説明

ヘテロアリール化合物およびその使用

本発明の化合物、およびその医薬的に許容される組成物は、タンパク質キナーゼが媒介する事象を誘発する異常な細胞応答に関連する種々の疾患、障害または状態を治療するのに有用である。このような疾患、障害または状態は、本明細書に記載されているものを含む。本発明で提供される化合物は、生体現象および病理学的な現象におけるキナーゼの研究、このようなキナーゼが媒介する細胞内シグナル伝達経路の研究、新規キナーゼ阻害剤の競争的な評価でも有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物
【化100】

またはその医薬的に許容される塩。
〔式中、
環Aは、フェニル基、8〜10員の部分的に不飽和な二環式環もしくは二環式アリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式ヘテロアリール環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環から選択される、場合により置換された基であり;
環Bは、フェニル、N、OもしくはSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環、N、OもしくはSから独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和複素環式環、またはN、OもしくはSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の部分的に不飽和な二環式環もしくは二環式アリール環であり;
は、弾頭基であり;
は、水素、ハロゲン、CN、低級アルキルまたは低級ハロアルキルであり;
Gは、CHまたはNであり;
Wは、二価のC1〜3アルキレン鎖であり、Wの1個のメチレン単位は、場合により、−NR−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−または−SO−により置換されており;
は、水素であるか、または場合により置換されたC1〜6脂肪族であるか、または
と、環A上の置換基とは、その間にある原子と一緒になって、4〜6員の飽和環を形成するか、または
と、Rとは、その間にある原子と一緒になって、4〜7員の炭素環式環を形成し;
mは、0〜4であり;
は、それぞれ独立して、−R、ハロゲン、−OR、−CN、−NO、−SOR、−SOR、−C(O)R、−COR、−C(O)N(R)、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRSOR、または−N(R)から選択されるか、または
と、Rとは、その間にある原子と一緒になって、5〜7員の、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する飽和環、部分的に不飽和な環またはアリール環を形成し、該環は、弾頭基と、オキソ、ハロゲン、CNまたはC1〜6脂肪族から独立して選択される0〜3個の基とで置換されており;
各R基は、独立して、水素であるか、またはC1〜6脂肪族、フェニル、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員の複素環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式ヘテロアリール環から選択される、場合により置換された基である。〕
【請求項2】
前記化合物が、式II
【化101】

を有し、式中、
Wが、−NR−、−S−または−O−であり;
が、水素であるか、または場合により置換されたC1〜6脂肪族であるか、または
と、環A上の置換基は、その間にある原子と一緒になって、4〜6員の飽和環を形成し;
Gが、CHまたはNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環Aが
【化102】

【化103】

【化104】

から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
環Bが
【化105】

から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
mが、1、2、3または4である、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物が、式IIIまたはIV
【化106】

を有するか、またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物が、式I−i、I−iiまたはI−iii
【化107】

を有するか、またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物が、式II−i、II−iiまたはII−iii
【化108】

を有するか、またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
前記化合物が、式III−a−i、III−b−i、III−a−ii、III−b−ii、III−a−iiiまたはIII−b−iii
【化109】

【化110】

を有するか、またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
前記化合物が、式IV−a−i、IV−b−i、IV−a−ii、IV−b−ii、IV−a−iiiまたはIV−b−iii
【化111】

【化112】

を有するか、またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
前記化合物が、式II−a−iv、II−b−iv、II−a−v、II−b−v、II−a−vi、またはII−b−v
【化113】

を有するか、またはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
が、−L−Yであり、
Lが、直鎖または分枝鎖の二価のC2〜8炭化水素鎖であり、Lが、少なくとも1個の二重結合を有しており、Lの1個または2個のさらなるメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−、−C(O)O−、シクロプロピレン、−O−、−N(R)−または−C(O)−により置換されており;
Yが、水素であるか、オキソ、ハロゲン、NOまたはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜10員の、単環式もしくは二環式の飽和環、部分的に不飽和な環もしくはアリール環であり、該環は、1〜4個のR基で置換されており;
各Rが、独立して、−Q−Z、オキソ、NO、ハロゲン、CN、適切な脱離基、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族から選択され、
Qが、共有結合であるか、または直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の二価のC1〜6炭化水素鎖であり、Qの1個または2個のメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、−N(R)−、−S−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−SO−または−SO−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−または−SON(R)−により置換されており;
Zが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Lが、直鎖または分枝鎖の二価のC2〜8炭化水素鎖であり、Lが、少なくとも1個の二重結合を有しており、Lの少なくとも1個のメチレン単位が、−C(O)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−または−C(O)O−により置換されており、Lの1個または2個のさらなるメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、シクロプロピレン、−O−、−N(R)−または−C(O)−により置換されており;
Yが、水素であるか、オキソ、ハロゲン、NOまたはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
Lが、直鎖または分枝鎖の二価のC2〜8炭化水素鎖であり、Lが、少なくとも1個の二重結合を有しており、Lの少なくとも1個のメチレン単位が、−C(O)−により置換されており、Lの1個または2個のさらなるメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、シクロプロピレン、−O−、−N(R)−または−C(O)−により置換されている、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Lが、直鎖または分枝鎖の二価のC2〜8炭化水素鎖であり、Lが、少なくとも1個の二重結合を有しており、Lの少なくとも1個のメチレン単位が、−OC(O)−により置換されている、請求項13に記載の化合物。
【請求項16】
Lが、−NRC(O)CH=CH−、−NRC(O)CH=CHCHN(CH)−、−NRC(O)CH=CHCHO−、−CHNRC(O)CH=CH−、−NRSOCH=CH−、−NRSOCH=CHCH−、−NRC(O)(C=N)−、−NRC(O)(C=N)C(O)−、−NRC(O)CH=CHCHN(CH)−、−NRSOCH=CH−、−NRSOCH=CHCH−、−NRC(O)CH=CHCHO−、−NRC(O)C(=CH)CH−、−CHNRC(O)−、−CHNRC(O)CH=CH−、−CHCHNRC(O)−または−CHNRC(O)シクロプロピレン−であり;Rが、Hであるか、場合により置換されたC1〜6脂肪族であり;Yは、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族である、請求項12に記載の化合物。
【請求項17】
Lが、−NHC(O)CH=CH−、−NHC(O)CH=CHCHN(CH)−、−NHC(O)CH=CHCHO−、−CHNHC(O)CH=CH−、−NHSOCH=CH−、−NHSOCH=CHCH−、−NHC(O)(C=N)−、−NHC(O)(C=N)C(O)−、−NHC(O)CH=CHCHN(CH)−、−NHSOCH=CH−、−NHSOCH=CHCH−、−NHC(O)CH=CHCHO−、−NHC(O)C(=CH)CH−、−CHNHC(O)−、−CHNHC(O)CH=CH−、−CHCHNHC(O)−または−CHNHC(O)シクロプロピレン−である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
Lが、直鎖または分枝鎖の二価のC2〜8炭化水素鎖であり、Lが、少なくとも1個のアルキリデニル二重結合を有しており、Lの少なくとも1個のメチレン単位が、−C(O)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−または−C(O)O−により置換されており、Lの1個または2個のさらなるメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、シクロプロピレン、−O−、−N(R)−または−C(O)−により置換されている、請求項12に記載の化合物。
【請求項19】
が、−L−Yであり、
Lが、直鎖または分枝鎖の二価のC2〜8炭化水素鎖であり、Lが、少なくとも1個の三重結合を有しており、Lの1個または2個のさらなるメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−または−C(O)O−により置換されており、
Yが、水素であるか、オキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜10員の、単環式もしくは二環式の飽和環、部分的に不飽和な環もしくはアリール環であり、該環は、1〜4個のR基で置換されており;
各Rが、独立して、−Q−Z、オキソ、NO、ハロゲン、CN、適切な脱離基、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族から選択され、
Qが、共有結合であるか、または直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の二価のC1〜6炭化水素鎖であり、Qの1個または2個のメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、−N(R)−、−S−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−SO−または−SO−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−または−SON(R)−により置換されており;
Zが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族である、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
Yが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Lが、−C≡C−、−C≡CCHN(イソプロピル)−、−NHC(O)C≡CCHCH−、−CH−C≡C−CH−、−C≡CCHO−、−CHC(O)C≡C−、−C(O)C≡C−または−CHOC(=O)C≡C−である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
が、−L−Yであり、
Lが、直鎖または分枝鎖の二価のC2〜8炭化水素鎖であり、Lの1個のメチレン単位が、シクロプロピレンにより置換されており、Lの1個または2個のさらなるメチレン単位が、それぞれ独立して、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−N(R)SO−、−SON(R)−、−S−、−S(O)−、−SO−、−OC(O)−または−C(O)O−により置換されており;
Yが、水素であるか、オキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜10員の、単環式もしくは二環式の飽和環、部分的に不飽和な環もしくはアリール環であり、該環は、1〜4個のR基で置換されており;
各Rが、独立して、−Q−Z、オキソ、NO、ハロゲン、CN、適切な脱離基であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族であり、
Qが、共有結合であるか、または直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の二価のC1〜6炭化水素鎖であり、Qの1個または2個のメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、−N(R)−、−S−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−SO−または−SO−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−または−SON(R)−により置換されており;
Zが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族である、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
Yが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
が、−L−Yであり、
Lが、共有結合、−C(O)−、−N(R)C(O)−であるか、または直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の二価のC1〜8炭化水素鎖であり;
Yは、以下の(i)〜(xvii)
(i)オキソ、ハロゲン、NOまたはCNで場合により置換されたC1〜6アルキル;
(ii)オキソ、ハロゲン、NOまたはCNで場合により置換されたC2〜6アルケニル;または
(iii)オキソ、ハロゲン、NOまたはCNで場合により置換されたC2〜6アルキニル;または
(iv)酸素または窒素から選択される1個のヘテロ原子を有する3〜4員の飽和ヘテロ環であって、該環は、1〜2個のR基で置換されている環;または
(v)酸素または窒素から選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和ヘテロ環であって、該環は、1〜4個のR基で置換されている環;または
(vi)
【化114】

(式中、R、Q、Zはそれぞれ);または
(vii)3〜6員の飽和炭素環式環であって、該環は、1〜4個のR基で置換されている環;または
(viii)窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、3〜6員の部分的に不飽和な単環式環であって、該環は、1〜4個のR基で置換されている環;または
(ix)3〜6員の部分的に不飽和な炭素環式環であって、該環は、1〜4個のR基で置換されている環;または
(x)
【化115】

;または
(xi)窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を有する、4〜6員の部分的に不飽和な複素環式環であって、該環は、1〜4個のR基で置換されている環;または
(xii)
【化116】

;または
(xiii)0〜2個の窒素を有する6員の芳香族環であって、該環は、1〜4個のR基で置換されている環;または
(xiv)
【化117】

(式中、各Rは、上に定義され、本明細書で記載されるとおりである);または
(xv)窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する、5員のヘテロアリール環であって、該環は、1〜4個のR基で置換されている環;または
(xvi)
【化118】

(xvii)窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、8〜10員の、二環式飽和環、部分的に不飽和な環もしくはアリール環であって、該環は、1〜4個のR基で置換されている環;
から選択され、
ここで、
各R基が、独立して、水素であるか、またはC1〜6脂肪族、フェニル基、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員の複素環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式ヘテロアリール環から選択される任意の置換された基であり;
各Rが、独立して、−Q−Z、オキソ、NO、ハロゲン、CN、適切な脱離基であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族であり、
Qが、共有結合であるか、または直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の二価のC1〜6炭化水素鎖であり、Qの1個または2個のメチレン単位が、場合により、それぞれ独立して、−N(R)−、−S−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−SO−または−SO−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)SO−または−SON(R)−により置換されており;
Zが、水素であるか、またはオキソ、ハロゲン、NOもしくはCNで場合により置換されたC1〜6脂肪族である、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
Lが、共有結合、−CH−、−NH−、−C(O)−、−CHNH−、−NHCH−、−NHC(O)−、−NHC(O)CHOC(O)−、−CHNHC(O)−、−NHSO−、−NHSOCH−、−NHC(O)CHOC(O)−または−SONH−である、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
Lが共有結合である、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
Yが
【化119】

【化120】

【化121】

【化122】

から選択され、
各Rが、独立してハロゲンから選択される、請求項24、25および26のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
が、
【化123】

【化124】

【化125】

【化126】

【化127】

から選択され、
各Rが、独立して、適切な脱離基、NO、CNまたはオキソである、請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
以下の化合物
【化128】

【化129】

【化130】

【化131】

【化132】

【化133】

【化134】

【化135】

【化136】

からなる群から選択される化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項30】
以下の化合物
【化137】

からなる群から選択される化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容されるアジュバント、担体または賦形剤とを含む組成物。
【請求項32】
さらなる治療薬剤と組み合わせた、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
前記さらなる治療薬剤が、化学療法剤である、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
生体サンプルと、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物とを接触させる工程を含む、該生体サンプルにおいて、ErbB1、ErbB2、ErbB3またはErbB4、またはその変異体の、1つ以上の活性を阻害する方法。
【請求項35】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物を患者に投与する工程を含む、該患者において、ErbB1、ErbB2、ErbB3またはErbB4、またはその変異体の、1つ以上の活性を阻害する方法。
【請求項36】
ErbB1、ErbB2またはErbB4、またはその変異体の、1つ以上の活性が、不可逆的に阻害される、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
ErbB1のCys797、ErbB2のCys805またはErbB4のCys803を共有結合によって修飾することによって、ErbB1、ErbB2またはErbB4、またはその変異体の、1つ以上の活性が、不可逆的に阻害される、請求項34、35または36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
ErbB1、ErbB2、ErbB3またはErbB4が媒介する障害の治療が必要な患者において、該障害を治療する方法であって、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項39】
前記障害が、乳癌、膠芽細胞腫、肺癌、頭頚部癌、結腸直腸癌、膀胱癌、非小細胞肺癌、扁平上皮癌、唾液腺癌、卵巣癌または膵臓癌から選択される癌である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記障害が、神経線維腫症I型(NF1)、神経線維腫症II型(NF2)、シュワン細胞の新生物(例えば、MPNST)または神経鞘腫から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
生体サンプルと、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物とを接触させる工程を含む、該生体サンプルにおいて、1つ以上のTECキナーゼ、またはその変異体の活性を阻害する方法。
【請求項42】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物を患者に投与する工程を含む、該患者において、1つ以上のTECキナーゼ、またはその変異体の活性を阻害する方法。
【請求項43】
前記TECキナーゼ、またはその変異体の活性が、不可逆的に阻害される、請求項41または42に記載の方法。
【請求項44】
前記TECキナーゼが、TEC、ITKまたはBMXの1つ以上から選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
TEC、ITKまたはBMXの1つ以上の活性が、TECのCys449、ITKのCys442またはBMXのCys496を共有結合によって修飾することによって、不可逆的に阻害される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
TECキナーゼが媒介する障害の治療が必要な患者において、該障害を治療する方法であって、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項47】
前記障害が、自己免疫障害、炎症性障害、増殖性障害、過剰増殖性疾患、免疫が媒介する疾患、呼吸器の疾患、骨および関節の疾患、皮膚障害、消化管障害、全身性疾患または同種移植の拒絶反応である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
生体サンプルと、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物とを接触させる工程を含む、該生体サンプルにおいて、BTKまたはその変異体の活性を阻害する方法。
【請求項49】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物を該患者に投与する工程を含む、該患者において、BTKまたはその変異体の活性を阻害する方法。
【請求項50】
BTK、またはその変異体の活性が、不可逆的に阻害される、請求項48または49に記載の方法。
【請求項51】
BTK、またはその変異体の活性が、BTKのCys481を共有結合によって修飾することによって、不可逆的に阻害される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
BTKが媒介する障害の治療が必要な患者において、該障害を治療する方法であって、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項53】
前記障害が、自己免疫疾患、異種免疫による疾患、炎症性疾患、癌または血栓塞栓性障害である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記障害が、関節リウマチ、多発性硬化症、B細胞慢性リンパ性白血病、有毛細胞白血病、非ホジキンリンパ腫、過敏性腸症候群、クローン病、腎移植に関連する狼瘡または障害から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
生体サンプルと、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物とを接触させる工程を含む、該生体サンプルにおいて、JAK3、またはその変異体の活性を阻害する方法。
【請求項56】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物を患者に投与する工程を含む、該患者において、JAK3、またはその変異体の活性を阻害する方法。
【請求項57】
前記JAK3、またはその変異体の活性が、不可逆的に阻害される、請求項55または56に記載の方法。
【請求項58】
前記JAK3、またはその変異体の活性が、JAK3のCys909を共有結合によって修飾することによって、不可逆的に阻害される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
JAK3が媒介する障害の治療が必要な患者において、該障害を治療する方法であって、請求項1〜30のいずれか1項に記載の化合物または請求項31に記載の組成物を該患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項60】
前記障害が、自己免疫障害、炎症性障害、神経変性障害または固体悪性腫瘍または悪性血液疾患から選択される、請求項59に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−500685(P2011−500685A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−529960(P2010−529960)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/011911
【国際公開番号】WO2009/051822
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(509333597)アビラ セラピューティクス, インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】