説明

ナビゲーション装置及び方法

【課題】指定された種別の施設を経路上から複数検索するとともにその距離を基準に情報を提供することにより、施設利用の必要性をより的確に判断可能とする。
【解決手段】施設種別指定手段41が、施設の種別について入力部11から指定を受け付け、このように指定した種別の施設を、施設検索手段42が、現在走行中の経路上から検索し、このように検索された施設のなかで、自車前方直近に存在する第一の施設までの距離と、その次にある第二の施設までの距離を、施設間距離計測手段43が所定間隔毎に計測する。この差の表す施設間隔が所定距離以上かどうかを距離判断手段44が判断し、該当する場合には、施設距離報知手段45が、自車から第一の施設までの距離と、第二の施設までの距離をそれぞれ、表示部10や図示しない音声出力の設備からユーザへ報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する技術を改良したものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子技術の発達に伴い、車載用に代表されるナビゲーション装置により、よく知らない場所でも快適で無駄の無い運転が可能となった。すなわち、ナビゲーション装置は、予め用意したいわゆる地図データベースをもとに、現在の自車位置をGPSなどで検出して地図表示し、施設を検索したり地図スクロールなどで指定した目的地への経路を探索し、それに沿った進路を音声や表示で案内するものである。
【0003】
一方、車両の運行管理、特に給油のタイミングについては運転者の責任の割合が大きく、ガソリン残量がかなり減って一定量を下回ると警告ランプの点灯などでユーザに知らせる機能が、ナビゲーション装置ではなく、車両側の機能として普及している。このような警告ランプが点灯すると、運転者はおおよそのガソリン残量や走行可能距離を考慮し、燃料がなくなる前に給油に急ぐこととなるので、通常は警告前に早めの給油を心がけるが、いずれにしても運転者の経験に頼った対処であった。
【0004】
なお、ナビゲーション装置で地図データベースから検索し表示できる施設には、ガソリンスタンドも含まれており、自車が今から通ろうとする経路沿いのガソリンスタンドを検索し提示するという形で、給油の際にナビゲーション装置の支援を受けることは可能であり、また、ナビゲーション装置に関する工夫として、燃料が所定量まで減ると、それで辿り付ける範囲のガソリンスタンドを経路前方から検索して知らせるとともに給油を指示する提案も存在した(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−71974
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、まだ先にガソリンスタンドが他にあるだろうとの期待を前提に、上記のような給油指示に必ずしも従うとは限らないのが運転者の実態であるところ、ガソリンスタンドの分布は地域の事情により異なるため、実際には運転者の期待に反してガソリンスタンドが見つからず、結局、目的地とは別の方向のガソリンスタンドを利用しにいかなければならず遠回りを余儀なくされたり、場合によっては給油できず立ち往生し余分な時間や費用を費やす場合もあった。このため、給油をはじめとして、施設利用の必要性をもっと的確に判断できる技術が求められていた。
【0006】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、指定された種別の施設を経路上から複数検索するとともにその距離を基準に情報を提供することにより、施設利用の必要性をより的確に判断可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、出発地から目的地までの経路を案内するナビゲーション装置において、検索し地図上に表示すべき施設の情報を記憶する施設情報記憶手段と、施設の種別について指定を受け付ける施設種別指定手段と、前記施設種別指定手段で指定した種別の施設を、前記経路上から検索する施設検索手段と、所定間隔毎に、前記施設検索手段で検索された施設のなかで、自車前方直近に存在する第一の施設までの距離と、その次にある第二の施設までの距離と、を計測する施設間距離計測手段と、前記施設間距離計測手段で計測した前記第一の施設までの距離と、前記第二の施設までの距離との差が所定距離以上かどうかを判断する距離判断手段と、前記距離判断手段で前記第一の施設から前記第二の施設までの距離が所定距離以上と判断された場合には、自車から前記第一の施設までの距離と、前記第二の施設までの距離をそれぞれ報知する施設距離報知手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1の発明を方法という見方から捉えたもので、検索し地図上に表示すべき施設の情報を記憶する施設情報記憶手段を有し、出発地から目的地までの経路を案内するナビゲーション装置の制御方法において、コンピュータの演算制御部により、施設種別指定手段と、施設検索手段と、施設間距離計測手段と、距離判断手段と、施設距離報知手段と、を実現するとともに、前記施設種別指定手段により、施設の種別について指定を受け付け、前記施設検索手段により、前記施設種別指定手段で指定した種別の施設を、前記経路上から検索し、前記施設間距離計測手段により、所定間隔毎に、前記施設検索手段で検索された施設のなかで、自車前方直近に存在する第一の施設までの距離と、その次にある第二の施設までの距離と、を計測し、前記距離判断手段により、前記施設間距離計測手段で計測した前記第一の施設までの距離と、前記第二の施設までの距離との差が所定距離以上かどうかを判断し、前記距離判断手段で前記第一の施設から前記第二の施設までの距離が所定距離以上と判断された場合には、前記施設距離報知手段により、自車から前記第一の施設までの距離と、前記第二の施設までの距離をそれぞれ報知することを特徴とする。
【0009】
これらの態様では、探索設定された経路を走行中、ガソリンスタンドなど指定された種別の施設について、経路沿いのものを逐次検索するとともに、自車から直近のものとその次のものが所定距離以上離れている場合に、それぞれまでの距離をユーザに報知することにより、燃料残量を確認してどちらで給油するか決めるなど、施設利用の必要性を従来よりも的確に判断可能となる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記施設距離報知手段は、前記施設間距離計測手段で計測された前記第一の施設までの距離が所定距離以下かどうかを判断する施設距離報知判断手段を有することを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項2の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項4に記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記演算制御部により、前記施設距離報知手段において、施設距離報知判断手段を実現するとともに、この施設距離報知判断手段により、前記施設間距離計測手段で計測された前記第一の施設までの距離が所定距離以下かどうかを判断することを特徴とする。
【0012】
これらの態様では、近いほうの施設までの距離が所定距離以下になった場合に限って、施設同士の距離を計算することにより、一定間隔で常に計算を繰返すよりもシステムへの付加が小さくて済むとともに、報知が早すぎて立寄りを忘却するリスクが回避可能となる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1乃至2いずれかに記載のナビゲーション装置において、前記距離判断手段は、自車の燃料の残量を検知する燃料検知手段と、自車の燃費を取得する燃費取得手段と、前記燃料検知手段で検知された燃料の残量と、前記燃費取得手段で取得された燃費と、から走行可能な距離を算出する走行可能距離算出手段と、自車から前記前記第二の施設までの距離と、前記走行可能距離算出手段で算出された走行可能な距離と、を比較する距離比較手段と、を備え、前記施設距離報知手段は、前記距離比較手段で比較した結果、前記走行可能な距離が前記前記第二の施設までの距離を上回る余裕距離が、所定距離以下のときに、自車から前記第一の施設までの距離と、自車から前記第二の施設までの距離を、それぞれ報知することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項3の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項4乃至5いずれかに記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記演算制御部により、前記距離判断手段において、燃料検知手段と、燃費取得手段と、走行可能距離算出手段と、距離比較手段と、を実現するとともに、前記燃料検知手段により、自車の燃料の残量を検知し、前記燃費取得手段により、自車の燃費を取得し、前記走行可能距離算出手段により、前記燃料検知手段で検知された燃料の残量と、前記燃費取得手段で取得された燃費と、から走行可能な距離を算出し、前記距離比較手段により、自車から前記前記第二の施設までの距離と、前記走行可能距離算出手段で算出された走行可能な距離と、を比較し、前記距離比較手段で比較した結果、前記走行可能な距離が前記前記第二の施設までの距離を上回る余裕距離が、所定距離以下のときに、前記施設距離報知手段は、自車から前記第一の施設までの距離と、自車から前記第二の施設までの距離を、それぞれ報知することを特徴とする。
【0015】
このように、自車の燃料残量と燃費から算出する走行可能な距離が、二番目の施設までの距離と比べて所定の余裕がないときに距離を報知することにより、給油に関するユーザの判断を効果的に支援するとともに、報知を真に必要な場合に限定し、運転の平穏や報知に対するユーザの信頼を維持可能となる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、指定された種別の施設を経路上から複数検索するとともにその距離を基準に情報を提供することにより、施設利用の必要性をより的確に判断可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明を実施するための最良の実施形態について、図に沿って説明する。なお、背景技術や課題での説明と共通の前提事項は適宜省略する。
【0018】
〔1.構成〕
本実施形態は、出発地から目的地までの経路を案内するナビゲーション装置(以下「本装置」と呼ぶ)に関するもので、対応する方法やプログラムとしても把握可能である。まず、本装置の構成を図1に示す。この図において、1は、GPSを用いる絶対位置方位検出部であり、アンテナ、レシーバ等を用いる。2は、振動ジャイロセンサ等を利用した相対方位検出部、3は、車より得られるパルスを処理するための車速検出部である。
【0019】
また、4は、システム全体の制御を司るメインCPU及びその周辺回路(「演算制御部」と呼ぶ)である。5は、起動時等に演算制御部4よりアクセスされるROMで、初期設定や基本入出力システムプログラム、本装置の起動用処理手順などを記憶している。6は、メインプログラムをロードしたりワークエリアを提供するダイナミックRAM(DRAM)である。7は、電源OFFから次回ONになるまで設定などのメモリ内容を保持するためのスタティックRAM(SRAM)であり、メイン電源OFF時もバッテリーバックアップされている。8は、表示部10用に設けられたビデオRAM(VRAM)である。
【0020】
9は、表示部10や、ユーザ用の入力部11と、演算制御部4とを結ぶユーザインターフェース部である。10は、地図やメニューなど情報を表示するための液晶パネルなどの表示部である。11は、ユーザから様々な情報や操作の入力を受け付ける入力部である。
【0021】
12は、HDDなどの記憶媒体に格納した各種データベース読み取りのための外部記憶装置であり、経路探索や地図表示に用いるいわゆる地図データのみならず、施設検索して地図上に表示すべき施設の情報を予め記憶する施設情報記憶手段でもある。
また、13は、FM放送波から所望のデータを取り出すためのFM多重放送受信及び処理部である。14は、VICSサービスのデータを受信する光/電波ビーコン受信及び処理部である。
【0022】
また、演算制御部4は、図示しない所定の制御プログラムにしたがって、メモリ5〜8や外部記憶装置12など本装置の各部を制御及び利用しながら、各要素41〜50を実現するが、これら各要素は、以下のような本実施形態の各機能作用を実現実行する処理手段である。
【0023】
〔2.作用の概要〕
すなわち、上記のような本実施形態では、施設種別指定手段41が、施設の種別について入力部11から指定を受け付け、このように指定した種別の施設を、施設検索手段42が、現在走行中の経路上から検索し、このように検索された施設のなかで、自車前方直近に存在する第一の施設までの距離と、その次にある第二の施設までの距離を、施設間距離計測手段43が所定間隔毎に計測する。
【0024】
そして、そのように計測した第一の施設までの距離と、第二の施設までの距離との差(仮に「施設間隔」と呼ぶ)が所定距離以上かどうかを距離判断手段44が判断し、これで施設間隔が所定距離以上と判断された場合には、施設距離報知手段45が、自車から第一の施設までの距離と、第二の施設までの距離をそれぞれ、表示部10や図示しない音声出力の設備からユーザへ報知する。
【0025】
〔3.処理の例〕
次に、上記の作用を補足する説明として、本装置におけるより具体的な処理手順の例を図2のフローチャートに示す。この図の手順は、ユーザが、出発地より目的地への至る経路を本装置からの進行方向などの誘導案内にしたがって走行中の間、一定時間間隔で繰り返されるものである。
【0026】
具体的には、経路沿いにある直近のガソリンスタンド(第一の施設)と、2つめのガソリンスタンド(第二の施設)を検索し(ステップS1)、それら二つのガソリンスタンドの間隔を計算し、一定の閥値以上(例えば30km以上)になれば(ステップS2)、それら二つの施設の距離を運転者に報知する(ステップS3)。
【0027】
報知の例としては、図3のような画面表示のほか、音声案内で「この先、左側にガソリンスタンドがあります。その次のガソリンスタンドは35km先までありません。ガソリンを確認してください」のように報知するなどが考えられる。
【0028】
なお、このような判断や報知は、オンオフ可能とし、図2に破線で示すように、ステップS1の前や後で、報知するか判定し、報知しない場合は手順を終了するようにしてもよい。
【0029】
また、他の例としては、ガソリンスタンドの間隔を計算するタイミングを、直近のガソリンスタンドとの距離が一定距離以内になった場合にすることが考えられる。この場合、施設距離報知手段45に設ける施設距離報知判断手段50が、図4のフローチャートに示すように、施設間距離計測手段43で計測された直近の第一の施設までの距離が所定距離(所定値)以下に該当するか判断し(ステップS12)、該当する場合に限り、図2同様、施設間の距離の判断や報知を行う(ステップS13,14)。
【0030】
また、車両の電子制御系などから、ガソリン残量の通知を受け取れる場合は、ガソリンの残量に応じて閥値を変更することが望ましい。この場合の処理手順は図5のフローチャートに示す。
【0031】
この例では、距離判断手段44に設けた各要素46〜49のうち、まず、燃料検知手段46により自車の燃料の残量を検知するとともに、燃費取得手段47により自車の燃費を取得し、これら燃料検知手段46で検知された燃料の残量と、燃費取得手段47で取得された燃費と、をもとに、走行可能距離算出手段48により、走行可能な距離を算出する(ステップS21)。燃費については、予めメモリに記録された数値を読み出したり、実際の燃料消費量と走行距離から逐次算出して取得する。
【0032】
そして、経路沿いのガソリンスタンドのうち、自車から直近の第一の施設と、その次の第二の施設と、を検索し(ステップS22)、自車から第二の施設までの距離を算出のうえ(ステップS23)、距離比較手段49により、自車から第二の施設までの距離と、走行可能距離算出手段48で算出された走行可能な距離と、を比較する(ステップS24)。
【0033】
この比較の結果、走行可能な距離が第二の施設までの距離を上回る余裕距離が、所定距離以下のときに(ステップS25)、施設距離報知手段45により、自車から第一の施設までの距離と、自車から第二の施設までの距離を、それぞれ運転者に報知する(ステップS26)。
【0034】
〔4.効果〕
以上、本実施形態では、探索設定された経路を走行中、ガソリンスタンドなど指定された種別の施設について、経路沿いのものを逐次検索するとともに、自車から直近のものとその次のものが所定距離以上離れている場合に、それぞれまでの距離をユーザに報知することにより、燃料残量を確認してどちらで給油するか決めるなど、施設利用の必要性を従来よりも的確に判断可能となる。これにより、遠回りすることなく確実な給油も可能となり、快適な運転環境が提供できる。
【0035】
また、本実施形態では、図4に示したように施設距離報知判断手段50により、近いほうの施設までの距離が所定距離以下になった場合に限って(ステップS12)、施設同士の距離を計算することにより、一定間隔で常に計算を繰返すよりもシステムへの付加が小さくて済むとともに、報知が早すぎて立寄りを忘却するリスクが回避可能となる。
【0036】
また、本実施形態では、図5に示したように、自車の燃料残量と燃費から算出する走行可能な距離が、二番目の施設までの距離と比べて所定の余裕がないときに(ステップS25)距離を報知することにより、報知を真に必要な場合に限定し、給油に関するユーザの判断を効果的に支援するとともに、運転の平穏や報知に対するユーザの信頼を維持可能となる。
【0037】
〔5.他の実施形態〕
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するものやそれ以外の他の実施形態も含むものである。例えば、図4に示したような(ステップS12)直近の施設までの距離の判断を行わないなら、施設距離報知手段45において施設距離報知判断手段50は省略可能である。また、図5に示したような、ガソリン残量の検知を用いる判断を行わないなら、距離判断手段44内に示した各要素46〜49は省略可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す図。
【図2】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施形態における報知の表示例を示す図。
【図4】本発明の実施形態における他の処理手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施形態における他の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0039】
1…絶対位置方位検出部
2…相対方位検出部
3…車速検出部
4…演算制御部(メインCPU及びその周辺回路)
5…ROM
6…DRAM
7…SRAM
8…VRAM
9…ユーザインタフェース部
10…表示部
11…入力部
12…外部記憶装置
13…FM多重受信及び処理部
14…光/ビーコン受信及び処理部
41…施設種別指定手段
42…施設検索手段
43…施設間距離計測手段
44…距離判断手段
45…施設距離報知手段
46…燃料検知手段
47…燃費取得手段
48…走行可能距離算出手段
49…距離比較手段
50…施設距離報知判断手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地から目的地までの経路を案内するナビゲーション装置において、
検索し地図上に表示すべき施設の情報を記憶する施設情報記憶手段と、
施設の種別について指定を受け付ける施設種別指定手段と、
前記施設種別指定手段で指定した種別の施設を、前記経路上から検索する施設検索手段と、
所定間隔毎に、前記施設検索手段で検索された施設のなかで、自車前方直近に存在する第一の施設までの距離と、その次にある第二の施設までの距離と、を計測する施設間距離計測手段と、
前記施設間距離計測手段で計測した前記第一の施設までの距離と、前記第二の施設までの距離との差が所定距離以上かどうかを判断する距離判断手段と、
前記距離判断手段で前記第一の施設から前記第二の施設までの距離が所定距離以上と判断された場合には、自車から前記第一の施設までの距離と、前記第二の施設までの距離をそれぞれ報知する施設距離報知手段と、
を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記施設距離報知手段は、前記施設間距離計測手段で計測された前記第一の施設までの距離が所定距離以下かどうかを判断する施設距離報知判断手段を有することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記距離判断手段は、
自車の燃料の残量を検知する燃料検知手段と、
自車の燃費を取得する燃費取得手段と、
前記燃料検知手段で検知された燃料の残量と、前記燃費取得手段で取得された燃費と、から走行可能な距離を算出する走行可能距離算出手段と、
自車から前記前記第二の施設までの距離と、前記走行可能距離算出手段で算出された走行可能な距離と、を比較する距離比較手段と、
を備え、
前記施設距離報知手段は、前記距離比較手段で比較した結果、前記走行可能な距離が前記前記第二の施設までの距離を上回る余裕距離が、所定距離以下のときに、自車から前記第一の施設までの距離と、自車から前記第二の施設までの距離を、それぞれ報知する
ことを特徴とする請求項1乃至2いずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
検索し地図上に表示すべき施設の情報を記憶する施設情報記憶手段を有し、出発地から目的地までの経路を案内するナビゲーション装置の制御方法において、
コンピュータの演算制御部により、施設種別指定手段と、施設検索手段と、施設間距離計測手段と、距離判断手段と、施設距離報知手段と、を実現するとともに、
前記施設種別指定手段により、施設の種別について指定を受け付け、
前記施設検索手段により、前記施設種別指定手段で指定した種別の施設を、前記経路上から検索し、
前記施設間距離計測手段により、所定間隔毎に、前記施設検索手段で検索された施設のなかで、自車前方直近に存在する第一の施設までの距離と、その次にある第二の施設までの距離と、を計測し、
前記距離判断手段により、前記施設間距離計測手段で計測した前記第一の施設までの距離と、前記第二の施設までの距離との差が所定距離以上かどうかを判断し、
前記距離判断手段で前記第一の施設から前記第二の施設までの距離が所定距離以上と判断された場合には、前記施設距離報知手段により、自車から前記第一の施設までの距離と、前記第二の施設までの距離をそれぞれ報知する
ことを特徴とするナビゲーション装置の制御方法。
【請求項5】
前記演算制御部により、前記施設距離報知手段において、施設距離報知判断手段を実現するとともに、
この施設距離報知判断手段により、前記施設間距離計測手段で計測された前記第一の施設までの距離が所定距離以下かどうかを判断することを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項6】
前記演算制御部により、前記距離判断手段において、燃料検知手段と、燃費取得手段と、走行可能距離算出手段と、距離比較手段と、を実現するとともに、
前記燃料検知手段により、自車の燃料の残量を検知し、
前記燃費取得手段により、自車の燃費を取得し、
前記走行可能距離算出手段により、前記燃料検知手段で検知された燃料の残量と、前記燃費取得手段で取得された燃費と、から走行可能な距離を算出し、
前記距離比較手段により、自車から前記前記第二の施設までの距離と、前記走行可能距離算出手段で算出された走行可能な距離と、を比較し、
前記距離比較手段で比較した結果、前記走行可能な距離が前記前記第二の施設までの距離を上回る余裕距離が、所定距離以下のときに、前記施設距離報知手段は、自車から前記第一の施設までの距離と、自車から前記第二の施設までの距離を、それぞれ報知する
ことを特徴とする請求項4乃至5いずれかに記載のナビゲーション装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−249488(P2008−249488A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−91254(P2007−91254)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】