説明

半導体ウェーハの検査方法

【課題】面取り面の形状が異常であるか否かの判定を簡便に行うことができる半導体ウェーハの検査方法を提供すること。
【解決手段】半導体ウェーハの検査方法は、第1の撮像装置12aを用いて主表面21側から視た面取り面23の画像である第1の画像を撮像し、第2の撮像装置12bを用いて裏面22側から視た面取り面23の画像である第2の画像を撮像する撮像工程と、撮像工程により撮像された第1の画像に基づいて面取り面23を主表面21側から視たときの幅である第1の幅を求め、撮像工程により撮像された第2の画像に基づいて面取り面23を裏面22側から視たときの幅である第2の幅を求め、求められた第1の幅と第2の幅との比率を算出する算出工程と、算出工程により算出された比率が所定の範囲から外れている場合には、面取り面23の形状が異常であると判定する形状判定工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウェーハの検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェーハは、平坦面である主面と、周縁部に形成される面取り面とを備えている場合が多い。面取り面は、面取り加工が施されているため、周縁部に外力が加わった場合における半導体ウェーハの損傷を防ぐことができる。
【0003】
この面取り面にクラック、突起、パーティクルの付着等の欠陥が存在すると、半導体ウェーハの加工時に欠けや割れ等を生じる可能性が高くなる。
このような面取り面の欠陥を検出することを目的として、面取り面を複数の位置から撮像し、撮像された複数の面取り面の画像から面取り面の欠陥を検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特開2003−139523号公報
【特許文献2】特開2003−243465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、面取り面の検査としては、欠陥の検出以外に、面取り面の形状が異常であるか否かの判定を行う必要がある。しかしながら、特許文献1及び2に記載された技術では、面取り面の欠陥を検出することはできるが、面取り面の形状が異常であるか否かの判定を行うことはできない。そのため、面取り面の形状が異常であるか否かの判定を別途行う必要があり、検査工程のスループットが悪くなるという問題があった。
【0005】
したがって、本発明は、面取り面の形状が異常であるか否かの判定を簡便に行うことができる半導体ウェーハの検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の半導体ウェーハの検査方法は、主表面及び裏面並びに周縁部に形成される面取り面を備える半導体ウェーハの前記面取り面の検査を行う半導体ウェーハの検査方法であって、第1の撮像装置を用いて前記主表面側から視た前記面取り面の画像である第1の画像を撮像し、第2の撮像装置を用いて前記裏面側から視た前記面取り面の画像である第2の画像を撮像する撮像工程と、前記撮像工程により撮像された前記第1の画像に基づいて前記面取り面を前記主表面側から視たときの幅である第1の幅を求め、前記撮像工程により撮像された前記第2の画像に基づいて前記面取り面を前記裏面側から視たときの幅である第2の幅を求め、求められた前記第1の幅と前記第2の幅との比率を算出する算出工程と、前記算出工程により算出された前記比率が所定の範囲から外れている場合には、前記面取り面の形状が異常であると判定する形状判定工程とを備えることを特徴とする。
【0007】
(2)また、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置は、前記半導体ウェーハを厚さ方向に二等分する平面に対して線対称の位置に配置されていることが好ましい。
【0008】
(3)また、前記撮像工程により撮像された前記第1の画像及び前記第2の画像に基づいて前記面取り面の欠陥を検出する欠陥検出工程を更に備えることが好ましい。
【0009】
(4)また、前記撮像工程では、第3の撮像装置を用いて前記面取り面を前記半導体ウェーハの径方向内側に視たときの画像である第3の画像を更に撮像し、前記欠陥検出工程では、前記第1の画像、前記第2の画像及び前記第3の画像に基づいて前記面取り面の欠陥を検出することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、面取り面の形状が異常であるか否かの判定を簡便に行うことができる半導体ウェーハの検査方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1実施形態]
以下、本発明の半導体ウェーハの検査方法の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明の半導体ウェーハの検査方法の第1実施形態で使用される検査装置1について説明する。
【0012】
図1は、第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法に用いられる検査装置1及び半導体ウェーハ2を模式的に示す側面図である。
まず、図1を参照しながら、周縁部に面取り面23が形成されている半導体ウェーハ2について説明する。第1実施形態の半導体ウェーハ2は、例えばシリコンウェーハ、ガリウム砒素ウェーハからなる。
【0013】
図1に示すように、半導体ウェーハ2の外面(表面)は、平坦な面である主面20と、周縁部に形成され、面取り加工が施される面取り面23とを備える。
主面20は、各種処理が行われ、半導体デバイスが形成される主表面21と、その反対面である裏面22とを備える。
【0014】
次に、第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法に用いられる検査装置1について説明する。第1実施形態の検査装置1は、半導体ウェーハ2の面取り面23の欠陥の検出及び面取り面23の形状が異常であるか否かを判定する装置である。
図1に示すように、検査装置1は、回転テーブル11と、撮像装置12(12a、12b)と、制御装置13と、表示装置14とを備える。
【0015】
回転テーブル11は、半導体ウェーハ2が載置され、保持される。回転テーブル11は、回転テーブル11の中心を通り、回転テーブル11の厚さ方向に延びる回転軸を中心として回転するように構成される。
【0016】
撮像装置12は、例えばCCDカメラで構成され、第1の撮像装置12aと、第2の撮像装置12bとを備える。
第1の撮像装置12aは、主表面21側から視た面取り面23と対向する位置に配置され、主表面21側の面取り面23の画像を撮像する。第2の撮像装置12bは、裏面22側から視た面取り面23と対向する位置に配置され、裏面22側の面取り面23の画像を撮像する。
第1の撮像装置12a及び第2の撮像装置12bは、半導体ウェーハ2を厚さ方向に二等分する平面に対して線対称の位置に配置されている。このため、第1の撮像装置12a及び第2の撮像装置12bによって面取り面23全体の画像を撮像することができる。
【0017】
ここで、撮像装置12の動作について説明する。
まず、半導体ウェーハ2が載置された回転テーブル11が一定の速度で回転する。そして、撮像装置12は、半導体ウェーハ2を平面視したときの撮像範囲が半導体ウェーハ2の中心から所定の角度ごとになるように、面取り面23の画像を撮像する。ここでいう所定の角度は、10〜30°が好ましい。このようにして、撮像装置12は、面取り面23全体の画像を撮像することができる。
【0018】
制御装置13は、撮像装置12及び表示装置14が接続され、撮像装置12及び表示装置14の制御を行う。制御装置13は、撮像装置12により撮像された画像に基づいて、面取り面23の欠陥を検出する。また、制御装置13は、撮像装置12により撮像された画像に基づいて、面取り面23の形状が異常であるか否かの判定を行う。なお、面取り面23の欠陥の検出及び形状が異常であるか否かの判定の詳細については、後述する。
【0019】
表示装置14は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、制御装置13に接続される。表示装置14は、制御装置13によって検出された面取り面23の欠陥及び形状を判定した結果を表示する。
【0020】
図2は、第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法を示すフローチャートである。第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法は、下記工程S1〜S5を備える。以下、各工程について説明する。第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法では、上述した検査装置1を用いて検査を行う。
【0021】
(S1)撮像工程
まず、撮像工程S1では、第1の撮像装置12aを用いて、主表面21側から視た面取り面23の画像である第1の画像を撮像し、第2の撮像装置12bを用いて、裏面22側から視た面取り面23の画像である第2の画像を撮像する。
撮像された第1の画像及び第2の画像には、面取り面23全体が含まれる。
【0022】
(S2)欠陥検出工程
撮像工程S1を経た後、撮像工程S1により撮像された第1の画像及び第2の画像に基づいて、面取り面23の欠陥を検出する。具体的には、第1の画像及び第2の画像は、制御装置13により所定の処理が行われ、面取り面23の欠陥を検出する。所定の処理の一例としては、第1の画像及び第2の画像のそれぞれに対して、基準とする輝度と比べて一定の範囲を超える輝度の領域を欠陥であると判定する処理が挙げられる。なお、面取り面23の欠陥とは、クラック、突起、パーティクルの付着等をいう。
【0023】
(S3)算出工程
欠陥検出工程S2を経た後、撮像工程S1により撮像された第1の画像に基づいて、面取り面23を主表面21側から視たときの幅である第1の幅W1(図1参照)を求める。また、撮像工程S1により撮像された第2の画像に基づいて、面取り面23を裏面22側から視たときの幅である第2の幅W2(図1参照)を求める。そして、求められた第1の幅W1と第2の幅W2との比率P(W1/W2又はW2/W1)を算出する。
【0024】
(S4)形状判定工程
算出工程S3を経た後、算出工程S3により算出された比率Pが所定の範囲から外れている場合には、面取り面23の形状を異常であると判定する。ここで、所定の範囲は、面取り面23が規格内の形状を有している場合の第1の幅W1と第2の幅W2との比率Pの範囲である。
【0025】
(S5)結果表示工程
形状判定工程S4を経た後、欠陥検出工程S2において検出された半導体ウェーハ2の欠陥及び形状判定工程S4において異常であると判定された面取り面23の形状を表示装置14に表示する。
【0026】
第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法は、算出工程S3において、第1の画像に基づいて、面取り面23を主表面21側から視たときの幅である第1の幅W1を求める。また、第2の画像に基づいて、面取り面23を裏面22側から視たときの幅である第2の幅W2を求める。そして、求められた前記第1の幅W1と前記第2の幅W2との比率Pを算出する。形状判定工程S4では、算出工程S3により算出された比率Pが所定の範囲から外れている場合には、面取り面23の形状が異常であると判定する。
【0027】
このように、第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法によれば、面取り面23の欠陥を検出し、且つ、面取り面23の形状が異常であるか否かの判定を行うことができる。したがって、面取り面23の欠陥の検出と面取り面23の形状が異常であるか否かの判定とを一括して行うことができるため、検査工程のスループットを向上させることができる。
【0028】
更に、第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法は、半導体ウェーハ2を製造するプロセスの最終検査工程において簡便に行うことができるため、半導体ウェーハ2の品質に影響を与えることなく面取り面23の形状の判定を行うことができる。したがって、検査対象となる半導体ウェーハ2の全数を検査することができ、面取り面23の形状の判定の検査精度を向上させることができる。
【0029】
[第2実施形態]
次に、本発明の半導体ウェーハの検査方法の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下、第2実施形態における半導体ウェーハの検査方法について第1実施形態における半導体ウェーハの検査方法と異なる点を中心に説明し、他の説明は省略する。
【0030】
図3は、第2実施形態の半導体ウェーハの検査方法に用いられる検査装置1及び半導体ウェーハ2を模式的に示す側面図である。第2実施形態では、第1の撮像装置12a及び第2の撮像装置12bと共に、第3の撮像装置12cを用いて、つまり3個の撮像装置を用いて面取り面23の撮像を行う点が第1実施形態とは主として異なる。
【0031】
第3の撮像装置12cは、半導体ウェーハ2の径方向内側に視たときの面取り面23と対向する位置に配置され、面取り面23の画像を撮像する。また、第3の幅W3(図3参照)は、面取り面23を半導体ウェーハ2の径方向内側に視たときの幅である。
【0032】
図4は、第2実施形態の半導体ウェーハの検査方法を示すフローチャートである。第2実施形態の半導体ウェーハの検査方法は、下記工程S1’〜S5’を備える。以下、各工程について説明する。なお、工程S3’〜S5’は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0033】
(S1’)撮像工程
第1の撮像装置12aを用いて、主表面21側から視た面取り面23の画像である第1の画像を撮像し、第2の撮像装置12bを用いて、裏面22側から視た面取り面23の画像である第2の画像を撮像する。更に、第3の撮像装置12cを用いて、面取り面23を半導体ウェーハ2の径方向内側に視たときの画像である第3の画像を撮像する。
撮像された第1の画像、第2の画像及び第3の画像には、面取り面23全体が含まれる。
【0034】
(S2’)欠陥検出工程
撮像工程S1を経た後、撮像工程S1により撮像された第1の画像、第2の画像及び第3の画像に基づいて、面取り面23の欠陥を検出する。
【0035】
第2実施形態の半導体ウェーハの検査方法によれば、第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。すなわち、第2実施形態の半導体ウェーハの検査方法によれば、第3の撮像装置12cを用いて、第3の画像を撮像する。そして、第1の画像、第2の画像及び第3の画像に基づいて、面取り面23の欠陥を検出する。したがって、第1の画像、第2の画像及び第3の画像に基づいて、面取り面23の欠陥を検出するため、各々の画像の情報量が多くなり、面取り面23の欠陥を検出する検査精度を向上させることができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。例えば、上述の第1及び第2実施形態では、2つ又は3つの撮像装置12を用いたが、これに限らず、更に撮像装置12の個数を増やして面取り面23の画像を撮像してもよい。
【実施例】
【0037】
次に、本発明について、実施例を用いて更に詳細に説明する。なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
【0038】
[第1実施形態による撮像工程]
本発明の半導体ウェーハの検査方法を行う検査装置として、レイテックス社製Edgescan及び日本エレクトロセンサリデバイス(NED)社製エッジ検査装置を用いた。
2つの撮像装置によって半導体ウェーハの面取り面の画像を撮像し、図5に示す画像を得た。図5は、撮像装置により撮像された半導体ウェーハの面取り面の画像である。図5に示すように、画像31は、主表面側から視た面取り面の画像であり、画像32は、裏面側から視た面取り面の画像である。画像31における面取り面の幅W1−1は、面取り面を主表面側から視たときの幅(第1の幅)である。画像32における面取り面の幅W2−1は、面取り面を裏面側から視たときの幅(第2の幅)である。
【0039】
このように、撮像装置により撮像された画像31及び32を用いて、面取り面の幅W1−1及びW2−1を求めることが可能であることを確認できた。
【0040】
[第2実施形態による撮像工程]
3つの撮像装置によって半導体ウェーハの面取り面の画像を撮像し、図6に示す画像を得た。図6は、撮像装置により撮像された半導体ウェーハの面取り面の画像である。図6に示すように、画像33は、主表面側から視た面取り面の画像であり、画像34は、裏面側から視た面取り面の画像である。画像35は、面取り面を半導体ウェーハの径方向内側に視たときの画像である。
【0041】
画像33における面取り面の幅W1−2は、面取り面を主表面側から視たときの幅(第1の幅)である。画像34における面取り面の幅W2−2は、面取り面を裏面側から視たときの幅(第2の幅)である。画像35における面取り面の幅W3−1は、面取り面を半導体ウェーハの径方向内側に視たときの幅である。
このように、撮像装置により撮像された画像33及び34を用いて、面取り面の幅W1−2及びW2−2を求めることが可能であることを確認できた。
【0042】
[算出工程及び形状判定工程]
図7に示す、エッジプロファイラーを用いて面取り面の第1の幅と第2の幅との比率を求めた結果と本発明の検査方法を用いて面取り面の第1の幅と第2の幅と比率を求めた結果との相関関係を示すグラフである。
エッジプロファイラーは、面取り面をエッジプロファイラーから面取り面への接線方向から視たときの画像を取得し、取得した画像を解析することにより面取り面の形状を測定する装置である。エッジプロファイラーとしては、コベルコ科研社製LEP1200Mを用いた。
【0043】
図7のグラフにおいて、横軸は、エッジプロファイラーを用いて算出された、半導体ウェーハの面取り面における、第1の幅と第2の幅との比率を示す。縦軸は、本発明の検査方法を用いて算出された、半導体ウェーハの面取り面における第1の幅と第2の幅との比率を示す。
第1の幅と第2の幅の比率の算出には、下記の式(1)を用いた。
比率P(%)=((第2の幅/第1の幅)×100)−100・・・(1)
【0044】
図7に示すように、数値A(□)は、検査装置βを用いたときの面取り面の第1の幅と第2の幅との比率と、エッジプロファイラーを用いたときの面取り面の第1の幅と第2の幅と比率とをプロットした値である。また、数値B(◆)は、検査装置γを用いたときの面取り面の第1の幅と第2の幅との比率と、エッジプロファイラーを用いたときの面取り面の第1の幅と第2の幅と比率とをプロットした値である。ここで、検査装置β及びγは、撮像装置の個数が異なり、それぞれ2個の撮像装置で面取り面を撮像する検査装置及び3個の撮像装置で面取り面を撮像する検査装置である。
【0045】
また、グラフC及びDは、検査装置β及びγを用いた面取り面の第1の幅と第2の幅との比率と、エッジプロファイラーを用いた面取り面の第1の幅と第2の幅と比率との相関関係を示すグラフである。
【0046】
図7に示すように、グラフC及びDからエッジプロファイラーと本発明の半導体ウェーハの検査方法との間には、相関関係があることがわかった。したがって、本発明の半導体ウェーハの検査方法により、面取り面の形状の判定を正確に行うことができることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法に用いられる検査装置1及び半導体ウェーハ2を模式的に示す側面図である。
【図2】第1実施形態の半導体ウェーハの検査方法を示すフローチャートである。
【図3】第2実施形態の半導体ウェーハの検査方法に用いられる検査装置1及び半導体ウェーハ2を模式的に示す側面図である。
【図4】第2実施形態の半導体ウェーハの検査方法を示すフローチャートである。
【図5】撮像装置により撮像された半導体ウェーハの面取り面の画像である。
【図6】撮像装置により撮像された半導体ウェーハの面取り面の画像である。
【図7】エッジプロファイラーを用いて算出した面取り面の第1の幅と第2の幅との比率と、本発明の検査装置を用いて算出した面取り面の第1の幅と第2の幅との比率との相関関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0048】
1 検査装置
2 半導体ウェーハ
11 回転テーブル
12 撮像装置
12a 第1の撮像装置
12b 第2の撮像装置
12c 第3の撮像装置
13 制御装置
14 表示装置
20 主面
21 主表面
22 裏面
23 面取り面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主表面及び裏面並びに周縁部に形成される面取り面を備える半導体ウェーハの前記面取り面の検査を行う半導体ウェーハの検査方法であって、
第1の撮像装置を用いて前記主表面側から視た前記面取り面の画像である第1の画像を撮像し、第2の撮像装置を用いて前記裏面側から視た前記面取り面の画像である第2の画像を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程により撮像された前記第1の画像に基づいて前記面取り面を前記主表面側から視たときの幅である第1の幅を求め、前記撮像工程により撮像された前記第2の画像に基づいて前記面取り面を前記裏面側から視たときの幅である第2の幅を求め、求められた前記第1の幅と前記第2の幅との比率を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された前記比率が所定の範囲から外れている場合には、前記面取り面の形状が異常であると判定する形状判定工程とを備えることを特徴とする半導体ウェーハの検査方法。
【請求項2】
前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置は、前記半導体ウェーハを厚さ方向に二等分する平面に対して線対称の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェーハの検査方法。
【請求項3】
前記撮像工程により撮像された前記第1の画像及び前記第2の画像に基づいて前記面取り面の欠陥を検出する欠陥検出工程を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体ウェーハの検査方法。
【請求項4】
前記撮像工程では、第3の撮像装置を用いて前記面取り面を前記半導体ウェーハの径方向内側に視たときの画像である第3の画像を更に撮像し、
前記欠陥検出工程では、前記第1の画像、前記第2の画像及び前記第3の画像に基づいて前記面取り面の欠陥を検出することを特徴とする請求項3に記載の半導体ウェーハの検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−67859(P2010−67859A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−233937(P2008−233937)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(000184713)SUMCO TECHXIV株式会社 (265)
【Fターム(参考)】