説明

ナビゲーション装置

【課題】簡単かつ直感的な操作で経路の経由地を編集することができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】表示画面にタッチパネル110が設けられた表示モニタ16と、表示モニタ16の表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面および経由地候補のアイコンを表示する経由地候補画面を表示し、経由地候補画面上におけるユーザのタッチパネル操作およびルート画面上におけるユーザのタッチパネル操作により、経路に経由地候補を経由地として追加し、追加された経由地を通過する出発地から目的地までの経路を探索する制御回路11とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経由地を通過して目的地に至る経路を探索するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地図を表示した表示画面に経由地設定ボタンを設け、経由地設定ボタンと地図上の所定の地点との間でドラッグ操作を行うと、その地図上の地点に経由地が設定されるナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−328028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のナビゲーション装置では、所望の地点を経由地として設定するためには、地図をスクロールしてその地点の地図を表示しなくてはならない。このため、所望の地点を経由地として設定する操作が面倒であるという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1の発明によるナビゲーション装置は、表示画面にタッチパネルが設けられた表示モニタと、表示モニタの表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面および経由地候補のアイコンを表示した経由地候補画面を表示する表示制御手段と、経由地候補画面上におけるユーザのタッチパネル操作およびルート画面上におけるユーザのタッチパネル操作により、経路に経由地候補を経由地として追加する経由地編集手段と、経由地編集手段によって追加された経由地を通過する出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明によるナビゲーション装置は、表示画面にタッチパネルが設けられた表示モニタと、表示モニタの表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面および、通過順序が予め決定されている複数の経由地候補からなる経由地候補グループのアイコンを表示した経由地候補画面を表示する表示制御手段と、経由地候補画面上におけるユーザのタッチパネル操作およびルート画面上におけるユーザのタッチパネル操作により、経路に経由地候補グループの経由地候補を経由地として追加する経由地編集手段と、経由地編集手段によって追加された経由地を通過する出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項7の発明によるナビゲーション装置は、表示画面にタッチパネルが設けられた表示モニタと、表示モニタの表示画面内に、出発地から経由地を通過して目的地までの経路の略図を表示したルート画面および経由地候補のアイコンを表示した経由地候補画面を表示する表示制御手段と、経由地候補画面上におけるユーザの経由地候補のアイコンへのタッチ操作およびルート画面の経路上におけるユーザの経由地へのタッチ操作により、経路の経由地を経由地候補に置き換えて新たな経由地とする経由地編集手段と、経由地編集手段によって置き換えられた新たな経由地を通過する出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とする。
(4)請求項8の発明によるナビゲーション装置は、表示画面にタッチパネルが設けられた表示モニタと、表示モニタの表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面および、通過順序が予め決定されている複数の経由地候補からなる経由地候補グループのアイコンを表示した経由地候補画面を表示する表示制御手段と、経由地候補画面上におけるユーザの経由地候補グループのアイコンへのタッチ操作およびルート画面の経路上におけるユーザの経由地へのタッチ操作により、経路の経由地を経由地候補グループの2以上の経由地候補に置き換えて新たな2以上の経由地とする経由地編集手段と、経由地編集手段によって置き換えられた2以上の経由地を通過する出発地から目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、簡単かつ直感的な操作で経由地を編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における地域情報を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図9】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図10】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図11】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図12】本発明の第1の実施形態における経由地編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施形態における経由地設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施形態における経由地入替削除処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図16】本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図17】本発明の第1の実施形態における経由地グループの確認操作を説明するための図である。
【図18】本発明の第3の実施形態における経由地の編集操作を説明するための図である。
【図19】本発明の第3の実施形態における経由地設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明の第3の実施形態における経由地入替削除処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
−第1の実施形態−
図1は、本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置1は、タッチパネル110の押圧操作によって目的地に至る経路の経由地を編集することができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、データ記憶部19、タッチパネル110およびタッチパネルコントロール部111を有する。ナビゲーション装置1は、車両のインストルメントパネル(不図示)と着脱可能であり、不図示のインストルメントパネルに装着されると、車両に設置されている車速センサ2と接続する。
【0009】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。制御回路11は、データ記憶部19に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行い、その処理結果を推奨経路として表示モニタ16に表示する。
【0010】
現在地検出装置14は、車両の現在地を検出する装置である。現在地検出装置14は、振動ジャイロ14a、GPS(Global Positioning System)センサ14bなどからなる。現在地検出装置14は、車速センサ2によって検出された車速の情報と、振動ジャイロ14aによって検出された車両の進行方向と、GPSセンサ14bによって検出されたGPS信号とに基づいて車両の現在地を検出する。現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて地図の表示範囲や経路探索の開始地点などを決定する。また、現在地検出装置14により検出された車両の現在地は自車位置マークとして地図上に表示される。
【0011】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、データ記憶部19に記憶された地図データに基づいて制御回路11において適宜生成される。
【0012】
データ記憶装置19は、フラッシュメモリやハードディスクなどの書き換え可能な不揮発性記録媒体によって構成され、地図データおよび地域情報を記憶する。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。リンク情報には、リンクを通過するときの所要時間の情報である旅行時間の情報が含まれる。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有する。これにより、ナビゲーション装置1は、ユーザの指示にしたがって地図の縮尺を変更することができる。
【0013】
データ記憶装置19に記憶されている地域情報は、後述するタッチパネル110の操作によって経由地を編集するために必要な経由地候補の情報である。図2を参照して地域情報を説明する。
【0014】
図2に示すように、地域情報3は、フォルダの階層構造を有する。本実施形態では、地域情報3は、ひとつのメインフォルダ31からなり(以下、このメインフォルダを地域情報のフォルダと呼ぶ)、地域情報のフォルダ31の階層構造は、自車位置からの距離のフォルダ32、大カテゴリのフォルダ33、小カテゴリのフォルダ34および小カテゴリのフォルダ34に含まれる経由地候補データ35から構成される。
【0015】
図2の自車位置からの距離のフォルダ32(以下、単に距離フォルダと呼ぶ)は、自車位置と経由地候補との間の距離別に作成されるフォルダである。本実施形態では、図2に示すように自車位置から「〜5km」(5km以内)のフォルダ、「5〜10km」(5kmより大きく10km以内)のフォルダ、「10〜20km」(10kmより大きく20km以内)のフォルダ、「20〜50km」(20kmより大きく50km以内)のフォルダ、「50〜100km」(50kmより大きく100km以内)のフォルダおよび「100km〜」(100kmより大きい)のフォルダが作成され、データ記憶装置19に記憶されている。
【0016】
図2の大カテゴリのフォルダ33(以下、単に大カテゴリフォルダと呼ぶ)は、経由地候補を大きなカテゴリに分けて作成されたフォルダである。本実施形態では、「食べる」のフォルダ、「遊ぶ」のフォルダ、「学ぶ」のフォルダ、「買う」のフォルダ、「泊まる」のフォルダおよび「ガソリン」のフォルダが作成され、データ記憶装置19に記憶されている。
【0017】
図2の小カテゴリのフォルダ34(以下、単に小カテゴリフォルダと呼ぶ)は、経由地候補を小さなカテゴリに分けて作成されたフォルダである。本実施形態では、たとえば、「食べる」のフォルダ内には「ラーメン」のフォルダ、「洋食」のフォルダ、「和食」のフォルダ、「そば・うどん」のフォルダ、「すし」のフォルダおよび「ファーストフード」のフォルダが作成され、データ記憶装置19に記憶されている。
【0018】
図2の経由地候補データ35は、階層構造の最下段に設定された経由地候補に関する情報であり、具体的な経由地に関するデータ、たとえば、経由地候補の位置、経由地候補の名称、経由地候補が属する大カテゴリおよび経由地候補が属する小カテゴリなどの情報を有する。
【0019】
以上の経由地候補データにしたがって、経由地候補が格納されるフォルダが決定される。たとえば、経由地候補データ35における経由地候補の位置情報に基づいて自車位置からの距離が算出され、自車位置から5km以内の距離にある経由地候補は「〜5km」のフォルダに格納される。図2に示すように、たとえば、経由地候補データ35における経由地候補の属する小カテゴリの情報に基づいて、「ラーメン」のフォルダには「ラーメン店A」、「ラーメン店B」、「ラーメン店C」、「ラーメン店D」、「ラーメン店E」および「ラーメン店F」が格納される。
【0020】
図1の表示モニタ16は、自車位置付近の地図などの各種情報を表示する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドの設定などのために操作される操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチやパネル周囲のハードスイッチなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16の表示による指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作して目的地を設定する。
【0021】
図1のタッチパネル110は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル110を通して表示される。タッチパネル110は、タッチパネル110上の押圧位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部111に送出する。タッチパネルコントロール部111はタッチパネル110の押圧位置を算出し、算出結果を制御回路11に出力する。
【0022】
表示モニタ16に表示された各種ボタンや表示メニューが押圧されるとタッチパネル110が押圧され、押圧された各種ボタンや表示メニューに定義された処理が実行される。また、後述するタッチパネル110の操作によって、経由地を編集することができる。
【0023】
目的地がユーザによって設定されると、目的地に経路探索の終了点が設定される。そして、制御回路11は、経路探索用データを用いて開始点から終了点までの経路を探索する。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して表示モニタ16に表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。
【0024】
推奨経路が探索された後、新たな経由地がユーザによって設定されると、新たな経由地を通過する経路が探索される。この場合、新たな経由地に経路探索の終了点が設定されて出発地から経由地までの経路が探索され、新たな経由地に経路探索の開始点が設定されて経由地から目的地までの経路が探索される。新たな経由地が複数ある場合は、経由地間の経路もそれぞれ経路探索の開始点および終了点が設定されて探索される。このようにして探索された経路をつなぎ合わせた経路が、出発地から新たな経由地を通過して目的地に至る推奨経路になる。また、推奨経路を構成するリンクの旅行時間を合計することによって、経由地や目的地までの所要時間を算出することができる。これにより、出発地の出発時刻がわかれば、経由地や目的地までの到着時間を予測することができる。
【0025】
ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して表示画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0026】
次に、図3〜図11を参照して本発明の第1の実施形態における経由地の編集操作について説明する。ユーザは、3つの経由地と目的地とを設定して、出発地から3つの経由地を通過して目的地に至る推奨経路を探索した後に、その推奨経路の経由地を編集するものとして説明する。
【0027】
図3(a)は、推奨経路を探索した後に表示される表示モニタ16の表示画面を説明するための図である。表示画面には、自車位置マーク41と自車位置周辺の地図40Aと推奨経路42aとルート表示ボタン48とが表示される。ユーザがルート表示ボタン48を押圧すると、図3(b)に示すように、ルート表示画面40Bが表示モニタ16に表示される。
【0028】
図3(b)のルート表示画面40Bには、出発地43と経由地A〜C(符号45a〜45c)と目的地44とを表した推奨経路の略図が表示される。実際は、出発地として設定された地点の名称、経由地として設定された地点の名称、目的地として設定された地点の名称が表示されるが、説明の便宜上、図3(b)に示すように「出発地」、「経由地A」、「経由地B」、「経由地C」および「目的地」とする。推奨経路の略図における自車位置に相当する位置には自車位置マーク41が表示される。また、ルート表示画面40Bには、ルート変更ボタン46が表示される。
【0029】
ユーザがルート変更ボタン46を押圧すると、図4(a)に示すように、表示画面には経由地編集画面50が表示される。
【0030】
図4(a)の経由地編集画面50は、ルート画面50Aと地域情報表示画面50Bとに分割して表示される。ルート画面50Aは推奨経路の略図を表示した画面であり、ルート画面50Aには、上述のルート表示画面40Bと同様に、出発地43、経由地A45a、経由地B45b、経由地C45cおよび目的地44が表示される。経由地A45a、経由地B45b、経由地C45cおよび目的地44には、出発時刻とリンクの旅行時間とから算出される到着時間が表示される。また、推奨経路の略図の自車位置に対応する位置に自車位置マーク41が表示される。推奨経路の略図の脇にゴミ箱51が表示される。ゴミ箱51の説明については後述する。
【0031】
図4(a)の地域情報表示画面50Bには、地域情報のフォルダ31に格納されているフォルダや経由地候補のアイコンが段階的に表示される。図2に示すように地域情報のフォルダ31の階層構造では、地域情報のフォルダ31の下の階層は距離フォルダ32であるので、地域情報表示画面50Bには距離フォルダ32a〜32fが表示される。これらのフォルダ32a〜32fのうちの1つのフォルダ、たとえば「〜5km」のフォルダ32aが押圧されると、図4(b)に示すように、自車位置からの距離フォルダ32aの次の階層のフォルダである大カテゴリフォルダ33a〜33fが表示される。
【0032】
図4(b)の大カテゴリフォルダ33a〜33fのうちの1つのフォルダ、たとえば「食べる」のフォルダ33a(以下、単に「食べる」フォルダと呼ぶ)が押圧されると、図5(a)に示すように、地域情報表示画面50Bには、大カテゴリ33aの下の階層のフォルダである小カテゴリフォルダ34a〜34fが表示される。
【0033】
図5(a)の小カテゴリフォルダ34a〜34fには、小カテゴリフォルダ34a〜34fに含まれる経由地候補のうち、出発地からの到着時間が最も早いものの到着時間が表示される。経由地候補の到着時間は、出発地と経由地候補との間の推奨経路を探索し、推奨経路を構成するリンクの旅行時間の合計および出発時刻に基づいて算出される。
【0034】
図5(a)の小カテゴリフォルダ34a〜34fのうちの1つのフォルダ、たとえば「ラーメン」のフォルダ(以下、単に「ラーメン」フォルダと呼ぶ)が押圧されると、図5(b)に示すように、地域情報表示画面50Bには、小カテゴリフォルダ34a〜34fに含まれる経由地候補がアイコン36a〜36fとして表示される。経由地候補のアイコン36a〜36fとともに、それぞれの経由地候補36a〜36fの出発地からの到着時間が表示される。
【0035】
図5(b)に示すように、本実施形態では、経由地候補のアイコン36a〜36fはラーメン店A〜Fのアイコンである。アイコン36a〜36fのうち、推奨経路からの距離が所定以上の経由地候補のアイコン36e,36fについては、網掛けで表示される。また、地域情報表示画面50Bには、経由地候補36a〜36fとともに変更完了ボタン52が表示される。変更完了ボタン52の説明については後述する。
【0036】
次に、第1の実施形態における経由地の編集操作のうち、経由地の追加する操作、経由地を経由地候補に置き換える操作、経由地同士を入れ替える操作、経由地を削除する操作および経由地の編集を終了する操作について、図6〜図11を参照して説明する。
【0037】
(1)経由地を追加する操作
図6を参照して、経由地を追加する操作を説明する。経由地A45aと経由地B45bとの間にラーメン店Dを追加する操作を例に上げて説明する。図6(a)の符号61aに示すように、ラーメン店Dのアイコン36dを押圧する。符号61b,61cおよび矢印61dに示すような移動軌跡に沿って、タッチパネル110の押圧位置を経由地A45aと経由地B45bとの間に移動して、経由地A45aと経由地B45bとの間でタッチパネル110の押圧を止める。以下、押圧する操作をタッチ操作、押圧した状態で押圧位置を移動する操作をドラッグ操作、押圧を止める操作をドロップ操作と呼ぶ。以上のようにタッチパネル110上の操作を行うことにより、図6(b)に示すように経由地A45aと経由地B45bとの間の経由地としてラーメン店D35dが追加される。また、ルート画面50Aに表示される到着時間もラーメン店Dを通過する推奨経路における到着時間に更新される。
【0038】
(2)経由地を経由地候補に置き換える操作
図7を参照して、設定されている経由地を経由地候補に置き換える操作を説明する。ラーメン店Dを経由地A45aに置き換える操作を例に上げて説明する。図7(a)の符号62aに示すようにラーメン店Dのアイコン36dをタッチ操作する。矢印62bにしたがって符号62cに示すように、経由地A45aの表示位置までドラッグ操作を行う。そして、経由地A45aの表示位置でドロップ操作を行う。以上のようにタッチパネル110上の操作を行うことにより、図7(b)に示すように経由地A45aがラーメン店D36dに入れ替わる。また、ルート画面50Aに表示される到着時間も更新される。
【0039】
(3)経由地同士を入れ替える操作
図8を参照して、経由地同士を入れ替える操作を説明する。経由地A45aと経由地B45bとを入れ替える操作を例に上げて説明する。図8(a)の矢印63aに示すように経由地A45aをタッチ操作した後、経由地B45bと経由地C45cとの間の位置までドラッグ操作を行う。そして、経由地B45bと経由地C45cとの間の位置でドロップ操作を行う。以上のようにタッチパネル110上の操作を行うことにより、図8(b)に示すように、経由地A45aと経由地B45bとが入れ替わる。また、ルート画面50Aに表示される到着時間も更新される。
【0040】
(4)経由地を削除する操作
図9を参照して、経由地を削除する操作を説明する。経由地A45aを削除する操作を例に上げて説明する。図9(a)の矢印64aに示すように経由地A45aをタッチ操作した後、ゴミ箱51の表示位置までドラッグ操作を行う。そして、ゴミ箱51の表示位置でドロップ操作を行う。以上のようにタッチパネル110上の操作を行うことにより、図9(b)に示すように、経由地Aは削除される。また、ルート画面50Aに表示される到着時間も更新される。また、以下のような操作によっても経由地を削除することができる。
【0041】
図10を参照して、経由地を削除するほかの操作を説明する。図6(b)で経由地として追加されたラーメン店D36dを削除する操作を例に上げて説明する。図10(a)の矢印65aに示すようにラーメン店D36dをタッチ操作した後、地域情報表示画面50Bまでドラッグ操作を行う。そして、地域情報表示画面50Bでドロップ操作を行う。以上のようにタッチパネル110上の操作を行うことにより、図10(b)に示すように、ラーメン店Dは削除される。また、ルート画面50Aに表示される到着時間も更新される。
【0042】
(5)経由地の編集を終了する操作
図11を参照して、経由地の編集を終了する操作について説明する。図11(a)に示すように、変更完了ボタン52を押圧すると、経由地の編集が終了する。そして、図11(b)に示すように、表示画面には、自車位置マーク41と自車位置周辺の地図40Aとルート表示ボタン48とが表示される。また、経由地が編集された推奨経路42bも表示される。
【0043】
図12〜図14のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態における経由地編集処理について、説明する。図12〜図14の処理は、表示モニタ16の表示画面に経由地編集画面50が表示されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0044】
図12のステップS101では、タッチパネルコントロール部111において算出されたタッチパネル110の押圧位置に基づいて、地域情報表示画面50Bのアイコンが押圧されたか否かを判定する。地域情報表示画面50Bのアイコンが押圧された場合はステップS101が肯定判定され、ステップS102へ進む。地域情報表示画面50Bのアイコンが押圧されていない場合はステップS101が否定判定され、ステップS103へ進む。ステップS102では、経由地設定処理を行う。この経由地設定処理の内容については後述する。そして、ステップS101に戻る。
【0045】
図12のステップS103では、タッチパネルコントロール部111において算出されたタッチパネル110の押圧位置に基づいて、ルート画面50Aに表示されている経由地が押圧されたか否かを判定する。ルート画面50Aに表示されている経由地が押圧された場合はステップS103が肯定判定され、ステップS104へ進む。ルート画面50Aに表示されている経由地が押圧されていない場合はステップS103が否定判定され、ステップS105へ進む。ステップS104では、経由地入替削除処理が行われる。この経由地入替削除処理の内容については後述する。そして、ステップS101に戻る。
【0046】
図12のステップS105では、タッチパネルコントロール部111において算出されたタッチパネル110の押圧位置に基づいて、変更完了ボタン52が押圧されたか否かを判定する。変更完了ボタン52が押圧された場合はステップS105が肯定判定され、ステップS106へ進む。変更完了ボタン52が押圧されていない場合はステップS105が否定判定され、ステップS101に戻る。ステップS106では、表示モニタ16の表示画面に地図40Aを表示する。そして、経由地編集処理を終了する。
【0047】
図13を参照して、図12のステップS102の経由地設定処理を説明する。ステップS201では、押圧されたアイコンをRAM13に記憶する。ステップS202では、タッチパネル110が押圧されているか否かを判定する。タッチパネル110が押圧されている場合はステップS202を繰り返す。タッチパネル110が押圧されていない場合はステップS202が否定判定され、ステップS203へ進む。
【0048】
図13のステップS203では、最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間または経由地−目的地間であるか否かを判定する。最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間または経由地−目的地間である場合はステップS203が肯定判定され、ステップS204へ進む。最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間および経由地−目的地間のいずれでもない場合はステップS203が否定判定され、ステップS208へ進む。
【0049】
図13のステップS204では、最後に検出された押圧位置に基づいて、図12のステップS101で押圧されたアイコンに関連する経由地候補を経由地として追加する。たとえば、最後に検出された押圧位置が出発地−経由地間である場合は、図12のステップS101で押圧されたアイコンに関連する経由地候補を出発地−経由地間に経由地として追加する。ステップS205では、編集された後の経由地を通過する推奨経路を探索する。ステップS206では、探索された推奨経路を構成するリンクの旅行時間と出発時刻とに基づいて各経由地および目的地の到着時間を算出する。ステップS207では、編集された後の経由地を表示した推奨経路の略図や各経由地および目的地の到着時間が表示されたルート画面50Bに更新する。そして、ステップS102の経由地設定処理を終了する。
【0050】
図13のステップS208では、最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの経由地上であるか否かを判定する。最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの経由地上である場合はステップS208が肯定判定され、ステップS209へ進む。最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの経由地上でない場合はステップS208が否定判定され、ステップS102の経由地設定処理を終了する。ステップS209では、最後に検出された押圧位置の経由地を、図12のステップS101で押圧されたアイコンに関連する経由地候補に置き換える。そして、ステップS205へ進む。
【0051】
図14を参照して、図12のステップS104の経由地入替削除処理を説明する。ステップS301では、押圧された経由地をRAM13に記憶する。ステップS302では、タッチパネル110が押圧されているか否かを判定する。タッチパネル110が押圧されている場合はステップS302を繰り返す。タッチパネル110が押圧されていない場合はステップS302が否定判定され、ステップS303へ進む。
【0052】
図14のステップS303では、最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間または経由地−目的地間であるか否かを判定する。最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間または経由地−目的地間である場合はステップS303が肯定判定され、ステップS304へ進む。最後に検出された押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間および経由地−目的地間のいずれでもない場合はステップS303が否定判定され、ステップS308へ進む。
【0053】
図14のステップS304では、最後に検出された押圧位置に基づいて、図12のステップS103で押圧された経由地の通過順序を変更する。たとえば、最後に検出された押圧位置が出発地−経由地間である場合は、図12のステップS103で押圧された経由地を出発地の次に通過する経由地とする。ステップS305では、編集された後の経由地を通過する推奨経路を探索する。ステップS306では、探索された推奨経路を構成するリンクの旅行時間と出発時刻とに基づいて各経由地および目的地の到着時間を算出する。ステップS307では、編集された後の経由地を表示した推奨経路の略図や各経由地および目的地の到着時間が表示されたルート画面50Bに更新する。そして、ステップS104の経由地入替削除処理を終了する。
【0054】
図14のステップS308では、最後に検出された押圧位置がゴミ箱51上または地域情報表示画面50B上であるか否かを判定する。最後に検出された押圧位置がゴミ箱51上または地域情報表示画面50B上である場合はステップS308が肯定判定され、ステップS309へ進む。最後に検出された押圧位置が、ゴミ箱51上および地域情報表示画面50B上のいずれでもない場合はステップS308が否定判定され、ステップS104の経由地入替削除処理を終了する。ステップS309では、図12のステップS103で押圧された経由地を削除する。そして、ステップS305へ進む。
【0055】
以上の第1の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)表示モニタ16の表示画面内に、出発地43から目的地44までの経路の略図を表示したルート画面50Aおよび経由地候補のアイコン36a〜36fを表示した地域情報表示画面50Bを2画面で表示し、地域情報表示画面50B上におけるユーザのタッチパネル110の操作およびルート画面50A上におけるユーザのタッチパネル110の操作により、経由地候補35dを推奨経路の新たな経由地として追加するようにした。たとえば、地域情報表示画面50Bに表示されたアイコン36a〜36fのタッチ操作と、タッチ操作されたアイコンのドラッグ操作と、ルート画面50A上でのアイコンのドロップ操作とにより、推奨経路に新たな経由地を追加するようにした。これにより、簡単かつ直感的な操作で経由地を編集することができる。
【0056】
(2)2以上の経由地45a〜45cを有する推奨経路に新たな経由地35dを追加する場合、ルート画面50Aの経路上でのアイコンのドロップ操作によって追加された経由地35dの通過順序を決定し、その通過順序で経由地を通過する出発地43から目的地44までの経路を探索するようにした。これにより、簡単かつ直感的な操作で追加する経由地の通過順序を決定でき、便利である。
【0057】
(3)表示モニタ16の表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面50Aを表示し、ルート画面50A上におけるユーザのタッチパネル110の操作により、推奨経路における経由地の通過順序を変更できるようにした。たとえば、ルート画面50A上のアイコンへのタッチ操作、アイコンのドラッグ操作、およびアイコンのドロップ操作により、経由地の通過順序を変更するようにした。これにより、簡単かつ直感的な操作で経由地の通過順序を変更することができ便利である。
【0058】
(4)表示モニタ16の表示画面内に、出発地から目的地までの経路の概略を表示したルート画面50Aを表示し、ルート画面50A上の経由地へのユーザのタッチパネル操作により、推奨経路における経由地を削除できるようにした。たとえば、ルート画面50Aに表示された経由地45aへのタッチ操作、経由地アイコンのドラッグ操作、およびゴミ箱51への経由地アイコンのドロップ操作により、経由地を削除するようにした。これにより、簡単かつ直感的な操作で経由地を削除でき便利である。
【0059】
(5)表示モニタ16の表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面50Aおよび経由地候補のアイコン36a〜36fを表示した地域情報表示画面50Bを表示し、地域情報表示画面50B上におけるユーザのタッチパネル110の操作およびルート画面50Aの経路上におけるユーザのタッチパネル110の操作により、推奨経路の経由地を削除するようにした。たとえば、ルート画面50Aに表示された経由地36dへのタッチ操作と、経由地アイコンのドラッグ操作と、地域情報表示画面50B上での経由地アイコンのドロップ操作とにより、推奨経路の経由地を削除するようにした。これにより、簡単かつ直感的な操作で経由地を削除することができ、便利である。
【0060】
(6)経由地が編集された経路の略図をルート画面50Aに表示するようにした。これにより、編集した経由地を確認することができ、便利である。
【0061】
(7)地域情報画面50Bに表示したフォルダ34a〜34fやアイコン36a〜36fに到着時間を表示するようにした。これにより、ユーザは到着時間を参考にして、遠回りにあまりならない経由地を選択することができ、便利である。なお、到着時間は出発地からの到着時間でもよいし、車両の現在地からの到着時間でもよい。
【0062】
(8)域情報表示画面50Bにフォルダ32a〜32f,33a〜33f,34a〜34fを表示し、ユーザがフォルダ32a〜32f,33a〜33f,34a〜34fの展開を繰り返すことにより、経由地候補のアイコン36a〜36fにたどり着けるようにした。これにより、ユーザは所望の経由地候補のアイコン36a〜36fにたどり着くことが容易になり、便利である。
【0063】
−第2の実施形態−
図15〜図17を参照して、本発明の第2の実施形態によるナビゲーション装置を説明する。第2の実施形態におけるナビゲーション装置は、複数の経由地候補からなる経由地候補グループを、予め探索された推奨経路に経由地として追加することができる。経由地候補グループにおける複数の経由地候補およびその通過順序はユーザによって予め設定されている。第2の実施形態におけるナビゲーション装置の構成は第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成と変わらないので、第2の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成の説明は省略する。
【0064】
図15(a)は、ルート画面50Aと地域情報表示画面50Bとからなる経由地編集画面50を説明する図である。地域情報表示画面50Bには地域情報のタグ53aが表示され、その下に一部隠れてグループ情報表示画面のタグ53bが表示される。図15(a)に示すように、グループ情報のタグ53bが押圧されると、図15(b)に示すように、地域情報表示画面50Bに替えてグループ情報表示画面50Cが経由地編集画面50に表示される。
【0065】
図15(b)のグループ情報表示画面50Cには、複数の経由地候補からなる経由地候補グループのカテゴリのフォルダ71a〜71fが表示される。本実施形態では、「グルメコース」のフォルダ71a、「買い物コース」のフォルダ71b、「デートコース」のフォルダ71c、「観光コース」のフォルダ71d、「学習コース」のフォルダ71eおよび「複合コース」のフォルダ71fが表示される。
【0066】
図15(b)に示すような、これらのフォルダ71a〜71fのうちの1つをユーザが押圧すると、押圧されたフォルダ71a〜71fに含まれる経由地候補グループがアイコンとしてグループ情報表示画面50Cに表示される。たとえば、ユーザが「グルメコース」のフォルダ71aを押圧すると、図16(a)に示すグループ情報表示画面50Cが表示される。
【0067】
図16(a)のグループ情報表示画面50Cには、「グルメコース」のフォルダ71aに含まれる経由地候補グループのアイコン72a〜72fが表示される。本実施形態では、「プランA」のアイコン72a、「プランB」のアイコン72b、「プランC」のアイコン72c、「プランD」のアイコン72d、「プランE」のアイコン72eおよび「プランF」のアイコン72fがグループ情報表示画面50Cに表示される。
【0068】
この経由地候補グループを推奨経路に追加したり、他の経由地と置き換えたり、削除したりする操作は、第1の実施形態におけるタッチパネル110の押圧操作と同じである。たとえば、「プランA」のアイコン72aに関連する経由地候補グループを経由地Bと経由地Cとの間に追加する場合、以下の操作を行う。
【0069】
図16(a)に示すように、「プランA」のアイコン72aをタッチ操作した後、ルート画面50Aの経由地B45bと経由地C45cとの間までドラッグ操作(矢印66a)を行い、経由地B45bと経由地C45cとの間でドロップ操作を行う。その結果、図16(b)に示すように、ルート画面50Aの経由地B45bと経由地C45cとの間に「プランA」のアイコン72aが表示され、経由地Bと経由地Cとの間に「プランA」のアイコン72aに関連する経由地候補グループが経由地として追加される。
【0070】
図17(a)に示すように、ユーザがルート画面50Aに表示された「プランA」のアイコン72aを押圧すると、図17(b)に示すように、経由地候補グループを構成する経由地候補が表れたルート表示画面40Cが表示される。ルート表示画面40Cには、出発地43と経由地A〜C45a〜45cと、経由地グループを構成する経由地候補49a〜49eと、目的地44とを表した推奨経路の略図が表示される。また、経由地編集画面50に戻るための戻るボタン47が表示される。これにより、ユーザは、「プランA」のアイコン72aに関連する経由地候補グループを構成する経由地候補49a〜49eおよびその経由地候補49a〜49eの通過順序を確認することができる。
【0071】
本発明の第2の実施形態における経由地編集処理は、本発明の第1の実施形態における経由地編集処理の経由地を経由地グループに置き換えたものとほとんど同じであるので、本発明の第2の実施形態における経由地編集処理の説明は省略する。
【0072】
以上の第2の実施形態によるナビゲーション装置は第1の実施形態によるナビゲーション装置が奏する作用効果のほかに、次のような作用効果を奏する。
(1)出発地43から目的地44までの経路の略図を表示したルート画面50Aおよび、通過順序が予め決定されている複数の経由地候補49a〜49eからなる経由地候補グループのアイコン72aを表示したグループ情報表示画面50Cを表示モニタ16の表示画面内に表示する。グループ情報表示画面50C上におけるユーザのタッチパネル110の操作およびルート画面50A上におけるユーザのタッチパネル110の操作により、推奨経路に経由地候補グループの経由地候補49a〜49eを経由地として追加し、追加された経由地45a〜45c,49a〜49eを通過する出発地43から目的地44までの推奨経路を探索するようにした。これにより、簡単かつ直感的な操作で経由地を編集することができる。さらに、一括操作で複数の経由地を編集することができ便利である。
【0073】
(2)ルート画面50Aに表示された経由地候補グループのアイコン72aを押圧すると、経由地候補グループを構成する経由地候補49a〜49eを表示した推奨経路の略図が表示されるようにした。これにより、推奨経路に追加された経由地候補グループを構成する経由地候補49a〜49eを確認することができ、便利である。
【0074】
−第3の実施形態−
本発明の第3の実施形態によるナビゲーション装置を説明する。第3の実施形態におけるナビゲーション装置は、タッチパネル110のドラッグ操作を行わずにタッチ操作のみで経由地の編集を行うことができる。第3の実施形態におけるナビゲーション装置の構成は第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成と変わらないので、第3の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成の説明は省略する。
【0075】
次に、図18を参照して本発明の第3の実施形態における経由地の編集操作について説明する。経由地Aと経由地Bとの間にラーメン店Dを追加する操作を例に上げて本発明の第3の実施形態における経由地の編集操作を説明する。
【0076】
図18(a)に示すようにラーメン店Dのアイコン36dを押圧する。次にドラッグ操作をしないで図18(b)に示すように経由地A45aと経由地B45bとの間を押圧する。以上のようにタッチパネル110上の操作を行うことにより、図18(c)に示すように経由地A45aと経由地B45bとの間の経由地としてラーメン店D36dが追加される。また、ルート画面50Aに表示される到着時間も、ラーメン店Dを通過する推奨経路における到着時間に更新される。
【0077】
次に、本発明の第3の実施形態における経由地編集処理について、図12、図19および図20のフローチャートを参照して説明する。第1の実施形態における図12〜図14の経由地編集処理のステップと同じステップには同じ符号を付し、第1の実施形態における図12〜図14の経由地編集処理と異なる部分を主に説明する。図12の処理は第1の実施形態と同じなので説明を省略する。
【0078】
図19のステップS201の次は、ステップS401へ進む。ステップS401では、タッチパネルコントロール部111において算出されたタッチパネル110の押圧位置に基づいて、ステップS101の押圧が終了した後、タッチパネル110が再び押圧されたか否かを判定する。タッチパネル110が再び押圧された場合はステップS401が肯定判定され、ステップS402へ進む。タッチパネル110が再び押圧されていない場合はステップS401を繰り返す。
【0079】
図19のステップS402では、ステップS401の押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間または経由地−目的地間であるか否かを判定する。ステップS401の押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間または経由地−目的地間である場合はステップS402が肯定判定され、ステップS204へ進む。ステップS401の押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間および経由地−目的地間のいずれでもない場合はステップS402が否定判定され、ステップS403へ進む。
【0080】
図19のステップS204では、ステップS401の押圧位置に基づいて、図12のステップS101で押圧されたアイコンに関連する経由地候補を経由地として追加する。たとえば、ステップS401の押圧位置が出発地−経由地間である場合は、図12のステップS101で押圧されたアイコンに関連する経由地候補を出発地−経由地間に経由地として追加する。そして、ステップS205へ進む。
【0081】
図19のステップS403では、ステップS401の押圧位置が、ルート画面50Aの経由地上であるか否かを判定する。ステップS401の押圧位置が、ルート画面50Aの経由地上である場合はステップS403が肯定判定され、ステップS209へ進む。ステップS401の押圧位置が、ルート画面50Aの経由地上でない場合はステップS403が否定判定され、ステップS102の経由地設定処理を終了する。ステップS209では、ステップS401の押圧位置の経由地を、図12のステップS101で押圧されたアイコンに関連する経由地候補に置き換える。そして、ステップS205へ進む。
【0082】
図20のステップS301の次は、ステップS501へ進む。ステップS501では、タッチパネルコントロール部111において算出されたタッチパネル110の押圧位置に基づいて、ステップS103の押圧が終了した後、タッチパネル110が再び押圧されたか否かを判定する。タッチパネル110が再び押圧された場合はステップS501が肯定判定され、ステップS502へ進む。タッチパネル110が再び押圧されていない場合はステップS501を繰り返す。
【0083】
図20のステップS502では、ステップS501の押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間または経由地−目的地間であるか否かを判定する。ステップS501の押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間または経由地−目的地間である場合はステップS502が肯定判定され、ステップS304へ進む。ステップS501の押圧位置が、ルート画面50Aの出発地−経由地間、経由地−経由地間および経由地−目的地間のいずれでもない場合はステップS502が否定判定され、ステップS503へ進む。
【0084】
図20のステップS304では、ステップS501の押圧位置に基づいて、図12のステップS103で押圧された経由地の通過順序を変更する。たとえば、ステップS501の押圧位置が出発地−経由地間である場合は、図12のステップS103で押圧された経由地を出発地の次に通過する経由地とする。そして、ステップS305へ進む。
【0085】
図20のステップS503では、ステップS501の押圧位置がゴミ箱51上または地域情報表示画面50B上であるか否かを判定する。ステップS501の押圧位置がゴミ箱51上または地域情報表示画面50B上である場合はステップS503が肯定判定され、ステップS309へ進む。ステップS501の押圧位置が、ゴミ箱51上および地域情報表示画面50B上のいずれでもない場合はステップS503が否定判定され、ステップS104の経由地入替削除処理を終了する。
【0086】
以上の第3の実施形態によるナビゲーション装置は第1の実施形態によるナビゲーション装置が奏する作用効果のほかに、次のような作用効果を奏する。
(1)地域情報表示画面50Bに表示されたアイコン36a〜36fへのタッチ操作およびルート画面50Aの経路上でのタッチ操作により、新たな経路に経由地を追加するようにした。これにより、簡単かつ直感的な操作で経由地を追加することができる。また、ドラッグ操作が必要ないので、タッチパネル110を押圧し続ける必要がなく便利である。
【0087】
(2)経由地45a〜45cを有する推奨経路に経由地35dを追加する場合、ルート画面50A上のタッチ操作によって追加された経由地35dの通過順序を決定し、その通過順序で経由地45a〜45c,35dを通過する出発地43から目的地44までの経路を探索するようにした。これにより、簡単かつ直感的な操作で追加した経由地の通過順序を決定することができ便利である。
【0088】
以上の第1〜3の実施形態を次のように変形することができる。
(1)ユーザは、地域情報3を編集できるようにしてもよい。たとえば、インターネットなどを通じて取得した施設の情報から、その施設を経由地候補として地域情報3に追加できるようにしてもよい。また、ユーザがフォルダを自由に作成することによって、メインフォルダ31の階層構造を自由に設定できるようにしてもよい。
【0089】
(2)第2の実施形態による経由地の編集を、第3の実施形態によるタッチ操作で行えるようにしてもよい。簡単かつ直感的な操作で、さらに一括操作で複数の経由地を編集でき、ナビゲーション装置の利便性が向上する。
【0090】
(3)ナビゲーション装置1は、車両のインストルメントパネル(不図示)に着脱不能に取り付けられるものでもよい。
【0091】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0092】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0093】
1 ナビゲーション装置
3 地域情報
31 地域情報のフォルダ
32,32a〜32f 自車位置からの距離のフォルダ
33,33a〜33f 大カテゴリのフォルダ
34,34a〜34f 小カテゴリのフォルダ
35 経由地候補データ
36a〜36f,72a〜72f アイコン
43 出発地
44 目的地
45a〜45c,49a〜49e 経由地
46 ルート変更ボタン
47 戻るボタン
48 ルート表示ボタン
50 経由地編集画面
50A ルート画面
50B 地域情報表示画面
50C グループ情報表示画面
51 ゴミ箱
52 変更完了ボタン
71a〜71f 経由地グループのカテゴリのフォルダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面にタッチパネルが設けられた表示モニタと、
前記表示モニタの表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面および経由地候補のアイコンを表示した経由地候補画面を表示する表示制御手段と、
前記経由地候補画面上におけるユーザのタッチパネル操作および前記ルート画面上におけるユーザのタッチパネル操作により、前記経路に前記経由地候補を経由地として追加する経由地編集手段と、
前記経由地編集手段によって追加された経由地を通過する前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
表示画面にタッチパネルが設けられた表示モニタと、
前記表示モニタの表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面および、通過順序が予め決定されている複数の経由地候補からなる経由地候補グループのアイコンを表示した経由地候補画面を表示する表示制御手段と、
前記経由地候補画面上におけるユーザのタッチパネル操作および前記ルート画面上におけるユーザのタッチパネル操作により、前記経路に前記経由地候補グループの経由地候補を経由地として追加する経由地編集手段と、
前記経由地編集手段によって追加された経由地を通過する前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地編集手段は、前記経由地候補画面に表示された経由地を表すアイコンへのタッチ操作および前記ルート画面の経路上でのタッチ操作により、前記経路に前記タッチ操作された経由地を追加することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項3に記載のナビゲーション装置において、
前記経路探索手段は、前記ルート画面の経路上でのタッチ操作によって追加された1または2以上の経由地の通過順序を決定し、その通過順序で経由地を通過する前記出発地から前記目的地までの経路を探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地編集手段は、前記経由地候補画面に表示されたアイコンのタッチ操作と、前記表示画面上におけるアイコンから経路上へのドラッグ操作と、前記ルート画面の経路上でのドロップ操作とにより、前記経路に1または2以上の経由地を追加することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション装置において、
前記経路探索手段は、前記ルート画面の経路上でのドロップ操作によって追加された1または2以上の経由地の通過順序を決定し、その通過順序で経由地を通過する前記出発地から前記目的地までの経路を探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
表示画面にタッチパネルが設けられた表示モニタと、
前記表示モニタの表示画面内に、出発地から経由地を通過して目的地までの経路の略図を表示したルート画面および経由地候補のアイコンを表示した経由地候補画面を表示する表示制御手段と、
前記経由地候補画面上におけるユーザの経由地候補のアイコンへのタッチ操作および前記ルート画面の経路上におけるユーザの経由地へのタッチ操作により、前記経路の経由地を経由地候補に置き換えて新たな経由地とする経由地編集手段と、
前記経由地編集手段によって置き換えられた新たな経由地を通過する前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
表示画面にタッチパネルが設けられた表示モニタと、
前記表示モニタの表示画面内に、出発地から目的地までの経路の略図を表示したルート画面および、通過順序が予め決定されている複数の経由地候補からなる経由地候補グループのアイコンを表示した経由地候補画面を表示する表示制御手段と、
前記経由地候補画面上におけるユーザの前記経由地候補グループのアイコンへのタッチ操作および前記ルート画面の経路上におけるユーザの経由地へのタッチ操作により、前記経路の経由地を前記経由地候補グループの2以上の経由地候補に置き換えて新たな2以上の経由地とする経由地編集手段と、
前記経由地編集手段によって置き換えられた2以上の経由地を通過する前記出発地から前記目的地までの経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地編集手段は、前記経由地候補画面に表示されたアイコンへのタッチ操作および前記ルート画面の経路上の経由地へのタッチ操作により、前記経路の経由地を置き換えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項7または8に記載のナビゲーション装置において、
前記経由地編集手段は、前記経由地候補画面に表示されたアイコンへのタッチ操作と、前記表示画面上での前記タッチ操作されたアイコンのドラッグ操作と、前記ルート画面上でのドロップ操作とにより、前記経路の経由地を置き換えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかに記載のナビゲーション装置において、
前記表示制御手段は、前記経由地編集手段によって経由地が編集された経路の略図を前記ルート画面に表示することを特徴とするナビゲーション装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−190592(P2010−190592A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32415(P2009−32415)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】