説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】半導体基板に設けられる貫通口により露出された電極層のクラック発生を抑制した半導体装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】貫通ビア22の開口径がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口径よりも大きく、且つ貫通ビア22の開口縁がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁よりも外側に位置するように、貫通ビア22及びパッシベーション膜16の開口部16Aを配設する。又は、貫通ビア22の開口縁がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)とは重ならない位置となるように、貫通ビア22及びパッシベーション膜16の開口部16Aを配設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CMOSセンサ、CCDセンサなどの画像センサ用半導体装置パッケージや照度センサ、UVセンサなどの各種センサ用半導体装置パッケージ、半導体チップ積層(メモリ、メモリ+ロジック)パッケージなどの半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CSP(チップサイズパッケージ)と呼ばれ、半導体基板の裏面側から貫通ビア(貫通口)を形成して、半導体基板表面に形成されたパッド電極を露出させ、当該ビアホールにより露出されたパッド電極から配線を形成して導通を取り、半導体基板裏面側に外部端子を設けた半導体装置が提案されている(例えば特許文献1)。
【0003】
このような半導体装置では、一般的に半導体基板表面には、パッシベーション膜(絶縁層)で覆われている。パッシベーション膜は、パッド電極も覆って形成さているが、電気特性検査や他の電気的接続形成のために電極層の一部を露出するように除去され、開口部が形成されている。
【特許文献1】特開2006−128171
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の半導体装置では、パッド電極の厚みが非常に薄いため(例えば1〜3μm)、応力に対して弱く、半導体装置に対し物理的な衝撃などの力が加わったとき、貫通ビアの周囲でパッド電極にクラックが発生し、電気特性が得られなくなるといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、半導体基板に設けられる貫通口により露出された電極層のクラック発生を抑制した半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
第1の本発明の半導体装置は、
半導体基板と、
前記半導体基板の第1主面上に配設される電極層と、
前記半導体基板の第1主面上に配設され、前記電極層の一部を露出する開口部を有する絶縁層と、
前記半導体基板の第2主面から厚み方向に貫き、前記電極層の一部を露出する貫通口であって、開口径が前記開口部の開口径よりも大きいと共に、開口縁が前記開口部の開口縁よりも外側に位置する貫通口と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
第1の本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板の第1主面上に電極層を形成する工程と、
前記電極層が形成された前記半導体基板の第1主面上に、当該電極層を覆って絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層に、前記電極層の一部を露出する開口部を形成する工程と、
前記半導体基板の第2主面から厚み方向に貫き、前記電極層の一部を露出する貫通口であって、開口径が前記開口部の開口径よりも大きいと共に、開口縁が前記開口部の開口縁よりも外側に位置するように貫通口を形成する工程と、
を有することを特徴とする。
【0008】
第2の本発明の半導体装置は、
半導体基板と、
前記半導体基板の第1主面上に配設される電極層と、
前記半導体基板の第1主面上に配設され、前記電極層の一部を露出する開口部を有する絶縁層と、
前記半導体基板の第2主面から厚み方向に貫き、前記電極層の一部を露出する貫通口であって、前記開口部と重ならない位置に配設される貫通口と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
第2の本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板の第1主面上に電極層を形成する工程と、
前記電極層が形成された前記半導体基板の第1主面上に、当該電極層を覆って絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層に、前記電極層の一部を露出する開口部を形成する工程と、
前記半導体基板の第2主面から厚み方向に貫き、前記電極層の一部を露出する貫通口であって、前記開口部と重ならない位置となるように貫通口を形成する工程と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、半導体基板に設けられる貫通口により露出された電極層のクラック発生を抑制した半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、実質的に同様の機能を有するものには、全図面通して同じ符号を付して説明し、場合によってはその説明を省略することがある。
【0012】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置の概略平面図である、図2は、図1のA−A概略断面図である。図3は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す工程図である。
【0013】
第1実施形態に係る半導体装置100は、例えば、CSP(チップサイズパッケージ)の半導体装置である。
【0014】
第1実施形態に係る半導体装置100は、図1及び図2示すように、シリコン基板10(半導体基板)を備えている。そして、シリコン基板10の第1主面中央部には、半導体回路12(半導体素子)が配設されている。この半導体回路12は、例えば、センサ素子回路(画像センサ(例えばCMOSセンサ、CCDセンサなど)、その他センサ(照度センサ、UVセンサなど))、メモリ回路、ロジック回路などの半導体回路である。
【0015】
シリコン基板10の第1主面端部には、パッド電極14(電極層)が配設さされている。パッド電極14は、例えば、アルミ電極などが適用され、例えば、半導体回路12と電気的に接続されている(図示せず)。本実施形態では、パッド電極14は、例えば、シリコン基板10の第1主面の対向する2辺の各々に沿って、5個づつ配設されている。なお、本実施形態では、図面上、シリコン基板10の第1主面上に直接、パッド電極14を配設しているが、通常、パッド電極14は、シリコン酸化膜などの絶縁膜を介してシリコン基板10の第1主面上に配設されている。
【0016】
シリコン基板10の第1主面全面には、半導体回路12及びパッド電極14を覆ってパッシベーション膜16(絶縁層)が配設されている。このパッシベーション膜16には、例えば、窒化ケイ素膜などが適用される。そして、パッシベーション膜16には、パッド電極14の一部(本実施形態では中央部)を露出する開口部16Aが設けられている。当該開口部16Aは、電気特性検査や他の電気的接続形成のためにパッド電極14の一部を露出するためのものであるが、本実施形態では、電気特性検査のために設けたものである。
【0017】
シリコン基板10の第1主面上には、半導体装置100を保護するためのガラス基板18(保護基板)が配設されている。ガラス基板18は、接着膜20を介してパッシベーション膜16上に貼り合せて配設されている。
【0018】
一方、シリコン基板の第2主面には、その厚み方向に貫く貫通ビア22(貫通口)が配設されている。この貫通ビア22は、パッド電極14の一部(本実施形態では中央部)をシリコン基板の第2主面側に露出するように形成されてる。本実施形態では、貫通ビア22は、パッド電極14の配設位置に応じて、例えば、シリコン基板10の第2主面の対向する2辺の各々に沿って、5個づつ配設されている。
【0019】
そして、貫通ビア22は、その開口径(パッド電極14と接する個所の開口径)がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口径(パッド電極14と接する個所の開口径)よりも大きく、且つその開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)よりも外側に位置して配設されている。言い換えれば、パッシベーション膜16の開口部16Aは、その開口径(パッド電極14と接する個所の開口径)が貫通ビア22の開口径(パッド電極14と接する個所の開口径)よりも小さく、且つその開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)が貫通ビア22の開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)よりも内側に位置して配設されている。
【0020】
ここで、開口径とは、最大径のことを意味する。そして、貫通ビアの開口径(パッド電極14と接する個所の開口径)と、パッシベーション膜16の開口部16Aの開口径(パッド電極14と接する個所の開口径)との差は、例えば10μm以上であることがよい。
【0021】
また、シリコン基板10の第2主面には、前記貫通ビア22に埋め込んで露出されたパッド電極14と導通を図ると共に、当該第2主面上に引き回わされた配線24(例えば銅線など)が配設されている。配線24の一部上には、外部端子26(例えば半田ボールなど)が配設されている。図示しないが、貫通ビア22側壁及びシリコン基板10第2主面上では絶縁膜(例えばシリコン酸化膜など)及びバリアメタル膜(例えばTi膜など)などを介して貫通ビア22側壁、シリコン基板10第2主面上に配設されている。
【0022】
なお、本実施形態では、配線24は、貫通ビア22に埋め込んでパッド電極14と導通を図っているが、配線24は貫通ビア22に埋め込む必要なく、貫通ビア22により露出されたパッド電極14表面から、貫通ビア22側壁を通じ、シリコン基板10の第2主面上に延在していればよい。
【0023】
また、シリコン基板の第2主面全面には、外部端子26との接続部を除いて配線24表面を覆って、保護膜28(例えばソルダーレジスト膜など)が配設されている。
【0024】
以下、上記構成の本実施形態に係る半導体装置100の製造方法について説明する。
【0025】
まず、図3(A)に示すように、シリコンウエハー10A(シリコン基板10)の第1主面に、複数個の素子領域に区分し、当該領域ごとに、半導体プロセスにより半導体回路12を形成する。そして、レジストの塗布・露光・エッチングによりマスクを形成した後、スパッタ、メッキ等によりアルミからなるパッド電極14を形成する(図4参照)。
【0026】
次に、図3(B)に示すように、シリコンウエハー10A(シリコン基板10)の第1主面上に、半導体回路12及びパッド電極14を覆うように、窒化シリコン膜からなるパッシベーション膜16を形成すると共に、当該パッシベーション膜16にパッド電極14の一部を露出する開口部16Aを形成する(図5参照)。パッシベーション膜16は、例えば、窒化シリコン膜をプラズマを用いた化学的気相堆積法(Plasma assisted chemicalvapor deposition:P−CVD)でSiH4、NH3及びN2を原料ガスとして用いて形成する。そして、パッシベーション膜16の開口部16Aは、例えば、パッシベーション膜16上にレジストの塗布・露光・エッチングによりマスクを形成した後、パッシベーション膜16をエッチングして形成する。
【0027】
ここで、パッシベーション膜16を形成したシリコンウエハー10Aは、例えば、センサウエハー、メモリウエハーなどと呼ばれ、この状態でパッケージング工程を行うために出荷や別ラインに運ばれることが多い。このため、出荷や、別ラインに運ばれる前や、別ラインで後工程(パッケージング工程)を行う前に、パッシベーション膜16に設けた開口部16Aにより露出されたパッド電極14を通じて、電気特性検査が行われる。したがって、このパッド電極14を露出するための開口部16Aは、製造過程上重要なものである。
【0028】
次に、図3(C)に示すように、シリコンウエハー10Aに配設したパッシベーション膜16上に接着膜20を、スピンコート法などを利用して塗布した後、ガラス基板18を貼り付ける。このガラス基板18を貼り付ける工程は、パッシベーション膜16形成後、後述する個片化の前であれば、いつ行ってもよい。
【0029】
次に、図3(D)に示すように、シリコンウエハー10A(シリコン基板10)の第2主面を切削(バイト、砥石、バフ等)して、例えば、100μm程度になるまでシリコンウエハー10A(シリコン基板10)の薄化を行う。
【0030】
次に、図3(E)に示すように、シリコンウエハー10A(シリコン基板10)の第2主面に対して、ドライエッチング加工や、ウエットエッチング加工、レーザ加工を利用して、パッド電極14が露出するまで切削を行い、シリコンウエハー10A(シリコン基板10)の厚み方向に貫通した貫通ビア22を形成する(図6参照)。この貫通ビア22により、パッド電極14が露出される。
【0031】
次に、図3(F)に示すように、レジストの塗布・露光・エッチングによりマスクを形成した後、スパッタ、メッキ等により銅配線からなる配線24を、貫通ビア22に埋め込むと共に、シリコンウエハー10A(シリコン基板10)の第2主面に引き回して形成する。その後、スピンコート法などを利用して、ソルダーレジスト膜などの保護膜28を形成した後、配線24の一部を露出するための開口部を形成し、当該開口部において露出する配線24上に半田ボールなどの外部端子26を形成する。
【0032】
そして、図3(G)に示すように、ダイシングなどにより、個片化を行い、CSP(チップサイズパッケージ)の半導体装置100が得られる。
【0033】
以上説明した、本実施形態に係る半導体装置100では、貫通ビア22の開口径(パッド電極14と接する個所の開口径)がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口径(パッド電極14と接する個所の開口径)よりも大きく、且つ貫通ビア22の開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)よりも外側に位置して配設されている。
【0034】
このため、パッド電極14は、貫通ビア22の開口縁内側周辺がパッシベーション膜16により保持或いは支持されつつ、貫通ビア22により露出されていることから、パッド電極14は、例えば、その製造過程において生じる衝撃などに起因する応力によりクラック発生が抑制される。
【0035】
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る半導体装置の概略平面図である、図8は、図7のA−A概略断面図である。図9は、第2実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す工程図である。
【0036】
第2実施形態に係る半導体装置101では、貫通ビア22は、その開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)とは重ならない位置に配設されている。言い換えれば、パッシベーション膜16の開口部16Aは、その開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)が貫通ビア22の開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)とは重ならない位置に配設されている。
【0037】
具体的には、例えば、貫通ビア22は、パッド電極14の一端部側が露出するように偏在させて配設させている。一方、パッシベーション膜16の開口部16Aは、パッド電極14の他端部側が露出するように偏在させて配設させている。ここで、貫通ビア22の開口縁とパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁とは、パッド電極14厚み方向に同一平面上に投影したときに重ならないことを意味する。また、貫通ビア22の開口縁とパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁との距離(両者をパッド電極14厚み方向に同一平面上に投影したときの最短距離)は、例えば10μm以上であることがよい。
【0038】
これら以外は、第1実施形態と同様な構成であるので、説明を省略する。
【0039】
以下、本実施形態に係る半導体装置101の製造方法について説明する。
まず、図9(B)において、パッシベーション膜16の開口部16Aを、パッド電極14の他端部側が露出するように偏在させて配設する(図10参照)。そして、図9(E)において、貫通ビア22を、その開口縁がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)とは重ならない位置となるように、パッド電極14の一端部側が露出するように偏在させて配設する(図11参照)。
【0040】
これら以外は、第1実施形態と同様な工程であるので、説明を省略する。
【0041】
以上説明した、本実施形態に係る半導体装置101では、貫通ビア22の開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)がパッシベーション膜16の開口部16Aの開口縁(パッド電極14と接する個所の開口縁)とは重ならない位置に配設されている。
【0042】
このため、パッド電極14は、貫通ビア22の開口縁内側全てがパッシベーション膜16に保持或いは支持されつつ、貫通ビア22により露出されていることから、パッド電極14は、例えば、その製造過程において生じる衝撃などに起因する応力によりクラック発生が抑制される。
【0043】
上記いずれの実施形態に係る半導体装置においては、貫通ビア22とパッシベーション膜16の開口部16Aの形状や位置関係を工夫することで、クラック発生が抑制される。したがって、追加操作(工程)や特別な工程を行う必要がなく、製造工程数を増加させることなく簡易に半導体装置が作製され、しいては低コスト化が実現される。これに対し、従来(例えば、特開2006−128171公報)では、貫通ビアに露出されるパッド電極は、その貫通ビア22に露出される領域において、これに接続される配線層により保持或いは支持されているが、当該配線層を別途形成しなければならず、製造工程数の低減化、低コスト化は難しい。この点において、上記いずれの実施形態に係る半導体装置は、上述のように、製造工程数を増加させることなく、低コストで、パッド電極のクラック発生が抑制される。
【0044】
上記いずれの実施形態に係る半導体装置は、CMOSセンサ、CCDセンサなどの画像センサ用半導体装置パッケージや照度センサ、UVセンサなどの各種センサ用半導体装置パッケージ、半導体チップ積層(メモリ、メモリ+ロジック)パッケージなどに適用される。
【0045】
なお、上記いずれの実施形態においても、限定的に解釈されるものではなく、本発明の要件を満足する範囲内で実現可能であることは、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】第1実施形態に係る半導体装置の概略平面図である、
【図2】図1のA−A概略断面図である。
【図3】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す工程図である。
【図4】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、シリコンウエハー(シリコン基板)にパッド電極を配設した様子を示す概略斜視図である。
【図5】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、シリコンウエハー(シリコン基板)に開口部を有するパッシベーション膜を配設した様子を示す概略斜視図である。
【図6】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、シリコンウエハー(シリコン基板)に貫通ビアを配設した様子を示す概略斜視図である。
【図7】第1実施形態に係る半導体装置の概略平面図である、
【図8】図7のA−A概略断面図である。
【図9】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す工程図である。
【図10】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、シリコンウエハー(シリコン基板)に開口部を有するパッシベーション膜を配設した様子を示す概略斜視図である。
【図11】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、シリコンウエハー(シリコン基板)に貫通ビアを配設した様子を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0047】
10 シリコン基板
10A シリコンウエハー
12 半導体回路
14 パッド電極
16 パッシベーション膜
16A 開口部
18 ガラス基板
20 接着膜
22 貫通ビア
24 配線
26 外部端子
28 保護膜
100、101 半導体装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の第1主面上に配設される電極層と、
前記半導体基板の第1主面上に配設され、前記電極層の一部を露出する開口部を有する絶縁層と、
前記半導体基板の第2主面から厚み方向に貫き、前記電極層の一部を露出する貫通口であって、開口径が前記開口部の開口径よりも大きいと共に、開口縁が前記開口部の開口縁よりも外側に位置する貫通口と、
を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
半導体基板の第1主面上に電極層を形成する工程と、
前記電極層が形成された前記半導体基板の第1主面上に、当該電極層を覆って絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層に、前記電極層の一部を露出する開口部を形成する工程と、
前記半導体基板の第2主面から厚み方向に貫き、前記電極層の一部を露出する貫通口であって、開口径が前記開口部の開口径よりも大きいと共に、開口縁が前記開口部の開口縁よりも外側に位置するように貫通口を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項3】
半導体基板と、
前記半導体基板の第1主面上に配設される電極層と、
前記半導体基板の第1主面上に配設され、前記電極層の一部を露出する開口部を有する絶縁層と、
前記半導体基板の第2主面から厚み方向に貫き、前記電極層の一部を露出する貫通口であって、前記開口部と重ならない位置に配設される貫通口と、
を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
半導体基板の第1主面上に電極層を形成する工程と、
前記電極層が形成された前記半導体基板の第1主面上に、当該電極層を覆って絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層に、前記電極層の一部を露出する開口部を形成する工程と、
前記半導体基板の第2主面から厚み方向に貫き、前記電極層の一部を露出する貫通口であって、前記開口部と重ならない位置となるように貫通口を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−224492(P2009−224492A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−66257(P2008−66257)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(308033711)OKIセミコンダクタ株式会社 (898)
【Fターム(参考)】