官能化オレフィンポリマー、それらから調製される組成物および物品、並びにそれらを製造するための方法
本発明は、アミン官能化、ヒドロキシル官能化、イミド官能化、無水物官能化もしくはカルボン酸官能化ポリオレフィンポリマーからなる群より選択される少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマーを含む、極性および/もしくは非極性ポリマーのポリオレフィン配合物組成物を提供する。本発明は官能化ポリオレフィンポリマーの製造方法も提供する。本発明は、そのような組成物から調製される少なくとも1つの構成部材を含む材料および物品に対する備えもある。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
官能化ポリオレフィンの調製プロセスであって、該プロセスは以下の工程、
A)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物をポリオレフィンの主鎖にグラフト化して、グラフト化ポリオレフィンを形成する工程;
および
B)一級−二級ジアミンをグラフト化ポリオレフィンと反応させる工程;
を含み、
工程B)は工程A)に続いてグラフト化ポリオレフィンの単離なしに行い、並びに
工程A)および工程B)の両者は溶融反応で行う、プロセス。
【請求項2】
官能化ポリオレフィンがエチレン系ポリマーである、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
エチレン系ポリマーがエチレン/α−オレフィンインターポリマーであり、α−オレフィンがC3−C20α−オレフィンである、請求項2に記載のプロセス。
【請求項4】
官能化ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーである、請求項1に記載のプロセス。
【請求項5】
プロピレン系ポリマーがプロピレン/エチレンインターポリマーもしくはプロピレン/α−オレフィンインターポリマーであり、α−オレフィンがC4−C20α−オレフィンである、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
一級−二級ジアミンがN−エチルエチレンジアミン、N−フェニルエチレンジアミン、N−フェニル−1,2−フェニレン−ジアミン、N−フェニル−1,4−フェニレンジアミンおよびN−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミンからなる群より選択される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項7】
官能化ポリオレフィンの調製プロセスであって、該プロセスは以下の工程、
A)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物をポリオレフィンの主鎖にグラフト化して、グラフト化ポリオレフィンを形成する工程;
B)アルカノールアミンをグラフト化ポリオレフィンと反応させる工程;
を含み、
工程B)は工程A)に続いてグラフト化ポリオレフィンの単離なしに行い、並びに
工程A)および工程B)の両者は溶融反応で行う、プロセス。
【請求項8】
アルカノールアミンが2−アミノエタノール、2−アミノ−1−プロパノール、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−(2−アミノエトキシ)−エタノールおよび2−アミノベンジルアルコールからなる群より選択される、請求項7に記載のプロセス。
【請求項9】
イミド官能化ポリオレフィンの調製プロセスであって、該プロセスは以下の工程、
A)溶融反応で、下記構造(IV)の少なくとも1種類の化合物をポリオレフィンの主鎖にグラフト化して、グラフト化ポリオレフィンを形成する工程、
【化19】
B)グラフト化ポリオレフィンを熱的に処理してイミド官能化ポリオレフィンを形成する工程、
を含み、式中、
R1およびR2は、独立に、水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルのいずれかであり;
R3は水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルであり;
R4は、直鎖であるかもしくは分枝する、二価ヒドロカルビルラジカルであり;
XはOHもしくはNHR5であり、R5は、直鎖であるかもしくは分枝するヒドロカルビルラジカル、またはヒドロキシエチル基である、プロセス。
【請求項10】
イミド官能化ポリオレフィンの調製プロセスであって、以下の工程、
A)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物でポリオレフィンを官能化して、グラフト化ポリオレフィンを形成する工程;
B)固体非溶融形態のグラフト化ポリオレフィンを少なくとも1種類の一級−二級ジアミンと配合する工程;
C)一級−二級ジアミンをグラフト化ポリオレフィンに吸収させる工程;
D)一級−二級ジアミンをグラフト化ポリオレフィンと反応させてイミド官能化ポリオレフィンを形成する工程、
を含む、プロセス。
【請求項11】
官能化ポリオレフィンを含む組成物であって、官能化ポリオレフィンが請求項1、7、9もしくは10に記載のプロセスのいずれかによって調製される、組成物。
【請求項12】
ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエーテルイミド、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリ乳酸、ポリアミドエステルおよびポリ塩化ビニルからなる群より選択される極性ポリマーをさらに含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
官能化ポリオレフィンが極性ポリマー中に分散してそれらの粒子を形成する、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
粒子が0.40μm以下の平均サイズを有する、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
組成物が粒子の形態にあり、極性ポリマーが分散相である、請求項12に記載の組成物。
【請求項16】
粒子が0.40μm以下の平均サイズを有する、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
塗装された基体であって、基体が請求項11の組成物から形成され、塗料がアクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系物質、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオールおよびアルコールのうちの少なくとも1つを含む、塗装された基体。
【請求項18】
オーバーモールド物品であって、物品が極性基体から形成され、成型オーバーレイが請求項11の組成物から形成される、オーバーモールド物品。
【請求項19】
極性基体がポリカーボネートを含む組成物から形成される、請求項18に記載のオーバーモールド物品。
【請求項20】
極性基体が基体と成型オーバーレイとの界面にテクスチャード加工表面を有する、請求項18に記載のオーバーモールド物品。
【請求項21】
オーバーモールド物品であって、物品が請求項11の組成物を含む基体から形成され、成型オーバーレイが極性物質を含む、オーバーモールド物品。
【請求項22】
第1層および第2層を含む積層構造であって、第1層が請求項11の組成物から形成され、第2層が極性物質を含む組成物から形成される、積層構造。
【請求項23】
第2層がポリカーボネートを含む組成物から形成される、請求項22に記載の積層構造。
【請求項24】
第2層が第2層と第1層との界面にテクスチャード加工表面を有する、請求項23に記載の積層構造。
【請求項25】
第1構成部材および第2構成部材を含む成型物品であって、第1構成部材が極性物質から形成され、第2構成部材が請求項11の組成物から形成される、成型物品。
【請求項26】
請求項11の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、物品。
【請求項27】
物品が、押出しシート間、フィルム間もしくは外形(profiles)間の結合層(tie layer);キャストシート間、フィルム間もしくは外形間の結合層;自動車用外被;日除け;タープ(tarp);屋根建築物品;ステアリングホイール;粉末コーティング;粉末スラッシュ成型;耐久消費財;グリップ;ハンドル;コンピュータ構成部材;ベルト;アップリケ、履き物構成部材、コンベアもしくはタイミングベルト、または織物である、請求項26に記載の物品。
【請求項28】
以下を含む組成物、
A)少なくとも1種類のポリオレフィンポリマー、少なくとも1種類のハロゲン化エチレン系ポリマーもしくは少なくとも1種類のエラストマーゴム;
B)少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタン;および
C)少なくとも1種類の官能化ポリオレフィン。
【請求項29】
構成Bが構成Aの重量パーセントを下回る重量パーセントで存在し、各々の重量パーセントが組成物の総重量を基準とする、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーが、プロピレン系インターポリマー、均一に分枝する線状エチレンインターポリマー、均一に分枝する実質的に線状のエチレンインターポリマー、0.92g/cc以下の密度を有するエチレンインターポリマーもしくは4以上のPRR値を有するエチレンインターポリマーを含む群から選択される、請求項28および29に記載の組成物。
【請求項31】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが、組成物の総重量を基準にして、10重量パーセント以下の量で存在する、請求項28から30に記載の組成物。
【請求項32】
ポリオレフィンポリマーがエチレン系ポリマーである、請求項28から31に記載の組成物。
【請求項33】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがエチレン系ポリマーから形成される、請求項28から32に記載の組成物。
【請求項34】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーから形成される、請求項28から32に記載の組成物。
【請求項35】
ポリオレフィンポリマーがプロピレン系ポリマーである、請求項28から31に記載の組成物。
【請求項36】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがエチレン系ポリマーから形成される、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーから形成される、請求項35に記載の組成物。
【請求項38】
少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタンがポリエステルおよび芳香族ジイソシアネートから誘導される化学単位を含む、請求項1から37のいずれかに記載の組成物。
【請求項39】
ポリエステルがカプロラクトンから形成される、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが以下の工程、
1)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物をオレフィン系ポリマーの主鎖にグラフト化して、グラフト化オレフィン系ポリマーを形成する工程;
2)一級−二級ジアミンをグラフト化オレフィン系ポリマーと反応させる工程;
を含むプロセスから形成され、
工程2)は工程1)に続いてグラフト化オレフィン系ポリマーの単離なしに行い、並びに
工程A)および工程B)の両者は溶融反応で行う、
請求項28から39に記載の組成物。
【請求項41】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがオレフィン系ポリマー主鎖に共有結合する以下の官能基、
【化20】
を含み、式中、NR1NHR2は構造(I)、
H2N−R1−NH−R2 (I)
の化合物の群から選択される一級−二級ジアミンから誘導され、構造(I)中、
R1は二価炭化水素ラジカルであり、
R2は少なくとも2個の炭素原子を含む一価炭化水素ラジカルであり、任意に、ヘテロ原子含有基で置換されていてもよい、
請求項28から40に記載の組成物。
【請求項42】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが以下の工程、
1)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物でオレフィン系ポリマーを官能化して、グラフト化オレフィン系ポリマーを形成する工程;
2)固体非溶融形態のグラフト化オレフィン系ポリマーを少なくとも1種類の一級−二級ジアミンと配合する工程;
3)一級−二級ジアミンをグラフト化オレフィン系ポリマーに吸収させる工程;
4)一級−二級ジアミンをグラフト化オレフィン系ポリマーと反応させてイミド官能化ポリオレフィンを形成する工程、
を含むプロセスから形成される、請求項28から39のいずれかに記載の組成物。
【請求項43】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが以下の工程、
1)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物をオレフィン系ポリマーの主鎖にグラフト化して、グラフト化オレフィン系ポリマーを形成する工程;
2)アルカノールアミンをグラフト化オレフィン系ポリマーと反応させる工程;
を含むプロセスから形成され、
工程2)は工程1)に続いてグラフト化オレフィン系ポリマーの単離なしに行い、並びに
工程1)および工程2)の両者は溶融反応で行う、
請求項28から39のいずれかに記載の組成物。
【請求項44】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがオレフィン系ポリマー主鎖に共有結合する以下の官能基、
【化21】
を含み、式中、NR1OHは構造(II)、
H2N−R1−OH (II)
の化合物の群から選択されるアルカノールアミンから誘導され、構造(II)中、
R1は二価炭化水素ラジカルである、
請求項28から39および43のいずれかに記載の組成物。
【請求項45】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが以下の工程、
1)溶融反応で、下記構造(IV)の少なくとも1種類の化合物をポリオレフィンポリマーの主鎖にグラフト化して、グラフト化ポリオレフィンポリマーを形成する工程、
【化22】
2)グラフト化ポリオレフィンポリマーを熱的に処理してイミド官能化ポリオレフィンポリマーを形成する工程、
を含むプロセスから形成され、式中、
R1およびR2は、独立に、水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルのいずれかであり;
R3は水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルであり;
R4は、直鎖であるかもしくは分枝する、二価ヒドロカルビルラジカルであり;
XはOHもしくはNHR5であり、R5は、直鎖であるかもしくは分枝するヒドロカルビルラジカル、またはヒドロキシエチル基である、
請求項28から39のいずれかに記載の組成物。
【請求項46】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがポリオレフィンポリマー主鎖に共有結合する以下の官能基、
【化23】
を含み、式中、
R1およびR2は、独立に、水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルのいずれかであり;
R4は、直鎖であるかもしくは分枝する、二価ヒドロカルビルラジカルであり;
XはOHもしくはNHR5であり、R5は、直鎖であるかもしくは分枝するヒドロカルビルラジカル、またはヒドロキシエチル基である、
請求項28から39および46のいずれかに記載の組成物。
【請求項47】
請求項28から46に記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む物品。
【請求項48】
物品が、押出しシート間の結合層、押出しフィルム間の結合層、押出し外形間の結合層、キャストシート間の結合層、キャストフィルム間の結合層もしくはキャスト外形間の結合層である、請求項47の物品。
【請求項49】
シートが30ダイン/cm以上の表面エネルギーを有する、押出しシート。
【請求項50】
塗装された基体であって、基体が請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成され、塗料がアクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオールおよびアルコールからなる群より選択される少なくとも1種類の添加物を含む、塗装された基体。
【請求項51】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)極性ポリマーを含む組成物から形成される基体、および(b)請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項52】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成される基体、および(b)極性ポリマーを含む組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項53】
第1層および第2層を含む積層構造であって、第1層が請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成され、第2層が極性ポリマーを含む組成物から形成される積層構造。
【請求項54】
第1構成部材および第2構成部材を含む成型物品であって、第1構成部材が極性ポリマーを含む組成物から形成され、第2構成部材が請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成される、成型物品。
【請求項55】
請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、履き物物品。
【請求項56】
物品が、靴外底、靴中底、靴ユニットソール、オーバーモールド物品、天然皮革物品、合成皮革物品、アッパー、積層物品、被覆物品、ブーツ、サンダル、オーバーシューズ、プラスチックシューズおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項55に記載の物品。
【請求項57】
A)少なくとも1種類のポリオレフィンポリマー;
B)少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタン;並びに
C)ポリオレフィンポリマーおよび少なくとも1種類の無水物含有化合物もしくは少なくとも1種類のカルボン酸含有化合物から形成される、少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマー;
を含む組成物であって、構成Aの少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーが以下、
(1)プロピレン系ポリマー、もしくは
(2)4以上のPRRを有するエチレン/α−オレフィンインターポリマー、
のうちの1つから選択される、組成物。
【請求項58】
構成Bが構成Aの重量パーセントを下回る重量パーセントで存在し、各々の重量パーセントが組成物の総重量を基準とする、請求項57に記載の組成物。
【請求項59】
ポリオレフィンポリマーが、均一に分枝する線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーもしくは均一に分枝する実質的に線状のエチレン/α−オレフィンインターポリマーである、請求項57から58のいずれかに記載の組成物。
【請求項60】
少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーおよび少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタンが、TEMによって決定される、共連続相を形成する、請求項57から59のいずれかに記載の組成物。
【請求項61】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマーが、組成物の総重量を基準にして、10重量パーセント以下の量で存在する、請求項57から60のいずれかに記載の組成物。
【請求項62】
官能化ポリオレフィンポリマーがプロピレン系ポリマーから形成される、請求項57から61のいずれかに記載の組成物。
【請求項63】
官能化ポリオレフィンポリマーがマルチブロックオレフィンインターポリマーから形成される、請求項57から61のいずれかに記載の組成物。
【請求項64】
少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステルおよび少なくとも1種類の芳香族ジイソシアネートもしくは少なくとも1種類の脂肪族ジイソシアネートから誘導される化学単位を含む、請求項57から63のいずれかに記載の組成物。
【請求項65】
少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステル並びに1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンおよび1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの混合物から誘導される化学単位を含む、請求項64に記載の組成物。
【請求項66】
請求項57から65の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、物品。
【請求項67】
物品が、押出しシート間の結合層、押出しフィルム間の結合層、押出し外形間の結合層、キャストシート間の結合層、キャストフィルム間の結合層もしくはキャスト外形間の結合層である、請求項66の物品。
【請求項68】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、フィルム。
【請求項69】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、押出しシート。
【請求項70】
塗装された基体であって、基体が請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成され、塗料が、アクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ、ポリオール、アルコールおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種類の添加物を含む、塗装された基体。
【請求項71】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物を含む、分散体。
【請求項72】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、注型物品(injection molded article)。
【請求項73】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、RF溶接物品。
【請求項74】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)極性ポリマーを含む組成物から形成される基体、および(b)請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項75】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される基体、および(b)極性ポリマーを含む組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項76】
第1層および第2層を含む積層構造であって、第1層が請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成され、第2層が極性ポリマーを含む組成物から形成される、積層構造。
【請求項77】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、履き物物品。
【請求項78】
物品が、靴外底、靴中底、靴ユニットソール、オーバーモールド物品、天然皮革物品、合成皮革物品、アッパー、積層物品、被覆物品、ブーツ、サンダル、オーバーシューズ、プラスチックシューズおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項77に記載の履き物物品。
【請求項79】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、熱形成シート。
【請求項80】
以下、
A)少なくとも1種類のポリオレフィンポリマー、および
B)少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマー、
を含む組成物であって、
少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーが、以下、プロピレン系インターポリマー、均一に分枝する線状エチレン系インターポリマー、均一に分枝する実質的に線状のエチレン系インターポリマーおよび4以上のPRRを有するエチレン系インターポリマーからなる群より選択され;
並びに
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマーが、アミン官能化ポリオレフィンポリマー、ヒドロキシル官能化ポリオレフィンポリマーおよびイミド官能化ポリオレフィンポリマーからなる群より選択される、組成物。
【請求項81】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマーが、組成物の総重量を基準にして、10重量パーセント以下の量で存在する、請求項80の組成物。
【請求項82】
ポリオレフィンがエチレン系ポリマーである、請求項80から81のいずれかに記載の組成物。
【請求項83】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがエチレン系ポリマーから形成される、請求項80から82のいずれかに記載の組成物。
【請求項84】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーから形成される、請求項80から83のいずれかに記載の組成物。
【請求項85】
ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーである、請求項80から81のいずれかに記載の組成物。
【請求項86】
以下、
A)第1ポリオレフィンポリマー、
B)第2ポリオレフィンポリマー、および
C)表面修飾充填剤(surface modified filler)、
を含む組成物であって、
第2ポリオレフィンポリマーが、オレフィン系、密度、メルトインデックス(I2)、メルトフローレート、コモノマー重量パーセントもしくはそれらの組み合わせの態様の1以上で第1ポリオレフィンポリマーと異なる、組成物。
【請求項87】
請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、物品。
【請求項88】
物品が、押出しシート間の結合層、押出しフィルム間の結合層、押出し外形間の結合層、キャストシート間の結合層、キャストフィルム間の結合層もしくはキャスト外形間の結合層である、請求項87に記載の物品。
【請求項89】
請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される、押出しシート。
【請求項90】
塗装された基体であって、基体が請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成され、塗料が、アクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオールおよびアルコールからなる群より選択される少なくとも1種類の添加物を含む、塗装された基体。
【請求項91】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)極性ポリマーを含む組成物から形成される基体、および(b)請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項92】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される基体、および(b)極性ポリマーを含む組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項93】
第1層および第2層を含む積層構造であって、第1層が請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成され、第2層が極性ポリマーを含む組成物から形成される、積層構造。
【請求項94】
第1構成部材および第2構成部材を含む成型物品であって、第1構成部材が極性ポリマーを含む組成物から形成され、第2構成部材が請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される、成型物品。
【請求項95】
請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、履き物物品。
【請求項96】
物品が、靴外底、靴中底、靴ユニットソール、オーバーモールド物品、天然皮革物品、合成皮革物品、アッパー、積層物品、被覆物品、ブーツ、サンダル、オーバーシューズ、プラスチックシューズおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項95に記載の物品。
【請求項97】
以下、
A)少なくとも1種類のポリオレフィンポリマー;
B)少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタン;並びに
C)ポリオレフィンポリマーおよび少なくとも1種類の無水物含有化合物もしくは少なくとも1種類のカルボン酸含有化合物から形成される、少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマー;
を含む組成物であって、
構成Aの少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーが少なくとも5cNの溶融強度を有する、組成物。
【請求項1】
官能化ポリオレフィンの調製プロセスであって、該プロセスは以下の工程、
A)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物をポリオレフィンの主鎖にグラフト化して、グラフト化ポリオレフィンを形成する工程;
および
B)一級−二級ジアミンをグラフト化ポリオレフィンと反応させる工程;
を含み、
工程B)は工程A)に続いてグラフト化ポリオレフィンの単離なしに行い、並びに
工程A)および工程B)の両者は溶融反応で行う、プロセス。
【請求項2】
官能化ポリオレフィンがエチレン系ポリマーである、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
エチレン系ポリマーがエチレン/α−オレフィンインターポリマーであり、α−オレフィンがC3−C20α−オレフィンである、請求項2に記載のプロセス。
【請求項4】
官能化ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーである、請求項1に記載のプロセス。
【請求項5】
プロピレン系ポリマーがプロピレン/エチレンインターポリマーもしくはプロピレン/α−オレフィンインターポリマーであり、α−オレフィンがC4−C20α−オレフィンである、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
一級−二級ジアミンがN−エチルエチレンジアミン、N−フェニルエチレンジアミン、N−フェニル−1,2−フェニレン−ジアミン、N−フェニル−1,4−フェニレンジアミンおよびN−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミンからなる群より選択される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項7】
官能化ポリオレフィンの調製プロセスであって、該プロセスは以下の工程、
A)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物をポリオレフィンの主鎖にグラフト化して、グラフト化ポリオレフィンを形成する工程;
B)アルカノールアミンをグラフト化ポリオレフィンと反応させる工程;
を含み、
工程B)は工程A)に続いてグラフト化ポリオレフィンの単離なしに行い、並びに
工程A)および工程B)の両者は溶融反応で行う、プロセス。
【請求項8】
アルカノールアミンが2−アミノエタノール、2−アミノ−1−プロパノール、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−(2−アミノエトキシ)−エタノールおよび2−アミノベンジルアルコールからなる群より選択される、請求項7に記載のプロセス。
【請求項9】
イミド官能化ポリオレフィンの調製プロセスであって、該プロセスは以下の工程、
A)溶融反応で、下記構造(IV)の少なくとも1種類の化合物をポリオレフィンの主鎖にグラフト化して、グラフト化ポリオレフィンを形成する工程、
【化19】
B)グラフト化ポリオレフィンを熱的に処理してイミド官能化ポリオレフィンを形成する工程、
を含み、式中、
R1およびR2は、独立に、水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルのいずれかであり;
R3は水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルであり;
R4は、直鎖であるかもしくは分枝する、二価ヒドロカルビルラジカルであり;
XはOHもしくはNHR5であり、R5は、直鎖であるかもしくは分枝するヒドロカルビルラジカル、またはヒドロキシエチル基である、プロセス。
【請求項10】
イミド官能化ポリオレフィンの調製プロセスであって、以下の工程、
A)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物でポリオレフィンを官能化して、グラフト化ポリオレフィンを形成する工程;
B)固体非溶融形態のグラフト化ポリオレフィンを少なくとも1種類の一級−二級ジアミンと配合する工程;
C)一級−二級ジアミンをグラフト化ポリオレフィンに吸収させる工程;
D)一級−二級ジアミンをグラフト化ポリオレフィンと反応させてイミド官能化ポリオレフィンを形成する工程、
を含む、プロセス。
【請求項11】
官能化ポリオレフィンを含む組成物であって、官能化ポリオレフィンが請求項1、7、9もしくは10に記載のプロセスのいずれかによって調製される、組成物。
【請求項12】
ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエーテルイミド、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリ乳酸、ポリアミドエステルおよびポリ塩化ビニルからなる群より選択される極性ポリマーをさらに含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
官能化ポリオレフィンが極性ポリマー中に分散してそれらの粒子を形成する、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
粒子が0.40μm以下の平均サイズを有する、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
組成物が粒子の形態にあり、極性ポリマーが分散相である、請求項12に記載の組成物。
【請求項16】
粒子が0.40μm以下の平均サイズを有する、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
塗装された基体であって、基体が請求項11の組成物から形成され、塗料がアクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系物質、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオールおよびアルコールのうちの少なくとも1つを含む、塗装された基体。
【請求項18】
オーバーモールド物品であって、物品が極性基体から形成され、成型オーバーレイが請求項11の組成物から形成される、オーバーモールド物品。
【請求項19】
極性基体がポリカーボネートを含む組成物から形成される、請求項18に記載のオーバーモールド物品。
【請求項20】
極性基体が基体と成型オーバーレイとの界面にテクスチャード加工表面を有する、請求項18に記載のオーバーモールド物品。
【請求項21】
オーバーモールド物品であって、物品が請求項11の組成物を含む基体から形成され、成型オーバーレイが極性物質を含む、オーバーモールド物品。
【請求項22】
第1層および第2層を含む積層構造であって、第1層が請求項11の組成物から形成され、第2層が極性物質を含む組成物から形成される、積層構造。
【請求項23】
第2層がポリカーボネートを含む組成物から形成される、請求項22に記載の積層構造。
【請求項24】
第2層が第2層と第1層との界面にテクスチャード加工表面を有する、請求項23に記載の積層構造。
【請求項25】
第1構成部材および第2構成部材を含む成型物品であって、第1構成部材が極性物質から形成され、第2構成部材が請求項11の組成物から形成される、成型物品。
【請求項26】
請求項11の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、物品。
【請求項27】
物品が、押出しシート間、フィルム間もしくは外形(profiles)間の結合層(tie layer);キャストシート間、フィルム間もしくは外形間の結合層;自動車用外被;日除け;タープ(tarp);屋根建築物品;ステアリングホイール;粉末コーティング;粉末スラッシュ成型;耐久消費財;グリップ;ハンドル;コンピュータ構成部材;ベルト;アップリケ、履き物構成部材、コンベアもしくはタイミングベルト、または織物である、請求項26に記載の物品。
【請求項28】
以下を含む組成物、
A)少なくとも1種類のポリオレフィンポリマー、少なくとも1種類のハロゲン化エチレン系ポリマーもしくは少なくとも1種類のエラストマーゴム;
B)少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタン;および
C)少なくとも1種類の官能化ポリオレフィン。
【請求項29】
構成Bが構成Aの重量パーセントを下回る重量パーセントで存在し、各々の重量パーセントが組成物の総重量を基準とする、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーが、プロピレン系インターポリマー、均一に分枝する線状エチレンインターポリマー、均一に分枝する実質的に線状のエチレンインターポリマー、0.92g/cc以下の密度を有するエチレンインターポリマーもしくは4以上のPRR値を有するエチレンインターポリマーを含む群から選択される、請求項28および29に記載の組成物。
【請求項31】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが、組成物の総重量を基準にして、10重量パーセント以下の量で存在する、請求項28から30に記載の組成物。
【請求項32】
ポリオレフィンポリマーがエチレン系ポリマーである、請求項28から31に記載の組成物。
【請求項33】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがエチレン系ポリマーから形成される、請求項28から32に記載の組成物。
【請求項34】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーから形成される、請求項28から32に記載の組成物。
【請求項35】
ポリオレフィンポリマーがプロピレン系ポリマーである、請求項28から31に記載の組成物。
【請求項36】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがエチレン系ポリマーから形成される、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーから形成される、請求項35に記載の組成物。
【請求項38】
少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタンがポリエステルおよび芳香族ジイソシアネートから誘導される化学単位を含む、請求項1から37のいずれかに記載の組成物。
【請求項39】
ポリエステルがカプロラクトンから形成される、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが以下の工程、
1)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物をオレフィン系ポリマーの主鎖にグラフト化して、グラフト化オレフィン系ポリマーを形成する工程;
2)一級−二級ジアミンをグラフト化オレフィン系ポリマーと反応させる工程;
を含むプロセスから形成され、
工程2)は工程1)に続いてグラフト化オレフィン系ポリマーの単離なしに行い、並びに
工程A)および工程B)の両者は溶融反応で行う、
請求項28から39に記載の組成物。
【請求項41】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがオレフィン系ポリマー主鎖に共有結合する以下の官能基、
【化20】
を含み、式中、NR1NHR2は構造(I)、
H2N−R1−NH−R2 (I)
の化合物の群から選択される一級−二級ジアミンから誘導され、構造(I)中、
R1は二価炭化水素ラジカルであり、
R2は少なくとも2個の炭素原子を含む一価炭化水素ラジカルであり、任意に、ヘテロ原子含有基で置換されていてもよい、
請求項28から40に記載の組成物。
【請求項42】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが以下の工程、
1)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物でオレフィン系ポリマーを官能化して、グラフト化オレフィン系ポリマーを形成する工程;
2)固体非溶融形態のグラフト化オレフィン系ポリマーを少なくとも1種類の一級−二級ジアミンと配合する工程;
3)一級−二級ジアミンをグラフト化オレフィン系ポリマーに吸収させる工程;
4)一級−二級ジアミンをグラフト化オレフィン系ポリマーと反応させてイミド官能化ポリオレフィンを形成する工程、
を含むプロセスから形成される、請求項28から39のいずれかに記載の組成物。
【請求項43】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが以下の工程、
1)少なくとも1つのアミン反応性基を含む少なくとも1種類の化合物をオレフィン系ポリマーの主鎖にグラフト化して、グラフト化オレフィン系ポリマーを形成する工程;
2)アルカノールアミンをグラフト化オレフィン系ポリマーと反応させる工程;
を含むプロセスから形成され、
工程2)は工程1)に続いてグラフト化オレフィン系ポリマーの単離なしに行い、並びに
工程1)および工程2)の両者は溶融反応で行う、
請求項28から39のいずれかに記載の組成物。
【請求項44】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがオレフィン系ポリマー主鎖に共有結合する以下の官能基、
【化21】
を含み、式中、NR1OHは構造(II)、
H2N−R1−OH (II)
の化合物の群から選択されるアルカノールアミンから誘導され、構造(II)中、
R1は二価炭化水素ラジカルである、
請求項28から39および43のいずれかに記載の組成物。
【請求項45】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンが以下の工程、
1)溶融反応で、下記構造(IV)の少なくとも1種類の化合物をポリオレフィンポリマーの主鎖にグラフト化して、グラフト化ポリオレフィンポリマーを形成する工程、
【化22】
2)グラフト化ポリオレフィンポリマーを熱的に処理してイミド官能化ポリオレフィンポリマーを形成する工程、
を含むプロセスから形成され、式中、
R1およびR2は、独立に、水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルのいずれかであり;
R3は水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルであり;
R4は、直鎖であるかもしくは分枝する、二価ヒドロカルビルラジカルであり;
XはOHもしくはNHR5であり、R5は、直鎖であるかもしくは分枝するヒドロカルビルラジカル、またはヒドロキシエチル基である、
請求項28から39のいずれかに記載の組成物。
【請求項46】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがポリオレフィンポリマー主鎖に共有結合する以下の官能基、
【化23】
を含み、式中、
R1およびR2は、独立に、水素または、直鎖であるかもしくは分枝する、C1−C20ヒドロカルビルラジカルのいずれかであり;
R4は、直鎖であるかもしくは分枝する、二価ヒドロカルビルラジカルであり;
XはOHもしくはNHR5であり、R5は、直鎖であるかもしくは分枝するヒドロカルビルラジカル、またはヒドロキシエチル基である、
請求項28から39および46のいずれかに記載の組成物。
【請求項47】
請求項28から46に記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む物品。
【請求項48】
物品が、押出しシート間の結合層、押出しフィルム間の結合層、押出し外形間の結合層、キャストシート間の結合層、キャストフィルム間の結合層もしくはキャスト外形間の結合層である、請求項47の物品。
【請求項49】
シートが30ダイン/cm以上の表面エネルギーを有する、押出しシート。
【請求項50】
塗装された基体であって、基体が請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成され、塗料がアクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオールおよびアルコールからなる群より選択される少なくとも1種類の添加物を含む、塗装された基体。
【請求項51】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)極性ポリマーを含む組成物から形成される基体、および(b)請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項52】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成される基体、および(b)極性ポリマーを含む組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項53】
第1層および第2層を含む積層構造であって、第1層が請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成され、第2層が極性ポリマーを含む組成物から形成される積層構造。
【請求項54】
第1構成部材および第2構成部材を含む成型物品であって、第1構成部材が極性ポリマーを含む組成物から形成され、第2構成部材が請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成される、成型物品。
【請求項55】
請求項28から46のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、履き物物品。
【請求項56】
物品が、靴外底、靴中底、靴ユニットソール、オーバーモールド物品、天然皮革物品、合成皮革物品、アッパー、積層物品、被覆物品、ブーツ、サンダル、オーバーシューズ、プラスチックシューズおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項55に記載の物品。
【請求項57】
A)少なくとも1種類のポリオレフィンポリマー;
B)少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタン;並びに
C)ポリオレフィンポリマーおよび少なくとも1種類の無水物含有化合物もしくは少なくとも1種類のカルボン酸含有化合物から形成される、少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマー;
を含む組成物であって、構成Aの少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーが以下、
(1)プロピレン系ポリマー、もしくは
(2)4以上のPRRを有するエチレン/α−オレフィンインターポリマー、
のうちの1つから選択される、組成物。
【請求項58】
構成Bが構成Aの重量パーセントを下回る重量パーセントで存在し、各々の重量パーセントが組成物の総重量を基準とする、請求項57に記載の組成物。
【請求項59】
ポリオレフィンポリマーが、均一に分枝する線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーもしくは均一に分枝する実質的に線状のエチレン/α−オレフィンインターポリマーである、請求項57から58のいずれかに記載の組成物。
【請求項60】
少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーおよび少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタンが、TEMによって決定される、共連続相を形成する、請求項57から59のいずれかに記載の組成物。
【請求項61】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマーが、組成物の総重量を基準にして、10重量パーセント以下の量で存在する、請求項57から60のいずれかに記載の組成物。
【請求項62】
官能化ポリオレフィンポリマーがプロピレン系ポリマーから形成される、請求項57から61のいずれかに記載の組成物。
【請求項63】
官能化ポリオレフィンポリマーがマルチブロックオレフィンインターポリマーから形成される、請求項57から61のいずれかに記載の組成物。
【請求項64】
少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステルおよび少なくとも1種類の芳香族ジイソシアネートもしくは少なくとも1種類の脂肪族ジイソシアネートから誘導される化学単位を含む、請求項57から63のいずれかに記載の組成物。
【請求項65】
少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタンが、ポリエステル並びに1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンおよび1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの混合物から誘導される化学単位を含む、請求項64に記載の組成物。
【請求項66】
請求項57から65の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、物品。
【請求項67】
物品が、押出しシート間の結合層、押出しフィルム間の結合層、押出し外形間の結合層、キャストシート間の結合層、キャストフィルム間の結合層もしくはキャスト外形間の結合層である、請求項66の物品。
【請求項68】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、フィルム。
【請求項69】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、押出しシート。
【請求項70】
塗装された基体であって、基体が請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成され、塗料が、アクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ、ポリオール、アルコールおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種類の添加物を含む、塗装された基体。
【請求項71】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物を含む、分散体。
【請求項72】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、注型物品(injection molded article)。
【請求項73】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、RF溶接物品。
【請求項74】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)極性ポリマーを含む組成物から形成される基体、および(b)請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項75】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される基体、および(b)極性ポリマーを含む組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項76】
第1層および第2層を含む積層構造であって、第1層が請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成され、第2層が極性ポリマーを含む組成物から形成される、積層構造。
【請求項77】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、履き物物品。
【請求項78】
物品が、靴外底、靴中底、靴ユニットソール、オーバーモールド物品、天然皮革物品、合成皮革物品、アッパー、積層物品、被覆物品、ブーツ、サンダル、オーバーシューズ、プラスチックシューズおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項77に記載の履き物物品。
【請求項79】
請求項57から65のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの層を含む、熱形成シート。
【請求項80】
以下、
A)少なくとも1種類のポリオレフィンポリマー、および
B)少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマー、
を含む組成物であって、
少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーが、以下、プロピレン系インターポリマー、均一に分枝する線状エチレン系インターポリマー、均一に分枝する実質的に線状のエチレン系インターポリマーおよび4以上のPRRを有するエチレン系インターポリマーからなる群より選択され;
並びに
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマーが、アミン官能化ポリオレフィンポリマー、ヒドロキシル官能化ポリオレフィンポリマーおよびイミド官能化ポリオレフィンポリマーからなる群より選択される、組成物。
【請求項81】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマーが、組成物の総重量を基準にして、10重量パーセント以下の量で存在する、請求項80の組成物。
【請求項82】
ポリオレフィンがエチレン系ポリマーである、請求項80から81のいずれかに記載の組成物。
【請求項83】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがエチレン系ポリマーから形成される、請求項80から82のいずれかに記載の組成物。
【請求項84】
少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーから形成される、請求項80から83のいずれかに記載の組成物。
【請求項85】
ポリオレフィンがプロピレン系ポリマーである、請求項80から81のいずれかに記載の組成物。
【請求項86】
以下、
A)第1ポリオレフィンポリマー、
B)第2ポリオレフィンポリマー、および
C)表面修飾充填剤(surface modified filler)、
を含む組成物であって、
第2ポリオレフィンポリマーが、オレフィン系、密度、メルトインデックス(I2)、メルトフローレート、コモノマー重量パーセントもしくはそれらの組み合わせの態様の1以上で第1ポリオレフィンポリマーと異なる、組成物。
【請求項87】
請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、物品。
【請求項88】
物品が、押出しシート間の結合層、押出しフィルム間の結合層、押出し外形間の結合層、キャストシート間の結合層、キャストフィルム間の結合層もしくはキャスト外形間の結合層である、請求項87に記載の物品。
【請求項89】
請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される、押出しシート。
【請求項90】
塗装された基体であって、基体が請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成され、塗料が、アクリルポリマー、アルキド樹脂、セルロース系材料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、カルバメート樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオールおよびアルコールからなる群より選択される少なくとも1種類の添加物を含む、塗装された基体。
【請求項91】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)極性ポリマーを含む組成物から形成される基体、および(b)請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項92】
以下を含むオーバーモールド物品、(a)請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される基体、および(b)極性ポリマーを含む組成物から形成される成型オーバーレイ。
【請求項93】
第1層および第2層を含む積層構造であって、第1層が請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成され、第2層が極性ポリマーを含む組成物から形成される、積層構造。
【請求項94】
第1構成部材および第2構成部材を含む成型物品であって、第1構成部材が極性ポリマーを含む組成物から形成され、第2構成部材が請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される、成型物品。
【請求項95】
請求項80から86のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部材を含む、履き物物品。
【請求項96】
物品が、靴外底、靴中底、靴ユニットソール、オーバーモールド物品、天然皮革物品、合成皮革物品、アッパー、積層物品、被覆物品、ブーツ、サンダル、オーバーシューズ、プラスチックシューズおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項95に記載の物品。
【請求項97】
以下、
A)少なくとも1種類のポリオレフィンポリマー;
B)少なくとも1種類の熱可塑性ポリウレタン;並びに
C)ポリオレフィンポリマーおよび少なくとも1種類の無水物含有化合物もしくは少なくとも1種類のカルボン酸含有化合物から形成される、少なくとも1種類の官能化ポリオレフィンポリマー;
を含む組成物であって、
構成Aの少なくとも1種類のポリオレフィンポリマーが少なくとも5cNの溶融強度を有する、組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2010−514852(P2010−514852A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543116(P2009−543116)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2007/087798
【国際公開番号】WO2008/079784
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
2.TEFLON
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2007/087798
【国際公開番号】WO2008/079784
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
2.TEFLON
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【Fターム(参考)】
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