説明

宣伝支援システム及びプログラム

【課題】宣伝用の映像を顧客に見て貰えるための動機付けとして実際に映像を見た顧客に限って特典サービスを提供できるようにする。
【解決手段】宣伝用の映像コンテンツに対してこの映像を識別するQRコードパターンを付加して顧客向けのディスプレイ装置5に表示されている状態において、本部サーバ1は、このQRコードパターンを撮影した顧客所持の携帯端末装置7から移動体通信網6、ネットワーク3を介してその撮影画像及び顧客情報を受信取得すると共に、この撮影画像に含まれているQRコードの真偽を判定し、その結果、正規なQRコードを撮影したものと判定された場合に、当該顧客に対して特典サービスを付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、顧客向けのディスプレイ装置に表示出力される映像コンテンツの効果的な宣伝を支援する宣伝支援システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、チェーン展開している複数の系列店舗に顧客向けのディスプレイ装置を設置し、このディスプレイ装置に宣伝用の映像コンテンツを表示出力させる通信システムとしては、例えば、店舗に設置されている顧客向けのモニタテレビと本部側のホストサーバとがネットワークを介して接続されており、本部側のホストサーバは、予め作成されている配信スケジュールを参照し、プロモーション用のビデオ映像を各モニタテレビに対して配信スケジュールに合わせて配信するようにした映像自動配信システムが知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開20005−094084号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、この種の映像自動配信システムにあっては、商品、メーカなどを宣伝するためのプロモーション用のビデオ映像をモニタテレビに表示させるだけに留めたもので、商品、メーカなどに興味を持っている顧客でなければ、実際に映像を見て貰えないという問題があった。
この発明の課題は、宣伝用の映像を顧客に見て貰えるための動機付けとして実際に映像を見た顧客に限って特典サービスを提供できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の発明は、顧客向けのディスプレイ装置に表示出力される映像コンテンツの効果的な宣伝を支援する宣伝支援システムであって、宣伝用の映像コンテンツの所定位置に当該映像を識別する識別パターンを付加する付加手段と、この付加手段によって映像コンテンツに付加された識別パターンが顧客向けのディスプレイ装置に表示されている状態において前記識別パターンを撮影した顧客所持の携帯端末装置からネットワークを介してその撮影画像及び顧客情報を受信取得する取得手段と、この取得手段によって得られた撮影画像に含まれている識別パターンの真偽を判定する判定手段と、この判定手段によって正規な識別パターンを撮影したものと判定された場合に、当該顧客に対して特典サービスを付与するサービス提供手段とを具備したことを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項12記載の発明)。
【0005】
なお、請求項1記載の発明は次ぎのようなものであってもよい。
前記付加手段は、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを複数に分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込み、前記分割パターンの個々を撮影した各撮影画像を組み合わせることによって得られた合成画像に基づいて前記判定手段は、この合成画像に含まれている識別パターンの真偽を判定する(請求項2記載の発明)。
【0006】
この場合、前記付加手段は、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを2分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの先頭部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込むようにしてもよい(請求項3記載の発明)。
また、前記付加手段は、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを3分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの先頭部分、中間部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込むようにしてもよい(請求項4記載の発明)。
【0007】
前記識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別する情報が含まれている2次元コードパターンによって構成され、前記付加手段は、この2次元コードパターンを複数に分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込むようにしてもよい(請求項5記載の発明)。
また、前記付加手段は、識別パターンを複数に分割する際に乱数を発生させ、この乱数に基づいて識別パターンをランダムに分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込むようにしてもよい(請求項6記載の発明)。
また、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンが複数に分割されて顧客向けのディスプレイ装置に順次表示される過程において、前記取得手段は、分割パターンの個々を撮影した各撮影画像を組み合わせて合成画像を生成する顧客所持の携帯端末装置から当該合成画像を受信取得するようにしてもよい(請求項7記載の発明)。
【0008】
前記ディスプレイ装置毎にどの映像コンテンツをどのタイミングで配信するかを定義する配信スケジュールが設定されている場合に、この配信スケジュールを参照し、前記付加手段によって識別パターンが付加された映像コンテンツを該当するディスプレイ装置に対して配信する(請求項8記載の発明)。
【0009】
前記判定手段によって正規な識別パターンを撮影したものと判定された場合に、その顧客情報から当該顧客所持の携帯端末装置を送信先として特定し、この送信先に個別宣伝用の情報を別途送信する(請求項9記載の発明)。
この場合、前記識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別するほか、当該映像コンテンツが顧客向けのディスプレイ装置に表示出力される日時を示す情報を含み、前記個別宣伝用の情報を別途送信する際に、顧客所持の携帯端末装置から受信取得した撮影画像内の前記日時情報に基づいて時間区分を特定し、この時間区分に対応付けられている個別宣伝用の情報を読み出して送信するようにしてもよい(請求項10記載の発明)。
【0010】
前記識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別する2次元コードパターンによって構成され、前記判定手段は、撮影画像内から抽出した2次元コードパターンを解析することによって得られた各情報と正規な各情報とを照合し、両者が一致するか否かに基づいて撮影画像内の2次元コードパターンの真偽を判定する(請求項11記載の発明)。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、宣伝用の映像コンテンツの所定位置に当該映像を識別する識別パターンを付加して顧客向けのディスプレイ装置に表示されている状態において、この識別パターンを撮影した顧客所持の携帯端末装置からネットワークを介してその撮影画像及び顧客情報を受信取得すると共に、この撮影画像に含まれている識別パターンの真偽を判定し、その結果、正規な識別パターンを撮影したものと判定された場合に、当該顧客に対して特典サービスを付与するようにしたから、宣伝用の映像を顧客に見て貰えるための動機付けとして実際に映像を見た顧客に限って特典サービスを提供することができ、映像コンテンツの効果的な宣伝を支援することが可能となる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを複数に分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込み、この分割パターンの個々を撮影した各撮影画像を組み合わせることによって得られた合成画像に基づいて当該識別パターンの真偽を判定するようにしたから、識別パターンの偽造を困難なものとすることができ、確実な判定が可能となり、実際に映像を見た顧客に限って特典サービスを提供することができる。
【0013】
この場合、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを2分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの先頭部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込むようにしたから(請求項3記載の発明)、その映像を最初から最後まで見た顧客に対してのみ特典サービスを提供することができる。
また、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを3分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの先頭部分、中間部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込むようにしたから(請求項4記載の発明)、比較的長い映像コンテンツであっても、顧客の注意力が途中で散漫になることを防ぐことができ、より効果的なものとなる。
【0014】
識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別する情報が含まれている2次元コード(例えば、QRコードあるいはPDF417コードなど)によって構成され、この2次元コードパターンを複数に分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込むようにしたから(請求項5記載の発明)、この2次元コード内に多くの情報を組み込むことが可能となり、真偽判定の確実性を一層高めることが可能となる。
また、識別パターンを複数に分割する際に乱数を発生させ、この乱数に基づいて識別パターンをランダムに分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込むようにしたから(請求項6記載の発明)、識別パターンの偽造を困難なものとすることができる。
【0015】
宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンが複数に分割されて顧客向けのディスプレイ装置に順次表示される過程において、分割パターンの個々を撮影した各撮影画像を組み合わせて合成画像を生成する顧客所持の携帯端末装置から当該合成画像を受信取得するようにしたから(請求項7記載の発明)、顧客所持の携帯端末装置側で分割パターンの個々を撮影した各撮影画像を組み合わせて合成画像を生成することが可能となる。
【0016】
請求項8記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、ディスプレイ装置毎にどの映像コンテンツをどのタイミングで配信するかを定義する配信スケジュールが設定されている場合に、この配信スケジュールを参照し、識別パターンが付加された映像コンテンツを該当するディスプレイ装置に対して配信するようにしたから、時間帯別顧客層などを考慮して識別パターン付き映像コンテンツを適切なタイミングで自動配信することができる。
【0017】
請求項9記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、正規な識別パターンを撮影したものと判定された場合に、その顧客情報から当該顧客所持の携帯端末装置を送信先として特定し、この送信先に個別宣伝用の情報を別途送信するようにしたから、宣伝用の映像をディスプレイ装置で見た顧客に対して詳細情報の提供など個別に宣伝することができ、より一層、宣伝効果を高めることが可能となる。
【0018】
この場合、識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別するほか、当該映像コンテンツが顧客向けのディスプレイ装置に表示出力される日時を示す情報を含み、個別宣伝用の情報を別途送信する際に、顧客所持の携帯端末装置から受信取得した撮影画像内の日時情報に基づいて時間区分を特定し、この時間区分に対応付けられている個別宣伝用の情報を読み出して送信するようにしたから(請求項10記載の発明)、顧客が見た日時から時間帯別顧客層などを特定することができ、時間区分に適した商品情報を個別宣伝することが可能となる。
【0019】
請求項11記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別する2次元コードパターンによって構成され、撮影画像内から抽出した2次元コードパターンを解析することによって得られた各情報と正規な各情報とを照合し、両者が一致するか否かに基づいて撮影画像内の2次元コードパターンの真偽を判定するようにしたから、真偽判定の確実性を一層高めることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(実施例1)
以下、図1〜図13を参照して本発明の第1実施例を説明する。
図1は、宣伝支援システムの全体構成の概要を示したブロック図である。
この宣伝支援システムは、例えば、全国規模でチェーン展開されている系列の各店舗を運営管理する店舗支援システムの一部を構成するもので、特に各店舗内で放映される映像コンテンツの効果的な宣伝を支援するようにしたものである。このシステムの中核を成す本部サーバ1は、各店舗端末2にネットワーク(インターネット)3を介して接続されており、各店舗の運営管理を支援したり、宣伝用の映像コンテンツをその配信スケジュールと共に各店舗端末2に送信するようにしている。なお、本部サーバ1と各店舗端末2との間では、例えば、TCP(Transmission Control Protocol/IP(Internet Protocol) の通信プロトコルを利用したHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などによってデジタル化(パケット化)されたデータの送受信を行うようにしており、本部サーバ1には、データベースサーバ、Webサーバ機能などの各種のサーバ機能を有し、各店舗端末2には、Webブラウザ機能などを有している。
【0021】
映像コンテンツは、予めコンテンツ制作会社などに依頼して作成された宣伝用の動画などであり、本部サーバ1は、どの映像コンテンツをどのタイミングでどこに配信するかを定義する配信スケジュールと共に、各種の映像コンテンツを各店舗端末2に対して送信するようにしている。各店舗端末2は、PC(パーソナルコンピュータ)によって構成され、本部サーバ1から配信されて来た宣伝用の映像コンテンツをその配信スケジュールに応じて自店舗内の該当するディスプレイ装置5に対して配信するようにしている。この際、店舗端末2は、この映像コンテンツの所定位置に当該映像を識別するための2次元コード(QRコード)パターンを付加してディスプレイ装置5に対して配信するようにしている。
【0022】
ディスプレイ装置5は、店舗内の複数個所に配置されたもので、液晶表示装置などによって構成され、顧客向けに宣伝するための映像コンテンツなどを放映出力する大型のモニタ画面を有する構成となっている。一方、本部サーバ1には、ネットワーク3及び移動体通信網(携帯電話網)6を介して顧客所持の携帯端末装置7に接続されており、この顧客所持の携帯端末装置(カメラ付き携帯電話装置)7との間でデータの送受信が行われる。ここで、顧客は、ディスプレイ装置5に放映されているQRコード付きの映像コンテンツを視聴する際に、自己のカメラ機能付きの携帯電話装置7を使用して表示画面上のQRコードを撮影するようにしている。携帯電話装置7は、このQRコードを撮影した撮影画像を本部サーバ1に対して送信し、本部サーバ1では、この撮影画像に基づいて実際に宣伝用の映像を見た顧客であるか否かを判定し、映像を見た顧客であれば、その顧客に対して特典サービス(ポイント)を提供するようにしている。
【0023】
図2は、宣伝用の映像コンテンツに付加される2次元コード(QRコード)パターンを例示した図である。
このQRコードは、「日時」、「店名」、「ディスプレイ番号」、「コンテンツ番号」を示す情報を表現したもので、各店舗端末2は、配信スケジュールから「日時」、「店名」、「ディスプレイコード(ディスプレイ番号)」、「コンテンツコード(コンテンツ番号)」を読み出し、これらの情報からQRコードパターンを作成するようにしている。なお、「日時」は、映像コンテンツの放映を開始する放映開始日時であり、「店名」は、映像コンテンツを放映する店舗を示し、「ディスプレイ番号」は、映像コンテンツの表示先であるディスプレイ装置5を識別するコードであり、「コンテンツ番号」は、映像コンテンツを識別するコードである。
【0024】
図3は、QRコードパターンを予め決められている方法によって2分割した状態を示した図である。
店舗端末2は、QRコードパターンを16等分したのち、その各四隅部のシンボル部分(A)、(B)、(C)、(D)を除く12区画を2つに分割するようにしているが、その際、12区画を1つ飛ばしに白抜きにした(2)、(4)、(6)、(8)、(10)、(12)とシンボル部分(A)、(B)、(C)、(D)とから成るQRコード片(1/2)を生成し、また、これとは逆の区画を白抜きにした(1)、(3)、(5)、(7)、(9)、(11)とシンボル部分(A)、(B)、(C)、(D)とから成るQRコード片(2/2)を生成して、1つのQRコードパターンを2つのQRコード片(1/2)、(2/2)に分割する。
【0025】
図4は、宣伝用の映像コンテンツ内に対応するQRコード片(1/2)、(2/2)を付加した状態で放映される様子を示した図である。
例えば、宣伝効果を高めるために特に重要な映像コンテンツに対しては、それに対応するQRコード片(1/2)、(2/2)が埋め込まれている。すなわち、店舗端末2は、QRコード片(1/2)を開始コードとして映像コンテンツの先頭部分に埋め込み、QRコード片(2/2)を終了コードとして映像コンテンツの末尾部分に埋め込むようにしている。この場合、開始コード及び終了コードが一定時間(例えば、5秒間)継続表示されるようにQRコード片(1/2)、(2/2)を一定時間継続して埋め込むようにしている。
【0026】
このようにしてQRコード片(1/2)、(2/2)が埋め込まれた映像コンテンツは、該当するディスプレイ装置5に転送されて表示出力されるが、その際、顧客は映像コンテンツを見た証拠として自己のカメラ付き携帯端末装置7を使用して表示画面上のQRコード片(1/2)とQRコード片(2/2)を撮影するようにしている。ここで、携帯端末装置7は、図4に示すようにQRコード片(1/2)の撮影画像と、QRコード片の(2/2)の撮影画像とを組み合わせることによって合成画像を生成し、この合成画像を本部サーバ1に送信するようにしている。本部サーバ1は、この合成画像に基づいてQRコードの真偽を判定し、その結果、実際に映像を見た顧客であれば、その顧客に対して特典サービスを提供する。
【0027】
図5は、データベース4に格納されている各種のテーブルを示したテーブル一覧を示した図であり、図6及び図7は、これらのテーブル内容の一部を示した図である。なお、これらの各種テーブルは、本部側で予め任意に作成されたものである。
データベース4には、店舗管理テーブルTA、棚割管理テーブルTB、商品情報管理テーブルTC、コンテンツ管理テーブルTD、配信スケジュール管理テーブルTE、ディスプレイ管理テーブルTF、顧客情報管理テーブルTG、ポイント管理テーブルTH、ポイント区分管理テーブルTI、コンテンツ視聴管理テーブルTJが格納されている。
【0028】
店舗管理テーブルTAは、系列の各店舗毎にその店舗に関する情報として「店舗コード」、「店舗名」などの各項目データを記憶管理し、また、棚割管理テーブルTBは、商品陳列台の各棚に割り振られた商品を管理するもので、「台コード」、「棚コード」、「店舗コード」、「商品コード」などの各項目データを記憶する。商品情報管理テーブルTCは、商品毎に「商品コード」、「商品名」、「お勧めフラグ」などの各項目データを記憶管理し、また、コンテンツ管理テーブルTDは、宣伝用の映像コンテンツ毎にその「コンテンツコード」、「コンテンツ名」などの各項目データを記憶管理するもので、このテーブル内容に応じて映像ファイル群(図示せず)から映像コンテンツが読み出される。配信スケジュール管理テーブルTEは、宣伝用の映像コンテンツを配信するスケジュール情報として「ディスプレイコード」、「コンテンツコード」、「放映開始日時」、「店名」などの各項目データを記憶管理する。ディスプレイ管理テーブルTFは、ディスプレイ装置5毎に、その設置位置を管理するもので、「ディスプレイコード」、「台コード」、「棚コード」などの各項目データを記憶する。
【0029】
顧客情報管理テーブルTGは、顧客毎にその顧客情報を管理するもので、「顧客コード(会員コード)」、「顧客名」、「メールアドレス」などの各項目データを記憶する。ポイント管理テーブルTHは、顧客に対して付与したサービスポイントを管理するもので、「顧客コード」、「日時」、「ポイント(増減)」の各項目データを記憶する。なお、「ポイント減」は、ポイントを利用した場合、有効期限切れの場合である。ポイント区分管理テーブルTIは、サービスポイントの付与基準を管理するもので、「ポイント区分」、「区分名」、「タイプ」、「単価」などの各項目データを記憶する。図示の例では、宣伝用の映像コンテンツの視聴に伴うプロモーションポイントとして「3」が設定されている。コンテンツ視聴管理テーブルTJは、映像コンテンツの視聴履歴を管理するもので、「顧客コード」、「店舗コード」、「ディスプレイコード」、「視聴日時」などの各項目データを記憶する。
【0030】
図8は、本部サーバ1の基本的構成要素を示したブロック図である。
CPU11は、記憶部12内のオペレーティングシステム、各種アプリケーションソフトに応じてこの本部サーバ1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部12は、プログラム領域とデータ領域とを有し、磁気的メモリ、光学的メモリ、半導体メモリなどのほか、その駆動系を有する構成となっている。この記憶部12内のプログラム領域には、後述する図10に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。なお、記憶部12は、ハードディスク等の固定メモリのほか、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体であってもよい。この記憶部12内のプログラム、データは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)13にロードされたり、このRAM13内のデータが記憶部12にセーブされる。なお、RAM13は、プログラム実行領域と作業領域とを有している。
【0031】
CPU11には、その入出力周辺デバイスである通信装置14、入力装置15、表示装置16などがバスラインを介して接続されており、入出力プログラムによってCPU11は、これらの入出力デバイスの動作制御を行う。通信装置14は、広域通信用であり、ネットワーク3を介して店舗端末2との間でデータの送受信信を行ったり、ネットワーク3、移動体通信網6を介して顧客所持の携帯端末装置7との間でデータの送受信信を行う。入力装置15は、キーボード、タッチパネルあるいはマウス、タッチ入力ペンなどのポインティングデバイスを構成する操作部であり、文字列データ、各種コマンドの入力を行う。表示装置16は、フルカラー表示を行う液晶表示装置、CRT表示装置などである。
なお、店舗端末2の構成要素も本部サーバ1と基本的には同様であり、図中、括弧内符号は、店舗端末2の構成要素を示している。
【0032】
図9は、顧客所持の携帯端末装置7として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯電話装置の全体動作を制御するCPU71、後述する図12に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている記憶部72、スマートメディア、ICカードなどの記録メディア73、スマートメディア、ICカードなどのメモリ74、通話機能、メール機能などを構成する電話通信部75、各種の情報を表示する液晶表示部76、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うキー操作部77、静止画撮影を行うカメラ撮像部78などを有している。カメラ撮像部78は、撮影レンズ、ミラー等のレンズ・ミラーブロック、CCDイメージセンサ等の撮像素子、その駆動系のほか、測距センサ、光量センサ、アナログ処理回路、信号処理回路、圧縮伸張回路などを備えている。
【0033】
次ぎに、この第1実施例における宣伝支援システムの動作概念を図10〜図13に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施例においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施例特有の動作を実行することもできる。
【0034】
図10は、本部サーバ1の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、本部サーバ1は、例えば、新規顧客の会員登録時に店舗端末2から映像プロモーション支援用のアプリケーションのダウンロード要求を受け取ると(ステップA1)、この支援用アプリケーションを読み出して要求元の店舗端末2に送信する(ステップA2)。なお、店舗端末2は、新規顧客所持の携帯端末装置7が接続された際に、支援用のアプリケーションを当該携帯端末装置7にダウンロードさせる。また、宣伝用として作成されている各種の映像コンテンツとその配信スケジュールを各店舗端末2に一括送信すべきことが指示されると(ステップA3)、この指示に応じて各種の映像コンテンツと配信スケジュール管理テーブルTEの内容とを各店舗端末2に一括送信する(ステップA4)。この一括送信指示は、例えば、1日に1回のようにオペレータ操作によるほか、最初に放映予定の日時に間に合うように当該日時の1時間前を検出して自動送信するようにしてもよい。
【0035】
図11は、店舗端末2側において本部サーバ1から各種の映像コンテンツを受信取得して自店舗内のディスプレイ装置5に対して配信する映像配信処理を示したフローチャートである。
先ず、店舗端末2は、本部サーバ1から各種の映像コンテンツと配信スケジュールTEを受信取得すると(ステップB1)、それらを対応付けてメモリ4に記憶保存させたのち(ステップB2)、配信スケジュールTEの先頭から1レコードを読み出す(ステップB3)。そして、全てのスケジュールレコードを読み出したかをチェックするが(ステップB4)、最初は先頭レコードを読み出した場合であるから、この読出レコードから「日時」、「店名」、「ディスプレイコード(ディスプレイ番号)」、「コンテンツコード(コンテンツ番号)」を抽出し(ステップB5)、これらの各抽出情報を含むQRコードパターンを生成する(ステップB6)。
【0036】
このようにして生成したQRコードパターンを均等に16分割したのち(ステップB7)、各コーナー部の(A)、(B)、(C)、(D)を除く12区画を2つに分割する。すなわち、この12区画を1つ飛ばしに白抜きにした(2)、(4)、(6)、(8)、(10)、(12)の区画とシンボル部分(A)、(B)、(C)、(D)とから成るQRコード片(1/2)を生成すると共に(ステップB8)、これとは逆の区画を白抜きにした(1)、(3)、(5)、(7)、(9)、(11)の区画とシンボル部分(A)、(B)、(C)、(D)とから成るQRコード片(2/2)を生成する(ステップB9)。
【0037】
そして、配信スケジュール管理テーブルTEから読み出した「コンテンツコード」に基づいて宣伝用の映像コンテンツを読み出し(ステップB10)、この映像コンテンツの先頭部分にQRコード片(1/2)を埋め込むと共に(ステップB11)、映像コンテンツの末尾部分にQRコード片(2/2)を埋め込む(ステップB12)。これによってQRコードが付加された映像コンテンツを放映対象としてスケジュールレコードに対応付けて記録保存する(ステップB13)。以下、ステップB3に戻り、スケジュールレコード毎に、QRコード付き映像コンテンツを生成保存する処理を繰り返す(ステップB3〜B13)。
【0038】
ここで、配信スケジュール管理テーブルTEの各レコードに対応してQRコード付き映像コンテンツを生成保存する処理が終了すると(ステップB4でYES)、現在日時を取得し(ステップB14)、配信スケジュール管理テーブルTE内の各「日時(放映開始日時)」と現在日時とを比較し、何れかの映像コンテンツの放映開始時刻に達したかをチェックする(ステップB15)。ここで、何れの放映開始時刻に達しなければ、未放映コンテンツが有るかをチェックし(ステップB16)、有れば、ステップB15に戻り、待機状態となる。
【0039】
いま、何れの放映開始時刻に達すると(ステップB15でYES)、この「日時」を含むスケジュールレコードに対応付けられているQRコード付き映像コンテンツを読み出すと共に(ステップB17)、この映像コンテンツの配信先となるディスプレイ装置5を当該スケジュールレコード内の「ディスプレイコード」に基づいて特定し(ステップB18)、この配信先のディスプレイ装置5にQRコード付き映像コンテンツを配信して表示出力させる(ステップB19)。
【0040】
図12は、顧客所持の携帯端末装置7の特徴的な動作(宣伝映像の視聴に伴う動作)を示したフローチャートである。
いま、携帯端末装置7には新規顧客の会員登録時に、本部サーバ1から店舗端末2を介して映像プロモーション支援用のアプリケーションをダウンロード受信して記憶管理しているものとする。ここで、宣伝映像の視聴に伴う撮影指示操作が行われると(ステップC1)、映像プロモーション支援用のアプリケーションを起動させたのち(ステップC2)、前半のQRコード片の撮影を促す案内メッセージを出力させる(ステップC3)。この案内に応答して映像コンテンツの先頭部分に埋め込まれているQRコード片(1/2)が撮影されると、このQRコード片(1/2)の撮影画像を取得する(ステップC4)。次ぎに、後半のQRコード片の撮影を促す案内メッセージを出力させ(ステップC5)、これに応答して映像コンテンツの末尾部分に埋め込まれているQRコード片(2/2)が撮影されると、このQRコード片(2/2)の撮影画像を取得する(ステップC6)。
【0041】
そして、携帯端末装置7は、QRコード片(1/2)の撮影画像とQRコード片(2/2)の撮影画像と組み合わせることによって分割前の元のQRコードパターンと同様の合成撮影画像を生成すると共に(ステップC7)、予め用意されている顧客情報(顧客コード、顧客名など)を読み出し(ステップC8)、この顧客情報と合成撮影画像とを対応付けて本部サーバ1宛にメール送信する(ステップC9)。そして、本部サーバ1からの応答待ち状態となる(ステップC10)。ここで、本部サーバ1からの応答を受信すると、この応答内容を表示出力させたのち(ステップC11)、映像プロモーション支援用のアプリケーションを終了させる(ステップC12)。なお、映像プロモーション支援用アプリケーション以外の処理の開始が指示された場合には(ステップC13)、指示内容に応じてその他のアプリケーション処理に移る(ステップC14)。
【0042】
ここで、本部サーバ1は、顧客所持の携帯端末装置7から送信されて来る顧客情報と合成撮影画像の受信待ち状態において(図10ステップA5)、これらを受信取得すると、この合成撮影画像に含まれているQRコードのパターン部分を抽出すると共に(ステップA6)、この抽出パターンを解析して「日時」、「店名」、「ディスプレイ番号」、「コンテンツ番号」にコード変換する(ステップA7)。そして、これらの変換結果と配信スケジュール管理テーブルTEの各レコード内容とを比較し(ステップA8)、一致するか否かをチェックすることによって合成撮影画像に含まれていたQRコードの真偽を判定する(ステップA9)。
【0043】
ここで、何れかのスケジュールレコードの内容と一致すれば、実際に映像コンテンツを視聴してそれに付加されているQRコードを撮影したものと判定してステップA10に移り、宣伝映像を視聴した顧客に対して視聴に伴うサービスポイントを付与するために、本部サーバ1は、ポイント区分管理テーブルTIからプロモーションポイントを読み出し、このプロモーションポイントと受信した顧客コードなどを含むポイントレコードを生成して(ステップA11)、ポイント管理テーブルTHに追加登録する(ステップA12)。更に、「顧客コード」、「店舗コード」、「ディスプレイコード」、「視聴日時」などを含むコンテンツ視聴管理レコードを生成して(ステップA13)、コンテンツ視聴管理テーブルTJに追加登録したのち(ステップA14)、その顧客側の携帯端末装置7に対して正常終了をメール通知する(ステップA15)。
【0044】
一方、受信した合成撮影画像に含まれていたQRコードの真偽を判定した結果、配信スケジュール管理テーブルTEの内容に不一致の場合には(ステップA9でNO)、その顧客側の携帯端末装置7に対して異常終了をメール通知する(ステップA16)。なお、顧客側の携帯端末装置7では、上述したように本部サーバ1からの応答待ち状態において、本部サーバ1からの応答を受信すると、この応答内容(正常終了/異常終了)が表示出力される。本部サーバ1は、オペレータ操作によって個別宣伝の実行開始が指示されたことを検出すると(ステップA17でYES)、後述する個別宣伝配信処理の実行に移るが(ステップA18)、他の処理の実行開始が指示された場合には(ステップA19)、この指示内容に応じて例えば、テーブル編集処理、店舗支援処理などを実行する(ステップA20)。
【0045】
図13は、図10で示した個別宣伝配信処理を詳述するためのフローチャートである。
先ず、本部サーバ1は、コンテンツ視聴管理テーブルTJから1レコードを読み出し(ステップD1)、全てのレコードを読み出したかをチェックするが(ステップD2)、最初は、先頭レコードを読み出した場合であるから次ぎのステップD3に移り、読み出したレコードから「ディスプレイコード」を取得し、この「ディスプレイコード」からディスプレイ管理テーブルTFを検索して「台コード」を取得する(ステップD4)。そして、この「台コード」から棚割管理テーブルTBを検索して「棚コード」を取得したのち(ステップD5)、この「棚コード」対応の各「商品コード」を商品情報管理テーブルTCから取得し(ステップD6)、この各商品の中から「お勧めフラグ」がセットされている商品(お勧め商品)を抽出特定する(ステップD7)。すなわち、ディスプレイ装置5の設置場所を「台コード」、「棚コード」から特定し、この棚付近に陳列されている各商品の中からお勧め商品を特定する。
【0046】
次ぎに、読み出したコンテンツ視聴管理レコードから「顧客コード」を取得し(ステップD8)、この「顧客コード」から顧客情報管理テーブルTGを検索して「顧客情報(メールアドレスなど)」を取得する(ステップD9)。そして、お勧め商品に関する商品情報に基づいて個別宣伝用のメール文を作成し(ステップD10)、この作成メール文を一時保存したのち(ステップD11)、同一顧客の複数メールが一時保存されているかをチェックし(ステップD12)、同一顧客の複数のメールが有れば、この複数のメールを1つのメールに結合し、この結合メールを再び一時保存させる(ステップD13)。以下、ステップD1に戻り、コンテンツ視聴管理レコード毎に、個別宣伝用のメールを作成保存する処理を繰り返す(ステップD1〜D13)。
【0047】
このようにしてコンテンツ視聴管理レコードに対応して個別宣伝用のメールを作成保存する処理が終了すると(ステップD2でYES)、本部サーバ1は、上述のようにして一時保存した個別宣伝用のメールをその先頭から読み出し(ステップD14)、この宣伝メールを顧客側の携帯端末装置7(メールアドレス)宛に案内送信する(ステップD15)。そして、未送信の保存メールが残っているかをチェックし(ステップD16)、未送信メールが有れば、ステップD14に戻り、全ての保存メールを送信するまでメール送信動作を繰り返す(ステップD14〜D16)。
【0048】
以上のように、この第1実施例においては、宣伝用の映像コンテンツに対してこの映像を識別するQRコードパターンを付加して顧客向けのディスプレイ装置5に表示されている状態において、本部サーバ1は、このQRコードパターンを撮影した顧客所持の携帯端末装置7から移動体通信網6、ネットワーク3を介してその撮影画像及び顧客情報を受信取得すると共に、この撮影画像に含まれているQRコードの真偽を判定し、その結果、正規なQRコードを撮影したものと判定された場合に、当該顧客に対して特典サービスを付与するようにしたから、宣伝用の映像を顧客に見て貰えるための動機付けとして実際に映像を見た顧客に限って特典サービスを提供することができ、映像コンテンツの効果的な宣伝を支援することが可能となる。この場合、QRコード内に多くの情報を組み込むことが可能となり、真偽判定の確実性を高めることが可能となる。
【0049】
本部サーバ1は、配信スケジュール管理テーブルTEと各種の映像コンテンツとを対応付けて各店舗端末2に送信しておき、各店舗端末2は、この配信スケジュール管理テーブルTEの内容に基づいてQRコード付きの映像コンテンツを生成する際に、QRコードパターンを2分割し、各QRコード片(1/2)、(2/2)を当該映像コンテンツの先頭部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込むようにしたから、QRコードパターンの偽造を困難なものとすることができ、確実な判定が可能となり、その映像を最初から最後まで実際に見た顧客に対して特典サービスを提供することができる。
【0050】
店舗端末2は、ディスプレイ装置5にどの映像コンテンツをどのタイミングで配信するかを定義する配信スケジュール管理テーブルTEを参照し、QRコードが付加された映像コンテンツを該当するディスプレイ装置7に対して配信するようにしたから、例えば、時間帯別顧客層などを考慮してQRコード付き映像コンテンツを適切なタイミングで自動配信することができる。
【0051】
携帯端末装置7は、QRコード片(1/2)の撮影画像とQRコード片(2/2)の撮影画像と組み合わせることによって分割前の元のQRコードパターンと同様の合成撮影画像を生成して合成撮影画像と顧客情報とを本部サーバ1に送信すると、本部サーバ1は、この合成撮影画像からQRコードパターン部分を抽出解析し、この解析結果と配信スケジュール管理テーブルTEの内容とが一致するか否かに基づいて合成撮影画像に含まれていたQRコードの真偽を判定するようにしたから、真偽判定の確実性を一層高めることが可能となる。また、本部サーバ1は、宣伝用の映像を実際に見た顧客に対して個別宣伝用の商品案内メールを作成して、その顧客所持の携帯端末装置7に別途送信するようにしたから、より一層、宣伝効果を高めることが可能となる。
(実施例2)
【0052】
以下、この発明の第2実施例について図14〜図17を参照して説明する。
なお、上述した第1実施例においては、QRコード付きの映像コンテンツを生成する際に、QRコードパターンを固定的に2分割し、各QRコード片(1/2)、(2/2)を当該映像コンテンツの先頭部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込むようにしたが、この第2実施例においては、QRコードパターンをランダムに3分割し、各QRコード片(1/3)、(2/3)、(3/3)を当該映像コンテンツの先頭部分、中間部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込むようにしたものである。
【0053】
また、第1実施例においては、個別宣伝を配信する場合に、視聴したディスプレイ装置5の設置場所をその「台コード」及び「棚コード」から特定し、この棚付近に陳列されている各商品のなかからお勧め商品を特定してその商品情報を個別宣伝するようにしたが、第2実施例においては、顧客が宣伝用の映像コンテンツを見た日時から時間帯別顧客層などを特定し、この時間帯に適した商品情報を個別宣伝するようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0054】
図14は、QRコードパターンをランダムに3分割する際に使用される分割パターンテーブルTKを示した図である。
この分割パターンテーブルTKは、本部サーバ1から店舗端末2に送信されたもので、分割パターン(0)、(1)〜(11)に対応して生成されるQRコード片(1/3)、(2/3)、(3/3)を記憶する構成となっている。店舗端末2は、QRコード付きの映像コンテンツを生成する際に、乱数を発生させると共に、この乱数に基づいて当該分割パターン(0)、(1)〜(11)の中から1つの分割パターンをランダムに選択指定するようにしている。
【0055】
ここで、QRコードパターンは、図3に示すように、各コーナー部(A)、(B)、(C)、(D)を除く12区画を分割するようにしているが、例えば、分割パターン(0)が選択指定された場合には、(1)、(4)、(7)、(10)の区画とシンボル部分(A)、(B)、(C)、(D)とから成るQRコード片(1/3)と、(2)、(5)、(8)、(11)の区画とシンボル部分(A)、(B)、(C)、(D)とから成るQRコード片(2/3)と、(3)、(6)、(9)、(12)の区画とシンボル部分(A)、(B)、(C)、(D)とから成るQRコード片(3/3)を生成する。
【0056】
図15(A)は、第2実施例で使用されるデータベース4内の各種のテーブルを示し、(B)は、商品情報管理テーブルTCの内容の一部を示し、(C)は、第2実施例において追加された時間区分テーブルTLの内容の一部を示した図である。
商品情報管理テーブルTCは、商品毎に「商品コード」、「商品名」、「お勧めフラグ」のほか、「時間区分」の各項目データを記憶管理する構成となっている。時間区分テーブルTLは、1日を複数の時間帯(時間区分)に分けたもので、「時間区分」、「区分名」、「開始時刻」、「終了時刻」などの各項目データを記憶管理する構成となっている。
【0057】
図16は、第2実施例における店舗端末2側での映像配信処理を示したフローチャートである。
先ず、店舗端末2は、配信スケジュールTEの先頭から1レコードを読み出す(ステップE1)。そして、全てのスケジュールレコードを読み出したかをチェックするが(ステップE2)、最初は先頭レコードを読み出した場合であるから、この読出レコードから「日時」、「店名」、「ディスプレイコード(ディスプレイ番号)」、「コンテンツコード(コンテンツ番号)」を抽出し(ステップE3)、これらの抽出情報を含むQRコードパターンを生成する(ステップE4)。
【0058】
このようにして生成したQRコードパターンを均等に16分割したのち(ステップE5)、各コーナー部の(A)、(B)、(C)、(D)を除く12区画をランダムに3分割する。すなわち、乱数を発生させると共に(ステップE6)、この乱数を12で除算し、その余りを算出する(ステップE7)。そして、この算出値(余り)に基づいて分割パターンテーブルTKを検索し、分割パターン(0)、(1)〜(11)の中から算出値に対応するパターンを選択して分割パターンとして決定する(ステップE8)。この決定パターンに基づいて12区画を3分割し、QRコード片(1/3)、(2/3)、(3/3)を生成する(ステップE9)。
【0059】
そして、配信スケジュール管理テーブルTEから読み出した「コンテンツコード」に基づいて宣伝用の映像コンテンツを読み出し(ステップE10)、この映像コンテンツの先頭部分にQRコード片(1/3)を埋め込むと共に(ステップE11)、映像コンテンツの中間部分にQRコード片(2/3)を埋め込み(ステップE12)、更に、映像コンテンツの末尾部分にQRコード片(3/3)を埋め込む(ステップE13)。これによってQRコードが付加された映像コンテンツを放映対象としてスケジュールレコードに対応付けて記録保存する(ステップE14)。以下、ステップE1に戻り、スケジュールレコード毎に、QRコード付き映像コンテンツを生成保存する処理を繰り返す(ステップE1〜E14)。
【0060】
このようにして配信スケジュール管理テーブルTEの各レコードに対応してQRコード付き映像コンテンツを生成保存する処理が終了すると(ステップE2でYES)、現在日時を取得し(ステップE15)、配信スケジュール管理テーブルTE内の各「日時(放映開始日時)」と現在日時とを比較し、何れかの映像コンテンツの放映開始時刻に達したかをチェックする(ステップE16)。ここで、何れの放映開始時刻に達しなければ、未放映コンテンツが有るかをチェックする(ステップE17)。いま、何れの放映開始時刻に達すると、この「日時」を含むスケジュールレコードに対応付けられているQRコード付き映像コンテンツを読み出すと共に(ステップE18)、この映像コンテンツの配信先となるディスプレイ装置5を当該スケジュールレコード内の「ディスプレイコード」に基づいて特定し(ステップE19)、この配信先のディスプレイ装置5にQRコード付き映像コンテンツを配信して表示出力させる(ステップE20)
【0061】
図17は、第2実施例における個別宣伝配信処理を詳述するためのフローチャートである。
先ず、本部サーバ1は、コンテンツ視聴管理テーブルTJから1レコードを読み出し(ステップF1)、全てのレコードを読み出したかをチェックするが(ステップF2)、最初は、先頭レコードを読み出した場合であるから次ぎのステップF3に移り、読み出したレコードから「視聴日時」を取得し、この「視聴日時」から時間区分テーブルTLを検索して「時間区分」を取得する(ステップF4)。この「時間区分」から商品情報管理テーブルTCを検索してこの区分内の各「商品コード」を取得し(ステップF5)、この商品の中から「お勧めフラグ」がセットされているお勧め商品を抽出する(ステップF6)。
【0062】
次ぎに、読み出したコンテンツ視聴管理レコードから「顧客コード」を取得し(ステップF7)、この「顧客コード」から顧客情報管理テーブルTGを検索して「顧客情報(メールアドレスなど)」を取得する(ステップF8)。そして、お勧め商品に関する商品情報に基づいて個別宣伝用のメール文を作成し(ステップF9)、この作成メール文を一時保存したのち(ステップF10)、同一顧客の複数メールが一時保存されているかをチェックし(ステップF11)、同一顧客の複数のメールが有れば、この複数のメールを1つのメールに結合し、この結合メールを再び一時保存させる(ステップF12)。以下、ステップF1に戻り、コンテンツ視聴管理レコード毎に、個別宣伝用のメールを作成保存する処理を繰り返す(ステップF1〜F12)。
【0063】
このようにしてコンテンツ視聴管理レコードに対応して個別宣伝用のメールを作成保存する処理が終了すると(ステップF2でYES)、本部サーバ1は、上述のようにして一時保存した個別宣伝用のメールをその先頭から読み出し(ステップF13)、この宣伝メールを顧客側の携帯端末装置7(メールアドレス)宛に案内送信する(ステップF14)。そして、未送信の保存メールが残っているかをチェックし(ステップF15)、未送信メールが有れば、ステップF13に戻り、全ての保存メールを送信するまでメール送信動作を繰り返す(ステップF13〜F15)。
【0064】
以上のように、この第2実施例においては、上述した第1実施例と同様の効果を有するほか、QRコードパターンを3分割し、各QRコード片(1/3)、(1/3)、(3/3)映像コンテンツの先頭部分、中間部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込むようにしたから、比較的長い映像コンテンツであっても、顧客の注意力が途中で散漫になることを防ぐことができ、より効果的なものとなる。また、QRコードパターンを3分割する際に乱数を発生させ、この乱数に基づいて分割パターンをランダムに決定するようにしたから、QRコードの偽造を更に困難なものとすることができる。
【0065】
本部サーバ1は、個別宣伝を配信する場合に、コンテンツ視聴管理レコードから「視聴日時」を取得し、この「視聴日時」から時間区分テーブルTLを検索して「時間区分」を取得し、この「時間区分」から商品情報管理テーブルTCを検索してこの区分内の各「商品コード」を取得し、この商品コードの中から「お勧めフラグ」がセットされているお勧め商品を抽出して個別宣伝を行うようにしたから、宣伝用の映像コンテンツを顧客が見た日時から時間帯別顧客層などを特定し、この時間帯に適した商品情報を個別宣伝することができる。
【0066】
なお、上述した第1及び第2実施例において店舗端末2は、本部サーバ1から各種の映像コンテンツと配信スケジュール管理テーブルTEを受信取得し、この配信スケジュール管理テーブルTEの内容に基づいてQRコードパターンを生成すると共に、複数の分割した各QRコード片を映像コンテンツの所定位置に埋め込むことによってQRコード付きの映像コンテンツを生成するようにしたが、本部サーバ1側でQRコード付きの映像コンテンツを生成して該当する店舗端末2に送信するようにしてもよい。
【0067】
上述した第1及び第2実施例においては、顧客の携帯端末装置7側で各QRコード片を撮影した撮影画像を合成し、この合成画像を本部サーバ1に送信するようにしたが、各QRコード片を撮影した各撮影画像を合成する処理は、本部サーバ1側で行うようにしてもよい。この場合、顧客の携帯端末装置7側では、各QRコード片を撮影して各撮影画像を一括して本部サーバ1に送信すればよい。
【0068】
また、QRコードパターンに限らず、例えば、PDF417コードなどのそれ以外の2次元コードパターンであってもよく、また、1次元バーコードであってもよく、更に、記号、図形、文字列などのパターンであってもよい。また、このような識別パターンを複数に分割して埋め込む場合に限らず、内容の異なるパターンあるいは種類の異なるパターンを映像コンテンツの所定位置に埋め込むようにしてもよい。つまり、真偽判定を確実に実行可能であれば、どのような識別パターンであってもよい。
【0069】
上述した第1及び第2実施例においてQRコードは、映像コンテンツの放映開始日時を示す「日時」を表現するようにしたが、この「日時」は、例えば、10日の午前10時00分〜午前11時00分のように時間帯であってもよい。このように「日時」として時間帯が設定されている場合には、この時間帯の間、同一の映像コンテンツを繰り返して放映するようにしてもよい。
【0070】
また、QRコードの真偽を判定した結果、顧客側の携帯端末装置7に対して正常終了あるいは異常終了をメール通知するようにしているが、このメール通知は、専用のメールソフトを起動させて別途に行うようにしてもよい。また、個別宣伝をメール送信する場合も同様に、専用のメールソフトを起動させて別途に行うようにしてもよい。この場合、個別宣伝は、1週間に1回のように定期的に送信するようにしてもよく、また、同一の顧客宛に送信するメールを1つにまとめて送信するようにしてもよい。
【0071】
また、本部サーバ1は、個別宣伝を配信する場合に、映像コンテンツを見た顧客側の携帯端末装置7にお勧め商品に関する情報をメール送信するようにしたが、個別宣伝の配信先は、例えば、その顧客のPCに配信したり、FAX(ファクシミリ)配信するようにしてもよい。また、個別宣伝を行う内容は商品情報に限らず、任意である。更に、特典サービスとしてポイントを付与するようにしたが、特典サービスの内容は任意であり、例えば、各種の招待券、優待券、割引券などを提供するようにしてもよい。
【0072】
その他、この宣伝支援システムは、例えば、全国規模でチェーン展開されている系列の各店舗を運営管理する店舗支援システムの一部としたが、このような店舗向けのシステムに限らず、観光地、公園、スポーツ施設などにディスプレイ装置5を設置して広告宣伝を行うシステムにも同様に適用可能である。
【0073】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フレキシブルディスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、宣伝用の映像コンテンツの所定位置に当該映像を識別する識別パターンを付加する機能と、この宣伝用の映像コンテンツに付加された識別パターンが顧客向けのディスプレイ装置に表示出力されている状態において前記識別パターンを撮影した顧客所持の携帯端末装置からネットワークを介してその撮影画像及び顧客情報を受信取得する機能と、取得した撮影画像に含まれている識別パターンの真偽を判定する機能と、正規な識別パターンを撮影したものと判定された場合に、当該顧客に対して特典サービスを付与する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】宣伝支援システムの全体構成の概要を示したブロック図。
【図2】宣伝用の映像コンテンツに付加される2次元コード(QRコード)パターンを例示した図。
【図3】QRコードパターンを予め決められている方法によって2分割した状態を示した図。
【図4】宣伝用の映像コンテンツ内にQRコード片(1/2)、(2/2)を付加した状態で放映される様子を示した図。
【図5】データベース4に格納されている各種のテーブルを示したテーブル一覧を示した図。
【図6】各種のテーブル内容の一部を示した図。
【図7】各種のテーブル内容の一部を示した図。
【図8】本部サーバ1の基本的構成要素を示したブロック図。
【図9】顧客所持の携帯端末装置7として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図10】本部サーバ1の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図11】店舗端末2側において本部サーバ1から各種の映像コンテンツを受信取得して自店舗内のディスプレイ装置5に対して配信する映像配信処理を示したフローチャート。
【図12】顧客所持の携帯端末装置7の特徴的な動作(宣伝映像の視聴に伴う動作)を示したフローチャート。
【図13】図10で示した個別宣伝配信処理を詳述するためのフローチャート。
【図14】QRコードパターンをランダムに3分割する際に使用される分割パターンテーブルTKを示した図。
【図15】(A)は、第2実施例で使用されるデータベース4内の各種のテーブルを示し、(B)は、商品情報管理テーブルTCの内容の一部を示し、(C)は、第2実施例において追加された時間区分テーブルTLの内容の一部を示した図。
【図16】第2実施例における店舗端末2側での映像配信処理を示したフローチャート。
【図17】第2実施例における個別宣伝配信処理を詳述するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0075】
1 本部サーバ
2 店舗端末
3 ネットワーク
4 データベース
5 ディスプレイ装置
6 移動体通信網
7 顧客所持の携帯端末装置
11、21 CPU
12、22 記憶部
14、24 通信装置
15、25 入力装置
71 CPU
72 記憶部
75 電話通信部
77 キー操作部
78 カメラ撮像部
TA 店舗管理テーブル
TB 棚割管理テーブル
TC 商品情報管理テーブル
TD コンテンツ管理テーブル
TE 配信スケジュール管理テーブル
TF ディスプレイ管理テーブル
TG 顧客情報管理テーブル
TH ポイント管理テーブル
TI ポイント区分管理テーブル
TJ コンテンツ視聴管理テーブル
TK 分割パターンテーブル
TL 時間区分テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客向けのディスプレイ装置に表示出力される映像コンテンツの効果的な宣伝を支援する宣伝支援システムであって、
宣伝用の映像コンテンツの所定位置に当該映像を識別する識別パターンを付加する付加手段と、
この付加手段によって映像コンテンツに付加された識別パターンが顧客向けのディスプレイ装置に表示出力されている状態において前記識別パターンを撮影した顧客所持の携帯端末装置からネットワークを介してその撮影画像及び顧客情報を受信取得する取得手段と、
この取得手段によって得られた撮影画像に含まれている識別パターンの真偽を判定する判定手段と、
この判定手段によって正規な識別パターンを撮影したものと判定された場合に、当該顧客に対して特典サービスを付与するサービス提供手段と、
を具備したことを特徴とする宣伝支援システム。
【請求項2】
前記付加手段は、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを複数に分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込み、
前記分割パターンの個々を撮影した各撮影画像を組み合わせることによって得られた合成画像に基づいて前記判定手段は、この合成画像に含まれている識別パターンの真偽を判定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の宣伝支援システム。
【請求項3】
前記付加手段は、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを2分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの先頭部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込む、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の宣伝支援システム。
【請求項4】
前記付加手段は、宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンを3分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの先頭部分、中間部分、末尾部分の位置にそれぞれ埋め込む、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の宣伝支援システム。
【請求項5】
前記識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別する情報が含まれている2次元コードパターンによって構成され、
前記付加手段は、この2次元コードパターンを複数に分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込む、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の宣伝支援システム。
【請求項6】
前記付加手段は、識別パターンを複数に分割する際に乱数を発生させ、この乱数に基づいて識別パターンをランダムに分割し、各分割パターンを当該映像コンテンツの所定位置にそれぞれ埋め込む、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の宣伝支援システム。
【請求項7】
前記宣伝用の映像コンテンツを識別する識別パターンが複数に分割されて顧客向けのディスプレイ装置に順次表示される過程において、前記取得手段は、分割パターンの個々を撮影した各撮影画像を組み合わせて合成画像を生成する顧客所持の携帯端末装置から当該合成画像を受信取得する、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の宣伝支援システム。
【請求項8】
前記ディスプレイ装置毎にどの映像コンテンツをどのタイミングで配信するかを定義する配信スケジュールが設定されている場合に、この配信スケジュールを参照し、前記付加手段によって識別パターンが付加された映像コンテンツを該当するディスプレイ装置に対して配信する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の宣伝支援システム。
【請求項9】
前記判定手段によって正規な識別パターンを撮影したものと判定された場合に、その顧客情報から当該顧客所持の携帯端末装置を送信先として特定し、この送信先に個別宣伝用の情報を別途送信する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の宣伝支援システム。
【請求項10】
前記識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別するほか、当該映像コンテンツが顧客向けのディスプレイ装置に表示出力される日時を示す情報を含み、
前記個別宣伝用の情報を別途送信する際に、顧客所持の携帯端末装置から受信取得した撮影画像内の前記日時情報に基づいて時間区分を特定し、この時間区分に対応付けられている個別宣伝用の情報を読み出して送信する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の宣伝支援システム。
【請求項11】
前記識別パターンは、宣伝用の映像コンテンツを識別する2次元コードパターンによって構成され、
前記判定手段は、撮影画像内から抽出した2次元コードパターンを解析することによって得られた各情報と正規な各情報とを照合し、両者が一致するか否かに基づいて撮影画像内の2次元コードパターンの真偽を判定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の宣伝支援システム。
【請求項12】
コンピュータに対して、
宣伝用の映像コンテンツの所定位置に当該映像を識別する識別パターンを付加する機能と、
この宣伝用の映像コンテンツに付加された識別パターンが顧客向けのディスプレイ装置に表示出力されている状態において前記識別パターンを撮影した顧客所持の携帯端末装置からネットワークを介してその撮影画像及び顧客情報を受信取得する機能と、
取得した撮影画像に含まれている識別パターンの真偽を判定する機能と、
正規な識別パターンを撮影したものと判定された場合に、当該顧客に対して特典サービスを付与する機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−49584(P2007−49584A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−233936(P2005−233936)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】