説明

振動制御装置

【課題】 受動的に振動を減衰する安価で効率的な振動減衰装置を提供する。
【解決手段】 設置部Fに設置された荷重支持部10と、荷重支持部10と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部30と、荷重支持部10の設置部Fに対する振動を減衰する振動減衰手段21を有する振動減衰部20と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座席、荷物等の搭載部、特に、例えば、車両、船や飛行機などの移動体等に設置される座席等の搭乗部に加わる振動を減衰する振動減衰装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、振動加速度に応じて 座席下の直動型電動アクチュエータを動作制御して座席に加わる振動を抑制する座席用振動制御装置がある(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−180202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、座席からの振動を抑制するためのアクチュエータの他にダンパとバネを用いて座席の荷重を支持している。しかし、このダンパとバネは、乗員の体重などの荷重に応じて略等しい反力(荷重と釣り合う負荷)を出すように調整されていない。そのため、乗員の荷重に応じて座席の荷重が変化することになるので、それに伴って変化する座席側からの加速度の大きさに対処するためにより大きな推力を出すためのアクチュエータを必要とすることになるので、コストが高くなる。また、従来技術では、シャシに加速度センサが取り付けられており、その加速度によりアクチュエータを能動制御している。そのため、乗員が動いたこと等による座席側からの加速度に対しては、位相遅れと減衰を伴った加速度が加速度センサにより検出されて、その加速度でアクチュエータを能動制御することになる。この場合、乗員が動いたタイミングとそれにより生じた加速度の大きさに対して、アクチュエータの振動を抑制するタイミングおよびその加速度の大きさがずれるので、振動を抑制することができない。特に、アクチュエータが推力を出していた場合(反作用によるものでもよい)には、座席側からの加速度とシャシ側からの加速度が入力されると、座席の変位が座席側からの加速度に基づく変位であるかシャシ側からの加速度に基づく変位であるかを区別出来ない。そのため、アクチュエータが振動に対して推力を適切に出すことができなくなるので振動を抑制することができない。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するものであって、受動的に振動を減衰する安価で効率的な振動減衰装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのために本発明は、設置部に設置された荷重支持部と、前記荷重支持部と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部と、前記荷重支持部の前記設置部に対する振動を減衰する振動減衰手段を有する振動減衰部と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、前記荷重支持部は、前記設置部と前記荷重支持部の間に配設され、前記荷重支持部の移動を鉛直方向に規制する第1移動案内手段を有し、前記カウンタバランス部は、該カウンタバランス部と前記荷重支持部を相対移動させる第2移動案内手段と、前記設置部に前記負荷に応じた付勢力を付勢する付勢手段と、前記付勢手段と共に、前記第2移動案内手段と前記設置部とを連結する天秤部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、前記荷重支持部の加速度を検知する荷重支持部加速度検知手段と、前記設置部の加速度を検知する設置部加速度検知手段と、前記設置部に対する前記荷重支持部の位置を検知する変位検知手段と、を有する入力手段と、前記入力手段の検知結果から前記振動減衰手段の減衰係数を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、前記制御部は、前記荷重支持部加速度検知手段と、前記設置部加速度検知手段との検知結果から前記荷重支持部の振動が前記荷重支持部自体の振動か、前記設置部から伝わった振動かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果と前記変位検知手段の検知結果とから前記振動減衰手段の減衰係数を計算する計算部とを有することを特徴とする。
【0009】
また、前記制御部は、前記判断部が、前記設置部加速度検知手段の検知結果から前記計算部で計算した推定荷重支持部加速度と、前記荷重支持部加速度検知手段の検知結果とを比較し、推定荷重支持部加速度と実際の荷重支持部加速度との差の絶対値が所定の閾値より大きいと判断した場合、前記振動減衰手段の減衰係数を大きくすることを特徴とする。
【0010】
また、前記制御部は、前記荷重支持部の初期位置を記憶する記憶部を有し、前記判断部が、前記変位検知手段の検知した値と前記記憶部に記憶した前記初期位置との差の絶対値が所定の値より大きい場合、前記振動減衰手段の減衰係数を大きくすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、設置部に設置された荷重支持部と、前記荷重支持部と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部と、前記荷重支持部の前記設置部に対する振動を減衰する振動減衰手段を有する振動減衰部と、を備えたので、荷重支持部の荷重とつりあう負荷を与えるカウンタバランス部で、荷重を支持することができ、荷重支持部に入力された振動を減衰するための振動減衰部からの出力を低減することができる。すなわち、荷重カウンタバランス部と振動減衰部を組み合わせることで、振動減衰部が荷重を支持することがなくなるので、振動減衰部が荷重を支持した上で振動を減衰するための大きな出力を出すことが必要でなくなるので、振動減衰部を小型化することができるとともに、振動減衰部を略振動に対してのみ制御すればよくなり制御性が向上し、入力された振動を最適に減衰することができ、安価で小型の振動制御装置を提供することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、前記荷重支持部は、前記設置部と前記荷重支持部の間に配設され、前記荷重支持部の移動を鉛直方向に規制する第1移動案内手段を有し、前記カウンタバランス部は、該カウンタバランス部と前記荷重支持部を相対移動させる第2移動案内手段と、前記設置部に前記負荷に応じた付勢力を付勢する付勢手段と、前記付勢手段と共に、前記第2移動案内手段と前記設置部とを連結する天秤部と、を有するので、アクチュエータを用いることなく、受動的に振動を減衰する安価で効率的な振動減衰装置を提供することができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、前記荷重支持部の加速度を検知する荷重支持部加速度検知手段と、前記設置部の加速度を検知する設置部加速度検知手段と、前記設置部に対する前記荷重支持部の位置を検知する変位検知手段と、を有する入力手段と、前記入力手段の検知結果から前記振動減衰手段の減衰係数を制御する制御部と、を備えたので、入力手段の入力値に応じた適切な減衰係数で振動を減衰することができる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、前記制御部は、前記荷重支持部加速度検知手段と、前記設置部加速度検知手段との検知結果から前記荷重支持部の振動が前記荷重支持部自体の振動か、前記設置部から伝わった振動かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果と前記変位検知手段の検知結果とから前記振動減衰手段の減衰係数を計算する計算部とを有するので、より適切な減衰係数で振動を減衰することができる。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、前記制御部は、前記判断部が、前記設置部加速度検知手段の検知結果から前記計算部で計算した推定荷重支持部加速度と、前記荷重支持部加速度検知手段の検知結果とを比較し、推定荷重支持部加速度と実際の荷重支持部加速度との差の絶対値が所定の閾値より大きいと判断した場合、前記振動減衰手段の減衰係数を大きくするので、荷重支持部自体の振動が大きい場合に、迅速に減衰することができる。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、前記制御部は、前記荷重支持部の初期位置を記憶する記憶部を有し、前記判断部が、前記変位検知手段の検知した値と前記記憶部に記憶した前記初期位置との差の絶対値が所定の値より大きい場合、前記振動減衰手段の減衰係数を大きくするので、荷重支持部を許容変位範囲内で保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態における振動減衰装置1を示す。図中、1は振動減衰装置、10は荷重支持部、11は第1案内手段の一例としての第1スライダレール、12は第1移動手段の一例としての第1スライダ、13は荷重支持部材、20は振動減衰部、21は振動減衰手段の一例としてのダイナミックダンパ、30はカウンタバランス部、31は第2案内手段の一例としての第2スライダレール、32は第2移動手段の一例としての第2スライダ、33は天秤部、35は付勢手段の一例としてのスプリング、40は入力手段、41は設置部加速度検知手段の一例としてのシャシ側加速度センサ、42は荷重支持部加速度検知手段の一例としてのキャビン側加速度センサ、43は変位検知手段の一例としての変位センサ、Cは搭載部の一例としての移動体のキャビン、Sは設置部の一例としてのシャシである。本発明では、付勢手段として弾性部材であるスプリングを用い、スプリングによる弾性力を付勢手段の付勢力として用いているが、この実施例に制限されるものではない。本発明においては、第1案内手段としての第1スライダレール11と第1移動手段としての第1スライダ12をまとめて第1移動案内手段とする。同様に、第2案内手段としての第2スライダレール31と第2移動手段としての第2スライダ32もまとめて第2移動案内手段とする。
【0018】
振動減衰装置1は、荷重支持部10により床等のシャシSに設置され、振動減衰部20で振動制御装置1上のキャビンC等の荷重の振動を減衰すると共に、カウンタバランス部30で荷重に対する力の釣り合いを設定するものである。
【0019】
荷重支持部10は、シャシSに設置された第1スライダレール11、荷重支持部材13に設けた第1スライダ12及びキャビンCを支持する荷重支持部材13等を有する。第1スライダレール11は、シャシSに設置され、第1スライダ12及び荷重支持部材13を上下(鉛直)方向に案内(規制)する。第1スライダ12は、荷重支持部材13に設けられ、第1スライダレール11により上下(鉛直)方向に案内(規制)される。荷重支持部材13は、第1スライダレール11により上下(鉛直)方向に案内(規制)される第1スライダ12を有し、振動減衰部20及びカウンタバランス部30に載置されている。キャビンCは、荷重支持部材13の上方に設置される。
【0020】
振動減衰部20は、ダイナミックダンパ21等を有する。ダイナミックダンパ21は、可変抵抗の減衰器からなり、下部をシャシSに設置、上部を荷重支持部材13に当接され、シャシ側加速度センサ41、キャビン側加速度センサ42及び変位センサ43等からの信号により、減衰係数を制御される。すなわち、ダイナミックダンパ21の減衰力は、減衰係数を制御されることにより制御される。
【0021】
カウンタバランス部30は、第2スライダレール31、第2スライダ32、天秤部33、スプリング35等を有する。第2スライダレール31は、荷重支持部材13に設置され、第2スライダ32を移動可能に案内する。第2スライダ32は、天秤部33の一端に結合されると共に、第2スライダレール31に案内され、荷重支持部材13に対して移動可能なものである。
【0022】
天秤部33は、一端33aを第2スライダ32に対して回動するように結合され、他端33b側をスプリング35の他端に回動可能に結合され、一端33aと他端33bの間を支点33cとして、シャシSに回動可能に結合される。
【0023】
スプリング35は、一端をシャシSに結合され、他端を天秤部33の他端33bに結合されている。
【0024】
入力手段40は、シャシ側加速度センサ41、キャビン側加速度センサ42及び変位センサ43を有する。シャシ側加速度センサ41及びキャビン側加速度センサ42は、それぞれシャシ上及びキャビン上の加速度を検知するセンサである。変位センサ43は、シャシSに対する荷重支持部材13の位置を検知するセンサである。
【0025】
図2は、このような構造の本実施形態の振動減衰装置1のシステム構成図を示す。本実施形態では、入力手段40からの入力信号を、制御部50に入力し、ダイナミックダンパ21の減衰係数を制御する。
【0026】
制御部50は、判断部51、計算部52、記憶部53を有する。判断部51は、計算部52で計算された値や記憶部53に記憶された値等から次に実行する事項を判断するものである。計算部52は、記憶部53に記憶された計算式やマップ等を用いて、例えば、キャビン加速度推定値等を計算するものである。記憶部53は、計算式、マップ、閾値又はセンサ値等を記憶しておく部分である。
【0027】
次に、ダイナミックダンパ21の減衰係数制御について説明する。図3は、ダイナミックダンパ21の減衰係数制御の初期処理フローチャートを示す。まず、ステップ1で、キャビンの初期位置を変位センサ43により検出する(ST1)。続いて、ステップ2で、検出したキャビンの初期位置を記憶部53に記憶する(ST2)。このように、初期処理として、キャビンの初期位置を記憶した状態で、ダイナミックダンパ21の減衰係数制御を実行する。
【0028】
図4は、ダイナミックダンパ21の減衰係数制御のフローチャートを示す。まず、ステップ11で、シャシの加速度をシャシ側加速度センサ21により取得する(ST11)。次に、ステップ12で、あらかじめ記憶部53等に記憶させていたシャシ側加速度に対するキャビン側加速度の関係を示す伝達関数やマップ等で、ステップ11において取得したシャシ側加速度からキャビン側加速度を推定する(ST12)。続いて、ステップ13で、キャビン側加速度をキャビン側加速度センサ42により取得する(ST13)。
【0029】
次に、ステップ14で、ステップ12においてシャシ側加速度から推定した推定キャビン側加速度と、ステップ13においてキャビン側加速度センサ42により取得した実際のキャビン側加速度との差の絶対値が所定の閾値より小さいか判断する(ST14)。
【0030】
ステップ14において、推定キャビン側加速度と、実際のキャビン側加速度との差が所定の閾値より小さい場合、ステップ15で、変位センサ43の値を取得する(ST15)。次に、ステップ16で、ステップ15において取得した変位センサ43の値と初期位置との差の絶対値が所定の値Lより小さいか判断する(ST16)。ステップ16において、変位センサ43の値と初期位置との差の絶対値が所定の値Lより小さい場合、ステップ17で、ダイナミックダンパ21の減衰係数を小さくする。
【0031】
ステップ14において、推定キャビン側加速度と、実際のキャビン側加速度との差の絶対値が所定の閾値より大きい場合、又は、ステップ16において、変位センサ43の値と初期位置との差の絶対値が所定の値Lより大きい場合、ステップ18で、ダイナミックダンパ21の減衰係数を大きくする。
【0032】
なお、ダイナミックダンパ21の減衰係数の値は、変位センサ43の値やキャビン加速度の値に応じて、変化させると好ましい。
【0033】
このように、シャシSに設置された荷重支持部10と、荷重支持部10と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部30と、荷重支持部10のシャシSに対する振動を減衰するダイナミックダンパ21を有する振動減衰部20と、を備えた振動減衰装置1において、荷重支持部10は、シャシSに対して相対移動する第1スライダ12を有し、カウンタバランス部30は、荷重支持部10に対して相対移動する第2スライダ32と、シャシSに一端を結合されたスプリング35と、スプリング35と共に、第2スライダ32とシャシSとを連結する天秤部33と、を有するので、受動的に振動を減衰する安価で効率的な振動減衰装置1を提供することができる。
【0034】
また、荷重支持部10の加速度を検知するキャビン側加速度センサ42と、シャシSの加速度を検知するシャシ側加速度センサ41と、シャシSに対する荷重支持部10の位置を検知する変位センサ43と、を有する入力手段40と、入力手段40の検知結果からダイナミックダンパ21の減衰係数を制御する制御部50と、を備えたので、入力手段40の入力値に応じた適切な減衰係数で振動を減衰することができる。
【0035】
また、制御部50は、キャビン側加速度センサ42と、シャシ側加速度センサ41との検知結果から荷重支持部10の振動が荷重支持部10自体の振動か、シャシSから伝わった振動かを判断する判断部51と、判断部51の判断結果と変位センサ43の検知結果とからダイナミックダンパ21の減衰係数を計算する計算部52とを有するので、より適切な減衰係数で振動を減衰することができる。
【0036】
また、制御部50は、判断部51が、シャシ側加速度センサ41の検知結果から計算部52で計算した推定荷重支持部加速度と、キャビン側加速度センサ42の検知結果とを比較し、推定荷重支持部加速度と実際の荷重支持部加速度との差の絶対値が所定の閾値より大きいと判断した場合、ダイナミックダンパ21の減衰係数を大きくするので、荷重支持部10自体の振動が大きい場合に、迅速に減衰することができる。
【0037】
また、制御部50は、荷重支持部10の初期位置を記憶する記憶部53を有し、判断部51が、変位センサ43の検知した値と記憶部53に記憶した初期位置との差の絶対値が所定の値より大きい場合、ダイナミックダンパ21の減衰係数を大きくするので、荷重支持部10を許容変位範囲内で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】第1実施形態の振動減衰装置を示す図である。
【図2】振動減衰御装置のシステム構成を示す図である。
【図3】減衰係数制御の初期処理フローチャートを示す図である。
【図4】減衰係数制御のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1…振動制御装置、10…荷重支持部、11…第1スライダレール(第1案内手段)、12… 第1スライダ(第1移動手段)、13…荷重支持部材、20…振動減衰部、21…ダイナミックダンパ(振動減衰手段)、30…カウンタバランス部、31…第2スライダレール(第2案内手段)、32…第2スライダ(第2移動手段)、33…天秤部、35…スプリング(付勢手段)、40…入力手段、41…シャシ側加速度センサ(設置部加速度検知手段)、42…キャビン側加速度センサ(荷重支持部加速度検知手段)、42…変位センサ(変位検知手段)、50…制御部、51…判断部、52…計算部、53…記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置部に設置された荷重支持部と、前記荷重支持部と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部と、前記荷重支持部の前記設置部に対する振動を減衰する振動減衰手段を有する振動減衰部と、を備えたことを特徴とする振動減衰装置。
【請求項2】
前記荷重支持部は、前記設置部と前記荷重支持部の間に配設され、前記荷重支持部の移動を鉛直方向に規制する第1移動案内手段を有し、
前記カウンタバランス部は、該カウンタバランス部と前記荷重支持部を相対移動させる第2移動案内手段と、前記設置部に前記負荷に応じた付勢力を付勢する付勢手段と、前記付勢手段と共に、前記第2移動案内手段と前記設置部とを連結する天秤部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の振動減衰装置。
【請求項3】
前記荷重支持部の加速度を検知する荷重支持部加速度検知手段と、前記設置部の加速度を検知する設置部加速度検知手段と、前記設置部に対する前記荷重支持部の位置を検知する変位検知手段と、を有する入力手段と、
前記入力手段の検知結果から前記振動減衰手段の減衰係数を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の振動減衰装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記荷重支持部加速度検知手段と、前記設置部加速度検知手段との検知結果から前記荷重支持部の振動が前記荷重支持部自体の振動か、前記設置部から伝わった振動かを判断する判断部と、
前記判断部の判断結果と前記変位検知手段の検知結果とから前記振動減衰手段の減衰係数を計算する計算部とを有することを特徴とする請求項3に記載の振動減衰装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記判断部が、前記設置部加速度検知手段の検知結果から前記計算部で計算した推定荷重支持部加速度と、前記荷重支持部加速度検知手段の検知結果とを比較し、推定荷重支持部加速度と実際の荷重支持部加速度との差の絶対値が所定の閾値より大きいと判断した場合、前記振動減衰手段の減衰係数を大きくする
ことを特徴とする請求項3に記載の振動減衰装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記荷重支持部の初期位置を記憶する記憶部を有し、
前記判断部が、前記変位検知手段の検知した値と前記記憶部に記憶した前記初期位置との差の絶対値が所定の値より大きい場合、前記振動減衰手段の減衰係数を大きくする
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の振動減衰装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−19674(P2009−19674A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−182119(P2007−182119)
【出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【出願人】(591261509)株式会社エクォス・リサーチ (1,360)
【Fターム(参考)】