説明

半導体チップの収納容器及び半導体装置の製造方法

【課題】半導体チップの輸送時に半導体チップの破損を低減することができる半導体チップの収納容器、その収納容器を用いた半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】チップトレイ10では、第1の板11に形成された第1の凹部11Aに第1の緩衝材12が設けられ、第1の凹部11Aと対向した第2の板13の面には第2の緩衝材14が設けられている。半導体チップ15は、第1の板11と第2の板13が重ね合わされると、第1の凹部11Aの空間11Cにおいて、第1の緩衝材12と第2の緩衝材14との間に収納される。これにより、チップトレイ10の輸送時における衝撃は、半導体チップ15に加わりにくくなり、半導体チップ15の破損を防ぐことができる。また、第1の緩衝材12、第2の緩衝材14の少なくともいずれか一方は導電性材料からなるため、静電気による半導体チップ15の破損や損傷を防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体チップを収納する収納容器、その収納容器を用いた半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の半導体チップを効率よく輸送する際の収納容器の一つとして、平板状のチップトレイやテープ状のチップ収納体が知られている。例えば図8に示すように、チップトレイ111の表面には、複数の凹部111Aが配置され、その凹部111A内に半導体チップ115が載置される。半導体チップ115は、チップトレイ111上で保持されながら輸送される。
【0003】
なお、チップトレイについては、特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2001−97349号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、チップトレイ111の凹部111Aに載置される半導体チップ115には、チップトレイ111の輸送時の衝撃によって加わる機械的応力により破損が生じる場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の半導体チップの収納容器は、上記課題に鑑みて為されたものであり、表面に第1の凹部が形成された第1の板と、第1の凹部の中に設けられた第1の緩衝材と、第1の板の表面に重ね合わせ可能な第2の板と、第1の凹部と対向した第2の板の表面に設けられた第2の緩衝材と、を備え、第1の緩衝材と第2の緩衝材との間に半導体チップを収納することを特徴とする。
【0006】
また、本発明の半導体チップの収納容器は、上記構成において、第2の板の表面に、第1の凹部に対向した第2の凹部が形成され、第2の緩衝材は第2の凹部の中に設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の半導体チップの収納容器は、互いに重ね合わせて積み上げ可能な複数の板と、板の表面に形成された第1の凹部と、第1の凹部の中に設けられた第1の緩衝材と、第1の凹部と重畳して板の裏面に設けられた第2の緩衝材と、を備え、互いに重ねられる2枚の板において、下層の板の第1の緩衝材と、その上層の板の第2の緩衝材との間に半導体チップを収納することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の半導体チップの収納容器は、上記構成において、第1の凹部と重畳して板の裏面に第2の凹部が形成され、第2の緩衝材は第2の凹部の中に設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の半導体チップの収納容器は、半導体チップの収納部を有した収納部材と、収納部の中に設けられた第1の緩衝材と、表面に第2の緩衝材が接着され、収納部を覆って収納部材に貼り付け可能なテープ基材と、を備え、第1の緩衝材と第2の緩衝材との間に半導体チップを収納するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の半導体チップの収納容器は、上記いずれかの構成において、第1の緩衝材、第2の緩衝材の少なくとも一方は、例えば、有機樹脂を含む基材にカーボン粒子を添加してなる導電性材料からなることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体ウエハをバックグラインドする第1の工程と、バックグラインドされた半導体ウエハをダイシングして複数の半導体チップに分割する第2の工程と、半導体チップを次の工程へ輸送する第3の工程と、を備え、第3の工程は、凹部が形成され、この凹部の中に第1の緩衝材が設けられた第1の板と、表面に第2の緩衝材が設けられた第2の板とを準備し、第1の板と第2の板とを重ね合わせ、第1の緩衝材と第2の緩衝材との間に半導体チップを収納して輸送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の半導体チップの収納容器、その収納容器を用いた半導体装置の製造方法によれば、半導体チップの輸送時に、その衝撃等による半導体チップの破損を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態では、半導体チップの収納容器がチップトレイである場合について図面を参照して説明する。図1は本実施形態による半導体チップの収納容器を示す平面図であり、後述する第1の板11とその第1の凹部Aの平面構成のみを示し、その他の構成要素については図示を省略している。また、図2は、図1のX−X線に沿った断面図であり、図2(A)は、後述する第1の板11と第2の板13が重ね合わされる前の状態を示し、図2(B)は第1の板11と第2の板13が重ね合わされた時の状態を示している。図3は、本実施形態による半導体チップの収納容器において、後述する第3の板17を含む場合を示す断面図であり、図1のX−X線に沿った断面に対応している。
【0014】
本発明において、収納の対象となる半導体チップ15は、例えば、新しいパッケージ技術として注目されているCSP(Chip Size Package)型の半導体装置であり、半導体ウエハに対するバックグラインド工程と、そのバックグラインドされて薄くなった半導体ウエハに対するダイシング工程を経たものである。
【0015】
ここで、CSPとは、半導体チップの外形と略同一サイズの外形を有する小型のパッケージをいい、実装密度を高めるために半導体チップの薄型化が求められ、半導体ウエハを薄くする必要がある。
【0016】
上記バックグラインド工程では、半導体ウエハは、スタック用に極めて薄く、例えば50μm〜150μm程度に機械研磨されるため、残留応力による歪みが多く、非常に割れやすい。仮に、バックグラインド工程の後に、半導体ウエハのエッチング等を行うことで残留応力による歪みを取り除いたとしても、半導体ウエハは、その薄さ故に割れやすくなる。また、半導体ウエハの表面上に多くの膜が形成されているため、半導体ウエハの表面側と裏面側では、残留応力の差異が生じ、結果として半導体チップ15に反りが発生する。
【0017】
また、このような半導体ウエハ、半導体チップ15において、さらに貫通電極が形成されてもよい。貫通電極を採用する機種の半導体チップ15は、主に積層タイプ、即ちMCP(Multi Chip Package)であり、この場合においても、半導体ウエハは極限まで薄くされる。
【0018】
これらの工程の後、次の工程(例えばバンプ電極の形成工程)を行うラインに半導体チップ15を輸送する工程において、以下に説明するチップトレイ10が用いられる。
【0019】
図1及び図2(A)に示すように、このチップトレイ10では、例えばプラスチックからなる第1の板11の表面に、複数の第1の凹部11Aが設けられ、各第1の凹部11Aの中には、第1の緩衝材12が設けられている。第1の凹部12の底部及び開口部は例えば矩形状に形成される。第1の緩衝材12は、第1の凹部11Aの少なくとも底部を覆っており、必要に応じて、第1の凹部11Aの側壁に延びてもよい。そして、第1の板11の第1の凹部11Aと対向して、例えはプラスチックからなり、第1の板11の表面に重ね合わせ可能な第2の板13が配置される。第1の板11の第1の凹部11Aと対向する第2の板13の表面には、第2の緩衝材14が設けられている。第2の緩衝材14は、各第1の凹部11Aと嵌合するように、第1の凹部11A毎に分離して形成されることが好ましい。
【0020】
第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14の少なくともいずれか一方は、導電性材料からなり、例えばカーボン粒子を有機樹脂に添加した材料を含む。この場合の有機樹脂としては、ウレタン系樹脂などが用いられる。この導電性材料は、繊維状であってもよいし、微細な気泡を有したスポンジ状であってもよい。
【0021】
図2(B)に示すように、第1の緩衝材12上に載置された半導体チップ15は、第1の板11と第2の板13が重ね合わされると、第1の凹部11Aの空間11Cにおいて、第1の緩衝材12と第2の緩衝材14との間に収納される。半導体チップ15は、第1の緩衝材12と第2の緩衝材14に挟まれて固定されてもよいし、固定されなくてもよい。
【0022】
第1の緩衝材12の厚さT1及び第2の緩衝材14の厚さT2は、両者が必ずしも一致する必要はない。チップトレイ10の輸送時における衝撃を吸収するために必要な厚さT1,T2は、第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14の材質に依存する。例えば、第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14の材質が、緩衝の役目を果たす複数の気泡を含んだ一般的なスポンジである場合、厚さT1,T2を、規定の衝撃を緩和できるような厚さにする必要がある。一方、第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14の材質が、薄くても衝撃を吸収するような梱包材料である場合、厚さT1,T2を、その材質に合わせて規定の衝撃に耐えられるような厚さにする必要がある。
【0023】
また、チップトレイ10の輸送時において、第1の凹部11Aの空間11Cに収納された半導体チップ15が、空間11C内で第1の緩衝材12又は第2の緩衝材14から離れて振動することをできるだけ少なくする必要がある。そのため、第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14の材質、及び厚さT1,T2は、半導体チップ15の厚さにも依存する。また、第1の板11と第2の板13が重ね合わされた時における第1の緩衝材12と第2の緩衝材14との間の距離D1も、半導体チップ15の厚さに依存する。
【0024】
好ましくは、第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14の厚さT1,T2は、半導体チップ15の厚さの3分の1程度であり、第1の板11と第2の板13が重ね合わされた時における第1の緩衝材12と第2の緩衝材14との間の距離D1は、そのような第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14の厚さT1,T2を反映した距離である。
【0025】
なお、図3に示すように、第1の板11と第2の板13との間に、複数の第3の板17が重ね合わされてもよい。図の例では、2枚の第3の板17が重ね合わされているが、さらに多くの第3の板17が重ね合わされてもよい。第3の板17の表面には、複数の第1の凹部17Aが形成され、各第1の凹部17Aの中には、第1の緩衝材12が設けられている。その第3の板17の裏面には、第1の凹部17Aと重畳して、第2の緩衝材14が設けられている。
【0026】
互いに重ね合わされる2枚の第3の板17では、下層の第3の板17の第1の緩衝材12と、上層の第3の板17の第2の緩衝材14との間に、半導体チップ15が収納される。最下層の第3の板17の裏面の第2の緩衝材14は、その下層に重ね合わされる第1の板11の第1の緩衝材12と対向し、最上層の第3の板17の表面の第1の緩衝材12は、その上層に重ね合わされる第2の板13の第2の緩衝材14と対向する。
【0027】
なお、互いに重ね合わされた複数の第3の板17は、第1の板11と第2の板13との間に形成されず、複数の第3の板17の積層体のみをチップトレイとしてもよい。あるいは、第1の板11と第2の板13との間に一枚の第3の板17が重ね合わされた積層体をチップトレイとしてもよい。
【0028】
上記構成のチップトレイ10によれば、第1の緩衝材12と第2の緩衝材14との間に半導体チップ15が収納されるため、チップトレイ10の輸送時における衝撃は、半導体チップ15に加わりにくくなる。そのため、半導体チップ15に反りや歪みが生じていても、また、半導体チップ15が極めて薄い機種であったとしても、従来例のような半導体チップ15の破損を防ぐことができる。
【0029】
さらに、第1の緩衝材12と第2の緩衝材14の少なくともいずれか一方が導電性材料からなるため、第1の緩衝材12又は第2の緩衝材14と、半導体チップ15との摩擦や、ピックアップ用の冶具と半導体チップ15との接触等による静電気の発生を抑止することができる。即ち、静電気による半導体チップ15の破壊や損傷を防ぐことができる。
【0030】
[第2の実施形態]
以下に、本発明の第2の実施形態として、第1の実施形態のチップトレイ10の変形例について図面を参照して説明する。図4は、本実施形態による半導体チップの収納容器、即ちチップトレイ30を示す断面図である。このチップトレイ30の平面構成は第1の実施形態における図1の平面構成と同様であり、図4は図1のX−X線に沿った断面に対応している。図4(A)は、第1の板11と第2の板33が重ね合わされる前の状態を示し、図4(B)は第1の板11と第2の板33が重ね合わされた時の状態を示している。また、図5は、本実施形態による半導体チップの収納容器において、第3の板37を含む場合を示す断面図であり、図1のX−X線に沿った断面に対応している。図4及び図5では、図1乃至図3に示したものと同様の構成要素については同一の符号を付して参照する。
【0031】
図4(A)に示すように、チップトレイ30では、第1の板11の第1の凹部11Aと対向して、例えはプラスチックからなり、第1の板11の表面に重ね合わせ可能な第2の板33が配置される。そして、第2の板33の表面には、第1の板11に形成された第1の凹部11Aに対向して、複数の第2の凹部33Aが形成されている。第2の凹部33Aの底部及び開口部は、第1の凹部11Aに対応して、例えば矩形状に形成される。第2の凹部33Aの中には、第2の緩衝材34が設けられている。第2の緩衝材34は、第2の凹部33Aの少なくとも底部を覆っており、必要に応じて、第2の凹部33Aの側壁に延びてもよい。第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14の少なくともいずれか一方は、第1の実施形態における第1の緩衝材12と同様の導電性材料からなる。
【0032】
図4(B)に示すように、第1の緩衝材12上に載置された半導体チップ15は、第1の板11と第2の板33が重ね合わされると、第1の凹部11A及び第2の凹部33Aの空間33Cにおいて、第1の緩衝材12と第2の緩衝材34との間に収納される。半導体チップ15は、第1の緩衝材12と第2の緩衝材34に挟まれて固定されてもよいし、固定されなくてもよい。第1の板11と第2の板33が重ね合わされた時における第1の緩衝材12と第2の緩衝材34との間の距離D2は、第2の板33に第2の凹部33Aが形成されている分、第1の実施形態における第1の緩衝材12と第2の緩衝材14との間の距離D1に比して大きくすることができる。あるいは、第1の緩衝材12の厚さT1、又は第2の緩衝材34の厚さT2を、第1の実施形態に比して厚くすることができる。ただし、距離D2は、第1の実施形態における距離D1と同じであってもよく、また、厚さT1,T2は、第1の実施形態と同じであってもよい。
【0033】
なお、図5に示すように、第1の板11と第2の板33との間に、複数の第3の板37が重ね合わされてもよい。図の例では、2枚の第3の板37が重ね合わされているが、さらに多くの第3の板37が重ね合わされてもよい。第3の板37の表面には、複数の第1の凹部37Aが形成され、各第1の凹部37Aの中には、第1の緩衝材32が設けられている。その第3の板37の裏面には、第1の凹部37Aと重畳して、複数の第2の凹部37Bが形成され、第2の凹部37Bの中には第2の緩衝材34が設けられている。第1の凹部37Aと第2の凹部37Bの底部及び開口部は、例えば矩形状に形成される。
【0034】
互いに重ね合わされる2枚の第3の板37では、下層の第3の板37の第1の緩衝材32と、上層の第3の板37の第2の緩衝材34との間に、半導体チップ15が収納される。最下層の第3の板37の第2の緩衝材34は、その下層に重ね合わされる第1の板11の第1の緩衝材12と対向し、最上層の第3の板37の第1の緩衝材32は、その上層に重ね合わされる第2の板33の第2の緩衝材34と対向する。
【0035】
なお、互いに重ね合わされた複数の第3の板37は、第1の板11と第2の板33との間に形成されず、複数の第3の板37の積層体のみをチップトレイとしてもよい。あるいは、第1の板11と第2の板33との間に一枚の第3の板37が重ね合わされた積層体をチップトレイとしてもよい。
【0036】
上記構成のチップトレイ30においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0037】
[第3の実施形態]
以下に、本発明の第3の実施形態として、上記チップトレイ10,30の替わりに、半導体チップの収納容器がリールに巻きつけられるテープ状の様態である場合について、図面を参照して説明する。この収納容器を、以降、チップ収納テープと呼ぶことにする。図6は本実施形態による半導体チップの収納容器を示す平面図である。また、図7は、図6のY−Y線に沿った断面図である。なお、図6では、後述する収納部材51とその収納部51Aの平面構成のみを示し、その他の構成要素については図示を省略している。
【0038】
図6及び図7に示すように、このチップ収納テープ50では、プラスチック等の弾性を有した収納部材51に、ブロー成型等により、複数の収納部51Aが形成されている。収納部51Aの中には、少なくともその底部を覆って第1の緩衝材52が形成されている。収納部51A内に半導体チップ15が載置された後、収納部材51には、各収納部51Aの第1の緩衝材52と対向して、テープ基材53の表面上に接着された第2の緩衝材54が貼り付けられる。この貼り付けでは、第1の緩衝材52と第2の緩衝材54が対向するのであれば、第2の緩衝材54はテープ基材53の全体に接着されなくともよく、収納部材51とテープ基材53が接触して貼り付けられてもよい。これにより、半導体チップ15は、収納部51Aの空間51Cにおいて、第1の緩衝材52と第2の緩衝材54との間に収納される。半導体チップ15は、第1の緩衝材52と第2の緩衝材54に挟まれて固定されてもよいし、固定されなくてもよい。
【0039】
第1の緩衝材52と第2の緩衝材54の材質、厚さは、第1の実施形態における第1の緩衝材12及び第2の緩衝材14と同様である。また、第1の緩衝材52と第2の緩衝材54との間の距離D3は、第1の実施形態における距離D1と同様に、半導体チップ15の厚さに依存している。
【0040】
上記構成のチップ収納テープ50においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0041】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更が可能であることは言うまでもない。例えば、第1の実施形態及び第2の実施形態では、第1の凹部11A,17A,37A、第2の凹部33A,37Bの形状は矩形状以外であってもよく、また、半導体チップ15のみならず、ダイシング工程が行われる前の半導体ウエハが収納されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1の実施形態による半導体チップの収納容器を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による半導体チップの収納容器を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による半導体チップの収納容器を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による半導体チップの収納容器を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による半導体チップの収納容器を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による半導体チップの収納容器を示す平面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による半導体チップの収納容器を示す断面図である。
【図8】従来例による半導体チップの収納容器を示す断面図である。
【符号の説明】
【0043】
10,111 チップトレイ 11 第1の板
11A,17A,37A,111A 第1の凹部
12,32,52 第1の緩衝材 13,33 第2の板
14,34,54 第2の緩衝材 15,115 半導体ウエハ
17,37 第3の板 33A,37B 第2の凹部
50 チップ収納テープ 51 収納部材
53 テープ基材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に第1の凹部が形成された第1の板と、
前記第1の凹部の中に設けられた第1の緩衝材と、
前記第1の板の表面に重ね合わせ可能な第2の板と、
前記第1の凹部と対向した前記第2の板の表面に設けられた第2の緩衝材と、を備え、
前記第1の緩衝材と前記第2の緩衝材との間に半導体チップを収納することを特徴とする半導体チップの収納容器。
【請求項2】
前記第2の板の表面に、前記第1の凹部に対向した第2の凹部が形成され、前記第2の緩衝材は前記第2の凹部の中に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップの収納容器。
【請求項3】
互いに重ね合わせて積み上げ可能な複数の板と、
前記板の表面に形成された第1の凹部と、
前記第1の凹部の中に設けられた第1の緩衝材と、
前記第1の凹部と重畳して前記板の裏面に設けられた第2の緩衝材と、を備え、
互いに重ねられる2枚の前記板において、下層の板の前記第1の緩衝材と、その上層の板の前記第2の緩衝材との間に半導体チップを収納することを特徴とする半導体チップの収納容器。
【請求項4】
前記第1の凹部と重畳して前記板の裏面に第2の凹部が形成され、前記第2の緩衝材は前記第2の凹部の中に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の半導体チップの収納容器。
【請求項5】
半導体チップの収納部を有した収納部材と、
前記収納部の中に設けられた第1の緩衝材と、
表面に第2の緩衝材が接着され、前記収納部を覆って前記収納部材に貼り付け可能なテープ基材と、を備え、前記第1の緩衝材と前記第2の緩衝材との間に半導体チップを収納するようにしたことを特徴とする半導体チップの収納容器。
【請求項6】
前記第1の緩衝材、前記第2の緩衝材の少なくとも一方は、導電性材料からなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の半導体チップの収納容器。
【請求項7】
前記導電性材料は、有機樹脂を含む基材にカーボン粒子を添加してなることを特徴とする請求項6に記載の半導体チップの収納容器。
【請求項8】
半導体ウエハをバックグラインドする第1の工程と、
バックグラインドされた前記半導体ウエハをダイシングして複数の半導体チップに分割する第2の工程と、
前記半導体チップを次の工程へ輸送する第3の工程と、を備え、
前記第3の工程は、凹部が形成され、この凹部の中に第1の緩衝材が設けられた第1の板と、表面に第2の緩衝材が設けられた第2の板とを準備し、
前記第1の板と前記第2の板とを重ね合わせ、前記第1の緩衝材と前記第2の緩衝材との間に半導体チップを収納して輸送することを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−224364(P2009−224364A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−63979(P2008−63979)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(506227884)三洋半導体株式会社 (1,155)
【出願人】(501464440)三洋半導体製造株式会社 (49)
【出願人】(301079420)関東三洋セミコンダクターズ株式会社 (70)
【Fターム(参考)】