説明

情報記録装置および方法、プログラム格納媒体、並びにプログラム

【課題】特定の記録媒体に追記する際の記録容量の消費を節約する。
【解決手段】AV-Streamと、AV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとが追記されると、図14の下段で示されるように、AV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されないファイルのFSが記録された領域B12が、読出不可とされずに、そのまま残されるようにして、AV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルのFSを領域B13を読出不可として、新たに領域B13’に追記するようにする。本発明は、Blu-Ray Discの記録再生装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録装置および方法、プログラム格納媒体、並びにプログラムに関し、特に、ファイルが追記された場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報のみを追記することで、記録媒体の記憶容量を節約するようにした情報記録装置および方法、プログラム格納媒体、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
大容量の記録媒体にファイルを記録する技術が普及しつつある。
【0003】
また、このような大容量の記録媒体にファイルを記録する様々なフォーマットが提案されている。
【0004】
例えば、DVD(Digital Versatile Disc)で使用されているUDF(Universal Disc Format)などがある(例えば、非特許文献1参照)。
【非特許文献1】Universal Disk Format Specification Revision 2.50 April 30, 2003 Optical Storage Technology Association
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のUDF規格(Ver2.50)においては、ファイルシステム情報をメタデータパーティションと呼ばれる領域にまとめて配置し、メタデータパーティション内の仮想アドレス上に配置する機能が追加されている。
【0006】
しかしながら、ライトアットワンスメディア(1回のみの記録が可能な記録媒体)においては、新たにファイルが追記されると、それまでのファイルシステム情報が記録されていた領域を読出不可の状態にして、新たなファイルシステム情報を生成し、記録媒体上の新たな領域に記録されることになるため、ファイルの追記が繰り返されると、ファイルシステム情報が繰り返し新たな領域に記録されると共に、古いファイルシステム情報が記録されている領域が読出不可の状態になるため、実際にファイルを記録する領域が無駄に消費されてしまうという課題があった。
【0007】
例えば、UDF規格(Ver2.50)に対応したBlu-Ray Disc(以下、BDとも称する)の場合、ファイルやファイルシステム情報は、図1の上段で示されるように記録される。ここで、図1は、BDのライトアットワンスメディア(以下、Blu-Ray Disc-Recordable:BD-Rとも称する)上の記録状態の例を示している。図1においては、図中左からLSN(Logical Sector Number:論理セクタ番号(=仮想アドレス))が設定されており、図1の上段においては、ボリュームスペースとして設定されている領域は、0乃至Nとなっている。LSNの先頭位置の「Reserved」と記述されている領域は、予約領域を示す。「VRS(Volume Recognition Sequence)」と記述されている領域は、ファイルシステム種別を認識するための情報が記録されている領域を示す。「AV-Stream」と記述されている領域には、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムにより記録または再生されるストリームデータが記録されている領域を示す。
【0008】
「Files(DB)」と記述されている領域は、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムによるストリームデータの再生処理に用いられるデータベース管理(DB管理)されているファイルが記録されている領域を示す。「Files(DB管理外)」と記述されている領域は、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されないファイルが記録されている領域を示す。「FS(=MD File(Metadata File))と記述されている領域は、メタデータとしてファイルシステム情報が記録された領域を示している。さらに、「FS」と記述されている領域は、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムにより管理されていないファイルに関するファイルシステム情報が記述されている領域(図中左部:DB管理外と記述された範囲)と、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムにより管理されるファイルに関するファイルシステム情報が記述されている領域(図中右部:DB管理と記述された範囲)とに分かれている。
【0009】
「MD File FE」と記述されている領域は、「FS」の位置を示すFE(File Entry)情報が記録されている領域を示す。「MD Bitmap」と記述されている領域には、ファイルシステム情報の記述された領域使用情報を管理する情報が記述されている。「MD Bitmap FE」と記述されている領域は、「MD Bitmap」の位置を示すFE(File Entry)情報が記録されている領域を示す。「AVDP」と記述されている2の領域は、アンカ情報が記録されている領域を示す。「Volume Str.(Volume Structure)」と記述された領域は、ボリューム構造の情報が記録されている領域を示す。尚、「AV-Stream」、「Files(DB管理)」と記述されている領域は、領域B1と称するものとする。また、「FS」のうち、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムにより管理されていないファイルに関するファイルシステム情報が記述されている領域は領域B2、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムにより管理されているファイルに関するファイルシステム情報が記述されている領域は領域B3と称するものとする。また、「MD File FE」、「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」と示された領域は、まとめて領域B4と称するものとする。
【0010】
例えば、図1の上段で示されている状態のBD-Rに、ストリームデータが追記されて、そのストリームデータを記録再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムによりデータベース管理されているファイルが更新された場合、BD-Rには、図1の下段で示されるように記録されることになる。
【0011】
すなわち、領域B1に記述された情報に追記された、新たなストリームデータと、その再生用のデータベース管理されたファイルとが、領域B1’に記録されることになる。さらに、その後段に、領域B1’に、新たに情報が追記されることにより更新されたファイルシステム情報(以降においては、FSとも称する)が記録され、FSのうち、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムにより管理されていないファイルに関するファイルシステム情報が記述されている領域として領域B2’が、また、BDにストリームデータを記録または再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムにより管理されているファイルに関するファイルシステム情報が記述されている領域として領域B3’がそれぞれ記録される。さらに、そのFSに対応する「MD File FE」、「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」が領域B4’に記録されることになる。このとき、領域B2,B3,B4に記録されていた、「FS」、「MD File FE」、「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」は、読出不能な状態とされる。
【0012】
このため、ファイルが追記される度に、領域B2乃至B4が繰り返し読出不能領域となって蓄積されていくことになるので、記録媒体の記憶容量を無駄に消費してしまう。特に、ライトアットワンスメディア(1回のみ記録可能な記録媒体)の場合、読出不能となった領域は二度と使用することができないため、ファイルが追記される度に、記録可能な容量を小さくしてしまうという課題があった。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特に、記録媒体にファイルが追記される場合に、追記されるファイルシステムの容量を必要最小限に留めるようにすることで、記録媒体の記録容量を無駄に消費させないようにして、記録可能な容量をできるだけ確保できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の情報記録装置は、ファイルとファイルシステム情報を記録媒体に記録する記録手段と、ファイルシステム情報を、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成するファイルシステム情報生成手段と、ファイルシステム情報生成手段により、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように記録手段の動作を制御する動作制御手段とを備え、動作制御手段は、記録手段によりファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に追記させるように記録手段を制御することを特徴とする。
【0015】
前記記録媒体は、1回記録用とするようにすることができる。
【0016】
前記記録媒体は、1回記録用のBlu-Ray Discとするようにすることができる。
【0017】
前記ファイルは、UDFで管理されるファイルとするようにすることができる。
【0018】
前記動作制御手段には、記録手段によりファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に追記させるように記録手段を制御させるようにすると共に、追記される前に存在する、アプリケーションソフトウェアプログラムにより使用されるファイルと、追記されるファイルとをまとめて追記させるように記録手段を制御させるようにすることができる。
【0019】
前記動作制御手段には、ファイルシステム情報生成手段により、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上で2重化して記録するように記録手段の動作を制御させるようにすることができ、記録手段によりファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に2重化して追記させるように記録手段を制御させるようにすることができる。
【0020】
前記動作制御手段には、記録手段によりファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に2重化して追記させるように記録手段を制御させるようにすると共に、追記される前に存在する、アプリケーションソフトウェアプログラムにより使用されるファイルと、追記されるファイルとをまとめて、さらに2重化して追記させるように記録手段を制御させるようにすることができる。
【0021】
本発明の情報記録方法は、ファイルとファイルシステム情報を記録媒体に記録する記録ステップと、ファイルシステム情報を、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成するファイルシステム情報生成ステップと、ファイルシステム情報生成ステップの処理で、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように記録ステップの処理による動作を制御する動作制御ステップとを含み、動作制御ステップの処理は、記録ステップの処理でファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に追記させるように記録ステップの処理を制御することを特徴とする。
【0022】
本発明の記録媒体は、前記情報記録方法によりファイルおよびファイルシステム情報が記録されているようにすることができる。
【0023】
本発明のプログラム格納媒体のプログラムは、ファイルとファイルシステム情報の記録媒体への記録を制御する記録制御ステップと、ファイルシステム情報の、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎の生成を制御するファイルシステム情報生成制御ステップと、ファイルシステム情報生成制御ステップの処理で、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように記録制御ステップの処理による動作を制御する動作制御ステップとを含み、動作制御ステップの処理は、記録制御ステップの処理でファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に追記させるように記録制御ステップの処理を制御することを特徴とする。
【0024】
本発明のプログラムは、ファイルとファイルシステム情報の記録媒体への記録を制御する記録制御ステップと、ファイルシステム情報の、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎の生成を制御するファイルシステム情報生成制御ステップと、ファイルシステム情報生成制御ステップの処理で、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように記録制御ステップの処理による動作を制御する動作制御ステップとをコンピュータに実行させ、動作制御ステップの処理は、記録制御ステップの処理でファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に追記させるように記録制御ステップの処理を制御することを特徴とする
【0025】
本発明の情報記録装置および方法、並びにプログラムにおいては、ファイルとファイルシステム情報が記録媒体に記録され、ファイルシステム情報が、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成され、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報が、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録されるように制御され、ファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報が更新されて記録媒体に追記させられるように制御される。
【0026】
本発明の情報記録装置は、独立した装置であっても良いし、情報記録処理を行うブロックであっても良い。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、記録媒体にファイルが追記される場合に、追記されるファイルシステムの容量を必要最小限に留めるようにすることで、記録媒体の記録容量を無駄に消費させないようにして、記録可能な容量をできるだけ確保できるようにすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0029】
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
【0030】
即ち、本発明の情報記録装置は、ファイルとファイルシステム情報を記録媒体に記録する記録手段(例えば、図3の書込部73)と、ファイルシステム情報を、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成するファイルシステム情報生成手段(例えば、図3のファイルシステム情報生成部62)と、ファイルシステム情報生成手段により、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように記録手段の動作を制御する動作制御手段(例えば、図3の制御部51)とを備え、動作制御手段は、記録手段によりファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に追記させるように記録手段を制御することを特徴とする。
【0031】
本発明の情報記録方法は、ファイルとファイルシステム情報を記録媒体に記録する記録ステップ(例えば、図13のフローチャートにおけるステップS3の処理)と、ファイルシステム情報を、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成するファイルシステム情報生成ステップ(例えば、図13のフローチャートにおけるステップS6の処理)と、ファイルシステム情報生成ステップの処理で、ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように記録ステップの処理による動作を制御する動作制御ステップ(例えば、図13のフローチャートにおけるステップS6の処理)とを含み、動作制御ステップの処理は、記録ステップの処理でファイルが追記される場合、追記されるファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して記録媒体に追記させるように記録ステップの処理を制御することを特徴とする。
【0032】
尚、プログラム格納媒体、および、プログラムについては、情報記録方法と同様であるので、その説明は省略する。
【0033】
図2は、本発明を適用した記録再生装置1の一実施の形態の構成を示す図である。
【0034】
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12、または記憶部18に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)13には、CPU11が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14により相互に接続されている。
【0035】
CPU11には、バス14を介して入出力インタフェース15が接続されている。入出力インタフェース15には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部16、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部17が接続されている。CPU11は、入力部16から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU11は、処理の結果得られた画像や音声等を出力部17に出力する。
【0036】
入出力インタフェース15に接続されている記憶部18は、例えばハードディスクなどで構成され、CPU11が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部19は、外部のサーバなどの情報処理装置とインターネットやイントラネットなどに代表されるネットワークを介して通信する。
【0037】
また、記憶部18は、各種のプログラムを記憶しており、CPU11は、これらのプログラムを読み出して対応する処理を実行する。記憶部18は、例えば、基本プログラムであるOSや、ドライバを記憶している。記憶部18に記憶されるプログラムは、上述のほかにも、通信部19を介してプログラムを取得して記憶するようにしてもよい。
【0038】
画像・音声コーデック20は、ドライブ30に接続された磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、或いは半導体メモリ44や、さらには、記録再生機構部22の記録媒体81(図3)より読み出された、所定の圧縮方式で圧縮されている画像や音声のファイルを所定の方式で伸張して外部接続I/F(Interface)21や、出力部17に供給する。また、画像・音声コーデック20は、入力部16や外部接続I/F21より供給される画像信号や音声信号を所定の方式で圧縮し、ドライブ30に接続された磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、或いは半導体メモリ44や、さらには、記録再生機構部22の記録媒体81(図3)に記録させる。
【0039】
記録再生機構部22は、光磁気記録媒体である、例えば、Blu-Ray Disc(商標)などの記録媒体81(図3)に所定の情報を記録させたり、または、記録媒体81に記録された情報を読み出す。尚、記録再生機構部22の詳細な構成については、図3を参照して後述する。
【0040】
入出力インタフェース15に接続されているドライブ30は、磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、或いは半導体メモリ44などが装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部18に転送され、記憶される。
【0041】
次に、図2の記録再生装置1の動作について説明する。
【0042】
CPU11は、入力部16より、外部接続I/F21を介して供給された入力データの記録が指示されると、ROM12、RAM13、または、記憶部18に記憶されているプログラムに基づいて、画像音声コーデック20を制御して、所定の圧縮方法で入力データを圧縮させて、記録再生機構部22に供給し、後述する記録媒体81(図3)に入力データを記録させる。
【0043】
また、入力部16より、記録再生機構部22に装着された記録媒体81に記録されたデータの再生が指示されると、ROM12、RAM13、または、記憶部18に記憶されているプログラムに基づいて、記録再生機構部22を制御して、記録媒体81に記録されたデータを再生させ、画像音声コーデック20に供給させると共に、画像音声コーデック20を制御して、所定の伸張方法で入力データを伸張させて、外部接続I/F21を介して外部に出力する、または、出力部17に出力させ、表示させる、若しくは、音声を出力させる。
【0044】
次に、図3を参照して、記録再生機構部22の詳細な構成について説明する。
【0045】
制御部51は、記録再生機構部22の動作の全体を制御しており、CPU11より供給されてくる制御信号に基づいて、記録部52を制御して、記録再生ブロック53に記録媒体81に対して情報を記録させたり、または、再生部54を制御して、記録再生ブロック53に記録媒体81に記録されている情報を読み出させたりする。
【0046】
制御部51のファイルシステム情報生成部62は、入力データのファイルの属性に基づいて、入力データのうちの所定の属性のファイルごとにグループ化して記録媒体81上の記録位置を決定し、ファイルを記録すると共に、それらの情報に基づいて、ファイルシステム情報を生成し、記録部52に供給し、記録媒体81に記録させる。
【0047】
より具体的には、ファイルシステム情報生成部62は、入力されるファイルを、使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎(属性毎)に、仮想アドレス上でまとまった配置となるように記録する(ファイルをグループ化して、仮想アドレス上でまとまった配置となるように記録する)。また、ファイルシステム情報生成部62は、アプリケーションソフトウェアプログラム毎にファイルシステム情報を生成して、記録部52に供給し、記録媒体81上に、アプリケーションソフトウェアプログラム毎にファイルシステム情報を記録させる。
【0048】
さらに、ファイルが追記される場合、ファイルシステム情報生成部62は、追記されたファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報のみを更新し追記させる。このとき、それまでに記録されていたファイルシステム情報が記録されていた領域は、読出不可の状態にされる。
【0049】
制御部51のファイルシステム情報認識部61は、再生部54より供給されるファイルシステム情報を読み出し、このファイルシステム情報に基づいて、所定のファイルを読み出す。
【0050】
記録再生ブロック53は、書込部73、または、読出部91により制御され、記録媒体81に対して物理的に情報を記録、または、再生する。記録媒体81は、機械的、光学的、磁気的、または、磁気光学的に記録可能なもので、繰り返し書込みが可能なもの(例えば、BD-RE(Blu-Ray Disc-Rewritable)、DVD-RW(Digital Versatile Disc-Rewritable)、またはDVD-RAM(Digital Versatile Disc-Random Access Memory)を含む)であってもよいし、1回書込みのみが可能なもの(例えば、BD-R(Blu-Ray Disc-Recordable)、DVD-R(Digital Versatile Disc-Recordable)、または、DVD-ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory)を含む)など、その形式は問わず、データを記録、または、再生できるディスク型の記録媒体であればよいものである。従って、記録再生ブロック53は、これらの記録媒体81に対応して記録再生できるものであればいずれであってもよい。
【0051】
ECC符号化部71は、入力に誤り訂正符号を付加し、符号化し、変調部72に出力する。変調部72は、ECC符号化部71から入力されたデータを変調し、書込部73に出力する。書込部73は、変調部72から入力されたデータを記録再生ブロック53に供給し、記録媒体81に書き込む処理を実行させる。
【0052】
再生部54の読出部91は、記録媒体81に記録されている情報を読み出す。復調部92は、読出部91が記録媒体81から読み出したデータを復調し、ECC復号部93に供給する。ECC復号部93は、復調部92より供給されたデータを、通常のファイル(例えば、AV(Audio Visual)ストリームデータなど)とファイルシステム情報とに分離し、通常のファイルを出力データとして出力し、ファイルシステム情報を制御部51に出力する。
【0053】
次に、図4を参照して、ファイルシステム情報生成部62によりグループ化して管理される入力データのファイルの管理構造について説明する。尚、記録媒体81は、基本的にUDF形式でファイルが記録される。従って、以降で示される管理構造に従って、各ファイルは、UDF形式で記録媒体81に記録される。
【0054】
図4は、書き換え可能な記録媒体にAVストリームデータを記録する際に、各種のファイルを管理する場合の例について示したものであり、その管理構造は、Blu-Ray Disc Rewritable(商標)規格の管理構造に準拠したものである(管理構造は、Blu-Ray Disc Rewritable(商標)規格に準拠しているが、記録形式は、UDF形式である)。図4においては、図中上からコンテンツ管理レイヤ、プレイリストレイヤ、および、クリップレイヤの3個のレイヤが示されている。尚、この管理構造は、Blu-Ray Disc Recordable(商標)の管理構造としても使用可能である。
【0055】
ここで、コンテンツ管理レイヤには、プレイリスト管理テーブル111、および、サムネイル管理テーブル112が属している。また、プレイリストレイヤには、プレイリスト113−1乃至113−3が属している。さらに、クリップレイヤには、クリップ情報121−1乃至121−3が属している。尚、以下において、プレイリスト113−1乃至113−3、および、クリップ情報121−1乃至121−3をそれぞれ区別する必要がない場合、単に、プレイリスト113、および、クリップ情報121を称するものとして、その他の構成についても同様に称するものとする。
【0056】
AVストリーム131のファイルとクリップ情報121のファイル(AVストリームの属性情報をもつ)の2つをあわせたものは、特にクリップと称されるものである。AVストリーム131は、例えばMPEG-TS(Moving Picture Experts Group-Transport Stream)データであり、Video、Audio、または字幕等の情報を多重化した構造のファイルである。また、AVストリーム131は、再生時の制御を行うためのコマンド情報も多重化されている場合がある。図中においては、コマンド情報が多重化されている例が示されている。
【0057】
プレイリストはクリップの特定の範囲を再生開始点と再生終了点を使って参照するプレイアイテムを複数持つ構造になっており、1つのプレイリストによって複数の再生シーケンスを連続して再生する機能を提供している。さらに、ユーザにプレイリストの一覧を提示するためのプレイリスト管理テーブル111、およびサムネイル表示機能に使用するサムネイル管理テーブル112と、それぞれに対応するサムネイルファイル141−1,141−2およびサムネイルファイル151−1,151−2が存在する。
【0058】
1個のAVストリーム131と、それの付属情報のペアを1個のオブジェクトと考え、それをクリップと呼ぶ。AVストリームファイルはAVストリームファイルと呼ばれ、その付属情報は、クリップ情報121と呼ばれる。
【0059】
一般に、コンピュータ等で用いるファイルは、バイト列として扱われるが、AVストリーム131のコンテンツは、時間軸上に展開され、プレイリスト113は、クリップ情報121の中のアクセスポイントを主にタイムスタンプで指定する。プレイリスト113によって、クリップの中のアクセスポイントのタイムスタンプが与えられた時、クリップ情報121は、AVストリーム131の中でストリームのデコードを開始すべきアドレス情報(データバイト位置)を見つけるために用いられる。
【0060】
プレイリスト113は、クリップの中からユーザが見たい再生区間を選択し、それを簡単に編集することができることを目的にして導入されたものである。1つのプレイリスト113は、クリップの中の再生区間の集まりである。あるクリップの中の1つの再生区間は、プレイアイテムと呼ばれ、それは、時間軸上のIN点とOUT点のペアで表される。それゆえ、プレイリストは、プレイアイテムの集まりである。
【0061】
図4において、ファイルは、使用・更新頻度、グループに属するファイルの最大合計サイズにあわせて次のようにグループ化される。プレイリスト管理テーブル111、サムネイル管理テーブル112、およびプレイリスト113はグループ1に、クリップ情報121はグループ2に、メニュー用サムネイルファイル141,142はグループ3に、マーク用サムネイルファイル151,152はグループ4に分類される。
【0062】
これらのグループ化されるファイルは、AVストリーム131を再生する際に、必要とされる管理データである。これらの管理データを抽出して1箇所で管理することにより、管理データを素早く読み出すことが可能となる。結果として、AVストリームデータを高速で再生することが可能となる。
【0063】
尚、以上においては、AVストリーム131の管理データのファイルをグループ化する例について説明してきたが、Blu-ray Disc Rewritable規格では定義されていないファイルをグループ化することも可能である。すなわち、図中においては、AVストリーム131の管理データのファイルとは異なるファイルのグループとして、グループXが定義され、ファイル161−1,161−2がそのグループに属している。尚、図中のファイル171−1,171−2は、グループ化されないファイルであることが示されている。また、AVストリーム131は、管理データではないので、グループ化管理されていない。
【0064】
図5に、記録媒体81に記録されるBlu-Ray Disc Rewritable Format(BD-RE)で定義されるBlu-Ray Disc Audio Visual(BDAV)情報のディレクトリ構造の例を示す。尚、rootディレクトリの下に、これら以外のディレクトリを作っても良いが、それらは、BDAV対応レコーダ/プレーヤにおいては無視される。また、図5のディレクトリ構造は、Blu-Ray Disc Recordable(BD-R)においても使用可能である。
【0065】
同図に示されるように、rootディレクトリは、1個のディレクトリを含む。
【0066】
”BDAV”ディレクトリには、BDAVアプリケーションフォーマットによって規定されるすべてのファイルとディレクトリが記録される。また、”BDAV”ディレクトリは、以下に説明するディレクトリを含む。
【0067】
”PLAYLIST”ディレクトリには、プレイリスト113のデータベースファイルが記録される。また、このディレクトリは、プレイリスト113が、仮に1個も存在しないような場合にでも設定される。
【0068】
”CLIPINF”ディレクトリには、クリップのデータベースが記録される。このディレクトリは、クリップが、仮に1個も存在しないような場合にでも設定される。
【0069】
”STREAM”ディレクトリには、AVストリームファイルが記録される。このディレクトリは、AVストリームファイルが、仮に1個も存在しないような場合にでも設定される。
【0070】
”BACKUP”ディレクトリには、グループ1,2に分類されるファイルのバックアップファイルが記録される。このディレクトリは、グループ1,2に分類されるファイルが、仮に1個も存在しないような場合にでも設定される。
【0071】
”PLAYLIST”ディレクトリは、Real PlayListとVirtual PlayListの2種類のPlayListファイルを記録している。図5の場合、11111.rpls,22222.vplsが、記録されている。このうち”xxxxx.rpls”で示されるファイルは、1個のReal PlayListに関連する情報を保持しており、プレイリスト毎に、1個のファイルが作られる。ここで、”xxxxx”は、5個の0から9まで数字である。
【0072】
”yyyyy.vpls”で示されるファイルは、1個のVirtual PlayListに関連する情報を保持しており、プレイリスト毎に、1個のファイルが作られる。ファイル名は、”yyyyy.vpls”である。ここで、”yyyyy”は、5個の0から9まで数字である。
【0073】
Real PlayListは、それが参照しているクリップのストリーム部分を共有しているとみなされる。すなわち、Real PlayListは、それが参照しているクリップのAVストリーム部分に相当するデータ容量をディスクの中で占める。AVストリームが新しいクリップとして記録される場合、そのクリップ全体の再生可能範囲を参照するReal PlayListが生成される。Real PlayListの再生範囲の一部分が消去された場合、それが参照しているClipのストリーム部分のデータもまた消去される。
【0074】
Virtual PlayListは、クリップのデータを共有していないとみなされる。VirtualPlayListが変更または消去されたとしても、クリップは何も変化しない。尚、本明細書の説明においては、Real PlayListとVirtual PlayListを総称して単に、プレイリストと称するものとする。
【0075】
”CLIPINF”ディレクトリは、それぞれのAVストリームファイルに対応して、1個のファイルを保持している。図5の場合、01000.clpi,02000.clpiが保持されている。
【0076】
”zzzzz.clpi”で示されるファイルは、1個のAVストリーム131に対応するクリップ情報121である。ファイル名は、”zzzzz.clpi”であり、ここで、”zzzzz”は、5個の0から9までの数字である。
【0077】
”STREAM”ディレクトリは、AVストリームのファイルを保持する。図5の場合、01000.m2ts,02000.m2tsが保持されている。
【0078】
”zzzzz.m2ts”で示されるファイルは、AVストリーム131のファイルである。ファイル名は、”zzzzz.m2ts”であり、ここで”zzzzz”は、5個の0から9までの数字である。尚、1個のAVストリーム131のファイルとそれに対応するクリップ情報121は、同じ5個の数字”zzzzz”がファイル名として設定される。
【0079】
また、”BDAV”ディレクトリには、直下にサムネイルファイル141−1,141−2に対応するmenu1.tdt,menu2.tdtが保持されており、また、サムネイルファイル151−1,151−2に対応するmark1.tdt,mark2.tdtが保持されている。さらに、プレイリスト管理テーブル111に対応するinfo.bdav、サムネイル管理テーブル112に対応するmenu.tidx,mark.tidxが保持されている。
【0080】
また、”root”ディレクトリ直下には、”DATA1”ディレクトリ、および、”DATA2”ディレクトリが設定されており、それぞれグループ管理されるファイルとして、ファイル161−1,161−2に対応するFile1.dat,File2.dat・・・、および、ファイル171−1,171−2に対応するFileA.dat,FileB.dat・・・が保持されている。
【0081】
図5で示されるディレクトリ下で管理されるファイルおよびディレクトリにおいて、図4で示されるように、サムネイルファイル141−1,141−2に対応するmenu1.tdt,menu2.tdtはグループ3として、サムネイルファイル151−1,151−2に対応するmark1.tdt,mark2.tdtは、グループ4として、プレイリスト管理テーブル111に対応するinfo.bdav、サムネイル管理テーブル112に対応するmenu.tidx,mark.tidx、並びに、”PLAYLIST”ディレクトリに保持されている11111.rpls,22222.vplsは、グループ1として、そして、”CLIPINF”ディレクトリに保持されている01000.clpi,02000.clpiは、グループ2としてそれぞれグループ化されて保持されている。
【0082】
さらに、上記のグループ管理されるファイル以外に、”DATA1”ディレクトリに保持されているファイル161−1,161−2に対応するFile1.dat,File2.datは、グループXとしてグループ化されている。
【0083】
図4,図5においては、Blu-Ray Disc Rewritable(書き換え可能な記録媒体)の規格に基づいて、UDF形式で記録媒体81に記録される場合のグループ化における管理構造を示したが、次に、図6,図7を参照して、Blu-Ray Disc ROM(読み出し専用の記録媒体)におけるグループ化の管理構造(論理フォーマット)の例を示す。図5においては、HD(High Density)ムービーコンテンツを記録した場合の例について示している。
【0084】
尚、図6において、プレイリスト221−1乃至221−3、クリップ情報231−1乃至231−3、AVストリーム232−1乃至232−3、ファイル251−1,251−2、および、ファイル261−1,261−2は、図4におけるプレイリスト113−1乃至113−3、クリップ情報121−1乃至121−3、AVストリーム131−1乃至131−3、ファイル161−1,161−2、および、ファイル171−1,171−2と同様のものであるので、その説明は適宜省略する。
【0085】
図4で説明したクリップ情報231、および、プレイリスト221の上位に、再生プログラム211−1,211−2(ムービーオブジェクト)、および、タイトル201,202の2つのレイヤが存在する。再生プログラム211(ムービーオブジェクト)は再生するプレイリストの指定のほか、ユーザの操作に対する応答、タイトル201または202間のジャンプ、再生シーケンスの分岐など、HDムービーコンテンツの提示に必要な機能をプログラマブルに提供している。
【0086】
タイトル201,202はユーザから認識でき、コンテンツの再生を開始するためのインデックスとして使用される。タイトル201,202は実行するムービーオブジェクトを1つ指定する構造になっている。また、通常のタイトルのほかに、最初に自動的に再生されるタイトル、メニューを表示するためのタイトルも存在しする。
【0087】
また、アプリ(アプリケーションソフトウェアプログラム)203,204は、拡張アプリケーションであるゲームやWebコンテンツを実行させるものであり、その際、再生プログラム(実行Object)212−1,212−2を起動させ実行させる。再生プログラム212は、プレイリストを使用する場合とプレイリストを使用しない場合がある。また、再生プログラム212は、これらのアプリケーションソフトウェアプログラム203,204においては任意の画像ファイル241、音声ファイル242、ファイル243を参照することができる。
【0088】
HDムービーコンテンツを示すタイトル201,202、および、アプリケーション202,203は、さらにその数を増やすことも可能であり、図6においては、Other205として示されている。また、記録媒体81上で混在して記録することも可能であり、図6は混在した状態を示している。
【0089】
図6においても、図4で示した場合と同様に、ファイルは、使用・更新頻度、グループに属するファイルの最大合計サイズにあわせて次のようにグループ化される。すなわち、タイトル201,202、アプリ203,204、Other205、再生プログラム211−1,211−2,212−1,212−1、およびプレイリスト221−1乃至221−3は、はグループAに、クリップ情報231はグループBに、画像ファイル241、音声ファイル242、および、ファイル243はグループCに分類される。
【0090】
尚、図6のグループA,B,Cは、図4のグループ1,2,3,4と同様に便宜的に分けて名称がついているだけであり、処理するファイルの1群という意味で同様のものである。
【0091】
図7に、記録媒体81に記録されるBlu-Ray Disc ROM Format(BD-ROM)で定義されるBlu-Ray Disc Movie(BDMV)情報のディレクトリ構造の例を示す。尚、rootディレクトリの下に、これら以外のディレクトリを作っても良いが、それらは、BDMV対応レコーダ/プレーヤでは、無視される。
【0092】
同図に示されるように、rootディレクトリは、1個のディレクトリを含む。
【0093】
”BDMV”には、BDMVアプリケーションフォーマットによって規定されるすべてのファイルとディレクトリが記録される。また、”BDMV”ディレクトリは、以下に説明するディレクトリを含む。
【0094】
”PLAYLIST”ディレクトリには、プレイリスト221のデータベースファイルが記録される。また、このディレクトリは、プレイリスト221が、仮に1個も存在しないような場合にでも設定される。
【0095】
”CLIPINF”ディレクトリには、クリップのデータベースが記録される。このディレクトリは、クリップが、仮に1個も存在しないような場合にでも設定される。
【0096】
”STREAM”ディレクトリには、AVストリームファイルが記録される。このディレクトリは、AVストリームファイルが、仮に1個も存在しないような場合にでも設定される。
【0097】
”BACKUP”ディレクトリには、グループA,Bに分類されるファイルのバックアップファイルが記録される。このディレクトリは、グループA,Bに分類されるファイルが、仮に1個も存在しないような場合にでも設定される。
【0098】
”PLAYLIST”ディレクトリは、図7の場合、11111.mpls,22222.mplsが、記録されている。このうち”xxxxx.mpls”で示されるファイルは、1個のMovie PlayListに関連する情報を保持しており、プレイリスト毎に、1個のファイルが作られる。ここで、”xxxxx”は、5個の0から9まで数字である。
【0099】
”CLIPINF”ディレクトリは、それぞれのAVストリームファイルに対応して、1個のファイルを保持している。図7の場合、01000.clpi,02000.clpiが保持されている。
【0100】
”zzzzz.clpi”で示されるファイルは、1個のAVストリーム232に対応するクリップ情報231である。ファイル名は、”zzzzz.clpi”であり、ここで、”zzzzz”は、5個の0から9までの数字である。
【0101】
”STREAM”ディレクトリは、AVストリームのファイルを保持する。図7の場合、01000.m2ts,02000.m2tsが保持されている。
【0102】
”zzzzz.m2ts”で示されるファイルは、AVストリーム232のファイルである。ファイル名は、”zzzzz.m2ts”であり、ここで”zzzzz”は、5個の0から9までの数字である。尚、1個のAVストリーム232のファイルとそれに対応するクリップ情報231は、同じ5個の数字”zzzzz”がファイル名として設定される。
【0103】
また、”BDMV”ディレクトリには、直下には、コピー制御関連ファイルとして、Unit_Key_Gen_Value.inf、および、CPS_CCI.infが保持されており、また、タイトル管理テーブルのファイルとしてindex.bdmvが保持されている。さらに、再生プログラム管理テーブルとしてMoviObject.bdmvが保持されている。
【0104】
また、”root”ディレクトリ直下には、”Resource”ディレクトリ、”DATA1”ディレクトリ、および、”DATA2”ディレクトリが設定されている。これらのディレクトリはBlu-Ray Disc ROM Format において必須のディレクトリではないが、コンテンツの内容によって必要となる拡張データを格納するためのディレクトリの例として追加したものである。”Resource”ディレクトリには、グループ管理されるファイルである、画像ファイル241、音声ファイル242、および、ファイル243に対応するImage.jpg,Audio.pcm、および、Jimaku.txtが保持されている。また、”DATA1”ディレクトリには、ファイル251−1,251−2に対応するFile1.dat,File2.datが保持されており、さらに、”DATA2”ディレクトリには、ファイル261−1,261−2に対応するFileA.dat,FileB.dat・・・が保持されている。
【0105】
図7で示されるディレクトリ下で管理されるファイルおよびディレクトリにおいては、Unit_Key_Gen_Value.inf、CPS_CCI.inf、index.bdmvおよび、MoviObject.bdmv、並びに、”PLAYLIST”ディレクトリに保持されている11111.mpls,22222.mplsは、グループAとして、”CLIPINF”ディレクトリに保持されている01000.clpi,02000.clpiは、グループBとして、そして、”Resource”ディレクトリに保持されているImage.jpg,Audio.pcm、および、Jimaku.txtは、グループCとしてそれぞれグループ化されて保持されている。
【0106】
さらに、上記のグループ管理されるファイル以外に、”DATA1”ディレクトリに保持されているファイル251−1,251−2に対応するFile1.dat,File2.datは、グループXとしてグループ化されている。
【0107】
次に、本発明による記録処理の説明の前に、図8,図9を参照して、従来のUDFにおけるファイルへのアクセス手順について説明する。
【0108】
図8は、UDFのVolume Structure構造の例を示しており、図9は、File Structure and Filesの内容を示したものである。ここでは、図9で示される”root/BDMV/Unit_Key_Gen_Value.inf”へアクセスする場合を例に説明する。
【0109】
図8において、Volume Structureは論理Volumeに関する情報やパーティション内部に記録されているFile Structureの解析開始点に関する情報を記録したものである。尚、図8において、最左列がLSN(論理セクタ番号(Logical Sector Number)を、左から2列目が、Structureを、右から2列目がDescriptorsを、そして、最右列がLBN(論理ブロック番号(Logical Block Number))を示している。また、図9において、最左列がLBN(論理ブロック番号(Logical Block Number))を、中央の列が、Structureを、最右列がDescriptorsをそれぞれ示している。
【0110】
ボリューム内のアドレス情報はLSN(論理セクタ番号)、パーティション内のアドレスはLBN(論理ブロック番号)で表記される。また、ボリューム内に複数のパーティションが存在する場合、Logical Volume Descriptor内部に複数のパーティション情報を記録することができる。
【0111】
尚、図8,図9については、処理に必要な項目のみを説明し、処理に不要な項目については、適宜説明を省略する。
【0112】
まず、図8の番号1で示されるLSNが256の位置であるAnchor-1のアンカ情報(Anchor Volume Descriptor Pointer)を解析し、番号2で示されるVolume Descriptor Sequenceの位置を取得する。続いて、番号2で示されるLSNが32乃至47の位置となるVolume Descriptor Sequenceを解析する。Volume Descriptor Sequenceには、”Primary Volume Descriptor”、”Implementation Use Volume Descriptor”、”Partition Descriptor”、”Logical Volume Descriptor”、”Unallocated Spece Descriptor”、”Terminating Descriptor”、および、”Trailing Logical Sectors”が含まれており、それぞれ、”Primary Volume Descriptor”はボリュームを識別する情報を、”Implementation Use Volume Descriptor”は互換性を示す情報を、”Partition Descriptor”はパーティションを識別する情報を、”Logical Volume Descriptor”は論理パーティションの位置を示す情報を、”Unallocated Spece Descriptor”は未使用領域を示す情報、”Terminating Descriptor”は領域の最後の位置を示す情報を、そして、”Trailing Logical Sectors”は残りの領域の情報を格納している。
【0113】
このうち、図8の番号3で示されているLSNが35の”Logical Volume Descriptor”に記載された”Logical Volume Integrity Sequence”の位置と、目的のパーティションの位置、パーティション内部のFile Set Descriptorの位置を取得する。
【0114】
さらに、番号4で示されるLSNが48の”Logical Volume Integrity Sequence”を解析し、Volume情報の整合性チェックを行い、整合性に問題が無ければ、番号5で示されるLSN272乃至272Nall−272のFile Structure and Filesのパーティション内部を解析する。以上の手順で目的のパーティションへのアクセスを開始できる。
【0115】
続いて、図9の番号11で示されるLBNが(A+1)のFile Set Descriptorには、rootの情報が格納されているので、これを解析し、番号12で示されるLBNが(A+3)のルートディレクトリのFile Entry(図中では、FE(Root Directory)と示されている)の位置を取得する。
【0116】
さらに、番号12で示されるLBNが(A+3)のルートディレクトリのFile Entry(図中では、FE(Root Directory)と示されている)を解析し、ルートディレクトリの情報が記載された位置(LBN=A+4)を取得する。次に、ルートディレクトリの情報の中にある番号13で示されるBDMVディレクトリのFID(File Identifier Descriptor)を解析して、番号14で示されるBDMVディレクトリのFE(File Entry)(図中では、FE(BDMV)と示されている)の位置(LBN=A+5)を取得する。
【0117】
さらに、番号14で示されるBDMVディレクトリのFile Entryを解析し、BDMVディレクトリの情報が記録されている位置(LBN=A+9)を取得する。
【0118】
続いて、BDMVディレクトリの情報を取得し、番号15で示されるBDMVディレクトリにあるUnit_Key_Gen_Value.inf のFile Identifier Descriptorを解析してUnit_Key_Gen_Value.inf のFile Entryの位置を取得する。そして、番号16のUnit_Key_Gen_Value.infのFile Entryを解析し、Unit_Key_Gen_Value.infのデータが記録されている位置を取得し、Unit_Key_Gen_Value.infのデータが記録されたアドレスへアクセスし、目的のデータを取得する。以上の手順で”番号17で示されるroot/BDMV/Unit_Key_Gen_Value.inf”ファイルのデータを取得することができる。
【0119】
UDF2.50で導入されたメタデータパーティションが使用されている場合、番号11で示されるFile Set Descriptor、番号12で示されるルートディレクトリのFile Entry、番号13で示されるBDMVディレクトリのFID(File Identifier Descriptor)、番号14で示されるBDMVディレクトリのFE(File Entry)、番号15で示されるBDMVディレクトリにあるUnit_Key_Gen_Value.infのFile Identifier Descriptor、および番号16のUnit_Key_Gen_Value.infのFile Entryはメタデータパーティション内に仮想アドレスを使用して配置される。
【0120】
メタデータパーティションが記録されている位置は、メタデータファイルのファイルエントリによって取得できる。メタデータパーティション内のデータを一度にメモリに読み込むことにより、複数階層のディレクトリの下に保存されているファイルにアクセスする際も、ディレクトリを1段下るごとにFile Identifier Descriptor、File Entry、ディレクトリ情報の3の情報を個々に記録媒体上から読み出すことを避け、メモリ上に読み出されれているメタデータパーティションの情報からファイルの読み出しに必要な情報を取得し解析することが可能である。
【0121】
次に、図10乃至図12を参照して、ファイルシステム情報を仮想アドレスに配置する手法について説明する。
【0122】
ファイルシステム情報は、ファイルシステムで用いる通常の物理パーティション上のアドレスを用いて、メタデータファイルとして1箇所に固めて配置される。メタデータファイル内は仮想アドレス(パーティションの先頭をアドレス0とする)が割り当てられ、ファイルシステム情報はメタデータパーティション内に、この仮想アドレスを参照する形式で構築される。
【0123】
すなわち、図9で説明したような番号11で示されるFile Set Descriptor、番号12で示されるルートディレクトリのFile Entry、番号13で示されるBDMVディレクトリのFID(File Identifier Descriptor)、番号14で示されるBDMVディレクトリのFE(File Entry)、番号15で示されるBDMVディレクトリにあるUnit_Key_Gen_Value.infのFile Identifier Descriptor、および番号16のUnit_Key_Gen_Value.infのFile Entry(ファイルエントリ)までの情報を、メタデータファイル内の仮想アドレスを用いて辿ること(読み出すこと)ができるようになっている。
【0124】
図10の上段においては、領域B11には、MD File FE(Metadata File File-Entry)が記述され、この記述に基づいて、領域B12に記録されているファイルシステム情報(FS)を辿ることができる。すなわち、領域B12のMD File FEには、物理パーティションにおけるアドレスA乃至A+Xの領域である領域B11にファイルシステム情報(FS)が記録されていることが示されている。また、図10の下段で示されるように、上述したファイルシステム情報(FS)は、メタデータパーティション内の仮想アドレス0乃至Xの領域P1に記述される。
【0125】
また、メタデータパーティションは、物理パーティションにおける複数の領域に配置してもよい。例えば、図11上段で示されるように、物理パーティションのアドレスA乃至A+Xの領域B23と物理パーティションのアドレスB乃至B+Yの2箇所に配置されていた場合、領域B21のMD File FEには、物理パーティションにおけるアドレスA乃至A+Xの領域である領域B23と物理パーティションのアドレスB乃至B+Yである領域B22の2箇所にファイルシステム情報が記録されていることが示される。そして、図11下段で示されるようにメタデータパーティション内の仮想アドレス0乃至X+Yの領域P2にファイルシステム情報が記録されることになる。
【0126】
さらに、UDF2.50で採用されている機能としてメタデータファイルを二重に配置して(一方をメインメタデータファイル(=メインFS)、他方をミラーメタデータファイル(ミラーFS)と称する同一の2のメタデータファイル(FS)を配置して)ファイルシステム情報の信頼性を高めることも可能である。
【0127】
すなわち、図12で示されるように、物理パーティションのアドレスA乃至A+Xの領域B32にファイルシステム情報である(メイン)メタデータファイルが配置され、物理パーティションのアドレスB乃至B+Yの領域B34にファイルシステム情報であるミラーメタデータファイルが配置されていた場合、領域B31のMD File FEには、物理パーティションにおけるアドレスA乃至A+Xの領域である領域B32にメタデータファイルが記録されていることが示される。そして、図12下段で示されるようにメタデータパーティション内の仮想アドレス0乃至Xの領域P3に(メイン)メタデータファイルとしてファイルシステム情報が記録されることになる。このとき、同様にして、領域B33のMDM File FEには、物理パーティションにおけるアドレスB乃至B+Xの領域である領域B34にミラーメタデータファイルが記録されていることが示される。そして、上述のメインメタデータファイルと同様に、図12下段で示されるようにメタデータパーティション内の仮想アドレス0乃至Xの領域P3にミラーメタデータファイルとしてファイルシステム情報が記録されることになる。このように、同一のメタデータファイルを記述することにより、ファイルシステム情報の信頼性を向上させることが可能となる。
【0128】
次に、図13のフローチャートを参照して、図3の記録再生機構部22による記録媒体81にAV-Streamと、AV-Streamを記録、または、再生させるアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているファイルを書き込む書込処理について説明する。
【0129】
ステップS1において、制御部51は、AV-Streamの追記が要求されてきたか否かを判定し、AV-Streamの追記が要求されるまで、その処理を繰り返し、例えば、追記(または、新規の記録)が要求された場合、その処理は、ステップS2に進む。
【0130】
ステップS2において、ファイルシステム情報認識部61は、再生部54を制御して、記録再生ブロック53より記録媒体81に記録されているFSを読み込ませ、その情報を取得する。すなわち、記録媒体81に予め、図14の上部で示されるように情報が記録されているような場合、ファイルシステム情報認識部61は、領域B12,B13に記録されているFSを読み出す。
【0131】
尚、図14の上部における領域B11乃至B14については、図1の上部における領域B1乃至B4と同様の領域を示している。
【0132】
また、最初の書込処理の場合、FSは、フォーマット時に記録領域が確保されているのみであって、FSそのものが存在しないので、実質的に、ステップS2の処理は、スキップされることになる。
【0133】
ステップS3において、ファイルシステム情報生成部62は、供給されてきたAV-Streamと、AV-Streamを再生させるアプリケーションソフトウェアプログラムによりデータベース管理されているファイル(Files(DB管理))とを記録領域に追記する。すなわち、記録媒体81に予め、図14の上部で示されるように情報が記録されているような場合、ファイルシステム情報生成部62は、ECC符号化部71および変調部72を介して、書込部73に入力されるAV-StreamとFiles(DB管理)とを記録再生ブロック53により、図14の下部で示されるように、領域B14の後段部分の領域B11’に書き込ませる。
【0134】
ステップS4において、ファイルシステム情報生成部62は、元のFSにおけるAV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応する部分を抽出する。すなわち、元のFSは、図14の上部の領域B12,B13であり、このうち、AV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応する部分は、領域B13(図中の「DB管理」と記述された領域)であるので、ファイルシステム情報生成部62は、読み込んだFSのうち、領域B13に記述された部分の情報を抽出する。
【0135】
ステップS5において、ファイルシステム情報生成部62は、元のFS(新たなAV-Streamと、ファイルが追記される前のFS)におけるAV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応する部分を読出不可にする。すなわち、図14の上部で示されるように、元のFSにおけるAV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応する部分は、領域B13であるので、ファイルシステム情報生成部62は、図14の下部で示されるように(黒色で示されるように)、領域B13の情報を読出不可にする。
【0136】
尚、最初の書込処理の場合、FSは、フォーマット時に記録領域が確保されているのみであって、FSそのものが存在しないので、実質的に、ステップS4,S5の処理は、スキップされることになる。
【0137】
ステップS6において、ファイルシステム情報生成部62は、AV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応するFSを生成し、記録媒体81に記録させる。すなわち、ファイルシステム情報生成部62は、新たに追記されたAV-StreamとFiles(DB管理)とに対応する部分のFSを生成し、ECC符号化部71および変調部72を介して、記録再生ブロック53により、図14の下部で示されるように、領域B11’の後段部分の領域B13’に書き込ませる。
【0138】
ステップS7において、ファイルシステム情報生成部62は、元の「MD File FE」、「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」が記述された領域を読出不可にする。すなわち、図14の上部で示されるように、元の「MD File FE」、「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」が記録された部分は、領域B14であるので、ファイルシステム情報生成部62は、図14の下部で示されるように(黒色で示されるように)、領域B14の情報を読出不可にする。
【0139】
ステップS8において、ファイルシステム情報生成部62は、新たに追記されたAV-StreamとDB管理されているファイルに対応する「MD File FE」、「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」を記録させ、その処理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、ファイルシステム情報生成部62は、新たに追記されたAV-StreamとFiles(DB管理)とに対応する「MD File FE」、「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」を、ECC符号化部71および変調部72を介して、記録再生ブロック53により、図14の下部で示されるように、領域B13’の後段部分の領域B14’に書き込ませる。
【0140】
以上の処理により、AV-Streamを記録、または、再生させるためのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されないファイルに関するFSについては、AV-Streamと、そのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとが追記されても、元の領域に残されたままの状態となるので、その分の記録領域を節約することが可能となる。
【0141】
すなわち、従来においては、図1の下段で示されていたように、AV-Streamと、そのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとが追記されると、領域B2,B3,B4が読出不可の状態にされ、新たに、領域B1’,B2’,B3’,B4’が記録されていたのに対して、以上のように処理することで、図14の下段で示されるように、領域B13,B14のみが読出不可とされ、領域B11’,B13’,B14’のみを追記するのみで済むため、領域12を読出不可にせず、対応する領域を新たに追記する必要がなくなる分だけ、記録媒体81の記録による容量の消費を節約することが可能となる。
以上においては、AV-Streamの追記に関係するFSのみを追記するようにすることで、AV-Streamの追記ががなされたときの記録媒体81の容量の消費を節約する例について説明してきたが、以上の手法で、AV-Streamと、そのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとが追記されるときの記録媒体81の容量の消費を節約させると、AV-Streamを記録再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルの記録領域が離れて記録されることになる。このように、同一の属性のファイルが、記録媒体81上の離れた位置に記録されると、連続的に読み出すことができなくなるため、読出速度を低下させてしまう要因となることが考えられる。
【0142】
そこで、AV-Streamと、そのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとが追記されるとき、AV-Streamを記録再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルについては、改めて一括してまとめて記録するようにしても良い。
【0143】
図15は、AV-Streamと、そのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとが追記されるとき、AV-Streamを記録再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルについては、改めて一括してまとめて記録するようにした記録再生機構部22の構成を示している。尚、図15の記録再生機構部22において、図3の記録再生機構部22の構成と対応する構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
【0144】
図15の記録再生機構部22と図3の記録再生機構部22の構成において、異なるのは、ファイルシステム情報生成部62に代えて、ファイルシステム情報生成部101を設けた点である。
【0145】
ファイルシステム情報生成部101は、基本的な機能について、ファイルシステム情報生成部62と同様である。しかしながら、ファイルが追記される場合、ファイルシステム情報生成部101は、追記されたファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して追記すると共に、さらに、元のファイル(DB管理)と、追記されるファイル(DB管理)を一体化した状態で一括して追記させる。このとき、それまでに記録されていたファイルシステム情報と共に、元のファイル(DB管理)が記録されていた領域は、読出不可の状態にされる。
【0146】
次に、図16のフローチャートを参照して、図15の記録再生機構部22による記録媒体81にAV-Streamと、AV-Streamを記録、または、再生させるアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているファイルを書き込む書込処理について説明する。
【0147】
尚、図16のフローチャートにおけるステップS21,S22、および、ステップS26乃至S30の処理については、図13のフローチャートを参照して説明したステップS1,S2、および、ステップS4乃至S8の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0148】
ステップS23において、ファイルシステム情報生成部101は、供給されてきたAV-Streamを記録領域に追記する。すなわち、記録媒体81に予め、図17の上部で示されるように情報が記録されているような場合、ファイルシステム情報生成部101は、ECC符号化部71および変調部72を介して、書込部73に入力されるAV-Streamを記録再生ブロック53により、図17の下部で示されるように、領域B25の後段部分の領域B21’に書き込ませる。
【0149】
尚、図17における領域B21,B22は、図14における領域B11に対応する領域であり、AV-Streamが記録されている領域B21と、AV-Streamを記録再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルが記録されている領域B22とがそれぞれ分けて示されている。また、図17における領域B23,B24,B25は、図14の領域B12,B13,B14と同様のものである。
【0150】
ステップS24において、ファイルシステム情報生成部101は、元のAV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているファイルが記録されていた領域を読出不可にする。すなわち、図17の上部で示されるように、元のAV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているファイルの追記に対応する部分は、領域B22であるので、ファイルシステム情報生成部101は、図17の下部で示されるように(黒色で示されるように)、領域B22の情報を読出不可にする。
【0151】
ステップS25において、ファイルシステム情報生成部101は、供給されてきた(追記する)AV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているファイルと、元のAV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているファイルを一括してを記録領域に追記させる。すなわち、記録媒体81に予め、図17の上部で示されるように情報が記録されているような場合、ファイルシステム情報生成部101は、ECC符号化部71および変調部72を介して、書込部73に入力されるAV-Streamを記録再生ブロック53により、図17の下部で示されるように、領域B21’の後段部分の領域B22’に書き込ませる。
【0152】
尚、図17における領域B21’,B24’,B25’は、図14における領域B13’,B14’,B15’と同様のものである。
【0153】
すなわち、以上の処理により、AV-Streamが追記される前のDB管理されているファイルが記録されている領域が、AV-Streamが追記される度に、読出不可となる分だけ、図3の記録再生機構部22による書込処理における記録媒体81の記憶容量の消費が増えるが、DB管理されているファイルが、まとまった位置に一括して配置されることにより、DB管理されているファイルが分割して配置されるよりも、読出速度を向上させることが可能となる。結果として、従来の手法と比べると、AV-Streamが追記される度に消費される記録媒体81の記録容量を節約しつつ、記録されたDB管理されているファイルの読出速度を向上させることが可能となる。
【0154】
以上においては、FSおよびDB管理されるファイルが、それぞれ記録媒体について1のみ記録される場合の例について説明してきたが、例えば、それぞれについて同一のファイル(Mirrorファイル)を設けるようにして、記録されている情報の信頼性を向上させるようにしてもよい。
【0155】
図18は、AV-Streamと、そのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとが追記されるとき、AV-Streamを記録再生するためのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルについては、改めて一括してまとめて記録すると共に、そのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとFSをそれぞれ2重に記録するようにした記録再生機構部22の構成を示している。尚、図18の記録再生機構部22において、図15の記録再生機構部22の構成と対応する構成については、同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
【0156】
図18の記録再生機構部22と図15の記録再生機構部22の構成において、異なるのは、ファイルシステム情報生成部101に代えて、ファイルシステム情報生成部121を設けた点である。
【0157】
ファイルシステム情報生成部121は、基本的な機能は、ファイルシステム情報生成部101と同様であるが、さらに、そのアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されるファイルとFSをそれぞれ2重に記録する点で異なる。
【0158】
次に、図19のフローチャートを参照して、図18の記録再生機構部22による記録媒体81にAV-Streamと、AV-Streamを記録、または、再生させるアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているファイルを書き込む書込処理について説明する。
【0159】
尚、図19のフローチャートにおけるステップS41乃至S43の処理については、図16のフローチャートを参照して説明したステップS21乃至S23(図13のフローチャートを参照して説明したステップS1,S2の処理を含む)の処理と同様であるので、その説明は省略する。また、以降の説明において、2重で記録されているFS、並びに、DB管理されたファイルについては、それぞれメインFSおよびバックアップFS、並びに、DB管理されたメインファイルおよびDB管理されたバックアップファイルと称するものとする。
【0160】
ステップS44において、ファイルシステム情報生成部121は、元のAV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているメインファイルおよびバックアップファイルが記録されていた領域を読出不可にする。すなわち、図20の上部で示されるように、元のAV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているメインファイルとバックアップファイルが記録されている領域は、領域B32であるので、ファイルシステム情報生成部121は、図20の下部で示されるように(黒色で示されるように)、領域B32の情報を読出不可にする。
尚、図20においては、領域B31は、図17における領域B21に対応するものである。また、図20の領域32には、DB管理されているメインファイルとバックアップファイルが記録されており、図17の領域B22に対応する領域である。さらに、図20の領域B33,B36には、それぞれDB管理されているメインファイルとバックアップファイルについてのメインFSとバックアップFS(FS(BackUp)=MDM File(Metadata Mirror File))が記録されており、図17における領域B23に対応する。
【0161】
また、図20の領域B34,B37には、それぞれDB管理されていないメインファイルとバックアップファイルについてのメインFS(FS(main))とバックアップFS(FS(BackUp)=MDM File(Metadata Mirror File))が記録されており、図17における領域B24に対応する。さらに、領域B35,B38には、それぞれメインFSとバックアップFSのそれぞれのファイルエントリ(MD File FEおよびMDM(Metadata Mirror) File FE)が記録されている。また、領域B39には、「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」が記録されている。従って、図20の領域B35,B38,B39を合わせた領域は、図17の領域B25に対応しているとも考えることができる。
【0162】
ステップS45において、ファイルシステム情報生成部121は、供給されてきた(追記する)AV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているメインファイルおよびバックアップファイルと、元のAV-Streamを記録再生するアプリケーションソフトウェアプログラムによりDB管理されているメインファイルとバックアップファイルを、それぞれ一括してを記録領域に追記させる。
【0163】
すなわち、記録媒体81に予め、図20の上部で示されるように情報が記録されているような場合、ファイルシステム情報生成部121は、ECC符号化部71および変調部72を介して、書込部73に入力されるAV-Streamを記録再生ブロック53により、図20の下部で示されるように、入力されたAV-Streamが記録されている領域B31’の後段部分の領域B32’にメインファイルを書き込ませた後、そのコピーをバックアップファイルとして書き込ませる。
【0164】
ステップS46において、ファイルシステム情報生成部121は、元のメインFSとバックアップFSにおける、それぞれのAV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応する部分を抽出する。すなわち、元のメインFSおよびバックアップFSは、それぞれ図20の上部の領域B33,B34および領域B36,B37であり、このうち、AV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応する部分は、領域B34,B37(図中の「DB管理」と記述された領域)であるので、ファイルシステム情報生成部121は、読み込んだメインFSとバックアップFSのうち、領域B34,B37に記述された部分の情報を抽出する。
【0165】
ステップS47において、ファイルシステム情報生成部121は、元のメインFSとバックアップFSにおけるAV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応する部分を読出不可にする。すなわち、図20の上部で示されるように、元のメインFSとバックアップFSにおけるAV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応する部分は、それぞれ領域B34,B37であるので、ファイルシステム情報生成部121は、図20の下部で示されるように(黒色で示されるように)、領域B34,B37の情報を読出不可にする。また、ファイルシステム情報生成部121は、それぞれの位置の情報としてMD File FEとMDM File FEがそれぞれ記録された領域B35,B38も読出不可にする。
【0166】
尚、最初の書込処理の場合、FSは、フォーマット時に記録領域が確保されているのみであって、FSそのものが存在しないので、実質的に、ステップS46,S47の処理は、スキップされることになる。
【0167】
ステップS48において、ファイルシステム情報生成部121は、AV-StreamとDB管理されているファイルの追記に対応するメインFSを生成し、記録媒体81に記録させ、さらに、メインFSのコピーをバックアップFSとして記録させる。すなわち、ファイルシステム情報生成部121は、新たに追記されたAV-StreamとFiles(DB管理)とに対応する部分のメインFSを生成し、ECC符号化部71および変調部72を介して、記録再生ブロック53により、図20の下部で示されるように、領域B32’の後段部分の領域B33’に書き込ませる。このとき、ファイルシステム情報生成部121は、記録位置を示すMD File FEも領域B35’に記録する。さらに、ファイルシステム情報生成部121は、メインFSのコピーをバックアップFSとして領域B37’に記録させ、記録位置を示すMDM File FEを領域B38’に記録させる。
【0168】
ステップS49において、ファイルシステム情報生成部121は、元の「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」が記述された領域を読出不可にする。すなわち、図20の上部で示されるように、元の「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」が記録された部分は、領域B39であるので、ファイルシステム情報生成部121は、図20の下部で示されるように(黒色で示されるように)、領域B39の情報を読出不可にする。
【0169】
ステップS50において、ファイルシステム情報生成部121は、新たに追記されたAV-StreamとDB管理されているメインファイルおよびバックアップファイルに対応する「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」を記録させ、その処理は、ステップS41に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、ファイルシステム情報生成部121は、新たに追記されたAV-StreamとFiles(DB管理)とに対応する「MD Bitmap」、「MD Bitmap FE」、「AVDP」、および、「Volume Str.」を、ECC符号化部71および変調部72を介して、記録再生ブロック53により、図20の下部で示されるように、領域B38’の後段部分の領域B39’に書き込ませる。
【0170】
すなわち、以上の処理により、DB管理されたファイルやFSが2重に記録されることにより、AV-Streamが追記される度に、読出不可となる領域が増えるため、図3,図15の記録再生機構部22による書込処理における記録媒体81の記憶容量の消費が増えるが、DB管理されているファイルが、まとまった位置に一括して配置されることにより、DB管理されているファイルが分割して配置されるよりも、読出速度を向上させることが可能になると共に、DB管理されたファイルやFSが2重に記録されることにより、いずれか一方のファイルやFSが破壊されるような事態が発生しても、AV-Streamやファイルの読み出しにおける安定性を向上させることが可能となる。結果として、従来の手法と比べると、AV-Streamが追記される度に消費される記録媒体81の記録容量を節約しつつ、記録されたDB管理されているファイルの読出速度と読み出し処理における安定性を向上させることが可能となる。
【0171】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
【0172】
プログラムが記録されている記録媒体は、図2に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク41(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク42(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク43(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ44などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM12や、記憶部18に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0173】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【図1】従来のファイルシステム情報の書込処理を説明する図である。
【図2】本発明を適用した記録再生装置の一実施の形態の構成を示す図である。
【図3】図2の記録再生機構部の構成を示す図である。
【図4】グループ管理の例を示す図である。
【図5】図4のグループ管理によって生成されるディレクトリとファイルの構成を示す図である。
【図6】グループ管理のその他の例を示す図である。
【図7】図6のグループ管理によって生成されるディレクトリとファイルの構成を示す図である。
【図8】UDFによるファイルへのアクセス手順を説明する図である。
【図9】UDFによるファイルへのアクセス手順を説明する図である。
【図10】ファイルシステム情報を仮想アドレスに配置する手法を説明する図である。
【図11】ファイルシステム情報を仮想アドレスに配置する手法を説明する図である。
【図12】ファイルシステム情報を仮想アドレスに配置する手法を説明する図である。
【図13】図3の記録再生機構部による書込処理を説明するフローチャートである。
【図14】図3の記録再生機構部による書込処理を説明する図である。
【図15】記録再生機構部のその他の構成を説明する図である。
【図16】図15の記録再生機構部による書込処理を説明するフローチャートである。
【図17】図15の記録再生機構部による書込処理を説明する図である。
【図18】記録再生機構部のさらにその他の構成を説明する図である。
【図19】図18の記録再生機構部による書込処理を説明するフローチャートである。
【図20】図18の記録再生機構部による書込処理を説明する図である。
【符号の説明】
【0175】
22 記録再生機構部, 51 制御部, 52 記録部, 53 記録再生ブロック, 54 再生部, 61 ファイルシステム情報認識部, 62 ファイルシステム情報生成部, 71 ECC符号化部, 72 変調部, 73 書込部, 81 記録媒体, 91 読出部, 92 復調部, 93 ECC復号部, 101 ファイルシステム情報生成部, 121 ファイルシステム情報生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイルとファイルシステム情報を記録媒体に記録する記録手段と、
前記ファイルシステム情報を、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成するファイルシステム情報生成手段と、
前記ファイルシステム情報生成手段により、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように前記記録手段の動作を制御する動作制御手段とを備え、
前記動作制御手段は、前記記録手段により前記ファイルが追記される場合、追記される前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して前記記録媒体に追記させるように前記記録手段を制御する
ことを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
前記記録媒体は、1回記録用である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】
前記記録媒体は、1回記録用のBlu-Ray Discである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項4】
前記ファイルは、UDFで管理されるファイルである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項5】
前記動作制御手段は、前記記録手段により前記ファイルが追記される場合、追記される前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して前記記録媒体に追記させるように前記記録手段を制御すると共に、追記される前に存在する、前記アプリケーションソフトウェアプログラムにより使用されるファイルと、追記される前記ファイルとをまとめて追記させるように前記記録手段を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項6】
前記動作制御手段は、前記ファイルシステム情報生成手段により、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上で2重化して記録するように前記記録手段の動作を制御し、前記記録手段により前記ファイルが追記される場合、追記される前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して前記記録媒体に2重化して追記させるように前記記録手段を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項7】
前記動作制御手段は、前記記録手段により前記ファイルが追記される場合、追記される前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して前記記録媒体に2重化して追記させるように前記記録手段を制御すると共に、追記される前に存在する、前記アプリケーションソフトウェアプログラムにより使用されるファイルと、追記される前記ファイルとをまとめて、さらに2重化して追記させるように前記記録手段を制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報記録装置。
【請求項8】
ファイルとファイルシステム情報を記録媒体に記録する記録ステップと、
前記ファイルシステム情報を、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成するファイルシステム情報生成ステップと、
前記ファイルシステム情報生成ステップの処理で、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように前記記録ステップの処理による動作を制御する動作制御ステップとを含み、
前記動作制御ステップの処理は、前記記録ステップの処理で前記ファイルが追記される場合、追記される前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して前記記録媒体に追記させるように前記記録ステップの処理を制御する
ことを特徴とする情報記録方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報記録方法によりファイルおよびファイルシステム情報が記録されている
ことを特徴とする記録媒体。
【請求項10】
ファイルとファイルシステム情報の記録媒体への記録を制御する記録制御ステップと、
前記ファイルシステム情報の、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎の生成を制御するファイルシステム情報生成制御ステップと、
前記ファイルシステム情報生成制御ステップの処理で、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように前記記録制御ステップの処理による動作を制御する動作制御ステップとを含み、
前記動作制御ステップの処理は、前記記録制御ステップの処理で前記ファイルが追記される場合、追記される前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して前記記録媒体に追記させるように前記記録制御ステップの処理を制御する
ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが格納されているプログラム格納媒体。
【請求項11】
ファイルとファイルシステム情報の記録媒体への記録を制御する記録制御ステップと、
前記ファイルシステム情報の、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎の生成を制御するファイルシステム情報生成制御ステップと、
前記ファイルシステム情報生成制御ステップの処理で、前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラム毎に生成されたファイルシステム情報を、仮想アドレス上でまとめて1のファイルとして記録するように前記記録制御ステップの処理による動作を制御する動作制御ステップとをコンピュータに実行させ、
前記動作制御ステップの処理は、前記記録制御ステップの処理で前記ファイルが追記される場合、追記される前記ファイルが使用されるアプリケーションソフトウェアプログラムに対応するファイルシステム情報を更新して前記記録媒体に追記させるように前記記録制御ステップの処理を制御する
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−24286(P2006−24286A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−201990(P2004−201990)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】