ナビゲーション装置
【課題】走行に役立たない画面が走行中に表示されるのを抑制することができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】車両が走行しているか停止しているかを検出する車速センサ14bと、車両の現在地を検出する現在地検出装置14と、所定の項目が表示されたメニュー画面や地図を表示モニタ16に表示させる制御回路11とを備えるようにし、制御回路11は、メニュー画面が表示されている場合に、車速センサ14bによって車両の走行を検出したとき、メニュー画面の表示を終了して現在地検出装置14によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、さらに車速センサ14bによって車両の停止を検出すると、地図の表示を終了してメニュー画面を再び表示させる。
【解決手段】車両が走行しているか停止しているかを検出する車速センサ14bと、車両の現在地を検出する現在地検出装置14と、所定の項目が表示されたメニュー画面や地図を表示モニタ16に表示させる制御回路11とを備えるようにし、制御回路11は、メニュー画面が表示されている場合に、車速センサ14bによって車両の走行を検出したとき、メニュー画面の表示を終了して現在地検出装置14によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、さらに車速センサ14bによって車両の停止を検出すると、地図の表示を終了してメニュー画面を再び表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に取り付け可能なナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両が走行中の場合、パネルスイッチやタッチスイッチなどからの所定の入力の受け付け、たとえば、地図の検索、出発地点設定、目的地設定、補助情報の呼び出しなどの受け付けが禁止される車載用ナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−292261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような従来の車載用ナビゲーション装置では、助手席に座っている人のスイッチ操作により、入力の受け付けが禁止されている画面が車両の走行中に表示される場合がある。そのような画面を走行中に表示していても、その画面は運転者に対して役に立たない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明のナビゲーション装置は、車両が走行しているか停止しているかを検出する走行/停止検出手段と、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、所定の項目が表示されたメニュー画面および地図の少なくとも一方を表示モニタに表示させる表示制御手段とを備え、表示制御手段は、メニュー画面が表示されている場合に、走行/停止検出手段によって車両の走行を検出したとき、メニュー画面の表示を終了して現在地検出手段によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、さらに走行/停止検出手段によって車両の停止を検出すると、地図の表示を終了してメニュー画面を再び表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明のナビゲーション装置によれば、走行に役立たない画面が走行中に表示されるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図5】検索位置を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図11】本発明の第3の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図13】本発明の第4の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
−第1の実施形態−
本発明の第1の実施形態におけるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置1は、メニュー画面が表示モニタ16に表示されているときに車両が走行を開始すると、メニュー画面に替えて地図が表示モニタ16に表示される。また、このナビゲーション装置1は現在地周辺の施設検索を行うことができる。
【0009】
第1の実施形態におけるナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、スピーカ18、タッチパネル19およびディスクドライブ111を有している。ディスクドライブ111には、地図データを記憶したDVD−ROM112が装填されている。
【0010】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなる。この制御回路11は、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。制御回路11は、DVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行い、その処理結果を経路として表示モニタ16に表示させる。
【0011】
現在地検出装置14は、車両の現在地を検出する装置である。現在地装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは、車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出する。GPSセンサ14cは、GPS衛星から送信されるGPS信号に基づいて現在地を検出する。現在地検出装置14は、これらの装置14a〜14cが検出した情報を使用して車両の現在地を検出する。ナビゲーション装置1は、現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲などを決定する。また、ナビゲーション装置1は地図上に現在地を表示する。
【0012】
車速センサ14bによって検出される車速に基づいて、車両の走行および停止を検出することができる。
【0013】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示させるための画像データを格納する。この画像データは、地図描画用データや各種の図形データからなり、DVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって表示モニタ16に地図などを表示することができる。
【0014】
タッチパネル19は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル19を透過して表示される。表示モニタ16に表示されたボタンやメニュー画面の項目などをユーザが指などで押圧すると、タッチパネル19が押圧される。タッチパネル19は、押圧位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部110に出力する。タッチパネルコントロール部110はタッチパネル19から出力された信号に基づいてタッチパネル19の押圧位置を算出し、その算出結果を制御回路11に出力する。そして、制御回路11は、各種ボタンやメニュー画面の項目などに定義された処理が実行されるように制御を行う。
【0015】
ディスクドライブ111は、装填されたDVD−ROM112から、表示モニタ16に地図を表示するための地図データを読み出す。地図データは、地図を網目状の区画に区切った単位で作成されている。以下、地図を網目状に区画した1つの単位を地図メッシュと呼ぶ。地図データの中で1つの地図メッシュに対応するデータを、以下、メッシュデータと呼ぶ。
【0016】
メッシュデータは、道路データ、背景データ、道路ネットワークデータおよび施設データを含む。道路データは、地図上の道路を表示するためのデータであり、背景データは、道路以外の地図の背景を表示するためのデータである。道路ネットワークデータは、経路探索で使用されるリンクやノードのデータであり、施設データは施設を検索するために使用するデータである。
【0017】
メッシュデータにおける施設データは、施設のカテゴリ毎に区分けされており、施設のカテゴリ毎に、施設に関する情報が格納されている。施設に関する情報として、施設を識別するための施設ID、施設の経度・緯度座標、住所、名称、フランチャイズチェーン名などのグループ名、電話番号、営業時間、施設の詳細情報を記載したテキストデータおよび情報更新日時が格納されている。
【0018】
なお、DVD−ROM112以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどから地図データを読み出してもよい。
【0019】
表示モニタ16は、車両の現在地周辺の地図やメニュー画面などの各種情報を表示する。入力装置17は、ユーザが各種コマンドの設定などするための操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチなどによって実現される。スピーカ18は、ユーザに操作案内したり、経路誘導したりするための音声を出力する。
【0020】
ユーザは、表示モニタ16の画面の指示やスピーカ18からの音声指示にしたがって入力装置18やタッチパネル19を操作することにより、目的地を設定することができる。
【0021】
目的地がユーザによって設定されると、現在地に経路探索の開始点が設定され、目的地に経路探索の終了点が設定される。そして、道路ネットワークデータを用いて開始点から終了点までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して表示モニタ16に表示される。これにより、ユーザは地図上の探索された経路を表示モニタ16上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、探索された経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行指示を行い、車両を経路誘導する。
【0022】
上述したように、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1は、現在地周辺の施設検索を行うことができる。次に、この現在地周辺の施設検索を図2〜図5を参照して説明する。
【0023】
現在地周辺の施設検索を行う場合は、不図示のメニュー画面から「施設検索」を選択する。その結果、図2(a)に示すように施設検索の方法を選択するためのメニュー画面である、施設検索方法選択画面20が表示モニタ16に表示される。施設検索方法選択画面20には、施設検索の方法を示した項目21a〜21eが表示される。ユーザはこれらの項目21a〜21eの中からひとつの項目21a〜21eを押圧することによって施設検索の方法を選択することができる。
【0024】
項目21aは、施設のカテゴリからの検索を示す項目であり、項目21bは、施設の名称からの検索を示す項目である。項目21cは、施設の住所からの検索を示す項目であり、項目21dは、施設の名称からの検索を示す項目である。項目21eは、現在地の周辺からの施設を示す項目である。現在地周辺の施設検索を行う場合は、ユーザは項目21eを押圧する。
【0025】
ユーザが図2(a)の項目21eを押圧すると、図2(b)に示すメニュー画面30が表示モニタ16に表示される。メニュー画面30は、現在地周辺の施設検索を行うときの検索条件となる施設のカテゴリを選択するためのメニュー画面である。以下、このメニュー画面30をカテゴリ選択画面と呼ぶ。カテゴリ選択画面30には、施設のカテゴリを示した項目31a〜31hが表示される。ユーザは、これらの項目31a〜31hの中からひとつの項目31a〜31hを押圧することによって検索条件のカテゴリを選択することができる。そして、現在地周辺の施設のうち、ユーザによって選択されたカテゴリの施設が検索される。
【0026】
項目31aは、施設のカテゴリとしてレストランを示した項目であり、項目31bは、施設のカテゴリとしてガソリンスタンドを示した項目である。項目31cは、施設のカテゴリとしてホテルを示した項目であり、項目31dは、施設のカテゴリとしてコンビニエンスストアを示した項目である。項目31eは、施設のカテゴリとして銀行を示した項目であり、項目31fは、施設のカテゴリとしてスーパーマーケットを示した項目である。項目31gは、施設のカテゴリとしてサービスエリアを示した項目であり、項目31hは、施設のカテゴリとしてカーショップを示した項目である。
【0027】
ユーザがカテゴリ選択画面30から検索条件のカテゴリを選択すると、ナビゲーション装置1は、現在地周辺における選択されたカテゴリの施設検索処理を開始する。次に、本発明の第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の現在地周辺の施設検索処理について図3のフローチャートを参照して説明する。図3の処理は、制御回路11において行われる。
【0028】
ステップS101では、検索中であることをユーザに通知するためのサーチ中画面を表示モニタ16に表示させる。図4(a)は、サーチ中画面の一例を説明するための図である。サーチ中画面40には、検索中であることを示すために「サーチ中」の文言41が表示される。ステップS102では、現在地検出装置14によって車両の現在地を検出する。
【0029】
ステップS103では、検索位置の方向を設定するパラメータθの値をゼロとする。検索位置とは、施設検索を行うメッシュを決定するための位置であるり、検索位置が含まれる地図メッシュの施設データを使用して施設検索を行う。このバラメータθの値は車両の現在地に対する検索位置の方位角を示し、北の方向を基準(θ=0)とし、時計回り方向を正とする。ステップS104では、現在地に対する検索位置の相対位置(X,Y)をkm単位で算出する。検索位置の相対位置(X,Y)は次式で算出する。
X=r×sinθ ・・・(1)
Y=r×cosθ ・・・(2)
r=θ/360° ・・・(3)
ここで、rは検索距離に対応する。
【0030】
図5に示すように、検索位置61の軌跡62は、現在地63を中心とした渦巻き図形となる。
【0031】
ステップS105では、現在地の座標と検索位置の相対位置(X,Y)とに基づいて、検索位置の座標を算出する。ステップS106では、検索位置の座標をに基づいて検索位置が含まれる地図メッシュを特定する。ステップS107では、特定した地図メッシュは既に施設検索を行った地図メッシュであるか否かを判定する。これにより、同じ地図メッシュの施設データを再度検索するのを防止することができる。既に検索した地図メッシュである場合はステップS107が肯定判定され、ステップS109へ進む。既に検索した地図メッシュでない場合はステップS107が否定判定され、ステップS108へ進む。
【0032】
ステップS108では、特定した地図メッシュの施設データより、項目31a〜31hから選択されたカテゴリの施設を検索する。ステップS109では、「r」の値が200kmより大きいか、または検索した施設の件数が100件を越えたか否かを判定する。ステップS109が肯定判定された場合はステップS110へ進む。ステップS110では、検索結果を表示モニタ16に表示する。たとえば、図4(b)に示すような検索結果画面50を表示モニタ16に表示する。検索結果画面50には、検索結果の施設の名称51a〜51eがリスト表示される。また各施設の名称51a〜51eには、現在地から施設までの距離と、現在地に対する施設の方向が表示される。そして、現在地周辺の施設検索処理を終了する。
【0033】
ステップS109が否定判定された場合はステップS111へ進む。ステップS111では、θに10°加算した値をθとする。そして、ステップS104に戻る。
【0034】
次に、図6を参照して、第1の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理について説明する。図6の処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであり、制御回路11が実行する。
【0035】
ステップS201では、車速センサ14bによって検出された車速に基づいて、車両が走行しているか、停止しているかを判定する。車両が走行している場合はステップS202へ進み、車両が停止している場合はステップS208へ進む。
【0036】
ステップS202では、メニュー画面が表示モニタ16に表示されているか否かを判定する。メニュー画面とは、設定を行ったり処理を実行させたりするための項目が並べて表示された画面である。メニュー画面が表示モニタ16に表示されている場合はステップS202が肯定判定され、ステップS203へ進む。メニュー画面が表示モニタ16に表示されていない場合はステップS202が否定判定され、ステップS208へ進む。
【0037】
ステップS203では、表示されているメニュー画面を記憶する。なお、表示されているメニュー画面の表示を終了した後、そのメニュー画面を再び表示できれば、メニュー画面の記憶方法は、特に限定されない。ステップS204では、現在地検出装置14を使用して現在地を検出する。ステップS205では、メニュー画面の表示を終了させ、現在地周辺の地図を表示モニタ16に表示させる。
【0038】
たとえば、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20が表示モニタ16に表示されているとき、制御回路11は、車速センサ14bを使用して車両の走行を検出すると、施設検索方法選択画面20の表示を終了させ、図7(b)に示す現在地周辺の地図70Aを表示モニタ16に表示させる。地図70Aの車両の現在地に対応する位置には自車位置マーク71が表示される。
【0039】
図6のステップS206では、車速センサ14bによって検出された車速に基づいて、車両が走行しているか、停止しているかを判定する。車両が走行している場合はステップS204に戻り、車両が停止している場合はステップS207へ進む。ステップS207では、地図の表示を終了させ、ステップS203において記憶されたメニュー画面を表示モニタ16に再び表示させる。
【0040】
たとえば、車両走行の検出によって、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20から図7(b)に示す現在地周辺の地図70Aへ表示モニタ16の表示を切り替えた後、制御回路11は、車速センサ14bを使用して車両の停止を検出すると、地図70Aの表示を終了させ、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20を表示モニタ16に表示させる。
【0041】
図6のステップS208では、車両のイグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定する。車両のイグニッションスイッチがオフにされた場合はステップS208が肯定判定され、メニュー画面−地図画面切替処理を終了する。車両のイグニッションスイッチがオンの状態の場合はステップS208が否定判定され、ステップS201に戻る。
【0042】
以上の第1の実施形態におけるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
車両が走行しているか停止しているかを検出する車速センサ14bと、車両の現在地を検出する現在地検出装置14と、所定の項目が表示されたメニュー画面および地図のうちの少なくとも一方を表示モニタ16に表示させる制御回路11とを備えるようにし、制御回路11は、メニュー画面が表示されている場合に、車速センサ14bによって車両の走行を検出したとき、メニュー画面の表示を終了して現在地検出装置14によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、さらに車速センサ14bによって車両の停止を検出すると、地図の表示を終了してメニュー画面を再び表示させるようにした。これにより、走行に役立たない画面が走行中に表示されるのを抑制することができる。また、車両が停止したとき、メニュー画面による操作をすぐに再開できるので、便利である。
【0043】
−第2の実施形態−
本発明の第2の実施形態におけるナビゲーション装置について説明する。第2の実施形態におけるナビゲーション装置は、地図とともに戻るボタンを表示し、戻るボタンが選択されると、走行中にもかかわらずメニュー画面を表示することができる。メニュー画面が表示モニタに表示されているときに車両が走行を開始すると、メニュー画面に替えて地図が表示モニタに表示される点、現在地周辺の施設検索を行うことができる点は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と同様である。
【0044】
第2の実施形態におけるナビゲーション装置の構成は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成とほぼ同一であるので、第2の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の説明は省略する。
【0045】
第2の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の現在地周辺の施設検索とほぼ同一であるので、第2の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索の説明は省略する。
【0046】
次に、図8および図9を参照して、第2の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理について説明する。図8および図9の処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであり、制御回路11が実行する。図6の処理と同一の処理については同一の符号を付し、図6の処理と異なる部分を主に説明する。
【0047】
図8のステップS205の次はステップS301へ進む。ステップS301では、ステップS205で表示した地図とともに戻るボタンを表示モニタ16に表示させる。戻るボタンの表示の一例を図10に示す。図10は、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20が表示モニタ16に表示されているときに車両が走行して表示モニタ16に表示される画面を示す図である。表示モニタ16には、自車位置マーク71が表示された地図70Aとともに戻るボタン72が表示される。
【0048】
図8のステップS302では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、戻るボタンが押圧されたか否かを判定する。戻るボタンが押圧された場合はステップS302が肯定判定され、図9のステップS401へ進む。戻るボタンが押圧されていない場合はステップS302が否定判定され、ステップS206へ進む。
【0049】
図9のステップS401では、地図の表示を終了させ、ステップS203において記憶されたメニュー画面を表示モニタ16に再び表示させる。ステップ402では、タッチパネルコントロール部110からの入力を無効とする。これにより、制御回路11は、押圧されたメニュー画面の項目などについて制御を行わない。
【0050】
ステップS303では、車速センサ14bによって検出された車速に基づいて、車両が走行しているか、停止しているかを判定する。車両が走行している場合はステップS402に戻り、車両が停止している場合はステップS404へ進む。ステップS404では、タッチパネルコントロール部110からの入力を有効とする。これにより、制御回路11は、押圧されたメニュー画面の項目などについて制御を行うようになる。そして、図8のステップS208へ進む。
【0051】
以上の第2の実施形態におけるナビゲーション装置は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の作用効果のほかに、次のような作用効果を奏する。
表示モニタ16に表示されたメニュー画面の項目の中からユーザによって選択された項目を入力するタッチパネル19と、入力された項目に応じた処理を実行する制御回路11とを備えるようにし、タッチパネル19は、表示モニタ16に表示された戻るボタンが、ユーザによって選択されると戻るボタン選択を入力し、制御回路11は、地図とともに戻るボタンを表示モニタに表示させ、タッチパネル19によって戻るボタン選択が入力されるとメニュー画面を再び表示させるようにした。そして、制御回路11は、車速センサ14bによって車両の走行が検出されているときは、タッチパネル19によって入力された項目に応じた処理の実行を禁止するようにした。これにより、車両が停止する前にメニュー画面を予め表示させておき、車両が停止したときにメニュー画面による操作を再開することもできるので、便利である。また、走行中は、メニュー画面を操作しても処理が実行されないので、走行中にメニュー画面を操作するのを抑制することができる。
【0052】
−第3の実施形態−
本発明の第3の実施形態におけるナビゲーション装置について説明する。第3の実施形態におけるナビゲーション装置は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と同様に、メニュー画面が表示モニタに表示されているときに車両が走行を開始すると、メニュー画面に替えて地図が表示モニタに表示される。さらに、メニュー画面に基づいて地図の縮尺が決定される点が第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と異なる。現在地周辺の施設検索を行うことができる点は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と同様である。
【0053】
第3の実施形態におけるナビゲーション装置の構成は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成とほぼ同一であるので、第3の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の説明は省略する。
【0054】
第3の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の現在地周辺の施設検索とほぼ同一であるので、第3の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索の説明は省略する。
【0055】
次に、図11を参照して、第3の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理について説明する。図11の処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであり、制御回路11が実行する。図6の処理と同一の処理については同一の符号を付し、図6の処理と異なる部分を主に説明する。
【0056】
図11のステップS203の次はステップS501へ進む。ステップS501では、ステップS203で記憶されたメニュー画面に基づいて、ステップS205で表示モニタ16に表示させる地図の縮尺を決定する。そして、ステップS204へ進む。
【0057】
たとえば、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20が表示モニタ16に表示されているとき、制御回路11は、車速センサ14bを使用して車両の走行を検出すると、施設検索方法選択画面20の表示を終了させ、図7(b)に示す現在地周辺の地図70Aを表示モニタ16に表示させる。
【0058】
一方、図12(a)に示すカテゴリ選択画面30が表示モニタ16に表示されているとき、制御回路11は、車速センサ14bを使用して車両の走行を検出すると、カテゴリ選択画面30の表示を終了させ、図12(b)に示す現在地周辺の地図70Bを表示モニタ16に表示させる。地図70Bの車両の現在地に対応する位置にも自車位置マーク71が表示される。また、地図70Bには、車両の現在地周辺の施設73a〜73gが詳細に表示される。
【0059】
図12(b)の地図70Bの縮尺は、図7(b)の地図70Aの縮尺に比べて詳細側である。地図70Bが表示される前に表示されていたメニュー画面30からユーザは現在地周辺の施設検索を行うことを意図していたことがわかるので、制御回路11は、現在地周辺の施設73a〜73gの様子が認識しやすい縮尺で地図70Bを表示モニタ16に表示させるようにした。
【0060】
以上の第3の実施形態におけるナビゲーション装置は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の作用効果のほかに、次のような作用効果を奏する。
制御回路11は、複数あるメニュー画面の中のうち、特定のメニュー画面が表示されている場合に、車速センサ14bによって車両の走行を検出したときに表示させる地図の縮尺を、表示されていたメニュー画面に基づいて決定するようにした。これにより、ナビゲーション装置は、メニュー画面が表示されているときに車両が走行すると表示される地図の縮尺を適切な縮尺にすることができる。
【0061】
−第4の実施形態−
本発明の第4の実施形態におけるナビゲーション装置について説明する。第4の実施形態におけるナビゲーション装置は、メニュー画面から入力された項目に応じた処理が実行されている場合に、車両の走行が検出されると、現在地の周辺の地図を表示させ、その地図の縮尺は実行されている処理の内容に基づいて決定される。メニュー画面が表示モニタに表示されているときに車両が走行を開始すると、メニュー画面に替えて地図が表示モニタに表示される点、現在地周辺の施設検索を行うことができる点は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と同様である。
【0062】
第4の実施形態におけるナビゲーション装置の構成は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成とほぼ同一であるので、第4の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の説明は省略する。
【0063】
第4の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の現在地周辺の施設検索とほぼ同一であるので、第4の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索の説明は省略する。
【0064】
次に、図13および図14を参照して、第4の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理について説明する。図13および図14の処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであり、制御回路11が実行する。図6の処理と同一の処理については同一の符号を付し、図6の処理と異なる部分を主に説明する。
【0065】
図13のステップS202が否定判定されると、ステップS601へ進む。ステップS601では、メニュー画面から選択された項目の処理が実行中であるか否かを判定する。たとえば、図15(a)に示す、上述のサーチ中画面40が表示モニタ16に表示されているとき、施設検索方法選択画面20から選択された項目31a〜31hの処理が実行中である。メニュー画面から選択された項目の処理が実行中である場合はステップS601が肯定判定され、図14のステップS701へ進む。メニュー画面から選択された項目の処理が実行中でない場合はステップS601が否定判定され、ステップS208へ進む。
【0066】
図14のステップS701では、現在地検出装置14を使用して現在地を検出する。ステップS702では、実行中の処理に基づいて地図の縮尺を決定する。たとえば、現在地周辺の施設検索が実行中である場合、図15(b)に示すように、検索された施設74a〜74eが全て表示される縮尺で、表示モニタ16に地図70Cを表示させるようにする。ステップS703では、ステップS702で決定された縮尺で現在地周辺の地図を表示モニタ16に表示させる。
【0067】
ステップS704では、車速センサ14bによって検出された車速に基づいて、車両が走行しているか、停止しているかを判定する。車両が走行している場合はステップS701に戻り、車両が停止している場合はステップS705へ進む。ステップS705では、地図の表示を終了させて、実行中の処理に応じた画面を表示させる。たとえば、施設検索の処理が実行中である場合は、図15(a)に示すサーチ中画面40を表示モニタ16に再び表示させる。そして、図13のステップS208へ進む。
【0068】
以上の第4の実施形態におけるナビゲーション装置は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の作用効果のほかに、次のような作用効果を奏する。
制御回路11は、タッチパネル19により入力された項目に応じた処理が実行されている場合に、車速センサ14bによって車両の走行が検出されたとき、現在地検出装置14によって検出された現在地の周辺の地図を表示モニタ16に表示させ、実行されている処理に基づいて、その地図の縮尺を決定するようにした。これにより、ナビゲーション装置は、タッチパネル19により入力された項目に応じた処理が実行されているときに車両が走行すると表示される地図の縮尺を、適切な縮尺にすることができる。
【0069】
以上の第1〜第4の実施形態を次のように変形することができる。
−変形例1−
車両の走行/停止を検出することができれば、走行/停止検出手段は車速センサ14bに限定されない。たとえば、現在地検出装置14によって検出した車両の現在地が移動しているか否かによって車両の走行/停止を検出するようにしてもよい。また、車両の停止を検出することによって、車両の走行/検出を検出するようにしてもよい。たとえば、パーキングブレーキが引かれている場合、車両は停止しているとし、パーキングブレーキが引かれていない場合、車両は走行しているとしてもよい。
【0070】
−変形例2−
メニュー画面は、地図の検索、所定の設定、補助情報の呼び出しなどの設定を行ったり処理を実行させたりするための項目が並べて表示された画面であれば、実施形態に限定されない。
【0071】
−変形例3−
メニュー画面に表示された項目の中からユーザによって選択された項目を入力する手段は、ユーザによって選択された項目が入力できれば、タッチパネル19に限定されない。たとえば、入力装置18によって、ユーザによって選択された項目が入力できるようにしてもよい。
【0072】
−変形例4−
メニュー画面の項目から、ユーザによって選択された項目の入力によって事項される処理は、現在地周辺の施設検索に限定されない。たとえば、経路探索をおこなうときの目的地を設定する処理でもよい。
【0073】
−変形例5−
本発明は、ナビゲーション装置であれば車載用ナビゲーション装置に限定されない。たとえば、本発明は、携帯型ナビゲーション装置やナビゲーション機能を有する携帯電話などのナビゲーション機能付き携帯端末などにも適用できる。
【0074】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0075】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0076】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
16 表示モニタ
19 タッチパネル
20 施設検索方法選択画面
30 カテゴリ選択画面
40 サーチ中画面
50 検索結果画面
61 検索位置
110 タッチパネルコントロール部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に取り付け可能なナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両が走行中の場合、パネルスイッチやタッチスイッチなどからの所定の入力の受け付け、たとえば、地図の検索、出発地点設定、目的地設定、補助情報の呼び出しなどの受け付けが禁止される車載用ナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−292261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような従来の車載用ナビゲーション装置では、助手席に座っている人のスイッチ操作により、入力の受け付けが禁止されている画面が車両の走行中に表示される場合がある。そのような画面を走行中に表示していても、その画面は運転者に対して役に立たない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明のナビゲーション装置は、車両が走行しているか停止しているかを検出する走行/停止検出手段と、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、所定の項目が表示されたメニュー画面および地図の少なくとも一方を表示モニタに表示させる表示制御手段とを備え、表示制御手段は、メニュー画面が表示されている場合に、走行/停止検出手段によって車両の走行を検出したとき、メニュー画面の表示を終了して現在地検出手段によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、さらに走行/停止検出手段によって車両の停止を検出すると、地図の表示を終了してメニュー画面を再び表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明のナビゲーション装置によれば、走行に役立たない画面が走行中に表示されるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図5】検索位置を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図11】本発明の第3の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【図13】本発明の第4の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】表示モニタに表示される画面を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
−第1の実施形態−
本発明の第1の実施形態におけるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置1は、メニュー画面が表示モニタ16に表示されているときに車両が走行を開始すると、メニュー画面に替えて地図が表示モニタ16に表示される。また、このナビゲーション装置1は現在地周辺の施設検索を行うことができる。
【0009】
第1の実施形態におけるナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、スピーカ18、タッチパネル19およびディスクドライブ111を有している。ディスクドライブ111には、地図データを記憶したDVD−ROM112が装填されている。
【0010】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなる。この制御回路11は、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。制御回路11は、DVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行い、その処理結果を経路として表示モニタ16に表示させる。
【0011】
現在地検出装置14は、車両の現在地を検出する装置である。現在地装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは、車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出する。GPSセンサ14cは、GPS衛星から送信されるGPS信号に基づいて現在地を検出する。現在地検出装置14は、これらの装置14a〜14cが検出した情報を使用して車両の現在地を検出する。ナビゲーション装置1は、現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲などを決定する。また、ナビゲーション装置1は地図上に現在地を表示する。
【0012】
車速センサ14bによって検出される車速に基づいて、車両の走行および停止を検出することができる。
【0013】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示させるための画像データを格納する。この画像データは、地図描画用データや各種の図形データからなり、DVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって表示モニタ16に地図などを表示することができる。
【0014】
タッチパネル19は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル19を透過して表示される。表示モニタ16に表示されたボタンやメニュー画面の項目などをユーザが指などで押圧すると、タッチパネル19が押圧される。タッチパネル19は、押圧位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部110に出力する。タッチパネルコントロール部110はタッチパネル19から出力された信号に基づいてタッチパネル19の押圧位置を算出し、その算出結果を制御回路11に出力する。そして、制御回路11は、各種ボタンやメニュー画面の項目などに定義された処理が実行されるように制御を行う。
【0015】
ディスクドライブ111は、装填されたDVD−ROM112から、表示モニタ16に地図を表示するための地図データを読み出す。地図データは、地図を網目状の区画に区切った単位で作成されている。以下、地図を網目状に区画した1つの単位を地図メッシュと呼ぶ。地図データの中で1つの地図メッシュに対応するデータを、以下、メッシュデータと呼ぶ。
【0016】
メッシュデータは、道路データ、背景データ、道路ネットワークデータおよび施設データを含む。道路データは、地図上の道路を表示するためのデータであり、背景データは、道路以外の地図の背景を表示するためのデータである。道路ネットワークデータは、経路探索で使用されるリンクやノードのデータであり、施設データは施設を検索するために使用するデータである。
【0017】
メッシュデータにおける施設データは、施設のカテゴリ毎に区分けされており、施設のカテゴリ毎に、施設に関する情報が格納されている。施設に関する情報として、施設を識別するための施設ID、施設の経度・緯度座標、住所、名称、フランチャイズチェーン名などのグループ名、電話番号、営業時間、施設の詳細情報を記載したテキストデータおよび情報更新日時が格納されている。
【0018】
なお、DVD−ROM112以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどから地図データを読み出してもよい。
【0019】
表示モニタ16は、車両の現在地周辺の地図やメニュー画面などの各種情報を表示する。入力装置17は、ユーザが各種コマンドの設定などするための操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチなどによって実現される。スピーカ18は、ユーザに操作案内したり、経路誘導したりするための音声を出力する。
【0020】
ユーザは、表示モニタ16の画面の指示やスピーカ18からの音声指示にしたがって入力装置18やタッチパネル19を操作することにより、目的地を設定することができる。
【0021】
目的地がユーザによって設定されると、現在地に経路探索の開始点が設定され、目的地に経路探索の終了点が設定される。そして、道路ネットワークデータを用いて開始点から終了点までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して表示モニタ16に表示される。これにより、ユーザは地図上の探索された経路を表示モニタ16上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、探索された経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行指示を行い、車両を経路誘導する。
【0022】
上述したように、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1は、現在地周辺の施設検索を行うことができる。次に、この現在地周辺の施設検索を図2〜図5を参照して説明する。
【0023】
現在地周辺の施設検索を行う場合は、不図示のメニュー画面から「施設検索」を選択する。その結果、図2(a)に示すように施設検索の方法を選択するためのメニュー画面である、施設検索方法選択画面20が表示モニタ16に表示される。施設検索方法選択画面20には、施設検索の方法を示した項目21a〜21eが表示される。ユーザはこれらの項目21a〜21eの中からひとつの項目21a〜21eを押圧することによって施設検索の方法を選択することができる。
【0024】
項目21aは、施設のカテゴリからの検索を示す項目であり、項目21bは、施設の名称からの検索を示す項目である。項目21cは、施設の住所からの検索を示す項目であり、項目21dは、施設の名称からの検索を示す項目である。項目21eは、現在地の周辺からの施設を示す項目である。現在地周辺の施設検索を行う場合は、ユーザは項目21eを押圧する。
【0025】
ユーザが図2(a)の項目21eを押圧すると、図2(b)に示すメニュー画面30が表示モニタ16に表示される。メニュー画面30は、現在地周辺の施設検索を行うときの検索条件となる施設のカテゴリを選択するためのメニュー画面である。以下、このメニュー画面30をカテゴリ選択画面と呼ぶ。カテゴリ選択画面30には、施設のカテゴリを示した項目31a〜31hが表示される。ユーザは、これらの項目31a〜31hの中からひとつの項目31a〜31hを押圧することによって検索条件のカテゴリを選択することができる。そして、現在地周辺の施設のうち、ユーザによって選択されたカテゴリの施設が検索される。
【0026】
項目31aは、施設のカテゴリとしてレストランを示した項目であり、項目31bは、施設のカテゴリとしてガソリンスタンドを示した項目である。項目31cは、施設のカテゴリとしてホテルを示した項目であり、項目31dは、施設のカテゴリとしてコンビニエンスストアを示した項目である。項目31eは、施設のカテゴリとして銀行を示した項目であり、項目31fは、施設のカテゴリとしてスーパーマーケットを示した項目である。項目31gは、施設のカテゴリとしてサービスエリアを示した項目であり、項目31hは、施設のカテゴリとしてカーショップを示した項目である。
【0027】
ユーザがカテゴリ選択画面30から検索条件のカテゴリを選択すると、ナビゲーション装置1は、現在地周辺における選択されたカテゴリの施設検索処理を開始する。次に、本発明の第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の現在地周辺の施設検索処理について図3のフローチャートを参照して説明する。図3の処理は、制御回路11において行われる。
【0028】
ステップS101では、検索中であることをユーザに通知するためのサーチ中画面を表示モニタ16に表示させる。図4(a)は、サーチ中画面の一例を説明するための図である。サーチ中画面40には、検索中であることを示すために「サーチ中」の文言41が表示される。ステップS102では、現在地検出装置14によって車両の現在地を検出する。
【0029】
ステップS103では、検索位置の方向を設定するパラメータθの値をゼロとする。検索位置とは、施設検索を行うメッシュを決定するための位置であるり、検索位置が含まれる地図メッシュの施設データを使用して施設検索を行う。このバラメータθの値は車両の現在地に対する検索位置の方位角を示し、北の方向を基準(θ=0)とし、時計回り方向を正とする。ステップS104では、現在地に対する検索位置の相対位置(X,Y)をkm単位で算出する。検索位置の相対位置(X,Y)は次式で算出する。
X=r×sinθ ・・・(1)
Y=r×cosθ ・・・(2)
r=θ/360° ・・・(3)
ここで、rは検索距離に対応する。
【0030】
図5に示すように、検索位置61の軌跡62は、現在地63を中心とした渦巻き図形となる。
【0031】
ステップS105では、現在地の座標と検索位置の相対位置(X,Y)とに基づいて、検索位置の座標を算出する。ステップS106では、検索位置の座標をに基づいて検索位置が含まれる地図メッシュを特定する。ステップS107では、特定した地図メッシュは既に施設検索を行った地図メッシュであるか否かを判定する。これにより、同じ地図メッシュの施設データを再度検索するのを防止することができる。既に検索した地図メッシュである場合はステップS107が肯定判定され、ステップS109へ進む。既に検索した地図メッシュでない場合はステップS107が否定判定され、ステップS108へ進む。
【0032】
ステップS108では、特定した地図メッシュの施設データより、項目31a〜31hから選択されたカテゴリの施設を検索する。ステップS109では、「r」の値が200kmより大きいか、または検索した施設の件数が100件を越えたか否かを判定する。ステップS109が肯定判定された場合はステップS110へ進む。ステップS110では、検索結果を表示モニタ16に表示する。たとえば、図4(b)に示すような検索結果画面50を表示モニタ16に表示する。検索結果画面50には、検索結果の施設の名称51a〜51eがリスト表示される。また各施設の名称51a〜51eには、現在地から施設までの距離と、現在地に対する施設の方向が表示される。そして、現在地周辺の施設検索処理を終了する。
【0033】
ステップS109が否定判定された場合はステップS111へ進む。ステップS111では、θに10°加算した値をθとする。そして、ステップS104に戻る。
【0034】
次に、図6を参照して、第1の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理について説明する。図6の処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであり、制御回路11が実行する。
【0035】
ステップS201では、車速センサ14bによって検出された車速に基づいて、車両が走行しているか、停止しているかを判定する。車両が走行している場合はステップS202へ進み、車両が停止している場合はステップS208へ進む。
【0036】
ステップS202では、メニュー画面が表示モニタ16に表示されているか否かを判定する。メニュー画面とは、設定を行ったり処理を実行させたりするための項目が並べて表示された画面である。メニュー画面が表示モニタ16に表示されている場合はステップS202が肯定判定され、ステップS203へ進む。メニュー画面が表示モニタ16に表示されていない場合はステップS202が否定判定され、ステップS208へ進む。
【0037】
ステップS203では、表示されているメニュー画面を記憶する。なお、表示されているメニュー画面の表示を終了した後、そのメニュー画面を再び表示できれば、メニュー画面の記憶方法は、特に限定されない。ステップS204では、現在地検出装置14を使用して現在地を検出する。ステップS205では、メニュー画面の表示を終了させ、現在地周辺の地図を表示モニタ16に表示させる。
【0038】
たとえば、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20が表示モニタ16に表示されているとき、制御回路11は、車速センサ14bを使用して車両の走行を検出すると、施設検索方法選択画面20の表示を終了させ、図7(b)に示す現在地周辺の地図70Aを表示モニタ16に表示させる。地図70Aの車両の現在地に対応する位置には自車位置マーク71が表示される。
【0039】
図6のステップS206では、車速センサ14bによって検出された車速に基づいて、車両が走行しているか、停止しているかを判定する。車両が走行している場合はステップS204に戻り、車両が停止している場合はステップS207へ進む。ステップS207では、地図の表示を終了させ、ステップS203において記憶されたメニュー画面を表示モニタ16に再び表示させる。
【0040】
たとえば、車両走行の検出によって、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20から図7(b)に示す現在地周辺の地図70Aへ表示モニタ16の表示を切り替えた後、制御回路11は、車速センサ14bを使用して車両の停止を検出すると、地図70Aの表示を終了させ、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20を表示モニタ16に表示させる。
【0041】
図6のステップS208では、車両のイグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定する。車両のイグニッションスイッチがオフにされた場合はステップS208が肯定判定され、メニュー画面−地図画面切替処理を終了する。車両のイグニッションスイッチがオンの状態の場合はステップS208が否定判定され、ステップS201に戻る。
【0042】
以上の第1の実施形態におけるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
車両が走行しているか停止しているかを検出する車速センサ14bと、車両の現在地を検出する現在地検出装置14と、所定の項目が表示されたメニュー画面および地図のうちの少なくとも一方を表示モニタ16に表示させる制御回路11とを備えるようにし、制御回路11は、メニュー画面が表示されている場合に、車速センサ14bによって車両の走行を検出したとき、メニュー画面の表示を終了して現在地検出装置14によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、さらに車速センサ14bによって車両の停止を検出すると、地図の表示を終了してメニュー画面を再び表示させるようにした。これにより、走行に役立たない画面が走行中に表示されるのを抑制することができる。また、車両が停止したとき、メニュー画面による操作をすぐに再開できるので、便利である。
【0043】
−第2の実施形態−
本発明の第2の実施形態におけるナビゲーション装置について説明する。第2の実施形態におけるナビゲーション装置は、地図とともに戻るボタンを表示し、戻るボタンが選択されると、走行中にもかかわらずメニュー画面を表示することができる。メニュー画面が表示モニタに表示されているときに車両が走行を開始すると、メニュー画面に替えて地図が表示モニタに表示される点、現在地周辺の施設検索を行うことができる点は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と同様である。
【0044】
第2の実施形態におけるナビゲーション装置の構成は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成とほぼ同一であるので、第2の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の説明は省略する。
【0045】
第2の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の現在地周辺の施設検索とほぼ同一であるので、第2の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索の説明は省略する。
【0046】
次に、図8および図9を参照して、第2の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理について説明する。図8および図9の処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであり、制御回路11が実行する。図6の処理と同一の処理については同一の符号を付し、図6の処理と異なる部分を主に説明する。
【0047】
図8のステップS205の次はステップS301へ進む。ステップS301では、ステップS205で表示した地図とともに戻るボタンを表示モニタ16に表示させる。戻るボタンの表示の一例を図10に示す。図10は、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20が表示モニタ16に表示されているときに車両が走行して表示モニタ16に表示される画面を示す図である。表示モニタ16には、自車位置マーク71が表示された地図70Aとともに戻るボタン72が表示される。
【0048】
図8のステップS302では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、戻るボタンが押圧されたか否かを判定する。戻るボタンが押圧された場合はステップS302が肯定判定され、図9のステップS401へ進む。戻るボタンが押圧されていない場合はステップS302が否定判定され、ステップS206へ進む。
【0049】
図9のステップS401では、地図の表示を終了させ、ステップS203において記憶されたメニュー画面を表示モニタ16に再び表示させる。ステップ402では、タッチパネルコントロール部110からの入力を無効とする。これにより、制御回路11は、押圧されたメニュー画面の項目などについて制御を行わない。
【0050】
ステップS303では、車速センサ14bによって検出された車速に基づいて、車両が走行しているか、停止しているかを判定する。車両が走行している場合はステップS402に戻り、車両が停止している場合はステップS404へ進む。ステップS404では、タッチパネルコントロール部110からの入力を有効とする。これにより、制御回路11は、押圧されたメニュー画面の項目などについて制御を行うようになる。そして、図8のステップS208へ進む。
【0051】
以上の第2の実施形態におけるナビゲーション装置は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の作用効果のほかに、次のような作用効果を奏する。
表示モニタ16に表示されたメニュー画面の項目の中からユーザによって選択された項目を入力するタッチパネル19と、入力された項目に応じた処理を実行する制御回路11とを備えるようにし、タッチパネル19は、表示モニタ16に表示された戻るボタンが、ユーザによって選択されると戻るボタン選択を入力し、制御回路11は、地図とともに戻るボタンを表示モニタに表示させ、タッチパネル19によって戻るボタン選択が入力されるとメニュー画面を再び表示させるようにした。そして、制御回路11は、車速センサ14bによって車両の走行が検出されているときは、タッチパネル19によって入力された項目に応じた処理の実行を禁止するようにした。これにより、車両が停止する前にメニュー画面を予め表示させておき、車両が停止したときにメニュー画面による操作を再開することもできるので、便利である。また、走行中は、メニュー画面を操作しても処理が実行されないので、走行中にメニュー画面を操作するのを抑制することができる。
【0052】
−第3の実施形態−
本発明の第3の実施形態におけるナビゲーション装置について説明する。第3の実施形態におけるナビゲーション装置は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と同様に、メニュー画面が表示モニタに表示されているときに車両が走行を開始すると、メニュー画面に替えて地図が表示モニタに表示される。さらに、メニュー画面に基づいて地図の縮尺が決定される点が第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と異なる。現在地周辺の施設検索を行うことができる点は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と同様である。
【0053】
第3の実施形態におけるナビゲーション装置の構成は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成とほぼ同一であるので、第3の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の説明は省略する。
【0054】
第3の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の現在地周辺の施設検索とほぼ同一であるので、第3の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索の説明は省略する。
【0055】
次に、図11を参照して、第3の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理について説明する。図11の処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであり、制御回路11が実行する。図6の処理と同一の処理については同一の符号を付し、図6の処理と異なる部分を主に説明する。
【0056】
図11のステップS203の次はステップS501へ進む。ステップS501では、ステップS203で記憶されたメニュー画面に基づいて、ステップS205で表示モニタ16に表示させる地図の縮尺を決定する。そして、ステップS204へ進む。
【0057】
たとえば、図7(a)に示す施設検索方法選択画面20が表示モニタ16に表示されているとき、制御回路11は、車速センサ14bを使用して車両の走行を検出すると、施設検索方法選択画面20の表示を終了させ、図7(b)に示す現在地周辺の地図70Aを表示モニタ16に表示させる。
【0058】
一方、図12(a)に示すカテゴリ選択画面30が表示モニタ16に表示されているとき、制御回路11は、車速センサ14bを使用して車両の走行を検出すると、カテゴリ選択画面30の表示を終了させ、図12(b)に示す現在地周辺の地図70Bを表示モニタ16に表示させる。地図70Bの車両の現在地に対応する位置にも自車位置マーク71が表示される。また、地図70Bには、車両の現在地周辺の施設73a〜73gが詳細に表示される。
【0059】
図12(b)の地図70Bの縮尺は、図7(b)の地図70Aの縮尺に比べて詳細側である。地図70Bが表示される前に表示されていたメニュー画面30からユーザは現在地周辺の施設検索を行うことを意図していたことがわかるので、制御回路11は、現在地周辺の施設73a〜73gの様子が認識しやすい縮尺で地図70Bを表示モニタ16に表示させるようにした。
【0060】
以上の第3の実施形態におけるナビゲーション装置は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の作用効果のほかに、次のような作用効果を奏する。
制御回路11は、複数あるメニュー画面の中のうち、特定のメニュー画面が表示されている場合に、車速センサ14bによって車両の走行を検出したときに表示させる地図の縮尺を、表示されていたメニュー画面に基づいて決定するようにした。これにより、ナビゲーション装置は、メニュー画面が表示されているときに車両が走行すると表示される地図の縮尺を適切な縮尺にすることができる。
【0061】
−第4の実施形態−
本発明の第4の実施形態におけるナビゲーション装置について説明する。第4の実施形態におけるナビゲーション装置は、メニュー画面から入力された項目に応じた処理が実行されている場合に、車両の走行が検出されると、現在地の周辺の地図を表示させ、その地図の縮尺は実行されている処理の内容に基づいて決定される。メニュー画面が表示モニタに表示されているときに車両が走行を開始すると、メニュー画面に替えて地図が表示モニタに表示される点、現在地周辺の施設検索を行うことができる点は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1と同様である。
【0062】
第4の実施形態におけるナビゲーション装置の構成は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の構成とほぼ同一であるので、第4の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の説明は省略する。
【0063】
第4の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の現在地周辺の施設検索とほぼ同一であるので、第4の実施形態におけるナビゲーション装置の現在地周辺の施設検索の説明は省略する。
【0064】
次に、図13および図14を参照して、第4の実施形態におけるメニュー画面−地図画面切替処理について説明する。図13および図14の処理は、車両のイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであり、制御回路11が実行する。図6の処理と同一の処理については同一の符号を付し、図6の処理と異なる部分を主に説明する。
【0065】
図13のステップS202が否定判定されると、ステップS601へ進む。ステップS601では、メニュー画面から選択された項目の処理が実行中であるか否かを判定する。たとえば、図15(a)に示す、上述のサーチ中画面40が表示モニタ16に表示されているとき、施設検索方法選択画面20から選択された項目31a〜31hの処理が実行中である。メニュー画面から選択された項目の処理が実行中である場合はステップS601が肯定判定され、図14のステップS701へ進む。メニュー画面から選択された項目の処理が実行中でない場合はステップS601が否定判定され、ステップS208へ進む。
【0066】
図14のステップS701では、現在地検出装置14を使用して現在地を検出する。ステップS702では、実行中の処理に基づいて地図の縮尺を決定する。たとえば、現在地周辺の施設検索が実行中である場合、図15(b)に示すように、検索された施設74a〜74eが全て表示される縮尺で、表示モニタ16に地図70Cを表示させるようにする。ステップS703では、ステップS702で決定された縮尺で現在地周辺の地図を表示モニタ16に表示させる。
【0067】
ステップS704では、車速センサ14bによって検出された車速に基づいて、車両が走行しているか、停止しているかを判定する。車両が走行している場合はステップS701に戻り、車両が停止している場合はステップS705へ進む。ステップS705では、地図の表示を終了させて、実行中の処理に応じた画面を表示させる。たとえば、施設検索の処理が実行中である場合は、図15(a)に示すサーチ中画面40を表示モニタ16に再び表示させる。そして、図13のステップS208へ進む。
【0068】
以上の第4の実施形態におけるナビゲーション装置は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置1の作用効果のほかに、次のような作用効果を奏する。
制御回路11は、タッチパネル19により入力された項目に応じた処理が実行されている場合に、車速センサ14bによって車両の走行が検出されたとき、現在地検出装置14によって検出された現在地の周辺の地図を表示モニタ16に表示させ、実行されている処理に基づいて、その地図の縮尺を決定するようにした。これにより、ナビゲーション装置は、タッチパネル19により入力された項目に応じた処理が実行されているときに車両が走行すると表示される地図の縮尺を、適切な縮尺にすることができる。
【0069】
以上の第1〜第4の実施形態を次のように変形することができる。
−変形例1−
車両の走行/停止を検出することができれば、走行/停止検出手段は車速センサ14bに限定されない。たとえば、現在地検出装置14によって検出した車両の現在地が移動しているか否かによって車両の走行/停止を検出するようにしてもよい。また、車両の停止を検出することによって、車両の走行/検出を検出するようにしてもよい。たとえば、パーキングブレーキが引かれている場合、車両は停止しているとし、パーキングブレーキが引かれていない場合、車両は走行しているとしてもよい。
【0070】
−変形例2−
メニュー画面は、地図の検索、所定の設定、補助情報の呼び出しなどの設定を行ったり処理を実行させたりするための項目が並べて表示された画面であれば、実施形態に限定されない。
【0071】
−変形例3−
メニュー画面に表示された項目の中からユーザによって選択された項目を入力する手段は、ユーザによって選択された項目が入力できれば、タッチパネル19に限定されない。たとえば、入力装置18によって、ユーザによって選択された項目が入力できるようにしてもよい。
【0072】
−変形例4−
メニュー画面の項目から、ユーザによって選択された項目の入力によって事項される処理は、現在地周辺の施設検索に限定されない。たとえば、経路探索をおこなうときの目的地を設定する処理でもよい。
【0073】
−変形例5−
本発明は、ナビゲーション装置であれば車載用ナビゲーション装置に限定されない。たとえば、本発明は、携帯型ナビゲーション装置やナビゲーション機能を有する携帯電話などのナビゲーション機能付き携帯端末などにも適用できる。
【0074】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0075】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0076】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
16 表示モニタ
19 タッチパネル
20 施設検索方法選択画面
30 カテゴリ選択画面
40 サーチ中画面
50 検索結果画面
61 検索位置
110 タッチパネルコントロール部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が走行しているか停止しているかを検出する走行/停止検出手段と、
前記車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
所定の項目が表示されたメニュー画面および地図の少なくとも一方を表示モニタに表示させる表示制御手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記メニュー画面が表示されている場合に、前記走行/停止検出手段によって車両の走行を検出したとき、前記メニュー画面の表示を終了して前記現在地検出手段によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、さらに前記走行/停止検出手段によって車両の停止を検出すると、前記地図の表示を終了して前記メニュー画面を再び表示させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記メニュー画面に表示された項目の中からユーザによって選択された項目を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された項目に応じた処理を実行する処理実行手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記地図とともに戻るボタンを表示させ、
前記入力手段は、ユーザによって戻るボタンが選択されると戻るボタン選択を入力し、
前記表示制御手段は、前記入力手段によって戻るボタン選択が入力されると前記メニュー画面を再び表示させ、
前記処理実行手段は、前記走行/停止検出手段によって車両の走行が検出されているときは、前記入力手段によって入力された項目に応じた処理の実行を禁止することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記表示制御手段は、複数あるメニュー画面の中のうち、特定のメニュー画面が表示されている場合に、前記走行/停止検出手段によって車両の走行を検出したときに表示させる地図の縮尺を、表示されていた前記メニュー画面に基づいて決定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載のナビゲーション装置において、
前記表示制御手段は、前記処理実行手段によって前記入力手段により入力された項目に応じた処理が実行されている場合に、前記走行/停止検出手段によって車両の走行が検出されたとき、前記現在地検出手段によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、前記地図の縮尺を前記処理実行手段によって実行されている処理に基づいて決定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項1】
車両が走行しているか停止しているかを検出する走行/停止検出手段と、
前記車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
所定の項目が表示されたメニュー画面および地図の少なくとも一方を表示モニタに表示させる表示制御手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記メニュー画面が表示されている場合に、前記走行/停止検出手段によって車両の走行を検出したとき、前記メニュー画面の表示を終了して前記現在地検出手段によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、さらに前記走行/停止検出手段によって車両の停止を検出すると、前記地図の表示を終了して前記メニュー画面を再び表示させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記メニュー画面に表示された項目の中からユーザによって選択された項目を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された項目に応じた処理を実行する処理実行手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記地図とともに戻るボタンを表示させ、
前記入力手段は、ユーザによって戻るボタンが選択されると戻るボタン選択を入力し、
前記表示制御手段は、前記入力手段によって戻るボタン選択が入力されると前記メニュー画面を再び表示させ、
前記処理実行手段は、前記走行/停止検出手段によって車両の走行が検出されているときは、前記入力手段によって入力された項目に応じた処理の実行を禁止することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記表示制御手段は、複数あるメニュー画面の中のうち、特定のメニュー画面が表示されている場合に、前記走行/停止検出手段によって車両の走行を検出したときに表示させる地図の縮尺を、表示されていた前記メニュー画面に基づいて決定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載のナビゲーション装置において、
前記表示制御手段は、前記処理実行手段によって前記入力手段により入力された項目に応じた処理が実行されている場合に、前記走行/停止検出手段によって車両の走行が検出されたとき、前記現在地検出手段によって検出された現在地の周辺の地図を表示させ、前記地図の縮尺を前記処理実行手段によって実行されている処理に基づいて決定することを特徴とするナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−53131(P2011−53131A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−203448(P2009−203448)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
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