説明

光活性化合物

本出願は式A−X−Bの化合物に関し、ここで、(i)A−X−Bはイオン性化合物Ai Xi Biを形成し、AiおよびBiはそれぞれ個別に有機オニウムカチオンであり、Xiは式Q−R500−SOのアニオンであるか、または(ii)A−X−Bは非イオン性化合物Ac−Xc−Bcを形成し、Ai、Bi、Q、R500、Ac、Bc、およびXcについては本明細書で定義される。この化合物は光活性物質として有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロリソグラフィー分野におけるフォトレジスト組成物中で有用な、特に半導体デバイス製造においてネガ型およびポジ型パターンを画像形成するのに有用な新しい光活性化合物、ならびにフォトレジスト組成物およびフォトレジスト画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フォトレジスト組成物は、コンピューターチップおよび集積回路の製造などにおいて、微小電子部品を製造するためのマイクロリソグラフィー工程で使用される。一般にこれらの工程では、最初にフォトレジスト組成物のフィルムの薄い塗膜が、集積回路を製造するために使用されるケイ素ウエハなどの基材上に塗布される。次に被覆された基材をベーク処理してフォトレジスト組成物中の溶剤を蒸発させて塗膜を基材上に定着させる。次に基材上に塗布されたフォトレジストを放射線で像様露光する。
【0003】
放射線露光は、被覆された表面の露光領域に化学的な変化を引き起こす。可視光、紫外線(UV)、電子ビーム、およびX線放射エネルギーが、今日マイクロリソグラフィー工程で一般に使用される放射線種である。この像様露光後、被覆された基材を現像液で処理して、フォトレジストの放射線露光された領域または非露光の領域どちらかを溶解して除去する。半導体デバイスは微細化に向かう傾向があり、このような微細化に関わる困難さを克服するために、一層低波長の放射線に感度を示す新しいフォトレジストや、精巧なマルチレベルシステムが使用されている。
【0004】
ネガ型およびポジ型の2つのタイプのフォトレジスト組成物がある。リソグラフィー加工の特定の時点で使用されるフォトレジストのタイプは、半導体デバイスの設計によって決定される。ネガ型フォトレジスト組成物を放射線で像様露光すると、放射線に曝された領域のフォトレジスト組成物が(例えば架橋反応が起きて)現像液に対する溶解性がより低くなるのに対し、フォトレジスト塗膜の未露光領域は、このような溶液に対して比較的可溶性のままである。したがって露光したネガ型レジストを現像剤で処理すると、フォトレジスト塗膜の未露光領域が除去され塗膜にネガ型の像が形成される。それによってフォトレジスト組成物が付着していたその下にある基材表面の所望の部分が裸出する。
【0005】
他方、ポジ型フォトレジスト組成物を放射線で像様露光すると、フォトレジスト組成物の放射線露光領域が(例えば転位反応が起きて)現像液に対してより可溶性になるのに対し、未露光領域は現像液に対して比較的不溶性のままである。したがって露光したポジ型フォトレジストを現像剤で処理すると、フォトレジスト塗膜の露光領域が除去されて、フォトレジスト塗膜にポジ型の像が形成される。この場合も下にある表面の所望の部分が裸出する。
【0006】
フォトレジスト解像度とは、露光および現像後に、レジスト組成物が高度に鋭い像縁をもってフォトマスクから基材に転写できる最小の図形と定義される。今日の多くの最先端製造用途では、2分の1ミクロン未満のオーダーのフォトレジスト解像度が必要である。さらにほとんどの場合、現像されたフォトレジスト壁の側面が、基材に対してほぼ垂直であることが望ましい。レジスト塗膜の現像および未現像領域間のこのような限界画定が、基材上へのマスク画像の正確なパターン転写につながるのである。微細化に向かう動向がデバイス上の微小寸法(CD)を低下させるに従って、これはより重要になってきている。フォトレジスト寸法を150nm未満に減少した場合には、フォトレジストパターンの粗さが大きな問題となる。一般にラインエッジラフネスとして知られている縁の粗さは、典型的には、ライン・アンド・スペースパターンではフォトレジストラインに沿った粗さとして観察され、コンタクトホールでは側壁の粗さとして観察される。縁の粗さは、特に微小寸法(CD)許容範囲を低下させそしてフォトレジストのラインエッジラフネスを基材に写してしまうことで、フォトレジストのリソグラフィー性能に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって縁の粗さを最小化するフォトレジストが、非常に望ましい。
【0007】
2分の1ミクロン未満の形状寸法が必要とされる場合は、約100nm〜約300nmの短い波長に対して感応性のフォトレジストを使用することが多い。特に好ましいのは、非芳香族ポリマー、光酸発生剤、場合により溶解阻害剤、および溶剤を含むフォトレジストである。
【0008】
4分の1ミクロン未満の形状寸法の像のパターン化のためには、高解像度で化学的に増幅された深紫外線(100〜300nm)ポジ型およびネガ型フォトレジストを使用することができる。これまで、微細化において大きなな進歩をもたらした3つの主要な深紫外線(UV)露光技術があり、これらは248nm、193nm、および157nmの放射線を放つレーザーを使用する。深紫外線で使用されるフォトレジストは、典型的には、酸に不安定な基を有しそして酸の存在下で脱保護できるポリマー、吸光時に酸を発生させる光活性成分、および溶剤を含む。
【0009】
248nmのためのフォトレジストは、典型的には、特許文献1および特許文献2に記載されているものなどの置換ポリヒドロキシスチレンおよびそのコポリマーに基づく。他方193nm露光のためのフォトレジストは、芳香族がこの波長において不透過性であることから非芳香族ポリマーを必要とする。特許文献3および特許文献4は、193nm露光のために有用なフォトレジストを開示する。一般に脂環式炭化水素を含有するポリマーは、200nm未満で露光されるフォトレジストのために使用される。脂環式炭化水素は、主にそれらがエッチング耐性を改善する比較的高い炭素:水素比を有し、また低い波長における透過性も提供し、比較的高いガラス転移温度を有するなどの多くの理由からポリマー中に組み込まれる。157nmで感応性のフォトレジストはフッ素化ポリマーに基づき、これらはこの波長で実質的に透過性であることが知られている。フッ素化基を含有するポリマーに由来するフォトレジストについては、特許文献5および特許文献6に記載されている。
【0010】
フォトレジストで使用されるポリマーは、画像形成波長に対して透過性であるように設計されるが、他方、光活性成分は、典型的には、画像形成波長を吸収して感光性を最大化するように設計されている。フォトレジストの感光性は光活性成分の吸収特性に左右され、吸収が高いほど酸を発生させるのに必要なエネルギーはより少なくなり、フォトレジストはより感光性が高くなる。
【特許文献1】米国特許第4,491,628号明細書
【特許文献2】米国特許第5,350,660号明細書
【特許文献3】米国特許第5,843,624号明細書
【特許文献4】GB2,320,718号明細書
【特許文献5】国際公開第00/67072号パンフレット
【特許文献6】国際公開第00/17712号パンフレット
【特許文献7】米国特許第6,841,333号明細書
【特許文献8】米国特許第5,874,616号明細書
【特許文献9】米国特許第5,879,857号明細書
【特許文献10】国際公開第97/33,198号パンフレット
【特許文献11】EP789,278号明細書
【特許文献12】GB2,332,679号明細書
【特許文献13】米国特許第6,610,465号明細書
【特許文献14】米国特許第6,120,977号明細書
【特許文献15】米国特許第6,136,504号明細書
【特許文献16】米国特許第6,013,416号明細書
【特許文献17】米国特許第5,985,522号明細書
【特許文献18】米国特許第5,693,453号明細書
【特許文献19】国際公開第00/25178号パンフレット
【特許文献20】特開2000−275845号公報
【特許文献21】特開2000−137327号公報
【特許文献22】JP 09−73173号公報
【特許文献23】米国特許第6,686,429号明細書
【特許文献24】米国特許出願第10/658,840号明細書
【特許文献25】米国特許出願公開第2004/0166433号明細書
【特許文献26】米国特許出願第10/371,262号明細書
【特許文献27】米国特許出願第10/440,452号明細書
【非特許文献1】R.R.ダンメル(Dammel)ら著、Advances in Resist Technology and Processing、SPIE、第3333巻、144頁、(1998年)
【非特許文献2】M−D.ラーマン(Rahman)ら著、Advances in Resist Technology and Processing、SPIE、第3678巻、1193頁、(1999年)
【発明の開示】
【発明の概要】
【0011】
本発明は、次式(I)の化合物に関する。
A−X−B (I)
(i)ここで、A−X−Bはイオン性化合物Ai Xi Biを形成し、
ここで、AiおよびBiはそれぞれ個別に有機オニウムカチオンであり、
Xiは式、
Q−R500−SO
のアニオンであり、
ここで、QはSおよびCから選択され、
500は直鎖または分枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリール、またはそれらの組み合わせから選択される基であり、これらは異種原子として(catenary)SまたはNを含有するかまたは含有せず、前記のアルキル、シクロアルキル、およびアリール基は非置換であるか、またはハロゲン、非置換のまたは置換されたアルキル、非置換のまたは置換されたC1〜8ペルフルオロアルキル、ヒドロキシル、シアノ、スルフェート、およびニトロからなる群から選択される1つ以上の基で置換され、そして
前記有機オニウムカチオンは
【0012】
【化1】

【0013】
および
Y−Arから選択され、
ここで、Arは
【0014】
【化2】

【0015】
Yは
【0016】
【化3】

【0017】
から選択されるか、
あるいは
(ii)A−X−Bは非イオン性化合物Ac−Xc−Bcを形成し、
ここで、AcおよびBcはそれぞれ個別に、−SO−(C(X2)−R600、−O−CHX3−R700、−C(=N)−SO−R600
および
【0018】
【化4】

【0019】
から選択され、
ここで、R600は1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、または
【0020】
【化5】

【0021】
から選択され、
700は1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、または
【0022】
【化6】

【0023】
から選択され、
UはC〜Cの非置換のまたは置換されたアルキレンであり、
Xcは
【0024】
【化7】

【0025】
であり、ここで、R500は上で定義されたとおりであり、
ここで、R、R、R、R1A、R1B、R1C、R2A、R2B、R2C、R2D、R3A、R3B、R3C、R3D、R4A、R4B、R4C、R4D、R5A、R5B、およびR5Cはそれぞれ独立して、Z、水素、OSO、OR20、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、アリールカルボニルメチル基、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、直鎖または分枝アルコキシ鎖、ニトロ、シアノ、ハロゲン、カルボキシル、ヒドロキシル、スルフェート、トレシル、またはヒドロキシルから選択され、(i)R1DまたはR5Dの一方がニトロで、他方は水素、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、アリールカルボニルメチル基、シアノ、またはヒドロキシルから選択されるか、または(ii)R1DおよびR5Dのどちらもニトロである、のどちらかであり、
およびRはそれぞれ独立して、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、アリールカルボニルメチル基、ニトロ、シアノ、またはヒドロキシルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合するS原子と一緒になって、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環を形成し、
はアルキル、フルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、アリール、フルオロアリール、ペルフルオロアリール、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロフルオロアルキルまたはポリシクロフルオロアルキル基、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル基から選択され、
20はアルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキルであり、
Tは、直接結合、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価の直鎖または分枝アルキル基、二価のアリール、二価のアラルキル、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価のモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基であり、
Zは、−(V)−(C(X11)(X12))−O−C(=O)−Rであり、ここで、(i)X11またはX12の1つは、少なくとも1つのフッ素原子を含有する直鎖または分枝アルキル鎖であり、他方は水素、ハロゲン、または直鎖または分枝アルキル鎖であるか、または(ii)X11およびX12のどちらも少なくとも1つのフッ素原子を含有する直鎖または分枝アルキル鎖である、のどちらかであり、
Vは直接結合、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価の直鎖または分枝アルキル基、二価のアリール基、二価のアラルキル基、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価のモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基から選択される結合基であり、
X2は、水素、ハロゲン、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖であり、
は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、またはアリールであり、
X3は、水素、直鎖または分枝アルキル鎖、ハロゲン、シアノ、または−C(=O)−R50であり、ここで、R50は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または−O−R51から選択され、ここで、R51は水素または直鎖または分枝アルキル鎖であり、
各iおよびkは独立して0または正の整数であり、
jは0〜10であり、
mは0〜10であり、
nは0〜10であり、
前記のアルキル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、直鎖または分枝アルキル鎖、直鎖または分枝アルコキシ鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキル、アラルキル、アリール、ナフチル、アントリル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環、またはアリールカルボニルメチル基は非置換であるか、またはZ、ハロゲン、アルキル、C1〜8ペルフルオロアルキル、モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、OR20、アルコキシ、C3〜20環式アルコキシ、ジアルキルアミノ、二環式ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トレシル、オキソ、アリール、アラルキル、酸素原子、CFSO、アリールオキシ、アリールチオ、および式(II)〜(VI)
【0026】
【化8】

【0027】
の基からなる群から選択される1つ以上の基で置換され、
10およびR11は、それぞれ独立して水素原子、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表すか、またはR10およびR11は一緒になってアルキレン基を表して5または6員環を形成でき、
12は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、またはアラルキルを表すか、またはR10およびR12は一緒になってアルキレン基を表し、介在する−C−O−基と一緒になって5または6員環を形成し、この環中の炭素原子は酸素原子で置換されているかまたは置換されておらず、
13は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表し、
14およびR15は、それぞれ独立して水素原子、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表し、
16は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、またはアラルキルを表し、そして
17は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、アラルキル、−Si(R1617基、または−O−Si(R1617基を表し、前記の1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、およびアラルキルは非置換であるか、または上述のように置換されている。
【0028】
A−X−Bがイオン性化合物Ai Xi Biである化合物A−X−Bが好ましい。
【0029】
本発明はまた、酸に不安定な基を含むポリマーおよび上記の化合物を含有するフォトレジスト組成物にも関する。
【0030】
フォトレジスト組成物は任意に式Ai Xi1を有する第2の光酸発生剤を含有でき、ここで、Aiは上で定義したとおりであり、Xi1は、CFSO、CHFSO、CHSO、CClSO、CSO、CHFSO、CSO、カンフルスルホネート、ペルフルオロオクタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ペルフルオロトルエンスルホネート、(Rf1SO、(Rf1SOおよびRg−O−Rf2−SO選択されるアニオンであり、各Rf1は、独立して、高度にフッ素化または過フッ化されたアルキルまたはフッ素化されたアリール基からなる群から選択され、いずれかの2つのRf1基の組み合わせが結合して架橋を形成する場合は環式であることができ、さらにRf1アルキル鎖は、1〜20個の炭素原子を含有しそして直鎖、分枝、または環式であることができ、そうして二価の酸素、三価の窒素または六価のイオウがその主鎖中に割り込むことができ、さらにRf1が環式構造を含有する場合、このような構造は5または6個の環員を有し、これらの環員のうちの1つまたは2つがヘテロ原子であることができ、Rf2は、直鎖または分枝(CF(ここで、jは4〜10の整数である)、およびペルフルオロC1〜10アルキルで置換されているかまたは置換されていないC〜C12シクロペルフルオロアルキル二価基からなる群から選択され、RgはC〜C20直鎖、分枝、モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル、C〜C20直鎖、分枝、モノシクロアルケニルまたはポリシクロアルケニル、アリール、およびアラルキルからなる群から選択され、前記のアルキル、アルケニル、アラルキル、およびアリール基は非置換または置換されており、異種原子として(catenary)1つ以上の酸素原子を含有するかもしくは含有せず、そして部分的にフッ素化もしくは過フッ化されているかまたはされていない。このようなアニオンXi1の例としては、(CSO、(CSO、(C17SO、(CFSO、(CFSO、(CFSO(CSO)C、(CSO、(CSO、(CFSO(CSO)C、(CSO)(CSO、(CFSO)(CSO)N、[(CFNCSO、(CFNCSO(SOCF、(3,5−ビス(CF)C)SOSOCF、CSO−−(SOCF、CSO−−SOCF
【0031】
【化9】

【0032】
CFCHFO(CFSO、CFCHO(CFSO、CHCHO(CFSO、CHCHCHO(CFSO、CHO(CFSO、CO(CFSO、CO(CFSO、CCHO(CFSO、COCFCF(CF)SO、CH=CHCHO(CFSO、CHOCFCF(CF)SO、COCFCF(CF)SO、C17O(CFSO、およびCO(CFSOなどが挙げられる。適切なアニオンのその他の例は、特許文献7および特許文献8に見られる。
【0033】
Ai Xi1の例としては、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)ビス−ペルフルオロエタンスルホンアミド、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムノナフルオロブタンスルホネート及びこれらの類似物、ならびに当業者に知られているその他の光酸発生剤などが挙げられる。
【本発明の詳細な説明】
【0034】
本発明は、式(I)の化合物に関する。
A−X−B (I)
(i)ここで、A−X−Bはイオン性化合物Ai Xi Biを形成し、
AiおよびBiはそれぞれ個別に有機オニウムカチオンであり、
ここで、Xiは式、
Q−R500−SO
のアニオンであり、
QはSおよびCから選択され、
500は直鎖または分枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリール、またはそれらの組み合わせから選択される基であり、これらは異種原子として(catenary)SまたはNを含有するかまたは含有せず、ここで、前記のアルキル、シクロアルキル、およびアリール基は非置換であるか、またはハロゲン、非置換のまたは置換されたアルキル、非置換のまたは置換されたC1〜8ペルフルオロアルキル、ヒドロキシル、シアノ、スルフェート、およびニトロからなる群から選択される1つ以上の基で置換され、そして
前記有機オニウムカチオンは
【0035】
【化10】

【0036】
および
Y−Arから選択され、
ここで、Arは
【0037】
【化11】

【0038】
Yは
【0039】
【化12】

【0040】
から選択されるか、
あるいは
(ii)A−X−Bは非イオン性化合物Ac−Xc−Bcを形成し、
ここで、AcおよびBcはそれぞれ個別に、−SO−(C(X2)−R600、−O−CHX3−R700、−C(=N)−SO−R600
および
【0041】
【化13】

【0042】
から選択され、
ここで、R600は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、または
【0043】
【化14】

【0044】
から選択され、
ここで、R700は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、または
【0045】
【化15】

【0046】
から選択され、
UはC〜Cの非置換のまたは置換されたアルキレンであり、
Xcは
【0047】
【化16】

【0048】
であり、ここで、R500は上で定義されたとおりであり、
ここで、R、R、R、R1A、R1B、R1C、R2A、R2B、R2C、R2D、R3A、R3B、R3C、R3D、R4A、R4B、R4C、R4D、R5A、R5B、およびR5Cはそれぞれ独立して、Z、水素、OSO、OR20、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、アリールカルボニルメチル基、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、直鎖または分枝アルコキシ鎖、ニトロ、シアノ、ハロゲン、カルボキシル、ヒドロキシル、スルフェート、トレシル、またはヒドロキシルから選択され、
(i)R1DまたはR5Dの一方はニトロで、他方は水素、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、アリールカルボニルメチル基、シアノ、またはヒドロキシルから選択されるか、または(ii)R1DおよびR5Dのどちらもニトロである、のどちらかであり、
およびRは、それぞれ独立して、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、アリールカルボニルメチル基、ニトロ、シアノ、またはヒドロキシルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合するS原子と一緒になって、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環を形成し、
はアルキル、フルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、アリール、フルオロアリール、ペルフルオロアリール、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロフルオロアルキルまたはポリシクロフルオロアルキル基、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル基から選択され、
20は、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキルであり、
Tは、直接結合、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価の直鎖または分枝アルキル基、二価のアリール基、二価のアラルキル基、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価のモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基であり、
Zは、−(V)−(C(X11)(X12))−O−C(=O)−Rであり、ここで、(i)X11またはX12の1つは、少なくとも1つのフッ素原子を含有する直鎖または分枝アルキル鎖であり、他方は水素、ハロゲン、または直鎖または分枝アルキル鎖であるか、または(ii)X11およびX12のどちらも少なくとも1つのフッ素原子を含有する直鎖または分枝アルキル鎖である、のどちらかであり、
Vは直接結合、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価の直鎖または分枝アルキル基、二価のアリール基、二価のアラルキル基、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価のモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基から選択される結合基であり、
X2は、水素、ハロゲン、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖であり、
は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、またはアリールであり、
X3は、水素、直鎖または分枝アルキル鎖、ハロゲン、シアノ、または−C(=O)−R50であり、ここで、R50は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または−O−R51から選択され、ここで、R51は水素または直鎖または分枝アルキル鎖であり、
各iおよびkは独立して0または正の整数であり、
jは0〜10であり、
mは0〜10であり、そして
nは0〜10であり、
アルキル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、直鎖または分枝アルキル鎖、直鎖または分枝アルコキシ鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキル、アラルキル、アリール、ナフチル、アントリル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環、またはアリールカルボニルメチル基は非置換であるか、またはZ、ハロゲン、アルキル、C1〜8ペルフルオロアルキル、モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、OR20、アルコキシ、C3〜20環式アルコキシ、ジアルキルアミノ、二環式ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トレシル、オキソ、アリール、アラルキル、酸素原子、CFSO、アリールオキシ、アリールチオ、および式(II)〜(VI)
【0049】
【化17】

【0050】
の基からなる群から選択される1つ以上の基で置換され、
10およびR11は、それぞれ独立して水素原子、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表すか、またはR10およびR11は一緒になってアルキレン基を表して5または6員環を形成でき、
12は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、またはアラルキルを表すか、またはR10およびR12は一緒になってアルキレン基を表し、介在する−C−O−基と一緒になって5または6員環を形成し、この環中の炭素原子は酸素原子で置換されているかまたは置換されておらず、
13は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表し、
14およびR15は、それぞれ独立して水素原子、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表し、
16は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、またはアラルキルを表し、
17は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、アラルキル、−Si(R1617基、または−O−Si(R1617基を表し、前記の1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、およびアラルキルは非置換であるか、または上述のように置換されている。
【0051】
本発明はまた、酸に不安定な基を含むポリマーおよび上述のような化合物を含有するフォトレジスト組成物にも関する。
【0052】
フォトレジスト組成物は任意に式Ai Xi1を有する第2の光酸発生剤を含有でき、ここで、Aiは上で定義したとおりであり、Xi1はCFSO、CHFSO、CHSO、CClSO、CSO、CHFSO、CSO、カンフルスルホネート、ペルフルオロオクタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ペルフルオロトルエンスルホネート、(Rf1SO、(Rf1SOおよびRg−O−Rf2−SOから選択されるアニオンであり、各Rf1は独立して、高度にフッ素化または過フッ化されたアルキルまたはフッ素化されたアリール基からなる群から選択され、いずれかの2つのRf1基の組み合わせが結合して架橋を形成する場合は環式であることができ、さらにRf1アルキル鎖は1〜20個の炭素原子を含有しそして直鎖、分枝、または環式であることができ、そうして二価の酸素、三価の窒素または六価のイオウがその主鎖中に割り込むことができ、さらにRf1が環式構造を含有する場合、このような構造は5または6個の環員を有し、これらの環員のうちの1つまたは2つはヘテロ原子であることができ、Rf2は、直鎖または分枝(CF(ここで、jは4〜10の整数である)、およびペルフルオロC1〜10アルキルで置換されているかまたは置換されていないC〜C12シクロペルフルオロアルキル二価基からなる群から選択され、RgはC〜C20直鎖、分枝、モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル、C〜C20直鎖、分枝、モノシクロアルケニルまたはポリシクロアルケニル、アリール、およびアラルキルからなる群から選択され、前記のアルキル、アルケニル、アラルキル、およびアリール基は、非置換または置換されており、異種原子として(catenary)1つ以上の酸素原子を含有するかまたは含有せず及び部分的にフッ素化もしくは過フッ化されているかまたはされていない。このようなアニオンXi1の例としては、(CSO、(CSO、(C17SO、(CFSO、(CFSO、(CFSO(CSO)C、(CSO、(CSO、(CFSO(CSO)C、(CSO)(CSO、(CFSO)(CSO)N、[(CFNCSO、(CFNCSO(SOCF、(3,5−ビス(CF)C)SOSOCF、CSO−−(SOCF、CSO−−SOCF
【0053】
【化18】

【0054】
CFCHFO(CFSO、CFCHO(CFSO、CHCHO(CFSO、CHCHCHO(CFSO、CHO(CFSO、CO(CFSO、CO(CFSO、CCHO(CFSO、COCFCF(CF)SO、CH=CHCHO(CFSO、CHOCFCF(CF)SO、COCFCF(CF)SO、C17O(CFSO、およびCO(CFSOなどが挙げられる。適切なアニオンのその他の例は、特許文献7および特許文献8に見られる。
【0055】
Ai Xi1の例としては、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)ビス−ペルフルオロエタンスルホンアミド、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムノナフルオロブタンスルホネートおよびこれらの類似物、ならびに当業者に知られているその他の光酸発生剤などが挙げられる。
【0056】
本発明で使用するアルキルという用語は、直鎖または分枝鎖炭化水素、好ましくはC〜C20直鎖または分枝アルキル鎖を意味する。アルキルの代表的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、およびn−デシルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0057】
アルキレンとは、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレンおよびこれらの類似物などの、直鎖または分枝鎖であることができる(好ましくはC〜Cの)二価のアルキル基を指す。
【0058】
アリールという用語は、1個の水素原子の除去によって、(好ましくはC〜C50である)芳香族炭化水素から誘導される基を意味し、置換または非置換であることができる。芳香族炭化水素は、単核または多核であることができる。単核型アリールの例としては、フェニル、トリル、キシリル、メシチル、クメニルおよりこれらの類似物などが挙げられる。多核型アリールの例としては、ナフチル、アントリル、フェナントリルおよびこれらの類似物などが挙げられる。アリール基は、上に記載のように非置換であるかまたは置換されていることができる。
【0059】
アルコキシという用語はアルキル−O−の基を指し、ここで、アルキルは本明細書で定義した通りのものである。アルコキシの代表的な例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、およびヘキシルオキシが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0060】
アリールオキシという用語はアリール−O−基を指し、ここで、アリールは本明細書で定義した通りのものである。
【0061】
アラルキルという用語は、好ましくは全部で5〜50個のC原子を有する、アリール基を含有するアルキル基を意味する。これは芳香族および脂肪族構造の双方を有する炭化水素基であり、すなわち低級アルキル水素原子が単核または多核アリール基によって置換された炭化水素基である。アラルキル基の例としては、非限定的に、ベンジル、2−フェニル−エチル、3−フェニル−プロピル、4−フェニル−ブチル、5−フェニル−ペンチル、4−フェニルシクロヘキシル、4−ベンジルシクロヘキシル、4−フェニルシクロヘキシルメチル、4−ベンジルシクロヘキシルメチル、ナフチルメチル及びこれらの類似物などが挙げられる。
【0062】
本明細書で使用するモノシクロアルキルという用語は、好ましくはC〜C50である置換されているかまたは置換されていない飽和または部分的不飽和のモノシクロアルキル環系を指し、環が部分的に不飽和であればそれはモノシクロアルケニル基である。本明細書で使用するポリシクロアルキルという用語は、2つ以上、好ましくは2または3つの環を含有する置換されているかまたは置換されていない飽和または部分的に不飽和のポリシクロアルキル環系を指し、環が部分的に不飽和であればそれはポリシクロアルケニル基である。1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基の例は当業者にはよく知られており、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキシル、2−メチル−2−ノルボルニル、2−エチル−2−ノルボルニル、2−メチル−2−イソボルニル、2−エチル−2−イソボルニル、2−メチル−2−アダマンチル、2−エチル−2−アダマンチル、1−アダマンチル−1−メチルエチル、アダマンチル、トリシクロデシル、3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]ノニル、テトラシクロドデカニル、テトラシクロ[5.2.2.0.0]ウンデカニル、ボルニル、イソボルニルノルボルニルラクトン、アダマンチルラクトン及びこれらの類似物などが挙げられる。
【0063】
アルコキシカルボニルアルキルという用語は、ここで定義するように、(好ましくはC〜C20である)アルコキシカルボニル基で置換されたアルキル基を包含する。アルコキシカルボニルアルキル基の例としては、メトキシカルボニルメチル[CHO−C(=O)−CH−]、エトキシカルボニルメチル[CHCHO−C(=O)−CH−]、メトキシカルボニルエチル[CHO−C(=O)−CHCH−]、およびエトキシカルボニルエチル[CHCHO−C(=O)−CHCH−]などが挙げられる。
【0064】
本明細書で使用するアルキルカルボニルという用語は、ここで定義されるカルボニル基を介して母体分子部分に結合しているここで定義されるアルキル基を意味し、総称的には(好ましくはC〜C20の)アルキル−C(O)−として表すことができるものである。アルキルカルボニルの代表的な例としては、アセチル(メチルカルボニル)、ブチリル(プロピルカルボニル)、オクタノイル(ヘプチルカルボニル)、ドデカノイル(ウンデシルカルボニル)及びこれらの類似物などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0065】
アルコキシカルボニルとは、(好ましくはC〜C20である)アルキル−O−C(O)−を意味し、アルキルは前述の通りである。非限定的例としては、メトキシカルボニル[CHO−C(O)−]およびエトキシカルボニル[CHCHO−C(O)−]、ベンジルオキシカルボニル[CCHO−C(O)−]及びこれらの類似物などが挙げられる。
【0066】
アルコキシアルキルとは、末端アルキル基がエーテル酸素原子を介してアルキル部分に結合していることを意味し、総称的には(好ましくはC〜C20である)アルキル−O−アルキルとして表わすことができる。アルキル基は直鎖または分枝鎖であることができる。アルコキシアルキルの例としては、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシプロピル、メトキシメチルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0067】
モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキルとは、末端モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基が−O−C(=O)−を介してアルキル部分に結合していることを意味し、総称的にはモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキル−O−C(=O)−アルキルとして表される。
【0068】
モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキルとは、末端モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基がエーテル酸素原子を介してアルキル部分に結合していることを意味し、総称的にはモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキル−O−アルキルとして表すことができる。
【0069】
モノシクロフルオロアルキル−またはポリシクロフルオロアルキルとは、1つ以上のフッ素原子で置換された(好ましくはC〜C50である)モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキル基を意味する。
【0070】
さらに別の好ましい本発明の態様の一つでは、次の式(I)の化合物が提供される。
A−X−B (I)、
(i)ここで、A−X−Bはイオン性化合物Ai Xi Biを形成し、
ここで、AiおよびBiはそれぞれ個別に有機オニウムカチオンであり、
Xiは式、
Q−R500−SO
のアニオンであり、
ここで、QはSおよびCから選択され、
500は、直鎖または分枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリール、またはそれらの組み合わせから選択される基であり、これらは異種原子として(catenary)SまたはNを含有するかまたは含有せず、ここで、前記のアルキル、シクロアルキル、およびアリール基は非置換であるか、またはハロゲン、非置換のまたは置換されたC1-20アルキル、非置換のまたは置換されたC1〜8ペルフルオロアルキル、ヒドロキシル、シアノ、スルフェート、およびニトロからなる群から選択される1つ以上の基で置換され、
前記有機オニウムカチオンは
【0071】
【化19】

【0072】
および
Y−Arから選択され、
Arは
【0073】
【化20】

【0074】
Yは
【0075】
【化21】

【0076】
から選択されるか、
あるいは
(ii)A−X−Bは非イオン性化合物Ac−Xc−Bcを形成し、
ここで、AcおよびBcはそれぞれ個別に、
−SO−(C(X2)−R600、−O−CHX3−R700、−C(=N)−SO−R600
および
【0077】
【化22】

【0078】
から選択され、
ここで、R600は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50環式アルキルカルボニル基、C10〜50多核アリール基、C5〜50アラルキル基、または
【0079】
【化23】

【0080】
から選択され、
ここで、R700は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50環式アルキルカルボニル基、C10〜50多核アリール基、C5〜50アラルキル基、または
【0081】
【化24】

【0082】
から選択され、
UはC〜Cの非置換または置換アルキレンであり、
Xcは
【0083】
【化25】

【0084】
であり、
ここで、R500は上で定義した通りであり、
、R、R、R1A、R1B、R1C、R2A、R2B、R2C、R2D、R3A、R3B、R3C、R3D、R4A、R4B、R4C、R4D、R5A、R5B、およびR5Cは、それぞれ独立して、Z、水素、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50環式アルキルカルボニル基、C5〜50アリール基、C5〜50アラルキル基、アリールカルボニルメチレン基、C1〜50直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、C5〜50ペルフルオロシクロアルキル、C1〜20直鎖または分枝アルコキシ鎖、ニトロ、シアノ、ハロゲン、カルボキシル、ヒドロキシル、スルフェート、トレシル、またはヒドロキシルから選択され、(i)R1DまたはR5Dの一方はニトロで、他方は水素、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50環式アルキルカルボニル基、C5〜50アリール基、C5〜50アラルキル基、C1〜50直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、C5〜50ペルフルオロシクロアルキル、アリールカルボニルメチレン基、シアノ、またはヒドロキシルから選択されるか、または(ii)R1DおよびR5Dの双方がニトロである、のどちらかであり、
およびRはそれぞれ独立して、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50環式アルキルカルボニル基、C5〜50アリール基、C5〜50アラルキル基、C1〜50直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、C5〜50ペルフルオロシクロアルキル、アリールカルボニルメチレン基、ニトロ、シアノ、またはヒドロキシルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合するS原子と一緒になって、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環を形成し、
Tは、直接結合、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価のC1〜20直鎖または分枝鎖アルキル基、二価のC5〜50アリール基、二価のC5〜50アラルキル基、または二価のC5〜50単環式、二環式または三環式アルキル基であり、
Zは、−(V)−(C(X11)(X12))−O−C(=O)−Rであり、ここで、(i)X11またはX12の一方は少なくとも1つのフッ素原子を含有するC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖であり、他方は水素、ハロゲン、またはC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖であるか、または(ii)X11およびX12の双方が少なくとも1つのフッ素原子を含有するC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖である、のどちらかであり、
Vは、直接結合、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価のC1〜20直鎖または分枝鎖アルキル基、二価のC5〜50アリール基、二価のC5〜50アラルキル基、または二価のC5〜50単環式、二環式または三環式アルキル基から選択される結合基であり、
X2は、水素、ハロゲン、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖であり、
は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、またはC5〜50アリール基であり、
X3は水素、C1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、ハロゲン、シアノ、または−C(=O)−R50であり、ここで、R50は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、または−O−R51から選択され、ここで、R51は水素またはC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖であり、
iおよびkのそれぞれは独立して0または正の整数であり、
jは0〜10であり、
mは0〜10であり、そして
nは0〜10であり、
前記の1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C1〜20直鎖または分枝アルコキシ鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50環式アルキルカルボニル基、C5〜50アラルキル基、C5〜50アリール基、C10〜50多核アリール、ナフチル、アントリル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環、またはアリールカルボニルメチレン基は非置換であるか、またはZ、ハロゲン、C1〜20アルキル、C1〜8ペルフルオロアルキル、C3〜20環式アルキル、C1〜20アルコキシ、C3〜20環式アルコキシ、ジC1〜20アルキルアミノ、二環式ジC1〜20アルキルアミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トレシル、オキソ、アリール、アラルキル、酸素原子、CFSO、アリールオキシ、アリールチオ、および式(II)〜(VI)の基
【0085】
【化26】

【0086】
からなる群から選択される1つ以上の基によって置換され、
10およびR11は、それぞれ独立して、水素原子、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、またはC5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基を表し、またはR10およびR11は一緒になってアルキレン基を表して5または6員環を形成でき、
12は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、またはC5〜50アラルキル基を表すか、またはR10およびR12は一緒になってアルキレン基を表し、それは介在する−C−O−基と一緒になって5または6員環を形成し、この環中の炭素原子は酸素原子で置換されているかまたは置換されておらず、
13は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、またはC5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基を表し、
14およびR15は、それぞれ独立して水素原子、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、またはC5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基を表し、
16は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50アリール基、またはC5〜50アラルキル基を表し、そして
17は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50アリール基、C5〜50アラルキル基、−Si(R1617基、または−O−Si(R1617基を表し、前記の1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないC1〜20直鎖または分枝アルキル鎖、C5〜50単環式、二環式、または三環式アルキル基、C5〜50アリール基、およびC5〜50アラルキル基は非置換であるか、または上述のように置換されている。
【0087】
A−X−Bがイオン性化合物Ai Xi Biである化合物A−X−Bが好ましい。
【0088】
さらに別の好ましい本発明の態様の一つでは、化合物Ai Xi Biが提供され、AiおよびBiのそれぞれは、
【0089】
【化27】

【0090】
から選択される。
この態様でより好ましいのは、AiおよびBiがそれぞれ
【0091】
【化28】

【0092】
である化合物であり、
ここで、RおよびRは、それぞれ独立して、非置換または置換された(好ましくはC〜C50の)アリールであるか、またはRおよびRは、それらが結合するS原子と一緒になって、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環を形成し、Tは、直接結合であるか、あるいは1つ以上のO原子を含有するかまたは含有せず及びオキソで置換されているかまたはされていない二価の直鎖または分枝鎖アルキル基であり、R500は、非置換のまたは1つ以上のハロゲン基で置換された直鎖または分枝鎖アルキルである。
【0093】
これらの化合物で好ましいのは、RおよびRがそれぞれ独立して非置換のまたは置換されたアリールであり、Tが直接結合であり、R500が非置換のまたは1つ以上のハロゲン基で置換された直鎖または分枝鎖アルキルである化合物である。
【0094】
特にこれらの化合物は、次のものからなる群から選択される。
【0095】
【化29】

【0096】
【化30】

【0097】
【化31】

【0098】
【化32】

【0099】
【化33】

【0100】
【化34】

【0101】
【化35】

【0102】
【化36】

【0103】
【化37】

【0104】
上の化合物でさらに別の好ましいのは、RおよびRが、それらが結合するS原子と一緒になって、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環を形成し、Tが、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有せず及びオキソで置換されているかまたはされていない、二価の直鎖または分枝鎖の(好ましくはC〜C20の)アルキル基であり、R500が非置換のまたは1つ以上のハロゲン基で置換された直鎖または分枝鎖アルキルであるものである。
【0105】
これらの中で特に好ましいものは、次のものからなる群から選択される化合物である。
【0106】
【化38】

【0107】
【化39】

【0108】
また、Aが、
【0109】
【化40】

【0110】
であり、そしてBiが
【0111】
【化41】

【0112】
である化合物も好ましい。
【0113】
これらの中で特に好ましいものは、次のものからなる群から選択される化合物である。
【0114】
【化42】

【0115】
【化43】

【0116】
【化44】

【0117】
【化45】

【0118】
式(I)の化合物は、当業者に既知の方法によって製造できる。実施例で開示される方法を参照されたい。これは、式(I)のさらに別の化合物の合成のガイドラインとしても使用できる。
【0119】
フォトレジスト組成物で有用なポリマーとしては、ポリマーを水性アルカリ性溶液中に不溶性にする酸不安定基を有するが、酸の存在下で触媒的に脱保護し、次に水性アルカリ性溶液中で可溶性になるポリマーが挙げられる。ポリマーは好ましくは200nm未満で透過性であり、本質的に非芳香族であり、好ましくはアクリレートおよび/またはシクロオレフィンポリマーである。このようなポリマーは、例えば特許文献3、特許文献9、特許文献10、特許文献11、および特許文献12に記載されているものであるが、これらに限定されるものではない。200nm未満の露光に好ましい非芳香族ポリマーは、置換アクリレート、シクロオレフィン、置換ポリエチレンなどである。ポリヒドロキシスチレンおよびそのコポリマーに基づく芳香族ポリマーも、特に248nmの露光で使用することができる。
【0120】
アクリレートに基づくポリマーは、一般にポリ(メタ)アクリレートに基づき、少なくとも1つの単位は脂環式側鎖基を含有し、酸不安定基はポリマー主鎖および/または脂環式基に側鎖基として結合している。脂環式側鎖基の例は、アダマンチル、トリシクロデシル、イソボルニル、メンチルおよびそれらの誘導体であることができる。その他の側鎖基もポリマーに組み入れることができ、このような基としては、例えば、メバロノラクトン、ガンマブチロラクトン、アルキルオキシアルキルなどが挙げられる。脂環式基の構造の例としては、次のものが挙げられる。
【0121】
【化46】

【0122】
ポリマーに組み入れるモノマーのタイプおよび比率は、最良のリソグラフィー性能を与えるために最適化される。このようなポリマーについては、非特許文献1に記載されている。これらのポリマーの例としては、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−メバロノラクトンメタクリレート)、ポリ(カルボキシ−テトラシクロドデシルメタクリレート−co−テトラヒドロピラニルカルボキシテトラシクロドデシルメタクリレート)、ポリ(トリシクロデシルアクリレート−co−テトラヒドロピラニルメタクリレート−co−メタクリル酸)、ポリ(3−オキソシクロヘキシルメタクリレート−co−アダマンチルメタクリレート)などが挙げられる。
【0123】
ノルボルネンおよびテトラシクロドデセン誘導体と共にシクロオレフィンから合成されるポリマーは、開環複分解、遊離基重合によって、または有機金属触媒を使用して重合することができる。シクロオレフィン誘導体は、環状酸無水物あるいはマレイミドまたはその誘導体と共重合することもできる。環状酸無水物の例は、無水マレイン酸(MA)および無水イタコン酸である。シクロオレフィンはポリマー主鎖中に組み込まれ、そしてこれは不飽和結合を含有するあらゆる置換または非置換の多環式炭化水素であることができる。モノマーに酸不安定基が結合していてもよい。ポリマーは、不飽和結合を有する1つ以上のシクロオレフィンモノマーから合成することもできる。シクロオレフィンモノマーは、置換または非置換のノルボルネン、またはテトラシクロドデカンであることができる。シクロオレフィン上の置換基は、脂肪族または環状脂肪族アルキル、エステル、酸、ヒドロキシル、ニトリルまたはアルキル誘導体であることができる。シクロオレフィンモノマーの非限定的例としては、次のものが挙げられる。
【0124】
【化47】

【0125】
ポリマーを合成するのに同様に使用できるその他のシクロオレフィンモノマーは、次のものである。
【0126】
【化48】

【0127】
このようなポリマーは、非特許文献2に記載されている。なおこの文献の内容は本明細書に掲載されたものとする。これらのポリマーの例としては、ポリ((t−ブチル−5−ノルボルネン−2−カルボキシレート−co−2−ヒドロキシエチル−5−ノルボルネン−2−カルボキシレート−co−5−ノルボルネン−2−カルボン酸−co−無水マレイン酸)、ポリ(t−ブチル−5−ノルボルネン−2−カルボキシレート−co−イソボルニル−5−ノルボルネン−2−カルボキシレート−co−2−ヒドロキシエチル−5−ノルボルネン−2−カルボキシレート−co−5−ノルボルネン−2−カルボン酸−co−無水マレイン酸)、ポリ(テトラシクロドデセン−5−カルボキシレート−co−無水マレイン酸)、ポリ(t−ブチル−5−ノルボルネン−2−カルボキシレート−co−無水マレイン酸−co−2−メチルアダマンチルメタクリレート−co−2−メバロノラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチルアダマンチルメタクリレート−co−2−メバロノラクトンメタシレート)およびこれらの類似物などが挙げられる。
【0128】
それぞれ上述した(メタ)アクリレートモノマー、シクロオレフィン性モノマー、および環状酸無水物の混合物を含有するポリマーを組み合わせてハイブリッドポリマーとすることもできる。シクロオレフィンモノマーの例としては、t−ブチルノルボルネンカルボキシレート(BNC)、ヒドロキシエチルノルボルネンカルボキシレート(HNC)、ノルボルネンカルボン酸(NC)、t−ブチルテトラシクロ[4.4.0.1.2,61.7,10]ドデカン−8−エン−3−カルボキシレート、およびt−ブトキシカルボニルメチルテトラシクロ[4.4.0.1.2,61.7,10]ドデカン−8−エン−3−カルボキシレートから選択されるものなどが挙げられる。場合によっては、シクロオレフィンの好ましい例としては、t−ブチルノルボルネンカルボキシレート(BNC)、ヒドロキシエチルノルボルネンカルボキシレート(HNC)、およびノルボルネンカルボン酸(NC)などが挙げられる。(メタ)アクリレートモノマーの例としては、とりわけメバロノラクトンメタクリレート(MLMA)、2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート(MAdMA)、2−アダマンチルメタクリレート(AdMA)、2−メチル−2−アダマンチルアクリレート(MAdA)、2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート(EAdMA)、3,5−ジメチル−7−ヒドロキシアダマンチルメタクリレート(DMHAdMA)、イソアダマンチルメタクリレート、ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン(HAdMA、例えばヒドロキシが3位にあるもの)、ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート(HADA、例えばヒドロキシが3位にあるもの)、エチルシクロペンチルアクリレート(ECPA)、エチルシクロペンチルメタクリレート(ECPMA)、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート(TCDMA)、3,5−ジヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン(DHAdMA)、β−メタクリルオキシ−ガンマ−ブチロラクトン、α−またはβ−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート(α−またはβ−GBLMAのどちらか)、5−メタクリロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトン(MNBL)、5−アクリロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトン(ANBL)、イソブチルメタクリレート(IBMA)、α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート(α−GBLA)、スピロラクトン(メタ)アクリレート、オキシトリシクロデカン(メタ)アクリレート、アダマンタンラクトン(メタ)アクリレート、およびα−メタクリルオキシ−ガンマ−ブチロラクトンから選択されるものなどが挙げられる。これらのモノマーで形成されるポリマーの例としては、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(t−ブチルノルボルネンカルボキシレート−co−無水マレイン酸−co−2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−メタクリロイルオキシノルボルネンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3,5−ジヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3,5−ジメチル−7−ヒドロキシアダマンチルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルアクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−エチルシクロペンチルアクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−メタクリロイルオキシノルボルネンメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(エチルシクロペンチルメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−イソブチルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−メタクリロイルオキシノルボルネンメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−メタクリロイルオキシノルボルネンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチル−co−メタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−5−アクリロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトン)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−アダマンチルメタクリレート);およびポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)などが挙げられる。
【0129】
その他の適切なポリマーの例としては、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献3、特許文献18、特許文献1、特許文献19、特許文献5、特許文献20、特許文献21、および特許文献22に記載されているものが挙げられる。これらの特許文献の内容は本明細書に掲載されたものとする。一種以上のフォトレジスト樹脂のブレンドを使用することもできる。典型的には、標準的な合成方法が使用され、様々なタイプの適切なポリマーが製造される。手順または適切な標準的な手順(例えばフリーラジカル重合)についての引用文献は、前述の文献に記載されている。
【0130】
シクロオレフィンおよび環状酸無水物モノマーは、交互ポリマー構造を形成すると考えられる。先的なリソグラフィ特性を得るためには、ポリマー中に組み込む(メタ)アクリレートモノマーの量を変化させることができる。ポリマー内のシクロオレフィン/酸無水物モノマーに対する(メタ)アクリレートモノマーの割合は、約95モル%〜約5モル%の範囲、さらに約75モル%〜約25モル%の範囲、またさらに約55モル%〜約45モル%の範囲である。
【0131】
157nm露光に有用なフッ素化された非フェノールポリマーもラインエッジラフネスを示すものであることから、本発明に記載の新しい光活性化合物混合物の使用から利益を受けることができるものである。このようなポリマーは、特許文献6および特許文献5に記載されている。これらの特許文献の内容は本明細書に掲載されたものとする。このようなポリマーの一例は、ポリ(テトラフルオロエチレン−co−ノルボルネン−co−5−ヘキサフルオロイソプロパノール−置換2−ノルボルネンである。
【0132】
特許文献23に記載のようなシクロオレフィンおよびシアノ含有エチレン性モノマーから合成されるポリマーも使用することができる。この文献の内容も本明細書に掲載されたものとする。
【0133】
ポリマーの分子量は、使用されるケミストリーのタイプ、および所望のリソグラフィー性能に基づいて最適化される。典型的には、重量平均分子量は、3,000〜30,000の範囲であり、多分散性は1.1〜5、好ましくは1.5〜2.5の範囲である。
【0134】
重要なその他のポリマーとしては、2003年2月21日に出願された特許文献26に記載されているものなどが挙げられる。この米国出願は、現在は2003年12月17日に特許文献24として出願されており、そして今は特許文献25として現在公開されている。これらの特許文献の内容は本明細書に掲載されたものとする。更に別のポリマー、例えば「Photoresist Composition for Deep UV and Process Thereof(深紫外線のためのフォトレジスト組成物およびその方法)」と題された、2003年5月16日に出願された特許文献27で開示されるものなどのポリマーも使用することができる。
【0135】
本発明の固体成分は有機溶剤に溶解される。溶剤または溶剤混合物中の固形物の量は、約1重量%〜約50重量%の範囲である。ポリマーは、固形物の5重量%〜90重量%の範囲であることができ、光酸発生剤は固形物の1重量%〜約50重量%の範囲であることができる。このようなフォトレジストのための適当な溶剤としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、メチルイソアミルケトン、2−ヘプタノン4−ヒドロキシ、および4−メチル2−ペンタノンなどのケトン; メタノール、エタノール、およびプロパノールなどのC〜C10脂肪族アルコール; ベンジルアルコールなどの芳香族基含有アルコール; エチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートなどの環式カーボネート; 脂肪族または芳香族炭化水素(例えばヘキサン、トルエン、キシレンなどおよびこれらの類似物); ジオキサンおよびテトラヒドロフランなどの環式エーテル; エチレングリコール; プロピレングリコール; ヘキシレングリコール; エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなどのエチレングリコールモノアルキルエーテル; メチルセロソルブアセテートおよびエチルセロソルブアセテートなどのエチレングリコールアルキルエーテルアセテート; エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテルなどのエチレングリコールジアルキルエーテル; ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、およびジエチレングリコールジメチルエーテルなどのジエチレングリコールモノアルキルエーテル; プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、およびプロピレングリコールブチルエーテルなどのプロピレングリコールモノアルキルエーテル; プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート、およびプロピレングリコールブチルエーテルアセテートなどのプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート; プロピレングリコールメチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールエチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールプロピルエーテルプロピオネート、およびプロピレングリコールブチルエーテルプロピオネートなどのプロピレングリコールアルキルエーテルプロピオネート; 2−メトキシエチルエーテル(ジグリム); メトキシブタノール、エトキシブタノール、メトキシプロパノール、およびエトキシプロパノールなどのエーテルおよびヒドロキシ部分の双方を有する溶剤; 酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、および酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、エチル2−ヒドロキシプロピオネート、メチル2−ヒドロキシ2−メチルプロピオネート、エチル2−ヒドロキシ2−メチルプロピオネート、ヒドロキシ酢酸メチル、ヒドロキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル、メチル3−ヒドロキシプロピオネート、エチル3−ヒドロキシプロピオネート、プロピル3−ヒドロキシプロピオネート、ブチル3−ヒドロキシプロピオネート、メチル2−ヒドロキシ3−メチルブタン酸、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸プロピル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、エトキシ酢酸プロピル、エトキシ酢酸ブチル、プロポキシ酢酸メチル、プロポキシ酢酸エチル、プロポキシ酢酸プロピル、プロポキシ酢酸ブチル、ブトキシ酢酸メチル、ブトキシ酢酸エチル、ブトキシ酢酸プロピル、ブトキシ酢酸ブチル、メチル2−メトキシプロピオネート、エチル2−メトキシプロピオネート、プロピル2−メトキシプロピオネート、ブチル2−メトキシプロピオネート、メチル2−エトキシプロピオネート、エチル2−エトキシプロピオネート、プロピル2−エトキシプロピオネート、ブチル2−エトキシプロピオネート、メチル2−ブトキシプロピオネート、エチル2−ブトキシプロピオネート、プロピル2−ブトキシプロピオネート、ブチル2−ブトキシプロピオネート、メチル3−メトキシプロピオネート、エチル3−メトキシプロピオネート、プロピル3−メトキシプロピオネート、ブチル3−メトキシプロピオネート、メチル3−エトキシプロピオネート、エチル3−エトキシプロピオネート、プロピル3−エトキシプロピオネート、ブチル3−エトキシプロピオネート、メチル3−プロポキシプロピオネート、エチル3−プロポキシプロピオネート、プロピル3−プロポキシプロピオネート、ブチル3−プロポキシプロピオネート、メチル3−ブトキシプロピオネート、エチル3−ブトキシプロピオネート、プロピル3−ブトキシプロピオネート、およびブチル3−ブトキシプロピオネートなどのエステル; 例えばメチル−2−ヒドロキシイソブチレート、メチルα−メトキシイソブチレート、エチルメトキシイソブチレート、メチルα−エトキシイソブチレート、エチルα−エトキシイソブチレート、メチルβ−メトキシイソブチレート、エチルβ−メトキシイソブチレート、メチルβ−エトキシイソブチレート、エチルβ−エトキシイソブチレート、メチルβ−イソプロポキシイソブチレート、エチルβ−イソプロポキシイソブチレート、イソプロピルβ−イソプロポキシイソブチレート、ブチルβ−イソプロポキシイソブチレート、メチルβ−ブトキシイソブチレート、エチルβ−ブトキシイソブチレート、ブチルβ−ブトキシイソブチレート、メチルα−ヒドロキシイソブチレート、エチルα−ヒドロキシイソブチレート、イソプロピルα−ヒドロキシイソブチレート、およびブチルα−ヒドロキシイソブチレートなどのオキシイソ酪酸エステル; メトキシブタノール、エトキシブタノール、メトキシプロパノール、およびエトキシプロパノールなどのエーテルおよびヒドロキシ部分の双方を有する溶剤、および二塩基性エステル、およびガンマ−ブチロラクトンなどのその他の溶剤; ジアセトンアルコールメチルエーテルなどのケトンエーテル誘導体; アセトールまたはジアセトンアルコールなどのケトンアルコール誘導体; ブチロラクトンなどのラクトン類; ジメチルアセトアミドまたはジメチルホルムアミドアミド誘導体; アニソール、並びにこれらの混合物などが挙げられる。
【0136】
溶液を基材に被覆する前に、着色剤、非化学線染料(anti-actinic dyes)、アンチストライエーション剤、可塑剤、接着増強剤、溶解阻害剤、コーティング助剤、感光速度促進剤、追加の光酸発生剤、および溶解促進剤(例えば、主溶剤の一部としては使用されない或る少量の溶剤(例えば、グリコールエーテルおよび酢酸グリコールエーテル、バレロラクトン、ケトン、ラクトン類及びこれらの類似物など))、および界面活性剤などの様々なその他の添加剤をフォトレジスト組成物に添加することができる。フッ素化界面活性剤などの膜厚均一性を改善する界面活性剤もフォトレジスト溶液に添加できる。特定の波長範囲から異なる露光波長にエネルギーをシフトする増感剤も、該フォトレジスト組成物に添加することができる。フォトレジスト画像表面におけるt−トップまたはブリッジングを防止するために、塩基もしばしばフォトレジストに添加される。塩基の例は、アミン、水酸化アンモニウム、および感光性塩基である。特に好ましい塩基はトリオクチルアミン、ジエタノールアミン、および水酸化テトラブチルアンモニウムである。
【0137】
調製されたフォトレジスト組成物溶液は、ディップコート法、スプレーコート法、およびスピンコート法をはじめとする、フォトレジストの分野で使用されるあらゆる従来の方法によって基材に塗布できる。例えばスピンコートする場合、利用されるスピン装置のタイプ、およびスピン工程に割り当てられる時間をかんがみて、所望の厚さの塗膜を得るために、フォトレジスト溶液を固形物含有率に関して調節できる。適切な基材としては、ケイ素、アルミニウム、ポリマー性樹脂、二酸化ケイ素、ドープした二酸化ケイ素、窒化ケイ素、タンタル、銅、ポリシリコン、セラミック、アルミニウム/銅混合物、ヒ化ガリウム、およびこのようなその他のIII/V族化合物などが挙げられる。該フォトレジストは、反射防止膜上にも塗布できる。
【0138】
上記手順によって製造されるフォトレジストコーティングは、マイクロプロセッサーおよびその他の微小化された集積回路部品の製造で利用されるものなどのケイ素/二酸化ケイ素ウエハへの塗布に特に適する。アルミニウム/酸化アルミニウムウエハも使用できる。基材はまた様々なポリマー性樹脂、特にポリエステルなどの透明なポリマーからなることもできる。
【0139】
次に、フォトレジスト組成物溶液を基材上に塗布して、基材を、約70C〜約150Cの温度で、ホットプレート上で約30秒〜約180秒間または対流オーブン内で約15〜約90分、処理(ベーク処理)する。この温度処理は、固体成分の実質的な熱分解を引き起こさずに、フォトレジスト中の残留溶剤濃度を低下させるために選択される。一般に、溶剤濃度とこの最初の温度は最小化することが望まれる。処理(ベーク処理)は、実質的に全ての溶剤が蒸発し、2分の1ミクロン(マイクロメータ)オーダーの厚さのフォトレジスト組成物の薄い塗膜が基材上に残るまで行われる。好ましい態様の一つでは、温度は約95C〜約120Cである。この処理は溶剤除去速度の変化が比較的わずかになるまで行われる。膜厚、温度、および時間の選択は、使用者が所望するフォトレジスト特性、ならびに使用装置、および商業的に所望されるコーティング時間に依存する。次に、被覆された基材を、例えば波長約100nm(ナノメートル)〜約300nmの紫外線、x線、電子ビーム、イオンビームまたはレーザー放射線などの化学線を用いて、適切なマスク、ネガ、ステンシル、テンプレートなどの使用によって形成されるあらゆる所望のパターンで、像様露光することができる。
【0140】
次に、フォトレジストに、現像前に、露光後の2度目のベーク処理または熱処理を施す。加熱温度は約90C〜約150C、より好ましくは約100C〜約130Cの範囲であることができる。加熱は、ホットプレート上で約30秒間〜約2分間、より好ましくは約60秒間〜約90秒間、または対流オーブン内で約30〜約45分間行うことができる。
【0141】
フォトレジストで被覆されそして露光された基材は、現像液中に浸漬するかまたはスプレー現像法によって現像して、像様露光された領域を除去する。溶液は、好ましくは例えば窒素噴出撹拌によって撹拌される。基材は、露光した領域から全てのまたは実質的に全てのフォトレジスト塗膜が溶解するまで現像液に曝しておく。現像液としては、アンモニウム水酸化物類またはアルカリ金属水酸化物の水溶液などが挙げられる。好ましい現像液の一つは、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液である。被覆されたウエハを現像液から取り出した後、任意の現像後熱処理またはベーク処理を行って、塗膜の接着と、エッチング条件およびその他の物質に対する耐薬品性を高めることができる。現像後の熱処理は、塗膜の軟化点より低い温度での塗膜及び基材のオーブンベーク処理、またはUV硬化処理を含んでなることができる。産業上の利用において、特にケイ素/二酸化ケイ素タイプの基材上で超小型回路ユニットの製造においては、現像された基材を緩衝されたフッ化水素酸ベースのエッチング溶液またはドライエッチングで処理することができる。フォトレジストの耐ドライエッチング性を高めるために、ドライエッチングに先だってフォトレジストを電子ビーム硬化で処理してもよい。
【0142】
本発明は、更に、適当な基材をフォトレジスト組成物で被覆して、基材上にフォトイメージを生成することによって、半導体デバイスを製造する方法を提供する。本方法は、適当な基材をフォトレジスト組成物で被覆するステップと、被覆された基材を実質的に全てのフォトレジスト溶剤が除去されるまで熱処理するステップと、上記組成物を像様露光するステップと、この組成物の像様露光した領域を適当な現像液で除去するステップを含む。
【0143】
以下の例は、本発明を製造、使用する方法の例証である。しかし、これらの例は、本発明の範囲をどのようにも限定もしくは減縮することを意図したものではなく、本発明を実施するために排他的に利用しなくてはならない条件、パラメーターまたは値を教示するものと解釈するべきものではない。特に断りのない限り、全ての部および百分率は重量を基準とする。
【実施例】
【0144】
例1:ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0145】
【化49】

【0146】
ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩(2.5g)を、150mLの水中のトリフェニルスルホニウムブロミド(3.5g)の溶液に添加した。クロロホルム(150mL)を添加して5時間撹拌した。クロロホルム層を水で数回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濾液を蒸発処理に付して油段階(oil stage)にした。エーテルをこの油状物に添加し、そしてこの混合物を激しく撹拌した。白色析出物が形成した。この混合物を濾過し、そして回収された析出物を真空乾燥すると、融点155℃の白色粉末が得られた。
【0147】
例2:ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートの合成
【0148】
【化50】

【0149】
60mLの水中のペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸リチウム塩(3.0g)の溶液を、120mLの水中のトリフェニルスルホニウムブロミド(6.0g)の溶液に添加した。ジクロロメタン(200mL)を添加して5時間撹拌した。ジクロロメタン層を水で数回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過しそして濾液を蒸発処理に付して油段階にした。エーテルをこの油に添加し、そしてこの混合物を激しく撹拌した。白色析出物が生じた。この混合物を濾過し、そして回収された析出物を真空乾燥すると、融点161℃の白色粉末が得られた。
【0150】
例3:ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0151】
【化51】

【0152】
4.73gのトリフェニルスルホニウムブロミドをフラスコ内で水に溶解した。ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)アセテート(6.24g)をアセトンに溶解し、そして前記フラスコに添加した。次に、この混合物にペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸(5.0g)を添加し、この混合物を室温で一晩撹拌した。例1と同様にして、融点93℃のビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートが単離された(化合物の混合物)。
【0153】
例4:ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートの合成
【0154】
【化52】

【0155】
ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸の代わりにペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸を使用して、例3と同様にして、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,4−ジスルホネートが作製できる。
【0156】
例5:ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートの合成
【0157】
【化53】

【0158】
70mLの水中のペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸リチウム塩(4.0g)の溶液を、120mLの水中のベンゾイルテトラメチレンスルホニウムブロミド(7.18.0g)の溶液に添加した。得られた混合物を一晩撹拌した。ジクロロメタン(200mL)を添加して数時間撹拌した。例2と同様にして、融点192℃のビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートが単離された。
【0159】
例6:ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0160】
【化54】

【0161】
ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸リチウム塩の代わりにペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸リチウム塩を使用して、例5と同様にして、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,3−ジスルホネートが作製できる。
【0162】
例7A:ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0163】
【化55】

【0164】
100mLの水中のペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩(2.92g)の溶液を、150mLのアセトン中のトリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムヒドロキシド(7.75g)の溶液に添加した。クロロホルム(150mL)を添加して5時間撹拌した。クロロホルム層を水で数回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして濾液を蒸発処理に付して油段階にした。エーテルをこの油状物に添加し、そしてこの混合物を激しく撹拌した。白色析出物が生じた。この混合物を濾過し、そして回収した析出物真空乾燥すると、融点190℃の白色粉末が得られた。
【0165】
例7B:ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成の別法
2mLの水中のペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩(0.1887g)の溶液を、1.14gのメタノール中のトリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムトリフレート(0.5000g)の溶液に添加して、1時間撹拌した。次に、この溶液をクロロホルム(7mL)で抽出した。クロロホルム層を蒸留水で数回洗浄して溶剤を取り除き、そしてその残留物を高真空下で乾燥させた。次にこの油状物を、ジエチルエーテルと塩化メチレンの混合物から2回再結晶化させ、この結晶を真空下で一晩45℃で乾燥させて、乾燥後0.34gの物質を得た。
【0166】
例8A:ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートの合成
【0167】
【化56】

【0168】
この物質は、ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩の代わりにペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸カリウム塩を使用して、例7の手順を使用して合成できる。
【0169】
例8B:ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートの合成の別法
1mLの水中のペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸リチウム塩(0.1390g)の溶液を、1mLのメタノール中のトリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムトリフレート(0.5000g)の溶液に添加して、1時間撹拌した。次に、この溶液をクロロホルム(7mL)で抽出した。クロロホルム層を蒸留水で数回洗浄して溶剤を取り除き、残留物を高真空下で乾燥させた。次に、この油状物を、ジエチルエーテルと塩化メチレンの混合物から2回再結晶化させ、結晶を真空下で一晩45℃で乾燥させて、乾燥後0.30gの物質を得た。
【0170】
例9:ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0171】
【化57】

【0172】
この物質は、ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩およびビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ブロミドを使用したこと以外は、例1に従って作製した。
【0173】
例10:ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートの合成
【0174】
【化58】

【0175】
この物質は、ペルフルオロプロパン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩の代わりにペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸カリウム塩を使用したこと以外は、例9に従って作製した。
【0176】
例11:ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネートの合成
【0177】
【化59】

【0178】
この物質は、ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩の代わりにペルフルオロプロパン−1−カルボン酸−3−スルホン酸リチウム塩を使用したこと以外は、例1に従って作製した。
【0179】
例12:ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネートの合成
【0180】
【化60】

【0181】
この物質は、ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸の代わりにペルフルオロブタン−1−カルボン酸−4−スルホン酸リチウム塩を使用すること以外は、例1の手順に従って作製できる。
【0182】
例13:ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネートの合成
【0183】
【化61】

【0184】
この物質は、ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸の代わりにペルフルオロプロパン−1−カルボン酸−3−スルホン酸リチウム塩を使用すること以外は、例3の手順に従って作製できる。
【0185】
例14:ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネートの合成
【0186】
【化62】

【0187】
この物質は、ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸の代わりにペルフルオロブタン−1−カルボン酸−4−スルホン酸リチウム塩を使用すること以外は、例3の手順に従って作製できる。
【0188】
例15:ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネートの合成
【0189】
【化63】

【0190】
この物質は、ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸リチウム塩の代わりにペルフルオロプロパン−1−カルボン酸−3−スルホン酸リチウム塩を使用すること以外は、例5の手順に従って作製できる。
【0191】
例16:ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネートの合成
【0192】
【化64】

【0193】
この物質は、ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホン酸リチウム塩の代わりにペルフルオロブタン−1−カルボン酸−4−スルホン酸リチウム塩を使用すること以外は、例5の手順に従って作製できる。
【0194】
例17:ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネートの合成
【0195】
【化65】

【0196】
この物質は、ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩の代わりに、ペルフルオロプロパン−1−カルボン酸−3−スルホン酸リチウム塩を使用すること以外は、例7の手順に従って作製できる。
【0197】
例18:ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネートの合成
【0198】
【化66】

【0199】
この物質は、ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩の代わりに、ペルフルオロブタン−1−カルボン酸−4−スルホン酸リチウム塩を使用すること以外は、例7の手順に従って作製できる。
【0200】
例19:ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネートの合成
【0201】
【化67】

【0202】
この物質は、ペルフルオロプロパン−1−カルボン酸−3−スルホン酸リチウム塩およびビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ブロミドを使用すること以外は、例1に従って作製できる。
【0203】
例20:ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネートの合成
【0204】
【化68】

【0205】
この物質は、ペルフルオロブタン−1−カルボン酸−4−スルホン酸リチウム塩およびビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ブロミドを使用すること以外は、例1に従って作製できる。
【0206】
例21A ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムクロリドの合成
2Lの三つ口フラスコ(機械的撹拌機、温度計、滴下漏斗、および冷却器/窒素入口を装着したもの)に、ヨウ素酸カリウム(100g)、塩化メチレン(240mL)、無水酢酸(200mL)、およびtert−ブチルベンゼン(254mL)を添加した。この撹拌された反応混合物を5℃に冷却し、温度が5〜10℃の間に維持されるように滴下漏斗を使用して濃硫酸(100mL)をゆっくりと添加した。添加完了後、反応混合物を5℃に維持して5時間撹拌した。この時間経過後、撹拌しながら及び温度を5〜10℃の間に維持しながら、100mLの蒸留水をゆっくりと添加して反応混合物を冷却した。この反応混合物を分液漏斗内に注いで、塩化メチレン層を取り出し、そしてそれぞれ100mLの蒸留水で3回洗浄した。回転蒸発器上で、洗浄した塩化メチレン層から溶剤を取り除き、高真空(1mmHg)でさらに乾燥させて残るtert−ブチルベンゼンの大部分を除去した。得られた残留物を200mLの塩化メチレンに溶解し、そしてこれに27.3gの塩化ナトリウムを添加した。この混合物を磁気撹拌機により1000rpmで一晩撹拌した。撹拌後、この混合物を分液漏斗に入れて、塩化メチレン層を取り出し、そしてそれぞれ100mLの蒸留水で4回洗浄した。洗浄した有機層から溶剤を取り除き、高真空下で乾燥させて残留tert−ブチルベンゼンを除去した。残留物をそれぞれ200mLのヘキサンで4回粉砕し、エーテル(500mL)で析出させ、乾燥後に86gの粗製物質を得た。この粗製物質を170mLの塩化メチレンに溶解し、500mLのジエチルエーテルの添加によって再結晶化して、結晶化を促進した。これらの結晶を濾過して乾燥させ77gの生成物を得た。
【0207】
例21B メタンジスルホン酸銀の合成
水(2.5g)中の50%メタンジスルホン酸溶液を25mLの水中で希釈し、撹拌しながらそれに炭酸銀(3.91g)をゆっくりと添加した。炭酸銀は二酸化炭素の泡立ちで溶解した。反応完了後、残る不溶性物質を濾過によって除去し、濾液から水を取り除いて45℃において高真空下で乾燥させ、4.9gの白色結晶を得た。
【0208】
例21C:ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)メタンジスルホネートの合成
【0209】
【化69】

【0210】
例21Aからの5g(1.16609×10−2モル)のビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムクロリドを撹拌しながら40mLのアセトニトリル中に懸濁した。次に、例21Bからの2.27g(5.8304×10−3モル)のメタンジスルホン酸銀を5mLの水と一緒に添加した。この溶液を一晩撹拌した。
【0211】
次に溶液を濾過しそして濾液を回収した。次に、0.2μmのPTFEフィルター(シリンジ使用)を通してこの濾液を濾過し、コロイド塩化銀を除去した。濾液を回収し、回転蒸発器内に入れて溶剤を除去した。
【0212】
次に、塩化メチレン(加温したもの)およびエーテルを使用して、残る残留物を再結晶化した。これを2回反復した。次に水および塩化メチレンを使用して、残る物質(固体)を洗浄した。有機相を保持して、真空下における乾燥によって溶剤を除去し、4gのビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)メタンジスルホネートを得た。
【0213】
例22:ビス(トリフェニルスルホニウム)メタンジスルホネートの合成
【0214】
【化70】

【0215】
0.979533g(0.002853モル)のトリフェニルスルホニウムブロミドを40mLのアセトニトリルに入れ、次に0.556263g(0.001427モル)のメタンジスルホン酸銀および1mLの水を撹拌しながら添加した。例21と同様に溶液を一晩撹拌して再結晶化した。
【0216】
例23:ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)ペルフルオロメタンジスルホネートの合成
【0217】
【化71】

【0218】
この物質は、メタンジスルホン酸銀の代わりにペルフルオロメタンジスルホン酸銀を使用すること以外は、例21の手順に従って作製できる。
【0219】
例24:ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネートの合成
【0220】
【化72】

【0221】
この物質は、メタンジスルホン酸銀の代わりにペルフルオロメタンジスルホン酸銀を使用すること以外は、例22の手順に従って作製できる。
【0222】
例25:ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロメタンジスルホネートの合成
【0223】
【化73】

【0224】
この物質は、等モル量のビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムクロリドおよびトリフェニルスルホニウムブロミドを使用すること以外は、例23の手順に従って作製できる。
【0225】
例26:ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムメタンジスルホネートの合成
【0226】
【化74】

【0227】
この物質は、ペルフルオロメタンジスルホン酸銀の代わりにメタンジスルホン酸銀を使用すること以外は、例25の手順に従って作製できる。
【0228】
例27:ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネートの合成
【0229】
【化75】

【0230】
この物質は、トリフェニルスルホニウムブロミドの代わりにベンゾイルテトラメチレンスルホニウムブロミドを使用すること以外は、例23の手順に従って作製できる。
【0231】
例28:ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)メタンジスルホネートの合成
【0232】
【化76】

【0233】
この物質は、ペルフルオロメタンジスルホン酸銀の代わりにメタンジスルホン酸銀を使用すること以外は、例27の手順に従って作製できる。
【0234】
例29:ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネートの合成
【0235】
【化77】

【0236】
この物質は、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムクロリドの代わりにトリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムクロリドを使用すること以外は、例23の手順に従って作製できる。
【0237】
例30:ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)メタンジスルホネートの合成
【0238】
【化78】

【0239】
この物質は、ペルフルオロメタンジスルホン酸銀の代わりにメタンジスルホン酸銀を使用すること以外は、例29の手順に従って作製できる。
【0240】
例31:ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネートの合成
【0241】
【化79】

【0242】
この物質は、トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウムクロリドの代わりに(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)クロリドを使用すること以外は、例29の手順に従って作製できる。
【0243】
例32:ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)メタンジスルホネートの合成
【0244】
【化80】

【0245】
この物質は、ペルフルオロメタンジスルホン酸銀の代わりにメタンジスルホン酸銀を使用すること以外は、例31の手順に従って作製できる。
【0246】
例33:ビス(4−オクチルオキシフェニルヨードニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0247】
【化81】

【0248】
コネチカット州06615、スタンフォード、ベテランズ・ブールバード54のハンフォード・リサーチ・インコーポレーテッドから入手できるビス(4−t−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモナートをアセトンに溶解して、10%溶液を調製した。次にこの10%溶液のおよそ65.8gおよび40mLのアセトンをA−21イオン交換樹脂(カラム床体積100mL)を含有するイオン交換カラムに2回通過させた。およそ3.8gのペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩を100mLの脱イオン水に溶解した。ビーカー内で撹拌しながらこの溶液と、前記のイオン交換樹脂に通過させた溶液とを1時間混合した。次にジクロロメタンをこのビーカーに撹拌しながら添加し、そして撹拌を一晩継続した。その後、脱イオン水をこのビーカーに添加し、そして分液漏斗を使用して有機層を分離した。有機層を水で数回洗浄し、次に有機溶剤を蒸発させると油状物が残った。
【0249】
例33A:
ここで概説する手順に従って以下の化合物を作製できる。
ビス(4−オクチルオキシフェニルヨードニウム)エタンジスルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニルヨードニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニルヨードニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニルヨードニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニルヨードニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニルヨードニウム)メタンジスルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニルヨードニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート
【0250】
例34A:ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムトリフレートの合成
20g(0.05893モル)のビス(ナトリウムオキシフェニル)フェニルスルホニウムトリフレートを丸底フラスコ内に入れ、そして撹拌しながら80gの無水DMSOをこのフラスコに添加して懸濁液を調製した。30g(0.1297モル、10%過剰)の臭化オクチルを添加して、混合物を3日間反応させた。この混合物を濾過し、そして600mLの脱イオン水にその濾液を添加した。水層を200mLのCHClで抽出した。CHCl層を保持してそれぞれ100mLの蒸留水で3回洗浄し、回転蒸発器で溶剤を取り除き高真空下でさらに乾燥させて、可能な限り残留臭化オクチルを除去した。これからの残留物をそれぞれ50mLのペンタンで4回粉砕した。この残留物は少量の臭化物汚染(21.99g)がある、ほぼ純粋なビス(オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムトリフレートからなるものであった。所望ならば、この粗製生成物を、30mLの水に溶解させた6.2gのカリウムトリフレートを添加した30mLのメタノールに溶解することによって、この生成物を精製できる。30分間の撹拌後、反応混合物から溶剤を取り除き、残留物をCHCl(50mL)に懸濁し、そして水(20mL)で5回抽出した。上と同様に洗浄した最終有機層から溶剤を取り除き、上と同様にペンタンで粉砕した。最終粉砕生成物を高真空下で一晩乾燥させ(16.35g)、残留油をTHF(約20mL)に溶解した。次に100mLの脱イオン水をこの混合物に添加し、そして撹拌した。水層をデカントした。追加の10mLのTHFおよび100mLの脱イオン水をこの混合物に添加し、そして冷蔵庫内で一晩静置した。次に水層をデカントし、高真空の回転蒸発器を使用して、残った有機溶剤を除去した。クロロホルムおよび脱イオン水洗浄を使用して、残留物を2回抽出した。最後にペンタンを使用して、残った物質を3回抽出し、真空下で一晩乾燥させた。
【0251】
例34B:ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0252】
【化82】

【0253】
例34A(15g)の化合物を15mLのメタノールに溶解した。析出物のない透明な単相溶液を維持するように溶液全体を加熱して沸騰させながら、メタノールおよび水の加温した混合物(90/80 メタノール/水)に溶解した10.5gの二カリウム1,4−ペルフルオロブタンジスルホネートをこれに添加した。この溶液を撹拌しながら放冷し、室温で一晩撹拌した。この溶液から回転蒸発器上で溶剤を取り除き、次に100mLの塩化メチレンに懸濁し、そして40mLの蒸留水で3回洗浄した。この手順を6回反復して、純粋な1,4−ペルフルオロブタンジスルホネート(13.42g)である物質を得た。
【0254】
例34C:
例34Aおよび34Bの手順に従って、カリウム1,4−ペルフルオロブタンジスルホネートの代わりに等モル量の対応するジスルホネート塩またはジスルホン酸を使用して、以下の化合物を作製できる。
ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムエタンジスルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロエタンジスルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムメタンジスルホネート
ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロメタンジスルホネート
例35:ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0255】
【化83】

【0256】
ビス[4−ヒドロキシルフェニル]フェニルスルホニウムペルフルオロメタンスルホネート(37.60g)およびアセトン−水混合物を、撹拌機、温度計、還流冷却器、および容器内に窒素ガスを導入するための管を装着した反応容器に入れた。窒素ブランケット下で、18.54gのペルフルオロブタン−1,4−ジスルホン酸カリウム塩を反応容器に添加し、そしてこの混合物を一晩撹拌した。ジクロロメタン(150mL)および水をこの反応容器に添加し、そしてこの混合物を2時間撹拌した。次にこの混合物を分液漏斗内に入れ、有機(ジクロロメタン)層を保持した。このジクロロメタン層を水(300mL×3)で洗浄した。ジクロロメタンを真空下で蒸発させ、そして撹拌しながら、残った物質にエーテルを添加した。白色析出物が生じ、これを混合物から濾過し、そして真空オーブン内で乾燥させた(収量35g、融点195℃)。
【0257】
上で得られたビス[ビス[4−ヒドロキシルフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート(3.5g)および無水THFを、撹拌機、温度計、還流冷却器、および容器内に窒素ガスを導入するための管を装着した反応容器に入れた。ドライアイス−アセトン浴を容器の周囲に配置した。5.0gのペンタフルオロベンゼンスルホニルクロリドを容器に添加し、そしてこの混合物を5時間撹拌した。ジクロロメタン(150mL)および水をこの容器に添加し、そしてこの混合物をさらに2時間撹拌した。この混合物を分液漏斗内に入れて、ジクロロメタン層を保持した。このジクロロメタン層を水で数回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして残った揮発性物質を蒸発させて油状物を残した。エーテルをこの油状物に添加し、そしてこの混合物を激しく撹拌した。ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの白色結晶が生じた(融点61〜63℃)。
【0258】
例35A:
ここでの手順に従って以下の化合物を作製できる。
ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]エタンジスルホネート
ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロエタンジスルホネート
ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート
ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート
ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート
ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]メタンジスルホネート
ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロメタンジスルホネート。
例36:ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)−フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートの合成
【0259】
【化84】

【0260】
これは、ペンタフルオロベンゼン塩化スルホニルの代わりに3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼン塩化スルホニルを使用して、例35の手順に従って作製できる。
【0261】
例36A:
ここでの手順に従って以下の化合物を作製できる。
ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]エタンジスルホネート
ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロエタンジスルホネート
ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート
ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート
ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート
ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]メタンジスルホネート
本発明に関わる化合物のその他の例としては、上の例のようにエタンジスルホン酸銀または銀ペルフルオロエタンジスルホネートを使用して作製できる、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)エタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)エタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムエタンジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)エタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)エタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)エタンジスルホネートなどが挙げられる。本発明の化合物のその他の代表的な例としては、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチル−オキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]エタンジスルホネート、ビス[ビス[2−メチル−アダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロ−プロパン−1,3−ジスルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス[ビス[2−メチル−アダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]メタンジスルホネート、およびビス[ビス[2−メチルアダマンチル−アセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロメタンジスルホネートなどが挙げられ、この場合、カチオン部分はビス[4−ヒドロキシルフェニル]フェニルスルホニウムブロミドおよび2−メチルアダマンチルブロモアセテートから作製でき、次に、得られたカチオンをそれぞれのアニオンリチウム(またはカリウム)塩と反応させる。本発明化合物の追加的な代表的な例としては、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシ−フェニル]フェニルスルホニウム]エタンジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシ−フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロ−メチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]−ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]メタンジスルホネート、およびビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]−ペルフルオロメタンジスルホネートなどが挙げられ、この場合、カチオン部分はビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウムブロミドおよび4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]ノニルクロロメチルエーテルから作製でき、次に、得られたカチオンをそれぞれのアニオンリチウム(またはカリウム)塩と反応させる。
【0262】
例37:
ポリ(MAdMA/HAdA/ANBL;50/20/30)ポリマー1.073g、例1からのビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート0.0476g(50μmol/g)、DIPA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)中1重量%)0.43g、および界面活性剤(ミネソタ州セントポールの3Mコーポレーションによって供給されているフルオロ脂肪族ポリマー性エステル)の10重量%PGMEA溶液0.03gを23.872のAZ希釈剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/プロピレングリコールモノメチルエーテル)に溶解して、フォトレジスト溶液を調製した。
【0263】
例38:
ケイ素基材上に、底面反射防止膜溶液(ニュージャージー州サマービルのAZエレクトロニック・マテリアルズUSAコーポレーションから入手できるAZ(登録商標)EXP ArF−1、B.A.R.C.)をスピンコートし、215℃で60秒間ベーク処理して、底面反射防止膜(B.A.R.C.)で被覆されたケイ素基材を用意した。このB.A.R.C.膜厚は29nmであった。次に、例37からのフォトレジスト溶液を、前記B.A.R.C.で被覆されたケイ素基材上に塗布した。フォトレジストの膜厚が180nm厚になるようにスピン速度を調節した。次に、フォトレジストを露光した(ニコン(Nikon)306D 0.85NAおよび4/5環状照明、PAB100℃/60秒、PEB110℃/60秒、現像時間:30秒(ACT12)、6%PSM)。次に、水酸化テトラメチルアンモニウムの2.38重量%水溶液を使用して、画像形成されたフォトレジストを30秒間現像した。次に、ライン・アンド・スペースパターンを走査電子顕微鏡で観察した。このフォトレジストは47.6mJ/cmの感光性を有し、非常に良好な露光寛容度(16.8%)、良好なLERおよびプロフィール形状を有した。
【0264】
例39:
ポリ(EAdMA/HAdA/α−GBLMA/α−GBLA;30/30/20/20)ポリマー0.64g、例1からのビストリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート0.0170g(30μmol/g)、および3Mコーポレーションからのt−ブチルジフェニルヨードニウムビス−ペルフルオロエタンスルホンイミド0.0198g、メチル−2−ヒドロキシイソブチレート(MHIB)中1重量%のDIPA0.2781g、および界面活性剤(ミネソタ州セントポールの3Mコーポレーションによって供給されているフルオロ脂肪族ポリマー性エステル)の10重量%PGMEA溶液0.0204gを、12.58のMHIBに溶解して、フォトレジスト溶液を調製した。
【0265】
例40:
例39からのフォトレジストで例38を反復し、良好な結果が得られた。
【0266】
例41:
ポリ(EAdMA/HAdA/α−GBLMA/AdMA;30/20/40/10)ポリマー1.095g、例1からのビストリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート0.0282g(30μmol/g)、および3Mコーポレーションからのビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムビス−ペルフルオロエタンスルホンイミド0.0328g、メチル−2−ヒドロキシイソブチレート(MHIB)中1重量%のDIPA 0.46g、および界面活性剤(ミネソタ州セントポールの3Mコーポレーションによって供給されているフルオロ脂肪族ポリマー性エステル)の10重量%PGMEA溶液0.03gを23.872のMHIB中に溶解して、フォトレジスト溶液を調製した。
【0267】
例42:
例41からのフォトレジストで例40を反復し、良好な結果が得られた。
【0268】
例43:
例2からのビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートで、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートを置き換えて例37を反復してレジスト溶液を調製した。
【0269】
例44:
例43からのレジストで例37を反復し、良好な結果が得られた。
【0270】
例45:
例2からのビストリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートで、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートを置き換えて例41を反復し、レジスト溶液を調製した。
【0271】
例46:
例45からのレジストで例37を反復し、良好な結果が得られた。
【0272】
例47:
例3からのビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートで、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートを置き換えて例37を反復し、レジスト溶液を調製した。
【0273】
例48:
例47からのフォトレジストで例38を反復し、良好な結果が得られた。
【0274】
例49:
例3からのビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートで、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートを置き換えて例41を反復して、レジスト溶液を調製した。
【0275】
例50:
例49からのレジストで例38を反復し、良好な結果が得られた。
例51:
例5からのビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートで、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートを置き換えて例37を反復して、レジスト溶液を調製した。
【0276】
例52:
例51からのレジストで例38を反復し、良好な結果が得られた。
【0277】
例53:
例5からのビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネートで、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートを置き換えて例41を反復して、レジスト溶液を調製した。
【0278】
例54:
例49からのレジストで例38を反復し、良好な結果が得られた。
【0279】
例55:
ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムビス−ペルフルオロエタンスルホンイミドの代わりにトリフェニルスルホニウムビス−ペルフルオロエタンスルホンアミドで例39を反復して、レジスト溶液を調製できる。
【0280】
例56:
例55のレジストで例38を反復でき、良好な結果が期待される。
【0281】
例57:
ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレン−スルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレン−スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレン−スルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)メタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムメタンジスルホネート、ビス(ベンゾイル−テトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレン−スルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、またはビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)メタンジスルホネート、ならびにここで言及される前述の発明の化合物の1つでビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)メタンジスルホネートを置き換えて例37、39、または41を反復して、レジスト溶液を調製できる。
【0282】
例58:
例57のレジスト溶液で例38を反復でき、良好な結果が期待される。
【0283】
例59:
ポリマーを、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(t−ブチルノルボルネンカルボキシレート−co−無水マレイン酸−co−2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−メタクリロイルオキシノルボルネンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシ−アダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3,5−ジヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3,5−ジメチル−7−ヒドロキシアダマンチルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルアクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ−[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−エチルシクロペンチルアクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマンタン)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−メタクリロイルオキシノルボルネンメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(エチルシクロペンチルメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−イソブチルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]−デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−メタクリロイルオキシノルボルネンメタクリレート−co−β−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−メタクリロイルオキシノルボルネンメタクリレート−co−トリシクロ−[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート)、ポリ(2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−メタクリルオキシアダマタン−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−エチル−2−アダマンチル−co−メタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート−co−2−アダマンチルメタクリレート)、ポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンメタクリレート)、およびポリ(2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート−co−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート−co−α−ガンマ−ブチロラクトンアクリレート−co−トリシクロ[5,2,1,02,6]デカン−8−イルメタクリレート)のうちの1つで置き換えて例37、39または41を反復し、フォトレジスト溶液を調製できる。
【0284】
例60:
例59で調製されたレジストで例38を反復でき、良好な結果が期待される。
【0285】
例61:
ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネートビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)メタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムメタンジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、またはビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)メタンジスルホネートの1つで、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネートを置き換えて例59を反復し、レジスト溶液を調製できる。
【0286】
例62:
例61で形成されたレジストで例38を反復でき、良好な結果が期待される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式、
A−X−B
の化合物であって、
(i)ここで、A−X−Bはイオン性化合物Ai Xi Biを形成し、
ここで、AiおよびBiはそれぞれ個別に有機オニウムカチオンであり、
Xiは式、
Q−R500−SO
のアニオンであり、
ここで、QはSおよびCから選択され、
500は、直鎖または分枝鎖アルキル、シクロアルキル、アリール、またはそれらの組み合わせから選択される基であり、これらは異種原子として(catenary)SまたはNを含有するかまたは含有せず、前記のアルキル、シクロアルキル、およびアリール基は非置換であるか、またはハロゲン、非置換のまたは置換されたアルキル、非置換のまたは置換されたC1〜8ペルフルオロアルキル、ヒドロキシル、シアノ、スルフェート、およびニトロからなる群から選択される1つ以上の基で置換され、
前記有機オニウムカチオンは
【化1】

および
Y−Arから選択され、
ここで、Arは
【化2】

Yは
【化3】

から選択され、
あるいは
(ii)A−X−Bは非イオン性化合物Ac−Xc−Bcを形成し、
ここで、AcおよびBcはそれぞれ個別に、
−SO−(C(X2)−R600、−O−CHX3−R700、−C(=N)−SO−R600、および
【化4】

から選択され、
ここで、R600は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−もしくはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、または
【化5】

から選択され、
ここで、R700は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−もしくはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、または
【化6】

から選択され、
UはC〜Cの非置換のまたは置換されたアルキレンであり、
Xcは
【化7】

であり、ここで、R500は上で定義されたとおりであり、
ここで、R、R、R、R1A、R1B、R1C、R2A、R2B、R2C、R2D、R3A、R3B、R3C、R3D、R4A、R4B、R4C、R4D、R5A、R5B、およびR5Cはそれぞれ独立して、Z、水素、OSO、OR20、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、アリールカルボニルメチル基、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、直鎖または分枝アルコキシ鎖、ニトロ、シアノ、ハロゲン、カルボキシル、ヒドロキシル、スルフェート、トレシル、またはヒドロキシルから選択され、(i)R1DまたはR5Dの一方がニトロで、他方は水素、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、アリールカルボニルメチル基、シアノ、またはヒドロキシルから選択されるか、または(ii)R1DおよびR5Dのどちらもニトロである、のどちらかであり、
およびRは、それぞれ独立して、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アリール、アラルキル、直鎖または分枝ペルフルオロアルキル、モノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル、アリールカルボニルメチル基、ニトロ、シアノ、またはヒドロキシルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合するS原子と一緒になって、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環を形成し、
は、アルキル、フルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、アリール、フルオロアリール、ペルフルオロアリール、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロフルオロアルキルまたはポリシクロフルオロアルキル基、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロペルフルオロアルキルまたはポリシクロペルフルオロアルキル基から選択され、
20は、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキルであり、
Tは、直接結合、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価の直鎖または分枝鎖アルキル基、二価のアリール基、二価のアラルキル基、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価のモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基であり、
Zは、−(V)−(C(X11)(X12))−O−C(=O)−Rであり、ここで、(i)X11またはX12の1つは少なくとも1つのフッ素原子を含有する直鎖または分枝アルキル鎖であり、他方は水素、ハロゲン、または直鎖または分枝アルキル鎖であるか、または(ii)X11およびX12のどちらも少なくとも1つのフッ素原子を含有する直鎖または分枝アルキル鎖である、のどちらかであり、
Vは、直接結合、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価の直鎖または分枝鎖アルキル基、二価のアリール基、二価のアラルキル基、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない二価のモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基から選択される結合基であり、
X2は、水素、ハロゲン、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖であり、
は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、またはアリールであり、
X3は、水素、直鎖または分枝アルキル鎖、ハロゲン、シアノ、または−C(=O)−R50であり、ここで、R50は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または−O−R51から選択され、ここで、R51は水素または直鎖または分枝アルキル鎖であり、
各iおよびkは独立して0または正の整数であり、
jは0〜10であり、
mは0〜10であり、そして
nは0〜10であり、
前記の1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、直鎖または分枝アルキル鎖、直鎖または分枝アルコキシ鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、モノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルカルボニル基、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシカルボニルアルキル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないシクロアルキル環を有するモノシクロアルキル−またはポリシクロアルキルオキシアルキル、アラルキル、アリール、ナフチル、アントリル、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環、またはアリールカルボニルメチル基は非置換であるか、またはZ、ハロゲン、アルキル、C1〜8ペルフルオロアルキル、モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル、OR20、アルコキシ、C3〜20環式アルコキシ、ジアルキルアミノ、二環式ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、トレシル、オキソ、アリール、アラルキル、酸素原子、CFSO、アリールオキシ、アリールチオ、および式(II)〜(VI)
【化8】

の基からなる群から選択される1つ以上の基で置換され、
ここで、R10およびR11は、それぞれ独立して水素原子、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表すか、またはR10およびR11は、一緒になってアルキレン基を表して5または6員環を形成でき、
12は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、またはアラルキルを表すか、またはR10およびR12は一緒になってアルキレン基を表し、介在する−C−O−基と一緒になって5または6員環を形成し、この環中の炭素原子は酸素原子で置換されているかまたは置換されておらず、
13は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表し、
14およびR15は、それぞれ独立して水素原子、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、または1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基を表し、
16は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、またはアラルキルを表し、そして
17は、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、アラルキル、−Si(R1617基、または−O−Si(R1617基を表し、この1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない直鎖または分枝アルキル鎖、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しないモノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル基、アリール、およびアラルキルは非置換であるか、または上述のように置換されている、
化合物。
【請求項2】
A−X−Bがイオン性化合物Ai Xi Biである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
AiおよびBiのそれぞれが、
【化9】

から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
AiおよびBiが、それぞれ
【化10】

(ここで、
およびRは、それぞれ独立して、非置換のまたは置換されたアリールであるか、またはRおよびRは、それらが結合するS原子と一緒になって、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環を形成し、Tは、直接結合であるか、あるいは1つ以上のO原子を含有するかまたは含有せず及びオキソで置換されているかまたはオキソで置換されていない二価の直鎖または分枝鎖アルキル基であり、R500は、非置換のまたは1つ以上のハロゲン基によって置換された直鎖または分枝鎖アルキルである)である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
およびRがそれぞれ独立して非置換のまたは置換されたアリールであり、Tが直接結合であり、R500が非置換のまたは1つ以上のハロゲン基で置換された直鎖または分枝鎖アルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
およびRが、それらが結合するS原子と一緒になって、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有しない5、6または7員の飽和または不飽和環を形成し、Tが、1つ以上のO原子を含有するかまたは含有せず及びオキソで置換されているかまたはオキソで置換されていない二価の直鎖または分枝鎖アルキル基であり、R500が非置換のまたは1つ以上のハロゲン基で置換された直鎖または分枝鎖アルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
Aが
【化11】

であり、Bが
【化12】

である、請求項3に記載の化合物。
【請求項8】
ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムメタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)トリフェニルスルホニウムエタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)メタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(ベンゾイル−テトラメチレンスルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)メタンジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムエタンジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムメタンジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)ヨードニウムペルフルオロメタンジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムエタンジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムメタンジスルホネート、ビス(4−オクチルオキシフェニル)フェニルスルホニウムペルフルオロメタンジスルホネート、ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシ−フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス[ビス[4−ペンタフルオロ−ベンゼン−スルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]エタンジスルホネート、ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニル−スルホニウム]ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼン−スルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシ−フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]メタンジスルホネート、ビス[ビス[4−ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)−フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)−ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]エタンジスルホネート、ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロ−メチル)−ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)−フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス[ビス[4−(3,5−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルオキシ)フェニル]フェニルスルホニウム]メタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)エタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルヨードニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)エタンジスルホネート、ビス(トリフェニルスルホニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレン−スルホニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(ベンゾイルテトラメチレンスルホニウム)エタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(トリス(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム)エタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニル−スルホニウム)ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)エタンジスルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニル−スルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチル−オキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]エタンジスルホネート、ビス[ビス[2−メチル−アダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロ−プロパン−1,3−ジスルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス[ビス[2−メチル−アダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]メタンジスルホネート、ビス[ビス[2−メチルアダマンチルアセチルオキシ−メトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロメタンジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロブタン−1,4−ジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ−[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシ−フェニル]フェニルスルホニウム]エタンジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]−ペルフルオロエタンジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシ−フェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロプロパン−1,3−ジスルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロ−メチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]−ペルフルオロプロパン−1−カルボキシレート−3−スルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロ−メチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロ−ブタン−1−カルボキシレート−4−スルホネート、ビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ−[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]メタンジスルホネート、およびビス[ビス[4,4−ビス(トリフルオロメチル)−3−オキサトリシクロ[4.2.1.02,5]−ノニルメトキシフェニル]フェニルスルホニウム]ペルフルオロメタンジスルホネートの群から選択される請求項1または2に記載の化合物。

【請求項9】
a)酸に対し不安定な基を含有するポリマー、および
b)請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物
を含む、深紫外線(deep UV)における画像形成に有用なフォトレジスト組成物。
【請求項10】
c)第2の光酸発生剤Ai Xi1をさらに含む、請求項9に記載の組成物であって、ここで、Aiは上で定義したとおりであり、Xi1はCFSO、CHFSO、CHSO、CClSO、CSO、CHFSO、CSO、カンフルスルホネート、ペルフルオロオクタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ペルフルオロトルエンスルホネート、(Rf1SO、(Rf1SOおよびRg−O−Rf2−SOから選択されるアニオンであり、各Rf1は、独立して、高度にフッ素化または過フッ化されたアルキルまたはフッ素化されたアリール基からなる群から選択され、そしていずれかの2つのRf1基の組み合わせが結合して架橋を形成する場合に環式であることができ、そしてさらにRf1アルキル鎖は1〜20個の炭素原子を含有しそして直鎖、分枝、または環式でであることができ、そうして二価の酸素、三価の窒素または六価のイオウがその主鎖中に割り込むことができ、さらにRf1が環式構造を含有する場合、このような構造は5または6個の環員を有し、それらの環員の1つまたは2つはヘテロ原子であることができ、そしてRf2は、直鎖または分枝(CF(ここで、jは4〜10の整数である)、およびペルフルオロC1〜10アルキルで置換されているかまたは置換されていないC〜C12シクロペルフルオロアルキル二価基からなる群から選択され、Rgは、C〜C20直鎖、分枝、モノシクロアルキルまたはポリシクロアルキル、C〜C20直鎖、分枝、モノシクロアルケニルまたはポリシクロアルケニル、アリール、およびアラルキルからなる群から選択され、前記のアルキル、アルケニル、アラルキル、およびアリール基は、非置換または置換されており、異種原子として(catenary)1つ以上の酸素原子を含有するかまたは含有せず及び部分的にフッ素化もしくは過フッ化されているかまたはされていない、組成物。
【請求項11】
Aiが、
【化13】

から選択される、請求項9または10に記載の組成物。
【請求項12】
アニオンXi1が、(CSO、(CSO、(C17SO、(CFSO、(CFSO、(CFSO(CSO)C、(CSO、(CSO、(CFSO(CSO)C、(CSO)(CSO、(CFSO)(CSO)N、[(CFNCSO、(CFNCSO(SOCF、(3,5−ビス(CF)C)SOSOCF、CSO−−(SOCF、CSO−−SOCF
【化14】

CFCHFO(CFSO、CFCHO(CFSO、CHCHO(CFSO、CHCHCHO(CFSO、CHO(CFSO、CO(CFSO、CO(CFSO、CCHO(CFSO、COCFCF(CF)SO、CH=CHCHO(CFSO、CHOCFCF(CF)SO、COCFCF(CF)SO、C17O(CFSO、およびCO(CFSOから選択される、請求項9〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
a)基材を請求項9〜12のいずれか一項に記載の組成物でコーティングするステップと、
b)基材をベーク処理して実質的に溶剤を除去するステップと、
c)フォトレジスト塗膜を像様露光するステップと、
d)フォトレジスト塗膜を露光後ベーク処理するステップと、
e)フォトレジスト塗膜を水性アルカリ性溶液で現像するステップ、
を含む、フォトレジストの画像形成方法。
【請求項14】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物のフォトレジスト組成物中における使用。

【公表番号】特表2009−501207(P2009−501207A)
【公表日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520978(P2008−520978)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【国際出願番号】PCT/IB2006/001931
【国際公開番号】WO2007/007175
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(305010827)エイゼット・エレクトロニック・マテリアルズ・ユーエスエイ・コーポレイション (81)
【Fターム(参考)】