説明

モータユニット

【課題】回転しているシャフトを静止または逆回転させる際に発生する慣性力を小さくして、電動モータによって回転させられるシャフトの回転を細かく制御することができるモータユニットを提供する。
【解決手段】モータユニット5は、電動モータ12と、電動モータ12によって回転させられるシャフト5aと、電動モータ12に供給される電力を制御するためのリレー14と、リレー14と電動モータ12との電気的接続を中継するために電動モータ12に接続されるとともに電動モータ12に隣接して設けられたバスバー13と、シャフト5aの軸方向端部5cと径方向Rにおいて対向するように設けられたレゾルバ16とを備えている。そして、モータユニット5は、軸方向Aに延設された通電用部材17をさらに備え、リレー14は、通電用部材17を介してバスバー13に接続されることにより、シャフト5aの端面5dの外側に配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータと電子部品とセンサとを備えたモータユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車において、路面からの衝撃を和らげる懸架装置として電磁サスペンションを用いることが知られており、このような電磁サスペンションには、電動モータや電動モータを制御するための情報を得るためにセンサを備えたモータユニットが使用される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ECU(Electronic Control Unit)である車体側制御部に内蔵される電子部品を電磁サスペンションに使用されるモータユニットに内蔵することが知られており、電子部品であるリレーを備えたモータユニットが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
より具体的には、例えば、図4に示すように、モータユニット105は、電動モータ112と、電動モータ112によって回転させられるシャフト105aと、電動モータ112に供給される電力を制御するための電子部品であるリレー114とを備えている。電動モータ112は、回転磁界を発生させるステータ110と、回転磁界により回転するロータ111とから構成されるとともに、シャフト105aにロータ111が設けられている。
【0005】
また、図4に示すように、モータユニット105は、リレー114と電動モータ112との電気的接続を中継するために電動モータ112に接続されるとともに電動モータ112に隣接して設けられたバスバー113を備えている。このバスバー113には、上述のリレー114が、直接、接続されている。そして、モータユニット105は、電動モータ112を制御するための情報を得るためにシャフト105aの軸方向端部105cと径方向(図中の矢印Rが示す方向)において対向するように設けられたセンサであるレゾルバ116をさらに備えている。
【特許文献1】特開2007−37264号公報
【特許文献2】特開2003−223220号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のようにリレー114が内蔵されたモータユニット105においては、バスバー113からレゾルバ116と対向するシャフト105aの軸方向端部105cまでの軸方向(図中の矢印Aが示す方向)における距離Lが長くなり、結果として、シャフト105aが重くなる。このため、回転しているシャフト105aを静止または逆回転させる際にシャフト105aに発生する慣性力が大きくなり、このような慣性力により、シャフト105aの回転を細かく制御できないという不都合があった。
【0007】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転しているシャフトを静止または逆回転させる際に発生する慣性力を小さくして、電動モータによって回転させられるシャフトの回転を細かく制御することができるモータユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、電動モータと、電動モータによって回転させられるシャフトと、電動モータに供給される電力を制御するための電子部品と、電子部品と電動モータとの電気的接続を中継するために電動モータに接続されるとともに電動モータに隣接して設けられたバスバーと、電動モータを制御するための情報を得るためにシャフトの軸方向端部と径方向において対向するように設けられたセンサとを備えたモータユニットであって、軸方向に延設された通電用部材をさらに備え、電子部品は、通電用部材を介してバスバーに接続されることにより、シャフトの端面の外側に配設されていることを特徴とする。
【0009】
同構成によれば、電子部品は、軸方向に延設された通電用部材を介してバスバーに接続されることにより、シャフトの端面の外側に配設されている。このため、電動モータに隣接して設けられたバスバーに直接、電子部品を接続する必要がなく、電子部品をバスバーに隣接して設ける必要がない。従って、従来に比し、バスバーからセンサと対向するシャフトの軸方向端部までの軸方向における距離を短くすることができ、シャフトを軽量化することができる。その結果、回転しているシャフトを静止または逆回転させる際にシャフトに発生する慣性力を小さくすることができ、電動モータによって回転させられるシャフトの回転を細かく制御することができる。なお、「軸方向端部」とは軸方向(即ち、シャフトの回転軸に平行な方向)における端部であって、「径方向」とはシャフトの回転軸に垂直な方向である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータユニットであって、電動モータ及びバスバーを収納するモータケースと、センサ及び電子部品を収納するとともにモータケースを覆うセンサケースとをさらに備え、センサケースには、通電用部材が挿通される貫通孔が形成され、電子部品とバスバーは、貫通孔に挿通された通電用部材によって接続されていることを特徴とする。
【0011】
同構成によれば、シャフトの端面の外側に配設された電子部品と、電動モータに隣接して設けられたバスバーは、センサケースに形成されている貫通孔に挿通された通電用部材によって接続されている。このため、電子部品とバスバーを接続するために、モータケースやセンサケースの外部に通電用部材を設ける必要がなく、通電用部材がモータユニットの外部に露出しないようにすることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のモータユニットであって、電子部品が配設されるとともに、電子部品と通電用部材とを接続するための回路基板をさらに備え、回路基板において、電子部品の外形に沿った形状を有するホルダが形成されていることを特徴とする。
【0013】
同構成によれば、電子部品が配設される回路基板において、電子部品の外形に沿った形状を有するホルダ部材が形成されている。このため、電子部品と通電用部材とを接続するために電子部品を回路基板に配置する際、電子部品の外形に沿った形状を有するホルダに電子部品がガイドされるため、回路基板に電子部品を容易に配設することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、回転しているシャフトを静止または逆回転させる際にシャフトに発生する慣性力を小さくすることができ、電動モータによって回転させられるシャフトの回転を細かく制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に本発明に係る実施形態について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図中の矢印Aは、シャフトの回転軸に平行な方向である軸方向を示すとともに、図中の矢印Rは、シャフトの回転軸に垂直な方向である径方向を示している。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係るモータユニット5は、懸架装置である電磁サスペンション1に使用されるものであって、自動車(不図示)に搭載された電磁サスペンション1は、路面からの衝撃を和らげるものである。
【0017】
電磁サスペンション1は、自動車の車体(不図示)に対して固定される車体側固定部材2と、自動車の車輪(不図示)に対して固定される車輪側固定部材3とを備え、車体側固定部材2に対して車輪側固定部材3が上下方向V(図中の矢印Vで示す方向)に変位できるように構成されている。
【0018】
より具体的には、車体側固定部材2には、ねじ溝2aが形成された回動可能なねじ軸2bが設けられるとともに、車輪側固定部材3には、ねじ溝(不図示)が形成されたナット3aが設けられている。そして、ねじ軸2bのねじ溝2aとナット3aのねじ溝にボール(不図示)が嵌め込まれている(即ち、電磁サスペンション1は、ボールねじを備えている)ため、車輪に対して固定された車輪側固定部材3は、自動車が走行する路面の凹凸に応じて、上下方向Vに容易に変位することができる。
【0019】
また、車体に対して固定された車体側固定部材2の上端部2cには、減速機構4を介してねじ軸2bに接続されたモータユニット5が設けられている。即ち、モータユニット5によって回転されるシャフト5aの回転トルクが、減速機構4によって増幅されて、増幅された回転トルクがねじ軸2bに伝達されることにより、ねじ軸2bが駆動される。なお、ねじ軸2bを駆動することができるのであれば、減速機構4を介してねじ軸2bにモータユニット5が接続されていなくてもよく、例えば、シャフト5aとねじ軸2bが、直接、接続されていてもよい。
【0020】
また、モータユニット5は、ECU(Electronic Control Unit)である車体側制御部Bに、ハーネスHを介して接続されており、車体側制御部Bは種々の情報に基づいてモータユニット5へ電力を供給する。そして、車体側制御部Bからの電力供給によりモータユニット5がねじ軸2bを駆動させることで、車輪側固定部材3の上下方向Vの変位を制御することができる。
【0021】
モータユニット5の筐体は、図2に示すように、モータケース7とセンサケース8とから構成されており、モータケース7には、ステータ10とロータ11を備えた電動モータ12が収納されるとともに、センサケース8には、電動モータ12を制御するための情報を得るセンサであるレゾルバ16が収納されている。
【0022】
より具体的には、有底円筒状のモータケース7の底部7aには、シャフト5aが挿通される貫通孔7bが形成されるとともに、シャフト5aを回転可能に支持する転がり軸受9が設けられている。
【0023】
また、モータケース7の内周7cには略円筒状のステータコア10aが圧入または接着されて設けられるとともに、このステータコア10aには、絶縁体であるインシュレータ10bを介して複数の導線10cが巻かれている。ステータ10は、ステータコア10aと、巻かれた導線10cからなる複数のコイル10dとから構成され、ステータ10は、コイル10dに電力が適宜供給されることによって回転磁界を発生させる。
【0024】
なお、導線10cの端部(不図示)には、電動モータ12に供給される電力を制御するためのリレー14との電気的接続を中継する中継部材であるバスバー13が接続されている。即ち、バスバー13は、電子部品であるリレー14と電動モータ12(より具体的には、電動モータ12を構成するステータ10のコイル10d)との電気的接続を中継するために電動モータ12(コイル10dの導線10b)に接続されるとともに、電動モータ12に隣接して設けられている。
【0025】
そして、モータケース7内へ挿通されているシャフト5aの、ステータ10に対向する外周5bには、ステータ10が発生させる回転磁界により回転するロータ11が接着されて設けられている。従って、電動モータ12は、ステータ10を用いてロータ11を回転させることで、シャフト5aを回転させる。なお、本実施形態におけるロータ11は、回転する方向に沿って磁極が交互に着磁されている円筒状の永久磁石である。
【0026】
以上のように構成された電動モータ12及びバスバー13は、モータケース7に収納されるとともに、モータケース7の開口端部7dには、センサケース8が固定されており、有底円筒状のモータケース7の開口は、センサケース8の底部8aによって覆われている。
【0027】
有底円筒状のセンサケース8の底部8aには、モータケース7と同様に、シャフト5aが挿通される貫通孔8bが形成されるとともに、シャフト5aを回転可能に支持する転がり軸受15が設けられている。
【0028】
また、センサケース8の内周8cには、シャフト5aの軸方向端部5c(即ち、軸方向Aにおけるシャフト5aの端部)と径方向Rにおいて対向するように円筒状のレゾルバ16が設けられている。レゾルバ16は、シャフト5aの回転角度を検出するセンサであって、シャフト5aの回転角度を示す信号が、レゾルバ16から、ハーネスHを介して、車体側制御部Bへ送信される。
【0029】
また、センサケース8には、レゾルバ16とともに、電動モータ12(より具体的には、電動モータ12を構成するステータ10のコイル10d)に供給される電力を制御するためのリレー14が収納されている。レゾルバ16及びリレー14が収納された有底円筒状のセンサケース8の開口は、カバー18によって覆われている。
【0030】
以上のように、モータユニット5は、電動モータ12や、電動モータ12によって回転させられるシャフト5aや、電子部品であるリレー14や、電動モータ12に隣接して設けられたバスバー13や、電動モータ12を制御するための情報(即ち、シャフト5aの回転角度)を得るために設けられたセンサであるレゾルバ16を備えた構成である。
【0031】
ここで、本実施形態においては、モータユニット5は、軸方向Aに延設された通電用部材17をさらに備え、リレー14は、通電用部材17を介してバスバー13に接続されることにより、シャフト5aの端面5dの外側に配設されていることを特徴とする。なお、図中の矢印Sは、シャフト5aの端面5dの外側を示している。
【0032】
このように構成すれば、リレー14は、軸方向Aに延設された通電用部材17を介してバスバー13に接続されることにより、シャフト5aの端面5dの外側に配設されている。このため、電動モータ12に隣接して設けられたバスバー13に直接、リレー14を接続する必要がなく、リレー14をバスバー13に隣接して設ける必要がない。従って、従来に比し、バスバー13からレゾルバ16と対向するシャフト5aの軸方向端部5cまでの軸方向Aにおける距離Lを短くすることができる。よって、バスバー13から軸方向端部5cまでの距離Lを短くした分、シャフト5aを短くして軽量化することができる。
【0033】
また、本実施形態においては、上述のごとく、モータユニット5は、電動モータ12及びバスバー13を収納するモータケース7と、レゾルバ16及びリレー14を収納するとともにモータケース7を覆うセンサケース8とを備えている。そして、センサケース8には、通電用部材17が挿通される貫通孔8dが形成され、リレー14とバスバー13は、貫通孔8dに挿通された通電用部材17によって接続されている。
【0034】
このように構成すれば、リレー14とバスバー13は、センサケース8に形成されている貫通孔8dに挿通された通電用部材17によって接続されているため、リレー14とバスバー13を接続するために、モータケース7やセンサケース8の外部に通電用部材17を設ける必要がない。
【0035】
また、本実施形態においては、モータユニット5は、センサケース8を覆うカバー18を備え、リレー14は、シャフト5aの端面5dとカバー18との間に形成された空間Kに設けられている。
【0036】
また、本実施形態においては、モータユニット5は、リレー14が配設されるとともに、リレー14と通電用部材17とを接続するための回路基板19を備えている。この回路基板19には、リレー14と通電用部材17とを接続するための配線(不図示)や、レゾルバ16に接続された配線(不図示)が形成されている。そして、回路基板19には、レゾルバ16から信号を外部機器である車体側制御部Bへ送信するとともに、車体側制御部Bから電力を供給するための複数の配線であるハーネスHが、コネクタCを用いて電気的に接続されている。この回路基板19の配線に接続されているコネクタCは、カバー18を開けることなくハーネスHと回路基板19を接続するために、カバー18の外部に設けられている。
【0037】
上記実施形態のモータユニット5によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)リレー14は、軸方向Aに延設された通電用部材17を介してバスバー13に接続されることにより、シャフト5aの端面5dの外側に配設されている。このため、リレー14をバスバー13に隣接して設ける必要がなくなり、従来に比し、バスバー13からレゾルバ16と対向するシャフト5aの軸方向端部5cまでの軸方向Aにおける距離Lを短くすることができ、シャフト5aを軽量化することができる。その結果、回転しているシャフト5aを静止または逆回転させる際にシャフト5aに発生する慣性力を小さくすることができ、電動モータ12によって回転させられるシャフト5aの回転を細かく制御することができる。
【0038】
(2)シャフト5aの端面5dの外側に配設されたリレー14と、電動モータ12に隣接して設けられたバスバー13は、センサケース8に形成されている貫通孔8dに挿通された通電用部材17によって接続されている。このため、リレー14とバスバー13を接続するために、モータケース7やセンサケース8の外部に通電用部材17を設ける必要がなく、通電用部材17がモータユニット5の外部に露出しないようにすることができる。
【0039】
(3)モータユニット5は、センサケース8を覆うカバー18を備え、リレー14は、シャフト5aの端面5dとカバー18との間に形成された空間Kに設けられているため、モータユニット5内の空間を有効に利用することができ、モータユニット5を大型化しないようにすることができる。
【0040】
(4)回路基板19には、レゾルバ16から信号を車体側制御部Bへ送信するとともに、車体側制御部Bから電力が供給されるためのハーネスHが、コネクタCを用いて接続されている。このため、車体側制御部Bとモータユニット5の接続を容易に行うことができ、車体側制御部Bとモータユニット5を接続するための作業性を向上することができる。
【0041】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
【0042】
・図3に示すように、回路基板19において、リレー14の外形14aに沿った形状を有する樹脂製の保持部材であるホルダ20が形成されていてもよい。このように構成すれば、リレー14と通電用部材17とを接続するためにリレー14を回路基板19に配置する際、リレー14の外形14aに沿った形状を有するホルダ20にリレー14がガイドされるため、回路基板19にリレー14を容易に配設することができる。
【0043】
・上記実施形態においては、回路基板19には、コネクタCを用いてハーネスHが接続されていたが、例えば、半田を用いてハーネスが接続されていてもよい。このようにしても上記(1)〜(3)の効果を得ることができる。
【0044】
・上記実施形態においては、リレー14は、モータユニット5内の空間であるシャフト5aの端面5dとカバー18との間に形成された空間Kに設けられていたが、このように構成しなくても上記(1)、(2)の効果を得ることができる。
【0045】
・上記実施形態においては、センサケース8には、通電用部材17が挿通される貫通孔8dが形成され、通電用部材17は貫通孔8dに挿通されて設けられていたが、このように構成しなくてもよい。即ち、シャフト5aの端面5dの外側に配設されているリレー14とバスバー13とが接続できれば、通電用部材17をどのように設けてもよい。
【0046】
・上記実施形態においては、電動モータ12に供給される電力を制御するための電子部品はリレー14であったが、その他の電子部品であってもよい。また、上記実施形態においては、電動モータ12を制御するための情報を得るためにシャフト5aの軸方向端部5cと径方向Rにおいて対向するように設けられたセンサは、レゾルバ16であったが、シャフト5aの軸方向端部5cと径方向Rにおいて対向するように設けられるセンサであればどのようなセンサであってもよい。
【0047】
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について、その効果とともに以下に追記する。
(付記1)
前記回路基板には、前記センサから信号を外部機器へ送信するとともに、外部機器から電力を供給するための複数の配線が、コネクタを用いて接続されていることを特徴とする請求項3に記載のモータユニット。
【0048】
同構成によれば、回路基板には、センサから信号を外部機器へ送信するとともに、外部機器から電力を供給するための複数の配線が、コネクタを用いて接続されているため、外部機器とモータユニットの接続を容易に行うことができる。
【0049】
(付記2)前記センサケースを覆うカバーをさらに備え、前記電子部品は、前記シャフトの端面と前記カバーとの間に形成された空間に設けられていることを特徴とする請求項2,3、及び付記2のいずれか1項に記載のモータユニット。
【0050】
同構成によれば、電子部品は、シャフトの端面と、センサケースを覆うカバーとの間に形成された空間に設けられているため、モータユニット内の空間を有効に利用することができ、モータユニットを大型化しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施形態に係るモータユニットを使用した電磁サスペンションを示す概略構成図。
【図2】本発明の実施形態に係るモータユニットを示す概略構成図。
【図3】本発明の実施形態の変形例に係るモータユニットを示す概略構成図。
【図4】従来のモータユニットを示す概略構成図。
【符号の説明】
【0052】
A…軸方向(シャフトの回転軸に平行な方向)、R…径方向(シャフトの回転軸に垂直な方向)、S…シャフトの端面の外側、L…バスバーから軸方向端部までの軸方向における距離、V…上下方向、H…ハーネス(複数の配線)、C…コネクタ、1…電磁サスペンション、2…車体側固定部材、3…車輪側固定部材、5…モータユニット、5a…シャフト、5c…軸方向端部、5d…端面、7…モータケース、8…センサケース、8d…貫通孔、10…ステータ、10a…ステータコア、10b…インシュレータ(絶縁体)、10c…導線、10d…コイル、11…ロータ、12…電動モータ、13…バスバー、14…リレー(電子部品)、14a…外形、16…レゾルバ(センサ)、17…通電用部材、18…カバー、19…回路基板、20…ホルダ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータと、
前記電動モータによって回転させられるシャフトと、
前記電動モータに供給される電力を制御するための電子部品と、
前記電子部品と前記電動モータとの電気的接続を中継するために前記電動モータに接続されるとともに前記電動モータに隣接して設けられたバスバーと、
前記電動モータを制御するための情報を得るために前記シャフトの軸方向端部と径方向において対向するように設けられたセンサと
を備えたモータユニットであって、
軸方向に延設された通電用部材をさらに備え、前記電子部品は、前記通電用部材を介して前記バスバーに接続されることにより、前記シャフトの端面の外側に配設されていることを特徴とするモータユニット。
【請求項2】
前記電動モータ及び前記バスバーを収納するモータケースと、前記センサ及び前記電子部品を収納するとともに前記モータケースを覆うセンサケースとをさらに備え、
前記センサケースには、前記通電用部材が挿通される貫通孔が形成され、前記電子部品と前記バスバーとは、前記貫通孔に挿通された前記通電用部材によって接続されていることを特徴とする請求項1に記載のモータユニット。
【請求項3】
前記電子部品が配設されるとともに、前記電子部品と前記通電用部材とを接続するための回路基板をさらに備え、
前記回路基板において、前記電子部品の外形に沿った形状を有するホルダが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−41856(P2010−41856A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203154(P2008−203154)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】