説明

包装体及び包装袋

【課題】 デザインの面白さを拡大でき、自立設置が可能で陳列性に優れ、しかも設備投資を行うことなく各販売店において容易に実施可能な包装体及び包装袋を提供する。
【解決手段】 開口部22側に封止用の折代13Aを設け、折代13Aを挟んで開口部22とは反対側に内容物を収容可能な袋本体12Aを設けた方形な袋状の包装袋2Aを用い、この包装袋2Aを表面側と裏面側とを重ね合わせた扁平な折畳姿勢から、表面側の折代13Aの途中部と裏面側の折代13Aの途中部を相互に離れる方向に広げた状態で袋本体12Aに内容物3を装填し、表面側の折代13A同士と裏面側の折代13A同士をそれぞれ重ね合わせた状態で折代13Aを折り曲げて開口部22を封止し、袋本体12Aを三角錐状に変形させるとともに折代13Aを折り曲げた収納姿勢に切替えて、包装袋12Aの内部に内容物3を収容した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三角錐状の袋本体を有する包装体及び包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
牛乳やコーヒー牛乳、梅干しや入浴剤などの内容物を収容した包装体として、長尺な帯状の素材シートの両側部を順次ヒートシールして筒状に成形し、これを一定の長さに切断するとともに一端部をヒートシールして方形な包装袋を製作し、この包装袋に内容物を装填した後、包装袋の他端部を先のヒートシールとは直角にヒートシールして封止したものが広く実用化されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
一方、天津甘栗や焼き栗、焼き銀杏やベビーカステラなどのように、店頭で加熱処理や調理する食品類は、通常、方形状の包装袋にそのまま装填して、開口部側の折代を折り曲げて包装している。
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3074918号公報
【特許文献2】登録実用新案第3027509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1、2記載の包装体は、工場等において製作するには適しているが、店頭にて加熱処理したり、調理したりする商品を包装するためには、各店舗に専用の包装装置を設置する必要があり、設備コストが高くなること、工場等において製作する場合においても、輸送用の容器として例えば6角形状の専用容器を用いる必要があり、しかもこの容器をトラック等に隙間無く積み込むことができないことから、輸送コストが高くなること、などの問題がある。
【0006】
また、各種販売店で広く採用されている方形状の包装袋は、内容物を容易に装填できるが、ありふれた形状なのでデザインの面白さに欠けること、自立できないので専用の棚等を設けて陳列する必要があること、などの問題がある。
【0007】
本発明の目的は、デザインの面白さを拡大でき、自立設置が可能で陳列性に優れ、しかも設備投資を行うことなく各販売店において容易に実施可能な包装体及び包装袋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る包装体は、開口部側に封止用の折代を設け、折代を挟んで開口部とは反対側に内容物を収容可能な袋本体を設けた方形な袋状の包装袋を用い、この包装袋を表面側と裏面側とを重ね合わせた扁平な折畳姿勢から、表面側の折代の途中部と裏面側の折代の途中部を相互に離れる方向に広げた状態で袋本体に内容物を装填し、表面側の折代同士と裏面側の折代同士をそれぞれ重ね合わせた状態で折代を折り曲げて開口部を封止し、袋本体を三角錐状に変形させるとともに折代を折り曲げた収納姿勢に切替えて、包装袋の内部に内容物を収容したものである。
【0009】
ここで、前記折代の長さ方向の略中央部に折代重ね合わせ用の縦方向に延びる第1折目を形成し、折代の幅方向の途中部に折代の折り曲げ用の横方向に延びる第2折目を形成し、袋本体に収納姿勢への切替え用の第3折目を形成すること、前記第3折目を収納姿勢における袋本体の4つの角部付近にのみ配置されるように設けること、前記収納姿勢における袋本体の上端角部に持ち手として機能する紐体を取り付けること、前記収納姿勢における袋本体の角部或いは角部付近の側壁部に通気孔を形成すること、前記収納姿勢における袋本体の3つの側壁部のいずれか1つに、該側壁部を切り起こすことによって内容物を取り出し可能な蓋部を形成すること、前記内容物として加熱処理或いは調理した一口サイズの食品を収容すること、などが好ましい実施例である。
【0010】
本発明に係る包装袋は、開口部側に封止用の折代を設け、折代を挟んで開口部とは反対側に内容物を収容可能な袋本体を設けた方形な袋状の包装袋であって、表面側と裏面側とを重ね合わせた扁平な折畳姿勢から、表面側の折代の途中部と裏面側の折代の途中部を相互に離れる方向に広げた状態で袋本体に内容物を装填し、表面側の折代同士と裏面側の折代同士をそれぞれ重ね合わせた状態で折代を折り曲げて開口部を封止し、袋本体を三角錐状に変形させるとともに折代を折り曲げた収納姿勢に切替えて、内部に内容物を収容するものである。尚、この包装袋は、前記包装体の包装袋と同様に、折目を形成したり、紐体を取り付けたり、通気孔を設けたり、蓋部を形成したりすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る包装体及び包装袋によれば、収納姿勢において包装袋は、その袋本体が三角錐状に形成されるので、袋本体内に十分な分量の内容物を収容できるとともに、内容物を収容した包装体のデザインを向上できる。しかも、収納姿勢において包装袋の底面が三角形状となるので、包装体を任意の水平面に安定設置することが可能となり、専用の陳列棚を用いることなく陳列できる。
【0012】
また、このような包装体は、各販売店において扁平な折畳姿勢の包装袋へ内容物を装填して、折代を折り曲げることで三角錐状の収納姿勢の包装体を製作し、これを店頭販売することができるので、既存の販売店においても、購入する包装袋を変更するだけで容易に実施できる。但し、この包装体を工場等において一括して製作し、これを各販売店へ輸送することも可能である。
【0013】
ここで、前記折代の長さ方向の略中央部に折代重ね合わせ用の縦方向に延びる第1折目を形成し、折代の幅方向の途中部に折代の折り曲げ用の横方向に延びる第2折目を形成し、袋本体に収納姿勢への切替え用の第3折目を形成すると、折畳姿勢から収容姿勢への包装袋の姿勢切替えの作業をより一層効率的に且つ手軽に行うことが可能となる。
【0014】
前記第3折目は、三角錐状に変形させた袋本体の各辺の全長に亙って形成することも可能であるが、4つの角部付近にのみ配置されるように設けると、袋本体の隣接する2つの面の交差部のアールが大きくなるので、収納姿勢において包装袋に丸みのある柔らかな外観を付与できる。
【0015】
前記収納姿勢における袋本体の上端角部に持ち手として機能する紐体を取り付けると、内容物を収容した包装体の持ち運び性を向上できる。
【0016】
前記収納姿勢における袋本体の角部或いは角部付近の側壁部に通気孔を形成すると、例えば内容物の香りを通気孔から外部へ放出することができ、商品の宣伝効果を高めることが可能となる。また、内容物として加熱処理した食品を収容する場合には、湯気が包装袋の内壁に付着して結露することを防止でき、結露水による内容物の品質低下を防止できる。
【0017】
前記収納姿勢における袋本体の3つの側壁部のいずれか1つに、該側壁部を切り起こすことによって内容物を取り出し可能な蓋部を形成すると、例えばミシン目などに沿って蓋部を切り起こすことで、内容物を容易に取り出すことができる。しかも、この包装体は前述のように設置安定性に優れているので、例えば内容物として食品を収容した場合には、包装体をテーブル上に設置した状態で内容物を食することができる。
【0018】
前記内容物としては、加熱処理或いは調理した一口サイズの食品、例えば天津甘栗、焼き栗、焼き銀杏などの焼き物や、鳥の唐揚げ、肉団子、コロッケ、天ぷら、薩摩揚げなどの揚げ物や、焼売、アン饅、肉饅などの蒸し物などの加熱処理した食品、ベビーカステラ、ハンバーガー、ドーナツなどの調理した食品を収容することができる。これらの食品は、販売店において加熱処理或いは調理して袋詰めされるので、本発明を適用するのに好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、包装体1は、三角錐状の包装袋2と、包装袋2内に収納した内容物3と、包装袋2の頂部に取り付けた持ち手用の紐体4とを備えている。
【0020】
内容物3としては、販売店において加熱処理或いは調理した一口サイズ或いはそれよりもやや大きなサイズの食品、例えば焼き栗、天津甘栗、焼き銀杏などの焼き物や、鳥の唐揚げ、肉団子、コロッケ、天ぷら、薩摩揚げなどの揚げ物や、焼売、アン饅、肉饅などの蒸し物などの加熱処理した食品、ベビーカステラ、ハンバーガー、ドーナツなどの調理した食品を好適に収容できるが、工場等で予め製造された食品、例えばチョコレートやキャラメル、煎餅などの粒状或いは板状の食品を収容することも可能である。また、食品以外に、機械部品や電子部品、消臭機能商品や芳香機能商品等を収容することもできる。
【0021】
包装袋2を構成するシート材としては、紙、合成樹脂シート、紙と合成樹脂シートの積層シート、異種素材からなる合成樹脂シートの積層シート、合成樹脂シートとアルミ箔等の金属箔とのラミネートシートなど、任意の構成のシート材やフィルム材を採用できる。シート材やフィルム材の厚みは、収容する内容物3の重量等に応じて任意に設定できる。また、揚げ物食品を収容する場合には、油が外部に漏れ出さないように、吸油性を有する不織布などのシートを内面側に積層することが好ましく、また蒸し物食品を収容する場合には、包装袋2の内面に内容物3が密着しないように、剥離性に優れた合成樹脂シートを内面側に積層することが好ましい。更に、保温性を高めるため、合成樹脂発泡シートを単独或いは紙や合成樹脂シートに積層して用いることも好ましい。
【0022】
包装袋2は、略正三角形の3つの側壁部10及び1つの底壁部11からなる略正三角錐状の袋本体12と、袋本体12の後側の2つの側壁部10の交差部から後方へ突出し、交差部に沿ってその全長に亙って設けた略平板状の封止部13とを備え、この包装袋2は、後述するように扁平な長方形状の包装袋2A(図3、図4参照)を三角錐状に折り曲げて製作されている。但し、袋本体12は、3つの側壁部10を二等辺三角形状に形成し、底壁部11を三角形に形成した細長い三角錐状や扁平な三角錐状に形成することも可能であるし、頂部の位置を底壁部11の中心線上から側方へオフセットさせた三角錐状に形成することも可能である。このように袋本体12を三角錐状に形成することで、単なる方形状の袋に内容物3を装填する場合と比較して、包装体の意匠性を格段に向上できる。
【0023】
袋本体12における3つの側壁部10の上端近傍部には通気用の上部通気孔14が形成され、袋本体12における前側の2つの下角部には下部通気孔15が形成されている。そして、内容物3として加熱調理した食品を包装袋2内に収容したときには、下部通気孔15から外気を導入するとともに、上部通気孔14から内気を外部へ放出し、内容物3の香りを外部へ放散することで商品の宣伝効果を高めるとともに、湯気が包装袋2の内壁に付着して結露することを防止して、結露水による内容物3の品質低下できるように構成されている。この上部通気孔14及び下部通気孔15の形成位置や個数、サイズや形状は任意に設定可能であるし、いずれか一方或いは双方の通気孔を省略することも可能である。但し、下部通気孔15は、少なくとも内容物3よりも小さなサイズに設定され、内容物3が包装袋2から脱落しないように構成されている。また、上部通気孔14を内容物3の外観形状に沿った形状に形成して、包装体1の意匠性を高めることも可能である。
【0024】
包装袋2の頂部には取付孔16が形成され、この取付孔16に紐体4を挿通固定することで、紐体4を手で持って包装体1を容易に持ち運びできるように構成されている。包装袋2に対する紐体4の固定は、本実施例では、図1に示すように、紐体4の一端部に結び目を形成し、紐体4の他端部を包装袋2の内側から取付孔16に挿通させて、結び目を取付孔16の口縁に係止させて取り付けたが、接着剤等により包装袋2に固定してもよい。また、紐体4は必ずしも必須の構成ではなく省略することも可能である。
【0025】
封止部13は、後述するように、包装袋2Aの折代13Aを3つに折り曲げて平板状に重ね合わせたもので、包装袋2Aの開口部22(図6(b)参照)を封止するためのものである。封止部13は折り曲げた折代13Aが広がらないように、粘着テープやステイプラなどの止め具で固定することが好ましい。折代13Aの折り曲げ回数は任意に設定可能である。また、封止部13は、袋本体12から後方へ突出した状態に設けてもよいし、袋本体12の側壁部10に沿って寝かした状態に設けてもよい。
【0026】
次に、内容物3を装填する前の折畳姿勢の包装袋について説明する。
図3、図4に示すように、折畳姿勢の包装袋2Aは、前後に重ね合わされる前面シート20と裏面シート21とを有し、左右両側縁と下端縁の3方を閉じ、上端部を開口させた扁平なシート状の方形な袋状の部材で構成されている。
【0027】
包装袋2Aの上部には開口部22を封止するための左右方向に細長い折代13Aが設けられ、折代13Aを挟んで開口部22とは反対側には内容物3を収容可能な方形状の袋本体12Aが設けられている。
【0028】
折代13Aの左右方向の略中央部には上下方向に延びる第1折目23が折代13Aの上下方向の全長にわたって形成され、折代13Aの上下方向の途中部及び折代13Aと袋本体12Aとの境界部には上下方向に一定間隔おきに3本の第2折目24が左右方向の全長にわたって設けられている。そして、図6(b)に示すように、第1折目23に沿って前面シート20の折代13Aと裏面シート21の折代13Aを相互に離れる方向にそれぞれ折り曲げて、図6(c)に示すように、前面シート20の左右の折代13A同士と裏面シート21の左右の折代13A同士をそれぞれ重ね合わせ、第2折目24に沿って折代13Aを3つに折り重ねことにより、開口部22を封止する封止部13を容易に形成できるように構成されている。
【0029】
袋本体12Aと折代13Aとの境界部における前面シート20の左右方向の中央部には紐体4を取付けるための取付孔16が形成され、袋本体12Aにおける前面シート20の上部中央部には3つの上部通気孔14が形成され、袋本体12Aの下端角部は切欠部25が形成されて、この切欠部25により袋本体12A内に通じる下部通気孔15が形成されている。
【0030】
袋本体12Aの前面シート20及び裏面シート21には下端角部から袋本体12Aと折代13Aとの境界部の左右方向の中央部側へ向けて延びる第3折目26と、袋本体12Aと折代13Aとの境界部の左右方向の中央部から下端角部側へ向けて延びる第3折目27が形成され、図6(b)(c)に示すように、この第3折目26、27に沿って袋本体12Aを折り曲げることで、袋本体12Aを略三角錐状に容易に折り曲げることができるように構成されている。この第3折目26、27は、袋本体12Aの下端角部から袋本体12Aと折代13Aとの境界部の左右方向の中央部にわたる全長に設けることも可能であるが、袋本体12Aと折代13Aとの境界部の左右方向の中央部付近と、袋本体12Aの下端角部付近にのみ設けることで、図2に示すように、三角錐状に折り曲げた袋本体12の隣接する側壁部10の交差部のアールRの曲率半径を大きく設定して、収容姿勢において袋本体12に丸みのある外観を付与できる。第3折目26、27の長さは、袋本体12Aの下端角部から、袋本体12Aと折代13Aとの境界部の左右方向の中央部までの長さの5〜30%、好ましくは10〜20%に設定することになる。
【0031】
包装袋2Aを構成する単位シート2Bには、図5に示すように、方形状の前面シート20Bと、前面シート20Bの両側縁に連設される裏面シート21Bと、左右の裏面シート21Bの両側部に形成した側部糊代30と、前面シート20Bの下縁に連設した底部糊代31とを備えている。そして、包装袋2Aは、左右の裏面シート21Bを前面シート20Bとの境界線32に沿って前面シート20Bの裏面側に重ね合わせて、左右の裏面シート21Bの側部糊代30を糊付けし、底部糊代31を前面シート20Bとの境界線33に沿って裏面シート21Bの裏面側に重ね合わせ、側部糊代30同士を糊付けして製作することになる。図4に示すように、外面側に配置される側部糊代30の側縁は、裏面シート21Bの第1折目23に沿って配置されるように構成され、裏面シート21Bの折代13Aを第1折目23に沿って折り曲げるときに容易に折り曲げることができるように構成されている。側部糊代30は、裏面シート21Bの左右方向の中央部に配置されるように構成したが、包装袋2Aの側縁に配置されるように構成してもよい。
【0032】
包装袋2Aに形成される第1〜第3折目23、24、26、27と上部通気孔14と取付孔16と切欠部25とは、長尺な素材シートを単位シート2Bに打ち抜くときに形成することになる。第1〜第3折目23、24、26、27は、型押しにより単位シート2Bに折目に沿って線状の窪みを形成したり、単位シート2Bをハーフカットしたりすることにより形成されている。
【0033】
この包装袋2Aに内容物3を装填する際には、図6(a)に示すように、扁平なシート状に折り畳んだ包装袋2Aを、図6(b)に示すように、表面側の折代13Aの途中部と裏面側の折代13Aの途中部を相互に離れる方向に広げた状態で袋本体12Aに内容物3を装填し、図6(c)に示すように、表面側の折代13Aと裏面側の折代13Aを第1折目23に沿って折り曲げて、表面側の折代13A同士と裏面側の折代13A同士をそれぞれ重ね合わせ、この状態で図1に示すように折代13Aを第2折目24に沿って3つに折り重ねて開口部22を封止する封止部13を形成するとともに、袋本体12Aを第3折目26、27に沿って三角錐状の袋本体12に折り曲げて、内容物3を装填することになる。
【0034】
この包装体1では、包装袋2Aに第1〜第3折目23、24、26、27を形成しているので、扁平な折畳姿勢の包装袋2Aを、内容物3を装填した三角錐状の収納姿勢の包装袋2に容易に姿勢切り替えすることができる。このため、店頭において加熱処理や調理するような食品を内容物3として装填する場合でも、店員の手作業により、内容物3を容易に装填することができる。また、既存の袋に代えてこの包装袋2を購入するだけで、意匠性に優れたこの包装体1を容易に且つ設備投資を行うことなく実施することができる。更に、包装袋2Aは、扁平なシート状なので、コンパクトに収納することができ、輸送性や保管性も十分に確保できる。
【0035】
尚、図7に示す包装体40のように、包装袋2の側壁部10にその頂部から側縁に沿って倒立V字状にミシン目41を形成し、このミシン目41に沿って側壁部10を切り起こすことで内容物3を取り出すための蓋部42が形成されるように構成してもよい。
【0036】
また、図8〜図13に示す包装体50のように、前記包装体1における紐体4を省略するとともに、包装袋2に代えて、上部通気孔14及び取付孔16を省略した以外は前記包装体2と同様に構成した包装袋51を用いてもよい。尚、前記実施例と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】包装体の斜視図
【図2】図1のII-II線断面図
【図3】折畳姿勢の包装袋の正面図
【図4】折畳姿勢の包装袋の裏面図
【図5】包装袋の展開状態の平面図
【図6】(a)〜(c)は内容物の包装方法の説明図
【図7】他の構成の包装体の斜視図
【図8】他の構成の包装体の正面図
【図9】同包装体の背面図
【図10】同包装体の左側面図
【図11】同包装体の平面図
【図12】同包装体の底面図
【図13】図11のA−A線断面図
【符号の説明】
【0038】
1 包装体 2 包装袋
3 内容物 4 紐体
10 側壁部 11 底壁部
12 袋本体 13 封止部
14 上部通気孔 15 下部通気孔
16 取付孔
2A 包装袋 12A 袋本体
13A 折代 20 前面シート
21 裏面シート 22 開口部
23 第1折目 24 第2折目
25 切欠部 26 第3折目
27 第3折目
2B 単位シート 20B 前面シート
21B 裏面シート 30 側部糊代
31 底部糊代 32 境界線
33 境界線
40 包装体 41 ミシン目
42 蓋部
50 包装体 51 包装袋


【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部側に封止用の折代を設け、折代を挟んで開口部とは反対側に内容物を収容可能な袋本体を設けた方形な袋状の包装袋を用い、この包装袋を表面側と裏面側とを重ね合わせた扁平な折畳姿勢から、表面側の折代の途中部と裏面側の折代の途中部を相互に離れる方向に広げた状態で袋本体に内容物を装填し、表面側の折代同士と裏面側の折代同士をそれぞれ重ね合わせた状態で折代を折り曲げて開口部を封止し、袋本体を三角錐状に変形させるとともに折代を折り曲げた収納姿勢に切替えて、包装袋の内部に内容物を収容したことを特徴とする包装体。
【請求項2】
前記折代の長さ方向の略中央部に折代重ね合わせ用の縦方向に延びる第1折目を形成し、折代の幅方向の途中部に折代折り曲げ用の横方向に延びる第2折目を形成し、袋本体に収納姿勢への切替え用の第3折目を形成した請求項1記載の包装体。
【請求項3】
前記第3折目を収納姿勢における袋本体の4つの角部付近にのみ配置されるように設けた請求項2記載の包装体。
【請求項4】
前記収納姿勢における袋本体の上端角部に持ち手として機能する紐体を取り付けた請求項1〜3のいずれか1項記載の包装体。
【請求項5】
前記収納姿勢における袋本体の角部或いは角部付近の側壁部に通気孔を形成した請求項1〜4のいずれか1項記載の包装体。
【請求項6】
前記収納姿勢における袋本体の3つの側壁部のいずれか1つに、該側壁部を切り起こすことによって内容物を取り出し可能な蓋部を形成した請求項1〜5のいずれか1項記載の包装体。
【請求項7】
前記内容物として加熱処理或いは調理した一口サイズの食品を収容した請求項1〜6のいずれか1項記載の包装体。
【請求項8】
開口部側に封止用の折代を設け、折代を挟んで開口部とは反対側に内容物を収容可能な袋本体を設けた方形な袋状の包装袋であって、表面側と裏面側とを重ね合わせた扁平な折畳姿勢から、表面側の折代の途中部と裏面側の折代の途中部を相互に離れる方向に広げた状態で袋本体に内容物を装填し、表面側の折代同士と裏面側の折代同士をそれぞれ重ね合わせた状態で折代を折り曲げて開口部を封止し、袋本体を三角錐状に変形させるとともに折代を折り曲げた収納姿勢に切替えて、内部に内容物を収容することを特徴とする包装袋。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−103755(P2006−103755A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−293007(P2004−293007)
【出願日】平成16年10月5日(2004.10.5)
【出願人】(504372627)有限会社マーシーデザインズ (1)
【Fターム(参考)】