説明

回転シャフトの軸方向位置検出装置とそのターボ分子ポンプ用途

【課題】線形性を向上させ、かつ製造コストを減少させた回転機械の回転シャフトの軸方向位置の検出装置を提供する。
【解決手段】回転シャフト10の端部11に設置された強磁性材料のターゲット12と、エアギャップ60を残しつつ回転機械の構造に固定され、ターゲットと対向配置された固定磁気回路32に接続された誘導コイル31と、誘導コイルに給電するための給電回路とを含む装置であり、給電回路が、誘導コイルの第1端部と基準電圧(0V)に位置する領域との間に接続されたAC電源と、誘導コイルの第1端部と第2端部との間に接続された少なくとも1つのコンデンサと、第2端部と基準電圧に位置する領域との間に挿入された検出器デバイスとを、第2端部と基準電圧に位置する領域との間を流れる電流の大きさについての情報をライン上に供給するために有し、情報は、所定の公称値e0を有するエアギャップの幅の変更値xを表す装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転機械の回転シャフトの軸方向の位置を検出するための装置であって、当該回転シャフトの端部に設置された強磁性材料のターゲットと、エアギャップを残しつつ回転機械の固定子に固定されてターゲットと対向配置された固定磁気回路に接続された誘導コイルと、当該誘導コイルに給電するための給電回路とを含む装置に関する。
【背景技術】
【0002】
能動型磁気軸受を有し、径方向磁気軸受と、軸方向検出器が接続された軸方向磁気軸受とが取り付けられたターボ分子真空ポンプは、特に、国際公開第2005/038263号、欧州特許公開第0470637号明細書、仏国特許公開第2936287号明細書によって公知である。
【0003】
ターボ分子ポンプに適した可変誘導型誘導軸方向検出器の中でも、特に知られているタイプの軸方向検出器は、「補償」誘導コイルを有しており、以下、これを図5〜7を参照して説明する。
【0004】
図5は、回転シャフト110の一方の端部111に配置されたフェライトターゲット112を備える先行技術の軸方向検出器を示す。シャフトの端部に備え付けられたターゲット112は、軸方向磁気軸受の電機子として用いられるラジアルディスクを固定するためのナットに備え付けられていてもよい。
【0005】
検出器の固定子部分120は、機械の固定子に固定されたハウジング121に備え付けられた(例えば、14ミリメートル(mm)の直径を有する)フェライトポットにより構成されていてもよい固定磁気回路132に接続された誘導コイル131を有する。固定磁気回路132の自由端は、通常、0.5mmの公称値e0を有し得るエアギャップ160が残るように、ターゲット112と対向配置される。
【0006】
検出器の固定子部分120はまた、磁気回路132と同じ寸法を有するフェイライトポットによって同様に構成されていてもよい固定磁気回路142に組み込まれた補償誘導コイル141を含む。磁気回路142、補償誘導コイル141、および公称値e0の固定エアギャップ170を残して磁気回路142に面して配置されているフェライトペレット143は、シャフト110の軸に沿って配置され、磁気回路132、誘導コイル131、およびターゲット112(公称値e0を規定する場合)に対して、ロータ110の軸に垂直な軸に対して対称となっている。
【0007】
コイル131および141に接続されたワイヤ152が、エポキシ樹脂151で充填されていてもよい空間150内に配置されている。
【0008】
ステンレス製の着脱可能なスペーサ122が、検出器の固定子部分120のハウジング121に備え付けられており、シャフト110の軸を中心にした環状ディスクの形態をとっている。着脱可能なスペーサ122は、シャフト110に接続された緊急用回転軸受内で検出器を「センタリング」するために、機械的調整を行うよう作用する。
【0009】
図6に示すように、誘導コイル131および141は、エレクトロニックカードと分離されており、これらは、例えば10ボルト(V)25キロヘルツ(kHz)で給電可能な2つの交流(AC)電源101および102からブリッジ回路により給電される。
【0010】
励振電源101および102の両方に共通のポイント106は、接地されており、励振電源101、102のそれぞれの他方の出力端子は、それぞれコイルの131および141の一方の端部に接続されている。コイル131および141の他方の端部は、共にポイント108に接続されており、ポイント108からワイヤ105は出力電圧Vsenseを取得可能であり、この電圧は、ロータ110の位置の変化の関数として、可変軸方向エアギャップ160の値e0+xの値における変位を代表するものであり、一方で、リファレンス軸方向エアギャップ170の値e0は、一定値を保つ。
【0011】
検出コイル131のインダクタンスをLs、補償コイル141のインダクタンスをLc、公称インダクタンスをL0、コイル131および141のそれぞれの漏れインダクタンスをLσとした場合、次の式が適用される。
c=L0+Lσ (1)
s=L0/(1+x/e0)+Lσ (2)
【0012】
電源101および102のそれぞれから供給される電圧を、シャフト110の運動の値の関数として変更される電圧をuLとした場合、当該シャフト110の運動が、上記式(2)により与えられるインダクタンスLsの値を変更するのであるが、以下の関係が、出力ワイヤ105での測定電圧に適用される。
【0013】
【数1】

【0014】
漏れインダクタンスLσが無視できると考えられるとき、すなわちLσ/L0<<1のとき、次の関係が適用される。
【0015】
【数2】

【0016】
図7は、漏れインダクタンスの3つのレベルについて運動x/e0の関数として出力信号の値を与える曲線をプロットしたものである(式(3))。
【0017】
これらの曲線が、漏れが無視できるとき(Lσ/L0<<1)でさえ、それほど線形にはならないことがわかる。
【0018】
運動が大きいと、非線形の程度は、非常に大きくなる。
【0019】
上述の図5〜7に示す軸方向検出器は、多くの欠点を有している。
【0020】
線形性の悪さが第1の欠点であり、「電気的」センタリングの試行をすべて疑わしいものとし、着脱可能なスペーサの使用した機械的センタリングの試行を不可欠なものとしている。
【0021】
補償コイル141の使用は、軸方向の寸法、すなわち装置の結合部の大きさを増大させる。
【0022】
組立てのための機械部品の数が多いものとなり、これにより調整が複雑になり、コストが上昇する。
【0023】
欧州特許出願公開1580889号明細書および欧州特許出願公開0311128号明細書は、渦電流を用いた誘導型近接検出器を開示しており、当該検出器は、「空気中の(in the air)」、すなわち磁性体を有しない固定子コイルを含み、また、当該検出器は、例えば、アルミニウムまたはスチール製の、非磁性導電体であるロータ上のターゲットを用いている。これらのタイプの検出器では、コイルは、ターゲット内で渦電流を誘発し、吸収されるエネルギー量は、コイルとターゲットとの間の距離の関数として変化する。よって、ターゲット内の渦電流により吸収される電力を測定することにより、ターゲットの位置を見積もることができる。このような渦電流システムでは、オフセットと感度を調整する必要がある。加えて、これらのシステムでは、エネルギー消費を減少させるためにスイッチング装置を利用するものであり、これが、実施を複雑なものにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】国際公開第2005/038263号
【特許文献2】欧州特許公開第0470637号明細書
【特許文献3】仏国特許公開第2936287号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開1580889号明細書
【特許文献5】欧州特許出願公開0311128号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本発明の目的は、公知の軸方向検出器の上記の欠点を改善することにある。
【0026】
本発明は、特に、検出の向上した線形性を得るとともに実施を簡易にし、それにより回転シャフトの軸方向の位置を検出するための検出器の製造コストを減少させようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明によれば、これらの目的は、回転機械の回転シャフトの軸方向の位置を検出するための装置であって、前記装置は、前記回転シャフトの端部に設置された強磁性材料のターゲットと、エアギャップを残しつつ回転機械の構造に固定され、ターゲットと対向配置された固定磁気回路に接続された誘導コイルと、前記誘導コイルに給電するための給電回路とを含むものであり、前記誘導コイルに給電するための回路が、前記誘導コイルの第1端部と基準電圧に位置する領域との間に接続されたAC電源と、前記誘導コイルの第1端部と前記誘導コイルの第2端部との間に接続された少なくとも1つのコンデンサと、前記誘導コイルの第2端部と前記基準電圧に位置する領域との間に挿入された検出器デバイスとを、前記誘導コイルの第2端部と前記基準電圧に位置する領域との間を流れる電流の大きさについての情報をライン上に供給するために有し、前記情報は、所定の公称値e0を有するエアギャップの幅の変更値を表すことを特徴する装置によって達成される。
【0028】
コンデンサの静電容量Cは、以下の式(ωは、AC電源によって供給される信号の角周波数を表す)により、公称値e0を有するエアギャップに対して、誘導コイルのインダクタンスL0によって定まる。
C=1/(ω20
【0029】
ターゲットは、フェライト製であってよいし、強磁性体ラミネートまたは強磁性ラミネートの積層物で構成されていてもよい。
【0030】
固定磁気回路も同様に、フェライト製であってよいし、強磁性ラミネートの積層物で構成されていてもよい。
【0031】
AC電源は、変圧器のないシンプルオシレータであってよい。
【0032】
本発明は、電気的センタリングを実施可能にするものであり、もはや(例えば、着脱可能な調整スペーサを用いて)機械的センタリングを行う必要がないものである。
【0033】
補償コイルとこれに関連する磁気回路を取り除くことにより、実施が容易となる。これは、カード上に位置するコンデンサを他の電子部品と共に使用する方がはるかに簡便であるためである。
【0034】
本発明はまた、能動型磁気軸受を有するターボ分子真空ポンプであって、前記ポンプが径方向磁気軸受および軸方向磁気軸受に備え付けられたロータを有し、前記ポンプが、上述のロータの軸方向の位置を検出するための検出装置を含むことを特徴とするポンプを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照しながら、特定の実施態様を非限定的な例として示す以下の記載により明らかにされる。
【0036】
【図1】本発明の軸方向検出器の一例の軸方向の断面図である。
【図2】図1の検出装置に接続された電源と測定回路の電気回路図である。
【図3】本発明の検出装置の一例において測定される、運動の関数として変化する出力信号の変化を示すグラフである。
【図4】第1に本発明の装置9について、第2に補償コイル有する先行技術のデバイス109についての図3に類似する曲線を示すグラフである。
【図5】補償コイルを実施する先行技術の軸方向検出器の一例の軸方向の断面図である。
【図6】図5の先行技術の軸方向検出器に接続された電源と測定回路の電気回路図である。
【図7】図5および6に示した例となる先行技術の検出装置に対して測定される、運動の関数としての出力信号の変化をプロットしたグラフである。
【図8】本発明を適用可能な磁気軸受を有するターボ分子真空ポンプの一例の軸方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
はじめに、先行技術のターボ分子真空ポンプの一例を示す図8を参照して説明する。当該先行技術のターボ分子真空ポンプは、本発明に従って変更可能なものであるが、本発明は、軸方向検出器を取り付ける必要がある他の種類の回転機械にも当然適用することができる。
【0038】
前記ターボ分子真空ポンプは、主真空チャンバ216を画定する筐体210、ロータ220、電気モータ207、軸方向磁気軸受203、径方向磁気軸受201,202、軸方向検出器206、および径方向検出器204,205を有する。
【0039】
径方向磁気軸受201,202の固定子と、電気モータ207の固定子はそれぞれ、巻線211,221および271を有する。ロータ220に垂直なディスクの形態のロータ電機子の両側に位置し固定されている軸方向アバットメント203の固定子は、巻線231aと231bを有する。
【0040】
誘導型の径方向検出器204,205は、それぞれ巻線241と251を有する。
【0041】
支持体215に固定され、ロータ220の端部に対向配置された巻線で表される図8の軸方向検出器206は、先行技術では、多くの場合、図5〜7を参照して上記で説明した方法で補償コイルと共に作製されている。
【0042】
本発明においては、検出器206は、具体的には、図1〜3を参照して以下に説明する実施態様に従い作製される。
【0043】
例示する図8の用途においては、軸方向検出器206および径方向検出器204,205により伝送される信号に基づいて軸方向磁気軸受203および径方向磁気軸受201,202を制御するための制御回路294が見られ、前記の検出器は、樹脂中に埋設され、主真空チャンバ216内の筐体210の内側に配置され、気密電気コネクタ280と電気ケーブルによって、外部回路293,290に接続されている。しかしながら、本発明は、制御回路の作製形態に依ることはなく、よってこの例示する用途に限定されるものではない。
【0044】
図1を参照すると、強磁性材料製のターゲット12が、軸方向の位置を測定すべき回転シャフト10の端部11に配置された本発明の実施態様が見られる。ターゲット12は、フェライト製または強磁性体ラミネート製であってよく、実際は、強磁性体ラミネートの積層物で構成されていてもよい。
【0045】
検出器固定子20は、固定されてターゲット12と対向配置されており、例えば、約0.5mmであってよい公称値e0を有し、かつシャフト10の位置の変化の関数として値の変化を有する真値e0+xを有するエアギャップ60を残している。
【0046】
軸方向検出器固定子20は、シャフト10が取り付けられた回転機械の構造体に固定されたハウジング21に設置された磁気回路32に接続された誘導コイル31を有する。
【0047】
磁気回路32は、要求に応じた寸法であるが、典型的な値(例、直径14mm)であってよいフェライトポットにより構成されていてもよい。磁気回路32は、磁化ラミネートの積層物により構成されていてもよい。図5〜7を参照して上記で説明した先行技術の実施態様と異なり、コイル31に接続された補償コイルはない。
【0048】
コイル31の接続ワイヤは、エポキシ樹脂51で充填されていてもよい空間50を通過してもよい。
【0049】
図2は、誘導コイル31に給電する回路の一例を示す。
【0050】
変圧器のないシンプルオシレータにより構成されていてもよいAC電源1が、コイル31の第1端部7と接地等の基準電圧のポイント6との間に接続されている。コンデンサ2が、第1端部7と第2端部8の間にコイル31に平行に接続されている。
【0051】
電流検出器デバイス(シャント)が、コイル31の第2端部8と前記接地等の基準電圧のポイント6との間に配置されている。当該検出器デバイスは、ライン上に、コイル31の第2端部8と接地電位(0V)のポイント6との間を流れる電流の値についての情報iLを供給する。この電流情報iLは、エアギャップ60の幅の変更値を表す。
【0052】
コンデンサの静電容量Cは、以下の式(ωは、オシレータ1によって供給される信号の角周波数を表す)を応用して、公称値e0のエアギャップ60に対し検出器コイル31のインダクタンスL0により定まる。
C=1/(ω20) (5)
【0053】
シャフト10の軸方向の運動についての検出器コイル31のインダクタンスLsは、以下の式(Lσは、漏れインダクタンスを表す)より定まる。
s=L0/(1+x/e0)+Lσ (6)
【0054】
よって、図2の回路のライン5において測定される検出電流iL(またはIsense)の値は、シャフト10の軸方向の運動の関数として次の式で表すことができる。
【0055】
【数3】

【0056】
漏れインダクタンスLσが無視できる(Lσ/L0<<1)と考えられるとき、次の関係が適用される。
【0057】
【数4】

【0058】
上記式(8)から、位置に関する情報が、図2に示された回路において、電流iL(ライン5からの電流Isense)に比例することがわかる。
【0059】
図5および6を参照して説明した先行技術の装置と比べると、検出されるのは電圧というよりも電流であり、〔公称値e0を有するエアギャップ60についてのコイル31のインダクタンスL0の関数として(式(5)参照)〕求めるのが容易な静電容量を有するコンデンサを使用しており、先行技術とは異なり、調整が必要なことを意味しておらず、また、補償コイル141が必要なことも意味していない。
【0060】
図3は、3つの異なる漏れインダクタンスの値について、相対運動x/e0の関数として、ライン5における出力信号の値を与える曲線をプロットしたものである。
【0061】
図3の曲線の線形性は、対応する補償コイルを有する先行技術の装置に相当する図7の曲線の線形性よりもはるかに顕著である。
【0062】
図4は、軸方向の運動(マイクロメートル)の関数として、本発明(図1および2)と補償コイルを有する先行技術(図5および6)の検出装置のそれぞれから、位置信号(ボルト)を有する曲線9および109について観測された線形性の違いを示す。
【0063】
残存する漏れインダクタンスのために曲線9の線形性は、完全ではないが、本発明の装置により十分に向上しており、補償コイルが無いために、構造が簡潔で複雑な調整を必要とせず、コストが削減された図1および2に示すタイプの装置を用いることによって、機械的センタリングを不要とすることができることがわかる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転機械の回転シャフト(10)の軸方向の位置を検出するための装置であって、前記装置は、前記回転シャフト(10)の端部に設置された強磁性材料のターゲット(12)と、エアギャップ(60)を残しつつ回転機械の構造に固定され、前記ターゲット(12)と対向配置された固定磁気回路(32)に接続された誘導コイル(31)と、前記誘導コイル(31)に給電するための給電回路とを含むものであり、前記誘導コイル(31)に給電するための回路が、前記誘導コイル(31)の第1端部(7)と基準電圧(0V)に位置する領域(6)との間に接続されたAC電源(1)と、前記誘導コイル(31)の第1端部(7)と前記誘導コイル(31)の第2端部(8)との間に接続された少なくとも1つのコンデンサ(2)と、前記誘導コイル(31)の第2端部(8)と前記基準電圧(0V)に位置する領域(6)との間に挿入された検出器デバイス(4)とを、前記誘導コイル(31)の第2端部(8)と前記基準電圧(0V)に位置する領域(6)との間を流れる電流の大きさについての情報(iL)をライン(5)上に供給するために有し、前記情報(iL)は、所定の公称値e0を有するエアギャップ(60)の幅の変更値を表すことを特徴する装置。
【請求項2】
前記コンデンサ(2)の静電容量Cが、以下の式(ωは、前記AC電源(1)によって供給される信号の角周波数を表す)により、公称値e0を有するエアギャップ(60)に対して、前記誘導コイル(31)のインダクタンスL0によって定まることを特徴とする請求項1に記載の装置。
C=1/(ω20
【請求項3】
前記ターゲット(12)が、フェライト製であることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記ターゲット(12)が、強磁性体ラミネートまたは強磁性ラミネートの積層物で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項5】
前記固定磁気回路(32)が、フェライト製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記固定磁気回路(32)が、強磁性ラミネートの積層物で構成されていてることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記誘導コイル(31)の接続ワイヤ(52)が、エポキシ樹脂で充填された空間(50)内に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記AC電源(1)が、変圧器のないシンプルオシレータであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記基準電圧が、0ボルトであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
能動型磁気軸受を有するターボ分子真空ポンプであって、前記ポンプが径方向磁気軸受(201,202)および軸方向磁気軸受(203)に備え付けられたロータ(220)を有し、前記ポンプが、請求項1〜9のいずれか1項に記載のロータの軸方向の位置を検出するための検出装置を含むことを特徴とするポンプ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−230104(P2012−230104A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−91487(P2012−91487)
【出願日】平成24年4月13日(2012.4.13)
【出願人】(503180188)ソシエテ・ドゥ・メカニーク・マグネティーク (13)
【Fターム(参考)】