説明

モノエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物、ビニル芳香族化合物及びヘテロ原子を含有する別のモノエチレン系不飽和モノマーの部分的にエステル化されたコポリマー

(A)少なくとも1つのモノエチレン系不飽和C〜C−ジカルボン酸無水物、(B)スチレン及び置換スチレン類の群からの少なくとも1つのビニル芳香族化合物及び(C)少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、かつ(A)とは異なる少なくとも1つのモノエチレン系不飽和モノマーをラジカル重合させ、かつ得られるコポリマーを(D)式I
【化1】


[式中、変数は次の意味を有する:R n>1の場合に同じか又は異なっていてよい、C〜C−アルキレン基;R〜C30−アルキル;n 1〜200]で示されるアルコールアルコキシラートで部分的にエステル化させ、並びに所望の場合には依然としてコポリマー中に含まれている無水物基をカルボキシル基へ加水分解させることにより得ることができるコポリマー、並びに洗剤及び洗浄剤への添加剤としての該コポリマーの使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
(A)少なくとも1つのモノエチレン系不飽和C〜C−ジカルボン酸無水物、
(B)スチレン及び置換スチレン類の群からの少なくとも1つのビニル芳香族化合物及び
(C)少なくとも1つのヘテロ原子を有し、かつ(A)とは異なる少なくとも1つのモノエチレン系不飽和モノマー
をラジカル重合させ、かつ得られたコポリマーを、
(D)式I
【0002】
【化1】

[式中、変数は次の意味を有する:
R n>1の場合に同じか又は異なっていてよい、C〜C−アルキレン基;
〜C30−アルキル;
n 1〜200]で示されるアルコールアルコキシラート
で部分的にエステル化させ、並びに所望の場合には依然としてコポリマー中に含まれている無水物基をカルボキシル基へ加水分解させることにより得ることができるコポリマーに関する。
【0003】
そのうえ、本発明は洗剤及び洗浄剤への添加剤として、特に洗剤における灰色化を防止する(vergrauungsinhibierender)並びに洗浄力を強化する添加剤としてのこれらのコポリマーの使用、並びにコポリマーを添加剤として含有する固体洗剤及び液体洗剤に関する。
【0004】
洗浄プロセスの場合に一次洗浄作用と二次洗浄作用とが区別される。一次洗浄作用は洗浄される紡織製品からの実際の汚れ除去であると理解される。二次洗浄作用は、洗液からはがれた汚れが布上へ再付着(Wiederablagerung)することにより引き起こされる作用の阻止であると理解される。編織布は洗浄操作を経るにつれてますます灰色化し、その際にこの徐々に忍び寄る灰色化プロセスは殆ど元に戻ることはできない。木綿からなる編織布を灰色化から保護するために、洗剤にしばしばカルボキシメチルセルロース(CMC)のナトリウム塩が添加される。ポリアクリル酸及びアクリル酸−マレイン酸−コポリマーもまた灰色化を防止する作用を有する。しかしながら前記ポリマーの作用は粘土含有の汚れの場合に満足すべきものではない。
【0005】
EP-A-945 473及び945 501には、洗浄配合物もしくは洗剤における汚れをはじく添加剤として使用されるスチレン、無水マレイン酸及びポリエチレングリコールのグラフトコポリマーが記載されている。
【0006】
US-A-3 485 762からは、非イオン性界面活性剤で部分的にエステル化されたスチレン−無水マレイン酸−コポリマーのアンモニウム塩を洗浄力強化剤として含有する洗剤組成物が公知である。
【0007】
ポリエチレングリコールで部分的にエステル化されたスチレン−無水マレイン酸−コポリマーはさらにEP-A-306 449からも公知であり、それによればこれらはセメント液化剤として使用されることができる。
【0008】
全体として有利な適用特性に傑出しており、とりわけ改善された一次洗浄作用及び二次洗浄作用を有し、かつ固体洗剤配合物及び液体洗剤配合物中へ容易にかつ安定に配合されることができるポリマー洗剤添加剤を提供するという課題が本発明の基礎となっていた。
【0009】
それに応じて、
(A)少なくとも1つのモノエチレン系不飽和C〜C−ジカルボン酸無水物、
(B)スチレン及び置換スチレン類の群からの少なくとも1つのビニル芳香族化合物及び
(C)少なくとも1つのヘテロ原子を有し、かつ(A)とは異なる少なくとも1つのモノエチレン系不飽和モノマー
をラジカル重合させ、かつ得られたコポリマーを
(D)式I
【0010】
【化2】

[式中、変数は次の意味を有する:
R n>1の場合に同じか又は異なっていてよい、C〜C−アルキレン基;
〜C30−アルキル;
n 1〜200]で示されるアルコールアルコキシラート
で部分的にエステル化させ、並びに所望の場合には依然としてコポリマー中に含まれている無水物基をカルボキシル基へ加水分解させることにより得ることができるコポリマーが見出された。
【0011】
通例、本発明によるコポリマーは次の組成を有する:(B)対(A)並びに(C)対(A)のモル比はその都度0.1:1〜10:1の範囲内であり、その際に[(B)+(C)]対(A)のモル比は20:1〜1:2である。
【0012】
その際に、(B)対(A)のモル比については0.2:1〜5:1の範囲が好ましく、かつ0.3:1〜3:1の範囲が特に好ましい。
【0013】
(C)対(A)のモル比は好ましくは0.1:1〜5:1、特に0.1:1〜3:1である。
【0014】
[(B)+(C)]対(A)のモル比は好ましくは10:1〜1:1及び特に好ましくは6:1〜1:1である。
【0015】
モノマー(A)として本発明によるコポリマーの製造のために炭素原子4〜8個を有するモノエチレン系不飽和ジカルボン酸無水物が使用される。例として個別に無水マレイン酸、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物及びメチレンマロン酸無水物を挙げることができる。その際にイタコン酸無水物及び特に無水マレイン酸が好ましい。
【0016】
ビニル芳香族モノマー(B)としてスチレン及び置換スチレン類、例えばアルキルスチレン類、特にC〜C−アルキルスチレン類、例えばメチルスチレン類及びエチルスチレン類、スチレンスルホン酸及びそれらの塩及びハロゲン化スチレン類、特にクロロスチレン類が使用され、その際に非置換スチレンが極めて特に好ましい。
【0017】
モノマー(C)として少なくとも1つのヘテロ原子を有する多数のモノエチレン系不飽和化合物が適している。ヘテロ原子、例えば窒素原子又は酸素原子はその際に炭素鎖中へ組み込まれていてよく、又は官能基、例えばカルボキシル基、エステル基、アミド基又はシアノ基の形で存在していてよい。
【0018】
特に適しているモノマー(C)の例として次のものを挙げることができる:
・ モノエチレン系不飽和C〜C−カルボン酸、例えばマレイン酸、フマル酸、クロトン酸及び特にアクリル酸及びメタクリル酸;
・ モノエチレン系不飽和C〜C−カルボン酸のC〜C22−アルキルエステル、特に(メタ)アクリル酸エステル、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレート及びステアリル(メタ)アクリレート、これらのカルボン酸の塩基性エステル、特にジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート及びジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、並びにそれらの塩、及びメチルポリアルキレングリコールとのエステル、例えば200〜5000の平均分子量Mを有するメチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレート;
・ (メタ)アクリルアミド、例えば(メタ)アクリルアミド、N−(C〜C12−アルキル)(メタ)アクリルアミド及びN,N−ジ(C〜C−アルキル)(メタ)アクリルアミド、例えばN−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t−オクチル(メタ)アクリルアミド及びN−ウンデシル(メタ)アクリルアミド、それらのエトキシル化生成物、例えば200〜5000の平均分子量Mを有するメチルポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、及びこれらのカルボン酸の塩基性アミド、特にN,N−(ジ−C〜C−アルキル)アミノ−C〜C−アルキル(メタ)アクリルアミド、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド及びジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド及びジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド及びジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;
・ C〜C30−カルボン酸、特にC〜C14−カルボン酸のビニルエステル、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルブチラート、ビニル−2−エチルヘキサノエート及びビニルラウレート;
・ ビニル−C〜C30−アルキルエーテル、特にビニル−C〜C18−アルキルエーテル、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル−n−プロピルエーテル、ビニル−イソプロピルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニル−イソブチルエーテル、ビニル−2−エチルヘキシルエーテル及びビニルオクタデシルエーテル;
・ N−ビニルアミド及びN−ビニルラクタム、例えばN−ビニルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン及びN−ビニルカプロラクタム;
・ 式H−(O−R′)−O−CH−CH=CH(R′: 線状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレン、好ましくはエチレン又はプロピレン;m: 1〜500、好ましくは2〜300)で示されるアリルアルコールアルコキシラート;
・ ビニル置換された窒素複素環式化合物、例えば1−ビニルイミダゾール、2−メチル−1−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニルトリアゾール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン−N−オキシド、N−ビニルイミダゾリン及びN−ビニル−2−メチルイミダゾリン;
・ ニトリル、例えばアクリロニトリル及びメタクリロニトリル。
【0019】
好ましいモノマー(C)はアクリル酸、メタクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル及び(メタ)アクリル酸アミド、特にメチルアクリレート、メチルメタクリレート及びアクリルアミド、ビニルアルキルエーテル、特にビニル−n−ブチルエーテル及びビニル−イソブチルエーテル、N−ビニルアミド、特にN−ビニルホルムアミド及びN−ビニルピロリドン、及びビニル置換された窒素複素環式化合物、特に1−ビニルイミダゾール及び4−ビニルピリジンである。
【0020】
エステル化成分(D)として式I
【0021】
【化3】

で示されるアルコールアルコキシラートが使用される。
【0022】
その際にRは線状又は分枝鎖状のC〜C−アルキレン、好ましくはエチレン、プロピレン又はブチレンを表す。基Rは、n>1の場合に同じか又は異なっていてよい。異なる基Rはブロック状に又はランダムに配置されていてよい。
【0023】
は線状又は分枝鎖状のC〜C30−アルキルを表す。
【0024】
nは最終的には1〜200、好ましくは4〜100、特に好ましくは4〜50を表す。
【0025】
特に適している成分(D)の例は次のものである:
・ 一方の側がメチル末端基でキャップされた式Iのポリエチレングリコール、ここでnが1〜200、好ましくは4〜100及び特に好ましくは4〜50を表す;
・ 300〜5000の平均分子量Mを有し、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドからなり、一方の側がメチル末端基でキャップされたブロックコポリマー;
・ 300〜5000の分子量Mを有し、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドからなり、一方の側がメチル末端基でキャップされたランダムコポリマー;
・ アルコキシル化されたC〜C30−アルコール、特に脂肪アルコールアルコキシラート、オキソアルコールアルコキシラート又はゲルベ−アルコールアルコキシラート、その際にアルコキシル化はエチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドを用いて実施されることができる、例えば
エチレンオキシド単位3〜30個を有するC1315−オキソアルコールエトキシラート、
エチレンオキシド単位3〜30個を有するC13−オキソアルコールエトキシラート、
エチレンオキシド単位3〜30個を有するC1214−脂肪アルコールエトキシラート、
エチレンオキシド単位3〜30個を有するC10−オキソアルコールエトキシラート、
エチレンオキシド単位3〜30個を有するC10−ゲルベアルコールエトキシラート、
エチレンオキシド単位2〜20個、プロピレンオキシド単位2〜20個及び/又はブチレンオキシド単位1〜5個を有するC11−オキソアルコールアルコキシラート、
エチレンオキシド単位2〜20個、プロピレンオキシド単位2〜20個及び/又はブチレンオキシド単位1〜5個を有するC1315−オキソアルコールアルコキシラート、
エチレンオキシド単位2〜20個を有するC−アルコールエトキシラート。
【0026】
本発明によるコポリマーはアルコールアルコキシラートIで部分的にエステル化されている。一般的に、含まれているカルボキシル基の5〜80%、好ましくは10〜65%、特に好ましくは20〜50%がエステル化されている。
【0027】
好ましくは本発明によるコポリマーは無水物基を有していない、すなわちエステル化されていない無水物基はカルボキシル基へ加水分解される。加水分解は水又はとりわけ水性塩基を用いて行われてよく、それによりカルボキシル基は相応する塩へ変換される。
【0028】
本発明によるコポリマーのK−値は通常6〜200、特に10〜100である(H. Fikentscherに従い水中25℃で及び1質量%のポリマー濃度で測定)。
【0029】
本発明によるコポリマーの製造は、モノマー(A)、(B)及び(C)の溶液重合、沈殿重合によるか又は溶剤不含でバルク重合により、及び引き続いて(D)での部分的なエステル化並びに所望の場合には加水分解により行われることができる。
【0030】
溶剤として、その際に、酸無水物(A)に対して不活性な極性溶剤、例えばアセトン、テトラヒドロフラン又はジオキサンが考慮される。沈殿剤として例えばトルエン、キシレン又は脂肪族炭化水素が適している。
【0031】
重合は、通例、40〜200℃、好ましくは60〜150℃の温度で、0.5〜12h、好ましくは1〜8h及び特に好ましくは1〜5hかけて行われる。
【0032】
重合は、全ての方法の場合に重合開始剤を用いて引き起こされる。重合開始剤として、その際にラジカルへ分解する全ての化合物、例えばペルオキシド、ヒドロペルオキシド、レドックス開始剤及びアゾ化合物、例えばジ−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルペルオクトエート、t−ブチルペルピバレート、t−ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルマレエート、t−ブチルペルイソブチラート、過酸化ベンゾイル、過酸化ジアセチル、スクシニルペルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオキシド、ジシクロヘキシルペルオキシドジカーボネート、2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩及び2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)が考慮される。一般的に、これらの開始剤はモノマー(A)、(B)及び(C)の質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜15質量%の量で使用される。
【0033】
アルコールアルコキシラート(D)でのコポリマーのエステル化は、不活性な溶剤又は膨潤剤、例えばアセトン、メチルケトン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン又は脂肪族炭化水素中で又はバルクで実施されることができる。(D)の量はその際に、コポリマーの部分的なエステル化のみが生じるように選択される。エステル化は触媒、特に酸性触媒、例えば硫酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、塩酸又は酸性イオン交換体の添加により促進されることができる。エステル化後に、溶剤は−これらが使用される場合に−反応混合物から除去される。必要に応じて、得られた部分的にエステル化されたコポリマーは塩基の添加下に水中に溶解される。この際に依然として存在している無水物基が加水分解され、カルボキシレート基へ変換される。適している塩基は例えばカセイソーダ液、カセイカリ液、アンモニア、アミン及びアルカノールアミンである。こうして得られたコポリマー−溶液のpH−値は一般的に3〜10及び好ましくは5〜8である。
【0034】
特に有利には、アルコールアルコキシラート(D)自体は、(A)、(B)及び(C)の共重合のための溶剤又は希釈剤として使用される。共重合が行われた後に、(D)との反応は温度上昇及び/又は触媒の添加により開始されることができるか、もしくは完全なものにされることができる。他の溶剤の使用の際に必要な、例えば留去による溶剤分離はこの際に省略する。この手順の場合に反応相手のグラフト産物も僅かな割合で生じうる。
【0035】
無水物基を含有するコポリマーをまず最初に加水分解するので、全ての無水物基がカルボキシル基として存在し、ついで(D)を用いるエステル化を公知方法に従って実施することも可能である。しかしながら前記の操作法が好ましい。
【0036】
さらに、本発明によるコポリマーは、(A)及び(D)がまず最初にモノエチレン系不飽和のモノエステル又はジエステルへ反応され、これらはついで(B)及び(C)と共重合されることによっても得られることができ、その際に反応は、本発明によるコポリマー中に含まれているカルボキシル基の5〜80%がエステル化されて存在するように行われる。
【0037】
本発明によるコポリマーは、洗浄剤、特に硬質表面用の洗浄剤、例えば皿洗い用及び住まい用のクリーナー、及び洗剤用の添加剤として有利には適している。
【0038】
本発明によるコポリマーはその際に特に、洗剤における使用に特に適するものにする次の有利な適用特性に傑出している:これらは汚れ粒子をして分散させ、こうして洗浄する間に布上への汚れの再付着を阻止する。それゆえにこれらは編織布の灰色化を予防する。そのうえ、これらは液体洗剤並びに固体洗剤の一次洗浄力を改善する。このことは特に個々の汚れに当てはまるが、しかしまた疎水性で油及び脂肪を含有する布の汚れもより容易に除去される。そのうえ、これらは問題なく固体洗剤配合物及び液体洗剤配合物中へ配合されることができる。その際に、液体洗剤の安定性及び均質性が本発明によるコポリマーにより妨げられないことが強調されうる。望ましくない相形成及び沈殿は、より長期の貯蔵の場合にも観察されない。
【0039】
本発明の対象は、それに応じて本発明によるコポリマーを添加剤として含有する洗剤配合物でもある。本発明によるコポリマーはその際に遊離酸の形で又は部分的に又は完全に中和される形で使用されることができる。
【0040】
本発明による固体洗剤配合物は特に次の成分を含有する:
(a)少なくとも1つの本発明によるコポリマー0.05〜20質量%、
(b)少なくとも1つの非イオン性、アニオン性及び/又はカチオン性の界面活性剤0.5〜40質量%、
(c)無機ビルダー0.5〜50質量%、
(d)有機コビルダー0〜10質量%及び
(e)増量剤、酵素、香料、錯化剤、腐食抑制剤、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、色移り防止剤、別の灰色化防止剤(Vergrauungsinihibitoren)、ソイルリリース(Soil-Release, SR)−ポリエステル、繊維保護添加剤及び色保護添加剤、シリコーン、着色剤、殺細菌剤、溶解向上剤及び/又は崩壊剤(Sprengmittel)のような常用の他の成分0〜60質量%、
その際に成分(a)〜(e)の総和は100質量%である。
【0041】
本発明による固体洗剤配合物は、粉末、グラニュール、押出物又はタブレットの形で存在していてよい。
【0042】
本発明による液体洗剤配合物は好ましくは次の組成を有する:
(a)少なくとも1つの本発明によるコポリマー0.05〜20質量%、
(b)少なくとも1つの非イオン性、アニオン性及び/又はカチオン性の界面活性剤0.5〜40質量%、
(c)無機ビルダー0〜20質量%、
(d)有機コビルダー0〜10質量%、
(e)ソーダ、酵素、香料、錯化剤、腐食抑制剤、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、色移り防止剤、別の灰色化防止剤、ソイルリリース−ポリエステル、繊維保護添加剤及び色保護添加剤、シリコーン、着色剤、殺細菌剤、有機溶剤、溶解性促進剤(Loeslichkeitsvermittler)、ヒドロトロープ、増粘剤及び/又はアルカノールアミンのような常用の他の成分0〜60質量%、及び
(f)水0〜99.45質量%。
【0043】
非イオン界面活性剤(b)として、その際にとりわけつぎのものが適している:
・ アルコキシル化されたC〜C22−アルコール、例えば脂肪アルコールアルコキシラート、オキソアルコールアルコキシラート及びゲルベ−アルコールエトキシラート:アルコキシル化はエチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドを用いて行われてよい。ブロックコポリマー又はランダムコポリマーが存在していてよい。アルコール1mol当たり、これらは通常、少なくとも1つのアルキレンオキシド2〜50mol、好ましくは3〜20molを含有する。好ましいアルキレンオキシドはエチレンオキシドである。アルコールは好ましくは炭素原子10〜18個を有する。
・ アルキルフェノールアルコキシラート、特にC〜C14−アルキル鎖及びアルキレンオキシド5〜30mol/molを有するアルキルフェノールエトキシラート。
・ C〜C22−、好ましくはC10〜C18−アルキル鎖及び通例1〜20個、好ましくは1.1〜5個のグルコシド単位を有するアルキルポリグルコシド。
・ N−アルキルグルカミド、脂肪酸アミドアルコキシラート、脂肪酸アルカノールアミドアルコキシラート並びにエチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドからなるブロックコポリマー。
【0044】
適しているアニオン性界面活性剤は例えば次のものである:
・ 炭素原子8〜22個、好ましくは10〜18個を有する(脂肪)アルコールの硫酸塩、特にC11−アルコール硫酸塩、C1214−アルコール硫酸塩、C12〜C18−アルコール−硫酸塩、ラウリル硫酸塩、セチル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩、パルミチル硫酸塩、ステアリル硫酸塩及び獣脂アルコール硫酸塩。
・ 硫酸化されたアルコキシル化C〜C22−アルコール(アルキルエーテル硫酸塩):この種類の化合物は例えば、まず最初にC〜C22−、好ましくはC10〜C18−アルコール、例えば脂肪アルコールがアルコキシル化され、引き続いてアルコキシル化生成物が硫酸化されることにより製造される。アルコキシル化のためには、好ましくはエチレンオキシドが使用される。
・ 線状C〜C20−アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、好ましくは線状C〜C13−アルキルベンゼンスルホン酸塩及び−アルキルトルエンスルホン酸塩。
・ アルカンスルホン酸塩、特にC〜C24−、好ましくはC10〜C18−アルカンスルホン酸塩。
・ せっけん、例えばC〜C24−カルボン酸のNa−及びK−塩。
【0045】
アニオン性界面活性剤は、好ましくは塩の形で洗剤に添加される。その際に適しているカチオンは例えばアルカリ金属イオン、例えばナトリウム、カリウム及びリチウム、及びアンモニウム塩、例えばヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジ(ヒドロキシエチル)アンモニウム塩及びトリ(ヒドロキシエチル)アンモニウム塩である。
【0046】
特に適しているカチオン性界面活性剤として次のものを挙げることができる:
・ C〜C25−アルキルアミン;
・ N,N−ジメチル−N−(ヒドロキシ−C〜C25−アルキル)アンモニウム塩;
・ アルキル化剤で四級化されたモノ−及びジ−(C〜C25−アルキル)ジメチルアンモニウム化合物;
・ エステル第四アンモニウム化合物(Esterquats)、特にC〜C22−カルボン酸でエステル化されている、四級エステル化されたモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミン及びトリアルカノールアミン;
・ イミダゾリン第四アンモニウム化合物(Imidazolinquats)、特に式II又はIIIで示される1−アルキルイミダゾリニウム塩
【0047】
【化4】

[式中、変数は次の意味を有する:
〜C25−アルキル又はC〜C25−アルケニル;
〜C−アルキル又はヒドロキシ−C〜C−アルキル;
〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又は基R−(CO)−X−(CH−(X: −O−又は−NH−;p: 2又は3)、
その際に少なくとも1つの基RはC〜C22−アルキルである]。
【0048】
無機ビルダーとして特に次のものが適している:
・ イオン交換性を有する結晶質及び無定形のアルミノケイ酸塩、例えばとりわけゼオライト:異なるタイプのゼオライト、特にNa−型の、又はNaが部分的に他のカチオン、例えばLi、K、Ca、Mg又はアンモニウムに交換されている型のゼオライトA、X、B、P、MAP及びHSが適している。
・ 結晶質のケイ酸塩、例えば特に二ケイ酸塩及び層状ケイ酸塩、例えばδ−及びβ−NaSi。ケイ酸塩は、それらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩の形で使用されてよく、ケイ酸Na、ケイ酸Li及びケイ酸Mgが好ましい。
・ 無定形のケイ酸塩、例えばメタケイ酸ナトリウム及び無定形の二ケイ酸塩。
・ 炭酸塩及び炭酸水素塩:これらはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩の形で使用されてよい。炭酸及び炭酸水素Na、炭酸及び炭酸水素Li及び炭酸及び炭酸水素Mg、特に炭酸ナトリウム及び/又は炭酸水素ナトリウムが好ましい。
・ ポリリン酸塩、例えば三リン酸五ナトリウム。
【0049】
有機コビルダーとしてとりわけ次のものが適している:
・ 低分子量カルボン酸、例えばクエン酸、疎水性に変性されたクエン酸、例えばアガリシン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グルタル酸、コハク酸、イミド二コハク酸、オキシド二コハク酸、プロパントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、アルキルコハク酸及びアルケニルコハク酸及びアミノポリカルボン酸、例えばニトリロ三酢酸、β−アラニン二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、セリン二酢酸、イソセリン二酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸、エチレンジアミン二コハク酸及びメチル二酢酸及びエチルグリシン二酢酸。
・ オリゴマーカルボン酸及びポリマーカルボン酸、例えばアクリル酸及びアスパラギン酸のホモポリマー、オリゴマレイン酸、マレイン酸とアクリル酸、メタクリル酸又はC〜C22−オレフィン、例えばイソブテン又は長鎖α−オレフィン、ビニル−C〜C−アルキルエーテル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、C〜C−アルコールの(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンとのコポリマー。アクリル酸のホモポリマー及びアクリル酸とマレイン酸とのコポリマーが好ましい。オリゴマーカルボン酸及びポリマーカルボン酸は、酸の形で又はナトリウム塩として使用される。
【0050】
適している漂白剤は、例えば無機塩への過酸化水素の付加物、例えば過ホウ酸ナトリウム−一水和物、過ホウ酸ナトリウム−四水和物及び炭酸ナトリウム−ペルハイドレート、及びペルカルボン酸、例えばフタルイミドペルカプロン酸である。
【0051】
漂白活性剤として例えばN,N,N′,N′−テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、p−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム及びN−メチルモルホリニウムアセトニトリルメチル硫酸塩が適している。
【0052】
好ましくは洗剤において使用される酵素はプロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、オキシダーゼ及びペルオキシダーゼである。
【0053】
適している色移り防止剤は、例えば1−ビニルピロリドン、1−ビニルイミダゾール又は4−ビニルピリジン−N−オキシドのホモポリマー、コポリマー及びグラフトポリマーである。クロロ酢酸と反応される4−ビニルピリジンのホモポリマー及びコポリマーも色移り防止剤として適している。
【0054】
洗剤成分は、その他のことについては一般的に公知である。詳しい記載は、例えばWO-A-99/06524及び99/04313;Liquid Detergents, 編集者: Kuo-Yann Lai, Surfactant Sci. Ser., 67巻, Marcel Decker, New York, 1997, p.272-304に与えられている。
【実施例】
【0055】
I.本発明によるコポリマーの製造
コポリマー1〜9
無水マレイン酸(A1)108g(1.10mol)をアルコールアルコキシラート(D)x g(x mol)中に溶解させ、窒素下に及び撹拌しながら90℃に加熱した。この温度で2hかけて、アルコールアルコキシラート(D)の少ない部分量中に溶解させたt−ブチルペルオクトエート6g、及びスチレンz g(z mol)中のモノマー(C) y g(y mol)の溶液をゆっくりと滴加した。
【0056】
得られた反応混合物を引き続いて150℃で4h撹拌した。生じた油を水500g中に取り、かつ溶液をカセイソーダ液を用いてpH 6〜7に調節した。
【0057】
30〜45質量%濃度の低粘度高分子溶液が得られた。製造したコポリマーのK−値は、H. Fikentscher, Cellulose-Chemie、13巻、58-64及び761-774 (1932)に従い水溶液中25℃で及び1質量%のポリマー濃度で測定した。
【0058】
これらの試験についてのさらなる詳細並びにそれらの結果は第1表にまとめられている。
【0059】
アルコールアルコキシラート(D)として次のものを使用した:
D1:500の平均分子量Mを有するメチルポリエチレングリコール
D2:1000の平均分子量Mを有するメチルポリエチレングリコール
D3:エトキシル化されたC1315−オキソアルコール(7mol EO/mol)
【0060】
【表1】

【0061】
コポリマー10〜14
a)前生成物の製造
a1)コポリマー10〜12のための前生成物VP1:
無水マレイン酸(A1)194g(2.11mol)及びポリエチルビニルエーテル20g(K−値50、H. Fikentscherに従い25℃でシクロヘキサン中1質量%濃度)をキシレン900g中に溶解させ、窒素下に及び撹拌しながら140℃に加熱した。この温度で、スチレン220g(2.16mol)及びアクリル酸158g(2.20mol)からなる混合物並びにキシレン36g中のジ−t−ブチルペルオキシド4gの溶液を並行して4hかけて添加した。
【0062】
140℃で1時間の後撹拌及び50℃への冷却後に溶剤を真空中で除去した。
【0063】
白色粉末の形で存在しているポリマーのK−値は15.9であった(25℃でシクロヘキサノン中1質量%濃度)。
【0064】
a2)コポリマー13及び14のための前生成物VP2:
無水マレイン酸(A1)228g(2.32mol)及びポリエチルビニルエーテル20g(K−値50、H. Fikentscherに従い25℃でシクロヘキサン中1質量%濃度)をキシレン1100g中に溶解させ、窒素下に及び撹拌しながら140℃に加熱した。この温度で、スチレン230g(2.25mol)及びアクリル酸1300g(18.06mol)からなる混合物並びにキシレン140g中のジ−t−ブチルペルオキシド12gの溶液を並行して4hかけて添加した。
【0065】
140℃での1時間の後撹拌及び50℃への冷却後に、溶剤を真空中で除去した。
【0066】
白色粉末の形で存在しているポリマーのK−値は24.2であった(25℃でシクロヘキサノン中1質量%濃度)。
【0067】
b)コポリマーへの前生成物の変換
コポリマー10〜14を製造するために、その都度、前生成物VP1もしくはVP2及び無水マレイン酸1mol当たりアルコールアルコキシラート(D) x molからなる混合物を、窒素下に及び撹拌しながら170℃に加熱した。
【0068】
170℃で4時間の撹拌及び50℃への冷却後に、得られた油をカセイソーダ液で分散させた。カセイソーダ液対(無水マレイン酸+アクリル酸)のモル比は0.6:1.0であったので、6〜7のpH−値を有するコポリマーの30〜40質量%濃度の分散液が得られた。
【0069】
これらの試験についてのさらなる詳細並びにそれらの結果は第2表にまとめられている。
【0070】
アルコールアルコキシラート(D)として次のものを使用した:
D2:1000の平均分子量Mを有するメチルポリエチレングリコール
D3:エトキシル化されたC1315−オキソアルコール(7mol EO/mol)
D4:1000の平均分子量Mを有するランダムなブチルポリアルキレングリコール−混合ポリマー(質量比1:1のEO:PO)
D5:C1315−オキソアルコール(5mol PO/mol、5mol EO/mol)
D6:C1315−オキソアルコール(12mol EO/mol、3mol PO/mol)
【0071】
【表2】

【0072】
II.洗剤における本発明によるコポリマーの使用
本発明によるコポリマーの一次洗浄作用及び二次洗浄作用を測定した。
【0073】
洗浄試験のためには、3つの固体洗剤配合物(WM 1〜3)及び2つの液体洗剤配合物(WM 4及び5)を使用し、それらの組成は第3表に与えられている。洗浄条件は第4表に挙げられている。
【0074】
【表3】

【0075】
【表4】

【0076】
一次洗浄作用を算出するために、汚れた布の白色度を洗浄する前及び後にDatacolor社の光度計(エルレホ(Elrepho)(R) 2000)を用いて反射率(Remission)(%)に基づいて測定した。一次洗浄能が良好であれば良好であるほど、反射率値はより高くなる。
【0077】
得られた結果は第5表にまとめられている。
【0078】
【表5】

【0079】
二次洗浄作用を算出するために、白色試験布の灰色化を、洗浄する前及び後にDatacolor社の光度計(エルレホ(Elrepho) 2000)を用いて反射率(%)に基づいて白色度測定により測定した。白色度の低下が大きければ大きいほど布の灰色化がより大きくなり、逆に小さいほど布の灰色化がより小さくなる。
【0080】
得られた結果は第6表にまとめられている。
【0081】
【表6】

【0082】
【表7】

【0083】
多様な液体洗剤配合物におけるコポリマーの安定性を評価するために、その都度コポリマー1質量%を液体洗剤中へ配合し、相分離、曇り、不相溶性等に関して目視評価を行った。
【0084】
安定性試験を液体洗剤配合物WM 4及び5を用いて実施した。
【0085】
第7表には40℃で4週間貯蔵後の目視評価がまとめられている。
【0086】
【表8】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)少なくとも1つのモノエチレン系不飽和C〜C−ジカルボン酸無水物、
(B)スチレン及び置換スチレン類の群からの少なくとも1つのビニル芳香族化合物及び
(C)少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、かつ(A)とは異なる少なくとも1つのモノエチレン系不飽和モノマー、
をラジカル重合させ、得られたコポリマーを
(D)式I
【化1】

[式中、変数は次の意味を有する:
R n>1の場合に同じか又は異なっていてよい、C〜C−アルキレン基;
〜C30−アルキル;
n 1〜200]で示されるアルコールアルコキシラート
で部分的にエステル化させ、並びに所望の場合には依然としてコポリマー中に含まれている無水物基をカルボキシル基へ加水分解させることにより得ることができるコポリマー。
【請求項2】
(B)対(A)及び(C)対(A)のモル比がその都度0.1:1〜10:1の範囲内であり、かつ[(B)+(C)]対(A)のモル比が20:1〜1:2である、請求項1記載のコポリマー。
【請求項3】
含まれているカルボキシル基の5〜80%がエステル化されている、請求項1又は2記載のコポリマー。
【請求項4】
依然として含まれている無水物基がカルボキシル基へ加水分解されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のコポリマー。
【請求項5】
モノマー(A)として無水マレイン酸を含有している、請求項1から4までのいずれか1項記載のコポリマー。
【請求項6】
モノマー(B)としてスチレンを含有している、請求項1から5までのいずれか1項記載のコポリマー。
【請求項7】
モノマー(C)として(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリル酸アミド、ビニルアルキルエーテル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルピロリドン、1−ビニルイミダゾール又は4−ビニルピリジンを含有している、請求項1から6までのいずれか1項記載のコポリマー。
【請求項8】
洗剤及び洗浄剤への添加剤としての請求項1から7までのいずれか1項記載のコポリマーの使用。
【請求項9】
洗剤における灰色化を防止する添加剤としての請求項1から7までのいずれか1項記載のコポリマーの使用。
【請求項10】
洗剤における洗浄力を強化する添加剤としての請求項1から7までのいずれか1項記載のコポリマーの使用。
【請求項11】
請求項1から7までのいずれか1項記載のコポリマーを添加剤として含有している、洗剤配合物。
【請求項12】
(a)請求項1から7までのいずれか1項記載の少なくとも1つのコポリマー0.05〜20質量%、
(b)少なくとも1つの非イオン性、アニオン性及び/又はカチオン性の界面活性剤0.5〜40質量%、
(c)無機ビルダー0.5〜50質量%、
(d)有機コビルダー0〜10質量%及び
(e)増量剤、酵素、香料、錯化剤、腐食抑制剤、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、色移り防止剤、別の灰色化防止剤、ソイルリリース−ポリエステル、繊維保護添加剤及び色保護添加剤、シリコーン、着色剤、殺細菌剤、溶解向上剤及び/又は崩壊剤のような常用の他の成分0〜60質量%
を含有しており、その際に成分(a)〜(e)の総和は100質量%である、
固体洗剤配合物。
【請求項13】
(a)請求項1から7までのいずれか1項記載の少なくとも1つのコポリマー0.05〜20質量%、
(b)少なくとも1つの非イオン性、アニオン性及び/又はカチオン性の界面活性剤0.5〜40質量%、
(c)無機ビルダー0〜20質量%、
(d)有機コビルダー0〜10質量%、
(e)ソーダ、酵素、香料、錯化剤、腐食抑制剤、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、色移り防止剤、別の灰色化防止剤、ソイルリリース−ポリエステル、繊維保護添加剤及び色保護添加剤、シリコーン、着色剤、殺細菌剤、有機溶剤、溶解性促進剤、ヒドロトロープ、増粘剤及び/又はアルカノールアミンのような常用の他の成分0〜60質量%及び
(f)水0〜99.45質量%
を含有している、液体洗剤配合物。

【公表番号】特表2006−513288(P2006−513288A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−566032(P2004−566032)
【出願日】平成15年12月24日(2003.12.24)
【国際出願番号】PCT/EP2003/014878
【国際公開番号】WO2004/063239
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(595123069)ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト (847)
【氏名又は名称原語表記】BASF Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】