説明

テストハンドラーのバッファトレイピッチを調節する方法及び装置

【課題】半導体装置のテストのためのテストハンドターで半導体装置の移送速度を増加させることができるバッファトレイのピッチ調節方法を提供する。
【解決手段】半導体装置を収納するための多数対の単位バッファトレイを含むバッファトレイのピッチ調節方法において、単位バッファトレイ対間の第1ピッチは第1駆動部110によって調節され、単位バッファトレイの対内で第1単位バッファトレイと第2単位バッファトレイとの間の第2ピッチは第2駆動部140によって調節されることができる。半導体装置は、テストハンドラーのテストトレイとカストマートレイとの間でピッチが調節されたバッファトレイを経由して移送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置をテストするための装置に関する。より詳細には、半導体装置をテストするためのテストハンドターで半導体装置を収納するバッファトレイに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、揮発性又は不揮発性メモリ装置、システムLSI(Large−Scale integration)回路素子のような半導体装置は、多様なテスト過程を通じて動作特性が検査された後に出荷される。
【0003】
テストハンドターは、前記半導体装置を検査するために、前記半導体装置をテストチャンバーに移送する。特に、前記半導体装置は、カストマートレイからバッファトレイを経由してテストトレイに移送され、前記テストチャンバーで検査された半導体装置は、テストトレイからバッファトレイを経由してカストマートレイに移送される。
【0004】
テストハンドターは、前記トレイ間で半導体装置を移送するためのピッカーシステムを具備することができる。前記ピッカーシステムに関する例は、特許文献1、特許文献2、特許文献3等に開示されている。
【特許文献1】米国特許第6761526号
【特許文献2】米国特許第7000648号
【特許文献3】米国特許第7023197号
【0005】
最近、半導体装置を移送するのに所要される時間を短縮させるために、前記ピッカーシステムは多数のピッカーを使用している。又、前記ピッカーシステムは、前記ピッカー間のピッチをカストマートレイとテストトレイのピッチと同様に調節するために、ピッチ調節装置を含むことができる。しかし、ピッカーの数量が増加されるほど、ピッチ調節装置の重量が増加するので、半導体装置の移送速度を増加させるのには限界がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のような問題点を解決するための本発明の第1目的は、半導体装置のテストのためのテストハンドターで半導体装置の移送速度を増加させることができるバッファトレイのピッチ調節方法を提供することにある。
【0007】
本発明の第2目的は、前述したようなバッファトレイのピッチ調節方法を行うのに適合な装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記第1目的を達成するための本発明の一側面によるバッファトレイのピッチ調節方法によると、バッファトレイは、半導体装置を収納するための多数対の単位バッファトレイを含むことができる。前記バッファトレイのピッチは、前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチを調節し、前記単位バッファトレイの対内で第1単位バッファトレイと第2単位バッファトレイとの間の第2ピッチを調節することにより調節されることができる。
【0009】
本発明の一実施例によると、前記第1ピッチは、前記バッファトレイの中央地点を基準として両側に配置される単位バッファトレイの少なくとも1つの第1対と少なくとも1つの第2対を互いに逆方向に移動させることにより調節されることができる。
【0010】
本発明の一実施例によると、前記第1ピッチは、前記バッファトレイの中央地点に隣接する単位バッファトレイの対を基準として両側に配置される単位バッファトレイの少なくとも1つの第1対と少なくとも1つの第2対を互いに逆方向に移動させることにより、調節されることができる。
【0011】
本発明の一実施例によると、前記第1ピッチは、最外側単位バッファトレイの対を基準として残り少なくとも1つの単位バッファトレイの対を移動させることにより、調節されることができる。
【0012】
本発明の一実施例によると、前記第2ピッチは、前記第1単位バッファトレイに対して前記第2単位バッファトレイを相対的に移動させることにより、調節されることができる。
【0013】
前記第2目的を達成するための本発明の他の側面によると、半導体装置を収納するための多数対の単位バッファトレイを含むバッファトレイのピッチ調節装置は、前記単位バッファトレイの対と連結され前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチを調節するための第1駆動部と、前記単位バッファトレイの対と連結され前記単位バッファトレイの対内で第1単位バッファトレイと第2単位バッファトレイとの間の第2ピッチを調節するための第2駆動部と、を含むことができる。
【0014】
本発明の一実施例によると、前記第1駆動部は、前記多数対の単位バッファトレイと連結された多数のラックギアと、前記ラックギアと結合される少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと、前記ギアボックスと連結され回転力を提供するモーターユニットと、を含むことができ、前記ラックギアは、前記バッファトレイの中央地点を基準として両側に配置される単位バッファトレイの少なくとも1つの第1対及び少なくとも1つの第2対を互いに逆方向に移動させるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることができる。
【0015】
本発明の一実施例によると、前記ギアボックスは、前記モーターユニットの駆動軸に連結された駆動ギアと、前記駆動軸に連結され前記駆動ギアより小さいピッチ円を有し、互いに向かい合う第1ラックギア及び第2ラックギアと結合された第1ピニオンギアと、前記駆動ギアと結合され前記駆動ギアによって回転して前記駆動ギアより小さいピッチ円を有し、互いに向かい合う第3ラックギア及び第4ラックギアと結合された第2ピニオンギアと、を含むことができる。
【0016】
本発明の一実施例によると、前記ピッチ調節装置は、ベースプレートを更に含むことができ、前記第1駆動部と第2駆動部は、前記ベースプレート上に配置されることができる。
【0017】
本発明の一実施例によると、前記ラックギア及び前記ギアボックスは、前記ベースプレートの上部面上に配置されることができ、前記モーターユニットは、前記ベースプレートの下部面上に配置されることができ、前記モーターユニットと前記ギアボックスは前記ベースプレートを通じて連結されることができる。
【0018】
本発明の一実施例によると、前記ラックギアと前記多数対の単位バッファトレイの対は、前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に延長する多数のサポートによって連結されることができる。
【0019】
本発明の一実施例によると、前記第1駆動部は、多数のラックギアと、前記ラックギアと結合される少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと、前記ギアボックスと連結され回転力を提供するモーターユニットと、を含むことができ、前記ラックギアは、前記バッファトレイの中央部位に対応する単位バッファトレイの対を基準として両側に配置される単位バッファトレイの少なくとも1つの第1対及び少なくとも1つの第2対と連結されることができ、前記両側に配置される単位バッファトレイの第1及び第2対を互いに逆方向に移動させるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることができる。
【0020】
本発明の一実施例によると、前記第1駆動部は、多数のラックギアと、前記ラックギアと結合される多数の出力ギアを含むギアボックスと、前記ギアボックスと連結され回転力を提供するモーターユニットと、を含むことができ、前記ラックギアは、最外側単位バッファトレイの対を除いた残り単位バッファトレイの対に連結されることができ、前記残り単位バッファトレイの対を前記バッファトレイのピッチ方向に移動させるように前記出力ギアに結合されることができる。
【0021】
本発明の一実施例によると、前記バッファトレイは、2対の単位バッファトレイを含むことができ、前記第1駆動部は、ラックギアと、前記ラックギアと結合される出力ギアを含むギアボックスと、前記ギアボックスと連結され回転力を提供するモーターユニットと、を含むことができる。前記ラックギアは、前記第1ピッチを調節するために、前記2対の単位バッファトレイのうちの1つと連結されることができる。
【0022】
本発明の一実施例によると、前記ピッチ調節装置は、前記第1単位バッファトレイと連結された第1リンクと、前記第2単位バッファトレイ及び前記第1リンクと連結された第2リンクと、を更に含むことができ、前記第1駆動部は、前記第1単位バッファトレイ又は第2単位バッファトレイに連結されることができる。
【0023】
本発明の一実施例によると、前記第1及び第2単位バッファトレイは、前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に延長する多数のサポートによって前記第1及び第2リンクと連結されることができる。
【0024】
本発明の一実施例によると、前記第2駆動部は前記第1リンク又は第2リンクに連結されることができ、前記第1単位バッファトレイ及び前記第2単位バッファトレイの間で相対的な運動を発生させるために、前記第1リンク又は第2リンクに駆動力を印加することができる。
【0025】
本発明の一実施例によると、前記ピッチ調節装置は、前記第1単位バッファトレイ及び前記第2単位バッファトレイを前記バッファトレイのピッチ方向に案内する少なくとも1つのガイド部材を更に含むことができる。
【0026】
本発明の一実施例によると、前記ピッチ調節装置は、前記バッファトレイのピッチ方向に延長し、前記第2駆動部によって前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に移動可能に配置され、前記第2駆動部及び前記第1リンク又は第2リンク間の連結部位を前記バッファトレイのピッチ方向に案内するガイド部材を更に含むことができる。又、前記ピッチ調節装置は、前記ガイド部材の両側端部と連結され前記ガイド部材を前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に案内するための第2ガイド部材を更に含むことができる。
【0027】
本発明の一実施例によると、それぞれの第1及び第2単位バッファトレイは、前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に配置され前記半導体装置を収納するための多数のソケットを有することができ、前記第1及び第2単位バッファトレイは前記バッファトレイのピッチ方向に配置されることができる。
【0028】
前記第2目的を達成するための本発明の更に他の側面によると、半導体装置を収納するための単位バッファトレイを含むバッファトレイのピッチ調節装置は、回転力を発生させるモーターユニットと、前記モーターユニットと連結され少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと、前記単位バッファトレイのうち、少なくとも1つと連結され前記単位バッファトレイ間のピッチを調節するために、前記少なくとも1つの出力ギアと連結される少なくとも1つのラックギアと、を含むことができる。
【0029】
本発明の一実施例によると、それぞれの単位バッファトレイは、前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に少なくとも1つの列を有するように配置され、前記半導体装置を収納するための多数のソケットを有することができ、前記単位バッファトレイは、前記バッファトレイのピッチ方向に配置されることができる。
【0030】
本発明の一実施例によると、前記バッファトレイは偶数個の単位バッファトレイを含むことができ、多数のラックギアが前記バッファトレイの中央地点を基準として両側に配置される少なくとも1つの第1単位バッファトレイ及び少なくとも1つの第2単位バッファトレイと連結され、前記第1及び第2単位バッファトレイが互いに逆方向に移動されるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることができる。
【0031】
本発明の一実施例によると、前記バッファトレイは奇数個の単位バッファトレイを含むことができ、多数のラックギアが中央の単位バッファトレイを基準として両側に配置される少なくとも1つの第1単位バッファトレイ及び少なくとも1つの第2単位バッファトレイと連結されることができる。前記多数のラックギアは、前記両側に配置される第1及び第2単位バッファトレイが互いに逆方向に移動されるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることができる。
【0032】
本発明の一実施例によると、前記少なくとも1つのラックギアは、最外側単位バッファトレイを除いた少なくとも1つの残り単位バッファトレイに連結されることができ、前記残り単位バッファトレイが前記バッファトレイのピッチ方向に移動されるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることができる。
【発明の効果】
【0033】
前述したような本発明の実施例によると、前記バッファトレイのピッチは、前記第1駆動部及び第2駆動部によってテストトレイ又はカストマートレイのピッチと同様に調節されることができる。
【0034】
従って、半導体装置を移送する間、ピッカーシステムのピッチを調節する必要がないので、前記半導体装置の移送に所要される時間が短縮されることができる。又、ピッカーのピッチを調節するための別途の装置が必要ではないので、前記ピッカーシステムの重量を減少させることができ、これによってテストハンドラーの安定性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明による実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
図1は、本発明の第1実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための斜視図で、図2は、バッファトレイを説明するための概略的な平面図である。
【0037】
図1及び図2を参照すると、本発明の第1実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置100は、半導体装置をテストするためのテストハンドターに適用されることができる。特に、前記ピッチ調節装置100は、前記バッファトレイ10のピッチをテストトレイ(図示せず)又はカストマートレイ(図示せず)のピッチと同様に調節するために使用されることができる。
【0038】
前記バッファトレイ10は、多数対の単位バッファトレイ12を含むことができ、それぞれの単位バッファトレイの対12は、第1単位バッファトレイ12aと第2単位バッファトレイ12bを含むことができる。例えば、前記バッファトレイ10は、4つの単位バッファトレイの対12を含むことができる。
【0039】
前記第1及び第2単位バッファトレイ12a、12bのそれぞれは一列に配置され、半導体装置を収納するための多数のソケット14を有することができ、互いに平行に配列されることができる。例えば、前記第1及び第2単位バッファトレイ12a、12bのそれぞれは8つのソケット14を有することができる。しかし、前記第1及び第2単位バッファトレイ12a、12bのソケット14の数量は必要によって多様に変更されることができる。ここで、前記多数対の単位バッファトレイ12は、前記第1及び第2単位バッファトレイ12a、12bの延長方向、即ち、列方向(Y軸方向)に対して垂直である行方向(X軸方向)に配列されることができる。
【0040】
前記第1及び第2単位バッファトレイ12a、12bは、第1サポート102a及び第2サポート102b上にそれぞれ配置されることができる。前記第1及び第2サポート102a、102bは、前記第1及び第2単位バッファトレイ12a、12bの下で前記列方向にそれぞれ延長することができる。
【0041】
前記第1サポート102aの端部には第1リンク104aが連結されており、前記第2サポート102bの端部には、第2リンク104bが連結されている。前記第2リンク104bは、前記第1リンク104aに連結されている。図示されたように、前記第2リンク104bは、前記第1リンク104aの中央部位に連結されることができる。しかし、前記とは異なり、前記第1リンク104aの端部と前記第2リンク104bの端部が互いに連結されることもでき、前記第1リンク104aの端部が前記第2リンク104bの中央部位に連結されることもできる。
【0042】
前記ピッチ調節装置100は、前記バッファトレイ10の行方向にピッチを調節するための第1駆動部110及び第2駆動部140を含むことができる。特に、前記ピッチ調節装置100は、前記単位バッファトレイの対12間の第1ピッチp1を調節するための第1駆動部110と前記単位バッファトレイの対12内で第1及び第2単位バッファトレイ12a、12b間の第2ピッチp2を調節するための第2駆動部140を含むことができる。前記第1及び第2駆動部110、140は、ベースプレート106上に配置されることができる。
【0043】
図3は、図1に図示された第1駆動部のギアボックスを説明するための平面図で、図4は、図1に図示された第1駆動部のギアボックスを説明するための斜視図で、図5は、図1に図示された第1駆動部の第1モーターユニットを説明するための底面図である。
【0044】
図3乃至図5を参照すると、前記第1駆動部110は、前記ベースプレート106の上部面上で回転可能に配置される少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックス112と、前記出力ギアに結合される多数のラックギア120、及び前記ギアボックス112と連結され回転力を提供する第1モーターユニット122を含むことができる。
【0045】
例えば、前記ベースプレート106の上部面上には4つのラックギア120が配置され、前記4つのラックギア120は、前記出力ギアとして機能する2つのピニオンギア114に結合されることができる。特に、第1ピニオンギア114aは、前記第1モーターユニット122の駆動軸124に連結されることができ、前記第1ピニオンギア114aには、第1ラックギア120aと第2ラックギア120bが互いに向かい合うように結合されている。又、第2ピニオンギア114bは、前記第1モーターユニット122の駆動軸124に連結された駆動ギア116と結合され、前記第2ピニオンギア114bには第3ラックギア120cと第4ラックギア120dが互いに向かい合うように結合されている。
【0046】
図6乃至図8は、図1に図示されたバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための平面図である。
【0047】
図6及び図7を参照すると、前記第1ラックギア120a及び第2ラックギア120bは、内側の単位バッファトレイの対12と第1及び第2サポート102a、102bを通じて連結されることができ、前記第3ラックギア120c及び第4ラックギア120dは、第1及び第2サポート102a、102bを通じて外側の単位バッファトレイの対12と結合されることができる。特に、図6及び図7において、バッファトレイ10の左側に配置された第1単位バッファトレイの対12は、第1及び第4ラックギア120a、120dと連結されることができ、図6及び図7でバッファトレイ10の右側に配置された前記第2単位バッファトレイの対12は、第2及び第3ラックギア120b、120cと連結されることができる。従って、前記第1及び第2単位バッファトレイの対12は、図7に示すように、前記第1及び第2ピニオンギア114a、114bの回転によって、前記バッファトレイ10の中央地点を基準として互いに逆方向にそれぞれ移動することができる。
【0048】
図示されたように、前記第1、第2、第3、及び第4ラックギア120a、120b、120c、120dは、第1サポート102aを通じて第1単位バッファトレイ12aに連結されることができる。しかし、前記第1、第2、第3、及び第4ラックギア120a、120b、120c、120dは、第2サポート102bを通じて第2単位バッファトレイ12bに連結されることもできる。
【0049】
一方、図示されていないが、前記第1、第2、第3、及び第4ラックギア120a、120b、120c、120dを前記バッファトレイ10の行方向に案内するための多数のガイド部材が前記ベースプレート106上に配置されることができる。
【0050】
前記第1ピニオンギア114aの回転速度と第2ピニオンギア114bの回転速度との間の比は、前記第1単位バッファトレイ12a間の間隔が互いに同じになるように1:3程度に設定されることができる。具体的に、前記第1及び第2ピニオンギア114a、114bは、前記駆動ギア116より小さいピッチ円を有することができる。特に、前記駆動ギア116の直径は、前記第2ピニオンギア114bの直径の3倍程度に設定されることができ、前記第1及び第2ピニオンギア114a、114bは互いに同じ直径を有することができる。結果的に、前記第1及び第2ピニオンギア114a、114bの回転によって前記単位バッファトレイの対12間の第1ピッチp1が調節されることができる。
【0051】
一方、前記第1単位バッファトレイ12aは、前記第1及び第2リンク104a、104bを通じて前記第2単位バッファトレイ12bと連結されているので、前記第1ピッチp1を調節する間、前記第1単位バッファトレイ12aと前記第2単位バッファトレイ12b間の第2ピッチp2は一定に維持されることができる。
【0052】
前記したように、前記ギアボックス112が2つのピニオンギア114a、114bを含んでいるが、前記ギアボックス112は、互いに異なる回転速度を有する3つ以上のピニオンギアを有するように構成されることができ、前記第1駆動部110は、前記ピニオンギアと結合される多数のラックギアを含むことができる。即ち、前記ピニオンギア及び前記ラックギアの数量は前記第1単位バッファトレイ12aの数量によって変更されることができる。
【0053】
又、前記バッファトレイ10が2対の単位バッファトレイ12を含む場合、前記第1駆動部110は、1つのピニオンギアと2つのラックギアを含むことができる。
【0054】
図4及び図5を参照すると、前記駆動軸124は、前記ベースプレート106を通じて延長することができ、前記ベースプレート106の下部面上には、前記第1モーターユニット122が配置されることができる。前記第1モーターユニット122と前記駆動軸124は、かさ歯車126によって連結されることができる。しかし、前記第1モーターユニット122は、前記駆動軸124と直接連結されることもできる。
【0055】
図6を参照すると、前記ベースプレート106の上部面上には、前記行方向に延長して前記第1及び第2サポート102a、102bを前記行方向、即ち、前記バッファトレイ10のピッチ方向に案内するための少なくとも1つのガイド部材が配置されることができる。例えば、前記ベースプレート106上には、前記行方向に延長する第1及び第2ガイドレール130a、130bが配置されることができ、前記第1及び第2サポート102a、102bは、第1ボールブロック132a及び第2ボールブロック132bを通じて前記第1及び第2ガイドレール130a、130bに結合されることができる。しかし、前記第1及び第2サポート102a、102bは、1つのガイドレールによって前記行方向に案内されることもできる。
【0056】
図7及び図8を参照すると、前記第2駆動部140は、前記ベースプレート106の上部面上に配置され、前記第1リンク104aの端部と連結されることができる。特に、前記第2駆動部140は、前記第1単位バッファトレイ12a及び前記第2単位バッファトレイ12b間の第2ピッチp2を調節するために、前記第1リンク104aに駆動力を印加し、これによって前記第1単位バッファトレイ12a及び前記第2単位バッファトレイ12b間で相対的な運動が発生されることができる。
【0057】
前記第1リンク104aの端部は、前記行方向に延長するガイド部材によって前記行方向に案内されることができる。例えば、前記行方向に延長するガイドバー142が前記バッファトレイ10に隣接するように配置され、前記ガイドバー142は、前記行方向に延長するスロット144を有することができる。前記スロット144内には、多数のローラー(図示せず)が配置されることができ、前記第1リンク104aの端部は、前記ローラーに連結されることができる。
【0058】
前記ガイドバー142の両側端部は、前記ベースプレート106上で前記列方向に延長する第3ガイドレール146aと第4ガイドレール146bに第3ボールブロック148a及び第4ボールブロック148bを通じて連結されることができる。即ち、前記第2駆動部140は、前記ガイドバー142とローラーを通じて前記第1リンク104aの端部と連結されることができる。前記ガイドバー142は、前記第2駆動部140によって前記列方向に移動することができ、これによって、前記第1リンク104aは、前記第1サポート102aの端部を中心に回転することができ、前記第2リンク104bは、前記第1リンク104aの中央部位を中心に回転することができる。結果的に、前記第2単位バッファトレイ12bは、前記第1単位バッファトレイ12aに対して前記行方向、即ち、ピッチ方向に移動することができる。即ち、前記ガイドバー142の移動距離を調節することにより、前記バッファトレイ10の第2ピッチp2を調節することができる。
【0059】
図示されたように、第1ピッチp1を調節した後、第2ピッチp2が調節されている。しかし、状況によって、第2ピッチp2が調節された後、第1ピッチp1が調節されることもできる。
【0060】
前記とは異なり、前記第1リンク142の端部は、多数のボールブロックとガイドレールによって前記行方向に案内されることもできる。即ち、前記バッファトレイ10に隣接するように第5ガイドレールが配置されることができ、前記第5ガイドレールには多数の第5ボールブロックが移動可能に連結されることができる。前記第1リンク142の端部は、前記第5ボールブロックに連結されることができる。
【0061】
前記第2駆動部140は、前記ベースプレート106の上部面上で前記ガイドバー142と連結される。特に、前記第2駆動部140は、第2モーターユニット150を含むことができ、前記第2モーターユニット150は、ボールスクリュー152及びボールナット154を通じて前記ガイドバー142と連結されることができる。具体的に、前記ボールスクリュー152は、前記第2モーターユニット150の回転軸と連結されることができ、前記ボールナット154は前記ガイドバー142に連結されることができ、前記ボールスクリュー152は前記ボールナット154を通じて延長することができる。
【0062】
一方、前記第2駆動部140として多様な直線往復駆動ユニットが選択的に使用されることができる。例えば、キャムとスプリングを利用した直線往復運動装置、空圧又は油圧シリンダー等が第2駆動部140として使用されることもできる。
【0063】
一方、図示されていないが、前記第1及び第2駆動部110、140の動作によって発生されることができるバックラッシュによるピッチ調節の正確度低下を防止するために、前記第1単位バッファトレイ12a及び第2単位バッファトレイ12bは多数のスプリングを利用して互いに拘束されることができる。例えば、前記第1単位バッファトレイ12aと第2単位バッファトレイ12bは、第1コイルスプリングによって互いに連結されることができる。又、前記バッファトレイ10の中央地点を基準として両側に配置される第1単位バッファトレイ12aは、第2コイルスプリング及び第3コイルスプリングによって互いに連結されることができる。
【0064】
前記したような本発明の第1実施例によると、第1単位バッファトレイ12a間の第1ピッチp1は、第1駆動部110によって調節されることができ、前記第1単位バッファトレイ12a及び第2単位バッファトレイ12b間の第2ピッチp2は、第2駆動部140によって調節されることができる。結果的に、前記バッファトレイ10のピッチは、テストトレイ又はカストマートレイのピッチと同様に調節されることができる。従って、前記半導体装置を移送するためのピッカーシステムのピッチを調節する必要がないので、前記テストトレイ又はカストマートレイと前記バッファトレイとの間で半導体装置を移送するのに所要される時間が大幅短縮されることができる。又、前記ピッカーシステムの重量を軽くすることができるので、前記テスターハンドターの安定性を大幅向上させることができ、前記ピッカーシステムのピッカー数量を増加させることができる。
【0065】
図9は、本発明の第2実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【0066】
図9を参照すると、本発明の第2実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置200は、半導体装置をテストするためのテストハンドターに適用されることができる。
【0067】
前記バッファトレイは、多数対の単位バッファトレイを含むことができ、それぞれの単位バッファトレイの対は、第1単位バッファトレイと第2単位バッファトレイを含むことができる。例えば、前記バッファトレイは、5つの単位バッファトレイの対を含むことができる。前記単位バッファトレイの対に対する詳細な説明は、図1乃至図8を参照して説明されたことと類似なので、省略する。
【0068】
前記第1及び第2単位バッファトレイは、第1サポート202a及び第2サポート202b上にそれぞれ配置されることができる。前記第1及び第2サポート202a、202bは、前記第1及び第2単位バッファトレイの下でバッファトレイの列方向にそれぞれ延長することができる。
【0069】
前記第1サポート202aの端部には第1リンク204aが連結されており、前記第2サポート202bの端部には第2リンク204bが連結されている。前記第1リンク204aと第2リンク204bは互いに連結されている。
【0070】
前記ピッチ調節装置200は、前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチを調節するための第1駆動部210と前記単位バッファトレイの対内で第1及び第2単位バッファトレイ間の第2ピッチを調節するための第2駆動部240を含むことができる。前記第1駆動部210は、少なくとも1つのピニオンギアと少なくとも1つのラックギアを含むことができる。例えば、前記第1駆動部210は、2つのピニオンギアと4つのラックギアを含むことができる。前記第1及び第2サポート202a、202bと前記第1及び第2リンク204a、204b及び前記第1及び第2駆動部210、240についての詳細な説明は図1乃至図8を参照して説明したことと類似なので、省略する。
【0071】
一方、前記バッファトレイの中央地点に隣接する中央の単位バッファトレイの対はベースプレート206の上部面上に固定され、前記中央の単位バッファトレイの対を基準として両側に配置される単位バッファトレイの対は第1駆動部と連結される。即ち、前記中央の第1単位バッファトレイと連結された第1サポート202cは、ベースプレート206上に装着されることができる。例えば、中央の第1単位バッファトレイがベースプレート206の上部面に固定される場合、前記第1駆動部210は、両側の残り第1単位バッファトレイと連結されることができ、中央の第2単位バッファトレイがベースプレート206の上部面に固定される場合、前記第1駆動部210は、両側の残り第2単位バッファトレイと連結されることができる。
【0072】
結果的に、前記第1駆動部210のラックギアは、前記中央の単位バッファトレイの対を基準として両側に配置される単位バッファトレイの対を互いに逆方向に移動させることにより、前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチを調節することができる。
【0073】
特に、前記第1駆動部210の第1ピニオンギアの回転速度と第2ピニオンギアの回転速度との間の比は、前記第1単位バッファトレイ間の間隔が互いに同じになるように1:2程度に設定されることができる。これによって、前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチが調節されることができる。
【0074】
一方、前記バッファトレイが3対の単位バッファトレイを含む場合、前記第1駆動部は1つのピニオンギアと2つのラックギアを含むことができる。
【0075】
図10は、本発明の第3実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【0076】
図10を参照すると、本発明の第3実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置300は、半導体装置をテストするためのテストハンドラーに適用されることができる。
【0077】
前記バッファトレイは、多数対の単位バッファトレイを含むことができ、それぞれの単位バッファトレイの対は、第1単位バッファトレイと第2単位バッファトレイを含むことができる。例えば、前記バッファトレイは、3つの単位バッファトレイの対を含むことができる。前記単位バッファトレイの対についての詳細な説明は図1乃至図8を参照して説明したことと類似なので省略する。
【0078】
前記第1及び第2単位バッファトレイは、第1サポート302a及び第2サポート302b上にそれぞれ配置されることができる。前記第1及び第2サポート302a、302bは、前記第1及び第2単位バッファトレイの下でバッファトレイの列方向にそれぞれ延長することができる。
【0079】
前記第1サポート302aの端部には第1リンク304aが連結されており、前記第2サポート302bの端部には第2リンク304bが連結されている。前記第1リンク304aと第2リンク304bとは互いに連結されている。
【0080】
前記ピッチ調節装置300は、前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチを調節するための第1駆動部310と前記単位バッファトレイの対内で第1及び第2単位バッファトレイ間の第2ピッチを調節するための第2駆動部340を含むことができる。前記第1駆動部310は、少なくとも1つのピニオンギアと少なくとも1つのラックギアを含むことができる。例えば、前記第1駆動部310は、2つのピニオンギアと2つのラックギアを含むことができる。前記第1及び第2サポート302a、302bと前記第1及び第2リンク304a、304b及び前記第1及び第2駆動部310、340についての追加的な説明は、図1乃至図8を参照して説明したので、省略する。
【0081】
一方、前記バッファトレイの最外側単位バッファトレイの対は、ベースプレート306の上部面上に固定されることができ、残り単位バッファトレイの対は第1駆動部310と連結されることができる。例えば、最外側第1単位バッファトレイと連結された最外側第1サポート302cがベースプレート306の上部面に固定される場合、前記第1駆動部310は残り第1単位バッファトレイと連結されることができる。これとは異なり、最外側第2単位バッファトレイがベースプレート306の上部面に固定される場合、前記第1駆動部310は残り第2単位バッファトレイと連結されることができる。
【0082】
結果的に、前記第1駆動部310のラックギアは、前記残り単位バッファトレイの対をピッチ方向に移動させることにより、前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチを調節することができる。
【0083】
特に、前記第1駆動部310の第1ピニオンギアの回転速度と第2ピニオンギアの回転速度との間の比は、前記第1単位バッファトレイ間の間隔が互いに同じになるように、1:2程度に設定されることができる。これによって、前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチが調節されることができる。
【0084】
一方、前記バッファトレイが2対の単位バッファトレイを含む場合、前記第1駆動部310は1つのピニオンギアと1つのラックギアを含むことができる。
【0085】
図11は、単位バッファトレイの他の例を説明するための概略的な平面図である。
【0086】
前記したような本発明の第1、第2、及び第3実施例によると、それぞれの単位バッファトレイ(12a又は12b)は、一列で配置された多数のソケット14を有する。しかし、図11に示すように、バッファトレイ20は多数の単位バッファトレイ22を含むことができる。それぞれの単位バッファトレイ22は、多数の列に配置された多数のソケット24a、24bを有することができ、前記多数の列を有する単位バッファトレイ22間のピッチは、前記第1、第2、及び第3実施例によるピッチ調節装置によって調節されることができる。
【0087】
図12は、本発明の第4実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【0088】
図12を参照すると、本発明の第4実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置400は、半導体装置をテストするためのテストハンドラーに適用されることができる。
【0089】
前記バッファトレイは多数の単位バッファトレイを含むことができ、それぞれの単位バッファトレイは、図11に示すように、多数の列に配置される多数のソケットを含むことができる。特に、前記バッファトレイは偶数個の単位バッファトレイを含むことができる。例えば、前記バッファトレイは4つの単位バッファトレイを含み、それぞれの単位バッファトレイは列方向に配列される第1ソケットと前記第1ソケットと平行に配列される第2ソケットを有する。
【0090】
前記ピッチ調節装置400は、前記単位バッファトレイと連結され前記単位バッファトレイ間のピッチを行方向に調節するための駆動部410を含むことができる。前記駆動部410は、少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと、前記出力ギアに結合される多数のラックギア、及び回転力を提供するモーターユニットを含むことができる。例えば、前記駆動部410は2つのピニオンギア412と4つのラックギア414を利用して前記バッファトレイのピッチを調節することができる。ここで、前記単位バッファトレイと前記ラックギア414はベースプレート406上に配置されるサポート402によって連結されることができる。
【0091】
前記駆動部410は、前記バッファトレイのピッチを調節するために、前記バッファトレイの中央地点を中心に両側に配置される単位バッファトレイを互いに逆方向に移動させることができる。前記駆動部についての追加的な説明は、図1乃至図8を参照して説明したので、省略する。
【0092】
前記ピッチ調節装置400は、前記バッファトレイのピッチを前記テストハンドラーのテストトレイ又はカストマートレイの奇数列ピッチと同様に調節することができる。この場合、前記テストハンドラーのピッカーシステムは、多数のピッカーを利用して前記テストトレイ又はカストマートレイから多数の半導体装置をピックアップし、続いて、前記バッファトレイの上部に移動する。まず、前記ピッカーシステムは、前記半導体装置のうち、奇数列のピッカーに把持された半導体装置が前記バッファトレイの第1ソケットの上部に位置するように整列され、その後、前記奇数列の半導体装置を前記第1ソケットに収納する。その後、前記ピッカーシステムの偶数列のピッカーに把持された半導体装置が第2ソケットの上部に位置するように整列された後、前記偶数列の半導体装置が前記第2ソケットに収納される。
【0093】
図13は、本発明の第5実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【0094】
図13を参照すると、本発明の第5実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置500は、半導体装置をテストするためのテストハンドターに適用されることができる。
【0095】
前記バッファトレイは多数の単位バッファトレイを含むことができ、それぞれの単位バッファトレイは図11に図示されたように、多数の列に配置される多数のソケットを含むことができる。特に、前記バッファトレイは、奇数個の単位バッファトレイを含むことができる。例えば、図示されたように、前記バッファトレイは5つの単位バッファトレイを含み、それぞれの単位バッファトレイは列方向に配列される第1ソケットと前記第1ソケットと平行に配列される第2ソケットを有する。
【0096】
前記ピッチ調節装置500は、前記単位バッファトレイと連結され前記単位バッファトレイ間のピッチを行方向に調節するための駆動部510を含むことができる。前記駆動部510は、少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと前記出力ギアに結合される多数のラックギア及び回転力を提供するモーターユニットを含むことができる。特に、前記駆動部510は、2つのピニオンギア512と4つのラックギア514を利用して前記バッファトレイのピッチを調節することができる。ここで、前記単位バッファトレイと前記ラックギア514は、ベースプレート506上に配置されるサポート502によって連結されることができる。
【0097】
前記駆動部510は、前記バッファトレイのピッチを調節するために、中央の単位バッファトレイを中心に両側に配置される単位バッファトレイを互いに逆方向に移動させることができる。前記駆動部510についての追加的な説明は、図9を参照して説明した第1駆動部210と類似なので、省略する。
【0098】
図14は、本発明の第6実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【0099】
図14を参照すると、本発明の第6実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置600は、半導体装置をテストするためのテストハンドターに適用されることができる。
【0100】
前記バッファトレイは多数の単位バッファトレイを含むことができ、それぞれの単位バッファトレイは、図11に図示されたように、多数の列に配置される多数のソケットを含むことができる。例えば、示すように、前記バッファトレイは3つの単位バッファトレイを含み、それぞれの単位バッファトレイは列方向に配列される第1ソケットと前記第1ソケットと平行に配列される第2ソケットを有する。
【0101】
前記ピッチ調節装置600は、前記単位バッファトレイと連結され前記単位バッファトレイ間のピッチを行方向に調節するための駆動部610を含むことができる。前記駆動部610は、少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと前記出力ギアに結合される少なくとも1つのラックギア及び回転力を提供するモーターユニットを含むことができる。特に、前記駆動部610は、2つのピニオンギア612と2つのラックギア614を利用して前記バッファトレイのピッチを調節することができる。ここで、前記単位バッファトレイと前記ラックギア614は、ベースプレート606上に配置されるサポート602によって連結されることができる。
【0102】
前記駆動部610は、最外側単位バッファトレイを除いた残りバッファトレイをピッチ方向に移動させることにより、前記バッファトレイのピッチを調節することができる。前記駆動部610についての追加的な詳細な説明は、図10を参照して説明された第1駆動部310と類似なので省略する。
【0103】
前述したような本発明の第4、第5、及び第6実施例によると、多数の列を有する単位バッファトレイ(図11における22)が使用されているが、前記第4、第5、及び第6実施例によるピッチ調節装置を利用して一列に配置されたソケットを有する単位バッファトレイ(図2における12a又は12b)間のピッチを調節することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0104】
前述したような本発明の実施例によると、バッファトレイのピッチは、ピニオンギアとラックギアを含む第1駆動部及びリンクを駆動させるための第2駆動部によってテストトレイ又はカストマートレイのピッチと同様に調節されることができる。
【0105】
従って、半導体装置を移送する間、ピッカーシステムのピッチを調節する必要がないので、前記半導体装置の移送に所要される時間が短縮されることができる。又、ピッカーのピッチを調節するための別途の装置が必要ではないので、前記ピッカーシステムの重量を減少させることができ、これによってテストハンドラーの安定性を向上させることができる。
【0106】
以上、本発明の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の第1実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための斜視図である。
【図2】バッファトレイを説明するための概略的な平面図である。
【図3】図1に図示された第1駆動部のギアボックスを説明するための平面図である。
【図4】図1に図示された第1駆動部のギアボックスを説明するための斜視図である。
【図5】図1に図示された第1駆動部の第1モーターユニットを説明するための底面図である。
【図6】図1に図示されたバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための平面図である。
【図7】図1に図示されたバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための平面図である。
【図8】図1に図示されたバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための平面図である。
【図9】本発明の第2実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【図10】本発明の第3実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【図11】バッファトレイの他の例を説明するための概略的な平面図である。
【図12】本発明の第4実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【図13】本発明の第5実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【図14】本発明の第6実施例によるバッファトレイのピッチ調節装置を説明するための概略的な平面図である。
【符号の説明】
【0108】
10…バッファトレイ、12a、12b…単位バッファトレイ、14…ソケット、100…ピッチ調節装置、102a、102b…サポート、104a、104b…リンク、106…ベースプレート、110…第1駆動部、112…ギアボックス、114…ピニオンギア、116…駆動ギア、120…ラックギア、122…第1モーターユニット、140…第2駆動部、142…ガイドバー、150…第2モーターユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体装置を収納するための多数対の単位バッファトレイを含むバッファトレイのピッチ調節方法において、
前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチを調節する段階と、
前記単位バッファトレイの対内で第1単位バッファトレイと第2単位バッファトレイとの間の第2ピッチを調節する段階と、を含むバッファトレイのピッチ調節方法。
【請求項2】
前記バッファトレイの中央地点を基準として両側に配置される単位バッファトレイの少なくとも第1対と少なくとも第2対を互いに逆方向に移動させることにより、前記第1ピッチを調節することを特徴とする請求項1記載のバッファトレイのピッチ調節方法。
【請求項3】
前記バッファトレイの中央地点に隣接する単位バッファトレイの対を基準として両側に配置される単位バッファトレイの少なくとも第1対と少なくとも第2対を互いに逆方向に移動させることにより、前記第1ピッチを調節することを特徴とする請求項1記載のバッファトレイのピッチ調節方法。
【請求項4】
最外側単位バッファトレイの対を基準として少なくとも1つの残り単位バッファトレイの対をピッチ方向に移動させることにより、前記第1ピッチを調節することを特徴とする請求項1記載のバッファトレイのピッチ調節方法。
【請求項5】
前記第1単位バッファトレイに対して前記第2単位バッファトレイを相対的に移動させることにより、前記第2ピッチを調節することを特徴とする請求項1記載のバッファトレイのピッチ調節方法。
【請求項6】
半導体装置を収納するための多数対の単位バッファトレイを含むバッファトレイのピッチ調節装置において、
前記単位バッファトレイの対と連結され前記単位バッファトレイの対間の第1ピッチを調節するための第1駆動部と、
前記単位バッファトレイの対と連結され前記単位バッファトレイの対内で第1単位バッファトレイと第2単位バッファトレイとの間の第2ピッチを調節するための第2駆動部と、を含むバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項7】
前記第1駆動部は、
前記多数対の単位バッファトレイと連結された多数のラックギアと、
前記ラックギアと結合される少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと、
前記ギアボックスと連結され回転力を提供するモーターユニットと、を含み、
前記ラックギアは、前記バッファトレイの中央地点を基準として両側に配置される単位バッファトレイの少なくとも1つの第1対及び少なくとも1つの第2対に連結され、前記第1及び第2対を互いに逆方向に移動させるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることを特徴とする請求項6記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項8】
前記ギアボックスは、
前記モーターユニットの駆動軸に連結された駆動ギアと、
前記駆動軸に連結され前記駆動ギアより小さいピッチ円を有し、互いに向かい合う第1ラックギア及び第2ラックギアと結合された第1ピニオンギアと、
前記駆動ギアと結合され前記駆動ギアによって回転して前記駆動ギアより小さいピッチ円を有し、互いに向かい合う第3ラックギア及び第4ラックギアと結合された第2ピニオンギアと、を含むことを特徴とする請求項7記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項9】
ベースプレートを更に含み、
前記第1駆動部と第2駆動部は、前記ベースプレート上に配置されることを特徴とする請求項7記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項10】
前記ラックギア及び前記ギアボックスは、前記ベースプレートの上部面上に配置され、前記モーターユニットは、前記ベースプレートの下部面上に配置され、前記モーターユニットと前記ギアボックスは前記ベースプレートを通じて連結されることを特徴とする請求項9記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項11】
前記ラックギアと前記多数対の単位バッファトレイの対は、前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に延長する多数のサポートによって連結されることを特徴とする請求項7記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項12】
前記第1駆動部は、
多数のラックギアと、
少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと、
前記ギアボックスと連結され回転力を提供するモーターユニットと、を含み、
前記ラックギアは、前記バッファトレイの中央部位に対応する単位バッファトレイの対を基準として両側に配置される単位バッファトレイの少なくとも1つの第1対及び少なくとも1つの第2対と連結され、前記単位バッファトレイの第1及び第2対を互いに逆方向に移動させるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることを特徴とする請求項6記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項13】
前記第1駆動部は、
多数のラックギアと、
多数の出力ギアを含むギアボックスと、
前記ギアボックスと連結され回転力を提供するモーターユニットと、を含み、
前記ラックギアは、最外側単位バッファトレイの対を除いた残り単位バッファトレイの対に連結され、前記残り単位バッファトレイの対を前記バッファトレイのピッチ方向に移動させるように前記出力ギアに結合されることを特徴とする請求項6記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項14】
前記バッファトレイは、2対の単位バッファトレイを含み、
前記第1駆動部は、
前記第1ピッチを調節するために、前記2対の単位バッファトレイのうちの1つと連結されたラックギアと、
前記ラックギアと結合される出力ギアを含むギアボックスと、
前記ギアボックスと連結され回転力を提供するモーターユニットと、を含むことを特徴とする請求項6記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項15】
前記第1単位バッファトレイと連結された第1リンクと、
前記第2単位バッファトレイ及び前記第1リンクと連結された第2リンクと、を更に含み、
前記第1駆動部は、前記第1単位バッファトレイ又は第2単位バッファトレイに連結されることを特徴とする請求項6記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項16】
前記第1及び第2単位バッファトレイは、前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に延長する多数のサポートによって前記第1及び第2リンクと連結されることを特徴とする請求項15記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項17】
前記第2駆動部は前記第1リンク又は第2リンクに連結され、前記第1単位バッファトレイ及び前記第2単位バッファトレイの間で相対的な運動を発生させるために、前記第1リンク又は第2リンクに駆動力を印加することを特徴とする請求項15記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項18】
前記第1単位バッファトレイ及び前記第2単位バッファトレイを前記バッファトレイのピッチ方向に案内する少なくとも1つのガイド部材を更に含むことを特徴とする請求項17記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項19】
前記バッファトレイのピッチ方向に延長し、前記第2駆動部によって前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に移動可能に配置され、前記第2駆動部及び前記第1リンク又は第2リンク間の連結部位を前記バッファトレイのピッチ方向に案内するガイド部材を更に含むことを特徴とする請求項17記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項20】
前記ガイド部材の両側端部と連結され前記ガイド部材を前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に案内するための第2ガイド部材を更に含むことを特徴とする請求項19記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項21】
それぞれの第1及び第2単位バッファトレイは、前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に配置され前記半導体装置を収納するための多数のソケットを有し、前記第1及び第2単位バッファトレイは前記バッファトレイのピッチ方向に配置されていることを特徴とする請求項6記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項22】
半導体装置を収納するための単位バッファトレイを含むバッファトレイのピッチ調節装置において、
回転力を発生させるモーターユニットと、
前記モーターユニットと連結され少なくとも1つの出力ギアを含むギアボックスと、
前記単位バッファトレイのうち、少なくとも1つと連結され前記単位バッファトレイ間のピッチを調節するために、前記少なくとも1つの出力ギアと連結される少なくとも1つのラックギアと、を含むことを特徴とするバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項23】
それぞれの単位バッファトレイは、前記バッファトレイのピッチ方向に対して垂直な方向に少なくとも1つの列を有するように配置され、前記半導体装置を収納するための多数のソケットを有し、前記単位バッファトレイは、前記バッファトレイのピッチ方向に配置されることを特徴とする請求項22記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項24】
前記バッファトレイは偶数個の単位バッファトレイを含み、多数のラックギアが前記バッファトレイの中央地点を基準として両側に配置される少なくとも1つの第1単位バッファトレイ及び少なくとも1つの第2単位バッファトレイと連結され、前記第1及び第2単位バッファトレイが互いに逆方向に移動されるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることを特徴とする請求項22記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項25】
前記バッファトレイは奇数個の単位バッファトレイを含み、多数のラックギアが中央の単位バッファトレイを基準として両側に配置される少なくとも1つの第1単位バッファトレイ及び少なくとも1つの第2単位バッファトレイと連結され、前記第1及び第2単位バッファトレイが互いに逆方向に移動されるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることを特徴とする請求項22記載のバッファトレイのピッチ調節装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのラックギアは、最外側単位バッファトレイを除いた少なくとも1つの残り単位バッファトレイに連結され、前記少なくとも1つの残り単位バッファトレイが前記バッファトレイのピッチ方向に移動されるように前記少なくとも1つの出力ギアに結合されることを特徴とする請求項22記載のバッファトレイのピッチ調節装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−49347(P2009−49347A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−248685(P2007−248685)
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(505077024)セクロン カンパニー,リミテッド (3)
【Fターム(参考)】