説明

圧電発振器の周波数調整方法及び周波数調整装置、並びに圧電発振器

【課題】 外部から基準周波数信号を得られないVC−TCXOにおける基板実装後の周波数調整を、簡易に行うことができる周波数調整装置を提供する。
【解決手段】 上記課題を解決するためのVC−TCXOの周波数調整装置は、周波数温度特性を補正する多項式に基づいて補償電圧を発生する電子回路を備えた圧電発振器の基板実装後における発振周波数の調整方法であって、基板実装後の前記圧電発振器の発振周波数を検出し、前記圧電発振器に要求される基準周波数と前記検出した発振周波数との差分を求め、求めた前記差分を前記メモリに予め記憶された前記多項式の定数項の単位定数値あたりの前記発振周波数の前記周波数変化量と比較し、比較結果に基づいて前記圧電発振器に内蔵したメモリに記録された前記定数項の定数値を変える、ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電発振器の周波数調整方法及び装置、並びに圧電発振器に係り、特に基板実装後に周波数調整を行う場合に好適な周波数調整方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の電子機器に搭載されている電圧制御型温度補償水晶発振器(以下VC−TCXOという)は、電子機器の高精度化に伴い、そのクロック源として高精度な周波数安定度が要求されてきている。しかし実状としては、VC−TCXOの製造段階において所望される精度の周波数安定度を誇っていても、電子機器製造段階における基板実装時のリフロー工程による熱衝撃やエージングによって、温度特性調整時に設定した周波数変化量を超えて周波数が変化してしまう(周波数の温度特性が変化してしまう)場合がある。熱衝撃やエージングによる周波数の変化は、一般的に、周波数が下がる方向へ変化するため、これを考慮してVC−TCXOを製造することも試みられているが、周波数の変化はサンプル毎に異なるため、本質的な解決策とはなっていない。
【0003】
このような事情を考慮し、携帯電話等に搭載されているVC−TCXOは、通信のための電波を中継する基地局から送信される基準周波数信号を受信して、この基準周波数信号に基づいた補正を行っている(特許文献1,特許文献2)。このような構成を採ることで、製品として電子機器が完成した後に、外部から基準周波数信号を取得して、出力信号の周波数を修正することができる。
【特許文献1】特開平11−214928号公報
【特許文献2】特開2000−31815号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1や特許文献2に記載された移動体通信機器(例えば携帯電話)であれば、製品完成後に、移動体通信機器内部に設けた機構により周波数補正を行うことが可能なため、VC−TCXOとしては高精度な周波数安定度を保つことが可能となる。
【0005】
しかし、PHSや計測機器等の基準周波数信号を外部から得ることができない機器に搭載されたVC−TCXOでは、熱衝撃やエージングによって生じた周波数の変化を補正することができないため、通信エラーや、計測制度の悪化等の不具合を生じさせる虞がある。
【0006】
そこで本発明は、外部からの高精度な基準周波数信号を得ることができない電子機器に搭載されるVC−TCXOの出力信号の周波数を、基板実装後に簡易に調整することを可能とする圧電発振器の周波数調整方法並びに装置、及び圧電発振器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る圧電発振器の周波数調整方法は、周波数温度特性を補正する多項式に基づいて補償電圧を発生する電子回路を備えた圧電発振器の基板実装後における発振周波数の調整方法であって、基板実装後の前記圧電発振器の発振周波数を検出し、前記圧電発振器に要求される基準周波数と前記検出した発振周波数との差分を求め、求めた前記差分をメモリに予め記憶された前記多項式の定数項の単位定数値あたりの前記発振周波数の周波数変化量と比較し、比較結果に基づいて前記圧電発振器に内蔵したメモリに記録された前記定数項の定数値を変える、ことを特徴とする。
【0008】
このような方法によれば、圧電発振器(本発明では特にVC−TCXO)を電子機器の基板に実装した後に周波数を調整することができるので、外部から基準周波数信号を得ることができないPHSや計測機器等であっても、製品として高精度なものを提供することができる。また、既存のVC−TCXOの回路構成を利用することができるため、新たな回路設計等を行う必要が無い。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る圧電発振器の周波数調整装置は、周波数温度特性を補正する多項式に基づいて補償電圧を発生する回路を備えた圧電発振器の発振周波数を、前記圧電発振器を基板に実装した後に調整する装置であって、前記圧電発振器に要求される基準周波数の信号と、前記圧電発振器からの出力信号とを入力することで前記基準周波数と、前記出力信号との差分を算出する差分回路と、前記差分を、前記圧電発振器の製造段階において圧電発振器に内蔵したメモリに記録させた前記多項式の定数項の単位定数値あたりの発振周波数の変化量で除算して周波数調整量を算出する除算回路と、前記除算回路によって算出された周波数調整量を前記メモリに記録した、多項式の定数項から減算した値を算出する減算回路とを備え、前記減算した値を、前記多項式の新たな定数項の値として出力し、前記メモリに記録した定数項の値を変更し、前記圧電発振器の出力信号の周波数調整を行うことを可能としたことを特徴とする。
【0010】
上記構成の周波数調整装置によれば、上記方法を実施することができ、同様な効果を得ることができる。また、周波数調整装置として複雑な構成を要しないため、安価に製造することができる。
【0011】
また、前記圧電発振器の周波数調整装置は、受信アンテナを備え、前記基準周波数の信号を外部から受信し、当該受信した基準周波数信号を前記差分回路へ入力する構成としても良い。
【0012】
このような構成とすることで、圧電発振器の周波数調整装置に高精度で高価な基準周波数信号発生源を搭載する必要がなくなる。
【0013】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る圧電発振器は、周波数温度特性を補正する多項式に基づいて補償電圧を発生する電子回路を備えた圧電発振器であって、前記多項式の各次数の変化の割合及び定数項の値が記録されたメモリと、前記メモリに記録した前記定数項を変更するための入出力端子とを備え、該メモリに前記定数項の単位定数値あたりの発振周波数の変化量がさらに記録されたことを特徴とした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の圧電発振器の周波数調整方法並びに装置、及び圧電発振器に係る実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明に係る一部の実施形態であり、本発明は以下の実施形態のみに拘束されるものでは無い。
【0015】
まず、図1を参照して、本実施形態に係る、圧電発振器の周波数調整装置(以下周波数調整装置という)、及び前記周波数調整装置によって周波数の調整が成される圧電発振器について説明する。
本実施形態の周波数調整装置10は、圧電発振器(本実施形態では特に電圧制御型温度補償水晶発振器:VC−TCXO)30から出力される出力信号と、前記出力信号の周波数の合わせ込みを行う基準となる周波数の信号(基準周波数信号)16とを入力することにより、調整対象のVC−TCXO30が所望の周波数の信号を出力するために必要なオフセット発生回路48の設定値を出力する演算部12を基本とする。
【0016】
詳細に説明すると、前記演算部は少なくとも、差分回路18、除算回路20、及び減算回路22とから構成される。
前記差分回路18とは、VC−TCXOからの出力信号と、前記出力信号の周波数の合わせ込みを行う基準となる基準周波数信号16とを入力することで、前記基準周波数信号の周波数に対する前記出力信号の周波数の差分を算出する回路である。
【0017】
除算回路20とは、前記差分回路によって算出された差分を、後述するVC−TCXO30のメモリ54に記録された定数項の単位定数値あたりの周波数の変化量(定数項の値が1(step)変化した場合の周波数の変化量)Δf/stepで割り算する回路であり、VC−TCXO30の出力信号の周波数を補正するために必要な周波数調整量を算出・出力する回路である。
【0018】
前記減算回路22は、前記周波数調整量を、後述するVC−TCXO30のメモリ54に記録された定数項の値(定数値)から減算した値を算出し、この値を出力する回路である。
【0019】
また、前記差分回路18に入力する基準周波数信号16は、高精度な発振周波数を有する発振器を装置内部に備え、そこから基準周波数信号16を出力するようにしても良いし、図示しないアンテナを設け、携帯電話等の基地局から発信される基準周波数を受信し、これを基準周波数信号16としても良い。
【0020】
次に、本実施形態に係るVC−TCXO30の構成について説明する。
本実施形態のVC−TCXO30は、発振部32と、補償電圧発生部42と、メモリ54とを基本構成としている。前記発振部32は、水晶振動子36や反転増幅器34、帰還抵抗40、可変容量ダイオード(バリキャップ)33等によって構成され、可変容量ダイオード33に印加する電圧を制御することで発振周波数を制御することができる発振手段である。前記補償電圧発生部42は、温度センサ52によって得られた温度情報に基づいて、水晶振動子36の周波数特性を相殺して、温度変化に伴う周波数変動を抑制するための電圧を発生させ、前記発振部の可変容量ダイオードへ出力する回路である。前記メモリ54は、前記補償電圧発生部が発生する補償電圧の温度に対する特性を決定するための設定値を、デジタルデータとして記録する記録手段である。
【0021】
ここで、温度に対応させてVC−TCXO30の発振部32へ出力する補償電圧は、数式1に示す多項式によって求めることができる。
【数1】

ここで、B,C,Dは各次数における周波数変動を抑制するための変化の割合、Vは発振部へ出力する補償電圧、Tは発振時の温度、Tは温度特性調整時の常温(例えば25℃)をそれぞれ示す。
【0022】
補償電圧発生部42は、3次関数発生回路44、1次関数発生回路46、オフセット発生回路48、及び加算回路50とを基本的な構成としている。ここで、3次関数発生回路44とは、数式1における3次の項の演算を行う回路であって、後述するメモリ54から入力される3次の項の変化の割合Bの値と、温度センサ52から入力されるTの値と、予め定められたTの値とからB(T−Tに相当するアナログ電圧を加算回路50へ出力する回路である。1次関数発生回路46とは、数式1における1次の項の演算を行う回路であって、後述するメモリ54から入力される1次の項の変化の割合Cの値と、温度センサ52から入力されるTの値と、予め定められたT0の値とからC(T−T)に相当するアナログ電圧を加算回路50へ出力する回路である。また、オフセット発生回路48は、後述するメモリ54から入力される零次の項(定数項)Dの値(定数値)を取得し、これをオフセット値として加算回路50へアナログ出力する回路である。このように3次関数発生回路44、1次関数発生回路46、オフセット発生回路48のそれぞれからの出力値が入力された加算回路50では、それぞれのアナログ電圧を加算した電圧を、温度補償電圧として発振部32へ出力する。
【0023】
前記メモリ54は、書き込み読み出しが可能なものであれば良く、一般的にはEEPROMが用いられている。メモリ54は、内部容量を複数のブロック(B,C,D等)に分割され、上述した3次の項の変化の割合B、1次の項の変化の割合C、定数項Dの値がそれぞれブロック毎に記録される構成となっている。また、VC−TCXO30に備えられるメモリ54は一般的に、ユーザメモリとしてメモリ容量に空きを確保している。本実施形態では、前記メモリ容量の空きを、ブロックEとして設定し、ブロックDに記録した定数項Dにおける、単位定数値あたりの発振周波数の変化量(周波数変化量)Δf/stepを記録するようにした。
【0024】
上記のような構成のVC−TCXO30と周波数調整装置10との間の各種データの授受は、VC−TCXO30からの出力信号はVC−TCXO30の出力端子(不図示)を介して、その他のデータはインターフェース回路56を介した入出力端子から成される。
【0025】
このような構成のVC−TCXO30の周波数を上記構成の周波数調整装置10を用いて調整する場合には、以下の手順に従う。
まず、VC−TCXO30の製造段階における温度特性調整時に、メモリ54のDブロックに記録した周波数変化量Δf/stepを測定する(ステップ100)。
【0026】
測定したΔf/stepの値をメモリ54のEブロックに書き込み記録する(ステップ110)。このようにして製造段階を終えたVC−TCXO30には、電子機器の製造段階にて以下のような調整が施される。
【0027】
電子機器の製造段階において基板に実装されたVC−TCXO30は、リフロー工程による熱衝撃やエージング等により、温度に対する周波数特性(温度特性)に変化が生じるため、変化後の温度特性に対する補正行う必要がある。
【0028】
まず、VC−TCXO30の出力端子から出力する出力信号を、周波数調整装置10へ入力する(ステップ120)。
【0029】
熱衝撃やエージングによる周波数温度特性の変化は、横軸が温度、縦軸が周波数のグラフにおいて、周波数全体が周波数軸方向に均一にシフトするため、その補正をするためにはシフト量、すなわち数式1に示す多項式の定数項Dを調整すれば良い。
【0030】
周波数調整装置10に入力されたVC−TCXO30の出力信号と、周波数の合わせ込みを行う基準となる基準周波数の信号16とを差分回路18へ入力する。2つの信号を入力された差分回路18では、前記基準周波数の信号16の周波数に対する出力信号の周波数の差分が求められ、除算回路20へ出力される(ステップ130)。
【0031】
次に、インターフェース回路56を介してメモリ54のEブロックからΔf/stepの値を読み出し、除算回路20へ入力する(ステップ140)。
除算回路20では、前記差分回路18からの出力信号である差分周波数信号を前記メモリ54のEブロックから読み出したΔf/stepで割り算することで、周波数の補正を行うための周波数調整量を算出し、当該周波数調整量を減算回路22へ出力する(ステップ150)。
【0032】
次に、インターフェース回路56を介してメモリ54のDブロックに記録された定数項の値(定数値)Dを読み出し、減算回路22へ入力する(ステップ160)。
減算回路22では、メモリ54のDブロックから読み出した定数値Dから、前記除算回路20から入力された周波数調整量を減算し、新たな定数値D´を算出して出力する(ステップ170)。
【0033】
次に、減算回路22から出力された新たな定数値D´を、インターフェース回路56を介してVC−TCXO30へ入力し、メモリ54のDブロックに記録された定数値Dを、定数値D´へ書き換える(ステップ180)。
【0034】
上記のようにして基板実装後のVC−TCXO30の周波数調整を行うことにより、外部から基準周波数信号を得ることができないPHSや計測機器等であっても、製品として高精度なものを提供することができる。また、既存のVC−TCXO30の回路構成を利用することができるため、新たな回路設計等を行う必要が無い。さらに、VC−TCXO30の回路構成は従来と同様なため、VC−TCXO30が大型化する虞が無く、小型化・薄型化を望む市場の要望と合致する。
【0035】
上記実施形態では、多項式における定数項の単位定数あたりの発振周波数の変化量Δf/stepを、メモリ54の空き容量であるEブロックに記録する旨記載した。しかしながら、本発明のVC−TCXO30の周波数調整方法を実施する上では、Δf/stepは、その値を知ることができれば良いため、必ずしもメモリ54に記録する必要は無い。すなわち、VC−TCXO30のサンプル毎のΔf/stepを別の記録媒体に記録して保管・取引するようにしたとしても、本発明のVC−TCXO30の周波数調整方法を実施することはできる。
【0036】
また、上記実施形態では、多項式における定数項の単位定数あたりの発振周波数の変化量Δf/step(Hz)を用いたが、この変化量Δf/stepは、必ずしも周波数の絶対値(Hz)である必要はなく、基準周波数に対する偏差(ppm)であっても良い。なお、変化量として偏差を用いる場合は、差分回路18において、基準周波数に対するVC−TCXO30の出力周波数の偏差を出力するようにし、除算回路に入力される値の単位系を同じにする。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る電圧制御型温度補償水晶発振器の調整装置と電圧制御型温度補償水晶発振器の構成を示すブロック図である。
【図2】基板実装後の電圧制御型温度補償水晶発振器の周波数調整方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
10………電圧制御型温度補償水晶発振器の周波数調整装置(周波数調整装置)、12………演算部、16………基準周波数信号(基準周波数の信号)、18………差分回路、20………除算回路、22………減算回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数温度特性を補正する多項式に基づいて補償電圧を発生する電子回路を備えた圧電発振器の基板実装後における発振周波数の調整方法であって、
基板実装後の前記圧電発振器の発振周波数を検出し、
前記圧電発振器に要求される基準周波数と前記検出した発振周波数との差分を求め、
求めた前記差分をメモリに予め記憶された前記多項式の定数項の単位定数値あたりの前記発振周波数の周波数変化量と比較し、
比較結果に基づいて前記圧電発振器に内蔵したメモリに記録された前記定数項の定数値を変える、
ことを特徴とする圧電発振器の周波数調整方法。
【請求項2】
周波数温度特性を補正する多項式に基づいて補償電圧を発生する回路を備えた圧電発振器の発振周波数を、前記圧電発振器を基板に実装した後に調整する装置であって、
前記圧電発振器に要求される基準周波数の信号と、前記圧電発振器からの出力信号とを入力することで前記基準周波数と、前記出力信号との差分を算出する差分回路と、
前記差分を、前記圧電発振器の製造段階において圧電発振器に内蔵したメモリに記録させた前記多項式の定数項の単位定数値あたりの発振周波数の変化量で除算して周波数調整量を算出する除算回路と、
前記除算回路によって算出された周波数調整量を前記メモリに記録した、多項式の定数項から減算した値を算出する減算回路とを備え、
前記減算した値を、前記多項式の新たな定数項の値として出力し、前記メモリに記録した定数項の値を変更し、前記圧電発振器の出力信号の周波数調整を行うことを可能としたことを特徴とする圧電発振器の周波数調整装置。
【請求項3】
受信アンテナを備え、前記基準周波数の信号を外部から受信し、当該受信した基準周波数信号を前記差分回路へ入力することを特徴とする請求項2に記載の圧電発振器の周波数調整装置。
【請求項4】
周波数温度特性を補正する多項式に基づいて補償電圧を発生する電子回路を備えた圧電発振器であって、
前記多項式の各次数の変化の割合及び定数項の値が記録されたメモリと、
前記メモリに記録した前記定数項を変更するための入出力端子とを備え、
該メモリに前記定数項の単位定数値あたりの発振周波数の変化量がさらに記録されたことを特徴とする圧電発振器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−140726(P2006−140726A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−327968(P2004−327968)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】