説明

光走査装置

【課題】ゴーストを防止しつつ、ビーム径の劣化や走査線のボウ(bow)現像を抑制し、カラー画像を形成する場合、カラーレジストレーションを改善できる光走査装置を提供する。
【解決手段】光ビームを放出する光源と、光ビームを偏向走査する光偏向器と、光偏向器で偏向された光ビームを被走査面に結像させるものであり、
光偏向器と被走査面との間の光路に配される少なくとも2つの結像光学素子を具備した結像光学系とを含み、少なくとも2つの結像光学素子のうち、隣接した2つの結像光学素子は、光路に対して傾斜しており、隣接した2つの結像光学素子の傾斜方向は、隣接した2つの結像光学素子間の光路上に配される反射部材の数によって決定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光走査装置に係り、さらに詳細には、複数の結像光学素子を具備した光走査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置は、感光ドラムに光走査装置を利用し、光ビームを走査(scanning)することによって、静電潜像を形成した後、形成された静電潜像を、トナーのような現像剤を利用して現像して現像画像を生成し、生成された現像画像を印刷媒体上に転写し、転写された現像画像をその印刷媒体上に定着させることによって、画像を形成する。
【0003】
このような電子写真方式の画像形成装置に使われる光走査装置は、回転多面鏡のような光偏向器を利用して光ビームを偏向走査するが、光偏向器と感光ドラムとの間には、結像光学系を配し、偏向走査される光ビームを被走査面に結像させる。かような結像光学系に採用される結像光学素子は、ガラスまたはプラスチック材から形成されるが、このような結像光学素子に入射される光ビームのうち、一部の光ビームは、結像光学素子の入射面で反射されうる。従来の光走査装置は、このような結像光学素子での光ビームの反射を防止のため構成が、特許文献1、特許文献2に開示されている。例えば、前記特許文献1には、結像光学素子面に反射防止コーティングをした構成が開示されている。しかし、このような反射防止コーティングは、製造コストを増加させるだけではなく、光効率を落としてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−29712号公報
【特許文献2】特開平9−185002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、光走査装置の結像光学系において、ゴースト(ghost)を防止しつつ、ビーム径の劣化や走査線のボウ(bow)現像を抑制し、カラー画像を形成する場合、カラーレジストレーションを改善できる光走査装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面による光走査装置は、光ビームを放出する光源と、光ビームを偏向走査する光偏向器と、光偏向器で偏向された光ビームを被走査面に結像させるものであり、光偏向器と被走査面との間の光路に配される少なくとも2つの結像光学素子を具備した結像光学系とを含み、少なくとも2つの結像光学素子のうち、隣接した2つの結像光学素子は、光路に対して傾斜しており、隣接した2つの結像光学素子の傾斜方向は、隣接した2つの結像光学素子間の光路上に配される反射部材の数によって決定される。
【0007】
隣接した2つの結像光学素子間の光路上に配される反射部材が奇数個ある場合には、隣接した2つの結像光学素子が互いに反対方向に傾斜しうる。
隣接した2つの結像光学素子間の光路上に配される反射部材がないか、あるいは偶数個ある場合には、隣接した2つの結像光学素子が互いに同じ方向に傾斜しうる。
隣接した2つの結像光学素子の傾斜方向は、主走査方向の軸を中心にした時計回りの方向または逆時計回りの方向に回転する方向でありうる。
隣接した2つの結像光学素子の傾斜角度が4°以下でありうる。
反射部材は、反射ミラーまたは全反射プリズムでありうる。
光源は、複数の光ビームを放出し、結像光学系は、複数の光ビームごとに、少なくとも2つの結像光学素子を具備し、複数の光ビームごとに設けられた少なくとも2つの結像光学素子のうち、光偏向器に最隣接した結像光学素子は、光路に対して傾斜しうる。
光偏向器に最隣接した結像光学素子のうち、光偏向器によって互いに反対方向に偏向走査される2つの光ビーム上に配される2つの結像光学素子は、副走査平面で見たとき、主走査方向の軸を中心に、互いに同じ方向に回転して傾斜しうる。
光偏向器に最隣接した結像光学素子は、いずれも同じ角度で傾斜しうる。
光偏向器に最隣接した結像光学素子は、副走査方向の屈折力が0である屈折レンズでありうる。
【0008】
本発明の一側面による光走査装置は、複数の光ビームを放出する光源と、複数の光ビームを偏向走査する光偏向器と、光偏向器で偏向された複数の光ビームを被走査面に結像させるものであり、光偏向器と被走査面との間の複数の光ビームの光路ごとに配される少なくとも2つの結像光学素子を具備した結像光学系とを含み、光偏向器と被走査面との間の複数の光ビームの光路ごとに配される少なくとも2つの結像光学素子のうち、光偏向器に最隣接した結像光学素子は、光路に対して傾斜している。
光偏向器に最隣接した結像光学素子のうち、光偏向器によって互いに反対方向に偏向走査される2つの光ビーム上に配される2つの結像光学素子は、副走査平面で見たとき、主走査方向の軸を中心に互いに同じ方向に回転して傾斜しうる。
光偏向器に最隣接した結像光学素子は、いずれも同じ角度で傾斜しうる。
光偏向器に最隣接した結像光学素子は、副走査方向の屈折力が0である屈折レンズでありうる。
【0009】
結像光学素子は、幾何学的中心点、または入射面の頂点を基準に回転して傾斜しうる。
結像光学素子は、f−θレンズでありうる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の光走査装置によれば、光偏向器と被走査面との間に位置する結像光学系の2つの結像光学素子が傾斜した配置構成を有し、このとき、2つの結像光学素子間に配される反射部材の数によって2つの結像光学素子の傾斜方向が決定されるので、ゴーストが改善されるだけではなく、ビーム径の劣化やボウ現象を抑制でき、カラーレジストレーションも改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による光走査装置の主走査面での概略的な構成を示す図面である。
【図2】反射部材が奇数個である場合において、図1の光走査装置で、結像光学素子の傾斜方向を示す図面である。
【図3】反射部材が偶数個である場合において、図1の光走査装置で、結像光学素子の傾斜方向を示す図面である。
【図4】図1の光走査装置で、結像光学素子の傾斜いかんによる主走査方向のビーム径特性を示すグラフである。
【図5】図1の光走査装置で、結像光学素子の傾斜いかんによる副走査方向のビーム径特性を示すグラフである。
【図6】図1の光走査装置で、結像光学素子の傾斜いかんによる走査線のボウ特性を示すグラフである。
【図7】本発明の他の実施形態による光走査装置の主走査面での概略的な構成を示す図面である。
【図8】反射部材が奇数個である場合において、図7の光走査装置で、結像光学素子の傾斜方向を示す図面である。
【図9】比較例で、ビーム偏向器に最隣接した結像光学素子で反射された光ビームの光路を示す図面である。
【図10】本発明の一実施形態で、ビーム偏向器に最隣接した結像光学素子で反射された光ビームの光路を示す図面である。
【図11】反射部材が偶数個である場合において、図7の光走査装置で、結像光学素子の傾斜方向を示す図面である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態による光走査装置の概略的な構成を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。しかし、以下で例示される実施形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明を当該技術分野での当業者に十分に説明するために提供されるものである。以下の図面で同じ参照符号は、同じ構成要素を指し、図面上で各構成要素の大きさは、説明の明瞭性と便宜性とのために、誇張されていることがある。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態による光走査装置の主走査面で見た概略的な構成を示し、図2は、図1の光走査装置の結像光学系を副走査面で見た概略的な構成を示す図面である。便宜上、図1で、結像光学系内の反射部材は図示していない。図1でx軸は、被走査面199を基準に、副走査方向に該当し、y軸は、主走査方向に該当する。一方、主走査面とは、光走査装置100によって光ビームが走査される主走査方向の走査線と光ビームとが同時に置かれた面であり、図1でyz平面を意味し、副走査面とは、主走査方向に垂直した面であり、図1でxz平面を意味する。図面で見るとき、主走査面は、光偏向器150の回転軸に垂直であり、副走査面は、光偏向器150の回転軸に平行する。
【0014】
図1及び図2を参照すれば、本実施形態の光走査装置は、光源110と、光偏向器150と、結像光学系とを含む。
【0015】
光源110は、光ビームLを放出するものであり、例えばレーザ光を出射するレーザダイオードでありうる。
【0016】
光偏向器150は、光源110から出射された光ビームLを偏向走査させるものであり、複数の反射面を有して回転する回転多面鏡でありうる。光偏向器150は、例えば時計回りの方向に回転し、光ビームLは、光偏向器150の反射面で偏向反射され、被走査面199に走査される。
【0017】
光源110と光偏向器150との間の光路上には、コリメーティングレンズ120とシリンドリカルレンズ130とが介在しうる。コリメーティングレンズ120は、光源110で出射された光ビームLを集束させ、平行光または収斂光にする。シリンドリカルレンズ130は、コリメーティングレンズ120を透過した光ビームLを、光偏向器150に主走査方向及び/または複走査方向に集束させるものであり、少なくとも1枚のレンズによって構成される。場合によっては、シリンドリカルレンズ130を透過した光ビームLを、コリメーティングレンズ120に入射させるように、シリンドリカルレンズ130を、光源110とコリメーティングレンズ120との間に配置することもできる。
【0018】
結像光学系は、光偏向器150と被走査面199との間の光ビームLの光路上に配されるものであり、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170と、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170間に配される複数の反射部材190とを含む。平板ガラス180が結像光学系と被走査面199との間に設けられうる。
【0019】
第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170は、光偏向器150で偏向された光ビームLを被走査面199に結像させつつ、主走査方向に等速で走査させるf−θレンズでありうる。
【0020】
第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170は、反射される光によるゴースト(ghost)を抑制するために、光ビームLの光路に対して傾斜するように設けられる。第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170の傾斜方向は、主走査方向の軸(図1のy軸)を中心にした時計回りの方向、または逆時計回りの方向でありうる。
【0021】
第1結像光学素子160は、副走査方向の屈折力が「0」または「0」に近い値を有するように設計されうる。このように、第1結像光学素子160の副走査方向の屈折力を「0」または「0」に近い値を有するように設計することによって、第1結像光学素子160の傾斜によって発生しうるビーム径の劣化や走査線のボウ(bow)のような性能劣化を最小化させることができる。副走査方向とは、光偏向器150によって走査される光ビームLの方向、すなわち主走査方向に対して垂直な方向である。
【0022】
反射部材190は、結像光学系を制限された空間に実装させるように、光路を適切に折り曲げるものであり、例えば反射ミラーまたは全反射プリズムでありうる。
【0023】
本実施形態は、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170間に、3個の反射ミラー191、192、193が配された構成を例に挙げて説明する。このように、反射部材190の数が奇数個である場合、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170は、光ビームLの光路に対して互いに反対方向に傾斜する。
【0024】
たとえば、図2に示すように、第1結像光学素子160は、主走査方向の軸(図1のy軸)を中心にした時計回りの方向169に回転し、第2結像光学素子170は、主走査方向の軸を中心にした逆時計回りの方向178に回転しうる。このように、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170間に配された反射部材190の数を考慮し、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170の回転方向を決定することによって、後述するように、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170の回転によるビーム径の劣化や走査線のボウ現象を抑制できる。
【0025】
一般的に、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170の傾斜によって発生するボウの突き出し方向は、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170の傾斜方向によって変わりうる。さらに、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170間に、反射部材190が挿入されれば、反射部材190によって、ボウの突き出し方向は、反転される。従って、本実施形態のように、反射部材190の数が奇数個である場合には、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170の傾斜方向を互いに反対にする。一方、反射部材190の数が偶数個である場合は、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170の傾斜方向を互いに同じ方向にする。従ってこのように、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170間に配された反射部材190のボウ方向の反転を考慮し、本実施形態の光走査装置100は、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170の回転方向を決定できる。
【0026】
図2で160aは、第1結像光学素子160の入射面を示し、160bは、第1結像光学素子160の入射面に対する法線方向を示す。第1結像光学素子160の傾斜角度θは、ビーム偏向器150の反射面と第1結像光学素子160との間の距離、光偏向器150の反射面の副走査方向への有効面、及び第1結像光学素子160の副走査方向の長さによって決まりうる。例えば、傾斜角度θは、主走査方向の軸(図1のy軸)を中心にした時計回りの方向の回転程度を示す。傾斜角度θは、第1結像光学素子160の傾斜による性能劣化を抑制するために、4°以下になるように設計されうる。第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170は、幾何学的中心点C、または入射面の頂点を基準に回転しうる。ここで、入射面の頂点とは、第1結像光学素子160の入射面の設計時に、光軸が通過すると予定された中心点を意味する。もし第1結像光学素子160の屈折力が、出射面よりも入射面側で主に発生するならば、入射面の頂点を基準に回転することによって、第1結像光学素子160の回転による収差を減らすことができる。図2の拡大図には、第1結像光学素子160が幾何学的中心点Cを中心に回転した場合を示している。
【0027】
図3は、本実施形態の変形例であり、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170間に配された反射部材190の数が偶数個である場合を示す図面である。もし図3に示すように、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170間に、2個の反射ミラー191、192が配された場合、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170は、互いに同じ方向に傾斜する。すなわち、第1結像光学素子160が光ビームLの光路に対して時計回りの方向169に傾斜し、第2結像光学素子170も、時計回りの方向179に回転するように設けられる。
【0028】
下記の表1は、図1及び図2を参照しつつ説明した本実施形態の光走査装置の光学設計の具体的な一例を示す。
【表1】

【0029】
図4は、結像光学素子の傾斜いかんによる主走査方向のビーム径特性を示し、図5は、結像光学素子の傾斜いかんによる副走査方向のビーム径特性を示す図面である。また、図6は、結像光学素子の傾斜いかんによる走査線のボウ特性を示す図面である。図4ないし図6のグラフは、表1のように設計された光走査装置で得られたデータである。
【0030】
図4及び図5を参照すれば、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170(図1)が傾斜していない場合を基準としてみるとき、第1結像光学素子160だけ時計回りの方向169(図1)に1.2°傾斜させれば、主走査方向の中心位置から遠ざかるほど、主走査ビーム径及び副走査ビーム径が、いずれも急激に大きくなることが分かる。しかし、第1結像光学素子160の傾斜に対応して、第2結像光学素子170を逆時計回りの方向178(図2)に1.2°傾斜させれば、主走査ビーム径及び副走査ビーム径が、主走査方向の全領域に対して均一であることが分かる。ここで、主走査ビーム径とは、被走査面199(図1)に結ばれたスポットの主走査方向のビーム径を意味し、副走査ビーム径とは、被走査面199に結ばれたスポットの副走査方向のビーム径を意味する。
【0031】
同様に、図6を参照すれば、第1結像光学素子160及び第2結像光学素子170が傾斜しない場合を基準とみるとき、第1結像光学素子160だけ時計回りの方向169に1.2°傾斜させれば、主走査方向の中心位置から遠ざかるほど走査線が曲がる走査線ボウ現象が現れることが分かる。しかし、第1結像光学素子160に対応して、第2結像光学素子170を逆時計回りの方向178に1.2°傾斜させれば、走査線がグラフの横軸、すなわち主走査方向に対してほぼ平行になり、ボウ現象が抑制されることが分かる。
【0032】
図7及び図8は、本発明の他の実施形態による光走査装置の概略的な構成を示す図面である。図7は、主走査面での光走査装置の光学配置を示しており、図8は、反射部材が奇数個である場合において、副走査面での光走査装置の光学配置を示す図面である。便宜上、図7で、結像光学系内の反射部材は図示していない。
【0033】
図7及び図8を参照すれば、本実施形態の光走査装置200は、第1光源210a及び第2光源210bと、光偏向器250と、結像光学系とを含む。
【0034】
第1光源210a及び第2光源210bは、それぞれ第1光ビームL1及び第2光ビームL2を放出する光源部を構成し、例えばレーザ光を出射するレーザダイオードでありうる。
【0035】
光偏向器250は、第1光源210a及び第2光源210bで出射された第1光ビームL1及び第2光ビームL2を偏向走査させるものであり、複数の反射面を有して回転する回転多面鏡でありうる。図7に示すように、例えば光偏向器250が、時計回りの方向に回転する場合、第1光ビームL1及び第2光ビームL2は、光偏向器250の互いに異なる反射面で偏向反射され、それぞれ互いに反対方向に、第1被走査面299a及び第2被走査面299bに走査される。
【0036】
第1光源210a及び第2光源210bと、光偏向器150との間の光路上には、それぞれ第1コリメーティングレンズ220a及び第2コリメーティングレンズ220bと、第1シリンドリカルレンズ230a及び第2シリンドリカルレンズ230bとが介在しうる。
【0037】
結像光学系は、第1光ビームL1の光路上に配される第1光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2結像光学素子270aと、第2光ビームL2の光路上に配される第2光ビームL2の第1結像光学素子260b及び第2結像光学素子270bとを含む。また、第1光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2結像光学素子270aと、第2光ビームL2の第1結像光学素子260b及び第2結像光学素子270bとの間には、それぞれ複数の反射部材290を含む。第1平板ガラス280a及び第2平板ガラス280bが、結像素子と被走査面299a、299bとの間にそれぞれ設けられうる。
【0038】
第1結像光学素子260a、260b及び第2結像光学素子270a、270bは、光偏向器250で偏向された第1光ビームL1及び第2光ビームL2を、被走査面299a、299bにそれぞれ結像させつつ、主走査方向に同速で走査させるf−θレンズでありうる。光偏向器250に最隣接した第1結像光学素子260a、270aは、光偏向器250を中心に置いて互いに対称になるように配されうる。かような対称的な光学配置は、各光路に使われる第1結像光学素子260a、260b及び第2結像光学素子270a、270bの光学的設計を共通なものとさせる。
【0039】
第1結像光学素子260a、260b及び第2結像光学素子270a、270bは、反射される光によるゴーストを抑制するために、第1光ビームL1及び第2光ビームL2の光路それぞれに対して傾斜するように設けられる。第1結像光学素子260a、260b及び第2結像光学素子270a、270bの傾斜方向は、主走査方向の軸を中心にした時計回りの方向、または逆時計回りの方向でありうる。
【0040】
本実施形態は、第1光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2結像光学素子270a間に3個の反射ミラー291a、292a、293aが配され、第2光ビームL2の第1結像光学素子260b及び第2結像光学素子270b間に3個の反射ミラー291b、292b、293bが配された構成を例に挙げて説明する。このように、反射部材290の数が各光路ごとに奇数個である場合、第1光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2光ビームL2の第1結像光学素子260bは、時計回りの方向269a、269bに回転して傾斜し、第1光ビームL1の第2結像光学素子270a及び第2光ビームL2の第2結像光学素子270bは、逆時計回りの方向278a、278bに回転して傾斜する。すなわち、光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2結像光学素子270aは、第1光ビームL1の光路に対して互いに反対方向に傾斜し、第2光ビームL2の第1結像光学素子260b及び第2結像光学素子270bも、第2光ビームL2の光路に対して互いに反対方向に傾斜する。
【0041】
さらに、第1光ビームL1の光路上で、光偏向器250に最隣接した第1光ビームL1の第1結像光学素子260a、及び第2光ビームL2の光路上で光偏向器250に最隣接した第2光ビームL2の第1結像光学素子260bは、互いに同じ方向に傾斜するように設けられる。ここで、互いに同じ方向に傾斜するという意味は、図8に示すように、副走査平面で見たとき、主走査方向の軸を中心に互いに同じ方向に回転して傾斜するということを意味する。もし第1光ビームL1が進行する方向に第1光ビームL1の第1結像光学素子260aを見れば、第1光ビームL1の第1結像光学素子260aは、その入射面が下方に傾斜し、第2光ビームL2が進行する方向に第2光ビームL2の第2結像光学素子260bを見れば、第2光ビームL2の第2結像光学素子260bは、その入射面が上方に傾斜するので、光進行の観点では、互いに反対方向に傾斜すると表現することもできる。
【0042】
図9は、比較例での光偏向器に最隣接した結像光学素子で反射された光ビームの光路を示し、図10は、本実施形態での光偏向器に最隣接した第1結像光学素子で反射された光ビームの光路を示す。比較例の光走査装置は、図9に示すように、結像光学素子261a、261bがビーム偏向器250に対して傾いていない。
【0043】
図9を参照すれば、ビーム偏向器250で反射された第1光ビームL1及び第2光ビームL2それぞれは、最隣接した結像光学素子261a、261bに向かう。便宜上、図9で、結像光学素子で反射された光ビームの光路としては、第1光ビームL1のもののみを示している。第1光ビームL1の主な成分L1aは、第1光ビームL1の結像光学素子261aを通過するが、一部の反射成分L1bは、第1光ビームL1の結像光学素子261aで反射され、ビーム偏向器250側に向かってゴーストの原因になる。たとえば、第1光ビームL1の反射成分L1aのうち一部は、ビーム偏向器250でさらに反射され、第1光ビームL1の結像光学素子261aを経由する第1ゴースト光ビームL1cになる。また、第1光ビームL1の反射成分L1aのうち他の一部は、ビーム偏向器250の向かい側にある第2光ビームL2の結像光学素子261b側に向かい、第2光ビームL2の結像光学素子261bを経由する第2ゴースト光ビームL1dになる。このような第1ゴースト光ビームL1c及び第2ゴースト光ビームL1dは、ゴーストの原因になる。
【0044】
一方、図10を参照すれば、本実施形態の場合、第1結像光学素子260a、260bは、ビーム偏向器250に対して傾いているので、第1結像光学素子260a、260bで一部の光ビームL1b、L2bが反射されても、ゴーストの原因にならない。たとえば、第1光ビームL1のうち、第1光ビームL1の第1結像光学素子260aで反射された一部光ビームL1bは、ビーム偏向器250またはビーム偏向器250の向かい側にある第2光ビームL2の第2結像光学素子260b側に向かわないので、第1結像光学素子261a、261bを通過する光ビームは、ビーム偏向器250で反射された第1光ビームL1及び第2光ビームL2の主な光ビームL1a、L2aだけである。従って、本実施形態のように、ビーム偏向器250に最隣接した第1結像光学素子261a、261bを傾斜させることによって、第1結像光学素子261a、261bで反射されて発生しうるゴースト成分を除去できる。
【0045】
再び図7及び図8を参照すれば、第1結像光学素子260a、260b及び第2結像光学素子270a、270bの傾斜方向によって、ボウの突き出し方向が変わりうるが、本実施形態は、第1光ビームL1の光路上で光偏向器250に最隣接した第1光ビームL1の第1結像光学素子260a、及び第2光ビームL2の光路上で光偏向器250に最隣接した第2光ビームL2の第1結像光学素子260bは、互いに同じ方向に傾斜させることによって、第1光ビームL1で発生するボウと、第2光ビームL2で発生するボウとの突き出し方向を一致させることができる。さらに、第1光ビームL1の光路上で光偏向器250に最隣接した第1光ビームL1の第1結像光学素子260aの傾斜量、及び第2光ビームL2の光路上で光偏向器250に最隣接した第2光ビームL2の第1結像光学素子260bの傾斜量を同じにし、第1光ビームL1で発生するボウ量と、第2光ビームL2で発生するボウ量とを同じにし、重なるボウが最大限一致させることができる。このように、第1光ビームL1で発生するボウと、第2光ビームL2で発生するボウとの突き出し方向及び湾曲程度を一致させることによって、走査線のボウによるカラーレジストレーション・エラー(color registration error)を最小化させることができる。
【0046】
図11は、本実施形態の変形例であり、反射部材290の数が偶数個である場合を示す図面である。もし図11に示すように、第1光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2結像光学素子270a間に、2個の反射ミラー291a、292aが配され、第2光ビームL2の第1結像光学素子260b及び第2結像光学素子270b間に、2個の反射ミラー291b、292bが配された場合、第1光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2結像光学素子270aは、互いに同じ時計回りの方向269a、279aに傾斜し、第2光ビームL2の第1結像光学素子260b及び第2結像光学素子270bも、互いに同じ時計回りの方向269b、279bに傾斜する。
【0047】
このように、第1結像光学素子260a、260b及び第2結像光学素子270a、270bは、その間に配された反射部材290の数を考慮し、第1結像光学素子260a、260b及び第2結像光学素子270a、270bの回転方向を決定し、さらに光偏向器に最隣接した第1結像光学素子260a、270aの傾斜方向を一致させることによって、第1結像光学素子260a、260b及び第2結像光学素子270a、270bの回転によるビーム径の劣化や走査線のボウ現象を抑制し、カラーレジストレーションを抑制できる。
【0048】
図12は、本発明のさらに他の実施形態による光走査装置の副走査面で、光学配置を概略的に示す図面である。便宜上、感光ドラムは、被走査面が見えるように斜めに図示した。
【0049】
図12を参照すれば、本実施形態の光走査装置は、第1光ビームないし第4光ビームL1、L2、L3、L4を放出する光源部(図示せず)と、第1光ビームないし第4光ビームL1、L2、L3、L4を偏向走査する光偏向部、光偏向部で偏向走査される第1光ビームないし第4光ビームL1、L2、L3、L4を、第1感光ドラムないし第4感光ドラム301、302、303、304の被走査面に結像させる結像光学系を含む。第1感光ドラムないし第4感光ドラム301、302、303、304は、第1光ビームないし第4光ビームL1、L2、L3、L4が照射されることによって、イエロー(yellow)、マゼンタ(magenta)、シアン(cyan)及びブラック(black)の画像に対応する静電潜像が形成される。
【0050】
本実施形態は、4個の光ビームL1、L2、L3、L4を走査するために、図7及び図8を参照しつつ説明した光走査装置を、二つ並列に配した構成を有する。すなわち、第1光ビームL1及び第2光ビームL2の光路上に配される光学素子は、図7及び図8を参照して述べた光走査装置の同じ参照符号の光学素子でありうる。同様に、第3光ビームL3及び第4光ビームL4の光路上に配される光学素子も、図1及び図2を参照しつつ説明した光走査装置の光学素子でありうる。
【0051】
光偏向部は、第1光ビームL1及び第2光ビームL2を偏向走査する第1光偏向器250と、第3光ビームL3及び第4光ビームL4を偏向走査する第2光偏向器251とを含む。
【0052】
結像光学系は、第1光ビームL1の経路上に配される第1光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2結像光学素子270aと、第2光ビームL2の経路上に配される第2光ビームL2の第1結像光学素子260b及び第2結像光学素子270bと、第3光ビームL3の経路上に配される第3光ビームL3の第1結像光学素子260c及び第2結像光学素子270cと、第4光ビームL4の経路上に配される第4光ビームL4の第1結像光学素子260d及び第2結像光学素子270dを含む。
【0053】
一方、本実施形態は反射部材290が、第1光ビームないし第4光ビームL1、L2、L3、L4の光路それぞれに3個ずつ介在した場合を示す。すなわち、3個の反射ミラー291a、292a、293aが、第1光ビームL1の第1結像光学素子260a及び第2結像光学素子270a間に配され、3個の反射ミラー291b、292b、293bが、第2光ビームL2の第1結像光学素子260b及び第2結像光学素子270b間に配され、3個の反射ミラー291c、292c、293cが、第3光ビームL3の第1結像光学素子260c及び第2結像光学素子270c間に配され、3個の反射ミラー291d、292d、293d)が第4光ビームL4の第1結像光学素子260d及び第2結像光学素子270d間に配される。
【0054】
このように、反射部材290が各光路ごとに3個ずつ配されることによって、第1結像光学素子260a、260b、260c、260dと、第2結像光学素子270a、270b、270c、270dは、副走査平面で見るとき、主走査方向の軸を中心に互いに反対方向に回転するように傾斜させ、ビーム径を主走査方向によって均一にするので、走査線のボウ現象を抑制できる。すなわち、第1結像光学素子260a、260b、260c、260dは、副走査平面で見たとき、主走査方向の軸を中心に時計回りの方向269a、269b、269c、269dに回転して傾斜させ、第2結像光学素子270a、270b、270c、270dは、逆時計回りの方向278a、278b、278c、278dに回転して傾斜させる。もし反射部材290が各光路ごとに偶数個配されるならば、第1結像光学素子260a、260b、260c、260dと、第2結像光学素子270a、270b、270c、270dは、互いに同じ方向に回転するように傾斜させる。
【0055】
一方、第1光偏向器250及び第2光偏向器260が同一方向に回転するならば、第1光ビームL1と第3光ビームL3は、図12に示すように、同一方向に走査され、第1感光ドラム301の走査線の方向と、第3感光ドラム303の走査線の方向とが同じになる。かような場合、第1光ビームL1の結像光学素子260aの傾斜方向と、第3光ビームL3の第1結像光学素子260cの傾斜方向とを一致させ、走査線311、313のボウ方向を一致させる。かような理由で、第2光ビームL2の第1結像光学素子260bの傾斜方向と、第4光ビームL4の第1結像光学素子260dの傾斜方向とを一致させる。また、第1光ビームL1と第2光ビームL2は、第1光偏向器250で互いに異なる反射面で反射され、互いに異なる方向に走査され、第1感光ドラム301の走査線の方向と、第2感光ドラム302の走査線の方向とが互いに異なるので、第1光ビームL1の第1結像光学素子260aの傾斜方向と、第2光ビームL2の第1結像光学素子260bの傾斜方向は、互いに反対になる。かような理由で、第3光ビームL3の第1結像光学素子260cの傾斜方向、及び第4光ビームL4の第1結像光学素子260dの傾斜方向も、互いに反対になる。従ってこのように、傾斜方向を定めることによって、走査ラインのボウの方向を一致させ、第1結像光学素子260a、260b、260c、260dの傾斜によって発生する走査線のボウの突き出し方向を一致させることによって、カラーレジストレーションのエラーを除去できる。
【0056】
本実施形態は、2個の光偏向器を利用して4個の光ビームを走査する場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、1個または3個以上の光偏向器を利用することができ、また5個以上の光ビームを走査することができるのである。
【0057】
前述の実施形態では、結像光学系が各光路に対して2個の結像光学素子からなる場合を示しているが、これは一例に過ぎず、結像光学系の光学的構成は多様に変形されうる。たとえば結像光学系は、各光路に対して3個以上の結像光学素子からもなりうる。この場合、前述のところと同一に、隣接した2個の結像光学素子の傾斜方向は、その間に配される反射部材の数によって決定されうるのである。
【0058】
前述の本発明の光走査装置は、理解を助けるために、図面に示した実施形態を参考にして説明したが、それらは例示的なものに過ぎず、当分野で当業者ならば、それらから多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解することができるであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によって決まるものある。
【符号の説明】
【0059】
100、200 光走査装置
110 光源
120 コリメーティングレンズ
130 シリンドリカルレンズ
150、250 光偏向器
160、260a、260b、260c、260d 第1結像光学素子
160a 第1結像光学素子の入射面
160b 第1結像光学素子の入射面に対する法線
169、179、259、269a、269b、279a、279b 時計回りの方向
170、270a、270b 第2結像光学素子
178、278a、278b 逆時計回りの方向
180 平板ガラス
190、290 反射部材
191、192、193、291a、291b、292a、292b、293a、293b 反射ミラー
199、299a、299b 被走査面
210a 第1光源
210b 第2光源
220a 第1コリメーティングレンズ
220b 第2コリメーティングレンズ
230a 第1シリンドリカルレンズ
230b 第2シリンドリカルレンズ
261a、261b 結像光学素子
280a 第1平板ガラス
280b 第2平板ガラス
301 第1感光ドラム
302 第2感光ドラム
303 第3感光ドラム
304 第4感光ドラム
L 光ビーム
L1 第1光ビーム
L2 第2光ビーム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ビームを放出する光源と、
前記光ビームを偏向走査する光偏向器と、
前記光偏向器で偏向された光ビームを被走査面に結像させるものであり、前記光偏向器と被走査面との間の光路に配される少なくとも2つの結像光学素子を具備した結像光学系とを含み、
前記少なくとも2つの結像光学素子のうち、隣接した2つの結像光学素子は、光路に対して傾斜しており、前記隣接した2つの結像光学素子の傾斜方向は、前記隣接した2つの結像光学素子間の光路上に配される反射部材の数によって決定される光走査装置。
【請求項2】
前記隣接した2つの結像光学素子間の光路上に配される反射部材が、奇数個ある場合には、前記隣接した2つの結像光学素子が、互いに反対方向に傾斜したことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
【請求項3】
前記隣接した2つの結像光学素子間の光路上に配される反射部材がないか、あるいは偶数個ある場合には、前記隣接した2つの結像光学素子が、互いに同じ方向に傾斜したことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
【請求項4】
前記隣接した2つの結像光学素子の傾斜方向は、主走査方向の軸を中心にした時計回りの方向、または逆時計回りの方向に回転する方向であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の光走査装置。
【請求項5】
前記隣接した2つの結像光学素子の傾斜角度が、4°以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の光走査装置。
【請求項6】
前記反射部材は、反射ミラーまたは全反射プリズムであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の光走査装置。
【請求項7】
前記光源は、複数の光ビームを放出し、
前記結像光学系は、前記複数の光ビームごとに少なくとも2つの結像光学素子を具備し、前記複数の光ビームごとに設けられた少なくとも2つの結像光学素子のうち、前記光偏向器に最隣接した結像光学素子は、光路に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。

【請求項8】
前記光偏向器に最隣接した結像光学素子のうち、前記光偏向器によって互いに同じ方向に偏向走査される2つの光ビーム上に配される2つの結像光学素子は、副走査平面で見たとき、主走査方向の軸を中心に互いに同じ方向に回転して傾斜したことを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
【請求項9】
前記光偏向器に最隣接した結像光学素子は、いずれも同じ角度で傾斜したことを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
【請求項10】
前記光偏向器に最隣接した結像光学素子は、副走査方向の屈折力が0である屈折レンズであることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の光走査装置。
【請求項11】
前記結像光学素子は、幾何学的中心点、または入射面の頂点を基準に回転して傾斜したことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の光走査装置。
【請求項12】
前記結像光学素子は、f−θレンズであることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の光走査装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−156976(P2010−156976A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218(P2010−218)
【出願日】平成22年1月4日(2010.1.4)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】