説明

パターン検査装置及びパターンを有する構造体の製造方法

【課題】本発明は、検出感度を向上させることができるパターン検査装置及びパターンを有する構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】被検査体に形成されたパターンの光学画像に基づいて検出データを作成する検出データ作成部と、前記パターンに関する参照データを作成する参照データ作成部と、テンプレートを構成する画素における論理を任意に設定することができる可変テンプレートを有するテンプレートマッチング部と、前記検出データと、前記参照データと、を比較して欠陥部を検出する欠陥検出部と、を備えたことを特徴とするパターン検査装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パターン検査装置及びパターンを有する構造体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置、フラットパネルディスプレイ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、回路基板、光学部品、機械部品などの分野においては、表面にパターンを有する構造体が製造されている。そして、近年においては、この様な構造体の微細化や高集積化などが進められており、表面に形成されるパターンもより精緻なものとなってきている。そのため、パターンに生じた微細な欠陥を高分解能で検出することができるパターン検査装置が求められるようになってきている。
【0003】
ここで、構造体の表面に形成されたパターンを検査する方法としては、ダイ・ツー・データべース(die−to−database)法と呼ばれる検査方法が知られている。この検査方法においては、CCDセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)などの受光面上にパターンの拡大光学像を結像させることで得られた検出データと、パターンの設計時に用いた設計データ(CADデータ)などから作成された参照データとを比較して、両者の不一致点を欠陥部として検出するようにしている。
【0004】
そして、この様なパターンの検査方法を用いるとともに、検査対象領域を透過する透過光の輝度値の総和に基づいて、微細パターンであるコンタクトホールパターンのミスサイズ欠陥や位置ずれ欠陥などを検出するパターン検査装置が提案されている(特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に開示がされた技術によれば、本来検査対象とすべきでない領域までもが検査対象領域に含まれてしまうので、検査結果に対する信頼性が低下してしまうおそれがある。
【0005】
そのため、予め定められた形状、大きさを有するテンプレートを用いて、検査対象領域を限定する技術が開示されている(特許文献2、3を参照)。
しかしながら、特許文献2、3に開示がされた技術は比較的大きな領域を検査することを考慮したものであるため、近年の微細化されたパターンに生じた微細な欠陥を高分解能で検出することができないおそれがある。また、形状、大きさの異なるパターンが存在することや、パターンの形状、大きさが変更され得ることが考慮されておらず、検出データと参照データとを比較して欠陥を検出する際の検査アルゴリズムにおけるS/N比(欠陥部を含むパターンのデータから欠陥部のデータだけを検出する際のS/N比)が不足するおそれがある。そのため、充分な検出感度が得られず欠陥検出能力が不足するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−128248号公報
【特許文献2】特開平10−144747号公報
【特許文献3】特開平2−236406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、検出感度を向上させることができるパターン検査装置及びパターンを有する構造体の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、被検査体に形成されたパターンの光学画像に基づいて検出データを作成する検出データ作成部と、前記パターンに関する参照データを作成する参照データ作成部と、テンプレートを構成する画素における論理を任意に設定することができる可変テンプレートを有するテンプレートマッチング部と、前記検出データと、前記参照データと、を比較して欠陥部を検出する欠陥検出部と、を備えたことを特徴とするパターン検査装置が提供される。
【0009】
また、本発明の他の一態様によれば、構造体の表面にパターンを形成する工程と、前記パターンを検査する工程と、を有し、前記パターンを検査する工程において、前記パターンの光学画像に基づいて検出データを作成し、前記パターンに関する参照データを作成し、テンプレートを構成する画素における論理を任意に設定することができる可変テンプレートを用いて前記参照データに関するマッチング判定を行い、前記検出データと、前記参照データと、を比較して欠陥部を検出するにあたり、前記欠陥部の検出において、前記検出データを構成する画素を任意に選択することで第1の演算領域を設定し、前記参照データを構成する画素を任意に選択することで第2の演算領域を設定し、前記第1の演算領域における前記検出データの総和と、前記第2の演算領域における前記参照データの総和と、の差を演算し、前記演算された総和差に基づいて欠陥部の判定を行うこと、を特徴とするパターンを有する構造体の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、検出感度を向上させることができるパターン検査装置及びパターンを有する構造体の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施の形態に係るパターン検査装置を例示するためのブロック図である。
【図2】パターン検査装置に設けられたテンプレートマッチング部、比較部を例示するためのブロック図である。
【図3】可変テンプレートについて例示をするためのブロック図である。
【図4】比較部について例示をするためのブロック図である。
【図5】テンプレートマッチングを例示するための模式図である。
【図6】総和演算領域の設定を例示するための模式図である。
【図7】比較部における欠陥部の検出を例示するための模式図である。
【図8】他の実施形態に係る比較部について例示をするためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係るパターン検査装置を例示するためのブロック図である。
図2は、パターン検査装置に設けられたテンプレートマッチング部、比較部を例示するためのブロック図である。
図1に示すように、パターン検査装置1には、検出データ作成部2、参照データ作成部3、テンプレートマッチング部4、欠陥検出部5が設けられている。
【0013】
検出データ作成部2には、光源21、照明光学系22、載置部23、投影光学系24、検出部25、変換部26、位置検出部27が設けられている。
検出データ作成部2は、被検査体100に形成されたパターンの光学画像に基づいて検出データを作成する。
光源21は、検査光21aを出射する。光源21としては、白色光、単色光、コヒーレント光などを出射する各種光源を用いることができる。この場合、微細なパターンの検査を行うためには、波長の短い検査光21aを出射可能なものとすることが好ましい。そのようなものとしては、例えば、波長が266nmの検査光21aを出射するYAGレーザ光源などを例示することができる。ただし、レーザ光源に限定されるわけではなく、パターンの大きさなどに応じて適宜変更することができる。
【0014】
照明光学系22は、光源21から出射した検査光21aを被検査体100の検査領域に導くとともに照射部分の大きさを制御する。
投影光学系24は、被検査体100からの検査光21aを検出部25の受光面に導くとともに受光面上に結像させる。
【0015】
照明光学系22、投影光学系24は、例えば、図1に例示をしたようなレンズなどの光学要素から構成されるものとすることができる。ただし、光学要素やその配置は例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。また、例えば、ミラー、絞り、ビームスプリッタ、倍率チェンジャ、ズーム機構などの他の光学要素を適宜設けるようにすることもできる。
また、図1に例示をした投影光学系24は、被検査体100を透過した検査光21aを検出部25に導くものであるが、被検査体100により反射された検査光21aを検出部25に導くものとすることもできる。
【0016】
載置部23は、被検査体100を載置、保持するためのものである。また、載置部23には図示しない移動手段が設けられ、載置部23に載置された被検査体100の位置を移動させることで検査が行われる位置を変化させることができるようになっている。なお、図示しない移動手段を必ずしも載置部23に設ける必要はなく、検査が行われる位置が相対的に変化するようになっていればよい。例えば、図示しない移動手段により照明光学系22、投影光学系24、検出部25などの位置が変化するようになっていてもよい。
【0017】
検出部25は、受光面に結像された光学像の光を光電変換する。検出部25としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CCDラインセンサなどを例示することができる。ただし、これらに限定されるわけではなく、結像された光学像の光を光電変換できるものを適宜選択することができる。
変換部26は、検出部25から出力された電気信号をA/D変換する。また、A/D変換された電気信号を図形解釈することで検出データを作成する。
【0018】
位置検出部27は、載置部23の位置情報を取得して後述する抽出部34に位置情報を提供する。位置検出部27としては、例えば、レーザ干渉計やリニアエンコーダなどを例示することができる。ただし、これらに限定されるわけではなく、載置部23の位置情報を電気信号に変換できるものを適宜選択することができる。
【0019】
参照データ作成部3には、データ格納部31、データ展開部32、データ作成部33、抽出部34が設けられている。
参照データ作成部3は、データ格納部31に格納された設計データなどに基づいて参照データを作成する。すなわち、参照データ作成部3は、被検査体に形成されたパターンに関する参照データを作成する。
データ格納部31は、パターンの形成に用いられる作画データや作画データに変換する前の設計データなどを格納する。
【0020】
データ展開部32は、データ格納部31から提供された設計データなどをビットパターンに展開する。
データ作成部33は、ビットパターンに展開されたデータを図形解釈することで参照データを作成する。この際、検出データの分解能に合わせて参照データが作成される。
抽出部34は、位置検出部27から提供された載置部23の位置情報に基づいて、参照データから対象となる部分の参照データを抽出する。すなわち、載置部23の位置情報から載置部23に保持された被検査体100の検査領域に関する位置情報を取得し、検査領域の位置(検出部25によるデータの取り込み位置)に合せて参照データから対象となる部分の参照データを抽出する。
【0021】
図2に示すように、テンプレートマッチング部4には、テンプレートを構成する画素における論理を任意に設定することができる可変テンプレート4〜4が複数設けられている。すなわち、テンプレートマッチング部4には論理を任意に設定することができる可変テンプレートが複数設けられ、所望の論理110を入力することで所望の論理を有するテンプレートを容易に設定することができるようになっている。そのため、形状や大きさなどが異なるパターンが複数存在する場合であっても適切なマッチングを行うようにすることができる。また、検査対象となるパターンの形状や大きさが変更された場合には、必要に応じて再設定を行うことにより迅速な対応を図ることができる。
なお、可変テンプレートに関する詳細は後述する。
【0022】
欠陥検出部5は、検出データと、抽出部34により抽出された参照データと、を比較して欠陥部を検出する。
欠陥検出部5には、複数の比較部5〜5と、論理和演算部6とが設けられている。また、比較部5〜5には、総和演算部7、総和差演算部8、判定部9がそれぞれ設けられている。
総和演算部7においては、演算領域を任意に設定することができるようになっている。そして、画素の選定120〜120を総和演算部7にそれぞれ入力することで、任意に設定された演算領域におけるデータの総和が演算できるようになっている。また、検出データ側において任意に設定された演算領域におけるデータの総和と、参照データ側において任意に設定された演算領域におけるデータの総和と、がそれぞれ演算されるようになっている。
【0023】
総和差演算部8は、検出データ側において演算されたデータの総和と、参照データ側において演算されたデータの総和との差を演算する。
判定部9は、演算された総和差を所定の閾値を用いて判定することにより欠陥部を検出する。また、所望の閾値130〜130を判定部9に入力することで、閾値の値を変更することができるようになっている。
また、判定部9は、閾値と共に、テンプレートマッチング部のマッチング結果である判定有効フラグに基づき、欠陥判定の有効性を判定している。
なお、比較部に関する詳細は後述する。
【0024】
論理和演算部6は、各比較部5〜5から出力された判定結果を論理和演算し、欠陥データとして外部に出力する。なお、出力された欠陥データを図示しない表示手段に表示させたり、図示しない格納手段に格納させたりすることもできる。
【0025】
次に、テンプレートマッチング部4に設けられた可変テンプレートについてさらに例示をする。
図3は、可変テンプレートについて例示をするためのブロック図である。なお、図3は、一例として、テンプレートマッチング部4に設けられた可変テンプレート4の場合を例示するためのブロック図である。
図3に示すように、可変テンプレート4には、遅延回路10、バッファ部11、二値化部12、マッチング部13、論理積演算部16が設けられている。
遅延回路10は、参照データ作成部3から提供された参照データの電気信号の波形を変えずに伝達に一定の時間遅れを作る。
バッファ部11は、遅延回路10を介して入力された参照データをN×N画素のデータとして蓄積する。
【0026】
二値化部12には、変換部12a、12bが設けられている。変換部12a、12bは、それぞれ異なる値の閾値を用いて二値化を行う。用いられる閾値としては、例えば、ホール部分などの透過部(明部)を二値化する場合に適した閾値T、ホール部分などの周辺の遮光部(暗部)を二値化する場合に適した閾値Tなどを例示することができる。
バッファ部11に蓄積されたN×N画素のデータは、二値化部12において異なる値の閾値を用いて二値化され、N×N画素の各画素に対応する画素マッチング部13〜13N−1にそれぞれ提供される。なお、閾値は、テンプレートマッチング部4に設けられた可変テンプレート4〜4毎に変更することができるようになっている。
【0027】
マッチング部13には、N×N画素の各画素に対応する画素マッチング部13〜13N−1が設けられている。また、各画素マッチング部13〜13N−1には、論理演算部14a、14b、論理積演算部15がそれぞれ設けられている。
論理演算部14a、14bにおける論理は任意に設定することができるようになっている。すなわち、論理演算部14a、14bにおける論理を任意に設定することで、テンプレートを構成する画素における論理を任意に設定することができる可変テンプレートが構成されるようになっている。
例えば、論理演算部14aにおいては、「当該画素の値>閾値T、当該画素の値≦閾値T、演算不要」のいずれかが選択、設定されるようになっている。また、論理演算部14bにおいては、「当該画素の値>閾値T、当該画素の値≦閾値T、演算不要」のいずれかが選択、設定されるようになっている。そして、二値化部12から提供されたデータが、設定された論理により判定されるようになっている。
【0028】
この場合、「演算不要」は、当該画素の値がどのようなものであるのかが明らかな場合に選択、設定するものとすることができる。例えば、ホールパターンのホール部分(透過部)に位置する画素のように「明」であることが明らかな場合には、図中の「1」を選択、設定することで常に「ON(明)」と判定するようにすることができる。
【0029】
論理積演算部15は、論理演算部14a、14bから出力された判定結果を論理積演算することで当該画素におけるマッチング結果を出力する。
論理積演算部16は、各画素マッチング部13〜13N−1における論理積演算部15のマッチング結果をさらに論理積演算し、マッチングがされた場合には「テンプレートマッチング結果」を出力する。「テンプレートマッチング結果」は、後述する欠陥検出部5に設けられた判定部9に「判定有効フラグ」として入力される。
【0030】
次に、欠陥検出部5に設けられた比較部についてさらに例示をする。
図4は、比較部について例示をするためのブロック図である。なお、図4は、一例として、欠陥検出部5に設けられた比較部5を例示するためのブロック図である。
前述したように、比較部5には、総和演算部7、総和差演算部8、判定部9が設けられている。そして、図4に示すように、総和演算部7には、バッファ部17a、17b、選択部18a、18b、総和演算部19a、19bが設けられている。
【0031】
バッファ部17aは、入力された検査データをN×N画素のデータとして蓄積する。選択部18aには、N×N画素の各画素に対応して画素選択部18a〜18aN−1が設けられている。また、画素選択部18a〜18aN−1において当該画素に関するデータを選択するか否かの設定(画素の選定)を行うことができるようになっている。
【0032】
すなわち、選択部18aは、検出データを構成する画素を任意に選択することで演算領域(総和演算を行う領域;総和演算領域)を設定することができるようになっている。そして、設定された演算領域における検出データの総和が総和演算部19aにより演算されるようになっている。
【0033】
また、バッファ部17bは、入力された参照データをN×N画素のデータとして蓄積する。選択部18bには、N×N画素の各画素に対応して画素選択部18b〜18bN−1が設けられている。また、画素選択部18b〜18bN−1において当該画素に関するデータを選択するか否かの設定(画素の選定)を行うことができるようになっている。
【0034】
すなわち、選択部18bは、参照データを構成する画素を任意に選択することで演算領域(総和演算を行う領域;総和演算領域)を設定することができるようになっている。そして、設定された演算領域における参照データの総和が総和演算部19bにより演算されるようになっている。
【0035】
総和差演算部8は、総和演算部19aにより演算されたデータの総和と、総和演算部19bにより演算されたデータの総和との差を演算する。すなわち、総和差演算部8は、選択部18aにより設定された演算領域における検出データの総和と、選択部18bにより設定された演算領域における参照データの総和と、の差を演算する。
【0036】
判定部9は、総和差演算部8により演算された総和差を所定の閾値を用いて判定することにより欠陥部を検出する。すなわち、判定部9は、演算された総和差に基づいて欠陥部の判定を行う。また、所望の閾値130を判定部9に入力することで、閾値の値を変更することができるようになっている。
【0037】
また、判定部9にはテンプレートマッチング部4に設けられた論理積演算部16からの「判定有効フラグ(テンプレートマッチング結果)」が入力されるようになっている。すなわち、テンプレートマッチング部4は、異なる論理設定がされた複数の可変テンプレートを用いて参照データに関するマッチング判定を行い、欠陥検出部5は、マッチング判定の結果に基づいて欠陥部の判定結果の有効性を判断するようになっている。
前述したように、「判定有効フラグ」は、テンプレートマッチング部4においてマッチングがされた際に出力される。そのため、「判定有効フラグ」が判定部9に入力された場合に閾値判定の結果が有効となるようにすることで、テンプレートによるマッチングがされたパターンに対する閾値判定が行えるようになっている。
【0038】
また、可変テンプレートにおける論理、選択部18aにより設定される演算領域、選択部18bにより設定される演算領域、欠陥部の判定における閾値、からなる群より選ばれた少なくとも1つの設定データを格納した図示しない設定データ格納部をさらに備えるようにすることもできる。この様な設定データ格納部を備えるようにすれば、検査するパターン、ひいてはフォトマスクやウェーハのレイヤなどに合せて検査レシピを設定することができるので、適切な検査感度となるような設定をレイヤ毎にすることが可能となる。
【0039】
次に、パターン検査装置1の作用とともにパターン検査方法について例示をする。
まず、図示しない搬送装置や作業者などにより被検査体100が載置部23に載置される。次に、光源21から検査光21aを出射させる。光源21から出射した検査光21aは、照明光学系22により被検査体100の検査領域に導かれるとともに照射部分の大きさが制御される。そして、載置部23に載置された被検査体100の検査が行われる位置を図示しない移動手段などにより相対的に変化させる。
【0040】
被検査体100からの検査光21aは、投影光学系24により検出部25の受光面に導かれるとともに受光面上に結像される。受光面に結像された光学像の光は検出部25により光電変換される。そして、検出部25により光電変換された電気信号は変換部26によりA/D変換されるとともに図形解釈がされ、検出データが作成される。
【0041】
一方、被検査体100の検査の進行に合わせて、参照データ作成部3に設けられたデータ格納部31からデータ展開部32に設計データなどが提供され、ビットパターンに展開される。ビットパターンに展開されたデータは、データ作成部33により図形解釈されて参照データが作成される。そして、抽出部34により検査領域の位置(検出部25によるデータの取り込み位置)に合せて対象となる部分の参照データが抽出される。
【0042】
また、抽出された参照データはテンプレートマッチング部4に提供され、テンプレートマッチングが行われる。この際、所望の論理を可変テンプレートに予め入力することで得られた複数のテンプレートを用いてテンプレートマッチングが行われる。
図5は、テンプレートマッチングを例示するための模式図である。
図5に例示をしたものは、2種類のパターン、すなわち、パターン140とパターン150とに対してテンプレートを設定し、テンプレートマッチングを行う場合を例示するものである。
【0043】
図5(a)はホールパターンであるパターン140を例示するための模式図、図5(b)はパターン140のテンプレートマッチングに用いられる可変テンプレート4aを例示するための模式図である。また、図5(c)はテンプレートマッチングの様子を例示するための模式図である。
図5(a)に示すパターン140の参照データ(抽出部34により抽出された参照データ)は、遅延回路10を介してバッファ部11に入力される。入力された参照データはN×N画素のデータとして蓄積される。バッファ部11に蓄積されたN×N画素のデータは、二値化部12において異なる値の閾値を用いて二値化され、N×N画素の各画素に対応する画素マッチング部13〜13N−1にそれぞれ提供される。
【0044】
また、各画素マッチング部13〜13N−1に設けられた論理演算部14a、14bにおける論理を設定することで可変テンプレート4aが構成される。例えば、図5(b)に示すように、中央の画素141aについては「当該画素の値>閾値T」と設定し、周辺の画素141bについては「当該画素の値≦閾値T」と設定することで可変テンプレート4aを構成する。
【0045】
二値化部12から提供されたデータは、この設定された論理により判定される。判定結果は、論理積演算部15により論理積演算されて各画素におけるマッチング結果が出力される。各画素マッチング部13〜13N−1における論理積演算部15からのマッチング結果は、論理積演算部16によりさらに論理積演算され、マッチングがされた場合には「テンプレートマッチング結果」が出力される。すなわち、図5(c)に示すような可変テンプレート4aを用いたマッチングが行われ、マッチングがされた場合には「テンプレートマッチング結果」が出力される。「テンプレートマッチング結果」は、欠陥検出部5に設けられた判定部9に「判定有効フラグ」として入力される。
【0046】
図5(d)に示すパターン150の場合も同様にしてテンプレートマッチングが行われ、マッチングがされた場合には「テンプレートマッチング結果」が出力される。
この場合、図5(e)に示すように、中央部分の4つの画素151aについては「当該画素の値>閾値T’」と設定し、周辺の画素151bについては「当該画素の値≦閾値T’」と設定することで可変テンプレート4bを構成する。
そして、図5(f)に示すような可変テンプレート4bを用いたマッチングが行われ、マッチングがされた場合には「テンプレートマッチング結果」が出力される。「テンプレートマッチング結果」は、欠陥検出部5に設けられた判定部9に「判定有効フラグ」として入力される。
このように可変テンプレート4a、4bを用いるようにすれば、図5(g)に示すように2種類のパターン140、150が存在するデータであっても、パターン140とパターン150とを同時にテンプレートマッチングすることができる。
【0047】
一方、検出データ作成部2から出力された検出データと、参照データ作成部3から出力された参照データ(抽出部34により抽出された参照データ)とは欠陥検出部5に入力され欠陥の検出が行われる。
欠陥検出部5に入力された検査データは、N×N画素のデータとしてバッファ部17aに蓄積される。バッファ部17aに蓄積された検査データは選択部18aに入力され、当該画素に関するデータを選択するか否かの設定(画素の選定)に従ってデータが選択される。そして、総和演算部19aにより選択されたデータの総和が演算される。
【0048】
欠陥検出部5に入力された参照データは、N×N画素のデータとしてバッファ部17bに蓄積される。バッファ部17bに蓄積された参照データは選択部18bに入力され、当該画素に関するデータを選択するか否かの設定(画素の選定)に従ってデータが選択される。そして、総和演算部19bにより選択されたデータの総和が演算される。
【0049】
ここで、選択部18a、18bにおいては、各画素に対して当該画素に関するデータを選択するか否かの設定(画素の選定)を任意に行うことができる。すなわち、総和演算を行う領域(以下、総和演算領域と称する)を任意に設定することができる。
【0050】
図6は、総和演算領域の設定を例示するための模式図である。
図6に例示をしたものは、2種類のパターン、すなわち、パターン140とパターン150とに対する総和演算領域を設定する場合を例示するものである。
【0051】
図6(a)はホールパターンであるパターン140を例示するための模式図、図6(b)はパターン140に対する総和演算領域142を例示するための模式図である。また、図6(c)はパターン140と総和演算領域142とを重ねた状態を例示するための模式図である。
図6(a)に示すパターン140の場合には、ホール部分とその周辺に位置する画素に関するデータを選択するような「画素の選定」を行うようにすることができる。この場合、「画素の選定」が行われた領域が、図6(b)に示す総和演算領域142となる。また、図6(c)に示すように、パターン140のホール部分とその周辺が総和演算領域142に含まれることになる。
【0052】
図6(d)はホールパターンであるパターン150を例示するための模式図、図6(e)はパターン150に対する総和演算領域152を例示するための模式図である。また、図6(f)はパターン150と総和演算領域152とを重ねた状態を例示するための模式図である。
図6(d)に示すパターン150の場合には、ホール部分とその周辺に位置する画素に関するデータを選択するような「画素の選定」を行うようにすることができる。この場合、「画素の選定」が行われた領域が、図6(e)に示す総和演算領域152となる。また、図6(f)に示すように、パターン150のホール部分とその周辺が総和演算領域152に含まれることになる。
【0053】
このようにそれぞれのパターンに対して総和演算領域を独立に設定するようにすれば、図6(g)に示すように2種類のパターン140、150が存在する場合であっても、必要最小限の領域において演算を行うようにすることができる。
【0054】
総和演算部19aにより演算されたデータの総和と、総和演算部19bにより演算されたデータの総和とが総和差演算部8に入力され、その差が総和差演算部8により演算される。
総和差演算部8により演算された総和差は判定部9に入力され、判定部9において所定の閾値を用いた判定が行われることで欠陥部が検出される。なお、所望の閾値を判定部9に入力することで、閾値の値を変更することができるようになっている。
また、判定部9にはテンプレートマッチング部4に設けられた論理積演算部16からの「判定有効フラグ(テンプレートマッチング結果)」が入力されるようになっている。前述したように、「判定有効フラグ」は、テンプレートマッチング部4においてマッチングがされた際に出力される。そのため、「判定有効フラグ」が判定部9に入力された場合に閾値判定の結果が有効となるようにすることで、テンプレートによるマッチングがされたパターンに対する閾値判定が行えるようになっている。
【0055】
図7は、比較部における欠陥部の検出を例示するための模式図である。
図7(a)はパターン140と総和演算領域142とを例示するための模式図、図7(b)は参照データに関する断面プロファイルを例示するための模式図、図7(c)は検出データに関する断面プロファイルを例示するための模式図、図7(d)は参照データに関する断面プロファイルと検出データに関する断面プロファイルとの差を例示するための模式図である。
テンプレートによるマッチングがされたパターン140に対して、図7(b)に示すように総和演算領域142内における参照データの断面プロファイル(総和)が演算される。また、図7(c)に示すように総和演算領域142内における検査データの断面プロファイル(総和)が演算される。そして、図7(d)に示すように、参照データの断面プロファイルと検出データの断面プロファイルとの差を演算することで断面プロファイルの差、すなわち欠陥部に対応する電気信号成分が検出される。そして、検出された電気信号成分を閾値を用いて判定することで欠陥部を検出する。
【0056】
図7(e)はパターン150と総和演算領域152とを例示するための模式図、図7(f)は参照データに関する断面プロファイルを例示するための模式図、図7(g)は検出データに関する断面プロファイルを例示するための模式図、図7(h)は参照データに関する断面プロファイルと検出データに関する断面プロファイルとの差を例示するための模式図である。
【0057】
テンプレートによるマッチングがされたパターン150に対して、図7(f)に示すように総和演算領域152内における参照データの断面プロファイル(総和)が演算される。また、図7(g)に示すように総和演算領域152内における検査データの断面プロファイル(総和)が演算される。そして、図7(h)に示すように、参照データの断面プロファイルと検出データの断面プロファイルとの差を演算することで断面プロファイルの差、すなわち欠陥部に対応する電気信号成分が検出される。そして、検出された電気信号成分を閾値を用いて判定することで欠陥部を検出する。
【0058】
本実施の形態によれば、微細なパターンや、形状や大きさの異なるパターンなどに対して検査アルゴリズムのS/N比を改善することができるので、パターン検査装置の検出感度を向上させることができる。
また、論理を任意に設定することができる可変テンプレートが複数設けられているので、パターンの形状、大きさなどに合せてテンプレートを任意に設定することができる。そのため、検査対象となるパターンに合せて適切なテンプレートを容易に設定することができる。
また、パターンの形状、大きさなどに合せて総和演算領域を任意に設定することができる。そのため、検査対象となるパターンに合せて適切な広さを有する領域を任意に設定することができる。その結果、例えば、検査対象領域を必要以上に広くすることにより生じ得る検査データ、参照データの出力のばらつきやそれに起因するノイズ成分などの低減を図ることができるので、欠陥検出のS/N比を向上させることができる。
【0059】
また、パターンの形状、大きさなどに合せて適切なテンプレートを設定したり、総和演算領域、および閾値を独立に設定したりすることができるので、検査対象となるパターン毎に適切な検査感度を設定することができる。
また、テンプレート、総和演算領域、閾値をそれぞれ任意に設定することができるので、例えば、フォトマスクやウェーハのレイヤに合せて検査レシピを設定し、レイヤ毎に適切な検査感度の設定をすることが可能となる。
【0060】
図8は、他の実施形態に係る比較部について例示をするためのブロック図である。
比較部55には、総和演算部57、総和差演算部8、判定部9が設けられている。そして、総和演算部57には、バッファ部17a、17b、データ変換部56a、56b、選択部18a、18b、総和演算部19a、19bが設けられている。
図4に例示をした比較部5とはデータ変換部56a、56bがさらに設けられている点が異なる。
図8に示すように、データ変換部56a、56bは、バッファ部17a、17bと選択部18a、18bとの間に設けられている。データ変換部56a、56bは、所定の値以下のデータを所定の定数のデータに変換する機能を有する。例えば、所定の閾値以下となったデータを閾値と同じ値を有するデータに変換する機能を有するものとすることができる。
【0061】
この様な機能を有するデータ変換部56a、56bを設けるものとすれば、暗レベル近傍など、出力レベルが低い領域においてばらつきがあるデータを除くことができる。そのため、判定部9における判定(欠陥部の検出)に関するS/N比を改善することができる。
【0062】
次に、本実施の形態に係るパターンを有する構造体の製造方法について例示をする。
本実施の形態に係るパターンを有する構造体の製造方法においては、前述した本実施の形態に係るパターン検査装置、パターン検査方法を用いることができる。例えば、構造体の表面にパターンを形成する工程と、本実施の形態に係るパターン検査装置やパターンの検査方法を用いてパターンを検査する工程と、を有するものを例示することができる。
【0063】
すなわち、本実施の形態に係るパターンを有する構造体の製造方法は、構造体の表面にパターンを形成する工程と、パターンを検査する工程と、を有し、パターンを検査する工程において、パターンの光学画像に基づいて検出データを作成し、パターンに関する参照データを作成し、テンプレートを構成する画素における論理を任意に設定することができる可変テンプレートを複数用いて参照データに関するマッチング判定を行い、検出データと、参照データと、を比較して欠陥部を検出するようにすることができる。
【0064】
また、欠陥部の検出において、検出データを構成する画素を任意に選択することで第1の演算領域を設定し、参照データを構成する画素を任意に選択することで第2の演算領域を設定し、第1の演算領域における検出データの総和と、第2の演算領域における参照データの総和と、の差を演算し、演算された総和差に基づいて欠陥部の判定を行うようにすることができる。
【0065】
また、マッチング判定において、異なる論理設定がされた複数の可変テンプレートを用いて参照データに関するマッチングを判定し、欠陥部の検出において、マッチング判定の結果に基づいて欠陥部の判定結果の有効性を判断するようにすることができる。
【0066】
対象となるパターンを有する構造体としては特に限定されるわけではなく、表面にパターンが形成されるものの製造に対して広く適用させることができる。例えば、回路基板(プリント配線板)、光学部品、機械部品、半導体装置、フォトマスク、フラットパネルディスプレイなどの製造に適用させることができる。この場合、表面に微細なパターンが形成されるものの製造に適用させるようにすることがより好ましい。
表面に微細なパターンが形成されるものとしては、ウェーハ(半導体装置)、フラットパネルディスプレイのパネル、リソグラフィ工程において用いられるフォトマスクやレチクル、MEMS分野におけるマイクロマシーン、精密光学部品などを例示することができる。ただし、これらのものに限定されるわけではなく、表面に微細なパターンが形成されるものの製造に対して広く適用させることができる。
【0067】
ここで、一例として半導体装置の製造方法の場合を例示する。
半導体装置の製造方法は、洗浄工程、熱処理工程、不純物導入工程、拡散工程、平坦化工程、成膜・レジスト塗布・露光・現像・エッチング・レジスト除去などにより基板(ウェーハ)表面にパターンを形成する工程などの複数の工程を繰り返すことにより実施される。ここで、本実施の形態に係るパターンを有する構造体の製造方法(ここでは半導体装置の製造方法)においては、基板(ウェーハ)表面に形成されたパターンの検査を行う検査工程において前述した本実施の形態に係るパターン検査装置、パターン検査方法を用いるようにすることができる。
【0068】
この場合、検査結果(欠陥部の程度)に応じてパターンを形成する工程のプロセス条件を見直したり、フォトマスクなどの修正を行うようにすることができる。また、判定部9における閾値を適宜選択することで製品の等級などの選別を行ったりすることもできる。
【0069】
本実施の形態によれば、微細なパターンや、形状や大きさの異なるパターンに対して検査アルゴリズムのS/N比を改善することができるので、パターンの検査精度を向上させることができる。その結果、生産性、歩留まり、製品品質の向上を図ることができる。
なお、前述した本実施の形態に係るパターン検査装置、パターン検査方法以外は、各工程における既知の技術を適用することができるのでそれらの例示は省略する。
【0070】
以上、本実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、パターン検査装置1が備える各要素の形状、寸法、数、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0071】
1 パターン検査装置、2 検出データ作成部、3 参照データ作成部、4 テンプレートマッチング部、4〜4可変テンプレート、5 欠陥検出部、5〜5 比較部、6 論理和演算部、7 総和演算部、8 総和差演算部、9 判定部、10 遅延回路、11 バッファ部、12 二値化部、12a 変換部、12b 変換部、13 マッチング部、13〜13N−1 画素マッチング部、14a 論理演算部、14b 論理演算部、15 論理積演算部、16 論理積演算部、17a バッファ部、17b バッファ部、18a 選択部、18b 選択部、19a 総和演算部、19b 総和演算部、56a データ変換部、56b データ変換部、57 総和演算部、100 被検査体、140 パターン、141a 画素、141b 画素、150 パターン、151a 画素、151b 画素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査体に形成されたパターンの光学画像に基づいて検出データを作成する検出データ作成部と、
前記パターンに関する参照データを作成する参照データ作成部と、
テンプレートを構成する画素における論理を任意に設定することができる可変テンプレートを有するテンプレートマッチング部と、
前記検出データと、前記参照データと、を比較して欠陥部を検出する欠陥検出部と、
を備えたことを特徴とするパターン検査装置。
【請求項2】
前記欠陥検出部は、
前記検出データを構成する画素を任意に選択することで第1の演算領域を設定する第1の選択部と、
前記参照データを構成する画素を任意に選択することで第2の演算領域を設定する第2の選択部と、
前記第1の演算領域における前記検出データの総和と、前記第2の演算領域における前記参照データの総和と、の差を演算する総和差演算部と、
前記演算された総和差に基づいて欠陥部の判定を行う判定部と、
を有することを特徴とする請求項1記載のパターン検査装置。
【請求項3】
前記テンプレートマッチング部は、異なる論理設定がされた複数の可変テンプレートを用いて前記参照データに関するマッチング判定を行い、
前記欠陥検出部は、前記複数の可変テンプレートに対応する総和差演算部と欠陥部の判定を行う判定部を有し、前記マッチング判定の結果に基づいて前記欠陥部の判定結果の有効性を判断すること、を特徴とする請求項2記載のパターン検査装置。
【請求項4】
前記可変テンプレートにおける論理、前記第1の演算領域、前記第2の演算領域、前記欠陥部の判定における閾値、からなる群より選ばれた少なくとも1つの設定データを格納した設定データ格納部をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のパターン検査装置。
【請求項5】
構造体の表面にパターンを形成する工程と、
前記パターンを検査する工程と、
を備え、
前記パターンを検査する工程において、
前記パターンの光学画像に基づいて検出データを作成し、
前記パターンに関する参照データを作成し、
テンプレートを構成する画素における論理を任意に設定することができる可変テンプレートを用いて前記参照データに関するマッチング判定を行い、
前記検出データと、前記参照データと、を比較して欠陥部を検出するにあたり、
前記欠陥部の検出において、
前記検出データを構成する画素を任意に選択することで第1の演算領域を設定し、
前記参照データを構成する画素を任意に選択することで第2の演算領域を設定し、
前記第1の演算領域における前記検出データの総和と、前記第2の演算領域における前記参照データの総和と、の差を演算し、
前記演算された総和差に基づいて欠陥部の判定を行うこと、
を特徴とするパターンを有する構造体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図8】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−59035(P2011−59035A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211343(P2009−211343)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】