説明

交通情報照会システム、交通情報照会方法及び交通情報照会装置

【課題】 地図知識ベース生成装置及びその方法、交通情報照会システム及びその方法を提供する。
【解決手段】 交通情報照会システムは、地図知識ベースを形成するために、道路および交通地点の属性、属性に対応する属性値、および電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報と関係する知識を生成する地図知識ベース生成装置、利用者端末からの照会フォームを受信し分析し、地図知識ベースに従って照会を分解することが可能である場合に、照会を分解し、分解した照会要求に従って交通情報データベースを検索する交通照会処理装置を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通照会情報を処理する技術分野に関し、特に、地図知識ベースを生成する装置とその方法、交通情報照会システム及び交通情報照会方法に関する。
【背景技術】
【0002】
道路工事に対する膨大な金融資源と人的資源の継続的な投資にもかかわらず、車両数の急速な増加は、なおも道路収容能力の過負荷を引き起こすと共に、交通渋滞の原因となっている。実際、道路混雑は多くの都市の永続的な主要因である。従って、ドライバーに対して適切な注意を課することに加えて、的確な交通情報の提供を考慮することが必要となる。それにより、ドライバーは、効率的に目的地への移動ルートを予定することができる。そこで、ドライバーに対してリアルタイムの交通情報とその履歴を提供することがとても必要である。
【0003】
米国特許出願No.20050080552 A1(車両交通データと情報を設計し処理するための方法及びシステム、及びそれらの適用方法)は、ルートの推奨とナビゲーションのシステム及びその方法を開示している。
【0004】
EP特許出願No.1503355(統計的な交通情報を処理するための装置、システム及び方法)は、履歴的な交通情報に基づいた交通状態予測システムとその方法を開示している。
【0005】
既存の先行技術は、交通センサ/モバイルセンサによる情報等に基づいた交通情報サービスだけを提供する傾向がある。実際には、この種の情報だけでは不十分である。基礎設備と維持に多くの費用が必要であるため、例えば、多くの都市では主要な路上に単にセンサを設置するだけである。しかしながら、実際、利用者は、主要な道路に関する交通情報だけでなく補助道路に関する交通情報も必要である。
【特許文献1】米国特許出願No.20050080552A1
【特許文献2】EP特許出願No.1503355
【非特許文献1】「Proposed design for gR, a graphical modelstoolkit for R,Kevin P. Murphy,2003」
【非特許文献2】http://www.cs.ubc.ca/~murphyk/Software/BNT/gr03.pdf
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の交通情報を提供する方法は、交通情報を提供すること、地図上に交通情報をオーバーラップさせてその情報を表示することを含んでいる。しかし、利用者は、放送に基づいて適時に必要とする交通情報を取得することができなかった。また、取得した交通情報も十分に正確とは言えなかった。加えて、交通情報を地図上にオーバーラップさせる場合、GPSのような追加の装置が必要である。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものである。本発明は、地図知識ベースを生成する装置及びその方法、交通情報照会システム及びその方法を提供する。本発明によれば、補足装置を必要とせずに、利用者端末によって、適時に交通情報を照会することができると共に、交通情報を手軽にかつ的確に照会することができる。これにより、コストが抑えられる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の本発明による地図知識ベース生成装置は、
電子地図から道路と交通地点の属性に対応する属性値を抽出する属性値抽出ユニットと、
道路と交通地点の属性値間の空間的位置の対応関係を形成する属性値−空間的位置関係形成ユニットと、
地図知識ベースを形成するために、道路と交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、属性値間の空間的位置の対応関係と、空間的位置対応関係に基づく公理を組み合わせる組み合わせユニットとを備えることを特徴とする。
【0009】
第2の本発明による地図知識ベース生成方法は、
電子地図から道路と交通地点の属性に対応する属性値を抽出する属性値抽出ステップと、
道路と交通地点の属性値間の空間的位置の対応関係を形成する属性値−空間的位置関係形成ステップと、
地図知識ベースを形成するために、道路と交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、属性値間の空間的位置の対応関係と、空間的位置対応関係に基づく公理を組み合わせる組み合わせステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
第3の本発明による交通情報照会システムは、
地図知識ベースを形成するために、道路および交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報とに関する知識を生成する地図知識ベース生成装置と、
利用者端末からの照会を受信して分析し、地図知識ベースに従って当該照会を分解可能であると判断した場合に、前記照会を分解し、分解された前記照会に従って交通情報データベースを検索する交通照会処理装置とを備えることを特徴とする。
【0011】
第4の本発明による交通情報照会方法は、
地図知識ベースを形成するために、道路および交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報とに関する知識を生成する地図知識ベース生成ステップと、
利用者端末からの照会を受信して分析し、地図知識ベースに従って当該照会を分解可能であると判断した場合に、前記照会を分解し、分解された前記照会に従って交通情報データベースを検索する交通照会処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
第5の本発明による交通情報照会装置は、
利用者端末から照会を第1の照会として受信する受信ユニットと、
前記第1の照会のフォーマットを識別し、道路および交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報とに関する知識を含む地図知識ベースに従って前記第1の照会を分解することが可能である場合、前記第1の照会を道路或いは交通地点の属性値に対応する第2の照会に分解する分析ユニットと、
前記第1の照会あるいは前記第2の照会に従って交通情報を取得するために交通情報ベースを検索し、照会結果を生成する照会ユニットと、
前記利用者端末に前記照会結果を送信する送信ユニットとを備えることを特徴とする。
【0013】
第6の本発明による交通情報照会方法は、
利用者端末から照会を第1の照会として受信する受信ステップと、
前記第1の照会のフォーマットを識別し、道路および交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報とに関する知識を含む地図知識ベースに従って前記第1の照会を分解することが可能である場合、前記第1の照会を道路或いは交通地点の属性値に対応する第2の照会に分解する分析ユニットと、
前記第1の照会あるいは前記第2の照会に従って交通情報を取得するために交通情報ベースを検索して照会結果を生成する検索ステップと、
前記利用者端末に前記照会結果を送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明による交通情報照会システムを用いることにより、利用者端末が交通情報を手軽にかつ即時に照会することができるという効果を実現する。交通情報照会システムが地図知識ベースの知識に従って利用者の照会要求を最小の照会要求に分解することから、本発明は利用者の照会要求の意図を理解した上で正確な照会を実行するという効果的な利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図中、同一の構成要素は、同一の記号あるいは数字が付されている。さらに、本発明の以下の説明において、適用する既知の機能および構成の詳細な説明については、本発明の主題を不明瞭にしないように省略する。
【0016】
図1は、本発明による地図知識ベース生成装置10のブロック図を示す。この地図知識ベース生成装置10は、属性値抽出ユニット102、属性値−空間的位置関係形成ユニット103、組み合わせユニット104、地図知識ベース105、電子地図101を備えて構成されている。
【0017】
地図知識ベース生成装置10は、地図知識ベース105に電子地図101内の道路及び交通上の地点間の属性値の空間的位置関係等の情報を入力するために用いられる。それにより、道路及び交通上の地点の属性値間の空間的位置情報に関する知識が電子地図から学習される。
【0018】
図2は、地図知識ベース生成装置によって地図知識ベースを生成する処理を示すフローチャートである。最初に、地図知識ベース105の構成について図3を参照して説明する。図3に示されるように、地図知識ベース105は3つの部分、すなわちコンセプト部、関係部および公理部を含んでいる。
【0019】
(1)コンセプト部は、電子地図内の道路および交通ポイント間の様々な属性を含み、(属性:属性値1、属性値2、・・・)のように表わされる。属性のタイプには2つの異なる種類がある。1つは、一種の道路および交通ポイントであり、特に、道路名、道路区分、橋、交差点および路傍目標建物(例えば、“道路名:セカンドリング(第2環状)、…”などのように)などを含んでいる。第2は、道路と交通の地点の特性である。特に、方角(例えば、図3に示すように、“方角:北方面、南方面、南北方面、・・・”のように)等を含んでいる。
【0020】
(2)関係部は、コンセプト部における道路および交通地点間の属性に対応する属性値の空間的位置関係を定義するために使用される。例えば、“区分(x,y)”「segment-of (x, y)」は、道路区分xが道路yの一部であることを記述している。例えば、西セカンドリング通りはセカンドリングの一部である。“地点(x1,x2,・・・,y)”「point-of(x1,x2,・・・,y)」は、ある交通地点x1が道路y上の地点であることを記述している。例えば、西直門橋(Xizhimen bridge)、広元橋(Guanyuan bridge)、阜城門橋(Fuchengmen bridge)、復興門橋(Fuxingmen bridge)は、セカンドリング上の地点である。更に、“方角(x1,x2,・・・,y)”「direction-of
(x1, x2, ・・・,y)」は、道路または交通の地点yが、方角x1、x2、…を含むことを記述している。例えば、西直門橋(Xizhimen bridge)は、北方面、南方面および南北方面の3つの方角を含んでいる。関係部の機能は、道路と交通の地点間の属性値の空間的位置関係を導き出すことである。例えば、“地点(西直門橋(Xizhimen bridge)、広元橋(Guanyuan bridge)、阜城門橋(Fuchengmen
bridge)、復興門橋(Fuxingmen bridge)、西セカンドリング)”「point-of(the Xizhimen
bridge, the Guanyuan bridge, the Fuchengmen bridge, the Fuxingmen bridge, the
West second ring)」に従って、西直門橋(Xizhimen bridge)、広元橋(Guanyuan bridge)、阜城門橋(Fuchengmen bridge)、復興門橋(Fuxingmen
bridge)がセカンドリング上の地点であることを導き出す。
【0021】
(3)公理部は、さらなる推論(推定)を行うことを可能とする定理を含んでいる。公理部は、関係部に基づいて、以下の式のように表される。
【数1】

【0022】
西セカンドリング通りがセカンドリング道路の1つの区分で、西直門橋(Xizhimen
bridge)が西セカンドリング通りの地点である場合、同様に、西直門橋(Xizhimen
bridge)がセカンドリング道路上の地点であることを導き出すことが可能である。公理部の定理の合計数は制限されており、必要に応じて拡張することが可能である。図3においては、2つの例のみを示している。通常、公理部は手動で組み立てられ確定される。
【0023】
地図知識ベース生成装置10は、地図知識ベース105に電子地図101内の道路および交通地点の属性値間の空間的位置関係等の情報を入力するために使用される。地図知識ベース生成装置10は、主に、GIS(Geographical Information System:地図情報システム)プラットフォームによって提供される機能に基づいている。これらの機能は、本発明の属する技術分野における当業者にとって一般的に使用される。代表的なGISプラットフォームとしては、MapInfo、ArcInfo及びSuperMapがある。
【0024】
地図知識ベース生成装置10が図3に示すような地図知識ベース105を生成する処理手続きについて、図2を参照して詳細に説明する。
【0025】
図2を参照すると、属性値抽出ユニット102は、ステップS210で、GIS機能を使用することにより電子地図101内の道路と交通地点の各々の中の属性に対応する属性値を抽出する。これにより、コンセプト部は、道路および交通地点の中の属性とそれらの対応する属性値によって構成される。すなわち、道路名、道路区分、橋、交差点及び路傍目標建物等を含む属性に対応する属性値が抽出される。例えば、属性「橋」に関して、属性「橋:西直門橋(Xizhimen
bridge)、広元橋(Guanyuan bridge)、阜城門橋(Fuchengmen bridge)、復興門(Fuxingmen)・・・」を取得する。交通地点は道路上の交通情報と関係のある地点であり、より具体的には、橋、道路区分、交差点および路傍目標建物を含む。すなわち、交通地点は、道路上のノード(橋、道路区分、交差点等)と道路付近の路傍地点(路傍目印建物等)を含んでいる。このため、交通地点は、地図上の特定の地点からなり、それ以上分解することができない。
【0026】
ステップS212で、属性値−空間的位置関係形成ユニット103は、GIS機能の使用により、道路および交通地点の属性値の空間的対応関係を記述する。それによって、地図知識ベースの関係部は、例えば、関係に関して“地点(x1、x2、…、y)”「point-of (x1,x2,・・・,y)」のように形成される。
SuperMapの中の対応する機能は、“soDatasetVector.QueryEx(objGeometry
As soGemometry, scsCommonPoint, “”) as soRecordset”である。この機能は道路上にどれだけの地点(橋)があるかを照会するために利用される。それは、上述した機能“地点(西直門橋(Xizhimen bridge), 広元橋(Guanyuan bridge), 阜城門橋(Fuchengmen
bridge), 復興門橋(Fuxingmen bridge),西セカンドリング通り)”「point-of(the Xizhimen bridge, the Guanyuan
bridge, the Fuchengmen bridge, the Fuxingmen bridge, the West second ring)」から取得することができる。それは、西直門橋(Xizhimen bridge)、広元橋(Guanyuan bridge)、阜城門橋(Fuchengmen bridge)、復興門橋(Fuxingmen
bridge)が西セカンドリング通りの地点(橋)であることを意味している。
【0027】
ステップS214で、組合せユニット104は、図3に示すような地図知識ベース105を形成するために、道路および交通地点の属性に対応する属性値と、その属性と、道路および交通地点の属性値の記述された空間的位置関係と、関係部に基づいた公理部とを組み合わせる。地図知識ベース105は、深いレベルで処理される道路および交通地点の属性値の中の空間的位置情報の提供のために使用される。図4は、地図知識ベースに対応するマップ構造を示している。地図知識ベースは、図4に示すようなマップ構造に変換され、コンピュータ装置のメモリへ格納される。
【0028】
その変換方法は、以下のステップから構成される。
(1)コンセプト部における属性名と属性値、及び関係部における関係名を、ノード(接続点)(長方形のブロックに示されるような)として取得する。
(2)コンセプト部における属性と属性値間の関連、関係部における道路および交通地点の属性値の依存関係を、リンク(2つの長方形ブロックを接続するリンク)として取得する。
【0029】
図4に示されるマップ構造に基づいて推論(演繹)を得るために使用される多くの方法が存在する。
(「Proposed design for gR, a graphical models toolkit for R,Kevin
P. Murphy,2003」を参照(詳細については、以下のウエブサイトを参照。http://www.cs.ubc.ca/~murphyk/Software/BNT/gr03.pdf))。なお、必要に応じて、ある程度の推論(演繹)は、図3に示される公理部で定理を使用することにより実行される。それらの定理は図4に基づいて設定される。推論機能については当該技術分野の当業者において広く知られている。
【0030】
図5は、図1に示される地図知識ベース生成装置10を使用する交通情報照会システムを示す。交通情報照会システムは、地図知識ベース生成装置10、交通情報データベース205、交通照会処理装置20、図示されない交通状態について記述する交通状態記述テーブルを格納するための記憶装置を備えて構成されている。交通照会処理装置20は、受信ユニット201と、分析ユニット202と、交通情報照会ユニット203と、照会結果組み合わせユニット204及び送信ユニット206を備えている。利用者端末30は、通信ネットワーク(図示されない)を介して交通情報照会システムに接続している。利用者端末30は、様々な種類の無線あるいは有線の通信装置であって、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、コンピュータ装置等によって実現される(必ずしもこれらに限定されない)。交通照会処理装置20が、通信ネットワークを介して利用者端末30から送信された照会要求を受信すると、交通照会処理装置20が、地図知識ベース生成装置10によって生成された地図知識ベース105に従って受信した照会要求を処理し、照会要求の処理結果に従って交通情報データベース205からの交通情報を検索し、通信ネットワークを介して利用者端末30に照会結果を送信する。これによって、利用者端末は、交通情報照会システムを使用することにより、必要とする交通情報を手軽にかつ的確に受信する。
【0031】
以下、本発明による交通情報照会システムについて具体的に説明する。まず、交通情報データベース205及び交通情報照会システムによって使用される交通状態記述テーブルが記述される。図6aは、交通情報データベースの一例を示している。ここで、交通情報データベースは、例えば、交通センサ或いはモバイルの監視装置によって収集される交通情報からなる。交通情報データベースには、道路および交通地点中の属性値の関連する交通情報が可能される。交通地点は、道路上の交通と関係のある地点、例えば、橋、道路区分、交差点、路傍目標建物などである。すなわち、交通地点は、道路上のノード(接続点)(橋、道路区分および交差点など)と、道路の付近の路傍地点(路傍目標建物等)を含む。従って、交通地点は、それ以上分解することができない地図上の特定の地点を含んでいる。図6aを参照すると、交通情報データベースは、道路名、交通地点、方位、交通状態及び時間等のデータ項目から成る。図6bは、交通状態記述テーブルの一例を示している。図6bによれば、交通状態記述テーブルは、交通渋滞、交通低速、事故、正常、高速等の交通状態を含んでいる。交通状態記述テーブルは、照会と分析のために照合する情報を交通情報照会システムに提供するために使用される。
【0032】
交通情報データベース205及び地図知識ベースdevice10によって生成された地図知識ベース105を使用することにより、交通照会処理装置20は、利用者の照会要求を分析して処理し、交通情報データベース205の検索によって利用者によって要求される交通情報を取得する。交通情報照会システムによって実行される照会処理手順のフローチャートについて図7及び図8を参照して説明する。
【0033】
図7を参照すると、交通情報照会処理装置20の受信ユニット201は、ステップS710で、利用者端末30によって送信されたテキストの照会要求を受信し、分析ユニット202に受信した照会要求を送信する。一般に、利用者照会要求は、以下ような様々なテキストの照会要求フォーマットを含んでいる。
【0034】
“場所”(“Where”)(例えば、“西直門橋(Xizhimen bridge)?”);
“場所,方角”(“Where, Direction”)(例えば、“西直門橋(Xizhimen bridge),北方面?”);
“場所,質問”(“Where,Question”)(例えば、“広元橋(Guanyuan bridge),交通渋滞?”),
“場所,方角,質問”(“Where,Direction,Question”)(例えば、“西セカンドリング通り,北方面,交通低速?”),
“場所,時間”(“Where,Time”)(例えば、“西直門橋(Xizhimen bridge),8:30?”);
“場所,方角,時間”(“Where,Direction,Time”)(例えば、“西直門橋(Xizhimen bridge),北方面,8:30?”);
“場所,質問,時間”(“Where,Question,Time”)(例えば、“広元橋(Guanyuan bridge),交通渋滞,8:30?”),
“場所,方角,質問,時間”(“Where,Direction,Question,Time”)(例えば、“西セカンドリング通り,北方面,交通低速,8:30?”);
“どの地点からどの地点へ,方角,質問”(“from where to where,direction,Question”)( 例えば、“西直門橋(Xizhimen
bridge)から新阜城門橋(Fuchengmen bridge),北方面,交通渋滞?”)
【0035】
照会要求の処理を説明するために一例としてテキストの照会要求フォーマットを示したが、本発明は、上述したフォーマットからなるテキストの照会に限定されない。
【0036】
分析ユニット202は、受信後に、照会要求(例えば“西セカンドリング通り,北方面,交通低速?”)を分析する。
【0037】
まず、ステップS712で、分析ユニット202は、受信した照会要求のフォーマットを確認し、照会要求を分解する必要があるかどうかを判断する。利用者照会要求“西セカンドリング通り、北方面、交通低速?”("the West second ring, North bound, traffic slow?")について、分析ユニット202は、それがフォーマット“場所,方角,質問”("Where,Direction,Question")に属することを確認する。ここで、“場所(Where)=西セカンドリング通り”,“方角(Direction)=北方面”、“質問(Question)=交通遅延”である。その後、分析ユニット202は、地図知識ベース105内のコンセプト部の「道路名」、「道路区分」、「橋」、「路傍目標構築物」のような属性値と照合することにより、照会要求内の"Where"を識別する。分析ユニット202は、地図知識105におけるコンセプト部の“方角(direction)”と照合することにより、照会要求内の“方角(direction)”を識別し、かつ、図6bに示される交通状態記述テーブルと照合することにより、照会要求内の“質問(Question)”を識別する。
【0038】
“場所=西セカンドリング通り(Where =
the West second ring)”であるので、分析ユニット202は、地図知識ベース105における関係部に従って照会要求を分解すべきであると判定する。利用者の照会要求が“広元橋(Guanyuan bridge)、交通渋滞?”("Guanyuan
bridge, traffic jam?")である場合、分析ユニット202は、“広元橋(Guanyuan bridge)”を分解する必要がないと判定する。
【0039】
さらに、確認した照会要求が“どの地点からどの地点へ,方角,質問”(“from where to
where,direction,Question”)のフォーマットである場合、分析ユニット202は、“どの地点から”("from where")と“どの地点へ”("to where")を識別し、それらを“場所”("Where")に変換する。その後、上述した照合ステップが実行される。
【0040】
その後、ステップS714で、分析ユニット202は、道路および交通地点の属性、属性に対応する属性値及び属性間の空間的位置情報と関連する知識に従って分解する必要のある照会要求を最小の照会要求に分解する。最小の照会要求とは、受信した照会要求がそれ以上分解することができない道路および交通地点の属性値に分解されていることを意味する。図9aと図9bを参照すると、照会要求内の“西セカンドリング通り”(West second ring)については、地図知識ベース105の関係部における関係“地点(西直門橋(the Xizhimen bridge)、広元橋(the Guanyuan bridge)、阜城門橋(the Fuchengmen bridge)、復興門橋(the Fuxingmen bridge)、西セカンドリング通り(the West second ring)”「"point-of (the Xizhimen bridge, the
Guanyuan bridge, the Fuchengmen bridge, the Fuxingmen bridge, the West second
ring)"」に従って、“西直門橋(Xizhimen bridge)”、“広元橋(Guanyuan
bridge)”、“阜城門橋(Fuchengmen bridge)”と“復興門橋(Fuxingmen bridge)”が“西セカンドリング通り(the West second ring)”の地点であることを推定することができる。
【0041】
西セカンドリング通りに関する全ての照会要求は、“西直門橋(Xizhimen bridge)”、“広元橋(Guanyuan bridge)”、“阜城門橋(Fuchengmen bridge)”と“復興門橋(Fuxingmen bridge)”に分解される。これらはそれ以上分解できない。図8を参照すると、交通情報照会ユニット203は、ステップS810で、交通情報データベース205から交通情報を検索するために分析ユニット202によって分解された最小の照会要求を使用する。交通情報データベース205に登録された交通情報が分解された最小の照会要求に対応していることが分かる。
【0042】
ステップS812で、照会結果組み合わせユニット204は、交通情報データベース205からの最初の検索結果に基づいて、交通地点、方角、交通状態、時間のようなデータ項目を用いることにより、類似する交通情報を組み合わせる。その結果、組み合わせた照会結果(交通情報)が生成される。これにより、利用者に対して、大量の交通情報を繰り返し提示する必要がなくなり、或いは大量の類似する交通情報を提示する必要がなくなる。小さなディスプレイを備える利用者端末にとっては、照会結果が組み合わされるため、利用者は、画面をスクロールすることなく、手軽にかつ直接的に必要な交通情報をすべて見ることが可能である。特に、多くの交通情報を組み合わせた検索結果は、2つの部分を含んでいる。概要部分と詳細な説明部分である。概要部分は、交通状態を簡潔に示すために使用される。また、詳細な説明部分は対応する交通地点に関する交通状態を示すために使用される。一般に、概要は、照会結果内の主要な交通状態の統計的データにより得られる。例えば、照会結果"traffic status"の大部分が、"slow"(徐行)を示すことに集中している場合、概要部分の交通状態は徐行と決定される。
ステップS814で、送信ユニット206は、テキストフォーマット、画像フォーマットおよび音声フォーマットの少なくとも1つで組み合わせた照会結果を送信する。
【0043】
分析ユニット202が照会要求を分解する必要があると判断した場合、交通情報照会ユニット203は、照会要求に従って交通情報データベース205を検索する。また、照会結果組み合わせユニット204は、最初の照会結果内における類似の交通情報を組み合わせる。その後、照会結果は送信ユニット206を介して利用者端末30に送信される。
【0044】
図9cに、交通情報照会処理の一例を示す。図9cで、交通情報照会システムは、利用者端末によって入力された照会要求を分析し、検索された最初の照会結果を組み合わせる。従って、利用者は、明確で正確な交通情報“9:59、西セカンドリング通り 交通低速、特に、西直門橋(Xizhimen bridge)、南方面、交通渋滞;広元橋(Guanyuan bridge)、復興門橋(Fuxingmen
bridge)、北方面、交通低速;阜城門橋(Fuchengmen bridge)、北方面、交通低速、南方面、交通低速”を取得するためには、単に照会要求“西セカンドリング通り、北方面、交通低速?”を入力するだけである。
【0045】
上記の説明では、交通情報照会システムの交通照会処理装置20が交通情報照会ユニット203と照会結果組み合わせユニット204を備える構成について説明したが、交通照会処理装置20が交通情報照会ユニット203のみで構成できることは言うまでもなく、それは本発明の属する技術分野における当業者にとって自明なことである。
【0046】
図10は、本発明による交通情報照会装置のブロック図を示す。この交通情報照会装置は、交通情報データベース205と、交通照会処理装置20と、交通状態の交通状態説明テーブルを格納するための記憶装置(図示しない)、及び地図知識ベース105から構成される。
【0047】
地図知識ベース105、交通情報データベース205及び交通照会処理装置20の構成については図5に示した構成と同一であるので、ここではそれらの説明を省略する。さらに、交通情報照会装置は、地図知識ベース105と交通情報データベース205を備えている。地図知識ベース105と交通情報データベース205は、交通情報照会装置の外部に配置することが可能である。
【0048】
本発明による交通情報照会システムを用いることにより、利用者端末が交通情報を手軽にかつ即時に照会することができるという効果を実現する。交通情報照会システムが地図知識ベースの知識に従って利用者の照会要求を最小の照会要求に分解することから、本発明は利用者の照会要求の意図を理解した上で正確な照会を実行するという効果的な利点を有する。
【0049】
本発明の具体的な実施の形態について図示して説明したが、本発明が、上述した構成及び構成要素に限定されないことは言うまでもない。本発明は、その思想あるいは本質的特徴から外れない範囲で、他の特定の態様において具体化されることも可能である。また、本発明の範囲は、実施例の記載ではなく請求の範囲によって示される。さらにクレームと同等の意味及び範囲内に含まれる全ての変形例は本発明に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明による地図知識ベースを生成する装置のブロック図である。
【図2】本発明による地図知識ベースを生成する処理を説明するフローチャートである。
【図3】本発明による地図知識ベースの一例を示す図である。
【図4】地図知識ベースに対応するマップ構造を示す図である。
【図5】本発明による交通情報照会システムの構成を示すブロック図である。
【図6a】交通情報照会システムによって使用される交通情報データベースの例を示す図である。
【図6b】交通状態記述テーブルの例を示す図である。
【図7】利用者の照会要求を分析する処理を示すフローチャートである。
【図8】交通情報照会の実行と照会結果の組み合わせの処理を示すフローチャートである。
【図9a】利用者端末の照会要求を最小の照会要求に分解する例を示す図である。
【図9b】電子地図の内容例を示す図である。
【図9c】照会要求を分析して照会結果を組み合わせる交通情報照会処理の例を説明するための図である。
【図10】本発明による交通情報照会装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0051】
10:地図知識ベース生成装置
101:電子地図
102:属性値抽出ユニット
103:属性値−空間的位置関係形成ユニット
104:組み合わせユニット
105:地図知識ベース
20:交通照会処理装置
201:受信ユニット
202:分析ユニット
203:交通情報照会ユニット
204:照会結果組み合わせユニット
205:交通情報データベース
206:送信ユニット
30:利用者端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図知識ベース生成装置であって、
電子地図から道路と交通地点の属性に対応する属性値を抽出する属性値抽出ユニットと、
道路と交通地点の属性値間の空間的位置の対応関係を形成する属性値−空間的位置関係形成ユニットと、
地図知識ベースを形成するために、道路と交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、属性値間の空間的位置の対応関係と、空間的位置対応関係に基づく公理を組み合わせる組み合わせユニットと
を備えることを特徴とする地図知識ベース生成装置。
【請求項2】
地図知識ベース生成方法であって、
電子地図から道路と交通地点の属性に対応する属性値を抽出する属性値抽出ステップと、
道路と交通地点の属性値間の空間的位置の対応関係を形成する属性値−空間的位置関係形成ステップと、
地図知識ベースを形成するために、道路と交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、属性値間の空間的位置の対応関係と、空間的位置対応関係に基づく公理を組み合わせる組み合わせステップと
を含むことを特徴とする地図知識ベース生成方法。
【請求項3】
交通情報照会システムであって、
地図知識ベースを形成するために、道路および交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報とに関する知識を生成する地図知識ベース生成装置と、
利用者端末からの照会を受信して分析し、地図知識ベースに従って当該照会を分解可能であると判断した場合に、前記照会を分解し、分解された前記照会に従って交通情報データベースを検索する交通照会処理装置と
を備えることを特徴とする交通情報照会システム。
【請求項4】
さらに交通情報データベースを備えることを特徴とする請求項3に記載の交通情報照会システム。
【請求項5】
前記地図知識ベース生成装置が、
電子地図から道路と交通地点の属性に対応する属性値を抽出する属性値抽出ユニットと、
道路と交通地点の属性値間の空間的位置の対応関係を形成する属性値−空間的位置関係形成ユニットと、
地図知識ベースを形成するために、道路と交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、属性値間の空間的位置の対応関係と、空間的位置対応関係に基づく公理を組み合わせる組み合わせユニットとを備えることを特徴とする請求項4に記載の交通情報照会システム。
【請求項6】
前記交通照会処理装置が、
前記利用者端末から照会を第1の照会として受信する受信ユニットと、
前記第1の照会のフォーマットを識別し、地図知識ベースに従って前記第1の照会を分解することが可能である場合、前記第1の照会を道路或いは交通地点の属性値に対応する第2の照会に分解する分析ユニットと、
前記第1の照会あるいは前記第2の照会に従って交通情報を取得するために交通情報ベースを検索し、検索結果に基づいて前記照会に対応する照会結果を生成する照会ユニットと、
前記利用者端末に照会結果を送信する送信ユニットとを備えることを特徴とする請求項5に記載の交通情報照会システム。
【請求項7】
前記交通照会処理装置が、
照会結果を生成するために最初の照会結果から類似する交通情報を組み合わせする照会結果組み合わせユニットを備えることを特徴とする請求項6に記載の交通情報照会システム。
【請求項8】
組み合わせた結果が交通情報の概略部分と詳細説明部分から成ることを特徴とする請求項7に記載の交通情報照会システム。
【請求項9】
前記分析ユニットは、
前記第1の照会のフォーマット識別に際し、
前記第1の照会が、“場所”、“場所、方角”、“場所、質問”、“場所、時間”、“場所、方角、質問”、“場所、時間、質問”、“場所、方角、時間”、“場所、方角、質問、時間”
のフォーマットの1つに対応するかどうかを判定し、
対応していない場合、前記照会をフォーマットのうちの1つに対応するフォーマットに変換することを特徴とする請求項6に記載の交通情報照会システム。
【請求項10】
前記送信ユニットは、少なくともテキストフォーマット、画像フォーマット、音声フォーマットの何れかで前記照会結果を送信することを特徴とする請求項6に記載の交通情報照会システム。
【請求項11】
前記利用者端末が、無線通信端末又は有線通信装置であることを特徴とする請求項3に記載の交通情報照会システム。
【請求項12】
交通情報照会方法であって、
地図知識ベースを形成するために、道路および交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報とに関する知識を生成する地図知識ベース生成ステップと、
利用者端末からの照会を受信して分析し、地図知識ベースに従って当該照会を分解可能であると判断した場合に、前記照会を分解し、分解された前記照会に従って交通情報データベースを検索する交通照会処理ステップと
を含むことを特徴とする交通情報照会方法。
【請求項13】
前記地図知識ベース生成ステップが、
電子地図から道路と交通地点の属性に対応する属性値を抽出する属性値抽出ステップと、
道路と交通地点の属性値間の空間的位置の対応関係を形成する属性値−空間的位置関係形成ステップと、
地図知識ベースを形成するために、道路と交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、属性値間の空間的位置の対応関係と、空間的位置対応関係に基づく公理を組み合わせる組み合わせステップを含むことを特徴とする請求項12に記載の交通情報照会方法。
【請求項14】
前記交通照会処理ステップが、
前記利用者端末から照会を第1の照会として受信する受信ステップと、
前記第1の照会のフォーマットを識別し、地図知識ベースに従って前記第1の照会を分解することが可能である場合、前記第1の照会を道路或いは交通地点の属性値に対応する第2の照会に分解する分析ステップと、
前記第1の照会あるいは前記第2の照会に従って交通情報を取得するために交通情報ベースを検索し、検索結果に基づいて前記照会に対応する照会結果を生成する照会ステップと、
前記利用者端末に照会結果を送信する送信ステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の交通情報照会方法。
【請求項15】
前記交通照会処理ステップが、
照会結果を生成するために最初の照会結果から類似する交通情報を組み合わせる照会結果組み合わせステップを含むことを特徴とする請求項14に記載の交通情報照会方法。
【請求項16】
組み合わせた結果が交通情報の概略部分と詳細説明部分から成ることを特徴とする請求項15に記載の交通情報照会方法。
【請求項17】
前記分析ステップは、
前記第1の照会のフォーマット識別に際し、
前記第1の照会が、“場所”、“場所、方角”、“場所、質問”、“場所、時間”、“場所、方角、質問”、“場所、時間、質問”、“場所、方角、時間”、“場所、方角、質問、時間”
のフォーマットの1つに対応するかどうかを判定し、
対応していない場合、前記照会をフォーマットのうちの1つに対応するフォーマットに変換することを特徴とする請求項14に記載の交通情報照会方法。
【請求項18】
前記送信ステップが、少なくともテキストフォーマット、画像フォーマット、音声フォーマットの何れかで前記照会結果を送信することを特徴とする請求項14に記載の交通情報照会方法。
【請求項19】
前記利用者端末が、無線通信端末又は有線通信装置であることを特徴とする請求項12に記載の交通情報照会方法。
【請求項20】
交通情報照会装置であって、
利用者端末から照会を第1の照会として受信する受信ユニットと、
前記第1の照会のフォーマットを識別し、道路および交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報とに関する知識を含む地図知識ベースに従って前記第1の照会を分解することが可能である場合、前記第1の照会を道路或いは交通地点の属性値に対応する第2の照会に分解する分析ユニットと、
前記第1の照会あるいは前記第2の照会に従って交通情報を取得するために交通情報ベースを検索し、照会結果を生成する照会ユニットと、
前記利用者端末に前記照会結果を送信する送信ユニットとを備えることを特徴とする交通情報照会装置。
【請求項21】
少なくとも1つの地図知識ベースと交通情報データベースを備えることを特徴とする請求項20に記載の交通情報照会装置。
【請求項22】
照会結果を形成するために最初の照会結果と同様の交通情報を組み合わせる照会結果組み合わせユニットをさらに備えることを特徴とする請求項21に記載の交通情報照会装置。
【請求項23】
組み合わせた結果が交通情報の概略部分と詳細説明部分から成ることを特徴とする請求項22に記載の交通情報照会装置。
【請求項24】
前記分析ユニットは、
前記第1の照会のフォーマット識別に際し、
前記第1の照会が、“場所”、“場所、方角”、“場所、質問”、“場所、時間”、“場所、方角、質問”、“場所、時間、質問”、“場所、方角、時間”、“場所、方角、質問、時間”
のフォーマットの1つに対応するかどうかを判定し、
対応していない場合、前記照会をフォーマットのうちの1つに対応するフォーマットに変換することを特徴とする請求項20に記載の交通情報照会装置。
【請求項25】
前記送信ユニットは、少なくともテキストフォーマット、画像フォーマット、音声フォーマットの何れかで前記照会結果を送信することを特徴とする請求項20に記載の交通情報照会装置。
【請求項26】
前記利用者端末が、無線通信端末又は有線通信装置であることを特徴とする請求項20に記載の交通情報照会装置。
【請求項27】
交通情報照会方法であって、
利用者端末から照会を第1の照会として受信する受信ステップと、
前記第1の照会のフォーマットを識別し、道路および交通地点の属性と、属性に対応する属性値と、電子地図に基づいた属性値の空間的位置情報とに関する知識を含む地図知識ベースに従って前記第1の照会を分解することが可能である場合、前記第1の照会を道路或いは交通地点の属性値に対応する第2の照会に分解する分析ユニットと、
前記第1の照会あるいは前記第2の照会に従って交通情報を取得するために交通情報ベースを検索して照会結果を生成する検索ステップと、
前記利用者端末に前記照会結果を送信する送信ステップと
を有することを特徴とする交通情報照会方法。
【請求項28】
照会結果を形成するために最初の照会結果と同様の交通情報を組み合わせる照会結果組み合わせステップをさらに有することを特徴とする請求項27に記載の交通情報照会方法。
【請求項29】
照会結果が交通情報の概略部分と詳細説明部分から成ることを特徴とする請求項28に記載の交通情報照会方法。
【請求項30】
前記分析ステップは、
前記第1の照会のフォーマット識別に際し、
前記第1の照会が、“場所”、“場所、方角”、“場所、質問”、“場所、時間”、“場所、方角、質問”、“場所、時間、質問”、“場所、方角、時間”、“場所、方角、質問、時間”
のフォーマットの1つに対応するかどうかを判定し、
対応していない場合、前記照会をフォーマットのうちの1つに対応するフォーマットに変換することを特徴とする請求項27に記載の交通情報照会方法。
【請求項31】
前記送信ステップでは、少なくともテキストフォーマット、画像フォーマット、音声フォーマットの何れかで前記照会結果を送信することを特徴とする請求項27に記載の交通情報照会方法。
【請求項32】
前記利用者端末が、無線通信端末又は有線通信装置であることを特徴とする請求項27に記載の交通情報照会方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−141242(P2007−141242A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−309118(P2006−309118)
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(505418870)エヌイーシー(チャイナ)カンパニー, リミテッド (108)
【氏名又は名称原語表記】NEC(China)Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】