説明

半導体装置、及び半導体装置の製造方法

【課題】半導体装置の動作を安定化させつつ、面積効率の向上を図る。
【解決手段】半導体基板10に設けられ、メモリセルを構成する拡散層50、及びダミーセルを構成する拡散層52と、半導体基板10上に設けられた層間絶縁膜20、22と、層間絶縁膜22上に設けられ、拡散層50と重なる少なくとも1つの凹部32を有するシリンダー層絶縁膜24と、拡散層50上に設けられたコンタクトプラグ102と、拡散層52上に設けられたコンタクトプラグ104と、凹部32の側面及び底面上に設けられ、コンタクトプラグ102を介して拡散層52と接続する下部電極130と、下部電極130上、シリンダー層絶縁膜24上、及びコンタクトプラグ104上に設けられ、コンタクトプラグ104を介して拡散層52と接続する誘電体膜132と、誘電体膜132上に設けられた上部電極134と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置、及び半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体記憶装置のうち、記憶情報の任意な入出力が可能なものにDRAMがある。DRAMでは、動作を安定化させることが望ましい。このため電荷を保持するための容量を大きくすることが求められる。
【0003】
DRAMの容量を大きくする手段として、例えばDRAMを構成するキャパシタをシリンダー構造とするというものがある。また、例えばキャパシタを構成する誘電体膜の膜厚を薄くするというものもある。しかし誘電体膜の膜厚を薄くした場合、半導体装置の製造工程中においてキャパシタを構成するプレート電極が帯電することによる誘電体膜の絶縁破壊が生じることがある。
【0004】
この問題を解決するために、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1に記載の技術は、メモリセルを構成するキャパシタとは別に、絶縁保護拡散層に接続した絶縁保護キャパシタを形成するというものである。プレート電極に帯電した電荷を、絶縁保護キャパシタを通して絶縁保護拡散層に放電することにより、誘電体膜の絶縁破壊を抑制することができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−324851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
半導体装置は、その動作を安定化させると同時に、面積効率の向上が求められる。しかし特許文献1に記載の技術では、絶縁保護拡散層、及び絶縁保護キャパシタを形成するための領域が必要となる。従って特許文献1に記載の技術では、半導体装置の面積効率の向上を図ることができない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、メモリセルと、
前記メモリセルの隣に位置するダミーセルと、
を含む半導体装置であって、
半導体基板と、
前記半導体基板に設けられ、前記メモリセルを構成する第1の拡散層と、
前記半導体基板に設けられ、前記ダミーセルを構成する第2の拡散層と、
前記半導体基板上に設けられ、平面視で前記第1の拡散層と重なる少なくとも1つの凹部を有する層間絶縁膜と、
前記第1の拡散層上に設けられた第1のコンタクトプラグと、
前記第2の拡散層上に設けられた第2のコンタクトプラグと、
前記凹部の側面及び底面上に設けられ、前記第1のコンタクトプラグを介して前記第1の拡散層と接続する下部電極と、
前記下部電極上、前記凹部の周囲に位置する前記層間絶縁膜上、及び前記第2のコンタクトプラグ上に連続して設けられ、前記第2のコンタクトプラグを介して前記第2の拡散層と接続する誘電体膜と、
前記誘電体膜上に設けられた上部電極と、
を備える半導体装置が提供される。
【0008】
本発明によれば、誘電体膜は、ダミーセルを構成する拡散層と接続している。このため、上部電極に帯電した電荷は、誘電体膜を介してダミーセルを構成する拡散層へ逃げる。よって他に拡散層等を設けることを要さず、ダミーセルを構成する領域の一部を用いて、製造工程中に生じうる誘電体膜の絶縁破壊を抑制することができる。従って半導体装置の動作を安定化させつつ、面積効率の向上を図ることができる。
【0009】
本発明によれば、メモリセルと、前記メモリセルの隣に位置するダミーセルと、を含む半導体装置の製造方法であって、半導体基板に、前記メモリセルを構成する第1の拡散層を形成するとともに、前記ダミーセルを構成する第2の拡散層を形成する工程と、前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を貫通し、前記第1の拡散層と接続する第1の下部コンタクトプラグを形成するとともに、前記層間絶縁膜を貫通し、前記第2の拡散層と接続する第2の下部コンタクトプラグを形成する工程と、前記層間絶縁膜上、前記第1の下部コンタクトプラグ上、及び前記第2の下部コンタクトプラグ上にシリンダー層絶縁膜を形成する工程と、前記第2の下部コンタクトプラグ上に、前記シリンダー層絶縁膜を貫通する上部コンタクトプラグを形成する工程と、前記シリンダー層絶縁膜に、前記シリンダー層絶縁膜を貫通する少なくとも1つの凹部を形成し、前記第1の下部コンタクトプラグを露出させる工程と、前記凹部の側面、及び底面上に下部電極を形成する工程と、前記下部電極上、前記シリンダー層絶縁膜上、及び前記上部コンタクトプラグ上に連続に、誘電体膜を形成する工程と、前記誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、を備える半導体装置の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、半導体装置の動作を安定化させつつ、面積効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置を示す平面図である。
【図3】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図7】図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図8】第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図9】図8に示す半導体装置を示す平面図である。
【図10】比較例に係る半導体装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置200を示す断面図である。半導体装置200は、メモリセルとダミーセルを含むDRAM領域を有している。ダミーセルは、メモリとしては使用されず、DRAMの動作を安定化させるために配置されるものである。半導体装置200は、半導体基板10と、拡散層50と、拡散層52と、層間絶縁膜20、22と、シリンダー層絶縁膜24と、コンタクトプラグ102、104と、下部電極130と、誘電体膜132と、上部電極134と、を備えている。
【0014】
図1及び図2を用いて、半導体装置200の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示す半導体装置を示す平面図である。図1に示すように、半導体装置200は、素子分離領域40を備える。拡散層50、52は、半導体基板10に設けられ、素子分離領域40により互いに隔離されている。拡散層50は、メモリセルにおけるトランジスタのソース・ドレイン領域を構成する。また拡散層52は、ダミーセルを構成する。
【0015】
半導体基板10上には、層間絶縁膜20が設けられている。層間絶縁膜20は、例えばSiOにより構成される。また層間絶縁膜20上には、層間絶縁膜22が設けられている。層間絶縁膜22は、例えばSiOにより構成される。拡散層50上には、コンタクトプラグ102が設けられている。また拡散層52上には、コンタクトプラグ104を構成する下部コンタクトプラグ124が設けられている。コンタクトプラグ102、及び下部コンタクトプラグ124は、層間絶縁膜20、22を貫通している。コンタクトプラグ102、及び下部コンタクトプラグ124は、例えばWにより構成される。
【0016】
層間絶縁膜22上には、シリンダー層絶縁膜24が設けられている。シリンダー層絶縁膜24には、複数の凹部32が設けられている。複数の凹部32のうち少なくとも一つは、拡散層50と重なるように位置している。凹部32は、シリンダー層絶縁膜24を貫通しており、底面においてコンタクトプラグ102が露出している。また下部コンタクトプラグ124上には、コンタクトプラグ104を構成する上部コンタクトプラグ114が設けられている。上部コンタクトプラグ114は、シリンダー層絶縁膜24を貫通している。上部コンタクトプラグ114は、例えばWにより構成される。
【0017】
シリンダー層絶縁膜24に設けられた凹部32の側面、及び底面上には、下部電極130が設けられている。下部電極130は、コンタクトプラグ102を介して拡散層50と接続している。下部電極130は、コンタクトプラグ104を構成する材料よりも高い抵抗値を有する材料により構成され、例えばTiNにより構成される。また下部電極130上、シリンダー層絶縁膜24上、及びコンタクトプラグ104上において、誘電体膜132が設けられている。誘電体膜132は、コンタクトプラグ104を介して拡散層52と接続している。誘電体膜132は、例えばTa、又はZrO等の高誘電率を有する材料により構成される。誘電体膜132上には、上部電極134が設けられている。上部電極134は、例えばTiNにより構成される。そしてシリンダー層間膜24上、上部電極134上、及びコンタクトプラグ106上には、配線層絶縁膜26が設けられている。配線層絶縁膜26は、例えば有機シリコン酸化膜などの低誘電率絶縁膜により構成される。
【0018】
図1に示すように、半導体装置200は、ビット線60、及びダミービット線62を備えている。ビット線60、及びダミービット線62は、層間絶縁膜20上に設けられ、下部電極130より下に位置している。また図2に示すように、ビット線60は、ビットコンタクトプラグ108によって、拡散層50と接続している。そしてダミービット線62は、ダミービットコンタクトプラグ109によって、拡散層52と接続している。さらに図2に示すように、半導体装置200は、ワード線64、及びダミーワード線66を備えている。ダミーセルは、ダミービット線62、又はダミーワード線66と接続している。
【0019】
半導体装置200はまた、論理回路部を含むロジック領域を有している。半導体装置200は、論理回路部を構成するトランジスタ、コンタクトプラグ106、及び金属配線140と、をさらに備えている。トランジスタは、ゲート絶縁膜70、ゲート電極72、サイドウォール74、拡散層54、及びエクステンション領域58により構成される。
【0020】
半導体基板10には、拡散層54が設けられており、素子分離領域40によって拡散層50、52から隔離されている。拡散層54は、ソース・ドレイン領域を形成する。拡散層54上には、コンタクトプラグ106を構成する下部コンタクトプラグ126が設けられている。下部コンタクトプラグ126は、層間絶縁膜20、22を貫通している。下部コンタクトプラグ126は、例えばWにより構成される。下部コンタクトプラグ126上には、コンタクトプラグ106を構成する上部コンタクトプラグ116が設けられている。上部コンタクトプラグ116は、シリンダー層絶縁膜24を貫通している。上部コンタクトプラグ116は、例えばWにより構成される。コンタクトプラグ106上には、金属配線140が設けられている。金属配線140は、例えばCuにより構成される。
【0021】
図1に示すように、半導体基板10には、拡散層54によって構成されたソース・ドレイン領域から内側に伸びるエクステンション領域58が設けられている。また半導体基板10上であって、ソース・ドレイン領域の間にはゲート絶縁膜70が設けられている。さらにゲート絶縁膜70上には、ゲート電極72が設けられている。そしてゲート絶縁膜70、及びゲート電極72の側壁には、サイドウォール74が設けられている。
【0022】
次に、図1、及び図3〜図7を用いて半導体装置200の製造方法について説明する。図3〜図7は、図1に示す半導体装置200の製造方法を示す断面図である。まず図3に示すように、半導体基板10に、素子分離領域40を設ける。次いで半導体基板10上にゲート絶縁膜70、及びゲート電極72を形成する。そして素子分離領域40とゲート電極72をマスクとして半導体基板10に不純物イオンを注入し、エクステンション領域58を形成する。さらに半導体基板10上に絶縁膜を堆積し、これをエッチバックすることにより、サイドウォール74を形成する。その後、素子分離領域40、ゲート電極72、及びサイドウォール74をマスクとして半導体基板10に不純物イオンを注入し、拡散層50、52、54を形成する。
【0023】
次いで、半導体基板10上、及びゲート電極72上に、層間絶縁膜20を形成する。そして拡散層50上に位置するように、層間絶縁膜20にビットコンタクトプラグ108(図2参照)を埋め込む。同時に、拡散層52上に位置するように、層間絶縁膜20にダミービットコンタクトプラグ109(図2参照)を埋め込む。その後層間絶縁膜20上、及びビットコンタクトプラグ108上に、ビット線60を形成するとともに、層間絶縁膜20上、及びダミービットコンタクトプラグ109上に、ダミービット線62を形成する。
【0024】
次いで、層間絶縁膜20上、ビット線60上、及びダミービット線62上に、層間絶縁膜22を形成する。そして拡散層50上に位置するように層間絶縁膜20、22にコンタクトプラグ102を埋め込む。同時に、拡散層52上に位置するように、層間絶縁膜20、22に下部コンタクトプラグ124を埋め込む。さらに同時に、拡散層54上に位置するように、層間絶縁膜20、22に下部コンタクトプラグ126を埋め込む。
【0025】
次に図4に示すように、層間絶縁膜22上、コンタクトプラグ102上、下部コンタクトプラグ124、及び下部コンタクトプラグ126上にシリンダー層絶縁膜24を形成する。そして下部コンタクトプラグ124上に位置するように、シリンダー層絶縁膜24に上部コンタクトプラグ114を埋め込む。同時に、下部コンタクトプラグ126上に位置するように、シリンダー層絶縁膜24に上部コンタクトプラグ116を埋め込む。
【0026】
次に図5に示すように、シリンダー層絶縁膜24に凹部32を形成する。凹部32は、シリンダー層絶縁膜24を貫通しており、底面においてコンタクトプラグ102が露出している。そして下部電極130を構成する導電膜136を、凹部32の側面、並びに底面上、及びシリンダー層絶縁膜24上に成膜する。その後導電膜136上にレジストを塗布し、露光する。このリソグラフィー工程により、凹部32内にレジスト30を残存させる。次いでレジスト30をマスクとして、導電膜136をドライエッチングする。そしてレジスト30を除去する。これにより図6に示すように、凹部32の側面、及び底面上に下部電極130が形成される。
【0027】
次に図7に示すように、下部電極130上、シリンダー層絶縁膜24上、及びコンタクトプラグ104上に、誘電体膜132、及び上部電極134を成膜し、選択的に除去する。そしてシリンダー層間膜24上、上部電極134上、及びコンタクトプラグ104上に、配線層絶縁膜26を形成し、CMP(化学機械研磨)により平坦化を行う。その後金属配線140を形成して、図1に示す半導体装置200が得られる。
【0028】
次に、本実施形態の効果について説明する。図10は、比較例に係る半導体装置を示す断面図である。図10に示す比較例に係る半導体装置において、半導体基板10には、メモリセルを構成しない拡散層56が設けられている。また拡散層56上には、コンタクトプラグ104を介して誘電体膜132が拡散層56と接続するよう、絶縁保護キャパシタ150が設けられている。従って製造工程中において、上部電極134に帯電した電荷は、絶縁保護キャパシタ150、及びコンタクトプラグ104を通過して拡散層56へ放電される。これにより誘電体膜132の絶縁破壊を抑制する。しかし比較例に係る半導体装置では、面積効率の向上をはかることができない。
【0029】
これに対し本実施形態では、誘電体膜132は、ダミーセルを構成する拡散層52と接続している。このため、拡散層56や絶縁保護キャパシタ150を形成することを要さずに、ダミーセルを構成する領域の一部を用いて誘電体膜132の絶縁破壊を防止することができる。よって半導体装置の動作を安定化させつつ、面積効率の向上を図ることができる。
【0030】
また本実施形態によれば、コンタクトプラグ104を構成する材料は、下部電極130を構成する材料よりも抵抗値が低い。このため上部電極134に帯電した電荷は、コンタクトプラグ104を通過して、容易に拡散層52へ放電される。従って、誘電体膜の絶縁破壊をさらに抑制することができる。
【0031】
図8は、第2の実施形態に係る半導体装置201を示す断面図であり、第1の実施形態に係る図1に対応している。また図9は、図8に示す半導体装置201を示す平面図であり、第1の実施形態に係る図2に対応している。
【0032】
図8に示すように、半導体装置201では、コンタクトプラグ104は、シリンダー層間絶縁膜24上において露出している。そして上部電極134上、及びコンタクトプラグ104上に、導電膜142が設けられている。このため上部電極134は、導電膜142、及びコンタクトプラグ104を介して拡散層52と接続している。
【0033】
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また上部電極134は、導電膜142、及びコンタクトプラグ104を介して拡散層52と接続している。すなわち上部電極134から拡散層52までの経路は、導電体のみによって構成される。従って誘電体膜を介して放電する場合と比較して、上部電極に帯電した電荷は、速やかにダミーセルを構成する拡散層へ放電される。よって誘電体膜の絶縁破壊をさらに抑制することができる。
【0034】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0035】
10 半導体基板
20 層間絶縁膜
22 層間絶縁膜
24 シリンダー層絶縁膜
26 配線層絶縁膜
30 レジスト
32 凹部
40 素子分離領域
50 拡散層
52 拡散層
54 拡散層
56 拡散層
58 エクステンション領域
60 ビット線
62 ダミービット線
64 ワード線
66 ダミーワード線
70 ゲート絶縁膜
72 ゲート電極
74 サイドウォール
102 コンタクトプラグ
104 コンタクトプラグ
106 コンタクトプラグ
108 ビットコンタクトプラグ
109 ダミービットコンタクトプラグ
114 上部コンタクトプラグ
116 上部コンタクトプラグ
124 下部コンタクトプラグ
126 下部コンタクトプラグ
130 下部電極
132 誘電体膜
134 上部電極
136 導電膜
140 金属配線
142 導電膜
150 絶縁保護キャパシタ
200 半導体装置
201 半導体装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセルと、
前記メモリセルの隣に位置するダミーセルと、
を含む半導体装置であって、
半導体基板と、
前記半導体基板に設けられ、前記メモリセルを構成する第1の拡散層と、
前記半導体基板に設けられ、前記ダミーセルを構成する第2の拡散層と、
前記半導体基板上に設けられ、平面視で前記第1の拡散層と重なる少なくとも1つの凹部を有する層間絶縁膜と、
前記第1の拡散層上に設けられた第1のコンタクトプラグと、
前記第2の拡散層上に設けられた第2のコンタクトプラグと、
前記凹部の側面及び底面上に設けられ、前記第1のコンタクトプラグを介して前記第1の拡散層と接続する下部電極と、
前記下部電極上、前記凹部の周囲に位置する前記層間絶縁膜上、及び前記第2のコンタクトプラグ上に連続して設けられ、前記第2のコンタクトプラグを介して前記第2の拡散層と接続する誘電体膜と、
前記誘電体膜上に設けられた上部電極と、
を備える半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記層間絶縁膜は、複数の前記凹部を有しており、
前記誘電体膜は、前記複数の凹部それぞれに位置する前記下部電極上、及び前記凹部の間に位置する前記層間絶縁膜上に連続して設けられている半導体装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の半導体装置において、
前記第2のコンタクトプラグの材料の抵抗値は、前記下部電極の材料の抵抗値よりも低い半導体装置。
【請求項4】
請求項1ないし3いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記下部電極は、TiNにより構成されており、
前記第2のコンタクトプラグは、Wにより構成されている半導体装置。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記下部電極より下に位置するように前記層間絶縁膜中に設けられたビット線を更に備える半導体装置。
【請求項6】
請求項1ないし5いずれか1項に記載の半導体装置において、
論理回路部を更に含んでおり、
前記半導体基板に設けられ、前記回路部を構成する第3の拡散層と、
前記第3の拡散層上に設けられた第3のコンタクトプラグと、
前記層間絶縁膜上に形成され、かつ前記第3のコンタクトプラグを介して前記第3の拡散層と接続する金属配線を更に備える半導体装置。
【請求項7】
請求項1ないし6いずれか1項に記載の半導体装置において、
前記第2のコンタクトプラグは、前記上部電極が形成されている領域の外側において層間絶縁膜上に露出しており、
前記上部電極上、及び前記第2のコンタクトプラグ上に連続して設けられた導電膜をさらに備え、
前記上部電極は、前記導電膜、及び前記第2のコンタクトプラグを介して前記第2の拡散層と接続している半導体装置。
【請求項8】
メモリセルと、
前記メモリセルの隣に位置するダミーセルと、
を含む半導体装置の製造方法であって、
半導体基板に、前記メモリセルを構成する第1の拡散層を形成するとともに、前記ダミーセルを構成する第2の拡散層を形成する工程と、
前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜を貫通し、前記第1の拡散層と接続する第1の下部コンタクトプラグを形成するとともに、前記層間絶縁膜を貫通し、前記第2の拡散層と接続する第2の下部コンタクトプラグを形成する工程と、
前記層間絶縁膜上、前記第1の下部コンタクトプラグ上、及び前記第2の下部コンタクトプラグ上にシリンダー層絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の下部コンタクトプラグ上に、前記シリンダー層絶縁膜を貫通する上部コンタクトプラグを形成する工程と、
前記シリンダー層絶縁膜に、前記シリンダー層絶縁膜を貫通する少なくとも1つの凹部を形成し、前記第1の下部コンタクトプラグを露出させる工程と、
前記凹部の側面、及び底面上に下部電極を形成する工程と、
前記下部電極上、前記シリンダー層絶縁膜上、及び前記上部コンタクトプラグ上に連続に、誘電体膜を形成する工程と、
前記誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−38978(P2012−38978A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−178950(P2010−178950)
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】