説明

情報処理装置

【課題】セキュリティを向上させつつ利用者がチャージを行う手間を低減させることが可能な技術を提供する。
【解決手段】自動化機器100は、チャージ先識別情報取得部1521によって取得されたチャージ先識別情報に対応付けられて記憶部160に登録されているチャージ元識別情報を取得するチャージ可否判断部1523と、チャージ可否判断部1523によって取得されたチャージ元識別情報によって識別されるチャージ元が記憶する第1の残高から所定の金額を減算するとともにチャージ先識別情報によって識別されるチャージ先が記憶する第2の残高に所定の金額を加算することによって実行されるチャージ処理を制御するチャージ処理部1524と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関するものである。より詳細には、利用者が指定した特定ATMにおいて、銀行口座等と電子マネーをチャージするICチップ搭載のカード等とを関連付け、自動的に取引を行えるようにすることで、飛躍的に利便性を向上させることができるようにする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電子マネーをチャージするためには、現金を直接やり取りしたり、自身の口座に対して都度、認証を行ってから取引を行ったりする必要があった。サーバとの間でデータを送受信することのできるATMや接続端末において、ユーザが口座に対する取引や決済のためにキャッシュカード一体型の電子マネーカードを用いると、電子マネー残高を自動補充する技術について開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−342680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、現金を直接やり取りしたり、自身の口座に対して都度、認証を行ってから取引を行ったりする技術を用いた場合には、以下の[1][2]に示すような課題が発生する。
【0005】
[1]電子マネーを頻繁に利用する利用者は、金額が少なくなるたびに、こまめにチャージもしなおす必要が発生し、都度手間がかかるため、本来持つ電子マネーの利便性が低下されていた。
【0006】
[2]駅の改札などで、ある金額以下の残高になると自動的に電子マネーをチャージするサービスがあるが、このような電子マネーは、紛失したときに、設定が停止されるまでどの端末からもチャージされてしまうという大きなセキュリティリスクを抱えていた。上記した特許文献1に開示された技術を用いた場合にも同様の課題が発生していた。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、セキュリティを向上させつつ利用者がチャージを行う手間を低減させることが可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1の残高を記憶するチャージ元を識別するためのチャージ元識別情報と第2の残高を記憶するチャージ先を識別するためのチャージ先識別情報とが対応付けられてなる登録情報を記憶する登録情報記憶部と、チャージ先識別情報を管理するチャージ先情報管理媒体からチャージ先識別情報を読み取ることが可能であるチャージ先識別情報読取部と、チャージ先識別情報読取部によって読み取られたチャージ先識別情報を取得するチャージ先識別情報取得部と、チャージ先識別情報取得部によって取得されたチャージ先識別情報に対応付けられて登録情報記憶部に登録されているチャージ元識別情報を取得するチャージ可否判断部と、チャージ可否判断部によって取得されたチャージ元識別情報によって識別されるチャージ元が記憶する第1の残高から所定の金額を減算するとともにチャージ先識別情報によって識別されるチャージ先が記憶する第2の残高に所定の金額を加算することによって実行されるチャージ処理を制御するチャージ処理部と、を備えることを特徴とする情報処理装置が提供される。
【0009】
情報処理装置は、チャージ元識別情報を管理するチャージ元情報管理媒体からチャージ元識別情報を読み取ることが可能であるチャージ元識別情報読取部と、チャージ元識別情報読取部によって読み取られたチャージ元識別情報を取得するチャージ元識別情報取得部と、チャージ先識別情報取得部によって取得されたチャージ先識別情報とチャージ元識別情報取得部によって取得されたチャージ元識別情報とが対応付けてなる登録情報を登録情報記憶部に登録する登録処理部と、をさらに備えることとしてもよい。
【0010】
チャージ先情報管理媒体は、第2の残高をさらに管理し、情報処理装置から所定の金額を受信すると、受信した所定の金額を第2の残高に加算し、情報処理装置は、チャージ元識別情報と第1の残高とを対応付けて管理し、情報処理装置からチャージ元識別情報と所定の金額とを受信すると、受信したチャージ元識別情報に対応付けて管理している第1の残高から受信した所定の金額を減算するチャージ元情報管理装置とさらに通信可能であり、チャージ先情報管理媒体に所定の金額を送信することが可能であるチャージ先情報更新部をさらに備え、チャージ処理部は、チャージ先情報更新部を介してチャージ先情報管理媒体に所定の金額を送信するとともに通信部を介してチャージ元情報管理装置にチャージ元識別情報と所定の金額とを送信することによってチャージ処理を制御することとしてもよい。
【0011】
また、本発明の別の観点によれば、通信部と、第1の残高を記憶するチャージ元を識別するためのチャージ元識別情報と第2の残高を記憶するチャージ先を識別するためのチャージ先識別情報とチャージを行うことが可能である装置を識別するためのチャージ可能装置識別情報とが対応付けられてなる登録情報を記憶する登録情報記憶部と、通信部を介してチャージ先識別情報とチャージ可能装置識別情報とを受信すると、チャージ先識別情報とチャージ可能装置識別情報とに対応付けられて登録情報記憶部に記憶されているチャージ元識別情報を、通信部を介して返却する登録情報返却部と、を備えた情報管理装置と通信可能である情報処理装置であって、通信部と、自装置を識別するための自装置識別情報を記憶する自装置識別情報記憶部と、チャージ先識別情報を管理するチャージ先情報管理媒体からチャージ先識別情報を読み取ることが可能であるチャージ先識別情報読取部と、チャージ先識別情報読取部によって読み取られたチャージ先識別情報を取得するチャージ先識別情報取得部と、自装置識別情報記憶部から自装置識別情報を取得する自装置識別情報取得部と、チャージ先識別情報取得部によって取得されたチャージ先識別情報と自装置識別情報取得部によって取得された自装置識別情報とを通信部を介して情報管理装置に送信し、情報管理装置から通信部を介してチャージ先識別情報と自装置識別情報とに対応するチャージ元識別情報を取得するチャージ可否判断部と、チャージ可否判断部によって取得されたチャージ元識別情報によって識別されるチャージ元が記憶する第1の残高から所定の金額を減算するとともにチャージ先識別情報によって識別されるチャージ先が記憶する第2の残高に所定の金額を加算することによって実行されるチャージ処理を制御するチャージ処理部と、を備えることを特徴とする情報処理装置が提供される。
【0012】
情報管理装置は、通信部を介して情報処理装置から登録情報を受信すると、受信した登録情報を登録情報記憶部に登録する登録実行部をさらに備え、情報処理装置は、チャージ元識別情報を管理するチャージ元情報管理媒体からチャージ元識別情報を読み取ることが可能であるチャージ元識別情報読取部と、チャージ元識別情報読取部によって読み取られたチャージ元識別情報を取得するチャージ元識別情報取得部と、チャージ先識別情報取得部によって取得されたチャージ先識別情報とチャージ元識別情報取得部によって取得されたチャージ元識別情報とが対応付けてなる登録情報を、通信部を介して情報管理装置に送信する登録処理部と、をさらに備えることとしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、セキュリティを向上させつつ利用者がチャージを行う手間を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態に係る自動チャージシステムの構成を示す図である。
【図2】自動化機器の機能構成を示す図である。
【図3】ICチップ付媒体の内部に存在するICチップの構成図である。
【図4】ICチップ−端末マッピングサーバの機能構成を示す図である。
【図5】勘定ホストの機能構成を示す図である。
【図6】チャージ元情報の構成例を示す図である。
【図7】登録情報の構成例を示す図である。
【図8】登録情報を登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】チャージ処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
<第1本実施形態>
[構成の説明]
図1は、本実施形態に係る自動チャージシステムの構成を示す図である。図1に示した自動化機器100は、情報処理装置の一例としての一般的な自動化機器端末であり、例えば、中央制御装置(端末全体を制御するための一般的なCPU(Central Processing Unit))、記憶装置(データやプログラムを格納するための一般的なメモリ)、補助記憶装置(記憶装置外へデータやプログラムを格納するための一般的なハードディスク)、入出力装置(端末への入出力を行うための一般的なタッチパネル(ディスプレイ)、カード読書機、現金入出金機、明細票発行機、接続インタフェース(LAN、USBなど))で構成されている。具体例としては、現金自動預け払い機(ATM:Automatic Teller Machine)が挙げられ、本書においては特段区別なく、ATMを自動化機器端末と同義で記述する。
【0017】
図1に示したICチップ付媒体200は、チャージ先情報管理媒体の一例としての一般的なICチップ200aが備わった媒体であり、接触通信または非接触通信を行うことが可能である。多くはカードで流通しているが、近年では携帯端末にも備わってきている。
【0018】
図1に示したICチップ−端末マッピングサーバ300は、情報管理装置の一例としての一般的なコンピュータであり、例えば、中央制御装置(端末全体を制御するための一般的なCPU)、記憶装置(データやプログラムを格納するための一般的なメモリ)、補助記憶装置(記憶装置外へデータやプログラムを格納するための一般的なハードディスク)、入出力装置(端末への入出力を行うための一般的な、キーボード、マウス、ディスプレイ、接続インタフェース(LAN、USBなど))で構成されている。ICチップ−端末マッピングサーバ300では、自動化機器端末と、先に登録されたキャッシュカードなどのチャージ元情報と、チャージ先のICチップ情報とをチェックし、該当するものの有無を自動化機器端末に対して、応答する機能を持つ。
【0019】
DB(DataBase)350は、登録情報記憶部の一例としての一般的なデータベースシステムのことであり、代表的にはOracle DataBase、Microsoft(登録商標) SQL Server、各種ディレクトリサーバ(Novell NDS、Microsoft Active Directory)などを使用することが可能である。
【0020】
図1に示した勘定ホスト400は、チャージ元情報管理装置の一例としての一般的なコンピュータであり、例えば、中央制御装置(端末全体を制御するための一般的なCPU)、記憶装置(データやプログラムを格納するための一般的なメモリ)、補助記憶装置(記憶装置外へデータやプログラムを格納するための一般的なハードディスク)、接続インタフェース(LAN、USBなど))で構成されている。勘定ホスト400では、チャージ元の情報を管理する機能を持つ。
【0021】
図1に示した第1通信回線500は、自動化機器100とICチップ−端末マッピングサーバ300との間においてデータを送受信することが可能であればよく、インターネット、公衆回線、専用回線等、どのような回線を経由してもかまわない。また、LAN等、直接つながっている場合や、無線LANなどであってもよい。
【0022】
図1に示した第2通信回線600は、自動化機器100とICチップ付媒体200との間においてデータを送受信することが可能であればよく、インターネット、公衆回線、専用回線等、どのような回線を経由してもかまわない。また、LAN等、直接つながっている場合や、無線LANなどであってもよい。本実施形態では、便宜上、自動化機器100とICチップ付媒体200とは無線によってデータを送受信するように構成されている。
【0023】
図2は、自動化機器の機能構成を示す図である。図2に示すように、自動化機器100は、少なくとも、通信部110と、チャージ先識別情報読取部140と、制御部150と、記憶部160と、を備えるものである。
【0024】
チャージ先識別情報読取部140は、チャージ先識別情報を管理するチャージ先情報管理媒体から前記チャージ先識別情報を読み取ることが可能である。チャージ先情報管理媒体としては、例えば、電子マネーに使用されるカード等を使用することが可能であり、本実施形態ではICチップ付媒体200を使用する。チャージ先識別情報としては、例えば、ICチップ付媒体200に付されたICチップ200aを一意に識別するためのICチップ番号等を使用することができる。
【0025】
通信部110は、例えば、通信装置等によって構成され、第1通信回線500に接続された各種の装置と通信を行うことが可能である。通信部110は、例えば、第1通信回線500を経由してICチップ−端末マッピングサーバ300と通信を行うことが可能であり、第1通信回線500を経由して勘定ホスト400と通信を行うことが可能である。
【0026】
記憶部160は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置等によって構成され、例えば、自装置を識別するための自装置識別情報161を記憶する自装置識別情報記憶部として機能する。なお、自装置識別情報161が使用されない場合には、記憶部160は、自装置識別情報161を特に記憶する必要はない。記憶部160は、その他、制御部150によって実行されるプログラムを記憶する機能や、プログラムが使用するデータを記憶する機能を有するものである。ここで、自装置識別情報161には、例えば、通信部110のMACアドレス(Media Access Control address)等の、ハードウェア固有のID情報を用いることとしてもよい。
【0027】
制御部150は、チャージ部152を少なくとも有するものであり、チャージ部152は、チャージ先識別情報取得部1521と、自装置識別情報取得部1522と、チャージ可否判断部1523と、チャージ処理部1524とを有するものである。制御部150は、例えば、CPU等によって構成され、CPUによって、記憶部160が記憶するプログラムが自動化機器100の備える図示しないRAM(Random Access Memory)等に展開され、展開されたプログラムが実行されることによってその機能が実現される。
【0028】
チャージ先識別情報取得部1521は、チャージ先識別情報読取部140によって読み取られたチャージ先識別情報を取得する機能を有するものである。
【0029】
自装置識別情報取得部1522は、記憶部160から自装置識別情報161を取得する機能を有するものである。なお、自装置識別情報取得部1522が使用されない場合には、制御部150は、自装置識別情報取得部1522を特に有する必要はない。
【0030】
チャージ可否判断部1523は、チャージ先識別情報取得部1521によって取得されたチャージ先識別情報と自装置識別情報取得部1522によって取得された自装置識別情報161とを通信部110を介してICチップ−端末マッピングサーバ300に送信する機能を有するものである。また、チャージ可否判断部1523は、ICチップ−端末マッピングサーバ300から通信部110を介してチャージ先識別情報と自装置識別情報161とに対応するチャージ元識別情報を取得する機能を有するものである。
【0031】
チャージ可否判断部1523は、ICチップ−端末マッピングサーバ300から通信部110を介してチャージ先識別情報と自装置識別情報161とに対応するチャージ元識別情報を取得しなかった場合には、表示部170にチャージ元が存在しない旨を示す警告を表示させることとしてもよい。
【0032】
チャージ処理部1524は、チャージ可否判断部1523によって取得されたチャージ元識別情報によって識別されるチャージ元が記憶する第1の残高から所定の金額を減算する機能を有するものである。また、チャージ処理部1524は、第1の残高から所定の金額を減算するとともにチャージ先識別情報によって識別されるチャージ先が記憶する第2の残高に所定の金額を加算することによって実行されるチャージ処理を制御する機能を有するものである。第1の残高から減算される所定の金額と第2の残高に加算される所定の金額とは同じ金額であることが想定される。所定の金額としては、例えば、1回当たりのチャージ金額を使用することが可能である。
【0033】
ここで、ICチップ−端末マッピングサーバ300が、通信部310を介して自動化機器100から登録情報を受信すると、受信した登録情報をDB350に登録する登録実行部321をさらに備えている場合が想定される。その場合には、自動化機器100は、チャージ元識別情報読取部130をさらに備え、制御部150は、登録部151をさらに有し、登録部151は、チャージ元識別情報取得部1511と、チャージ先識別情報取得部1513と、登録処理部1516とを有することとしてもよい。
【0034】
チャージ元識別情報読取部130は、チャージ元識別情報を管理するチャージ元情報管理媒体からチャージ元識別情報を読み取ることが可能である。チャージ元識別情報としては、例えば、銀行を識別するための銀行情報(銀行識別ID、銀行名等)と口座番号とによって構成されるものである。チャージ元情報管理媒体としては、銀行情報と口座番号とを記憶する利用者カード等を使用することができる。チャージ元情報管理媒体がチャージ元識別情報を記憶する方法については特に限定されるものではなく、チャージ元情報管理媒体に付されたメモリが記憶することとしてもよく、チャージ元情報管理媒体に付された磁気ストライプが記憶することとしてもよい。
【0035】
チャージ元識別情報取得部1511は、チャージ元識別情報読取部130によって読み取られたチャージ元識別情報を取得する機能を有するものである。チャージ先識別情報取得部1513は、チャージ先識別情報読取部140によって読み取られたチャージ先識別情報を取得する機能を有するものである。チャージ先識別情報取得部1513は、チャージ先識別情報取得部1521とほぼ同一の機能を有するため、チャージ先識別情報取得部1513とチャージ先識別情報取得部1521とを区別してもよいし区別しなくてもよい。
【0036】
登録処理部1516は、チャージ先識別情報取得部1521によって取得されたチャージ先識別情報とチャージ元識別情報取得部1511によって取得されたチャージ元識別情報とを対応付けてなる登録情報を、通信部110を介してICチップ−端末マッピングサーバ300に送信する機能を有する。
【0037】
チャージ先情報管理媒体(例えば、ICチップ付媒体200)は、第2の残高をさらに管理し、自動化機器100から所定の金額を受信すると、受信した所定の金額を第2の残高に加算する機能を有する場合がある。また、チャージ元情報管理装置(例えば、勘定ホスト400)は、チャージ元識別情報と第1の残高とを対応付けて管理し、自動化機器100からチャージ元識別情報と所定の金額とを受信すると、受信したチャージ元識別情報に対応付けて管理している第1の残高から受信した所定の金額を減算する機能を有する場合がある。さらに、自動化機器100は、チャージ元情報管理装置(例えば、勘定ホスト400)とさらに通信可能な場合がある。これらの場合には、自動化機器100は、チャージ先情報更新部180を備え、チャージ処理部1524は、以下に示すようなチャージ処理の制御を行うこととしてもよい。
【0038】
チャージ先情報更新部180は、チャージ先情報管理媒体(例えば、ICチップ付媒体200)に所定の金額を送信することが可能である。チャージ処理部1524は、チャージ先情報更新部180を介してチャージ先情報管理媒体に所定の金額を送信するとともに通信部110を介してチャージ元情報管理装置(例えば、勘定ホスト400)にチャージ元識別情報と所定の金額とを送信することによってチャージ処理を制御する。チャージ先情報管理媒体に送信される所定の金額とチャージ元情報管理装置に送信される所定の金額とは同じ金額であることが想定される。
【0039】
以上の説明では、登録情報をICチップ−端末マッピングサーバ300が管理することとしたが、登録情報を自動化機器100が管理することとしてもよい。その場合には、記憶部160は、第1の残高を記憶するチャージ元を識別するためのチャージ元識別情報と第2の残高を記憶するチャージ先を識別するためのチャージ先識別情報とが対応付けられてなる登録情報を記憶する登録情報記憶部として機能する。また、チャージ可否判断部1523は、チャージ先識別情報取得部1521によって取得されたチャージ先識別情報に対応付けられて登録情報記憶部に登録されているチャージ元識別情報を取得する。また、登録処理部1516は、チャージ先識別情報取得部1513によって取得されたチャージ先識別情報とチャージ元識別情報取得部1511によって取得されたチャージ元識別情報とが対応付けてなる登録情報を登録情報記憶部に登録することとしてもよい。
【0040】
自動化機器100は、表示部170をさらに備えることとしてもよい。表示部170は、例えば、表示装置等によって構成され、制御部150の指示によって情報を表示する機能を有するものである。表示装置の種類は、特に限定されるものではない。
【0041】
自動化機器100は、操作入力部120をさらに備えることとしてもよい。操作入力部120は、例えば、入力装置等によって構成され、自動化機器100の利用者から情報の入力を受け付ける機能を有するものである。入力装置の種類は特に限定されるものではない。
【0042】
登録部151は、チャージ額取得部1512をさらに有することとしてもよい。チャージ額取得部1512は、操作入力部120を介して利用者から金額の入力を受け付けることが可能である。チャージ額取得部1512が入力を受け付けた金額は、上記した所定の金額として使用することが可能である。
【0043】
登録部151は、登録情報確認処理部1514をさらに有することとしてもよい。登録情報確認処理部1514は、登録情報が正常であるか否かを利用者に確認させるために表示部170に登録情報を表示させる機能を有するものである。登録情報確認処理部1514は、例えば、操作入力部120を介して登録情報が正常である旨を示す情報が利用者から入力された場合に登録処理部1516に登録情報を登録する処理を実行させることとすればよい。また、登録情報確認処理部1514は、例えば、操作入力部120を介して登録情報が正常ではない旨を示す情報が利用者から入力された場合には登録処理部1516に登録情報を登録する処理を実行させないこととすればよい。
【0044】
登録部151は、チャージ元情報認証処理部1515をさらに有することとしてもよい。チャージ元情報認証処理部1515は、操作入力部120を介して暗証情報(暗証番号)が利用者から入力された場合に通信部110を介してチャージ元識別情報と暗証情報とを勘定ホスト400に送信し、チャージ元識別情報および暗証情報とチャージ元情報431とに基づいて勘定ホスト400によって認証されて得られた認証結果を、通信部110を介して受信する機能を有するものである。チャージ元情報認証処理部1515は、例えば、通信部110を介して認証結果が正常である旨を示す情報を受信した場合に登録処理部1516に登録情報を登録する処理を実行させることとすればよい。また、チャージ元情報認証処理部1515は、例えば、通信部110を介して認証結果が失敗である旨を示す情報を受信した場合には登録処理部1516に登録情報を登録する処理を実行させないこととすればよい。
【0045】
また、チャージ元情報認証処理部1515が取得した暗証情報は、チャージ処理部1524によってさらに使用されることとしてもよい。チャージ処理部1524は、通信部110を介して勘定ホスト400に暗証情報をさらに送信し、勘定ホスト400が暗証情報とチャージ元情報431に含まれる暗証情報(暗証番号)との認証に使用することとしてもよい。
【0046】
図3は、ICチップ付媒体の内部に存在するICチップの構成図である。この中の、記憶装置210は、ICカードで用いられる一般のメモリであり、ICカードで利用するデータやプログラムを格納する。中央制御装置220は、ICカードの一般的なCPUであり、ICカード全体の制御を行う装置である。補助記憶装置230は、ICカードで一般的に使用される不揮発性メモリなどのことであり、ICカードが扱うデータやプログラムを、記憶装置210以外へ格納するためのものである。
【0047】
図4は、ICチップ−端末マッピングサーバの機能構成を示す図である。図4に示すように、情報管理装置の一例としてのICチップ−端末マッピングサーバ300は、通信部310と、制御部320とを備えるものである。また、ICチップ−端末マッピングサーバ300には、登録情報記憶部の一例として機能するDB350が接続されていることとするが、DB350は、ICチップ−端末マッピングサーバ300に内蔵されていることとしてもよい。また、上記したように、自動化機器100が登録情報記憶部を備えることとする場合には、ICチップ−端末マッピングサーバ300は、DB350と接続されていなくてもよい。また、ICチップ−端末マッピングサーバ300は、制御部320によって実行されるプログラムを記憶する機能や、プログラムが使用するデータを記憶する機能を有する記憶部をさらに有するものである。
【0048】
通信部310は、例えば、通信装置等によって構成され、第1通信回線500に接続された各種の装置と通信を行うことが可能である。通信部310は、例えば、第1通信回線500を経由して自動化機器100と通信を行うことが可能である。
【0049】
DB350は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置等によって構成され、例えば、登録情報351を記憶する登録情報記憶部として機能する。
【0050】
制御部320は、登録実行部321と、登録情報返却部322とを有するものである。制御部320は、例えば、CPU等によって構成され、CPUによって、記憶部が記憶するプログラムがICチップ−端末マッピングサーバ300の備える図示しないRAM等に展開され、展開されたプログラムが実行されることによってその機能が実現される。
【0051】
図5は、勘定ホストの機能構成を示す図である。図5に示すように、チャージ元情報管理装置の一例としての勘定ホスト400は、通信部410と、制御部420と、記憶部430とを備えるものである。
【0052】
通信部410は、例えば、通信装置等によって構成され、第1通信回線500に接続された各種の装置と通信を行うことが可能である。通信部410は、例えば、第1通信回線500を経由して自動化機器100と通信を行うことが可能である。
【0053】
記憶部430は、チャージ元情報431を記憶するものである。チャージ元情報431は、少なくとも、チャージ元識別情報と第1の残高とを対応付けて管理するものである。記憶部430は、制御部420によって実行されるプログラムを記憶する機能や、プログラムが使用するデータを記憶する機能をさらに有する。
【0054】
制御部420は、チャージ元情報返却部421と、認証実行部422と、情報更新部423とを有するものである。制御部420は、例えば、CPU等によって構成され、CPUによって、記憶部430が記憶するプログラムが勘定ホスト400の備える図示しないRAM等に展開され、展開されたプログラムが実行されることによってその機能が実現される。
【0055】
チャージ元情報返却部421は、通信部410を介して、チャージ元識別情報を受信すると、受信したチャージ元識別情報に対応付けられている暗証情報をチャージ元情報431から取得して返却する機能を有するものである。
【0056】
認証実行部422は、通信部410を介して、チャージ元識別情報と暗証情報とを受信すると、受信したチャージ元識別情報および暗証情報と記憶部430が記憶するチャージ元情報431とに基づいて認証を行う機能を有するものである。
【0057】
情報更新部423は、通信部410を介して自動化機器100からチャージ元識別情報と所定の金額とを受信すると、受信したチャージ元識別情報に対応付けて管理している第1の残高から受信した所定の金額を減算する機能を有するものである。
【0058】
図6は、チャージ元情報の構成例を示す図である。図6に示すように、チャージ元情報431は、チャージ元識別情報431aと暗証情報の一例としての暗証番号431dとを含んで構成されている。チャージ元識別情報431aには、銀行識別ID431bと口座番号431cとが含まれている。
【0059】
図7は、登録情報の構成例を示す図である。図7に示すように、登録情報351は、チャージ元識別情報351aと、所定の金額の一例としての1回当たりのチャージ金額351dと、チャージ先識別情報351eと、装置識別情報351gとを含んで構成されている。チャージ元識別情報351aには、銀行識別ID351bと口座番号351cとが含まれている。チャージ先識別情報351eには、ICチップ番号351fが含まれている。装置識別情報351gは、使用されない場合には登録情報351に含まれていないこととしてもよい。
【0060】
[動作の説明]
特定ATMからの電子マネー自動チャージ方法として、あらかじめ特定のATMにおいてチャージ元の情報とチャージ先の情報とをICチップ−端末マッピングサーバ300に登録する処理を行っておき、その後は、その特定ATM利用時に、チャージ元の情報を必要とせずにチャージ先の情報に付随するICチップ付媒体200のみでチャージを可能とすることが本実施形態での一連の動作である。このような機能は、例えば、図8に示す処理、図9に示す処理を実行することによって実現することが可能となる。以下、各処理について順次説明する。図8は、登録情報を登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【0061】
本実施形態において、特定ATMからの電子マネー自動チャージ取引を行うために、あらかじめ、ATM−チャージ元−チャージ先の関連付けられた情報を、ICチップ−端末マッピングサーバ300に登録しておく必要がある。自動化機器100を利用する利用者が自動化機器100に対して「自動チャージ登録」ボタン、またはそれに順ずる名前のボタンを押下する(ステップS101)。ボタン押下後、ステップS102に遷移する。
【0062】
自動化機器100にて、チャージ元となるカードを挿入する(ステップS102)。通常の自動化機器100での取引を行うための最初の操作と同等と考えてよい。完了後、ステップS103に遷移する。
【0063】
自動化機器100を利用する利用者は、自動化機器100に対して挿入したカード(チャージ元情報管理媒体)に対応する暗証番号を入力する(ステップS103)。通常の自動化機器100での取引を行うときと同様に、カードの持ち主が本人であることを確認するための操作である。入力完了後、ステップS104に遷移する。
【0064】
自動化機器100を利用する利用者は、自動化機器100に対して、図8に示した一連の操作完了以降に自動化機器100にて自動的にチャージするときの1回当たりのチャージ額を入力する(ステップS104)。電子マネーであるため、一般的な自動化機器100の支払取引機能とは異なり、紙幣、硬貨混在額(1円単位)で指定可能である。入力完了後、ステップS105に遷移する。
【0065】
自動化機器100は、チャージ先となる媒体情報取得を促す画面を表示する。自動化機器100を利用する利用者は、指示に従い、チャージ対象のICチップ200aが入った媒体を自動化機器100に接続する。ここでの接続方法は、上記した通りであり、本実施形態では、便宜上、無線でのデータ送受信(非接触通信)を行うこととしている。自動化機器100は自動チャージ対象媒体情報を取得すると(ステップS105)、ステップS106に遷移する。
【0066】
自動化機器100は、ステップS102〜ステップS105にて取得した情報を、自動化機器100を利用する利用者に確認してもらうための確認画面を表示する。確認画面に表示される情報は、チャージ元の銀行名、口座番号、1回当たりのチャージ金額、チャージ先のICチップ番号、などが想定される。確認画面の内容に問題がなければ、自動化機器100を利用する利用者は継続して処理を行うための操作を選択し、ステップS107に遷移する。内容に問題がある、もしくは操作を取りやめたいときには、ステップS111に遷移する。
【0067】
登録情報確認がOKのとき(ステップS106で「Yes」)、自動化機器100は、通常の取引と同様、チャージ元(キャッシュカードなど)情報に対する認証処理を行い(ステップS107)、その結果がOKであれば(ステップS108で「Yes」)、続けてICチップ−端末マッピングサーバ300との通信を行う。ICチップ−端末マッピングサーバ300には、チャージ元の銀行名、口座番号、1回当たりのチャージ金額、チャージ先のICチップ番号、通信元の自動化機器100を特定するための個体情報、チャージ元の暗証番号情報が最低限登録される。OK/NGが出るまで処理を行った後、ステップS108に遷移する。
【0068】
ICチップ−端末マッピングサーバ300での処理結果として、処理結果がOKの場合(ステップS108で「Yes」)、ステップS109に遷移する。処理結果がNGの場合(ステップS108で「No」)、ステップS110に遷移する。
【0069】
自動化機器100は、ICチップ−端末マッピングサーバ300での処理結果がOKの場合、自動チャージ登録処理が正常に行われた旨の画面表示、レシート発行、カード返却等の後処理を実施する(ステップS109)。
【0070】
自動化機器100は、ICチップ−端末マッピングサーバ300での処理結果がNGの場合、自動チャージ登録処理が失敗した旨の画面やその理由の表示、レシート発行、カード返却等の後処理を実施する(ステップS110)。
【0071】
途中で処理を終了させる場合にはステップS111に遷移し、後処理としてカード返却など、自動化機器100としての通常取消動作を行う(ステップS111)。なお、訂正操作として、ステップS106からの遷移先は、ステップS111以外であってもよく、例えば、ステップS104やステップS105であってもよい。
【0072】
以上、図8を参照しながら説明した処理を行うことで、特定ATMからの電子マネー自動チャージ取引を行うことができるようになる。図9は、チャージ処理の流れを示すフローチャートである。図9を参照して自動チャージ取引について説明する。自動化機器100を利用する利用者が自動化機器100に対して「自動チャージ実行」ボタン、またはそれに順ずる名前のボタンを押下する(ステップS201)。ボタン押下後、ステップS202に遷移する。
【0073】
自動化機器100は、チャージ先となる媒体情報取得を促す画面を表示する。自動化機器100を利用する利用者は、指示に従い、チャージ対象のICチップ200aが入った媒体を自動化機器100に接続する。ここでの接続方法は、上記した通りであり、本実施形態では、便宜上、無線でのデータ送受信(非接触通信)を行うこととしている。自動化機器100は自動チャージ対象媒体情報を取得すると(ステップS202)、ステップS203に遷移する。
【0074】
自動化機器100は、チャージ先となる媒体情報を取得した後、ICチップ−端末マッピングサーバ300との通信を行う。ICチップ−端末マッピングサーバ300は、通信元のATM個体情報と、それに付随するチャージ先のICチップ番号が登録されているかを確認する(ステップS203)。
【0075】
ICチップ−端末マッピングサーバ300に情報が登録されている場合には(ステップS204で「Yes」)、これに紐づくチャージ元の銀行名、口座番号、1回当たりのチャージ金額、チャージ元の暗証番号情報を自動化機器100に返却する。その後、ステップS205に遷移する。ICチップ−端末マッピングサーバ300に情報が登録されていなかった場合には(ステップS204で「No」)、ステップS209に遷移する。
【0076】
自動化機器100は、ICチップ−端末マッピングサーバ300から返却された情報を元に、自動的にチャージ元の認証を行い、その口座からチャージ先へチャージする金額の支払取引処理を実施する。その後、チャージ先のICチップ番号と一致する媒体への電子マネーチャージ処理を実行する(ステップS205)。
【0077】
ICチップ付媒体200への電子マネーチャージ処理結果がOKの場合(ステップS206で「Yes」)、自動チャージ実行処理が正常に行われた旨の画面表示等の後処理を実施する(ステップS207)。
【0078】
ICチップ付媒体200への電子マネーチャージ処理結果がNGの場合(ステップS206で「No」)、自動チャージ実行処理が失敗した旨の画面やその理由の表示等の後処理を実施する(ステップS208)。
【0079】
ICチップ−端末マッピングサーバ300に情報が登録されていない場合には(ステップS204で「No」)、登録されていない旨や登録を促す画面の表示等の後処理を実施する(ステップS209)。
【0080】
以上、図9を参照しながら説明した処理を行うことで、特定ATMからの電子マネーチャージ方法として、あらかじめ特定ATMからチャージ元の情報とチャージ先の情報とをICチップ−端末マッピングサーバ300に登録することで、その特定ATMから電子マネーをチャージするときには、チャージ元のキャッシュカードすらも不要となり、チャージ先のICチップ付媒体200をATMに接触するのみで、ATMに対して何の入力を行うことなく、自動的に電子マネーをチャージすることが可能となる。
【0081】
[効果の説明]
従来、電子マネーをチャージするには、(1)現金を直接入金するか、(2)銀行口座等からの入金を行うために、都度、認証を行ってからチャージ処理を行っている。この場合、(1)では、事前に現金を準備する必要があり、(2)では、銀行口座からの引き出しになるため、キャッシュカードを準備し、認証を行う必要があるなど、手間がかかっていた。
【0082】
しかし、以上に説明したように、あらかじめ特定のATMからチャージ元の情報とチャージ先の情報とをICチップ−端末マッピングサーバ300に登録する処理を行っておくことで、チャージ先のカードをかざしただけで、登録した一定の金額分、自動的にチャージすることが可能となる。このようにすることで、ATMを利用する利用者の利便性も向上し、銀行など、ATMのシステム提供者もATMの利用回転率を向上させることが可能となる。
【0083】
利用形態としては、自分が一番よく利用するコンビニエンスストアに設置されているATMを利用して自動チャージ登録を行っておくことで、普段頻繁に電子マネーを利用しているヘビーユーザでも、毎日出勤時や帰宅前などに、ほとんど手間をかけずに電子マネーをチャージすることが可能となる。また、情報を登録した特定ATM以外では自動チャージ機能は利用できないため、ICチップ付媒体200の紛失時などに、ある閾値以下の残高があるときに自動的にチャージしてしまうシステムよりも高いセキュリティを確保しているといえる。
【0084】
[変形例]
上記では、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0085】
例えば、本実施形態に係る自動チャージシステムはICチップ−端末マッピングサーバを有することとしたが、ICチップ−端末マッピングサーバが有する機能をATMが有することとしてもよい。
【符号の説明】
【0086】
100 自動化機器(情報処理装置)
110 通信部
120 操作入力部
130 チャージ元識別情報読取部
140 チャージ先識別情報読取部
150 制御部
151 登録部
1511 チャージ元識別情報取得部
1512 チャージ額取得部
1513 チャージ先識別情報取得部
1514 登録情報確認処理部
1515 チャージ元情報認証処理部
1516 登録処理部
152 チャージ部
1521 チャージ先識別情報取得部
1522 自装置識別情報取得部
1523 チャージ可否判断部
1524 チャージ処理部
160 記憶部
161 自装置識別情報
170 表示部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の残高を記憶するチャージ元を識別するためのチャージ元識別情報と第2の残高を記憶するチャージ先を識別するためのチャージ先識別情報とが対応付けられてなる登録情報を記憶する登録情報記憶部と、
前記チャージ先識別情報を管理するチャージ先情報管理媒体から前記チャージ先識別情報を読み取ることが可能であるチャージ先識別情報読取部と、
前記チャージ先識別情報読取部によって読み取られた前記チャージ先識別情報を取得するチャージ先識別情報取得部と、
前記チャージ先識別情報取得部によって取得された前記チャージ先識別情報に対応付けられて前記登録情報記憶部に登録されている前記チャージ元識別情報を取得するチャージ可否判断部と、
前記チャージ可否判断部によって取得された前記チャージ元識別情報によって識別される前記チャージ元が記憶する前記第1の残高から所定の金額を減算するとともに前記チャージ先識別情報によって識別される前記チャージ先が記憶する前記第2の残高に前記所定の金額を加算することによって実行されるチャージ処理を制御するチャージ処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記チャージ元識別情報を管理するチャージ元情報管理媒体から前記チャージ元識別情報を読み取ることが可能であるチャージ元識別情報読取部と、
前記チャージ元識別情報読取部によって読み取られた前記チャージ元識別情報を取得するチャージ元識別情報取得部と、
前記チャージ先識別情報取得部によって取得された前記チャージ先識別情報と前記チャージ元識別情報取得部によって取得された前記チャージ元識別情報とが対応付けてなる前記登録情報を前記登録情報記憶部に登録する登録処理部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記チャージ先情報管理媒体は、
前記第2の残高をさらに管理し、前記情報処理装置から前記所定の金額を受信すると、受信した前記所定の金額を前記第2の残高に加算し、
前記情報処理装置は、
前記チャージ元識別情報と前記第1の残高とを対応付けて管理し、前記情報処理装置から前記チャージ元識別情報と前記所定の金額とを受信すると、受信した前記チャージ元識別情報に対応付けて管理している前記第1の残高から受信した前記所定の金額を減算するチャージ元情報管理装置とさらに通信可能であり、前記チャージ先情報管理媒体に前記所定の金額を送信することが可能であるチャージ先情報更新部をさらに備え、
前記チャージ処理部は、
前記チャージ先情報更新部を介して前記チャージ先情報管理媒体に前記所定の金額を送信するとともに前記通信部を介して前記チャージ元情報管理装置に前記チャージ元識別情報と前記所定の金額とを送信することによって前記チャージ処理を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
通信部と、第1の残高を記憶するチャージ元を識別するためのチャージ元識別情報と第2の残高を記憶するチャージ先を識別するためのチャージ先識別情報とチャージを行うことが可能である装置を識別するためのチャージ可能装置識別情報とが対応付けられてなる登録情報を記憶する登録情報記憶部と、前記通信部を介して前記チャージ先識別情報と前記チャージ可能装置識別情報とを受信すると、前記チャージ先識別情報と前記チャージ可能装置識別情報とに対応付けられて前記登録情報記憶部に記憶されている前記チャージ元識別情報を、前記通信部を介して返却する登録情報返却部と、を備えた情報管理装置と通信可能である情報処理装置であって、
通信部と、
自装置を識別するための自装置識別情報を記憶する自装置識別情報記憶部と、
前記チャージ先識別情報を管理するチャージ先情報管理媒体から前記チャージ先識別情報を読み取ることが可能であるチャージ先識別情報読取部と、
前記チャージ先識別情報読取部によって読み取られた前記チャージ先識別情報を取得するチャージ先識別情報取得部と、
前記自装置識別情報記憶部から前記自装置識別情報を取得する自装置識別情報取得部と、
前記チャージ先識別情報取得部によって取得された前記チャージ先識別情報と前記自装置識別情報取得部によって取得された前記自装置識別情報とを前記通信部を介して前記情報管理装置に送信し、前記情報管理装置から前記通信部を介して前記チャージ先識別情報と自装置識別情報とに対応する前記チャージ元識別情報を取得するチャージ可否判断部と、
前記チャージ可否判断部によって取得された前記チャージ元識別情報によって識別される前記チャージ元が記憶する前記第1の残高から所定の金額を減算するとともに前記チャージ先識別情報によって識別される前記チャージ先が記憶する前記第2の残高に前記所定の金額を加算することによって実行されるチャージ処理を制御するチャージ処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
前記情報管理装置は、
前記通信部を介して前記情報処理装置から前記登録情報を受信すると、受信した前記登録情報を前記登録情報記憶部に登録する登録実行部をさらに備え、
前記情報処理装置は、
前記チャージ元識別情報を管理するチャージ元情報管理媒体から前記チャージ元識別情報を読み取ることが可能であるチャージ元識別情報読取部と、
前記チャージ元識別情報読取部によって読み取られた前記チャージ元識別情報を取得するチャージ元識別情報取得部と、
前記チャージ先識別情報取得部によって取得された前記チャージ先識別情報と前記チャージ元識別情報取得部によって取得された前記チャージ元識別情報とが対応付けてなる前記登録情報を、前記通信部を介して前記情報管理装置に送信する登録処理部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−262464(P2010−262464A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112540(P2009−112540)
【出願日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】