説明

増殖性疾患の処置用2−アリールアミノキナゾリン類

本発明は、PDK1の阻害剤である新規化合物を提供する。該化合物を含む医薬組成物、および該化合物または組成物で癌のような増殖性疾患を処置する方法もまた提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物の式(Ia):
【化1】

〔式中、
1aはHおよびハロゲンから選択され;
3aはC2−6ヘテロシクロアルキルオキシおよびC1−6ヘテロアリール−C1−4−アルコキシから選択され;ここで、該C2−6ヘテロシクロアルキルオキシおよびC1−6ヘテロアリール−C1−4−アルコキシ各々場合により1個のR基で置換されていてよく;
4aはH、チアゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピリジン環、C3−6シクロアルキル、シアノ、ハロゲン、C2−6アルキニル、C1−6ヘテロアリール−C1−4−アルキル、C1−6ヘテロアリール−C1−4−アルキニル、−C(=O)R、および−C(=O)NRから選択され;ここで、該チアゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、ピリジン環、C1−6ヘテロアリール−C1−4−アルキルおよびC1−6ヘテロアリール−C1−4−アルキニル場合により1個または独立して選択される2個のRx”基で置換されていてよく;
Ar1aは、場合によりメタ位を1個のRy’で、あるいは、パラ位を1個のRy”基で置換されていてよいフェニルから選択され;
各Rはハロゲン、C1−6アルキル、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−4−アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル、およびC1−6アルキルカルバミルから独立して選択され;ここで、該C1−6アルキルおよびC1−6アルキルアミノは、各々場合によりヒドロキシル、C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、およびジ−C1−4−アルキルアミノから選択される1個の基により置換されていてよく;
各Rx”はハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、およびカルバミルから独立して選択され;ここで、該C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシカルボニルは、各々場合によりヒドロキシル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、およびアミノスルホニルから選択される1個の基により置換されていてよく;
y’はハロゲン、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、カルバミル、アミノスルホニル、およびC1−6アルキルスルホニルアミノから選択され;ここで、該C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシは各々ヒドロキシル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、およびアミノスルホニルから独立して選択される1個または2個の基により置換されており;
y”はC1−6ハロアルキルから選択され;
はH、C1−6アルコキシおよびC2−6ヘテロシクロアルキルから選択され;
はHおよびC1−6アルキルから選択され;そして
はC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、C2−6ヘテロシクロアルキル、C2−6ヘテロシクロアルキル−C1−4−アルキル、およびC1−6ヘテロアリール−C1−4−アルキルから選択され;ここで、該C1−6アルキルは、場合によりヒドロキシルおよびC1−4アルコキシから選択される1個の基で置換されていてよい;
ただし:
(a)R3aがピペリジン−4−イルオキシまたはN−メチルピペリジン−4−イルオキシであるならば、Rはチアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、5−メチルチアゾール−2−イル、5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル、5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−4−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−4−イル、ピリジン−3−イル、4−メチルピリジン−3−イル、5−クロロピリジン−4−イル、3−メチルピリジン(pyrdin)−2−イル、および1−メチルピラゾール−5−イルから選択されず;
(b)R4aがエチニルであり、そしてAr1aが3−フルオロフェニルであるならば、Rはピリジン−3−イルメトキシ、6−クロロピリジン−3−イルメトキシ、ピリジン−2−イルメトキシ、ピリジン−4−イルメトキシ、1−(ピリジン−4−イル)エトキシ、6−メトキシピリジン(pyrdin)−2−イルメトキシ、チアゾール−5−イルメトキシ、ピラジン−2−イルメトキシ、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、アゼチジン−3−イルオキシ、N−メチルアゼチジン−3−イルオキシ、N−イソプロピルアゼチジン−3−イルオキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、N−メチル、およびピロリジン−3−イルオキシから選択されず;
(c)R4aがエチニルであるならば、Ar1aは3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル、3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル、3−アミノスルホニルフェニル、フェニル、3−(メチルスルホニルアミノ)フェニル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル、3−アミノスルホニルフェニル、および3−カルバミルフェニルから選択されず;
(d)R4aがチアゾール−2−イルであるならば、Ar1aは3−(メチルアミノスルホニル)フェニル、3−クロロフェニル、3−カルバミルフェニル、3−フルオロフェニル、2−(ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル、1−ヒドロキシエチル、3−アミノスルホニルフェニル、およびフェニルから選択されず;
(e)R4aがチアゾール−2−イルであり、そしてAr1aが3−フルオロ(fluro)フェニルであるならば、Rはピリジン−3−イルメトキシ、6−クロロピリジン−3−イルメトキシ、2−クロロピリジン−4−イルメトキシ、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、アゼチジン−3−イルオキシ、N−メチルアゼチジン−3−イルオキシ、N−イソプロピルアゼチジン−3−イルオキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、N−メチル、ピロリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、およびN−メチルピペリジン−4−イルオキシから選択されず;
(f)R4aはブロモであるならば、Ar1aはフェニル、3−フルオロフェニル、2−(ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル、1−ヒドロキシエチル、および3−アミノスルホニルフェニルから選択されなず;
(g)R4aがシアノであるならば、R3aはピリジン−4−イルメトキシ、ピリジン−2−イルメトキシ、および6−メトキシピリジン−2−イルメトキシから選択されない;
(h)R4aがシクロプロピルであるならば、R3aはアゼチジン−3−イルオキシから選択されず;かつ
(i)R4aが水素であるならば、Ar1aは3−(アミノスルホニル)フェニルである。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Ar1aが3−フルオロフェニル、3−メチルアミノスルホニル、3−カルバミルフェニル、3−クロロフェニル、4−ジフルオロメチルフェニル、−(2−アミノ−n−プロピル)メチルフェニル、3−(1−アミノ−3−ヒドロキシ−n−プロピル)フェニル、3−(2−アミノエチル)フェニル、3−(アミノメチル)フェニル、3−(3−アミノ−1−ヒドロキシ)フェニル、3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル、3−(ヒドロキシメチル)フェニル、3−メチルアミノスルホニル、3−(アミノスルホニルメチル)フェニル、3−カルバミルフェニルおよび3−クロロフェニルから選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
3aがピペリジン−4−イルオキシ、N−メチルピペリジン−4−イルオキシ、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルオキシ、3−フルオロピペリジン−4−イルオキシ、2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−イルオキシ、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、2−(N−メチルカルバミル)ピペリジン−4−イルオキシ、6−メトキシピリジン−3−イルメトキシ、6−(N−メチルアミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、6−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、6−(N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、6−(N−(2−メトキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、6−(N−(2−アミノエチル)アミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、およびピリジン−3−イルメトキシから選択され;そして
4aがエチニル、ブロモ、シアノ、シクロプロピル、チアゾール−2−イル、ピリジン−3−イル、4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−5−イル、テトラゾール−5−イル、ピラゾール−2−イル、5−メチルピラゾール−2−イル、2−(ピリジン−2−イル)エチニル、2−(ピリジン−2−イル)エチル、2−(ピリジン−3−イル)エチニル、2−(ピリジン−3−イル)エチル、4−(メトキシカルボニル)チアゾール−2−イル、4−カルバミルチアゾール−2−イル、−C(=O)R、および−C(=O)NRから選択される、
請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
1aがHから選択され;
Ar1aが3−フルオロフェニルであり;
3aが3−フルオロピペリジン−4−イルオキシ、2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−イルオキシ、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、および2−(N−メチルカルバミル)ピペリジン−4−イルオキシから選択され;そして
4aがチアゾール−2−イルおよびピリジン−3−イルから選択される、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
1aがHから選択され;
Ar1aが3−フルオロフェニルであり;
3aが6−メトキシピリジン−3−イルメトキシ、6−(N−メチルアミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、6−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、6−(N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、6−(N−(2−メトキシエチル)アミノ)ピリジン−3−イルメトキシ、および6−(N−(2−アミノエチル)アミノ)ピリジン−3−イルメトキシから選択され;そして
4aはエチニルである、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
1aがHから選択され;
Ar1aが3−(2−アミノ−n−プロピル)メチルフェニル、3−(1−アミノ−3−ヒドロキシ−n−プロピル)フェニル、3−(2−アミノエチル)フェニル、3−(アミノメチル)フェニル、3−(3−アミノ−1−ヒドロキシ)フェニル、3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル、および3−(ヒドロキシメチル)フェニルから選択され;
3aがピリジン−3−イルメトキシから選択され;そして
4aがエチニルおよびブロモから選択され、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
1aがHから選択され;
Ar1aが3−メチルアミノスルホニル、3−(アミノスルホニルメチル)フェニル、およびフェニルから選択され;
3aがピペリジン−4−イルオキシから選択され;そして
4aがチアゾール−2−イルおよび4−(ヒドロキシメチル)チアゾール−2−イルである、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
1aがHから選択され;
Ar1aが3−フルオロフェニルであり;
3aがピペリジン−4−イルオキシおよびN−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルオキシから選択され;
4aが−C(=O)R、および−C(=O)NRから選択され;
がH、メトキシおよびモルホリン−4−イルから選択され;
がHおよびメチルから選択され;そして
がメチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロピラン−2H−メチル、2−オキソピロリジニルエチル、およびピリジン−3−イルメチルから選択される、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
1aがHから選択され;
Ar1aが3−カルバミルフェニルおよび3−クロロフェニルであり;
3aがピリジン−4−イルメトキシから選択され;そして
4aがエチニルおよびブロモから選択される、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
式(IIa):
【化2】

〔式中、
はHおよびハロゲンから選択され
はH、ハロゲン、およびC1−6アルコキシから選択され;
はH、−OCH−フェニル、−O−CH−Het、−OCH−CH−Het、および−O−Hyから選択され;ここで、Hetは6員ヘテロアリールであり、これは、場合によりヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、およびC1−6アルキルカルバミルから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよく;Hyは6員ヘテロシクロアルキルであり、これは、場合によりヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、およびC1−6アルキルカルバミルから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよく;そしてフェニルは、場合によりヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、およびC1−6アルキルカルバミルから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
はシアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、チアゾール環、ピラゾール環、およびピリジン環から選択され;この各々は、場合によりヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、およびジ−C1−4アルキルアミノから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよく;ここで、該C1−6アルキルは、さらに場合により1個または2個のヒドロキシル基で置換されていてよく;
Arは基(A)、(B)、または(C):
【化3】

の部分であり、
Aはピラゾール環であり;これは、場合によりヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、およびジ−C1−4アルキルアミノから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
A’は−L−Arおよび−L−Cyから選択され;
A”は−L2a−Ar2aおよび−Cy1aから選択され;
は結合、−O−、−C(=O)−、−CHC(=O)−、および−CH−から選択され;ここで、該リンカーの左端はフェニル環に結合し、そして該リンカーの右端はCyに結合し;
Cyはモルホリン環、テトラヒドロ−2H−ピラン環、ピロリジン環、2−オキソピロリジン環、およびピペリジン環から選択され、この各々は、場合によりハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C1−6アルキルカルボニル、およびC1−6アルコキシカルボニルから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
Cy1aはモルホリン環、2−オキソピロリジン環およびピペリジン環から選択され;この各々は、場合によりハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、C1−6アルキルカルボニル、およびC1−6アルコキシカルボニルから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
およびL2aは各々結合、−O−、および−CH−から独立して選択され;そして
Arはピラゾール環、オキサゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアジアゾール環、ピリジン環、およびピリミジン環から選択され;この各々は場合によりヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、およびジ−C1−4アルキルアミノから独立して選択される1個、2個または3個の基により置換されていてよく;
Ar2aはピラゾール環、トリアゾール環、ピリジン環、およびピリミジン環から選択され;この各々は場合によりヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、およびジ−C1−4アルキルアミノから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよい;
ただし:
(i)RおよびRが各々Hであり、Rはチアゾール−2−イル、Rが場合により置換されていてよいピペリジン−4−イルオキシ、およびArが基(A)の部分であるならば、A’は1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、1−メチルピラゾール−3−イル、2−オキソピロリジニル、オキサゾール−5−イル、ピラゾール−1−イル、1−メチル−1,2,4−トリアゾール−2−イル、モルホリン−4−イルカルボニルメチル、イミダゾール−2−イル、2−メチルチアゾール−4−イル、1,3,5−トリメチルピラゾール−4−イル、ピリミジン−5−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、4,5−ジメチルオキサゾール−2−イル、ピリミジン−5−イル、2−メトキシピリミジン−5−イル、6−メトキシピリジン−3−イル、およびピリジン−3−イルから選択されず;
(ii)RおよびRが各々Hであり、Arが基(A)の部分であり、A’が1−メチルピラゾール−3−イルから選択されRがピリジン−3−イルメトキシおよびピラジン−2−イルメトキシから選択されるならば、Rはチアゾール−2−イルでなく;
(iii)RおよびRが各々Hであり、Rがチアゾール−2−イル、Rが場合により置換されていてよいピペリジン−4−イルオキシであり、そしてArが基(B)の部分であるならば、A”はモルホリン−4−イル、モルホリン−4−イルカルボニルメチル、ピリミジン−5−イル、およびピラゾール−1−イルメチルから選択されず;
(iv)RおよびRが各々Hであり、Rがブロモであり、Rがピリジン−3−イルメチルであり、そしてArが基(A)の部分であるならば、A’はピペリジン−4−イルでなく
(v)RおよびRが各々Hであり、Rがブロモまたはエチニルであり、Rがイソプロポキシであり、そしてArが基(A)の部分であるならば、A’は1−メチル−1,2,4−トリアゾール−2−イルメチルおよびモルホリン−4−イルカルボニルメチルから選択されず;
(vi)RおよびRが各々Hであり、Rがシクロプロピル、ブロモまたはエチニルであり、Rがクロロであり、そしてArが基(A)の部分であるならば、A’は1,2,4−トリアゾール−1−イルメチルでなく;
(vii)RおよびRが各々Hであり、Rがエチニルであり、Rがクロロであり、そしてArが基(A)の部分であるならば、A’はイミダゾール−2−イル、オキサゾール−5−イル、ピラゾール−1−イル、およびモルホリン−4−イルメチルでなく;
(viii)RおよびRが各々Hであり、Rがエチニルであり、Rがクロロであり、そしてArが基(A)の部分であるならば、A’はピラゾール−1−イル、オキサゾール−5−イル、イミダゾール−2−イル、モルホリン−4−イルカルボニルメチル、および2−オキソピロリジニルから選択されず;
(ix)RおよびRが各々Hであり、Rがエチニルであり、RがHであり、そしてArが基(A)の部分であるならば、A’は1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、ピラゾール−1−イル、オキサゾール−5−イル、イミダゾール−2−イル、5−トリフルオロメチルイミダゾール−2−イル、イミダゾール−1−イルメチル、1,2,4−トリアゾール−1−イル−メチル、N−(エトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、N−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、N−(アセチル)ピペリジン−4−イル、N−メチルピペリジン−4−イル、ピペリジン−4−イル、および2−オキソピロリジニルから選択されず;
(x)RおよびRが各々Hであり、Rがエチニルであり、Arが基(A)の部分であり、そしてA’が1−メチルピラゾール−3−イルであるならば、Rはピリジン−3−イルメトキシ、2−ピリジン−3−イルエトキシ、チアゾール−5−イルメトキシ、およびピラジン−2−イルメトキシから選択されず;
(xi)RおよびRが各々Hであり、Rがエチニルであり、Arが基(A)の部分であり、そしてA’がモルホリン−4−イルであるメチルであるならば、Rはピリジン−3−イルメトキシおよびピラジン−2−イルメトキシから選択されず;
(xii)RおよびRが各々Hであり、Rがエチニルであり、Arが基(A)の部分であり、そしてA’がオキサゾール−5−イルであるならば、Rはピリジン−3−イルメトキシおよびピラジン−2−イルメトキシから選択されず;
(xiii)RおよびRが各々Hであり、Rがエチニルであり、RがHであり、そしてArが基(B)の部分であるならば、A”はモルホリン−4−イルメチルおよび2−オキソピロリジニルから選択されず;
(xiv)RおよびRが各々Hであり、Rがエチニルであり、Rがクロロであり、そしてArが基(B)の部分であるならば、A”は2−オキソピロリジニルおよびモルホリン−4−イルメチルから選択されず;
(xv)RおよびRが各々Hであり、Rがピラジン−2−イルメトキシであり、Rがピラゾール−4−イルであり、そしてArが基(A)の部分であるならば、A’は1−メチルピラゾール−3−イルでなく;
(xvi)RおよびRが各々Hであり、Rがピペリジン−4−イルオキシまたはN−メチルピペリジン−4−イルオキシであり、Rがピラゾール−4−イルであり、そしてArが基(B)の部分であるならば、A”はモルホリン−4−イルでなく;
(xvii)Arが3−モルホリン−4−イルフェニルであるならば、RはHではない;
(xviii)Arが4−モルホリン−4−イルフェニルであるならば、Rはブロモ、シアノ、エチニル、チアゾール−2−イル、および1H−ピラゾール−4−イルから選択されず;
(xix)R1’がHであり、R2’がHであり、R3’がピペリジン−4−イルオキシであり、そしてR4’が6−メトキシピリジン−3−イルであり、そしてArが基(A)の部分であるならば、A’は6−メトキシピリジン−3−イルでなく;かつ
(xx)R1’がHであり、R2’がHであり、R3’がピペリジン−4−イルオキシであり、R4’が5−メトキシピリジン−3−イルであり、そしてArが基(B)の部分であるならば、A”は5−メトキシピリジン−3−イルではない。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
Arが基(A)の部分である、請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
A’が−L−Arである、請求項11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
A’が−L−Cyである、請求項11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
A’が−L−Arであり;
が結合であり;
Arがピリジン環、ピリミジン環、1H−ピラゾール環、オキサゾール環、1,2,4−トリアゾール環、およびチアジアゾール環から選択され;この各々は、場合によりC1−6アルキルおよびC1−6アルコキシから独立して選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
がHであり;
がHであり;
がO−フェニル、−O−CH−Het、−OCH−CH−Het、および−O−Hyから選択され;ここで、Hetはピラジン環、ピリジン環、ピリミジン環、またはピリダジン環;これは、場合によりC1−6アルキル基で置換されていてよく;Hyはピペリジン環であり、これは、場合によりC1−6アルキル基で置換されていてよく;およびフェニルは場合によりC1−6アルキルカルバミル基で置換されていてよく;そして
がC2−6アルキニル、チアゾール−2−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される、
請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
A’が−L−Arであり;
が結合であり;
Arが5−メトキシピリジン−3−イル、ピリミジン−5−イル、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−5−イル、オキサゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル、チアジアゾール−4−イル、および1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルから選択され;
がHであり;
がHであり;
がピペリジン−4−イルオキシ、N−メチルピペリジン−4−イルオキシ、3−(N−メチルカルバミル)ベンジルオキシ、ピラジン−2−イルメトキシ、ピリジン−3−イルメトキシ、ピリジミジン(pyridimidin)−5−イルメトキシ、ピリダジン−3−イルメトキシ、およびピラジン−2−イルエトキシから選択され;そして
がエチニル、チアゾール−2−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される、
請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
A’が−L−Arであり;
が−CH−であり;
Arが1,2,4−トリアゾール−1−イル、1H−ピラゾール−1−イル、および1H−イミダゾール−1−イルから選択され;この各々は、場合により1個または独立して選択される2個のC1−6アルキル基で置換されていてよく;
がHであり;
がHであり;
がピラジン−2−イルメトキシ、ピリジン−3−イルメトキシ、ピラジン−2−イルエトキシ、およびピリミジン−5−イルメトキシから選択され;そして
が−O−CH−Hetおよび−OCH−CH−Hetから選択され;ここで、Hetはピラジン環、ピリジン環、またはピリミジン環であり;これは、場合によりC1−6アルキル基で置換されていてよく;そして
がC2−6アルキニル、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、および1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルから選択される、
請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
A’が−L−Cyであり;
が−CH−および−CHC(=O)−から選択され;
Cyがモルホリン−4−イルから選択され;これは、場合により1個または独立して選択される2個のC1−6アルキル基で置換されていてよく;
がHであり;
がHであり;
が−O−CH−Hetおよび−OCH−CH−Hetから選択され;ここで、Hetはピラジン環、ピリジン環、またはピリミジン環から選択され;これは、場合によりC1−6アルキル基で置換されていてよく;そして
がC2−6アルキニル、1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される、
請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
A’が−L−Cyであり;
が−CH−および−CHC(=O)−から選択され;
Cyがモルホリン−4−イルであり;
がHであり;
がHであり;
がピラジン−2−イルメトキシ、ピリジン−3−イルメトキシ、ピリミジン−5−イルメトキシ、およびピラジン−2−イルエトキシから選択され;そして
がエチニル、1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される、
請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項19】
A’が−L−Cyであり;
が−C(=O)−であり;
Cyがモルホリン環から選択され;これは、場合により1個または独立して選択される2個のC1−6アルキル基で置換されていてよく;
がHであり;
がHであり;
3が−O−CH−Hetおよび−OCH−CH−Hetから選択され;ここで、Hetはピラジン環;これは、場合によりC1−6アルキル基で置換されていてよく;そして
がシアノ、メチル、C2−6アルキニル、C3−6シクロプロピル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−4−イル、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される、
請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項20】
肺癌、気管支癌、前立腺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、甲状腺癌、肝臓癌、肝内胆管癌、肝細胞癌、胃癌、神経膠腫/神経膠芽腫、子宮内膜癌、黒色腫、腎臓癌、腎臓骨盤癌、膀胱癌;子宮体癌;子宮頚部癌、卵巣癌、多発性骨髄腫、食道癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ性白血病、骨髄球性白血病、脳癌、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、小腸癌、非ホジキン性リンパ腫、および絨毛性結腸腺腫から選択される癌を処置する方法に使用するための医薬の製造のための、請求項1から19のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項21】
個体におけるPDK1またはPDK1変異体を阻害する方法に使用するための、請求項1から19のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項22】
肺癌、気管支癌、前立腺癌、乳癌、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、甲状腺癌、肝臓癌、肝内胆管癌、肝細胞癌、胃癌、神経膠腫/神経膠芽腫、子宮内膜癌、黒色腫、腎臓癌、腎臓骨盤癌、膀胱癌;子宮体癌;子宮頚部癌、卵巣癌、多発性骨髄腫、食道癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ性白血病、骨髄球性白血病、脳癌、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、小腸癌、非ホジキン性リンパ腫、および絨毛性結腸腺腫から選択される癌を処置する方法に使用するための、請求項1から19のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
神経線維腫症、アテローム性動脈硬化症、肺線維症、関節炎、乾癬、糸球体腎炎、再狭窄、増殖性糖尿病性網膜症、肥大型瘢痕形成、炎症性腸疾患、移植拒絶反応、血管形成および内毒素ショックから選択される疾患を処置する方法に使用するための、請求項1から19のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
個体における腫瘍増殖を阻害する方法に使用するための、請求項1から19のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
個体におけるPDK1またはPDK1変異体を阻害する方法に使用するための、請求項1から19のいずれかに記載の化合物。

【公表番号】特表2011−524881(P2011−524881A)
【公表日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514043(P2011−514043)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057606
【国際公開番号】WO2009/153313
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】