リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステム
リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムが記載される。このシステムは、メモリ、インターフェース、およびプロセッサを含むとよい。メモリは、作業エリアのレイアウト情報を記憶するとよく、これには構造属性およびインフラストラクチャ属性が含まれる。プロセッサは、構造属性に基づいて、作業エリアにおいてポジショニングするアクセスポイントの数を決定するとよい。プロセッサは、インフラストラクチャ属性に基づき、テストタグの、作業エリアにおける設置場所を決定するとよい。プロセッサは、作業エリアにおける、カバレッジと、テストタグを位置特定する精度とを実質的に最大化する、作業エリアにおけるアクセスポイントのポジショニングを決定するとよい。プロセッサは、カバレッジおよび精度が閾値を満たさなければ、アクセスポイントのうちの1つの再ポジショニングを決定するとよい。プロセッサは、閾値が満たされると、アクセスポイントのポジショニングのグラフィック表現を提供するとよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2009年8月14日に提出された米国特許仮出願第61/234,134号の利益を主張し、2009年12月9日に提出された米国特許本出願第12/634,110号の一部継続出願であり、この両方を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0002】
本記載は、全般的に、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニング(relative positioning)のための、概してシステムと呼ばれるシステムおよび方法に関し、特に、限定的ではないが、カバレッジ(coverage)および精度(accuracy)を実質的に最大化する、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングに関する。
【背景技術】
【0003】
精錬所、化学プラント、または原子力発電所などの危険な環境で作業する個人は、危険ガス(hazardous gas)、化合物、または放射線などの危険物に曝露されることもある。危険物に長期にわたり曝露されると、病気または死につながることもある。したがって、危険な環境に入る個人はそれぞれ、個人が危険物に曝露されているレベルを検知するセンサーを含むバッジを着用するよう要求されることもある。バッジは、個人が有害なレベルの危険物に曝露されていると、その個人に警報を出すこともある。バッジが個人に警報を出すと、その個人は、その危険物を含む汚染エリアから退去することになっており、その結果、その個人の危険物への曝露が軽減される。しかし、場合によっては、個人は、汚染エリアから退去しないこともあり、長期間にわたって危険物に曝露され続けることもある。例えば、個人は、警報に気付かないことも、または警報を単に無視することもある。危険物に長期にわたって曝露されることが原因で、個人は深刻な病気または死に見舞われることもある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムは、メモリ、インターフェース、およびプロセッサを含むとよい。メモリは、プロセッサおよびインターフェースに接続されるとよく、作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性を含む作業エリアのレイアウト情報を記憶するとよい。プロセッサは、作業エリアのレイアウト情報を受信して、構造属性に基づき、作業エリアにポジショニングするアクセスポイントの数を決定するとよい。プロセッサは、インフラストラクチャ属性に基づき、テスト無線周波数タグの、作業エリアにおける設置場所を決定するとよい。プロセッサは、作業エリアにおける、カバレッジと、テスト無線周波数タグを位置特定する精度とを実質的に最大化する、作業エリアにおける複数のアクセスポイントのポジショニングを決定するとよい。プロセッサは、カバレッジおよび精度が閾値を満たさなければ、アクセスポイントのうちの1つの再ポジショニングを決定してもよい。プロセッサは、カバレッジおよび精度が閾値を満たすと、作業エリア内のアクセスポイントの、相互に相対的なポジショニングのグラフィック表現を提供するとよい。
【0005】
以下の図面および詳細な記載を検討すると、当業者には、他のシステム、方法、特徴および利点が明らかであるか、または明らかとなるであろう。そのようなさらなるシステム、方法、特徴および利点はすべて、本記載の中に含まれ、実施形態の範囲内にあり、下記の特許請求の範囲により保護され、下記の特許請求の範囲により定義されるものとする。さらなる側面および利点が、本記載に関連して下記で説明される。
【0006】
システムおよび/または方法は、以下の図面および記載を参照することでより深く理解されると考えられる。非限定的且つ非包括的な記載が、以下の図面を参照して記載される。図面のコンポーネントは、必ずしも一定の縮尺にはなっておらず、代わりに、原理を示すことに重点が置かれている。図面では、同じ参照数字は、特に指示がない限り、種々の図面にわたって同様の部分を指し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムの全般的な概観のブロック図である。
【図2】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装する、ネットワーク環境のブロック図である。
【図3】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装する、例示的なネットワークアーキテクチャのブロック図である。
【図4】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装するセンサーネットワークのブロック図である。
【図5A】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、有線コンポーネントを備える例示的なガス検知・位置特定デバイスのブロック図である。
【図5B】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ワイヤレスコンポーネントを備える例示的なガス検知デバイスのブロック図である。
【図6】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なモバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(mobile access point measurement and location unit)のブロック図である。
【図7】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なモバイルアクセスポイント測定・位置ユニットのブロック図である。
【図8】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、アクセスポイントの相対的ポジショニングの全般的な動作を示すフローチャートである。
【図9】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、アクセスポイント構成の生成を示すフローチャートである。
【図10】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによるガスの検知を示すフローチャートである。
【図11】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによる非常ボタンの起動を示すフローチャートである。
【図12】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによる動きの欠如検知を示すフローチャートである。
【図13】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ガス検知・位置特定デバイスから受信されるアラームを示すフローチャートである。
【図14】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、高リスクエリア予測を示すフローチャートである。
【図15】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、施設のアクセスポイントカバレッジを閲覧するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図16】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、個々のアクセスポイントのアクセスポイントカバレッジを閲覧するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図17】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、アクセスポイントの位置特定の精度を閲覧するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図18】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、設置場所分析レポートを表示するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図19】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ユーザの位置およびガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図20】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図21】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ポジショニングシステムを使用してユーザの位置およびガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図22】図2、図3のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて使用され得る一般的なコンピュータシステムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
概してシステムと呼ばれるシステムおよび方法は、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングに関するとよく、特に、限定的ではないが、カバレッジおよび精度を実質的に最大化する、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングに関するとよい。説明のために、詳細な記載は、リアルタイム位置特定・ガス曝露監視システムのアクセスポイントの相対的ポジショニングについて説明する。なお、このシステムは、カバレッジおよび精度を実質的に最大化することが有益であると考えられる任意のシステムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングに使用されてよい。本願明細書に記載される原理は、多数の異なる形態で具現化され得る。
【0009】
このシステムは、組織が、作業エリアにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングを、作業エリアにおけるワイヤレスカバレッジおよび精度を実質的に最大化するように決定できるようにすることもできる。例えば、リアルタイム位置特定・ガス曝露監視システムは、作業エリアにおける個人の位置と、1つ以上の危険物に対する各個人の曝露レベルとを組織が監視できるようにすることもできる。なお、作業エリアの各部分が包括的なワイヤレスカバレッジを有しなければ、リアルタイム位置特定・ガス曝露監視システムは、作業エリア全体の個人を監視できないこともある。さらに、アクセスポイントの相対的ポジショニングが、実質的に正確な位置特定を提供しなければ、リアルタイム位置特定・ガス曝露監視システムは、作業エリア内の個人を正確に位置特定できないこともある。したがって、アクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムは、作業エリアのカバレッジおよび位置特定の精度を組織が実質的に最大化できるようにすることもできる。
【0010】
このシステムは、危険な環境内の個人に関する危険事象の可視性を改善するために、組織がアクセスポイントを効果的にポジショニングできるようにすることもできる。組織は、専用のワイヤレス(WiFi)対応ガス検知器、メッシュ型ワイヤレスアクセスポイント、リアルタイム位置サービス(RTLS:Real Time Location Services)、および警報監視システムを使用して、ガスレベルおよび個人の位置を、継続的に監視される制御コンソールに中継することもできる。制御コンソールは、特定のガス閾値、非常ボタン、および動きの欠如事象を示す可聴アラームおよび視覚アラームによってオペレータに警報を出すこともできる。このシステムは、組織が、精度、ワイヤレスカバレッジ、個人の安全、システム信頼性、および費用などの1つ以上の要素に基づき、ワイヤレスアクセスポイントを効果的にポジショニングできるようにすることもできる。
【0011】
このシステムは、作業エリア内の各個人の位置と、1つ以上の危険物への各個人の曝露レベルとを監視するために、組織がアクセスポイントを効果的にポジショニングできるようにすることもできる。エリアに入る各個人には、個人のガス曝露および位置をサーバに伝達するガス検知・リアルタイム位置特定デバイスが提供されるとよい。個人のガス曝露がアラームの閾値に達すると、システムは、その個人の位置特定、その個人との通信の開始、その個人の近くのオペレータへの警報、応答者との通信の開始、またはアラームに応答するのに必要と考えられる概して任意のアクションなど、1つ以上のアラーム対処アクションを実行する。ガス検知・リアルタイム位置特定デバイスは、非常ボタンを含んでもよく、これは、個人によって起動されると、アラームをサーバに伝達する。ガス検知・リアルタイム位置特定デバイスはさらに、個人が或る期間にわたり動かない場合に検知することもできる。ガス検知・リアルタイム位置特定デバイスは、振動などによる、個人への局所的な警報を送信することもできる。個人が局所的な警報に応答しなければ、デバイスはサーバにアラームを送信することもできる。ガス検知・リアルタイム位置特定デバイスはさらに、心拍数、血圧、またはその他の健康関連の評価基準を監視する生体センサーなど、他の刺激を監視する追加のセンサーを含んでもよい。
【0012】
このシステムは、有害なレベルの危険物に曝露されている個人を迅速に位置特定し、汚染エリアからその個人を避難させるために、組織がアクセスポイントを効果的にポジショニングできるようにすることもできる。このシステムは、組織が、作業エリアにおいてガス検知デバイスを所持している各個人を含むよう組織のガス検知ネットワークを拡大できるようにすることもできる。拡大されたガスセンサーネットワークは、ガス漏れまたは汚染の事前通知を組織に提供することもでき、組織が、汚染の付近に位置する個人を迅速に避難させられるようにすることもできる。このシステムは、ネットワークインフラストラクチャと、衛星ポジショニングシステムとの組み合わせを使用して、屋内/屋外作業環境の個人の位置を監視することもできる。
【0013】
図1は、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステム100の全般的な概観を提供する。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0014】
システム100は、1以上のユーザ120A〜N、オペレータ110、およびサービスプロバイダ140を含むとよい。ユーザ120A〜Nは、精錬所、原子力発電所、化学プラント、鉱業場、またはその他任意の危険な作業環境など、危険な作業環境で作業する組織の従業員であるとよい。ユーザ120A〜Nは、危険な作業環境で作業している間、危険ガス、危険化合物、または危険な放射線など、有害なレベルの1つ以上の危険物に曝露されることもある。ユーザ120A〜Nは、有害なレベルの、危険ガス、化学物質、および/または核粒子などの危険物に曝露されると、病気または死に見舞われることもある。あるいは、またはさらに、ユーザ120A〜Nは、鉱業場などで酸欠状態になることもあり、酸素の欠乏から病気または死に見舞われることもある。作業環境、すなわち作業エリアは、建物などの複数の構造物を含むこともあり、各建物は、複数のレベルまたはフロアを含むこともある。作業環境はさらに、1つ以上の屋外エリア、および/または地下室、トンネル、もしくは洞窟などの地中エリアを含むこともある。ユーザ120A〜Nは、作業環境内の構造物またはレベルのいずれかに位置し得る。
【0015】
サービスプロバイダ140は、オペレータ110に、ワイヤレスカバレッジおよび位置精度を最大化するための、アクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステム100へのアクセスを提供するとよい。システム100は、構造属性およびインフラストラクチャ属性を分析して、アクセスポイントのワイヤレスカバレッジおよび精度を実質的に最大化するアクセスポイントの相対的ポジショニングを決定するとよい。カバレッジは、受信信号強度インジケータ(RSSI:Received Signal Strength Indicator)値によって測定される、エリア全体にわたる無線周波数信号伝播の評価基準とすることもできる。カバレッジの増大は、より正確な位置追跡に直接相関し得る。作業エリアの構造属性は、作業エリアのレベルの数、各レベルの高さ、各エリアの通行者(foot traffic)の平均量、環境のワイヤレス周波数(および金属またはコンクリート製の物体など、ワイヤレス周波数に影響し得る構造物)、ならびにその他概して任意の、作業エリアの構造設計に関係する、またはそれによる影響を受ける、属性を含み得る。インフラストラクチャ属性は、電源差し込み口(power outlet)の位置、パワーオーバーイーサネット(PoE:power over Ethernet)機能性などのための有線イーサネット差し込み口(Ethernet outlet)の位置、またはその他概して任意の、作業エリアのインフラストラクチャに関係する、またはそれによる影響を受けると考えられる属性を含み得る。アクセスポイントの相対的ポジショニングを決定するステップについては、下記の図8〜9でさらに詳しく説明する。オペレータ110は、1つ以上のモバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(MAMAL:mobile access point measurement and location unit)を使用して、ワイヤレスカバレッジおよび精度をテストするとよい。例示的なMAMALについては、下記の図6および7でさらに詳しく説明する。サービスプロバイダ140は、アクセスポイントのカバレッジおよび精度を閲覧するための1つ以上のユーザインターフェースをオペレータ110に提供するとよい。システム100はさらに、ワイヤレスアクセスポイントの決定された数および位置に基づく構造推定を表示するユーザインターフェースと、作業エリアおよび作業エリア内のアクセスポイントの相対的ポジショニングを表示するユーザインターフェースとをオペレータ110に提供するとよい。例示的なユーザインターフェースについては、下記の図15〜18でさらに詳しく説明する。
【0016】
ユーザ120A〜Nはそれぞれ、バッジまたはタグなどのガス検知・位置特定デバイスを着用するとよく、これは、危険ガスまたは化合物などの危険物へのユーザ120A〜Nの曝露を監視するセンサーを含むとよい。バッジは、危険ガスセンサー、位置特定デバイス、およびネットワークインターフェースなどのインターフェースを含むとよい。インターフェースは、ユーザA 120Aが曝露された危険ガスの量、およびユーザA 120Aの位置を表すデータを中央サーバに伝送するとよい。ユーザA 120Aの危険ガス曝露および位置データは、毎分など定期的に中央サーバに伝送されるとよい。各ユーザ120A〜Nの伝送間の期間は、手動で設定可能および/または中央サーバによって自動的に設定可能とされ得る。例えば、中央サーバは、ユーザA 120Aが高濃度の危険ガスのあるエリアに入ったことを検知すると、ユーザA 120Aのガス曝露情報をより頻繁に伝送するようバッジに自動的に命令してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aの危険ガスへの曝露が危険を伴うレベルに近づいていれば、中央サーバは、ガス曝露データをより頻繁に伝送するようバッジに自動的に命令してもよい。例えば、1つ以上のガス曝露閾値があってもよく、それにユーザA 120Aが達すると、ユーザA 120Aのバッジがガス曝露情報を伝送する頻度が上げられてもよい。
【0017】
あるいは、またはさらに、原子力発電所の作業環境内のユーザ120A〜Nは、放射線検知器および位置特定デバイスを着用してもよい。放射線検知器および位置特定デバイスは、ユーザ120A〜Nの放射線への曝露を決定するガイガーカウンターを含むとよい。あるいは、またはさらに、化学プラントで作業するユーザ120A〜Nは、ユーザ120A〜Nが有害なレベルの化合物に曝露されているかどうかを検知するとよい化学物質検知器および位置特定デバイスを着用してもよい。あるいは、またはさらに、鉱業場で作業するユーザ120A〜Nは、ユーザ120A〜Nが十分な、または過剰な酸素に曝露されているかどうかを検知するとよいガス検知器および位置特定デバイスを着用してもよい。概して、ユーザ120A〜Nにより着用されるセンサー、すなわち検知器は、作業エリアの潜在的な危険に基づき決定されるとよい。バッジは、ユーザA 120Aの鼻および/または口から10インチ(約25.4cm)以内など、ユーザA 120Aの呼吸ゾーン内で着用されるべきである。
【0018】
あるいは、またはさらに、バッジは、ユーザA 120Aの識別デバイスとして機能してもよい。例えば、バッジは、1つ以上の無線周波数リーダーと通信するとよい無線周波数識別タグを含んでもよい。リーダーは、出入り口などの1つ以上のアクセスポイントと通信するとよい。各リーダーは、ユーザA 120Aの無線周波数識別タグに関連する承認に基づき、ユーザA 120Aがアクセスポイントを通過することを許可または拒否してもよい。無線周波数識別リーダーは、補助的な位置デバイスとして使用されてもよい。すなわち、リーダーは、ネットワーク230、235などを介して、サービスプロバイダサーバ240と通信していてもよく、ユーザA 120Aの無線周波数識別タグがリーダーのそばを通ると、サービスプロバイダサーバ240にユーザA 120Aの位置および識別を伝達してもよい。このようにして、ユーザA 120Aが無線周波数識別リーダーのうちの1つのそばを通ると、ユーザA 120Aの現在位置が補完または確認されてもよい。
【0019】
バッジはさらに、ユーザA 120Aの位置を表す情報を決定して位置情報を中央サーバへ伝達するための、ポジショニングシステムプロセッサなどの位置プロセッサを含むとよい。ポジショニングプロセッサは、グローバルポジショニングシステム(GPS:global positioning system)など、衛星から受信されるデータに基づきユーザA 120Aの位置を決定するとよい。位置プロセッサを含む例示的なバッジについては、下記の図5A〜Bでさらに詳しく説明する。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aが屋内に位置していて衛星からのデータをバッジが受信できない場合、ユーザA 120Aの位置は、作業環境において使用されるネットワークインフラストラクチャによって特定されてもよい。ネットワークインフラストラクチャのコンポーネントについては、下記の図2でさらに詳しく説明する。システム100は、ユーザA 120Aの位置の、GPSデータを介した特定、またはネットワークインフラストラクチャを介した特定の間で、シームレスに切り替えることができるとよく、その結果システム100は、ユーザA 120Aが屋内から屋外、およびその逆に移動するときに、ユーザA 120Aの位置を追跡できる。ユーザA 120Aの位置特定が、GPSデータまたはネットワークインフラストラクチャを介してできなければ、ユーザA 120Aは、「範囲外」と示されてもよく、ユーザA 120Aがシステム100の範囲内に戻ると再接続してもよい。
【0020】
ユーザA 120Aが有害なレベルの危険ガスに曝露されたとバッジが決定すると、バッジは、振動、点滅、またはビープ音などのアラームを鳴らすことなどによって局所的なアラームを開始するとよく、さらに、ユーザA 120Aの現在位置およびユーザA 120Aのガス曝露のレベルを含むアラームを中央サーバに伝達するとよい。あるいは、またはさらに、中央サーバが、ユーザA 120Aが有害なレベルの危険ガスに曝露されたと決定してもよく、ガス曝露アラームをバッジに伝達してもよい。バッジによる有害なレベルの危険ガスの検知については、下記の図6でさらに詳しく説明する。
【0021】
バッジはさらに、非常ボタンを含むとよく、ユーザA 120Aが、問題があるかもしれないと考えたときにユーザA 120Aによって起動されるとよい。ユーザA 120Aが非常ボタンを起動すると、バッジは、ユーザA 120Aの位置およびユーザA 120Aのガス曝露を含むアラームを中央サーバに伝達するとよい。バッジはさらに、局所的なアラームを開始してもよい。バッジの非常ボタンの起動については、下記の図7でさらに詳しく説明する。
【0022】
バッジはさらに、ユーザA 120Aが或る期間にわたって移動していない場合に検知するとよい。ユーザA 120Aが或る期間にわたって移動していないことをバッジが検知すると、バッジは、振動、点滅、またはノイズを鳴らすことなどによる局所的なアラームを開始するとよい。ユーザA 120Aは、タグのキャンセルボタンを押すこと、またはそのバッチを触ることによって、動きの欠如アラームをキャンセルすることもできる。ユーザA 120Aが或る期間内にキャンセルボタンを押さなければ、バッジは、アラームを中央サーバに伝達するとよい。あるいは、またはさらに、中央サーバがユーザA 120Aの移動を監視してもよく、動きの欠如アラームをバッジに送信してもよい。ユーザA 120Aの動きの欠如に関係するアラームは、ユーザA 120Aが動かないと推定されるため、「マンダウン(man down)」アラームまたは警報と呼ぶこともできる。
【0023】
サービスプロバイダ140は、組織に、下記の図2においてサービスプロバイダサーバ240と呼ばれている中央サーバを提供するとよく、これは、ユーザ120A〜Nのバッジから位置データ項目およびガス曝露データ項目を受信する。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は、バッジをユーザ120A〜Nに提供してもよい。例えば、サービスプロバイダ140は、組織がその従業員の位置およびガス曝露を監視できるようにするために、バッジおよび中央サーバを組織に提供するコンサルタント組織であってもよい。サービスプロバイダ140は、ユーザ120A〜Nの位置およびガス曝露を監視するためのベンダーソフトウェアを用いてサーバをカスタマイズしてもよい。例示的な監視ソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースが、下記の図11〜16で示される。
【0024】
サーバは、バッジからのデータ伝送を受信するとよく、これは、ユーザ120A〜Nの位置を特定する位置識別子およびユーザ120A〜Nのガス曝露を含むとよい。ユーザ120A〜Nの位置は、バッジのポジショニングシステムによって決定されてもよく、またはネットワークインフラストラクチャによって決定されてもよい。ユーザ120A〜Nの位置はさらに、ユーザ120A〜Nの高度を含んでもよい。位置識別子は、経度・緯度座標などの座標を含んでもよい。サーバは、ユーザA 120Aが有害なレベルのガスに曝露された場合に決定し、ユーザA 120Aに関するアラームを起動してもよい。あるいは、またはさらに、バッジが有害なレベルの危険ガスを検知すると、サーバがアラームデータ項目をバッジから受信してもよい。
【0025】
オペレータ110は、サービスプロバイダサーバ140によって提供されるサーバを操作する人であってもよい。あるいは、またはさらに、オペレータ110は、マシンまたは自動プロセスであってもよい。オペレータ110は、ユーザ120A〜Nを監視するとよく、ユーザ120A〜Nのうちの1人が有害なレベルの危険ガスに曝露されると、サーバによる警報を受けるとよい。オペレータは、ウォーキートーキーまたはモバイル電話などによって、ユーザA 120Aとの連絡を開始することを試みてもよい。オペレータ110はさらに、必要であれば、応答者などの緊急要員との通信を開始してもよい。あるいは、またはさらに、モバイルデバイスまたはその他のコンピューティングデバイスなどを介してサーバと通信しているとよい1以上のオペレータが仕事場全体に分散していてもよい。
【0026】
実施中、サーバは、有害なレベルの危険ガスに曝露されているユーザA 120Aなどに関してアラームデータ項目を受信するか、またはアラームを開始すると、受信されたアラームデータ項目に基づき、一連のアラーム対処アクションを実行するとよい。アラーム対処アクションは、オペレータ110にアラームを通報すること、ユーザA 120Aとの通信経路を開くことを試みること、施設内のユーザA 120Aの位置を特定すること、アラームおよびユーザA 120Aの位置を施設内の任意の他のオペレータに伝達することを含むとよい。サーバはさらに、医療要員などの緊急応答者(emergency responder)が必要かどうかを、ユーザA 120Aのガス曝露のレベルに基づき決定してもよく、緊急応答者との通信を自動的に開始してもよい。サーバによるアラームデータの受信については、下記の図9でさらに詳しく説明する。
【0027】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は、リアルタイムの位置特定およびガス検知のためのプレパッケージ化ソリューションを提供してもよく、これはアドオンアプリケーションをさらに含んでもよい。アドオンアプリケーションには、ビデオ監視、ユニファイド通信、アセット追跡、モバイル作業員、固定されたガス監視、ガス雲シミュレーション、および/または、作業員スケジューリングおよびタイムカードレポーティングなどの生産性が含まれ得る。このソリューションは、最適化されたインフラストラクチャ展開のためのプロセスを記載しているとよいハードウェア設置テンプレート/手引きを含んでもよい。このソリューションは、迅速且つ正確にソリューションを展開するために使用されるプロセスを記載しているとよいソリューション展開テンプレートを含んでもよい。このソリューションは、ソリューションを適切に使用するために、プラントまたは精錬所などの作業エリア内の要員に要求される、ビジネスプロセスの変更を記載しているとよい変更管理を含んでもよい。このソリューションは、包括的であり最適化されたテストを保証するために使用されるプロセスを記載しているとよい通信テンプレートを含んでもよい。このソリューションは、プラントのレイアウトに基づく展開の費用見積もりモデルを記載しているとよい費用計算モデルテンプレートを含んでもよい。このソリューションは、長期サポートに必要な管理プロセスを記載しているとよい継続的サポートアクセラレータを含んでもよい。サービスプロバイダ140はさらに、ソリューション/アプリケーションが長期間適切に機能することを保証するプロセスなど、ソリューションの継続的検証を提供してもよい。
【0028】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は、単一の連絡先を特定してもよく、これには、取り決められたベンダー契約および定義されたベンダーの責務が含まれてもよい。サービスプロバイダサーバ240はさらに、z軸較正(z−axis calibration)を提供してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、地上で較正を行っても、空中で較正を行ってもよい。
【0029】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は、1つ以上の生産性プロセス改善を提供してもよい。例えば、サービスプロバイダ140は、ワイヤレスガスセンサーを使用して揮発性有機化合物(VOC:volatile organic compound)の排出を管理する変更保守プロセスを提供してもよい。サービスプロバイダ140はさらに、ワイヤレスガスセンサーを使用して揮発性有機化合物(VOC)の透過を管理する変更保守プロセスを提供してもよい。サービスプロバイダ140は、既存のソリューションがプラント/位置特有で単独で拡大できないこともあるため、企業レベルの作業効率をサポートする構造を提供してもよい。サービスプロバイダ140は、従業員/リソース共有を目的としたプロセス改善を提供してもよい。サービスプロバイダ140は、PEOPLESOFT time and laborのレポーティングに関連付けて自動化されたアカウンタビリティ/ダッシュボード/調整、および分析を作成することなどによって、請負業者のアカウンタビリティを提供してもよい。
【0030】
あるいは、またはさらに、ワイヤレスセンサーネットワークを構築するために、ユーザ120A〜Nが着用しているガス検知デバイスが、固定ワイヤレスガスセンサーと共に使用されてもよい。例示的なワイヤレスセンサーネットワークについては、下記の図4においてさらに詳しく説明する。ワイヤレスセンサーネットワークは、作業エリア中の危険ガスの移動を予測するために使用されてもよい。危険ガスの移動を予測することで、組織が差し迫った危険性についてユーザ120A〜Nに事前に警報を出せるようにすることもできる。ワイヤレスセンサーネットワークを使用した危険ガスの移動の予測については、下記の図10でさらに詳しく説明する。
【0031】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は「最良プロセス」モデリングを提供してもよい。例えば、サービスプロバイダ140は、理想的な作業パフォーマンスを、物理的に、WiFiインフラストラクチャ上のビデオipカメラネットワークを介してモデル化してもよい。サービスプロバイダ140は、安全性の向上および作業効率/質のために従業員/請負業者に対しパフォーマンスの再生を提供してもよい。
【0032】
図2は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装するネットワーク環境200の簡略化した図を提供する。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0033】
ネットワーク環境200は、1つ以上のユーザ120A〜N、ガス検知・位置特定デバイス(「バッジ」)220A〜N、ネットワークコンポーネント225A〜N、オペレータ110、コンピューティングデバイス210、サービスプロバイダサーバ240、サードパーティーサーバ250、データストア245、ワイヤレス位置サーバ260、ネットワーク230、235を含むとよい。サービスプロバイダサーバ240、サードパーティーサーバ250、およびワイヤレス位置サーバ260のうちの一部または全部が、ネットワーク235を経由して相互通信しているとよい。ユーザ120A〜Nは、施設、または作業エリア、または組織の様々な部分にわたって位置し得る。ユーザ120A〜Bは、構造物270内に位置してもよく、ユーザA 120Aは、構造物270の第2のフロア272に、ユーザB 120Bは、構造物270の第1のフロア271にいてもよい。ユーザN 120Nは、屋外273にいてもよい。
【0034】
ネットワーク230、235は、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN:wide area network)、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)、メトロポリタンエリアネットワーク、またはその他、データ通信を可能にする任意のネットワークを含むとよい。ネットワーク230は、インターネットを含んでもよく、ネットワーク235の全部または一部を含むとよい。ネットワーク235は、ネットワーク230の全部または一部を含むとよい。ネットワーク230、235は、サブネットワークに分割されてもよい。サブネットワークは、システム200内でネットワーク230、235に接続されている他のコンポーネントすべてへのアクセスを許可してもよく、またはサブネットワークは、ネットワーク230、235に接続されているコンポーネント間のアクセスを制限してもよい。ネットワーク235は、パブリックネットワーク接続と見なすことも、またはプライベートネットワーク接続と見なすこともでき、例えば、仮想プライベートネットワーク、もしくは暗号化、もしくはパブリックインターネット上で用いられる他のセキュリティメカニズム、または同様のものを含んでもよい。
【0035】
バッジ220A〜Nは、下記で図5A〜Bに示されているものなどのガス検知・位置特定デバイスであるとよい。バッジ220A〜Nは、ガスの検知などのためのセンサー、およびネットワーク230、235上での通信などのための通信インターフェースを含むとよい。各センサーは、サービスプロバイダサーバ240によって自動的に同期化されてもよい。
【0036】
あるいは、またはさらに、ユーザ120A〜Nは、危険な作業エリアに入るときに、バッジ220A〜Nを受け取ってもよい。この例では、サービスプロバイダサーバ240は、バーコードまたは無線周波数識別などによって、ユーザA 120Aの識別バッジをスキャンするとよく、続いてバッジ220Aをスキャンするとよい。その結果、バッジ220AがユーザA 120Aに関連付けられるとよく、ユーザA 120Aは、危険な作業エリア内にいる間バッジ220Aを使用するとよい。ユーザA 120Aは、危険な作業エリアを去るとき、バッジ220Aを返却するとよく、バッジ220Aは、ユーザA 120Aとの関連付けを解除されるとよい。例えば、ユーザA 120Aは、バッジ220Aを充電器に結合してもよい。バッジ220Aを充電器に結合すると、サービスプロバイダサーバ240は、バッジ220AとユーザA 120Aとの関連付けを削除するとよい。続いて、バッジ220Aは、危険な作業エリアに入るユーザ120A〜Nのいずれかと関連付けられ得る。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240はさらに、ユーザA 120Aから関連付けを削除する前に、バッジ220Aに記憶されている任意のセンサーデータを取得してもよい。
【0037】
バッジ220A〜Nは、ネットワークコンポーネント225A〜Nを介してネットワーク230、235上で通信するとよい。ネットワークコンポーネント225A〜Nはそれぞれ、1つ以上のワイヤレスルータ、有線ルータ、スイッチ、コントローラ、または、ネットワーク230、235上での通信を提供するために使用され得る概して任意のネットワークコンポーネントを表し得る。例えば、ネットワークコンポーネント225A〜Nは、CISCO AIRONET Access Pointsおよび/またはCISCO Wireless LAN Controllersであってもよい。ネットワークコンポーネント225A〜Nは、バッジ220A〜Nの位置を特定して、サービスプロバイダサーバ240にバッジの位置を伝達できるとよい。ネットワークコンポーネント225A〜Nがアクセスポイントである例では、アクセスポイントは、施設および/または仕事場のエリア全体が確実にアクセスポイントのうちの1つの範囲内となるよう、施設270および/または作業エリア中に戦略的に設置されるとよい。屋外273に位置するユーザN 120Nは、ワイヤレスネットワークの範囲外であってもよく、セルラ電話タワーを介してサービスプロバイダサーバ240と通信してもよい。あるいは、ユーザN 120Nまたはユーザ120A〜Bの位置は、セルラ電話タワーにより受信される信号の三角測量、またはGOOGLE LATITUDE(商標)などのサードパーティー位置サービス、またはユーザN 120Nの位置を決定するための概して任意のメカニズムに基づき決定されてもよい。あるいは、またはさらに、屋外273に位置するユーザN 120Nは、作業エリアから遠く離れて位置することもある。この例では、バッジ220Nは、サービスプロバイダサーバ240と、衛星データ接続を介して通信してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザN 120Nの位置は、グローバルポジショニングシステム(GPS)などの衛星ポジショニングシステムに基づき追跡されてもよい。
【0038】
サービスプロバイダサーバ240は、アプリケーションサーバ、モバイルアプリケーションサーバ、データストア、データベースサーバ、およびミドルウェアサーバのうちの1つ以上を含むこともできる。サービスプロバイダサーバ240は、1つのマシン上に存在してもよく、または1つ以上のマシン上で、分散構成で実行されてもよい。サービスプロバイダサーバ240、コンピューティングデバイス210、バッジ220A〜N、およびワイヤレス位置サーバ260は、図22のコンピューティングデバイスなど、様々な種類の1つ以上のコンピューティングデバイスとしてよい。そのようなコンピューティングデバイスは、概して、計算を実行するよう構成されているとよく、1つ以上の有線および/またはワイヤレス通信インターフェースを経由してデータ通信を送受信できるとよい任意のデバイスを含むとよい。そのようなデバイスは、限定はされないが、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP:Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルスイート内のプロトコルを含む、様々なネットワークプロトコルのいずれかに従い通信するよう構成されてよい。例えば、コンピューティングデバイス210は、サービスプロバイダサーバ240上で実行されているプロセスであるとよいウェブサーバからウェブページなどの情報をリクエストするために、ハイパーテキスト転送プロトコル(「HTTP:Hypertext Transfer Protocol」)を用いてもよい。
【0039】
サービスプロバイダサーバ240に含まれるデータベースサーバ、アプリケーションサーバ、モバイルアプリケーションサーバ、およびミドルウェアアプリケーションの構成はいくつかあり得る。データストア245は、サービスプロバイダサーバ240の一部であってもよく、MICROSOFT SQL SERVER(登録商標)、ORACLE(登録商標)、IBM DB2(登録商標)、SQLITE(登録商標)、またはその他、リレーショナルもしくはその他の任意のデータベースソフトウェアなどのデータベースサーバであればよい。アプリケーションサーバは、APACHE TOMCAT(登録商標)、MICROSOFT IIS(登録商標)、ADOBE COLDFUSION(登録商標)、またはその他、通信プロトコルをサポートする任意のアプリケーションサーバであればよい。
【0040】
サードパーティーサーバ250は、外部データまたはサービスをサービスプロバイダサーバ240に提供するサーバであるとよい。例えば、サードパーティーサーバ250は、緊急応答システムの一部であってもよい。サービスプロバイダサーバ240は、サードパーティーサーバ250と通信することによって、ユーザA 120Aの緊急支援をリクエストしてもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、サービスまたは情報をサービスプロバイダサーバ240に提供してもよい。例えば、サードパーティーサーバ250は、隣接した企業に属してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、バッジ220A〜Nまたはその他のガスセンサーから受信されたデータに基づき、隣接した企業の地理的な位置に影響を与えるかもしれない、ガス雲などのガス漏れについてサードパーティーサーバ250に通知してもよい。
【0041】
ワイヤレス位置サーバ260は、バッジ220A〜Nの位置、さらにその結果としてユーザ120A〜Nの位置を特定できるネットワークコンポーネントであるとよい。ワイヤレス位置サーバ260は、ネットワークコンポーネント225A〜Nおよび/またはバッジ220A〜Nから受信される情報を利用して、ユーザ120A〜Nの位置を決定するとよい。例えば、ワイヤレス位置サーバ260は、CISCO WIRELESS LOCATION APPLIANCEであってもよい。
【0042】
ネットワーク230、235は、バッジ220A〜Nなどの1つのコンピューティングデバイスを、サービスプロバイダサーバ240などの別のコンピューティングデバイスに結合して、デバイス間のデータの通信を可能にするよう構成されているとよい。ネットワーク230、235は、概して、1つのデバイスから別のデバイスへ情報を伝達する任意の形態のマシン可読媒体を用いることが可能であるとよい。ネットワーク230、235はそれぞれ、ワイヤレスネットワーク、有線ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)ポートなどを介した直接接続、および同様のもののうちの1つ以上を含んでもよく、インターネットを構成する相互接続ネットワークのセットを含んでもよい。ワイヤレスの場合、ネットワーク230、235は、セルラ電話ネットワーク、802.11、802.16、802.20、もしくはWiMaxネットワーク、または概して任意のワイヤレスネットワークであればよい。ネットワーク230、235は、情報がコンピューティングデバイス間を伝わることが可能な任意の通信方法を含んでよい。
【0043】
オペレータ110は、コンピューティングデバイス110を利用してユーザ120A〜Nの位置およびガス曝露を監視するとよい。コンピューティングデバイス110は、AEROSCOUT MOBILE VIEW、CISCO WIRELESS CONTROL SYSTEM(WCS) NAVIGATOR、またはINDUSTRIAL SCIENTIFIC INET CONTROLなど、1つ以上のコンピューティングアプリケーションを実行するよう構成されているとよい。コンピューティングアプリケーションは、オペレータ110がユーザ120A〜Nの位置およびガス曝露を監視する支援をするとよい。コンピューティングアプリケーションは、シンプルオブジェクトアクセスプロトコル/拡張マークアップ言語(SOAP/XML:Simple Object Access Protocol/Extensible Markup Language)アプリケーションプログラミングインターフェース(API:application programming interface)を利用して、データを互いに通信するとよい。例えば、AEROSCOUT MOBILE VIEWコンピューティングアプリケーションは、ユーザ120A〜Nの位置を表すデータを、1つ以上のSOAP/XML APIを使用して、CISCO WIRELESS CONTROL SYSTEMから取得してもよい。
【0044】
オペレータ110およびコンピューティングデバイス210は、組織の作業エリア内に位置してもよい。あるいは、またはさらに、オペレータ110およびコンピューティングデバイス210は、遠隔監視施設内など、作業エリアの外に位置してもよい。遠隔監視施設は、複数の組織の複数の作業エリア内のユーザ120A〜Nのガス曝露および位置を監視してもよい。コンピューティングデバイス210は、オペレータ110に、Cisco(商標)Wireless Controller System(WCS)バージョン6.0.132.0、Cisco(商標)Mobility Services Engineバージョン6.0.85.0、AeroScout(商標)Mobileview System Managerバージョン3.2(MSE 6.0)、AeroScout(商標)Mobileview Analyzerバージョン1.5、Secure Copy(商標)WwinSCPバージョン4.2.7、および/またはAeroScout(商標)Tag Managerバージョン4.02.22などの様々なアプリケーションへのアクセスを提供するとよい。
【0045】
実施中、バッジA 220A内のガスセンサーが、1つ以上の危険ガスへのユーザA 120Aの曝露のレベルを検知するとよい。バッジA 220Aは、ユーザA 120Aのガス曝露の量およびユーザA 120Aの位置を、定期的にサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。ユーザA 120Aの位置は、グローバルポジショニングシステム(GPS)などのポジショニングシステムに基づき決定されてもよい。あるいは、またはさらに、ユーザ120A〜Bが屋内に位置するか、または他の理由で位置情報をポジショニングシステムから取得できない場合、位置情報はネットワークインフラストラクチャによって決定されてもよい。この例では、ワイヤレス位置サーバ260は、バッジA 220Aからネットワークコンポーネント225A〜Nへのワイヤレスデータ信号を三角測量することなどによって、ユーザA 120Aの位置を決定してもよく、さらにユーザA 120Aの位置をサービスプロバイダサーバ240に伝達してもよい。あるいは、ネットワークコンポーネント225A〜Nは、無線周波数(RF:radio frequency)リーダーを含んでもよく、バッジ220A〜Nから受信された無線周波数(RF)を三角測量することによって、バッジ220A〜Nの位置を検知してもよい。
【0046】
ユーザA 120Aが有害なレベルの危険ガスに曝露されたことをバッジA 220Aが検知すると、バッジA 220Aは、サービスプロバイダサーバ240にアラームを伝達してもよい。アラームは、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量およびユーザA 120Aの位置を含むとよい。ユーザA 120Aの、決定された危険性によって、アラームには複数のレベルがあってもよい。例えば、ユーザA 120Aが動きの欠如アラームに応答していなければ、緊急アラームが出されてもよい。なお、ユーザA 120Aが潜在的に危険を伴うエリアに入る場合には、警告アラームが開始されてもよい。
【0047】
サービスプロバイダサーバ240は、アラームデータを受信するとよく、アラームの受信を確認する自動確認をバッジA 120Aに返送するとよく、さらに、アラームデータに基づき1つ以上のアラーム応答アクションを実行するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aとの通信を開始することを試みてもよく、アラームをユーザA 120Aのすぐ近くのオペレータ110に伝達してもよく、または、ガス曝露のレベルによっては、緊急応答要員に連絡してもよい。サービスプロバイダサーバ240のアラーム応答アクションについては、下記の図9でさらに詳しく説明する。
【0048】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知・位置特定デバイス225A〜Nおよびその他のガス検知デバイスから受信されるガス曝露情報を監視してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、受信データを分析して、危険なほどガスレベルの高いと考えられるエリアを決定するとよい。サービスプロバイダサーバ240が、危険を伴うエリアの1つにユーザA 120Aが入るのを検知すると、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aのガス検知・位置特定デバイスに自動的にアラームを伝送してもよい。
【0049】
あるいは、またはさらに、ACCENTURE PLANT PERFORMANCE SOLUTIONなどのプラントパフォーマンスソリューションが、組織の管理者によって使用され得る包括的なグラフィックユーザインターフェースとして使用されてもよい。プラントパフォーマンスソリューションは、サービスプロバイダサーバ240および/またはコンピューティングデバイス210上で実行されてもよい。プラントパフォーマンスソリューションは、アラームのヒートマップ表示など、総合的なプラントパフォーマンス管理を提供してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、ギャップ評価に応じて新たなグラフィックユーザインターフェースを提供してもよい。
【0050】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリア内のガス検知・位置特定デバイス220A〜Nおよびその他のセンサーから収集されたデータに対して1つ以上の解析を実行してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、受信データと、リアルタイムの過去/ユニットレベルデータとを統合することによって、高リスクの作業事象を予測してもよい。分析されたデータに基づき、サービスプロバイダサーバ240は、事前警報をユーザ120A〜N、マネージャ、および/またはオペレータに提供してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、過去の分析のためにガス放出と計画外のプロセスとを関連付けることも、将来の事象へ向け計画を立てることも、システム100を継続的に改善することもできる。概して、サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知・位置特定デバイス220A〜Nおよびその他のセンサーから集められた過去のデータを維持して、エリア毎の曝露レベル、ユーザ毎の曝露レベルなどの傾向、または概して任意の傾向を特定することもできる。
【0051】
あるいは、またはさらに、システム100全体が適切に動作していることを保証するために、ネットワーク環境200が、毎月など定期的にテストされてもよい。ネットワーク環境200はさらに、ネットワーク230、235などを介してサービスプロバイダサーバ240と通信しているワイヤレス磁気温度センサーなどの追加のセンサーを含んでもよい。あるいは、またはさらに、遠隔測定データと呼ばれる、ガス検知・位置特定デバイス225A〜Nおよび/またはその他のセンサーから受信されるデータが、MSEに統合されてもよい。あるいは、またはさらに、システム100および/またはネットワーク環境200の1つ以上のコンポーネントが、DCSに統合されてもよい。
【0052】
あるいは、またはさらに、複数のコンピューティングデバイス210を操作する複数のオペレータ110がいてもよい。この例では、サービスプロバイダサーバ240は、地理的位置、話される言語、またはその他の要素などに基づいて、各アラームを受信するのに適したオペレータ110を決定するとよい。
【0053】
あるいは、またはさらに、ネットワーク環境200は、特定されたデッドスポットの補助のために補助的なタグをさらに含んでもよい。デッドスポットは、ガス検知またはワイヤレスインフラストラクチャがない位置であることもある。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、非常ボタンの起動によるアラーム開始の、いずれかのガスセンサーに基づくアラームのアラーム発信に使用され得るExperion DCSを含んでもよい。
【0054】
あるいは、またはさらに、各アラームは、ガス検知・位置特定デバイス220A〜Nと、オペレータ110のコンピューティングデバイス210との両方で、アラームの理由を示してもよい。ガス検知・位置特定デバイスのアラームは、可聴音を含んでもよく、これはアラームの種類毎に異なってもよい。
【0055】
図3は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装する、例示的なネットワークアーキテクチャ300のブロック図である。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0056】
ネットワークアーキテクチャ300は、ワイヤレス位置サーバ260、ワイヤレス制御システム310、サービスプロバイダサーバ240、マルチレイヤスイッチ312、ルートスイッチプロセッサ314、ネットワーク330、ルータ350、ワイヤレスLANコントローラ352、ワイヤレスサービスモジュール354、ワイヤレスLANコントローラモジュール356、スイッチ358、ワイヤレスアクセスポイント360、Wi−Fiタグ370、固定ワイヤレスセンサー375またはチョークポイント、ユーザ120A〜N、およびバッジ220A〜Nを含むとよい。例えば、ワイヤレス位置サーバ260は、CISCO WIRELESS LOCATION APPLIANCEであってもよく、ワイヤレス制御システム310は、CISCO WIRELESS CONTROL SYSTEMであってもよく、ワイヤレスLANコントローラ352は、CISCO WIRELESS LAN CONTROLLERであってもよく、ワイヤレスアクセスポイント360は、CISCO AIRONET ACCESS POINTSなどのライトウェイトワイヤレスアクセスポイントであってもよい。あるいは、またはさらに、ワイヤレスアクセスポイント360は、CAPWAPワイヤレスアクセスポイントであってもよい。あるいは、またはさらに、アクセスポイント360は、ワイヤレスアクセスポイント360のポジショニングを決定するとき、モバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(MAMAL)を含んでもよい。MAMALについては、下記の図6および図7でさらに詳しく説明する。
【0057】
固定ワイヤレスセンサー375は、危険ガスセンサーなどのガスセンサーを含んでもよく、監視が必要なエリアに取り付けられるとよい。固定ワイヤレスセンサー375は、Wi−Fiタグ370および/またはバッジ220A〜Nの存在を検知するとよい。あるいは、またはさらに、固定ワイヤレスセンサー375がガスセンサーを含む場合、固定ワイヤレスセンサー375は危険ガスの存在を検知するとよい。固定ワイヤレスセンサー375のセンサー、およびバッジ220A〜Nのセンサーは、下記の図4において説明されるセンサーネットワークなどのセンサーネットワークとして機能するとよい。コントローラ352、356は、固定されていてもよく、または車両内に位置するなど、モバイルであってもよい。モバイルコントローラ352、356の場合、コントローラ352、356は、高レイテンシリンクにわたってモバイルである。
【0058】
図4は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装するセンサーネットワーク400のブロック図である。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0059】
センサーネットワーク400は、施設410、ネットワーク230、およびサービスプロバイダサーバ240を含むとよい。施設は、部屋415A〜Dを含むとよい。部屋A 415Aは、ユーザB 120B、バッジB 220B、および固定ワイヤレスセンサー375を含むとよい。部屋B 415Bは、固定ワイヤレスセンサー375を含むとよい。部屋C 415Cは、ユーザA 120AおよびバッジA 120Aを含むとよい。部屋D 415Dは、固定ワイヤレスセンサー375を含むとよい。実施中、バッジ220A〜Bおよび固定ワイヤレスセンサー375は、危険ガスのレベルを検知するとよく、危険ガスのレベルを、ネットワーク230を介してサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。センサーネットワーク400はさらに、図3に示されたネットワークコンポーネントなど、図4に示されていない1つ以上のネットワークコンポーネントを含んでもよい。
【0060】
固定ワイヤレスセンサー375は、ユーザ120A〜Nによって頻繁には訪問されない部屋またはエリアに取り付けられてもよい。例えば、部屋B 415Bおよび部屋D 415Dは、ユーザ120A〜Nによって頻繁には訪問されないと考えられる。あるいは、センサー375は、ユーザ120A〜Nが頻繁に存在する部屋またはエリアには設置されなくてもよい。ユーザ120A〜Nが頻繁に存在する部屋またはエリアに関しては、ユーザ120A〜Nのバッジ220A〜Nが、センサー375の代わりとなるとよい。すなわち、センサーを含むバッジ220A〜Nを着用しているユーザ120A〜Nが、頻繁にこれらのエリアに存在するため、追加の固定センサー375の必要性はないと考えられる。あるいは、またはさらに、固定ワイヤレスセンサー375は、ユーザ120A〜Nが頻繁に存在する部屋に、当該エリアが危険ガスの検知においてより高いレベルの忠実性を要求する場合は、設置されてもよい。この場合には、サービスプロバイダサーバ240は、危険ガスが検知される特定の部屋、および危険ガスが検知される部屋の中の詳しい範囲の両方を特定できるとよい。
【0061】
センサーネットワーク400はさらに、危険ガスの移動を予測するために使用されてもよい。例えば、センサー375およびバッジ220A〜Bによって検知される危険ガスの異なるレベルが、危険ガスのレベルの変化速度と共に使用されて、危険ガスの移動が予測されてもよい。危険ガスの移動の予測は、サービスプロバイダサーバ240が、事前アラームをユーザ120A〜Nのバッジ220A〜Nに伝送することができるようにするとよい。すなわち、サービスプロバイダサーバ240は、現在は危険状態ではないが、5分などの短期間に危険状態になる可能性が高いユーザ120A〜Nに、アラームを伝送してもよい。センサーネットワークを使用した高リスクエリアの予測については、下記の図10でさらに詳しく説明する。
【0062】
図5Aは、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、有線コンポーネントを備える例示的なガス検知・位置特定デバイス500Aの図を提供する。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0063】
ガス検知・位置特定デバイス500Aは、上記の図2〜4のバッジ220A〜Nのうちの1つとして使用されてもよい。ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ケーシング505、位置デバイス510、ガス検知器520、およびコネクタ530を含むとよい。位置デバイス510は、有線インターフェース512、位置プロセッサ514、およびネットワークインターフェースなどのインターフェース516を含むとよい。ガス検知器520は、有線インターフェース522、ガスセンサー524、およびセンサー526を含むとよい。一例では、位置デバイス510は、LENELバッジ、または位置センサー、またはAEROSCOUT T3 TAG、AEROSCOUT T4Bタグ、AEROSCOUT T5 SENSOR TAG、もしくはAEROSCOUT T6 GPS TAGなどのAEROSCOUT TAGであってもよく、ガス検知器520は、INDUSTRIAL SCIENTIFIC GASBADGE PLUS、INDUSTRIAL SCIENTIFIC MX−4、INDUSTRIAL SCIENTIFIC MX−6、もしくはINDUSTRIAL SCIENTIFIC GASBADGE PROなどのINDUSTRIAL SCIENTIFIC GAS BADGEであってもよい。ケーシング505は、位置デバイス510のもとの筐体であってもよい。この例では、ガス検知器520が、位置デバイス510のケーシングに追加されることになるであろう。あるいは、ケーシング505は、ガス検知器520のもとの筐体であってもよい。この例では、位置デバイス510が、ガス検知器520のケーシングに追加されることになるであろう。
【0064】
位置デバイス510およびガス検知器520は、コネクタ530を介して通信しているとよい。例えば、位置デバイスの有線インターフェース512がコネクタ530に接続されるとよく、コネクタ530が、ガス検知器の有線インターフェース522に接続されるとよい。コネクタ530は、RS−232シリアル接続ケーブルなどの有線コネクタ、ワイヤ、または、位置デバイス510をガス検知器520に結合できる概して任意のコネクタであればよい。ガス検知器520は、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量など、ガスセンサー524および/またはセンサー526によって決定された情報を、位置デバイス510に伝達するとよい。
【0065】
位置デバイス510の位置プロセッサ514は、ポジショニングシステムなどを介してガス検知・位置特定デバイス500Aの位置を決定するとよい。例えば、位置プロセッサ514は、1つ以上のGPS衛星と通信してもよく、位置情報をGPS衛星から受信してもよい。位置プロセッサ514は、位置情報をインターフェース516に伝達するとよい。インターフェース516は、ガス検知・位置特定デバイス500Aがネットワーク230と通信できるようにするとよい。インターフェース516は、ワイヤレスネットワーク接続、有線ネットワーク接続、赤外線ネットワーク接続、または、ガス検知・位置デバイス500Aとネットワーク230との通信を提供できる概して任意の接続であればよい。位置デバイス510が、ガス検知器からセンサー情報を受信すると、位置デバイス510は、センサー情報およびガス検知・位置特定デバイス500Aの現在位置を、ネットワーク230を介してサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。
【0066】
ガス検知器520のガスセンサー524は、ユーザが曝露されている危険ガスの量を検知できるセンサーであるとよい。ガスセンサー524は、硫化水素(H2S)、二酸化窒素(NO2)、二酸化硫黄(SO2)、二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)、酸素(O2)、LEL、または概して任意のガスなどの1つ以上の危険ガスを検知できるとよい。ユーザA 120Aが曝露されているガスの量をガスセンサー524が正確に特定することを保証するために、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aの口から10インチ(約25.4cm)以内など、ユーザA 120Aの口および/または鼻の近くで着用されるとよい。ガスセンサー524は、検知されたガスの量を有線インターフェース522に伝達するとよい。有線インターフェース522は、検知されたガスの量を位置デバイス510に伝達するとよい。あるいは、またはさらに、ガスセンサー524、または結合されているプロセッサは、検知されたガスの量を処理して、その量がアラーム閾値を満たすかどうかを決定してもよい。ガスセンサー524が、その量がアラーム閾値を満たすと決定すると、ガスセンサー524は、有線インターフェース522を介して位置デバイス510にアラームを伝達するとよい。あるいは、またはさらに、位置プロセッサ514、または結合されているプロセッサが、検知されたガスの量がアラーム閾値を満たすかどうかを決定してもよい。
【0067】
センサー526は、生体情報または日射病情報など、他の刺激を検知してもよい。センサー526は、その生体情報を、有線インターフェース522を介して位置デバイス510に伝達するとよい。あるいは、またはさらに、センサー526は、ユーザA 120Aが動いているかどうかを検知してもよい。例えば、センサー526は、ユーザA 120Aが長期間にわたって動いていないことを検知してもよい。この場合、センサー526は、ガス検知・位置特定デバイス500Aの局所的なアラームを起動してもよい。局所的なアラームは、ガス検知・位置特定デバイス500Aに、振動、点灯、ビープを鳴らすこと、またはその他の方法によって、移動の欠如についてユーザA 120Aに通知させるとよい。ユーザA 120Aは、ケーシング505の外側にあるボタンを押すことによって局所的なアラームに応答するとよい。ユーザA 120Aが、10秒など、或る期間内にボタンを押さなければ、センサー526は、位置デバイス510を介してサービスプロバイダサーバ240にアラームを伝達するとよい。
【0068】
あるいは、またはさらに、ガス検知・位置特定デバイス500Aのケーシング505の外側は、1つ以上のボタン、ライト、センサー、および/またはディスプレイを含んでもよい。例えば、ケーシング505の外側には、緊急の場合にユーザA 120Aによる起動が可能な非常ボタンがあってもよい。ケーシング505にはさらに、キャンセルボタンがあってもよく、これは、ユーザA 120Aが、動きの欠如に起因するアラームなどのアラームをキャンセルできるようにしてもよい。ケーシング505はさらに、1つ以上のライト、またはディスプレイを含んでもよく、これは、異なるレベルのガスにユーザA 120Aが曝露されると、点灯するか、または色を変えてもよい。あるいは、またはさらに、ケーシング505の外側は、ディスプレイを含んでもよく、これは、ユーザA 120Aが現在曝露されているガスの量、および現在のレベルの曝露がユーザA 120Aの健康に危険を伴うかどうかを表示してもよい。このディスプレイはさらに、ガス検知・位置特定デバイス500Aにより開始されたアラームの原因を表示してもよい。
【0069】
あるいは、またはさらに、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、クラスI、ディビジョン2など、本質的に安全で、シンプルで使いやすく、モバイル電話を超えない長さなどの合理的なサイズで、概してユーザA 120Aの呼吸ゾーンから10インチ(約25.4cm)以内など、前ポケットまたはヘルメットに取り付けることができるとよい。
【0070】
図5Bは、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なガス検知・位置特定デバイス500Bの図を提供する。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0071】
ガス検知・位置特定デバイス500Bは、上記の図2のバッジ220A〜Nのうちの1つとして使用されてもよい。ガス検知・位置特定デバイス500Bは、位置デバイス510およびガス検知器520を含むとよい。位置デバイス510は、ワイヤレスインターフェース518、位置プロセッサ514、およびインターフェース516を含むとよい。ガス検知器520は、ワイヤレスインターフェース528、ガスセンサー524、およびセンサー526を含むとよい。一例では、位置デバイス510は、AEROSCOUT T3 TAG、AEROSCOUT T5 SENSOR TAG、もしくはAEROSCOUT T6 GPS TAGなどのAEROSCOUT TAGであってもよく、ガス検知器520は、INDUSTRIAL SCIENTIFIC GASBADGE PLUS、INDUSTRIAL SCIENTIFIC MX−4、INDUSTRIAL SCIENTIFIC MX−6、もしくはINDUSTRIAL SCIENTIFIC GASBADGE PROなどのINDUSTRIAL SCIENTIFIC GAS BADGEであってもよい。
【0072】
位置デバイス510およびガス検知器520は、ワイヤレスインターフェース518、528を介して通信しているとよい。ワイヤレスインターフェース518、528は、Bluetooth、赤外線、Wi−Fi、ワイヤレスユニバーサルシリアルバス(USB)、無線周波数、または概して任意のワイヤレス通信プロトコルなどの1つ以上のワイヤレス通信プロトコルを介して通信するとよい。ガス検知器520は、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量など、ガスセンサー524および/またはセンサー526によって決定された情報を、位置デバイス510にワイヤレスインターフェース518、528を介して伝達するとよい。ワイヤレスインターフェース518、528は、位置デバイス510が、ユーザA 120A上のガス検知器520から遠隔で位置特定されることを可能にするとよい。例えば、ガス検知器は、ユーザA 120Aの口および/または鼻から10インチ(約25.4cm)などの特定の距離の範囲内にある識別バッジの一部であってもよい。一方、位置デバイス510は、ユーザA 120Aのポケットの中にあってもよく、またはユーザA 120Aのベルトにクリップで留められてもよい。したがって、識別バッジのサイズおよび重さが削減される。
【0073】
位置デバイス510の位置プロセッサ514は、ポジショニングシステムなどを介してガス検知・位置特定デバイス500Aの位置を決定するとよい。例えば、位置プロセッサ514は、1つ以上のGPS衛星と通信してもよく、位置情報をGPS衛星から受信してもよい。位置プロセッサ514は、位置情報をインターフェース516に伝達するとよい。インターフェース516は、ガス検知・位置特定デバイス500Aがネットワーク230と通信できるようにするとよい。インターフェース516は、ワイヤレスネットワーク接続、有線ネットワーク接続、赤外線ネットワーク接続、または、ガス検知・位置デバイス500Aとネットワーク230との通信を提供できる概して任意の接続であればよい。位置デバイス510が、ガス検知器からセンサー情報を受信すると、位置デバイス510は、センサー情報およびガス検知・位置特定デバイス500Aの現在位置を、ネットワーク230を介してサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。
【0074】
ガス検知器520のガスセンサー524は、ユーザが曝露されている危険ガスの量を検知できるセンサーであるとよい。ガスセンサー524は、硫化水素、二酸化窒素、二酸化硫黄、二酸化炭素、一酸化炭素、または概して任意のガスなどの1つ以上の危険ガスを検知できるとよい。ユーザA 120Aが曝露されているガスの量をガスセンサー524が正確に特定することを保証するために、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aの口から10インチ(約25.4cm)以内など、ユーザA 120Aの口および/または鼻の近くで着用されるとよい。ガスセンサー524は、検知されたガスの量を有線インターフェース522に伝達するとよい。有線インターフェース522は、検知されたガスの量を位置デバイス510に伝達するとよい。あるいは、またはさらに、ガスセンサー524、または結合されているプロセッサは、検知されたガスの量を処理して、その量がアラーム閾値を満たすかどうかを決定してもよい。ガスセンサー524が、その量がアラーム閾値を満たすと決定すると、ガスセンサー524は、有線インターフェース522を介して位置デバイス510にアラームを伝達するとよい。あるいは、またはさらに、位置プロセッサ514、または結合されているプロセッサが、検知されたガスの量がアラーム閾値を満たすかどうかを決定してもよい。
【0075】
センサー526は、生体情報などの他の刺激を検知してもよい。センサー526は、その生体情報を、有線インターフェース522を介して位置デバイス510に伝達するとよい。あるいは、またはさらに、センサー526は、ユーザA 120Aが動いているかどうかを検知してもよい。例えば、センサー526は、ユーザA 120Aが長期間にわたって動いていないことを検知してもよい。この場合、センサー526は、ガス検知・位置特定デバイス500Aの局所的なアラームを起動してもよい。局所的なアラームは、ガス検知・位置特定デバイス500Aに、振動、点灯、ビープを鳴らすこと、またはその他の方法によって、移動の欠如についてユーザA 120Aに通知させるとよい。ユーザA 120Aは、位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側にあるボタンを押すことによって局所的なアラームに応答するとよい。ユーザA 120Aが、10秒など、或る期間内にボタンを押さなければ、センサー526は、位置デバイス510を介してサービスプロバイダサーバ240にアラームを伝達するとよい。
【0076】
あるいは、またはさらに、位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側のケーシングは、1つ以上のボタン、ライト、センサー、および/またはディスプレイを含んでもよい。例えば、位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側のケーシングは、緊急の場合にユーザA 120Aによって起動されるとよい非常ボタンを含んでもよい。位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側のケーシングはさらに、キャンセルボタンを含んでもよく、これは、ユーザA 120Aが、動きの欠如に起因するアラームなどのアラームをキャンセルできるようにするとよい。位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側は、1つ以上のライト、または液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)などのディスプレイをさらに含んでもよく、これが、ユーザA 120Aが異なるレベルのガスに曝露されると、点灯するか、または色を変えてもよい。あるいは、またはさらに、位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側のケーシングは、ディスプレイを含んでもよく、これが、ユーザA 120Aが現在曝露されているガスの量、および現在のレベルの曝露がユーザA 120Aの健康に危険を伴うかどうかを表示してもよい。
【0077】
あるいは、またはさらに、ガス検知器520は、サービスプロバイダサーバ240にガスデータを伝達する、ネットワークインターフェースなどのインターフェースを含んでもよい。この例では、ガス検知器520および位置デバイス510は、ユーザA 120Aに関連付けられるとよい。例えば、ガス検知器520の識別子および位置デバイス510の識別子と、ユーザA 120Aの識別子とを関連付けるレコードがデータストア245にあってもよい。ガス検知器520は、ガスデータおよびガス検知器520の識別子をサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知器520の識別子を使用して、データストア245から、ガス検知器520に関連付けられたユーザA 120AおよびユーザA 120Aに関連付けられた位置デバイス510の識別子を取得するとよい。サービスプロバイダサーバ240は続いて、特定された位置デバイス510の位置データをリクエストするとよい。したがって、サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知器520および位置デバイス510と個別に通信できる。
【0078】
図6は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なモバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(MAMAL)600のブロック図である。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0079】
MAMAL600は、筐体610、1つ以上のアンテナ620、1つ以上のアクセスポイント、電源、およびアンテナ620を固定する1つ以上の結束バンドを含むとよい。例えば、筐体610は、MAMALを様々な作業環境へ輸送可能なように、丈夫な筐体であるとよい。アンテナ620は、1つ以上の2.4ギガヘルツ6dBiマストアンテナおよび/または1つ以上の5.8ギガヘルツ6dBiマストアンテナを含んでもよい。アンテナ620は、1フィート(約30.48cm)の延長シールドケーブルをさらに含んでもよい。アクセスポイントは、Cisco 1242 AGアクセスポイントなどの任意のワイヤレスアクセスポイントであればよい。アクセスポイントは、IEEE 802.3afパワーオーバーイーサネット(PoE)などのパワーオーバーイーサネット機能性も含んでもよい。電源は、TerraWave MIMO site survey battery packであってもよい。
【0080】
実施中、1つ以上のMAMAL600が、RFサイトサーベイに使用される一時的メッシュネットワークを展開するための独立アクセスポイントとして使用されるとよい。MAMAL600は、構造物から構造物へ、作業エリアから作業エリアへと自由に動かされてよく、インライン電力の必要はない。さらに、1つ以上のMAMAL600が、概念の証明または試験的実施のためにメッシュ型ネットワークを迅速に展開するべく使用されてもよい。様々なサイズの作業エリアおよび/または構造物に、最小数のMAMAL600が要求され得る。例えば、カバーする対象10,000平方フィート(約929平方メートル)毎に1つのMAMALというガイドラインで、サイトサーベイには最低で3つのMAMALが必要とされてもよい。
【0081】
図7は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なモバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(MAMAL)700のブロック図である。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0082】
MAMAL700は、筐体710、1つ以上のワイヤ715、電源720、1つ以上のアンテナ、1つ以上のアクセスポイント、およびアンテナを固定する1つ以上の結束バンドを含むとよい。例えば、筐体710は、MAMALを様々な作業環境へ輸送可能なように、丈夫な筐体であるとよい。電源720は、TerraWave MIMO site survey battery packであってもよい。ワイヤ715は、電源720および1つ以上のアクセスポイントに接続されるとよい。1つ以上のアクセスポイントは、Cisco 1242 AGアクセスポイントなどの任意のワイヤレスアクセスポイントであればよい。アクセスポイントは、IEEE 802.3afパワーオーバーイーサネット(PoE)などのパワーオーバーイーサネット機能性も含んでもよい。アンテナは、1つ以上の2.4ギガヘルツ6dBiマストアンテナおよび/または1つ以上の5.8ギガヘルツ6dBiマストアンテナを含んでもよい。アンテナは、1フィート(約30.48cm)の延長シールドケーブルを含んでもよい。
【0083】
実施中、1つ以上のMAMAL700が、RFサイトサーベイに使用される一時的メッシュネットワークを展開するための独立アクセスポイントとして使用されるとよい。MAMAL700は、構造物から構造物へ、作業エリアから作業エリアへと自由に動かされてよく、インライン電力の必要はない。さらに、1つ以上のMAMAL700が、概念の証明または試験的実施のためにメッシュ型ネットワークを迅速に展開するべく使用されてもよい。様々なサイズの作業エリアおよび/または構造物に、最小数のMAMAL700が要求され得る。例えば、カバーする対象10,000平方フィート(約929平方メートル)毎に1つのMAMALというガイドラインで、サイトサーベイには最低で3つのMAMALが必要とされてもよい。
【0084】
図8は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、アクセスポイントの相対的ポジショニングの全般的な動作を示すフローチャートである。図8のステップは、サービスプロバイダサーバ240によって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、サービスプロバイダサーバ240のプロセッサによって実行されても、またはサービスプロバイダサーバ240の他の任意のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0085】
ステップ810にて、サービスプロバイダサーバ240は、施設または作業エリアのレイアウトをデータストア245などから取得するとよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、サードパーティーサーバ250から、またはオペレータ110からコンピューティングデバイス210を介して、施設のレイアウトを受信してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイント360のポジショニングに関連する1つ以上のビジネス要件も受信してもよい。例えば、ビジネス要件には、50フィート(約15.2m)以上などの位置精度、ワイヤレスカバレッジ、個人の安全、システム信頼性、費用および展開タイムフレームが含まれ得る。作業エリアのレイアウトは、1つ以上の構造属性、および1つ以上のインフラストラクチャ属性を含むとよい。
【0086】
ステップ820にて、サービスプロバイダサーバ240は、レイアウトの1つ以上の構造属性を特定する。例えば、構造属性には、例えばレベルの数、ユニット寸法などの作業エリアの物理的レイアウト、例えばボイラー、配管路などのユニット内の主要構造、危険エリア、通行者が多いエリア、または、作業エリアの構造設計に関係する、もしくはそれによる影響を受ける、概して任意の属性が含まれ得る。ステップ830にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリアのインフラストラクチャ属性を特定する。例えば、インフラストラクチャ属性には、ネットワークスイッチの位置、ファイバもしくは銅配線、照明システム、予備発電システム、電源差し込み口、ネットワーク差し込み口、または作業エリアのインフラストラクチャに関係する、もしくはそれによる影響を受ける、概して任意の属性が含まれ得る。
【0087】
ステップ840にて、サービスプロバイダサーバ240は、無線周波数識別タグなどのタグ、またはガス検知・位置特定デバイス500A〜Bのテスト位置を決定するとよい。テストタグの位置は、オペレータのラウンドおよび作業エリアの通行者が多いエリア、すなわち多数の個人が存在すると予想されるエリアに基づくとよい。タグは、作業エリア内に設置する前に初期化および設定されるとよい。タグは、タグアクティベータを使用して起動されるとよい。オペレータは、実際の位置と、アクセスポイントの読み取り値(reading)に基づき決定された位置とを比較できるように、テストタグの実際の位置をサービスプロバイダサーバ240に入力するとよい。
【0088】
ステップ850にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリア内のアクセスポイントの数および初期位置を決定するとよい。アクセスポイントの初期数は、作業エリアの全体的な面積に基づいてもよい。アクセスポイントは、トップダウン手法を使用してポジショニングされてもよい。作業エリア内の高いレベルに対するカバレッジを提供するために、高所のアクセスポイントが使用されてもよい。アクセスポイントの初期位置は、作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性に基づいてもよい。例えば、アクセスポイントは、属性で特定された大きなコンクリート製または金属製の障害物の、8フィート(約2.4m)などのすぐ近くの範囲内には設置されないとよい。アクセスポイントのポジショニングは、通行の多い通路のラインオブサイトカバレッジを提供するとよい。アクセスポイントのポジショニングは、地上、中間レベル、高所など、複数の高度の混合を含んでもよい。アクセスポイントは、正三角形または正方形を形成するよう互いに相対的にポジショニングされてもよい。あるいは、またはさらに、アクセスポイントは、円、またはその他、菱形、台形、平行四辺形、もしくは長方形などの多角形を形成してもよい。アクセスポイントのポジショニングは、直線を避けるとよいが、これは、直線では精度が劣る可能性があるためである。近隣のアクセスポイントの位置およびカバレッジが、どこにアクセスポイントをポジショニングするかの決定に含まれてもよい。アクセスポイントは、作業エリアのタグが3つ以上のアクセスポイントから良好な信号カバレッジを受信するようにポジショニングされるとよい。アクセスポイントは、アクセスポイントの外周が、作業エリアの物理的境界線と厳密に一致するようにポジショニングされてもよい。アクセスポイントは、ユニットバッテリーリミットの近く、またはその内側にポジショニングされてもよい。目標精度が50メートルであれば、アクセスポイントは、物理的境界から25メートルを超えて設置されてはならない。アクセスポイントは、2つのアクセスポイントが、異なる高度で同じ位置に設置されないようにポジショニングされるとよい。
【0089】
あるいは、またはさらに、タグの位置は、アクセスポイントの位置が決定されると再決定されてもよい。例えば、テストタグの位置は、アクセスポイントに対する様々な近接性に基づいてもよい。さらに、テストタグは、ユニットのバッテリーリミット全体にわたって、様々な高度で分散させられてもよい。
【0090】
ステップ870にて、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントのポジショニングによって提供される、タグのワイヤレスカバレッジおよび位置精度をテストするとよい。オペレータ110は、MAMALを、特定されたアクセスポイントの位置に設置して、タグのカバレッジをテストするとよい。MAMALを使用することによって、オペレータは、作業エリアの各部分を1つずつ、作業エリア全体のアクセスポイントを必要とすることなくテストすることもできる。MAMALは、作業エリアの各部分、または区画をテストするために繰り返し使用される(reused)とよい。サービスプロバイダサーバ240は、ネットワーク230などを介してMAMALの読み取り値にアクセスするとよい。サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントまたはタグの異なる位置を使用して、カバレッジの読み取りを、10〜12など複数実行してもよい。同じく、サービスプロバイダサーバ240は、記録間の変化を、単一のアクセスポイントまたはタグの移動に制限して、記録間の変更を最小化してもよい。
【0091】
テストタグは、RF測定を行うためのシステム100内の基準点として使用されるとよい。例えば、オペレータ110は、タグの実際の位置をサービスプロバイダサーバ240に提供するとよい。続いてサービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントによって提供される位置が、タグの実際の位置と一致するかどうかを決定することによって、アクセスポイントの精度をテストするとよい。例えば、オペレータ110は、作業エリア内で、高い高度の小さなエリアを特定するとよい。オペレータ110は、特定されたエリア中に、高密度のタグを設置するとよい。続いてサービスプロバイダサーバ240は、可能と考えられるカバレッジおよび精度を決定するために、その小さなエリアに関するテストを実行するとよい。オペレータ110が、20メートル未満など、そのエリアの許容精度にタグを配置できれば、タグは、様々な場所および高度に移動されて、全般的な読み取り値が決定されるとよい。作業エリアのトップからダウンへ、小さなエリアから大きなエリアへという手法が実行されるとよい。
【0092】
サービスプロバイダサーバ240はさらに、アクセスポイントのカバレッジおよび位置精度のテストに関係する1つ以上のレポートを生成してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、設置場所分析レポートを生成してもよい。設置場所分析レポートは、アクセスポイントカバレッジおよび位置精度の複数の記録、すなわち読み取り値を表す情報を含むとよい。例えば、RSSI強度、平均精度、アクセスポイント設置場所の記述、タグカバレッジ、または概してその他任意の要素などを使用することによって、カバレッジおよび位置精度に関して各記録が分析されるとよい。例示的な設置場所分析レポートについては、下記の図18で説明する。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、カバレッジおよび位置精度結果のグラフィック表示を提供する1つ以上のユーザインターフェースを提供してもよい。カバレッジおよび位置精度結果を表示する例示的なユーザインターフェースについては、下記の図15〜17でさらに詳しく説明する。
【0093】
ステップ875にて、サービスプロバイダサーバ240は、タグカバレッジおよび位置精度が閾値を満たすかどうかを決定するとよい。閾値は、個人の安全性、システム信頼性、および費用のうちの1つ以上に基づき決定されるとよい。例えば、閾値は、カバレッジが、作業エリア全体に関して、少なくとも−75dBm(1ミリワット(mW:milliwatt)を基準にした測定電力のデシベル(dB:decibel))であるべきであると示してもよい。あるいは、閾値は、各テストタグが、少なくとも−75dBmのカバレッジの3つ以上のアクセスポイントによってカバーされるべきであることを示してもよい。閾値はさらに、位置精度が、平均20メートル以下であるべきであることを示してもよい。位置精度は、オペレータによって入力されたタグの実際の位置と、アクセスポイントから受信された情報から決定されたタグの位置とを比較することによって決定されるとよい。あるいは、閾値は、ごくわずかな数のタグは、3つ未満のアクセスポイントからのカバレッジを有してもよいことを示してもよい。閾値はさらに、アクセスポイントの個々のカバレッジ分析が、可、またはそれ以上でなければならないことを示してもよい。
【0094】
ステップ875にてサービスプロバイダサーバ240が、カバレッジおよび位置精度が閾値を満たさないと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ890に移動する。ステップ890にて、サービスプロバイダサーバ240は、テストされたカバレッジおよび位置精度に基づき、アクセスポイントのうちの1つ以上の再ポジショニングを決定する。例えば、テストされた第1のテストタグが閾値より上の精度およびカバレッジであり、近隣のテストされた第2のテストタグが閾値未満の精度およびカバレッジであれば、2つのタグ間のアクセスポイントが、第2のテストタグの近くに移動されるとよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、現在構成にあるアクセスポイントの数では閾値に達することができないと決定してもよい。この場合、サービスプロバイダサーバ240は、追加のアクセスポイントを構成に追加するとよく、カバレッジまたは位置精度が閾値に達していないタグの近隣にアクセスポイントをポジショニングするとよい。
【0095】
ステップ875にてサービスプロバイダサーバ240が、作業エリア、または個々のテストタグの位置精度およびカバレッジが閾値を満たすと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240はステップ880に移動する。ステップ880にて、サービスプロバイダは、アクセスポイントの決定されたレイアウトを生成および提供するとよい。決定されたレイアウトは、各アクセスポイントの高度を含め、各アクセスポイントの設置場所を含むとよい。
【0096】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントのレイアウトを仕上げる前に、1つ以上の検証テストを提供してもよい。検証テストは、最良の場合の精度が実現されることを保証するよう、さらに歩行テストなど、追加のテスト中にプロダクションシステムをまねるように設計されるとよい。検証テストは、選択されたアクセスポイントと、タグの位置とを、複数日をかけて合わせるマルチポイントテストを含んでもよい。こうしたテストは、経時的なRFの変化を明らかにし、カバレッジおよび精度が一貫していることを確認するとよい。
【0097】
もう1つの検証テストは、経路損失テストであってもよい。経路損失は、特定の距離にわたるRF電力損失の評価基準(dBmまたはワット)となり得る。サービスプロバイダサーバ240において経路損失値を大きくすることによって、サービスプロバイダサーバ240は、実際にあるよりも高いアクセスポイントのゲインを効果的に計算できる。例えば、屋内使用には3.5、屋外使用には2.5の経路損失が使用され得る。RF環境が異なることもあるため、経路損失は、各ユニット、すなわち施設に関して決定され、最良の場合の精度が決定されるべきである。複数の記録をとる場合、各記録の経路損失は、精度が下がるまで.2ずつインクリメントされてもよい。最良の精度の記録(最初に精度が下がった読み取り値の前の記録)が、経路損失の数値として使用されるべきである。
【0098】
もう1つの検証テストは、単一クリック検証テスト(single click verification test)を含んでもよい。単一クリックテストは、40〜50など、マルチポイントテストよりも多い基準点を使用してカバレッジおよび精度を確認するために使用されるとよい。単一クリックテストは、マルチポイント記録テストに比べて、完了するのにより長い時間がかかることもある。よって、単一クリックテストは、アクセスポイントの位置が、95パーセントなどの一定の精度で分かるまで実行されなくてもよい。単一クリックテストは、個々のテスト記録を共にマッピングすることによって測定を行い、カバレッジおよび精度情報を作成するとよい。このテストは、記録の前にタグが設置されることを必要としないため、基準点の位置に柔軟性を持たせることができる。オペレータは、物理的な測定位置を見つけ、基準点をサービスプロバイダサーバ240に入力して、記録するとよい。単一クリックテストの最良の結果を得るためには、オペレータ110は、テストエリアの端の外側で開始し、外から内へ移動しながら、時計回りのパターンで20フィート(約6.09m)〜30フィート(約9.14m)毎に記録をとるとよい。地上レベルが完了すると、オペレータ110は次のレベルに移動し、時計回りクリックパターンを使用して記録をとるとよい。このパターンは、すべてのレベルが完了するまで継続するとよい。
【0099】
もう1つの検証テストは、歩行テストとしてもよい。歩行テストは、リアルタイム位置・ガス曝露監視システムのオペレータおよびユーザが、個人の追跡中に閲覧し得るものをまねるよう設計されるとよい。あるいは、上記の検証テストのうちの1つ以上がステップ870にて実行され、テストの結果がステップ875にて使用されて、閾値に達しているかどうかが決定されてもよい。
【0100】
図9は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、アクセスポイント構成の生成を示すフローチャートである。図9のステップは、サービスプロバイダサーバ240によって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、サービスプロバイダサーバ240のプロセッサによって実行されても、またはサービスプロバイダサーバ240の他の任意のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0101】
ステップ905にて、サービスプロバイダサーバ240は、施設または作業エリアのレイアウトをデータストア245などから取得するとよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、サードパーティーサーバ250から、またはオペレータ110からコンピューティングデバイス210を介して、施設のレイアウトを受信してもよい。レイアウトは、部屋の数、部屋のサイズ、フロアの数、フロアのサイズ、フロアの高さ、およびその他概して任意の、作業エリアの構造上のレイアウトに関係し得る、またはそれにより影響され得る情報を含む、作業エリアの構造上のレイアウトを含むとよい。レイアウトはさらに、電源差し込み口の位置、ネットワーク差し込み口の位置、電力システムの位置、任意の金属製またはコンクリート製の物体の位置およびサイズ、または概して任意の、インフラストラクチャのレイアウトに関係する、またはそれによる影響を受ける情報を含む、作業エリアのインフラストラクチャのレイアウトを含むとよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、システム100に関連する1つ以上のビジネス要件も受信してもよい。例えば、ビジネス要件には、50フィート(約15.2m)以上などの位置精度、ワイヤレスカバレッジ、個人の安全、システム信頼性、費用および展開タイムフレームが含まれ得る。作業エリアのレイアウトは、1つ以上の構造属性、および1つ以上のインフラストラクチャ属性を含むとよい。
【0102】
ステップ910にて、サービスプロバイダサーバ240は、フロアレベルおよびフロアレベルの高さを、レイアウトから特定するなどして特定するとよい。フロアレベルおよび高さは、作業エリアの構造属性とすることもできる。ステップ915にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリアの通行の多いエリアを、レイアウトなどから特定するとよい。通行の多いエリアは、多数の人が予想される通路または他のエリアであればよい。ステップ920にて、サービスプロバイダサーバ240は、無線周波数識別タグなどのタグ、またはガス検知・位置特定デバイス500A〜Bのテスト位置を決定するとよい。テストタグの位置は、オペレータのラウンドおよび作業エリアの通行者が多いエリア、すなわち多数の個人が存在すると予想されるエリアに基づくとよい。オペレータは、実際の位置と、アクセスポイントからの情報に基づき決定された位置とを比較できるように、テストタグの実際の位置をサービスプロバイダサーバ240に入力するとよい。
【0103】
ステップ925にて、サービスプロバイダサーバ240は、テストタグを設定、カタログ登録、および/または起動するとよい。タグは、バッテリー電源を節約するために、テストの実行前に起動され、テストの実行後に停止されてもよい。各タグは、タグのMACアドレスなど、タグの識別子を使用してカタログに登録されてもよい。各タグは、タグアクティベータを使用して起動されるとよい。例えば、タグアクティベータは、ネットワーク230にイーサネットケーブルなどを使用して接続されてもよい。タグは、電源を投入され、タグアクティベータのすぐ近くの範囲内に設置されてもよい。サービスプロバイダサーバ240は続いて、タグアクティベータを介してタグを起動してもよい。タグは、チャネル選択、伝送間隔、動きセンサリング、およびタグによってサポートされるその他任意のセッティングなど、様々なセッティングを用いて設定され得る。
【0104】
ステップ930にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリアのうち、電気のアクセスおよびネットワークアクセスの近傍のエリアを特定するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、レイアウト内の電源差し込み口およびネットワーク差し込み口を特定するとよい。ネットワークアクセスの近傍のエリアは、アクセスポイントをネットワークに有線接続できるようにアクセスポイントを設置するために役立つこともある。同様に、電源差し込み口は、アクセスポイントをパワーオーバーイーサネット接続により接続するために使用されてもよい。
【0105】
ステップ935にて、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントの初期数および設置場所を決定するとよい。アクセスポイントの初期数は、作業エリアの全体的な面積に基づいてもよい。アクセスポイントは、トップダウン手法を使用してポジショニングされてもよい。作業エリア内の高いレベルに対するカバレッジを提供するために、高所のアクセスポイントが使用されてもよい。アクセスポイントの初期位置は、作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性に基づいてもよい。例えば、アクセスポイントは、属性で特定された大きなコンクリート製または金属製の障害物の、8フィート(約2.4m)などのすぐ近くの範囲内に設置されるべきではない。アクセスポイントのポジショニングは、通行の多い通路のラインオブサイトカバレッジを提供するとよい。アクセスポイントのポジショニングは、地上、中間レベル、高所など、複数の高度の混合を含むべきである。アクセスポイントは、正三角形または正方形を形成するよう互いに相対的にポジショニングされるべきである。あるいは、またはさらに、アクセスポイントは、円、またはその他、菱形、台形、平行四辺形、もしくは長方形などの多角形を形成してもよい。アクセスポイントのポジショニングは、直線を避けるべきであるが、これは、直線では精度が劣る可能性があるためである。近隣のアクセスポイントの位置およびカバレッジが、どこにアクセスポイントをポジショニングするかの決定に含まれるべきである。アクセスポイントは、作業エリアのタグが3つ以上のアクセスポイントから良好な信号カバレッジを受信するようにポジショニングされるべきである。アクセスポイントは、アクセスポイントの外周が、作業エリアの物理的境界線と厳密に一致するようにポジショニングされるべきである。アクセスポイントは、ユニットバッテリーリミットの近く、またはその内側にポジショニングされるべきである。目標精度が50メートルであれば、アクセスポイントは、物理的境界から25メートルを超えて設置されるべきではない。アクセスポイントは、2つのアクセスポイントが、異なる高度で同じ位置に設置されないようにポジショニングされるべきである。
【0106】
あるいは、またはさらに、タグの位置は、アクセスポイントの位置が決定されると再決定されてもよい。例えば、テストタグの位置は、アクセスポイントに対する様々な近接性に基づいてもよい。さらに、テストタグは、ユニットのバッテリーリミット全体にわたって、様々な高度で分散させられてもよい。
【0107】
ステップ940にて、サービスプロバイダサーバ240は第1のタグを選択する。ステップ945にて、サービスプロバイダサーバ240は、タグのカバレッジをテストする。ステップ950にて、サービスプロバイダサーバ240は、タグのカバレッジがカバレッジ閾値を満たすかどうかを決定するとよい。タグのカバレッジがカバレッジ閾値に達しなければ、サービスプロバイダサーバ240はステップ955に移動する。ステップ955にて、タグのカバレッジを改善するために、アクセスポイントの位置が再ポジショニングされる。続いてサービスプロバイダサーバ240は、ステップ945に戻り、タグカバレッジを再びテストする。
【0108】
ステップ950にて、サービスプロバイダサーバ240が、タグのカバレッジがカバレッジ閾値に達すると決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ965に移動する。ステップ965にて、サービスプロバイダサーバ240は、テストする任意のさらなるタグがあるかどうかを決定する。ステップ965にて、サービスプロバイダサーバ240が、テストするさらなるタグがあると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ970に移動する。ステップ970にて、サービスプロバイダサーバ240は、次のタグを選択して、ステップ945へ移動して次のタグをテストする。ステップ965にて、サービスプロバイダサーバ240が、テストするさらなるタグはないと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ975に移動する。
【0109】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントをまとめて再ポジショニングしてもよい。例えば、各アクセスポイントの位置は、各アクセスポイントの位置が他のアクセスポイントの精度に対する何らかの影響を持つよう、ベクトルの一部と見なされてもよい。したがって、1つのアクセスポイントの移動は、他のアクセスポイントの精度を増大または低下させ得る。
【0110】
975にて、サービスプロバイダサーバ240は第1のアクセスポイントを選択する。ステップ980にてサービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントが位置精度閾値に達するかどうかを決定する。例えば、閾値は、位置精度が、平均20メートル以下であるべきであることを示してもよい。位置精度は、オペレータによって入力されたタグの実際の位置と、アクセスポイントから受信された情報から決定されたタグの位置とを比較することによって決定されるとよい。
【0111】
ステップ980にて、サービスプロバイダサーバ240が、アクセスポイントが精度閾値に達すると決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ992に移動する。ステップ992にて、サービスプロバイダサーバ240は、さらなるアクセスポイントがあるかどうかを決定する。ステップ992にて、サービスプロバイダサーバ240が、さらなるアクセスポイントがあると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ990に移動する。ステップ990にて、サービスプロバイダサーバ240は、次のアクセスポイントを選択し、続いてステップ980に戻る。
【0112】
ステップ980にて、サービスプロバイダサーバ240が、アクセスポイントが精度閾値に達しないと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ985に移動する。ステップ985にて、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントを再ポジショニングして、ステップ980に戻り、アクセスポイントの位置精度を再テストするとよい。ステップ992にて、サービスプロバイダサーバ240が、さらなるアクセスポイントはないと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ995に移動する。ステップ955にて、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイント構成を、オペレータなどに提供する。
【0113】
図10は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによるガスの検知を示すフローチャートである。図10のステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bによって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bのプロセッサによって実行されても、またはガス検知・位置特定デバイス500A、500Bの任意の他のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0114】
ステップ1010にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aの近くで危険ガスを検知するとよい。例えば、ガス検知・位置特定デバイス500Aのガスセンサー524が、硫化水素などの危険ガスを検知してもよい。ステップ1020にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、危険ガスのレベルがアラーム閾値に達するかどうかを決定するとよい。アラーム閾値は、オペレータ110によって特定されてもよく、データストア245に記憶されていてもよい。ステップ1020にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aが、検知されたガスのレベルがアラーム閾値に達しないと決定すると、ガス検知・位置特定デバイス500Aはステップ1030に移動する。ステップ1030にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、検知されたガスのレベルが閾値レベルに達しないため、アラームを伝送しない。
【0115】
ステップ1020にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aが、ガスのレベルがアラーム閾値に達すると決定すると、ガス検知・位置特定デバイス500Aはステップ1040に移動する。ステップ1040にて、ガス検知・位置デバイス500Aは、局所的なアラームを起動する。局所的なアラームは、ガス検知・位置特定デバイス500Aに、振動、点滅、音を鳴らすこと、またはその他の方法によってユーザA 120Aの注意を引かせるとよい。ステップ1050にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、アラームをサービスプロバイダサーバ240に伝送する。アラームデータは、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量およびユーザA 120Aの位置を含むとよい。例えば、ガスセンサー524は、ガス曝露の量を位置デバイス510に伝達してもよい。位置デバイスは、ユーザA 120Aの位置が入手可能であれば、位置プロセッサ514から取得するとよい。続いて位置デバイス510は、ユーザA 120Aのガス曝露の量および位置を、サービスプロバイダサーバ240に伝送するとよい。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aの位置が位置デバイス510により決定できなければ、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aの位置をワイヤレス位置サーバ260から取得してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、アラームデータ項目を受信するとよく、アラームデータに基づき、1つ以上のアラーム対処アクションを実行するとよい。サービスプロバイダサーバ240によって実行されるアクションについては、下記の図13でさらに詳しく説明する。
【0116】
あるいは、またはさらに、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aのガス曝露の量および位置を、毎分など定期的にサービスプロバイダサーバ240に伝達してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aのガス曝露の量および位置を分析して、ユーザA 120Aが有害なレベルのガスに曝露されたかどうかを決定してもよい。サービスプロバイダサーバ240が、ユーザA 120Aが有害なレベルのガスに曝露されたと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、アラームをガス検知・位置特定デバイス500Aに伝達するとよく、1つ以上のアラーム対処アクションを実行するとよい。ガス検知・位置特定デバイス500Aは、局所的なアラームを起動してもよい。ガス曝露データの処理をサービスプロバイダサーバ240にオフロードすることによって、ガス検知・位置特定デバイス500Aのサイズおよび重量を削減することもできる。
【0117】
図11は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによる非常ボタンの起動を示すフローチャートである。図11のステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bによって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bのプロセッサによって実行されても、またはガス検知・位置特定デバイス500A、500Bの任意の他のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0118】
ステップ1110にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aが非常ボタンを押したときなど、ガス検知・位置特定デバイス500Aのケーシング505の外側の非常ボタンが起動されたことを検知するとよい。ステップ1120にて、位置デバイス510は、アラームをサービスプロバイダサーバ240に伝送するとよい。アラームデータ項目は、ガスセンサー524によって検知されたユーザA 120Aの現在のガス曝露、およびユーザA 120Aの現在位置を含むとよい。サービスプロバイダサーバ240は、アラームデータ項目を受信するとよく、受信されたアラームデータ項目に基づき、1つ以上のアラーム応答アクションを実行するとよい。アラーム応答アクションについては、下記の図13でさらに詳しく説明する。
【0119】
図12は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによる動きの欠如検知を示すフローチャートである。図12のステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bによって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bのプロセッサによって実行されても、またはガス検知・位置特定デバイス500A、500Bの任意の他のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0120】
ステップ1210にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aの動きの欠如を検知するとよい。例えば、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aが、或る期間にわたって位置を移動していないことを検知してもよい。この期間は、オペレータ110によって設定されてもよく、1分など任意の期間としてよい。オペレータ110は、ユーザ120A〜Nの年齢、またはユーザ120A〜Nの他の人口学的情報に基づいてなど、各ユーザ120A〜Nに対して異なる期間を設定してもよい。あるいは、またはさらに、期間はユーザA 120Aの現在位置に基づいてもよい。例えば、ユーザA 120Aがカフェテリアにいれば、ユーザA 120Aは長期間にわたり動かないと予想されてもよい。したがって、期間は、ユーザA 120Aがカフェテリアに位置するときはより長くされてもよい。一方、ユーザA 120Aが廊下内に位置するときは、ユーザA 120Aは継続的に移動すると予想されてもよく、その結果期間はより短くてもよい。あるいは、またはさらに、ガス検知・位置デバイス500Aは、加速度計を含んでもよい。加速度計は、ユーザA 120Aの動きを検知できるとよい。したがって、加速度計が或る期間にわたって何らの動きも検知しなければ、動きの欠如アラームが開始されてもよい。
【0121】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240が、ユーザA 120Aの移動を監視してもよく、ユーザA 120Aがこの期間にわたって移動していないことを検知してもよい。この場合、サービスプロバイダサーバ240は、動きの欠如アラームをガス検知・位置特定デバイス500Aに伝達するとよく、これが、ガス検知・位置特定デバイス500Aをステップ1220に移動させるとよい。
【0122】
ステップ1220にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、局所的なアラームを起動するとよい。上記のように、局所的なアラームは、ガス検知・位置特定デバイス500Aに、振動、点灯、音を鳴らすこと、またはその他の方法によってユーザA 120Aの注意を引かせるとよい。ステップ1230にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aが応答時間内に局所的なアラームに応答したかどうかを決定する。例えば、ユーザA 120Aは、ガス検知・位置特定デバイス500Aのケーシング505のボタンを押して、アラームの受信確認をし、問題がないことを証明してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aは、ガス検知・位置特定デバイスのケーシング505の別のボタンを押して、問題があることを示してもよい。応答時間は設定可能であるとよく、オペレータ110によって決定されてもよい。応答時間は、5秒など任意の期間としてよい。
【0123】
ステップ1220にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aが、ユーザA 120Aが応答時間内にボタンを押して問題がないことを示すと決定すれば、ガス検知・位置特定デバイス500Aはステップ1240に移動する。ステップ1240にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、アラームを終わらせる。アラームがサービスプロバイダサーバ240によって開始された場合、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、サービスプロバイダサーバ240に、アラームを終わらせるべきであるという指示を伝送する。
【0124】
ステップ1220にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aが、ユーザA 120Aが応答時間内にボタンを押さなかったか、またはユーザA 120Aがボタンを押して問題があると示したと決定すれば、ガス検知・位置特定デバイス500Aはステップ1250に移動する。ステップ1250にて、ガス検知・位置特定デバイスは、アラームをサービスプロバイダサーバ240に伝送する。アラームデータは、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量およびユーザA 120Aの現在位置を含むとよい。サービスプロバイダサーバ240は、アラームデータを受信するとよく、アラームデータに基づき、1つ以上のアラーム応答アクションを実行するとよい。サービスプロバイダサーバ240によって実行されるアラーム応答アクションについては、下記の図13でさらに詳しく説明する。
【0125】
図13は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ガス検知・位置特定デバイスから受信されるアラームを示すフローチャートである。図13のステップは、サービスプロバイダサーバ240によって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、サービスプロバイダサーバ240のプロセッサによって実行されても、またはサービスプロバイダサーバ240の他の任意のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0126】
ステップ1310にて、サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知・位置特定デバイスA 220Aなど、ガス検知・位置特定デバイス220A〜Nのうちの1つなどからアラームデータを受信するとよい。アラームデータは、非常ボタンが押されること、ユーザA 120Aが健康に有害なレベルの危険ガスに曝露されること、ユーザA 120Aが動きの欠如アラームに応答期間内に応答しないことに応答してサービスプロバイダサーバ240に伝送されたものでもよく、またはその他、作業エリア内のユーザA 120Aのアクティビティに関係する概して任意のアラームであってもよい。
【0127】
ステップ1320にて、サービスプロバイダサーバ240は個人を特定するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240に伝達されるアラームデータは、ユーザA 120Aを特定するか、またはガス検知・位置特定デバイスA 220Aを特定する情報を含むとよい。情報が、ガス検知・位置特定デバイスA 220Aを特定する場合、サービスプロバイダサーバ240は、データをデータストア245から取得して、そのガス検知・位置特定デバイスA 220Aに関連するユーザA 120Aを決定するとよい。
【0128】
ステップ1330にて、サービスプロバイダサーバ240は、現場のユーザA 120Aとの通信を開始するとよい。例えばサービスプロバイダサーバ240は、オペレータ110を、ユーザA 120Aのウォーキートーキー、またはユーザA 120Aのモバイル電話に接続しようと自動的に試みてもよい。サービスプロバイダサーバ240は、データストア245からユーザA 120Aのウォーキートーキーおよび/またはモバイル電話の情報を取得してもよい。オペレータは、ユーザA 120Aに、ユーザが有害な量の危険ガスに曝露されていて、すぐに汚染エリアから避難しなければならないことを知らせてもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、音声自動応答システム(IVR:interactive voice response)を利用してもよい。IVRは、ユーザA 120Aのウォーキートーキーまたはモバイルデバイスに自動的に接続してもよく、ユーザA 120Aに対してメッセージを再生して、エリアからすぐに避難するようユーザA 120Aに命令してもよい。
【0129】
サービスプロバイダサーバ240は、他のユーザ120B〜Nが曝露されたガスの量、および作業エリア内の他のユーザ120B〜Nの位置に基づき、汚染エリアを特定してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリア全体にわたって位置する1つ以上の固定ガスセンサーからガスレベル情報を受信してもよい。サービスプロバイダサーバ240が汚染エリアを隔離できない場合は、サービスプロバイダサーバ240は、屋内作業エリア全体が汚染されていると想定してもよい。
【0130】
ステップ1340にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリア内のユーザA 120Aの位置を特定するとよい。作業エリア内のユーザA 120Aの位置は、ガス検知・位置特定デバイス500Aおよび/またはワイヤレス位置サーバ260などのネットワークインフラストラクチャから受信された位置情報に基づき決定されてもよい。ステップ1350にてサービスプロバイダサーバ240は、アラームを、作業エリア内のユーザA 120Aの位置と共に、ユーザA 120Aに近い範囲内に位置する1以上のオペレータに伝達するとよい。オペレータは、APPLE IPHONEなどのモバイルデバイスを使用して、アラームデータを閲覧し、各オペレータに対し相対的なユーザA 120Aの位置を閲覧してもよい。例えば、モバイルデバイスは、作業エリアのマップを含んでもよく、これがオペレータの現在位置およびユーザA 120Aの位置を表示してもよい。オペレータは、ユーザA 120Aに連絡して、ユーザA 120Aを危険ガスで汚染されたエリアから避難させようと試みるとよい。
【0131】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、同じく汚染エリアから避難する必要があるかもしれないユーザ120B〜Nの位置を伝達してもよい。ユーザ120A〜Nのガス曝露の量はアラーム閾値未満であるかもしれないが、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA120Aのガス曝露に基づき、或る期間にわたるユーザ120B〜Nのガス曝露の予想量を予測できることもある。サービスプロバイダサーバ240が、ユーザ120B〜Nに関して、アラーム閾値に達するガス曝露の量を予測すると、ユーザ120B〜Nも汚染エリアから避難させられるとよい。
【0132】
ステップ1360にて、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aがオペレータのうちの1人により位置特定されたという通知を受信するとよい。例えば、オペレータは、ユーザA 120Aを位置特定するとよく、モバイルデバイスのボタンを起動して、ユーザA 120Aが位置特定されたことを示してもよい。あるいは、またはさらに、オペレータは、オペレータ110との通信を開始してもよく、オペレータ110に、ユーザA 120が位置特定されたことを知らせてもよい。続いてオペレータ110は、コンピューティングデバイス210を介してサービスプロバイダサーバ240を更新してもよい。
【0133】
ステップ1365にて、サービスプロバイダサーバ240は、緊急応答者が必要かどうかを決定するとよい。緊急応答者には、医療要員、危険物(HAZMAT:hazardous material)要員、警備要員、消防隊要員、または概して任意の緊急応答者が含まれ得る。一例では、オペレータ110、すなわちユーザA 120Aを位置特定する、オペレータのうちの1人が、1つ以上の種類の緊急要員が必要であるという指示をサービスプロバイダサーバ240に伝達してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザ120A〜Nのガス検知・位置特定デバイス220A〜N、固定ガス検知デバイス、火災センサー、および/またはサービスプロバイダサーバ240がアクセスできる任意の追加のセンサーから受信されたデータを使用して、必要とされる1以上の緊急応答者を自動的に特定してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、1つ以上の火災アラームがトリガーされていれば、消防隊要員が必要であると決定してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、ガス汚染が閾値に達すれば、危険物要員が必要であると決定してもよい。
【0134】
ステップ1365にて、サービスプロバイダサーバ240が、1以上の緊急要員が必要であると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1370に移動する。ステップ1370にて、サービスプロバイダサーバ240は、音声またはデータ通信などを介して、特定された1以上の緊急要員の通信デバイスとの通信を開始する。ステップ1365にて、サービスプロバイダサーバ240が、緊急要員は必要ないと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1380に移動する。ステップ1380にて、サービスプロバイダサーバ240はアラームを終わらせる。例えば、ユーザA 120Aを位置特定したオペレータが、汚染エリアからユーザA 120Aを避難させていることもある。
【0135】
図14は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、高リスクエリア予測を示すフローチャートである。図14のステップは、サービスプロバイダサーバ240によって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、サービスプロバイダサーバ240のプロセッサによって実行されても、またはサービスプロバイダサーバ240の他の任意のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0136】
ステップ1410にて、サービスプロバイダサーバ240は、危険ガスのレベルなどのセンサーデータを複数のセンサーから受信するとよい。センサーは、バッジ220A〜N内のセンサーおよび/または固定ワイヤレスセンサー375を含んでもよい。ステップ1420にて、サービスプロバイダサーバ240はセンサーデータを分析するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、各センサーに関して、危険ガスのレベルが増加または減少しているかどうかを決定してもよく、各センサーに関して、危険ガスのレベルの変化速度を決定してもよい。ステップ1425にて、サービスプロバイダサーバ240は、1つ以上のセンサーに関して危険ガスのレベルに増加があるかどうかを決定するとよい。ステップ1425にて、サービスプロバイダサーバ240が、ガスレベルのいずれも増加していないと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ1440に移動する。ステップ1440にて、サービスプロバイダサーバ240は、予測される高リスクエリアはないと決定する。
【0137】
ステップ1425にて、サービスプロバイダサーバ240が、センサーの1つ以上によって検知されたガスレベルに増加があると決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ1430に移動する。ステップ1430にて、サービスプロバイダサーバ240は、センサーから受信された最近のいくつかの測定などに基づき、検知されたガスレベルの変化速度を決定する。例えば、ガスレベルがセンサーからサービスプロバイダサーバ240に毎分伝達される場合、サービスプロバイダサーバ240は、最近5分間にわたる変化速度を決定してもよい。ステップ1450にて、サービスプロバイダサーバ240は、ガスレベルの変化速度が、危険ガスの危険を伴うレベルが差し迫っているかもしれないことを示すかどうかを決定する。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、危険ガスの危険を伴うレベルを特定して、ガスレベルの変化速度に基づき、危険ガスのレベルが危険レベルに達すると考えられるかどうかを決定してもよい。
【0138】
ステップ1450にて、サービスプロバイダサーバ240が、ガスレベルの変化速度はガスの危険を伴うレベルが差し迫っていることを示さないと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1440に移動する。ステップ1440にて、サービスプロバイダサーバ240は、予測される高リスクエリアはないと決定する。ステップ1450にて、サービスプロバイダサーバ240が、危険ガスレベルの変化速度が危険ガスの差し迫った危険を伴うレベルを示すと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1455に移動する。ステップ1455にて、サービスプロバイダサーバ240は、差し迫った危険を伴うレベルの危険ガスの付近のセンサーが、屋内に位置するか、または屋外に位置するかを決定する。
【0139】
ステップ1455にて、サービスプロバイダサーバ240が、センサーが屋外に位置すると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1470に移動する。ステップ1470にて、サービスプロバイダサーバ240は、危険ガスの予測される流れを、現在の風の向き、速度、または強さを表すデータに基づき決定する。例えば、風が南の方向へ吹いていれば、ガスは南へ移動する可能性が高いと考えられる。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、過去のセンサー読み取り値を利用して、風の方向および速度が、どのくらいの速さで危険ガスの消散をもたらすと考えられるかを決定してもよい。
【0140】
ステップ1455にて、サービスプロバイダサーバ240が、センサーが屋内に位置すると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1460に移動する。ステップ1460にて、サービスプロバイダサーバ240は、屋内の空気の循環を示す過去のセンサー読み取り値に基づき、危険ガスの予測される流れ、すなわち移動を決定する。例えば、過去のセンサー測定結果を検討することによって、センサーネットワークを通るガスの過去の進行を分析できる。サービスプロバイダサーバ240は、過去のセンサーデータに基づきガス流モデルを生成し、そのガス流モデルを使用して危険ガスの移動を予測してもよい。
【0141】
ステップ1480にて、サービスプロバイダサーバ240は、今後5分、今後10分、または概して任意の時間間隔以内などの近い将来に危険ガスが高レベルになると予測されるエリアに位置するユーザ120A〜Nを特定するとよい。ユーザ120A〜Nは、ユーザ120A〜Nのバッジ220A〜Nに基づき特定されるとよい。ステップ1490にて、サービスプロバイダサーバ240は、予防的な、すなわち事前のアラームを、近い将来危険ガスが高レベルになると予測されるエリアに位置するユーザ120A〜Nのバッジ220A〜Nに伝送するとよい。ユーザ120A〜Nは、警報を受信するとよく、高リスクエリアから避難するとよい。
【0142】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、センサーから取得されたデータおよびガス流予測モデルを使用して、例えば危険ガスを封じ込めるために、どの通気口を開けるか、および/または閉じるかを決定してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、1つ以上の通気口を閉じて、避難が済んだ部屋などの密閉エリア内に危険ガスを隔離してもよい。あるいは、サービスプロバイダサーバ240は、通気口を開けて、汚染されていない空気を高レベルの危険ガスがあるエリアに提供してもよい。
【0143】
図15は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、施設のアクセスポイントカバレッジを閲覧するためのユーザインターフェース1500のスクリーンショットである。ユーザインターフェース1500は、マップ1510および1つ以上のカバレッジインジケータ1515を含むとよい。カバレッジインジケータ1515は、マップ1510の各エリアにおけるカバレッジのレベルを示すとよい。ユーザインターフェース1500は、単一のアクセスポイント360のカバレッジを表示してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザインターフェースは、複数のアクセスポイント360のカバレッジを同時に表示してもよい。アクセスポイント360のカバレッジを表示しているユーザインターフェース1500は、アクセスポイント360のヒートマップとも呼ぶこともできる。
【0144】
実施中、ユーザインターフェース1500は、コンピューティングデバイス210を介してオペレータ110に提供されてもよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1500を使用して、システム100内の1つ以上のアクセスポイント360のカバレッジを閲覧してもよい。ユーザインターフェース1500が、アクセスポイント360のカバレッジがカバレッジ閾値を満たさないことを示せば、アクセスポイント360は、その施設に関して再ポジショニングされるとよい。
【0145】
図16は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、個々のアクセスポイント360のアクセスポイントカバレッジを閲覧するためのユーザインターフェース1600のスクリーンショットである。ユーザインターフェース1600は、マップ1610およびカバレッジキー1620を含むとよい。マップ1610は、1つ以上のタグ1612および1つ以上のアクセスポイント1614を含むとよい。タグ1612は、テストタグの位置を表すとよく、アクセスポイント1614は、MAMALの位置を表すとよい。タグ1612および/またはアクセスポイント1614は、1つ以上の色によって囲まれるとよい。この色は、タグ1612および/またはアクセスポイント1614におけるカバレッジのレベルを示すとよい。カバレッジキー1620は、色とカバレッジの値とのマッピングを提供するとよい。
【0146】
実施中、ユーザインターフェース1600は、コンピューティングデバイス210を介してオペレータ110に提供されてもよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1600を使用して、システム100内の複数のアクセスポイント360のカバレッジを閲覧してもよい。ユーザインターフェース1600が、アクセスポイント360のカバレッジがカバレッジ閾値を満たさないことを示せば、アクセスポイント360は、その施設に関して再ポジショニングされるとよい。
【0147】
図17は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、アクセスポイントの位置特定の精度を閲覧するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。ユーザインターフェース1700は、マップ1710および精度キー1720を含むとよい。マップ1710は、1つ以上の精度レベルインジケータ1715を含むとよく、これは、マップ1710上で様々な色の陰影によって表されるとよい。精度インジケータ1715の色は、マップ1710上の様々な位置における精度のレベルを示すとよい。精度キー1720は、色と精度レベルとのマッピングを提供するとよい。
【0148】
実施中、ユーザインターフェース1700は、コンピューティングデバイス210を介してオペレータ110に提供されてもよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1700を使用して、システム100内の複数のアクセスポイント360のカバレッジを閲覧してもよい。ユーザインターフェース1700が、アクセスポイント360の精度レベルが精度閾値を満たさないことを示せば、アクセスポイント360は、その施設に関して再ポジショニングされるとよい。
【0149】
図18は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、設置場所分析レポート1805を表示するためのユーザインターフェース1800のスクリーンショットである。設置場所分析レポート1805は、1つ以上のアクセスポイントのポジショニングに関する情報を含む1つ以上のセクションを含むとよい。設置場所分析レポートのセクションには、テスト番号セクション1810、記録名セクション1820、変更セクション1830、アクセスポイント設置場所セクション1840、個々のカバレッジセクション1850、精度セクション1860、未カバータグセクション1870、結果の説明1880、ならびに全般的なカバレッジおよび精度マップセクション1890が含まれてもよい。
【0150】
テスト番号セクション1810は、検討中のRFテストの番号を表示するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、実行される各RFテストに固有の番号を割り当ててもよい。記録名セクション1820は、記録情報が記憶されているフォルダの名前を表示するとよい。変更セクション1830は、最後のテストと現在のテストとの間で移動されたアクセスポイント360の説明を表示するとよい。例えば、変更セクション1830は、アクセスポイント1が10フィート(約3.05m)の高度に移動されたことを示してもよい。アクセスポイント設置場所セクション1840は、マップ上のアクセスポイントそれぞれの相対的な位置を記載するとよい。例えば、アクセスポイント設置場所セクション1840は、アクセスポイント1についてボイラーのそばの北西の角にあると記載し、アクセスポイント2について煉瓦造りの建物の南西の角にあると記載してもよい。個々のアクセスポイントカバレッジセクション1850は、各アクセスポイントのカバレッジがエリア内であるかどうかを記載するとよい。例えば、個々のアクセスポイントカバレッジセクション1850は、「優」、「良」、「可」、「劣」など、カバレッジの質を示す1つ以上の記述語を含むとよい。「優」という記述語は、アクセスポイント360の大多数が少なくとも−65dBMのカバレッジを有し、作業エリアの少なくとも50パーセントがカバーされていることを示してもよい。「良」という記述語は、アクセスポイント360の大多数が少なくとも−75dBMのカバレッジを有し、作業エリアの少なくとも50パーセントがカバーされていることを示してもよい。「可」という記述語は、アクセスポイント360の大多数が少なくとも−75dBMのカバレッジを有し、作業エリアの少なくとも25パーセントがカバーされていることを示してもよい。「劣」という記述語は、アクセスポイント360の大多数が少なくとも−85dBMのカバレッジを有し、作業エリアの少なくとも25パーセントがカバーされていることを示してもよい。精度セクション1860は、90%REでの全般的なアクセスポイント精度の測定結果を表示してもよい。未カバータグセクション1870は、−75dBm以上で少なくとも3つのアクセスポイント360によってカバーされていないタグの数を表示してもよい。結果セクション1880は、RFテストの、アクセスポイントの設置場所の提案、およびカバレッジおよび精度の解釈を表示するとよい。全般的なカバレッジおよび精度マップセクション1890は、上記の図15〜17に表示されたものなど、カバレッジおよび精度マップのスクリーンショットを表示するとよい。
【0151】
図19は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ユーザの位置およびガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェース1900のスクリーンショットである。ユーザインターフェース1900は、マップ1910および1つ以上のユーザ識別子1920を含むとよい。ユーザ識別子1920は、仕事場内のユーザ120A〜Nの位置を示すとよい。あるいは、またはさらに、ユーザ識別子1920は、各ユーザ120A〜Nが曝露されたガスの量も表示してもよい。ユーザ識別子は、各ユーザ120A〜Nが曝露されたガスの量に基づき色を変えてもよい。例えば、ユーザA 120Aが少量のガスに曝露された場合、ユーザA120Aのユーザ識別子1920は緑色でもよい。あるいは、ユーザB 120Bが大量のガスに曝露された場合、ユーザB 120Bのユーザ識別子1920は赤色でもよい。大量のガスに曝露されたユーザB 120Bのユーザ識別子1920はさらに、点滅しても、またはその他の形で他のユーザ識別子1920と視覚的に異なるように表示されてもよい。
【0152】
実施中、ユーザインターフェース1900は、コンピューティングデバイス210を介してオペレータ110に提供されてもよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1900を使用してユーザ120A〜Nの位置およびガス曝露の量を監視するとよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1500を使用して、1以上のユーザ120A〜Nに対して手動のアラームを開始してもよい。アラームは、ユーザ120A〜Nのガス検知・位置特定デバイス220A〜Nに、サービスプロバイダサーバ240によって伝送されるとよい。例えば、オペレータ110が、竜巻またはその他の天候関係の問題など、ユーザ120A〜Nが避難すべき理由を特定すると、オペレータ110は、手動のアラームを開始してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、荒天警報を提供する1つ以上のサードパーティーサーバ250と通信していてもよい。サービスプロバイダサーバ240は、竜巻または洪水などの差し迫った荒天の指摘をサービスプロバイダサーバ240が受信すると、ユーザ120A〜Nのすべてに対するアラームを自動的に開始してもよい。
【0153】
あるいは、またはさらに、アラームが受信されると、ユーザインターフェース1900が、アラームに関連するユーザA 120Aに近い範囲内に位置する1以上のオペレータのモバイルデバイスに提供されてもよい。オペレータは、ユーザインターフェース1900を使用して、ユーザA 120Aを位置特定するとよい。あるいは、またはさらに、ユーザインターフェース1900は、各オペレータの現在位置に基づき、ユーザA 120Aを位置特定するための道順案内を各オペレータに表示してもよい。あるいは、またはさらに、各オペレータのモバイルデバイスは、各オペレータに可聴の道順案内を提供してもよい。
【0154】
あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aに関して「マンダウン」アラームが受信されると、ユーザインターフェース1900は、すぐにユーザA 120Aの位置を開き、拡大するよう構成されていてもよい。あるいは、またはさらに、ユーザインターフェース1900は、作業エリアに関するガス漏れまたはガス雲の影響のシミュレーションを閲覧するために使用されてもよい。ユーザインターフェース1900はさらに、保守生産性の計算を提供することもできる稼働時間(time on tools)計算を含んでもよい。
【0155】
図20は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェース2000のスクリーンショットである。ユーザインターフェース2000は、選択インターフェース2010およびガスレベル表示2020を含むとよい。ガスレベル表示2020は、1つ以上のガスセンサー2025を含むとよい。選択インターフェース2010は、ユーザA 120Aが、ガスレベル表示2020上のガスレベルのフォーマットまたは表示に影響し得る1つ以上のオプション、すなわちフィルタを選択できるようにするとよい。ガスレベル表示2020は、ガスセンサー2025の位置およびセンサーにより検知されたガスのレベルを表示するとよい。センサーは、独立型のセンサー375であっても、バッジ220A〜Nであってもよい。バッジ220A〜Nは、位置データも含むとよく、ガスレベル表示2020に表示されるガスレベルは、ユーザ120A〜Nが仕事場の中を移動するときに更新されるとよい。
【0156】
図21は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ポジショニングシステムを使用してユーザの位置およびガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェース2100のスクリーンショットである。ユーザインターフェース2100は、マップ表示2110、ユーザA 120A、および仕事場2130を含むとよい。ユーザインターフェース2100は、コンピューティングデバイス210などを介してオペレータ110に提供されるとよい。
【0157】
実施中、オペレータ110は、マップ表示2110を使用して、仕事場2130の外のユーザ120A〜Nの位置を閲覧してもよい。ユーザ120A〜Nは、仕事場2130から遠く離れて位置していてもよく、またはセンサーネットワークの外の仕事場のエリア内に位置してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知・位置特定デバイス220A〜Nから受信される、GPSデータなどのポジショニングデータを利用して、ユーザ120A〜Nおよびアセットそれぞれの地理的位置を特定してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aがポジショニングシステム衛星の範囲外に位置すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ワイヤレス位置サーバ260から、またはGOOGLE LATITUDE(商標)などのサードパーティープログラムもしくはサーバから、またはユーザA 120Aのバッジ220Aと通信しているセルラ電話タワーの信号の三角測量などによりセルラ電話タワーから、位置情報を受信してもよい。マップ表示2110はさらに、ガス曝露のレベル、位置、心拍数もしくは血圧などの生体情報、または選択されたユーザA 120Aもしくはアセットを表し得る概して任意の他の情報など、ユーザA 120Aに関係する1つ以上のメトリクスを含んでもよい。あるいは、またはさらに、ユーザインターフェース2100は、Lenelの統合によって、またはExciterの使用によって点呼のために使用されてもよい。
【0158】
図22は、一般的なコンピュータシステム2200を示し、これは、サービスプロバイダサーバ240、ガス検知・位置デバイス220A〜N、500A、500B、コンピューティングデバイス210、ワイヤレス位置サーバ260、サードパーティーサーバ250、MAMAL600、700、または本願明細書で言及された他のコンピューティングデバイスのいずれかを表し得る。コンピュータシステム2200は、命令2224のセットを含むとよく、これは、コンピュータシステム2200に、本願明細書で開示された方法またはコンピュータに基づく機能のうちの任意の1つ以上を実行させるよう実行されるとよい。コンピュータシステム2200は、独立したデバイスとして動作しても、または例えばネットワークを使用して、他のコンピュータシステムもしくは周辺デバイスに接続されてもよい。
【0159】
ネットワーク化された展開では、コンピュータシステムは、サーバ・クライアントユーザネットワーク環境のサーバの資格で、もしくはクライアントユーザコンピュータとして、またはピアツーピア(もしくは分散型)ネットワーク環境のピアコンピュータシステムとして動作してもよい。コンピュータシステム2200はさらに、パーソナルコンピュータ(PC:personal computer)、タブレットPC、セットトップボックス(STB:set−top box)、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、モバイルデバイス、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、通信デバイス、ワイヤレス電話、固定電話、制御システム、カメラ、スキャナ、ファクシミリ機、プリンタ、ページャ、個人信託デバイス、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、または当該マシンによってとられるアクションを指定する命令2224のセット(逐次もしくはその他の形)を実行できる他の任意のマシンなど、様々なデバイスとして実装されても、または様々なデバイスに組み込まれてもよい。特定の実施形態では、コンピュータシステム2200は、音声、ビデオ、またはデータ通信を提供する電子デバイスを使用して実装されてもよい。さらに、単一のコンピュータシステム2200が示されていても、「システム」という用語はさらに、個別に、または共に命令のセットもしくは複数セットを実行して1つ以上のコンピュータ機能を実行するシステムもしくはサブシステムの任意の集合を含むと解釈されるものとする。
【0160】
図22に示されているように、コンピュータシステム2200は、中央処理ユニット(CPU:central processing unit)、グラフィックス処理ユニット(GPU:graphics processing unit)、または両方などのプロセッサ2202を含んでもよい。プロセッサ2202は、様々なシステム内のコンポーネントであってもよい。例えば、プロセッサ2202は、標準のパーソナルコンピュータまたはワークステーションの一部であってもよい。プロセッサ2202は、1つ以上の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、サーバ、ネットワーク、デジタル回路、アナログ回路、その組み合わせ、またはその他、データの分析および処理のための現在既知であるかもしくは後で開発されるデバイスであるとよい。プロセッサ2202は、手動で生成された(すなわちプログラムされた)コードなどのソフトウェアプログラムを実装するとよい。
【0161】
コンピュータシステム2200は、バス2208を介して通信できるメモリ2204を含むとよい。メモリ2204は、メインメモリ、スタティックメモリ、またはダイナミックメモリとすることもできる。メモリ2204は、限定されてはならないが、様々な種類の揮発性および不揮発性ストレージ媒体などのコンピュータ可読ストレージ媒体を含むこともでき、限定はされないが、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的プログラム可能読み取り専用メモリ、電気消去可能読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、磁気テープまたはディスク、光媒体および同様のものが含まれる。1つのケースでは、メモリ2204は、プロセッサ2202のキャッシュまたはランダムアクセスメモリを含むとよい。あるいは、またはさらに、メモリ2204は、プロセッサのキャッシュメモリ、システムメモリ、またはその他のメモリなど、プロセッサ2202とは別個のものでもよい。メモリ2204は、データを記憶する外部ストレージデバイスまたはデータベースであってもよい。例としては、ハードドライブ、コンパクトディスク(「CD:compact disc」)、デジタルビデオディスク(「DVD:digital video disc」)、メモリカード、メモリスティック、フロッピーディスク、ユニバーサルシリアルバス(「USB」)メモリデバイス、またはその他、データを記憶するよう動作する任意のデバイスが考えられる。メモリ2204は、プロセッサ2202によって実行可能な命令2224を記憶するよう動作可能であるとよい。図に示された、または本願明細書に記載された機能、動作、またはタスクは、メモリ2204に記憶された命令2224を実行するプログラムされたプロセッサ2202によって実行されるとよい。機能、動作またはタスクは、特定の種類の命令セット、ストレージ媒体、プロセッサまたは処理戦略から独立していてもよく、単独で、または共同で動作するソフトウェア、ハードウェア、集積回路、ファームウェア、マイクロコードおよび同様のものによって実行されてよい。同様に、処理戦略は、マルチプロセッシング、マルチタスキング、並列処理および同様のものを含んでもよい。
【0162】
コンピュータシステム2200は、決定された情報を出力する、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)、フラットパネルディスプレイ、固体ディスプレイ、陰極線管(CRT:cathode ray tube)、プロジェクタ、プリンタ、またはその他の現在既知の、もしくは今後開発される表示デバイスなどのディスプレイ2214をさらに含むとよい。ディスプレイ2214は、ユーザがプロセッサ2202の機能を確認するためのインターフェースとして、または特にメモリ2204もしくはドライブユニット2206に記憶されたソフトウェアとのインターフェースとして動作するとよい。
【0163】
さらに、コンピュータシステム2200は、ユーザがシステム2200のコンポーネントのいずれかと対話できるようにするよう構成された入力デバイス2212を含むとよい。入力デバイス2212は、テンキー、キーボード、またはマウスもしくはジョイスティックなどのカーソル制御デバイス、タッチスクリーンディスプレイ、遠隔制御、またはその他、システム2200と対話するよう動作する任意のデバイスとすることもできる。
【0164】
コンピュータシステム2200はさらに、ディスクまたは光学式ドライブユニット2206を含んでもよい。ディスクドライブユニット2206は、例えばソフトウェアなどの1つ以上の命令2224のセットの組み込みが可能なコンピュータ可読媒体2222を含んでもよい。さらに、命令2224は、本願明細書に記載された方法または論理の1つ以上を実行するとよい。この命令2224は、コンピュータシステム2200による実行中、完全または少なくとも部分的にメモリ2204内および/またはプロセッサ2202内に存在するとよい。メモリ2204およびプロセッサ2202はさらに、上記のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0165】
本開示は、ネットワーク235に接続されたデバイスが音声、ビデオ、オーディオ、イメージ、またはその他任意のデータをネットワーク235上で伝達できるよう、命令2224を含むか、または伝播信号に応答して命令2224を受信および実行するコンピュータ可読媒体2222を意図する。さらに、命令2224は、ネットワーク235上で通信インターフェース2218を介して伝送されても、または受信されてもよい。通信インターフェース2218は、プロセッサ2202の一部であってもよく、または別個のコンポーネントであってもよい。通信インターフェース2218は、ソフトウェアにおいて作成されてもよく、またはハードウェアにおける物理的接続であってもよい。通信インターフェース2218は、ネットワーク235、外部媒体、ディスプレイ2214、またはシステム2200内のその他任意のコンポーネント、またはその組み合わせと接続するよう構成されてもよい。ネットワーク235との接続は、有線のイーサネット接続などの物理的接続であってもよく、または下記で説明するようにワイヤレスで確立されてもよい。同じく、システム2200の他のコンポーネントとのさらなる接続は、物理的な接続であってもよく、またはワイヤレスで確立されてもよい。サービスプロバイダサーバ240の場合、サービスプロバイダサーバは、通信インターフェース2218を介してユーザ120A〜Nと通信してもよい。
【0166】
ネットワーク235は、有線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、またはその組み合わせを含んでもよい。ワイヤレスネットワークは、セルラ電話ネットワーク、802.11、802.16、802.20、またはWiMaxネットワークであってもよい。さらに、ネットワーク235は、インターネットなどのパブリックネットワーク、イントラネットなどのプライベートネットワーク、またはその組み合わせでもよく、限定はされないがTCP/IPに基づくネットワーキングプロトコルを含め、現在利用可能であるか、または後で開発される様々なネットワーキングプロトコルを利用してよい。
【0167】
コンピュータ可読媒体2222は、単一の媒体であってもよく、または、コンピュータ可読媒体2222は、集中型もしくは分散型データベース、および/または1つ以上のセットの命令を記憶する関連するキャッシュおよびサーバなど、単一の媒体もしくは複数の媒体であってもよい。さらに、「コンピュータ可読媒体」という用語は、プロセッサによって実行される、または本願明細書に開示された方法もしくは動作のうちの任意の1つ以上をコンピュータシステムに実行させ得る命令のセットを記憶すること、エンコードすること、または伝えることができる任意の媒体を含み得る。
【0168】
コンピュータ可読媒体2222は、メモリカードなどの固体メモリ、または1つ以上の不揮発性読み取り専用メモリを収容するその他のパッケージを含んでもよい。コンピュータ可読媒体2222はさらに、ランダムアクセスメモリまたはその他の揮発性書き換え可能メモリであってもよい。さらに、コンピュータ可読媒体2222は、伝送媒体上で伝達される信号などの搬送波信号を取り込む、ディスクもしくはテープもしくはその他のストレージデバイスなどの光磁気媒体または光媒体を含んでもよい。電子メールのデジタルファイル添付またはその他の独立型情報アーカイブもしくは複数アーカイブのセットが、有形のストレージ媒体であってもよい配布媒体と見なされてもよい。したがって、本開示は、データまたは命令が記憶され得る、コンピュータ可読媒体または配布媒体およびその他の等価物および後継の媒体のうちの任意の1つ以上を含むと見なされ得る。
【0169】
あるいは、またはさらに、特定用途向け集積回路、プログラマブルロジックアレイ、およびその他のハードウェアデバイスなどの専用ハードウェア実装が、本願明細書に記載された方法の1つ以上を実装するよう構築されてもよい。様々な実施形態の装置およびシステムを含み得る各適用は、様々な電子およびコンピュータシステムを広範に含んでよい。本願明細書に記載された1つ以上の実施形態は、モジュール間で、およびモジュールを介して、伝達され得る関連した制御信号およびデータ信号と共に2つ以上の特定の相互接続したハードウェアモジュールもしくはデバイスを使用して、または特定用途向け集積回路の一部として、機能を実装するとよい。したがって、本システムは、ソフトウェア、ファームウェア、およびハードウェア実装を包含し得る。
【0170】
本願明細書に記載された方法は、コンピュータシステムによって実行可能なソフトウェアプログラムによって実装されてもよい。さらに、実装には、分散処理、コンポーネント/オブジェクト分散処理、および並列処理が含まれてもよい。あるいは、またはさらに、仮想コンピュータシステム処理が構築され、本願明細書に記載された方法または機能性のうちの1つ以上を実装してもよい。
【0171】
特定の標準およびプロトコルを参照して、特定の実施形態において実装され得るコンポーネントおよび機能について記載したが、コンポーネントおよび機能は、そのような標準およびプロトコルに限定されない。例えば、インターネットおよびその他のパケット交換ネットワーク伝送(例えば、TCP/IP、UDP/IP、HTML、HTTP)の標準は、最先端の例を表す。そのような標準は、本質的に同じ機能を有するより高速またはより効率的な等価物によって定期的に取って代わられる。したがって、本願明細書で開示されたものと同じ、または類似の機能を有する後継の標準およびプロトコルは、その等価物と見なされる。
【0172】
本願明細書に記載された図は、様々な実施形態の構造の全般的な理解を提供することを目的としている。図は、本願明細書に記載された構造および方法を利用する装置、プロセッサ、およびシステムの構成要素および特徴のすべての完全な記載として機能することは目的としていない。本開示を検討することで当業者には、他の多数の実施形態が明らかとなり得る。他の実施形態が利用されても、本開示から得られてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく構造上および論理上の置き換えおよび変更が行われ得る。さらに、図は、単なる代表であり、一定の縮尺で描かれてはいないこともある。図中の特定の比率が大きくされていることもあり、他の比率が最小化されていることもある。したがって、本開示および図面は、制限ではなく説明に役立つものとして見なされるものとする。
【0173】
上記で開示された主題は、制限ではなく説明に役立つものと見なされるものとし、添付の特許請求の範囲は、本記載の真の意図および範囲内に入る当該の変更、拡張、および他の実施形態すべてをカバーすることを目的としている。したがって、この範囲は、法律上認められる最大の範囲まで、以下の特許請求の範囲およびその等価物の許容される最も広範な解釈によって決定されるものとし、前述の詳細な記載によっては制限も限定もされてはならない。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2009年8月14日に提出された米国特許仮出願第61/234,134号の利益を主張し、2009年12月9日に提出された米国特許本出願第12/634,110号の一部継続出願であり、この両方を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0002】
本記載は、全般的に、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニング(relative positioning)のための、概してシステムと呼ばれるシステムおよび方法に関し、特に、限定的ではないが、カバレッジ(coverage)および精度(accuracy)を実質的に最大化する、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングに関する。
【背景技術】
【0003】
精錬所、化学プラント、または原子力発電所などの危険な環境で作業する個人は、危険ガス(hazardous gas)、化合物、または放射線などの危険物に曝露されることもある。危険物に長期にわたり曝露されると、病気または死につながることもある。したがって、危険な環境に入る個人はそれぞれ、個人が危険物に曝露されているレベルを検知するセンサーを含むバッジを着用するよう要求されることもある。バッジは、個人が有害なレベルの危険物に曝露されていると、その個人に警報を出すこともある。バッジが個人に警報を出すと、その個人は、その危険物を含む汚染エリアから退去することになっており、その結果、その個人の危険物への曝露が軽減される。しかし、場合によっては、個人は、汚染エリアから退去しないこともあり、長期間にわたって危険物に曝露され続けることもある。例えば、個人は、警報に気付かないことも、または警報を単に無視することもある。危険物に長期にわたって曝露されることが原因で、個人は深刻な病気または死に見舞われることもある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムは、メモリ、インターフェース、およびプロセッサを含むとよい。メモリは、プロセッサおよびインターフェースに接続されるとよく、作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性を含む作業エリアのレイアウト情報を記憶するとよい。プロセッサは、作業エリアのレイアウト情報を受信して、構造属性に基づき、作業エリアにポジショニングするアクセスポイントの数を決定するとよい。プロセッサは、インフラストラクチャ属性に基づき、テスト無線周波数タグの、作業エリアにおける設置場所を決定するとよい。プロセッサは、作業エリアにおける、カバレッジと、テスト無線周波数タグを位置特定する精度とを実質的に最大化する、作業エリアにおける複数のアクセスポイントのポジショニングを決定するとよい。プロセッサは、カバレッジおよび精度が閾値を満たさなければ、アクセスポイントのうちの1つの再ポジショニングを決定してもよい。プロセッサは、カバレッジおよび精度が閾値を満たすと、作業エリア内のアクセスポイントの、相互に相対的なポジショニングのグラフィック表現を提供するとよい。
【0005】
以下の図面および詳細な記載を検討すると、当業者には、他のシステム、方法、特徴および利点が明らかであるか、または明らかとなるであろう。そのようなさらなるシステム、方法、特徴および利点はすべて、本記載の中に含まれ、実施形態の範囲内にあり、下記の特許請求の範囲により保護され、下記の特許請求の範囲により定義されるものとする。さらなる側面および利点が、本記載に関連して下記で説明される。
【0006】
システムおよび/または方法は、以下の図面および記載を参照することでより深く理解されると考えられる。非限定的且つ非包括的な記載が、以下の図面を参照して記載される。図面のコンポーネントは、必ずしも一定の縮尺にはなっておらず、代わりに、原理を示すことに重点が置かれている。図面では、同じ参照数字は、特に指示がない限り、種々の図面にわたって同様の部分を指し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムの全般的な概観のブロック図である。
【図2】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装する、ネットワーク環境のブロック図である。
【図3】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装する、例示的なネットワークアーキテクチャのブロック図である。
【図4】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装するセンサーネットワークのブロック図である。
【図5A】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、有線コンポーネントを備える例示的なガス検知・位置特定デバイスのブロック図である。
【図5B】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ワイヤレスコンポーネントを備える例示的なガス検知デバイスのブロック図である。
【図6】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なモバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(mobile access point measurement and location unit)のブロック図である。
【図7】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なモバイルアクセスポイント測定・位置ユニットのブロック図である。
【図8】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、アクセスポイントの相対的ポジショニングの全般的な動作を示すフローチャートである。
【図9】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、アクセスポイント構成の生成を示すフローチャートである。
【図10】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによるガスの検知を示すフローチャートである。
【図11】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによる非常ボタンの起動を示すフローチャートである。
【図12】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによる動きの欠如検知を示すフローチャートである。
【図13】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ガス検知・位置特定デバイスから受信されるアラームを示すフローチャートである。
【図14】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、高リスクエリア予測を示すフローチャートである。
【図15】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、施設のアクセスポイントカバレッジを閲覧するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図16】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、個々のアクセスポイントのアクセスポイントカバレッジを閲覧するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図17】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、アクセスポイントの位置特定の精度を閲覧するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図18】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、設置場所分析レポートを表示するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図19】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ユーザの位置およびガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図20】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図21】図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ポジショニングシステムを使用してユーザの位置およびガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図22】図2、図3のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて使用され得る一般的なコンピュータシステムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
概してシステムと呼ばれるシステムおよび方法は、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングに関するとよく、特に、限定的ではないが、カバレッジおよび精度を実質的に最大化する、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングに関するとよい。説明のために、詳細な記載は、リアルタイム位置特定・ガス曝露監視システムのアクセスポイントの相対的ポジショニングについて説明する。なお、このシステムは、カバレッジおよび精度を実質的に最大化することが有益であると考えられる任意のシステムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングに使用されてよい。本願明細書に記載される原理は、多数の異なる形態で具現化され得る。
【0009】
このシステムは、組織が、作業エリアにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングを、作業エリアにおけるワイヤレスカバレッジおよび精度を実質的に最大化するように決定できるようにすることもできる。例えば、リアルタイム位置特定・ガス曝露監視システムは、作業エリアにおける個人の位置と、1つ以上の危険物に対する各個人の曝露レベルとを組織が監視できるようにすることもできる。なお、作業エリアの各部分が包括的なワイヤレスカバレッジを有しなければ、リアルタイム位置特定・ガス曝露監視システムは、作業エリア全体の個人を監視できないこともある。さらに、アクセスポイントの相対的ポジショニングが、実質的に正確な位置特定を提供しなければ、リアルタイム位置特定・ガス曝露監視システムは、作業エリア内の個人を正確に位置特定できないこともある。したがって、アクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムは、作業エリアのカバレッジおよび位置特定の精度を組織が実質的に最大化できるようにすることもできる。
【0010】
このシステムは、危険な環境内の個人に関する危険事象の可視性を改善するために、組織がアクセスポイントを効果的にポジショニングできるようにすることもできる。組織は、専用のワイヤレス(WiFi)対応ガス検知器、メッシュ型ワイヤレスアクセスポイント、リアルタイム位置サービス(RTLS:Real Time Location Services)、および警報監視システムを使用して、ガスレベルおよび個人の位置を、継続的に監視される制御コンソールに中継することもできる。制御コンソールは、特定のガス閾値、非常ボタン、および動きの欠如事象を示す可聴アラームおよび視覚アラームによってオペレータに警報を出すこともできる。このシステムは、組織が、精度、ワイヤレスカバレッジ、個人の安全、システム信頼性、および費用などの1つ以上の要素に基づき、ワイヤレスアクセスポイントを効果的にポジショニングできるようにすることもできる。
【0011】
このシステムは、作業エリア内の各個人の位置と、1つ以上の危険物への各個人の曝露レベルとを監視するために、組織がアクセスポイントを効果的にポジショニングできるようにすることもできる。エリアに入る各個人には、個人のガス曝露および位置をサーバに伝達するガス検知・リアルタイム位置特定デバイスが提供されるとよい。個人のガス曝露がアラームの閾値に達すると、システムは、その個人の位置特定、その個人との通信の開始、その個人の近くのオペレータへの警報、応答者との通信の開始、またはアラームに応答するのに必要と考えられる概して任意のアクションなど、1つ以上のアラーム対処アクションを実行する。ガス検知・リアルタイム位置特定デバイスは、非常ボタンを含んでもよく、これは、個人によって起動されると、アラームをサーバに伝達する。ガス検知・リアルタイム位置特定デバイスはさらに、個人が或る期間にわたり動かない場合に検知することもできる。ガス検知・リアルタイム位置特定デバイスは、振動などによる、個人への局所的な警報を送信することもできる。個人が局所的な警報に応答しなければ、デバイスはサーバにアラームを送信することもできる。ガス検知・リアルタイム位置特定デバイスはさらに、心拍数、血圧、またはその他の健康関連の評価基準を監視する生体センサーなど、他の刺激を監視する追加のセンサーを含んでもよい。
【0012】
このシステムは、有害なレベルの危険物に曝露されている個人を迅速に位置特定し、汚染エリアからその個人を避難させるために、組織がアクセスポイントを効果的にポジショニングできるようにすることもできる。このシステムは、組織が、作業エリアにおいてガス検知デバイスを所持している各個人を含むよう組織のガス検知ネットワークを拡大できるようにすることもできる。拡大されたガスセンサーネットワークは、ガス漏れまたは汚染の事前通知を組織に提供することもでき、組織が、汚染の付近に位置する個人を迅速に避難させられるようにすることもできる。このシステムは、ネットワークインフラストラクチャと、衛星ポジショニングシステムとの組み合わせを使用して、屋内/屋外作業環境の個人の位置を監視することもできる。
【0013】
図1は、リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステム100の全般的な概観を提供する。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0014】
システム100は、1以上のユーザ120A〜N、オペレータ110、およびサービスプロバイダ140を含むとよい。ユーザ120A〜Nは、精錬所、原子力発電所、化学プラント、鉱業場、またはその他任意の危険な作業環境など、危険な作業環境で作業する組織の従業員であるとよい。ユーザ120A〜Nは、危険な作業環境で作業している間、危険ガス、危険化合物、または危険な放射線など、有害なレベルの1つ以上の危険物に曝露されることもある。ユーザ120A〜Nは、有害なレベルの、危険ガス、化学物質、および/または核粒子などの危険物に曝露されると、病気または死に見舞われることもある。あるいは、またはさらに、ユーザ120A〜Nは、鉱業場などで酸欠状態になることもあり、酸素の欠乏から病気または死に見舞われることもある。作業環境、すなわち作業エリアは、建物などの複数の構造物を含むこともあり、各建物は、複数のレベルまたはフロアを含むこともある。作業環境はさらに、1つ以上の屋外エリア、および/または地下室、トンネル、もしくは洞窟などの地中エリアを含むこともある。ユーザ120A〜Nは、作業環境内の構造物またはレベルのいずれかに位置し得る。
【0015】
サービスプロバイダ140は、オペレータ110に、ワイヤレスカバレッジおよび位置精度を最大化するための、アクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステム100へのアクセスを提供するとよい。システム100は、構造属性およびインフラストラクチャ属性を分析して、アクセスポイントのワイヤレスカバレッジおよび精度を実質的に最大化するアクセスポイントの相対的ポジショニングを決定するとよい。カバレッジは、受信信号強度インジケータ(RSSI:Received Signal Strength Indicator)値によって測定される、エリア全体にわたる無線周波数信号伝播の評価基準とすることもできる。カバレッジの増大は、より正確な位置追跡に直接相関し得る。作業エリアの構造属性は、作業エリアのレベルの数、各レベルの高さ、各エリアの通行者(foot traffic)の平均量、環境のワイヤレス周波数(および金属またはコンクリート製の物体など、ワイヤレス周波数に影響し得る構造物)、ならびにその他概して任意の、作業エリアの構造設計に関係する、またはそれによる影響を受ける、属性を含み得る。インフラストラクチャ属性は、電源差し込み口(power outlet)の位置、パワーオーバーイーサネット(PoE:power over Ethernet)機能性などのための有線イーサネット差し込み口(Ethernet outlet)の位置、またはその他概して任意の、作業エリアのインフラストラクチャに関係する、またはそれによる影響を受けると考えられる属性を含み得る。アクセスポイントの相対的ポジショニングを決定するステップについては、下記の図8〜9でさらに詳しく説明する。オペレータ110は、1つ以上のモバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(MAMAL:mobile access point measurement and location unit)を使用して、ワイヤレスカバレッジおよび精度をテストするとよい。例示的なMAMALについては、下記の図6および7でさらに詳しく説明する。サービスプロバイダ140は、アクセスポイントのカバレッジおよび精度を閲覧するための1つ以上のユーザインターフェースをオペレータ110に提供するとよい。システム100はさらに、ワイヤレスアクセスポイントの決定された数および位置に基づく構造推定を表示するユーザインターフェースと、作業エリアおよび作業エリア内のアクセスポイントの相対的ポジショニングを表示するユーザインターフェースとをオペレータ110に提供するとよい。例示的なユーザインターフェースについては、下記の図15〜18でさらに詳しく説明する。
【0016】
ユーザ120A〜Nはそれぞれ、バッジまたはタグなどのガス検知・位置特定デバイスを着用するとよく、これは、危険ガスまたは化合物などの危険物へのユーザ120A〜Nの曝露を監視するセンサーを含むとよい。バッジは、危険ガスセンサー、位置特定デバイス、およびネットワークインターフェースなどのインターフェースを含むとよい。インターフェースは、ユーザA 120Aが曝露された危険ガスの量、およびユーザA 120Aの位置を表すデータを中央サーバに伝送するとよい。ユーザA 120Aの危険ガス曝露および位置データは、毎分など定期的に中央サーバに伝送されるとよい。各ユーザ120A〜Nの伝送間の期間は、手動で設定可能および/または中央サーバによって自動的に設定可能とされ得る。例えば、中央サーバは、ユーザA 120Aが高濃度の危険ガスのあるエリアに入ったことを検知すると、ユーザA 120Aのガス曝露情報をより頻繁に伝送するようバッジに自動的に命令してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aの危険ガスへの曝露が危険を伴うレベルに近づいていれば、中央サーバは、ガス曝露データをより頻繁に伝送するようバッジに自動的に命令してもよい。例えば、1つ以上のガス曝露閾値があってもよく、それにユーザA 120Aが達すると、ユーザA 120Aのバッジがガス曝露情報を伝送する頻度が上げられてもよい。
【0017】
あるいは、またはさらに、原子力発電所の作業環境内のユーザ120A〜Nは、放射線検知器および位置特定デバイスを着用してもよい。放射線検知器および位置特定デバイスは、ユーザ120A〜Nの放射線への曝露を決定するガイガーカウンターを含むとよい。あるいは、またはさらに、化学プラントで作業するユーザ120A〜Nは、ユーザ120A〜Nが有害なレベルの化合物に曝露されているかどうかを検知するとよい化学物質検知器および位置特定デバイスを着用してもよい。あるいは、またはさらに、鉱業場で作業するユーザ120A〜Nは、ユーザ120A〜Nが十分な、または過剰な酸素に曝露されているかどうかを検知するとよいガス検知器および位置特定デバイスを着用してもよい。概して、ユーザ120A〜Nにより着用されるセンサー、すなわち検知器は、作業エリアの潜在的な危険に基づき決定されるとよい。バッジは、ユーザA 120Aの鼻および/または口から10インチ(約25.4cm)以内など、ユーザA 120Aの呼吸ゾーン内で着用されるべきである。
【0018】
あるいは、またはさらに、バッジは、ユーザA 120Aの識別デバイスとして機能してもよい。例えば、バッジは、1つ以上の無線周波数リーダーと通信するとよい無線周波数識別タグを含んでもよい。リーダーは、出入り口などの1つ以上のアクセスポイントと通信するとよい。各リーダーは、ユーザA 120Aの無線周波数識別タグに関連する承認に基づき、ユーザA 120Aがアクセスポイントを通過することを許可または拒否してもよい。無線周波数識別リーダーは、補助的な位置デバイスとして使用されてもよい。すなわち、リーダーは、ネットワーク230、235などを介して、サービスプロバイダサーバ240と通信していてもよく、ユーザA 120Aの無線周波数識別タグがリーダーのそばを通ると、サービスプロバイダサーバ240にユーザA 120Aの位置および識別を伝達してもよい。このようにして、ユーザA 120Aが無線周波数識別リーダーのうちの1つのそばを通ると、ユーザA 120Aの現在位置が補完または確認されてもよい。
【0019】
バッジはさらに、ユーザA 120Aの位置を表す情報を決定して位置情報を中央サーバへ伝達するための、ポジショニングシステムプロセッサなどの位置プロセッサを含むとよい。ポジショニングプロセッサは、グローバルポジショニングシステム(GPS:global positioning system)など、衛星から受信されるデータに基づきユーザA 120Aの位置を決定するとよい。位置プロセッサを含む例示的なバッジについては、下記の図5A〜Bでさらに詳しく説明する。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aが屋内に位置していて衛星からのデータをバッジが受信できない場合、ユーザA 120Aの位置は、作業環境において使用されるネットワークインフラストラクチャによって特定されてもよい。ネットワークインフラストラクチャのコンポーネントについては、下記の図2でさらに詳しく説明する。システム100は、ユーザA 120Aの位置の、GPSデータを介した特定、またはネットワークインフラストラクチャを介した特定の間で、シームレスに切り替えることができるとよく、その結果システム100は、ユーザA 120Aが屋内から屋外、およびその逆に移動するときに、ユーザA 120Aの位置を追跡できる。ユーザA 120Aの位置特定が、GPSデータまたはネットワークインフラストラクチャを介してできなければ、ユーザA 120Aは、「範囲外」と示されてもよく、ユーザA 120Aがシステム100の範囲内に戻ると再接続してもよい。
【0020】
ユーザA 120Aが有害なレベルの危険ガスに曝露されたとバッジが決定すると、バッジは、振動、点滅、またはビープ音などのアラームを鳴らすことなどによって局所的なアラームを開始するとよく、さらに、ユーザA 120Aの現在位置およびユーザA 120Aのガス曝露のレベルを含むアラームを中央サーバに伝達するとよい。あるいは、またはさらに、中央サーバが、ユーザA 120Aが有害なレベルの危険ガスに曝露されたと決定してもよく、ガス曝露アラームをバッジに伝達してもよい。バッジによる有害なレベルの危険ガスの検知については、下記の図6でさらに詳しく説明する。
【0021】
バッジはさらに、非常ボタンを含むとよく、ユーザA 120Aが、問題があるかもしれないと考えたときにユーザA 120Aによって起動されるとよい。ユーザA 120Aが非常ボタンを起動すると、バッジは、ユーザA 120Aの位置およびユーザA 120Aのガス曝露を含むアラームを中央サーバに伝達するとよい。バッジはさらに、局所的なアラームを開始してもよい。バッジの非常ボタンの起動については、下記の図7でさらに詳しく説明する。
【0022】
バッジはさらに、ユーザA 120Aが或る期間にわたって移動していない場合に検知するとよい。ユーザA 120Aが或る期間にわたって移動していないことをバッジが検知すると、バッジは、振動、点滅、またはノイズを鳴らすことなどによる局所的なアラームを開始するとよい。ユーザA 120Aは、タグのキャンセルボタンを押すこと、またはそのバッチを触ることによって、動きの欠如アラームをキャンセルすることもできる。ユーザA 120Aが或る期間内にキャンセルボタンを押さなければ、バッジは、アラームを中央サーバに伝達するとよい。あるいは、またはさらに、中央サーバがユーザA 120Aの移動を監視してもよく、動きの欠如アラームをバッジに送信してもよい。ユーザA 120Aの動きの欠如に関係するアラームは、ユーザA 120Aが動かないと推定されるため、「マンダウン(man down)」アラームまたは警報と呼ぶこともできる。
【0023】
サービスプロバイダ140は、組織に、下記の図2においてサービスプロバイダサーバ240と呼ばれている中央サーバを提供するとよく、これは、ユーザ120A〜Nのバッジから位置データ項目およびガス曝露データ項目を受信する。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は、バッジをユーザ120A〜Nに提供してもよい。例えば、サービスプロバイダ140は、組織がその従業員の位置およびガス曝露を監視できるようにするために、バッジおよび中央サーバを組織に提供するコンサルタント組織であってもよい。サービスプロバイダ140は、ユーザ120A〜Nの位置およびガス曝露を監視するためのベンダーソフトウェアを用いてサーバをカスタマイズしてもよい。例示的な監視ソフトウェアアプリケーションのユーザインターフェースが、下記の図11〜16で示される。
【0024】
サーバは、バッジからのデータ伝送を受信するとよく、これは、ユーザ120A〜Nの位置を特定する位置識別子およびユーザ120A〜Nのガス曝露を含むとよい。ユーザ120A〜Nの位置は、バッジのポジショニングシステムによって決定されてもよく、またはネットワークインフラストラクチャによって決定されてもよい。ユーザ120A〜Nの位置はさらに、ユーザ120A〜Nの高度を含んでもよい。位置識別子は、経度・緯度座標などの座標を含んでもよい。サーバは、ユーザA 120Aが有害なレベルのガスに曝露された場合に決定し、ユーザA 120Aに関するアラームを起動してもよい。あるいは、またはさらに、バッジが有害なレベルの危険ガスを検知すると、サーバがアラームデータ項目をバッジから受信してもよい。
【0025】
オペレータ110は、サービスプロバイダサーバ140によって提供されるサーバを操作する人であってもよい。あるいは、またはさらに、オペレータ110は、マシンまたは自動プロセスであってもよい。オペレータ110は、ユーザ120A〜Nを監視するとよく、ユーザ120A〜Nのうちの1人が有害なレベルの危険ガスに曝露されると、サーバによる警報を受けるとよい。オペレータは、ウォーキートーキーまたはモバイル電話などによって、ユーザA 120Aとの連絡を開始することを試みてもよい。オペレータ110はさらに、必要であれば、応答者などの緊急要員との通信を開始してもよい。あるいは、またはさらに、モバイルデバイスまたはその他のコンピューティングデバイスなどを介してサーバと通信しているとよい1以上のオペレータが仕事場全体に分散していてもよい。
【0026】
実施中、サーバは、有害なレベルの危険ガスに曝露されているユーザA 120Aなどに関してアラームデータ項目を受信するか、またはアラームを開始すると、受信されたアラームデータ項目に基づき、一連のアラーム対処アクションを実行するとよい。アラーム対処アクションは、オペレータ110にアラームを通報すること、ユーザA 120Aとの通信経路を開くことを試みること、施設内のユーザA 120Aの位置を特定すること、アラームおよびユーザA 120Aの位置を施設内の任意の他のオペレータに伝達することを含むとよい。サーバはさらに、医療要員などの緊急応答者(emergency responder)が必要かどうかを、ユーザA 120Aのガス曝露のレベルに基づき決定してもよく、緊急応答者との通信を自動的に開始してもよい。サーバによるアラームデータの受信については、下記の図9でさらに詳しく説明する。
【0027】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は、リアルタイムの位置特定およびガス検知のためのプレパッケージ化ソリューションを提供してもよく、これはアドオンアプリケーションをさらに含んでもよい。アドオンアプリケーションには、ビデオ監視、ユニファイド通信、アセット追跡、モバイル作業員、固定されたガス監視、ガス雲シミュレーション、および/または、作業員スケジューリングおよびタイムカードレポーティングなどの生産性が含まれ得る。このソリューションは、最適化されたインフラストラクチャ展開のためのプロセスを記載しているとよいハードウェア設置テンプレート/手引きを含んでもよい。このソリューションは、迅速且つ正確にソリューションを展開するために使用されるプロセスを記載しているとよいソリューション展開テンプレートを含んでもよい。このソリューションは、ソリューションを適切に使用するために、プラントまたは精錬所などの作業エリア内の要員に要求される、ビジネスプロセスの変更を記載しているとよい変更管理を含んでもよい。このソリューションは、包括的であり最適化されたテストを保証するために使用されるプロセスを記載しているとよい通信テンプレートを含んでもよい。このソリューションは、プラントのレイアウトに基づく展開の費用見積もりモデルを記載しているとよい費用計算モデルテンプレートを含んでもよい。このソリューションは、長期サポートに必要な管理プロセスを記載しているとよい継続的サポートアクセラレータを含んでもよい。サービスプロバイダ140はさらに、ソリューション/アプリケーションが長期間適切に機能することを保証するプロセスなど、ソリューションの継続的検証を提供してもよい。
【0028】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は、単一の連絡先を特定してもよく、これには、取り決められたベンダー契約および定義されたベンダーの責務が含まれてもよい。サービスプロバイダサーバ240はさらに、z軸較正(z−axis calibration)を提供してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、地上で較正を行っても、空中で較正を行ってもよい。
【0029】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は、1つ以上の生産性プロセス改善を提供してもよい。例えば、サービスプロバイダ140は、ワイヤレスガスセンサーを使用して揮発性有機化合物(VOC:volatile organic compound)の排出を管理する変更保守プロセスを提供してもよい。サービスプロバイダ140はさらに、ワイヤレスガスセンサーを使用して揮発性有機化合物(VOC)の透過を管理する変更保守プロセスを提供してもよい。サービスプロバイダ140は、既存のソリューションがプラント/位置特有で単独で拡大できないこともあるため、企業レベルの作業効率をサポートする構造を提供してもよい。サービスプロバイダ140は、従業員/リソース共有を目的としたプロセス改善を提供してもよい。サービスプロバイダ140は、PEOPLESOFT time and laborのレポーティングに関連付けて自動化されたアカウンタビリティ/ダッシュボード/調整、および分析を作成することなどによって、請負業者のアカウンタビリティを提供してもよい。
【0030】
あるいは、またはさらに、ワイヤレスセンサーネットワークを構築するために、ユーザ120A〜Nが着用しているガス検知デバイスが、固定ワイヤレスガスセンサーと共に使用されてもよい。例示的なワイヤレスセンサーネットワークについては、下記の図4においてさらに詳しく説明する。ワイヤレスセンサーネットワークは、作業エリア中の危険ガスの移動を予測するために使用されてもよい。危険ガスの移動を予測することで、組織が差し迫った危険性についてユーザ120A〜Nに事前に警報を出せるようにすることもできる。ワイヤレスセンサーネットワークを使用した危険ガスの移動の予測については、下記の図10でさらに詳しく説明する。
【0031】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダ140は「最良プロセス」モデリングを提供してもよい。例えば、サービスプロバイダ140は、理想的な作業パフォーマンスを、物理的に、WiFiインフラストラクチャ上のビデオipカメラネットワークを介してモデル化してもよい。サービスプロバイダ140は、安全性の向上および作業効率/質のために従業員/請負業者に対しパフォーマンスの再生を提供してもよい。
【0032】
図2は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装するネットワーク環境200の簡略化した図を提供する。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0033】
ネットワーク環境200は、1つ以上のユーザ120A〜N、ガス検知・位置特定デバイス(「バッジ」)220A〜N、ネットワークコンポーネント225A〜N、オペレータ110、コンピューティングデバイス210、サービスプロバイダサーバ240、サードパーティーサーバ250、データストア245、ワイヤレス位置サーバ260、ネットワーク230、235を含むとよい。サービスプロバイダサーバ240、サードパーティーサーバ250、およびワイヤレス位置サーバ260のうちの一部または全部が、ネットワーク235を経由して相互通信しているとよい。ユーザ120A〜Nは、施設、または作業エリア、または組織の様々な部分にわたって位置し得る。ユーザ120A〜Bは、構造物270内に位置してもよく、ユーザA 120Aは、構造物270の第2のフロア272に、ユーザB 120Bは、構造物270の第1のフロア271にいてもよい。ユーザN 120Nは、屋外273にいてもよい。
【0034】
ネットワーク230、235は、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN:wide area network)、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)、メトロポリタンエリアネットワーク、またはその他、データ通信を可能にする任意のネットワークを含むとよい。ネットワーク230は、インターネットを含んでもよく、ネットワーク235の全部または一部を含むとよい。ネットワーク235は、ネットワーク230の全部または一部を含むとよい。ネットワーク230、235は、サブネットワークに分割されてもよい。サブネットワークは、システム200内でネットワーク230、235に接続されている他のコンポーネントすべてへのアクセスを許可してもよく、またはサブネットワークは、ネットワーク230、235に接続されているコンポーネント間のアクセスを制限してもよい。ネットワーク235は、パブリックネットワーク接続と見なすことも、またはプライベートネットワーク接続と見なすこともでき、例えば、仮想プライベートネットワーク、もしくは暗号化、もしくはパブリックインターネット上で用いられる他のセキュリティメカニズム、または同様のものを含んでもよい。
【0035】
バッジ220A〜Nは、下記で図5A〜Bに示されているものなどのガス検知・位置特定デバイスであるとよい。バッジ220A〜Nは、ガスの検知などのためのセンサー、およびネットワーク230、235上での通信などのための通信インターフェースを含むとよい。各センサーは、サービスプロバイダサーバ240によって自動的に同期化されてもよい。
【0036】
あるいは、またはさらに、ユーザ120A〜Nは、危険な作業エリアに入るときに、バッジ220A〜Nを受け取ってもよい。この例では、サービスプロバイダサーバ240は、バーコードまたは無線周波数識別などによって、ユーザA 120Aの識別バッジをスキャンするとよく、続いてバッジ220Aをスキャンするとよい。その結果、バッジ220AがユーザA 120Aに関連付けられるとよく、ユーザA 120Aは、危険な作業エリア内にいる間バッジ220Aを使用するとよい。ユーザA 120Aは、危険な作業エリアを去るとき、バッジ220Aを返却するとよく、バッジ220Aは、ユーザA 120Aとの関連付けを解除されるとよい。例えば、ユーザA 120Aは、バッジ220Aを充電器に結合してもよい。バッジ220Aを充電器に結合すると、サービスプロバイダサーバ240は、バッジ220AとユーザA 120Aとの関連付けを削除するとよい。続いて、バッジ220Aは、危険な作業エリアに入るユーザ120A〜Nのいずれかと関連付けられ得る。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240はさらに、ユーザA 120Aから関連付けを削除する前に、バッジ220Aに記憶されている任意のセンサーデータを取得してもよい。
【0037】
バッジ220A〜Nは、ネットワークコンポーネント225A〜Nを介してネットワーク230、235上で通信するとよい。ネットワークコンポーネント225A〜Nはそれぞれ、1つ以上のワイヤレスルータ、有線ルータ、スイッチ、コントローラ、または、ネットワーク230、235上での通信を提供するために使用され得る概して任意のネットワークコンポーネントを表し得る。例えば、ネットワークコンポーネント225A〜Nは、CISCO AIRONET Access Pointsおよび/またはCISCO Wireless LAN Controllersであってもよい。ネットワークコンポーネント225A〜Nは、バッジ220A〜Nの位置を特定して、サービスプロバイダサーバ240にバッジの位置を伝達できるとよい。ネットワークコンポーネント225A〜Nがアクセスポイントである例では、アクセスポイントは、施設および/または仕事場のエリア全体が確実にアクセスポイントのうちの1つの範囲内となるよう、施設270および/または作業エリア中に戦略的に設置されるとよい。屋外273に位置するユーザN 120Nは、ワイヤレスネットワークの範囲外であってもよく、セルラ電話タワーを介してサービスプロバイダサーバ240と通信してもよい。あるいは、ユーザN 120Nまたはユーザ120A〜Bの位置は、セルラ電話タワーにより受信される信号の三角測量、またはGOOGLE LATITUDE(商標)などのサードパーティー位置サービス、またはユーザN 120Nの位置を決定するための概して任意のメカニズムに基づき決定されてもよい。あるいは、またはさらに、屋外273に位置するユーザN 120Nは、作業エリアから遠く離れて位置することもある。この例では、バッジ220Nは、サービスプロバイダサーバ240と、衛星データ接続を介して通信してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザN 120Nの位置は、グローバルポジショニングシステム(GPS)などの衛星ポジショニングシステムに基づき追跡されてもよい。
【0038】
サービスプロバイダサーバ240は、アプリケーションサーバ、モバイルアプリケーションサーバ、データストア、データベースサーバ、およびミドルウェアサーバのうちの1つ以上を含むこともできる。サービスプロバイダサーバ240は、1つのマシン上に存在してもよく、または1つ以上のマシン上で、分散構成で実行されてもよい。サービスプロバイダサーバ240、コンピューティングデバイス210、バッジ220A〜N、およびワイヤレス位置サーバ260は、図22のコンピューティングデバイスなど、様々な種類の1つ以上のコンピューティングデバイスとしてよい。そのようなコンピューティングデバイスは、概して、計算を実行するよう構成されているとよく、1つ以上の有線および/またはワイヤレス通信インターフェースを経由してデータ通信を送受信できるとよい任意のデバイスを含むとよい。そのようなデバイスは、限定はされないが、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP:Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルスイート内のプロトコルを含む、様々なネットワークプロトコルのいずれかに従い通信するよう構成されてよい。例えば、コンピューティングデバイス210は、サービスプロバイダサーバ240上で実行されているプロセスであるとよいウェブサーバからウェブページなどの情報をリクエストするために、ハイパーテキスト転送プロトコル(「HTTP:Hypertext Transfer Protocol」)を用いてもよい。
【0039】
サービスプロバイダサーバ240に含まれるデータベースサーバ、アプリケーションサーバ、モバイルアプリケーションサーバ、およびミドルウェアアプリケーションの構成はいくつかあり得る。データストア245は、サービスプロバイダサーバ240の一部であってもよく、MICROSOFT SQL SERVER(登録商標)、ORACLE(登録商標)、IBM DB2(登録商標)、SQLITE(登録商標)、またはその他、リレーショナルもしくはその他の任意のデータベースソフトウェアなどのデータベースサーバであればよい。アプリケーションサーバは、APACHE TOMCAT(登録商標)、MICROSOFT IIS(登録商標)、ADOBE COLDFUSION(登録商標)、またはその他、通信プロトコルをサポートする任意のアプリケーションサーバであればよい。
【0040】
サードパーティーサーバ250は、外部データまたはサービスをサービスプロバイダサーバ240に提供するサーバであるとよい。例えば、サードパーティーサーバ250は、緊急応答システムの一部であってもよい。サービスプロバイダサーバ240は、サードパーティーサーバ250と通信することによって、ユーザA 120Aの緊急支援をリクエストしてもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、サービスまたは情報をサービスプロバイダサーバ240に提供してもよい。例えば、サードパーティーサーバ250は、隣接した企業に属してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、バッジ220A〜Nまたはその他のガスセンサーから受信されたデータに基づき、隣接した企業の地理的な位置に影響を与えるかもしれない、ガス雲などのガス漏れについてサードパーティーサーバ250に通知してもよい。
【0041】
ワイヤレス位置サーバ260は、バッジ220A〜Nの位置、さらにその結果としてユーザ120A〜Nの位置を特定できるネットワークコンポーネントであるとよい。ワイヤレス位置サーバ260は、ネットワークコンポーネント225A〜Nおよび/またはバッジ220A〜Nから受信される情報を利用して、ユーザ120A〜Nの位置を決定するとよい。例えば、ワイヤレス位置サーバ260は、CISCO WIRELESS LOCATION APPLIANCEであってもよい。
【0042】
ネットワーク230、235は、バッジ220A〜Nなどの1つのコンピューティングデバイスを、サービスプロバイダサーバ240などの別のコンピューティングデバイスに結合して、デバイス間のデータの通信を可能にするよう構成されているとよい。ネットワーク230、235は、概して、1つのデバイスから別のデバイスへ情報を伝達する任意の形態のマシン可読媒体を用いることが可能であるとよい。ネットワーク230、235はそれぞれ、ワイヤレスネットワーク、有線ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)ポートなどを介した直接接続、および同様のもののうちの1つ以上を含んでもよく、インターネットを構成する相互接続ネットワークのセットを含んでもよい。ワイヤレスの場合、ネットワーク230、235は、セルラ電話ネットワーク、802.11、802.16、802.20、もしくはWiMaxネットワーク、または概して任意のワイヤレスネットワークであればよい。ネットワーク230、235は、情報がコンピューティングデバイス間を伝わることが可能な任意の通信方法を含んでよい。
【0043】
オペレータ110は、コンピューティングデバイス110を利用してユーザ120A〜Nの位置およびガス曝露を監視するとよい。コンピューティングデバイス110は、AEROSCOUT MOBILE VIEW、CISCO WIRELESS CONTROL SYSTEM(WCS) NAVIGATOR、またはINDUSTRIAL SCIENTIFIC INET CONTROLなど、1つ以上のコンピューティングアプリケーションを実行するよう構成されているとよい。コンピューティングアプリケーションは、オペレータ110がユーザ120A〜Nの位置およびガス曝露を監視する支援をするとよい。コンピューティングアプリケーションは、シンプルオブジェクトアクセスプロトコル/拡張マークアップ言語(SOAP/XML:Simple Object Access Protocol/Extensible Markup Language)アプリケーションプログラミングインターフェース(API:application programming interface)を利用して、データを互いに通信するとよい。例えば、AEROSCOUT MOBILE VIEWコンピューティングアプリケーションは、ユーザ120A〜Nの位置を表すデータを、1つ以上のSOAP/XML APIを使用して、CISCO WIRELESS CONTROL SYSTEMから取得してもよい。
【0044】
オペレータ110およびコンピューティングデバイス210は、組織の作業エリア内に位置してもよい。あるいは、またはさらに、オペレータ110およびコンピューティングデバイス210は、遠隔監視施設内など、作業エリアの外に位置してもよい。遠隔監視施設は、複数の組織の複数の作業エリア内のユーザ120A〜Nのガス曝露および位置を監視してもよい。コンピューティングデバイス210は、オペレータ110に、Cisco(商標)Wireless Controller System(WCS)バージョン6.0.132.0、Cisco(商標)Mobility Services Engineバージョン6.0.85.0、AeroScout(商標)Mobileview System Managerバージョン3.2(MSE 6.0)、AeroScout(商標)Mobileview Analyzerバージョン1.5、Secure Copy(商標)WwinSCPバージョン4.2.7、および/またはAeroScout(商標)Tag Managerバージョン4.02.22などの様々なアプリケーションへのアクセスを提供するとよい。
【0045】
実施中、バッジA 220A内のガスセンサーが、1つ以上の危険ガスへのユーザA 120Aの曝露のレベルを検知するとよい。バッジA 220Aは、ユーザA 120Aのガス曝露の量およびユーザA 120Aの位置を、定期的にサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。ユーザA 120Aの位置は、グローバルポジショニングシステム(GPS)などのポジショニングシステムに基づき決定されてもよい。あるいは、またはさらに、ユーザ120A〜Bが屋内に位置するか、または他の理由で位置情報をポジショニングシステムから取得できない場合、位置情報はネットワークインフラストラクチャによって決定されてもよい。この例では、ワイヤレス位置サーバ260は、バッジA 220Aからネットワークコンポーネント225A〜Nへのワイヤレスデータ信号を三角測量することなどによって、ユーザA 120Aの位置を決定してもよく、さらにユーザA 120Aの位置をサービスプロバイダサーバ240に伝達してもよい。あるいは、ネットワークコンポーネント225A〜Nは、無線周波数(RF:radio frequency)リーダーを含んでもよく、バッジ220A〜Nから受信された無線周波数(RF)を三角測量することによって、バッジ220A〜Nの位置を検知してもよい。
【0046】
ユーザA 120Aが有害なレベルの危険ガスに曝露されたことをバッジA 220Aが検知すると、バッジA 220Aは、サービスプロバイダサーバ240にアラームを伝達してもよい。アラームは、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量およびユーザA 120Aの位置を含むとよい。ユーザA 120Aの、決定された危険性によって、アラームには複数のレベルがあってもよい。例えば、ユーザA 120Aが動きの欠如アラームに応答していなければ、緊急アラームが出されてもよい。なお、ユーザA 120Aが潜在的に危険を伴うエリアに入る場合には、警告アラームが開始されてもよい。
【0047】
サービスプロバイダサーバ240は、アラームデータを受信するとよく、アラームの受信を確認する自動確認をバッジA 120Aに返送するとよく、さらに、アラームデータに基づき1つ以上のアラーム応答アクションを実行するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aとの通信を開始することを試みてもよく、アラームをユーザA 120Aのすぐ近くのオペレータ110に伝達してもよく、または、ガス曝露のレベルによっては、緊急応答要員に連絡してもよい。サービスプロバイダサーバ240のアラーム応答アクションについては、下記の図9でさらに詳しく説明する。
【0048】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知・位置特定デバイス225A〜Nおよびその他のガス検知デバイスから受信されるガス曝露情報を監視してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、受信データを分析して、危険なほどガスレベルの高いと考えられるエリアを決定するとよい。サービスプロバイダサーバ240が、危険を伴うエリアの1つにユーザA 120Aが入るのを検知すると、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aのガス検知・位置特定デバイスに自動的にアラームを伝送してもよい。
【0049】
あるいは、またはさらに、ACCENTURE PLANT PERFORMANCE SOLUTIONなどのプラントパフォーマンスソリューションが、組織の管理者によって使用され得る包括的なグラフィックユーザインターフェースとして使用されてもよい。プラントパフォーマンスソリューションは、サービスプロバイダサーバ240および/またはコンピューティングデバイス210上で実行されてもよい。プラントパフォーマンスソリューションは、アラームのヒートマップ表示など、総合的なプラントパフォーマンス管理を提供してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、ギャップ評価に応じて新たなグラフィックユーザインターフェースを提供してもよい。
【0050】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリア内のガス検知・位置特定デバイス220A〜Nおよびその他のセンサーから収集されたデータに対して1つ以上の解析を実行してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、受信データと、リアルタイムの過去/ユニットレベルデータとを統合することによって、高リスクの作業事象を予測してもよい。分析されたデータに基づき、サービスプロバイダサーバ240は、事前警報をユーザ120A〜N、マネージャ、および/またはオペレータに提供してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、過去の分析のためにガス放出と計画外のプロセスとを関連付けることも、将来の事象へ向け計画を立てることも、システム100を継続的に改善することもできる。概して、サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知・位置特定デバイス220A〜Nおよびその他のセンサーから集められた過去のデータを維持して、エリア毎の曝露レベル、ユーザ毎の曝露レベルなどの傾向、または概して任意の傾向を特定することもできる。
【0051】
あるいは、またはさらに、システム100全体が適切に動作していることを保証するために、ネットワーク環境200が、毎月など定期的にテストされてもよい。ネットワーク環境200はさらに、ネットワーク230、235などを介してサービスプロバイダサーバ240と通信しているワイヤレス磁気温度センサーなどの追加のセンサーを含んでもよい。あるいは、またはさらに、遠隔測定データと呼ばれる、ガス検知・位置特定デバイス225A〜Nおよび/またはその他のセンサーから受信されるデータが、MSEに統合されてもよい。あるいは、またはさらに、システム100および/またはネットワーク環境200の1つ以上のコンポーネントが、DCSに統合されてもよい。
【0052】
あるいは、またはさらに、複数のコンピューティングデバイス210を操作する複数のオペレータ110がいてもよい。この例では、サービスプロバイダサーバ240は、地理的位置、話される言語、またはその他の要素などに基づいて、各アラームを受信するのに適したオペレータ110を決定するとよい。
【0053】
あるいは、またはさらに、ネットワーク環境200は、特定されたデッドスポットの補助のために補助的なタグをさらに含んでもよい。デッドスポットは、ガス検知またはワイヤレスインフラストラクチャがない位置であることもある。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、非常ボタンの起動によるアラーム開始の、いずれかのガスセンサーに基づくアラームのアラーム発信に使用され得るExperion DCSを含んでもよい。
【0054】
あるいは、またはさらに、各アラームは、ガス検知・位置特定デバイス220A〜Nと、オペレータ110のコンピューティングデバイス210との両方で、アラームの理由を示してもよい。ガス検知・位置特定デバイスのアラームは、可聴音を含んでもよく、これはアラームの種類毎に異なってもよい。
【0055】
図3は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装する、例示的なネットワークアーキテクチャ300のブロック図である。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0056】
ネットワークアーキテクチャ300は、ワイヤレス位置サーバ260、ワイヤレス制御システム310、サービスプロバイダサーバ240、マルチレイヤスイッチ312、ルートスイッチプロセッサ314、ネットワーク330、ルータ350、ワイヤレスLANコントローラ352、ワイヤレスサービスモジュール354、ワイヤレスLANコントローラモジュール356、スイッチ358、ワイヤレスアクセスポイント360、Wi−Fiタグ370、固定ワイヤレスセンサー375またはチョークポイント、ユーザ120A〜N、およびバッジ220A〜Nを含むとよい。例えば、ワイヤレス位置サーバ260は、CISCO WIRELESS LOCATION APPLIANCEであってもよく、ワイヤレス制御システム310は、CISCO WIRELESS CONTROL SYSTEMであってもよく、ワイヤレスLANコントローラ352は、CISCO WIRELESS LAN CONTROLLERであってもよく、ワイヤレスアクセスポイント360は、CISCO AIRONET ACCESS POINTSなどのライトウェイトワイヤレスアクセスポイントであってもよい。あるいは、またはさらに、ワイヤレスアクセスポイント360は、CAPWAPワイヤレスアクセスポイントであってもよい。あるいは、またはさらに、アクセスポイント360は、ワイヤレスアクセスポイント360のポジショニングを決定するとき、モバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(MAMAL)を含んでもよい。MAMALについては、下記の図6および図7でさらに詳しく説明する。
【0057】
固定ワイヤレスセンサー375は、危険ガスセンサーなどのガスセンサーを含んでもよく、監視が必要なエリアに取り付けられるとよい。固定ワイヤレスセンサー375は、Wi−Fiタグ370および/またはバッジ220A〜Nの存在を検知するとよい。あるいは、またはさらに、固定ワイヤレスセンサー375がガスセンサーを含む場合、固定ワイヤレスセンサー375は危険ガスの存在を検知するとよい。固定ワイヤレスセンサー375のセンサー、およびバッジ220A〜Nのセンサーは、下記の図4において説明されるセンサーネットワークなどのセンサーネットワークとして機能するとよい。コントローラ352、356は、固定されていてもよく、または車両内に位置するなど、モバイルであってもよい。モバイルコントローラ352、356の場合、コントローラ352、356は、高レイテンシリンクにわたってモバイルである。
【0058】
図4は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムを実装するセンサーネットワーク400のブロック図である。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0059】
センサーネットワーク400は、施設410、ネットワーク230、およびサービスプロバイダサーバ240を含むとよい。施設は、部屋415A〜Dを含むとよい。部屋A 415Aは、ユーザB 120B、バッジB 220B、および固定ワイヤレスセンサー375を含むとよい。部屋B 415Bは、固定ワイヤレスセンサー375を含むとよい。部屋C 415Cは、ユーザA 120AおよびバッジA 120Aを含むとよい。部屋D 415Dは、固定ワイヤレスセンサー375を含むとよい。実施中、バッジ220A〜Bおよび固定ワイヤレスセンサー375は、危険ガスのレベルを検知するとよく、危険ガスのレベルを、ネットワーク230を介してサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。センサーネットワーク400はさらに、図3に示されたネットワークコンポーネントなど、図4に示されていない1つ以上のネットワークコンポーネントを含んでもよい。
【0060】
固定ワイヤレスセンサー375は、ユーザ120A〜Nによって頻繁には訪問されない部屋またはエリアに取り付けられてもよい。例えば、部屋B 415Bおよび部屋D 415Dは、ユーザ120A〜Nによって頻繁には訪問されないと考えられる。あるいは、センサー375は、ユーザ120A〜Nが頻繁に存在する部屋またはエリアには設置されなくてもよい。ユーザ120A〜Nが頻繁に存在する部屋またはエリアに関しては、ユーザ120A〜Nのバッジ220A〜Nが、センサー375の代わりとなるとよい。すなわち、センサーを含むバッジ220A〜Nを着用しているユーザ120A〜Nが、頻繁にこれらのエリアに存在するため、追加の固定センサー375の必要性はないと考えられる。あるいは、またはさらに、固定ワイヤレスセンサー375は、ユーザ120A〜Nが頻繁に存在する部屋に、当該エリアが危険ガスの検知においてより高いレベルの忠実性を要求する場合は、設置されてもよい。この場合には、サービスプロバイダサーバ240は、危険ガスが検知される特定の部屋、および危険ガスが検知される部屋の中の詳しい範囲の両方を特定できるとよい。
【0061】
センサーネットワーク400はさらに、危険ガスの移動を予測するために使用されてもよい。例えば、センサー375およびバッジ220A〜Bによって検知される危険ガスの異なるレベルが、危険ガスのレベルの変化速度と共に使用されて、危険ガスの移動が予測されてもよい。危険ガスの移動の予測は、サービスプロバイダサーバ240が、事前アラームをユーザ120A〜Nのバッジ220A〜Nに伝送することができるようにするとよい。すなわち、サービスプロバイダサーバ240は、現在は危険状態ではないが、5分などの短期間に危険状態になる可能性が高いユーザ120A〜Nに、アラームを伝送してもよい。センサーネットワークを使用した高リスクエリアの予測については、下記の図10でさらに詳しく説明する。
【0062】
図5Aは、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、有線コンポーネントを備える例示的なガス検知・位置特定デバイス500Aの図を提供する。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0063】
ガス検知・位置特定デバイス500Aは、上記の図2〜4のバッジ220A〜Nのうちの1つとして使用されてもよい。ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ケーシング505、位置デバイス510、ガス検知器520、およびコネクタ530を含むとよい。位置デバイス510は、有線インターフェース512、位置プロセッサ514、およびネットワークインターフェースなどのインターフェース516を含むとよい。ガス検知器520は、有線インターフェース522、ガスセンサー524、およびセンサー526を含むとよい。一例では、位置デバイス510は、LENELバッジ、または位置センサー、またはAEROSCOUT T3 TAG、AEROSCOUT T4Bタグ、AEROSCOUT T5 SENSOR TAG、もしくはAEROSCOUT T6 GPS TAGなどのAEROSCOUT TAGであってもよく、ガス検知器520は、INDUSTRIAL SCIENTIFIC GASBADGE PLUS、INDUSTRIAL SCIENTIFIC MX−4、INDUSTRIAL SCIENTIFIC MX−6、もしくはINDUSTRIAL SCIENTIFIC GASBADGE PROなどのINDUSTRIAL SCIENTIFIC GAS BADGEであってもよい。ケーシング505は、位置デバイス510のもとの筐体であってもよい。この例では、ガス検知器520が、位置デバイス510のケーシングに追加されることになるであろう。あるいは、ケーシング505は、ガス検知器520のもとの筐体であってもよい。この例では、位置デバイス510が、ガス検知器520のケーシングに追加されることになるであろう。
【0064】
位置デバイス510およびガス検知器520は、コネクタ530を介して通信しているとよい。例えば、位置デバイスの有線インターフェース512がコネクタ530に接続されるとよく、コネクタ530が、ガス検知器の有線インターフェース522に接続されるとよい。コネクタ530は、RS−232シリアル接続ケーブルなどの有線コネクタ、ワイヤ、または、位置デバイス510をガス検知器520に結合できる概して任意のコネクタであればよい。ガス検知器520は、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量など、ガスセンサー524および/またはセンサー526によって決定された情報を、位置デバイス510に伝達するとよい。
【0065】
位置デバイス510の位置プロセッサ514は、ポジショニングシステムなどを介してガス検知・位置特定デバイス500Aの位置を決定するとよい。例えば、位置プロセッサ514は、1つ以上のGPS衛星と通信してもよく、位置情報をGPS衛星から受信してもよい。位置プロセッサ514は、位置情報をインターフェース516に伝達するとよい。インターフェース516は、ガス検知・位置特定デバイス500Aがネットワーク230と通信できるようにするとよい。インターフェース516は、ワイヤレスネットワーク接続、有線ネットワーク接続、赤外線ネットワーク接続、または、ガス検知・位置デバイス500Aとネットワーク230との通信を提供できる概して任意の接続であればよい。位置デバイス510が、ガス検知器からセンサー情報を受信すると、位置デバイス510は、センサー情報およびガス検知・位置特定デバイス500Aの現在位置を、ネットワーク230を介してサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。
【0066】
ガス検知器520のガスセンサー524は、ユーザが曝露されている危険ガスの量を検知できるセンサーであるとよい。ガスセンサー524は、硫化水素(H2S)、二酸化窒素(NO2)、二酸化硫黄(SO2)、二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)、酸素(O2)、LEL、または概して任意のガスなどの1つ以上の危険ガスを検知できるとよい。ユーザA 120Aが曝露されているガスの量をガスセンサー524が正確に特定することを保証するために、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aの口から10インチ(約25.4cm)以内など、ユーザA 120Aの口および/または鼻の近くで着用されるとよい。ガスセンサー524は、検知されたガスの量を有線インターフェース522に伝達するとよい。有線インターフェース522は、検知されたガスの量を位置デバイス510に伝達するとよい。あるいは、またはさらに、ガスセンサー524、または結合されているプロセッサは、検知されたガスの量を処理して、その量がアラーム閾値を満たすかどうかを決定してもよい。ガスセンサー524が、その量がアラーム閾値を満たすと決定すると、ガスセンサー524は、有線インターフェース522を介して位置デバイス510にアラームを伝達するとよい。あるいは、またはさらに、位置プロセッサ514、または結合されているプロセッサが、検知されたガスの量がアラーム閾値を満たすかどうかを決定してもよい。
【0067】
センサー526は、生体情報または日射病情報など、他の刺激を検知してもよい。センサー526は、その生体情報を、有線インターフェース522を介して位置デバイス510に伝達するとよい。あるいは、またはさらに、センサー526は、ユーザA 120Aが動いているかどうかを検知してもよい。例えば、センサー526は、ユーザA 120Aが長期間にわたって動いていないことを検知してもよい。この場合、センサー526は、ガス検知・位置特定デバイス500Aの局所的なアラームを起動してもよい。局所的なアラームは、ガス検知・位置特定デバイス500Aに、振動、点灯、ビープを鳴らすこと、またはその他の方法によって、移動の欠如についてユーザA 120Aに通知させるとよい。ユーザA 120Aは、ケーシング505の外側にあるボタンを押すことによって局所的なアラームに応答するとよい。ユーザA 120Aが、10秒など、或る期間内にボタンを押さなければ、センサー526は、位置デバイス510を介してサービスプロバイダサーバ240にアラームを伝達するとよい。
【0068】
あるいは、またはさらに、ガス検知・位置特定デバイス500Aのケーシング505の外側は、1つ以上のボタン、ライト、センサー、および/またはディスプレイを含んでもよい。例えば、ケーシング505の外側には、緊急の場合にユーザA 120Aによる起動が可能な非常ボタンがあってもよい。ケーシング505にはさらに、キャンセルボタンがあってもよく、これは、ユーザA 120Aが、動きの欠如に起因するアラームなどのアラームをキャンセルできるようにしてもよい。ケーシング505はさらに、1つ以上のライト、またはディスプレイを含んでもよく、これは、異なるレベルのガスにユーザA 120Aが曝露されると、点灯するか、または色を変えてもよい。あるいは、またはさらに、ケーシング505の外側は、ディスプレイを含んでもよく、これは、ユーザA 120Aが現在曝露されているガスの量、および現在のレベルの曝露がユーザA 120Aの健康に危険を伴うかどうかを表示してもよい。このディスプレイはさらに、ガス検知・位置特定デバイス500Aにより開始されたアラームの原因を表示してもよい。
【0069】
あるいは、またはさらに、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、クラスI、ディビジョン2など、本質的に安全で、シンプルで使いやすく、モバイル電話を超えない長さなどの合理的なサイズで、概してユーザA 120Aの呼吸ゾーンから10インチ(約25.4cm)以内など、前ポケットまたはヘルメットに取り付けることができるとよい。
【0070】
図5Bは、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なガス検知・位置特定デバイス500Bの図を提供する。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0071】
ガス検知・位置特定デバイス500Bは、上記の図2のバッジ220A〜Nのうちの1つとして使用されてもよい。ガス検知・位置特定デバイス500Bは、位置デバイス510およびガス検知器520を含むとよい。位置デバイス510は、ワイヤレスインターフェース518、位置プロセッサ514、およびインターフェース516を含むとよい。ガス検知器520は、ワイヤレスインターフェース528、ガスセンサー524、およびセンサー526を含むとよい。一例では、位置デバイス510は、AEROSCOUT T3 TAG、AEROSCOUT T5 SENSOR TAG、もしくはAEROSCOUT T6 GPS TAGなどのAEROSCOUT TAGであってもよく、ガス検知器520は、INDUSTRIAL SCIENTIFIC GASBADGE PLUS、INDUSTRIAL SCIENTIFIC MX−4、INDUSTRIAL SCIENTIFIC MX−6、もしくはINDUSTRIAL SCIENTIFIC GASBADGE PROなどのINDUSTRIAL SCIENTIFIC GAS BADGEであってもよい。
【0072】
位置デバイス510およびガス検知器520は、ワイヤレスインターフェース518、528を介して通信しているとよい。ワイヤレスインターフェース518、528は、Bluetooth、赤外線、Wi−Fi、ワイヤレスユニバーサルシリアルバス(USB)、無線周波数、または概して任意のワイヤレス通信プロトコルなどの1つ以上のワイヤレス通信プロトコルを介して通信するとよい。ガス検知器520は、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量など、ガスセンサー524および/またはセンサー526によって決定された情報を、位置デバイス510にワイヤレスインターフェース518、528を介して伝達するとよい。ワイヤレスインターフェース518、528は、位置デバイス510が、ユーザA 120A上のガス検知器520から遠隔で位置特定されることを可能にするとよい。例えば、ガス検知器は、ユーザA 120Aの口および/または鼻から10インチ(約25.4cm)などの特定の距離の範囲内にある識別バッジの一部であってもよい。一方、位置デバイス510は、ユーザA 120Aのポケットの中にあってもよく、またはユーザA 120Aのベルトにクリップで留められてもよい。したがって、識別バッジのサイズおよび重さが削減される。
【0073】
位置デバイス510の位置プロセッサ514は、ポジショニングシステムなどを介してガス検知・位置特定デバイス500Aの位置を決定するとよい。例えば、位置プロセッサ514は、1つ以上のGPS衛星と通信してもよく、位置情報をGPS衛星から受信してもよい。位置プロセッサ514は、位置情報をインターフェース516に伝達するとよい。インターフェース516は、ガス検知・位置特定デバイス500Aがネットワーク230と通信できるようにするとよい。インターフェース516は、ワイヤレスネットワーク接続、有線ネットワーク接続、赤外線ネットワーク接続、または、ガス検知・位置デバイス500Aとネットワーク230との通信を提供できる概して任意の接続であればよい。位置デバイス510が、ガス検知器からセンサー情報を受信すると、位置デバイス510は、センサー情報およびガス検知・位置特定デバイス500Aの現在位置を、ネットワーク230を介してサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。
【0074】
ガス検知器520のガスセンサー524は、ユーザが曝露されている危険ガスの量を検知できるセンサーであるとよい。ガスセンサー524は、硫化水素、二酸化窒素、二酸化硫黄、二酸化炭素、一酸化炭素、または概して任意のガスなどの1つ以上の危険ガスを検知できるとよい。ユーザA 120Aが曝露されているガスの量をガスセンサー524が正確に特定することを保証するために、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aの口から10インチ(約25.4cm)以内など、ユーザA 120Aの口および/または鼻の近くで着用されるとよい。ガスセンサー524は、検知されたガスの量を有線インターフェース522に伝達するとよい。有線インターフェース522は、検知されたガスの量を位置デバイス510に伝達するとよい。あるいは、またはさらに、ガスセンサー524、または結合されているプロセッサは、検知されたガスの量を処理して、その量がアラーム閾値を満たすかどうかを決定してもよい。ガスセンサー524が、その量がアラーム閾値を満たすと決定すると、ガスセンサー524は、有線インターフェース522を介して位置デバイス510にアラームを伝達するとよい。あるいは、またはさらに、位置プロセッサ514、または結合されているプロセッサが、検知されたガスの量がアラーム閾値を満たすかどうかを決定してもよい。
【0075】
センサー526は、生体情報などの他の刺激を検知してもよい。センサー526は、その生体情報を、有線インターフェース522を介して位置デバイス510に伝達するとよい。あるいは、またはさらに、センサー526は、ユーザA 120Aが動いているかどうかを検知してもよい。例えば、センサー526は、ユーザA 120Aが長期間にわたって動いていないことを検知してもよい。この場合、センサー526は、ガス検知・位置特定デバイス500Aの局所的なアラームを起動してもよい。局所的なアラームは、ガス検知・位置特定デバイス500Aに、振動、点灯、ビープを鳴らすこと、またはその他の方法によって、移動の欠如についてユーザA 120Aに通知させるとよい。ユーザA 120Aは、位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側にあるボタンを押すことによって局所的なアラームに応答するとよい。ユーザA 120Aが、10秒など、或る期間内にボタンを押さなければ、センサー526は、位置デバイス510を介してサービスプロバイダサーバ240にアラームを伝達するとよい。
【0076】
あるいは、またはさらに、位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側のケーシングは、1つ以上のボタン、ライト、センサー、および/またはディスプレイを含んでもよい。例えば、位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側のケーシングは、緊急の場合にユーザA 120Aによって起動されるとよい非常ボタンを含んでもよい。位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側のケーシングはさらに、キャンセルボタンを含んでもよく、これは、ユーザA 120Aが、動きの欠如に起因するアラームなどのアラームをキャンセルできるようにするとよい。位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側は、1つ以上のライト、または液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)などのディスプレイをさらに含んでもよく、これが、ユーザA 120Aが異なるレベルのガスに曝露されると、点灯するか、または色を変えてもよい。あるいは、またはさらに、位置デバイス510および/またはガス検知器520の外側のケーシングは、ディスプレイを含んでもよく、これが、ユーザA 120Aが現在曝露されているガスの量、および現在のレベルの曝露がユーザA 120Aの健康に危険を伴うかどうかを表示してもよい。
【0077】
あるいは、またはさらに、ガス検知器520は、サービスプロバイダサーバ240にガスデータを伝達する、ネットワークインターフェースなどのインターフェースを含んでもよい。この例では、ガス検知器520および位置デバイス510は、ユーザA 120Aに関連付けられるとよい。例えば、ガス検知器520の識別子および位置デバイス510の識別子と、ユーザA 120Aの識別子とを関連付けるレコードがデータストア245にあってもよい。ガス検知器520は、ガスデータおよびガス検知器520の識別子をサービスプロバイダサーバ240に伝達するとよい。サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知器520の識別子を使用して、データストア245から、ガス検知器520に関連付けられたユーザA 120AおよびユーザA 120Aに関連付けられた位置デバイス510の識別子を取得するとよい。サービスプロバイダサーバ240は続いて、特定された位置デバイス510の位置データをリクエストするとよい。したがって、サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知器520および位置デバイス510と個別に通信できる。
【0078】
図6は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なモバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(MAMAL)600のブロック図である。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0079】
MAMAL600は、筐体610、1つ以上のアンテナ620、1つ以上のアクセスポイント、電源、およびアンテナ620を固定する1つ以上の結束バンドを含むとよい。例えば、筐体610は、MAMALを様々な作業環境へ輸送可能なように、丈夫な筐体であるとよい。アンテナ620は、1つ以上の2.4ギガヘルツ6dBiマストアンテナおよび/または1つ以上の5.8ギガヘルツ6dBiマストアンテナを含んでもよい。アンテナ620は、1フィート(約30.48cm)の延長シールドケーブルをさらに含んでもよい。アクセスポイントは、Cisco 1242 AGアクセスポイントなどの任意のワイヤレスアクセスポイントであればよい。アクセスポイントは、IEEE 802.3afパワーオーバーイーサネット(PoE)などのパワーオーバーイーサネット機能性も含んでもよい。電源は、TerraWave MIMO site survey battery packであってもよい。
【0080】
実施中、1つ以上のMAMAL600が、RFサイトサーベイに使用される一時的メッシュネットワークを展開するための独立アクセスポイントとして使用されるとよい。MAMAL600は、構造物から構造物へ、作業エリアから作業エリアへと自由に動かされてよく、インライン電力の必要はない。さらに、1つ以上のMAMAL600が、概念の証明または試験的実施のためにメッシュ型ネットワークを迅速に展開するべく使用されてもよい。様々なサイズの作業エリアおよび/または構造物に、最小数のMAMAL600が要求され得る。例えば、カバーする対象10,000平方フィート(約929平方メートル)毎に1つのMAMALというガイドラインで、サイトサーベイには最低で3つのMAMALが必要とされてもよい。
【0081】
図7は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、例示的なモバイルアクセスポイント測定・位置ユニット(MAMAL)700のブロック図である。なお、示されているコンポーネントのすべては必要ないこともあり、一部の実装には、図示されていない追加のコンポーネントが含まれることもある。コンポーネントの構成および種類は、本願明細書に記載されている特許請求の範囲の意図または範囲から逸脱することなく変更され得る。追加のコンポーネント、異なるコンポーネント、またはより少ないコンポーネントが提供されてもよい。
【0082】
MAMAL700は、筐体710、1つ以上のワイヤ715、電源720、1つ以上のアンテナ、1つ以上のアクセスポイント、およびアンテナを固定する1つ以上の結束バンドを含むとよい。例えば、筐体710は、MAMALを様々な作業環境へ輸送可能なように、丈夫な筐体であるとよい。電源720は、TerraWave MIMO site survey battery packであってもよい。ワイヤ715は、電源720および1つ以上のアクセスポイントに接続されるとよい。1つ以上のアクセスポイントは、Cisco 1242 AGアクセスポイントなどの任意のワイヤレスアクセスポイントであればよい。アクセスポイントは、IEEE 802.3afパワーオーバーイーサネット(PoE)などのパワーオーバーイーサネット機能性も含んでもよい。アンテナは、1つ以上の2.4ギガヘルツ6dBiマストアンテナおよび/または1つ以上の5.8ギガヘルツ6dBiマストアンテナを含んでもよい。アンテナは、1フィート(約30.48cm)の延長シールドケーブルを含んでもよい。
【0083】
実施中、1つ以上のMAMAL700が、RFサイトサーベイに使用される一時的メッシュネットワークを展開するための独立アクセスポイントとして使用されるとよい。MAMAL700は、構造物から構造物へ、作業エリアから作業エリアへと自由に動かされてよく、インライン電力の必要はない。さらに、1つ以上のMAMAL700が、概念の証明または試験的実施のためにメッシュ型ネットワークを迅速に展開するべく使用されてもよい。様々なサイズの作業エリアおよび/または構造物に、最小数のMAMAL700が要求され得る。例えば、カバーする対象10,000平方フィート(約929平方メートル)毎に1つのMAMALというガイドラインで、サイトサーベイには最低で3つのMAMALが必要とされてもよい。
【0084】
図8は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、アクセスポイントの相対的ポジショニングの全般的な動作を示すフローチャートである。図8のステップは、サービスプロバイダサーバ240によって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、サービスプロバイダサーバ240のプロセッサによって実行されても、またはサービスプロバイダサーバ240の他の任意のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0085】
ステップ810にて、サービスプロバイダサーバ240は、施設または作業エリアのレイアウトをデータストア245などから取得するとよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、サードパーティーサーバ250から、またはオペレータ110からコンピューティングデバイス210を介して、施設のレイアウトを受信してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイント360のポジショニングに関連する1つ以上のビジネス要件も受信してもよい。例えば、ビジネス要件には、50フィート(約15.2m)以上などの位置精度、ワイヤレスカバレッジ、個人の安全、システム信頼性、費用および展開タイムフレームが含まれ得る。作業エリアのレイアウトは、1つ以上の構造属性、および1つ以上のインフラストラクチャ属性を含むとよい。
【0086】
ステップ820にて、サービスプロバイダサーバ240は、レイアウトの1つ以上の構造属性を特定する。例えば、構造属性には、例えばレベルの数、ユニット寸法などの作業エリアの物理的レイアウト、例えばボイラー、配管路などのユニット内の主要構造、危険エリア、通行者が多いエリア、または、作業エリアの構造設計に関係する、もしくはそれによる影響を受ける、概して任意の属性が含まれ得る。ステップ830にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリアのインフラストラクチャ属性を特定する。例えば、インフラストラクチャ属性には、ネットワークスイッチの位置、ファイバもしくは銅配線、照明システム、予備発電システム、電源差し込み口、ネットワーク差し込み口、または作業エリアのインフラストラクチャに関係する、もしくはそれによる影響を受ける、概して任意の属性が含まれ得る。
【0087】
ステップ840にて、サービスプロバイダサーバ240は、無線周波数識別タグなどのタグ、またはガス検知・位置特定デバイス500A〜Bのテスト位置を決定するとよい。テストタグの位置は、オペレータのラウンドおよび作業エリアの通行者が多いエリア、すなわち多数の個人が存在すると予想されるエリアに基づくとよい。タグは、作業エリア内に設置する前に初期化および設定されるとよい。タグは、タグアクティベータを使用して起動されるとよい。オペレータは、実際の位置と、アクセスポイントの読み取り値(reading)に基づき決定された位置とを比較できるように、テストタグの実際の位置をサービスプロバイダサーバ240に入力するとよい。
【0088】
ステップ850にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリア内のアクセスポイントの数および初期位置を決定するとよい。アクセスポイントの初期数は、作業エリアの全体的な面積に基づいてもよい。アクセスポイントは、トップダウン手法を使用してポジショニングされてもよい。作業エリア内の高いレベルに対するカバレッジを提供するために、高所のアクセスポイントが使用されてもよい。アクセスポイントの初期位置は、作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性に基づいてもよい。例えば、アクセスポイントは、属性で特定された大きなコンクリート製または金属製の障害物の、8フィート(約2.4m)などのすぐ近くの範囲内には設置されないとよい。アクセスポイントのポジショニングは、通行の多い通路のラインオブサイトカバレッジを提供するとよい。アクセスポイントのポジショニングは、地上、中間レベル、高所など、複数の高度の混合を含んでもよい。アクセスポイントは、正三角形または正方形を形成するよう互いに相対的にポジショニングされてもよい。あるいは、またはさらに、アクセスポイントは、円、またはその他、菱形、台形、平行四辺形、もしくは長方形などの多角形を形成してもよい。アクセスポイントのポジショニングは、直線を避けるとよいが、これは、直線では精度が劣る可能性があるためである。近隣のアクセスポイントの位置およびカバレッジが、どこにアクセスポイントをポジショニングするかの決定に含まれてもよい。アクセスポイントは、作業エリアのタグが3つ以上のアクセスポイントから良好な信号カバレッジを受信するようにポジショニングされるとよい。アクセスポイントは、アクセスポイントの外周が、作業エリアの物理的境界線と厳密に一致するようにポジショニングされてもよい。アクセスポイントは、ユニットバッテリーリミットの近く、またはその内側にポジショニングされてもよい。目標精度が50メートルであれば、アクセスポイントは、物理的境界から25メートルを超えて設置されてはならない。アクセスポイントは、2つのアクセスポイントが、異なる高度で同じ位置に設置されないようにポジショニングされるとよい。
【0089】
あるいは、またはさらに、タグの位置は、アクセスポイントの位置が決定されると再決定されてもよい。例えば、テストタグの位置は、アクセスポイントに対する様々な近接性に基づいてもよい。さらに、テストタグは、ユニットのバッテリーリミット全体にわたって、様々な高度で分散させられてもよい。
【0090】
ステップ870にて、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントのポジショニングによって提供される、タグのワイヤレスカバレッジおよび位置精度をテストするとよい。オペレータ110は、MAMALを、特定されたアクセスポイントの位置に設置して、タグのカバレッジをテストするとよい。MAMALを使用することによって、オペレータは、作業エリアの各部分を1つずつ、作業エリア全体のアクセスポイントを必要とすることなくテストすることもできる。MAMALは、作業エリアの各部分、または区画をテストするために繰り返し使用される(reused)とよい。サービスプロバイダサーバ240は、ネットワーク230などを介してMAMALの読み取り値にアクセスするとよい。サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントまたはタグの異なる位置を使用して、カバレッジの読み取りを、10〜12など複数実行してもよい。同じく、サービスプロバイダサーバ240は、記録間の変化を、単一のアクセスポイントまたはタグの移動に制限して、記録間の変更を最小化してもよい。
【0091】
テストタグは、RF測定を行うためのシステム100内の基準点として使用されるとよい。例えば、オペレータ110は、タグの実際の位置をサービスプロバイダサーバ240に提供するとよい。続いてサービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントによって提供される位置が、タグの実際の位置と一致するかどうかを決定することによって、アクセスポイントの精度をテストするとよい。例えば、オペレータ110は、作業エリア内で、高い高度の小さなエリアを特定するとよい。オペレータ110は、特定されたエリア中に、高密度のタグを設置するとよい。続いてサービスプロバイダサーバ240は、可能と考えられるカバレッジおよび精度を決定するために、その小さなエリアに関するテストを実行するとよい。オペレータ110が、20メートル未満など、そのエリアの許容精度にタグを配置できれば、タグは、様々な場所および高度に移動されて、全般的な読み取り値が決定されるとよい。作業エリアのトップからダウンへ、小さなエリアから大きなエリアへという手法が実行されるとよい。
【0092】
サービスプロバイダサーバ240はさらに、アクセスポイントのカバレッジおよび位置精度のテストに関係する1つ以上のレポートを生成してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、設置場所分析レポートを生成してもよい。設置場所分析レポートは、アクセスポイントカバレッジおよび位置精度の複数の記録、すなわち読み取り値を表す情報を含むとよい。例えば、RSSI強度、平均精度、アクセスポイント設置場所の記述、タグカバレッジ、または概してその他任意の要素などを使用することによって、カバレッジおよび位置精度に関して各記録が分析されるとよい。例示的な設置場所分析レポートについては、下記の図18で説明する。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、カバレッジおよび位置精度結果のグラフィック表示を提供する1つ以上のユーザインターフェースを提供してもよい。カバレッジおよび位置精度結果を表示する例示的なユーザインターフェースについては、下記の図15〜17でさらに詳しく説明する。
【0093】
ステップ875にて、サービスプロバイダサーバ240は、タグカバレッジおよび位置精度が閾値を満たすかどうかを決定するとよい。閾値は、個人の安全性、システム信頼性、および費用のうちの1つ以上に基づき決定されるとよい。例えば、閾値は、カバレッジが、作業エリア全体に関して、少なくとも−75dBm(1ミリワット(mW:milliwatt)を基準にした測定電力のデシベル(dB:decibel))であるべきであると示してもよい。あるいは、閾値は、各テストタグが、少なくとも−75dBmのカバレッジの3つ以上のアクセスポイントによってカバーされるべきであることを示してもよい。閾値はさらに、位置精度が、平均20メートル以下であるべきであることを示してもよい。位置精度は、オペレータによって入力されたタグの実際の位置と、アクセスポイントから受信された情報から決定されたタグの位置とを比較することによって決定されるとよい。あるいは、閾値は、ごくわずかな数のタグは、3つ未満のアクセスポイントからのカバレッジを有してもよいことを示してもよい。閾値はさらに、アクセスポイントの個々のカバレッジ分析が、可、またはそれ以上でなければならないことを示してもよい。
【0094】
ステップ875にてサービスプロバイダサーバ240が、カバレッジおよび位置精度が閾値を満たさないと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ890に移動する。ステップ890にて、サービスプロバイダサーバ240は、テストされたカバレッジおよび位置精度に基づき、アクセスポイントのうちの1つ以上の再ポジショニングを決定する。例えば、テストされた第1のテストタグが閾値より上の精度およびカバレッジであり、近隣のテストされた第2のテストタグが閾値未満の精度およびカバレッジであれば、2つのタグ間のアクセスポイントが、第2のテストタグの近くに移動されるとよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、現在構成にあるアクセスポイントの数では閾値に達することができないと決定してもよい。この場合、サービスプロバイダサーバ240は、追加のアクセスポイントを構成に追加するとよく、カバレッジまたは位置精度が閾値に達していないタグの近隣にアクセスポイントをポジショニングするとよい。
【0095】
ステップ875にてサービスプロバイダサーバ240が、作業エリア、または個々のテストタグの位置精度およびカバレッジが閾値を満たすと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240はステップ880に移動する。ステップ880にて、サービスプロバイダは、アクセスポイントの決定されたレイアウトを生成および提供するとよい。決定されたレイアウトは、各アクセスポイントの高度を含め、各アクセスポイントの設置場所を含むとよい。
【0096】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントのレイアウトを仕上げる前に、1つ以上の検証テストを提供してもよい。検証テストは、最良の場合の精度が実現されることを保証するよう、さらに歩行テストなど、追加のテスト中にプロダクションシステムをまねるように設計されるとよい。検証テストは、選択されたアクセスポイントと、タグの位置とを、複数日をかけて合わせるマルチポイントテストを含んでもよい。こうしたテストは、経時的なRFの変化を明らかにし、カバレッジおよび精度が一貫していることを確認するとよい。
【0097】
もう1つの検証テストは、経路損失テストであってもよい。経路損失は、特定の距離にわたるRF電力損失の評価基準(dBmまたはワット)となり得る。サービスプロバイダサーバ240において経路損失値を大きくすることによって、サービスプロバイダサーバ240は、実際にあるよりも高いアクセスポイントのゲインを効果的に計算できる。例えば、屋内使用には3.5、屋外使用には2.5の経路損失が使用され得る。RF環境が異なることもあるため、経路損失は、各ユニット、すなわち施設に関して決定され、最良の場合の精度が決定されるべきである。複数の記録をとる場合、各記録の経路損失は、精度が下がるまで.2ずつインクリメントされてもよい。最良の精度の記録(最初に精度が下がった読み取り値の前の記録)が、経路損失の数値として使用されるべきである。
【0098】
もう1つの検証テストは、単一クリック検証テスト(single click verification test)を含んでもよい。単一クリックテストは、40〜50など、マルチポイントテストよりも多い基準点を使用してカバレッジおよび精度を確認するために使用されるとよい。単一クリックテストは、マルチポイント記録テストに比べて、完了するのにより長い時間がかかることもある。よって、単一クリックテストは、アクセスポイントの位置が、95パーセントなどの一定の精度で分かるまで実行されなくてもよい。単一クリックテストは、個々のテスト記録を共にマッピングすることによって測定を行い、カバレッジおよび精度情報を作成するとよい。このテストは、記録の前にタグが設置されることを必要としないため、基準点の位置に柔軟性を持たせることができる。オペレータは、物理的な測定位置を見つけ、基準点をサービスプロバイダサーバ240に入力して、記録するとよい。単一クリックテストの最良の結果を得るためには、オペレータ110は、テストエリアの端の外側で開始し、外から内へ移動しながら、時計回りのパターンで20フィート(約6.09m)〜30フィート(約9.14m)毎に記録をとるとよい。地上レベルが完了すると、オペレータ110は次のレベルに移動し、時計回りクリックパターンを使用して記録をとるとよい。このパターンは、すべてのレベルが完了するまで継続するとよい。
【0099】
もう1つの検証テストは、歩行テストとしてもよい。歩行テストは、リアルタイム位置・ガス曝露監視システムのオペレータおよびユーザが、個人の追跡中に閲覧し得るものをまねるよう設計されるとよい。あるいは、上記の検証テストのうちの1つ以上がステップ870にて実行され、テストの結果がステップ875にて使用されて、閾値に達しているかどうかが決定されてもよい。
【0100】
図9は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、アクセスポイント構成の生成を示すフローチャートである。図9のステップは、サービスプロバイダサーバ240によって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、サービスプロバイダサーバ240のプロセッサによって実行されても、またはサービスプロバイダサーバ240の他の任意のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0101】
ステップ905にて、サービスプロバイダサーバ240は、施設または作業エリアのレイアウトをデータストア245などから取得するとよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、サードパーティーサーバ250から、またはオペレータ110からコンピューティングデバイス210を介して、施設のレイアウトを受信してもよい。レイアウトは、部屋の数、部屋のサイズ、フロアの数、フロアのサイズ、フロアの高さ、およびその他概して任意の、作業エリアの構造上のレイアウトに関係し得る、またはそれにより影響され得る情報を含む、作業エリアの構造上のレイアウトを含むとよい。レイアウトはさらに、電源差し込み口の位置、ネットワーク差し込み口の位置、電力システムの位置、任意の金属製またはコンクリート製の物体の位置およびサイズ、または概して任意の、インフラストラクチャのレイアウトに関係する、またはそれによる影響を受ける情報を含む、作業エリアのインフラストラクチャのレイアウトを含むとよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、システム100に関連する1つ以上のビジネス要件も受信してもよい。例えば、ビジネス要件には、50フィート(約15.2m)以上などの位置精度、ワイヤレスカバレッジ、個人の安全、システム信頼性、費用および展開タイムフレームが含まれ得る。作業エリアのレイアウトは、1つ以上の構造属性、および1つ以上のインフラストラクチャ属性を含むとよい。
【0102】
ステップ910にて、サービスプロバイダサーバ240は、フロアレベルおよびフロアレベルの高さを、レイアウトから特定するなどして特定するとよい。フロアレベルおよび高さは、作業エリアの構造属性とすることもできる。ステップ915にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリアの通行の多いエリアを、レイアウトなどから特定するとよい。通行の多いエリアは、多数の人が予想される通路または他のエリアであればよい。ステップ920にて、サービスプロバイダサーバ240は、無線周波数識別タグなどのタグ、またはガス検知・位置特定デバイス500A〜Bのテスト位置を決定するとよい。テストタグの位置は、オペレータのラウンドおよび作業エリアの通行者が多いエリア、すなわち多数の個人が存在すると予想されるエリアに基づくとよい。オペレータは、実際の位置と、アクセスポイントからの情報に基づき決定された位置とを比較できるように、テストタグの実際の位置をサービスプロバイダサーバ240に入力するとよい。
【0103】
ステップ925にて、サービスプロバイダサーバ240は、テストタグを設定、カタログ登録、および/または起動するとよい。タグは、バッテリー電源を節約するために、テストの実行前に起動され、テストの実行後に停止されてもよい。各タグは、タグのMACアドレスなど、タグの識別子を使用してカタログに登録されてもよい。各タグは、タグアクティベータを使用して起動されるとよい。例えば、タグアクティベータは、ネットワーク230にイーサネットケーブルなどを使用して接続されてもよい。タグは、電源を投入され、タグアクティベータのすぐ近くの範囲内に設置されてもよい。サービスプロバイダサーバ240は続いて、タグアクティベータを介してタグを起動してもよい。タグは、チャネル選択、伝送間隔、動きセンサリング、およびタグによってサポートされるその他任意のセッティングなど、様々なセッティングを用いて設定され得る。
【0104】
ステップ930にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリアのうち、電気のアクセスおよびネットワークアクセスの近傍のエリアを特定するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、レイアウト内の電源差し込み口およびネットワーク差し込み口を特定するとよい。ネットワークアクセスの近傍のエリアは、アクセスポイントをネットワークに有線接続できるようにアクセスポイントを設置するために役立つこともある。同様に、電源差し込み口は、アクセスポイントをパワーオーバーイーサネット接続により接続するために使用されてもよい。
【0105】
ステップ935にて、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントの初期数および設置場所を決定するとよい。アクセスポイントの初期数は、作業エリアの全体的な面積に基づいてもよい。アクセスポイントは、トップダウン手法を使用してポジショニングされてもよい。作業エリア内の高いレベルに対するカバレッジを提供するために、高所のアクセスポイントが使用されてもよい。アクセスポイントの初期位置は、作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性に基づいてもよい。例えば、アクセスポイントは、属性で特定された大きなコンクリート製または金属製の障害物の、8フィート(約2.4m)などのすぐ近くの範囲内に設置されるべきではない。アクセスポイントのポジショニングは、通行の多い通路のラインオブサイトカバレッジを提供するとよい。アクセスポイントのポジショニングは、地上、中間レベル、高所など、複数の高度の混合を含むべきである。アクセスポイントは、正三角形または正方形を形成するよう互いに相対的にポジショニングされるべきである。あるいは、またはさらに、アクセスポイントは、円、またはその他、菱形、台形、平行四辺形、もしくは長方形などの多角形を形成してもよい。アクセスポイントのポジショニングは、直線を避けるべきであるが、これは、直線では精度が劣る可能性があるためである。近隣のアクセスポイントの位置およびカバレッジが、どこにアクセスポイントをポジショニングするかの決定に含まれるべきである。アクセスポイントは、作業エリアのタグが3つ以上のアクセスポイントから良好な信号カバレッジを受信するようにポジショニングされるべきである。アクセスポイントは、アクセスポイントの外周が、作業エリアの物理的境界線と厳密に一致するようにポジショニングされるべきである。アクセスポイントは、ユニットバッテリーリミットの近く、またはその内側にポジショニングされるべきである。目標精度が50メートルであれば、アクセスポイントは、物理的境界から25メートルを超えて設置されるべきではない。アクセスポイントは、2つのアクセスポイントが、異なる高度で同じ位置に設置されないようにポジショニングされるべきである。
【0106】
あるいは、またはさらに、タグの位置は、アクセスポイントの位置が決定されると再決定されてもよい。例えば、テストタグの位置は、アクセスポイントに対する様々な近接性に基づいてもよい。さらに、テストタグは、ユニットのバッテリーリミット全体にわたって、様々な高度で分散させられてもよい。
【0107】
ステップ940にて、サービスプロバイダサーバ240は第1のタグを選択する。ステップ945にて、サービスプロバイダサーバ240は、タグのカバレッジをテストする。ステップ950にて、サービスプロバイダサーバ240は、タグのカバレッジがカバレッジ閾値を満たすかどうかを決定するとよい。タグのカバレッジがカバレッジ閾値に達しなければ、サービスプロバイダサーバ240はステップ955に移動する。ステップ955にて、タグのカバレッジを改善するために、アクセスポイントの位置が再ポジショニングされる。続いてサービスプロバイダサーバ240は、ステップ945に戻り、タグカバレッジを再びテストする。
【0108】
ステップ950にて、サービスプロバイダサーバ240が、タグのカバレッジがカバレッジ閾値に達すると決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ965に移動する。ステップ965にて、サービスプロバイダサーバ240は、テストする任意のさらなるタグがあるかどうかを決定する。ステップ965にて、サービスプロバイダサーバ240が、テストするさらなるタグがあると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ970に移動する。ステップ970にて、サービスプロバイダサーバ240は、次のタグを選択して、ステップ945へ移動して次のタグをテストする。ステップ965にて、サービスプロバイダサーバ240が、テストするさらなるタグはないと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ975に移動する。
【0109】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントをまとめて再ポジショニングしてもよい。例えば、各アクセスポイントの位置は、各アクセスポイントの位置が他のアクセスポイントの精度に対する何らかの影響を持つよう、ベクトルの一部と見なされてもよい。したがって、1つのアクセスポイントの移動は、他のアクセスポイントの精度を増大または低下させ得る。
【0110】
975にて、サービスプロバイダサーバ240は第1のアクセスポイントを選択する。ステップ980にてサービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントが位置精度閾値に達するかどうかを決定する。例えば、閾値は、位置精度が、平均20メートル以下であるべきであることを示してもよい。位置精度は、オペレータによって入力されたタグの実際の位置と、アクセスポイントから受信された情報から決定されたタグの位置とを比較することによって決定されるとよい。
【0111】
ステップ980にて、サービスプロバイダサーバ240が、アクセスポイントが精度閾値に達すると決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ992に移動する。ステップ992にて、サービスプロバイダサーバ240は、さらなるアクセスポイントがあるかどうかを決定する。ステップ992にて、サービスプロバイダサーバ240が、さらなるアクセスポイントがあると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ990に移動する。ステップ990にて、サービスプロバイダサーバ240は、次のアクセスポイントを選択し、続いてステップ980に戻る。
【0112】
ステップ980にて、サービスプロバイダサーバ240が、アクセスポイントが精度閾値に達しないと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ985に移動する。ステップ985にて、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイントを再ポジショニングして、ステップ980に戻り、アクセスポイントの位置精度を再テストするとよい。ステップ992にて、サービスプロバイダサーバ240が、さらなるアクセスポイントはないと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ995に移動する。ステップ955にて、サービスプロバイダサーバ240は、アクセスポイント構成を、オペレータなどに提供する。
【0113】
図10は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによるガスの検知を示すフローチャートである。図10のステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bによって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bのプロセッサによって実行されても、またはガス検知・位置特定デバイス500A、500Bの任意の他のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0114】
ステップ1010にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aの近くで危険ガスを検知するとよい。例えば、ガス検知・位置特定デバイス500Aのガスセンサー524が、硫化水素などの危険ガスを検知してもよい。ステップ1020にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、危険ガスのレベルがアラーム閾値に達するかどうかを決定するとよい。アラーム閾値は、オペレータ110によって特定されてもよく、データストア245に記憶されていてもよい。ステップ1020にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aが、検知されたガスのレベルがアラーム閾値に達しないと決定すると、ガス検知・位置特定デバイス500Aはステップ1030に移動する。ステップ1030にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、検知されたガスのレベルが閾値レベルに達しないため、アラームを伝送しない。
【0115】
ステップ1020にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aが、ガスのレベルがアラーム閾値に達すると決定すると、ガス検知・位置特定デバイス500Aはステップ1040に移動する。ステップ1040にて、ガス検知・位置デバイス500Aは、局所的なアラームを起動する。局所的なアラームは、ガス検知・位置特定デバイス500Aに、振動、点滅、音を鳴らすこと、またはその他の方法によってユーザA 120Aの注意を引かせるとよい。ステップ1050にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、アラームをサービスプロバイダサーバ240に伝送する。アラームデータは、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量およびユーザA 120Aの位置を含むとよい。例えば、ガスセンサー524は、ガス曝露の量を位置デバイス510に伝達してもよい。位置デバイスは、ユーザA 120Aの位置が入手可能であれば、位置プロセッサ514から取得するとよい。続いて位置デバイス510は、ユーザA 120Aのガス曝露の量および位置を、サービスプロバイダサーバ240に伝送するとよい。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aの位置が位置デバイス510により決定できなければ、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aの位置をワイヤレス位置サーバ260から取得してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、アラームデータ項目を受信するとよく、アラームデータに基づき、1つ以上のアラーム対処アクションを実行するとよい。サービスプロバイダサーバ240によって実行されるアクションについては、下記の図13でさらに詳しく説明する。
【0116】
あるいは、またはさらに、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aのガス曝露の量および位置を、毎分など定期的にサービスプロバイダサーバ240に伝達してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aのガス曝露の量および位置を分析して、ユーザA 120Aが有害なレベルのガスに曝露されたかどうかを決定してもよい。サービスプロバイダサーバ240が、ユーザA 120Aが有害なレベルのガスに曝露されたと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、アラームをガス検知・位置特定デバイス500Aに伝達するとよく、1つ以上のアラーム対処アクションを実行するとよい。ガス検知・位置特定デバイス500Aは、局所的なアラームを起動してもよい。ガス曝露データの処理をサービスプロバイダサーバ240にオフロードすることによって、ガス検知・位置特定デバイス500Aのサイズおよび重量を削減することもできる。
【0117】
図11は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによる非常ボタンの起動を示すフローチャートである。図11のステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bによって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bのプロセッサによって実行されても、またはガス検知・位置特定デバイス500A、500Bの任意の他のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0118】
ステップ1110にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aが非常ボタンを押したときなど、ガス検知・位置特定デバイス500Aのケーシング505の外側の非常ボタンが起動されたことを検知するとよい。ステップ1120にて、位置デバイス510は、アラームをサービスプロバイダサーバ240に伝送するとよい。アラームデータ項目は、ガスセンサー524によって検知されたユーザA 120Aの現在のガス曝露、およびユーザA 120Aの現在位置を含むとよい。サービスプロバイダサーバ240は、アラームデータ項目を受信するとよく、受信されたアラームデータ項目に基づき、1つ以上のアラーム応答アクションを実行するとよい。アラーム応答アクションについては、下記の図13でさらに詳しく説明する。
【0119】
図12は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、ガス検知・位置特定デバイスによる動きの欠如検知を示すフローチャートである。図12のステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bによって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、ガス検知・位置特定デバイス500A、500Bのプロセッサによって実行されても、またはガス検知・位置特定デバイス500A、500Bの任意の他のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0120】
ステップ1210にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aの動きの欠如を検知するとよい。例えば、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aが、或る期間にわたって位置を移動していないことを検知してもよい。この期間は、オペレータ110によって設定されてもよく、1分など任意の期間としてよい。オペレータ110は、ユーザ120A〜Nの年齢、またはユーザ120A〜Nの他の人口学的情報に基づいてなど、各ユーザ120A〜Nに対して異なる期間を設定してもよい。あるいは、またはさらに、期間はユーザA 120Aの現在位置に基づいてもよい。例えば、ユーザA 120Aがカフェテリアにいれば、ユーザA 120Aは長期間にわたり動かないと予想されてもよい。したがって、期間は、ユーザA 120Aがカフェテリアに位置するときはより長くされてもよい。一方、ユーザA 120Aが廊下内に位置するときは、ユーザA 120Aは継続的に移動すると予想されてもよく、その結果期間はより短くてもよい。あるいは、またはさらに、ガス検知・位置デバイス500Aは、加速度計を含んでもよい。加速度計は、ユーザA 120Aの動きを検知できるとよい。したがって、加速度計が或る期間にわたって何らの動きも検知しなければ、動きの欠如アラームが開始されてもよい。
【0121】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240が、ユーザA 120Aの移動を監視してもよく、ユーザA 120Aがこの期間にわたって移動していないことを検知してもよい。この場合、サービスプロバイダサーバ240は、動きの欠如アラームをガス検知・位置特定デバイス500Aに伝達するとよく、これが、ガス検知・位置特定デバイス500Aをステップ1220に移動させるとよい。
【0122】
ステップ1220にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、局所的なアラームを起動するとよい。上記のように、局所的なアラームは、ガス検知・位置特定デバイス500Aに、振動、点灯、音を鳴らすこと、またはその他の方法によってユーザA 120Aの注意を引かせるとよい。ステップ1230にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、ユーザA 120Aが応答時間内に局所的なアラームに応答したかどうかを決定する。例えば、ユーザA 120Aは、ガス検知・位置特定デバイス500Aのケーシング505のボタンを押して、アラームの受信確認をし、問題がないことを証明してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aは、ガス検知・位置特定デバイスのケーシング505の別のボタンを押して、問題があることを示してもよい。応答時間は設定可能であるとよく、オペレータ110によって決定されてもよい。応答時間は、5秒など任意の期間としてよい。
【0123】
ステップ1220にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aが、ユーザA 120Aが応答時間内にボタンを押して問題がないことを示すと決定すれば、ガス検知・位置特定デバイス500Aはステップ1240に移動する。ステップ1240にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、アラームを終わらせる。アラームがサービスプロバイダサーバ240によって開始された場合、ガス検知・位置特定デバイス500Aは、サービスプロバイダサーバ240に、アラームを終わらせるべきであるという指示を伝送する。
【0124】
ステップ1220にて、ガス検知・位置特定デバイス500Aが、ユーザA 120Aが応答時間内にボタンを押さなかったか、またはユーザA 120Aがボタンを押して問題があると示したと決定すれば、ガス検知・位置特定デバイス500Aはステップ1250に移動する。ステップ1250にて、ガス検知・位置特定デバイスは、アラームをサービスプロバイダサーバ240に伝送する。アラームデータは、ユーザA 120Aが曝露されたガスの量およびユーザA 120Aの現在位置を含むとよい。サービスプロバイダサーバ240は、アラームデータを受信するとよく、アラームデータに基づき、1つ以上のアラーム応答アクションを実行するとよい。サービスプロバイダサーバ240によって実行されるアラーム応答アクションについては、下記の図13でさらに詳しく説明する。
【0125】
図13は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ガス検知・位置特定デバイスから受信されるアラームを示すフローチャートである。図13のステップは、サービスプロバイダサーバ240によって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、サービスプロバイダサーバ240のプロセッサによって実行されても、またはサービスプロバイダサーバ240の他の任意のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0126】
ステップ1310にて、サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知・位置特定デバイスA 220Aなど、ガス検知・位置特定デバイス220A〜Nのうちの1つなどからアラームデータを受信するとよい。アラームデータは、非常ボタンが押されること、ユーザA 120Aが健康に有害なレベルの危険ガスに曝露されること、ユーザA 120Aが動きの欠如アラームに応答期間内に応答しないことに応答してサービスプロバイダサーバ240に伝送されたものでもよく、またはその他、作業エリア内のユーザA 120Aのアクティビティに関係する概して任意のアラームであってもよい。
【0127】
ステップ1320にて、サービスプロバイダサーバ240は個人を特定するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240に伝達されるアラームデータは、ユーザA 120Aを特定するか、またはガス検知・位置特定デバイスA 220Aを特定する情報を含むとよい。情報が、ガス検知・位置特定デバイスA 220Aを特定する場合、サービスプロバイダサーバ240は、データをデータストア245から取得して、そのガス検知・位置特定デバイスA 220Aに関連するユーザA 120Aを決定するとよい。
【0128】
ステップ1330にて、サービスプロバイダサーバ240は、現場のユーザA 120Aとの通信を開始するとよい。例えばサービスプロバイダサーバ240は、オペレータ110を、ユーザA 120Aのウォーキートーキー、またはユーザA 120Aのモバイル電話に接続しようと自動的に試みてもよい。サービスプロバイダサーバ240は、データストア245からユーザA 120Aのウォーキートーキーおよび/またはモバイル電話の情報を取得してもよい。オペレータは、ユーザA 120Aに、ユーザが有害な量の危険ガスに曝露されていて、すぐに汚染エリアから避難しなければならないことを知らせてもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、音声自動応答システム(IVR:interactive voice response)を利用してもよい。IVRは、ユーザA 120Aのウォーキートーキーまたはモバイルデバイスに自動的に接続してもよく、ユーザA 120Aに対してメッセージを再生して、エリアからすぐに避難するようユーザA 120Aに命令してもよい。
【0129】
サービスプロバイダサーバ240は、他のユーザ120B〜Nが曝露されたガスの量、および作業エリア内の他のユーザ120B〜Nの位置に基づき、汚染エリアを特定してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリア全体にわたって位置する1つ以上の固定ガスセンサーからガスレベル情報を受信してもよい。サービスプロバイダサーバ240が汚染エリアを隔離できない場合は、サービスプロバイダサーバ240は、屋内作業エリア全体が汚染されていると想定してもよい。
【0130】
ステップ1340にて、サービスプロバイダサーバ240は、作業エリア内のユーザA 120Aの位置を特定するとよい。作業エリア内のユーザA 120Aの位置は、ガス検知・位置特定デバイス500Aおよび/またはワイヤレス位置サーバ260などのネットワークインフラストラクチャから受信された位置情報に基づき決定されてもよい。ステップ1350にてサービスプロバイダサーバ240は、アラームを、作業エリア内のユーザA 120Aの位置と共に、ユーザA 120Aに近い範囲内に位置する1以上のオペレータに伝達するとよい。オペレータは、APPLE IPHONEなどのモバイルデバイスを使用して、アラームデータを閲覧し、各オペレータに対し相対的なユーザA 120Aの位置を閲覧してもよい。例えば、モバイルデバイスは、作業エリアのマップを含んでもよく、これがオペレータの現在位置およびユーザA 120Aの位置を表示してもよい。オペレータは、ユーザA 120Aに連絡して、ユーザA 120Aを危険ガスで汚染されたエリアから避難させようと試みるとよい。
【0131】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、同じく汚染エリアから避難する必要があるかもしれないユーザ120B〜Nの位置を伝達してもよい。ユーザ120A〜Nのガス曝露の量はアラーム閾値未満であるかもしれないが、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA120Aのガス曝露に基づき、或る期間にわたるユーザ120B〜Nのガス曝露の予想量を予測できることもある。サービスプロバイダサーバ240が、ユーザ120B〜Nに関して、アラーム閾値に達するガス曝露の量を予測すると、ユーザ120B〜Nも汚染エリアから避難させられるとよい。
【0132】
ステップ1360にて、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザA 120Aがオペレータのうちの1人により位置特定されたという通知を受信するとよい。例えば、オペレータは、ユーザA 120Aを位置特定するとよく、モバイルデバイスのボタンを起動して、ユーザA 120Aが位置特定されたことを示してもよい。あるいは、またはさらに、オペレータは、オペレータ110との通信を開始してもよく、オペレータ110に、ユーザA 120が位置特定されたことを知らせてもよい。続いてオペレータ110は、コンピューティングデバイス210を介してサービスプロバイダサーバ240を更新してもよい。
【0133】
ステップ1365にて、サービスプロバイダサーバ240は、緊急応答者が必要かどうかを決定するとよい。緊急応答者には、医療要員、危険物(HAZMAT:hazardous material)要員、警備要員、消防隊要員、または概して任意の緊急応答者が含まれ得る。一例では、オペレータ110、すなわちユーザA 120Aを位置特定する、オペレータのうちの1人が、1つ以上の種類の緊急要員が必要であるという指示をサービスプロバイダサーバ240に伝達してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、ユーザ120A〜Nのガス検知・位置特定デバイス220A〜N、固定ガス検知デバイス、火災センサー、および/またはサービスプロバイダサーバ240がアクセスできる任意の追加のセンサーから受信されたデータを使用して、必要とされる1以上の緊急応答者を自動的に特定してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、1つ以上の火災アラームがトリガーされていれば、消防隊要員が必要であると決定してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、ガス汚染が閾値に達すれば、危険物要員が必要であると決定してもよい。
【0134】
ステップ1365にて、サービスプロバイダサーバ240が、1以上の緊急要員が必要であると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1370に移動する。ステップ1370にて、サービスプロバイダサーバ240は、音声またはデータ通信などを介して、特定された1以上の緊急要員の通信デバイスとの通信を開始する。ステップ1365にて、サービスプロバイダサーバ240が、緊急要員は必要ないと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1380に移動する。ステップ1380にて、サービスプロバイダサーバ240はアラームを終わらせる。例えば、ユーザA 120Aを位置特定したオペレータが、汚染エリアからユーザA 120Aを避難させていることもある。
【0135】
図14は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおける、高リスクエリア予測を示すフローチャートである。図14のステップは、サービスプロバイダサーバ240によって実行されるものとして記載されている。なお、ステップは、サービスプロバイダサーバ240のプロセッサによって実行されても、またはサービスプロバイダサーバ240の他の任意のハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。あるいは、ステップは、外部ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよい。
【0136】
ステップ1410にて、サービスプロバイダサーバ240は、危険ガスのレベルなどのセンサーデータを複数のセンサーから受信するとよい。センサーは、バッジ220A〜N内のセンサーおよび/または固定ワイヤレスセンサー375を含んでもよい。ステップ1420にて、サービスプロバイダサーバ240はセンサーデータを分析するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、各センサーに関して、危険ガスのレベルが増加または減少しているかどうかを決定してもよく、各センサーに関して、危険ガスのレベルの変化速度を決定してもよい。ステップ1425にて、サービスプロバイダサーバ240は、1つ以上のセンサーに関して危険ガスのレベルに増加があるかどうかを決定するとよい。ステップ1425にて、サービスプロバイダサーバ240が、ガスレベルのいずれも増加していないと決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ1440に移動する。ステップ1440にて、サービスプロバイダサーバ240は、予測される高リスクエリアはないと決定する。
【0137】
ステップ1425にて、サービスプロバイダサーバ240が、センサーの1つ以上によって検知されたガスレベルに増加があると決定すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ステップ1430に移動する。ステップ1430にて、サービスプロバイダサーバ240は、センサーから受信された最近のいくつかの測定などに基づき、検知されたガスレベルの変化速度を決定する。例えば、ガスレベルがセンサーからサービスプロバイダサーバ240に毎分伝達される場合、サービスプロバイダサーバ240は、最近5分間にわたる変化速度を決定してもよい。ステップ1450にて、サービスプロバイダサーバ240は、ガスレベルの変化速度が、危険ガスの危険を伴うレベルが差し迫っているかもしれないことを示すかどうかを決定する。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、危険ガスの危険を伴うレベルを特定して、ガスレベルの変化速度に基づき、危険ガスのレベルが危険レベルに達すると考えられるかどうかを決定してもよい。
【0138】
ステップ1450にて、サービスプロバイダサーバ240が、ガスレベルの変化速度はガスの危険を伴うレベルが差し迫っていることを示さないと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1440に移動する。ステップ1440にて、サービスプロバイダサーバ240は、予測される高リスクエリアはないと決定する。ステップ1450にて、サービスプロバイダサーバ240が、危険ガスレベルの変化速度が危険ガスの差し迫った危険を伴うレベルを示すと決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1455に移動する。ステップ1455にて、サービスプロバイダサーバ240は、差し迫った危険を伴うレベルの危険ガスの付近のセンサーが、屋内に位置するか、または屋外に位置するかを決定する。
【0139】
ステップ1455にて、サービスプロバイダサーバ240が、センサーが屋外に位置すると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1470に移動する。ステップ1470にて、サービスプロバイダサーバ240は、危険ガスの予測される流れを、現在の風の向き、速度、または強さを表すデータに基づき決定する。例えば、風が南の方向へ吹いていれば、ガスは南へ移動する可能性が高いと考えられる。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、過去のセンサー読み取り値を利用して、風の方向および速度が、どのくらいの速さで危険ガスの消散をもたらすと考えられるかを決定してもよい。
【0140】
ステップ1455にて、サービスプロバイダサーバ240が、センサーが屋内に位置すると決定すると、サービスプロバイダサーバ240はステップ1460に移動する。ステップ1460にて、サービスプロバイダサーバ240は、屋内の空気の循環を示す過去のセンサー読み取り値に基づき、危険ガスの予測される流れ、すなわち移動を決定する。例えば、過去のセンサー測定結果を検討することによって、センサーネットワークを通るガスの過去の進行を分析できる。サービスプロバイダサーバ240は、過去のセンサーデータに基づきガス流モデルを生成し、そのガス流モデルを使用して危険ガスの移動を予測してもよい。
【0141】
ステップ1480にて、サービスプロバイダサーバ240は、今後5分、今後10分、または概して任意の時間間隔以内などの近い将来に危険ガスが高レベルになると予測されるエリアに位置するユーザ120A〜Nを特定するとよい。ユーザ120A〜Nは、ユーザ120A〜Nのバッジ220A〜Nに基づき特定されるとよい。ステップ1490にて、サービスプロバイダサーバ240は、予防的な、すなわち事前のアラームを、近い将来危険ガスが高レベルになると予測されるエリアに位置するユーザ120A〜Nのバッジ220A〜Nに伝送するとよい。ユーザ120A〜Nは、警報を受信するとよく、高リスクエリアから避難するとよい。
【0142】
あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、センサーから取得されたデータおよびガス流予測モデルを使用して、例えば危険ガスを封じ込めるために、どの通気口を開けるか、および/または閉じるかを決定してもよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、1つ以上の通気口を閉じて、避難が済んだ部屋などの密閉エリア内に危険ガスを隔離してもよい。あるいは、サービスプロバイダサーバ240は、通気口を開けて、汚染されていない空気を高レベルの危険ガスがあるエリアに提供してもよい。
【0143】
図15は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、施設のアクセスポイントカバレッジを閲覧するためのユーザインターフェース1500のスクリーンショットである。ユーザインターフェース1500は、マップ1510および1つ以上のカバレッジインジケータ1515を含むとよい。カバレッジインジケータ1515は、マップ1510の各エリアにおけるカバレッジのレベルを示すとよい。ユーザインターフェース1500は、単一のアクセスポイント360のカバレッジを表示してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザインターフェースは、複数のアクセスポイント360のカバレッジを同時に表示してもよい。アクセスポイント360のカバレッジを表示しているユーザインターフェース1500は、アクセスポイント360のヒートマップとも呼ぶこともできる。
【0144】
実施中、ユーザインターフェース1500は、コンピューティングデバイス210を介してオペレータ110に提供されてもよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1500を使用して、システム100内の1つ以上のアクセスポイント360のカバレッジを閲覧してもよい。ユーザインターフェース1500が、アクセスポイント360のカバレッジがカバレッジ閾値を満たさないことを示せば、アクセスポイント360は、その施設に関して再ポジショニングされるとよい。
【0145】
図16は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、個々のアクセスポイント360のアクセスポイントカバレッジを閲覧するためのユーザインターフェース1600のスクリーンショットである。ユーザインターフェース1600は、マップ1610およびカバレッジキー1620を含むとよい。マップ1610は、1つ以上のタグ1612および1つ以上のアクセスポイント1614を含むとよい。タグ1612は、テストタグの位置を表すとよく、アクセスポイント1614は、MAMALの位置を表すとよい。タグ1612および/またはアクセスポイント1614は、1つ以上の色によって囲まれるとよい。この色は、タグ1612および/またはアクセスポイント1614におけるカバレッジのレベルを示すとよい。カバレッジキー1620は、色とカバレッジの値とのマッピングを提供するとよい。
【0146】
実施中、ユーザインターフェース1600は、コンピューティングデバイス210を介してオペレータ110に提供されてもよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1600を使用して、システム100内の複数のアクセスポイント360のカバレッジを閲覧してもよい。ユーザインターフェース1600が、アクセスポイント360のカバレッジがカバレッジ閾値を満たさないことを示せば、アクセスポイント360は、その施設に関して再ポジショニングされるとよい。
【0147】
図17は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、アクセスポイントの位置特定の精度を閲覧するためのユーザインターフェースのスクリーンショットである。ユーザインターフェース1700は、マップ1710および精度キー1720を含むとよい。マップ1710は、1つ以上の精度レベルインジケータ1715を含むとよく、これは、マップ1710上で様々な色の陰影によって表されるとよい。精度インジケータ1715の色は、マップ1710上の様々な位置における精度のレベルを示すとよい。精度キー1720は、色と精度レベルとのマッピングを提供するとよい。
【0148】
実施中、ユーザインターフェース1700は、コンピューティングデバイス210を介してオペレータ110に提供されてもよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1700を使用して、システム100内の複数のアクセスポイント360のカバレッジを閲覧してもよい。ユーザインターフェース1700が、アクセスポイント360の精度レベルが精度閾値を満たさないことを示せば、アクセスポイント360は、その施設に関して再ポジショニングされるとよい。
【0149】
図18は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、設置場所分析レポート1805を表示するためのユーザインターフェース1800のスクリーンショットである。設置場所分析レポート1805は、1つ以上のアクセスポイントのポジショニングに関する情報を含む1つ以上のセクションを含むとよい。設置場所分析レポートのセクションには、テスト番号セクション1810、記録名セクション1820、変更セクション1830、アクセスポイント設置場所セクション1840、個々のカバレッジセクション1850、精度セクション1860、未カバータグセクション1870、結果の説明1880、ならびに全般的なカバレッジおよび精度マップセクション1890が含まれてもよい。
【0150】
テスト番号セクション1810は、検討中のRFテストの番号を表示するとよい。例えば、サービスプロバイダサーバ240は、実行される各RFテストに固有の番号を割り当ててもよい。記録名セクション1820は、記録情報が記憶されているフォルダの名前を表示するとよい。変更セクション1830は、最後のテストと現在のテストとの間で移動されたアクセスポイント360の説明を表示するとよい。例えば、変更セクション1830は、アクセスポイント1が10フィート(約3.05m)の高度に移動されたことを示してもよい。アクセスポイント設置場所セクション1840は、マップ上のアクセスポイントそれぞれの相対的な位置を記載するとよい。例えば、アクセスポイント設置場所セクション1840は、アクセスポイント1についてボイラーのそばの北西の角にあると記載し、アクセスポイント2について煉瓦造りの建物の南西の角にあると記載してもよい。個々のアクセスポイントカバレッジセクション1850は、各アクセスポイントのカバレッジがエリア内であるかどうかを記載するとよい。例えば、個々のアクセスポイントカバレッジセクション1850は、「優」、「良」、「可」、「劣」など、カバレッジの質を示す1つ以上の記述語を含むとよい。「優」という記述語は、アクセスポイント360の大多数が少なくとも−65dBMのカバレッジを有し、作業エリアの少なくとも50パーセントがカバーされていることを示してもよい。「良」という記述語は、アクセスポイント360の大多数が少なくとも−75dBMのカバレッジを有し、作業エリアの少なくとも50パーセントがカバーされていることを示してもよい。「可」という記述語は、アクセスポイント360の大多数が少なくとも−75dBMのカバレッジを有し、作業エリアの少なくとも25パーセントがカバーされていることを示してもよい。「劣」という記述語は、アクセスポイント360の大多数が少なくとも−85dBMのカバレッジを有し、作業エリアの少なくとも25パーセントがカバーされていることを示してもよい。精度セクション1860は、90%REでの全般的なアクセスポイント精度の測定結果を表示してもよい。未カバータグセクション1870は、−75dBm以上で少なくとも3つのアクセスポイント360によってカバーされていないタグの数を表示してもよい。結果セクション1880は、RFテストの、アクセスポイントの設置場所の提案、およびカバレッジおよび精度の解釈を表示するとよい。全般的なカバレッジおよび精度マップセクション1890は、上記の図15〜17に表示されたものなど、カバレッジおよび精度マップのスクリーンショットを表示するとよい。
【0151】
図19は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ユーザの位置およびガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェース1900のスクリーンショットである。ユーザインターフェース1900は、マップ1910および1つ以上のユーザ識別子1920を含むとよい。ユーザ識別子1920は、仕事場内のユーザ120A〜Nの位置を示すとよい。あるいは、またはさらに、ユーザ識別子1920は、各ユーザ120A〜Nが曝露されたガスの量も表示してもよい。ユーザ識別子は、各ユーザ120A〜Nが曝露されたガスの量に基づき色を変えてもよい。例えば、ユーザA 120Aが少量のガスに曝露された場合、ユーザA120Aのユーザ識別子1920は緑色でもよい。あるいは、ユーザB 120Bが大量のガスに曝露された場合、ユーザB 120Bのユーザ識別子1920は赤色でもよい。大量のガスに曝露されたユーザB 120Bのユーザ識別子1920はさらに、点滅しても、またはその他の形で他のユーザ識別子1920と視覚的に異なるように表示されてもよい。
【0152】
実施中、ユーザインターフェース1900は、コンピューティングデバイス210を介してオペレータ110に提供されてもよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1900を使用してユーザ120A〜Nの位置およびガス曝露の量を監視するとよい。オペレータ110は、ユーザインターフェース1500を使用して、1以上のユーザ120A〜Nに対して手動のアラームを開始してもよい。アラームは、ユーザ120A〜Nのガス検知・位置特定デバイス220A〜Nに、サービスプロバイダサーバ240によって伝送されるとよい。例えば、オペレータ110が、竜巻またはその他の天候関係の問題など、ユーザ120A〜Nが避難すべき理由を特定すると、オペレータ110は、手動のアラームを開始してもよい。あるいは、またはさらに、サービスプロバイダサーバ240は、荒天警報を提供する1つ以上のサードパーティーサーバ250と通信していてもよい。サービスプロバイダサーバ240は、竜巻または洪水などの差し迫った荒天の指摘をサービスプロバイダサーバ240が受信すると、ユーザ120A〜Nのすべてに対するアラームを自動的に開始してもよい。
【0153】
あるいは、またはさらに、アラームが受信されると、ユーザインターフェース1900が、アラームに関連するユーザA 120Aに近い範囲内に位置する1以上のオペレータのモバイルデバイスに提供されてもよい。オペレータは、ユーザインターフェース1900を使用して、ユーザA 120Aを位置特定するとよい。あるいは、またはさらに、ユーザインターフェース1900は、各オペレータの現在位置に基づき、ユーザA 120Aを位置特定するための道順案内を各オペレータに表示してもよい。あるいは、またはさらに、各オペレータのモバイルデバイスは、各オペレータに可聴の道順案内を提供してもよい。
【0154】
あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aに関して「マンダウン」アラームが受信されると、ユーザインターフェース1900は、すぐにユーザA 120Aの位置を開き、拡大するよう構成されていてもよい。あるいは、またはさらに、ユーザインターフェース1900は、作業エリアに関するガス漏れまたはガス雲の影響のシミュレーションを閲覧するために使用されてもよい。ユーザインターフェース1900はさらに、保守生産性の計算を提供することもできる稼働時間(time on tools)計算を含んでもよい。
【0155】
図20は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェース2000のスクリーンショットである。ユーザインターフェース2000は、選択インターフェース2010およびガスレベル表示2020を含むとよい。ガスレベル表示2020は、1つ以上のガスセンサー2025を含むとよい。選択インターフェース2010は、ユーザA 120Aが、ガスレベル表示2020上のガスレベルのフォーマットまたは表示に影響し得る1つ以上のオプション、すなわちフィルタを選択できるようにするとよい。ガスレベル表示2020は、ガスセンサー2025の位置およびセンサーにより検知されたガスのレベルを表示するとよい。センサーは、独立型のセンサー375であっても、バッジ220A〜Nであってもよい。バッジ220A〜Nは、位置データも含むとよく、ガスレベル表示2020に表示されるガスレベルは、ユーザ120A〜Nが仕事場の中を移動するときに更新されるとよい。
【0156】
図21は、図1のシステム、またはリアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための他のシステムにおいて、ポジショニングシステムを使用してユーザの位置およびガス曝露レベルを監視するためのユーザインターフェース2100のスクリーンショットである。ユーザインターフェース2100は、マップ表示2110、ユーザA 120A、および仕事場2130を含むとよい。ユーザインターフェース2100は、コンピューティングデバイス210などを介してオペレータ110に提供されるとよい。
【0157】
実施中、オペレータ110は、マップ表示2110を使用して、仕事場2130の外のユーザ120A〜Nの位置を閲覧してもよい。ユーザ120A〜Nは、仕事場2130から遠く離れて位置していてもよく、またはセンサーネットワークの外の仕事場のエリア内に位置してもよい。サービスプロバイダサーバ240は、ガス検知・位置特定デバイス220A〜Nから受信される、GPSデータなどのポジショニングデータを利用して、ユーザ120A〜Nおよびアセットそれぞれの地理的位置を特定してもよい。あるいは、またはさらに、ユーザA 120Aがポジショニングシステム衛星の範囲外に位置すれば、サービスプロバイダサーバ240は、ワイヤレス位置サーバ260から、またはGOOGLE LATITUDE(商標)などのサードパーティープログラムもしくはサーバから、またはユーザA 120Aのバッジ220Aと通信しているセルラ電話タワーの信号の三角測量などによりセルラ電話タワーから、位置情報を受信してもよい。マップ表示2110はさらに、ガス曝露のレベル、位置、心拍数もしくは血圧などの生体情報、または選択されたユーザA 120Aもしくはアセットを表し得る概して任意の他の情報など、ユーザA 120Aに関係する1つ以上のメトリクスを含んでもよい。あるいは、またはさらに、ユーザインターフェース2100は、Lenelの統合によって、またはExciterの使用によって点呼のために使用されてもよい。
【0158】
図22は、一般的なコンピュータシステム2200を示し、これは、サービスプロバイダサーバ240、ガス検知・位置デバイス220A〜N、500A、500B、コンピューティングデバイス210、ワイヤレス位置サーバ260、サードパーティーサーバ250、MAMAL600、700、または本願明細書で言及された他のコンピューティングデバイスのいずれかを表し得る。コンピュータシステム2200は、命令2224のセットを含むとよく、これは、コンピュータシステム2200に、本願明細書で開示された方法またはコンピュータに基づく機能のうちの任意の1つ以上を実行させるよう実行されるとよい。コンピュータシステム2200は、独立したデバイスとして動作しても、または例えばネットワークを使用して、他のコンピュータシステムもしくは周辺デバイスに接続されてもよい。
【0159】
ネットワーク化された展開では、コンピュータシステムは、サーバ・クライアントユーザネットワーク環境のサーバの資格で、もしくはクライアントユーザコンピュータとして、またはピアツーピア(もしくは分散型)ネットワーク環境のピアコンピュータシステムとして動作してもよい。コンピュータシステム2200はさらに、パーソナルコンピュータ(PC:personal computer)、タブレットPC、セットトップボックス(STB:set−top box)、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、モバイルデバイス、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、通信デバイス、ワイヤレス電話、固定電話、制御システム、カメラ、スキャナ、ファクシミリ機、プリンタ、ページャ、個人信託デバイス、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、または当該マシンによってとられるアクションを指定する命令2224のセット(逐次もしくはその他の形)を実行できる他の任意のマシンなど、様々なデバイスとして実装されても、または様々なデバイスに組み込まれてもよい。特定の実施形態では、コンピュータシステム2200は、音声、ビデオ、またはデータ通信を提供する電子デバイスを使用して実装されてもよい。さらに、単一のコンピュータシステム2200が示されていても、「システム」という用語はさらに、個別に、または共に命令のセットもしくは複数セットを実行して1つ以上のコンピュータ機能を実行するシステムもしくはサブシステムの任意の集合を含むと解釈されるものとする。
【0160】
図22に示されているように、コンピュータシステム2200は、中央処理ユニット(CPU:central processing unit)、グラフィックス処理ユニット(GPU:graphics processing unit)、または両方などのプロセッサ2202を含んでもよい。プロセッサ2202は、様々なシステム内のコンポーネントであってもよい。例えば、プロセッサ2202は、標準のパーソナルコンピュータまたはワークステーションの一部であってもよい。プロセッサ2202は、1つ以上の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、サーバ、ネットワーク、デジタル回路、アナログ回路、その組み合わせ、またはその他、データの分析および処理のための現在既知であるかもしくは後で開発されるデバイスであるとよい。プロセッサ2202は、手動で生成された(すなわちプログラムされた)コードなどのソフトウェアプログラムを実装するとよい。
【0161】
コンピュータシステム2200は、バス2208を介して通信できるメモリ2204を含むとよい。メモリ2204は、メインメモリ、スタティックメモリ、またはダイナミックメモリとすることもできる。メモリ2204は、限定されてはならないが、様々な種類の揮発性および不揮発性ストレージ媒体などのコンピュータ可読ストレージ媒体を含むこともでき、限定はされないが、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的プログラム可能読み取り専用メモリ、電気消去可能読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、磁気テープまたはディスク、光媒体および同様のものが含まれる。1つのケースでは、メモリ2204は、プロセッサ2202のキャッシュまたはランダムアクセスメモリを含むとよい。あるいは、またはさらに、メモリ2204は、プロセッサのキャッシュメモリ、システムメモリ、またはその他のメモリなど、プロセッサ2202とは別個のものでもよい。メモリ2204は、データを記憶する外部ストレージデバイスまたはデータベースであってもよい。例としては、ハードドライブ、コンパクトディスク(「CD:compact disc」)、デジタルビデオディスク(「DVD:digital video disc」)、メモリカード、メモリスティック、フロッピーディスク、ユニバーサルシリアルバス(「USB」)メモリデバイス、またはその他、データを記憶するよう動作する任意のデバイスが考えられる。メモリ2204は、プロセッサ2202によって実行可能な命令2224を記憶するよう動作可能であるとよい。図に示された、または本願明細書に記載された機能、動作、またはタスクは、メモリ2204に記憶された命令2224を実行するプログラムされたプロセッサ2202によって実行されるとよい。機能、動作またはタスクは、特定の種類の命令セット、ストレージ媒体、プロセッサまたは処理戦略から独立していてもよく、単独で、または共同で動作するソフトウェア、ハードウェア、集積回路、ファームウェア、マイクロコードおよび同様のものによって実行されてよい。同様に、処理戦略は、マルチプロセッシング、マルチタスキング、並列処理および同様のものを含んでもよい。
【0162】
コンピュータシステム2200は、決定された情報を出力する、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)、フラットパネルディスプレイ、固体ディスプレイ、陰極線管(CRT:cathode ray tube)、プロジェクタ、プリンタ、またはその他の現在既知の、もしくは今後開発される表示デバイスなどのディスプレイ2214をさらに含むとよい。ディスプレイ2214は、ユーザがプロセッサ2202の機能を確認するためのインターフェースとして、または特にメモリ2204もしくはドライブユニット2206に記憶されたソフトウェアとのインターフェースとして動作するとよい。
【0163】
さらに、コンピュータシステム2200は、ユーザがシステム2200のコンポーネントのいずれかと対話できるようにするよう構成された入力デバイス2212を含むとよい。入力デバイス2212は、テンキー、キーボード、またはマウスもしくはジョイスティックなどのカーソル制御デバイス、タッチスクリーンディスプレイ、遠隔制御、またはその他、システム2200と対話するよう動作する任意のデバイスとすることもできる。
【0164】
コンピュータシステム2200はさらに、ディスクまたは光学式ドライブユニット2206を含んでもよい。ディスクドライブユニット2206は、例えばソフトウェアなどの1つ以上の命令2224のセットの組み込みが可能なコンピュータ可読媒体2222を含んでもよい。さらに、命令2224は、本願明細書に記載された方法または論理の1つ以上を実行するとよい。この命令2224は、コンピュータシステム2200による実行中、完全または少なくとも部分的にメモリ2204内および/またはプロセッサ2202内に存在するとよい。メモリ2204およびプロセッサ2202はさらに、上記のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0165】
本開示は、ネットワーク235に接続されたデバイスが音声、ビデオ、オーディオ、イメージ、またはその他任意のデータをネットワーク235上で伝達できるよう、命令2224を含むか、または伝播信号に応答して命令2224を受信および実行するコンピュータ可読媒体2222を意図する。さらに、命令2224は、ネットワーク235上で通信インターフェース2218を介して伝送されても、または受信されてもよい。通信インターフェース2218は、プロセッサ2202の一部であってもよく、または別個のコンポーネントであってもよい。通信インターフェース2218は、ソフトウェアにおいて作成されてもよく、またはハードウェアにおける物理的接続であってもよい。通信インターフェース2218は、ネットワーク235、外部媒体、ディスプレイ2214、またはシステム2200内のその他任意のコンポーネント、またはその組み合わせと接続するよう構成されてもよい。ネットワーク235との接続は、有線のイーサネット接続などの物理的接続であってもよく、または下記で説明するようにワイヤレスで確立されてもよい。同じく、システム2200の他のコンポーネントとのさらなる接続は、物理的な接続であってもよく、またはワイヤレスで確立されてもよい。サービスプロバイダサーバ240の場合、サービスプロバイダサーバは、通信インターフェース2218を介してユーザ120A〜Nと通信してもよい。
【0166】
ネットワーク235は、有線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、またはその組み合わせを含んでもよい。ワイヤレスネットワークは、セルラ電話ネットワーク、802.11、802.16、802.20、またはWiMaxネットワークであってもよい。さらに、ネットワーク235は、インターネットなどのパブリックネットワーク、イントラネットなどのプライベートネットワーク、またはその組み合わせでもよく、限定はされないがTCP/IPに基づくネットワーキングプロトコルを含め、現在利用可能であるか、または後で開発される様々なネットワーキングプロトコルを利用してよい。
【0167】
コンピュータ可読媒体2222は、単一の媒体であってもよく、または、コンピュータ可読媒体2222は、集中型もしくは分散型データベース、および/または1つ以上のセットの命令を記憶する関連するキャッシュおよびサーバなど、単一の媒体もしくは複数の媒体であってもよい。さらに、「コンピュータ可読媒体」という用語は、プロセッサによって実行される、または本願明細書に開示された方法もしくは動作のうちの任意の1つ以上をコンピュータシステムに実行させ得る命令のセットを記憶すること、エンコードすること、または伝えることができる任意の媒体を含み得る。
【0168】
コンピュータ可読媒体2222は、メモリカードなどの固体メモリ、または1つ以上の不揮発性読み取り専用メモリを収容するその他のパッケージを含んでもよい。コンピュータ可読媒体2222はさらに、ランダムアクセスメモリまたはその他の揮発性書き換え可能メモリであってもよい。さらに、コンピュータ可読媒体2222は、伝送媒体上で伝達される信号などの搬送波信号を取り込む、ディスクもしくはテープもしくはその他のストレージデバイスなどの光磁気媒体または光媒体を含んでもよい。電子メールのデジタルファイル添付またはその他の独立型情報アーカイブもしくは複数アーカイブのセットが、有形のストレージ媒体であってもよい配布媒体と見なされてもよい。したがって、本開示は、データまたは命令が記憶され得る、コンピュータ可読媒体または配布媒体およびその他の等価物および後継の媒体のうちの任意の1つ以上を含むと見なされ得る。
【0169】
あるいは、またはさらに、特定用途向け集積回路、プログラマブルロジックアレイ、およびその他のハードウェアデバイスなどの専用ハードウェア実装が、本願明細書に記載された方法の1つ以上を実装するよう構築されてもよい。様々な実施形態の装置およびシステムを含み得る各適用は、様々な電子およびコンピュータシステムを広範に含んでよい。本願明細書に記載された1つ以上の実施形態は、モジュール間で、およびモジュールを介して、伝達され得る関連した制御信号およびデータ信号と共に2つ以上の特定の相互接続したハードウェアモジュールもしくはデバイスを使用して、または特定用途向け集積回路の一部として、機能を実装するとよい。したがって、本システムは、ソフトウェア、ファームウェア、およびハードウェア実装を包含し得る。
【0170】
本願明細書に記載された方法は、コンピュータシステムによって実行可能なソフトウェアプログラムによって実装されてもよい。さらに、実装には、分散処理、コンポーネント/オブジェクト分散処理、および並列処理が含まれてもよい。あるいは、またはさらに、仮想コンピュータシステム処理が構築され、本願明細書に記載された方法または機能性のうちの1つ以上を実装してもよい。
【0171】
特定の標準およびプロトコルを参照して、特定の実施形態において実装され得るコンポーネントおよび機能について記載したが、コンポーネントおよび機能は、そのような標準およびプロトコルに限定されない。例えば、インターネットおよびその他のパケット交換ネットワーク伝送(例えば、TCP/IP、UDP/IP、HTML、HTTP)の標準は、最先端の例を表す。そのような標準は、本質的に同じ機能を有するより高速またはより効率的な等価物によって定期的に取って代わられる。したがって、本願明細書で開示されたものと同じ、または類似の機能を有する後継の標準およびプロトコルは、その等価物と見なされる。
【0172】
本願明細書に記載された図は、様々な実施形態の構造の全般的な理解を提供することを目的としている。図は、本願明細書に記載された構造および方法を利用する装置、プロセッサ、およびシステムの構成要素および特徴のすべての完全な記載として機能することは目的としていない。本開示を検討することで当業者には、他の多数の実施形態が明らかとなり得る。他の実施形態が利用されても、本開示から得られてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく構造上および論理上の置き換えおよび変更が行われ得る。さらに、図は、単なる代表であり、一定の縮尺で描かれてはいないこともある。図中の特定の比率が大きくされていることもあり、他の比率が最小化されていることもある。したがって、本開示および図面は、制限ではなく説明に役立つものとして見なされるものとする。
【0173】
上記で開示された主題は、制限ではなく説明に役立つものと見なされるものとし、添付の特許請求の範囲は、本記載の真の意図および範囲内に入る当該の変更、拡張、および他の実施形態すべてをカバーすることを目的としている。したがって、この範囲は、法律上認められる最大の範囲まで、以下の特許請求の範囲およびその等価物の許容される最も広範な解釈によって決定されるものとし、前述の詳細な記載によっては制限も限定もされてはならない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための方法であって、前記方法は、
作業エリアのレイアウト情報を受信するステップであって、前記レイアウト情報は、前記作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性を含む、前記ステップと、
前記作業エリアにおいてポジショニングする複数のアクセスポイントの数を決定するステップであって、前記決定は、前記作業エリアの前記構造属性に基づく、前記ステップと、
前記作業エリアにおける少なくとも1つのテスト無線周波数タグの設置場所を決定するステップであって、前記決定は、前記作業エリアの前記インフラストラクチャ属性に基づく、前記ステップと、
プロセッサによって、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントのポジショニングを決定するステップであって、前記ポジショニングは、前記作業エリアにおける、カバレッジと、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグを位置特定する精度とを実質的に最大化する、前記ステップと、
前記カバレッジおよび精度が閾値を満たさなければ、前記複数のアクセスポイントのうちの少なくとも1つの再ポジショニングを決定し、前記カバレッジおよび前記精度が前記閾値を満たせば、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントそれぞれの、相互に相対的な前記ポジショニングのグラフィック表現を提供するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記構造属性は、前記作業エリアのレベルの数、レベルの高さ、前記作業エリアの複数部分における通行者の平均量、前記作業エリアのワイヤレス周波数、または前記作業エリアの面積のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記作業エリアにおける前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所を決定するステップは、
前記作業エリアの複数部分における通行者の前記平均量に基づき、通行の多いエリアを決定するステップと、
前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所を、前記通行の多いエリアの近傍として決定するステップと、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記作業エリアにおいてポジショニングする前記複数のアクセスポイントの前記数を決定するステップは、前記作業エリアにおいてポジショニングする前記複数のアクセスポイントの前記数を、前記作業エリアの前記面積に基づいて決定するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記インフラストラクチャ属性は、電源差し込み口の位置または有線イーサネット差し込み口の位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記閾値は、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグが前記複数のアクセスポイントのうちの少なくとも3つからカバレッジを受信すると満たされる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記作業エリアにおける前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの実際の物理的位置の指示を受信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のアクセスポイントの読み取り値に基づき、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの予想される位置を決定するステップと、
前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記実際の物理的位置と、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記予想される位置とを比較することによって、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグを位置特定する前記精度を決定するステップと、
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記閾値は、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記予想される位置が、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記実際の物理的位置の或る距離の範囲内であれば満たされる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記カバレッジと、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグを位置特定する前記精度とが前記閾値を満たさなければ、前記作業エリアに追加のアクセスポイントを追加するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記作業エリアにおける、前記カバレッジと、前記少なくとも1つの無線周波数テストタグを位置特定する前記精度とを決定するために、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングをテストするステップと、
前記カバレッジの前記ポジショニングと、前記少なくとも1つの無線周波数テストタグを位置特定する前記精度とが、前記閾値を満たすかどうかを決定するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを決定するステップは、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを、前記構造属性、前記インフラストラクチャ属性、および前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所に基づき決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを検証するために、1つ以上の検証テストを実行するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
リアルタイム位置特定システムにおいて、アクセスポイントの相対的ポジショニングを決定するために、モバイルアクセスポイントを繰り返し使用する方法であって、前記方法は、
作業エリアのレイアウト情報を受信するステップであって、前記レイアウト情報は、前記作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性を含む、前記ステップと、
前記構造属性および前記インフラストラクチャ属性に基づき、前記作業エリアを複数の区画に分割するステップと、
前記複数の区画それぞれにおける少なくとも1つのテスト無線周波数タグの設置場所を決定するステップであって、前記決定は、前記構造属性に基づく、前記ステップと、
プロセッサによって、前記複数の区画それぞれに関して、複数のアクセスポイントの数およびポジショニングを決定するステップであって、前記決定は、前記構造属性、前記インフラストラクチャ属性、および前記複数の区画それぞれにおける前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所に基づく、前記ステップと、
前記複数の区画それぞれに関して前記決定された前記複数のアクセスポイントのポジショニングに、複数のモバイルアクセスポイントをポジショニングするステップと、
前記複数の区画それぞれのカバレッジおよび精度をテストするステップであって、前記複数の区画は、逐次テストされ、前記複数のモバイルアクセスポイントは、前記複数の区画それぞれをテストするために繰り返し使用される、前記ステップと、
前記作業エリアの前記複数の区画それぞれにおける前記複数のアクセスポイントそれぞれの前記ポジショニングのグラフィック表現を提供するステップと、
を含む方法。
【請求項15】
前記モバイルワイヤレスアクセスポイントは、独立して前記モバイルワイヤレスアクセスポイントに電力供給できるバッテリーを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記構造属性は、前記作業エリアのレベルの数、レベルの高さ、前記作業エリアの一部分における通行者の平均量、前記作業エリアのワイヤレス周波数、または前記作業エリアの面積のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記インフラストラクチャ属性は、電源差し込み口の位置または有線イーサネット差し込み口の位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムであって、前記システムは、
作業エリアのレイアウト情報を記憶するメモリであって、前記レイアウト情報は、前記作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性を含む、前記メモリと、
前記メモリに動作可能なように接続されたインターフェースであって、前記作業エリアの前記レイアウト情報を受信するよう動作する、前記インターフェースと、
前記メモリおよび前記インターフェースに動作可能なように接続されたプロセッサであって、前記インターフェースを介して、前記作業エリアの前記レイアウト情報を受信し、前記作業エリアの前記構造属性に基づき、前記作業エリアにおいてポジショニングする複数のアクセスポイントの数を決定し、前記作業エリアの前記インフラストラクチャ属性に基づき、前記作業エリアにおける少なくとも1つのテスト無線周波数タグの設置場所を決定し、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントのポジショニングを決定し、前記ポジショニングは、前記作業エリアにおける、カバレッジと、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグを位置特定する精度とを実質的に最大化し、前記カバレッジおよび精度が閾値を満たさなければ、前記複数のアクセスポイントのうちの少なくとも1つの再ポジショニングを決定し、前記カバレッジおよび前記精度が前記閾値を満たせば、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントそれぞれの、相互に相対的な前記ポジショニングのグラフィック表現を提供するよう動作する、前記プロセッサと、
を含むシステム。
【請求項19】
前記構造属性は、前記作業エリアのレベルの数、レベルの高さ、前記作業エリアの複数部分における通行者の平均量、前記作業エリアのワイヤレス周波数、または前記作業エリアの面積のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記作業エリアの複数部分における通行者の前記平均量に基づき、通行の多いエリアを決定し、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所を、前記通行の多いエリアの近傍として決定する、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記プロセッサは、前記作業エリアにおいてポジショニングする前記複数のアクセスポイントの前記数を、前記作業エリアの前記面積に基づいて決定する、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記インフラストラクチャ属性は、電源差し込み口の位置または有線イーサネット差し込み口の位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを、前記構造属性、前記インフラストラクチャ属性、および前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所に基づき決定する、請求項18に記載のシステム。
【請求項24】
前記プロセッサは、前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを検証するために、1つ以上の検証テストを実行する、請求項18に記載のシステム。
【請求項25】
ガス検知器の付近の範囲内のガスの量を監視する前記ガス検知器であって、前記ガスの前記量に対応するガスデータ項目を生成する、前記ガス検知器と、
前記ガス検知器に動作可能なように接続された位置デバイスであって、前記位置デバイスの位置を得るための位置データ項目を生成する、前記位置デバイスと、
前記ガス検知器および前記位置デバイスに動作可能なように接続されたインターフェースであって、遠隔サーバとワイヤレスで通信するための、前記インターフェースと、
を含むガス検知・位置特定デバイスであって、
前記インターフェースは、ガスの前記量が基準を満たすか、または前記位置デバイスが或る時間間隔にわたって動かないままであると、前記ガスデータ項目および前記位置データ項目を前記遠隔サーバに伝達する、ガス検知・位置特定デバイス。
【請求項26】
前記ガス検知・位置特定デバイスは、前記インターフェースに動作可能なように接続された非常ボタンをさらに含み、前記インターフェースは、前記非常ボタンが押されると、前記遠隔サーバに前記ガスデータ項目および前記位置データ項目を伝達する、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項27】
存在するガスの前記量が前記基準を満たすか、前記非常ボタンが押されるか、または前記時間間隔にわたって前記位置デバイスが動かないままであると、局所的な警報を提供する警報モジュールをさらに含む、請求項26に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項28】
前記警報は、振動による警報、可聴の警報、または可視の警報のうちの少なくとも1つを含む、請求項27に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項29】
前記ガス検知器と、位置デバイスとは、動作可能なように有線接続を介して接続されている、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項30】
前記ガス検知器と、位置デバイスとは、動作可能なようにワイヤレス接続を介して接続されている、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項31】
前記ワイヤレス接続は、Bluetooth接続を含む、請求項30に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項32】
存在するガスの前記量は、前記ガスの前記量が閾値を上回ると、前記基準を満たす、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項33】
前記ガス検知・位置特定デバイスは、前記インターフェースに動作可能なように接続された生体センサーをさらに含み、前記生体センサーは、生体の刺激を感知して前記生体の刺激に対応する生体データ項目を生成するためのものであり、前記インターフェースは、ガスの前記量が前記基準を満たすか、または前記位置デバイスが前記時間間隔にわたって動かないままであると、前記生体データ項目、前記ガスデータ項目、および前記位置データ項目を前記遠隔サーバに伝達する、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項34】
前記インターフェースは、前記ガスデータ項目および前記位置データ項目を、前記遠隔サーバにネットワーク上で伝達し、前記ネットワークは、複数のネットワークコンポーネントを含み、少なくとも1つのネットワークコンポーネントは、前記位置デバイスの前記位置を前記位置データ項目から得るために利用される、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項35】
リアルタイムの位置特定およびガス曝露監視を提供する、コンピュータで実装される方法であって、前記方法は、
コンピュータプロセッサによって、作業エリア内の第1のユーザのセンサーデバイスからアラームデータ項目を受信するステップであって、前記アラームデータ項目は、ガス曝露の量および位置識別子を含む、前記ステップと、
前記位置識別子に基づき、前記作業エリアにおける前記第1のユーザの相対的な位置を特定するステップと、
前記第1のユーザの付近の範囲内に位置する第2のユーザを決定するステップと、
前記作業エリアにおける前記第1のユーザの前記相対的な位置と、前記第1のユーザのガス曝露の前記量とを、前記第2のユーザのコンピューティングデバイスに提供するステップと、
緊急応答者に連絡するべきであるかどうかの指示を、前記第2のユーザの前記コンピューティングデバイスから受信するステップと、
前記指示が、前記緊急応答者に連絡するべきであると示す場合は、前記緊急応答者の通信デバイスとの通信を開始し、その他の場合は、前記アラームデータ項目を終わらせるステップと、
を含む、コンピュータで実装される方法。
【請求項36】
前記センサーデバイスは、位置デバイスおよびガス検知器を含む、請求項35に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項37】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、有線接続を介して通信している、請求項36に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項38】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、ワイヤレス接続を介して通信している、請求項36に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項39】
前記ワイヤレス接続は、Bluetooth接続を含む、請求項38に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項40】
前記位置デバイスは、ポジショニングシステムを含む、請求項36に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項41】
前記アラームデータ項目は、前記位置デバイスとのワイヤレス接続を介して前記コンピュータプロセッサによって受信される、請求項36に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項42】
前記位置識別子が前記ユーザの前記位置を含むかどうかを決定するステップと、
前記位置識別子が前記ユーザの前記位置を特定しなければ、ネットワークインフラストラクチャから二次的な位置識別子を取得するステップと、
をさらに含む、請求項35に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項43】
前記ネットワークインフラストラクチャは、1つ以上のワイヤレスアクセスポイントおよびワイヤレス位置サーバを含む、請求項42に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項44】
リアルタイムの位置特定および動き監視を提供するための、コンピュータで実装される方法であって、前記方法は、
センサーデバイスによって、ユーザによる動きの欠如を検知するステップであって、前記センサーデバイスは、ガス検知器および位置デバイスを含む、前記ステップと、
前記センサーデバイスによって、警報を前記ユーザに提供するステップと、
前記ユーザが前記警報に応答しなければ、コンピュータプロセッサにアラームデータ項目を伝達するステップであって、前記アラームデータ項目は、前記ユーザの位置識別子およびガス曝露の量を含む、前記ステップと、
を含む、コンピュータで実装される方法。
【請求項45】
前記警報は、振動による警報、可聴の警報、または可視の警報のうちの少なくとも1つを含む、請求項44に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項46】
前記コンピュータプロセッサによって、前記アラームデータ項目を受信するステップと、
前記位置識別子に基づいて、前記作業エリアにおける前記第1のユーザの相対的な位置を特定するステップと、
前記第1のユーザの付近の範囲内に位置する第2のユーザを決定するステップと、
前記作業エリアにおける前記第1のユーザの前記相対的な位置と、前記第1のユーザのガス曝露の前記量とを、前記第2のユーザのコンピューティングデバイスに伝達するステップと、
緊急応答者に連絡するべきであるかどうかの指示を、前記第2のユーザの前記コンピューティングデバイスから受信するステップと、
前記指示が、前記緊急応答者に連絡するべきであると示す場合は、前記緊急応答者の通信デバイスとの通信を開始し、その他の場合は、前記アラームデータ項目を終わらせるステップと、
をさらに含む、請求項44に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項47】
前記センサーデバイスは、位置デバイスおよびガス検知器を含む、請求項46に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項48】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、有線接続を介して通信している、請求項47に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項49】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、ワイヤレス接続を介して通信している、請求項47に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項50】
前記ワイヤレス接続は、Bluetooth接続を含む、請求項49に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項51】
リアルタイムの位置特定およびガス曝露監視を提供するシステムであって、前記システムは、
ガス曝露の量および位置識別子を含むアラームデータ項目を記憶するメモリと、
前記メモリに動作可能なように接続されたインターフェースであって、作業エリア内の第1のユーザのセンサーデバイス、前記作業エリア内の第2のユーザのコンピューティングデバイス、および緊急応答者の通信デバイスと通信するよう動作する、前記インターフェースと、
前記メモリおよび前記インターフェースに動作可能なように接続されたプロセッサであって、前記インターフェースを介して、前記作業エリア内の前記第1のユーザの前記センサーデバイスから前記アラームデータ項目を受信し、前記位置識別子に基づき前記作業エリアにおける前記第1のユーザの相対的な位置を特定し、前記第1のユーザの付近の範囲内に位置する前記第2のユーザを決定し、前記作業エリアにおける前記第1のユーザの前記相対的な位置と、前記第1のユーザのガス曝露の前記量とを、前記第2のユーザの前記コンピューティングデバイスに前記インターフェースを介して伝達し、緊急応答者に連絡するべきであるかどうかの指示を、前記第2のユーザの前記コンピューティングデバイスから前記インターフェースを介して受信し、前記指示が、前記緊急応答者に連絡するべきであると示す場合は、前記緊急応答者の通信デバイスとの通信を、前記インターフェースを介して開始し、その他の場合は、前記アラームデータ項目を終わらせるよう動作する、前記プロセッサと、
を含むシステム。
【請求項52】
前記センサーデバイスは、位置デバイスおよびガス検知器を含む、請求項51に記載のシステム。
【請求項53】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、有線接続を介して通信している、請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、ワイヤレス接続を介して通信している、請求項52に記載のシステム。
【請求項55】
前記ワイヤレス接続は、Bluetooth接続を含む、請求項54に記載のシステム。
【請求項56】
前記位置デバイスは、ポジショニングシステムを含む、請求項52に記載のシステム。
【請求項57】
前記アラームデータ項目は、前記位置デバイスとのワイヤレス接続を介して前記コンピュータプロセッサによって受信される、請求項52に記載のシステム。
【請求項58】
前記プロセッサは、前記位置識別子が前記ユーザの前記位置を特定するかどうかを決定し、前記位置識別子が前記ユーザの前記位置を特定しなければ、ネットワークインフラストラクチャから二次的な位置識別子を取得するようさらに動作する、請求項51に記載のシステム。
【請求項59】
前記ネットワークインフラストラクチャは、1つ以上のワイヤレスアクセスポイントおよびワイヤレス位置サーバを含む、請求項58に記載のシステム。
【請求項1】
リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのための方法であって、前記方法は、
作業エリアのレイアウト情報を受信するステップであって、前記レイアウト情報は、前記作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性を含む、前記ステップと、
前記作業エリアにおいてポジショニングする複数のアクセスポイントの数を決定するステップであって、前記決定は、前記作業エリアの前記構造属性に基づく、前記ステップと、
前記作業エリアにおける少なくとも1つのテスト無線周波数タグの設置場所を決定するステップであって、前記決定は、前記作業エリアの前記インフラストラクチャ属性に基づく、前記ステップと、
プロセッサによって、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントのポジショニングを決定するステップであって、前記ポジショニングは、前記作業エリアにおける、カバレッジと、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグを位置特定する精度とを実質的に最大化する、前記ステップと、
前記カバレッジおよび精度が閾値を満たさなければ、前記複数のアクセスポイントのうちの少なくとも1つの再ポジショニングを決定し、前記カバレッジおよび前記精度が前記閾値を満たせば、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントそれぞれの、相互に相対的な前記ポジショニングのグラフィック表現を提供するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記構造属性は、前記作業エリアのレベルの数、レベルの高さ、前記作業エリアの複数部分における通行者の平均量、前記作業エリアのワイヤレス周波数、または前記作業エリアの面積のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記作業エリアにおける前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所を決定するステップは、
前記作業エリアの複数部分における通行者の前記平均量に基づき、通行の多いエリアを決定するステップと、
前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所を、前記通行の多いエリアの近傍として決定するステップと、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記作業エリアにおいてポジショニングする前記複数のアクセスポイントの前記数を決定するステップは、前記作業エリアにおいてポジショニングする前記複数のアクセスポイントの前記数を、前記作業エリアの前記面積に基づいて決定するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記インフラストラクチャ属性は、電源差し込み口の位置または有線イーサネット差し込み口の位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記閾値は、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグが前記複数のアクセスポイントのうちの少なくとも3つからカバレッジを受信すると満たされる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記作業エリアにおける前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの実際の物理的位置の指示を受信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のアクセスポイントの読み取り値に基づき、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの予想される位置を決定するステップと、
前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記実際の物理的位置と、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記予想される位置とを比較することによって、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグを位置特定する前記精度を決定するステップと、
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記閾値は、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記予想される位置が、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記実際の物理的位置の或る距離の範囲内であれば満たされる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記カバレッジと、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグを位置特定する前記精度とが前記閾値を満たさなければ、前記作業エリアに追加のアクセスポイントを追加するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記作業エリアにおける、前記カバレッジと、前記少なくとも1つの無線周波数テストタグを位置特定する前記精度とを決定するために、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングをテストするステップと、
前記カバレッジの前記ポジショニングと、前記少なくとも1つの無線周波数テストタグを位置特定する前記精度とが、前記閾値を満たすかどうかを決定するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを決定するステップは、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを、前記構造属性、前記インフラストラクチャ属性、および前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所に基づき決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを検証するために、1つ以上の検証テストを実行するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
リアルタイム位置特定システムにおいて、アクセスポイントの相対的ポジショニングを決定するために、モバイルアクセスポイントを繰り返し使用する方法であって、前記方法は、
作業エリアのレイアウト情報を受信するステップであって、前記レイアウト情報は、前記作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性を含む、前記ステップと、
前記構造属性および前記インフラストラクチャ属性に基づき、前記作業エリアを複数の区画に分割するステップと、
前記複数の区画それぞれにおける少なくとも1つのテスト無線周波数タグの設置場所を決定するステップであって、前記決定は、前記構造属性に基づく、前記ステップと、
プロセッサによって、前記複数の区画それぞれに関して、複数のアクセスポイントの数およびポジショニングを決定するステップであって、前記決定は、前記構造属性、前記インフラストラクチャ属性、および前記複数の区画それぞれにおける前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所に基づく、前記ステップと、
前記複数の区画それぞれに関して前記決定された前記複数のアクセスポイントのポジショニングに、複数のモバイルアクセスポイントをポジショニングするステップと、
前記複数の区画それぞれのカバレッジおよび精度をテストするステップであって、前記複数の区画は、逐次テストされ、前記複数のモバイルアクセスポイントは、前記複数の区画それぞれをテストするために繰り返し使用される、前記ステップと、
前記作業エリアの前記複数の区画それぞれにおける前記複数のアクセスポイントそれぞれの前記ポジショニングのグラフィック表現を提供するステップと、
を含む方法。
【請求項15】
前記モバイルワイヤレスアクセスポイントは、独立して前記モバイルワイヤレスアクセスポイントに電力供給できるバッテリーを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記構造属性は、前記作業エリアのレベルの数、レベルの高さ、前記作業エリアの一部分における通行者の平均量、前記作業エリアのワイヤレス周波数、または前記作業エリアの面積のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記インフラストラクチャ属性は、電源差し込み口の位置または有線イーサネット差し込み口の位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
リアルタイム位置特定システムにおけるアクセスポイントの相対的ポジショニングのためのシステムであって、前記システムは、
作業エリアのレイアウト情報を記憶するメモリであって、前記レイアウト情報は、前記作業エリアの構造属性およびインフラストラクチャ属性を含む、前記メモリと、
前記メモリに動作可能なように接続されたインターフェースであって、前記作業エリアの前記レイアウト情報を受信するよう動作する、前記インターフェースと、
前記メモリおよび前記インターフェースに動作可能なように接続されたプロセッサであって、前記インターフェースを介して、前記作業エリアの前記レイアウト情報を受信し、前記作業エリアの前記構造属性に基づき、前記作業エリアにおいてポジショニングする複数のアクセスポイントの数を決定し、前記作業エリアの前記インフラストラクチャ属性に基づき、前記作業エリアにおける少なくとも1つのテスト無線周波数タグの設置場所を決定し、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントのポジショニングを決定し、前記ポジショニングは、前記作業エリアにおける、カバレッジと、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグを位置特定する精度とを実質的に最大化し、前記カバレッジおよび精度が閾値を満たさなければ、前記複数のアクセスポイントのうちの少なくとも1つの再ポジショニングを決定し、前記カバレッジおよび前記精度が前記閾値を満たせば、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントそれぞれの、相互に相対的な前記ポジショニングのグラフィック表現を提供するよう動作する、前記プロセッサと、
を含むシステム。
【請求項19】
前記構造属性は、前記作業エリアのレベルの数、レベルの高さ、前記作業エリアの複数部分における通行者の平均量、前記作業エリアのワイヤレス周波数、または前記作業エリアの面積のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記作業エリアの複数部分における通行者の前記平均量に基づき、通行の多いエリアを決定し、前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所を、前記通行の多いエリアの近傍として決定する、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記プロセッサは、前記作業エリアにおいてポジショニングする前記複数のアクセスポイントの前記数を、前記作業エリアの前記面積に基づいて決定する、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記インフラストラクチャ属性は、電源差し込み口の位置または有線イーサネット差し込み口の位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記作業エリアにおける前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを、前記構造属性、前記インフラストラクチャ属性、および前記少なくとも1つのテスト無線周波数タグの前記設置場所に基づき決定する、請求項18に記載のシステム。
【請求項24】
前記プロセッサは、前記複数のアクセスポイントの前記ポジショニングを検証するために、1つ以上の検証テストを実行する、請求項18に記載のシステム。
【請求項25】
ガス検知器の付近の範囲内のガスの量を監視する前記ガス検知器であって、前記ガスの前記量に対応するガスデータ項目を生成する、前記ガス検知器と、
前記ガス検知器に動作可能なように接続された位置デバイスであって、前記位置デバイスの位置を得るための位置データ項目を生成する、前記位置デバイスと、
前記ガス検知器および前記位置デバイスに動作可能なように接続されたインターフェースであって、遠隔サーバとワイヤレスで通信するための、前記インターフェースと、
を含むガス検知・位置特定デバイスであって、
前記インターフェースは、ガスの前記量が基準を満たすか、または前記位置デバイスが或る時間間隔にわたって動かないままであると、前記ガスデータ項目および前記位置データ項目を前記遠隔サーバに伝達する、ガス検知・位置特定デバイス。
【請求項26】
前記ガス検知・位置特定デバイスは、前記インターフェースに動作可能なように接続された非常ボタンをさらに含み、前記インターフェースは、前記非常ボタンが押されると、前記遠隔サーバに前記ガスデータ項目および前記位置データ項目を伝達する、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項27】
存在するガスの前記量が前記基準を満たすか、前記非常ボタンが押されるか、または前記時間間隔にわたって前記位置デバイスが動かないままであると、局所的な警報を提供する警報モジュールをさらに含む、請求項26に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項28】
前記警報は、振動による警報、可聴の警報、または可視の警報のうちの少なくとも1つを含む、請求項27に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項29】
前記ガス検知器と、位置デバイスとは、動作可能なように有線接続を介して接続されている、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項30】
前記ガス検知器と、位置デバイスとは、動作可能なようにワイヤレス接続を介して接続されている、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項31】
前記ワイヤレス接続は、Bluetooth接続を含む、請求項30に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項32】
存在するガスの前記量は、前記ガスの前記量が閾値を上回ると、前記基準を満たす、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項33】
前記ガス検知・位置特定デバイスは、前記インターフェースに動作可能なように接続された生体センサーをさらに含み、前記生体センサーは、生体の刺激を感知して前記生体の刺激に対応する生体データ項目を生成するためのものであり、前記インターフェースは、ガスの前記量が前記基準を満たすか、または前記位置デバイスが前記時間間隔にわたって動かないままであると、前記生体データ項目、前記ガスデータ項目、および前記位置データ項目を前記遠隔サーバに伝達する、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項34】
前記インターフェースは、前記ガスデータ項目および前記位置データ項目を、前記遠隔サーバにネットワーク上で伝達し、前記ネットワークは、複数のネットワークコンポーネントを含み、少なくとも1つのネットワークコンポーネントは、前記位置デバイスの前記位置を前記位置データ項目から得るために利用される、請求項25に記載のガス検知・位置特定デバイス。
【請求項35】
リアルタイムの位置特定およびガス曝露監視を提供する、コンピュータで実装される方法であって、前記方法は、
コンピュータプロセッサによって、作業エリア内の第1のユーザのセンサーデバイスからアラームデータ項目を受信するステップであって、前記アラームデータ項目は、ガス曝露の量および位置識別子を含む、前記ステップと、
前記位置識別子に基づき、前記作業エリアにおける前記第1のユーザの相対的な位置を特定するステップと、
前記第1のユーザの付近の範囲内に位置する第2のユーザを決定するステップと、
前記作業エリアにおける前記第1のユーザの前記相対的な位置と、前記第1のユーザのガス曝露の前記量とを、前記第2のユーザのコンピューティングデバイスに提供するステップと、
緊急応答者に連絡するべきであるかどうかの指示を、前記第2のユーザの前記コンピューティングデバイスから受信するステップと、
前記指示が、前記緊急応答者に連絡するべきであると示す場合は、前記緊急応答者の通信デバイスとの通信を開始し、その他の場合は、前記アラームデータ項目を終わらせるステップと、
を含む、コンピュータで実装される方法。
【請求項36】
前記センサーデバイスは、位置デバイスおよびガス検知器を含む、請求項35に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項37】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、有線接続を介して通信している、請求項36に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項38】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、ワイヤレス接続を介して通信している、請求項36に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項39】
前記ワイヤレス接続は、Bluetooth接続を含む、請求項38に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項40】
前記位置デバイスは、ポジショニングシステムを含む、請求項36に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項41】
前記アラームデータ項目は、前記位置デバイスとのワイヤレス接続を介して前記コンピュータプロセッサによって受信される、請求項36に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項42】
前記位置識別子が前記ユーザの前記位置を含むかどうかを決定するステップと、
前記位置識別子が前記ユーザの前記位置を特定しなければ、ネットワークインフラストラクチャから二次的な位置識別子を取得するステップと、
をさらに含む、請求項35に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項43】
前記ネットワークインフラストラクチャは、1つ以上のワイヤレスアクセスポイントおよびワイヤレス位置サーバを含む、請求項42に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項44】
リアルタイムの位置特定および動き監視を提供するための、コンピュータで実装される方法であって、前記方法は、
センサーデバイスによって、ユーザによる動きの欠如を検知するステップであって、前記センサーデバイスは、ガス検知器および位置デバイスを含む、前記ステップと、
前記センサーデバイスによって、警報を前記ユーザに提供するステップと、
前記ユーザが前記警報に応答しなければ、コンピュータプロセッサにアラームデータ項目を伝達するステップであって、前記アラームデータ項目は、前記ユーザの位置識別子およびガス曝露の量を含む、前記ステップと、
を含む、コンピュータで実装される方法。
【請求項45】
前記警報は、振動による警報、可聴の警報、または可視の警報のうちの少なくとも1つを含む、請求項44に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項46】
前記コンピュータプロセッサによって、前記アラームデータ項目を受信するステップと、
前記位置識別子に基づいて、前記作業エリアにおける前記第1のユーザの相対的な位置を特定するステップと、
前記第1のユーザの付近の範囲内に位置する第2のユーザを決定するステップと、
前記作業エリアにおける前記第1のユーザの前記相対的な位置と、前記第1のユーザのガス曝露の前記量とを、前記第2のユーザのコンピューティングデバイスに伝達するステップと、
緊急応答者に連絡するべきであるかどうかの指示を、前記第2のユーザの前記コンピューティングデバイスから受信するステップと、
前記指示が、前記緊急応答者に連絡するべきであると示す場合は、前記緊急応答者の通信デバイスとの通信を開始し、その他の場合は、前記アラームデータ項目を終わらせるステップと、
をさらに含む、請求項44に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項47】
前記センサーデバイスは、位置デバイスおよびガス検知器を含む、請求項46に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項48】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、有線接続を介して通信している、請求項47に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項49】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、ワイヤレス接続を介して通信している、請求項47に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項50】
前記ワイヤレス接続は、Bluetooth接続を含む、請求項49に記載のコンピュータで実装される方法。
【請求項51】
リアルタイムの位置特定およびガス曝露監視を提供するシステムであって、前記システムは、
ガス曝露の量および位置識別子を含むアラームデータ項目を記憶するメモリと、
前記メモリに動作可能なように接続されたインターフェースであって、作業エリア内の第1のユーザのセンサーデバイス、前記作業エリア内の第2のユーザのコンピューティングデバイス、および緊急応答者の通信デバイスと通信するよう動作する、前記インターフェースと、
前記メモリおよび前記インターフェースに動作可能なように接続されたプロセッサであって、前記インターフェースを介して、前記作業エリア内の前記第1のユーザの前記センサーデバイスから前記アラームデータ項目を受信し、前記位置識別子に基づき前記作業エリアにおける前記第1のユーザの相対的な位置を特定し、前記第1のユーザの付近の範囲内に位置する前記第2のユーザを決定し、前記作業エリアにおける前記第1のユーザの前記相対的な位置と、前記第1のユーザのガス曝露の前記量とを、前記第2のユーザの前記コンピューティングデバイスに前記インターフェースを介して伝達し、緊急応答者に連絡するべきであるかどうかの指示を、前記第2のユーザの前記コンピューティングデバイスから前記インターフェースを介して受信し、前記指示が、前記緊急応答者に連絡するべきであると示す場合は、前記緊急応答者の通信デバイスとの通信を、前記インターフェースを介して開始し、その他の場合は、前記アラームデータ項目を終わらせるよう動作する、前記プロセッサと、
を含むシステム。
【請求項52】
前記センサーデバイスは、位置デバイスおよびガス検知器を含む、請求項51に記載のシステム。
【請求項53】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、有線接続を介して通信している、請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記位置デバイスおよび前記ガス検知器は、ワイヤレス接続を介して通信している、請求項52に記載のシステム。
【請求項55】
前記ワイヤレス接続は、Bluetooth接続を含む、請求項54に記載のシステム。
【請求項56】
前記位置デバイスは、ポジショニングシステムを含む、請求項52に記載のシステム。
【請求項57】
前記アラームデータ項目は、前記位置デバイスとのワイヤレス接続を介して前記コンピュータプロセッサによって受信される、請求項52に記載のシステム。
【請求項58】
前記プロセッサは、前記位置識別子が前記ユーザの前記位置を特定するかどうかを決定し、前記位置識別子が前記ユーザの前記位置を特定しなければ、ネットワークインフラストラクチャから二次的な位置識別子を取得するようさらに動作する、請求項51に記載のシステム。
【請求項59】
前記ネットワークインフラストラクチャは、1つ以上のワイヤレスアクセスポイントおよびワイヤレス位置サーバを含む、請求項58に記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2013−502154(P2013−502154A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524734(P2012−524734)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/043972
【国際公開番号】WO2011/019525
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.BLUETOOTH
3.ETHERNET
4.フロッピー
【出願人】(510290957)アクセンチュア グローバル サービスィズ リミテッド (13)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/043972
【国際公開番号】WO2011/019525
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.BLUETOOTH
3.ETHERNET
4.フロッピー
【出願人】(510290957)アクセンチュア グローバル サービスィズ リミテッド (13)
【Fターム(参考)】
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