説明

ナビゲーション装置

【課題】経路中の現在位置と経路情報とが分かりやすいナビゲーション装置を得る。
【解決手段】車両の現在位置を特定する自車位置特定部1と、ユーザの操作を入力する操作入力部5と、地図情報と施設情報と走行情報とを記録するデータベース7、10、12と、データベース7からの地図情報を用いて目的地までの経路を探索する経路探索部6と、通信手段14を介した外部からの情報又はデータベース7、10、12からの情報を用いて経路の案内対象地点の案内情報を取得する情報取得部8、9、11、13と、表示生成部16とを備える。表示生成部16は、操作入力部5から経路を表示する操作入力により、現在位置23及び目的地24を配置し経路を棒状又は線状にして簡略化した簡易経路25と案内情報26とを含む簡易経路図27を生成し、地図情報を表示する表示部17の中の別画面として簡易経路図27を表示させるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、移動体に搭載され、地図の表示や目的地までの案内を行うナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置においては、出発地と目的地とを結び走行経路の軌跡を示す走行経路画像と、走行経路に沿った距離等に対応したスケール画像と、走行経路上の指定位置に対応する詳細情報を示す詳細情報画像と、これらを関連付ける補助画像とを画面上に表示する。これにより、ユーザは、走行経路の軌跡が非直線形状を有する複雑なものであっても、走行経路に沿った距離的な位置の把握と指定位置での詳細情報が取得できる(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−226082号公報(第6頁、第9頁、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のナビゲーション装置においては、走行経路の画像とスケール画像と詳細情報画像とこれらを関連付ける補助画像とを示しているため、指定位置での距離等の詳細情報を取得できるが、指定位置以外の情報は分からないため、分岐点など主要な案内対象地点の案内情報を得るためには、いちいちその地点を指定しなければならないため、煩雑になるといった問題点があった。また、走行経路に対する現在の自車位置の関係も分かりにくいといった問題があった。
【0005】
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、経路中の現在位置と案内情報とが分かりやすいナビゲーション装置を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るナビゲーション装置は、車両の現在位置を特定する自車位置特定部と、ユーザの操作を入力する操作入力部と、地図情報と施設情報と走行情報とを記録するデータベースと、データベースからの地図情報を用いて目的地までの経路を探索する経路探索部と、通信手段を介した外部からの情報又はデータベースからの情報を用いて経路の案内対象地点の案内情報を取得する情報取得部と、表示生成部とを備える。表示生成部は、操作入力部から経路を表示する操作入力により、現在位置及び目的地を配置し経路を棒状又は線状にして簡略化した簡易経路と案内情報とを含む簡易経路図を生成し、地図情報を表示する表示部の中の別画面として簡易経路図を表示させるものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、目的地と現在位置を配置し棒状又は線状にした簡易経路と案内情報とを含む簡易経路図を表示するため、経路中の現在位置と案内情報とが分かりやすく、ユーザの利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1〜3の運転支援装置を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1、2の動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1を示す画面表示の例である。
【図4】この発明の実施の形態2を示す画面表示の例である。
【図5】この発明の実施の形態2を示す別の画面表示の例である。
【図6】この発明の実施の形態2を示す別の画面表示の例である。
【図7】この発明の実施の形態2を示す別の画面表示の例である。
【図8】この発明の実施の形態3の動作を示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施の形態3を示す画面表示の例である。
【図10】この発明の実施の形態3を示す別の画面表示の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるナビゲーション装置を示すブロック図である。自車位置特定部1は、衛星から送信された位置情報を受信するGPS(Global Positioning System)2からの位置情報と車速センサ3からの車速情報や、ジャイロセンサ4からの方位情報等を基にし、マップマッチングを行い自車の現在位置を特定する。操作入力部5は、液晶パネル等からなる表示部17の上に形成されているタッチパネルや、リモコン等で構成され、ユーザの操作入力情報を取得する。
【0010】
経路探索部6は、地図情報を記録している地図DB(Data Base)7を基に、操作入力部5で設定された地点又は出発地から目的地までの全体の経路や、現在位置から目的地までの残りの経路を求める。また、操作入力部からの操作により、経由地を経由した経路や、迂回地やその周辺を迂回した経路も求める。更に、経路を案内する際の、曲がる交差点や、車線変更地点、合流地点などの案内対象地点も求める。なお、地図DB7、施設DB10、走行情報DB12は、HDD(Hard Disk Drive)や大容量メモリ等から構成される。また、これらのデータベースは、1個のHDD等から成るデータベースとしても良い。
【0011】
地図情報取得部8は、地図DB7から、車線数や道路形状、交差点形状、信号機の有無、標高や道路の勾配、観光地などの地図情報を取得する。施設情報取得部9は、施設情報を記録している施設DB10から施設や駐車場等の施設情報を取得する。走行情報取得部11は、走行情報を記録している走行情報DB12からの走行情報を基に、現在位置から案内対象地点までと、現在位置から目的地まで(残りの経路)の、距離、時間、燃料消費量、料金等を求める。また、全体の経路に対する残りの経路の、距離、時間、燃料消費量、料金等の割合も求める。外部情報取得部13は、携帯電話や通信機、放送受信機、光ビーコンや電波ビーコン用のアンテナと受信機等の通信手段14を介し、渋滞情報や事故ポイント、道路情報、気象情報、速度規制、チェーン規制等の外部情報を取得する。
【0012】
これら地図情報取得部8、施設情報取得部9、走行情報取得部11、外部情報取得部13は、情報取得部を構成し、案内対象地点の案内情報(現在位置から案内対象地点までの距離、時間、燃料消費量及び料金等、並びに、案内対象地点の道路や交差点の形状や映像、曲がる方向や進行方向、標高、施設情報、等)を取得する。また、残りの経路の情報や、全体の経路に対する残りの経路の割合の情報も取得する。更に、ユーザが選択した選択地点や経路周辺の目印となる施設や地点の情報、渋滞情報、事故情報、各種規制の情報、気象情報、観光情報等の追加案内情報も取得する。
【0013】
制御部15と経路探索部6、走行情報取得部11、表示生成部16、音声案内生成部18は、例えばマイクロコンピュータとメモリから構成され、アプリケーションプログラムによって動作する。制御部15は、この装置の全体を制御すると共に、各種データ処理を行う。
【0014】
表示生成部16は、操作入力部5で設定された地点又は出発地と、目的地と、自車の現在位置とを配置し、経路を棒状又は線状にして簡略化した簡易経路を生成する。そして、この簡易経路と、情報取得部からの案内情報等とを含む簡易経路図を生成し、表示部17の中の別画面(サブウィンドウ)としてこの簡易経路図を表示させる。この時、サブウィンドウは、自車位置周辺等の地図を表示するメインウィンドウに重畳させて形成させたり、画面分割を行って形成させたり、画面の隅にPinP(Picture in Picture)として形成させたりしても良い。この時、画面のメインウィンドウの表示をできるだけ邪魔しないように、画面の端部に表示させると良い。表示部17は 例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成され、通常はメインウィンドウに自車周辺の地図を表示する。また、表示生成部16から送られてくる信号に応じてサブウィンドウを形成し、ここに簡易経路図や詳細情報画面を表示する。
【0015】
音声案内生成部18は、情報取得部からの案内情報を基に音声案内を生成し、スピーカ等の音声出力部19に音声を出力する。音声出力部19は、例えばアンプやスピーカから構成され、音声案内生成部18から送られてくる案内メッセージを音声で出力する。
【0016】
なお、このナビゲーション装置のGPS2、車速センサ3、ジャイロセンサ4、表示部17、音声出力部19は、車両に備え付けのセンサやモニタ、スピーカ等を使ったり、車両と着脱したり通信したりできる携帯機器等のものを使ったりしても良い。また通信手段14も携帯電話や、車両に備え付けの通信機、受信機、アンテナ、センサ等を使っても良い。
【0017】
このように構成されたナビゲーション装置の動作について図2のフローチャートに従って説明する。また、図3にはその際の画面表示例を示す。
【0018】
ナビゲーション装置を起動すると、先ず、経路探索部6は操作入力部5からの入力に基づいて、操作入力部5で設定された地点又は出発地から目的地まで、又は、現在位置から目的地までの経路を探索する(ステップS100)。次に、自車位置特定部1からの現在位置に基づき、メインウィンドウに通常の地図表示を行う(ステップS110)。この時、図3(a)に示すように、画面の中央部やその若干下側等に自車の現在位置を示す自車マーク20を表示して自車周辺の地図表示を行う。また、画面の隅に「経路表示」釦21も表示する。次にステップS120で「経路表示」釦21が押下されたかを判定する。押下されていない場合は、再度ステップS110へ戻り、自車の現在位置及び周辺の地図を更新し、通常の地図表示を繰り返す。
【0019】
ステップS120で「経路表示」釦21が押下された場合は、ステップS130にて、情報取得部が、現在位置から目的地までの案内対象地点や経路中の案内情報を収集する。なお、図3(a)では、指40で「経路表示」釦21を押下しているが、リモコン等を用いても良い。さて、この時、信号等の数、目的地や案内対象地点までの距離、時間、燃料消費量、料金等を求める。また、全体の経路に対する残りの経路の距離、時間、燃料消費量、料金等の割合も求める。
【0020】
その後、表示生成部16は、これらの情報を用いて図3(b)に示すように、操作入力部5で設定された地点又は出発地22、現在位置23、目的地24を配置し、棒状にして簡略化した簡易経路25と、案内情報26が付いた簡易経路図27を作成する。表示部17はこの簡易経路図27をサブウィンドウに表示する。この時、案内情報26は、残りの経路中の案内対象地点に対応させるため、簡易経路25の対応部分に表示する。この時、通常は全体の経路の距離に対する案内対象地点の距離の割合を求めて、簡易経路25の全体の長さと案内情報26の位置の割合が同じくなるように、簡易経路25の対応部分に案内情報26を表示する。しかし、時間や、燃料消費量、料金等を求めて、これらの割合が同じくなる対応位置に表示しても良い。また、出発地22から現在位置23までと、現在位置23から目的地24までの簡易経路25の色や濃度、テクスチャパターン等を変えると良い。
【0021】
これにより、全体の経路における現在位置が分かるため、どの程度の距離や時間等を運転したのか、残りの経路はどの程度の距離や時間かを容易に把握できる。また案内対象地点等の案内情報も対応部分に表示されるため、どのあたりの信号で曲がるか等がわかる。なお、この図では案内情報26として、案内対象地点の信号機のアイコンを表示しているが、文字、記号、絵等であってもよい。
【0022】
なお、この時、「経路拡大表示」釦28を押すと、図3(c)に示すように、現在位置までのすでに通った経路を省略し、現在位置23aから目的地24の間を拡大した簡易経路25aを有する簡易経路図27aの表示に切替る。この時、案内情報26aも対応する位置に表示される。これにより、すでに通った経路が省略され、残りの経路が拡大されるため、案内対象地点の案内情報26aが見やすくなり、ユーザの利便性が向上する。
【0023】
また、図3(c)において、「全経路」釦29を押すと、図3(b)のように操作入力部5で設定された地点又は出発地22から目的地24までの全体の経路の簡易経路図27を表示する画面に戻る。
【0024】
次にステップS150で「戻る」釦30を押したかを判定する。押していないときは、自車の現在位置を更新し、ステップS130に戻って、現在位置と案内情報等を更新し再度繰り返す。押した場合は、ステップS160に進み、図3(a)に示すように、自車の現在位置を更新し通常の地図表示を行う。
【0025】
なお、ここでは、案内情報26として信号を3個表示しているが、案内情報の数が多い場合は、最初の数個だけを表示しても良いし、案内情報の間隔が狭くアイコンが重なる時は、アイコンを1個表示しその脇に重なった数を表記しても良い。
【0026】
このように構成されたナビゲーション装置においては、目的地と現在位置を配置し棒状にした簡易経路と案内対象地点の案内情報とを含む簡易経路図を表示するため、経路中の現在位置と案内対象地点の案内情報とが分かりやすく、ユーザの利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
【0027】
実施の形態2.
実施の形態1では、目的地と現在位置と案内対象地点の案内情報とを含む棒状の簡易経路図を表示したが、本実施の形態2では、簡易経路を線状とし高低差情報を追加したり、簡易経路図に曲がる方向や経路の残りの情報を追加したり、経路周辺の施設等を表示したりして案内情報を追加するナビゲーション装置について述べる。
【0028】
装置構成は図1のブロック図と同じであり、処理の流れも図2のフローチャートと同じである。ここでは、図4〜7の表示例について説明する。
【0029】
図4は、簡易経路25bを線状にした表示例である。これは、地図情報取得部8が地図DBから経路の各地点での標高を求め、経路の高低差に応じて折れ線状の簡易経路図27bを生成したものである。簡易経路図27b内の垂直方向が標高を示す。また、経路長に対し高低差は相対的に小さいため、高低差を拡大して表示している。図4の場合なら、現在位置から経路を登った後に下り、そこに最初の案内対象地点(この場合は信号機)があることになる。このように簡易経路を線状にして高低差情報を追加すると、経路や案内対象地点が把握しやすくなる。
【0030】
図5は、案内情報26がある地点で、進行方向31を簡易経路図27c内に表示した例である。この図の場合、最初の信号で緩やかに左に曲がり、次の信号で斜め右方向に曲がり、三つ目の信号で右に直角に曲がることを示している。このように案内情報として、簡易経路図内に進行方向の情報を追加すると、運転者は運転方向を把握しやすくなるので、あらかじめ車線変更をしておくなど運転しやすくなる。
【0031】
図6は、簡易経路図27c内に現在位置から目的地までの残りの表示32を行った例である。この図では、現在位置から目的地までの残りの経路の時間が約50分かかる事、全体の経路に対し残りの経路の時間の割合が50%あることを表している。なお、残りの経路の距離や、全体の経路に対する残りの経路の距離の割合を表示しても良い。同様に、燃料消費量、有料道路やガソリン代等の料金、信号数等を表示しても良い。棒グラフ表示の簡易経路は、現在位置が全体の経路のなかでどのくらいかを直感的に把握できるが、このように経路の残りの数値や割合の情報を追加することにより、目的地までの距離、時間等の詳細な情報が得られ、便利になる。
【0032】
図7は、簡易経路図27d内に施設の表示33を行った例である。施設は、アイコンで表示しても、文字や記号、絵、写真等で表示しても良い。また、道路に対して見える方向にアイコンを表示しても良い。図7の場合は、道路に対して右側に施設があることを示す。なお、この施設は、経路の案内対象地点にある案内対象施設だけでなく、経路周辺にあり、有名であったりランドマークとなるような目印となる施設や、山、川、公園等の地点であったりしても良い。このように簡易経路図に経路周辺の有名な施設や目印となる地点、目立つものを簡易経路図内に追加案内情報として表示することにより、経路の様子が把握しやすくなる。
【0033】
このように構成されたナビゲーション装置においては、案内情報として高低差情報や、進行方向、経路の残りの情報、全体の経路に対する割合の情報を追加したり、経路周辺の目印となる施設等や目立つものを追加案内情報として表示して簡易経路図を生成するので、ユーザは経路の情報が分かりやすく、利便性に富むナビゲーション装置が得られる。
【0034】
実施の形態3.
実施の形態1、2では、種々の案内情報が追加された棒状又は線状の簡易経路図を生成していたが、本実施の形態3では、簡易経路図内の経路や案内情報等を押下すると、その地点の詳細情報を表示したり、経路の再設定をするナビゲーション装置について述べる。
【0035】
本実施の形態3に記載のナビゲーション装置の装置構成は実施の形態1に記載の図1のブロック図と同じであるが、動作については、図8のフローチャートに従って説明する。また、その際の表示例を図9、10に示す。図8のフローチャートは実施の形態1の図2のフローチャートに対し、ステップS145とS146が異なるだけで、他は同じである。ここではこの差異について主に説明する。
【0036】
まず、経路探索を行って(ステップS100)通常の地図表示をし(ステップS110)、その際、「経路表示」釦が押下された場合は(ステップS120)、案内情報を取得し(ステップS130)、現在位置及び目的地が配置された簡易経路と案内情報とが含まれる簡易経路図を表示する(ステップS140)。その際の例を図9(a)に示す。この図では案内対象地点の案内情報26と、信号の残りの表示32aの情報と、追加案内情報として経路周辺の施設の表示33が記載された簡易経路図27eを表示している。
【0037】
次に、簡易経路図の簡易経路又はアイコンが押下されたかを判定する(ステップS145)。押下された場合は、押下された経路位置、又は、アイコンに応じた操作処理を行う(ステップS146)。例えば、図9(a)に示すように案内情報26の信号アイコンが押下された場合は、その地点の詳細情報34を図9(b)のようにサブウィンドウで示す。交差点の詳細な地図や情報が表示される。同様に、施設の表示33のアイコンを押下した場合は、この施設の写真や営業時間等の情報を表示する。これらの情報は、地図DB7や施設DB10からの情報であっても良いし、外部情報取得部13が通信手段14を介して外部のデータベースやインターネットに接続し、そこから得ても良い。
【0038】
なお、追加案内情報として経路周辺にある施設や地点を簡易経路図に表示し、その施設等を選択する時で、操作入力部5からの経由地設定の入力があった場合、経路探索部6は、そこを経由地に設定するように経路を再設定しても良い。
【0039】
図10は他の表示例である。案内対象地点の案内情報又は追加案内情報として、外部情報取得部13が取得した事故ポイント35と渋滞場所36、36aが簡易経路図27fに表示されている。ここで、事故ポイント35を押下した場合、その場所の地図等の詳細情報34aが表示される。なお、経路上の適当な位置を押下した場合はその詳細情報が表示される。例えば渋滞場所36、36aを押下するとそこの詳細情報が表示される。詳細情報としては、渋滞場所の地図、渋滞の距離、渋滞通過までの時間等の情報である。
【0040】
ステップS145で経路やアイコンが押下されなかったり、ステップS146の処理後は、ステップS150へ移行する。ここで「戻る」釦が押下されていない場合はステップS130へ移動し、現在位置と案内情報等を更新して同様に繰り返す。押下された場合は通常の地図表示に戻して処理を終了する。
【0041】
なお、案内対象地点の案内情報や追加案内情報を選択する時で、操作入力部5からの迂回路設定の入力があった場合、経路探索部6は、その地点やその周辺を迂回するように経路を再設定しても良い。例えば、事故ポイントや渋滞場所の周辺を迂回する経路を再設定する。
【0042】
また、追加案内情報として、外部情報取得部13が、外部のデータベース等より、経路周辺の天気情報を取得しそれをアイコン等で表示しても良い(その経路が晴れの場合は太陽アイコン、雪の場合は雪だるまアイコン等)。この時、例えば、雪だるまアイコンを押下してその情報を表示させるとき、その地点の周辺を迂回するように経路探索部6は経路を再設定してもよい。
【0043】
このように構成されたナビゲーション装置においては、簡易経路図内のアイコンや経路を押下することにより、そこの地図や詳細情報が得られるため、簡易経路図内のアイコン等の情報よりも質・量共に増やすことが出来、ユーザの利便性に富むナビゲーション装置が得られる。また、その際、その地点を経由したり、迂回する経路を再設定できるので、更にユーザの利便性に富むナビゲーション装置が得られる。
【符号の説明】
【0044】
1 自車位置特定部
2 GPS
3 車速センサ
4 ジャイロセンサ
5 操作入力部
6 経路探索部
7 地図DB
8 地図情報取得部
9 施設情報取得部
10 施設DB
11 走行距離取得部
12 走行ログDB
13 外部情報取得部
14 通信手段
15 制御部
16 表示生成部
17 表示部
18 音声案内生成部
19 音声出力部
20 「経路表示」釦
21 自車マーク
22 出発地
23、23a 現在位置
24 目的地
25、25a、25b 簡易経路
26、26a 案内情報
27、27a〜f 簡易経路図
28 「経路拡大表示」釦
29 「全経路」釦
30 「戻る」釦
31 進行方向
32、32a 残りの表示
33 施設の表示
34、34a 詳細情報
35 事故ポイント
36、36a 渋滞場所
40 指

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在位置を特定する自車位置特定部と、
ユーザの操作を入力する操作入力部と、
地図情報と施設情報と走行情報とを記録するデータベースと、
前記データベースからの地図情報を用いて目的地までの経路を探索する経路探索部と、
通信手段を介した外部からの情報又は前記データベースからの情報を用いて前記経路の案内対象地点の案内情報を取得する情報取得部と、
前記操作入力部から前記経路を表示する操作入力により、前記現在位置及び前記目的地を配置し前記経路を棒状又は線状にして簡略化した簡易経路と前記案内情報とを含む簡易経路図を生成し、前記地図情報を表示する表示部の中の別画面として前記簡易経路図を表示させる表示生成部とを備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記表示生成部は、前記経路の前記案内対象地点に対応する前記簡易経路の対応部分に前記案内情報を文字、記号、絵又はアイコンで配置し、前記簡易経路図を生成する請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記情報取得部は、前記経路又は前記経路周辺の目印となる施設若しくは地点の情報又は交通若しくは気象の情報を追加案内情報として取得し、
前記表示生成部は、前記経路の前記追加案内情報の地点に対応する前記簡易経路の対応部分に前記追加案内情報を文字、記号、絵又はアイコンで配置し、前記簡易経路図を生成する請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記操作入力部からの操作入力により、前記簡易経路図の中の前記簡易経路又は前記案内情報若しくは前記追加案内情報が選択されると、
前記情報取得部はその選択地点の詳細情報を取得し、
前記表示生成部は、前記詳細情報を前記表示部の中の別画面として表示させる請求項2又は請求項3記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記操作入力部からの操作入力により前記簡易経路図の中の前記追加案内情報が選択され、経由地設定をする操作が入力されたとき、
前記経路探索部は、前記追加案内情報の地点を経由する経路を設定する請求項3記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記操作入力部からの操作入力により前記簡易経路図の中の前記案内情報又は前記追加案内情報が選択され、迂回路設定をする操作が入力されたとき、
前記経路探索部は、前記案内対象地点又は前記追加案内情報の地点の周辺を迂回する経路を設定する請求項2又は請求項3記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記情報取得部は、前記経路の標高の情報を取得し、
前記表示生成部は、前記標高に応じて前記簡易経路を生成する請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記表示生成部は、前記案内対象地点での進行方向を示す情報を前記簡易経路の対応部分に配置し、前記簡易経路図を生成する請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記表示生成部は、前記操作入力部からの入力により、この操作入力部にて設定された地点又は出発地から目的地までの経路と、前記現在位置から前記目的地までの経路とを切り替えて前記簡易経路を生成する請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記情報取得部は、前記現在位置から前記目的地までの経路の距離、時間、燃料消費量及び料金の少なくとも1つの情報を取得し、
前記表示生成部は、当該情報を含んだ前記簡易経路図を生成する請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
前記情報取得部は、前記操作入力部にて設定された地点又は出発地から目的地までの経路に対する前記現在位置から前記目的地までの経路の距離、時間、燃料消費量及び料金の少なくとも1つの割合の情報を取得し、
前記表示生成部は、当該情報を含んだ前記簡易経路図を生成する請求項2記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−38970(P2011−38970A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188479(P2009−188479)
【出願日】平成21年8月17日(2009.8.17)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】