説明

弾球遊技機及び遊技解析装置

【課題】弾球遊技機における遊技中に発生した遊技情報を、遊技者に対し、解析可能な形式で提供する。
【解決手段】弾球遊技機10に、図柄表示装置11の作動に係る情報や大当たりの発生に係る情報等の遊技情報を生成させる情報生成手段34と、情報記録媒体70を装着可能で、かつ、この遊技情報をこの情報記録媒体70に出力する情報出力手段28とを設ける。この情報記録媒体70に記録された遊技情報は、この情報記録媒体70が装着される遊技解析装置により読み取られ、かつ集計及び解析され、解析情報となる。この解析情報は、遊技解析装置の表示手段に視覚的に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技中に発生した遊技情報を情報記録媒体に記録可能な弾球遊技機と、この遊技情報を解析可能な遊技解析装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
弾球遊技機には、図柄表示装置を備えるものがある。この図柄表示装置は通常、特定の始動口に遊技球が入賞することにより変動を開始し、あらかじめ抽選により定められた図柄を表示することとなっている。そして、特定の大当たり図柄が表示される際に、たとえば大入賞口が一定時間開放するなどの、「大当たり遊技」が発生することとなっている。
現在、弾球遊技機における、上記のような図柄表示装置の作動及び大当たり遊技の発生に係る遊技データは、遊技場の管理用コンピュータに入力されている。この遊技データは遊技場経営者が営業分析等の用途に使用している。その他に、遊技場内に遊技者用データ提供機を設置し、遊技データを提供するものがある。更に、遊技者が所有する携帯端末をこの遊技者用データ提供機に接続することで、携帯端末に遊技データを取り込むことが可能なものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−005417号公報
【特許文献2】特開平10−137416号公報
【特許文献3】特開平09−140898号公報
【特許文献4】特開平07−080145号公報
【特許文献5】特開平10−24168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなデータ提供機では、提供されるデータの種類が限られていた。たとえば、スロットマシンの回胴装置を模した図柄表示装置を備えた弾球遊技機では、その図柄表示装置の作動回数や、その結果所定の図柄が表示された場合に発生する大当たりの回数などである。このような情報は、通常、当該遊技者が遊技を始める前の、過去の情報であり、実際に当該遊技者が遊技を行っている間の持ち球の増減や、その間に生じた上記の情報等の詳細な情報は提供されていない。
そこで、本発明のうち、第1の発明は、弾球遊技機において、遊技者が実際に遊技を行っている間の図柄表示装置の作動及び大当たり遊技の発生に関するデータを、遊技者の解析のために提供可能とすることを目的とする。さらに、遊技者に、遊技解析の参考となる情報を提供可能とすることを目的とする。
【0005】
また、第2の発明は、遊技者が実際に弾球遊技機で遊技を行っている間の図柄表示装置の作動及び大当たり遊技の発生に関するデータを解析可能な遊技解析装置を提供することを目的とする。さらに、遊技解析の参考となる情報を表示可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(弾球遊技機)
(第1の発明)
上記の課題に鑑み、本発明のうち第1の発明は、所定の遊技情報を情報記録媒体70に記録可能な弾球遊技機10であって、
(イ)図柄を変動表示させる図柄表示装置11、
(ロ)上記図柄表示装置11が作動する際に、作動信号を発信する作動発信手段31、
(ハ)上記図柄表示装置11に所定の大当たり図柄が表示されることにより発生する大当たり遊技の開始に係る大当たり開始信号、及び、前記大当たり遊技の終了に係る大当たり終了信号を発信する大当たり発信手段32、
(ニ)遊技情報として、
(a)上記作動信号の受信により発生する作動情報、
(b)上記大当たり開始信号の受信により発生する大当たり開始情報、及び
(c)上記大当たり終了信号の受信により発生する大当たり終了情報を生成する情報生成手段34、並びに
(ホ)前記情報記録媒体70が装着されるとともに、上記情報生成手段34が生成した各遊技情報をその発生の順番に出力してこの情報記録媒体70へ記録する情報出力手段28を備えるとともに、
情報出力手段28は、情報記録媒体70が弾球遊技機10に装着されると最初に、当該弾球遊技機10に係る機体情報及びクロック情報を出力して情報記録媒体70に記録し、その後、情報生成手段34により生成された各遊技情報を、その生成と同時に出力して情報記録媒体70に記録するようになっていることを特徴とする。
【0007】
「遊技情報」とは、弾球遊技機10での遊技中に生ずる、遊技に関する種々の情報をいう。
「情報記録媒体」とは、遊技情報を不揮発的に記録可能な媒体をいい、その記録方式や、形態を問わない。たとえば、フラッシュメモリ等の電気的記録媒体や、ハードディスク等の磁気記録媒体等を、この情報記録媒体70とすることができる。また、この情報記録媒体70とは、遊技情報を蓄積する媒体そのものを指すのみならず、たとえば携帯用遊技装置のような、この情報記録媒体70に相当するメモリを内蔵するとともに、この情報記録媒体70に対する制御部をも備えるものをも含む。
【0008】
「図柄表示装置」とは、液晶画面、ブラウン管、ドットマトリクス等によって、図柄を変動表示可能な装置をいう。通常は、スロットマシンのリールを模した3桁の図柄を変動表示するものが多い。
「作動発信手段」とは、上記図柄表示装置11を作動させる際に、「作動信号」を発生させる手段をいう。たとえば、弾球遊技機10の制御を司るCPUは、図柄表示装置11の始動に係る入賞口への入賞を認識すると、所定のプログラムを実行することで、上記図柄表示装置11を作動させる旨のコマンドを発することとなっているが、このコマンドを上記作動信号とすることができる。すなわち、この場合は、このCPUが、所定の制御プログラムを実行することで、作動発信手段31として機能することとなる。
【0009】
「大当たり図柄」とは、前記図柄表示装置11に表示される図柄のうち、大当たり遊技の発生に係るものをいう。図柄表示装置11は、3桁の、数字を含む図柄を変動表示するように形成されていることが多いのは上述の通りであるが、この場合、通常は、3桁とも同じ図柄からなる組合せがこの大当たり図柄となっている。
「大当たり発信手段」とは、上記の大当たり遊技の開始の際に「大当たり開始信号」を発信し、また、その終了の際に「大当たり終了信号」を発信する手段をいう。たとえば、弾球遊技機10の制御を司るCPUは、始動口14への入賞を認識すると、所定のプログラムを実行することで、乱数を取得することとなっている。そして、この乱数が所定の値である場合に、このCPUは、大当たり遊技の開始に関する、たとえば通常は閉鎖している大入賞口を開口させる旨のコマンドを発することとなっているが、このコマンドを上記の大当たり開始信号とすることができる。
【0010】
また、大当たり遊技中は、上記図柄表示装置11は通常とは異なる特別な画像を表示するのが普通である。一方、大当たり遊技は、所定の条件に従って終了することとなっている。この際、このCPUは、上記図柄表示装置11に、この特別な画像の表示を停止させる旨のコマンドを発することとなっているが、このコマンドを上記の大当たり終了信号とすることができる。
すなわち、上記の場合は、このCPUが、所定の制御プログラムを実行することで、大当たり発信手段32として機能することとなる。
「作動情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、図柄表示装置11の作動があった旨を表すものをいう。
【0011】
「大当たり開始情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、大当たり遊技の発生があった旨を表すものをいう。
「大当たり終了情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、大当たり遊技が終了した旨を表すものをいう。
「情報生成手段」とは、上記作動信号を受信することにより上記作動情報を生成し、上記大当たり開始信号を受信することにより上記大当たり開始情報を生成し、また、上記大当たり終了信号を受信することにより上記大当たり終了情報を生成する手段をいう。たとえば、弾球遊技機10における遊技を制御するCPUに、所定の制御プログラムの一部を実行させることで、この情報生成手段34として機能させることができる。
【0012】
「情報出力手段」には、前記情報記録媒体70が装着される。したがって、情報記録媒体70の形状に応じた、介在する物理的接続手段、たとえばソケットなどが設けられることとなる。
そして、この情報出力手段28は、上記作動情報並びに大当たり開始情報及び大当たり終了情報を、その生成の順番に従って情報記録媒体70に出力することとなっている。すなわち、情報記録媒体70に記録される遊技情報は、情報生成手段34において発生した順番に従ったものとなる。
たとえば、図柄表示装置11の50回目の作動で大当たり図柄が表示されたとすると、情報記録媒体70には、作動情報が50回記録された後、大当たり開始情報が1回記録されることとなる。
【0013】
すなわち、上記各種類の遊技情報が、情報記録媒体70において、一次元的に記録されることとなる。ここで、「一次元的」とは、情報記録媒体70内で実際に一次元的に配列されているようなことを要求するものではなく、遊技情報の記録された順序が再現可能となっていれば足りるものである。そして、たとえば、この一次元的な遊技情報を記録された順番に取得可能で、かつ、それぞれの種類の遊技情報ごとにその個数を累計可能な遊技解析装置40を用いることで、当該遊技における図柄表示装置11の作動回数及び大当たり遊技の発生回数を解析することが可能となっている。
また、これらの遊技情報は、その発生順に記録されている。したがって、これらの遊技情報から、上記のような遊技解析装置40を用いることで、最初の大当たり遊技が発生するまでに要した図柄表示装置11の作動回数、及び、大当たり遊技が終了してから次の大当たり遊技が発生するまでに要した図柄表示装置11の作動回数を解析することも可能となっている。
【0014】
また、「機体情報」とは、たとえば、機種名及びメーカー名等の、弾球遊技機10の識別情報等の情報をいう。
そして、情報出力手段28は、情報記録媒体70が装着されると最初に、この機体情報を出力し、それから、前記各遊技情報を出力していくこととして、遊技情報解析の参考に資することができる。
また、「クロック情報」とは、たとえば、日付や時刻といった時間に関する情報をいう。
そして、情報出力手段28は、情報記録媒体70が装着されると最初に、クロック情報として日付や時刻を出力し、それから、前記各遊技情報を出力していくこととして、遊技情報解析の参考に資することができる。また、前記の各遊技情報を、クロック情報と関連付けて出力することも可能となり、これにより解析をより容易とすることも可能となる。
【0015】
また、上記発明は、
(ヘ)上記図柄表示装置11に、特定の図柄が表示されることにより発生する特定遊技の開始に係る特定開始信号、及び、この特定遊技の終了に係る特定終了信号を出力する特定発信手段を備えるとともに、前記情報生成手段34により生成される遊技情報には、
(d)上記特定開始信号の受信により発生する特定開始情報、及び
(e)上記特定終了信号の受信により発生する特定終了情報が含まれるようにしてもよい。
「特定遊技」とは、上記大当たり遊技とは別個の、所定の条件により発生する遊技であって、遊技者にとって有利な状況が生じているものをいう。この特定遊技には、たとえば、いわゆる確率変動遊技がある。この確率変動遊技は、前記大当たり図柄のうちの、特別の図柄(通常、「777」など)が表示されると、この図柄による大当たり遊技の終了後に発生するのが普通である。この確率変動遊技の間は、たとえば、取得した乱数が参照される抽選テーブルが変わることで、大当たり図柄が揃う確率が上昇することとなっている。また、所定の条件により、元の抽選テーブルに戻ることとなっている。すなわち、特定遊技には、その開始時点と終了時点が明瞭に存在することとなっている。
【0016】
「特定発信手段」とは、上記の特定遊技の開始の際に「特定開始信号」を発信し、また、その終了の際に「特定終了信号」を発信する手段をいう。たとえば、弾球遊技機10の制御を司るCPUは、始動口14への入賞を認識すると、所定のプログラムを実行することで、乱数を取得することとなっている。そして、この乱数が所定の値である場合に、このCPUは、上記図柄表示装置11に大当たり図柄のうちの特別の図柄を表示させる旨のコマンドを発することとなっているが、このコマンドを上記の特定開始信号とすることができる。
また、特定遊技として上記の確率変動遊技が発生する場合には、所定の条件に従って、元の抽選テーブルへ戻ることで確率変動遊技が終了することとなっている。この際、このCPUは、抽選テーブルを元へ戻す旨のコマンドを発することとなっているが、このコマンドを上記の特定終了信号とすることができる。
【0017】
すなわち、上記の場合は、このCPUが、所定の制御プログラムを実行することで、特定発信手段として機能することとなる。
「特定開始情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、特定遊技が開始した旨を表すものをいう。
「特定終了情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、特定遊技が終了した旨を表すものをいう。
上記のようにした場合には、情報生成手段34は、前記作動情報並びに大当たり開始情報及び大当たり終了情報の他に、上記特定開始信号及び特定終了信号を認識して、これらにそれぞれ対応する遊技情報である特定開始情報及び特定終了情報を生成する。
【0018】
そして、情報出力手段28は、上記遊技情報をその生成の順番に従って情報記録媒体70に出力することとなっている。
たとえば、図柄表示装置11の50回目の作動で大当たり図柄のうちの特別な図柄が表示されたとすると、情報記録媒体70には、作動情報が50回記録された後、大当たり開始情報が1回記録され、更に特定開始情報が1回記録されることとなる。
したがって、特定開始情報から特定終了情報までの間に記録されている作動情報や大当たり開始情報から、たとえば前記のような遊技解析装置40を用いることで、特定遊技の間の作動回数や、大当たり遊技の回数を解析することが可能となる。
【0019】
また、上記発明は、
(ト)入賞口15、
(チ)上記入賞口15への入賞球の通過により、入賞信号を発信する入賞検出手段26、
(リ)アウト口13、及び
(ヌ)上記アウト口13へのアウト球の通過により、アウト信号を発信するアウト検出手段25を備えるとともに、前記情報生成手段34により生成される遊技情報には、
(f)上記入賞信号の受信により発生する入賞情報、及び
(g)上記アウト信号の受信により発生するアウト情報が含まれるようにしてもよい。
【0020】
「入賞口」とは、弾球遊技機10の遊技板に設けられる入球口であって、そこへの入球により賞球が払い出されるものをいう。
「入賞検出手段」とは、上記入賞口15へ入賞した遊技球の通過路に設けられる、たとえば光センサのような、遊技球の通過を検出する手段をいう。そして、入賞検出手段26は、遊技球の通過を検出すると、その旨の信号を、たとえば弾球遊技機10の制御を司るCPUへ発信するが、この信号を「入賞信号」とすることができる。
「アウト口」とは、上記入賞口15のいずれにも入球できなかった遊技球が排出される盤面下端の排出口をいう。
【0021】
「アウト検出手段」とは、上記アウト口13から排出される通過路に設けられる、たとえば光センサのような、遊技球の通過を検出する手段をいう。そして、アウト検出手段25は、遊技球の通過を検出すると、その旨の信号を、たとえば弾球遊技機10の制御を司るCPUへ発信するが、この信号を「アウト信号」とすることができる。
「入賞情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、入賞口15に入賞があった旨を表すものをいう。
「アウト情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、アウト口13への入球があった旨を表すものをいう。
【0022】
また、上記のようにした場合には、情報生成手段34は、前記作動情報並びに大当たり開始情報及び大当たり終了情報の他に、上記入賞信号及びアウト信号を認識して、これらにそれぞれ対応する遊技情報である入賞情報及びアウト情報を生成する。
そして、情報出力手段28は、上記遊技情報を、その生成の順番に従って情報記録媒体70に出力することとなっている。
ここで、前記のような遊技解析装置40を用いることで、入賞情報及びアウト情報から、遊技者が弾球した遊技球の総数を解析することが可能となっている。また、入賞情報から、遊技者が得た賞球の総数を解析することも可能となっている。
【0023】
また、大当たり開始情報から大当たり終了情報までの間に記録されている入賞情報から、たとえば前記のような遊技解析装置40を用いることで、大当たり遊技の間の賞球数を解析することが可能となる。
更に、これらの遊技情報は、上述のようにその発生順に記録されている。したがって、これらの遊技情報から、上記のような遊技解析装置40を用いることで、持ち球の増減を時系列的に解析することも可能となっている。ここで、「時系列」とは、遊技情報発生の時刻に従った絶対的な時系列のみならず、遊技情報発生の順番に従った相対的な時系列をも含む意である。
【0024】
また、上記発明は、
(ト)入賞口15、
(チ)上記入賞口15への入賞球の通過により、入賞信号を発信する入賞検出手段26、
(リ)アウト口13、及び
(ヌ)上記アウト口13へのアウト球の通過により、アウト信号を発信するアウト検出手段25
を備えるとともに、
前記情報生成手段34により生成される遊技情報には、
(f)上記入賞信号の受信により発生する入賞情報、及び
(g)上記アウト信号の受信により発生するアウト情報
が含まれるようにしてもよい。
【0025】
「入賞口」とは、上述同様、弾球遊技機10の遊技板に設けられる入球口であって、そこへの入球により賞球が払い出されるものをいう。
「入賞検出手段」とは、上述同様、上記入賞口15へ入賞した遊技球の通過路に設けられる、たとえば光センサのような、遊技球の通過を検出する手段をいう。そして、入賞検出手段26は、遊技球の通過を検出すると、その旨の信号を、たとえば弾球遊技機10の制御を司るCPUへ発信するが、この信号を「入賞信号」とすることができる。
「アウト口」とは、上述同様、上記入賞口15のいずれにも入球できなかった遊技球が排出される盤面下端の排出口をいう。
【0026】
「アウト検出手段」とは、上述同様、上記アウト口13から排出される通過路に設けられる、たとえば光センサのような、遊技球の通過を検出する手段をいう。そして、アウト検出手段25は、遊技球の通過を検出すると、その旨の信号を、たとえば弾球遊技機10の制御を司るCPUへ発信するが、この信号を「アウト信号」とすることができる。
「入賞情報」とは、上述同様、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、入賞口15に入賞があった旨を表すものをいう。
「アウト情報」とは、上述同様、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、アウト口13への入球があった旨を表すものをいう。
【0027】
また、上記のようにした場合には、情報生成手段34は、前記作動情報、大当たり開始情報及び大当たり終了情報並びに特定開始情報及び特定終了情報の他に、上記入賞信号及びアウト信号を認識して、これらにそれぞれ対応する遊技情報である入賞情報及びアウト情報を生成する。
そして、情報出力手段28は、上記遊技情報を、その生成の順番に従って情報記録媒体70に出力することとなっている。
ここで、前記のような遊技解析装置40を用いることで、入賞情報及びアウト情報から、遊技者が弾球した遊技球の総数を解析することが可能となっている。また、入賞情報から、遊技者が得た賞球の総数を解析することも可能となっている。
【0028】
また、大当たり開始情報から大当たり終了情報までの間に記録されている入賞情報から、たとえば前記のような遊技解析装置40を用いることで、大当たり遊技の間の賞球数を解析することが可能となる。同様に、特定開始情報から特定終了情報までの間に記録されている入賞情報から、特定遊技の間の賞球数を解析することも可能となる。
更に、これらの遊技情報は、上述のようにその発生順に記録されている。したがって、これらの遊技情報から、上記のような遊技解析装置40を用いることで、持ち球の増減を時系列的に解析することも可能となっている。ここで、「時系列」とは、遊技情報発生の時刻に従った絶対的な時系列のみならず、遊技情報発生の順番に従った相対的な時系列をも含む意である。
【0029】
また、上記発明は、前記入賞口15として、払出球数の異なる複数種類の入賞口15が設けられるとともに、前記入賞検出手段26は、払出球数が異なる入賞口15ごとに設けられ、かつ、各払出球数に応じた入賞信号を発信し、前記情報生成手段34は、受信した入賞信号に応じた入賞情報を生成するようにしてもよい。
すなわち、上記のようにした弾球遊技機10においては、入賞口15ごとに賞球数が異なることとなっている。たとえば、大当たり遊技の際にのみ開放する大入賞口16では賞球数は15球、その他の入賞口15は5球というようにである。そして、入賞検出手段26はこれらに応じて異なる入賞信号を発信し、これを受信した情報生成手段34は、これらに応じて異なる入賞情報を生成するとともに、情報出力手段28はこれを情報記録媒体70へ出力することとなっている。
【0030】
(遊技解析装置)
(第2の発明)
また、第2の発明は、情報記録媒体70に記録された、弾球遊技機10に係る所定の遊技情報を解析可能な遊技解析装置40であって、
(1)表示手段41、
(2)弾球遊技機10に装着されると最初に、当該弾球遊技機に係る機体情報及びクロック情報が記録され、その後、
遊技情報として、
(a)弾球遊技機10の図柄表示装置11の作動に係る作動情報、
(b)上記弾球遊技機10における大当たり遊技の開始に係る大当たり開始情報、及び
(c)上記大当たり遊技の終了に係る大当たり終了情報が、各遊技情報の発生順に記録された前記情報記録媒体70が装着され、かつ、これらの遊技情報を当該記録順に取得する情報取得手段50、
(3)上記情報取得手段50により取得された作動情報を累計し、作動回数として格納する作動記録手段52、
(4)上記情報取得手段50により取得された大当たり開始情報を累計し、大当たり回数として格納する大当たり記録手段54、
(5)上記遊技情報のうち、最初の遊技情報から最初の大当たり開始情報まで、及び、一の大当たり終了情報からその次の大当たり開始情報までの作動情報を累計し、各々の大当たり遊技ごとに所要回数として格納する所要回数記録手段53、並びに
(6)解析情報として、
(A)上記作動記録手段52から取得した作動回数、
(B)上記大当たり記録手段54から取得した大当たり回数、及び
(C)上記所要回数記録手段53から取得した各所要回数を前記表示手段41に表示させる表示制御手段42を備えたことを特徴とする。
【0031】
「遊技情報」とは、弾球遊技機10での遊技中に生ずる、遊技に関する種々の情報をいう。
「遊技解析装置」とは、上記遊技情報を解析可能な装置をいう。たとえば、ROMに記録されたプログラムを実行するCPUを備えた携帯用ゲーム機等をこの遊技解析装置40として機能させることができる。
「情報記録媒体」とは、遊技情報を不揮発的に記録可能な媒体をいい、その記録方式や、形態を問わない。たとえば、フラッシュメモリ等の電気的記録媒体や、ハードディスク等の磁気記録媒体等を、この情報記録媒体70とすることができる。また、この情報記録媒体70とは、遊技情報を蓄積する媒体そのものを指すのみならず、たとえば携帯用遊技装置のような、この情報記録媒体70に相当するメモリを内蔵するとともに、この情報記録媒体70に対する制御部をも備えるものをも含む。
【0032】
「表示手段」とは、画像や文字等を、液晶、ブラウン管、ドットマトリクス等の画面で表示可能なものをいう。
「作動情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、図柄表示装置11の作動があった旨を表すものをいう。
「大当たり開始情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、大当たり遊技の発生があった旨を表すものをいう。
「大当たり終了情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、大当たり遊技が終了した旨を表すものをいう。
【0033】
「情報取得手段」とは、情報記録媒体70に記録された遊技情報をその記録順に取得する手段をいう。ここで「記録順」とは、単にアドレスの順番に従って、という意ではなく、現実に情報記録媒体70に記録された順番に従って、という意である。この情報取得手段50には、前記情報記録媒体70が装着される。したがって、情報記録媒体70の形状に応じた、介在する物理的接続手段、たとえばソケットなどが設けられることとなる。また、この情報取得手段50には、上記各遊技情報を、この物理的接続手段を介して情報記録媒体70から取得する手段(たとえば、読み取り用のCPU等)が設けられる。
「作動記録手段」とは、取得された遊技情報が作動情報である場合に、それを累計して、これを解析情報である「作動回数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
【0034】
「大当たり記録手段」とは、取得された遊技情報が大当たり開始情報である場合に、それを累計して、解析情報である「大当たり回数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
「所要回数記録手段」とは、最初の遊技情報から最初の大当たり開始情報までの間に、及び、一の大当たり終了情報からその次の大当たり開始情報までの間に記録されている作動情報を累計して、これを解析情報である「所要回数」として格納する手段をいう。すなわち、所要回数とは、大当たり遊技が発生するまでに要した作動回数をいう。また、当該遊技中に、大当たり遊技が複数回あったときには、毎回の大当たり遊技の発生について、この所要回数が累計されていくこととなる。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
【0035】
「表示制御手段」とは、上記各記録手段から、各解析情報を取得し、これを表示手段41に表示させる手段をいう。たとえば、遊技解析装置40の制御に係るCPUにこの役割を担わせることができる。
すなわち、作動情報の解析によって図柄表示装置11の作動回数が表され、大当たり開始情報の解析によって大当たり遊技の発生回数が表される。また、これらの遊技情報を併せて解析することによって、大当たり遊技が発生するまでに要した作動回数を解析することも可能となる。
更に、これらの遊技情報の解析により得られた解析情報を、表示手段41上に表示することにより、これらの解析情報を遊技者に視覚的に認識させることが可能となっている。
【0036】
また、「機体情報」とは、たとえば、機種名及びメーカー名等の、弾球遊技機10の識別情報等の情報をいう。
そして、表示制御手段42は、前記各解析情報に加え、この機体情報を表示手段41に表示させることができる。これにより、この機体情報を、遊技解析の参考データとすることも可能となる。
また、「クロック情報」とは、たとえば、日付や時刻といった時間に係る情報をいう。
そして、表示制御手段42は、前記各解析情報に加え、このクロック情報を表示手段41に表示させることができる。これにより、このクロック情報を、遊技解析の参考データとすることも可能となる。
【0037】
また、上記発明は、前記情報取得手段50により取得される遊技情報には、
(d)弾球遊技機10における特定遊技の開始に係る特定開始情報、及び
(e)上記特定遊技の終了に係る特定終了情報が含まれ、
(7)上記情報取得手段50により取得された特定開始情報を累計し、特定回数として格納する特定回数記録手段、及び
(8)上記遊技情報のうち、一の特定開始情報からその次の特定終了情報までの作動情報を累計し、各々の特定遊技ごとに特定作動回数として格納する特定作動記録手段を備えるとともに、前記表示制御手段42により表示される解析情報には、
(D)上記特定回数記録手段から取得した特定回数、及び
(E)上記特定作動記録手段から取得した各特定作動回数が含まれるようにしてもよい。
【0038】
「特定遊技」とは、所定の条件により発生する遊技であって、上記大当たり遊技とは別に、遊技者にとって有利な状況が生じているものをいう。この特定遊技には、たとえば、いわゆる確率変動遊技がある。この確率変動遊技は、前記大当たり図柄のうちの、特別の図柄(通常、「777」など)が表示されると、この図柄による大当たり遊技の終了後に発生するのが普通である。この確率変動遊技の間は、たとえば、取得した乱数が参照される抽選テーブルが変わることで、大当たり図柄が揃う確率が上昇することとなっている。また、所定の条件により、元の抽選テーブルに戻ることとなっている。すなわち、「特定遊技」には、その開始時点と終了時点が明瞭に存在することとなっている。
【0039】
「特定開始情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、特定遊技が開始した旨を表すものをいう。
「特定終了情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、特定遊技が終了した旨を表すものをいう。
「特定回数記録手段」とは、取得された遊技情報が特定開始情報である場合に、それを累計して、これを解析情報である「特定回数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
【0040】
「特定作動記録手段」とは、特定開始情報と特定終了情報との間に記録されている作動情報を累計して、これを解析情報である「特定作動回数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。なお、特定回数が2回以上の場合は、特別遊技の各回ごとに累計して、そのそれぞれを格納することも可能である。
表示制御手段42は、解析情報として、作動回数、大当たり回数、及び各所要回数に加え、上記特定回数記録手段から取得した特定回数、及び、上記特定作動記録手段から取得した各特定作動回数を、表示手段41に表示させる。
【0041】
上記により、特定遊技の発生及びこの特定遊技中の図柄表示装置11の作動に関する遊技情報が解析可能になるとともに、これらの遊技情報の解析により得られた解析情報を遊技者に視覚的に認識させることが可能となる。
また、上記発明は、前記情報取得手段50により取得される遊技情報には、
(f)弾球遊技機10の入賞口15への入賞球の通過に係る入賞情報、及び
(g)弾球遊技機10のアウト口13へのアウト球の通過に係るアウト情報が含まれ、
(9)上記情報取得手段50により取得された入賞情報及びアウト情報を累計し、弾球数として格納する弾球記録手段51、
(10)上記情報取得手段50により取得された遊技情報が入賞情報である場合に、当該入賞口15に係る所定の払出球数を累計し、これを賞球数として格納する賞球記録手段56、及び
(11)上記遊技情報のうち、一の大当たり開始情報から次の大当たり終了情報までの賞球数を累計し、各々の大当たり遊技ごとに大当たり賞球数として格納する大当たり賞球記録手段58を備えるとともに、前記表示制御手段42により表示される解析情報には、
(F)上記弾球記録手段51から取得した弾球数、
(G)上記賞球記録手段56から取得した賞球数、及び
(H)上記大当たり賞球記録手段58から取得した各大当たり賞球数が含まれるようにしてもよい。
【0042】
「入賞情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、入賞口15に入賞があった旨を表すものをいう。
「アウト情報」とは、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、アウト口13への入球があった旨を表すものをいう。
「弾球記録手段」とは、取得された遊技情報が入賞情報又はアウト情報である場合に、それを累計して、これを解析情報である「弾球数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
【0043】
「賞球記録手段」とは、取得された遊技情報が入賞情報である場合に、当該入賞口15に係る所定の払出球数を累計して、これを解析情報である「賞球数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
「大当たり賞球記録手段」とは、大当たり開始情報と大当たり終了情報との間に記録されている入賞情報について当該入賞口15に係る所定の払出球数を累計して、これを解析情報である「大当たり賞球数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。なお、大当たり回数が2回以上の場合は、大当たり遊技の各回ごとに累計して、そのそれぞれを格納することも可能である。
【0044】
表示制御手段42は、解析情報として、作動回数、大当たり回数、及び各所要回数に加え、上記弾球記録手段51から取得した弾球数、上記賞球記録手段56から取得した賞球数、及び、上記大当たり賞球記録手段58から取得した各大当たり賞球数を、表示手段41に表示させる。
上記により、入賞球及びアウト球に関する遊技情報が解析可能になるとともに、これらの遊技情報の解析により得られた弾球数及び賞球数、並びに大当たり遊技中の賞球数に関する解析情報を遊技者に視覚的に認識させることが可能となる。
更に、これらの遊技情報は、その発生順に記録されている。したがって、これらの遊技情報から、遊技者の持ち球の増減を時系列に従って解析することも可能となる。たとえば、表示手段41へ表示させる際に、各解析情報に所定の画像処理を施し、持ち球の増減をグラフとして表示させることも可能である。ここで、「時系列」とは、特定の事象が発生した時刻に従った絶対的な時系列のみを意味するものではなく、特定の事象の発生の順序に従った相対的な時系列をも含むものである。
【0045】
また、上記発明は、前記情報取得手段50により取得される遊技情報には、
(f)弾球遊技機10の入賞口15への入賞球の通過に係る入賞情報、及び
(g)弾球遊技機10のアウト口13へのアウト球の通過に係るアウト情報が含まれ、
(9)上記情報取得手段50により取得された入賞情報及びアウト情報を累計し、弾球数として格納する弾球記録手段51、
(10)上記情報取得手段50により取得された遊技情報が入賞情報である場合に、当該入賞口15に係る所定の払出球数を累計し、これを賞球数として格納する賞球記録手段56、
(11)上記遊技情報のうち、一の大当たり開始情報から次の大当たり終了情報までの賞球数を累計し、各々の大当たり遊技ごとに大当たり賞球数として格納する大当たり賞球記録手段58、及び
(12)上記遊技情報のうち、一の特定開始情報から次の特定終了情報までの賞球数をそれぞれ累計し、各々の特定遊技ごとに特定賞球数として格納する特定賞球記録手段を備えるとともに、前記表示制御手段42により表示される解析情報には、
(F)上記弾球記録手段51から取得した弾球数、
(G)上記賞球記録手段56から取得した賞球数、
(H)上記大当たり賞球記録手段58から取得した各大当たり賞球数、及び
(I)上記特定賞球記録手段から取得した各特定賞球数が含まれるようにしてもよい。
【0046】
「入賞情報」とは、上述の如く、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、入賞口15に入賞があった旨を表すものをいう。
「アウト情報」とは、上述の如く、前記情報記録媒体70に記録される遊技情報のうち、アウト口13への入球があった旨を表すものをいう。
「弾球記録手段」とは、上述の如く、取得された遊技情報が入賞情報又はアウト情報である場合に、それを累計して、これを解析情報である「弾球数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
【0047】
「賞球記録手段」とは、上述の如く、取得された遊技情報が入賞情報である場合に、当該入賞口15に係る所定の払出球数を累計して、これを解析情報である「賞球数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
「大当たり賞球記録手段」とは、上述の如く、大当たり開始情報と大当たり終了情報との間に記録されている入賞情報について当該入賞口15に係る所定の払出球数を累計して、これを解析情報である「大当たり賞球数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。なお、大当たり回数が2回以上の場合は、大当たり遊技の各回ごとに累計して、そのそれぞれを格納することも可能である。
【0048】
「特定賞球記録手段」とは、特定開始情報と特定終了情報との間に記録されている入賞情報について当該入賞口15に係る所定の払出球数を累計して、これを解析情報である「特定賞球数」として格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。なお、特定回数が2回以上の場合は、特定遊技の各回ごとに累計して、そのそれぞれを格納することも可能である。
表示制御手段42は、解析情報として、作動回数、大当たり回数、各所要回数、特定回数、及び各特定作動回数に加え、上記弾球記録手段51から取得した弾球数、上記賞球記録手段56から取得した賞球数、上記大当たり賞球記録手段58から取得した各大当たり賞球数、及び、上記特定賞球記録手段から取得した各特定賞球数を表示手段41に表示させる。
【0049】
上記により、入賞球及びアウト球に関する遊技情報が解析可能になるとともに、これらの遊技情報の解析により得られた弾球数及び賞球数、並びに大当たり遊技中の賞球数及び特定遊技中の賞球数に関する解析情報を遊技者に視覚的に認識させることが可能となる。
更に、これらの遊技情報は、その発生順に記録されている。したがって、これらの遊技情報から、遊技者の持ち球の増減を時系列に従って解析することも可能となる。たとえば、表示手段41へ表示させる際に、各解析情報に所定の画像処理を施し、持ち球の増減をグラフとして表示させることも可能である。ここで、「時系列」とは、特定の事象が発生した時刻に従った絶対的な時系列のみを意味するものではなく、特定の事象の発生の順序に従った相対的な時系列をも含むものである。
【0050】
また、上記発明は、前記情報記録媒体70には、払出球数の異なる入賞情報が記録されるとともに、前記賞球記録手段56は、入賞情報に対応した払出球数を賞球数に累計するようにしてよい。
たとえば、賞球が15球の入賞口15に入賞した場合と、5球の入賞口15に入賞した場合とでは、異なる入賞情報が情報記録媒体70に記録されていることとなる。
そして、賞球記録手段56は、賞球数を累計する際に、たとえば、15球の入賞口15への入賞に係る入賞情報の場合は、賞球数に15を加え、また、5球の入賞口15への入賞に係る入賞情報の場合は、賞球数に5を加えるというようにして賞球数の累計を行うこととなっている。
【0051】
また、上記発明は、
(13)一定弾球数ごとに、賞球数と弾球数との差で定義される出球数をそれぞれ格納する弾球単位記録手段63を備えるとともに、前記表示制御手段42は、上記弾球単位記録手段63から取得した各出球数を上記一定弾球数ごとに表示手段41に表示可能に形成されているようにしてもよい。
「弾球単位記録手段」とは、一定の弾球数ごとに、その時点における賞球数と弾球数との差を演算し、その差を解析情報である「出球数」として当該一定の弾球数ごとに格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
【0052】
表示制御手段42は、解析情報として、弾球数及び賞球数に加え、上記弾球単位記録手段63から取得した出球数を、一定の弾球数ごとに表示手段41に表示させる。なお、この表示は、たとえば弾球数を横軸に取ることで、持ち球の増減を表すグラフとして行うことも可能である。
上記により、遊技中の持ち球の増減を弾球数を基準として解析することが可能となるとともに、このような解析により得られた解析情報を遊技者に視覚的に認識させることが可能となる。
また、上記発明は、
(14)一定作動回数ごとに、賞球数と弾球数との差で定義される出球数をそれぞれ格納する作動単位記録手段62を備えるとともに、前記表示制御手段42は、上記作動単位記録手段62から取得した各出球数を上記一定作動回数ごとに表示手段41に表示可能に形成されているようにしてもよい。
【0053】
「作動単位記録手段」とは、一定の作動回数ごとに、その時点における賞球数と弾球数との差を演算し、その差を解析情報である「出球数」として当該一定の作動回数ごとに格納する手段をいう。ここで、累計は遊技解析装置40の制御に係るCPUで行い、格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
表示制御手段42は、解析情報として、弾球数及び賞球数に加え、上記作動単位記録手段62から取得した出球数を、一定の作動回数ごとに表示手段41に表示させる。なお、この表示は、たとえば作動回数を横軸に取ることで、持ち球の増減を表すグラフとして行うことも可能である。
【0054】
上記により、遊技中の持ち球の増減を作動回数を基準として解析することが可能となるとともに、このような解析により得られた解析情報を遊技者に視覚的に認識させることが可能となる。
また、上記発明は、
(15)入力手段43を備え、
(16)上記入力手段43から入力された、遊技球借り受けに係る投入金額を格納する金額記録手段47、
(17)上記入力手段43から入力された交換率を格納する交換率記録手段48、並びに
(18)前記弾球数及び賞球数並びに上記投入金額及び交換率を用いて、当該遊技における収支を演算する収支演算手段64を備えるとともに、前記表示制御手段42により表示される解析情報には、
(J)上記収支演算手段64による当該遊技における収支が含まれるようにしてもよい。
【0055】
「入力手段」とは、数値を入力可能な手段をいう。たとえば、前記表示手段41上にテンキー状の数字の一覧を表示するとともに、所定のボタン等の操作によりその一覧上を移動するカーソルによって、数値を入力するようなものをこの入力手段43とすることができる。また、遊技解析装置40に接続されたテンキーなどを、この入力手段43とすることもできる。
「投入金額」とは、遊技者が、弾球遊技機10における遊技に使用する遊技球を遊技場から借り受けるために支払う金額のことをいう。
「金額記録手段」とは、上記入力手段43から、投入金額として入力された数値を格納する手段をいう。なお、この格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
【0056】
「交換率」とは、遊技者が獲得した遊技球を遊技場で景品と交換する際の、遊技球1個の価値を金額で示した値をいう。
「交換率記録手段」とは、上記入力手段43から、交換率として入力された数値を格納する手段をいう。なお、この格納は遊技解析装置40のメモリで行うことができる。
「収支演算手段」とは、解析情報のうちの弾球数及び賞球数と、上記投入金額及び交換率とから、当該遊技における収支を演算する手段をいう。たとえば、遊技解析装置40の制御プログラムの一部を実行するCPUを、この収支演算手段64として機能させることができる。
【0057】
たとえば、賞球数から弾球数を減じて得た値に、上記交換率を乗じて、これから投入金額を減じて得た値を、当該遊技の収支とすることができる。
そして、表示制御手段42は、前記各表示情報に加え、上記収支演算手段64により得られた収支を、表示手段41に表示させることができる。
上記により、遊技者が実際に行った遊技における収支を解析することが可能になるとともに、この解析により得られた解析情報を遊技者に視覚的に認識させることが可能となる。
【発明の効果】
【0058】
上記の構成により、本発明は、以下に記す効果を奏する。
すなわち、本発明のうち、第1の発明の説明によると、弾球遊技機において、遊技者が実際に遊技を行っている間の図柄表示装置の作動及び大当たり遊技の発生に関するデータが、遊技者の解析のために提供可能となる。さらに、遊技者に、遊技解析の参考となる情報が提供可能となる。
また、第2の発明の説明によると、遊技者が実際に弾球遊技機で遊技を行っている間の図柄表示装置の作動及び大当たり遊技の発生に関するデータを解析可能な遊技解析装置を提供することが可能となる。さらに、遊技解析の参考となる情報を表示可能とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明に係る弾球遊技機の機能ブロック図である。
【図2】情報記録媒体へ記録される情報の配列例を示す模式図である。
【図3】本発明に係る遊技解析装置の機能ブロック図である。
【図4】本発明に係る遊技解析装置における遊技情報処理のフローチャートである。
【図5】本発明に係る遊技解析装置における遊技情報処理のフローチャートである。
【図6】本発明に係る遊技解析装置における遊技情報処理のフローチャートである。
【図7】本発明に係る遊技解析装置における解析情報の出力の例を示す模式図である。
【図8】本発明に係る弾球遊技機の外観を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る遊技解析装置の外観を、上方斜視図(A)及び下方斜視図(B)で示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下、本発明の一の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(弾球遊技機外観)
図8は、本実施の形態に係る弾球遊技機10の外観を斜視図で表したものである。
この弾球遊技機10には、通常の弾球遊技機と同様、三桁の図柄を液晶画面にて変動表示させる図柄表示装置11、盤面へ遊技球を弾球するための弾球ハンドル12、始動口14、入賞口15、15、大入賞口16、アウト口13、及び賞球が払い出される賞球払出口18が設けられる。
この弾球遊技機10における遊技の概要は、以下の通りである。
【0061】
まず、弾球ハンドル12を右回りに捻ることで、盤面に遊技球が弾球される。この遊技球は、図示しない釘や風車等に接触しながら、盤面を落下する。そして、落下の過程で入賞口15、15に入賞すると、賞球払出口18から5球の賞球が遊技者に払い出される。
また、始動口14への入賞があると、賞球払出口18から5球の賞球が遊技者に払い出されるのに加え、図柄表示装置11が作動し、図柄の変動が開始される。この変動の結果、表示される図柄の組合せが三桁とも同一の図柄に係るもの(「大当たり図柄」と称する。)である場合、「大当たり遊技」となり、普段は閉鎖している大入賞口16が開放する。大入賞口16への入賞があると、賞球払出口18から15球の賞球が遊技者に払い出される。この大入賞口16は、開放して30秒経過するか、又は10球の入賞があるかのいずれかにより一旦閉鎖する。そして、大入賞口16が開放している間に、この大入賞口16の内部に設けられる図示しない特定領域への入賞があると、大入賞口16は閉鎖した後、再度開放することとなっている。これにより、大入賞口16の開放は、最大16回連続することが可能となっている。また、大入賞口16が16回開放するか、又は大入賞口16の開放中に上記特定領域への入賞がなかった場合には、大当たり遊技は終了する。
【0062】
更に、上記大当たり図柄のうち、たとえば「777」のような特別なもの(「確率変動図柄」と称する。)が図柄表示装置11に表示されると、上記の大当たり遊技の終了後、いわゆる「確率変動遊技」が開始することとなっている。この確率変動遊技の間は、始動口14の拡大する機会が増加することにより、始動口14への入賞が容易となる。これとともに、図柄表示装置11において大当たり図柄の表示される確率も上昇することとなっている。この確率変動遊技は、次に大当たり遊技が発生することにより終了することとなっている。なお、確率変動遊技中に、確率変動図柄が揃うことで大当たり遊技が発生する場合には、当該大当たり遊技の終了後、再度確率変動遊技が発生することとなる。
【0063】
本実施の形態に係る弾球遊技機10には、盤面の上方右側に、情報出力手段28の一部を構成するスロット22が設けられる。このスロット22内部には、多数のリボン状の接続片を備えた図示しないコネクタが設けられている。このスロット22には、フラッシュメモリを備えた情報記録媒体70(図1参照)を内蔵したカセット71が装着されることとなっている。すなわち、このカセット71にも、上記接続ピンのそれぞれと接触する接続片を備えた図示しないコネクタが設けられている。
上記スロット22へは、カセット71の方向を正しく合わせて押し込むことで装着がされる。上記スロット22へカセット71が正しく装着されると、スロット22下方の確認ランプ23に通電し、点灯することで装着確認がされる。なお、この確認ランプ23を設けなくても、遊技情報出力に係るサブ基板からカセット71への通電に伴う電流値変化を認識することによっても、カセット71の装着確認は可能である。
【0064】
また、スロット22脇に設けられたイジェクトボタン24を押すことで、上記スロット22から装着されたカセット71が取り外される。
なお、図8においては、上記スロット22は弾球遊技機10自体に設けられることとなっている。この他にも、弾球遊技機10が設置される島に各弾球遊技機10に対応するスロット22を設け、各弾球遊技機10にこのスロット22が接続されるようにすることもできる。
(遊技解析装置外観)
図9は、本実施の形態に係る遊技解析装置40の外観を表したものである。
遊技解析装置40の表面(図9A)には、液晶表示画面による表示手段41が設けられている。また、方向キー44、決定キー45、取消キー46等の各種操作ボタンも設けられている。
【0065】
遊技解析装置40の裏面(図9B)には、遊技情報が記録された上記カセット71が装着されるスロット49が設けられる。このスロット49には、前記弾球遊技機10に設けられるものと同様のコネクタ(図示せず)が設けられている。すなわち、このスロット49は、遊技解析装置40における情報取得手段50(図3参照)の一部を構成している。
(弾球遊技機機能ブロック)
図1は、本実施の形態に係る弾球遊技機10における、遊技情報の出力に係る部分の機能ブロックを表したものである。また、図2は、情報記録媒体70における遊技情報の記録を模式的に表したものである。
【0066】
始動口14、入賞口15、大入賞口16、アウト口13及び図柄表示装置11については、上述の説明の通りである。
アウト検出手段25とは、アウト口13を通過した遊技球を検出するセンサにより構成されている。すなわち、遊技球がアウト口13を通過することにより、アウト信号を生成し、これを後述のCPU30へ送信することとなっている。
入賞検出手段27、27、27とは、始動口14、入賞口15及び大入賞口16のそれぞれを通過した遊技球を検出するセンサにより構成されている。すなわち、遊技球がこれらを通過することにより、入賞信号を生成し、これを後述のCPU30へ送信することとなっている。ここで、始動口14及び入賞口15からの入賞信号は、5球の賞球に係るものであり、また、大入賞口16からの入賞信号は、15球の賞球に係るものであるため、両者は異なる信号となっている。
【0067】
弾球遊技機10には、図示しないROMに記述された制御プログラムを実行することで、遊技全体の制御を司るCPU30が設けられている。このCPU30は、上記制御プログラムの所定の部分を実行することで、図柄表示装置11を制御する作動発信手段31、大当たり遊技の開始と終了とを制御する大当たり発信手段32、及び確率変動遊技の開始と終了とを制御する確率変動発信手段33として機能する。また、このCPU30は同時に、下記の表1に示すような、3ビットデータから成る各遊技情報を生成する情報生成手段34として機能する。
【0068】
【表1】

【0069】
情報出力手段28には、図8に示したとおり、情報記録媒体70が装着される。情報記録媒体70が装着されると、情報出力手段28はまず当該弾球遊技機10のメーカー名及び機種名から成る機体情報(図2b参照)並びに当該遊技の年月日及び時刻から成るクロック情報(図2a参照)を情報記録媒体70に記録する。そして、上記情報生成手段34により生成された遊技信号を、その生成と同時に情報記録媒体70へ出力し、記録することとなっている。
アウト口13への入球があると、これを検出したアウト検出手段25からCPU30へ、遊技球1球ごとにアウト信号が発信される。このアウト信号を受けたCPU30は、情報生成手段34として、アウト情報として「000」を生成する。このアウト情報は、その生成と同時に情報出力手段28を介して、これに装着される情報記録媒体70へ出力される(図2c参照)。
【0070】
始動口14及び入賞口15への入賞があると、これを検出した入賞検出手段26からCPU30へ、5球入賞情報が発信される。これを受けたCPU30は、情報生成手段34として、5球入賞情報として「001」を生成する。この5球入賞情報は、その生成と同時に情報出力手段28を介して、これに装着される情報記録媒体70に出力される(図2c参照)。
また、始動口14への入賞を認識したCPU30は、作動発信手段31として、図柄表示装置11における図柄の変動表示の制御を開始すべく、作動信号を発する。そしてこのCPU30は同時に情報生成手段34として、この作動信号を受けて、作動情報として「011」を生成する。この作動情報は、その生成と同時に情報出力手段28を介して、これに装着される情報記録媒体70へ出力される(図2d参照)。
【0071】
図柄表示装置11に大当たり図柄が表示されると、CPU30は、大当たり発信手段32として、これ以後大入賞口16の開閉の制御を開始すべく、大当たり開始信号を発する。そしてこのCPU30は同時に情報生成手段34として、この大当たり開始信号を受けて、大当たり開始情報として「100」を生成する。この大当たり開始情報は、その生成と同時に情報出力手段28を介して、これに装着される情報記録媒体70へ出力される(図2e参照)。
大入賞口16への入賞があると、これを検出した入賞検出手段26からCPU30へ、15球入賞情報が発信される。これを受けたCPU30は、情報生成手段34として、15球入賞情報として「010」を生成する。この15球入賞情報は、その生成と同時に情報出力手段28を介して、これに装着される情報記録媒体70に出力される(図2e参照)。
【0072】
また、前記の条件により大当たり遊技が終了すると、CPU30は、大当たり発信手段32として、これ以後大入賞口16の開閉の制御を終了すべく、大当たり終了信号を発する。そしてこのCPU30は同時に情報生成手段34として、この大当たり終了信号を受けて、大当たり終了情報として「101」を生成する。この大当たり終了情報は、その生成と同時に情報出力手段28を介して、これに装着される情報記録媒体70へ出力される(図2e参照)。
図柄表示装置11に確率変動図柄が表示されると、CPU30は、特定発信手段たる確率変動発信手段33として、当該確率変動図柄の表示による大当たり遊技の終了後、確率変動遊技に係る制御を開始すべく、特定開始信号たる確率変動開始信号を発する。そしてこのCPU30は同時に情報生成手段34として、この確率変動開始信号を受けて、特定開始情報たる確率変動開始情報として「110」を生成する。この確率変動開始情報は、その生成と同時に情報出力手段28を介して、これに装着される情報記録媒体70へ出力される(図2e参照)。
【0073】
また、前記の条件により確率変動遊技が終了すると、CPU30は、特定発信手段たる確率変動発信手段33として、これ以後確率変動遊技に係る制御を終了すべく、特定終了信号たる確率変動終了信号を発する。そしてこのCPU30は同時に情報生成手段34として、この確率変動終了信号を受けて、特定終了情報たる確率変動終了情報として「111」を生成する。この確率変動終了情報は、その生成と同時に情報出力手段28を介して、これに装着される情報記録媒体70へ出力される(図2e参照)。
(遊技解析装置機能ブロック)
図3は、本実施の形態に係る遊技解析装置40における、遊技情報の解析に係る部分の機能ブロックを表したものである。
【0074】
情報取得手段50には、図9に示したとおり、情報記録媒体70が装着される。そして、この情報記録媒体70に記録された遊技情報を、記録されている順に取得することとなっている。
弾球記録手段51、作動記録手段52、所要回数記録手段53、大当たり記録手段54、確率変動記録手段55、賞球記録手段56、確率変動作動記録手段57、大当たり賞球記録手段58及び確率変動賞球記録手段59は、いずれも、上記情報取得手段50によって取得される遊技情報の数を加算及び格納する手段であり、具体的には、遊技解析装置40の制御に係るCPUとRAMとによって実現される。また、機体情報記録手段60及びクロック情報記録手段61は、上記情報取得手段50によって取得された遊技情報のうちの機体情報及びクロック情報をそれぞれ格納する手段であり、具体的には、遊技解析装置40のRAMによって実現される。
【0075】
情報取得手段50によって取得された遊技情報がアウト情報(「000」)であれば、この遊技情報は弾球記録手段51によって累計され、「弾球数」として格納される。
情報取得手段50によって取得された遊技情報が5球入賞情報(「001」)であれば、この遊技情報はこの遊技情報は弾球記録手段51によって累計され、遊技球が盤面へ弾球した遊技球数である「弾球数」として格納される。これと同時に、賞球記録手段56によって5球分の賞球として累計される。
情報取得手段50によって取得された遊技情報が15球入賞情報(「010」)であれば、この遊技情報はこの遊技情報は弾球記録手段51によって累計され、「弾球数」として格納される。これと同時に、賞球記録手段56によって15球分の賞球として累計される。
【0076】
情報取得手段50によって取得された遊技情報が作動情報(「011」)であれば、この遊技情報は作動記録手段52によって累計され、図柄表示装置11が作動した回数である「作動回数」として格納される。これと同時に、所要回数記録手段53によって累計され、大当たり図柄が表示されるまでに図柄表示装置11が作動した回数である「所要回数」として格納される。なお、この所要回数は、大当たり遊技が発生するとそれまでの値が保存されるとともに、大当たり遊技の終了により改めて0から累計が開始されることとなっている。
情報取得手段50によって取得された遊技情報が大当たり開始情報(「100」)であれば、この遊技情報は大当たり記録手段54によって累計され、大当たり遊技が発生した回数である「大当たり回数」として格納される。また、大当たり開始情報の後に記録されている5球入賞情報及び15球入賞情報は、遊技情報として大当たり終了情報(「101」)が取得されるまでは、上記の賞球数とは別に、大当たり賞球記録手段58によって大当たり遊技1回ごとに累計され、「大当たり賞球数」として格納される。
【0077】
情報取得手段50によって取得された遊技情報が確率変動開始情報(「110」)であれば、この確率変動開始情報は確率変動記録手段55によって累計され、「確率変動回数」として格納される。また、確率変動開始情報の後に記録されている5球入賞情報及び15球入賞情報は、遊技情報として確率変動終了情報(「111」)が取得されるまでは、上記の賞球数とは別に、確率変動賞球記録手段59によって確率変動遊技1回ごとに累計され、「確率変動賞球数」として格納される。
作動単位記録手段62とは、所定作動回数ごとに、賞球数と弾球数との差で定義される「出球数」を累計するとともに、この所定作動回数ごとにこの出球数の値を格納する手段をいう。なお、この所定作動回数は、遊技者が所定の値を選択又は入力できるようにすることもできる。この作動単位記録手段62は、具体的には、遊技解析装置40の制御に係るCPUとRAMとによって実現される。
【0078】
弾球単位記録手段63とは、所定弾球数ごとに、賞球数と弾球数との差で定義される「出球数」を累計するとともに、この所定弾球数ごとにこの出球数の値を格納する手段をいう。なお、この所定弾球数は、遊技者が所定の値を選択又は入力できるようにすることもできる。この弾球単位記録手段63は、具体的には、遊技解析装置40の制御に係るCPUとRAMとによって実現される。
入力手段43とは、表示手段41に表示されたテンキー上を移動するカーソルを、遊技解析装置40の方向キー44、決定キー45、取消キー46等(図9参照)により操作することにより数値を入力する装置をいう。
【0079】
金額記録手段47とは、上記入力手段43により入力された投入金額を格納する手段をいう。具体的には、遊技解析装置40のRAMによって実現される。なお、「投入金額」とは、遊技者が、弾球遊技機10における遊技に使用する遊技球を遊技場から借り受けるために支払う金額のことをいう。
交換率記録手段48とは、上記入力手段43により入力された交換率を格納する手段をいう。具体的には、遊技解析装置40のRAMによって実現される。なお、「交換率」とは、遊技者が獲得した遊技球を遊技場で景品と交換する際の、遊技球1個の価値を金額で示した値をいう。
【0080】
収支演算手段64とは、各解析情報並びに上記投入金額及び交換率から、当該遊技の収支を演算する手段をいう。具体的には、遊技解析装置40の制御に係るCPUとRAMとによって実現される。
表示制御手段42とは、各解析情報を、所定の形式で表示手段41上に表示させる手段をいう。実際には、遊技解析装置40の所定の制御プログラムを実行するCPUがこの表示制御手段42として機能する。
表示手段41については、上述の通りである。
(フローチャートの説明)
各フローチャートは、各遊技情報集計のための処理を示す。
【0081】
図4、図5及び図6に示すフローチャートは、各遊技情報集計のための処理を示す。以下、これらの図面を参照しつつ、遊技解析装置40における遊技情報集計について説明する。
(遊技情報の取得)
遊技解析装置40による遊技情報の解析が開始されると、まず、図4のS100に示す段階において、各パラメータの初期化が行われる。ここで、Jは、大当たり遊技中の賞球数集計用のパラメータ(大当たりパラメータ)を表す。Kは、確率変動遊技中の賞球数集計用のパラメータ(確率変動パラメータ)を表す。Bは、弾球数M個(ただし、Mは自然数)ごとの収支を求めるためのパラメータ(弾球数パラメータ)を表す。Gは、作動回数N回(ただし、Nは自然数)ごとの収支を求めるためのパラメータ(作動回数パラメータ)を表す。そして、S101に示す段階へ進む。
【0082】
S101に示す段階においては、情報取得手段50は、情報記録媒体70に記録された機体情報及びクロック情報(図2b及びa参照)を取得し、これをそれぞれ機体情報記録手段60及びクロック情報記録手段61に格納する(図3参照)。なお、これらの機体情報及びクロック情報は、後で表示制御手段42により表示手段41上に表示される。そして、S110へ示す段階へ進む。
S110に示す段階においては、情報記録媒体70に、情報取得手段50が取得すべき次の遊技情報が記録されているか否かが判断される。記録されていなければ、処理を終了する。一方、記録されていれば、S120に示す段階へ進む。
【0083】
S120に示す段階においては、情報取得手段50は、次の遊技情報を取得する。そして、S130に示す段階へ進む。
(賞球数及び弾球数の加算)
(5球加算)
S130に示す段階においては、取得された遊技情報が「5球入賞情報」であるか否かが判断される。5球入賞情報である場合は、S131に示す段階へ進む。一方、5球入賞情報でない場合は、S140に示す段階へ進む。
S131に示す段階においては、賞球記録手段56は、格納している賞球数に5を加算した値を、上書きして格納する。そして、S132に示す段階へ進む。
【0084】
S132に示す段階においては、大当たりパラメータ(S202参照)が設定されているか否かが判断される。設定されている場合は、S133に示す段階へ進む。一方、設定されていない場合は、S134に示す段階へ進む。
S133に示す段階においては、大当たり賞球記録手段58は、大当たり賞球数に5を加算する。そして、S151に示す段階へ進む。
S134に示す段階においては、確率変動パラメータ(S222参照)が設定されているか否かが判断される。設定されている場合は、S135に示す段階へ進む。一方、設定されていない場合は、S151に示す段階へ進む。
【0085】
S135に示す段階においては、確率変動賞球記録手段59は、確率変動賞球数に5を加算する。そして、S151に示す段階へ進む。
(15球加算)
S140に示す段階においては、取得された遊技情報が「15球入賞情報」であるか否かが判断される。15球入賞情報である場合は、S141に示す段階へ進む。一方、15球入賞情報でない場合は、S150に示す段階へ進む。
S141に示す段階においては、賞球記録手段56は、格納している賞球数に15を加算した値を、上書きして格納する。そして、S142に示す段階へ進む。
【0086】
S142に示す段階においては、大当たりパラメータ(S202参照)が設定されているか否かが判断される。設定されている場合は、S143に示す段階へ進む。一方、設定されていない場合は、S151に示す段階へ進む。
S143に示す段階においては、大当たり賞球記録手段58は、大当たり賞球数に15を加算する。そして、S151に示す段階へ進む。
(弾球球加算)
S150に示す段階においては、取得された遊技情報が「アウト情報」であるか否かが判断される。アウト情報でない場合には、S200に示す段階へ進む。一方、アウト情報である場合には、S151に示す段階へ進む。
【0087】
S151に示す段階においては、取得された遊技情報は5球入賞情報、15球入賞情報又はアウト情報であることとなる。この場合、弾球記録手段51は、格納している弾球数に1を加算した値を、上書きして格納する。そして、S160に示す段階へ進む。
S160に示す段階においては、弾球単位記録手段63は、弾球数パラメータに1を加算する。そして、S170に示す段階へ進む。
S170に示す段階においては、弾球単位記録手段63は、弾球数がM個に達したか否かを判断する。達していない場合は、S110に示す段階へ戻り、遊技情報の取得が続行される。一方、達している場合は、S180に示す段階へ進む。
【0088】
S180に示す段階においては、弾球数がM個に達した時点における収支である出球数が演算される。すなわち、弾球単位記録手段63は、当該時点における賞球数を賞球記録手段56から取得するとともに、弾球数を弾球記録手段51から取得する。次いで、弾球単位記録手段63は、この賞球数から弾球数を減じた値である出球数を演算する。そして、S181に示す段階へ進む。
S181に示す段階においては、弾球単位記録手段63は、上記出球数を格納する。なお、この出球数は、弾球数M個ごとに別個に格納されることとなっている。そして、S190に示す段階へ進む。
【0089】
S190に示す段階においては、弾球単位記録手段63は、弾球数パラメータをクリアする。そして、S110に示す段階へ戻り、遊技情報の取得が続行される。
(大当たり回数及び確率変動回数の加算)
図5のS200に示す段階においては、取得された遊技情報が「大当たり開始情報」であるか否かが判断される。大当たり開始情報であれば、S201に示す段階へ進む。一方、大当たり開始情報でなければ、S210に示す段階へ進む。
S201に示す段階においては、大当たり記録手段54は、格納している大当たり回数に1を加算した値を、上書きして格納する。そして、S202に示す段階へ進む。
【0090】
S202に示す段階においては、大当たり賞球記録手段58は、大当たりパラメータをセットする。この大当たりパラメータがセットされている状態では、大当たり賞球数の加算が行われることとなる(S133及びS143参照)。そして、S203に示す段階へ進む。
S203に示す段階においては、所要回数記録手段53は、当該時点までに累計された所要回数(S300参照)の値を格納してから、この値をクリアする。そして、S110に示す段階へ戻り、遊技情報の取得が続行される。
S210に示す段階においては、取得された遊技情報が「大当たり終了情報」であるか否かが判断される。大当たり終了情報であれば、S211に示す段階へ進む。一方、大当たり終了情報でなければ、S220に示す段階へ進む。
【0091】
S211に示す段階においては、大当たり賞球記録手段58は、当該時点までに累計された大当たり賞球数(S133及びS143参照)の値を格納してから、この値をクリアする。そして、S212に示す段階へ進む。
S212に示す段階においては、大当たり賞球記録手段58は、大当たりパラメータをクリアする。この大当たりパラメータがクリアされている状態では、大当たり賞球数の加算は行われないこととなっている。そして、S110に示す段階へ戻り、遊技情報の取得が続行される。
S220に示す段階においては、取得された遊技情報が「確率変動開始情報」であるか否かが判断される。確率変動開始情報であれば、S221に示す段階へ進む。一方、確率変動開始情報でなければ、S230に示す段階へ進む。
【0092】
S221に示す段階においては、確率変動記録手段55は、格納している確率変動回数に1を加算した値を、上書きして格納する。そして、S222に示す段階へ進む。
S222に示す段階においては、確率変動賞球記録手段59は、確率変動パラメータをセットする。この確率変動パラメータがセットされている状態では、確率変動賞球数の加算が行われることとなる(S135及びS145参照)。そして、S110に示す段階へ戻り、遊技情報の取得が続行される。
S230に示す段階においては、取得された遊技情報が「確率変動終了情報」であるか否かが判断される。確率変動終了情報であれば、S231に示す段階へ進む。一方、確率変動終了情報でなければ、S300に示す段階へ進む。
【0093】
S231に示す段階においては、確率変動賞球記録手段59は、当該時点までに累計された確率変動賞球数(S135及びS145参照)の値を格納してから、この値をクリアする。そして、S232に示す段階へ進む。
S232に示す段階においては、確率変動賞球記録手段59は、確率変動パラメータをクリアする。この確率変動パラメータがクリアされている状態では、確率変動賞球数の加算は行われないこととなっている。そして、S110に示す段階へ戻り、遊技情報の取得が続行される。
(作動回数の加算)
図6のS300に示す段階まで進んできた場合には、取得された遊技情報は「作動情報」のはずである。したがって、作動記録手段52は、格納している作動回数に1を加算した値を、上書きして格納する。加えて、所要回数記録手段53は、格納している所要回数に1を加算した値を、上書きして格納する。そして、S310に示す段階へ進む。
【0094】
S310に示す段階においては、作動単位記録手段62によって、作動回数パラメータに1が加算される。そして、S320に示す段階へ進む。
S320に示す段階においては、作動単位記録手段62によって、作動回数パラメータがNに達したか否かが判断される。達していない場合は、S110に示す段階へ戻り、遊技情報の取得が続行される。一方、達している場合は、S330に示す段階へ進む。
S330に示す段階においては、作動回数がN回に達した時点における収支である出球数が演算される。すなわち、作動単位記録手段62は、当該時点における賞球数を賞球記録手段56から取得するとともに、弾球数を弾球記録手段51から取得する。次いで、作動単位記録手段62は、この賞球数から弾球数を減じた値である出球数を演算する。そして、S331に示す段階へ進む。
【0095】
S331に示す段階においては、作動単位記録手段62は、上記出球数を格納する。なお、この出球数は、作動回数N回ごとに別個に格納されることとなっている。そして、S340に示す段階へ進む。
S340に示す段階においては、作動単位記録手段62は、作動回数パラメータをクリアする。そして、S110に示す段階へ戻り、遊技情報の取得が続行される。
(入力手段による入力)
全ての遊技情報の取得が済むと、遊技者は、入力手段43を通じて投入金額及び交換率を入力することができる。この投入金額は、金額記録手段47に、また、この交換率は、交換率記録手段48にそれぞれ格納される。
【0096】
収支演算手段64は、賞球記録手段56から賞球数を取得するとともに、弾球記録手段51から弾球数を取得する。そして、賞球数から弾球数を減じた値を演算する。この値は、最終的に遊技者の手許に残った遊技球の個数である「最終出球数」を表す。したがって、この値の最小値は0であり、負の値を取ることはない。次いで収支演算手段64は、この「最終出球数」に、上記交換率記録手段48から取得した交換率を乗じた値を演算する。この値は、遊技者が当該遊技で得た「粗利益」となる。したがって、この値は、少なくとも0であり、負の値を取ることはない。そして、収支演算手段64は、この粗利益から、上記金額記録手段47から取得した投入金額を減じた値を演算する。この値は、遊技者が当該遊技で得た「純益」となる。この値は、負の値を取ることがある。
【0097】
上記最終出球数、粗利益及び純益は、解析情報として、表示制御手段42により表示手段41に表示される。
全ての遊技情報の解析が終了すると、表示制御手段42によって、解析情報が表示手段41に表示される。この場合、遊技者が所望の解析情報のみを選択して表示することが可能となっている。
解析情報の表示は、図7Aに示すように数値をそのまま表示することより行うことができる。また、図7Bに示すように、横軸に作動回数又は弾球数を取って時系列的に出球数をプロットしたグラフとして表示することもできる。この場合、この図7Bに示すように、大当たり遊技及び確率変動遊技が発生していた範囲を、背景色を変化させた大当たり範囲66及び確率変動範囲67として表示させることもできる。
【0098】
更に、図7に示すように、表示手段41の画面下方に表示した表示切替ボタン68によって、遊技者の所望の画面表示に切り替えさせることも可能となっている。たとえば、図7Aにおいては、方向キー44を操作して「グラフ表示」の表示切替ボタン68を選択し、決定キー45でこれを決定することにより、図7Bに示すようなグラフ表示に切り替えることが可能となっている。同様に、図7Bに示すグラフ表示から、「データ一覧」の表示切替ボタン68によって図7Aのような数値表示に切り替えることが可能となっている。
【符号の説明】
【0099】
10 弾球遊技機
11 図柄表示装置 12 弾球ハンドル
13 アウト口 14 始動口
15 入賞口 16 大入賞口
18 賞球払出口 22 スロット
23 確認ランプ 24 イジェクトボタン
25 アウト検出手段 27 入賞検出手段
28 情報出力手段
30 CPU
31 作動発信手段 32 大当たり発信手段
33 確率変動発信手段 34 情報生成手段
40 遊技解析装置
41 表示手段 42 表示制御手段
43 入力手段 44 方向キー
45 決定キー 46 取消キー
47 金額記録手段 48 交換率記録手段
49 スロット 50 情報取得手段
51 弾球記録手段 52 作動記録手段
53 所要回数記録手段 54 大当たり記録手段
55 確率変動記録手段 56 賞球記録手段
57 確率変動作動記録手段
58 大当たり賞球記録手段
59 確率変動賞球記録手段
60 機体情報記録手段
61 クロック情報記録手段
62 作動単位記録手段 63 弾球単位記録手段
64 収支演算手段
66 大当たり範囲 67 確率変動範囲
68 表示切替ボタン
70 情報記録媒体 71 カセット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の遊技情報を情報記録媒体に記録可能な弾球遊技機であって、
(イ)図柄を変動表示させる図柄表示装置、
(ロ)上記図柄表示装置が作動する際に、作動信号を発信する作動発信手段、
(ハ)上記図柄表示装置に所定の大当たり図柄が表示されることにより発生する大当たり遊技の開始に係る大当たり開始信号、及び、前記大当たり遊技の終了に係る大当たり終了信号を発信する大当たり発信手段、
(ニ)遊技情報として、
(a)上記作動信号の受信により発生する作動情報、
(b)上記大当たり開始信号の受信により発生する大当たり開始情報、及び
(c)上記大当たり終了信号の受信により発生する大当たり終了情報
を生成する情報生成手段、並びに
(ホ)前記情報記録媒体が装着されるとともに、上記情報生成手段が生成した各遊技情報をその発生の順番に出力してこの情報記録媒体へ記録する情報出力手段
を備えるとともに、
情報出力手段は、情報記録媒体が装着されると最初に、当該弾球遊技機に係る機体情報及びクロック情報を出力して情報記録媒体に記録し、その後、情報生成手段により生成された各遊技情報を、その生成と同時に出力して情報記録媒体に記録するようになっていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
情報記録媒体に記録された、弾球遊技機に係る所定の遊技情報を解析可能な遊技解析装置であって、
(1)表示手段、
(2)弾球遊技機に装着されると最初に、当該弾球遊技機に係る機体情報及びクロック情報が記録され、その後、
遊技情報として、
(a)弾球遊技機の図柄表示装置の作動に係る作動情報、
(b)上記弾球遊技機における大当たり遊技の開始に係る大当たり開始情報、及び
(c)上記大当たり遊技の終了に係る大当たり終了情報
が、各遊技情報の発生順に記録された前記情報記録媒体が装着され、かつ、これらの遊技情報を当該記録順に取得する情報取得手段、
(3)上記情報取得手段により取得された作動情報を累計し、作動回数として格納する作動記録手段、
(4)上記情報取得手段により取得された大当たり開始情報を累計し、大当たり回数として格納する大当たり記録手段、
(5)上記遊技情報のうち、最初の遊技情報から最初の大当たり開始情報まで、及び、一の大当たり終了情報からその次の大当たり開始情報までの作動情報を累計し、各々の大当たり遊技ごとに所要回数として格納する所要回数記録手段、並びに
(6)解析情報として、
(A)上記作動記録手段から取得した作動回数、
(B)上記大当たり記録手段から取得した大当たり回数、及び
(C)上記所要回数記録手段から取得した各所要回数
を前記表示手段に表示させる表示制御手段
を備えたことを特徴とする遊技解析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−172734(P2010−172734A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85902(P2010−85902)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【分割の表示】特願2000−128694(P2000−128694)の分割
【原出願日】平成12年4月28日(2000.4.28)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】