説明

中性及びカチオン性ナフタリン誘導体及び、これら化合物を含有したケラチン繊維用染色剤

本発明の対象は、下記式(I)の新規なナフタリン染料、並びに、これらの化合物を含有したケラチン繊維(特に人間の頭髪)用の染色剤である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、新規な非荷電及びカチオン性のナフタリン染料ならびにこれら化合物を含むケラチン繊維(例えばヒトの毛髪)用の染色剤である。
【背景技術】
【0002】
繊維材料、特にケラチン含有繊維、例えば毛髪、羊毛又は毛皮の染色のためには、一般に一種以上のカップリング成分による酸化的カップリングによって生じる酸化染料か、又は直接染料が使用される。必要な場合には、酸化系に、特別の染色効果を得るために、酸化に安定な直接染料を添加する。繊維上に塗布するために、直接染料は適切な担体中に投入する。一般に調色(Toenung)と呼ばれるこの方法は、簡単に使用され、穏やかに現れ、アンモニアや過酸化物を添加せずに行えるので、繊維の損傷が極めて少ない。この場合に使用される染料は、もちろんいくつかの要求を満たさなければならない。即ち、この染料は、毒物学的ならびに皮膚科学的な点において問題があってはならず、所望の濃度と輝度の染色の達成が可能でなければならない。その他、良好な耐水性、耐光性、耐汗性、耐パーマネントウエーブ性、耐酸性、耐塩基性及び耐磨耗性を有していなければならない。どの場合も、現在普通に行われている日常の条件のもとで、そのような毛髪染色は少なくとも4〜6週間安定でなければならない。
【0003】
ケラチン繊維のための直接性の非酸化性染料については、普通、一定の色調を達成するために、種々の非酸化性の染料の組み合わせが必要である。全ての要求を十分に満たす黄色、赤色及び青色の染料の選択は限定されるので、一般にそのような染料の大きい需要が存在する。直接染料のための別の非常に興味深い使用は、同時の艶出し及び染色のための薬剤に使用する場合に生じる。この染料調合物においては、酸化剤の高い含有量を有することができるが、添加した酸化剤に対する十分な安定性を特に考慮して、使用する染料への更なる要求が課せられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これまでに、上記の必要条件を満たし、同時に満足な染色の結果をもたらす染料はほとんどない。したがって、本発明の課題は、この要求を満たすケラチン繊維、特にヒトの毛髪の染色のための直接染料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
意外なことに、今ここに、下記の一般式(I)の特定の新規なナフタリン誘導体が、直接染料として、酸化剤を含まない染料調合物にも、高い過酸化物-及び/又は過硫酸塩割合を有する艶出し染料調合物にも添加されることができる。その上、本発明の染料を含む染色剤は、その染色性において普通の染色剤にはるかに優っている。
【0006】
従って、本発明の対象は、下記の一般式(I)で表されるナフタリン誘導体
【0007】
【化1】

【0008】
〔上式にて、
は、下記式(II)、(III)、(IV)、(V)及び(VI)の部分構造を表し、
【0009】
【化2】

【0010】
上式にて、
Eは、酸素又は硫黄原子を表し、
Yは、窒素原子又は、(好ましくは)分枝又は線状のC−C−アルキル基、分枝又は線状のC−C−ヒドロキシアルキル基又は分枝又は線状のC−C−ポリヒドロキシアルキル基で置換された第四級窒素原子を表し、
及びRは、互いに独立して水素、−N−R基、ニトロ基、−N=N−R基又は−N=C−R基を表し、
及びRは同一又は異なってもよく、水素、C−C‐アルキルアミノ基、C−C−N,N−ジアルキルアミノ基、C−C‐アルキルシアノ基、メトキシメチル基、tert−ブチル基、イソプロピル基、C−C‐アルキル基、C−C‐アルキルオキシ基、C−C‐ヒドロキシアルキル基、C−C‐アルキルカルボン酸基、C−C‐アルキルカルボン酸エステル基、C−C‐アルキルカルボン酸アミド基、C−C‐アルキルスルホン酸基、C−C‐アルキルスルホン酸エステル基、C−C‐アルキルスルホン酸アミド基、フェニル基又は−(L)−B基を表し、
は、下記式(VII)又は(VIII)の基を表し、この際、下記式(VIII)の残基が特に好ましく、
【0011】
【化3】

【0012】
は、下記式(IX)、(X)又は(XI)の結合を表し、
【0013】
【化4】

【0014】
は、水素原子、線状又は分枝の無置換又は1個以上のヒドロキシル基又はB型のカチオン性基で置換された脂肪族C−C‐アルキル基、下記の一般式(XII)又は(XIII)の芳香族基;
【0015】
【化5】

【0016】
又は五員環又は六員環の複素環又は、下記の一般式(XIV)、(XV)、(XVI)又は(XVII)の複素環二員環を表し、
【0017】
【化6】

【0018】
及びRは同一又は異なってもよく、水素、アミノ基、C−C‐アルキルアミノ基、C−C−N,N−ジアルキルアミノ基、C−C−N,N−(ジヒドロキシアルキル)アミノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ基、C−C‐アルキルシアノ基、メトキシメチル基、tert−ブチル基、イソプロピル基、C−C‐アルキル基、C−C‐アルキルオキシ基、C−C‐ヒドロキシアルキル基、C−C‐ヒドロキシアルキルオキシ基、C−C‐アルキルカルボン酸基、C−C‐アルキルカルボン酸エステル基、C−C‐アルキルカルボン酸アミド基、C−C‐アルキルスルホン酸基、C−C‐アルキルスルホン酸エステル基、C−C‐アルキルスルホン酸アミド基、フェニル基、スルホン酸基又は−(L)−B基を表し、
Lは、C−C‐アルキレン基を表し、
は、芳香族複素環第四級アンモニウム化合物、好ましくはN−メチルイミダゾール、N−アリルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリミジン、ピラゾール、N−メチルピラゾール又はキノリンの第四級化合物;非芳香族複素環第四級アンモニウム化合物、特にN−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン又は1−メチルピぺリジンの第四級アンモニウム化合物;式NRの第四級アルキルアンモニウム化合物又はアリールアンモニウム化合物、この際、R、R及びRは互いに独立して、ベンジル基、フェニル基又はC−C‐アルキル基、特にメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基又はブチル基を表し、この際、上記アルキル基は無置換でも、一つ以上のヒドロキシル基又はアミノ基で置換されていてもよく、又は第四級ホスホニウム基、例えばトリブチルホスホニウム基、特にトリメチルアンモニウム基又はトリエチルアンモニウム基を表し、
X-はアニオン、好ましくは硫酸アニオン、燐酸アニオン、水素燐酸アニオン、シュウ酸アニオン、ギ酸アニオン、酢酸アニオン、クエン酸アニオン、酒石酸アニオン、マロン酸アニオン、ピルビン酸アニオン、塩化物アニオン、臭化物アニオン、ヨウ化物アニオン又はメチル硫酸アニオンを表し、この際、塩化物アニオン、臭化物アニオン、ヨウ化物アニオン及びメチル硫酸アニオンが特に好ましい〕
である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
適した中性又はカチオン性の一般式(I)で表される直接染料としては、例えば下記のものが挙げられる。:3−((E)−{4−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}ジアゼニル)−8−メチルー7−オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ−[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、3−{(E)−[4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,6−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン-5−イル]ジアゼニル}−8−メチル−7-オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、3−メチル−2−(5−ニトロ−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、3−ニトロ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ[1,2−a]キノリン−7−オン、2−(5−(ジメチルアミノ)−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール―3−イウム−メチルサルフェート、3−{2−[4−(5−(ジメチルアミノ)1,3−ジオキソ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−2(3H)−イル)(エチル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、5−((E)−{1−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロベンゾ−[cd]インドール−6−イル}ジアゼニル)−4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,6,7−トリメチル−1H−ピラゾロ「3,4−b」ピリジン−7−イウム−メチルサルフェート、3−(ジメチルアミノ)−8−メチル−7−オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、1−{4−[ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}−6−ニトロベンゾ「cd」インドール−2(1H)−オン、3−{2−[エチル−4−(6−ニトロ−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、4−((E)−{[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,3−ジオキソ−2,3− ジヒドロ−1H− ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル]イミノ}メチル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−ピリジニウム−ブロミド、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]−イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−ニトロベンゾ−[cd]インドール−2(1H)−オン、1−メチル−3−[2−({2−[((2Z)−3−メチル−1,3−ベンズチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル}アミノ)エチル]−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−{(E)−[(7−オキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)イミノ]メチル}−ピリジニウム−ブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル−4−{(E)−[7−チオキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)イミノ]メチル}−ピリジニウム−ブロミド、2−{エチル−4−[(E)−(14−オキソ−14H−ベンゾ[4,5]イソキノリノ[2,1−a]ぺリミジン−9−イル)ジアゼニル]−アニリノ}−N,N,N−トリメチルエチルエタナミニウム−ブロミド、2−{エチル−4−[(E)−(7−オキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)ジアゼニル]アニリノ}−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、2−{エチル−4−[(E)−(7−チオキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)ジアゼニル]アニリノ}−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、2−[4−[(E)−(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル)ジアゼニル](エチル)アニリノ]−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−[(E)({2−[((2Z)−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−5−イル}イミノ)−メチル]ピリジニウム−ブロミド、4−{ (E)−[(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]−イソキノリン−6−イル)イミノ]メチル} −1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニウム−ブロミド、2−[4−((E)−{1−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロベンゾ[cd]インドール−5−イル}ジアゼニル)(エチル)アニリノ]−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、3−{2−[エチル−4−(2−オキソ−5−((E)−{3,4,6−トリメチル−1−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)エチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ジアゼニル)ベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ジブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−[(E)−({2−[((2Z)−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル}イミノ)メチル]ピリジニウム−ブロミド、2−(6−(ジメチルアミノ)−1,3−ジオキソ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン-2(3H)−イル)−3,4,5−トリメチル−1,3−チアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、2−(5−ジメチルアミノ)−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−3,4,5−トリメチル−1,3−チアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、3−{2−[エチル−4−(6−ニトロ−1,3−ジオキソ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−2(3H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、3−{2−[5−メトキシ−2−(6−ニトロ−1,3−ジオキソ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−2(3H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、2−[(3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、2−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−{(E)−[(14−オキソ−14H−ベンゾ[4,5]イソキノ[2,1−a]ぺリミジン−9−イル)イミノ]メチル}ピリジニウム −ブロミド及び2−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メトキシフェニル}−5−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン。
【0020】
前記一般式(I)の好ましい化合物は、3−((E)−{4−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}ジアゼニル)−8− メチル−7−オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ−[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、3−{(E)−[4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,6−ジメチル−1H−ピラゾロ−[3,4−b]ピリジン−5−イル]ジアゼニル}−8−メチル−7−オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、3−メチル−2−(5−ニトロ−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、2−(5−(ジメチルアミノ)−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、5−((E)−{1−[4−(ジメチルアミノ)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロベンゾ[cd]インドール−6−イル}ジアゼニル)−4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,6,7−トリメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−7−イウム−メチルサルフェート、1−{4−[ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}−6−ニトロベンゾ[cd]インドール−2(1H)−オン、3−{2−[エチル−4−(6−ニトロ−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−{(E)−[(7−オキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)イミノ]メチル}ピリジニウム−ブロミド、4−{(E)−[(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル)イミノ]メチル}−1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニウム−ブロミド、2−[4−((E)−{1−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−オキソ−1,2−ジヒドロベンゾ[cd]インドール−5−イル}ジアゼニル)−(エチル)アニリノ]−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、2−[(3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、2−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−{(E)−[(14−オキソ−14H−ベンゾ[45]イソキノ−[2,1−a]ぺリミジン−9−イル)イミノ]メチル}ピリジニウム−ブロミド及び2−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メトキシフェニル}−5−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオンである。
【0021】
前記一般式(I)の本発明のナフタリン誘導体は、市販の、又は容易に製造できる成分から公知の合成法で手に入れることができる。
【0022】
前記一般式(XVIII)のナフタリン前駆体としては、例えば下記の無水物が使用できる。:
4−ニトロ−ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物及び
3−ニトロ−ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物。
【0023】
適当な溶媒、例えば氷酢酸、DMF又は融解したイミダゾール中での高温における縮合反応によって、図式1に従って、式(XVIII)の ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物から、一級の脂肪族、芳香族又は複素環のアミン及びヒドラゾン(A1)によって対応する非対称の置換イミド、アミジン又はイソアミジンが製造できる。
【0024】
ラクタム(XX)は、H.ラングハルスら(Angew.Chem.1995年、107巻,第2436〜2439頁;Angew.Chem.Int.Ed.Engl.1995年、34巻、第2234〜2236頁)及びEP0769532A1に記載される方法で、強アルカリ条件下で、DMSO/メタノール混合物中での環縮小反応によって製造できる(図式2)。
【0025】
【化7】

【0026】
カチオン性の代表的な物質は、カチオン性の基の導入(図式3)によるか、又は複素環窒素原子の四級化(図式45)によって簡単な方法で製造できる。
【0027】
【化8】

【0028】
図式3に従って、一般式Q−L−Halの化合物、ただし残基Qは式(I)の中性のナフタリン誘導体を表し、LはC〜Cのアルキルを表す(Halは塩素、臭素又はヨウ素を表す)、を双極子アプロチック溶媒中での求核置換によって、形式Bの化合物で置換する。ここに、Bは芳香族の複素環化合物、好ましくはN−メチルイミダゾール、N−アリルイミダゾール、2−エチルイミダゾール又は1,2− ジメチルイミダゾール、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリミジン、ピラゾール、N−メチルピラゾール又はキノリン、又は非芳香族複素環化合物、特にN−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン又は1−メチルピペリジン、又は式NRのアルキル−又はアリール化合物、ただしR、R及びRは前記の意味を有する、例えばトリメチルアミノ基、トリエチルアミノ基又はトリブチルアミノ基、又は三級リン有機基(「三級ホスフィン」)を表す。
【0029】
【化9】

【0030】
図式4に従って、式(Ia)の対応する中性のナフタリン誘導体の中の複素環窒素は、一般式X’−R10のアルキル化剤によって四級化される。ここにX’は塩素、臭素、ヨウ素又はメチルサルフェートを、R10はC〜C‐アルキル基、C〜C‐ヒドロキシアルキル基又はC〜C‐ポリヒドロキシアルキル基を表す。
【0031】
前記一般式(I)の新規なナフタリン誘導体は、温和な皮膚を傷めない条件下で、繊維、特に例えばヒトの毛髪や羊毛又は毛皮のようなケラチン繊維の一様な、濃くて見事な染色を可能にする。この際、染色は光、汗及びシャンプーに対して極めて良い安定性を有する。さらに、特別の刺激、例えば紫外線によって、一定の場合、染められた繊維の際立った固体蛍光が観察される。
【0032】
本発明の別の対象は従って、少なくとも一種の前記一般式(I)のナフタリン誘導体を含むことを特徴とする、(a)ケラチン繊維、特にヒトの毛髪の染色のための薬剤及び、(b)ケラチン繊維、特にヒトの毛髪の同時の艶出し及び染色のための酸化剤含有の薬剤である。
【0033】
前記一般式(I)のナフタリン誘導体は、本発明の染色剤中に好ましくは0.01〜10重量パーセント、特に0.1〜8重量パーセントの量で含まれる。
【0034】
本発明の前記染色剤(a)は、前記一般式(I)の染料の他に、ニトロ染料、アゾ染料、アントラキノン染料及びトリフェニルメタン染料から成るグループより選ばれた更に別の公知の直接染料を、単独で、あるいは互いの混合物にて含有することができ、このような染料は例えば、1,4‐ビス〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン、1‐(2‐ヒドロキシエチル)アミノ‐2‐ニトロ‐4‐〔ジ(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐ベンゼン(HCブルーNo.2)、1‐アミノ‐3‐メチル‐4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐6‐ニトロベンゼン(HCバイオレットNo.1)、4‐〔エチル‐(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐1‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ‐〕‐2‐ニトロベンゼンヒドロクロリド(HCブルーNo.12)、1‐〔(2,3‐ジヒドロキシプロピル)アミノ〕‐4‐〔メチル‐(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン(HCブルーNo.10)、1‐〔(2,3‐ジヒドロキシプロピル)アミノ〕‐4‐〔エチル‐(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼンヒドロクロリド(HCブルーNo.9)、1‐(3‐ヒドロキシプロピルアミノ)‐4‐〔ジ(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン(HCバイオレットNo.2)、1‐アミノ‐4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン(HCレッドNo.7)、2‐アミノ‐4,6‐ジニトロフェノール、1,4‐ジアミノ‐2‐ニトロベンゼン(CI76070)、4‐アミノ‐2‐ニトロジフェニルアミン(HCレッドNo.1)、1‐アミノ‐4‐〔ジ(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼンヒドロクロリド(HCレッドNo.13)、1‐アミノ‐5‐クロロ‐4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン、4‐アミノ‐1‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン(HCレッドNo.3)、4‐アミノ‐2‐ニトロ‐1‐((プロプ‐2‐エン‐1‐イル)アミノ〕ベンゼン、4‐アミノ‐3‐ニトロフェノール、4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐3‐ニトロフェノール、4‐〔(2‐ニトロフェニル)アミノ〕フェノール(HCオレンジNo.1)、1‐〔(2‐アミノエチル)アミノ〕‐4‐(2‐ヒドロキシエトキシ)‐2‐ニトロベンゼン(HCオレンジNo.2)、4‐(2,3‐ジヒドロキシプロポキシ)‐1‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン(HCオレンジNo.3)、1‐アミノ‐5‐クロロ‐4‐〔(2,3‐ジヒトロキシプロピル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン(HCレッドNo.10)、5‐クロロ‐1,4‐〔ジ(2,3‐ジヒドロキシプロピル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン(HCレッドNo.11)、2‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐4,6‐ジニトロフェノール、4‐エチルアミノ‐3‐ニトロ安息香酸、2‐〔(4‐アミノ‐2‐ニトロフェニル)アミノ〕‐安息香酸、2‐クロロ‐6‐エチルアミノ‐4‐ニトロフェノール、2‐アミノ‐6‐クロロ‐4‐ニトロフェノール、4‐〔(3‐ヒドロキシプロピル)アミノ〕‐3‐ニトロフェノール、2,5‐ジアミノ‐6‐ニトロピリジン、3‐アミノ‐6‐(メチルアミノ)‐2‐ニトロピリジン、1,2,3,4‐テトラヒドロ‐6‐ニトロキノキサリン(nitrochinoxalin) 、7‐アミノ‐3,4‐ジヒドロ‐6‐ニトロ‐2H‐1,4‐ベンゾキサジン(benzoxazin)(HCレッドNo.14)、1,2‐ジアミノ‐4‐ニトロベンゼン(CI76020)、1‐アミノ‐2‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐5‐ニトロベンゼン(HCイエローNo.5)、1‐(2‐ヒドロキシエトキシ)‐2‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐5‐ニトロベンゼン(HCイエローNo.4)、1‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐2‐ニトロベンゼン(HCイエローNo.2)、2‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐1‐メトキシ‐5‐ニトロベンゼン、2‐アミノ‐3‐ニトロフェノール、1‐アミノ‐2‐メチル‐6‐ニトロベンゼン、1‐(2‐ヒドロキシエトキシ)‐3‐メチルアミノ‐4‐ニトロベンゼン、2,3‐(ジヒドロキシプロポキシ)‐3‐メチルアミノ‐4‐ニトロベンゼン、2‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐5‐ニトロフェノール(HCイエローNo.11)、3‐〔(2‐アミノエチル)アミノ〕‐1‐メトキシ‐4‐ニトロベンゼンヒドロクロリド(HCイエローNo.9)、1‐〔(2‐ウレイドエチル)アミノ〕‐4‐ニトロベンゼン、4‐〔(2,3‐ジヒドロキシプロピル)アミノ〕‐3‐ニトロ‐1‐トリフルオロメチルベンゼン(HCイエローNo.6)、1‐クロロ‐2,4‐ビス〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐5‐ニトロベンゼン(HCイエローNo.10)、4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐3‐ニトロ‐1‐メチルベンゼン、1‐クロロ‐4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐3‐ニトロベンゼン(HCイエローNo.12)、4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐3‐ニトロ‐1‐トリフルオロメチルベンゼン(HCイエローNo.13)、4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐3‐ニトロベンゾニトリル(HCイエローNo.14)、4‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐3‐ニトロベンズアミド(HCイエローNo.15)、2,4‐ジニトロ‐1‐ヒドロキシ‐ナフタリン、1,4‐ジ〔(2,3‐ジヒドロキシプロピル)アミノ〕‐9,10‐アントラキノン、1,4‐ジ〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐9,10‐アントラキノン(CI61545、ディスパースブルー23)、1‐アミノ‐4‐ヒドロキシ‐9,10‐アントラキノン(CI60710、ディスパースレッド15)、1‐ヒドロキシ‐4‐〔(4‐メチル‐2‐スルホフェニル)アミノ〕‐9,10‐アントラキノン、7‐β‐D‐グルコピラノシル‐9,10‐ジヒドロ‐1‐メチル‐9,10‐ジオキソ‐3,5,6,8‐テトラヒドロキシ‐2‐アントラセンカルボン酸(CI75470、ナチュラルレッド4)、1‐〔(3‐アミノプロピル)アミノ〕‐9,10‐アントラキノン(HCレッドNo.8)、1,4‐ジアミノ‐9,10‐アントラキノン(CI61100、ディスパースバイオレットNo.1)、1‐アミノ‐4‐(メチルアミノ)‐9,10‐アントラキノン(CI61105、ディスパースバイオレットNo.4、ソルベントバイオレットNo.12)、N‐(6‐((3‐クロロ‐4‐(メチルアミノ)フェニル)イミノ)‐4‐メチル‐3‐オキソ‐1,4‐シクロヘキサジエン‐1‐イル)尿素(HCレッドNo.9)、2‐((4‐(ジ(2‐ヒドロキシエチル)アミノ)フェニル)アミノ)‐5‐((2‐ヒドロキシエチル)アミノ)‐2,5‐シクロヘキサジエン‐1,4‐ジオン(HCグリーンNo.1)、2‐ヒドロキシ‐1,4‐ナフトキノン(CI75480、ナチュラルオレンジNo.6)、1,2‐ジヒドロ‐2‐(1,3‐ジヒドロ‐3‐オキソ‐2H‐インドール‐2‐イリデン)‐3H‐インドール‐3‐オン(CI73000)、1,3‐ビス‐(ジシアノメチレン)インダン;ジ〔4‐(ジエチルアミノ)フェニル〕〔4‐(エチルアミノ)ナフチル〕カルベニウム‐クロリド(CI42595;ベーシックブルーNo.7)、ジ〔4‐(ジエチルアミノ)フェニル〕〔4‐(フェニルアミノ)ナフチル〕カルベニウム‐クロリド(CI44045;ベーシックブルーNo.26)、ベーシックブルーNo.77、8‐アミノ‐2‐ブロモ‐5‐ヒドロキシ‐4‐イミノ‐6‐〔3‐(トリメチルアンモニオ)フェニル)アミノ〕‐1(4H)‐ナフタリノン‐クロリド(CI56059;ベーシックブルーNo.99)、トリ(4‐アミノ‐3‐メチルフェニル)カルベニウム‐クロリド(CI42520;ベーシックバイオレットNo.2)、ジ(4‐アミノフェニル)(4‐アミノ‐3‐メチルフェニル)カルベニウム‐クロリド(CI42510;ベーシックバイオレットNo.14)、1‐〔(4‐アミノフェニル)アゾ〕‐7‐(トリメチルアンモニオ)‐2‐ナフトール‐クロリド(CI12250;ベーシックブラウンNo.16)、3‐〔(4‐アミノ‐2,5‐ジメトキシフェニル)アゾ〕‐N,N,N‐トリメチルベンゼンアミニウム‐クロリド(CI112605;ベーシックオレンジNo.69)、1‐〔(4‐アミノ‐2‐ニトロフェニル)アゾ〕‐7‐(トリメチルアンモニオ)‐2‐ナフトール‐クロリド(ベーシックブラウンNo.17)、1‐〔(4‐アミノ‐3‐ニトロフェニル)アゾ〕‐7‐(トリメチルアンモニオ)‐2‐ナフトール‐クロリド(CI12251;ベーシックブラウンNo.17)、2‐((4‐アミノフェニル)アゾ)‐1,3‐ジメチル‐1H‐イミダゾール‐3‐イウム‐クロリド(ベーシックオレンジNo.31)、3,7‐ジアミノ‐2,8‐ジメチル‐5‐フェニルフェナジニウム‐クロリド(CI50240;ベーシックレッドNo.2)、1,4‐ジメチル‐5‐〔(4‐(ジメチルアミノ)フェニル)アゾ〕‐1,2,4‐トリアゾリウム‐クロリド(CI11055;ベーシックレッドNo.22)、1,3‐ジメチル‐2‐((4‐ジメチルアミノ)フェニル)アゾ‐1H‐イミダゾール‐3‐イウム‐クロリド(ベーシックレッドNo.51)、2‐ヒドロキシ‐1‐〔(2‐メトキシフェニル)アゾ〕‐7‐(トリメチルアンモニオ)‐ナフタレン‐クロリド(CI12245;ベーシックレッドNo.76)、3‐メチル‐1‐フェニル‐4‐〔(3‐トリメチルアンモニオ)フェニル)アゾ〕‐ピラゾール‐5‐オン‐クロリド(CI12719;ベーシックイエローNo.57)、1‐メチル‐4‐((メチル‐フェニルヒドラゾノ)メチル)‐ピリジニウム‐メチルスルフェート(ベーシックイエローNo.87)、1‐(2‐モルフォリニウムプロピルアミノ)‐4‐ヒドロキシ‐9,10‐アントラキノン‐メチルスルフェート、1‐〔(3‐(ジメチル‐プロピルアミニウム)‐プロピル)アミノ〕‐4‐(メチルアミノ)‐9,10‐アントラキノン‐クロリド、1‐〔ジ(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐3‐メチル‐4‐〔(4‐ニトロフェニル)アゾ〕‐ベンゼン(CI11210;ディスパースレッドNo.17)、1‐〔ジ(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐4‐〔(4‐ニトロフェニル)アゾ〕‐ベンゼン、(ディスパースブラックNo.9)、4‐〔(4‐アミノフェニル)アゾ〕‐1‐〔ジ(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐3‐メチルベンゼン、(HCイエローNo.7)、2,6‐ジアミノ‐3‐〔(ピリジン‐3‐イル)アゾ〕‐ピリジン及び、2‐((4‐(エチル(2‐ヒドロキシエチル)アミノ)‐2‐メチルフェニル)アゾ)‐5‐ニトロ‐1,3‐チアゾール(CI111935;ディスパースブルーNo.106)である。
【0035】
本発明の前記染色剤(b)は、前記一般式(I)の染料の他に、追加の酸化剤、特に過酸化水素又は過酸化水素付加物(例えば過炭酸ナトリウム又は過酸化尿素)及び/又は過硫酸塩(例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウム)及び/又は過ホウ酸塩を含有しても良く、更に別の公知の、酸化剤に対して安定な直接染料を含有しても良く、例えば3‐(2’,6’‐ジアミノピリジル‐3’‐アゾ)‐ピリジン(=2,6‐ジアミノ‐((ピリジン‐3‐イル)アゾ)ピリジン)、2‐((4‐(エチル(2‐ヒドロキシエチル)アミノ)‐2‐メチルフェニル)アゾ‐5‐ニトロ‐1,3‐チアゾール(ディスパースブルーNo.106)、N,N‐ジ(2‐ヒドロキシエチル)‐3‐メチル‐4‐((4‐ニトロフェニル)アゾ)‐アニリン(ディスパースレッド17、CI11210)、3‐ジエチルアミノ‐7‐(4‐ジメチルアミノフェニルアゾ)‐5‐フェニル‐フェナジニウムクロリド(CI11050)、4‐(2‐チアゾリルアゾ)‐レゾルシン、4‐(((4‐フェニルアミノ)アゾ)ベンゾスルホン酸‐ナトリウム塩(オレンジIV)、1‐((3‐アミノプロピル)アミノ)‐9,10‐アントラセンジオン(HCレッドNo.8)、3’,3”,4,5,5’,5”,6,7‐オクタブロモフェノールスルホンフタレイン(テトラブロモフェノールブルー)、1‐((4‐アミノ‐3,5‐ジメチルフェニル)‐(2,6‐ジクロロフェニル)メチレン)‐3,5‐ジメチル‐4‐イミノ‐2,5‐シクロ‐ヘキサジエン‐リン酸(1:1)(ベーシックブルー77)、3’,3”,5’,5”‐テトラブロモ‐m‐クレゾールスルホンフタレイン、2,4‐ジニトロ‐1‐ナフトール‐7‐スルホン酸‐二ナトリウム塩(アシッドイエロー1、CI10316)、4‐〔2’‐ヒドロキシ‐1’‐ナフチル)アゾ〕‐ベンゾスルホン酸‐ナトリウム塩(アシッドオレンジ7、CI15510)、3’,6’‐ジヒドロキシ‐2’,4’,5’,7’‐テトラヨードスピロ‐〔イソベンゾ‐フラン‐1(3H),9’(9H)‐キサンテン〕‐3‐オン‐二ナトリウム塩(アシッドレッド51、CI45430)、6‐ヒドロキシ‐5‐((2‐メトキシ‐5‐メチル‐4‐スルホフェニル)アゾ)‐2‐ナフタリン‐スルホン酸二ナトリウム塩(FD&Cレッド40、CI16035)、2,4‐ジニトロ‐1‐ナフトール‐ナトリウム塩(アシッドイエロー24、CI10315)、2’,4’,5’,7’‐テトラブロモ‐4,5,6,7‐テトラクロロ‐3’,6’‐ジヒドロキシ‐スピロ‐(イソベンゾ‐フラン‐1(3H),9’(9H)‐キサンテン〕‐3‐オン‐二ナトリウム塩(アシッドレッド92;CI45410)、4‐(2‐ヒドロキシ‐1‐ナフチルアゾ)‐3‐メチル‐ベンゼンスルホン酸‐ナトリウム塩(アシッドオレンジ8、CI15575)、2‐アミノ‐1,4‐ナフタリンジオン、ジチゾン(1,5‐ジフェニルチオカルバゾン)、N‐(2‐ヒドロキシエチル)‐2‐ニトロ‐4‐トリフルオロメチル)アニリン(HCイエロー13)、N‐(2‐ヒドロキシエチル)‐4‐ニトロ‐アニリン及び4‐クロロ‐N‐(2,3‐ジヒドロキシプロピル)‐2‐ニトロ‐アニリンが挙げられる。
【0036】
上記の更に追加される直接染料は、本発明の薬剤中に、約0.01〜4重量%の総量で含有させることができ、この際、本発明の染色剤中の染料の総含有量は、好ましくは約0.01〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%である。
【0037】
更に、本発明の染色剤は、このような調合物において公知で一般的な添加物、例えば香油、錯体形成剤、ワックス、保存剤、粘稠剤、アルギン酸塩、グアーガム、理髪性物質(例えばカチオン性ポリマー 又はラノリン誘導体)、又はアニオン性、非イオン性、両性又はカチオン性の界面活性物質をいずれも含有することができる。両性又は非イオン性の界面活性物質が添加されることが好ましく、例えばベタイン界面活性剤、プロピオネート及びグリシネート(例えばココアンフォグリシネート又はココアンフォジグラシネートなど)、1〜1000個のエチレンオキシド単位、好ましくは1〜300個のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化された界面活性剤、例えばグリセリドアルコキシレート、例えば25個のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化されたヒマシ油、ポリグリコールアミド、エトキシル化されたアルコール類及びエトキシル化された脂肪族アルコール類(脂肪族アルコールアルコキシレート)及びエトキシル化された脂肪酸糖エステル、特にエトキシル化されたソルビタン脂肪酸エステルなどを添加することができる。上記の成分は、このような目的において一般的な量で使用され、例えば界面活性物質は0.1〜30重量%の濃度で、理髪物質は0.1〜5重量%の量にて使用される。
前記の本発明の染色剤は、それが特に毛髪染色剤である場合には、水性又は水‐アルコール性の溶液、クリーム、ゲル、エマルジョン又はエーロゾル泡の形態であって良く、その際、この毛髪染色剤は一成分調合物の形態でも多成分調合物の形態(例えば二成分調合物の形態)でも調製することができ、二成分調合物の場合には、前記一般式(I)の染料誘導体は残りの成分とは隔離されて分離包装され、使用の準備ができた毛髪染色剤の製造は、まず最初に、使用する直前に両方の成分を混合することにより行われ、調合される。この染色剤は、前記染料が酸化剤と一緒に使用される場合でも、一方の成分が酸化剤を含有し、他方の成分が前記薬剤の残りの成分を含有した二成分調合物の形態であっても調合することができ、この際、酸化剤は、場合によっては複数の成分(例えば1.過酸化水素及び2.過硫酸塩)から成っても良い。
【0038】
本発明の前記染色剤は、約2〜10のpH、好ましくは約5〜10のpH、特に約7〜10の中性〜塩基性のpH値を有している。上記の本発明によるpH値に調整するには、有機の酸又は塩基だけでなく、無機の酸又は塩基も適している。適した酸類としては、特にα‐ヒドロキシカルボン酸類(例えばグリコール酸、乳酸、酒石酸、クエン酸又はリンゴ酸など)、アスコルビン酸、グルコン酸‐ラクトン、酢酸、塩酸又はリン酸、並びにこれらの酸の混合物が挙げられる。適した塩基としては、特に炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン又はトリエタノールアミン)、アンモニア、アミノメチルプロパノール及び水酸化ナトリウムが挙げられる。
【0039】
上記の本発明の染色剤の使用は、一般的には、毛髪を染色するのに充分な量(毛髪の長さに応じて約30〜120g)の毛髪染色剤(場合によっては適した酸化剤を添加したもの)を当該繊維上に塗布し、この毛髪染色剤を約15〜45℃で約1〜60分間、好ましくは5〜30分間作用させ、引き続き、この繊維を水で充分に濯ぎ、場合によってはシャンプーを用いて洗浄し、続いて乾燥させることにより行う。
【0040】
更に、前記の染色剤は、酸化剤がなく前記染色物質が添加される場合には、化粧剤において通常の天然又は合成のポリマー及び変性ポリマー天然由来物を含有しても良く、これによって、染色と同時に毛髪の固定化が達成される。このような薬剤は、一般的に色調固定剤(Toenungsfestiger)又は着色固定剤(Farbfestiger)と呼ばれている。
【0041】
化粧品において、このような目的のために知られている合成ポリマーに関しては、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール又はポリアクリル化合物(ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸など)、ポリアクリル酸とポリメタクリル酸とアミノアルコール類のエステルである塩基性重合体、例えばその塩又は第四級化生成物、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート並びに、このような化合物から成る共重合体類、例えばポリビニルピロリドン‐ビニルアセテートなどが挙げられる。一方、天然ポリマー又は変性天然ポリマーとしては、例えばキトサン(脱アセチル化キチン)又はキトサン誘導体が挙げられる。
【0042】
上述のポリマー類は、前記の染色剤中に、このような薬剤において通常の量、特に約1〜5重量%の量にて含有することができる。本発明の色調固定剤又は着色固定剤のpH値は、約6〜9であることが好ましい。
【0043】
更に追加して固定化を伴う上記染色剤の使用は、これまでに知られている通常の方法にて、毛髪を固定化剤で濡らし、調髪のために毛髪を固定(セット)し、引き続いて乾燥させることにより行う。
【0044】
本発明の染色剤は、皮膚や頭皮のさしたる着色なく、特に優れた均一で、色が濃い、非常に耐久性のあるケラチン繊維(例えば人間の頭髪、羊毛又は毛皮)の染色を達成し、毛髪着色の目だった色褪せを起こすことなく、5回以上の洗髪にも耐える。
【0045】
以下の実施例は、本発明の対象を更に詳しく説明するためのものであって、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例】
【0046】
実施例1:4‐{(E)‐〔(1,3‐ジオキソ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐6‐イル)イミノ〕メチル}‐1‐(2‐ヒドロキシエチル)ピリジニウム‐ブロミドの製造
工程1:6‐{〔(E)‐4‐ピリジニルメチリデン〕アミノ}‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンの製造
3g(14.13ミリモル)の4‐アミノ‐ナフタリン‐1,8‐ジカルボン酸イミドと、7.56g(70.65ミリモル)の4‐ピリジンカルボキシアルデヒドを、濃硫酸と氷酢酸からなる2:1‐混合物180ml中で80℃にて2時間攪拌する。引き続いて、この沈殿物を氷上に注ぎ入れ、NaOHを用いてゆっくりと中和するか、あるいは弱アルカリ性(約pH=8)に調整する。
沈殿した沈殿物を吸引し、多量の水で洗浄し、真空下で乾燥させる。
収量:2.28g(理論値の54%)、輝く黄色の粉末
H−NMR(d−DMSO/300MHz):δ=6.46(s,1H),7.52−7.56(m,2H,芳香族性),7.20(d,J=5.7Hz,2H,ピリジル),8.38(m,1H,芳香族性),8.65(d,J=5.7Hz,2H,ピリジル),8.71−8.73(m,2H,芳香族性),11.41(s,1H,N−H)。
【0047】
工程2:4‐{(E)‐〔(1,3‐ジオキソ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐6‐イル)イミノ〕メチル}‐1‐(2‐ヒドロキシエチル)ピリジニウム‐ブロミドの製造
60mlのアセトニトリル又はアセトン中に、1.13g(3.75ミリモル)の6‐{〔(E)‐4‐ピリジニルメチリデン〕アミノ}‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンが溶解した溶液に、2.34g(18.75ミリモル)のブロモエタノールを滴下し、この溶液を引き続いて還流しながら1時間加熱する。溶剤の量を約1/3まで少なくし、室温にまで冷却した後、生じた沈殿物を吸引し、酢酸エステルで洗浄し、真空下で乾燥させる。
収量:0.59g(理論値の37%)、濃い黄色の粉末
H−NMR(d−DMSO/300MHz):δ=3.58(t,J=13.5Hz,2H,エチル),4.01(t,J=13.5Hz,2H,エチル),6.45(s,1H),7.54−7.58(m,2H,芳香族性),7.19(d,J=5.8Hz,2H,ピリジル),8.40(m,1H,芳香族性),8.63(d,J=5.8Hz,2H,ピリジル),8.72−8.75(m,2H,芳香族性),11.39(s,1H,N−H)。
【0048】
実施例2:3‐{2‐〔エチル‐4‐(6‐ニトロ‐1,3‐ジオキソ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐2(3H)‐イル)アニリノ〕エチル}‐1‐メチル‐1H‐イミダゾール‐3‐イウム‐ブロミドの製造
工程1:2‐{4‐〔エチル‐(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕フェニル}‐6‐ニトロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンの製造
2.0g(8.22ミリモル)の4‐ニトロ‐ナフタリン‐1,8‐ジカルボン酸無水物と、2.68gのN‐エチル‐N‐(2‐ヒドロキシエチル)‐p‐フェニレンジアミンスルフェート‐一水和物(9.04ミリモル)12gの融解したイミダゾール中でアルゴン雰囲気下にて130℃で1時間攪拌する。冷却を行った後、この沈殿物を400mlの2N塩酸中に注ぎ入れ、沈殿物を吸引し、水で洗浄し、乾燥させる。このようにして得られた生成物は、更なる精製を行うことなく、工程2にて使用する。
【0049】
工程2:2‐{4‐〔エチル‐(2‐ブロモエチル)(エチル)アミノ〕フェニル}‐6‐ニトロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンの製造
80mlのクルルホルム中に、1.5g(3.7ミリモル)の2‐{4‐〔エチル‐(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕フェニル}‐6‐ニトロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンを溶解し、沸騰するまで加熱する。そして、20分間以内に10.7ml(11.1ミリモル)のホスファートリブロミドを滴下し、この溶液を還流しながら2時間更に沸騰させる。引き続いて、氷上に注ぎ入れ、この水相をクロロホルムで抽出する。このようにして一つにした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。展開溶媒としてトルエンを用い、シリカゲル上でクロマトグラフィー(Saeulenchromatographie)を用いて精製を行う。
収量:0.90g(理論値の52%)、暗赤色の粉末
H−NMR(d−DMSO/300MHz):δ=1.12(t,J=8.1Hz,3H),1.86(q,2H),3.58(t,J=6.9Hz,2H),4.01(t,J=6.9Hz,2H),6.96(d,J=4.2Hz,2H,フェニル),7.83(d,J=7.6Hz,1H,ナフタリン),7.95(d,J=4.4Hz,2H,フェニル),8.33(d,J=8.1Hz,1H,ナフタリン),8.52(d,J=8.8Hz,1H,ナフタリン),8.67(d,J=8.0Hz,1H,ナフタリン),9.13(d,J=8.6Hz,1H,ナフタリン)。
【0050】
工程3:3‐{2‐〔エチル‐4‐(6‐ニトロ‐1,3‐ジオキソ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐2(3H)‐イル)アニリノ〕エチル}‐1‐メチル‐1H‐イミダゾール‐3‐イウム‐ブロミドの製造
40mlのアセトニトリル中に、0.5g(1.07ミリモル)の2‐{4‐〔エチル‐(2‐ブロモエチル)(エチル)アミノ〕フェニル}‐6‐ニトロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンを溶解させる。0.44g(5.35ミリモル)のN‐メチル‐イミダゾールを添加した後、この添加物を還流しながら2時間攪拌する。真空下で溶剤を除去した後、沈殿物を濾別し、酢酸エステルで洗浄し、乾燥させる。
収量:0.32g(理論値の54%)、赤茶色の粉末
UV/Vis(DMSO):λmax=409,520nm。
【0051】
実施例3:2‐〔(3‐メチル‐1,3‐ベンゾチアゾール‐2(3H)‐イリデン)アミノ〕‐6‐ニトロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンの製造
イミダゾール中での、2,3‐ジヒドロ‐3‐メチル‐2‐ベンゾチアゾロン‐ヒドラゾン‐塩酸塩‐水和物と、4‐ニトロ‐ナフタリン‐1,8‐ジカルボン酸無水物との縮合(実施例2の工程1と同様の合成及び処理)によって、黄色の粉末である生成物が得られる。精製は、シリカゲル上でのクロマトグラフィーを用いて行う。
UV/Vis(CHCl):λmax=301,345nm。
【0052】
実施例4:2‐(1,3‐ベンゾチアゾール‐2‐イル)‐6‐ニトロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンの製造
実施例3と同様にして、イミダゾール中で、2‐アミノ‐ベンゾチアゾールと4‐ニトロ‐ナフタリン‐1,8‐ジカルボン酸無水物から、オレンジ色がかった黄色の粉末である生成物を単離する。精製は、シリカゲル上でのクロマトグラフィーを用いて行う。
UV/Vis(CHCl):λmax=345,379nm。
【0053】
実施例5:2‐{2‐〔(2‐ヒドロキシエチル)アミノ〕‐4‐メトキシ‐フェニル}‐5‐ニトロ‐1H‐ベンゾ[de]イソキノリン‐1,3(2H)‐ジオンの製造
イミダゾール中での、N‐(2‐ヒドロキシエチル)‐5‐メトキシ‐2‐アミノ‐アニリンと、3‐ニトロ‐ナフタリン‐1,8‐ジカルボン酸無水物との反応(実施例2の工程1と同様の合成及び処理)によって、暗赤色の粉末である生成物が産出する。精製のために、この粗生成物をシリカゲル上でエタノール/アセトン混合物にて濾過する。
UV/Vis(CHCl):λmax=411,524nm。
【0054】
実施例6:毛髪染色剤(酸化剤なし)
2.5ミリモル 前記一般式(I)の染料
5.0g エタノール
4.0g デシルポリグルコース
0.2g エチレンジアミノテトラ酢酸‐二ナトリウム塩‐水和物
添加して100gとなる水、十分に脱塩したもの
【0055】
上記の染色溶液を、アンモニアを添加することによって7〜10のpH値に調整する。
毛髪染色を行うのに十分な量の前記染色剤を毛髪上に塗布し、40℃にて30分間の作用時間の後、この毛髪を生ぬるい水で濯ぎ、乾燥させる。この染色結果が、以下の表1に要約されている。
【0056】
実施例7:毛髪染色剤(酸化剤を含む)
0.100g 前記一般式(I)の染料
1.000g 過硫酸カリウム
1.500g 過硫酸アンモニウム
1.200g 珪酸ナトリウム
0.625g 酸化マグネシウム
0.250g ヒドロキシエチルセルロース
0.300g 石鹸泡(Seifenperlen)
0.100g 分散性珪酸
0.025g 二ナトリウム‐EDTA
10.000g 過酸化水素(水中に12%)
【0057】
上記の成分を、均質物となるまで混合し、染料粒子がもはや認められないようにする。その後、毛髪染色を行うのに十分な量の前記染色物質を毛髪上に塗布する。40℃で45分間の作用時間の後、この毛髪を生ぬるい水で濯ぎ、酸性のコンディショナーを用いて処理し、再び濯ぎを行い、その後、乾燥させる。この染色結果が、以下の表1に要約されている。
【0058】
【表1】

【0059】
実施例8:毛髪染色剤(酸化剤及び、更に直接染料を含む)
0.100g 4‐{(E)‐〔(1,3‐ジオキソ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐
ベンゾ[de]イソキノリン‐6‐イル)イミノ〕メチル}‐1‐
(2‐ヒドロキシエチル)ピリジニウム‐ブロミド
0.050g 3’,3”,4,5,5’,5”,6,7‐オクタブロモ
フェノールスルホンフタレイン(テトラブロモフェノールブルー)
1.000g 過硫酸カリウム
1.500g 過硫酸アンモニウム
1.200g 珪酸ナトリウム
0.625g 酸化マグネシウム
0.250g ヒドロキシエチルセルロース
0.300g 石鹸泡(Seifenperlen)
0.100g 分散性珪酸
0.025g 二ナトリウム‐EDTA
10.000g 過酸化水素(水中に12%)
【0060】
上記の成分を、均質物となるまで混合し、染料粒子がもはや認められないようにする。その後、毛髪染色を行うのに十分な量の前記染色物質を毛髪上に塗布する。40℃で45分間の作用時間の後、この毛髪を生ぬるい水で濯ぎ、引き続いて、乾燥を行う。これにより、淡い茶色の着色が得られる。
【0061】
実施例9:毛髪染色剤(酸化剤及び、更に直接染料を含む)
0.100g 4‐{(E)‐〔(1,3‐ジオキソ‐2,3‐ジヒドロ‐1H‐
ベンゾ[de]イソキノリン‐6‐イル)イミノ〕メチル}‐1‐
(2‐ヒドロキシエチル)ピリジニウム‐ブロミド
0.050g 2’,4’,5’,7’‐テトラブロモ‐4,5,6,7‐テトラ
クロロ‐3’,6’‐ジヒドロキシ‐スピロ‐(イソベンゾ‐
フラン‐1(3H),9’(9H)‐キサンテン〕‐3‐オン‐
二ナトリウム塩(アシッドレッド92;CI45410)
1.000g 過硫酸カリウム
1.500g 過硫酸アンモニウム
1.200g 珪酸ナトリウム
0.625g 酸化マグネシウム
0.250g ヒドロキシエチルセルロース
0.300g 石鹸泡(Seifenperlen)
0.100g 分散性珪酸
0.025g 二ナトリウム‐EDTA
10.000g 過酸化水素(水中に12%)
【0062】
上記の成分を、均質物となるまで混合し、染料粒子がもはや認められないようにする。その後、毛髪染色を行うのに十分な量の前記染色物質を毛髪上に塗布する。40℃で45分間の作用時間の後、この毛髪を生ぬるい水で濯ぎ、引き続いて、乾燥を行う。これにより、淡紅色の着色が得られる。
【0063】
本願明細書中に挙げられている百分率はいずれも、特にことわりのない限り、重量パーセントを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の一般式(I):
【化1】

〔上式にて、
は、下記式(II)、(III)、(IV)、(V)及び(VI)の部分構造を表し、
【化2】

上式にて、
Eは、酸素又は硫黄原子を表し、
Yは、窒素原子又は、分枝又は線状のC−C−アルキル基、分枝又は線状のC−C−ヒドロキシアルキル基又は分枝又は線状のC−C−ポリヒドロキシアルキル基で置換された第四級窒素原子を表し、
及びRは、互いに独立して水素、−N−R基、ニトロ基、−N=N−R基又は−N=C−R基を表し、
及びRは同一又は異なってもよく、水素、C−C‐アルキルアミノ基、C−C−N,N−ジアルキルアミノ基、C−C‐アルキルシアノ基、メトキシメチル基、tert−ブチル基、イソプロピル基、C−C‐アルキル基、C−C‐アルキルオキシ基、C−C‐ヒドロキシアルキル基、C−C‐アルキルカルボン酸基、C−C‐アルキルカルボン酸エステル基、C−C‐アルキルカルボン酸アミド基、C−C‐アルキルスルホン酸基、C−C‐アルキルスルホン酸エステル基、C−C‐アルキルスルホン酸アミド基、フェニル基又は−(L)−B基を表し、
は、下記式(VII)又は(VIII)の基を表し、
【化3】

は、下記式(IX)、(X)又は(XI)の結合を表し、
【化4】

は、水素原子、線状又は分枝の無置換又は1個以上のヒドロキシル基又はB型のカチオン性基で置換された脂肪族C−C‐アルキル基、下記の一般式(XII)又は(XIII)の芳香族基;
【化5】

又は五員環又は六員環の複素環又は、下記の一般式(XIV)、(XV)、(XVI)又は(XVII)の複素環二員環を表し、
【化6】

及びRは同一又は異なってもよく、水素、アミノ基、C−C‐アルキルアミノ基、C−C−N,N−ジアルキルアミノ基、C−C−N,N−(ジヒドロキシアルキル)アミノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ基、C−C‐アルキルシアノ基、メトキシメチル基、tert−ブチル基、イソプロピル基、C−C‐アルキル基、C−C‐アルキルオキシ基、C−C‐ヒドロキシアルキル基、C−C‐ヒドロキシアルキルオキシ基、C−C‐アルキルカルボン酸基、C−C‐アルキルカルボン酸エステル基、C−C‐アルキルカルボン酸アミド基、C−C‐アルキルスルホン酸基、C−C‐アルキルスルホン酸エステル基、C−C‐アルキルスルホン酸アミド基、フェニル基、スルホン酸基又は−(L)−B基を表し、
Lは、C−C‐アルキレン基を表し、
は、芳香族複素環第四級アンモニウム化合物、非芳香族複素環第四級アンモニウム化合物、式NRの第四級アルキルアンモニウム化合物又はアリールアンモニウム化合物、この際、R、R及びRは互いに独立して、ベンジル基、フェニル基又はC−C‐アルキル基を表し、この際、上記アルキル基は無置換でも、一つ以上のヒドロキシル基又はアミノ基で置換されていてもよく、又は第四級ホスホニウム基を表し、
X-は、アニオンである〕
で表されるナフタリン誘導体。
【請求項2】
3−((E)−{4−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}ジアゼニル)−8−メチルー7−オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ−[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、3−{(E)−[4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,6−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン-5−イル]ジアゼニル}−8−メチル−7-オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、3−メチル−2−(5−ニトロ−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、3−ニトロ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ[1,2−a]キノリン−7−オン、2−(5−(ジメチルアミノ)−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール―3−イウム−メチルサルフェート、3−{2−[4−(5−(ジメチルアミノ)1,3−ジオキソ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−2(3H)−イル)(エチル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、5−((E)−{1−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロベンゾ−[cd]インドール−6−イル}ジアゼニル)−4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,6,7−トリメチル−1H−ピラゾロ「3,4−b」ピリジン−7−イウム−メチルサルフェート、3−(ジメチルアミノ)−8−メチル−7−オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、1−{4−[ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}−6−ニトロベンゾ「cd」インドール−2(1H)−オン、3−{2−[エチル−4−(6−ニトロ−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、4−((E)−{[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,3−ジオキソ−2,3− ジヒドロ−1H− ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル]イミノ}メチル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−ピリジニウム−ブロミド、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]−イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−ニトロベンゾ−[cd]インドール−2(1H)−オン、1−メチル−3−[2−({2−[((2Z)−3−メチル−1,3−ベンズチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル}アミノ)エチル]−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−{(E)−[(7−オキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)イミノ]メチル}−ピリジニウム−ブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル−4−{(E)−[7−チオキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)イミノ]メチル}−ピリジニウム−ブロミド、2−{エチル−4−[(E)−(14−オキソ−14H−ベンゾ[4,5]イソキノリノ[2,1−a]ぺリミジン−9−イル)ジアゼニル]−アニリノ}−N,N,N−トリメチルエチルエタナミニウム−ブロミド、2−{エチル−4−[(E)−(7−オキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)ジアゼニル]アニリノ}−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、2−{エチル−4−[(E)−(7−チオキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)ジアゼニル]アニリノ}−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、2−[4−[(E)−(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル)ジアゼニル](エチル)アニリノ]−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−[(E)({2−[((2Z)−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−5−イル}イミノ)−メチル]ピリジニウム−ブロミド、4−{ (E)−[(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]−イソキノリン−6−イル)イミノ]メチル} −1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニウム−ブロミド、2−[4−((E)−{1−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロベンゾ[cd]インドール−5−イル}ジアゼニル)(エチル)アニリノ]−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、3−{2−[エチル−4−(2−オキソ−5−((E)−{3,4,6−トリメチル−1−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)エチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ジアゼニル)ベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ジブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−[(E)−({2−[((2Z)−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル}イミノ)メチル]ピリジニウム−ブロミド、2−(6−(ジメチルアミノ)−1,3−ジオキソ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン-2(3H)−イル)−3,4,5−トリメチル−1,3−チアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、2−(5−ジメチルアミノ)−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−3,4,5−トリメチル−1,3−チアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、3−{2−[エチル−4−(6−ニトロ−1,3−ジオキソ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−2(3H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、3−{2−[5−メトキシ−2−(6−ニトロ−1,3−ジオキソ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−2(3H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、2−[(3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、2−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−{(E)−[(14−オキソ−14H−ベンゾ[4,5]イソキノ[2,1−a]ぺリミジン−9−イル)イミノ]メチル}ピリジニウム −ブロミド及び2−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メトキシフェニル}−5−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオンから選ばれたものであることを特徴とする請求項1に記載の、前記一般式(I)のナフタリン誘導体。
【請求項3】
3−((E)−{4−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}ジアゼニル)−8− メチル−7−オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ−[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、3−{(E)−[4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,6−ジメチル−1H−ピラゾロ−[3,4−b]ピリジン−5−イル]ジアゼニル}−8−メチル−7−オキソ−7H−ベンゾ[de]イミダゾ[1,2−a]キノリン−8−イウム−メチルサルフェート、3−メチル−2−(5−ニトロ−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−1,3−ベンゾチアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、2−(5−(ジメチルアミノ)−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−3−イウム−メチルサルフェート、5−((E)−{1−[4−(ジメチルアミノ)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロベンゾ[cd]インドール−6−イル}ジアゼニル)−4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,6,7−トリメチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−7−イウム−メチルサルフェート、1−{4−[ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]フェニル}−6−ニトロベンゾ[cd]インドール−2(1H)−オン、3−{2−[エチル−4−(6−ニトロ−2−オキソベンゾ[cd]インドール−1(2H)−イル)アニリノ]エチル}−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−ブロミド、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−{(E)−[(7−オキソ−7H−ベンズイミダゾ[2,1−a]ベンゾ[de]イソキノリン−2−イル)イミノ]メチル}ピリジニウム−ブロミド、4−{(E)−[(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−6−イル)イミノ]メチル}−1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニウム−ブロミド、2−[4−((E)−{1−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−オキソ−1,2−ジヒドロベンゾ[cd]インドール−5−イル}ジアゼニル)−(エチル)アニリノ]−N,N,N−トリメチルエタナミニウム−ブロミド、2−[(3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)アミノ]−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、2−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−6−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオン、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−{(E)−[(14−オキソ−14H−ベンゾ[4,5]イソキノ−[2,1−a]ぺリミジン−9−イル)イミノ]メチル}ピリジニウム−ブロミド及び2−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メトキシフェニル}−5−ニトロ−1H−ベンゾ[de]イソキノリン−1,3(2H)−ジオンから選ばれたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の、前記一般式(I)のナフタリン誘導体。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の、前記一般式(I)で表されるナフタリン誘導体の少なくとも1種を含有することを特徴とするケラチン繊維の染色用薬剤。
【請求項5】
前記薬剤が、更に追加して少なくとも1種の酸化剤を含有することを特徴とする請求項4に記載の薬剤。
【請求項6】
前記酸化剤が、過酸化水素又は過酸化水素付加物、過硫酸塩及び過ホウ酸塩から選ばれたものであることを特徴とする請求項5に記載の薬剤。
【請求項7】
前記薬剤が、化粧剤において通常の天然又は合成のポリマー又は変性ポリマー天然由来物を含有することを特徴とする請求項4に記載の薬剤。
【請求項8】
前記薬剤が、前記ポリマーを1〜5重量%の量にて含有することを特徴とする請求項7に記載の薬剤。
【請求項9】
前記薬剤が、前記一般式(I)のナフタリン誘導体を0.01〜10重量%の量にて含有することを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の薬剤。
【請求項10】
前記薬剤が毛髪染色剤であることを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の薬剤。

【公表番号】特表2007−520605(P2007−520605A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551730(P2006−551730)
【出願日】平成16年10月26日(2004.10.26)
【国際出願番号】PCT/EP2004/012078
【国際公開番号】WO2005/075574
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(591011627)ウエラ アクチェンゲゼルシャフト (64)
【氏名又は名称原語表記】WELLA AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】