ランプ
【課題】 一次成形されたレンズ部2とハウジング4とを互いに突合せた後、該突合せ面部位に樹脂材5を二次射出してランプ1を成形するに際し、二次射出時の射出圧を受けて、樹脂材5の侵入を防止すると共に、レンズ部2が変形しないようにする。
【解決手段】 レンズ部2に形成した第一のテーパ部2fを、ハウジング4のフランジ部に形成した第二のテーパ部4fに型押しして密着させることで、該テーパ部2f、4fがバリ状となって樹脂材5が浸入することを防止できると共に、レンズ部2の変形防止も図ることができる。
【解決手段】 レンズ部2に形成した第一のテーパ部2fを、ハウジング4のフランジ部に形成した第二のテーパ部4fに型押しして密着させることで、該テーパ部2f、4fがバリ状となって樹脂材5が浸入することを防止できると共に、レンズ部2の変形防止も図ることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車ボディに取付けられるサイドウインカー等のランプの技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両の転回方向がボディ側面方向からも視認できるよう設けられるランプとしてサイドウインカーがある。そしてこの様なサイドウインカーは、レンズ部と、電球が組み込まれるハウジングとをそれぞれ型成形し、これらを突き合わせ接着して形成することになる。前記型成形された2つの樹脂構造物を互いに突き合わせて接着する製造方法として、ダイスライドインジェクション法が知られている。この方法は、可動型と固定型を上下方向に対向配設した状態で各一次製品をそれぞれ型成形(一次成形)した後、可動型をスライド移動して両一次製品同志を突合せ、この突合せ面部の外周に形成した凹溝に樹脂材を二次射出して二次製品を一体に型成形(二次成形)するようにしている(例えば特許文献1参照)。ところがこのものでは、二次成形時において、特に前記突合された一次製品の内周面側は中空状態になっているような場合に、二次成形する際の射出圧を受けて内側に変形するという問題があった。
【0003】
この改善策として、突合せ面部を凹凸嵌合する構成にして二次射出圧を、凹凸嵌合した一次製品の両者で受けるようにして、一次成形での反り、変形の改善を図る矯正効果を伴うようにしたものが提唱される(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】特公平2−38377号公報
【特許文献2】特開平11−179754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来の凹凸嵌合は、嵌合面が嵌合方向と平行であるため、加工精度によって凹凸嵌合が緩い場合には嵌合面同士に隙間ができてしまううえ、二次射出圧を受けての変形が免れない一方、凹凸嵌合が堅い場合には円滑な凹凸嵌合ができなくなるという問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、電灯と、前記電灯が取付けられるソケット部と、このソケット部の外周縁からフランジ状に突出するフランジ部とを有し、樹脂によって予め射出成形されたハウジングと、椀形状に形成され、前記フランジ部の外縁に突合せられ、前記フランジ部に固定され、前記電灯が発する光を透過し、樹脂によって予め射出成形されたレンズ部と、を備えたランプにおいて、前記レンズ部には、前記ハウジングに突合せられる部位に第一のテーパ部が形成され、前記フランジ部には、前記第一のテーパ部に密着する第二のテーパ部が形成され、前記レンズ部の端縁部には、第一の水平面部と、この第一の水平面部から前記ハウジングに向けて突出形成された突出面部と、この突出面部から前記レンズの外周面に達して形成された第二の水平面部とが形成され、前記ハウジングの端縁部には、前記第一の水平面部と接触する第三の水平面部と、この第三の水平面部から前記フランジ部の裏面に達する外端面部が形成され、前記レンズ部の外周面に連なる面となる外面を有するとともに、前記第一の水平面部、前記突出面部及び前記第二の水平面部に接着され、前記フランジ部の裏面に連なる面となる外面を有するとともに、前記ハウジングの外端面部に接着されて二次射出成形されることにより前記ハウジングと前記レンズ部とを結合する樹脂材を備えていることを特徴とするランプである。
請求項2の発明は、電灯と、前記電灯が取付けられるソケット部と、このソケット部に連なって楕円形状かつフランジ状に形成されたフランジ部とを有し、樹脂によって一次射出成形されたハウジングと、椀形状に形成され、前記フランジ部の外縁に突合せられ、前記フランジ部に固定され、前記電灯が発する光を透過し、樹脂によって一次射出成形されたレンズ部と、前記ハウジングから弾性変形可能に突出形成された係止脚と、前記フランジ部の裏面に形成され、前記係止脚に対向して配置され、係止溝が設けられた係止突片とを備えたランプにおいて、前記レンズ部には、前記ハウジングに突合せられる部位に第一のテーパ部が形成され、前記フランジ部には、前記第一のテーパ部に密着する第二のテーパ部が形成され、前記レンズ部の端縁部には、第一の水平面部と、この第一の水平面部から前記ハウジングに向けて突出形成された突出面部と、この突出面部から前記レンズの外周面に達して形成された第二の水平面部とが形成され、前記ハウジングの端縁部には、前記第一の水平面部と接触する第三の水平面部と、この第三の水平面部から前記フランジ部の裏面に達する外端面部が形成され、前記ハウジングと前記レンズ部とは、前記レンズ部の外周面に連なる面となる外面を有するとともに、前記第一の水平面部、前記突出面部及び前記第二の水平面部に接着され、前記フランジ部の裏面に連なる面となる外面を有するとともに、前記ハウジングの外端面部の接着されて二次射出成形された樹脂材により結合されていることを特徴とするランプである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次ぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はサイドウインカー(ランプ)であって、該サイドウインカー1は、レンズ部2と、電灯(電球、発光体)3が組み込まれるハウジング4とで構成されるが、レンズ部2、ハウジング4は半割り製品である一次製品として固定型、可動型でそれぞれ成形された後、可動型をスライド移動させて両一次製品同士を突合せた後、後述するように該突合せ面部に樹脂材5を二次射出して成形される従来から知られたダイスライドインジェクション方式により成形されるもので、その詳細については省略する。
【0007】
前記一次射出成形で形成される前記レンズ部2は椀形状になっており、その開口端縁部は、ハウジング4側と水平状態で面接触する接触水平面部(第一の水平面部)2aが形成され、該接触水平面部2aからは、外側に向けて、該接触水平面部2aの外周縁からハウジング4側に向けて突出する突出面部2b、該突出面部2bの外周縁から水平状になってレンズ部2の外周面2cに続く突出水平面部(第二の水平面部)2dが順次形成されている。また前記接触水平面部2aの内側には、椀状となることで凹状となったレンズ部内周面(本発明の「凹状部」に相当する、以下同じ)2eの外端部にレンズ部底側ほど中央よりに傾斜するテーパ面部(第一のテーパ部)2fが形成されている。
【0008】
一方、一次射出成形で形成されるハウジング4は、電灯(電球、発光体)3が取付けられるソケット部4aと、該ソケット部4aの外周縁からフランジ状に突出するフランジ部4bとで一体形成されるが、フランジ部4bの端縁部は、前記接触水平面部2aの内径側半部に接触する接触水平面部(第三の水平面部)4cと、該接触水平面部4cの外周端面となる外端面部4dとが外径側に順次形成されている。さらにフランジ部4bには、前記レンズ部2の内周中空面部に嵌合する嵌合凸部(本発明の「凸状部」に相当する、以下同じ)4eが形成されるが、該嵌合凸部4eの外周縁には、前記テーパ面部2fと対向するよう傾斜状になったテーパ面部(第二のテーパ部)4fが形成されている。
【0009】
そしてサイドウインカー1は、前記一次製品として射出成形されたレンズ部2とハウジング4とをダイスライドによって突合せ対向せしめることになるが、このとき、ハウジング嵌合凸部4eがレンズ部2の中空内周面部に嵌合する。そしてこの場合に、テーパー面部2f、4f同士が接触対向する状態となって接触水平面部2a、4c同士が突合されることになり、この突合せ状態で、さらに樹脂材5を二次射出してサイドウインカー1のボディが成形されるが、樹脂材5は、フランジ部4bの裏面4g、並びにレンズ部外周面2cとそれぞれ略面一状になるよう型で形成された帯状の空間に射出され、これによって樹脂材5は、前記レンズ部側接触水平面2aのハウジング側接触水平面部4c位置より外側および突出面部2b、突出水平面部2d、そしてハウジング側外端面部4dに接着するようにして肉盛りされる設定になっている。
【0010】
さらにこのものでは、サイドウインカー1は楕円形状をしており、そして、車両ボディBに穿設された取付け孔6にハウジング4を嵌合組み込みすることになるが、フランジ部裏面4gの長径方向一側には、取り付け孔6に係止するための係止溝4hを備えた係止突片4nが形成され、他側には弾性を有する係止脚4iが形成されている。そしてサイドウインカー1は、係止脚4iを中心側に弾性変形させるようにして取付け孔6に無理嵌合し、係止溝4hが取付け孔6の孔縁に達した段階で係止脚4iを一部弾性復帰させることで係止溝4hに取付け孔6の内周縁が嵌合することになって簡単な弾性取付けができるようになっているが、フランジ部4bの嵌合凸部4eに対向する裏面(外面)には、前記係止溝4h、係止脚4iに対応する部分を除いて凹溝4jが形成されている。そしてこの凹溝4jは、前記二次射出をする際に型Xが嵌合しており、これによって二次射出する際の射出圧を受けるようになっている。
ところで本実施の形態の凹溝4jは、樹脂材5が二次射出される側の溝側面(図6、7の左側の溝側面)は、溝開口端側ほど溝幅が幅広になった略V溝形状をしていて型Xとはテーパ状の面接当となっている。つまり、嵌合凸部4eの嵌合方向Yに対して角度αだけ外周側に拡開したテーパ面で接触するようになっていて押圧面部が構成されている。そして前記二次射出の射出圧を受けた場合に、フランジ部4bは、型Xとのテーパ状の接当面を滑って嵌合凸部4e側に押圧する力を受けることになって、テーパー面部2f、4f同志、接触水平面部2a、4c同志の密接触が果せるように設定されている。
【0011】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、サイドウインカー1のボディは、前述したように一次成形されたレンズ部2とハウジング4とをダイスライド方式により突合せることになるが、この際に、レンズ部2のテーパー面部2fは、型押しされてハウジング4のテーパー面部4fに密着することになって、後述する樹脂材5が該密接するテーパー面部2f、4fにバリ状となって浸入することを防止できるとともに、一次製品の変形防止も計ることができる。そしてこのようにテーパー面部2f、4f同士を密着した後、樹脂材5を二次射出して形成することになるが、この際に、ハウジング4側に形成の嵌合凸部4eがレンズ部2の中空内周面側に密着接触状態で嵌合して二次射出する際の射出圧を受けとめることになって変形防止が計れる。しかもこの嵌合凸部4eのレンズ部2との接触は、それぞれに形成のテーパー面部2f、4fで行われるため、加工誤差があったとしても、確実な嵌合凸部4eのレンズ2側への嵌合と面接触とがなされることになって、二次射出圧の受け効果が向上し、変形防止が高まる。
【0012】
しかもこのものでは、ハウジング4の裏面には、前記二次射出圧を受ける嵌合凸部4eに対応して凹溝4jが形成され、この凹溝4jに型が挿入された型押さえ状態で二次射出が行われるため、嵌合凸部4eの強度アップが計れ、さらなる変形防止が達成でき、変形のない高品質のサイドウインカー1を効率よく生産できる。
そのうえ、凹溝4jは、溝開口端側ほど溝幅が広くなる設定になった状態で型Xと接触している結果、前記二次射出圧を受けた場合に、テーパ部4bが嵌合凸部4e側に押圧されることになってレンズ部2とハウジング4の前記面接触部同志の接触がより密になって隙間のないものにでき、これによって、二次射出した樹脂材5がこれら接触面部にムラのある状態で入ってしまうことを回避して、外観性の優れた高品質のサイドウインカー1を製造することができる。
因みに、フランジ部4bが二次射出圧を受けた場合に、その射出圧によっては嵌合凸部4e側に変形することになって、二次射出した樹脂材5を、図7(A)に示すようにフランジ部裏面4gと丁度面一状になるよう型当設定しておいても、図7(B)に示すようにフランジ部裏面4gが樹脂材5に対して段差状にZだけ凹んだ製品となって、前記密接触状態が如何に確実に確保されているかが理解される。そしてこの段差Zが大きいほど、フランジ部4bの二次射出圧を受けての変形が大きいことを示すことになるが、このためには、凹溝4jの角度αを大きさを調整することで、密接度を調整できることになって、製品として要求される強度、安定度に対応したものを供給できることになる。
【0013】
尚、本発明は、前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、固定型と可動型とからなるダイスライド方式に限定されず、型同志の相対的な移動によるものでも実行することができ、要は、半割り状の一次製品をそれぞれ一次射出で成形した後、該一次製品同志の突き合わせをし、しかる後、該突き合わせ部に樹脂材を二次射出することで一次製品同志が一体化された二次製品として射出成形体を成形するものであれば型方式については特に限定されないものである。
【0014】
さらにまた、例えば図8に示す第二の実施の形態のように、レンズ部(一方)2にテーパ部2fを形成するが、同図(A)のように、ハウジング(他方)4側はテーパではなくR状の凸状部4kとして部分接触するもの、あるいは同図(B)に示すように、エッジ状の凸状部4mとして部分接触するもの、つまり凸状部と凹状部との接触を、一方をテーパー面とし、他方をR面や頂部のようにし、これらの点的な接触としたものでもよい。また図9に示す第三の実施の形態のように、レンズ部2、ハウジング4の何れにもテーパー部2f、4fが形成されるが、さらにその延長側に嵌合方向を向いたストレート部2k、4kを形成しておき、突き合わせ嵌合に際してテーパ部2f、4fでひろいこみ、ストレート部2k、4kで位置合せするようにしてもよく、このようにすることで、より精度アップが図れる。
【0015】
さらにまた、フランジ部4bを、二次射出圧を受けて嵌合凸部4e側に押圧する押圧面部を構成する場合に、凹溝4jについて、図10(A)の第四の実施の形態に示すように、外端面部4d側のみが嵌合凸部4eの嵌合方向Yに対して任意の角度αだけ拡開したテーパ面で接する構成とすることで充分である。また、図10(B)の第五の実施の形態のように凹溝4jは溝幅が溝開口側ほど幅広になるものではなく略U字形をしたものにし、フランジ部外端面部4dを角度αだけ傾斜したものにしてこれを押圧面部とすることもできる。この場合に、凹溝4jの存在は必ずしも必要としないが、図10(C)に示す第六の実施の形態のように両者を有する構成にすることもできる。さらには図10(D)に示す第七の実施の形態のようにフランジ部外端面部4dを前記(B)(C)とは逆向きの傾斜とすることができ、このようにした場合には、一方の一次製品が他方の二次製品から抜け出る方向の押圧力を受け、これによって、両一次製品間の接当面を広げる方向の負荷となり、この場合には、そのあいだに形成される間隙を均一にしてここの二次射出した樹脂材を均一に充填できるという利点がある。
【0016】
さらに図11(A)〜(C)は第八〜第十の実施の形態を示すものであるが、これらのものは、前記第一の実施の形態のものに加えて、二次射出材5が充填される充填室Sの隣接する状態で互いに嵌合する凹凸リブ2m、4m(レ溝形状、円弧形状、V溝形状)を形成したもので、このようにすることで、二次射出材5の接当面への流れ防止をより確かなものにでき、これによって嵌合凸部4dを小さくでき、電球3からの光の横方向の透過を、嵌合凸部4dによって邪魔されることを可及的に回避できると共に、製品を肉薄にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】サイドウインカーの側面図である。
【図2】サイドウインカーの底面図である。
【図3】サイドウインカーの横断面図である
【図4】サイドウインカーの縦断面図である。
【図5】サイドウインカーの要部を拡大した部分横断面図である。
【図6】サイドウインカーの要部を拡大した部分縦断面図である。
【図7】(A)は二次射出する状態を示した部分断面図、(B)は二次射出成形した状態を示した部分断面図である。
【図8】(A)はハウジング側がR状の例を示す第二の実施の形態の部分拡大図、(B)はハウジング側がエッジ状の例を示す第二の実施の形態の部分拡大図である。
【図9】ストレート部を有する第三の実施の形態を示す部分拡大図である。
【図10】(A)(B)(C)(D)は、第四〜第七の実施の形態を示す部分拡大図である。
【図11】(A)(B)(C)は、第八〜第十の実施の形態を示すものであって、(D)の円で囲んだ部分の部分拡大図である。
【符号の説明】
【0018】
1 サイドウインカー
2 レンズ部
2f テーパー面部
3 電灯(電球、発光体)
4 ハウジング
4e 嵌合凸部
4f テーパー面部
5 樹脂材
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車ボディに取付けられるサイドウインカー等のランプの技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両の転回方向がボディ側面方向からも視認できるよう設けられるランプとしてサイドウインカーがある。そしてこの様なサイドウインカーは、レンズ部と、電球が組み込まれるハウジングとをそれぞれ型成形し、これらを突き合わせ接着して形成することになる。前記型成形された2つの樹脂構造物を互いに突き合わせて接着する製造方法として、ダイスライドインジェクション法が知られている。この方法は、可動型と固定型を上下方向に対向配設した状態で各一次製品をそれぞれ型成形(一次成形)した後、可動型をスライド移動して両一次製品同志を突合せ、この突合せ面部の外周に形成した凹溝に樹脂材を二次射出して二次製品を一体に型成形(二次成形)するようにしている(例えば特許文献1参照)。ところがこのものでは、二次成形時において、特に前記突合された一次製品の内周面側は中空状態になっているような場合に、二次成形する際の射出圧を受けて内側に変形するという問題があった。
【0003】
この改善策として、突合せ面部を凹凸嵌合する構成にして二次射出圧を、凹凸嵌合した一次製品の両者で受けるようにして、一次成形での反り、変形の改善を図る矯正効果を伴うようにしたものが提唱される(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】特公平2−38377号公報
【特許文献2】特開平11−179754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来の凹凸嵌合は、嵌合面が嵌合方向と平行であるため、加工精度によって凹凸嵌合が緩い場合には嵌合面同士に隙間ができてしまううえ、二次射出圧を受けての変形が免れない一方、凹凸嵌合が堅い場合には円滑な凹凸嵌合ができなくなるという問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、電灯と、前記電灯が取付けられるソケット部と、このソケット部の外周縁からフランジ状に突出するフランジ部とを有し、樹脂によって予め射出成形されたハウジングと、椀形状に形成され、前記フランジ部の外縁に突合せられ、前記フランジ部に固定され、前記電灯が発する光を透過し、樹脂によって予め射出成形されたレンズ部と、を備えたランプにおいて、前記レンズ部には、前記ハウジングに突合せられる部位に第一のテーパ部が形成され、前記フランジ部には、前記第一のテーパ部に密着する第二のテーパ部が形成され、前記レンズ部の端縁部には、第一の水平面部と、この第一の水平面部から前記ハウジングに向けて突出形成された突出面部と、この突出面部から前記レンズの外周面に達して形成された第二の水平面部とが形成され、前記ハウジングの端縁部には、前記第一の水平面部と接触する第三の水平面部と、この第三の水平面部から前記フランジ部の裏面に達する外端面部が形成され、前記レンズ部の外周面に連なる面となる外面を有するとともに、前記第一の水平面部、前記突出面部及び前記第二の水平面部に接着され、前記フランジ部の裏面に連なる面となる外面を有するとともに、前記ハウジングの外端面部に接着されて二次射出成形されることにより前記ハウジングと前記レンズ部とを結合する樹脂材を備えていることを特徴とするランプである。
請求項2の発明は、電灯と、前記電灯が取付けられるソケット部と、このソケット部に連なって楕円形状かつフランジ状に形成されたフランジ部とを有し、樹脂によって一次射出成形されたハウジングと、椀形状に形成され、前記フランジ部の外縁に突合せられ、前記フランジ部に固定され、前記電灯が発する光を透過し、樹脂によって一次射出成形されたレンズ部と、前記ハウジングから弾性変形可能に突出形成された係止脚と、前記フランジ部の裏面に形成され、前記係止脚に対向して配置され、係止溝が設けられた係止突片とを備えたランプにおいて、前記レンズ部には、前記ハウジングに突合せられる部位に第一のテーパ部が形成され、前記フランジ部には、前記第一のテーパ部に密着する第二のテーパ部が形成され、前記レンズ部の端縁部には、第一の水平面部と、この第一の水平面部から前記ハウジングに向けて突出形成された突出面部と、この突出面部から前記レンズの外周面に達して形成された第二の水平面部とが形成され、前記ハウジングの端縁部には、前記第一の水平面部と接触する第三の水平面部と、この第三の水平面部から前記フランジ部の裏面に達する外端面部が形成され、前記ハウジングと前記レンズ部とは、前記レンズ部の外周面に連なる面となる外面を有するとともに、前記第一の水平面部、前記突出面部及び前記第二の水平面部に接着され、前記フランジ部の裏面に連なる面となる外面を有するとともに、前記ハウジングの外端面部の接着されて二次射出成形された樹脂材により結合されていることを特徴とするランプである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次ぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はサイドウインカー(ランプ)であって、該サイドウインカー1は、レンズ部2と、電灯(電球、発光体)3が組み込まれるハウジング4とで構成されるが、レンズ部2、ハウジング4は半割り製品である一次製品として固定型、可動型でそれぞれ成形された後、可動型をスライド移動させて両一次製品同士を突合せた後、後述するように該突合せ面部に樹脂材5を二次射出して成形される従来から知られたダイスライドインジェクション方式により成形されるもので、その詳細については省略する。
【0007】
前記一次射出成形で形成される前記レンズ部2は椀形状になっており、その開口端縁部は、ハウジング4側と水平状態で面接触する接触水平面部(第一の水平面部)2aが形成され、該接触水平面部2aからは、外側に向けて、該接触水平面部2aの外周縁からハウジング4側に向けて突出する突出面部2b、該突出面部2bの外周縁から水平状になってレンズ部2の外周面2cに続く突出水平面部(第二の水平面部)2dが順次形成されている。また前記接触水平面部2aの内側には、椀状となることで凹状となったレンズ部内周面(本発明の「凹状部」に相当する、以下同じ)2eの外端部にレンズ部底側ほど中央よりに傾斜するテーパ面部(第一のテーパ部)2fが形成されている。
【0008】
一方、一次射出成形で形成されるハウジング4は、電灯(電球、発光体)3が取付けられるソケット部4aと、該ソケット部4aの外周縁からフランジ状に突出するフランジ部4bとで一体形成されるが、フランジ部4bの端縁部は、前記接触水平面部2aの内径側半部に接触する接触水平面部(第三の水平面部)4cと、該接触水平面部4cの外周端面となる外端面部4dとが外径側に順次形成されている。さらにフランジ部4bには、前記レンズ部2の内周中空面部に嵌合する嵌合凸部(本発明の「凸状部」に相当する、以下同じ)4eが形成されるが、該嵌合凸部4eの外周縁には、前記テーパ面部2fと対向するよう傾斜状になったテーパ面部(第二のテーパ部)4fが形成されている。
【0009】
そしてサイドウインカー1は、前記一次製品として射出成形されたレンズ部2とハウジング4とをダイスライドによって突合せ対向せしめることになるが、このとき、ハウジング嵌合凸部4eがレンズ部2の中空内周面部に嵌合する。そしてこの場合に、テーパー面部2f、4f同士が接触対向する状態となって接触水平面部2a、4c同士が突合されることになり、この突合せ状態で、さらに樹脂材5を二次射出してサイドウインカー1のボディが成形されるが、樹脂材5は、フランジ部4bの裏面4g、並びにレンズ部外周面2cとそれぞれ略面一状になるよう型で形成された帯状の空間に射出され、これによって樹脂材5は、前記レンズ部側接触水平面2aのハウジング側接触水平面部4c位置より外側および突出面部2b、突出水平面部2d、そしてハウジング側外端面部4dに接着するようにして肉盛りされる設定になっている。
【0010】
さらにこのものでは、サイドウインカー1は楕円形状をしており、そして、車両ボディBに穿設された取付け孔6にハウジング4を嵌合組み込みすることになるが、フランジ部裏面4gの長径方向一側には、取り付け孔6に係止するための係止溝4hを備えた係止突片4nが形成され、他側には弾性を有する係止脚4iが形成されている。そしてサイドウインカー1は、係止脚4iを中心側に弾性変形させるようにして取付け孔6に無理嵌合し、係止溝4hが取付け孔6の孔縁に達した段階で係止脚4iを一部弾性復帰させることで係止溝4hに取付け孔6の内周縁が嵌合することになって簡単な弾性取付けができるようになっているが、フランジ部4bの嵌合凸部4eに対向する裏面(外面)には、前記係止溝4h、係止脚4iに対応する部分を除いて凹溝4jが形成されている。そしてこの凹溝4jは、前記二次射出をする際に型Xが嵌合しており、これによって二次射出する際の射出圧を受けるようになっている。
ところで本実施の形態の凹溝4jは、樹脂材5が二次射出される側の溝側面(図6、7の左側の溝側面)は、溝開口端側ほど溝幅が幅広になった略V溝形状をしていて型Xとはテーパ状の面接当となっている。つまり、嵌合凸部4eの嵌合方向Yに対して角度αだけ外周側に拡開したテーパ面で接触するようになっていて押圧面部が構成されている。そして前記二次射出の射出圧を受けた場合に、フランジ部4bは、型Xとのテーパ状の接当面を滑って嵌合凸部4e側に押圧する力を受けることになって、テーパー面部2f、4f同志、接触水平面部2a、4c同志の密接触が果せるように設定されている。
【0011】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、サイドウインカー1のボディは、前述したように一次成形されたレンズ部2とハウジング4とをダイスライド方式により突合せることになるが、この際に、レンズ部2のテーパー面部2fは、型押しされてハウジング4のテーパー面部4fに密着することになって、後述する樹脂材5が該密接するテーパー面部2f、4fにバリ状となって浸入することを防止できるとともに、一次製品の変形防止も計ることができる。そしてこのようにテーパー面部2f、4f同士を密着した後、樹脂材5を二次射出して形成することになるが、この際に、ハウジング4側に形成の嵌合凸部4eがレンズ部2の中空内周面側に密着接触状態で嵌合して二次射出する際の射出圧を受けとめることになって変形防止が計れる。しかもこの嵌合凸部4eのレンズ部2との接触は、それぞれに形成のテーパー面部2f、4fで行われるため、加工誤差があったとしても、確実な嵌合凸部4eのレンズ2側への嵌合と面接触とがなされることになって、二次射出圧の受け効果が向上し、変形防止が高まる。
【0012】
しかもこのものでは、ハウジング4の裏面には、前記二次射出圧を受ける嵌合凸部4eに対応して凹溝4jが形成され、この凹溝4jに型が挿入された型押さえ状態で二次射出が行われるため、嵌合凸部4eの強度アップが計れ、さらなる変形防止が達成でき、変形のない高品質のサイドウインカー1を効率よく生産できる。
そのうえ、凹溝4jは、溝開口端側ほど溝幅が広くなる設定になった状態で型Xと接触している結果、前記二次射出圧を受けた場合に、テーパ部4bが嵌合凸部4e側に押圧されることになってレンズ部2とハウジング4の前記面接触部同志の接触がより密になって隙間のないものにでき、これによって、二次射出した樹脂材5がこれら接触面部にムラのある状態で入ってしまうことを回避して、外観性の優れた高品質のサイドウインカー1を製造することができる。
因みに、フランジ部4bが二次射出圧を受けた場合に、その射出圧によっては嵌合凸部4e側に変形することになって、二次射出した樹脂材5を、図7(A)に示すようにフランジ部裏面4gと丁度面一状になるよう型当設定しておいても、図7(B)に示すようにフランジ部裏面4gが樹脂材5に対して段差状にZだけ凹んだ製品となって、前記密接触状態が如何に確実に確保されているかが理解される。そしてこの段差Zが大きいほど、フランジ部4bの二次射出圧を受けての変形が大きいことを示すことになるが、このためには、凹溝4jの角度αを大きさを調整することで、密接度を調整できることになって、製品として要求される強度、安定度に対応したものを供給できることになる。
【0013】
尚、本発明は、前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、固定型と可動型とからなるダイスライド方式に限定されず、型同志の相対的な移動によるものでも実行することができ、要は、半割り状の一次製品をそれぞれ一次射出で成形した後、該一次製品同志の突き合わせをし、しかる後、該突き合わせ部に樹脂材を二次射出することで一次製品同志が一体化された二次製品として射出成形体を成形するものであれば型方式については特に限定されないものである。
【0014】
さらにまた、例えば図8に示す第二の実施の形態のように、レンズ部(一方)2にテーパ部2fを形成するが、同図(A)のように、ハウジング(他方)4側はテーパではなくR状の凸状部4kとして部分接触するもの、あるいは同図(B)に示すように、エッジ状の凸状部4mとして部分接触するもの、つまり凸状部と凹状部との接触を、一方をテーパー面とし、他方をR面や頂部のようにし、これらの点的な接触としたものでもよい。また図9に示す第三の実施の形態のように、レンズ部2、ハウジング4の何れにもテーパー部2f、4fが形成されるが、さらにその延長側に嵌合方向を向いたストレート部2k、4kを形成しておき、突き合わせ嵌合に際してテーパ部2f、4fでひろいこみ、ストレート部2k、4kで位置合せするようにしてもよく、このようにすることで、より精度アップが図れる。
【0015】
さらにまた、フランジ部4bを、二次射出圧を受けて嵌合凸部4e側に押圧する押圧面部を構成する場合に、凹溝4jについて、図10(A)の第四の実施の形態に示すように、外端面部4d側のみが嵌合凸部4eの嵌合方向Yに対して任意の角度αだけ拡開したテーパ面で接する構成とすることで充分である。また、図10(B)の第五の実施の形態のように凹溝4jは溝幅が溝開口側ほど幅広になるものではなく略U字形をしたものにし、フランジ部外端面部4dを角度αだけ傾斜したものにしてこれを押圧面部とすることもできる。この場合に、凹溝4jの存在は必ずしも必要としないが、図10(C)に示す第六の実施の形態のように両者を有する構成にすることもできる。さらには図10(D)に示す第七の実施の形態のようにフランジ部外端面部4dを前記(B)(C)とは逆向きの傾斜とすることができ、このようにした場合には、一方の一次製品が他方の二次製品から抜け出る方向の押圧力を受け、これによって、両一次製品間の接当面を広げる方向の負荷となり、この場合には、そのあいだに形成される間隙を均一にしてここの二次射出した樹脂材を均一に充填できるという利点がある。
【0016】
さらに図11(A)〜(C)は第八〜第十の実施の形態を示すものであるが、これらのものは、前記第一の実施の形態のものに加えて、二次射出材5が充填される充填室Sの隣接する状態で互いに嵌合する凹凸リブ2m、4m(レ溝形状、円弧形状、V溝形状)を形成したもので、このようにすることで、二次射出材5の接当面への流れ防止をより確かなものにでき、これによって嵌合凸部4dを小さくでき、電球3からの光の横方向の透過を、嵌合凸部4dによって邪魔されることを可及的に回避できると共に、製品を肉薄にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】サイドウインカーの側面図である。
【図2】サイドウインカーの底面図である。
【図3】サイドウインカーの横断面図である
【図4】サイドウインカーの縦断面図である。
【図5】サイドウインカーの要部を拡大した部分横断面図である。
【図6】サイドウインカーの要部を拡大した部分縦断面図である。
【図7】(A)は二次射出する状態を示した部分断面図、(B)は二次射出成形した状態を示した部分断面図である。
【図8】(A)はハウジング側がR状の例を示す第二の実施の形態の部分拡大図、(B)はハウジング側がエッジ状の例を示す第二の実施の形態の部分拡大図である。
【図9】ストレート部を有する第三の実施の形態を示す部分拡大図である。
【図10】(A)(B)(C)(D)は、第四〜第七の実施の形態を示す部分拡大図である。
【図11】(A)(B)(C)は、第八〜第十の実施の形態を示すものであって、(D)の円で囲んだ部分の部分拡大図である。
【符号の説明】
【0018】
1 サイドウインカー
2 レンズ部
2f テーパー面部
3 電灯(電球、発光体)
4 ハウジング
4e 嵌合凸部
4f テーパー面部
5 樹脂材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電灯と、
前記電灯が取付けられるソケット部と、このソケット部の外周縁からフランジ状に突出するフランジ部とを有し、樹脂によって予め射出成形されたハウジングと、
椀形状に形成され、前記フランジ部の外縁に突合せられ、前記フランジ部に固定され、前記電灯が発する光を透過し、樹脂によって予め射出成形されたレンズ部と、
を備えたランプにおいて、
前記レンズ部には、前記ハウジングに突合せられる部位に第一のテーパ部が形成され、
前記フランジ部には、前記第一のテーパ部に密着する第二のテーパ部が形成され、
前記レンズ部の端縁部には、第一の水平面部と、この第一の水平面部から前記ハウジングに向けて突出形成された突出面部と、この突出面部から前記レンズの外周面に達して形成された第二の水平面部とが形成され、
前記ハウジングの端縁部には、前記第一の水平面部と接触する第三の水平面部と、この第三の水平面部から前記フランジ部の裏面に達する外端面部が形成され、
前記レンズ部の外周面に連なる面となる外面を有するとともに、前記第一の水平面部、前記突出面部及び前記第二の水平面部に接着され、前記フランジ部の裏面に連なる面となる外面を有するとともに、前記ハウジングの外端面部に接着されて二次射出成形されることにより前記ハウジングと前記レンズ部とを結合する樹脂材を備えていることを特徴とするランプ。
【請求項2】
電灯と、
前記電灯が取付けられるソケット部と、このソケット部に連なって楕円形状かつフランジ状に形成されたフランジ部とを有し、樹脂によって一次射出成形されたハウジングと、
椀形状に形成され、前記フランジ部の外縁に突合せられ、前記フランジ部に固定され、前記電灯が発する光を透過し、樹脂によって一次射出成形されたレンズ部と、
前記ハウジングから弾性変形可能に突出形成された係止脚と、
前記フランジ部の裏面に形成され、前記係止脚に対向して配置され、係止溝が設けられた係止突片と
を備えたランプにおいて、
前記レンズ部には、前記ハウジングに突合せられる部位に第一のテーパ部が形成され、
前記フランジ部には、前記第一のテーパ部に密着する第二のテーパ部が形成され、
前記レンズ部の端縁部には、第一の水平面部と、この第一の水平面部から前記ハウジングに向けて突出形成された突出面部と、この突出面部から前記レンズの外周面に達して形成された第二の水平面部とが形成され、
前記ハウジングの端縁部には、前記第一の水平面部と接触する第三の水平面部と、この第三の水平面部から前記フランジ部の裏面に達する外端面部が形成され、
前記ハウジングと前記レンズ部とは、前記レンズ部の外周面に連なる面となる外面を有するとともに、前記第一の水平面部、前記突出面部及び前記第二の水平面部に接着され、前記フランジ部の裏面に連なる面となる外面を有するとともに、前記ハウジングの外端面部の接着されて二次射出成形された樹脂材により結合されていることを特徴とするランプ。
【請求項1】
電灯と、
前記電灯が取付けられるソケット部と、このソケット部の外周縁からフランジ状に突出するフランジ部とを有し、樹脂によって予め射出成形されたハウジングと、
椀形状に形成され、前記フランジ部の外縁に突合せられ、前記フランジ部に固定され、前記電灯が発する光を透過し、樹脂によって予め射出成形されたレンズ部と、
を備えたランプにおいて、
前記レンズ部には、前記ハウジングに突合せられる部位に第一のテーパ部が形成され、
前記フランジ部には、前記第一のテーパ部に密着する第二のテーパ部が形成され、
前記レンズ部の端縁部には、第一の水平面部と、この第一の水平面部から前記ハウジングに向けて突出形成された突出面部と、この突出面部から前記レンズの外周面に達して形成された第二の水平面部とが形成され、
前記ハウジングの端縁部には、前記第一の水平面部と接触する第三の水平面部と、この第三の水平面部から前記フランジ部の裏面に達する外端面部が形成され、
前記レンズ部の外周面に連なる面となる外面を有するとともに、前記第一の水平面部、前記突出面部及び前記第二の水平面部に接着され、前記フランジ部の裏面に連なる面となる外面を有するとともに、前記ハウジングの外端面部に接着されて二次射出成形されることにより前記ハウジングと前記レンズ部とを結合する樹脂材を備えていることを特徴とするランプ。
【請求項2】
電灯と、
前記電灯が取付けられるソケット部と、このソケット部に連なって楕円形状かつフランジ状に形成されたフランジ部とを有し、樹脂によって一次射出成形されたハウジングと、
椀形状に形成され、前記フランジ部の外縁に突合せられ、前記フランジ部に固定され、前記電灯が発する光を透過し、樹脂によって一次射出成形されたレンズ部と、
前記ハウジングから弾性変形可能に突出形成された係止脚と、
前記フランジ部の裏面に形成され、前記係止脚に対向して配置され、係止溝が設けられた係止突片と
を備えたランプにおいて、
前記レンズ部には、前記ハウジングに突合せられる部位に第一のテーパ部が形成され、
前記フランジ部には、前記第一のテーパ部に密着する第二のテーパ部が形成され、
前記レンズ部の端縁部には、第一の水平面部と、この第一の水平面部から前記ハウジングに向けて突出形成された突出面部と、この突出面部から前記レンズの外周面に達して形成された第二の水平面部とが形成され、
前記ハウジングの端縁部には、前記第一の水平面部と接触する第三の水平面部と、この第三の水平面部から前記フランジ部の裏面に達する外端面部が形成され、
前記ハウジングと前記レンズ部とは、前記レンズ部の外周面に連なる面となる外面を有するとともに、前記第一の水平面部、前記突出面部及び前記第二の水平面部に接着され、前記フランジ部の裏面に連なる面となる外面を有するとともに、前記ハウジングの外端面部の接着されて二次射出成形された樹脂材により結合されていることを特徴とするランプ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−112135(P2007−112135A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−314557(P2006−314557)
【出願日】平成18年11月21日(2006.11.21)
【分割の表示】特願2001−157322(P2001−157322)の分割
【原出願日】平成13年5月25日(2001.5.25)
【出願人】(000149468)株式会社大嶋電機製作所 (89)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月21日(2006.11.21)
【分割の表示】特願2001−157322(P2001−157322)の分割
【原出願日】平成13年5月25日(2001.5.25)
【出願人】(000149468)株式会社大嶋電機製作所 (89)
【Fターム(参考)】
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