説明

二重作用ベンゾイミダゾール抗高血圧剤

【要約書】
本発明は、式:


(式中、Ar、r、n、X、R2−3およびR5−7は、明細書に規定する通りである)を有する化合物、およびその医薬的に許容可能な塩に関する。該化合物は、AT受容体拮抗活性およびネプリライシン阻害活性を有する。また本発明は、該化合物を含む医薬組成物、該化合物の使用方法、および該化合物の調製用の中間体に関する。本発明のさらに他の態様は、医薬品の製造、とりわけ高血圧または心臓疾患を治療するのに有用な医薬品の製造のための、式Iの化合物またはその医薬的に許容可能な塩の使用に関する。本発明の他の態様は、哺乳類において、AT受容体と拮抗する、またはNEP酵素を阻害するために、本発明の化合物を使用することに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、およびその医薬的に許容可能な塩であって:
【化110】

式中、
rは、0、1または2であり;
Arは、
【化111】

から選択されるアリール基であり;
は、−COOR1a、−NHSO1b、−SONHR1d、−SOOH、−C(O)NH−SO1c、−P(O)(OH)、−CN、−OCH(R1e)−COOH、テトラゾール−5−イル、
【化112】

から選択され、
ここで、R1aは、H、−C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、−C1−3アルキレンヘテロアリール、−C3−7シクロアルキル、−CH(C1−4アルキル)OC(O)R1aa、−C0−6アルキレンモルホリン、
【化113】

であり;
1aaは、−O−C1−6アルキル、−O−C3−7シクロアルキル、−NR1ab1ac、または−CH(NH)CHCOOCHであり;R1abおよびR1acは、独立して、H、−C1−6アルキル、およびベンジルから選択されるか、または一緒になって、−(CH3−6−であり;R1bは、R1cまたは−NHC(O)R1cであり;R1cは、−C1−6アルキル、−C0−6アルキレン−O−R1ca、−C1−5アルキレン−NR1cb1cc、−C0−4アルキレンアリールまたは−C0−4アルキレンヘテロアリールであり;R1caは、H、−C1−6アルキル、または−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルであり;R1cbおよびR1ccは、独立して、Hおよび−C1−6アルキルから選択されるか、または一緒になって、−(CH−O−(CH−または−(CH−N[C(O)CH]−(CH−であり;R1dは、H、R1c、−C(O)R1c、または−C(O)NHR1cであり;R1eは−C1−4アルキルまたはアリールであり;
nは0、1、2または3であり;
各Rは、独立して、ハロ、−NO、−C1−6アルキル、−C2−6アルケニル、−C3−6シクロアルキル、−CN、−C(O)R2a、−C0−5アルキレン−OR2b、−C0−5アルキレン−NR2c2d、−C0−3アルキレンアリール、および−C0−3アルキレンヘテロアリールから選択され;ここで、R2aは、H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−OR2b、または−NR2c2dであり;R2bは、H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、または−C0−1アルキレンアリールであり;R2cおよびR2dは、独立して、H、−C1−4アルキル、および−C0−1アルキレンアリールから選択され;
は、−C1−10アルキル、−C2−10アルケニル、−C3−10アルキニル、−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキル、−C2−3アルケニレン−C3−7シクロアルキル、−C2−3アルキニレン−C3−7シクロアルキル、−C0−5アルキレン−NR3a−C0−5アルキレン−R3b、−C0−5アルキレン−O−C0−5アルキレン−R3b、−C0−5アルキレン−S−C1−5アルキレン−R3b、および−C0−3アルキレンアリールから選択され;ここで、R3aは、H、−C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、または−C0−3アルキレンアリールであり;R3bは、H、−C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、−C2−4アルケニル、−C2−4アルキニル、またはアリールであり;
Xは、−C1−12アルキレン−であり、ここで、該アルキレン中の少なくとも1個の−CH−部分は、−NR4a−C(O)−または−C(O)−NR4a−部分で置き換えられ、R4aは、H、−OH、または−C1−4アルキルであり;
は、−C0−3アルキレン−SR5a、−C0−3アルキレン−C(O)NR5b5c、−C0−3アルキレン−NR5b−C(O)R5d、−NH−C0−1アルキレン−P(O)(OR5e、−C0−3アルキレン−P(O)OR5e5f、−C0−2アルキレン−CHR5g−COOH、−C0−3アルキレン−C(O)NR5h−CHR5i−COOH、および−C0−3アルキレン−S−SR5jから選択され、ここで、R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは、−C1−6アルキル、−C0−6アルキレン−C3−7シクロアルキル、−アミノC4−7シクロアルキル、−C0−6アルキレンアリール、−C0−6アルキレンヘテロアリール、−C0−6アルキレンモルホリン、−C0−6アルキレンピペラジン−CH、−C0−6アルキレンピペリジン、−C0−6アルキレンピペリジン−CH、−CH[N(R5ab]−aa(ここで、aaは、アミノ酸側鎖である)、−C0−6アルキレン−CH[N(R5ab]−R5ac、−2−ピロリジン、−2−テトラヒドロフラン、−C0−6アルキレン−OR5ab、−O−C0−6アルキレンアリール、−C1−2アルキレン−OC(O)−C1−6アルキル、−C1−2アルキレン−OC(O)−C0−6アルキレンアリール、−O−C1−2アルキレン−OC(O)O−C1−6アルキル、−C−4アルキレン−COOH、または−アリーレン−COOHであり;R5abは、独立して、Hまたは−C1−6アルキルであり;R5acは、H、−C1−6アルキル、−CH−C3−7シクロアルキルまたは−COOHであり;R5bは、H、−OH、−OC(O)R5ba、−CHCOOH、−O−ベンジル、−ピリジル、または−OC(S)NR5bb5bcであり;R5baは、H、−C1−6アルキル、アリール、−OCH−アリール、−CHO−アリール、または−NR5bb5bcであり;R5bbおよびR5bcは、独立して、Hおよび−C1−4アルキルから選択され;R5cは、H、−C1−6アルキル、または−C(O)R5caであり;R5caは、−C1−6アルキル、−C3−7シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;R5dは、H、−C1−4アルキル、−C0−3アルキレンアリール、−NR5da5db、−CHSH、または−O−C1−6アルキルであり;R5daおよびR5dbは、独立して、Hおよび−C1−4アルキルから選択され;R5eは、H、−C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、−C1−3アルキレンヘテロアリール、−C3−7シクロアルキル、−CH(CH)OC(O)R5ea
【化114】

であり;R5eaは、−O−C1−6アルキル、−O−C3−7シクロアルキル、−NR5eb5ec、または−CH(NH)CHCOOCHであり:R5ebおよびR5ecは、独立して、H、−C1−4アルキル、および−C1−3アルキレンアリールから選択されるか、または一緒になって−(CH3−6−であり;R5fは、H、−C1−4アルキル、−C0−3アルキレンアリール、−C1−3アルキレン−NR5fa5fb、または−C1−3アルキレン(アリール)−C0−3アルキレン−NR5fa5fbであり;R5faおよびR5fbは、独立して、Hおよび−C1−4アルキルから選択され;R5gは、H、−C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、または−CH−O−(CH−OCHであり;R5hは、Hまたは−C1−4アルキルであり;R5iは、H、−C1−4アルキル、または−C0−3アルキレンアリールであり;およびR5jは、−C1−6アルキル、アリール、または−CHCH(NH)COOHであり;
は、−C1−6アルキル、−CHO(CHOCH、−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、−C0−3アルキレンアリール、−C0−3アルキレンヘテロアリール、および−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキルから選択され;および
は、Hであるか、またはRと一緒になって−C3−8シクロアルキルを形成し;
ここで、
各−(CH−中の−CH−基は、場合によっては、−C1−4アルキルおよびフルオロから独立して選択される1個または2個の置換基で置換され;
Xのアルキレン部分中の各炭素原子は、場合によっては、1個以上のR4b基で置換され、そしてXの1個の−CH−部分は、−C3−8シクロアルキレン−、−CR4d=CH−、および−CH=CR4d−から選択される基で置き換えられてもよく;ここで、R4bは、−C0−5アルキレン−COOR4c、−C1−6アルキル、−C0−1アルキレン−CONH、−C1−2アルキレン−OH、−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキル、1H−インドール−3−イル、ベンジル、またはヒドロキシベンジルであり;R4cは、Hまたは−C1−4アルキルであり;およびR4dは、−CH−チオフェンまたはフェニルであり;
1−3、R4a−4d、およびR5−6中の各アルキルおよび各アリールは、場合によっては、1〜7個のフルオロ原子で置換され;
Ar中の各環ならびにR1−3およびR5−6中の各アリールおよびヘテロアリールは、場合によっては、−OH、−C1−6アルキル、−C2−4アルケニル、−C2−4アルキニル、−CN、ハロ、−O−C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−4アルキル、−フェニル、−NO、−NH、−NH−C1−6アルキルおよび−N(C1−6アルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、ここで、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、それぞれ、場合によっては、1〜5個のフルオロ原子で置換されている、化合物、およびその医薬的に許容可能な塩。
【請求項2】
rは1である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Arは、
【化115】

から選択されるアリール基であり、
およびArは、場合によっては、1個のフルオロ、クロロまたはブロモ原子で置換されている請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
は−COOH、−NHSO1b、−SONHR1d、−SOOH、−C(O)NH−SO1c、−P(O)(OH)、−CN、−O−CH(R1e)−COOH、テトラゾール−5−イル、
【化116】

から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
は、−COOH、−SONHR1d、およびテトラゾール−5−イルから選択される請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
は、−COOR1aであり、およびR1aは、−C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、−C1−3アルキレンヘテロアリール、−C3−7シクロアルキル、−CH(C1−4アルキル)OC(O)R1aa、−C0−6アルキレンモルホリン、
【化117】

から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
nは、0または1である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
nは1であり、およびRは、ベンゾイミダゾール環の4位にある請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
は、ハロ、−C1−6アルキル、および−C0−5アルキレン−OR2bから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
は、クロロ、−CH、−CHF、−CF、および−CHOHから選択される請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
は、−C1−10アルキルおよび−C0−5アルキレン−O−C0−5アルキレン−R3bから選択され、およびR3bは、−C1−6アルキルである請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
は、−C2−5アルキルである請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Xは、−C1−6アルキレン−であり、1〜4個の−CH−部分は、−NR4a−C(O)−または−C(O)−NR4a−部分で置き換えられている請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Xは、−C(O)NH−、−NHC(O)−、および−CH−NHC(O)−から選択される請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
は、−C0−3アルキレン−SR5a、−C0−3アルキレン−C(O)NR5b5c、−C0−3アルキレン−NR5b−C(O)R5d、−NH−C0−1アルキレン−P(O)(OR5e、−C0−3アルキレン−P(O)OR5e5f、−C0−2アルキレン−CHR5g−COOH、および−C0−3アルキレン−C(O)NR5h−CHR5i−COOHから選択され;R5aはHであり;R5bは−OHであり;R5cはHであり;R5dはHであり;およびR5eはHである請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
は、−C0−3アルキレン−SR5a、−C0−3アルキレン−C(O)NR5b5c、−C0−3アルキレン−NR5b−C(O)R5d、−NH−C0−1アルキレン−P(O)(OR5e、−C0−3アルキレン−P(O)OR5e5f、および−C0−3アルキレン−S−SR5jから選択され;R5aは、−C(O)−R5aaであり;R5bは、H、−OC(O)R5ba、−CHCOOH、−O−ベンジル、−ピリジル、または−OC(S)NR5bb5bcであり;およびR5eは、−C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、−C1−3アルキレンヘテロアリール、−C3−7シクロアルキル、−CH(CH)−O−C(O)R5ea
【化118】

である請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
は−COOH、−NHSO1b、−SONHR1d、−SOOH、−C(O)NH−SO1c、−P(O)(OH)、−CN、−O−CH(R1e)−COOH、テトラゾール−5−イル、
【化119】

から選択される請求項15に記載の化合物。
【請求項18】
は、−COOR1aであり、およびR1aは、−C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、−C1−3アルキレンヘテロアリール、−C3−7シクロアルキル、−CH(C1−4アルキル)−OC(O)R1aa、−C0−6アルキレンモルホリン、
【化120】

から選択される請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
は、−COOR1aであり、およびR1aは、C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、−C1−3アルキレンヘテロアリール、−C3−7シクロアルキル、−CH(C1−4アルキル)−OC(O)R1aa、−C0−6アルキレンモルホリン、
【化121】

から選択される請求項15に記載の化合物。
【請求項20】
は、−COOH、−NHSO1b、−SONHR1d、−SOOH、−C(O)NH−SO1c、−P(O)(OH)、−CN、−O−CH(R1e)−COOH、テトラゾール−5−イル、
【化122】

から選択される請求項16に記載の化合物。
【請求項21】
は、−C1−6アルキル、−C0−3アルキレンアリール、および−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキルから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
はHである請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
式Ia:
【化123】

を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
rは1であり;Rは、−COOR1a、−SONHR1d、およびテトラゾール−5−イルから選択され;R1aは、H、−C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、−CH(C1−4アルキル)OC(O)R1aa、−C0−6アルキレンモルホリン、または
【化124】

であり;R1aaは、−O−C1−6アルキルまたは−O−C3−7シクロアルキルであり;R1cは、−C1−6アルキル、−C0−6アルキレン−O−R1ca、−C1−5アルキレン−NR1cb1cc、または−C0−4アルキレンアリールであり;R1caは、H、−C1−6アルキル、または−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルであり;R1cbおよびR1ccは、独立して、Hおよび−C1−6アルキルから選択されるか、または一緒になって、−(CH−O−(CH−または−(CH−N[C(O)CH]−(CH−であり;R1dは、−C(O)R1cまたは−C(O)NHR1cであり;nは、0または1であり;Rは、ハロ、−C1−6アルキル、または−C0−5アルキレン−OR2bであり、R2bはHであり;Rは、−C1−10アルキルまたは−C0−5アルキレン−O−C0−5アルキレン−R3bであり、R3bは、−C1−6アルキルであり;Rは、−C0−3アルキレン−SR5a、−C0−3アルキレン−C(O)NR5b5c、および−C0−3アルキレン−NR5b−C(O)R5dから選択され;R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは、−C1−6アルキル、−C0−6アルキレン−C3−7シクロアルキル、−アミノC4−7シクロアルキル、−C0−6アルキレンアリール、−C0−6アルキレンヘテロアリール、−C0−6アルキレンモルホリン、−C0−6アルキレンピペラジン−CH、−C0−6アルキレンピペリジン、−C0−6アルキレンピペリジン−CH、−CH[N(R5ab]−aa(ここで、aaは、アミノ酸側鎖である)、−C0−6アルキレン−CH[N(R5ab]−R5ac、−2−ピロリジン、−2−テトラヒドロフラン、−C0−6アルキレン−OR5ab、−C1−2アルキレン−OC(O)−C1−6アルキル、−C1−4アルキレン−COOH、または−アリーレン−COOHであり;R5abは、独立して、Hまたは−C1−6アルキルであり;R5acは、H、−C1−6アルキル、−CH−C3−7シクロアルキル、または−COOHであり;R5bは−OHであり;R5cはHであり;R5dは、Hまたは−C1−4アルキルであり;Rは、−C1−6アルキル、−C0−3アルキレンアリール、−C0−3アルキレンヘテロアリール、および−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキルから選択され;およびRはHであり;R中の各アルキルは、場合によっては、1〜7個のフルオロ原子で置換され;Ar中の各環ならびにRおよびR5−6中の各アリールおよびヘテロアリールは、場合によっては、−C1−6アルキル、ハロ、−O−C1−6アルキル、および−NHから独立して選択される1〜2個の置換基で置換され、ここで、各アルキルは、場合によっては、1〜5個のフルオロ原子で置換されている請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
Xは、−CH−NHC(O)−または−NHC(O)−である請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
rは1であり;Rは、−COOR1aおよびテトラゾール−5−イルから選択され、ここで、R1aは、Hまたは−C1−6アルキルであり;nは1であり;Rは−C1−6アルキルであり;Rは−C1−10アルキルであり;Rは、−C0−3アルキレン−SR5aでありここで、R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり、R5aaは、−C1−6アルキルであり;Rは、−C1−6アルキル、−C0−3アルキレンアリール、および−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキルから選択され;およびRはHである請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
Xは、−C(O)NH−である請求項23に記載の化合物。
【請求項28】
rは1であり;Rは、−COOR1a、−SONHR1d、およびテトラゾール−5−イルから選択され;R1aは、H、−C1−6アルキル、−C1−3アルキレンアリール、−CH(C1−4アルキル)OC(O)R1aa、−C0−6アルキレンモルホリン、および
【化125】

であり;R1aaは、−O−C1−6アルキルまたは−O−C3−7シクロアルキルであり;R1cは、−C1−6アルキル、−C0−6アルキレン−O−R1ca、−C1−5アルキレン−NR1cb1cc、または−C0−4アルキレンアリールであり;R1caは、H、−C1−6アルキル、または−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルであり;R1cbおよびR1ccは、独立して、Hおよび−C1−6アルキルから選択されるか、または一緒になって、−(CH−O−(CH−または−(CH−N[C(O)CH]−(CH−であり;R1dは、−C(O)R1cまたは−C(O)NHR1cであり;nは、0または1であり;Rは、ハロ、−C1−6アルキル、または−C0−5アルキレン−OR2bであり、R2bはHであり;Rは、−C1−10アルキルまたは−C0−5アルキレン−O−C0−5アルキレン−R3bであり、R3bは、−C1−6アルキルであり;Rは、−C0−3アルキレン−SR5a、−C0−3アルキレン−C(O)NR5b5c、および−C0−3アルキレン−NR5b−C(O)R5dから選択され;R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは、−C1−6アルキル、−C0−6アルキレン−C3−7シクロアルキル、−アミノC4−7シクロアルキル、−C0−6アルキレンアリール、−C0−6アルキレンヘテロアリール、−C0−6アルキレンモルホリン、−C0−6アルキレンピペラジン−CH、−C0−6アルキレンピペリジン、−C0−6アルキレンピペリジン−CH、−CH[N(R5ab]−aa(ここで、aaは、アミノ酸側鎖である)、−C0−6アルキレン−CH[N(R5ab]−R5ac、−2−ピロリジン、−2−テトラヒドロフラン、−C0−6アルキレン−OR5ab、−C1−2アルキレン−OC(O)−C1−6アルキル、−C1−4アルキレン−COOH、または−アリーレン−COOHであり;R5abは、独立して、Hまたは−C1−6アルキルであり;R5acは、H、−C1−6アルキル、−CH−C3−7シクロアルキルまたは−COOHであり;R5bは−OHであり;R5cはHであり;R5dは、Hまたは−C1−4アルキルであり;Rは、−C1−6アルキル、−C0−3アルキレンアリール、−C0−3アルキレンヘテロアリール、および−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキルから選択され;およびRはHであり;R中の各アルキルは、場合によっては、1〜7個のフルオロ原子で置換され;Ar中の各環ならびにRおよびR5−6中の各アリールおよびヘテロアリールは、場合によっては、−C1−6アルキル、ハロ、−O−C1−6アルキル、および−NHから独立して選択される1〜2個の置換基で置換され、ここで、各アルキルは、場合によっては、1〜5個のフルオロ原子で置換されている請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
rは1であり;Rは、−SONHR1dであり;R1cは、−C1−6アルキル、−C0−6アルキレン−O−R1ca、−C1−5アルキレン−NR1cb1cc、または−C0−4アルキレンアリールであり;R1caは、H、−C1−6アルキル、または−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキルであり;R1cbおよびR1ccは、独立して、Hおよび−C1−6アルキルから選択されるか、または一緒になって、−(CH−O−(CH−または−(CH−N[C(O)CH]−(CH−であり;R1dは、−C(O)R1cまたは−C(O)NHR1cであり;nは1であり;Rは−C1−6アルキルであり;Rは−C1−10アルキルであり;Rは、−C0−3アルキレン−SR5aまたは−C0−3アルキレン−NR5b−C(O)R5dであり;R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは−C1−6アルキルであり;R5bは−OHであり;R5dはHであり;Rは、−C1−6アルキルまたは−C0−3アルキレンアリールであり;およびRはHである請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
Ib:
【化126】

を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
rは1であり;Rは、−COOR1aであり、R1aはHまたは−C1−6アルキルであり;nは1であり;Rは、−C1−6アルキルであり;Rは−C1−10アルキルであり;Xは、−CH−NHC(O)−、−NHC(O)−、および−C(O)NH−から選択され;Rは、−C0−3アルキレン−SR5a、−C0−3アルキレン−C(O)−NR5b5c、および−C0−3アルキレン−NR5b−C(O)R5dから選択され;R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは、−C1−6アルキルであり;R5bは−OHであり;R5cはHであり;R5dは、Hまたは−C1−4アルキルであり;Rは、−C1−6アルキル、−C0−3アルキレンアリール、および−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキルから選択され;RはHであり;R中のアルキルは、場合によっては、1〜7個のフルオロ原子で置換され;およびフェニル環が、場合によっては、1個のハロ原子で置換されている請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
Xは−CH−NHC(O)−である請求項30に記載の化合物。
【請求項33】
rは1であり;Rは−COOR1aであり、R1aは、Hまたは−C1−6アルキルであり;nは1であり;Rは−C1−6アルキルであり;Rは−C1−10アルキルであり;Rは、−C0−3アルキレン−SR5aおよび−C0−3アルキレン−C(O)NR5b5cから選択され;R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは−C1−6アルキルであり;R5bは−OHであり;R5cはHであり;Rは、−C1−6アルキル、−C0−3アルキレンアリール、および−C0−3アルキレン−C3−7シクロアルキルから選択され;R7はHであり;R中のアルキルは、場合によっては、1〜7個のフルオロ原子で置換され;およびフェニル環が、場合によっては、1個のハロ原子で置換されている請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
Xは−C(O)NH−である請求項30に記載の化合物。
【請求項35】
rは1であり;Rは−COOR1aであり、ここで、R1aは、Hまたは−C1−6アルキルであり;nは1であり;Rは−C1−6アルキルであり;Rは−C1−10アルキルであり;Rは、−C0−3アルキレン−SR5a、−C0−3アルキレン−C(O)NR5b5c、および−C0−3アルキレン−NR5b−C(O)R5dから選択され、R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは−C1−6アルキルであり;R5bは−OHであり;R5cはHであり;R5dは、Hまたは−C1−4アルキルであり;Rは、−C1−6アルキルおよび−C0−3アルキレンアリールから選択され;およびRはHである請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
式Ic:
【化127】

を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項37】
rは1であり;Rは、−COOR1aおよび−SONHR1dから選択され;R1aは、Hまたは−C1−6アルキルであり;R1dは−C(O)R1cであり;R1cは−C1−6アルキルであり;nは1であり;Rは−C1−6アルキルであり;Rは−C1−10アルキルであり;Xは−C(O)NH−であり;Rは−C0−3アルキレン−SR5aであり;R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは−C1−6アルキルであり;Rは、−C1−6アルキルまたは−C0−3アルキレンアリールであり;およびRはHであり請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
式Id:
【化128】

を有する請求項1に記載の化合物
【請求項39】
rは1であり;Rは−COOR1aであり、R1aは、Hまたは−C1−6アルキルであり;nは1であり;Rは−C1−6アルキルであり;Rは−C1−10アルキルであり;Xは−C(O)NH−であり;Rは−C0−3アルキレン−SR5aであり;R5aは、Hまたは−C(O)−R5aaであり;R5aaは−C1−6アルキルであり;Rは、−C1−6アルキルまたは−C0−3アルキレンアリールであり;およびRはHである請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
請求項1に記載の化合物と、医薬的に許容可能な担体とを含む医薬組成物。
【請求項41】
利尿剤、βアドレナリン受容体遮断剤、カルシウムチャネル遮断剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、AT受容体拮抗剤、ネプリライシン阻害剤、非ステロイド系抗炎症剤、プロスタグランジン、抗脂質剤、抗糖尿病剤、抗血栓剤、レニン阻害剤、エンドセリン受容体拮抗剤、エンドセリン変換酵素阻害剤、アルドステロン拮抗剤、アンジオテンシン変換酵素/ネプリライシン阻害剤、バソプレシン受容体拮抗剤、およびこれらの混合物から選択される第二治療剤をさらに含む請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項42】
請求項1に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)式1の化合物を式2の化合物とカップリングさせ、
【化129】

式:
【化130】

を有する化合物を調製する工程
(式中、Aは−NH、かつBは−COOHであり、あるいはAは−COOH、かつBは−NHであり;aおよびbの合計は、0〜11の範囲であり;ArはAr−R1*(式中、R1*は、RまたはRの保護形態である)であり;およびR5*は、RまたはRの保護形態であり;−(CHおよび−(CH基の炭素原子は、1個以上のR4b基で置換されてもよく;および−(CHまたは−(CH基の1個の−CH−基は、−C3−8シクロアルキレン−、−CR4d=CH−、または−CH=CR4d−で置き換えられてもよい)と;
(b)R1*がRの保護形態および/またはR5*がRの保護形態である場合は、工程(a)の生成物を脱保護し、式Iの化合物を生成する工程と、
を含む方法。
【請求項43】
請求項42に記載の方法によって調製された化合物。
【請求項44】
【化131】

から選択される請求項1の化合物の合成において有用な中間体、およびその塩。
(式中、Arは、Ar−R1*であり;R1*は、−C(O)O−P、−SOO−P、−SONH−P、−P(O)(O−P、−OCH(R1e)−C(O)O−P、およびテトラゾール−5−イル−Pから選択され;R5*は、−C0−3アルキレン−S−P、−C0−3アルキレン−C(O)NH(O−P)、−C0−3アルキレン−N(O−P)−C(O)R5d、−C0−1アルキレン−NHC(O)CHS−P、−NH−C0−1アルキレン−P(O)(O−P、−C0−3アルキレン−P(O)(O−P)−R5f、−C0−2アルキレン−CHR5g−C(O)O−P、および−C0−3アルキレン−C(O)NR5h−CHR5i−C(O)O−Pから選択され;Pはカルボキシ保護基であり;Pはチオール保護基であり;Pはテトラゾール保護基であり;Pはヒドロキシル保護基であり;Pはスルホンアミド保護基であり;およびPはホスホネート保護基またはホスフィネート保護基である。)
【請求項45】
【化132】

を含む群から選択される請求項44に記載の中間体。
【請求項46】
医薬品の製造のための請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項47】
高血圧または心臓疾患を治療するのに有用な請求項1に記載の化合物。
【請求項48】
哺乳類において、1型アンジオテンシンII受容体を拮抗するのに有用な請求項1に記載の化合物。
【請求項49】
哺乳類において、ネプリライシン酵素を阻害するのに有用な請求項1に記載の化合物。
【請求項50】
研究ツールとしての請求項1に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2010−529121(P2010−529121A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511170(P2010−511170)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/006976
【国際公開番号】WO2008/153857
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(500154711)セラヴァンス, インコーポレーテッド (129)
【Fターム(参考)】