説明

位置通知装置、方法及びプログラム

【課題】 移動体が位置取得要求から位置情報表示までにかかる時間に移動することを考慮した実際の位置を予測する。
【解決手段】 移動体の位置取得装置11は、一定時間間隔で測位した位置に移動体通信装置12のIDを付加した位置情報を移動体通信装置12から通信装置41に送信する。この位置情報は通信ネットワーク3を経由して位置配信装置4の通信装置41で受信され、現在位置管理手段421に取り込まれる。現在位置管理手段421は、取得した位置情報を履歴位置管理手段422と抽出位置解析手段424に渡す。履歴位置管理手段422は、受け取った位置情報を履歴情報として格納する。抽出位置解析手段424は、現在位置情報と履歴位置情報と道路情報管理手段423の道路ネットワーク情報に基づいて移動体の実際の位置を予測して情報表示装置21に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の位置を予測してユーザに通知する位置通知装置、方法及び位置通知装置で用いられるプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
GPS機能を用いて移動体の現在位置を取得する位置取得装置が携帯電話等において広く普及している。後述する移動体の移動に関連する位置取得装置としては、例えば特許文献1が提案されている。
【特許文献1】特開2005−49501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の位置取得装置による位置取得要求から情報表示装置への位置情報表示までにかかる時間は、位置取得に使用する情報の送信、位置の抽出、位置の配信等の処理を行わなければならないため、少なからず存在する。この時間の間も、移動体は常時移動を行うため、情報表示装置に表示される情報は、移動体の現在位置と異なる可能性がある。
本発明は、表示にかかる時間を考慮して移動体の精度の高い予測位置を取得できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明による位置通知装置は、所定時間間隔毎又は所定移動距離毎に移動体の位置を測位した位置情報を入力する入力手段と、入力した位置情報を格納する現在位置管理手段と、前記現在位置管理手段から取得した位置情報を履歴位置情報として保存する履歴位置管理手段と、道路ネットワーク情報を格納する道路情報管理手段と、前記現在位置管理手段から取得した現在位置情報と、前記履歴位置管理手段から取得した履歴位置情報と、前記道路情報管理手段から取得した前記道路ネットワーク情報とに基づいて前記移動体の位置を予測する予測手段と、前記予測位置情報を通知する通知手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0005】
請求項2の発明による位置通知装置は、請求項1において、前記道路情報管理手段が管理する前記道路ネットワーク情報は、道路地図上の交差点中央の緯度・経度を持つ複数のノード情報と、各ノード間の方向、距離を含む連結情報とを含むことを特徴とするものである。
請求項3の発明による位置通知装置は、請求項1,2において、前記通知手段の通知先が情報処理装置であり、前記予測位置情報を前記情報処理装置の表示手段に表示させることを特徴とするものである。
【0006】
請求項4の発明による位置通知方法は、所定時間間隔毎又は所定移動距離毎に測位した移動体の現在位置情報と履歴位置情報と道路ネットワーク情報とに基づいて前記移動体の位置を予測し通知することを特徴とするものである。
請求項5の発明による位置通知装方法は、請求項4において、前記道路ネットワーク情報は、道路地図上の交差点中央の緯度・経度を持つ複数のノード情報と、各ノード間の方向、距離を含む連結情報とを含むことを特徴とするものである。
【0007】
請求項6の発明によるプログラムは、所定時間間隔毎又は所定移動距離毎に移動体の位置を測位した位置情報を入力する入力処理と、入力した位置情報を記憶する現在位置記憶処理と、前記現在位置処理により記憶した位置情報を履歴位置情報として保存する履歴位置記憶処理と、道路ネットワーク情報を格納する道路情報管理手段と、前記現在位置情報と履歴位置情報と予め記憶された道路ネットワーク情報とに基づいて前記移動体の位置を予測する予測処理と、前記予測処理された予測位置情報を通知する通知処理とをコンピュータに実行させるものである。
【0008】
請求項7の発明によるプログラムは、前記道路ネットワーク情報は、道路地図上の交差点中央の緯度・経度を持つ複数のノード情報と、各ノード間の方向、距離を含む連結情報とを含むことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1,4,6の発明によれば、測位した移動体の現在位置が表示するまでの時間に移動した位置を予測し、これを位置管理者に通知することができる。
請求項2,5,7の発明によれば、前記ノード情報と、各ノード間の連結情報を用いることにより、精度の高い位置予測を行うことができる。
請求項3の発明によれば、予測位置をPC等に表示させることにより、複数の移動体の位置を管理するシステムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施形態による位置通知装置を用いた位置通知システムを示すブロック図である。
図1において、本システムは、位置提供装置1と情報表示装置2と位置配信装置4とこれらを接続する通信ネットワーク3とからなるものである。
【0011】
位置提供装置1は、取得した現在位置を提供する携帯電話、PHS等の移動体であり、GPS(Global Positioning Systemを指す)等の移動体位置を測位する位置取得装置11と、位置情報を位置情報配信装置4に送信する移動体通信装置12を備える。位置配信装置4は、本発明による位置通知装置を構成するものであり、通信装置41と、受信した位置情報を管理解析する位置関連処理装置42を備える。情報表示装置2は、例えばPC(パソコン)であり、通信装置22と、位置情報を表示する情報表示装置21を備える。通信ネットワーク3は、位置提供装置1と位置配信装置4と情報表示装置2間のデータ中継を行う携帯電話/PHS網等である。位置取得装置11は、速度や方向を取得する手段を備える必要はなく、現在位置情報のみを一定時間あるいは一定距離毎に自動取得する機能を備えていればよい。
【0012】
図2は位置配信装置4における位置関連処理装置42を示す。
位置関連処理装置42は、現在位置管理手段421、履歴位置管理手段422、道路情報管理手段423、抽出位置解析手段424、抽出位置出力手段425からなる。
【0013】
現在位置管理手段421は、抽出位置(予測位置)の計算に使用するため受信した位置情報を格納する。
履歴位置管理手段422は、現在位置管理手段421から取得した位置情報を履歴位置情報として位置取得装置11毎に保存する。
道路情報管理手段423は、道路ネットワーク情報を格納する。道路ネットワーク情報には、道路の交差点中央の緯度・経度を持つ複数のノード情報と、各ノードの連結情報(方向、距離を含む)を持つ。
【0014】
抽出位置解析手段424は、履歴位置管理手段422から取得できる履歴位置情報と、現在位置管理手段421から取得できる現在位置情報、道路情報管理手段423から取得できる道路ネットワーク情報に基づいて、位置取得装置11がどの位置に存在するかを解析する。
抽出位置配信手段425は、抽出位置解析手段424で計算された抽出位置(予測位置)と移動方向を、通信装置22が受信可能な形式に変更して送信する。
【0015】
次に、図1、図2及び図3、図4、図5のフローチャートを用いて本実施形態の動作について説明する。
位置取得装置11は、一定時間間隔で位置を測位し、測位した位置に移動体通信装置12の固有IDを付加した位置情報を移動体通信装置12から通信装置41に送信する。固有IDは、移動体通信装置12が一意に識別できる情報(携帯電話、PHSであれば電話番号等)とする。送信された位置情報は通信ネットワーク3を経由して、位置配信装置4の通信装置41で受信され、現在位置管理手段421に取り込まれる。現在位置管理手段421は、取得した位置情報を履歴位置管理手段422と抽出位置解析手段424に渡す。履歴位置管理手段422は、受け取った位置情報を格納する。抽出位置解析手段424は、図3のフローチャートによる以下の抽出位置を取得する処理を行う。
【0016】
図3において、まず、位置情報に付加されている固有IDに該当する履歴位置情報が履歴位置管理手段422に存在するかをチェック(ステップA1)し、存在しない場合、抽出位置の代わりに現在位置管理手段421で取得した測位位置を使用する(ステップA9)ため、位置を計算する処理を行わず、抽出位置の出力(ステップA8)を行う。
【0017】
固有IDに該当する履歴位置情報が存在する場合は、最新の履歴位置を履歴位置管理手段422から取得する(ステップA2)。次に、測位位置と最新履歴位置が同じ位置の場合は、位置取得装置11は移動していないと考えられるため、抽出位置の処理(ステップA3)を行わず、抽出位置の出力(ステップA8)を行う。
【0018】
測位位置と最新履歴位置が異なる場合は、移動距離、移動方向を抽出するために、最新履歴位置が道路情報のどのノード間に位置するかを算出し、位置をノード線上に補正する(ステップA4)。同様に測位位置が道路情報のどのノード間に位置するかを算出し、位置をノード線上に補正する(ステップA5)。補正した測位位置及び最新履歴位置と道路情報より、2点間の最短経路を取得し、移動体の進行方向と2点間の距離を算出し、距離と測位時間間隔より移動速度を計算する(ステップA6)。
【0019】
上記移動速度に、あらかじめシステムで想定されているタイムラグ(位置取得装置11の測位から情報表示装置21の情報表示までにかかる時間のことで、通信ネットワーク3を経由する時間等を考慮する)をかけることにより、位置取得装置11で測位を行ってから情報表示装置21の画面に情報が表示するまでに、移動体が移動する推定移動距離を取得できる。この移動距離をステップA6で取得した進行方向に加算し、抽出位置を取得する(ステップA7)。次に、抽出位置出力手段425により、抽出位置、移動方向を情報表示装置21で使用できる形式に整形し、固有IDを付加して出力する(ステップA8)。
【0020】
次に、上記図3のフローチャートによる具体的な例について図6、図7、図8を用いてで説明する。図6、図7、図8は道路情報管理手段423が管理する道路ネットワーク情報の内容の一例を示すもので、道路地図上に測位した座標データ(X,Y)及び複数のノードの座標及び各ノード間の連結情報を含むものである。連結情報は、各ノード間の距離、方向に関する情報を含むものである。図示の例では、移動体がノード1からノード2、ノード3に移動し、ノード3付近で位置を抽出する場合を示す。
【0021】
今、ユーザがGPSとPHSを取り付けたPDA(Personal Digital Assistantを指す)を持ち、移動したものとする。ユーザは例えば図6、図7のように現在ノード1と2の間にいてノード2に向かって移動しているものとする。また、過去に測位しているものとし、測位は一定時間間隔で行うものとする。タイムラグは測位時間間隔よりも短いものとする。測位手段はGPS、通信手段はPHS、情報表示手段はPCとする。
【0022】
再び図3のフローチャートにより図6、図7、図8を参照しながら説明する。
測位時間間隔をTとし、測位位置でGPSにより測位されたとすると、測位した座標(X,Y)をPHSのデータ通信機能を使用して、位置配信装置4に送信する。その際、PHSの電話番号を固有IDとして座標データに付加する。座標データは、通信業者の通信ネットワーク3を経由して位置配信装置4に送られる。測位した座標データ(X,Y)を受信した位置配信装置4は、付加されている電話番号に該当する履歴座標が存在するかをチェック(ステップA1)し、既に履歴が存在しているので、保存してある最新の履歴座標(X1,Y1)を抽出する(ステップA2)。
【0023】
次に、測位座標と履歴座標が同じ座標かどうかをチェック(ステップA3)し、移動していたため、異なる座標になるので、道路情報より、連結するノード1(X2,Y2)、ノード2(X3,Y3)を取得し、ノード1(X2,Y2)とノード2(X3,Y3)を結ぶ直線と履歴座標(X1,Y1)との垂線との交点の座標(X4,Y4)を
X4=X2+(X3-X2)*((X3-X2)*(X2-X1)+(Y3-Y2)*(Y2-Y1))/((X3-X2)^2+(Y3-Y2)^2)
Y4=Y2+(Y3-Y2)*((X3-X2)*(X2-X1)+(Y3-Y2)*(Y2-Y1))/((X3-X2)^2+(Y3-Y2)^2)
で取得し、履歴座標(X1,Y1)と交点(X4,Y4)の距離Dを
D=√((X1-X4)^2+(Y1-Y4)^2)
で取得し、Dが最短となる交点(X4,Y4)を履歴座標(X1,Y1)の補正位置とする(ステップA4)。
【0024】
次に、測位座標(X,Y)と、道路情報より、連結するノード3(X5,Y5)、ノード4(X6,Y6)を結ぶ直線との垂線の交わる座標(X7,Y7)を、
X7=X5+(X6-X5)*((X6-X5)*(X5-X)+(Y6-Y5)*(Y5-Y))/((X6-X5)^2+(Y6-Y5)^2)
Y7= Y5+(Y6-Y5)*((X6-X5)*(X5-X)+(Y6-Y5)*(Y5-Y))/((X6-X5)^2+(Y6-Y5)^2)
で取得し、測位座標(X,Y)と交点(X7,Y7)の距離Dを
D=√((X-X7)^2+(Y-Y7)^2)
で取得し、Dが最短となる交点(X7,Y7)を測位座標(X,Y)の補正位置とする(ステップA5)。
【0025】
次に移動距離、移動方向、移動速度を取得する処理を図4のフローチャートにより説明する。
前記ステップA4にて取得したノード1(X2,Y2)、ノード2(X3,Y3)とステップA5にて取得したノード3(X2,Y2)、ノード4(X3,Y3)の値を比較し(ステップA601)、ノード1とノード3、ノード2とノード4が同じ位置の場合(ノード1とノード4、ノード2とノード3も含む)、移動距離Dを
D=√((X7-X4)^2+(Y7-Y4)^2)
で取得する。
【0026】
次に、距離Dと時間Tから移動速度SをS=D/Tで取得する。次に移動方向を決定するため、履歴座標の交点(X4,Y4)と測位座標の交点(X7,Y7)を結ぶ直線の式を作成する。その式を
y=((Y7-Y4)/(X7-X4))x+Y4
とし、(Y7-Y4)/(X7-X4)を移動方向とする(ステップA602)。
【0027】
ノード1とノード3、ノード2とノード4またはノード1とノード4、ノード2とノード3のいずれかの位置が一致する場合、ノード1とノード3が一致したとすると、履歴座標の交点とノード1との距離D1を
D1=√((X4-X2)^2+(Y4-Y2)^2)
で取得する(ステップA608)。
【0028】
次に、測位座標の交点とノード1との距離D2を
D2=√((X7-X2)^2+(Y7-Y2)^2)
で取得する(ステップA609)。次に、移動距離DをD=D1+D2で取得する(ステップA610)。
【0029】
ノード1、ノード2、ノード3、ノード4がいずれも一致しない場合、ノード1とノード3、ノード1とノード4、ノード2とノード3、ノード2とノード4のうち、距離が一番小さくなる組み合わせを算出する(ステップA603)。このとき、ノード1とノード3の距離が一番小さいとすると、ノード1とノード3の最短経路をダイキストラ法により算出し、その距離をD3とする(ステップA604)。
【0030】
次に、履歴座標の交点とノード1との距離D4を
D4=√((X4-X2)^2+(Y4-Y2)^2)
で取得する。次に、測位座標の交点とノード3との距離D5を
D5=√((X7-X4)^2+(Y7-Y4)^2)
で取得する(ステップA605)。次に、移動距離Dを
D=D3+D4+D5
で取得する(ステップA606)。次に、移動速度SをS=D/Tで取得する。移動方向はノード1とノード3が一致(または各ノードの最短距離)の場合、ノード1→ノード3の向きを進行方向とする(ステップA607)。
【0031】
次に、図3の抽出位置の計算及び出力(ステップA7,A8)の処理を図5のフローチャート及び図8により説明する。
システムで想定するタイムラグをHとすると、推定移動距離IをI=S×Hで取得する(ステップA71)。測位位置の交点と進行方向の向きにあるノード3までの距離を
D6=√((X7-X5)^2+(Y7-Y5)^2)
で取得し、距離D6が推定移動距離I以上の場合、測位地点の交点を進行方向にD6分進めた位置を抽出位置1として出力する(ステップA75)。
【0032】
距離D6が推定移動距離Iより小さい場合、余剰距離D7をD7=I-D6で算出し、ノード3
よりD7の距離で移動できる点すべてを取得する(ステップA74)。次に、その位置を抽出位置2,3として出力する(ステップA75)。
以上により、予測位置を配信することができる。
【0033】
以上説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
・移動体の現在位置情報と過去に取得した履歴位置情報の履歴を元に移動距離、進行方向を予測し、さらに道路ネットワーク情報を利用することにより、予測位置を絞り込むことにより、位置管理者は現在位置にマッチした情報を得ることが可能となる。その理由は、測位位置と実際の現在位置が異なることを考慮し、これから移動する場所を抽出しているからである。
【0034】
・位置測位装置のコストを抑えることが可能となる。その理由は、移動しているユーザが携帯する装置は、最低限位置が測位できる機能が備えられていればよいので、移動速度、方向を測定する速度センサやジャイロセンサ等の装置を必要としないからである。
【0035】
尚、本実施形態では、位置取得装置11の現在位置を測定する機器として、GPSを用いたがこれに限るものではない。
また、本実施形態では、位置取得装置11が一定時間間隔で測位し位置情報を送るように構成したが、これに限るものではない。例えば、履歴位置管理手段422に保存されている履歴情報から推測される移動速度に基づいて測位時間間隔を変化させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態による位置通知装置を用いた位置通知システムを示すブロック図である。
【図2】位置関連処理装置を示すブロック図である。
【図3】予測位置を抽出して出力する処理を示すフローチャートである。
【図4】図3の移動距離・方向・速度の計算処理を示すフローチャートである。
【図5】図3の抽出位置の計算処理を示すフローチャートである。
【図6】道路ネットワーク情報の一例を示す構成図である。
【図7】道路ネットワーク情報の一例を示す構成図である。
【図8】道路ネットワーク情報の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0037】
11 位置取得装置
21 情報表示装置
42 位置関連処理装置
421 現在位置管理手段
422 履歴位置管理手段
423 道路情報管理手段
424 抽出位置解析手段
425 抽出位置出力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定時間間隔毎又は所定移動距離毎に移動体の位置を測位した位置情報を入力する入力手段と、
入力した位置情報を格納する現在位置管理手段と、
前記現在位置管理手段から取得した位置情報を履歴位置情報として保存する履歴位置管理手段と、
道路ネットワーク情報を格納する道路情報管理手段と、
前記現在位置管理手段から取得した現在位置情報と、前記履歴位置管理手段から取得した履歴位置情報と、前記道路情報管理手段から取得した前記道路ネットワーク情報とに基づいて前記移動体の位置を予測する予測手段と、
前記予測位置情報を通知する通知手段とを備えたことを特徴とする位置通知装置。
【請求項2】
前記道路情報管理手段が管理する前記道路ネットワーク情報は、道路地図上の交差点中央の緯度・経度を持つ複数のノード情報と、各ノード間の方向、距離を含む連結情報とを含むことを特徴とする請求項1記載の位置通知装置。
【請求項3】
前記通知手段の通知先が情報処理装置であり、前記予測位置情報を前記情報処理装置の表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の位置通知装置。
【請求項4】
所定時間間隔毎又は所定移動距離毎に測位した移動体の現在位置情報と履歴位置情報と道路ネットワーク情報とに基づいて前記移動体の位置を予測し通知することを特徴とする位置通知方法。
【請求項5】
前記道路ネットワーク情報は、道路地図上の交差点中央の緯度・経度を持つ複数のノード情報と、各ノード間の方向、距離を含む連結情報とを含むことを特徴とする請求項4記載の位置通知方法。
【請求項6】
所定時間間隔毎又は所定移動距離毎に移動体の位置を測位した位置情報を入力する入力処理と、
入力した位置情報を記憶する現在位置記憶処理と、
前記現在位置処理により記憶した位置情報を履歴位置情報として保存する履歴位置記憶処理と、
道路ネットワーク情報を格納する道路情報管理手段と、
前記現在位置情報と履歴位置情報と予め記憶された道路ネットワーク情報とに基づいて前記移動体の位置を予測する予測処理と、
前記予測処理された予測位置情報を通知する通知処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項7】
前記道路ネットワーク情報は、道路地図上の交差点中央の緯度・経度を持つ複数のノード情報と、各ノード間の方向、距離を含む連結情報とを含むことを特徴とする請求項6記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−267065(P2006−267065A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−89708(P2005−89708)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000213301)中部日本電気ソフトウェア株式会社 (56)
【Fターム(参考)】