説明

ベルトループ縫いミシンの制御装置およびベルトループ縫いミシンの制御方法

【課題】 挟持手段によるループ材の挟持位置のずれやループ材が挟持手段による挟持から外れてしまうのを防止し、ループ材を縫製物本体の意図する位置に縫い付けることにより、ベルトループの品質の向上を図る。
【解決手段】 1番目の縫製部分であるループ材20の一端部20aを縫い付けた後の、ループ材20を挟持した挟持手段2が押さえ23の下方を通過し、前記1番目の縫製部分を覆うようにループ材20を折り曲げる工程において、制御手段17が、挟持手段3と載置台31とを押さえ23の下方を通過する方向である一方向に移動する第1工程と、制御手段17が、挟持手段3を前記第一方向に移動するとともに、載置台31を前記第一方向と反対の他方向に移動する第2工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトループを構成するループ材を挟持手段により挟持して、所定のベルトループ形状となるように、前記ループ材における複数の縫製部分を縫い付けが行われる針落ち点に供給しながら、前記各縫製部分を縫製物本体に順次縫い付けるベルトループ縫いミシンの制御装置およびベルトループ縫いミシンの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、パンツやスカートの腰部、さらにはコートの腰部や袖部等の種々の縫製物の本体にベルトを挿通するためのベルトループを形成するために、ベルトループを構成する長尺のループ材を縫製物の本体に縫い付けるベルトループ縫いミシンが用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、このようなベルトループ縫いミシンは、ベルトループ縫いミシンにおける縫製を行う針落ち点にループ材を供給するループ材供給装置が備えている。
【0003】
従来のベルトループ縫いミシンによってループ材を縫製物本体に縫い付ける工程について、ループ材の一端部がZ字状であって他端部がU字状に折り曲げられたベルトループを形成する場合について、図6(a)〜(e)を用いて説明する。
【0004】
まず、ループ材供給装置におけるループ材42を挟持する挟持手段45によって、所定の長さ寸法に切断されたループ材42を挟持した状態で、ミシン43の操作者によって、ループ材42の縫い付け開始の図示しないスタートスイッチの押圧操作が行われると、ミシン43は、図示しない縫製物本体押さえを下降して縫製物本体50を押さえる。
【0005】
続いて、図6(a)に示すように、ループ材供給装置41が、ループ材42における縫い付けられる縫製部分をミシン43において針落ち点に位置するように挟持手段45を移動する。すると、ミシン43は、ループ材42および縫製物本体50を押さえる押さえ46によってループ材42の一端部42aおよび縫製物本体50を押さえた後、縫製物本体50が載置された載置台47を押さえ46とともにループ材42の幅方向に移動して、ループ材42の一端部42aにおける1番目の縫製部分を縫製する。
【0006】
次に、図6(b)に示すように、ループ材供給装置41は、挟持手段45が押さえ46の下方を通過してループ材42が1番目の縫製部分を覆うようにU字状に折曲される一方向に挟持手段45を移動するととともに、ミシン43は、ループ材42の一端部42aの近傍である2番目の縫製部分が針落ち点に位置するように載置台47を挟持手段45の移動方向と反対の他方向に移動する。その後、ミシン43は、押さえ46によってループ材42の一端部42aの近傍および縫製物本体50を押さえて2番目の縫製部分を縫製する。
【0007】
さらに、ループ材供給装置41は、ベルトループの折曲部分におけるループ材42と縫製物本体50の隙間である緩め量を確保するための緩め手段49を、ループ材42の一端部42aをZ字状に折曲する際のループ材42の折曲部分の内側に相当する位置に移動した後、図6(c)に示すように、緩め手段49を挟んだ状態でループ材42の一端部42aをZ字状に折曲する方向である前記他方向に挟持手段45を移動する。このとき、ミシン43は、ループ材42の他端部42bの縫製部分が針落ち点に位置するように載置台47を前記一方向に移動する。続いて、ループ材供給装置41は、フォーク部材48の先端部に二股状に形成された一対の軸状の支持部48aを、両支持部48aの間にループ材42の他端部42bが配置されるように移動し、図6(d)に示すように、フォーク部材48を回転して、ループ材42の他端部42bをU字状に折曲する。そして、ミシン43は、図6(e)に示すように、押さえ46によってループ材42の他端部42bおよび縫製物本体50を押さえて、3番目の縫製部分を縫製する。これにより、ループ材供給装置41を備えたミシン43は、ループ材42を縫製物本体50に縫い付けて、所定の形状のベルトループを形成する。
【0008】
【特許文献1】特開2000−000385号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、前述のような従来のループ材供給装置41を用いたベルトループ縫いミシン43によれば、図6(b)のループ材42の一端部42aがU字状に折曲される方向に挟持手段45を前記一方向に移動するときに、ミシン43は、載置台47をループ材42の縫製部分が針落ち点に位置するように前記他方向に移動する。このとき、たとえば、図7(a)に示すように、挟持手段45と1番目の縫製部分とが、前記一方向における押さえ46よりも上流にある状態でループ材42が折り返されてしまうと、ループ材42が挟持手段45による挟持位置と1番目の縫製部分との間において撓み、押さえ46や図示しない縫い針に引っ掛かってしまうことがあった。
【0010】
このように、撓んでしまったループ材42が押さえ46や縫い針に引っ掛かってしまうと、挟持手段45によるループ材42の挟持位置がずれてしまったり、さらには、図7(b)に示すように、ループ材42が挟持手段45から外れてしまうおそれがあった。そして、このように、挟持手段45によるループ材42の挟持位置がずれてしまうと、所望の形状のベルトループを形成することができず、ベルトループの品質が低下してしまい、さらに、ループ材42が挟持手段45による挟持から外れてしまうと、ベルトループを形成することができなくなってしまうという問題を有していた。
【0011】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、挟持手段によるループ材の挟持位置のずれやループ材が挟持手段による挟持から外れてしまうのを防止し、ループ材を縫製物本体の意図する場所に縫い付けることにより、ベルトループの品質の向上を図ることが可能なベルトループ縫いミシンの制御装置およびベルトループ縫いミシンの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係るベルトループ縫いミシンの制御装置の特徴は、ベルトループを構成するループ材を挟持する挟持部材と、所定のベルトループ形状となるように前記挟持部材によって挟持した前記ループ材における複数の縫製部分を針落ち点に順次搬送する挟持手段を備えたループ材供給装置と、前記ループ材が縫い付けられる縫製物本体における各縫製部分を前記針落ち点に順次搬送する布搬送手段と、前記ループ材を前記縫製物本体に縫い付ける際に前記各縫製部分を順次押さえる押さえと、前記挟持手段、前記布搬送手段および前記押さえの駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ループ材の一端部がU字状あるいはZ字状に折曲される形状のベルトループを形成する場合であって、1番目の縫製部分である前記一端部を縫い付けた後の、前記ループ材を挟持した前記挟持部材が前記押さえの下方を通過し、前記1番目の縫製部分を覆うように前記ループ材を折り曲げる工程を行うベルトループ縫いミシンの制御装置において、前記制御手段は、前記工程において、前記挟持部材と前記布搬送手段とを前記押さえの下方を通過する方向である一方向に移動させる第1工程と、前記挟持部材を前記第一方向に移動させるとともに、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動させる第2工程とを実行する点にある。
【0013】
この請求項1に記載の発明によれば、第1工程において挟持手段と布搬送手段とが、ともに押えの下方を通過する方向である一方向に移動するので、ループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間が撓むことなく押えの下方を通過することができる。その後、第2工程において挟持手段を前記第一方向に移動するとともに、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動することにより、ループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間は押さえの下流側で撓むので、ループ材の撓んだ部分と押さえや縫い針に引っ掛かることを防止できる。
【0014】
請求項2に記載の発明に係るベルトループ縫いミシンの制御装置の特徴は、請求項1に記載のベルトループ縫いミシンの制御装置において、前記第1工程から前記第2工程へ切り替わるタイミングを、前記第1工程において前記挟持部材が前記押さえの下方に到達した時以降とする点にある。
【0015】
この請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のベルトループ縫いミシンの制御装置において、前記第1工程から前記第2工程へ移るタイミングを、前記第1工程において前記挟持手段が前記押さえの下方に到達した時以降とすることにより、より確実にループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間が、前記一方向における押さえよりも上流側において撓むのを防止することができる。
【0016】
請求項3に係るベルトループ縫いミシンの制御装置の特徴は、ベルトループを構成するループ材を挟持する挟持部材と、所定のベルトループ形状となるように前記挟持部材によって挟持した前記ループ材における複数の縫製部分を針落ち点に順次搬送する挟持手段を備えたループ材供給装置と、前記ループ材が縫い付けられる縫製物本体における各縫製部分を前記針落ち点に順次搬送する布搬送手段と、前記ループ材を前記縫製物本体に縫い付ける際に前記各縫製部分を順次押さえる押さえと、前記挟持手段、前記布搬送手段および前記押さえの駆動を制御する制御手段とを備えたベルトループ縫いミシンによって、前記ループ材の一端部がU字状あるいはZ字状に折曲される形状のベルトループを形成する場合であって、1番目の縫製部分である前記一端部を縫い付けた後の、前記ループ材を挟持した前記挟持部材が前記押さえの下方を通過し、前記1番目の縫製部分を覆うように前記ループ材を折り曲げる工程を行うベルトループ縫いミシンの制御方法において、前記工程において、前記挟持部材と前記布搬送手段とを前記押さえの下方を通過する方向である一方向に移動させる第1工程と、前記挟持部材を前記第一方向に移動させるとともに、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動させる第2工程とを実行する点にある。
【0017】
この請求項3に係る発明によれば、第1工程において挟持手段と前記布搬送手段とが、ともに押えの下方を通過する方向である一方向に移動するので、ループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間が撓むことなく押えの下方を通過することができる。その後、第2工程において挟持手段を前記第一方向に移動するとともに、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動することにより、ループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間が押さえの下流側で撓むので、ループ材の撓んだ部分と押さえや縫い針に引っ掛かることを防止できる。
【0018】
請求項4に記載の発明に係るベルトループ縫いミシンの制御方法の特徴は、請求項3に記載のベルトループ縫いミシンの制御方法において、前記第1工程から前記第2工程へ切り替わるタイミングを、前記第1工程において前記挟持部材が前記押さえの下方に到達した時以降とする点にある。
【0019】
この請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載のベルトループ縫いミシンの制御方法において、前記第1工程から前記第2工程へ移るタイミングを、前記第1工程において前記挟持手段が前記押さえの下方に到達した時以降とすることにより、より確実にループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間が、前記一方向における押さえよりも上流側において撓むのを防止することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明に係るベルトループ縫いミシンの制御方法の特徴は、ベルトループを構成するループ材を挟持する挟持部材と、所定のベルトループ形状となるように前記挟持部材によって挟持した前記ループ材における複数の縫製部分を針落ち点に順次搬送する挟持手段を備えたループ材供給装置と、前記ループ材が縫い付けられる縫製物本体における各縫製部分を前記針落ち点に順次搬送する布搬送手段と、前記ループ材を前記縫製物本体に縫い付ける際に前記各縫製部分を順次押さえる押さえと、前記挟持手段、前記布搬送手段および前記押さえの駆動を制御する制御手段とを有するベルトループ縫いミシンによって、前記ループ材の一端部がU字状あるいはZ字状に折曲される形状のベルトループを形成するベルトループ縫いミシンの制御方法において、1番目の縫製部分である前記一端部を縫い付けた後の、前記ループ材を挟持した前記挟持手段を前記押さえの下方を通過させ、前記1番目の縫製部分を覆うように前記ループ材を折り曲げる工程において、前記挟持手段と前記布搬送手段を前記押さえの下方を通過する方向である一方向に移動する第1工程と、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動する第2工程とを実行する点にある。
【0021】
この請求項5に記載の発明によれば、第1工程において挟持手段と前記布搬送手段とが、ともに押えの下方を通過する方向である一方向に移動するので、ループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間が撓むことなく押えの下方を通過することができる。その後、第2工程において挟持手段を前記第一方向に移動するとともに、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動することにより、ループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間は押さえの下流側で撓むので、ループ材の撓んだ部分と押さえや縫い針に引っ掛かることを防止できる。
【発明の効果】
【0022】
以上述べたように、本発明に係るベルトループ縫いミシンによれば、ループ材における挟持手段による挟持位置と1番目の縫製部分との間が、前記一方向における押さえよりも上流側において撓むのを防止することができるので、ループ材が押さえや縫い針に引っ掛かってしまうのを防止することができる。これにより、ベルトループ縫いミシンは、挟持手段によるループ材の挟持位置のずれやループ材が挟持手段3による挟持から外れてしまうのを確実に防止することができるので、ループ材を縫製物本体における意図する位置に縫い付けることができ、ベルトループの品質の向上を図ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係るループ材供給装置の一実施形態を図1から図5を参照して説明する。
【0024】
図1は、本実施形態に係るベルトループ縫いミシンを示す斜視図であり、図2は、図1のベルトループ縫いミシンの構成を示すブロック図である。
【0025】
図1および図2に示すように、本実施形態に係るベルトループ縫いミシン2は、ミシン2にベルトループを構成するループ材20を供給するループ材供給装置1を備えており、ループ材供給装置1は、ループ材20を挟持する挟持手段3を有している。挟持手段3は、ループ材20を挟持する一対の挟持部材5、6を有しており、両挟持部材5、6はシリンダ9の駆動により相互に接離する方向に移動するようになっている。
【0026】
そして、ループ材供給装置1およびミシン2の各部の駆動を制御するCPU37を備えた制御手段17は、シリンダ9の駆動によって両挟持部材5、6を近接することにより、挟持手段3によってループ材20を挟持し、両挟持部材5、6を離間することにより、挟持手段3によるループ材20の挟持を解除するようになっている。
【0027】
挟持手段3の側方には、フォーク部材25が挟持手段3と並列して設けられており、フォーク部材25の先端部は、二股状に形成された一対の支持部25aを備え、ループ材20を折り曲げる際には、両支持部25aの間にループ材20が配置されるようになっている。
【0028】
フォーク部材25は、フォーク部材25を回転させるための回転駆動手段としてのロータリーアクチュエータ26に連結されており、制御手段17は、ロータリーアクチュエータ26の駆動によりフォーク部材25を回転するようになっている。さらに、フォーク部材25は、挟持手段3によって挟持された状態のループ材20の長手方向に直交する幅方向と同一のX方向に、フォーク部材25を挟持手段3と独立して往復動させるためのシリンダ28が連結されており、制御手段17は、シリンダ28の駆動によってフォーク部材25をX方向に往復動するようになっている。
【0029】
挟持手段3およびフォーク部材25は、挟持手段3およびフォーク部材25におけるミシン2の対向側と反対側である後方に配置された図示しない支持台によって一体に支持されており、挟持手段3およびフォーク部材25は、支持台に上下方向に移動可能に支持されている。
【0030】
ループ材供給装置1は、X方向に挟持手段3を移動するX方向駆動モータ11aを備えたX方向移動手段11と、フォーク部材25は、挟持手段3によって挟持された状態のループ材20の長手方向と同一のY方向に挟持手段3を移動するY方向駆動モータ12aを備えたY方向移動手段12と、挟持手段3を上下方向に移動するZ方向駆動シリンダ13aを備えたZ方向移動手段13とを有している。X方向移動手段11およびZ方向移動手段13は、挟持手段3およびフォーク部材25を一体に支持する支持台に連結され、Y方向移動手段12は、X方向移動手段11を介して支持台に連結されている。そして、制御手段17は、X方向駆動モータ11a、Y方向駆動モータ12a、Z方向駆動シリンダ13aを駆動することにより、挟持手段3およびフォーク部材25からなる挟持手段ユニット10を一体に移動するようになっている。そして、ループ材供給装置1は、制御手段17によるX方向駆動モータ11a、Y方向駆動モータ12a、Z方向駆動シリンダ13aの駆動によって、ループ材20をミシン2における針落ち点に供給したり、ループ材20の非縫製部分を針落ち点から退避させるように、挟持手段3を移動するようになっている。
【0031】
ループ材供給装置1は、縫製物本体21に縫い付けられたベルトループの緩み(ループ材20と縫製物本体21との隙間)を確保するために用いられる断面形状が楕円状の棒状のループ緩め手段22を備えており、ループ材供給装置1は、ループ材20を縫製物本体21に縫い付ける際に、ループ材20の折曲部分の内側にループ緩め手段22を配置しながらループ材20を折曲するようになっている。ループ緩め手段22は、シリンダ22aに連結されており、制御手段17は、シリンダ22aの駆動によりループ緩め手段22をX方向に往復動するようになっている。また、ループ緩め手段22は、パルスモータ22bに連結されており、制御手段17は、パルスモータ22bを駆動してループ緩め手段22を回転することより、ループ緩め手段22によるベルトループの緩め量を調整するようになっている。
【0032】
ループ材供給装置1は、ループ材20の供給源からループ材20を繰り出す繰り出し手段16を備えており、繰り出し手段16はパルスモータ16aに連結されている。制御手段17は、パルスモータ16aを所定量回転駆動することにより、所望の長さのループ材20を供給源から繰り出すようになっている。
【0033】
ループ材供給装置1は、繰り出し手段16により繰り出されたループ材20を所定の長さ寸法に切断する図示しない一対のメスを備えた切断手段19を備えており、切断手段19はシリンダ19aに連結されている。制御手段17は、シリンダ19aを駆動して一方のメスを他方のメスに対して接離移動させることにより、供給源から繰り出されたループ材20を所望の長さ寸法に切断するようになっている。
【0034】
さらに、ループ材供給装置1が設けられたミシン2は、ループ材供給装置1の各部の操作の設定を入力する入力手段としてのタッチパネル36と、前記各設定を表示する表示パネル39とを備えた操作手段35を有している。制御手段17は、表示パネルに対し表示情報を出力し、タッチパネルによって入力された各設定情報に基づいて、ループ材供給装置1およびミシン2の各部を制御するようになっている。
【0035】
また、ミシン2は、縫製物本体21が載置される布搬送手段としての載置台31を備えており、載置台31は、パルスモータ31aに連結されている。制御手段17は、パルスモータ31aを駆動して載置台31をX方向およびY方向に移動することにより、載置台31に載置された縫製物本体21およびループ材20をX方向およびY方向に搬送するようになっている。
【0036】
ミシン2は、載置台31に載置された縫製物本体21およびループ材20を押さえる押さえ23を備えており、押さえ23は、シリンダ23aに連結されている。制御手段17は、シリンダ23aを駆動して押さえ23を下降することにより、載置台31に載置された縫製物本体21と挟持手段3により縫製物本体21における所定の位置に搬送されたループ材20を押さえるようになっている。また、制御手段17は、シリンダ23aを駆動して押さえ23を上昇することにより、押さえ23による縫製物本体21およびループ材20の押さえを解除するようになっている。
【0037】
ミシン2は、載置台31に載置された縫製物本体21を押さえる布押さえ27を備えており、布押さえ27は、シリンダ27aに連結されている。制御手段17は、シリンダ27aを駆動して布押さえ27を下降することにより、載置台31に載置された縫製物本体21を押さえるようになっている。また、制御手段17は、シリンダ27aを駆動して布押さえ27を上昇することにより、布押さえ27による縫製物本体21の押さえを解除するようになっている。
【0038】
また、ミシン2には、縫製開始の開始指示情報を制御手段17に入力するスタートスイッチ29が設けられており、制御手段17は、入力した開始指示情報に基づき、ループ材供給装置1およびミシン2の各部によってループ材20を縫製物本体21に縫い付ける動作を開始する制御を行うようになっている。
【0039】
制御手段17は、CPU37の他、記憶手段としてのROM18A、RAM18B等を有しており、CPU37は、I/Oインターフェース38を介してループ材供給装置1およびミシン2の各部に接続されて、データを出入力するようになっている。
【0040】
この制御手段17は、ループ材20における複数の縫製部分をミシン2によって縫製物本体21に順次縫い付けるために、挟持手段3によってループ材20を挟持して、所定のベルトループ形状となるようにループ材20における各縫製部分をミシン2の針落ち点に順次搬送するようになっている。
【0041】
そして、制御手段17は、ループ材20の一端部20aをU字状あるいはZ字状に折曲する場合にであって、1番目の縫製部分の縫製が終了した後の前記ループ材20を挟持した挟持手段3が押さえ23の下方を通過し、前記1番目の縫製部分を覆うようにループ材20を折り曲げる工程において、第1工程として、挟持手段3と布搬送手段としての載置台31とを押さえ23の下方を通過する方向である一方向に同一の速度で移動させる。
【0042】
さらに、制御手段17は、上述の第1工程において挟持部材5、6が押さえ23の下方に到達したタイミングで、挟持手段3を第一方向に移動させるとともに、載置台31を前記第一方向と反対の他方向に移動させる第2工程に切り換える。ここで「挟持部材5、6が押さえ23の下方に到達した」とは、一方向における挟持部材5、6の下流側先端が、一方向における押さえ23の上流側先端の下方に到達したことを指す。この時点で1番目の縫製部分は押さえ23の下方から下流側に移動している。
【0043】
また、ベルトループ縫いミシン2は、前記第1工程から前記第2工程への切り替わるタイミング(載置台31の前記他方向への移動開始のタイミング)を、ベルトループ縫いミシン2の操作者によって任意の位置に設定可能な入力手段を有しており、本実施形態においては、タッチパネル36が、この載置台31の前記他方向への移動開始のタイミングを任意のタイミングに設定可能な入力手段として機能するようになっている。これにより、ベルトループ縫いミシン2は、ループ材20の素材の違いによる折り曲げやすさなどに応じて、前記第1工程から前記第2工程へ切り替わるタイミングを変更することができる。
【0044】
続いて、ループ材供給装置1によってループ材20を搬送しながら、ループ材20の一端部20aがZ字状に折曲され他端部20bがU字状に折曲されるように、ミシン2によってループ材20を縫製物本体21に縫い付ける工程について、図3(a)(b)、図4および図5(a)〜(h)を用いて説明する。
【0045】
ループ材供給装置1は、図3(a)に示すように、ループ材20を縫製物本体21に縫い付ける前に、制御手段17は、繰り出し手段16により供給源から繰り出され、切断手段19により所定の長さ寸法に切断されたループ材20を挟持手段により挟持した状態で待機する。
【0046】
まず、図4に示すように、制御手段17は、操作手段35が操作されたか否かを判断し(ST1)、操作手段35が操作されたと判断した場合には(ST1においてYes)、パラメータを設定する(ST2)。続いて、パラメータを設定した後(ST2)、あるいは操作手段35が操作されていないと判断した場合には(ST1においてNo)、スタートスイッチ29が押圧操作されたか否かを判断する(ST3)。そして、制御手段17は、スタートスイッチ29が押圧操作されていないと判断した場合(ST3においてNo)は、再度操作手段35が操作されたか否かを判断する(ST1)。一方、制御手段17は、スタートスイッチ29が押圧操作されたと判断した場合には(ST3においてYes)、布押さえ27を下降することにより縫製物本体21を押さえる(ST4)。
【0047】
続いて、制御手段17は、図3(b)に示すように、X方向駆動モータ11aを駆動してループ材20における縫製部分がミシン2の針落ち点に位置するように挟持手段3を移動する(ST5)。
【0048】
さらに、制御手段17は、図5(a)に示すように、押さえ23を下降することにより、縫製物本体21およびループ材20の縫製部分を押さえた後、Y方向駆動モータ12aを駆動して挟持手段3を針落ち点から離間する方向に移動する(ST6)。そして、制御手段17は、載置台31を布押さえ27および押さえ23とともにループ材20の幅方向に移動するとともに、針棒32の下端部に装着された縫い針33を上下動させることにより、ループ材20の一端部における1番目の縫製部分を縫製物本体21に縫い付ける(ST7)。
【0049】
続いて、制御手段17は、図5(b)に示すように、押さえ23を上昇した後(ST8)、図5(c)に示すように、まず、載置台31を挟持手段3と同一速度によって前記一方向に移動する(第1の工程)(ST9)。そして、制御手段17は、図5(d)に示すように、挟持手段3が押さえ23の下方に到達したとき、ループ材20における2番目の縫製部分である一端部20aの近傍が針落ち点に位置するように、載置台31の前記他方向への移動を開始する(第2の工程)(ST10)。この時点で、ループ材20における挟持手段3による挟持位置と1番目の縫製部分との間のループ材20は撓まずに、前記一方向における押さえ23の側から脱している。載置台31が前記他方向に移動している間も、引き続き挟持手段3は前記一方向に移動を続ける。これにより、図5(e)に示すように、ループ材20における挟持手段3による挟持位置と1番目の縫製部分との間が、前記一方向における押さえ23よりも下流側において撓んだ後、図5(f)に示すように、ループ材20は1番目の縫製部分を覆うようにU字状に折曲されることとなる。
【0050】
そして、制御手段17は、押さえ23を下降して縫製物本体21およびループ材20を押さえた後、載置台31を布押さえ27および押さえ23とともにループ材30の幅方向に移動するとともに、縫い針33を上下動させることにより、ループ材20の一端部の近傍における2番目の縫製部分を縫製物本体21に縫い付ける(ST11)。
【0051】
その後、制御手段17は、緩め手段22をループ材20の一端部をZ字状に折曲する際のループ材20の折曲部分の内側に相当する位置に移動する(ST12)。さらに、制御手段17は、図5(g)に示すように、緩め手段22を挟んだ状態でループ材20の一端部20aをZ字状に折曲する方向に挟持手段3を移動するとともに、ループ材20の他端部の縫製部分が針落ち点に位置するように載置台31を移動する(ST13)。続いて、制御手段17は、フォーク部材25の両支持部25aの間にループ材20の他端部が位置するように両支持部25aを移動し、図5(h)に示すように、両支持部25aの間に挟まれるようにループ材20を配置してフォーク部材25を所定の方向に回転することにより、ループ材20の他端部をU字状に折曲する(ST14)。
【0052】
さらに、制御手段17は、押さえ23を下降して押さえ23によってループ材20の他端部を押さえるとともに、X方向駆動モータ11aの駆動により、挟持手段3をミシン2から離間する方向に移動するとともに、緩み手段をミシン2から離間する方向に移動する(ST15)。そして、制御手段17は、載置台31を布押さえ27および押さえ23とともにループ材30の幅方向に移動するとともに、縫い針33を上下動させることにより、ループ材20の他端部における3番目の縫製部分を縫製物本体21に縫い付ける(ST16)。その後、制御手段17は、布押さえ27および押さえ23を上昇して(ST17)、ループ材20を縫製物本体21に縫い付ける工程を終了する。これにより、ループ材供給装置1を備えたミシン2によって、一端部20aがZ字状であって他端部20bがU字状のベルトループを形成する。
【0053】
続いて、ループ材供給装置1によってループ材20を搬送しながら、ループ材20の一端部20aがZ字状に折曲され他端部20bがU字状に折曲されるように、ミシン2によってループ材20を縫製物本体21に縫い付ける工程の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態の工程と同一の工程については詳説を省略する。
【0054】
第2の実施形態において、前記第1工程から前記第2工程へ切り替わるタイミングを、前記第1工程において前記挟持部材が前記押さえの下方に到達した時以降とし、前記第1工程において挟持部材5、6は前記一方向に移動すべき位置まで移動し、第2工程において挟持部材5、6は移動せず、載置台31のみが他方向に移動する。
【0055】
これにより、ループ材20における挟持部材5、6による挟持位置と1番目の縫製部分との間は、前記第1工程の終了時に一方向における押さえ23の上流側から脱しているので、第2工程において載置台31が他方向に移動し、ループ材20における挟持部材5、6による挟持位置と1番目の縫製部分との間が撓んでも、押さえ23や縫い針に引っ掛かることはない。
【0056】
このように、本実施形態によれば、第1工程において挟持手段3と載置台31とが、ともに押さえ23の下方を通過する方向である一方向に移動するので、ループ材20における挟持手段3による挟持位置と1番目の縫製部分との間が撓むことなく押さえ23の下方を通過することができる。その後、第2工程において挟持手段3を第一方向に移動するとともに、載置台31を前記第一方向と反対の他方向に移動することにより、ループ材20における挟持手段3による挟持位置と1番目の縫製部分との間のループ材20は押さえ23の下流側で撓むので、ループ材20の撓んだ部分が押さえ23や縫い針33に引っ掛かることを防止できる。
【0057】
したがって、本実施形態に係るベルトループ縫いミシン2は、ループ材20が押さえ23や縫い針33に引っ掛かってしまうのを防止することができる。これにより、ベルトループ縫いミシン1は、挟持手段3によるループ材20の挟持位置のずれやループ材20が挟持手段3による挟持から外れてしまうのを確実に防止することができるので、ループ材20を縫製物本体21における意図する位置にきれいに縫い付けることができ、ベルトループの品質の向上を図ることが可能となる。
【0058】
また、本実施形態においては、タッチパネル36によって、前記第1工程から前記第2工程へ切り替わるタイミングが、挟持手段3が押さえ23の下方に到達したときに設定されている。これにより、ループ材20における挟持手段3による挟持位置と1番目の縫製部分との間が、前記一方向における押さえ23よりも上流側において撓むのを確実に防止することができる。
【0059】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0060】
例えば、本実施形態においては、載置台31の前記他方向への移動開始のタイミングを、挟持手段3が押さえ23の下方に到達したとき以降に設定しているが、これに限定されるものではなく、ループ材20における挟持手段3による挟持位置と1番目の縫製部分との間の部分が、挟持手段3および押さえ23によって挟まれない位置において、ループ材42が折り返されればよい。
【0061】
また、本実施形態においては、ループ材20の一端部がZ字状に折曲され他端部がU字状に折曲される形状のベルトループを形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、一端部がZ字状に折曲される他の形状のベルトループを形成する場合に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明に係るループ材供給装置を備えたミシンの一実施形態を示す斜視図
【図2】図1のループ材供給装置およびミシンの構成を示すブロック図
【図3】(a)(b)は、図1のループ材供給装置を備えたミシンの要部を示す概略平面図
【図4】図1のループ材供給装置を備えたミシンによってループ材を縫製物本体に縫い付ける場合のベルトループの形成工程を示すフローチャート
【図5】(a)〜(h)は、図4のベルトループ形成の各工程を示す概略側面図
【図6】(a)〜(e)は、従来のループ材供給装置を備えたミシンによるベルトループ形成の各工程の一例を示す概略側面図
【図7】(a)は、図6(b)のベルトループ形成の工程において、ループ材が押さえに引っ掛かってしまった場合を示す概略側面図、(b)は、図7(a)の結果、ループ材が挟持手段による挟持から外れてしまった場合を示す概略側面図
【符号の説明】
【0063】
1 ループ材供給装置
2 ミシン
3 挟持手段
9 シリンダ
10 挟持手段ユニット
11 X方向移動手段
11a X方向駆動モータ
12 Y方向移動手段
12a Y方向駆動モータ
13 Z方向移動手段
13a Z方向駆動シリンダ
16 繰り出し手段
16aパルスモータ
17 制御手段
18A ROM
18B RAM
19 切断手段
19a シリンダ
20 ループ材
20a 一端部
20b 他端部
21 縫製物本体
22 緩め手段
22a シリンダ
22b パルスモータ
23 押さえ
23a シリンダ
25 フォーク部材
25a 支持部
26 ロータリーアクチュエータ
27 布押さえ
27a シリンダ
28 シリンダ
29 スタートスイッチ
31 載置台
31a パルスモータ
35 操作手段
36 タッチパネル
37 CPU
38 I/Oインターフェース
39 表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトループを構成するループ材を挟持する挟持部材と、
所定のベルトループ形状となるように前記挟持部材によって挟持した前記ループ材における複数の縫製部分を針落ち点に順次搬送する挟持手段を備えたループ材供給装置と、
前記ループ材が縫い付けられる縫製物本体における各縫製部分を前記針落ち点に順次搬送する布搬送手段と、
前記ループ材を前記縫製物本体に縫い付ける際に前記各縫製部分を順次押さえる押さえと、
前記挟持手段、前記布搬送手段および前記押さえの駆動を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記ループ材の一端部がU字状あるいはZ字状に折曲される形状のベルトループを形成する場合であって、1番目の縫製部分である前記一端部を縫い付けた後の、前記ループ材を挟持した前記挟持部材が前記押さえの下方を通過し、前記1番目の縫製部分を覆うように前記ループ材を折り曲げる工程を行うベルトループ縫いミシンの制御装置において、
前記制御手段は、前記工程において、前記挟持部材と前記布搬送手段とを前記押さえの下方を通過する方向である一方向に移動させる第1工程と、前記挟持部材を前記第一方向に移動させるとともに、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動させる第2工程とを実行することを特徴とするベルトループ縫いミシンの制御装置。
【請求項2】
前記第1工程から前記第2工程へ切り替わるタイミングを、前記第1工程において前記挟持部材が前記押さえの下方に到達した時以降とすることを特徴とする請求項1に記載のベルトループ縫いミシンの制御装置。
【請求項3】
ベルトループを構成するループ材を挟持する挟持部材と、所定のベルトループ形状となるように前記挟持部材によって挟持した前記ループ材における複数の縫製部分を針落ち点に順次搬送する挟持手段を備えたループ材供給装置と、前記ループ材が縫い付けられる縫製物本体における各縫製部分を前記針落ち点に順次搬送する布搬送手段と、前記ループ材を前記縫製物本体に縫い付ける際に前記各縫製部分を順次押さえる押さえと、前記挟持手段、前記布搬送手段および前記押さえの駆動を制御する制御手段とを備えたベルトループ縫いミシンによって、前記ループ材の一端部がU字状あるいはZ字状に折曲される形状のベルトループを形成する場合であって、1番目の縫製部分である前記一端部を縫い付けた後の、前記ループ材を挟持した前記挟持部材が前記押さえの下方を通過し、前記1番目の縫製部分を覆うように前記ループ材を折り曲げる工程を行うベルトループ縫いミシンの制御方法において、
前記工程において、前記挟持部材と前記布搬送手段とを前記押さえの下方を通過する方向である一方向に移動させる第1工程と、前記挟持部材を前記第一方向に移動させるとともに、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動させる第2工程とを実行することを特徴とするベルトループ縫いミシンの制御方法。
【請求項4】
前記第1工程から前記第2工程へ切り替わるタイミングを、前記第1工程において前記挟持部材が前記押さえの下方に到達した時以降とすることを特徴とする請求項3に記載のベルトループ縫いミシンの制御方法。
【請求項5】
ベルトループを構成するループ材を挟持する挟持部材と、所定のベルトループ形状となるように前記挟持部材によって挟持した前記ループ材における複数の縫製部分を針落ち点に順次搬送する挟持手段を備えたループ材供給装置と、前記ループ材が縫い付けられる縫製物本体における各縫製部分を前記針落ち点に順次搬送する布搬送手段と、前記ループ材を前記縫製物本体に縫い付ける際に前記各縫製部分を順次押さえる押さえと、前記挟持手段、前記布搬送手段および前記押さえの駆動を制御する制御手段とを有するベルトループ縫いミシンによって、前記ループ材の一端部がU字状あるいはZ字状に折曲される形状のベルトループを形成するベルトループ縫いミシンの制御方法において、
1番目の縫製部分である前記一端部を縫い付けた後の、前記ループ材を挟持した前記挟持手段を前記押さえの下方を通過させ、前記1番目の縫製部分を覆うように前記ループ材を折り曲げる工程において、前記挟持手段と前記布搬送手段を前記押さえの下方を通過する方向である一方向に移動する第1工程と、前記布搬送手段を前記第一方向と反対の他方向に移動する第2工程とを実行することを特徴とするベルトループ縫いミシンの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−75383(P2010−75383A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−246223(P2008−246223)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(000003399)JUKI株式会社 (1,557)
【Fターム(参考)】