説明

ナビゲーション装置及びナビゲーションシステム

【課題】探索した経路に有料道路部分が含まれる場合に、経路案内中にカードの有効期限が切れるか否かを判別し、経路案内中に当該カードの有効期限が切れる場合にはその旨の警告を報知する。
【解決手段】少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部および前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段を有したカード読み取り装置と通信手段を介して接続されたナビゲーション装置において、前記ナビゲーション装置は、地図記憶手段、入力手段、経路探索手段、日時検出手段、報知手段および制御手段とを有し、前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記目的地に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別し、前記有効期限が切れると判別すると、前記報知手段を介して前記カードの有効期限が切れる旨の警告報知を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの経路を探索し、目的地に到達するまでに、ICカードなどのカードの有効期限が切れる場合に、その旨の警告を報知する機能を設けたナビゲーション装置及びナビゲーションシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からETC(Electronic Toll Collection)車載器、DSRC(Dedicated Short Range Communication)車載器や免許証読み取り装置などのカード読み取り装置が知られている。
【0003】
これらのカード読み取り装置は、ETC車載器やDSRC車載器に挿入されたICカードからカードIDなどを読み取る、または、免許証読み取り装置に挿入された運転免許証から運転手の情報を画像認識などにより読み取ることが可能である。
【0004】
そして、読み取った情報は、高速道路や駐車場での料金収受や、初心者運転手・高齢者運転手の判断などに用いられる。このようなカード読み取り装置を用いたシステムとして、例えば、ETCシステムが知られている。
【0005】
ETCシステムは、ETCカードと呼ばれるICカードが挿入されるETC車載器と、料金所のETC専用レーンに設置される無線アンテナ装置(路上機)と、ETCシステムの統括管理団体であるORSE(財団法人道路システム高度化推進機構)のネットワーク上の情報処理装置とで構成される。ユーザがETC専用レーンを通過する際には、ETC車載器と路上機との間で認証処理を行ってゲートの開閉動作が行われる。ORSEの情報処理装置では、ETCカードに対する課金処理やETCシステムの利用履歴等の管理が行われるように構成されている。
【0006】
このようなETCシステムによると、料金所での料金収受作業が短縮化されることによる交通渋滞の緩和や、料金収受にかかる人件費等の経費削減等の効果が得られることから、ETCシステムの普及が推進されており、これを受けて、ETC車載器を車両に設置するユーザが急増している。
【0007】
昨今では、このETC車載器を電気的に接続して、ETC車載器或いはETCカードに記憶されている通過料金所情報を、接続手段を介して取得するなど、該ETC車載器で取得乃至生成される情報を利用して、各種処理を実行するナビゲーション装置も提案されている。
【0008】
そこで、ナビゲーション装置とETC車載器を一体構造にしたナビゲーション装置も出現し、人工衛星位置決定システム(GPS)及び道路交通情報システム(VICS)の各受信部と高速道路料金自動支払システム(ETC)の送受信部とを一体的に構成した単一ユニットにし、GPS、VICS、ETCの各信号処理部をカーナビゲーション装置に内蔵させ、かつ、カーナビゲーション装置の表示部をGPS、VICS、ETCで共用させるように構成されているものもある。
【0009】
周知のとおり、ETCカードには有効期限が設定されており、ユーザが有料道路を走行するに当ってはかかる有効期限が切れているか否かは極めて重要な要素となる。有効期限が切れたETCカードを挿入したまま料金所を通過しようとすると、停止を求められたり、ETCゲートのバーが上がらないことになり、極めて危険である。
【0010】
また、ETCカードに限らず、上記のDSRC車載器及びDSRC車載器に挿入されたICカード(有効期限が設定されている)を用いて行われる駐車場などでの料金収受の際においても、同様の問題が発生し得る。
【0011】
さらに、有効期限が設定されているカードとして、例えば、運転免許証においてもカードの有効期限が切れることにより、運転免許証の失効として扱われるため、そのまま運転を行ってしまうと無免許運転となってしまう。
【0012】
このような問題を回避するため、例えば、下記の特許文献1(特開2004−164628号公報)には、ETC車載装置がETCカードの表面に設けられた有効期限マークを読み取り、予め定めた有効期限切れに関する通知を行う時期に来ている場合に、その旨の通知を行うICカード情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2004−164628号公報(段落〔0003〕〜段落〔0005〕、段落〔0007〕〜段落〔0012〕)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたICカード情報処理装置では、ETCカードの期限切れに関する通知を予め設定された条件のもとで事前にユーザに対し行うものであるが、ETCカードの有効期限の読み取りおよび通知を行うタイミングは、装置への電源のON時点、または、ETCカードの挿入時点となっているため、例えば、ETCカードの挿入時点、または、装置への電源ON時点では、ETCカードの有効期限は切れていなかったが、目的地までの走行中に有効期限が切れてしまうといった状況では、ユーザにETCカードの有効期限が切れていることを報知することができない。そのため、走行中に有効期限が切れ、有効期限が切れた状態のままETCシステムなどの料金収受システムを利用しようとすると料金所で止められてしまう、或いは、カードが運転免許証の場合においてもカードの有効期限が切れることにより無免許運転となってしまうという問題点がある。
【0015】
また、ETCカードなどのカードの有効期限が切れた後の対処法としては、カードを新しいカードに差し替える方法が一番良いが、新しいカードは自宅に保管されている場合が多く、目的地までに有効期限が切れる場合、出発前にその旨の警告を報知することが望まれる。
【0016】
そこで、本願の発明者は、上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、探索した経路の案内中に(目的地に到着するまでに)カードの有効期限が切れるか否かを判別し、経路案内中に当該カードの有効期限が切れると判別すると、判別した時点で、その旨警告を報知する。これにより、経路を探索した時点で、経路案内中にカードの有効期限が切れる旨の報知ができ、出発前にカードの差し替えを行うことが可能となり、上記問題を解消しうることを想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0017】
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを課題とし、探索した経路の案内中にカードの有効期限が切れるか否かを判別し、経路案内中に当該カードの有効期限が切れると判別すると、その旨警告を報知する機能を設けたナビゲーション装置及びナビゲーションシステムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部および前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段を有したカード読み取り装置と通信手段を介して接続されたナビゲーション装置において、前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図記憶手段と、入力手段と、前記入力手段を介して入力された目的地までの経路を前記地図データを参照して探索する経路探索手段と、日時を検出する日時検出手段と、前記カードの有効期限切れに関する警告報知を報知手段を介して行う制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記目的地に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別し、前記有効期限が切れると判別すると、前記報知手段を介して前記カードの有効期限が切れる旨の警告報知を行うことを特徴とする。
【0019】
本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかるナビゲーション装置において、前記経路探索手段は、前記目的地から予め登録された登録地点までの経路を前記地図データを参照して探索し、前記制御手段は、前記登録地点までの経路と前記目的地までの経路と前記カードの有効期限情報とに基づき、前記登録地点に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする。
【0020】
本願の請求項3にかかる発明は、請求項1にかかるナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記経路探索手段により探索された経路に特定の道路が含まれるか否かを判別し、特定の道路が含まれる場合に、前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする。
【0021】
本願の請求項4にかかる発明は、請求項3にかかるナビゲーション装置において、前記特定の道路は、有料道路であることを特徴とする。
【0022】
本願の請求項5にかかる発明は、請求項1乃至請求項4の何れかにかかるナビゲーション装置において、前記制御手段は、出発日時と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、予測到達日時を算出し、前記予測到達日時と前記有効期限とを比較し、前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする。
【0023】
本願の請求項6にかかる発明は、請求項1にかかるナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記目的地における滞在時間と前記カードの有効期限情報と前記探索された経路とに基づき、前記目的地を出発するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする。
【0024】
本願の請求項7にかかる発明は、請求項1にかかるナビゲーション装置において、前記経路探索手段は、前記目的地から予め登録された登録地点までの経路を前記地図データを参照して探索し、前記制御手段は、前記登録地点までの経路と前記目的地までの経路と前記目的地における滞在時間と前記カードの有効期限情報とに基づき、前記登録地点に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする。
【0025】
本願の請求項8にかかる発明は、請求項6又は請求項7の何れかにかかるナビゲーション装置において、前記目的地における滞在時間は、前記入力手段を介して入力されることを特徴とする。
【0026】
本願の請求項9にかかる発明は、請求項1乃至請求項8の何れかにかかるナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記有効期限が切れると判別すると、少なくとも出発日時と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記有効期限が切れる時点の走行地点を算出し、該算出した走行地点の位置に応じて前記警告報知の内容を変更することを特徴とする。
【0027】
本願の請求項10にかかる発明は、請求項5又は請求項9にかかるナビゲーション装置において、前記出発日時は、前記日時検出手段により検出された現在日時であることを特徴とする。
【0028】
本願の請求項11にかかる発明は、少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部を有したカード読み取り装置と、ナビゲーション装置とが、双方が有する通信手段を介して接続されたナビゲーションシステムにおいて、前記カード読み取り装置は、前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段を有し、前記通信手段は、前記カード情報読み取り手段で読み取られた前記カードの有効期限情報を前記ナビゲーション装置へ送信し、前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図記憶手段と、入力手段と、前記入力手段を介して入力された目的地までの経路を前記地図データを参照して探索する経路探索手段と、日時を検出する日時検出手段と、前記カードの有効期限切れに関する警告報知を報知手段を介して行う制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記目的地に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別し、前記有効期限が切れると判別すると、前記報知手段を介して前記カードの有効期限が切れる旨の警告報知を行うことを特徴とする。
【0029】
本願の請求項12にかかる発明は、少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部および前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段を有したナビゲーション装置であって、前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図記憶手段と、入力手段と、前記入力手段を介して入力された目的地までの経路を前記地図データを参照して探索する経路探索手段と、日時を検出する日時検出手段と、前記カードの有効期限切れに関する警告報知を報知手段を介して行う制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記カード情報読み取り手段により読み取られた前記カードの有効期限情報と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記目的地に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別し、前記有効期限が切れると判別すると、前記報知手段を介して前記カードの有効期限が切れる旨の警告報知を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
請求項1にかかる発明においては、ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図記憶手段と、入力手段と、前記入力手段を介して入力された目的地までの経路を前記地図データを参照して探索する経路探索手段と、日時を検出する日時検出手段と、カードの有効期限切れに関する警告報知を報知手段を介して行う制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記目的地に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別し、前記有効期限が切れると判別すると、前記報知手段を介して前記カードの有効期限が切れる旨の警告報知をする。
【0031】
かかる構成によれば、経路を探索した時点で、目的地までにカードの有効期限が切れる旨の報知ができ、出発前に、カードの差し替えを行うことが可能となる。
【0032】
また、請求項2にかかる発明においては、前記目的地から予め登録された登録地点までの経路を前記地図データを参照して探索し、前記制御手段は、前記登録地点までの経路と前記目的地までの経路と前記カードの有効期限情報とに基づき、前記登録地点に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別するため、目的地を経由して登録された地点(例えば、自宅)に到達するまでにカードの有効期限が切れるか否かを判別することができる。
【0033】
また、請求項3にかかる発明においては、前記制御手段は、前記経路探索手段により探索された経路に特定の道路が含まれるか否かを判別し、特定の道路が含まれる場合に、前記有効期限が切れるか否かを判別するため、探索した経路に有料道路などの特定の道路が含まれる場合に、経路を探索した時点で、カードの有効期限が切れる旨の報知ができ、出発前に、カードの差し替えを行うことが可能となる。また、特定の道路が含まれない場合は、カードの有効期限が切れていても問題がないため報知を行わず、ユーザに不要な不安を与えないことが可能となる。
【0034】
また、請求項4にかかる発明においては、前記特定の道路は、有料道路であるため、地図データを参照し、探索した経路に有料道路が含まれるか否かを判別できる。
【0035】
また、請求項5にかかる発明においては、前記制御手段は、出発日時と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、予測到達日時を算出し、前記予測到達日時と前記有効期限とを比較し、前記有効期限が切れるか否かを判別するため、正確にカードの有効期限が切れるか否かを判別することができる。
【0036】
また、請求項6にかかる発明においては、前記制御手段は、前記目的地における滞在時間と前記カードの有効期限情報と前記探索された経路とに基づき、前記目的地を出発するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別するため、目的地で駐車中にカードの有効期限が切れる場合においても、カードの有効期限が切れる旨の報知ができ、出発前にカードの差し替えを行うことが可能となる。
【0037】
また、請求項7にかかる発明においては、前記目的地から予め登録された登録地点までの経路を前記データを参照して探索し、前記制御手段は、前記登録地点までの経路と前記目的地までの経路と前記目的地における滞在時間と前記カードの有効期限情報とに基づき、前記登録地点に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別するため、目的地に滞在した後、登録された地点(自宅)に到着するまでにカードの有効期限が切れるか否かを判別することができる。
【0038】
また、請求項8にかかる発明においては、前記目的地における滞在時間は、前記入力手段を介して入力されるため、目的地での滞在時間を取得することができる。
【0039】
また、請求項9にかかる発明においては、前記制御手段は、前記有効期限が切れると判別すると、少なくとも出発日時と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記有効期限が切れる時点の走行地点を算出し、該算出した走行地点の位置に応じて前記警告報知の内容を変更するため、有効期限が切れる時点での地点(現在位置)に応じて、適切な警告内容の報知をすることができるようになる。
【0040】
また、請求項10にかかる発明においては、前記出発日時は、前記日時検出手段により検出された現在日時であるため、今(現在日時)から目的地に出発する場合に、カードの有効期限が切れるか否かを判別することができる。
【0041】
また、請求項11及び請求項12にかかる発明においては、請求項1に対応した発明であるため、請求項1と同様の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置の外観図である。
【図2】本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置にETC車載器が装着された状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示すETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置の分解斜視図である。
【図4】本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置におけるETCカードの有効期限切れと警告処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例にかかるナビゲーション装置におけるICカードの有効期限切れと警告処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術的思想を具体化するためのETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置を例示するものであって、本発明をこの実施例のナビゲーション装置及びこのナビゲーション装置を用いたナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーション装置及びナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。
【0044】
例えば、ETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置に限られず、ETC車載器着脱機構を有していないナビゲーション装置にも適用できるものである。
【0045】
また、本願発明では、カード読み取り装置の一例として、ETC車載器を例示するが、ETC車載器のように高速道路料金の料金収受に用いられる送受信器に限られず、例えば、他車両に搭載された送受信器との間でデータの送受信を行うもの(車車間通信用送受信器)や、道路上に設置された路上機との間でデータの送受信を行うもの(路車間通信用送受信器)であってもよく、また、双方の車両内に搭載され車車間通信を行うため、又は、道路上や駐車場に設置された路上機との間で料金収受を行うためなどに用いられるDSRC車載器などであってもよい。なお、本発明においては、データの送受信を行う送受信器に限らず、挿入されたカードの情報を読み取る装置であれば本願発明の効果を奏する。
【0046】
そして、これらを活用したシステムとしてITSシステム(高度道路交通システム:Intelligent Transport Systems)がある。ITSシステムとは、他車両に搭載された送受信器や道路上に設置された路上機との間で交通情報の送受信を行うことで自車両周辺の交通状態(自車両に接近してくる緊急車両の存在や、前方に位置する道路の渋滞情報等)をリアルタイムに取得し報知できるものであり、このシステムの普及により交通渋滞の緩和や交通事故の低減が期待されている。
【0047】
さらに、本願発明では、カードの一例としてETCカードを例示するが、ETC車載器と同様に、高速道路料金の料金収受に用いられるICカードに限られず、例えば、上記のDSRC車載器を用いた駐車場での料金収受の際に用いられるICカードであってもよく、また、ICカードや、料金収受を行うカードに限られず、運転免許証など個人情報を含むようなカードであってもよく、運転免許証の情報は、例えば、特開平7−210628に開示されているような免許証読み取り装置を用いることで、免許証の情報を読み取ることが可能である。
【実施例】
【0048】
まず、図面を参照して本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置の構造を説明する。図1は、本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置の外観図、図2は、本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置にETC車載器が装着された状態を示す斜視図であり、図3は、本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置の分解斜視図である。
【0049】
本発明にかかるナビゲーション装置1は図1の外観図に示すように、ナビゲーション装置本体(筐体)100の内部に各構成部材が納められ、液晶ディスプレイ101および液晶ディスプレイ101の下部に配置された操作ボタン群102が、ナビゲーション装置本体100からスライド部材(不図示)により引き出されるように構成される(図2斜視図参照)。操作ボタン群102のうちの1つのボタンにパネルオープンボタンが設けられ、このボタンを操作することによりスライド部材を駆動して液晶ディスプレイ101及び操作ボタン群102からなる前面パネルをスライド(移動)させて開き、ナビゲーション装置本体100側の操作面を露出させることができる。
【0050】
図2は、前面パネルがナビゲーション装置本体100からスライドして移動された状態を示す斜視図である。ナビゲーション装置の本体100の操作面には、CD/DVD挿入口103やCD/DVDイジェクトボタン104、SDカード挿入口105の他に、別途購入等したETC車載器2をナビゲーション装置1に接続するためのETC車載器装着用スロット106が設けられている。参照符号109はETC車載器2に設けられたETCカード挿入口である。
【0051】
図3の分解斜視図に示すように、ETC車載器装着用スロット106は、側面をなすETC車載器装着用ガイド部107bと、ETC車載器装着用スロット106の開口に対向して奥に設けられたETC車載器2をナビゲーション装置1と接続するための接続コネクタ107aと、底面部材107cとから構成されるETC車載器装着部107で形成される。
【0052】
ETC車載器2をナビゲーション装置1に接続する際には、ETC車載器装着用スロット106に、ETC車載器2を挿入し、接続コネクタ107aとETC車載器2側の接続用コネクタ(不図示)とを接続して装着する。それにより、ナビゲーション装置1とETC車載器2との接続が完了される。
【0053】
ETC車載器2の前面にはETCカードの挿入口109が設けられている。ETC車載器2を用いて高速道路などにおける料金収受を行う場合には、ETCカードをETCカードの挿入口109に差し込んで、ETC料金収受システムを利用することになる。なお、図3において、参照符号108は、地上波デジタル放送を受信するためのB−CASカードの挿入口である。
【0054】
ETC車載器装着用スロット106にETC車載器2が装着されない場合には、ETC車載器装着用スロット106の開口部を蓋体等で覆っておく。蓋体はネジ止めする構成であってもよく、弾性を有する爪部材によって装着するような構成であってもよい。このようにすれば、ETC車載器2が装着されない状態でユーザが誤って他の機器をETC車載器装着用スロット106に装着するようなことがなくなる。
【0055】
このように、ナビゲーション装置1にETC車載器2を任意に装着できるようにしておけば、ナビゲーション装置1の製造事業者とETC車載器2の製造事業者とが異なる場合であっても、カー用品の販売事業者によってナビゲーション装置1にETC車載器2を装着することができるようになる。
【0056】
また、このようにナビゲーション装置1にETC車載器2を任意に装着することができるETC車載器装着用スロット106を設ければ、先ず、第1に、ナビゲーション装置1とETC車載器2が一体に組み込まれている場合、例えば、ナビゲーション装置1が故障した場合に再度ETC登録(セットアップ)を行わなくてはならなくなるが、任意に装着可能であれば、ナビゲーション装置1が故障してもETC車載器2を他のナビゲーション装置1に載せ替えればよく、再セットアップの必要がない。また、逆にETC車載器2が故障した場合は、ETC車載器2のみを取り外して修理することもできる。第2にナビゲーション装置1にETC車載器2を接続するための専用の配線が必要なくなり、外観がきれいになる。第3に、カー用品の販売店としても配線作業が必要なくなる。第4にユーザがナビゲーション装置1にETC車載器2を後付けする場合にも配線の作業や費用が必要なくなるなどの利点が得られる。
【0057】
次に、本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置1の構成を説明する。図4は、ナビゲーション装置1にETC車載器2が装着された場合の構成を示すブロック図である。
【0058】
ナビゲーション装置1は、制御手段10、現在位置検出手段11、現在日時検出手段12、経路探索手段13、経路案内手段14、地図記憶手段15、表示手段16、音声出力手段17、入力手段18、通信手段19などを備えて構成されている。
【0059】
制御手段10は、情報処理手段に相当し、CPUとROMやRAM等の内部メモリ(不図示)を備えてナビゲーション装置1の制御を統括する。
【0060】
現在位置検出手段11は、例えばGPS受信機等で構成され、地球上空を周回している複数のGPS衛星からの電波を受信し、それをもとに現在位置情報を算出するものである。
【0061】
さらに、現在位置検出手段11は、操角センサ、加速度センサ、距離センサや方位センサなどからなる自立航法手段を併用するようにしてもよい。
【0062】
現在日時検出手段12は、ナビゲーション装置1に組み込まれた時計により車両の現在日時を検出する。
【0063】
なお、上記現在位置検出手段11にて受信されるGPS衛星からの電波にも、時刻情報が含まれており、この時刻情報を用いて現在日時を検出することも可能である。
【0064】
経路探索手段13は、現在位置検出手段11により検出された現在位置、或いは、入力手段18を介して指定された出発地から、入力手段18を介して指定された目的地までの最適な経路を探索する。より具体的には、地図記憶手段15に記憶された地図データを参照して、出発地のノードから目的地のノードに至るまでのリンクを順次探索し、コスト情報が最小となるノード、リンクを探索して最適経路を決定する。なお、このような経路探索の手法としてはラベル確定法あるいはダイクストラ法と言われる手法が用いられる。
【0065】
経路案内手段14は、経路探索手段13により探索された最適経路のうち、現在位置検出手段11により検出された現在位置を中心とした所定範囲の地図データを抽出して表示手段16に表示するとともに、後述する地図記憶手段15に記憶された案内報知ポイントに到達したときは、後述する音声出力手段17を介して案内報知を行う。このように時々刻々変化する現在位置に応じて都度地図データの表示を切り替えながら目的地までの誘導案内を行う。
【0066】
地図記憶手段15は、道路の交差点や分岐点などの結節点をノードとする道路ノードデータと、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとした道路リンクデータとを含む地図データが記憶されている。ノードデータには、ノード番号、ノードの位置座標、接続リンク本数、交差点名称などが含まれるほか、交差点等の案内地点に対応する案内ポイントおよび右折や左折、直進などを案内する案内データも記憶されている。リンクデータには、起点および終点となるノード番号、高速道路や国道などの道路種別、リンク長、所要時間、車線数、車道幅などが含まれる。また、地図データには、道路だけでなくフェリー航路なども含まれていてもよい。
【0067】
ここで、リンクデータに含まれる所要時間は、リンク長および走行速度などに基づいて算出されるが、走行速度は、ユーザが道路種別に応じて任意に設定可能としてもよいし、過去の走行履歴(走行速度)を記憶し、当該走行履歴の平均速度を走行速度としてもよい。この際の平均速度は、道路種別(一般道路・高速道路)毎に算出することが好ましい。
【0068】
また、地図記憶手段15に記憶された地図データには、駐車場やガソリンスタンドなどの施設毎の施設情報も記憶されている。施設情報には、○○支店などの施設の名称、施設位置、営業時間、ガソリンスタンドや地下駐車場、地下街、駅などの施設の種別、ランドマークなどの施設の画像などが含まれている。また、施設情報には、施設毎に出入口の情報も含まれていてもよい。
【0069】
ここで、施設位置とは、例えば、その施設の中心を表す1点の位置座標(例えば、緯度、経度)からなるのではなく、少なくとも3点の位置座標からなる多角形で施設の形状を示すことが好ましい。すなわち、施設位置とは、施設がある位置を示すのみでなく、施設の形状を示すことができ、現在位置検出手段11により検出された現在位置が、上記の多角形内に含まれるか否かを判断することで、ナビゲーション装置1が施設内にいるのか、施設外なのかを判断することが可能である。
【0070】
表示手段16は、地図画像や最適経路画像を表示してユーザが視認できるようにするためのマンマシンインターフェースとしての役割を担うものであり、例えば液晶ディスプレイで構成され、前述の液晶ディスプレイ101も含まれる。なお、この表示手段16は、タッチセンサーを具備させて入力手段18の一部を担うように構成することもできる。この場合は画面上に表示されるアイコンをユーザが触れることで選択入力が行われるようにする。
【0071】
音声出力手段17は、スピーカー等で構成され、経路案内時の案内報知、キー操作音、その他ナビゲーション装置1に関する種々の音声報知を行う。また、エンジン停止時にETC車載器2にETCカードが装着されたままになっている場合や、エンジン始動時に装着がなされていないときには、その旨を音声報知する際にも利用される。
【0072】
入力手段18は、ナビゲーション装置1における目的地の入力やその他各種の入力を行うための各種キー、スイッチなどから構成され、前述の操作ボタン郡102およびCD/DVDイジェクトボタン104なども含まれる。
【0073】
通信手段19は、ETC車載器2との間で指示/応答および情報の授受を行うための通信手段であり、ETC車載器2の通信手段24と対をなすものである。本実施例では、前述の接続コネクタ107aなどが含まれる。
【0074】
次に、ETC車載器2について説明する。ETC車載器2は、カード装着手段21、カード読取り手段22、無線通信手段23、通信手段24などを備えて構成されている。ETC車載器2を利用する場合は、ETCカード装着手段21にETCカードを装着(挿入)する。
【0075】
カード読取り手段22は、ETCカードの装着有無を検知するとともに、ETCカードのID情報、ETCカードの有効期限を示す有効期限情報などの情報を読取るものである。読取られたETCカードの有効期限はナビゲーション装置1に通信手段24および通信手段19を介して送られる。また、ETC車載器2側でも現在日時を検出し、ETCカードの有効期限と比較し、有効期限が切れている場合に警告する機能を備えていてもよい。
【0076】
ここで、本実施例では、ETC車載器2を例示しているため、ETCカードのID情報、ETCカードの有効期限情報などの情報を読取ったが、例えば、ETC車載器2ではなく、DSRC車載器や運転免許証読取装置であれば、それらに対応したカード(ICカード、運転免許証)の有効期限情報などの情報が読み取られる。
【0077】
なお、カードの有効期限情報は、ETCカードが有する図示しない書き換え可能な不揮発性メモリに記憶されてもよいし、これ以外にも、ETCカードの表面に印字されていてもよく、その場合は画像認識により有効期限情報が読み取られてもよい。
【0078】
このように、ETCカードが有する不揮発性メモリに記憶される以外にも、例えば、ETCカードの表面に印字されることで、ETCカードに有効期限情報が付加されている。
【0079】
なお、カード読取り手段22は、カードリードライタ装置等で構成され、読み取り以外にも、ETCカードが有する不揮発性メモリに有料道路(高速走路)の料金所の通過情報(入退場情報)や、有料道路の通行料金情報等の書き込み/読み取りを行ってもよい。
【0080】
また、本実施例では、ETC車載器2を例示しているため、上記不揮発性メモリに有料道路の料金所の通過情報などの書き込みを行うが、例えば、ETC車載器2ではなく、DSRC車載器であれば、駐車場や施設の出入り口付近などに設置された路上機と無線通信を行いDSRC車載器に挿入されるICカードの不揮発性メモリに駐車場や施設への入場情報および入場時刻や、駐車場での駐車料金やガソリンスタンドでのガソリン代などの料金情報などがカード読取り手段22により書き込まれる。
【0081】
なお、DSRC車載器でETCシステムが利用できる場合、上記のDSRC車載器に挿入されるICカードの不揮発性メモリには、上記の駐車場や施設への入場情報および入場時刻などに加え、有料道路の料金所の通過情報や、有料道路の通行料金情報等も書き込まれる。
【0082】
無線通信手段23は、無線アンテナを有し、車両が有料道路の入口あるいは出口を通過する際に、入口、出口に設置された路上機との間で無線通信を行い、路上機へカードID情報やETC車載器2の識別情報等を送信し、路上機からは通過した料金所データ等を受信する処理を担う。
【0083】
通信手段24は、ナビゲーション装置1との間で指示/応答および情報の授受を行うための通信手段であり、ナビゲーション装置1の通信手段19と対をなすものである。
【0084】
本発明にかかるナビゲーション装置1においては、以下、詳細に説明するように、ETC車載器2から送られたETCカードの有効期限に基づいて、経路探索手段13が探索した経路に有料道路部分がある場合、ETCカードの有効期限が切れるか否かを判別し、有効期限が切れると判別すると、判別した時点で、適切な警告報知を行うように制御される。
【0085】
図5は、本発明の実施例にかかるETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置におけるETCカードの有効期限切れの警告処理の手順を示すフローチャートである。図5に示す処理は、制御手段10がROMに記憶されている制御プログラムを実行することで実現される。
【0086】
まず、ステップS501の処理において、ナビゲーション装置1が起動されるとステップS502の処理に進む。
【0087】
ナビゲーション装置1が起動されると、ステップS502の処理において、ユーザが入力手段18を介して目的地を設定したか否かを判定する。目的地が設定された場合(ステップS502のYES)には、ステップS503の処理に進み、目的地が設定されていない場合(ステップS502のNO)には、処理を終了する。
【0088】
目的地が設定されると、ステップS503の処理において、経路探索手段13により当該目的地までの最適経路が探索され、ステップS504の処理に進む。
【0089】
最適経路が探索されると、ステップS504の処理において、制御手段10により当該最適経路に有料道路が含まれるか否かが判別される。当該最適経路に有料道路が含まれている場合には(ステップS504のYES)、ステップS505の処理に進み、当該最適経路に有料道路が含まれていない場合には(ステップS504のNO)処理を終了する。
【0090】
当該最適経路に有料道路が含まれていると(ステップS504のYES)、ステップS505の処理において、制御手段10はETC車載器2のカード読取り手段22の検出に基づき、カード装着手段21にETCカードが装着されているか否かを判別する。ETCカードが装着されている場合には(ステップS505のYES)、ステップS506の処理に進み、ETCカードが装着されていない場合には(ステップS505のNO)処理を終了する。
【0091】
なお、カード装着手段21にETCカードが装着されているか否かの判別は、カード読取り手段22の検出結果を通信手段24および通信手段19を介して制御手段10に送信し、制御手段10が、受信したカード読取り手段22の検出結果に基づき、判別してもよいし、カード読取り手段22の検出に基づき、ETC車載器2が判別を行い、判別した結果を、通信手段24および通信手段19を介して制御手段10に送信してもよい。
【0092】
ETCカードが装着されていると(ステップS505のYES)、ステップS506の処理において、制御手段10はETC車載器2のカード読取り手段22が読取ったETCカードの有効期限の情報を通信手段24および通信手段19を介して取得し、現在日時検出手段12で検出した現在日時に基づいて目的地に到着するまでにETCカードの有効期限が切れるか否かを判別する。
【0093】
ここで、目的地に到着するまでに有効期限が切れるか否かを判別する方法には種々の方法がある。例えば、最適経路の情報(距離や道路種別など)、走行速度などに基づき、最適経路の所要時間がわかるため、現在日時(又は、入力手段18を介して入力された出発日時)を参照して目的地に到着する予定日時を算出し、目的地に到着する予定日時とETCカードの有効期限とを比較することで、目的地に到達するまでの間に有効期限が切れるか否かを判別することができる。
【0094】
また、後述するS507の処理におけるETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点の算出方法においては、同様に最適経路の情報から有料道路の入口に到達する予定日時を算出し、有料道路の入口に到達する予定日時とETCカードの有効期限とを比較し、有料道路の入口に到達する前に有効期限が切れるか否かを判別することもできる。更に、同様に有料道路の出口に到達する予定日時を算出し、有料道路の入口に到達する予定日時および有料道路の出口に到達する予定日時と、ETCカードの有効期限とを比較し、有料道路部分を走行中に有効期限が切れるか否かを判別できる。そして、目的地に到着するまでにETCカードの有効期限が切れるが、有料道路の出口に到達する予定日時までにETCカードが切れない場合は、最適経路の有料道路部分を走行後にETCカードの有効期限が切れると判別することができる。
【0095】
具体的な日時を例にあげて説明すると、ETCカードの有効期限が4月1日の午前0時に切れる場合において、出発時刻が3月31日の午後10時30分で、目的地に到着する予定日時が4月1日の午前1時と算出した場合は、目的地に到着するまでに有効期限が切れると判別できる。そして、有料道路の入口に到達する予定日時が3月31日の11時30分、有料道路の出口に到達する予定日時が4月1日の0時30分と算出すると、ETCカードの有効期限が、有料道路の入口に到達する予定日時と有料道路の出口に到達する予定日時の間にあるため、ETCカードの有効期限が最適経路の有料道路部分上で切れると判別できる。
【0096】
なお、その他にも、ETCカードの有効期限が切れる日時における最適経路上の位置を最適経路の所要時間等に基づき算出し、算出した位置が最適経路において、有料道路の入口に到達する前か、有料道路上か、有料道路の出口を通過した後か、を判別するようにしてもよい。
【0097】
ステップS506で、目的地に到着するまでにETCカードの有効期限が切れると判別した場合(ステップS506のYES)には、ステップS507の処理に進み、目的地に到着するまでにETCカードの有効期限が切れない場合には(ステップS506のNO)処理を終了する。なお、目的地に到着するまでにETCカードの有効期限が切れると判別した場合(ステップS506のYES)に、その時点で経路案内中(最適経路走行中)においてETCカードの有効期限が切れる旨の報知を行ってもよい。
【0098】
ステップS507の処理において、上述の通りETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点を検出すると、ステップS508の処理に進み、ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が最適経路の有料道路部分よりも前か否かを判別する(ステップS508)。当該有料道路部分よりも前の場合には(ステップS508のYES)、ステップS510の処理に進み、当該有料道路部分よりも前でない場合には(ステップS508のNO)、ステップS509の処理に進む。
【0099】
ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が有料道路部分よりも前の場合には(ステップS508のYES)、ステップS510の処理において、表示手段16および/または音声出力手段17を介して、第1報知を行う。
【0100】
ここで、第1報知とは、例えば「経路案内中にETCカードの有効期限が切れます。新しいETCカードに差し替えるか、有料道路の入口・出口ゲートでは一般ゲートを使用ください。」等のETCカードの差し替えを促す旨の内容およびETCカードの有効期限が切れる時点が有料道路部分よりも前であることを考慮して、有料道路の入口および出口では、一般ゲートの料金所を利用するように、ゲート案内を含んだ報知である。
【0101】
ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が有料道路部分よりも前でない場合には(ステップS508のNO)、ステップS509の処理において、ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が最適経路の有料道路部分上にあるか否かを判別する。走行地点が有料道路部分の上にある場合には(ステップS509のYES)、ステップS511の処理に進み、ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が有料道路上にない場合には(ステップS509のNO)、ステップS512の処理に進む。
【0102】
ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が有料道路部分の上にある場合には(ステップS509のYES)、ステップS511の処理において、表示手段16および/または音声出力手段17を介して、第2報知を行う。
【0103】
ここで、第2報知とは、例えば「有料道路走行中にETCカードの有効期限が切れます。新しいETCカードに差し替えるか、有料道路の出口ゲートでは一般ゲートを使用ください。」等のETCカードの差し替えを促す旨の内容およびETCカードの有効期限が切れる時点が有料道路部分上であることを考慮して、有料道路の入口では、ETCゲートおよび一般ゲートのどちら料金所を利用しても良いが、ETCカードの有効期限が切れた出口では、一般ゲートの料金所を利用した退出案内を含んだ報知である。
【0104】
ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が有料道路部分より後の場合には(ステップS509のNO)、ステップS512の処理において、表示手段16および/または音声出力手段17を介して、第3報知を行う。
【0105】
ここで、第3報知とは、例えば「経路案内走行中にETCカードの有効期限が切れます。新しいETCカードに差し替えてください。なお、予定通り走行できれば、ETCカードの有効期限が切れる時点は、有料道路走行後となります。」等のETCカードの差し替えを促す旨の内容およびETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が有料道路部分の通過後であることの旨を含んだ報知である。
【0106】
なお、上記の実施例は、ETC車載器着脱機構を有するナビゲーション装置を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ETC車載器を一体に備えたナビゲーション装置、ETC車載器とナビゲーション装置とを接続コードにより接続する構成のナビゲーション装置にも適用することができる。なお、ETC車載器を一体に備えたナビゲーション装置とは、ETC車載器が有するカード装着手段21、カード読み取り手段22、無線通信手段23などを備えているナビゲーション装置である。
【0107】
以上、本発明にかかるナビゲーション装置によれば、探索した経路に有料道路部分が含まれる場合に、経路案内中にETCカードの有効期限が切れるか否かを判別し、経路案内中に当該ETCカードの有効期限が切れると判別すると、判別した時点で、その旨警告を報知することができるようになる。これにより、経路を探索した時点で、経路案内中にETCカードの有効期限が切れる旨の報知ができ、出発前に、ETCカードの差し替えを行うことが可能となる。また、目的地到着予定時刻までにETCカードの有効期限が切れる場合でも、有料道路を通過しない場合は、報知を行わないため、不必要な報知を防ぐことも可能である。さらに、有効期限が切れる時点の走行地点を検出(算出)して、その地点に応じて、有料道路の入口および出口におけるゲート案内を行うことで、適切な警告内容で有効期限切れの報知を行うことができるようになる。
【0108】
なお、本実施例では、探索した最適経路に有料道路が含まれる場合のみ、報知を行ったが、これに限ることはなく、探索した最適経路に有料道路が含まれない場合であっても、目的地に到着するまでにETCカードの有効期限が切れる場合には報知を行うようにしてもよい。
【0109】
また、本実施例では、経路を探索した時点で、経路案内中にETCカードの有効期限が切れるか否かを判別し、経路案内中に当該ETCカードの有効期限が切れると判別すると報知を行うよう記載したが、これに限ることはなく、例えば、ETCカードの有効期限が切れる所定時間前になると再度報知を行うようにしてもよく、その他にも、検出したETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点に応じて、ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が有料道路部分の前であれば、有料道路の入口および出口の到着予定時刻の所定時間前および/または有料道路の入口および出口の所定距離前に再度報知を行い、ETCカードの有効期限が切れる時点の走行地点が有料道路部分上であれば、有料道路の出口の到着予定時刻の所定時間前および/または有料道路の出口の所定距離前に再度報知を行うようにしてもよい。なお、所定時間および所定距離はユーザが任意に設定可能としてもよく、現在位置検出手段11により検出される現在位置および現在日時検出手段12により検出される現在日時に基づき、所定時間および所定距離になったか否か判別可能である。
【0110】
また、軽自動車や普通自動車などの車両区分を記憶する車両区分記憶手段および、ETC割引等も考慮した有料道路の通行料金情報を記憶する通行料金記憶手段を設け、最適経路における通行料金を算出し、算出した通行料金を報知するように構成してもよく、そのような構成において、ETCカードの有効期限が有料道路部分より前に切れる場合は、ETC割引を適用しない通行料金を算出し、報知するようにしてもよい。そして、その後、ETCカードが新しいものに差し替えられた場合に、ETC割引を適用した通行料金を算出し、報知するようにしてもよい。
【0111】
また、上記実施例では、最適経路上に有料道路があるか否かを判定したが、これに限ることはなく、例えば、最適経路上にフェリー航路(カーフェリー航路)があるか否かを判定してもよい。すなわち、例示したETCカードのように、特定の道路・経路(有料道路やフェリー航路)を通過する際の料金収受に用いられる場合、最適経路上に当該特定の区間があるか否かを判定することが好ましい。
【0112】
なお、運転免許証のように、必要な特定の区間などはなく、常に必要なカードであれば、最適経路上に特定の区間があるか否かに関わらず、目的地までの到着予定日時とカードの有効期限を比較し、到着予定日時までにカードの有効期限が切れる場合に警告報知を行うことが好ましい。ここで、警告報知は、例えば、「目的地に到着するまでに運転免許証の有効期限が切れます。無免許運転となるため、新しい運転免許証を挿入するか、運転手を変更して下さい。或いは、代行をご使用ください。」などの報知である。
【0113】
さらに、上記実施例では、入力手段18を介して設定された目的地までの最適経路を探索したが、これに限ることはなく、例えば、設定された目的地が、予めナビゲーション装置1に登録・記憶(例えば、制御手段10が備えるRAMに記憶)してある「自宅」であるか否かを判定し、目的地が「自宅」でない場合、当該目的地から「自宅」までの最適経路を探索してもよい。すなわち、現在位置(或いは、入力手段18を介して設定された出発地)から目的地までの最適経路に加え、目的地から自宅までの最適経路を探索する。そして、この目的地から自宅までの最適経路に対しても同様に、最適経路上に有料道路が含まれるか、経路案内中にETCカードに有効期限か切れるかなど、図2のフローチャートのステップS504〜ステップS512に該当する処理を行うことで、自宅までの帰りの経路におけるカードの有効期限切れをも考慮することが可能となる。また、この場合も、カードの有効期限が切れる時点の走行地点(目的地に至るまでの有料道路上か、目的地到達後自宅に至るまでの一般道路上か等)に応じて報知内容を変更しても良い。
【0114】
なお、自宅までの帰りの経路をも考慮する場合において、目的地での滞在時間に応じて、目的地を出発する日時が異なることが考えられる。そのため、制御手段10は、入力手段18を介して入力された目的地での滞在時間(或いは、目的地の出発日時)、目的地に設定された施設の種別(レストラン・ホテルなど)に応じて予め定められた滞在時間、目的地に設定された施設の営業時間の閉店時間、或いは、ナビゲーション装置1は図示しない無線通信を備えて、イベント情報(イベント開催位置、開催日時などを含む)を受信し、目的地付近のイベントの終了時刻などの情報に基づいて、滞在時間、又は、目的地の出発日時を求めることが好ましい。
【0115】
そして、この滞在時間に基づいて、目的地の出発日時を求めて(目的地への到着する予定日時に滞在時間を加算した日時)、この目的地の出発日時、および帰りの経路(目的地から自宅までの最適経路)を走行するのにかかる所要時間から自宅に到着する予定日時を算出することができる。
【0116】
これにより、目的地での滞在時間を考慮した帰宅日時(自宅に到着する予定日時)を算出することができるので、帰宅日時までにカードの有効期限が切れるか否かを判定することができる。また、この場合も、カードの有効期限が切れる時点の走行地点(目的地に至るまでの有料道路上か、目的地に対応した駐車場内か等)に応じて報知内容を変更しても良い。
【0117】
なお、以上の説明では、ETCシステムを利用する実施例を基本に説明を行ったが、以下の説明では、DSRC車載器およびICカードを用いて、駐車場の料金収受を行う場合について図6のフローチャートを用いて説明を行う。
【0118】
なお、DSRC車載器は、ETC車載器2と同様の構成とする。
【0119】
まず、ステップS601の処理において、ナビゲーション装置1が起動されるとステップS602の処理に進む。
【0120】
ナビゲーション装置1が起動されると、ステップS602の処理において、制御手段10は、ユーザが入力手段18を介して目的地を設定したか否かを判定する。目的地が設定された場合(ステップS602のYES)には、ステップS603の処理に進み、目的地が設定されていない場合(ステップS602のNO)には、処理を終了する。
【0121】
目的地が設定されると、ステップS603の処理において、経路探索手段13により当該目的地までの最適経路が探索され、ステップS604の処理に進む。
【0122】
ステップS604の処理では、制御手段10は、ステップS602の処理において、ユーザが入力手段18を介して設定した目的地は、有料駐車場か否かを判定する(ステップS604)。
【0123】
有料駐車場か否かの判定には、ユーザが設定した目的地が有料駐車場であるか否かに限らず、ユーザが目的地として設定した施設に対応した駐車場が有料駐車場である場合なども含まれることが好ましい。
【0124】
ステップS604の処理において、有料駐車場でないと判定した場合は(ステップS604のNO)、処理を終了し、有料駐車場であると判定した場合は(ステップS604のYES)、駐車時間(滞在時間)を取得する(ステップS605)。
【0125】
ステップS605の処理では、制御手段10は、上述の通り、ユーザが入力手段18を介して駐車時間を入力することにより取得してもよいし、目的地に到着する予定日時から目的地として設定した施設の閉店時間までの時間としてもよい。
【0126】
次に、ステップS606の処理へ進み、制御手段10はDSRC車載器のカード読取り手段22の検出に基づき、カード装着手段21にICカードが装着されているか否かを判別する。ICカードが装着されている場合には(ステップS606のYES)、ステップS607の処理に進み、ICカードが装着されていない場合には(ステップS606のNO)処理を終了する。
【0127】
ICカードが装着されていると(ステップS606のYES)、ステップS607の処理において、制御手段10はDSRC車載器のカード読取り手段22が読取ったICカードの有効期限情報を通信手段24および通信手段19を介して取得し、現在日時検出手段12で検出した現在日時に基づいて駐車が終了するまでにICカードの有効期限が切れるか否かを判別する。
【0128】
すなわち、ステップS607の処理では、制御手段10は、最適経路の情報(距離や道路種別など)、走行速度などに基づき、最適経路の所要時間を算出し、現在日時(又は、入力手段18を介して入力された出発日時)を参照して目的地に到着する予定日時を算出する。そして、目的地に到着する予定日時に、ステップS605の処理で取得した駐車時間を加算することで、駐車終了日時を算出する。そして、駐車終了日時とICカードの有効期限とを比較することで、駐車が終了する(目的地を出発する)までの間に有効期限が切れるか否かを判別することができる。
【0129】
ステップS607の処理において、ICカードの有効期限が切れない場合は(ステップS607のNO)、処理を終了し、ICカードの有効期限が切れる場合には(ステップS607のYES)、表示手段16および/または音声出力手段17を介して警告報知を行う。
【0130】
ここで、警告報知とは、例えば「駐車場を出るまでにICカードの有効期限が切れます。新しいICカードに差し替えてください。」等のICカードの差し替えを促す旨の内容を含んだ報知である。また、この警告報知は、目的地に到着する予定日時、駐車時間に基づいて算出された有効期限が切れる時点の走行地点(駐車場内、駐車場に到達する前)に応じて、報知内容を変更しても良い。
【0131】
なお、上記実施例では、ナビゲーション装置1の表示手段16および/または音声出力手段17を介して警告報知を行ったが、ETC車載器2などのカード読み取り装置が表示手段および/または音声出力手段などの報知手段を備えている場合は、当該表示手段および/または音声出力手段を介して警告報知を行っても良い。
【0132】
以上、本発明にかかるナビゲーション装置によれば、探索した経路(目的地までの最適経路或いは目的地から自宅までの最適経路)を走行中、すなわち、現在位置(現在日時)から目的地(自宅)に到着するまでに、カードの有効期限が切れるか否かを判別できるので、判別した時点で、その旨警告を報知することができるようになる。これにより、経路を探索した時点で、カードの有効期限が切れる旨の報知ができ、出発前にカードの差し替えを行うことが可能となる。
【0133】
また、目的地での滞在時間(駐車時間)も考慮することで、現在位置(現在日時)から自宅(登録された地点)に到着するまでに、カードの有効期限が切れるか否かをより正確に判別できると共に、DSRC車載器のICカードのように駐車場での料金収受に用いられるカードの有効期限が駐車が終了するまでに切れるか否かの判別を行うことができる。
【符号の説明】
【0134】
1 ナビゲーション装置
2 ETC車載器
10 制御手段
11 現在位置検出手段
12 現在日時検出手段
13 経路探索手段
14 経路案内手段
15 地図記憶手段
16 表示手段
17 音声出力手段
18 入力手段
19 通信手段
21 カード装着手段
22 カード読取り手段
23 無線通信手段
24 通信手段
100 ナビゲーション装置本体
101 液晶ディスプレイ
102 操作ボタン群
103 CD/DVD挿入口
104 CD/DVDイジェクトボタン
105 SDカード挿入口
106 ETC車載器装着用スロット
107 ETC車載器装着部
107a 接続コネクタ
107b ETC車載器装着用ガイド部
107c 底面部材
108 B−CASカードの挿入口
109 ETCカード挿入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部および前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段を有したカード読み取り装置と通信手段を介して接続されたナビゲーション装置において、
前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図記憶手段と、入力手段と、前記入力手段を介して入力された目的地までの経路を前記地図データを参照して探索する経路探索手段と、日時を検出する日時検出手段と、前記カードの有効期限切れに関する警告報知を報知手段を介して行う制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記目的地に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別し、前記有効期限が切れると判別すると、前記報知手段を介して前記カードの有効期限が切れる旨の警告報知を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記経路探索手段は、前記目的地から予め登録された登録地点までの経路を前記地図データを参照して探索し、
前記制御手段は、前記登録地点までの経路と前記目的地までの経路と前記カードの有効期限情報とに基づき、前記登録地点に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記経路探索手段により探索された経路に特定の道路が含まれるか否かを判別し、特定の道路が含まれる場合に、前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記特定の道路は、有料道路であることを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記制御手段は、出発日時と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、予測到達日時を算出し、前記予測到達日時と前記有効期限とを比較し、前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記目的地における滞在時間と前記カードの有効期限情報と前記探索された経路とに基づき、前記目的地を出発するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記経路探索手段は、前記目的地から予め登録された登録地点までの経路を前記地図データを参照して探索し、
前記制御手段は、前記登録地点までの経路と前記目的地までの経路と前記目的地における滞在時間と前記カードの有効期限情報とに基づき、前記登録地点に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記目的地における滞在時間は、前記入力手段を介して入力されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記有効期限が切れると判別すると、少なくとも出発日時と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記有効期限が切れる時点の走行地点を算出し、該算出した走行地点の位置に応じて前記警告報知の内容を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記出発日時は、前記日時検出手段により検出された現在日時であることを特徴とする請求項5又は請求項9に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部を有したカード読み取り装置と、ナビゲーション装置とが、双方が有する通信手段を介して接続されたナビゲーションシステムにおいて、
前記カード読み取り装置は、前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段を有し、前記通信手段は、前記カード情報読み取り手段で読み取られた前記カードの有効期限情報を前記ナビゲーション装置へ送信し、
前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図記憶手段と、入力手段と、前記入力手段を介して入力された目的地までの経路を前記地図データを参照して探索する経路探索手段と、日時を検出する日時検出手段と、前記カードの有効期限切れに関する警告報知を報知手段を介して行う制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記通信手段を介して取得した前記カードの有効期限情報と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記目的地に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別し、前記有効期限が切れると判別すると、前記報知手段を介して前記カードの有効期限が切れる旨の警告報知を行うことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項12】
少なくとも有効期限情報が付加されたカードを装着する装着部および前記カードの有効期限情報を読み取るカード情報読み取り手段を有したナビゲーション装置であって、
前記ナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図記憶手段と、入力手段と、前記入力手段を介して入力された目的地までの経路を前記地図データを参照して探索する経路探索手段と、日時を検出する日時検出手段と、前記カードの有効期限切れに関する警告報知を報知手段を介して行う制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記カード情報読み取り手段により読み取られた前記カードの有効期限情報と前記経路探索手段により探索された経路とに基づき、前記目的地に到達するまでに前記有効期限が切れるか否かを判別し、前記有効期限が切れると判別すると、前記報知手段を介して前記カードの有効期限が切れる旨の警告報知を行うことを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−27732(P2011−27732A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−148436(P2010−148436)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】