説明

ピラゾロ[3,4−b]ピリジン化合物及びそのPDE4阻害薬としての使用

本発明は、式(I)で表される化合物又はその塩[ここで、R2は、H、C1-3アルキル、n-ブチル、C1-2フルオロアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、(シクロプロピル)メチル-、-CN又は-CH2OHであり;R3は、とりわけ、場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキル又は場合により置換されていてもよいヘテロ環式基(aa)、(bb)又は(cc)であり;Raは、H、メチル又はエチルであり;Rbは、H又はメチルであり;R4は、H、メチル、エチル、n-プロピル、-C(O)-Me又は-C(O)-C1フルオロアルキルであり;及び、R5は、-C(O)-(CH2)n-Ar、-C(O)-Het、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1フルオロアルキル、-C(O)-(CH2)2-C(O)-NR15bNR15b、-C(O)-CH2-C(O)-NR15bNR15b、-C(O)-NR15b-(CH2)m1-Ar、-C(O)-NR15b-Het、-C(O)-NR15b-C1-6アルキル、-C(O)-NR5aR5b、-S(O)2-(CH2)m2-Ar、-S(O)2-Het、-S(O)2-C1-6アルキル又は-CH2-Arであり;又は、R4とR5は一緒になって、-(CH2)p1-、-(CH2)2-X5-(CH2)2-、-C(O)-(CH2)p2-、-C(O)-N(R15)-(CH2)p3-であり;又は、NR4R5は、部分式(y)、(y1)、(y2)又は(y3)で表される]を提供する。本発明は、さらにまた、IV型ホスホジエステラーゼ(PDE4)の阻害薬としての該化合物の使用、並びに/又は、炎症性及び/又はアレルギー性の疾患(例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、関節リューマチ、アレルギー性鼻炎、乾癬又はアトピー性皮膚炎)を治療及び/若しくは予防するための該化合物の使用も提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物又はその塩(特に、その製薬上許容される塩):
【化1】

上記式中、
R1は、C1-3アルキル、C1-3フルオロアルキル又は-CH2CH2OHであり;
R2は、水素原子(H)、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、C1-2フルオロアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、(シクロプロピル)メチル-、シアノ(-CN)又は-CH2OHであり;
R3は、場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルであるか、又は、場合により置換されていてもよい単不飽和C5-7シクロアルケニルであるか、又は、部分式(aa)、(bb)若しくは(cc);
【化2】

[ここで、n1及びn2は、独立して、1又は2であり;Yは、O、S、SO2又はNR10であり;R10は、水素原子(H)、メチル、C(O)NH2、C(O)-メチル又はC(O)-C1フルオロアルキルである]
で表される場合により置換されていてもよいヘテロ環式基であり;
又は、R3は、部分式(ee):
【化3】

で表される二環式基であり;
ここで、R3が、場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである場合、R3は、その環炭素において1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、オキソ(=O);OH;メトキシ;C1フルオロアルコキシ;NH2;C1-2アルキル;C1フルオロアルキル;-CH2OH;-CH(Me)OH;-CH2CH2OH;-CH2NH2;-C(O)OH;-C(O)NHR24[ここで、R24はH又はメチルである];-C(O)R25[ここで、R25はメチルである];フルオロ;ヒドロキシイミノ(=N-OH);又は、(C1-2アルコキシ)イミノ(=N-OR26[ここで、R26はC1-2アルキルである])である)で場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルであり;その際、置換基OH、メトキシ、フルオロアルコキシ又はNH2は、いずれも、R3の式(I)の-NH-基に結合している環炭素においては置換せず;
ここで、R3が、部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表される場合により置換されていてもよいヘテロ環式基である場合、R3は、その環炭素において1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、オキソ(=O)、OH又はメチルである)で場合により置換されていてもよい部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるヘテロ環式基であり;その際、置換基OHは、いずれも、R3の式(I)の-NH-基に結合している環炭素においては置換せず、また、R3のヘテロ環式基(aa)、(bb)又は(cc)のY基に結合しているいずれの環炭素にも置換せず;
ここで、R3が、場合により置換されていてもよい単不飽和C5-7シクロアルケニルである場合、該シクロアルケニルは、その環炭素において1の置換基(ここで、該置換基は、フルオロ又はメチルである)で場合により置換されていてもよく、また、R3の式(I)の-NH-基に結合している環炭素はシクロアルケニル二重結合に参加せず;
但し、
R3が部分式(aa)のヘテロ環式基であって、YがNR10である場合、R10はC(O)-メチルでもC(O)-C1フルオロアルキルでもなく;及び、
R3が部分式(bb)のヘテロ環式基であって、YがNR10である場合、R10はメチルではなく;及び、
R3が部分式(cc)のヘテロ環式基である場合、Yは、O、S、SO2又はNR10[ここで、R10はH又はメチルである]であり;
ここで、R3が、場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである場合、その環炭素上の置換基-C(O)NHR24又は-C(O)R25は、いずれも、R3シクロブチル環の3位にあるか、又は、R3シクロペンチル環の3位若しくは4位にあるか、又は、R3シクロヘキシル環の4位にあるか、又は、R3シクロヘプチル環の3位、4位、5位若しくは6位にあり(ここで、本発明に関連して、式(I)中の-NH-への結合点、即ち、式(I)中の-NH-に結合している環原子を、R3シクロアルキル環の1位と見なす);
ここで、R3が、場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである場合、その環炭素上の置換基OH、メトキシ、フルオロアルコキシ、-CH2OH、-CH(Me)OH、-CH2CH2OH、-CH2NH2又は-C(O)OHは、いずれも、R3シクロブチル環の3位にあるか、又は、R3シクロペンチル環の3位若しくは4位にあるか、又は、R3シクロヘキシル環の3位、4位若しくは5位にあるか、又は、R3シクロヘプチル環の3位、4位、5位若しくは6位にあり;及び、
ここで、R3が、部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるヘテロ環式基である場合、その環炭素上の置換基OHは、いずれも、部分式(cc)[ここで、n2は1である]で表される6員のR3ヘテロ環式基の5位にあるか、又は、部分式(cc)[ここで、n2は2である]で表される7員のR3ヘテロ環式基の5位若しくは6位にあるか、又は、部分式(bb)[ここで、n1は2である]で表される7員のR3ヘテロ環式基の6位にあり(ここで、本発明に関連して、式(I)中の-NH-への結合点、即ち、式(I)中の-NH-に結合している環原子を、R3ヘテロ環式環の1位と見なし、その環の残りの位置は、当該環ヘテロ原子が最も小さな番号となり得るように番号を付ける);
上記式中、
Raは、水素原子(H)、メチル又はエチルであり;
Rbは、水素原子(H)又はメチルであり;
ここで、Rbがメチルである場合、Raはメチルであり且つR2は水素原子(H)であり;
R4は、水素原子(H)、メチル、エチル、n-プロピル、-C(O)-Me又は-C(O)-C1フルオロアルキルであり;
但し、R4が-C(O)-Me又は-C(O)-C1フルオロアルキルである場合、R5は-CH2-Arであり;
R5は、-C(O)-(CH2)n-Ar、-C(O)-Het、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1フルオロアルキル、-C(O)-(CH2)2-C(O)-NR15bNR15b、-C(O)-CH2-C(O)-NR15bNR15b、-C(O)-NR15b-(CH2)m1-Ar、-C(O)-NR15b-Het、-C(O)-NR15b-C1-6アルキル、-C(O)-NR5aR5b、-S(O)2-(CH2)m2-Ar、-S(O)2-Het、-S(O)2-C1-6アルキル又は-CH2-Arであり;
ここで、
n及びm1及びm2は、独立して、0、1又は2であり;及び
Arは、他のArから独立して、部分式(x)又は(z):
【化4】

[ここで、(z)はその環炭素で結合している]
で表され;
又は、
R4とR5は一緒になって、-(CH2)p1-(これは、場合により置換されていてもよい)又は-(CH2)2-X5-(CH2)2-又は-C(O)-(CH2)p2-又は-C(O)-N(R15)-(CH2)p3-[ここで、X5は、NR17であり、p1は、4、5又は6であり、p2は、3、4又は5であり、p3は、2又は3である]であり;
又は、
NR4R5は、部分式(y)、(y1)、(y2)又は(y3):
【化5】

[ここで、p4は、1又は2である]
で表され;
ここで、
R4とR5が一緒になって-(CH2)p1-である場合、当該NR4R5環は、その3位の環炭素原子及び/又は4位の環炭素原子(ここで、その環窒素が1位である)において、1又は2の置換基[ここで、該置換基は、独立して、
フェニル;1又は2(例えば、1)の置換基で置換されているフェニル(ここで、該置換基は、独立して、メチル又はCF3又はフルオロ又はクロロ又はメトキシ又はジフルオロメトキシである);
フェニル-C(O)-;そのフェニル環が1又は2(例えば、1)の置換基で置換されているフェニル-C(O)-(ここで、該置換基は、独立して、メチル又はフルオロ又はクロロ又はメトキシである);
ベンジルオキシ;フェニルオキシ;そのフェニル環が1又は2(例えば、1)の置換基で置換されているフェニルオキシ(ここで、該置換基は、独立して、メチル又はCF3又はフルオロ又はクロロ又はメトキシ又はジフルオロメトキシである);
5員ヘテロ芳香族環(ここで、該5員ヘテロ芳香族環は、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル又はテトラゾリルであって、該5員ヘテロ芳香族環は、その環炭素において1の置換基(ここで、該置換基は、メチル又はエチル又はイソプロピル又はt-ブチル又はフェニル又はピリジニルである)で場合により置換されていてもよく、及び/又は、その環窒素において1の置換基(ここで、該置換基は、メチル又はエチル又はイソプロピル又はt-ブチル又はフェニルである)で場合により置換されていてもよい);
-CH2-(ピロール-1-イル);
6員ヘテロ芳香族環(ここで、該6員ヘテロ芳香族環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであって、該6員ヘテロ芳香族環は、その環炭素において、1のメチル置換基で場合により置換されていてもよいか又は1のOH置換基(これは、環窒素に結合している環炭素において置換する)で場合により置換されていてもよい(これは、そのケト互変異性体を包含する));
C1-2アルキル(例えば、メチル);
シアノ(-CN);
又は、
(4-ヒドロキシフェニル)-C(O)-CH2-CH2-である]で、場合により置換されていてもよく
あるいは、
R4とR5が一緒になって-(CH2)p1-であり且つp1が5である場合、当該NR4R5環は、その4位の環炭素原子において2の置換基で場合により置換されていてもよく(ここで、該2の置換基は、一緒になる場合は、-O-C(O)-N(ベンジル)-CH2-である);
あるいは、
R4とR5が一緒になって-(CH2)p1-であり且つp1が4又は5である場合、当該NR4R5環は、その3位及び4位の環炭素原子において2の置換基で場合により置換されていてもよく(ここで、該2の置換基は、一緒になる場合は、=CH-CH=CH-CH=である);
ここで、部分式(x)において、及び、独立に、部分式(y)において、
Aは、C-R6A又は窒素(N)であり;
Bは、C-R6B又は窒素(N)であり;
Dは、C-R6D又は窒素(N)であり;
Eは、C-R6E又は窒素(N)であり;
Fは、C-R6F又は窒素(N)であり;
ここで、R6A、R6B、R6D、R6E及びR6Fは、独立して、水素原子(H)、ハロゲン原子;C1-6アルキル(例えば、C1-4アルキル又はC1-2アルキル);C1-4フルオロアルキル(例えば、C1-2フルオロアルキル);C3-6シクロアルキル;C1-4アルコキシ(例えば、C1-2アルコキシ);C1-2フルオロアルコキシ;C3-6シクロアルキルオキシ;-C(O)R16;-C(O)OR30;-S(O)2-R16(例えば、C1-3アルキル-S(O)2-);R16-S(O)2-NR15-(例えば、C1-3アルキル-S(O)2-NH-);R12R13N-S(O)2-;C1-2アルキル-C(O)-R15N-S(O)2-;C1-4アルキル-S(O)-、Ph-S(O)-、R12R13N-C(O)-;-NR15-C(O)R16;R7R8N;ニトロ(-NO2);OH(これは、その任意の互変異性体を包含する);C1-4アルコキシメチル;C1-4アルコキシエチル;C1-2アルキル-S(O)2-CH2-;R12R13N-S(O)2-CH2-;C1-2アルキル-S(O)2-NR15-CH2-;-CH2-OH;-CH2CH2-OH;-CH2-NR7R8;-CH2-CH2-NR7R8;-CH2-C(O)OR30;-CH2-C(O)-NR12R13;-CH2-NR15-C(O)-C1-3アルキル;-(CH2)n14-Het1(ここで、n14は0又は1である);シアノ(-CN);Ar6;1-ピロリル;又は、フェニル、ピリジニル若しくはピリミジニル(ここで、該フェニル、ピリジニル又はピリミジニルは、独立して、1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、フルオロ、クロロ、C1-2アルキル、C1フルオロアルキル、C1-2アルコキシ又はC1フルオロアルコキシである)で場合により置換されていてもよい)であり;
但し、R6A、R6B、R6D、R6E及びR6Fは、環窒素に結合している環炭素において置換している場合、独立して、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であることはできず(また、場合により、フッ素原子ではない);
及び/又は、
R6A、R6B、R6D、R6E及びR6Fから選択される2の隣接する基は一緒になって、-CH=CH-CH=CH-;-(CH2)n14a-[ここで、n14aは、3、4又は5(例えば、3又は4)である];-O-(CH2)n14b-O-[ここで、n14bは、1又は2である];-O-(CH2)n14c-若しくは-S(O)2-(CH2)n14c-[ここで、n14cは、2又は3(例えば、2)である];-CH=CH-NR15b-;-N=CH-NR15b-;-CH=N-NR15b-;-N=N-NR15b-;-NH-NH-C(O)-;-CH=CH-O-;-N=CH-O-;又は、-CH=CH-S-であり;
但し、A、B、D、E及びFのうちの2以上は、独立して、C-H(炭素-水素)、C-F(炭素-フッ素)又は窒素(N)であり;
且つ、A、B、D、E及びFのうちの2以下が、窒素(N)であり;
ここで、部分式(z)において、並びに、独立に、部分式(y1)、(y2)及び(y3)において、
Gは、O又はS又はNR9[ここで、R9は、水素原子(H)、C1-4アルキル又はC1-2フルオロアルキルである]であり;
Jは、C-R6J、C-[式(I)への結合点]又は窒素(N)であり;
Lは、C-R6L、C-[式(I)への結合点]又は窒素(N)であり;
Mは、C-R6M、C-[式(I)への結合点]又は窒素(N)であり;
Qは、C-R6Q、C-[式(I)への結合点]又は窒素(N)であり;
JYは、C-R6J又は窒素(N)であり;及び、
LYは、C-R6L又は窒素(N)であり;
ここで、R6J、R6L、R6M及びR6Qは、独立して、水素原子(H)、ハロゲン原子;C1-4アルキル(例えば、C1-2アルキル);C1-3フルオロアルキル(例えば、C1-2フルオロアルキル);C3-6シクロアルキル;C1-4アルコキシ(例えば、C1-2アルコキシ);C1-2フルオロアルコキシ;C3-6シクロアルキルオキシ;-CH2-OH;-CH2-OMe;OH(これは、その任意の互変異性体を包含する);2-ピリジニル;3-ピリジニル;4-ピリジニル;又は、フェニル(ここで、該フェニルは、1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、フルオロ、クロロ、C1-2アルキル、C1フルオロアルキル、C1-2アルコキシ又はC1フルオロアルコキシである)で場合により置換されていてもよい)であり;
但し、
J、L、M及びQのうちの2以上は、独立して、C-H、C-F、C-C1-2アルキル(例えば、C-Me)、C-C1フルオロアルキル(例えば、C-CF3)、C-[式(I)への結合点]又は窒素(N)であり;
且つ、J、L、M及びQのうちの3以下が、窒素(N)であり;
且つ、JYとLYの一方又は両方は、独立して、C-H、C-F、C-C1-2アルキル(例えば、C-Me)、C-C1フルオロアルキル(例えば、C-CF3)又は窒素(N)であり;
ここで、
NR5aR5bは、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基又はN-モルホリノ(4-モルホリニル)基であり;
R7及びR8は、独立して、水素原子(H);C1-4アルキル(例えば、C1-2アルキル、例えば、メチル);C3-6シクロアルキル;(C3-6シクロアルキル)メチル-;又は、フェニル(ここで、該フェニルは、1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、フルオロ、クロロ、C1-2アルキル、C1フルオロアルキル、C1-2アルコキシ又はC1フルオロアルコキシである)で場合により置換されていてもよい)であり;
又は、
R7とR8は一緒になって、-(CH2)n6-又は-C(O)-(CH2)n7-又は-C(O)-(CH2)n10-C(O)-又は-(CH2)2-X7-(CH2)2-又は-C(O)-X7-(CH2)n10-[ここで、n6は、3、4、5、6又は7であり、n7は、3、4又は5であり、n10は、2又は3であり、X7は、O又はNR14である]であり;
R12及びR13は、独立して、H;C1-4アルキル(例えば、C1-2アルキル);C3-6シクロアルキル;(C3-6シクロアルキル)メチル-;又は、フェニル(ここで、該フェニルは、1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、フルオロ、クロロ、C1-2アルキル、C1フルオロアルキル、C1-2アルコキシ又はC1フルオロアルコキシである)で場合により置換されていてもよい)であり;
又は、
R12とR13は一緒になって、-(CH2)n6a-又は-(CH2)2-X12-(CH2)2-[ここで、n6aは、3、4、5、6又は7であり、X12は、O又はNR14である]であり;
R14は、他のR14から独立して、水素原子(H);C1-4アルキル(例えば、C1-2アルキル);C1-2フルオロアルキル(例えば、CF3);シクロプロピル;-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-C(O)Me);-C(O)NR7aR8a(例えば、-C(O)NH2);又は、-S(O)2-C1-4アルキル(例えば、-S(O)2Me)であり;
R7aは、水素原子(H)又はC1-4アルキルであり;
R8aは、水素原子(H)又はメチルであり;
R15は、他のR15から独立して、水素原子(H)又はC1-4アルキルであり;
R15bは、他のR15bから独立して、H又はC1-2アルキルであり;
R16は、他のR16から独立して、
C1-6アルキル(例えば、C1-4アルキル又はC1-2アルキル);
C3-6シクロアルキル(例えば、C5-6シクロアルキル);
C3-6シクロアルキル-CH2-(例えば、C5-6シクロアルキル-CH2-);
ピリジニル(例えば、ピリジン-2-イル)(ここで、該ピリジニルは、その環炭素原子において、ハロゲン原子、C1-2アルキル、C1フルオロアルキル、C1-2アルコキシ又はC1フルオロアルコキシのうちの1で場合により置換されていてもよい);
Ar16
フェニル(ここで、該フェニルは、1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、ハロゲン原子、C1-2アルキル、C1フルオロアルキル、C1-2アルコキシ又はC1フルオロアルコキシである)で場合により置換されていてもよい);
ベンジル(ここで、該ベンジルは、その環において1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、ハロゲン原子、C1-2アルキル、C1フルオロアルキル、C1-2アルコキシ又はC1フルオロアルコキシである)で場合により置換されていてもよい);又は
4員、5員、6員若しくは7員の飽和ヘテロ環式環(ここで、該飽和ヘテロ環式環は、環炭素で結合しており、該飽和ヘテロ環式環は、O、S及びNから独立して選択される1個又は2個の環ヘテロ原子を含んでおり;ここで、存在している環窒素は、いずれも、NR27(ここで、R27は、H、C1-2アルキル又は-C(O)Meである)として存在しており;及び、ここで、該環は、その炭素において、1のC1-2アルキル置換基又はオキソ(=O)置換基で場合により置換されていてもよいが、但し、オキソ(=O)置換基は、いずれも、環窒素に結合している環炭素原子において置換している)
であり;
R17は、他のR17から独立して、
C5-6シクロアルキル;-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-C(O)-C3-4アルキル);-C(O)-C3-6シクロアルキル(例えば、-C(O)-シクロプロピル);-S(O)2-C1-4アルキル(例えば、-S(O)2Me又は-S(O)2Et);-C(O)-Ar176;-C(O)-Ar175;-C(O)-Het1;-CH2-C(O)-Het1;-CH2-C(O)-(ピロリジン-1-イル);-S(O)2-Ar176;-S(O)2-Ar175;Ar176;Ar175
-C(O)-フェニル若しくは-S(O)2-フェニル(ここで、これらは、独立して、そのフェニル環が、置換されていないか、又は、1若しくは2(例えば、1)の置換基(ここで、該置換基は、独立して、メチル又はエチル又はCF3又はフルオロ又はクロロ又はメトキシ又はジフルオロメトキシ又はシアノ(-CN)又は-C(O)NH2又は-C(O)-Meである)で置換されている);
フェニル;1若しくは2(例えば、1)の置換基で置換されているフェニル(ここで、該置換基は、独立して、メチル又はエチル又はCF3又はフルオロ又はクロロ又はメトキシ又はジフルオロメトキシ又はシアノ(-CN)又は-C(O)NR7aR8a(例えば、-C(O)NH2)又は-C(O)-Meである);
又は、
ベンジル若しくは-CH(Me)-フェニル(ここで、これらは、独立して、そのフェニル環が、置換されていないか、又は、1若しくは2(例えば、1)の置換基(ここで、該置換基は、メチル又はフルオロ又はクロロ又はメトキシである)で置換されている)であり;
ここで、Ar175は、5員ヘテロ芳香族環(ここで、該5員ヘテロ芳香族環は、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル又はテトラゾリルである)であり、その際、該5員ヘテロ芳香族環Ar175は、その環炭素において1の置換基(ここで、該置換基は、メチル又はエチル又はイソプロピル又はt-ブチル又はフェニル又はピリジニルである)で場合により置換されていてもよく、及び/又は、その環窒素において1の置換基(ここで、該置換基は、メチル又はエチル又はイソプロピル又はt-ブチル又はフェニルである)で場合により置換されていてもよく;又は、該5員ヘテロ芳香族環Ar175は、場合によりフェニル環と縮合していてもよく(ここで、当該分子の残りの部分への結合点はその5員環内にある);
及び、
ここで、Ar176は、6員ヘテロ芳香族環(ここで、該6員ヘテロ芳香族環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである)であり、その際、該6員ヘテロ芳香族環は、その環炭素において、1のメチル置換基で場合により置換されていてもよいか又は1のOH置換基(これは、環窒素に結合している環炭素において置換)で場合により置換されていてもよく(これは、そのケト互変異性体を包含する);
R30は、他のR30から独立して、水素原子(H)、C1-4アルキル又はC3-6シクロアルキルであり;
Ar6及びAr16は、独立して、5員芳香族ヘテロ環式環(ここで、該5員芳香族ヘテロ環式環は、環炭素で結合しており、その5員環内に1のO、S又はNR15を含んでおり、また、該5員環は、場合によりさらに1個又は2個のN原子を含んでいることも可能である)であり、その際、該ヘテロ環式環は、その環炭素原子において、フッ素原子、塩素原子、C1-2アルキル、C1フルオロアルキル、-CH2OH、-CH2-OMe又はOH(これは、その任意のケト互変異性体を包含する)のうちの1で場合により置換されていてもよく;
Hetは、他のHetから独立して、4員、5員、6員又は7員の飽和ヘテロ環式環(ここで、該飽和ヘテロ環式環は、環炭素で結合しており、また、O、S及びNから独立して選択される1個又は2個の環ヘテロ原子を含んでいる)であり、ここで、存在している環窒素は、いずれも、NR31(ここで、R31は、H、C1-4アルキル、-C(O)-C1-4アルキル又は-S(O)2-C1-4アルキルである)として存在しており;及び、ここで、該Het環は、その環炭素において、1のメチル置換基又はオキソ(=O)置換基で場合により置換されていてもよいが、但し、オキソ(=O)置換基は、いずれも、環窒素に結合している環炭素原子において置換していおり(ここで、R31は、H又はC1-4アルキルである);
Het1は、他のHet1から独立して、4員、5員、6員又は7員の飽和ヘテロ環式環(ここで、該飽和ヘテロ環式環は、環炭素で結合しており、また、O、S及びNから独立して選択される1個又は2個の環ヘテロ原子を含んでいる)であり、ここで、存在している環窒素は、いずれも、NR31a(ここで、R31aは、H、C1-2アルキル、-C(O)Me又は-S(O)2Meである)として存在しており;及び、ここで、該Het1環は、その環炭素において、1のメチル置換基又はオキソ(=O)置換基で場合により置換されていてもよいが、但し、オキソ(=O)置換基は、いずれも、環窒素に結合している環炭素原子において置換している(ここで、R31aは、H又はC1-2アルキルである)。
【請求項2】
R1が、エチル、n-プロピル又は-CH2CH2OHである、請求項1に記載の化合物又は塩。
【請求項3】
R1が、エチルである、請求項2に記載の化合物又は塩。
【請求項4】
R2が、水素原子(H)、メチル又はエチルである、請求項1、2又は3に記載の化合物又は塩。
【請求項5】
R2が、メチル又はエチルである、請求項4に記載の化合物又は塩。
【請求項6】
R2が、エチルである、請求項5に記載の化合物又は塩。
【請求項7】
R3内の環炭素上に、1の置換基が存在しているか又は置換基が存在していない、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項8】
R3が、場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルであるか、又は、部分式(aa)、(bb)若しくは(cc)で表される場合により置換されていてもよいヘテロ環式基である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項9】
R3が場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである場合、その場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルが、場合により置換されていてもよいC6-7シクロアルキル又は場合により置換されていてもよいシクロブチルである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項10】
R3が場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである場合、R3が、その環炭素において1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、オキソ(=O);OH;メチル;-CH2F;-CHF2;-CH2OH;-C(O)NHR24[ここで、R24は、Hである];フルオロ;ヒドロキシイミノ(=N-OH);又は、メトキシイミノ(=N-OR26[ここで、R26は、メチルである])である)で場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項11】
R3が場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである場合、R3が、その環炭素において1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、オキソ(=O);OH;メチル;-C(O)NHR24[ここで、R24は、Hである];フルオロ;又は、ヒドロキシイミノ(=N-OH)である)で場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである、請求項10に記載の化合物又は塩。
【請求項12】
R3が場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである場合、R3が、その環炭素において1又は2の置換基(ここで、該置換基は、独立して、オキソ(=O);OH;-C(O)NHR24[ここで、R24は、Hである];又は、ヒドロキシイミノ(=N-OH)である)で場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルである、請求項11に記載の化合物又は塩。
【請求項13】
R3に関し、R3が場合により置換されていてもよいC4-7シクロアルキルであるか又は場合により置換されていてもよいC5-7シクロアルケニルである場合、R3の環炭素上に場合による1又は2の置換基が存在している場合、その置換基が、
(a) R3シクロブチル環の3位にある;又は、
(b) R3シクロペンチル環若しくはR3シクロペンテニル環の3位及び/若しくは4位にある;又は、
(c) R3シクロヘキシル環若しくはR3シクロヘキセニル環の3位、4位及び/若しくは5位にある;又は、
(d) R3シクロヘプチル環若しくはR3シクロヘプテニル環の3位、4位、5位及び/若しくは6位にある;並びに/又は、
(f) アルキル置換基若しくはフルオロアルキル置換基に関して、R3シクロアルキル環若しくはR3シクロアルケニル環の1位、2位及び/若しくは最も大きな数字の位置にある;並びに/又は、
(g) NH2置換基若しくはフルオロ置換基に関して、R3シクロアルキル環若しくはR3シクロアルケニル環の2位及び/若しくは最も大きな数字の位置にある;
置換基である、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項14】
R3が部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるヘテロ環式基である場合、Yが、O又はNR10である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項15】
R10が、H、C(O)NH2又はC(O)-メチルである、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項16】
R10が、C(O)NH2である、請求項15に記載の化合物又は塩。
【請求項17】
R3が部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるヘテロ環式基である場合、R3が、部分式(bb)で表されるヘテロ環式基であり、且つ、n1が1である、請求項1〜16のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項18】
部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるR3ヘテロ環式基が、その環炭素において、1の置換基(ここで、該置換基は、オキソ(=O)である)で場合により置換されていてもよい、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項19】
R3において、部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるヘテロ環式基がその環炭素において置換されていない、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項20】
NHR3が、部分式(a1)、(b)、(c)、(c1)、(c2)、(c3)、(c4)、(c5)、(c6)、(c7)、(d)、(e)、(f)、(g)、(g2)、(g4)、(h)、(i)、(j)、(k)、(k1)、(k2)、(k3)、(L)、(m)、(m1)、(m3)、(m4)、(n)、(o)、(o1)、(o2)、(o3)、(p)、(p1)、(p2)、(p3)、(p5)、(p6)、(p9)、(p10)、(p12)、(p13)、(p14)、(p15)又は(q):
【化6】

[ここで、式(I)で表されるピラゾロピリジンの4位へのNHR3基の-NH-結合点には、下線が引いてある]
で表される、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項21】
NHR3が、部分式(c)、(c1)、(c4)、(c5)、(h)、(i)、(k)、(k2)、(k3)、(m1)、(n)、(o)、(o2)、(o3)、(p2)、(p5)、(p6)、(p9)、(p10)、(p13)又は(p15)で表される、請求項20に記載の化合物又は塩。
【請求項22】
NHR3が、部分式(c)、(h)、(k2)、(k3)、(n)、(o)、(o2)、(p9)又は(p13)で表される、請求項20に記載の化合物又は塩。
【請求項23】
R3が、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル又は1-(アミノカルボニル)-4-ピペリジニルである(即ち、NHR3が、部分式(h)又は(k2)で表される)、請求項20に記載の化合物又は塩。
【請求項24】
Raが水素原子(H)であり、Rbが水素原子(H)である、請求項1〜23のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項25】
R4が水素原子(H)である、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項26】
R5が、-C(O)-(CH2)n-Ar、-C(O)-Het、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1フルオロアルキル、-C(O)-(CH2)2-C(O)-NR15bNR15b、-C(O)-CH2-C(O)-NR15bNR15b、-C(O)-NR15b-(CH2)m1-Ar、-C(O)-NR15b-Het、-C(O)-NR15b-C1-6アルキル、-C(O)-NR5aR5b、-S(O)2-(CH2)m2-Ar、-S(O)2-Het若しくは-S(O)2-C1-6アルキルであるか;
又は、R4とR5が一緒になって、-C(O)-(CH2)p2-又は-C(O)-N(R15)-(CH2)p3-[ここで、p2は、3、4又は5であり、p3は、2又は3である]であるか;
又は、NR4R5が、部分式(y)、(y1)、(y2)若しくは(y3)[ここで、p4は、1又は2である]で表される;
請求項1〜25のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項27】
R5が、-CH2-Arであるか;
又は、R4とR5が一緒になって、-(CH2)p1-(これは、場合により置換されていてもよい)若しくは-(CH2)2-X5-(CH2)2-[ここで、X5はNR17であり、p1は、4、5又は6である]である;
請求項1〜25のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項28】
R5が、-C(O)-(CH2)n-Ar、-C(O)-Het、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1フルオロアルキル、-C(O)-(CH2)2-C(O)-NR15bNR15b、-C(O)-NR15b-(CH2)m1-Ar、-C(O)-NR15b-Het、-C(O)-NR5aR5b、-S(O)2-(CH2)m2-Ar、-S(O)2-C1-6アルキル若しくは-CH2-Arであるか;
又は、R4とR5が一緒になって、-(CH2)p1-(これは、場合により置換されていてもよい)若しくは-(CH2)2-X5-(CH2)2-若しくは-C(O)-(CH2)p2-若しくは-C(O)-N(R15)-(CH2)p3-であるか;
又は、NR4R5が、部分式(y)、(y1)、(y2)若しくは(y3)で表される;
請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項29】
R5が、-C(O)-(CH2)n-Ar、-C(O)-Het、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1フルオロアルキル、-C(O)-NR15b-(CH2)m1-Ar、-C(O)-NR5aR5b若しくは-S(O)2-(CH2)m2-Arであるか;
又は、R4とR5が一緒になって、-(CH2)p1-(これは、場合により置換されていてもよい)若しくは-(CH2)2-X5-(CH2)2-若しくは-C(O)-(CH2)p2-若しくは-C(O)-N(R15)-(CH2)p3-であるか;
又は、NR4R5が、部分式(y)、(y1)、(y2)若しくは(y3)で表される;
請求項1〜28のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項30】
R5が、-C(O)-(CH2)n-Ar、-C(O)-Het、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1フルオロアルキル、-C(O)-NR15b-(CH2)m1-Ar若しくは-C(O)-NR5aR5bであり;且つ、R4が水素原子(H)であるか;
又は、R4とR5が一緒になって、-C(O)-N(R15)-(CH2)p3-であるか;
又は、NR4R5が、部分式(y)、(y1)、(y2)若しくは(y3)で表される;
請求項1〜29のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項31】
R5が、-C(O)-(CH2)n-Ar、-C(O)-Het、-C(O)-NR15b-(CH2)m1-Ar若しくは-C(O)-NR5aR5bであり;且つ、R4が水素原子(H)であるか;
又は、R4とR5が一緒になって、-C(O)-N(R15)-(CH2)p3-であるか;
又は、NR4R5が、部分式(y)、(y1)、(y2)若しくは(y3)で表される;
請求項1〜30のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項32】
R5が、-C(O)-(CH2)n-Arであり、且つ、R4が水素原子(H)であるか;又は、NR4R5が、部分式(y)、(y1)若しくは(y2)で表される、請求項1〜31のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項33】
nが0であり、m1が0であり、及び、m2が0である、請求項1〜32のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項34】
Arが部分式(x)で表される場合、その部分式(x)が、部分式(x1)、(x2)、(x3)、(x3a)、(x4)、(x5)、(x6)、(x7)、(x8)、(x9)、(x10)、(x11)、(x12)、(x12a)、(x12b)、(x12c)、(x12d)、(x13)、(x14)、(x15)又は(x16):
【化7】

である、請求項1〜33のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項35】
Arが、部分式(x)で表され、そして、それが部分式(x1)、(x3)、(x3a)、(x5)、(x6)、(x7)、(x12b)又は(x12c)である、請求項34に記載の化合物又はその塩。
【請求項36】
Arが、部分式(x)で表され、そして、それが部分式(x1)、(x3)、(x5)又は(x7)である、請求項34に記載の化合物又はその塩。
【請求項37】
Arが、部分式(x)で表され、並びに、R6A、R6B、R6D、R6E及びR6Fが、互いに独立して、水素原子(H)、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、C4アルキル、例えば、t-ブチル、C1フルオロアルキル、例えば、トリフルオロメチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピル、-CH2OH、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、C1フルオロアルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ又はジフルオロメトキシ)、シクロヘキシルオキシ;シクロペンチルオキシ;ニトロ(-NO2)、OH、C1-3アルキルS(O)2-、例えば、MeS(O)2-、PhS(O)2-、C1-3アルキルS(O)2-NH-、例えば、Me-S(O)2-NH-、((シクロプロピル)メチル)NH-S(O)2-、Et2N-S(O)2-、Me2N-S(O)2-、H2N-S(O)2-、-C(O)NH2、-C(O)NHMe、-C(O)NHEt、-C(O)Me2、-C(O)NEt2、-NHC(O)C1-3アルキル(例えば、-NHC(O)Me、-NHC(O)Et又は-NHC(O)-iPr)、-NHC(O)CF3、-C(O)OH、シアノ(-CN)、NMe2、1-ピペリジニル、1-ピロリジニル、2-オキソ-1-ピロリジニル、N-モルホリノ(4-モルホリニル)又はC1-2アルキル-S(O)2-CH2-、例えば、Me-S(O)2-CH2-である、請求項1〜36のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項38】
Arが、部分式(x)で表され、並びに、R6A、R6B、R6D、R6E及びR6Fが、互いに独立して、水素原子(H)、フッ素原子、塩素原子、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、t-ブチル、トリフルオロメチル、シクロペンチル、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、ジフルオロメトキシ、OH、MeS(O)2-、-C(O)NH2、-C(O)NHMe、-NHC(O)Me、シアノ(-CN)、NMe2、1-ピペリジニル、2-オキソ-1-ピロリジニル又はN-モルホリノ(4-モルホリニル)である、請求項1〜37のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項39】
R6J、R6L、R6M及びR6Qが、独立して、OH(これは、その任意のケト互変異性体を包含する)、水素原子(H)、C1-2アルキル(例えば、メチル)又はC1フルオロアルキル(例えば、CF3)である、請求項1〜38のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項40】
Arが部分式(z)で表される場合、その部分式(z)が、以下の部分式:
【化8】

のうちの1つである、請求項1〜39のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項41】
Arが部分式(z)で表される場合、その部分式(z)が、部分式(z1)、(z2)、(z3)、(z4)、(z5)、(z6)、(z7)、(z8)、(z9)、(z10)、(z10a)、(z10b)、(z11)、(z12)、(z13)、(z14)、(z15)、(z16)、(z17)、(z18)、(z19)、(z20)、(z21)、(z22)、(z23)、(z24)、(z25)、(z26)、(z27)又は(z28):
【化9】

である、請求項1〜40のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項42】
化合物又はその塩として、本明細書中に開示されている実施例のうちの1つである、請求項1〜41のいずれかに記載の式(I)で表される化合物又はその塩。
【請求項43】
化合物又はその製薬上許容される塩として、以下の実施例:
実施例77、実施例88、実施例93、実施例108、実施例120、実施例124、実施例125、実施例138、実施例146、実施例150、実施例151、実施例154、実施例155、実施例156、実施例158、実施例169、実施例173、実施例177、実施例187、実施例189、実施例191、実施例192、実施例195、実施例196、実施例198、実施例200、実施例202、実施例203、実施例206、実施例214、実施例216、実施例218、実施例219、実施例225、実施例226、実施例227、実施例228、実施例229、実施例231、実施例234、実施例237、実施例238、実施例239、実施例249、実施例259、実施例266、実施例279、実施例282、実施例283、実施例284、実施例286、実施例287、実施例289、実施例290、実施例300、実施例301、実施例307、実施例308、実施例309、実施例310、実施例312、実施例313、実施例314、実施例318、実施例319、実施例322、実施例324、実施例325、実施例326、実施例331、実施例334、実施例335、実施例336、実施例337、実施例341、実施例343又は実施例344;
のうちの1つである、請求項42に記載の式(I)で表される化合物又はその塩。
【請求項44】
化合物又はその製薬上許容される塩として、以下の実施例:
実施例116、実施例147、実施例148、実施例149、実施例153、実施例157、実施例159、実施例160、実施例161、実施例174、実施例175、実施例176、実施例178、実施例179、実施例180、実施例182、実施例183、実施例184、実施例185、実施例186、実施例188、実施例190、実施例193、実施例194、実施例199、実施例204、実施例205、実施例207、実施例208、実施例209、実施例210、実施例211、実施例212、実施例220、実施例232、実施例233、実施例235、実施例236、実施例240、実施例241、実施例242、実施例243、実施例244、実施例245、実施例246、実施例247、実施例248、実施例250、実施例251、実施例252、実施例253、実施例254、実施例255、実施例256、実施例257、実施例258、実施例260、実施例261、実施例262、実施例263、実施例264、実施例265、実施例267、実施例268、実施例269、実施例270、実施例271、実施例272、実施例273、実施例274、実施例275、実施例276、実施例277、実施例278、実施例280、実施例281、実施例285、実施例288、実施例302、実施例303、実施例304、実施例305、実施例306、実施例311、実施例315、実施例316、実施例317、実施例323又は実施例339;
のうちの1つである、請求項42に記載の式(I)で表される化合物又はその塩。
【請求項45】
N-{[1,6-ジエチル-4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルアミノ)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-イル]メチル}-5-メチル-2-ピラジンカルボキサミド:
【化10】

又はその塩。
【請求項46】
N-{[1,6-ジエチル-4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルアミノ)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-イル]メチル}-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド:
【化11】

又はその塩。
【請求項47】
N-{[1,6-ジエチル-4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルアミノ)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-イル]メチル}-3-メチル-5-イソオキサゾールカルボキサミド:
【化12】

若しくはその塩を包含しない及び/又は当該化合物若しくはその塩ではない、請求項1〜44のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項48】
哺乳動物における治療用活性物質として使用するための、請求項1〜47のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項49】
請求項1〜47のいずれかで定義されている式(I)で表される化合物又はその製薬上許容される塩、並びに、1種類以上の製薬上許容される担体及び/又は賦形剤を含んでいる、医薬組成物。
【請求項50】
哺乳動物における炎症性及び/若しくはアレルギー性の疾患、認知障害又は鬱病の治療及び/又は予防において使用するための、請求項49に記載の医薬組成物。
【請求項51】
哺乳動物における炎症性及び/又はアレルギー性の疾患を治療及び/又は予防するための医薬の製造における、請求項1〜47のいずれかで定義されている式(I)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の使用。
【請求項52】
前記炎症性及び/又はアレルギー性の疾患が、哺乳動物における慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、関節リューマチ、アレルギー性鼻炎、乾癬又はアトピー性皮膚炎である、請求項51に記載の使用。
【請求項53】
哺乳動物における喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、春季カタル、好酸球性肉芽腫、乾癬、関節リューマチ、敗血症性ショック、潰瘍性大腸炎、クローン病、心筋及び脳の再灌流障害、慢性糸球体腎炎、内毒素性ショック、成人呼吸窮迫症候群、多発性硬化症、認知障害、鬱病又は炎症性疼痛を治療及び/又は予防するための医薬の製造における、請求項1〜47のいずれかで定義されている式(I)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の使用。
【請求項54】
炎症性及び/若しくはアレルギー性の疾患、認知障害又は鬱病の治療及び/又は予防を必要とする哺乳動物における炎症性及び/若しくはアレルギー性の疾患、認知障害又は鬱病を治療及び/又は予防する方法であって、該哺乳動物に治療上有効量の請求項1〜47のいずれかで定義されている式(I)で表される化合物又はその製薬上許容される塩を投与することを含む、前記方法。
【請求項55】
前記方法が、炎症性及び/又はアレルギー性の疾患の治療及び/又は予防を必要とする哺乳動物における炎症性及び/又はアレルギー性の疾患を治療及び/又は予防する方法であり、当該炎症性及び/又はアレルギー性の疾患が、哺乳動物における慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、関節リューマチ、アレルギー性鼻炎、乾癬又はアトピー性皮膚炎である、請求項54に記載の方法。

【公表番号】特表2009−510043(P2009−510043A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532873(P2008−532873)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【国際出願番号】PCT/GB2006/003626
【国際公開番号】WO2007/036733
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】