説明

基板処理設備及び基板処理方法

【課題】本発明は、基板処理設備及び基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板処理設備は、一方向に順次配置されたロードポート、インデックスモジュール、第1バッファモジュール、塗布及び現像モジュール、第2バッファモジュール、露光前後処理モジュール、及びインタフェースモジュールを有する。塗布及び現像モジュールは、異なる層に配置される塗布モジュールと現像モジュールとを有する。露光前後処理モジュールは、異なる層に配置された前処理モジュールと後処理モジュールとを有する。前処理モジュールは、露光前にウエハ上に保護膜を塗布する工程を行う。後処理モジュールは、露光後にウエハを洗浄する工程、及び露光後ベーキング工程を行う。前処理モジュールと後処理モジュールとには、それぞれ基板を搬送するロボットが配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理する設備及び方法に関し、さらに詳細には、ウエハにフォトリソグラフィ工程を行うのに用いられる設備及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するためには、洗浄、蒸着、フォトリソグラフィ、エッチング、及びイオン注入などのような多様な工程が行われる。パターンを形成するために行われるフォトリソグラフィ工程は、半導体素子の高集積化をなすのに重要な役割を果たす。
【0003】
一般に、フォトリソグラフィ工程を行う設備は、ウエハにレジストを塗布する塗布ユニット、露光が完了したウエハに対して現像工程を行う現像ユニット、及び露光装置とのインライン接続のためのインタフェースを有した処理モジュールを有する。しかしながら、最近では、上述した工程の他にも露光前及び露光後により多くの数の工程が求められている。一般的な設備では、各々の工程を行うチャンバー及びウエハを搬送する搬送ロボットが非効率的に配置されているから、搬送ロボットのスケジュールを効率的に提供することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2001−54262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、フォトリソグラフィ工程の効率を向上させることのできる基板処理設備及び方法を提供する。
【0006】
本発明は、搬送ロボットの処理量の増加によって工程が滞積されることを防止できる基板処理設備及び方法を提供する。
【0007】
本発明は、工程を行うチャンバーが効率的に配置されたレイアウトを有した基板処理設備を提供する。
【0008】
本発明の目的は、ここに制限されず、言及されないさらに他の目的は、以下の記載から当業者にとって明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、フォトリソグラフィ工程を行う基板処理設備を提供する。基板処理設備は、基板の収納される容器が置かれるロードポートと、基板を一時保管するバッファを有する第1バッファモジュールと、前記ロードポートと前記第1バッファモジュールとの間で基板を運搬するインデックスモジュールと、基板に対してフォトレジスト塗布工程及び現像工程を行う塗布及び現像モジュールと、基板を一時保管するバッファを有する第2バッファモジュールと、フォトレジスト塗布工程と露光工程との間および前記露光工程と現像工程との間で基板に対して要求される工程を行う露光前後処理モジュールと、露光装置と接続するインタフェースモジュールと、を備える。前記ロードポート、前記インデックスモジュール、前記第1バッファモジュール、前記塗布及び現像モジュール、前記第2バッファモジュール、前記露光前後処理モジュール、及び前記インタフェースモジュールは、第1方向に沿って一列に配置される。前記露光前後処理モジュールは、基板上に保護膜を塗布する保護膜塗布チャンバーを備える。前記露光前後処理モジュールは、基板を洗浄する洗浄チャンバーをさらに備える。
【0010】
一例によると、前記露光前後処理モジュールは、異なる層に配置される前処理モジュールと後処理モジュールとを備え、前記保護膜塗布チャンバーは、前記前処理モジュールに配置され、前記洗浄チャンバーは、前記後処理モジュールに配置される。前記前処理モジュールは、基板に対してベーキング工程を行うベーキングチャンバーと、前記ベーキングチャンバーと前記保護膜塗布チャンバーとの間で基板を運搬する前処理ロボットと、をさらに備え、前記後処理モジュールは、基板に対して露光後ベーキング工程を行う露光後ベーキングチャンバーと、前記洗浄チャンバーと前記露光後ベーキングチャンバーとの間で基板を運搬する後処理ロボットと、をさらに備える。
【0011】
前記第2バッファモジュールは、基板のエッジを露光するエッジ露光チャンバーと、前記エッジ露光チャンバーに基板を搬送する第2バッファロボットと、をさらに備える。前記第2バッファモジュールは、基板を冷却する冷却チャンバーをさらに備える。
【0012】
一例によると、前記塗布及び現像モジュールは、異なる層に配置される塗布モジュールと現像モジュールと、を備え、前記塗布モジュールは、基板上にフォトレジストを塗布する塗布チャンバーと、基板に対して熱処理を行うベーキングチャンバーと、前記塗布モジュールの前記ベーキングチャンバーと前記塗布チャンバーとの間で基板を運搬する塗布ロボットと、を備え、前記現像モジュールは、基板に対して現像工程を行う現像チャンバーと、基板に対して熱処理を行うベーキングチャンバーと、前記現像モジュールの前記ベーキングチャンバーと前記現像チャンバーとの間で基板を運搬する現象ロボットと、をさらに備える。
【0013】
前記塗布モジュールと前記前処理モジュールとは、同一高さに配置され、前記現像モジュールと前記後処理モジュールとは、同一高さに配置される。前記第2バッファモジュールは、基板に対して冷却工程を行う冷却チャンバーを備え、前記第2バッファモジュールの前記バッファは、前記塗布モジュールと対応する高さに配置され、前記冷却チャンバーは、前記現像モジュールと対応する高さに配置される。
【0014】
前記インタフェースモジュールは、前記前処理モジュールと対応する高さに配置されると共に基板を一時保管する第1バッファと、前記後処理モジュールと対応する高さに配置されると共に基板を一時保管する第2バッファと、前記第1バッファと前記露光装置の間及び前記第2バッファと前記露光装置の間で基板を運搬するインタフェースロボットとを備える。
【0015】
前記保護膜塗布チャンバー、前記前処理ロボットが設けられた搬送チャンバー、及び前記前処理モジュールの前記ベーキングチャンバーは、上方から眺めると、前記第1方向と垂直な第2方向に順次配置され、前記洗浄チャンバー、前記後処理ロボットが配置された搬送チャンバー、及び前記露光後ベーキングチャンバーは、上方から眺めると、前記第2方向に順次配置される。前記前処理ロボットが設けられた搬送チャンバーと前記後処理ロボットが設けられた搬送チャンバーとは、上方から眺めると、それぞれ前記第1方向に沿って前記第2バッファモジュールのバッファと並んで配置される。前記塗布ロボットが設けられた搬送チャンバーと前記現象ロボットが設けられた搬送チャンバーとは、上方から眺めると、それぞれ前記第2バッファモジュールの前記バッファと第1方向に沿って並んで配置される。
【0016】
前記第2バッファモジュールは、基板のエッジを露光するエッジ露光チャンバーと、前記エッジ露光チャンバーに基板を搬送する第2バッファロボットと、をさらに備え、前記第2バッファモジュールのバッファ、前記第2バッファロボット、及び前記エッジ露光チャンバーは、上方から眺めると、前記第1方向と垂直な第2方向に沿って順次配置される。
【0017】
また、本発明は、基板を処理する方法を提供する。基板上にフォトレジストを塗布する工程を行うステップと、前記フォトレジストの塗布された基板上に保護膜を塗布する工程を行うステップと、前記保護膜の塗布された基板に対して液浸露光工程を行うステップと、前記液浸露光の行われた基板を洗浄する工程を行うステップと、前記基板に対して現像工程を行うステップとを含む。
【0018】
前記基板を洗浄する工程と前記基板に対して現像工程を行うステップの間に、前記基板に対して露光後ベーキング工程を行うステップをさらに含む。
【0019】
一例によると、前記基板を洗浄する工程は、洗浄液を基板に供給して行われ、前記基板上に残留する洗浄液の除去は、流体の供給無しで基板の加熱により行われる。
【0020】
一例によると、前記基板を洗浄する工程は、洗浄液を利用して基板を洗浄し、前記基板上に残留する洗浄液を除去する工程は、前記基板を洗浄する工程の直後に行われる前記露光後ベーキング工程により行われる。
【0021】
一例によると、前記保護膜は、前記現像工程の間又は前記現像工程後に除去される。
【0022】
一例によると、前記保護膜の一部は、前記現像工程において除去され、残りの一部は、アッシング工程において除去される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、フォトリソグラフィ工程を効率的に行うことができる。
【0024】
本発明によると、化学増幅型フォトレジストが用いられる場合、露光工程後、露光後ベーキング工程を速い時間内に処理できる。
【0025】
本発明によると、洗浄チャンバーに別途、乾燥ノズルを設けずに、露光後ベーキングユニットで酸増幅を行うと共に基板上に残留する洗浄液を除去できるので、工程にかかる時間を減らすことができる。
【0026】
本発明によると、露光前後処理ユニットに別途、保護膜除去チャンバーを設けずに、後続する現像工程とアッシング工程において保護膜を除去するので、工程にかかる時間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施の形態による基板処理設備を概略的に示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態による基板処理設備を概略的に示す正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態による基板処理設備を概略的に示す側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態による基板処理設備を概略的に示す側面図である。
【図5A】図1の基板処理設備において工程が行われる過程を示すフローチャートである。
【図5B】図1の基板処理設備において工程が行われる過程を示すフローチャートである。
【図6A】ウエハ上にパターンが形成される過程を順次示す図である。
【図6B】ウエハ上にパターンが形成される過程を順次示す図である。
【図6C】ウエハ上にパターンが形成される過程を順次示す図である。
【図6D】ウエハ上にパターンが形成される過程を順次示す図である。
【図6E】ウエハ上にパターンが形成される過程を順次示す図である。
【図6F】ウエハ上にパターンが形成される過程を順次示す図である。
【図6G】ウエハ上にパターンが形成される過程を順次示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態を添付された図1〜図6Gを参照してさらに詳細に説明する。本発明の実施の形態は、様々な形態に変形することができ、本発明の範囲が以下の実施の形態により限定されると理解されてはならない。本実施の形態は、当業者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。そのため、図面での要素の形状は、より明確な説明を強調するために誇張されている。
【0029】
本実施の形態の設備は、半導体ウエハ又は平板表示パネルのような基板に対してフォトリソグラフィ工程を行うのに用いられる。特に、本実施の形態の設備は、基板に対して塗布工程、現像工程、及び液浸露光の前後に要求される露光前後処理工程を行うのに用いられる。以下では、基板としてウエハが用いられた場合を例に挙げて説明する。
【0030】
図1〜図4は、本発明の一実施の形態による基板処理設備1を概略的に示す図である。図1は、基板処理設備1の平面図であり、図2は、図1の基板処理設備1をA−Aに沿って切取した正面図であり、図3は、図1の基板処理設備1をB−Bに沿って切取した側面図であり、図4は、図1の基板処理設備1をC−Cに沿って切取した側面図である。基板処理設備1は、ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、及びインタフェースモジュール700を備える。ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、及びインタフェースモジュール700は、一方向に一列に順次配置される。以下、ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、及びインタフェースモジュール700が配置された方向を第1方向12といい、上方から眺めて第1方向12と垂直な方向を第2方向14といい、第1方向12及び第2方向14と垂直な方向を第3方向16という。
【0031】
ウエハWは、容器20内に収納された状態で移動する。このとき、容器20は、外部から密閉されうる構造を有する。例えば、容器20としては、前方にドアを有する前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod;FOUP)が用いられる。以下、図1〜図4を参照して、それぞれの構成について詳細に説明する。
【0032】
(ロードポート)
ロードポート100は、ウエハWの収納された容器20が置かれる載置台120を有する。載置台120は、複数設けられ、載置台120は、第2方向14に沿って一列に配置される。図1では、4個の載置台120が設けられている。
【0033】
(インデックスモジュール)
インデックスモジュール200は、ロードポート100の載置台120に置かれた容器20と第1バッファモジュール300との間でウエハWを移送する。インデックスモジュール200は、フレーム210、インデックスロボット220、及びガイドレール230を有する。フレーム210は、概して内部の空いた直六面体の形状で設けられ、ロードポート100と第1バッファモジュール300との間に配置される。インデックスモジュール200のフレーム210は、後述する第1バッファモジュール300のフレーム310より低い高さで設けられてもよい。インデックスロボット220とガイドレール230とは、フレーム210内に配置される。インデックスロボット220は、ウエハWを直接ハンドリングするハンド221が第1方向12、第2方向14、第3方向16へ移動可能で、かつ回転できるように4軸駆動が可能な構造を有する。インデックスロボット220は、ハンド221、アーム222、支持台223、及びベース224を有する。ハンド221は、アーム222に固定設置される。アーム222は、伸縮可能な構造及び回転可能な構造で設けられる。支持台223は、その長さ方向が第3方向16に沿って配置される。アーム222は、支持台223に沿って移動可能なように支持台223に結合される。支持台223は、ベース224に固定結合される。ガイドレール230は、その長さ方向が第2方向14に沿って配置されるように設けられる。ベース224は、ガイドレール230に沿って直線移動可能なようにガイドレール230に結合される。また、図示していないが、フレーム210には、容器20のドアを開閉するドアオープナーがさらに設けられる。
【0034】
(第1バッファモジュール)
第1バッファモジュール300は、フレーム310、第1バッファ320、第2バッファ330、冷却チャンバー350、及び第1バッファロボット360を有する。フレーム310は、内部の空いた直六面体の形状で設けられ、インデックスモジュール200と塗布及び現像モジュール400との間に配置される。第1バッファ320、第2バッファ330、冷却チャンバー350、及び第1バッファロボット360は、フレーム310内に位置する。冷却チャンバー350、第2バッファ330、及び第1バッファ320は、下から第3方向16に沿って順次配置される。第1バッファ320は、後述する塗布及び現像モジュール400の塗布モジュール401と対応する高さに位置し、第2バッファ330と冷却チャンバー350とは、後述する塗布及び現像モジュール400の現像モジュール402と対応する高さに位置する。第1バッファロボット360は、第2バッファ330、冷却チャンバー350、及び第1バッファ320と第2方向14とに一定の距離を離隔して位置する。
【0035】
第1バッファ320と第2バッファ330は、それぞれ複数のウエハWを一時保管する。第2バッファ330は、ハウジング331と複数の支持台332とを有する。支持台332は、ハウジング331内に配置され、第3方向16に沿ってそれぞれ離隔して設けられる。各々の支持台332には、一つのウエハWが置かれる。ハウジング331は、インデックスロボット220、第1バッファロボット360、及び後述する現像モジュール402の現像部ロボット482が、ハウジング331内の支持台332にウエハWを搬入又は搬出できるように、インデックスロボット220が設けられた方向、第1バッファロボット360が設けられた方向、及び現像部ロボット482が設けられた方向に開口(図示せず)を有する。第1バッファ320は、第2バッファ330と概して類似の構造を有する。ただし、第1バッファ320のハウジング321には、第1バッファロボット360が設けられた方向及び後述する塗布モジュール401に位置する塗布部ロボット432が設けられた方向に開口を有する。第1バッファ320に設けられた支持台322の数と第2バッファ330に設けられた支持台332の数とは、同一であってもよいし、又は異なっていてもよい。一例によると、第2バッファ330に設けられた支持台332の数は、第1バッファ320に設けられた支持台322の数より多い。
【0036】
第1バッファロボット360は、第1バッファ320と第2バッファ330との間でウエハWを移送させる。第1バッファロボット360は、ハンド361、アーム362、及び支持台363を有する。ハンド361は、アーム362に固定設置される。アーム362は、伸縮可能な構造で設けられて、ハンド361が第2方向14に沿って移動可能なようにする。アーム362は、支持台363に沿って第3方向16に直線移動可能なように支持台363に結合される。支持台363は、第2バッファ330に対応する位置から第1バッファ320に対応する位置まで延びた長さを有する。なお、支持台363は、これより上又は下方向により長く設けられてもよい。第1バッファロボット360は、単純にハンド361が第2方向14及び第3方向16に沿う二軸駆動のみがなされるように設けられる。
【0037】
冷却チャンバー350は、ウエハWを冷却する。冷却チャンバー350は、ハウジング351と冷却プレート352とを有する。冷却プレート352は、ウエハWが置かれる上面及びウエハWを冷却する冷却手段353を有する。冷却手段353としては、冷却水による冷却や熱電素子を利用した冷却など多様な方式が用いられる。また、冷却チャンバー350には、ウエハWを冷却プレート352上に位置させるリフトピンアセンブリー(図示せず)が設けられる。ハウジング351は、インデックスロボット220及び後述する現像モジュール402に設けられた現像部ロボット482が冷却プレート352にウエハWを搬入又は搬出できるように、インデックスロボット220が設けられた方向及び現像部ロボット482が設けられた方向に開口(図示せず)を有する。また、冷却チャンバー350には、上述した開口を開閉するドア(図示せず)が設けられる。
【0038】
(塗布及び現像モジュール)
塗布及び現像モジュール400は、露光工程の前にウエハW上にフォトレジストを塗布する工程、及び露光工程の後にウエハWを現像する工程を行う。塗布及び現像モジュール400は、概して直六面体の形状を有する。塗布及び現像モジュール400は、塗布モジュール401と現像モジュール402とを有する。塗布モジュール401と現像モジュール402とは、異なる層に配置される。一例によると、塗布モジュール401は、現像モジュール402の上方に位置する。
【0039】
塗布モジュール401は、ウエハWに対してフォトレジストのような感光液を塗布する工程、及びレジスト塗布工程の前後にウエハWに対して加熱及び冷却のような熱処理をする工程を含む。塗布モジュール401は、レジスト塗布チャンバー410、ベーキングチャンバー420、及び搬送チャンバー430を有する。レジスト塗布チャンバー410、搬送チャンバー430、及びベーキングチャンバー420は、第2方向14に沿って順次配置される。したがって、レジスト塗布チャンバー410とベーキングチャンバー420とは、搬送チャンバー430を間に置いて第2方向14に互いに離隔して位置する。レジスト塗布チャンバー410は、複数設けられ、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ設けられる。図面では、9個のレジスト塗布チャンバー410が設けられた例が示されている。ベーキングチャンバー420は、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ設けられる。図面では、9個のベーキングチャンバー420が設けられた例が示されている。なお、これとは異なり、ベーキングチャンバー420は、より多くの数で設けられてもよい。
【0040】
搬送チャンバー430は、第1バッファモジュール300の第1バッファ320と第1方向12に並んで位置する。搬送チャンバー430内には、塗布部ロボット432とガイドレール433とが位置する。搬送チャンバー430は、概して長方形の形状を有する。塗布部ロボット432は、ベーキングチャンバー420、レジスト塗布チャンバー410、第1バッファモジュール300の第1バッファ320、及び後述する第2バッファモジュール500の第1冷却チャンバー530の間でウエハWを移送する。ガイドレール433は、その長さ方向が第1方向12に沿って配置される。ガイドレール433は、塗布部ロボット432が第1方向12に直線移動するように案内する。塗布部ロボット432は、ハンド434、アーム435、支持台436、及びベース437を有する。ハンド434は、アーム435に固定設置される。アーム435は、伸縮可能な構造で設けられて、ハンド434が水平方向へ移動可能なようにしている。支持台436は、その長さ方向が第3方向16に沿って配置されるように設けられる。アーム435は、支持台436に沿って第3方向16に直線移動可能なように支持台436に結合される。支持台436は、ベース437に固定結合され、ベース437は、ガイドレール433に沿って移動可能なようにガイドレール433に結合される。
【0041】
レジスト塗布チャンバー410は、すべて同じ構造を有する。ただし、各々のレジスト塗布チャンバー410で用いられるフォトレジストの種類は、互いに異なりうる。一例としてフォトレジストとしては、化学増幅型レジスト(chemical amplification resist)が用いられる。レジスト塗布チャンバー410は、ウエハW上にフォトレジストを塗布する。レジスト塗布チャンバー410は、ハウジング411、支持プレート412、及びノズル413を有する。ハウジング411は、上部の開放されたカップ形状を有する。支持プレート412は、ハウジング411内に位置し、ウエハWを支持する。支持プレート412は、回転可能なように設けられる。ノズル413は、支持プレート412に置かれたウエハW上にフォトレジストを供給する。ノズル413は、円形の管形状を有し、ウエハWの中心にフォトレジストを供給できる。なお、ノズル413は、ウエハWの直径に相応する長さを有し、ノズル413の吐出口は、スリットで設けられるようにしてもよい。また、追加的にレジスト塗布チャンバー410には、フォトレジストの塗布されたウエハWの表面を洗浄するために、脱イオン水のような洗浄液を供給するノズル414が設けられている。
【0042】
ベーキングチャンバー420は、ウエハWを熱処理する。例えば、ベーキングチャンバー420は、フォトレジストを塗布する前にウエハWを所定の温度で加熱して、ウエハWの表面の有機物や水分を除去するプリベーキング(prebake)工程やフォトレジストをウエハW上に塗布した後に行うソフトベーキング(soft bake)工程などを行い、各々の加熱工程後にウエハWを冷却する冷却工程などを行う。ベーキングチャンバー420は、冷却プレート421又は加熱プレート422を有する。冷却プレート421には、冷却水又は熱電素子のような冷却手段423が設けられる。また、加熱プレート422には、熱線又は熱電素子のような加熱手段424が設けられる。冷却プレート421と加熱プレート422とは、一つのベーキングチャンバー420内にそれぞれ設けられている。なお、ベーキングチャンバー420の一部は、冷却プレート421のみを具備し、他の一部は、加熱プレート422のみを具備するようにしてもよい。
【0043】
現像モジュール402は、ウエハW上にパターンを得るために現像液を供給してフォトレジストの一部を除去する現像工程、及び現像工程の前後にウエハWに対して行われる加熱及び冷却のような熱処理工程を含む。現像モジュール402は、現像チャンバー460、ベーキングチャンバー470、及び搬送チャンバー480を有する。現像チャンバー460、搬送チャンバー480、及びベーキングチャンバー470は、第2方向14に沿って順次配置される。したがって、現像チャンバー460とベーキングチャンバー470とは、搬送チャンバー480を間に置いて第2方向14に互いに離隔して位置する。現像チャンバー460は、複数設けられ、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ設けられる。図面では、9個の現像チャンバー460が設けられた例が示されている。ベーキングチャンバー470は、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ設けられる。図面では、9個のベーキングチャンバー470が設けられた例が示されている。なお、これとは異なり、ベーキングチャンバー470は、より多くの数で設けられてもよい。
【0044】
搬送チャンバー480は、第1バッファモジュール300の第2バッファ330と第1方向12に並んで位置する。搬送チャンバー480内には、現像部ロボット482とガイドレール483とが位置する。搬送チャンバー480は、概して長方形の形状を有する。現像部ロボット482は、ベーキングチャンバー470、現像チャンバー460、第1バッファモジュール300の第2バッファ330と冷却チャンバー350、及び第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバー540の間でウエハWを移送する。ガイドレール483は、その長さ方向が第1方向12に沿って配置される。ガイドレール483は、現像部ロボット482が第1方向12に直線移動するように案内する。現像部ロボット482は、ハンド484、アーム485、支持台486、及びベース487を有する。ハンド484は、アーム485に固定設置される。アーム485は、伸縮可能な構造で設けられて、ハンド484が水平方向へ移動可能なようにしている。支持台486は、その長さ方向が第3方向16に沿って配置されるように設けられる。アーム485は、支持台486に沿って第3方向16に直線移動可能なように支持台486に結合される。支持台486は、ベース487に固定結合される。ベース487は、ガイドレール483に沿って移動可能なようにガイドレール483に結合される。
【0045】
現像チャンバー460は、すべて同じ構造を有する。ただし、各々の現像チャンバー460において用いられる現像液の種類は、互いに異なりうる。現像チャンバー460は、ウエハW上のフォトレジストのうち、光の照射された領域を除去する。このとき、保護膜のうち、光の照射された領域も共に除去される。選択的に用いられるフォトレジストの種類によっては、フォトレジスト及び保護膜の領域のうち、光の照射されない領域のみが除去されうる。
【0046】
現像チャンバー460は、ハウジング461、支持プレート462、及びノズル463を有する。ハウジング461は、上部の開放されたカップ形状を有する。支持プレート462は、ハウジング461内に位置し、ウエハWを支持する。支持プレート462は、回転可能なように設けられる。ノズル463は、支持プレート462に置かれたウエハW上に現像液を供給する。ノズル463は、円形の管形状を有し、ウエハWの中心に現像液を供給できる。なお、選択的にノズル463は、ウエハWの直径に相応する長さを有し、ノズル463の吐出口は、スリットで設けられるものであってもよい。また、現像チャンバー460には、追加的に現像液の供給されたウエハWの表面を洗浄するために、脱イオン水のような洗浄液を供給するノズル464が設けられる。
【0047】
ベーキングチャンバー470は、ウエハWを熱処理する。例えば、ベーキングチャンバー470は、現像工程が行われる前にウエハWを加熱するポストベーキング工程、現像工程が行われた後にウエハWを加熱するハードベーキング工程、及びそれぞれのベーキング工程後に加熱した基板を冷却する冷却工程などを行う。ベーキングチャンバー470は、冷却プレート471又は加熱プレート472を有する。冷却プレート471には、冷却水又は熱電素子のような冷却手段473が設けられる。又、加熱プレート472には、熱線又は熱電素子のような加熱手段474が設けられる。冷却プレート471と加熱プレート472とは、一つのベーキングチャンバー470内にそれぞれ設けられる。なお、選択的にベーキングチャンバー470の一部は、冷却プレート471のみを具備し、他の一部は、加熱プレート472のみを具備するようにしてもよい。
【0048】
上述したように、塗布及び現像モジュール400において塗布モジュール401と現像モジュール402とは、互いに分離されるように設けられる。また、上方から眺めると、塗布モジュール401と現像モジュール402とは、同じチャンバー配置を有する。
【0049】
(第2バッファモジュール)
第2バッファモジュール500は、塗布及び現像モジュール400と露光前後処理モジュール600との間でウエハWが運搬される通路として設けられる。また、第2バッファモジュール500は、ウエハWに対して冷却工程やエッジ露光工程などのような所定の工程を行う。第2バッファモジュール500は、フレーム510、バッファ520、第1冷却チャンバー530、第2冷却チャンバー540、エッジ露光チャンバー550、及び第2バッファロボット560を有する。フレーム510は、直六面体の形状を有する。バッファ520、第1冷却チャンバー530、第2冷却チャンバー540、エッジ露光チャンバー550、及び第2バッファロボット560は、フレーム510内に位置する。バッファ520、第1冷却チャンバー530、及びエッジ露光チャンバー550は、塗布モジュール401に対応する高さに配置される。第2冷却チャンバー540は、現像モジュール402に対応する高さに配置される。バッファ520、第1冷却チャンバー530、及び第2冷却チャンバー540は、第3方向16に沿って一列に順次配置される。上方から眺めると、バッファ520は、塗布モジュール401の搬送チャンバー430と第1方向12に沿って配置される。エッジ露光チャンバー550は、バッファ520又は第1冷却チャンバー530と第2方向14に一定の距離を離隔して配置される。
【0050】
第2バッファロボット560は、バッファ520、第1冷却チャンバー530、及びエッジ露光チャンバー550の間でウエハWを運搬する。第2バッファロボット560は、エッジ露光チャンバー550とバッファ520との間に位置する。第2バッファロボット560は、第1バッファロボット360と類似の構造で設けられる。第1冷却チャンバー530とエッジ露光チャンバー550とは、塗布モジュール401において工程が行われたウエハWに対して後続工程を行う。第1冷却チャンバー530は、塗布モジュール401において工程が行われたウエハWを冷却する。第1冷却チャンバー530は、第1バッファモジュール300の冷却チャンバー350と類似の構造を有する。エッジ露光チャンバー550は、第1冷却チャンバー530において冷却工程が行われたウエハWに対して、そのエッジを露光する。バッファ520は、エッジ露光チャンバー550において工程が行われたウエハWが後述する前処理モジュール601に運搬される前に、ウエハWを一時保管する。第2冷却チャンバー540は、後述する後処理モジュール602において工程が行われたウエハWが現像モジュール402に運搬される前に、ウエハWを冷却する。第2バッファモジュール500は、現像モジュール402と対応する高さにさらにもう1つのバッファを有してもよい。この場合、後処理モジュール602において工程が行われたウエハWは、追加されたバッファに一時保管された後、現像モジュール402に運搬されうる。
【0051】
(露光前後処理モジュール)
露光前後処理モジュール600は、レジスト塗布工程と露光工程との間、及び露光工程と現像工程との間で要求される工程を処理する。例えば、露光装置900が液浸露光工程を行う場合、露光前後処理モジュール600は、液浸露光時にウエハWに塗布されたフォトレジスト膜を保護する保護膜を塗布する工程を処理する。また、露光前後処理モジュール600は、露光後にウエハWを洗浄する工程を行う。また、化学増幅型レジストを使用して塗布工程が行われた場合、露光前後処理モジュール600は、露光後ベーキング工程を処理する。
【0052】
露光前後処理モジュール600は、前処理モジュール601と後処理モジュール602とを有する。前処理モジュール601は、露光工程を行う前にウエハWを処理する工程を行い、後処理モジュール602は、露光工程後にウエハWを処理する工程を行う。前処理モジュール601と後処理モジュール602とは、異なる層に配置される。一例によると、前処理モジュール601は、後処理モジュール602の上方に位置する。前処理モジュール601は、塗布モジュール401と同じ高さで設けられる。後処理モジュール602は、現像モジュール402と同じ高さで設けられる。前処理モジュール601は、保護膜塗布チャンバー610、ベーキングチャンバー620、及び搬送チャンバー630を有する。保護膜塗布チャンバー610、搬送チャンバー630、及びベーキングチャンバー620は、第2方向14に沿って順次配置される。したがって、保護膜塗布チャンバー610とベーキングチャンバー620とは、搬送チャンバー630を間に置いて第2方向14に互いに離隔して位置する。保護膜塗布チャンバー610は、複数設けられ、互いに層をなすように第3方向16に沿って配置される。なお、選択的に保護膜塗布チャンバー610は、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ設けられてもよい。ベーキングチャンバー620は、複数設けられ、互いに層をなすように第3方向16に沿って配置される。なお、選択的にベーキングチャンバー620は、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ設けられてもよい。
【0053】
搬送チャンバー630は、第2バッファモジュール500の第1冷却チャンバー530と第1方向12に並んで位置する。搬送チャンバー630内には、前処理ロボット632が位置する。搬送チャンバー630は、概して正方形又は長方形の形状を有する。前処理ロボット632は、保護膜塗布チャンバー610、ベーキングチャンバー620、第2バッファモジュール500のバッファ520、及び後述するインタフェースモジュール700の第1バッファ720の間でウエハWを移送する。前処理ロボット632は、ハンド633、アーム634、及び支持台635を有する。ハンド633は、アーム634に固定設置される。アーム634は、伸縮可能な構造及び回転可能な構造で設けられる。アーム634は、支持台635に沿って第3方向16に直線移動可能なように支持台635に結合される。
【0054】
保護膜塗布チャンバー610は、液浸露光時にレジスト膜を保護する保護膜をウエハW上に塗布する。保護膜塗布チャンバー610は、ハウジング611、支持プレート612、及びノズル613を有する。ハウジング611は、上部の開放されたカップ形状を有する。支持プレート612は、ハウジング611内に位置し、ウエハWを支持する。支持プレート612は、回転可能なように設けられる。ノズル613は、支持プレート612に置かれたウエハW上に保護膜を形成するための保護液を供給する。ノズル613は、円形の管形状を有し、ウエハWの中心に保護液を供給できる。なお、選択的にノズル613は、ウエハWの直径に相応する長さを有し、ノズル613の吐出口は、スリットで設けられるようにしてもよい。この場合、支持プレート612は、固定された状態で設けられる。保護液は、発砲性材料を含む。保護液は、フォトレジスト及び水との親和力の低い材料が用いられる。例えば、保護液は、フッ素系の溶剤を含む。保護膜塗布チャンバー610は、支持プレート612に置かれたウエハWを回転させつつ、ウエハWの中心領域に保護液を供給する。
【0055】
ベーキングチャンバー620は、保護膜の塗布されたウエハWを熱処理する。ベーキングチャンバー620は、冷却プレート621又は加熱プレート622を有する。冷却プレート621には、冷却水又は熱電素子のような冷却手段623が設けられる。又、加熱プレート622には、熱線又は熱電素子のような加熱手段624が設けられる。加熱プレート622と冷却プレート621とは、一つのベーキングチャンバー620内にそれぞれ設けられる。なお、選択的にベーキングチャンバー620の一部は、加熱プレート622のみを具備し、他の一部は、冷却プレート621のみを具備するようにしてもよい。
【0056】
後処理モジュール602は、洗浄チャンバー660、露光後ベーキングチャンバー670、及び搬送チャンバー680を有する。洗浄チャンバー660、搬送チャンバー680、及び露光後ベーキングチャンバー670は、第2方向14に沿って順次配置される。したがって、洗浄チャンバー660と露光後ベーキングチャンバー670とは、搬送チャンバー680を間に置いて第2方向14に互いに離隔して位置する。洗浄チャンバー660は、複数設けられ、互いに層をなすように第3方向16に沿って配置される。なお、選択的に洗浄チャンバー660は、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ設けられてもよい。露光後ベーキングチャンバー670は、複数設けられ、互いに層をなすように第3方向16に沿って配置される。なお、選択的に露光後ベーキングチャンバー670は、第1方向12及び第3方向16にそれぞれ複数個ずつ設けられてもよい。
【0057】
搬送チャンバー680は、上方から眺めると、第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバー540と第1方向12に並んで位置する。搬送チャンバー680は、概して正方形又は長方形の形状を有する。搬送チャンバー680内には、後処理ロボット682が位置する。後処理ロボット682は、洗浄チャンバー660、露光後ベーキングチャンバー670、第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバー540、及び後述するインタフェースモジュール700の第2バッファ730の間でウエハWを運搬する。後処理モジュール602に設けられた後処理ロボット682は、前処理モジュール601に設けられた前処理ロボット632と同じ構造で設けられる。
【0058】
洗浄チャンバー660は、露光工程後にウエハWを洗浄する。洗浄チャンバー660は、ハウジング661、支持プレート662、及びノズル663を有する。ハウジング661は、上部の開放されたカップ形状を有する。支持プレート662は、ハウジング661内に位置し、ウエハWを支持する。支持プレート662は、回転可能なように設けられる。ノズル663は、支持プレート662に置かれたウエハW上に洗浄液を供給する。洗浄液としては、脱イオン水のような水が用いられる。洗浄チャンバー660は、支持プレート662に置かれたウエハWを回転させつつ、ウエハWの中心領域に洗浄液を供給する。なお、選択的にウエハWが回転される間にノズル663は、ウエハWの中心領域からエッジ領域まで直線移動又は回転移動するようにしてもよい。
【0059】
露光後ベーキングチャンバー670は、遠紫外線を利用して露光工程が行われたウエハWを加熱する。露光後ベーキング工程は、ウエハWを加熱して露光によりフォトレジストに生成された酸(acid)を増幅させて、フォトレジストの性質変化を完了させる。露光後ベーキングチャンバー670は、加熱プレート672を有する。加熱プレート672には、熱線又は熱電素子のような加熱手段674が設けられる。露光後ベーキングチャンバー670は、その内部に冷却プレート671をさらに具備する。冷却プレート671には、冷却水又は熱電素子のような冷却手段673が設けられる。また、選択的に冷却プレート671のみを有したベーキングチャンバーが設けられてもよい。
【0060】
上述したように、露光前後処理モジュール600において前処理モジュール601と後処理モジュール602とは、互いに完全に分離されるように設けられる。また、前処理モジュール601の搬送チャンバー630と後処理モジュール602の搬送チャンバー680とは、同じ大きさで設けられ、上方から眺めると、互いに完全に重なるように設けられる。また、保護膜塗布チャンバー610と洗浄チャンバー660とは、互いに同じ大きさで設けられて、上方から眺めると、互いに完全に重なるように設けられる。また、ベーキングチャンバー620と露光後ベーキングチャンバー670とは、同じ大きさで設けられ、上方から眺めると、互いに完全に重なるように設けられる。
【0061】
(インタフェースモジュール)
インタフェースモジュール700は、露光前後処理モジュール600と露光装置900との間でウエハWを移送する。インタフェースモジュール700は、フレーム710、第1バッファ720、第2バッファ730、及びインタフェースロボット740を有する。第1バッファ720、第2バッファ730、及びインタフェースロボット740は、フレーム710内に位置する。第1バッファ720と第2バッファ730とは、互いに一定距離を離隔し、互いに積層されるように配置される。第1バッファ720は、第2バッファ730より高く配置される。第1バッファ720は、前処理モジュール601と対応する高さに位置し、第2バッファ730は、後処理モジュール602に対応する高さに配置される。上方から眺めると、第1バッファ720は、前処理モジュール601の搬送チャンバー630と第1方向12に沿って一列に配置され、第2バッファ730は、後処理モジュール602の搬送チャンバー680と第1方向12に沿って一列に配置されるように位置する。
【0062】
インタフェースロボット740は、第1バッファ720及び第2バッファ730と第2方向14に離隔して位置する。インタフェースロボット740は、第1バッファ720、第2バッファ730、及び露光装置900の間でウエハWを運搬する。インタフェースロボット740は、第2バッファロボット560と概して類似の構造を有する。
【0063】
第1バッファ720は、前処理モジュール601において工程が行われたウエハWが露光装置900に移動する前に、これらを一時保管する。そして、第2バッファ730は、露光装置900において工程が完了したウエハWが後処理モジュール602に移動する前に、これらを一時保管する。第1バッファ720は、ハウジング721と複数の支持台722とを有する。支持台722は、ハウジング721内に配置され、互いに第3方向16に沿って離隔して設けられる。各々の支持台722には、一つのウエハWが置かれる。ハウジング721は、インタフェースロボット740及び前処理ロボット632がハウジング721内の支持台722にウエハWを搬入又は搬出できるように、インタフェースロボット740が設けられた方向及び前処理ロボット632が設けられた方向に開口(図示せず)を有する。第2バッファ730は、第1バッファ720と概して類似の構造を有する。ただし、第2バッファ730のハウジングには、インタフェースロボット740が設けられた方向及び後処理ロボット682が設けられた方向に開口(図示せず)を有する。インタフェースモジュール700には、ウエハWに対して所定の工程を行うチャンバーが設けられることなく、上述したように、バッファ及びロボットのみが設けられる。
【0064】
(工程順序)
次には、図5Aと図5Bを参照して、図1の基板処理設備1を利用して工程を行う一例を説明する。図5Aと図5Bは、基板処理設備1においてウエハWに対して工程が行われる一例を示すフローチャートである。
【0065】
ウエハWの収納された容器20は、ロードポート100の載置台120に置かれる(ステップS112)。ドアオープナーにより容器20のドアが開放される。インデックスロボット220は、容器20からウエハWを取り出して第2バッファ330に運搬する(ステップS114)。
【0066】
第1バッファロボット360は、第2バッファ330に保管されたウエハWを第1バッファ320に運搬する(ステップS116)。塗布部ロボット432は、第1バッファ320からウエハWを取り出して塗布モジュール401のベーキングチャンバー420に運搬する(ステップS118)。ベーキングチャンバー420は、プリベーキング及び冷却工程を順次行う(ステップS120)。塗布部ロボット432は、ベーキングチャンバー420からウエハWを取り出してレジスト塗布チャンバー410に運搬する(ステップS122)。レジスト塗布チャンバー410は、ウエハW上にフォトレジストを塗布する(ステップS124)。その後、塗布部ロボット432は、ウエハWをレジスト塗布チャンバー410からベーキングチャンバー420に運搬する(ステップS126)。ベーキングチャンバー420は、ウエハWに対してソフトベーキング工程を行う(ステップS128)。
【0067】
塗布部ロボット432は、ベーキングチャンバー420からウエハWを取り出して第2バッファモジュール500の第1冷却チャンバー530に運搬する(ステップS130)。第1冷却チャンバー530においてウエハWに対して冷却工程が行われる(ステップS132)。第1冷却チャンバー530において工程が行われたウエハWは、第2バッファロボット560によりエッジ露光チャンバー550に運搬される(ステップS134)。エッジ露光チャンバー550は、ウエハWのエッジ領域を露光する工程を行う(ステップS136)。エッジ露光チャンバー550において工程が完了したウエハWは、第2バッファロボット560によりバッファ520に運搬される(ステップS138)。
【0068】
前処理ロボット632は、バッファ520からウエハWを取り出して前処理モジュール601の保護膜塗布チャンバー610に運搬する(ステップS140)。保護膜塗布チャンバー610は、ウエハW上に保護膜を塗布する(ステップS142)。その後、前処理ロボット632は、ウエハWを保護膜塗布チャンバー610からベーキングチャンバー620に運搬する(ステップS144)。ベーキングチャンバー620は、ウエハWに対して加熱及び冷却などのような熱処理を行う(ステップS146)。
【0069】
前処理ロボット632は、ベーキングチャンバー620からウエハWを取り出してインタフェースモジュール700の第1バッファ720に運搬する(ステップS148)。インタフェースロボット740は、第1バッファ720から露光装置900にウエハWを運搬する(ステップS150)。露光装置900においてウエハWに対して露光工程が行われる(ステップS152)。その後、インタフェースロボット740は、露光装置900からウエハWを第2バッファ730に運搬する(ステップS154)。
【0070】
後処理ロボット682は、第2バッファ730からウエハWを取り出して後処理モジュール602の洗浄チャンバー660に運搬する(ステップS156)。洗浄チャンバー660は、ウエハWの表面に洗浄液を供給して洗浄工程を行う(ステップS158)。洗浄液を利用したウエハWの洗浄が完了すると、後処理ロボット682は、直ちに洗浄チャンバー660からウエハWを取り出して露光後ベーキングチャンバー670にウエハWを運搬する(ステップS160)。露光後ベーキングチャンバー670の加熱プレート672によるウエハWの加熱によりウエハW上に付着された洗浄液が除去され、これと同時にフォトレジストに生成された酸(acid)を増幅させてフォトレジストの性質変化が完了される(ステップS162)。後処理ロボット682は、露光後ベーキングチャンバー670からウエハWを取り出して第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバー540に運搬する(ステップS164)。第2冷却チャンバー540においてウエハWの冷却が行われる(ステップS166)。
【0071】
現像部ロボット482は、第2冷却チャンバー540からウエハWを取り出して現像モジュール402のベーキングチャンバー470に運搬する(ステップS168)。ベーキングチャンバー470は、ポストベーキング及び冷却工程を順次行う(ステップS170)。現像部ロボット482は、ベーキングチャンバー470からウエハWを取り出して現像チャンバー460に運搬する(ステップS172)。現像チャンバー460は、ウエハW上に現像液を供給して現像工程を行う(ステップS174)。その後、現像部ロボット482は、ウエハWを現像チャンバー460からベーキングチャンバー470に運搬する(ステップS176)。ベーキングチャンバー470は、ウエハWに対してハードベーキング工程を行う(ステップS178)。
【0072】
現像部ロボット482は、ベーキングチャンバー470からウエハWを取り出して第1バッファモジュール300の冷却チャンバー350に運搬する(ステップS180)。冷却チャンバー350は、ウエハWを冷却する工程を行う(ステップS182)。インデックスロボット220は、冷却チャンバー350からウエハWを容器20に運搬する(ステップS184)。なお、これとは異なり、現像部ロボット482は、ベーキングチャンバー470からウエハWを取り出し第1バッファモジュール300の第2バッファ330に運搬し、その後、インデックスロボット220により容器20に運搬されてもよい。
【0073】
図1の実施の形態によると、塗布及び現像モジュール400とインタフェースモジュール700との間に別途、露光前後処理モジュール600が配置される。したがって、露光前及び露光後に要求される工程を露光直前又は直後に行うことができる。
【0074】
また、露光前後処理モジュール600は、別途、保護膜除去チャンバーを具備しない。したがって、露光前後処理モジュール600の構造が比較的簡単であり、工程にかかる時間を減らすことができる。
【0075】
また、化学増幅型レジストを使用する場合、露光工程が完了した後、露光後ベーキング工程が行われる時期は重要である。図1の実施の形態によると、露光前後処理モジュール600に露光後ベーキングチャンバー670が設けられている。したがって、ウエハWが現像モジュール402へ移動される前に露光前後処理モジュール600内で速く酸増幅を行うことができる。
【0076】
また、図1の実施の形態によると、洗浄チャンバー660は、ウエハWに対して洗浄液を利用した洗浄のみを行い、別途、乾燥ガスのような流体の供給によるウエハWの乾燥は行わない。ウエハWの乾燥は、加熱により行われる。例えば、ウエハ乾燥は、露光後ベーキングチャンバー670において酸増幅と同時に行われる。したがって、洗浄チャンバー660において洗浄液による洗浄及び乾燥ガスによる乾燥をすべて行う場合に比べて、工程にかかる時間を減らすことができる。
【0077】
(変形例)
次に、上述した基板処理設備1の多様な変形例を例示する。
【0078】
インデックスロボット220は、第1バッファ320に直接ウエハWを運搬するように設けられてもよい。
【0079】
また、第1バッファモジュール300には、冷却チャンバー350が複数設けられ、互いに積層されるように配置されてもよい。また、第2バッファモジュール500には、第1冷却チャンバー530、第2冷却チャンバー540、及びエッジ露光チャンバー550、それぞれ複数設けられてもよい。
【0080】
また、第1バッファモジュール300には、冷却チャンバー350が設けられなくても良い。この場合、ウエハWは、塗布モジュール401から塗布部ロボット432により直接第1バッファ320に移送され、インデックスロボット220は、第1バッファ320に保管されたウエハWを容器20に運搬される。また、ウエハWは、現像モジュール402から現像部ロボット482により直接第2バッファ330に移送され、インデックスロボット220は、第2バッファ330に保管されたウエハWを容器20に運搬される。
【0081】
また、第1バッファモジュール300において第2バッファ330と冷却チャンバー350とは、その位置が互いに変更されてもよい。
【0082】
また、塗布及び現像モジュール400は、異なる層に配置された塗布モジュール401と現像モジュール402の代わりに一つのモジュールのみを具備してもよい。この場合、一つのモジュール内に塗布チャンバー、現像チャンバー、ベーキングチャンバー、及び搬送チャンバーが設けられる。この場合、第1バッファモジュール300に第1バッファ320、第1バッファロボット360は設けられなくても良い。
【0083】
また、第2バッファモジュール500には、第1冷却チャンバー530が設けられなくても良い。この場合、塗布モジュール401において工程が完了したウエハWは、塗布部ロボット432により直接バッファ520に移送される。また、第2バッファモジュール500には、第2冷却チャンバー540が設けられずに、さらに他のバッファが設けられてもよい。この場合、後処理モジュール602において工程が完了したウエハWは、後処理ロボット682により追加されたバッファに運搬される。
【0084】
また、第2バッファモジュール500は設けられずに、露光前後処理モジュール600と塗布及び現像モジュール400とが隣接して配置されてもよい。
【0085】
また、露光前後処理モジュール600は、異なる層に配置された前処理モジュール601と後処理モジュール602の代わりに一つのモジュールのみを具備してもよい。この場合、一つのモジュール内に、保護膜塗布チャンバー610、ベーキングチャンバー620、洗浄チャンバー660、露光後ベーキングチャンバー670がすべて設けられる。
【0086】
また、ウエハWを洗浄した後、ウエハ上に残留する洗浄液は、露光後ベーキングチャンバー670の他のベーキングチャンバーでも除去されうる。
【0087】
また、洗浄チャンバー660には、洗浄液を供給するノズルの他に追加的に乾燥ガスを供給するノズルが設けられてもよい。この場合、露光後ベーキングチャンバー670においてウエハWの加熱が行われる前にウエハW上に付着された洗浄液を除去できる。
【0088】
また、後処理モジュール602には、冷却プレート671が設けられなくても良い。ウエハWの冷却は、第2バッファモジュール500に設けられた冷却チャンバー540においてのみ行われる。この場合、選択的に第2バッファモジュール500には、複数の冷却チャンバーが互いに積層されるように配置されてもよい。
【0089】
また、前処理モジュール601と後処理モジュール602とは、その位置が互いに変更されてもよい。この場合、塗布モジュール401と現像モジュール402とは、それぞれ前処理モジュール601と後処理モジュール602とに対応する高さに設けられるように配置される。
【0090】
また、選択的に後処理モジュール602には、露光工程後保護膜を除去するための保護膜除去チャンバーが設けられてもよい。この場合、現像工程やアッシング工程が行われる前に、予めウエハW上に設けられた保護膜を除去できる。
【0091】
また、露光装置900が液浸露光方式以外の方式で工程を行う場合、前処理モジュール601には、保護膜塗布チャンバー610が設けられなくても良い。この場合、選択的にベーキングチャンバー620も設けられなくても良い。また、この場合、選択的に露光前後処理モジュール600は、前処理モジュール601なしで後処理モジュール602のみで設けられてもよい。
【0092】
また、露光装置900が遠紫外線光源を利用して工程を行わない場合、後処理モジュール602に露光後ベーキングチャンバー670が設けられなくても良い。
【0093】
また、エッジ露光チャンバー550は、インタフェースモジュール700に設けられてもよい。また、エッジ露光工程は、ウエハW上に保護膜を塗布する工程後に行われるか、露光工程とウエハを洗浄する工程との間に行われるか、又は露光後ベーキング工程と現像工程との間に行われてもよい。
【0094】
図6A〜図6Gは、ウエハW上の薄膜にパターンが形成される過程を順次示す。
【0095】
最初に、蒸着装置(図示せず)においてウエハW上に薄膜102が蒸着される(図6A)。ウエハWは、本実施の形態の基板処理設備1に運搬される。塗布モジュール401においてウエハW上にフォトレジスト104が塗布される(図6B)。上述したように、塗布モジュール401では、フォトレジスト104の塗布の他にベーキング工程などがさらに行われる。その後、ウエハWは、露光前後処理モジュール600の前処理モジュール601においてウエハW上に保護膜106が塗布される(図6C)。上述したように、前処理モジュール601では、ベーキング工程などの工程がさらに行われる。ウエハWは、露光装置900に運搬される。露光装置900は、保護膜106及びフォトレジスト104上の選択された領域18に光を照射して、その領域18に設けられた保護膜106及びフォトレジスト104の性質を変化させる(図6D)。その後、露光前後処理モジュール600の後処理モジュール602は、洗浄工程及び露光後ベーキング工程などを行う。露光後ベーキング工程を行う時にウエハWに残留する洗浄液が除去される。その後、ウエハWは、現像モジュール402において保護膜106とフォトレジスト104のうち、性質の変化した領域18が除去される(図6E)。上述したように、現像モジュール402では、現像工程外にベーキング工程などの工程がさらに行われる。その後、ウエハWは、エッチング装置(図示せず)に運搬される。エッチング装置から薄膜102のうち露出した領域13がエッチング液により除去される(図6F)。その後、ウエハWは、アッシング装置(図示せず)に運搬される。アッシング装置から薄膜102上に残っているフォトレジスト104及び保護膜106が除去される(図6G)。蒸着装置、基板処理設備1、エッチング装置、及びアッシング装置の間にウエハWが移動する間に、必要によってウエハWを洗浄する工程などのような他の工程が行われる。
【符号の説明】
【0096】
20 容器
100 ロードポート
200 インデックスモジュール
300 第1バッファモジュール
400 塗布及び現像モジュール
401 塗布モジュール
402 現像モジュール
500 第2バッファモジュール
600 露光前後処理モジュール
601 前処理モジュール
602 後処理モジュール
700 インタフェースモジュール
900 露光装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の収納される容器が置かれるロードポートと、
基板を一時保管するバッファを有する第1バッファモジュールと、
前記ロードポートと前記第1バッファモジュールとの間で基板を運搬するインデックスモジュールと、
基板に対してフォトレジスト塗布工程及び現像工程を行う塗布及び現像モジュールと、
基板を一時保管するバッファを有する第2バッファモジュールと、
基板に対してフォトレジスト塗布工程と露光工程との間および前記露光工程と現像工程との間で要求される工程を行う露光前後処理モジュールと、
露光装置と接続するインタフェースモジュールと、を備え、
前記ロードポート、前記インデックスモジュール、前記第1バッファモジュール、前記塗布及び現像モジュール、前記第2バッファモジュール、前記露光前後処理モジュール、及び前記インタフェースモジュールは、第1方向に沿って一列に配置されたことを特徴とする基板処理設備。
【請求項2】
前記露光前後処理モジュールは、基板上に保護膜を塗布する保護膜塗布チャンバーを備えることを特徴とする請求項1に記載の基板処理設備。
【請求項3】
前記露光前後処理モジュールは、基板を洗浄する洗浄チャンバーをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の基板処理設備。
【請求項4】
前記露光前後処理モジュールは、異なる層に配置される前処理モジュールと後処理モジュールと、を備え、
前記保護膜塗布チャンバーは、前記前処理モジュールに配置され、前記洗浄チャンバーは、前記後処理モジュールに配置されることを特徴とする請求項3に記載の基板処理設備。
【請求項5】
前記前処理モジュールは、
基板に対してベーキング工程を行うベーキングチャンバーと、
前記ベーキングチャンバーと前記保護膜塗布チャンバーとの間で基板を運搬する前処理ロボットと、をさらに備え、
前記後処理モジュールは、
基板に対して露光後ベーキング工程を行う露光後ベーキングチャンバーと、
前記洗浄チャンバーと前記露光後ベーキングチャンバーとの間で基板を運搬する後処理ロボットと、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の基板処理設備。
【請求項6】
前記第2バッファモジュールは、
基板のエッジを露光するエッジ露光チャンバーと、
前記エッジ露光チャンバーに基板を搬送する第2バッファロボットと、をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の基板処理設備。
【請求項7】
前記第2バッファモジュールは、基板を冷却する冷却チャンバーをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の基板処理設備。
【請求項8】
前記塗布及び現像モジュールは、異なる層に配置される塗布モジュールと現像モジュールとを備え、
前記塗布モジュールは、
基板上にフォトレジストを塗布する塗布チャンバーと、
基板に対して熱処理を行うベーキングチャンバーと、
前記塗布モジュールの前記ベーキングチャンバーと前記塗布チャンバーとの間で基板を運搬する塗布ロボットと、を備え、
前記現像モジュールは、
基板に対して現像工程を行う現像チャンバーと、
基板に対して熱処理を行うベーキングチャンバーと、
前記現像モジュールの前記ベーキングチャンバーと前記現像チャンバーとの間で基板を運搬する現象ロボットと、をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の基板処理設備。
【請求項9】
前記塗布モジュールと前記前処理モジュールとは、同一高さに配置され、前記現像モジュールと前記後処理モジュールとは、同一高さに配置されることを特徴とする請求項8に記載の基板処理設備。
【請求項10】
前記第2バッファモジュールは、
基板に対して冷却工程を行う冷却チャンバーを備え、
前記第2バッファモジュールの前記バッファは、前記塗布モジュールと対応する高さに配置され、
前記冷却チャンバーは、前記現像モジュールと対応する高さに配置されることを特徴とする請求項9に記載の基板処理設備。
【請求項11】
前記インタフェースモジュールは、
前記前処理モジュールと対応する高さに配置されると共に基板を一時保管する第1バッファと、
前記後処理モジュールと対応する高さに配置されると共に基板を一時保管する第2バッファと、
前記第1バッファと前記露光装置の間及び前記第2バッファと前記露光装置の間で基板を運搬するインタフェースロボットとを備えることを特徴とする請求項5に記載の基板処理設備。
【請求項12】
前記保護膜塗布チャンバー、前記前処理ロボットが設けられた搬送チャンバー、及び前記前処理モジュールの前記ベーキングチャンバーは、上方から眺めると、前記第1方向と垂直な第2方向に順次配置され、
前記洗浄チャンバー、前記後処理ロボットが配置された搬送チャンバー、及び前記露光後ベーキングチャンバーは、上方から眺めると、前記第2方向に順次配置されたことを特徴とする請求項5に記載の基板処理設備。
【請求項13】
前記前処理ロボットが設けられた搬送チャンバーと前記後処理ロボットが設けられた搬送チャンバーとは、上方から眺めると、それぞれ前記第1方向に沿って前記第2バッファモジュールのバッファと並んで配置されたことを特徴とする請求項12に記載の基板処理設備。
【請求項14】
前記塗布及び現像モジュールは、異なる層に配置される塗布モジュールと現像モジュールとを備え、
前記塗布モジュールは、
基板上にフォトレジストを塗布する塗布チャンバーと、
基板に対して熱処理を行うベーキングチャンバーと、
前記塗布モジュールの前記ベーキングチャンバーと前記塗布チャンバーとの間で基板を運搬する塗布ロボットが設けられた搬送チャンバーとを備え、
前記現像モジュールは、
基板に対して現像工程を行う現像チャンバーと、
基板に対して熱処理を行うベーキングチャンバーと、
前記現像モジュールの前記ベーキングチャンバーと前記現像チャンバーとの間で基板を運搬する現象ロボットが設けられた搬送チャンバーと、を備え、
前記塗布ロボットが設けられた搬送チャンバーと前記現象ロボットが設けられた搬送チャンバーとは、上方から眺めると、それぞれ前記第2バッファモジュールの前記バッファと第1方向に沿って並んで配置されたことを特徴とする請求項13に記載の基板処理設備。
【請求項15】
前記第2バッファモジュールは、
基板のエッジを露光するエッジ露光チャンバーと、
前記エッジ露光チャンバーに基板を搬送する第2バッファロボットと、をさらに備え、
前記第2バッファモジュールのバッファ、前記第2バッファロボット、及び前記エッジ露光チャンバーは、上方から眺めると、前記第1方向と垂直な第2方向に沿って順次配置されたことを特徴とする請求項13に記載の基板処理設備。
【請求項16】
基板の収納された容器が置かれるロードポートと、
前記ロードポートに置かれた容器に基板を運搬するインデックスモジュールと、
基板に対してフォトレジスト塗布工程及び現像工程を行う塗布及び現像モジュールと、
基板に対してフォトレジスト塗布工程と露光工程との間および前記露光工程と現像工程との間で要求される工程を行う露光前後処理モジュールと、を備え、
前記ロードポート、前記インデックスモジュール、前記塗布及び現像モジュール、及び前記露光前後処理モジュールは、第1方向に沿って一列に配置されたことを特徴とする基板処理設備。
【請求項17】
前記露光前後処理モジュールは、基板上に保護膜を塗布する保護膜塗布チャンバーをさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の基板処理設備。
【請求項18】
前記露光前後処理モジュールは、基板を洗浄する洗浄チャンバーをさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の基板処理設備。
【請求項19】
前記露光前後処理モジュールは、異なる層に配置される前処理モジュールと後処理モジュールと、を備え、
前記前処理モジュールは、基板上に保護膜を塗布する保護膜塗布チャンバーを備え、
前記後処理モジュールは、基板を洗浄する洗浄チャンバーを備えることを特徴とする請求項16に記載の基板処理設備。
【請求項20】
前記前処理モジュールは、
基板に対してベーキング工程を行うベーキングチャンバーと、
前記ベーキングチャンバーと前記保護膜塗布チャンバーとの間で基板を運搬する前処理ロボットとをさらに備え、
前記後処理モジュールは、
基板に対して露光後ベーキング工程を行う露光後ベーキングチャンバーと、
前記洗浄チャンバーと前記露光後ベーキングチャンバーとの間で基板を運搬する後処理ロボットとをさらに備えることを特徴とする請求項19に記載の基板処理設備。
【請求項21】
前記塗布及び現像モジュールは、異なる層に配置される塗布モジュールと現像モジュールと、を備え、
前記塗布モジュールは、
基板上にフォトレジストを塗布する塗布チャンバーと、
基板に対して熱処理を行うベーキングチャンバーと、
前記塗布モジュールの前記ベーキングチャンバーと前記塗布チャンバーとの間で基板を運搬する塗布ロボットと、を備え、
前記現像モジュールは、
基板に対して現像工程を行う現像チャンバーと、
基板に対して熱処理を行うベーキングチャンバーと、
前記現像モジュールの前記ベーキングチャンバーと前記現像チャンバーとの間で基板を運搬する塗布ロボットと、をさらに備えることを特徴とする請求項20に記載の基板処理設備。
【請求項22】
前記塗布モジュールと前記前処理モジュールとは、同一高さに配置され、前記現像モジュールと前記後処理モジュールとは、同一高さに配置されることを特徴とする請求項21に記載の基板処理設備。
【請求項23】
前記基板処理設備は、前記塗布及び現像モジュールと前記露光前後処理モジュールとの間に配置されるバッファモジュールをさらに備え、
前記バッファモジュールは、基板が一時的に保管するバッファを備えることを特徴とする請求項22に記載の基板処理設備。
【請求項24】
前記保護膜塗布チャンバー、前記前処理ロボットが設けられた搬送チャンバー、及び前記前処理モジュールの前記ベーキングチャンバーは、上方から眺めると、前記第1方向と垂直な第2方向に順次配置され、
前記洗浄チャンバー、前記後処理ロボットが配置された搬送チャンバー、及び前記露光後ベーキングチャンバーは、上方から眺めると、前記第2方向に順次配置され、
前記塗布チャンバー、前記塗布ロボットが設けられた搬送チャンバー、及び前記塗布モジュールの前記ベーキングチャンバーは、上方から眺めると、前記第2方向に順次配置され、
前記現像チャンバー、前記現象ロボットが設けられた搬送チャンバー、及び前記現像モジュールの前記ベーキングチャンバーは、上方から眺めると、前記第2方向に順次配置され、
前記前処理ロボットが設けられた搬送チャンバー、前記後処理ロボットが設けられた搬送チャンバー、前記塗布ロボットが設けられた搬送チャンバー、及び前記現象ロボットが設けられた搬送チャンバーは、上方から眺めると、それぞれ前記バッファモジュールの前記バッファと第1方向に沿って並んで配置されたことを特徴とする請求項23に記載の基板処理設備。
【請求項25】
前記基板処理設備は、前記塗布及び現像モジュールと前記露光前後処理モジュールとの間に配置されるバッファモジュールをさらに備え、
前記バッファモジュールは、基板を一時保管するバッファを備えることを特徴とする請求項16に記載の基板処理設備。
【請求項26】
前記基板処理設備は、
前記インデックスモジュールと前記塗布及び現像モジュールとの間に配置される第1バッファモジュールと、
前記塗布及び現像モジュールと前記露光前後処理モジュールとの間に配置される第2バッファモジュールとをさらに備え、
前記第1バッファモジュールと前記第2バッファモジュールとは、それぞれ基板を一時保管するバッファを備えることを特徴とする請求項16に記載の基板処理設備。
【請求項27】
前記基板処理設備は、露光装置と接続するインタフェースモジュールをさらに備え、
前記インタフェースモジュールは、前記露光前後処理モジュールを基準に前記塗布及び現像モジュールと反対側に配置されることを特徴とする請求項16に記載の基板処理設備。
【請求項28】
基板を処理する方法であって、
基板上にフォトレジストを塗布する工程を行うステップと、
前記フォトレジストの塗布された基板上に保護膜を塗布する工程を行うステップと、
前記保護膜の塗布された基板に対して液浸露光工程を行うステップと、
前記液浸露光の行われた基板を洗浄する工程を行うステップと、
前記基板に対して現像工程を行うステップと、を含むことを特徴とする基板処理方法。
【請求項29】
前記基板を洗浄する工程と前記基板に対して現像工程を行うステップとの間に、前記基板に対して露光後ベーキング工程を行うステップをさらに含むことを特徴とする請求項28に記載の基板処理方法。
【請求項30】
前記基板を洗浄する工程は、洗浄液を基板に供給して行われ、
前記基板上に残留する洗浄液の除去は、流体の供給無しで基板の加熱により行われることを特徴とする請求項29に記載の基板処理方法。
【請求項31】
前記基板を洗浄する工程は、洗浄液を利用して基板を洗浄し、
前記基板上に残留する洗浄液を除去する工程は、前記基板を洗浄する工程の直後に行われる前記露光後ベーキング工程により行われることを特徴とする請求項29に記載の基板処理方法。
【請求項32】
前記保護膜は、前記現像工程の間又は前記現像工程後に除去されることを特徴とする請求項28に記載の基板処理方法。
【請求項33】
前記保護膜の一部は、前記現像工程において除去され、残りの一部は、アッシング工程において除去されることを特徴とする請求項28に記載の基板処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【公開番号】特開2010−177673(P2010−177673A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19560(P2010−19560)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(500376449)セメス株式会社 (61)
【Fターム(参考)】