説明

半導体モジュール及びフレキシブル基板

【課題】放熱能力が高い半導体モジュールを提供する。
【解決手段】本発明に係る半導体モジュールは、配線パターンを有するフレキシブル基板20と、フレキシブル基板20に実装された半導体チップ32と、冷却媒体が流れる円筒状の冷却管10とを具備し、半導体チップ32、及び少なくとも半導体チップ32の周囲に位置するフレキシブル基板20は、直接又は樹脂を介して冷却管10の外周面に接している。冷却管10の外周面に設けられ、半導体チップ32が入り込む第1凹部12を具備し、半導体チップ32は、第1凹部12の底面12aに、直接又は樹脂を介して接しているようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体モジュール及びフレキシブル基板に関する。特に本発明は、放熱能力が高い半導体モジュール及びフレキシブル基板に関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、従来の半導体モジュールの構成を説明するための断面図である。本図に示す半導体モジュールは、フレキシブル基板120に半導体チップ110を搭載し、樹脂142を用いて封止したものである。半導体チップ110のバンプ112は、フレキシブル基板120の配線122に接続している。また半導体チップ110には、熱伝導性の接着剤144を介して放熱板130が取付けられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特許第3656455号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばフラットパネルディスプレイのドライバのように、発熱量が多い半導体チップを有している場合、上記した従来構造では、半導体チップが発した熱を十分に逃がすことができなかった。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、放熱能力が高い半導体モジュール及びフレキシブル基板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体モジュールは、配線パターンを有するフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に実装された半導体チップと、
冷却媒体が流れる冷却管と、
を具備し、
前記半導体チップ、及び少なくとも前記フレキシブル基板の一部は、直接又は樹脂を介して前記冷却管の外周面に接している。
【0006】
この半導体モジュールによれば、前記半導体チップで生じた熱は、前記冷却管に直接又は前記樹脂を介して伝熱し、また前記フレキシブル基板を介して前記冷却管に伝熱する。従って、前記半導体チップで生じた熱の放熱能力が高くなる。
【0007】
前記冷却管の外周面に設けられ、前記半導体チップが入り込む第1凹部を具備し、前記半導体チップは、前記第1凹部の底面に、直接又は樹脂を介して接しており、前記半導体チップの周囲に位置する前記フレキシブル基板が前記前記冷却管の外周面に接するようにしてもよい。この場合、前記半導体チップを有する部分で前記フレキシブル基板は凸にならない。従って、前記フレキシブル基板に負荷が加わって前記配線パターンが断線することを抑制できる。また前記半導体チップの周囲に位置する前記フレキシブル基板が前記前記冷却管の外周面に接するため、前記半導体チップで生じた熱の放熱能力は更に高くなる。
【0008】
前記半導体チップの平面形状が略長方形である場合、長方形の長手方向が前記冷却管の延伸方向と略平行であるのが好ましい。このようにすると、前記凹部の円周方向の幅を最小限に抑えることができ、その結果、前記凹部の深さを最小限に抑えることができる。従って、前記冷却管の肉厚を薄くして、冷却媒体による前記フレキシブル基板及び前記半導体チップの冷却効率を高くすることができる。
【0009】
前記冷却管は円筒状である場合、前記フレキシブル基板は、前記冷却管に斜めかつ一周以上巻きつけられているのが好ましい。このようにすると、前記フレキシブル基板と前記冷却管の接触面積が増大する為、前記フレキシブル基板も十分に冷却することができる。また前記冷却管が円筒状である為、前記フレキシブル基板を巻きつけても前記フレキシブル基板の特定の部分に負荷が集中することを抑制できる。
【0010】
前記フレキシブル基板の一端部に形成された第1の端子と、前記フレキシブル基板の前記一端部の反対側に位置する他端部に形成された第2の端子とを具備し、前記フレキシブル基板は、前記第1の端子及び前記第2の端子、並びにこれらの周囲を除いて、前記冷却管の外周面に接していてもよい。このようにすると、前記フレキシブル基板と前記冷却管の接触面積が増大する為、前記フレキシブル基板も十分に冷却することができる。
【0011】
この場合、前記フレキシブル基板は、前記冷却管に対して斜めに巻きつけられており、前記第1の端子及び前記第2の端子の延伸方向は、前記フレキシブル基板の延伸方向に対して斜めであり、かつ前記冷却管の延伸方向に対して略直角であるのが好ましい。このようにすると、前記フレキシブル基板を前記冷却管に対して一周以上巻くことができる。また前記第1の端子及び前記第2の端子の延伸方向が前記冷却管の延伸方向に対して略直角である為、前記第1の端子及び前記第2の端子を他の電子部品の端子に差し込む場合、前記一端部及び前記他端部を捻る必要がなくなる。
【0012】
前記フレキシブル基板に実装された回路素子を更に具備し、前記回路素子、及び前記回路素子の周囲に位置する前記フレキシブル基板は、直接又は樹脂を介して前記冷却管の外周面に接していてもよい。この場合、前記回路素子は、前記半導体チップと同様に冷却される。
【0013】
この場合、前記冷却管の外周面に設けられ、前記回路素子が入り込む第2凹部を具備し、前記回路素子は、前記第2凹部の底面に、直接又は樹脂を介して接していてもよい。このようにすると、前記回路素子を有する部分で前記フレキシブル基板は凸にならない。従って、前記フレキシブル基板に負荷が加わって前記配線パターンが断線することを抑制できる。
【0014】
前記冷却管は導電性を有し、前記フレキシブル基板に形成され、前記冷却管の前記外周面に直接又は導電性の樹脂を介して接続する接地配線を更に具備してもよい。この場合、前記外周面に前記接地配線を接地させることができるため、前記接地配線の接地構造を簡単にすることができる。
【0015】
本発明に係るフレキシブル基板は、半導体チップが実装され、冷却媒体が流れる冷却管に巻きつけられるフレキシブル基板であって、
一端部に形成された第1の端子と、
前記一端部とは反対側に位置する他端部に形成された第2の端子と、
を具備し、前記第1の端子及び前記第2の端子の延伸方向が、前記フレキシブル基板の延伸方向に対して斜めになっており、かつ前記冷却管に巻きつけられた場合に前記冷却管の延伸方向に対して略直角になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの斜視図である。この半導体モジュールは冷却管10及びフレキシブル基板20を有している。図1(B)は冷却管10の斜視図であり、図1(C)はフレキシブル基板20の平面図である。
【0017】
図1(A)に示す半導体モジュールは、冷却管10の外周面にフレキシブル基板20を、端部22,24及びその周囲を除いて、斜めに一周以上巻きつけたものである。フレキシブル基板20は、後述する半導体チップ32及び回路素子34の周囲、並びに端部22,24及びその周囲を除いて、熱伝導性の接着剤によって冷却管10の外周面に固定されている。冷却管10は、銅、アルミニウム、及びステンレスなどの金属から形成されており、中空部16には、液体(例えば水)や気体等の冷却媒体が流れる。このため、フレキシブル基板20は、端部22,24を除いて、冷却管10及び冷却媒体によって冷却される。
【0018】
フレキシブル基板20は、端部24に入力端子24aを有しており、端部24とは反対側の端部22に出力端子22aを有している。またフレキシブル基板20のうち、端部22,24の間の領域である中間部26には、配線パターン(図示せず)が形成されている。端部22,24は同一方向に延伸しているが、中間部26は、端部22,24に対して斜めに延伸している。そして入力端子24a及び出力端子22aの延伸方向は同一方向であるが、フレキシブル基板20の中間部26に対して斜めになっている。このようにすると、フレキシブル基板20を冷却管10に対して斜めに巻きつけても、端部22,24、入力端子24a、及び出力端子24bの延伸方向を、冷却管10の延伸方向に対して直角にすることができる。
【0019】
フレキシブル基板20の中間部26には、半導体チップ32及び回路素子34が実装されている。半導体チップ32は、例えばフラットパネルディスプレイ(例えばプラズマディスプレイや液晶ディスプレイ)のドライバであり、長方形を有している。また回路素子34は、例えばサーミスタやコンデンサなどのアナログ回路用の素子である。
【0020】
冷却管10の外表面には、直方体状の凹部12,14が形成されている。凹部12には半導体チップ32が入り込み、凹部14には回路素子34が入り込む。このため、冷却管10の外周面にフレキシブル基板20を巻きつけても、半導体チップ32及び回路素子34を有する部分で、フレキシブル基板20は凸にならない。従って、フレキシブル基板20に負荷が加わって配線パターンが断線することを抑制できる。
【0021】
また半導体チップ32は、長手方向が冷却管10の延伸方向と略平行になっている。このため、凹部12の円周方向の幅を最小限に抑えることができ、その結果、凹部12の深さを最小限に抑えることができる。従って、冷却管10の肉厚を薄くして、冷却媒体によるフレキシブル基板20、半導体チップ32、及び回路素子34の冷却効率を高くすることができる。
【0022】
図2は、図1(A)のA−A断面図である。上記したように、フレキシブル基板20は、半導体チップ32及び回路素子34の周囲、並びに端部22,24を除いて、熱伝導性の接着剤40によって冷却管10の外周面に固定されている。また半導体チップ32の表面に形成されたバンプ32aは、フレキシブル基板20の配線28aに電気的に接続している。本図に示す例において配線28aは、バンプ32aに接続する部分はソルダーレジスト層21から露出しているが、他の部分はソルダーレジスト層21で被覆されている。
【0023】
そして半導体チップ32の裏面は、全面が熱伝導性の樹脂42を介して凹部12の底面12aに接している。このため、半導体チップ32は、樹脂42を介して冷却管10及び冷却媒体によって効率よく冷却される。樹脂42は熱伝導性の接着剤であっても良い。また上記したように、フレキシブル基板20も冷却管10及び冷却媒体によって冷却されている為、半導体チップ32はフレキシブル基板20によっても冷却される。
【0024】
なお回路素子34の裏面は、半導体チップ32と同様に、全面が熱伝導性の樹脂を介して凹部14の底面14a(図1(A),(B)に図示)に接している。このため、回路素子34は、樹脂を介して冷却管10及び冷却媒体によって効率よく冷却される。この樹脂は熱伝導性の接着剤であっても良い。また回路素子34は、半導体チップ32と同様に、フレキシブル基板20によっても冷却される。
【0025】
図3は、図1(A)のB−B´断面図である。この断面図に示す部分において、フレキシブル基板20では接地配線28bの一部がソルダーレジスト層21から露出している。そして接地配線28bは、露出している部分で、導電性接着剤44を介して冷却管10の外周面に電気的に接続している。このため、簡単な構造で接地配線28bを接地させることができる。ここで、接着剤40を導電性にして、図3に示した導電性接着剤44の代わりに接着剤40を位置させても良い。また、接地配線28bと冷却管10の外周面が直接接するようにしてもよい。
【0026】
図4(A)は、半導体モジュールの具体的な実装例を示す平面図であり、図4(B)は図4(A)のA−A´断面図である。本図に示す例は、図4(A)に示すように冷却管10を、フラットディスプレイパネル50の裏面に位置させ、かつフラットディスプレイパネル50の縁に沿うように、略ロ字状に延伸させ、この冷却管10に複数のフレキシブル基板20を巻きつけたものである。フレキシブル基板20それぞれには、半導体チップ32及び回路素子34が実装されている。複数のフレキシブル基板20それぞれは、図1〜図3を用いて説明した構造で冷却管10に巻きついている。
【0027】
また冷却管10には、冷却媒体を循環させる為のポンプ54が設けられている。このため、フレキシブル基板20で発生した熱を、冷却媒体を介して冷却管10の全体から放熱することができる。また冷却管10には、冷却管10を空冷する為のファン56が設けられている。従って、冷却媒体が循環していることとの相乗効果により、冷却媒体を効率よく冷却することができる。
【0028】
また図4(B)に示すように、全てのフレキシブル基板20の端部22は、フラットディスプレイパネル50の入力端子52に差し込まれている。端部22が冷却管10から斜めに突出している場合、端部22を入力端子52に接続するときに、フレキシブル基板20を捻る必要がある。しかし上記したように、端部22,24、入力端子24a、及び出力端子24bの延伸方向は、冷却管10の延伸方向に対して直角である。従って、端部22を入力端子52に接続するときに、フレキシブル基板20を捻る必要が無くなり、フレキシブル基板20に負荷が加わることを抑制できる。
端部24を他の電子部品の出力端子に接続する場合も、同様の理由により、フレキシブル基板20を捻る必要が無くなり、その結果、フレキシブル基板20に負荷が加わることを抑制できる。
【0029】
以上、本発明の第1の実施形態によれば、フレキシブル基板20は、冷却管10に対して巻きついている。そして半導体チップ32の裏面は、熱伝導性の樹脂42を介して凹部12の底面12aに接している。このため、半導体チップ32は、樹脂42を介して冷却管10及び冷却媒体によって効率よく冷却される。また、フレキシブル基板20は、端部22,24を除いて、冷却管10及び冷却媒体によって冷却される。特にフレキシブル基板20を冷却管10に対して斜めに巻きつけた場合、フレキシブル基板20を、端部22,24及びその周囲を除いて冷却管10の外表面に接させることができるため、フレキシブル基板20は特に効率よく冷却される。従って、半導体チップ32はフレキシブル基板20によっても冷却される。
また回路素子34も、半導体チップ32と同様に冷却される。
【0030】
また、フレキシブル基板20を冷却管10の外周面に巻きつけている為、半導体モジュールが占有する体積を小さくすることができる。また、半導体チップ32及び回路素子34は、冷却管10の外表面に形成された凹部12,14に入り込む。このため、冷却管10の外周面にフレキシブル基板20を巻きつけても、半導体チップ32及び回路素子34を有する部分で、フレキシブル基板20は凸にならない。従って、フレキシブル基板20に負荷が加わって配線パターンが断線することを抑制できる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施形態について、図5を用いて説明する。本実施形態は、フレキシブル基板20を冷却管10に取付ける構造が異なる点、及び、フレキシブル基板20の平面形状が長方形である点を除いて、第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、説明を省略する。
【0032】
図5(A),(B)に示す例において、フレキシブル基板20は冷却管10に対して、冷却管10の延伸方向に対して直角な方向に巻きついている。このためフレキシブル基板20は冷却管10を一周していない。ただしフレキシブル基板20は、冷却管10を半周以上巻いている。
【0033】
詳細には、図5(A)に示す例では、端部22,24は同一方向に突出している。また図5(B)に示す例では、フレキシブル基板20は冷却管10を半周しており、端部22,24は、互いに反対な方向に突出している。なお、図5(A),(B)のいずれの例においても、フレキシブル基板20は、少なくとも半導体チップ32及び回路素子34それぞれの周囲に位置する部分が、熱伝導性の接着剤を介して冷却管10の外周面に接している。また半導体チップ32及び回路素子34は、図2を用いて説明した構造で、冷却管10に接している。
【0034】
このようにしても、半導体チップ32及び回路素子34は効率よく冷却される。また、フレキシブル基板20を冷却管10の外周面に巻きつけている為、半導体モジュールが占有する体積を小さくすることができる。また、半導体チップ32及び回路素子34は、冷却管10の外表面に形成された凹部12,14に入り込むため、フレキシブル基板20に負荷が加わって配線パターンが断線することを抑制できる。またフレキシブル基板の接地配線を、第1の実施形態と同様に簡単な構造で接地させることができる。
【0035】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば上記した各実施形態において、フレキシブル基板20は、直接冷却管10の外周面に接する部分があってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】(A)は本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの斜視図、(B)は冷却管10の斜視図、(C)はフレキシブル基板20の平面図。
【図2】図1(A)のA−A断面図。
【図3】図1(A)のB−B´断面図。
【図4】(A)は半導体モジュールの具体的な実装例を示す平面図、(B)は(A)のA−A´断面図。
【図5】各図は、本発明の第2の実施形態に係る半導体モジュールの構成を説明するための概略図。
【図6】従来の半導体モジュールの構成を説明するための断面図。
【符号の説明】
【0037】
10…冷却管、12,14…凹部、12a,14a…底面、16…中空部、20,120…フレキシブル基板、22,24…端部、22a…出力端子、24a…入力端子、26…中間部、28a,122…配線、28b…接地配線、32,110…半導体チップ、32a,112…バンプ、34…回路素子、40,144…接着剤、42,142…樹脂、50…フラットディスプレイパネル、52…入力端子、54…ポンプ、56…ファン、130…放熱板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線パターンを有するフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に実装された半導体チップと、
冷却媒体が流れる冷却管と、
を具備し、
前記半導体チップ、及び少なくとも前記フレキシブル基板の一部は、直接又は樹脂を介して前記冷却管の外周面に接している半導体モジュール。
【請求項2】
前記冷却管の外周面に設けられ、前記半導体チップが入り込む第1凹部を具備し、
前記半導体チップは、前記第1凹部の底面に、直接又は樹脂を介して接しており、
前記半導体チップの周囲に位置する前記フレキシブル基板が前記前記冷却管の外周面に接している請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項3】
前記半導体チップの平面形状は略長方形であり、かつ長方形の長手方向が前記冷却管の延伸方向と略平行である請求項2に記載の半導体モジュール。
【請求項4】
前記冷却管は円筒状であり、
前記フレキシブル基板は、前記冷却管の延伸方向に対して斜めかつ一周以上巻きつけられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
【請求項5】
前記フレキシブル基板の一端部に形成された第1の端子と、
前記フレキシブル基板の前記一端部の反対側に位置する他端部に形成された第2の端子と、
を具備し、前記フレキシブル基板は、前記第1の端子及び前記第2の端子、並びにこれらの周囲を除いて、前記冷却管の外周面に接している請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
【請求項6】
前記フレキシブル基板は、前記冷却管に対して斜めに巻きつけられており、
前記第1の端子及び前記第2の端子の延伸方向は、前記フレキシブル基板の延伸方向に対して斜めであり、かつ前記冷却管の延伸方向に対して略直角である請求項5に記載の半導体モジュール。
【請求項7】
前記フレキシブル基板に実装された回路素子を更に具備し、
前記回路素子、及び前記回路素子の周囲に位置する前記フレキシブル基板は、直接又は樹脂を介して前記冷却管の外周面に接している請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
【請求項8】
前記冷却管の外周面に設けられ、前記回路素子が入り込む第2凹部を具備し、
前記回路素子は、前記第2凹部の底面に、直接又は樹脂を介して接している請求項7に記載の半導体モジュール。
【請求項9】
前記冷却管は導電性を有し、
前記フレキシブル基板に形成され、前記冷却管の前記外周面に直接又は導電性の樹脂を介して接続する接地配線を更に具備する請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
【請求項10】
半導体チップが実装され、冷却媒体が流れる冷却管に巻きつけられるフレキシブル基板であって、
一端部に形成された第1の端子と、
前記一端部とは反対側に位置する他端部に形成された第2の端子と、
を具備し、前記第1の端子及び前記第2の端子の延伸方向が、前記フレキシブル基板の延伸方向に対して斜めになっており、かつ前記冷却管に巻きつけられた場合に前記冷却管の延伸方向に対して略直角になるフレキシブル基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−26803(P2009−26803A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−185661(P2007−185661)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】