するために必要な前記復号鍵を一意に特定し、
前記ユーザ初回登録のためのダウンロード処理において、
前記ダウンロード端末が、前記サーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツのダウンロードを完了すると、
ユーザからの操作指示、入力指示、または、コンテンツ再生指示なしに、前記ダウンロード端末は、前記サーバに、前記端末識別子と、前記ライセンス情報を用いた接続を行い、前記接続によって、前記サーバに前記端末識別子を登録することを特徴とする請求項13記載のダウンロード方法。
【請求項17】
ユーザ初回登録用のコンテンツと視聴用のコンテンツとを格納し、ダウンロード端末に配信するサーバであって、
少なくともコンテンツのダウンロード先を示す情報と、前記コンテンツのライセンス情報と、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツとを判別する情報とから構成された制御情報を前記ダウンロード端末に配信することを特徴とするサーバ。
【請求項18】
少なくとも、ユーザ初回登録時において、
前記制御情報には初期登録セッション情報を格納し、
さらに、前記ダウンロード端末から前記サーバに対して、ユーザ登録のために必要な情報を前記サーバに登録する際の初期登録セッションとして、前記制御情報に格納された前記初期登録セッション情報を用いることを特徴とする請求項17記載のサーバ。
【請求項19】
前記初期登録セッション情報は、前記制御情報に含まれる前記ライセンス情報に格納されることを特徴とする請求項18記載のサーバ。
【請求項20】
前記ライセンス情報が、少なくとも、前記ユーザ初回登録時において、前記ダウンロード端末に対して、一意に特定できることを特徴とする請求項19記載のサーバ。
【請求項21】
ユーザ初回登録用のコンテンツと視聴用のコンテンツとが格納されたサーバと、前記サーバから、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツをダウンロードするダウンロード端末を備えたダウンロードシステムであって、
前記ダウンロード端末は、少なくともコンテンツのダウンロード先を示す情報と、前記コンテンツのライセンス情報と、前記ユーザ初回登録用のコンテンツまたは前記視聴用のコンテンツとを判別する情報とから構成された制御情報を前記サーバから取得し、
前記制御情報から、前記ユーザ初回登録用のコンテンツであるときは、ユーザ初回登録のためのダウンロード処理を実行し、
前記制御情報から、前記視聴用のコンテンツであるときは、通常のダウンロード処理を実行することを特徴とするダウンロードシステム。
【請求項22】
前記ダウンロード端末は、複数のダウンロード処理を順次実行する機能を有し、
前記制御情報が前記ユーザ初回登録用のコンテンツであることを示す場合には、当該ユーザ登録用のコンテンツのダウンロード処理を、前記視聴用のコンテンツよりも優先的に行うことを特徴とする請求項21記載のダウンロードシステム。
【請求項23】
前記ダウンロード端末は、少なくとも、ユーザ初回登録時において、
前記制御情報には初期登録セッション情報を格納し、
さらに、前記ダウンロード端末から前記サーバに対して、ユーザ登録のために必要な情報を前記サーバに登録する際の初期登録セッションとして、前記制御情報に格納された前記初期登録セッション情報を用いることを特徴とする請求項21記載のダウンロードシステム。
【請求項24】
前記初期登録セッション情報は、前記制御情報に含まれる前記ライセンス情報に格納されることを特徴とする請求項23記載のダウンロードシステム。
【請求項25】
前記ライセンス情報が、少なくとも、前記ユーザ初回登録時において、前記ダウンロード端末に対して、一意に特定できることを特徴とする請求項24記載のダウンロードシステム。
【請求項26】
前記サーバに格納された前記ユーザ初回登録用のコンテンツと前記視聴用のコンテンツの両者、または、どちらか一方は、暗号化された暗号化コンテンツであり、
前記サーバからダウンロードした前記暗号化コンテンツの復号に必要な復号鍵を取得する認証のために必要な端末識別子を前記ダウンロード端末が予め保持し、
前記端末識別子と前記ライセンス情報により、前記暗号化コンテンツを復号するために必要な前記復号鍵を一意に特定し、
前記ユーザ初回登録のためのダウンロード処理において、
前記ダウンロード端末が、前記サーバから前記ユーザ初回登録用のコンテンツのダウンロードを完了すると、ユーザからの操作指示、入力指示、または、コンテンツ再生指示なしに、
前記ダウンロード端末は、前記サーバに、前記端末識別子と、前記ライセンス情報を用いた接続を行い、前記接続によって、前記サーバに前記端末識別子を登録することを特徴とする請求項23記載のダウンロードシステム。
【請求項27】
前記ダウンロード端末が、前記サーバに前記端末識別子を登録した後、復号鍵を前記サーバから取得し、
前記ダウンロード端末にダウンロードされた前記ユーザ初回登録用のコンテンツを前記復号鍵によって、復号し、再生出力を確認することにより、
前記ダウンロード端末と前記サーバ間の通信路の信頼性を保証することを特徴とする請求項26記載のダウンロードシステム。
【請求項28】
請求項11に記載のダウンロード方法の、前記制御情報を前記サーバから取得するステップと、前記ユーザ初回登録のためのダウンロード処理の実行ステップと、前記通常のダウンロード処理の実行ステップとをコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項29】
請求項28に記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−140050(P2009−140050A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−313220(P2007−313220)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】