説明

印刷方法、印刷装置および印刷プログラム

【課題】本発明は、オーダシートを利用した画像印刷の利便性を向上させることができる画像印刷技術を提供する。
【解決手段】印刷装置10は、画像データが記憶されている記憶媒体810から該画像データを読み出す画像読出部112と、読み出された画像データを示すインデックス画像を用いて画像を印刷するための情報の記入をユーザから受け付ける受付欄を有するオーダシートを印刷する制御を行うオーダシート印刷制御部114と、オーダシートをスキャンして受付欄に記入された記入情報を認識するスキャン認識部116と、認識された記入情報に基づく画像補正を画像に施した補正画像を印刷する制御を行う補正印刷制御部118とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を印刷する画像印刷技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記憶媒体に記憶されている画像データに基づく画像を印刷装置で印刷する際に、画像データを示すインデックス画像を用いて画像の印刷枚数や印刷サイズなどの指定を受け付けるマーク部が印刷されたオーダシートを用いて、画像データに基づく画像の印刷を実現する画像印刷技術があった。下記特許文献1−5には、従来の画像印刷技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−255729号公報
【特許文献2】特開2005−111802号公報
【特許文献3】特開2005−117328号公報
【特許文献4】特開2005−125730号公報
【特許文献5】特開2005−138573号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の画像印刷技術では、オーダシートを利用して印刷される画像を修正することについては十分な考慮がなされていなかった。
【0005】
本発明は、上記した課題を踏まえ、オーダシートを利用した画像印刷の利便性を向上させることができる画像印刷技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するため、本発明の印刷装置は、画像データに基づく画像を印刷する印刷装置であって、画像データが記憶されている記憶媒体から該画像データを読み出す画像読出部と、読み出された画像データを示すインデックス画像を用いて画像を印刷するための情報の記入をユーザから受け付ける受付欄を有するオーダシートを印刷する制御を行うオーダシート印刷制御部と、オーダシートをスキャンして受付欄に記入された記入情報を認識するスキャン認識部と、認識された記入情報に基づく画像補正を画像に施した補正画像を印刷する制御を行う補正印刷制御部とを備えることを特徴とする。これによって、印刷装置のユーザは、印刷される画像に施される画像処理に関する要求を、オーダシートを用いて印刷装置に対して行うことができる。したがって、オーダシートを利用した画像印刷の利便性を向上させることができる。なお、認識された記入情報に基づく画像補正の種類は、例えば、コントラスト補正,シャープネス補正,明度補正,色温度補正,色濃度補正,色調補正,赤目補正,トリミング補正の少なくとも一つの画像補正を含むこととしても良い。
【0007】
上述の印刷装置は、以下の形態を採ることもできる。例えば、オーダシート印刷制御部は、画像データに基づいて画像の画質レベルを評価する画質評価部を備え、印刷されるオーダシートには評価された画質レベルが示されても良い。これによって、印刷装置のユーザは、オーダシートに示された画質レベルを参考にした上で、オーダシートを用いて画像処理に関する要求を印刷装置に対して行うことができる。なお、評価される画質レベルは、ぼやけ,ぶれ,露出度合,ノイズの少なくとも一つの評価項目に基づく画質レベルであっても良い。
【0008】
また、印刷されるオーダシートが有する受付欄は、画像補正の補正レベルに対応する複数のマーク部を有し、スキャン認識部は、マーク部に記入されたマークを記入情報として認識するマーク認識部を備え、補正印刷制御部は、マークが認識されたマーク部に対応する補正レベルの画像補正を画像に施した補正画像を印刷する制御を行っても良い。これによって、印刷装置のユーザは、印刷される画像の補正レベルを、オーダシートを用いて指定することができる。
【0009】
また、画像データは、画像が撮影された際の撮影状況を示す撮影状況データを含み、印刷されるオーダシートには、撮影状況データに基づく画像補正を画像に施した態様が示されても良い。これによって、印刷装置のユーザは、撮影状況データに基づく画像補正を、オーダシートを用いて調整することができる。なお、撮影状況データはイグジフ規格のデータであっても良い。これによって、印刷装置は、デジタルスチルカメラによる撮影モード,ホワイトバランス,シャッタ速度,絞りなどの情報に基づいて適切な画像補正を施すことができる。
【0010】
また、インデックス画像は、複数の態様で画像に画像補正を施したサンプル画像の各々を含み、印刷されるオーダシートが有する受付欄は、サンプル画像に対応する複数のマーク部を有し、スキャン認識部は、マーク部に記入されたマークを記入情報として認識するマーク認識部を備え、補正印刷制御部は、マークが認識されたマーク部に対応するサンプル画像に施された画像補正を画像に施した補正画像を印刷する制御を行っても良い。これによって、印刷装置のユーザは、サンプル画像を参考にして画像補正の態様を選択することができる。
【0011】
また、印刷されるオーダシートが有する受付欄は、画像補正の種類に対応する複数のマーク部を有し、スキャン認識部は、マーク部に記入されたマークを記入情報として認識するマーク認識部を備え、補正印刷制御部は、マークが認識されたマーク部に対応する種類の画像補正を画像に施した補正画像を印刷する制御を行っても良い。これによって、印刷装置のユーザは、オーダシートを用いて画像補正の種類を指定することができる。また、この場合に、印刷装置は、更に、補正画像の印刷に先立って、画像に施される画像補正の補正レベルの選択をユーザから受け付ける補正レベル受付部を備えても良い。これによって、印刷装置のユーザは、オーダシートを利用して画像補正の種類を指定した後、その画像補正の補正レベルを印刷装置に指示することができる。
【0012】
また、スキャン認識部は、インデックス画像上に記入されたマークを記入情報として認識する画像マーク認識部を備え、補正印刷制御部は、認識されたインデックス画像上のマークで示される部位に対応する画像の部位を、認識された記入情報に基づく画像補正を施すべき画像の部位として特定する補正部位特定部を備えても良い。これによって、印刷装置のユーザは、オーダシートを利用して画像の補正箇所を指定することができる。
【0013】
また、補正印刷制御部は、オーダシートがスキャンされ記入情報が認識された後、直ちに、補正画像を印刷する制御を行っても良い。これによって、印刷装置のユーザは、画像補正が施された画像の印刷物を簡単な手順で得ることができる。
【0014】
また、印刷装置は、更に、補正画像の印刷に先立って、該補正画像を表示する表示部と、補正画像の印刷に先立って、該補正画像の修正をユーザから受け付ける修正受付部とを備えても良い。これによって、印刷装置のユーザは、画像補正が施された画像を確認しつつ、その画像補正の修正を指示することによって、所望の画像補正が施された画像の印刷物を得ることができる。
【0015】
また、補正印刷制御部は、認識された記入情報に基づいて、補正画像の印刷に先立って該補正画像の修正をユーザから受け付けるか否かを判断する修正判断部を備えても良い。これによって、印刷装置のユーザは、補正画像の修正を自ら行うか否かを、オーダシートを用いて選択することができる。
【0016】
また、本発明の形態は、印刷装置に限るものではなく、例えば、画像データに基づく画像を印刷装置で印刷する印刷方法や、画像データに基づく画像を印刷する機能を印刷装置のコンピュータに実現させるためのプログラムの他、パーソナルコンピュータと印刷装置とスキャナ装置とを備えるコンピュータシステムなどに適用しても良い。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用した画像印刷技術について、次の順序で説明する。
目次
A.第1の実施例(補正レベルの指定)
A−1.印刷装置の構成
A−2.印刷装置の動作
B.第2の実施例(画質レベルの提示)
C.第3の実施例(撮影状況データによる補正態様の提示)
D.第4の実施例(サンプル画像の一覧の提示)
E.第5の実施例(補正種類の指定)
F.第6の実施例(補正部位の指定)
G.第7の実施例(補正レベルの修正)
H.第8の実施例(サンプル画像に対する補正種類の指定)
I.その他の実施形態
【0018】
A.第1の実施例(補正レベルの指定):
A−1.印刷装置の構成:
図1は、印刷装置10の外観構成を示す斜視図である。図2は、印刷装置10の内部構成を示す説明図である。図1および図2に示す印刷装置10は、カラープリンタ,モノクロプリンタ,スキャナ,複写機などの各種機能を併せ持つ装置、いわゆる複合機である。印刷装置10は、これらの機能に加えて、印刷装置10に接続された記憶媒体に記憶されている画像を、オーダシートを用いて印刷する機能であるオーダシート・プリント機能を有する。
【0019】
印刷装置10は、印刷装置10の各部を制御するメイン制御部110と、普通紙や写真用紙,ハガキなどの印刷媒体900に印刷する印刷部120と、紙面上の画像を読み取ってデジタルデータに変換(スキャン、scan)するスキャナ部130と、フラッシュメモリを内蔵するメモリカードのような記憶媒体810にデータを読み書き可能なカードスロット140と、パーソナルコンピュータやデジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラなどの記憶媒体を内蔵する外部機器820とデータをやり取り可能な通信コネクタ150と、文字や画像を表示するディスプレイ部160と、印刷装置10のユーザからの指示入力を受け付ける入力ボタン部170とを備える。
【0020】
印刷装置10のメイン制御部110は、カードスロット140に接続された記憶媒体810や通信コネクタ150に接続された外部機器820から画像データを読み出す画像読出部112と、読み出された画像データに基づく画像を印刷するための情報の記入をユーザから受け付けるオーダシートを印刷する制御を行うオーダシート印刷制御部114と、オーダシートをスキャンしてユーザによって記入された記入情報を認識するスキャン認識部116と、認識された記入情報に基づく画像補正を画像に施した補正画像を印刷する制御を行う補正印刷制御部118とを備える。
【0021】
本実施例では、メイン制御部110は、セントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、以下、CPUという),リードオンリメモリ(Read Only Memory、以下、ROMという),ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、以下、RAMという)などのハードウェアを備えたASIC(Application Specific Integrated Circuits)であり、メイン制御部110には、画像読出部112,オーダシート印刷制御部114,スキャン認識部116,補正印刷制御部118の各機能を実現させるソフトウェアがインストールされている。メイン制御部110の動作についての詳細は後述する。
【0022】
印刷装置10の印刷部120は、図2に示すように、印刷媒体900に印刷インクを吐出する印刷ヘッドユニット210と、印刷ヘッドユニット210を搭載するキャリッジ200と、キャリッジ200を主走査方向に駆動するキャリッジ駆動部240と、印刷媒体900を搬送する印刷媒体搬送部250とを備える。印刷部120の印刷ヘッドユニット210は、ブラック,シアン,ライトシアン,マゼンダ,ライトマゼンダ,イエロの各色のインク毎に計6個のインク吐出ヘッド211〜216を有する。インク吐出ヘッド211〜216の各々は、ピエゾ素子(図示しない)の電圧調整によってインクを印刷媒体900に吐出する。印刷部120のインク吐出ヘッド211〜216,キャリッジ駆動部240,印刷媒体搬送部250は、メイン制御部110の指示に基づいて協働することによって、印刷媒体900に対する印刷が実現される。
【0023】
A−2.印刷装置の動作:
図3は、第1の実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。印刷装置10のメイン制御部110は、記憶媒体810や外部機器820がユーザによってカードスロット140や通信コネクタ150に取り付けられ、オーダシート・プリント機能の実施要求がユーザによって入力ボタン部170を介して入力された際に、図3の画像印刷処理を開始する。
【0024】
印刷装置10のメイン制御部110は、図3の画像印刷処理を開始すると、カードスロット140や通信コネクタ150に取り付けられている記憶媒体810や外部機器820から画像データを読み出す(ステップS105)。その後、メイン制御部110は、読み出された画像データに基づくオーダシートを印刷するための指示を印刷部120に対して行い(ステップS110)、これによって、オーダシートが印刷される。
【0025】
図4は、第1の実施例において印刷装置10によって印刷されたオーダシート910の一例を示す説明図である。図4のオーダシート910は、画像データに基づく画像が印刷される印刷用紙の種類を指定するための情報の記入をユーザから受け付ける受付欄である印刷用紙指定欄9110と、画像データに基づく画像の個々に関する印刷態様を指定するための情報の記入をユーザから受け付ける受付欄である印刷態様指定欄9120とを有する。
【0026】
オーダシート910の印刷用紙指定欄9110は、複数の印刷用紙の種類に対応する複数のマーク部9112を有し、これらのマーク部9112は、画像データに基づく画像を印刷する印刷用紙の種類を指定する記入をユーザから受け付ける。本実施例では、複数のマーク部9112は、内側が空白である楕円状の図形である。本実施例では、複数のマーク部9112の各々には、それぞれ対応する印刷用紙の種類を示す文字が付される。図4に示す例では、複数のマーク部9112の各々には、それぞれ対応する印刷用紙の種類として、L判サイズの大きさで写真画質を実現する写真専用紙を示す「写真用紙‐L判」の文字,2L判サイズの写真専用紙を示す「写真用紙‐2L判」の文字,カードサイズの写真専用紙を示す「写真用紙‐カード」の文字,ハガキサイズの写真専用紙を示す「写真用紙‐ハガキ全面」の文字,A4サイズの写真専用紙を示す「写真用紙‐A4」の文字,標準設定されているA4サイズの印刷用紙を示す「フォーマット紙‐A4」の文字がそれぞれ付されている。
【0027】
オーダシート910の印刷態様指定欄9120は、印刷態様を指定するための情報の記入を、画像データに基づく画像毎にユーザから受け付ける記入部9130を有する。図5は、図4に示すオーダシート910の記入部9130を拡大して示す説明図である。オーダシート910の記入部9130は、読み出された画像データの各々を識別する識別子であるデータ名9132と、その画像データに基づく画像を示すインデックス画像9134と、その画像データに基づく画像の印刷枚数を指定する記入をユーザから受け付けるマーク部9136と、その印刷される画像に施すべき「明るさ」の補正レベルを指定する記入をユーザから受け付けるマーク部9142と、その印刷される画像に施すべき「色合い」の補正レベルを指定する記入をユーザから受け付けるマーク部9144と、その印刷される画像に施すべき「シャープネス(Sharpness)」の補正レベルを指定する記入をユーザから受け付けるマーク部9146とを有する。
【0028】
記入部9130のインデックス画像9134の画質は、本実施例では、その画像データに基づき通常印刷される画像と同様の画質である。記入部9130のマーク部9136は、本実施例では、内側が空白である楕円を三つ縦に並べた図形であり、これら三つの楕円の内側には、「1」,「2」,「3」の数字がそれぞれ付され、それぞれ「1枚」,「2枚」,「3枚」の印刷枚数の指定を受け付ける。
【0029】
記入部9130のマーク部9142,9144,9146の各々は、本実施例では、内側が空白である楕円を五つ横に並べた図形であり、マーク部9142,9144,9146の下段には、五つの楕円のうち左端の楕円の下方に「強く」の文字が付され、五つの楕円のうち中央の楕円の下方に「普通」の文字が付され、五つの楕円のうち右端の楕円の下方に「弱く」の文字が付されている。これによって、マーク部9142,9144,9146の各々は、五段階の補正レベルを受け付ける。
【0030】
図6は、第1の実施例において画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図4のオーダシート910の一例を示す説明図である。図7は、図6に示すオーダシート910の記入部9130を拡大して示す説明図である。図6のオーダシート910は、画像を印刷するためにユーザによって記入された情報として、印刷用紙指定欄9110の複数のマーク部9112の一つの内側を塗り潰したマークMKと、印刷態様指定欄9120の複数のマーク部9136,9142,9144,9146のいくつかの内側を塗り潰したマークMKとを有する。
【0031】
図5に示す例では、印刷用紙指定欄9110には、「写真用紙‐L判」に対応するマーク部9112にマークMKが記入されている。図5に示す印刷態様指定欄9120については、例えば、図7に示すデータ名「GD0110」に関する記入部9130には、印刷枚数を受け付けるマーク部9136における「2」の数字が付された楕円にマークMKが記入され、「明るさ」の補正レベルを受け付けるマーク部9142における左端から2番目の楕円にマークMKが記入され、「色合い」の補正レベルを受け付けるマーク部9144における中央の楕円にマークMKが記入され、「シャープネス」の補正レベルを受け付けるマーク部9146における右端の楕円にマークMKが記入されている。
【0032】
図3の説明に戻り、図4に示したオーダシート910が印刷された後(ステップS110)、図6に示したオーダシート910がユーザによって印刷装置10のスキャナ部130にセットされ、図6に示したオーダシート910のスキャン要求がユーザによって入力ボタン部170を介して入力された際に、印刷装置10のメイン制御部110は、セットされているオーダシート910をスキャンする指示をスキャナ部130に対して行うことによって、オーダシート910をスキャンしたスキャン画像をスキャナ部130から取得する(ステップS115)。
【0033】
その後、メイン制御部110は、スキャナ部130から取得したスキャン画像から、印刷用紙指定欄9110のマーク部9112に記入されたマークMKや、印刷態様指定欄9120のマーク部9136,9142,9144,9146に記入されたマークMKを認識する(ステップS120)。なお、マークMKの認識は、印刷されるオーダシート910と、スキャンされるオーダシート910との間の色差分値を解析することによって実現されても良いし、スキャンされるオーダシート910上の特定色を抽出することによって実現されても良い。
【0034】
各マークMKがスキャン画像から認識された後(ステップS120)、メイン制御部110は、オーダシート910に示された順序で最初の画像を印刷するための準備を行った後(ステップS130)、準備された画像を印刷するか否かを判断する(ステップS140)。本実施例では、印刷枚数を受け付けるマーク部9136にマークMKが認識されている場合に、その準備された画像を印刷することが決定される。
【0035】
準備された画像を印刷することが決定されると(ステップS140)、メイン制御部110は、各画像補正の補正レベルを受け付けるマーク部9142,9144,9146にマークMKが認識されているか否かを判断する(ステップS150)。
【0036】
マーク部9142,9144,9146にマークMKが認識されていると判断された場合には(ステップS150)、メイン制御部110は、準備された画像にマークMKが認識された各補正レベルの画像補正を施した補正画像を、印刷用紙指定欄9110に指定された印刷用紙に、マーク部9136に指定された印刷枚数で印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS170)。
【0037】
本実施例では、例えば、図6のオーダシート910におけるデータ名「GD0112」,「GD0115」に関する記入部9130のように、マーク部9142,9214,9146にマークMKが記入されていない項目がある場合には、マークMKが記入されている画像補正のみが実施される。本実施例では、マーク部9142,9144,9146で受け付けられる画像補正の種類およびその補正レベルの度合は、予め設定されたものであるが、画像補正が施される画像データの特徴量(例えば、平均値,最頻値,ダイナミックレンジ,エッジ量,分散量など)に応じて、画像補正の種類およびその補正レベルの度合を変更することとしても良い。
【0038】
図3の説明に戻り、マーク部9142,9144,9146にマークMKが認識されていないと判断された場合には(ステップS150)、メイン制御部110は、読み出された画像データから直接的に描かれる元画像を、印刷用紙指定欄9110に指定された印刷用紙に、マーク部9136に指定された印刷枚数で印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS155)。メイン制御部110は、オーダシート910に示された画像の全てについて上述の処理を行った後(ステップS180,S185)、図3の画像印刷処理を終了する。
【0039】
以上説明した第1の実施例の画像印刷技術によれば、印刷装置10のユーザは、印刷される画像に施される画像処理に関する要求を、オーダシート910を用いて印刷装置に対して行うことができる。したがって、オーダシート910を利用した画像印刷の利便性を向上させることができる。また、オーダシート910には、各画像補正の補正レベルの記入を受け付けるマーク部9142,9144,9146が設けられるため、印刷装置10のユーザは、印刷される画像の補正レベルを、オーダシート910を用いて指定することができる。
【0040】
B.第2の実施例(画質レベルの提示):
第2の実施例における印刷装置10の構成および動作は、画像の画質レベルが提示されたオーダシートを利用して画像を印刷する点以外、第1の実施例における印刷装置10の構成および動作と同様である。
【0041】
図8は、第2の実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。印刷装置10のメイン制御部110は、第1の実施例と同様に画像データを読み出した後(ステップS105)、読み出した画像データを解析してその画像の画質レベルを評価する(ステップS207)。画質レベルが評価される際には、その画像データの画像データの特徴量(例えば、平均値,最頻値,ダイナミックレンジ,エッジ量,分散量など)が算出され、算出された特徴量に基づいて、その画像の画質レベルとして、ぼやけ,ぶれ,露出度合,ノイズなどが評価される。
【0042】
画質レベルが評価された後(ステップS207)、メイン制御部110は、評価された画質レベルが示されたオーダシートを印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS210)。
【0043】
図9は、第2の実施例において印刷装置10によって印刷されたオーダシート920の一例を示す説明図である。図9のオーダシート920は、第1の実施例のオーダシート910と同様に、画像データに基づく画像が印刷される印刷用紙の種類を指定するための情報の記入をユーザから受け付ける受付欄である印刷用紙指定欄9210と、画像データに基づく画像の個々に関する印刷態様を指定するための情報の記入をユーザから受け付ける受付欄である印刷態様指定欄9220とを有するが、印刷態様指定欄9220の記入部9230に画質レベルが提示されている点で第1の実施例のオーダシート910と異なる。
【0044】
図10は、図9に示すオーダシート920の記入部9230を拡大して示す説明図である。オーダシート920の記入部9230は、第1の実施例の記入部9130と同様に、画像データの識別子を示すデータ名9232と、その画像データに基づく画像を示すインデックス画像9234と、その画像データに基づく画像の印刷枚数を受け付けるマーク部9236と、その印刷される画像に施すべき画像補正の補正レベルを受け付けるマーク部9242,9244,9246とを有するが、その画像の画質レベルがマーク部9242,9244,9246に提示されている点で第1の実施例の記入部9130と異なる。
【0045】
本実施例では、評価された画質レベルは、マーク部9242,9244,9246の各画像補正の補正レベルに相当する評価値に換算され、換算された評価値を示す現状値マーク9250が、その評価値に対応する補正レベルを示すマーク部9242,9244,9246に付される。現状値マーク9250は、マークMKが認識される際に(ステップS120)、マークMKと明確に識別可能な色で印刷される。図10に示す例では、「明るさ」に関する画質レベルを示すマーク部9242には、「強い」レベルを示す左端の楕円に現状値マーク9250が付され、「色合い」に関する画質レベルを示すマーク部9244には、「やや弱い」レベルを示す右端から二番目の楕円に現状値マーク9250が付され、「シャープネス」に関する画質レベルを示すマーク部9246には、「普通」レベルを示す中央の楕円に現状値マーク9250が付されている。なお、本実施例では、インデックス画像9234は、読み出された画像データから直接的に描かれる元画像である。
【0046】
図8の説明に戻り、図9に示すオーダシート920が印刷された後(ステップS210)、メイン制御部110は、第1の実施例における図3の画像印刷処理と同様に、オーダシート920のスキャン(ステップS115)以降の処理を実行する。
【0047】
以上説明した第2の実施例の画像印刷技術によれば、印刷装置10のユーザは、印刷される画像に施される画像処理に関する要求を、オーダシート920を用いて印刷装置10に対して行うことができる。また、オーダシート920には、画質レベルの現状値を提示する現状値マーク9250がマーク部9142,9144,9146に付されるため、印刷装置10のユーザは、オーダシート920に示された画質レベルを参考にした上で、オーダシート920を用いて画像処理に関する要求を印刷装置10に対して行うことができる。したがって、オーダシート920を利用した画像印刷の利便性を向上させることができる。
【0048】
C.第3の実施例(撮影状況データによる補正態様の提示):
第3の実施例における印刷装置10の構成および動作は、画像データに含まれる撮影状況データに基づく画像補正の態様が提示されたオーダシートを利用して画像を印刷する点以外、第1の実施例における印刷装置10の構成および動作と同様である。
【0049】
図11は、第3実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。印刷装置10のメイン制御部110は、第1の実施例と同様に画像データを読み出した後(ステップS105)、読み出した画像データに含まれる撮影状況データに基づく画像補正の態様が示されたオーダシートを印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS310)。
【0050】
図12は、第3の実施例におけるオーダシートの記入部9330を示す説明図である。第3の実施例におけるオーダシートの記入部9330は、第1の実施例の記入部9130と同様に、画像データの識別子を示すデータ名9332と、その画像データに基づく画像を示すインデックス画像9334と、その画像データに基づく画像の印刷枚数を受け付けるマーク部9336と、その印刷される画像に施すべき画像補正の補正レベルを受け付けるマーク部9342,9344,9346とを有するが、インデックス画像9334は、その画像データに含まれる撮影状況データに基づいて画像補正され、そのインデックス画像9334に施された画像補正の態様がマーク部9242,9244,9246に提示されている点で第1の実施例の記入部9130と異なる。
【0051】
本実施例では、画像データに含まれる撮影状況データは、イグジフ規格(Exchangeable image file format, Exif)のデータであり、撮影状況データには、その画像データの撮影時に関する情報として、例えば、デジタルスチルカメラによる撮影モード,ホワイトバランス,シャッタ速度,絞りなどの情報が含まれる。本実施例では、メイン制御部110は、予め設定された基準に従って、撮影状況データに応じた画像補正を実施する。
【0052】
本実施例では、インデックス画像9334に施された画像補正の補正レベルを示す補正値マーク9350が、その補正レベルを示すマーク部9342,9344,9346に付される。補正値マーク9350は、マークMKが認識される際に(ステップS120)、マークMKと明確に識別可能な色で印刷される。図12に示す例では、「明るさ」に関する画像補正の補正レベルを示すマーク部9342には、「やや弱い」レベルを示す右端から二番目の楕円に補正値マーク9350が付され、「色合い」に関する画像補正の補正レベルを示すマーク部9344には、「強い」レベルを示す左端の楕円に補正値マーク9350が付され、「シャープネス」に関する画像補正の補正レベルを示すマーク部9346には、「普通」レベルを示す中央の楕円に補正値マーク9350が付されている。
【0053】
図11の説明に戻り、オーダシートが印刷された後(ステップS310)、メイン制御部110は、第1の実施例における図3の画像印刷処理と同様に、オーダシートのスキャン(ステップS115)以降の処理を実行する。
【0054】
以上説明した第3の実施例の画像処理技術によれば、印刷装置10のユーザは、印刷される画像に施される画像処理に関する要求を、オーダシートを用いて印刷装置10に対して行うことができる。また、オーダシートの記入部9330には、撮影状況データに基づく画像補正の補正レベルを提示する補正値マーク9350がマーク部9342,9344,9346に付されるため、印刷装置10のユーザは、撮影状況データに基づく画像補正を、オーダシートを用いて調整することができる。したがって、オーダシートを利用した画像印刷の利便性を向上させることができる。
【0055】
D.第4の実施例(サンプル画像の一覧の提示):
第4の実施例における印刷装置10の構成および動作は、種々の態様で画像補正を施したサンプル画像の一覧が提示されたオーダシートを利用して画像を印刷する点以外、第1の実施例における印刷装置10の構成および動作と同様である。
【0056】
図13は、第4実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。印刷装置10のメイン制御部110は、第1の実施例と同様に画像データを読み出した後(ステップS105)、読み出した画像データに基づく画像に種々の態様で画像補正を施したサンプル画像の一覧が示されたオーダシートを印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS410)。
【0057】
図14は、第4の実施例におけるオーダシートの記入部9430を示す説明図である。第4の実施例におけるオーダシートの記入部9430は、第1の実施例の記入部9130と同様に、画像データの識別子を示すデータ名9432と、その画像データに基づく画像の印刷枚数を受け付けるマーク部9436とを有するが、その画像に種々の態様で画像補正を施したサンプル画像9440の一覧と、各サンプル画像9440にそれぞれ対応するマーク部9450とを有する点で、第1の実施例の記入部9130と異なる。
【0058】
図14に示す例では、サンプル画像9440の一覧は、合計25個のサンプル画像9440を5行5列で配置して構成され、各サンプル画像9440の画像補正の態様は、「彩度」に関する画像補正の補正レベルが行方向の右側に向かうに従って高くなり、「明度」に関する画像補正の補正レベルが列方向の下方向に向かうに従って高くなっている。
【0059】
図15は、画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図14に示す記入部9430を示す説明図である。図15に示す例では、印刷枚数を受け付けるマーク部9436には、二枚の印刷枚数を示すマークMKが記入され、印刷される画像の補正態様を受け付けるマーク部9450には、サンプル画像9440の一覧のうち3行4列目の画像を示すマークMKが記入されている。この場合には、印刷装置10のメイン制御部110は、3行4列目に相当する補正レベルで画像補正を施した二枚の補正画像を印刷する(ステップS170)。
【0060】
以上説明した第4の実施例の画像処理技術によれば、印刷装置10のユーザは、印刷される画像に施される画像処理に関する要求を、オーダシートを用いて印刷装置10に対して行うことができる。また、オーダシートの記入部9430は、種々の補正態様を示すサンプル画像9440の一覧と共に、それぞれのサンプル画像9440に対応するマーク部9450を有するため、印刷装置10のユーザは、サンプル画像9440を参考にして画像補正の態様を選択することができる。したがって、オーダシートを利用した画像印刷の利便性を向上させることができる。
【0061】
E.第5の実施例(補正種類の指定):
第5の実施例における印刷装置10の構成および動作は、補正種類の指定をオーダシートで受け付けた後、補正レベルをユーザから受け付ける点以外、第1の実施例における印刷装置10の構成および動作と同様である。
【0062】
図16は、第5実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。印刷装置10のメイン制御部110は、第1の実施例と同様に画像データを読み出した後(ステップS105)、読み出した画像データに基づく画像に施すべき画像補正の種類を受け付けるオーダシートを印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS510)。
【0063】
図17は、第5の実施例におけるオーダシートの記入部9530を示す説明図である。第5の実施例におけるオーダシートの記入部9530は、第1の実施例の記入部9130と同様に、画像データの識別子を示すデータ名9532と、その画像データに基づく画像を示すインデックス画像9534と、その画像データに基づく画像の印刷枚数を受け付けるマーク部9536とを有するが、補正レベルを受け付けるマーク部9142,9144,9146に代えて、その印刷される画像に施すべき画像補正の種類の指定を受け付けるマーク部9540を有する点で第1の実施例の記入部9130と異なる。図17に示す例では、画像補正の種類の指定を受け付けるマーク部9540は、「明るさ」,「色合い」,「シャープネス」,「トリミング」の画像補正の種類にそれぞれ対応する四つの楕円を縦に並べた図形である。
【0064】
図18は、画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図17に示す記入部9530を示す説明図である。図15に示す例では、印刷枚数を受け付けるマーク部9536には、一枚の印刷枚数を示すマークMKが記入され、画像補正の種類の指定を受け付けるマーク部9540には、画像補正の種類として「トリミング」を示すマークMKが記入されている。
【0065】
図16の説明に戻り、準備された画像を印刷することが決定されると(ステップS140)、メイン制御部110は、画像補正の種類を受け付けるマーク部9540にマークMKが認識されているか否かを判断する(ステップS550)。マーク部9540にマークMKが認識されていると判断された場合には(ステップS550)、メイン制御部110は、マーク部9540に記入されたマークMKに対応する画像補正の補正レベルをユーザから受け付けるための画面をディスプレイ部160に表示し、補正レベルや補正部位などの指定をユーザから入力ボタン部170を介して受け付ける(ステップS572)。その後、メイン制御部110は、マーク部9540に記入されたマークMKに対応する画像補正をユーザから受け付けた補正レベルで施した補正画像の印刷を行う(ステップS574)。
【0066】
以上説明した第5の実施例の画像印刷技術によれば、印刷装置10のユーザは、印刷される画像に施される画像処理に関する要求を、オーダシートを用いて印刷装置10に対して行うことができる。また、印刷装置10のユーザは、オーダシートを用いて画像補正の種類を指定することができる。また、印刷装置10のユーザは、オーダシートを利用して画像補正の種類を指定した後、その画像補正の補正レベルを印刷装置10に指示することができる。したがって、オーダシートを利用した画像印刷の利便性を向上させることができる。
【0067】
F.第6の実施例(補正部位の指定):
第6の実施例における印刷装置10の構成および動作は、画像上の補正部位をオーダシートで受け付ける点以外、第1の実施例における印刷装置10の構成および動作と同様である。
【0068】
図19は、第6実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。印刷装置10のメイン制御部110は、第1の実施例と同様に画像データを読み出した後(ステップS105)、読み出した画像データに基づく画像に施すべき画像補正の種類を受け付けるオーダシートを印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS610)。
【0069】
図20は、第6の実施例におけるオーダシートの記入部9630を示す説明図である。第6の実施例におけるオーダシートの記入部9630は、第1の実施例の記入部9130と同様に、画像データの識別子を示すデータ名9632と、その画像データに基づく画像を示すインデックス画像9634と、その画像データに基づく画像の印刷枚数を受け付けるマーク部9636とを有するが、補正レベルを受け付けるマーク部9142,9144,9146に代えて、その印刷される画像に施すべき画像補正の種類の指定を受け付けるマーク部9640を有する点で第1の実施例の記入部9130と異なる。図20に示す例では、画像補正の種類の指定を受け付けるマーク部9640は、「トリミング」,「赤目補正」,「ホワイトポイント指定」の画像補正の種類にそれぞれ対応する三つの楕円を縦に並べた図形である。
【0070】
図21は、画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図20に示す記入部9630を示す説明図である。図21に示す例では、印刷枚数を受け付けるマーク部9636には、二枚の印刷枚数を示すマークMKが記入され、画像補正の種類の指定を受け付けるマーク部9640には、画像補正の種類として「赤目補正」を示すマークMKが記入され、インデックス画像9634には、「赤目補正」を施す画像上の補正部位で囲む円状の図形であるマークMKcが記入されている。図21に示す例では、マークMKcは、インデックス画像9634に示された猫の画像の両目をそれぞれ囲む様子が示されている。なお、マークMKcの形状は、円状に限るものではなく、例えば、画像補正の種類として「トリミング」を選択する場合には、マークMKcの形状は矩形であっても良い。
【0071】
図19の説明に戻り、オーダシートがスキャンされた後(ステップS115)、メイン制御部110は、各マーク部に記入されたマークMKに加え、インデックス画像9634上に記入されたマークMKcを認識する(ステップS620)。なお、マークMKcの認識は、印刷されるオーダシートと、スキャンされるオーダシートとの間の色差分値を解析することによって実現されても良いし、スキャンされるオーダシート上の特定色を抽出することによって実現されても良い。
【0072】
準備された画像を印刷することが決定されると(ステップS140)、メイン制御部110は、画像補正の種類を受け付けるマーク部9640にマークMKが認識されているか否かを判断する(ステップS650)。マーク部9640にマークMKが認識されていると判断された場合には(ステップS650)、メイン制御部110は、マーク部9640に記入されたマークMKに対応する画像補正を、インデックス画像9634上に記入されたマークMKcで示された補正部位に施した補正画像の印刷を行う(ステップS670)。
【0073】
以上説明した第6の実施例の画像印刷技術によれば、印刷装置10のユーザは、印刷される画像に施される画像処理に関する要求を、オーダシートを用いて印刷装置10に対して行うことができる。また、印刷装置10のユーザは、オーダシートを利用して画像の補正箇所を指定することができる。したがって、オーダシートを利用した画像印刷の利便性を向上させることができる。
【0074】
G.第7の実施例(補正レベルの修正):
第7の実施例における印刷装置10の構成および動作は、印刷に先立って補正レベルの修正を実施するか否かをオーダシートで受け付ける点以外、第1の実施例における印刷装置10の構成および動作と同様である。
【0075】
図22は、第7実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。印刷装置10のメイン制御部110は、第1の実施例と同様に画像データを読み出した後(ステップS105)、補正レベルの修正の要否の記入を受け付けるオーダシートを印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS710)。
【0076】
図23は、第7の実施例において印刷装置10によって印刷されたオーダシート970の一例を示す説明図である。図21のオーダシート970は、印刷に先立って補正レベルの修正を実施するか否かの記入を受け付けるマーク部9740を有する点以外は、第1の実施例のオーダシート910と同様である。
【0077】
図22の説明に戻り、補正レベルを受け付けるマーク部にマークMKが認識されていると判断された場合には(ステップS150)、メイン制御部110は、マーク部9740にマークMKが認識されている場合には(ステップS772)、補正画像をディスプレイ部160に表示して、補正レベルの修正をユーザから入力ボタン部170を介して受け付ける(ステップS774)。その後、メイン制御部110は、ユーザから受け付けた補正レベルの修正を反映させた補正画像の印刷を行う(ステップS776)。
【0078】
以上説明した第7の実施例の画像印刷技術によれば、印刷装置10のユーザは、印刷される画像に施される画像処理に関する要求を、オーダシートを用いて印刷装置10に対して行うことができる。また、印刷装置10のユーザは、画像補正が施された画像を確認しつつ、その画像補正の修正を指示することによって、所望の画像補正が施された画像の印刷物を得ることができる。また、印刷装置10のユーザは、補正画像の修正を自ら行うか否かを、オーダシートを用いて選択することができる。したがって、オーダシートを利用した画像印刷の利便性を向上させることができる。
【0079】
H.第8の実施例(サンプル画像に対する補正種類の指定)
第8の実施例における印刷装置10の構成および動作は、サンプル画像の一覧に施される画像補正の選択を、オーダシートを利用して受け付けた後、サンプル画像の一覧が提示された別のオーダシートを印刷する点以外、第1の実施例における印刷装置10の構成および動作と同様である。
【0080】
図24は、第8の実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。印刷装置10のメイン制御部110は、第1の実施例と同様に画像データを読み出した後(ステップS105)、第3の実施例と同様に、読み出した画像データに含まれる撮影状況データに基づく画像補正の態様が示されたオーダシートを印刷するための指示を印刷部120に対して行う(ステップS810)。
【0081】
図25は、第8の実施例におけるオーダシートの記入部9335を示す説明図である。第8の実施例におけるオーダシートの記入部9335は、印刷される画像に施すべき画像補正の補正レベルを受け付けるマーク部9342,9344,9346,9347を有し、これらのマーク部にそれぞれ対応する画像補正の種類の選択を受け付けるマーク部9360を有する点以外は、図12に示した記入部9330と同様である。図25に示す例では、画像補正の種類として、「明るさ」,「色合い」,「シャープネス」,「彩度」についての補正種類がそれぞれ提示されている。
【0082】
図24の説明に戻り、オーダシートが印刷された後(ステップS810)、メイン制御部110は、ユーザによって記入されたオーダシートをスキャンして(ステップS812)、記入部9335に記入されたマークMKを認識する(ステップS814)。その後、メイン制御部110は、補正種類の選択があるか否か、すなわち、画像補正の種類の選択を受け付けるマーク部9360にマークMKがあるか否かを判断する(ステップS816)。
【0083】
補正種類の選択がある場合、すなわち、マーク部9360にマークMKがある場合には(ステップS816)、メイン制御部110は、マークMKが記入されている種類の画像補正を施したサンプル画像の一覧が提示されたオーダシートを印刷する(ステップS818)。
【0084】
図25に示す例のように、「明るさ」および「シャープネス」の2種類の補正が指定されている場合、本実施例では、図14に示したオーダシートのように、縦方向に一方の補正種類についての補正レベルの順に並べると共に、横方向に他方の補正種類についての補正レベルの順に並べたサンプル画像9440の一覧が提示される。
【0085】
図26は、第8の実施例における1種類の補正が指定されたオーダシートの記入部9435を示す説明図である。図26に示す例では、補正種類として「明度」が指定された場合の例を示し、画像補正の補正レベルが行方向の右側に向かうに従って高くなるように並べたサンプル画像9440の一覧が提示されている。なお、図26では、補正種類として「明度」が指定された場合を示したが、他の実施形態として、例えば、印刷装置10が、印刷画像の画質を適切な状態に自動調整する自動画質調整機能を備える場合、「自動画質調整」の補正レベルを変化させたサンプル画像9440の一覧が提示されたオーダシートを利用して画像印刷の指示を受け付けても良い。
【0086】
なお、画像補正の種類の選択を受け付けるマーク部9360にマークMKが2つ以上記入された場合、選択された項目のうち上から2つの項目の補正種類についてサンプル画像9440を生成しても良いし、予め補正種類に優先順位を設定しておき優先順位の高い補正種類についてサンプル画像9440を生成しても良い。
【0087】
以上説明した第8の実施例の画像処理技術によれば、印刷装置10のユーザは、オーダシートを用いて、サンプル画像9440の一覧が提示された別のオーダシートを要求することができると共に、そのサンプル画像9440の一覧に施される補正種類を選択することができる。
【0088】
I.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、前述の実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、補正レベルを受け付けるマーク部は、楕円を並べた形状に限るものではなく、目盛を配した線であっても良いし、数字を記入するための枠であっても良い。図27は、その他の実施形態における記入部9830を示す説明図である。図28は、その他の実施形態において画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図27の記入部9830を示す説明図である。図27および図28では、補正レベルを受け付けるマーク部9842,9844,9846は、目盛を配した線であり、図28に示すように、その線上に手書きによる丸状のマークMKsが記入される。また、パーソナルコンピュータと印刷装置とスキャナ装置とを備えるコンピュータシステムにおいて、パーソナルコンピュータに記憶されている画像データを、印刷装置を用いて印刷する場合に、本発明を適用することとしても良い。
【0089】
また、第6の実施例において、画像補正の種類として、「トリミング」,「赤目補正」,「ホワイトポイント指定」に加えて、「逆光補正」を追加しても良い。図29は、その他の実施形態における逆光補正を指定可能なオーダシートの記入部9635を示す説明図である。記入部9635は、画像補正の種類の指定を受け付けるマーク部9645を備える点以外は、図20に示した第6の実施例における記入部9630と同様である。本実施例では、マーク部9645は、「トリミング」,「赤目補正」,「ホワイトポイント指定」,「逆光補正」の画像補正の種類にそれぞれ対応する四つの楕円を縦に並べた図形である。図29に示す例では、画像補正の種類の指定を受け付けるマーク部9645には、画像補正の種類として「逆光補正」を示すマークMKが記入され、インデックス画像9634には、逆光によって暗く写っている人物の顔領域を囲むマークMKcが記入されている。本実施例では、マークMKcによって囲まれた肌色領域の明度や輝度から逆光補正の補正態様が選定される。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】印刷装置10の外観構成を示す斜視図である。
【図2】印刷装置10の内部構成を示す説明図である。
【図3】第1の実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例において印刷装置10によって印刷されたオーダシート910の一例を示す説明図である。
【図5】図4に示すオーダシート910の記入部9130を拡大して示す説明図である。
【図6】第1の実施例において画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図4のオーダシート910の一例を示す説明図である。
【図7】図6に示すオーダシート910の記入部9130を拡大して示す説明図である。
【図8】第2の実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施例において印刷装置10によって印刷されたオーダシート920の一例を示す説明図である。
【図10】図9に示すオーダシート920の記入部9230を拡大して示す説明図である。
【図11】第3実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。
【図12】第3の実施例におけるオーダシートの記入部9330を示す説明図である。
【図13】第4実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。
【図14】第4の実施例におけるオーダシートの記入部9430を示す説明図である。
【図15】画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図14に示す記入部9430を示す説明図である。
【図16】第5実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。
【図17】第5の実施例におけるオーダシートの記入部9530を示す説明図である。
【図18】画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図17に示す記入部9530を示す説明図である。
【図19】第6実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。
【図20】第6の実施例におけるオーダシートの記入部9630を示す説明図である。
【図21】画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図20に示す記入部9630を示す説明図である。
【図22】第7実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。
【図23】第7の実施例において印刷装置10によって印刷されたオーダシート970の一例を示す説明図である。
【図24】第8の実施例において印刷装置10のメイン制御部110によって実行される画像印刷処理を示すフローチャートである。
【図25】第8の実施例におけるオーダシートの記入部9335を示す説明図である。
【図26】第8の実施例における1種類の補正が指定されたオーダシートの記入部9435を示す説明図である。
【図27】その他の実施形態における記入部9830を示す説明図である。
【図28】その他の実施形態において画像を印刷するための情報がユーザによって記入された図24の記入部9830を示す説明図である。
【図29】その他の実施形態における逆光補正を指定可能なオーダシートの記入部9635を示す説明図である。
【符号の説明】
【0091】
10…印刷装置
110…メイン制御部
112…画像読出部
114…オーダシート印刷制御部
116…スキャン認識部
118…補正印刷制御部
120…印刷部
130…スキャナ部
140…カードスロット
150…通信コネクタ
160…ディスプレイ部
170…入力ボタン部
200…キャリッジ
210…印刷ヘッドユニット
211〜216…インク吐出ヘッド
240…キャリッジ駆動部
250…印刷媒体搬送部
810…記憶媒体
820…外部機器
900…印刷媒体
910…オーダシート
9110…印刷用紙指定欄
9112…マーク部
9120…印刷態様指定欄
9130…記入部
9132…データ名
9134…インデックス画像
9136,9142,9144,9146…マーク部
920…オーダシート
9210…印刷用紙指定欄
9220…印刷態様指定欄
9230…記入部
9232…データ名
9234…インデックス画像
9236,9242,9244,9246…マーク部
9250…現状値マーク
9330,9335…記入部
9332…データ名
9334…インデックス画像
9336,9342,9344,9346,9347,9360…マーク部
9350…補正値マーク
9430,9435…記入部
9432…データ名
9436…マーク部
9440…サンプル画像
9450…マーク部
9530…記入部
9532…データ名
9534…インデックス画像
9536…マーク部
9540…マーク部
9630,9635…記入部
9632…データ名
9634…インデックス画像
9636…マーク部
9640,9645…マーク部
970…オーダシート
9740…マーク部
9830…記入部
9842,9844,9846…マーク部
MK…マーク
MKc…マーク
MKs…マーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに基づく画像を印刷装置で印刷する印刷方法であって、
前記画像データが記憶されている記憶媒体から該画像データを読み出す工程と、
前記印刷装置が、前記読み出された画像データを示すインデックス画像を用いて前記画像を印刷するための情報の記入をユーザから受け付けるオーダシートを、印刷する工程と、
前記オーダシートをスキャンすることによって、前記オーダシートに記入された記入情報を認識する工程と、
前記印刷装置が、前記認識された記入情報に基づく画像補正を前記画像に施した補正画像を印刷する工程と
を備える印刷方法。
【請求項2】
前記補正画像を印刷する工程は、コントラスト補正,シャープネス補正,明度補正,彩度補正,色温度補正,色濃度補正,色調補正,赤目補正,トリミング補正の少なくとも一つの前記画像に対する画像補正を、前記認識された記入情報に基づいて処理する工程を含む請求項1記載の印刷方法。
【請求項3】
前記補正画像を印刷する工程は、前記認識された記入情報に基づいて前記画像に対する逆光補正を処理する工程を含む請求項1または2記載の印刷方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか記載の印刷方法であって、
前記オーダシートを印刷する工程は、
前記画像データに基づいて前記画像の画質レベルを評価する工程と、
前記評価した画像レベルを示す指標を前記オーダシートに設ける工程と
を含む印刷方法。
【請求項5】
前記画質レベルを評価する工程は、ぼやけ,ぶれ,露出度合,ノイズの少なくとも一つの評価項目に基づく画質レベルを評価する工程を含む請求項4記載の印刷方法。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか記載の印刷方法であって、
前記オーダシートを印刷する工程は、前記画像補正の補正レベルに対応する複数のマーク部を前記オーダシートに設ける工程を含み、
前記記入情報を認識する工程は、前記マーク部に記入されたマークを前記記入情報として認識する工程を含み、
前記補正画像を印刷する工程は、前記マークが認識されたマーク部に対応する補正レベルの画像補正を前記画像に施すことによって、前記補正画像を生成する工程を含む印刷方法。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか記載の印刷方法であって、
前記画像データを読み出す工程は、前記画像データに含まれ前記画像が撮影された際の撮影状況を示す撮影状況データを読み出す工程を含み、
前記オーダシートを印刷する工程は、前記読み出した撮影状況データに基づく画像補正を前記画像に施した態様を前記オーダシートに設ける工程を含む印刷方法。
【請求項8】
前記撮影情報データを読み出す工程は、イグジフ規格のデータを読み出す工程を含む請求項7記載の印刷方法。
【請求項9】
請求項1ないし5のいずれか記載の印刷方法であって、
前記オーダシートを印刷する工程は、
複数の態様で前記画像に画像補正を施したサンプル画像の各々を、前記インデックス画像として前記オーダシートに設ける工程と、
前記サンプル画像の各々に対応する複数のマーク部を前記オーダシートに設ける工程と
を含み、
前記記入情報を認識する工程は、前記マーク部に記入されたマークを前記記入情報として認識する工程を含み、
前記補正画像を印刷する工程は、前記マークが認識されたマーク部に対応するサンプル画像に施された画像補正を前記画像に施すことによって、前記補正画像を生成する工程を含む印刷方法。
【請求項10】
請求項9記載の印刷方法であって、
前記サンプル画像を設ける工程は、
補正レベルを変化させて1種類または2種類の画像補正を前記画像に施した複数のサンプル画像を生成する工程と、
前記生成した複数のサンプル画像を、前記補正レベルの順に並べて前記オーダシートに設ける工程と
を含む印刷方法。
【請求項11】
請求項1ないし5のいずれか記載の印刷方法であって、
前記オーダシートを印刷する工程は、前記画像補正の種類に対応するマーク部を前記オーダシートに設ける工程を含み、
前記記入情報を認識する工程は、前記マーク部に記入されたマークを前記記入情報として認識する工程を含み、
前記補正画像を印刷する工程は、前記マークが認識されたマーク部に対応する種類の画像補正を前記画像に施すことによって、前記補正画像を生成する工程を含む印刷方法。
【請求項12】
前記補正画像を印刷する工程は、更に、前記補正画像の印刷に先立って、前記画像に施される画像補正の補正レベルの選択を前記ユーザから受け付ける工程を含む請求項11記載の印刷方法。
【請求項13】
請求項1ないし12のいずれか記載の印刷方法であって、
前記記入情報を認識する工程は、前記インデックス画像上に記入されたマークを前記記入情報として認識する工程を含み、
前記補正画像を印刷する工程は、前記認識されたインデックス画像上のマークで示される部位に対応する前記画像の部位を、前記認識された記入情報に基づく画像補正を施すべき前記画像の部位として特定する工程を含む印刷方法。
【請求項14】
前記補正画像を印刷する工程は、前記オーダシートがスキャンされ前記記入情報が認識された後、前記補正画像を直ちに印刷する工程を含む請求項1ないし13のいずれか記載の印刷方法。
【請求項15】
請求項1ないし14のいずれか記載の印刷方法であって、
前記補正画像を印刷する工程は、
前記補正画像の印刷に先立って、該補正画像をディスプレイに表示する工程と、
前記補正画像の印刷に先立って、該補正画像の修正を前記ユーザから受け付ける工程と
を含む印刷方法。
【請求項16】
前記補正画像を印刷する工程は、前記認識された記入情報に基づいて、前記補正画像の印刷に先立って該補正画像の修正を前記ユーザから受け付けるか否かを判断する工程を含む請求項15記載の印刷方法。
【請求項17】
画像データに基づく画像を印刷する印刷装置であって、
前記画像データが記憶されている記憶媒体から該画像データを読み出す画像読出部と、
前記読み出された画像データを示すインデックス画像を用いて前記画像を印刷するための情報の記入をユーザから受け付けるオーダシートを印刷する制御を行うオーダシート印刷制御部と、
前記オーダシートをスキャンすることによって、前記オーダシートに記入された記入情報を認識するスキャン認識部と、
前記認識された記入情報に基づく画像補正を前記画像に施した補正画像を印刷する制御を行う補正印刷制御部と
を備える印刷装置。
【請求項18】
画像データに基づく画像を印刷する機能を印刷装置のコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
前記コンピュータが、前記画像データが記憶されている記憶媒体から該画像データを読み出す機能と、
前記コンピュータが、前記読み出された画像データを示すインデックス画像を用いて前記画像を印刷するための情報の記入をユーザから受け付けるオーダシートを印刷する制御を行う機能と、
前記コンピュータが、前記オーダシートをスキャンすることによって、前記オーダシートに記入されている記入情報を認識する機能と、
前記コンピュータが、前記認識された記入情報に基づく画像補正を前記画像に施した補正画像を印刷する制御を行う機能と
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2009−60645(P2009−60645A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−253990(P2008−253990)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【分割の表示】特願2006−223768(P2006−223768)の分割
【原出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】