説明

撮像装置

【課題】 備え付けのレンズキャップ着脱の面倒さからユーザを解放すると共に、レンズキャップの着脱を忘れることによる不都合を解消する。
【解決手段】 撮像装置の装置本体に対してビューファインダを相対移動可能に取り付ける。つまり、撮影記録を行う場合と行わない場合とに応じて、ビューファインダを移動操作可能に構成する。そのうえで、シャッタ開閉機構によって、ビューファインダの移動に連動して、シャッタ部材が、カメラレンズを外方に臨ませる開放位置と、撮像レンズを覆う閉塞位置との間で遷移するように構成する。これにより、シャッタ部材は、ビューファインダに対する操作に応じて、確実に開放位置と閉塞位置にあるようにされる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を撮像するための撮像レンズを備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮像装置として、カメラ等の撮像装置部とビデオデッキ等の記録再生装置部が一体化されたビデオカメラが普及してきている。このようなビデオカメラでは、本体に対して、被写体を撮像するための撮像レンズが表出するようにして設けられる。そして、この撮像レンズによって撮像された画像光が画像データに変換され、記録再生装置部において動画若しくは静止画の画像データとして、所定の記録媒体に記録されるようになっている。また、このようなビデオカメラにおいては、上記撮像レンズにより撮像された撮像画像をユーザが見るためのビューファインダも設けられる。ユーザは、例えばビューファインダを見て、ここに表示される撮像画像を確認しながら、録画を行うことができる。
【0003】そして、このようなビデオカメラにおいては、一般に、本体に表出して設けられる撮像レンズを保護するためのレンズキャップが備え付けられる。このレンズキャップは、撮像レンズ部位に対して着脱可能となっており、撮像レンズ部位に対して装着された状態では、撮像レンズが覆われて保護されるようになっている。ユーザは、例えば撮影を行う際には、レンズキャップを外して撮像レンズを表出させ、被写体を撮像できる状態とすることになる。これに対して、撮影を行わない場合には、レンズキャップを装着することで撮像レンズを覆うようにする。これにより、撮像レンズは、指紋、埃などの汚れや、傷などが付かないように保護されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして、レンズキャップは、撮像レンズを保護するという点では必要なものである。しかしながら、例えばレンズキャップを装着していた状態から撮影録画を行いたいと思ったときには、ユーザは、レンズキャップを外す作業を行わなければならない。しかしながら、例えばユーザが撮影を開始する際に、レンズキャップを外し忘れたまま撮影録画を開始してしまうという可能性のあることは避けられない。このような場合、ユーザは、レンズキャップの外し忘れに気づいたときに、はじめてレンズキャップを外して、改めて撮影を再開することになってしまう。つまり、レンズキャップの外し忘れが原因となって撮影の好機を逃す可能性が避けられずにいたものである。また、取り外したレンズキャップは、撮影の妨げにならないように、どこか規定の位置に固定したり、或いは収納する必要があった。このような作業に手間取ることもあり、この点でも撮影の好機を逃す原因となっていた。
【0005】さらに、レンズキャップは、撮影が終了した際に撮像レンズを保護するために、装着されるべきものではある。しかしながら、ユーザが装着を忘れてしまうこともあり、このような場合には、撮像レンズに指紋や塵挨が付着したり、また、傷が付いたりする可能性が高くなってしまうことになる。
【0006】このようにして、従来においては、ユーザがレンズキャップを取り外し、また、装着することを忘れてしまうことで、撮影の機会をのがしたり、撮像レンズが汚れたり傷ついてしまったりするという、ユーザにとっては好ましくない状況が起こり得ていたものである。また、単純に、撮影している場合と、撮影していない場合とに応じて、レンズキャップを外したり装着したりすることは、ユーザにとっては面倒な作業であるという問題も抱えている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記した課題を考慮して、ビデオカメラ等の撮像装置において、撮像レンズを保護するためのレンズキャップとして機能する部位が、機器の使用状況に連動して確実に開閉されるようにすることを目的とする。このために、撮像装置として次のように構成することとした。つまり、被写体を撮像する撮像レンズを有し光学的な像を電気信号に変換する撮像部と、電気信号からデジタル画像データを生成する画像生成部とを有する装置本体と、この装置本体に対して移動可能に設けられて、装置本体に対して相対移動される接眼レンズを有し、接眼レンズの移動に応じてデジタル画像を視認可能とするファインダ部と、装置本体に、撮像部の撮像レンズを外方に臨ませる開放位置と撮像レンズを覆う閉塞位置とに開閉可能に設けられて、撮像レンズを保護するシャッタ部材と、ファインダ部の移動に連動させてシャッタ部材を開閉動作させる連動手段とを備えることとした。
【0008】上記構成によれば、撮像装置としては、先ず、装置本体に対して相対移動するようにしてファインダ部が取り付けられることになる。そのうえでシャッタ部材は、連動手段によってファインダ部の移動に連動して、撮像レンズを開放する開放位置と、撮像レンズを閉塞する閉塞位置との間で遷移するようにして、開閉動作する。つまり本発明としては、撮影を行う場合と行わない場合とに応じて、ファインダ部を移動操作させることが可能とされる。そして、これと共に、このファインダ部に対する移動操作に連動して、シャッタ部材が開放位置となって撮像レンズが外方に臨む状態と、閉塞位置となって撮像レンズが保護される状態とを確実に得ることが可能となるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明していく。本実施の形態の編集装置、記録再生装置としては、カメラ装置部と画像(静止画又は動画)及び音声等の記録再生が可能な記録再生装置部とが一体化された可搬型のビデオカメラに搭載されている場合を例にあげる。また、本実施の形態のビデオカメラに搭載される記録再生装置部は、光磁気ディスクの一種として知られている、いわゆるミニディスク(MD:Mini Disc)に対応してデータを記録再生する構成を採るものとされる。説明は次の順序で行う。
1.ディスクフォーマット2.ビデオカメラの外観構成3.ビデオカメラの内部構成4.メディアドライブ部の構成5.シャッタ開閉機構6.ビューファインダ操作に応じたシステム動作6−1.電源切り換え及び動作モード切り換え6−2.表示パネル点灯/消灯切り換え
【0010】1.ディスクフォーマット本実施の形態のビデオカメラに搭載される記録再生装置部は、ミニディスク(光磁気ディスク)に対応してデータの記録/再生を行う、MDデータといわれるフォーマットに対応しているものとされる。このMDデータフォーマットとしては、MD−DATA1とMD−DATA2といわれる2種類のフォーマットが開発されているが、本実施の形態のビデオカメラは、MD−DATA1よりも高密度記録が可能とされるMD−DATA2のフォーマットに対応して記録再生を行うものとされている。そこで、先ずMD−DATA2のディスクフォーマットについて説明する。
【0011】図1及び図2は、MD−DATA2としてのディスクのトラック構造例を概念的に示している。図2(a)(b)は、それぞれ図1の破線Aで括った部分を拡大して示す断面図及び平面図である。これらの図に示すように、ディスク面に対してはウォブル(蛇行)が与えられたウォブルドグルーブWGと、ウォブルが与えられていないノンウォブルドグルーブNWGとの2種類のグルーブ(溝)が予め形成される。そして、これらウォブルドグルーブWGとノンウォブルドグルーブNWGは、その間にランドLdを形成するようにしてディスク上において2重のスパイラル状に存在する。
【0012】MD−DATA2フォーマットでは、ランドLdが記録トラック(データが記録されるトラック)として利用されるのであるが、上記のようにしてウォブルドグルーブWGとノンウォブルドグルーブNWGが形成されることから、記録トラックとしてもトラックTr・A,Tr・Bの2つのトラックがそれぞれ独立して、2重のスパイラル(ダブルスパイラル)状に形成されることになる。トラックTr・Aは、ディスク外周側にウォブルドグルーブWGが位置し、ディスク内周側にノンウォブルドグルーブNWGが位置するトラックとなる。これに対してトラックTr・Bは、ディスク内周側にウォブルドグルーブWGが位置し、ディスク外周側にノンウォブルドグルーブNWGが位置するトラックとなる。つまり、トラックTr・Aに対してはディスク外周側の片側のみにウォブルが形成され、トラックTr・Bとしてはディスク内周側の片側のみにウォブルが形成されるようにしたものとみることができる。この場合、トラックピッチは、互いに隣接するトラックTr・AとトラックTr・Bの各センター間の距離となり、図2(b)に示すようにトラックピッチは0.95μmとされている。
【0013】ここで、ウォブルドグルーブWGとしてのグルーブに形成されたウォブルは、ディスク上の物理アドレスがFM変調+バイフェーズ変調によりエンコードされた信号に基づいて形成されているものである。このため、記録再生時においてウォブルドグルーブWGに与えられたウォブリングから得られる再生情報を復調処理することで、ディスク上の物理アドレスを抽出することが可能となる。また、ウォブルドグルーブWGとしてのアドレス情報は、トラックTr・A,Tr・Bに対して共通に有効なものとされる。つまり、ウォブルドグルーブWGを挟んで内周に位置するトラックTr・Aと、外周に位置するトラックTr・Bは、そのウォブルドグルーブWGに与えられたウォブリングによるアドレス情報を共有するようにされる。なお、このようなアドレッシング方式はインターレースアドレッシング方式ともいわれる。このインターレースアドレッシング方式を採用することで、例えば、隣接するウォブル間のクロストークを抑制した上でトラックピッチを小さくすることが可能となるものである。また、グルーブに対してウォブルを形成することでアドレスを記録する方式については、ADIP(Adress In Pregroove) 方式ともいう。
【0014】また、上記のようにして同一のアドレス情報を共有するトラックTr・A,Tr・Bの何れをトレースしているのかという識別は次のようにして行うことができる。例えば3ビーム方式を応用し、メインビームがトラック(ランドLd)をトレースしている状態では、残る2つのサイドビームは、上記メインビームがトレースしているトラックの両サイドに位置するグルーブをトレースしているようにすることが考えられる。
【0015】図2(b)には、具体例として、メインビームスポットSPmがトラックTr・Aをトレースしている状態が示されている。この場合には、2つのサイドビームスポットSPs1,SPs2のうち、内周側のサイドビームスポットSPs1はノンウォブルドグルーブNWGをトレースし、外周側のサイドビームスポットSPs2はウォブルドグルーブWGをトレースすることになる。これに対して、図示しないが、メインビームスポットSPmがトラックTr・Bをトレースしている状態であれば、サイドビームスポットSPs1がウォブルドグルーブWGをトレースし、サイドビームスポットSPs2がノンウォブルドグルーブNWGをトレースすることになる。このように、メインビームスポットSPmが、トラックTr・Aをトレースする場合とトラックTr・Bをトレースする場合とでは、サイドビームスポットSPs1,SPs2がトレースすべきグルーブとしては、必然的にウォブルドグルーブWGとノンウォブルドグルーブNWGとで入れ替わることになる。
【0016】サイドビームスポットSPs1,SPs2の反射によりフォトディテクタにて得られる検出信号としては、ウォブルドグルーブWGとノンウォブルドグルーブNWGの何れをトレースしているのかで異なる波形が得られることから、上記検出信号に基づいて、例えば、現在サイドビームスポットSPs1,SPs2のうち、どちらがウォブルドグルーブWG(あるいはノンウォブルドグルーブNWG)をトレースしているのかを判別することにより、メインビームがトラックTr・A,Tr・Bのどちらをトレースしているのかが識別できることになる。
【0017】図3は、上記のようなトラック構造を有するMD−DATA2フォーマットの主要スペックをMD−DATA1フォーマットと比較して示す図である。先ず、MD−DATA1フォーマットとしては、トラックピッチは1.6μm、ピット長は0.59μm/bitとなる。また、レーザ波長λ=780nmとされ、光学ヘッドの開口率NA=0.45とされる。記録方式としては、グルーブ記録方式を採っている。つまり、グルーブをトラックとして記録再生に用いるようにしている。アドレス方式としては、シングルスパイラルによるグルーブ(トラック)を形成したうえで、このグルーブの両側に対してアドレス情報としてのウォブルを形成したウォブルドグルーブを利用する方式を採るようにされている。
【0018】記録データの変調方式としてはEFM(8−14変換)方式を採用している。また、誤り訂正方式としてはACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code) が採用され、データインターリーブには畳み込み型を採用している。このため、データの冗長度としては46.3%となる。
【0019】また、MD−DATA1フォーマットでは、ディスク駆動方式としてCLV(Constant Linear Verocity)が採用されており、CLVの線速度としては、1.2m/sとされる。そして、記録再生時の標準のデータレートとしては、133kB/sとされ、記録容量としては、140MBとなる。
【0020】これに対して、本実施の形態のビデオカメラが対応できるMD−DATA2フォーマットとしては、トラックピッチは0.95μm、ピット長は0.39μm/bitとされ、共にMD−DATA1フォーマットよりも短くなっていることが分かる。そして、例えば上記ピット長を実現するために、レーザ波長λ=650nm、光学ヘッドの開口率NA=0.52として、合焦位置でのビームスポット径を絞ると共に光学系としての帯域を拡げている。
【0021】記録方式としては、図1及び図2により説明したように、ランド記録方式が採用され、アドレス方式としてはインターレースアドレッシング方式が採用される。また、記録データの変調方式としては、高密度記録に適合するとされるRLL(1,7)方式(RLL;Run Length Limited)が採用され、誤り訂正方式としてはRS−PC方式、データインターリーブにはブロック完結型が採用される。そして、上記各方式を採用した結果、データの冗長度としては、19.7%にまで抑制することが可能となっている。
【0022】MD−DATA2フォーマットにおいても、ディスク駆動方式としてはCLVが採用されるのであるが、その線速度としては2.0m/sとされ、記録再生時の標準のデータレートとしては589kB/sとされる。そして、記録容量としては650MBを得ることができ、MD−DATA1フォーマットと比較した場合には、4倍強の高密度記録化が実現されたことになる。例えば、MD−DATA2フォーマットにより動画像の記録を行うとして、動画像データについてMPEG2による圧縮符号化を施した場合には、符号化データのビットレートにも依るが、時間にして15分〜17分の動画を記録することが可能とされる。また、音声信号データのみを記録するとして、音声データについてATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding) 2による圧縮処理を施した場合には、時間にして10時間程度の記録を行うことができる。
【0023】2.ビデオカメラの外観構成次に本実施の形態のビデオカメラの外観例について、図6及び図7を参照して説明する。図6(a)(b)(c)は、それぞれ本実施の形態のビデオカメラの正面図、側面図、背面図であり、図7(a)(b)は、それぞれ側面図、平面図である。これらの図において、例えば図6(a)に示すように、本実施の形態のビデオカメラの本体200の正面部には、撮影を行うための撮像レンズや絞りなどを備えたカメラレンズ201が表出するようにして設けられる。また、本体200の平面部には、図7(b)に示すように、撮影時において外部の音声を収音するためのマイクロフォン202が設けられている。つまり、このビデオカメラでは、カメラレンズ201(撮像レンズ)により撮影した画像の録画と、マイクロフォン202により収音したステレオ音声の録音を行うことが可能とされている。
【0024】また、背面側には、再生音声を出力するためのスピーカ205も備えられているものとしている。また、スピーカ205からはビープ音等による所要のメッセージ音も出力される。
【0025】また、本体200の背面側には、図6(b)(c)に示すように、ビューファインダ204が設けられており、記録動作中及びスタンバイ中等においては、カメラレンズ201から取り込まれる画像(スルー画ともいう)及びキャラクタ画像等が表示される。ユーザーはこのビューファインダ204を見ながら撮影を行うことができる。
【0026】特に、本実施の形態のビューファインダ204は、可動式となっており、ユーザが操作することで、手動で本体に格納し、また、格納された状態から引き出した状態とすることができる。図6及び図7では、ビューファインダ204が格納された状態を示している。また、本実施の形態においては、ビューファインダ204の動きに応じて、カメラレンズ201を保護するためのシャッタである、シャッタ部材240が連動して動くように構成される。
【0027】例えばユーザが撮影を行おうとする場合には、ビューファインダ204を引き出すようにされる。そして、ビューファインダ204が引き出されるのに連動しては、シャッタ部材240が本体内部に格納されるように、ガイド部241に沿ってスライド移動する。これにより、カメラレンズ201が本体200において表出して撮像可能な状態となる。そして、例えば撮影を終えたとしてビューファインダ204を格納させるように動かすと、本体内部に格納されたシャッタ部材240がカメラレンズ201の前面をカバーするようにして、スライド移動する。
【0028】また、本体200の側面には、図6(b)に示すようにして表示パネル67が備えられている。表示パネル67は、撮影画像、及び内部の記録再生装置により再生された画像等を表示出力するための部位とされる。また、機器の動作に応じて所要のメッセージをユーザに知らせるための文字やキャラクタ等によるメッセージ表示等も行われる。なお、この表示パネル67として実際に採用する表示デバイスは、ここでは特に限定されるものではないが、例えば液晶ディスプレイ等が用いられればよい。また、表示パネル67は、例えば液晶ディスプレイの表示面の背面側に対して、押圧操作を関知してこれを操作情報として出力するタッチパネルが設けられている。つまり、本実施の形態にあっては、表示パネル67に表示された画像に対して押圧操作を行う、いわゆるGUI(Graphical User Interface)としての操作が可能とされる。ここで、表示パネル67に対する操作としては、タッチパネルに対して押圧力が加わった位置を座標位置情報として検知する構成とされていることから、指などによって操作されてもよいのものとされる。しかし、表示パネル67の表示面積に制限があって、そのポインティングの操作も指では困難な場合があることを考慮して、ここでは図示しないが、スティック形状のペンが添え付けされる。ユーザは、指の代わりにこのペンを使用して表示パネル67に対するポインティング(タッチ)操作を行うことができる。
【0029】そして本実施の形態では、上記表示パネル67を、本体200に直接的に設けるようにしている。これによって、例えば従来のビデオカメラによく見られるような可動式のパネルとした場合よりも、本体サイズの小型化が図られるようにしているものである。
【0030】また、図6(a)に示す本体200の正面部に対しては、ディスクスロット203が設けられている。このディスクスロット203に対して、本実施の形態のビデオカメラが対応する記録媒体としてのディスクが収納されたディスクカートリッジを挿入し、内部に装填することができる。
【0031】ところで、前述もしたように、本実施の形態のビデオカメラは、MD−DATA2フォーマットのディスクに対して記録再生が可能とされるが、MD−DATA1フォーマットのディスクにも対応して記録再生を行うことが可能とされる。従って、上記ディスクスロット203には、MD−DATA1フォーマットのディスクと、MD−DATA2フォーマットの少なくとも2種のディスクが装填されることになる。ユーザは、このディスクスロット203に対するディスクの装填状態について、ディスクインジケータ206a,206bの点灯状態を見ることで認識することができる。ディスクインジケータ206a,206bは、例えば所定色の発光ダイオード素子とされる。
【0032】ディスクインジケータ206a,206bの両者が消灯している場合には、ディスクは何も装填されていないことを示す。また、ディスクインジケータ206aが点灯しているのに対してディスクインジケータ206bが消灯している場合には、MD−DATA1フォーマットのディスクが装填されていることを示す。また、ディスクインジケータ206aが消灯しているのに対してディスクインジケータ206bが点灯している場合には、MD−DATA2フォーマットのディスクが装填されていることを示す。何らかの原因によりディスクエラーが発生したとされる状態では、ディスクインジケータ206a,206bが点滅する。
【0033】さらに、本体200の各部には、ユーザー操作のための各種の操作子が設けられる。以下、主要となる各操作子について説明する。先ず、図6(b)に示す側面における表示パネル67の右側には、ファイル(トラック)を記録再生するための記録再生系のキーとして、録音キー220、再生キー221、停止キー222、一時停止キー223、スロー再生キー224、早戻しキー225、早送りキー226が設けられる。
【0034】録音キー220は、インタビューモードとしての記録を開始させるためのキーである。インタビューモードとは、ここでは詳しい説明は省略するが、カメラモードの下での記録動作として、マイクロフォン202により収音された音声を主体に記録するモードである。そして、インタビューモードによる音声記録中において、任意の時点で、図7(b)に示す側面に設けられるフォトキー231を操作すれば、その時点で撮影されている画像を静止画として記録することができる。このインタビューモードによって記録された録画ファイルを再生する際には、例えば音声を再生しながら記録時のタイミングで静止画を切り換えるようにして表示させていくようにされる。
【0035】再生キー221は、装填されたディスクに記録されているファイルについての再生を開始するためのキーであり、停止キー222は、記録、再生を停止させるためのキーである。一時停止キー223を操作すれば、ファイル再生を一時停止させることができる。また、スロー再生キーを操作すれば、スロー再生を行うことができる。早戻しキー225及び早送りキー226を操作することによっては、再生の早戻し及び早送りをすることができる。
【0036】また、図6(b)に示す本体200側面部にはジョグダイヤル212も設けられる。この場合のジョグダイヤル212は、円柱状の操作子とされ、正/逆方向に回転操作可能に取り付けられていると共に、所定の回転角度ごとにクリック感が得られるようになっている。このジョグダイヤル303は、例えば実際には、2相式のロータリエンコーダなどと組み合わされる。これにより、例えば1クリックが1回転ステップとなるようにして、その回転方向と回転角度に対応した回転ステップ数の情報を出力する。また、この場合のジョグダイヤル212は、押圧操作が行えるようにもなっている。このようなジョグダイヤル212に対する操作によっては、例えば表示パネル67に表示される操作画面におけるメニューなどを選択し、決定することができる。
【0037】さらに、同じ図6(b)の本体200側面部には、パワーキー210、ホールドキー211、メニューキー213、ボリュームキー214a,214bが設けられる。パワーキー210は電源をオンとするために設けられている。ホールドキー211は、本体200に備えられる各種キー操作を無効とする際に使用するキーである。また、メニューキー213は、表示パネル67に対してメニュー画面を表示させるためのキーである。本実施の形態のビデオカメラは、ディスクに記録されたファイルの再生や、各種編集操作が可能なモードである再生/編集モードと、動画、又は静止画としての録画ファイルを記録可能なカメラモードとの間での切り換えが行われる。そして、再生/編集モードの状態でメニューキー213を操作した場合には、再生/編集のためのメニュー画面が表示され、カメラモードの状態でメニューキー213を操作した場合には、このカメラモードに対応したメニュー画面が表示される。
【0038】また、図6(c)に示す背面部においては、動画録画ボタン230が設けられている。この動画録画ボタン230を操作することによっては、撮像画像を録画ファイルとしてディスクに記録する動作が開始される。
【0039】また、図7(a)に示す側面においては、フォトキー231、ズームキー232、逆光補正キー233が配置される。フォトキー231は、静止画としての録画ファイルを記録するためのキーである。また、前述もしたようにインタビューモード時においてフォトキー231に対する操作が行われれば、インタビューモードの録画ファイルとして、このとき撮像された静止画像が記録される。ズームキー232は、レンズ光学系(カメラレンズ201)におけるズーム状態(テレ側〜ワイド側)を操作するためのキーである。逆光補正キー233は、逆光補正機能をオン/オフするための操作子である。
【0040】また、図6(c)に示すようにして、本体200の背面側には、端子類が設けられる。ここでは、モジュラージャック301、光出力端子302、電源ジャック303、入出力端子304、ヘッドフォン端子305、USB端子306が備えられた例が示される。
【0041】モジュラージャック301は、本実施の形態のビデオカメラが、インターネットとの接続機能に対応してモデムを備えている場合に、このモデムと電話回線を繋ぐための電話線ケーブルが接続されるためのジャック部位である。また、光出力端子302は、デジタル光信号によりオーディオ、ビデオデータを入出力するための端子である。電源ジャック303には、電源アダプタのプラグが接続される。入出力端子304は、オーディオ、ビデオ信号を入出力するための端子であるヘッドフォン端子305は、ヘッドフォンが接続されるための端子である。USB(Universal Serial Bus)端子306は、例えば、本実施の形態のビデオカメラを、パーソナルコンピュータなどの外部ストレージ機器として使用する際に、パーソナルコンピュータと接続するために設けられる端子である。
【0042】また、本実施の形態のビデオカメラは可搬型であるので、充電池等のバッテリにより駆動可能とされている。図6(a)に示す電池蓋部207を取り外すことによって、バッテリを交換することができる。
【0043】なお、上記図6及び図7に示すビデオカメラの外観はあくまでも一例であって、実際に本実施の形態のビデオカメラに要求される使用条件等に応じて適宜変更されて構わないものである。もちろん操作子の種類や操作方式、さらに外部機器との接続端子類などは各種多様に考えられる。
【0044】3.ビデオカメラの内部構成図4は、本実施の形態のビデオカメラの内部構成例を示すブロック図である。この図に示すレンズブロック1においては、例えば実際には撮像レンズや絞りなどを備えて構成される光学系11が備えられている。上記図6に示したカメラレンズ201は、この光学系11に含まれる。また、このレンズブロック1には、光学系11に対してオートフォーカス動作を行わせるためのフォーカスモータや、ズームキー232(図7(a)参照)の操作に基づくズームレンズの移動を行うためのズームモータなどが、モータ部12として備えられる。
【0045】カメラブロック2には、主としてレンズブロック1により撮影した画像光をデジタル画像信号に変換するための回路部が備えられる。このカメラブロック2のCCD(Charge Coupled Device) 21に対しては、光学系11を透過した被写体の光画像が与えられる。CCD21においては上記光画像について光電変換を行うことで撮像信号を生成し、サンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路22に供給する。サンプルホールド/AGC回路22では、CCD21から出力された撮像信号についてゲイン調整を行うと共に、サンプルホールド処理を施すことによって波形整形を行う。サンプルホールド/AGC回路2の出力は、ビデオA/Dコンバータ23に供給されることで、デジタルとしての画像信号データに変換される。
【0046】上記CCD21、サンプルホールド/AGC回路22、ビデオA/Dコンバータ23における信号処理タイミングは、タイミングジェネレータ24にて生成されるタイミング信号により制御される。タイミングジェネレータ24では、後述するデータ処理/システムコントロール回路31(ビデオ信号処理回部3内)にて信号処理に利用されるクロックを入力し、このクロックに基づいて所要のタイミング信号を生成するようにされる。これにより、カメラブロック2における信号処理タイミングを、ビデオ信号処理部3における処理タイミングと同期させるようにしている。カメラコントローラ25は、カメラブロック2内に備えられる上記各機能回路部が適正に動作するように所要の制御を実行すると共に、レンズブロック1に対してオートフォーカス、自動露出調整、絞り調整、ズームなどのための制御を行うものとされる。例えばオートフォーカス制御であれば、カメラコントローラ25は、所定のオートフォーカス制御方式に従って得られるフォーカス制御情報に基づいて、フォーカスモータの回転角を制御する。これにより、撮像レンズはジャストフォーカス状態となるように駆動されることになる。
【0047】ビデオ信号処理部3は、記録時においては、カメラブロック2から供給されたデジタル画像信号、及びマイクロフォン202により収音したことで得られるデジタル音声信号について圧縮処理を施し、これら圧縮データをユーザ記録データとして後段のメディアドライブ部4に供給する。さらにカメラブロック2から供給されたデジタル画像信号とキャラクタ画像により生成した画像をビューファインダドライブ部207に供給し、ビューファインダ204に表示させる。また、再生時においては、メディアドライブ部4から供給されるユーザ再生データ(ディスク51からの読み出しデータ)、つまり圧縮処理された画像信号データ及び音声信号データについて復調処理を施し、これらを再生画像信号、再生音声信号として出力する。
【0048】なお本実施の形態において、画像信号データ(画像データ)の圧縮/伸張処理方式としては、動画像についてはMPEG(Moving Picture Experts Group)2を採用し、静止画像についてはJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group) を採用しているものとする。また、音声信号データの圧縮/伸張処理方式には、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding) 2を採用するものとする。
【0049】ビデオ信号処理部3のデータ処理/システムコントロール回路31は、主として、当該ビデオ信号処理部3における画像信号データ及び音声信号データの圧縮/伸張処理に関する制御処理と、ビデオ信号処理部3を経由するデータの入出力を司るための処理を実行する。また、データ処理/システムコントロール回路31を含むビデオ信号処理部3全体についての制御処理は、ビデオコントローラ38が実行するようにされる。このビデオコントローラ38は、例えばマイクロコンピュータ等を備えて構成されて、当該ビデオカメラのマスターコントローラとして機能する。そして、カメラブロック2のカメラコントローラ25、及び後述するメディアドライブ部4のドライバコントローラ46と、例えば図示しないバスライン等を介して相互通信可能とされている。
【0050】ビデオ信号処理部3における記録時の基本的な動作として、データ処理/システムコントロール回路31には、カメラブロック2のビデオA/Dコンバータ23から供給された画像信号データが入力される。データ処理/システムコントロール回路31では、入力された画像信号データを例えば動き検出回路35に供給する。動き検出回路35では、例えばメモリ36を作業領域として利用しながら入力された画像信号データについて動き補償等の画像処理を施した後、MPEG2ビデオ信号処理回路33に供給する。
【0051】MPEG2ビデオ信号処理回路33においては、例えばメモリ34を作業領域として利用しながら、入力された画像信号データについてMPEG2のフォーマットに従って圧縮処理を施し、動画像としての圧縮データのビットストリーム(MPEG2ビットストリーム)を出力するようにされる。また、MPEG2ビデオ信号処理回路33では、例えば動画像としての画像信号データから静止画としての画像データを抽出してこれに圧縮処理を施す際には、JPEGのフォーマットに従って静止画としての圧縮画像データを生成するように構成されている。なお、JPEGは採用せずに、MPEG2のフォーマットによる圧縮画像データとして、正規の画像データとされるIピクチャ(Intra Picture) を静止画の画像データとして扱うことも考えられる。MPEG2ビデオ信号処理回路33により圧縮符号化された画像信号データ(圧縮画像データ)は、例えば、バッファメモリ32に対して所定の転送レートにより書き込まれて一時保持される。なおMPEG2のフォーマットにおいては、周知のようにいわゆる符号化ビットレート(データレート)として、一定速度(CBR;Constant Bit Rate)と、可変速度(VBR;Variable Bit Rate)の両者がサポートされており、ビデオ信号処理部3ではこれらに対応できるものとしている。
【0052】例えばVBRによる画像圧縮処理を行う場合には、例えば、動き検出回路35において、画像データをマクロブロック単位により前後数十〜数百フレーム内の範囲で動き検出を行って、動きありとされればこの検出結果を動きベクトル情報としてMPEG2ビデオ信号処理回路33に伝送する。MPEG2ビデオ信号処理回路33では、圧縮符号化後の画像データをある所要のデータレートとするように、上記動きベクトル情報をはじめとする所要の情報を利用しながら、マクロブロックごとの量子化係数を決定していくようにされる。
【0053】音声圧縮エンコーダ/デコーダ37には、A/Dコンバータ64(表示/画像/音声入出力部6内)を介して、例えばマイクロフォン202により集音された音声がデジタルによる音声信号データとして入力される。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、前述のようにATRAC2のフォーマットに従って入力された音声信号データに対する圧縮処理を施す。この圧縮音声信号データもまた、データ処理/システムコントロール回路31によってバッファメモリ32に対して所定の転送レートによる書き込みが行われ、ここで一時保持される。
【0054】上記のようにして、バッファメモリ32には、圧縮画像データ及び圧縮音声信号データが蓄積可能とされる。バッファメモリ32は、主として、カメラブロック2あるいは表示/画像/音声入出力部6とバッファメモリ32間のデータ転送レートと、バッファメモリ32とメディアドライブ部4間のデータ転送レートの速度差を吸収するための機能を有する。バッファメモリ32に蓄積された圧縮画像データ及び圧縮音声信号データは、記録時であれば、順次所定タイミングで読み出しが行われて、メディアドライブ部4のMD−DATA2エンコーダ/デコーダ41に伝送される。ただし、例えば再生時においてバッファメモリ32に蓄積されたデータの読み出しと、この読み出したデータをメディアドライブ部4からデッキ部5を介してディスク51に記録するまでの動作は、間欠的に行われても構わない。このようなバッファメモリ32に対するデータの書き込み及び読み出し制御は、例えば、データ処理/システムコントロール回路31によって実行される。
【0055】ビデオ信号処理部3における再生時の動作としては、概略的に次のようになる。再生時には、ディスク51から読み出され、MD−DATA2エンコーダ/デコーダ41(メディアドライブ部4内)の処理によりMD−DATA2フォーマットに従ってデコードされた圧縮画像データ、圧縮音声信号データ(ユーザ再生データ)が、データ処理/システムコントロール回路31に伝送されてくる。データ処理/システムコントロール回路31では、例えば入力した圧縮画像データ及び圧縮音声信号データを、一旦バッファメモリ32に蓄積させる。そして、例えば再生時間軸の整合が得られるようにされた所要のタイミング及び転送レートで、バッファメモリ32から圧縮画像データ及び圧縮音声信号データの読み出しを行い、圧縮画像データについてはMPEG2ビデオ信号処理回路33に供給し、圧縮音声信号データについては音声圧縮エンコーダ/デコーダ37に供給する。
【0056】MPEG2ビデオ信号処理回路33では、入力された圧縮画像データについて伸張処理を施して、データ処理/システムコントロール回路31に伝送する。データ処理/システムコントロール回路31では、この伸張処理された画像信号データを、ビデオD/Aコンバータ61(表示/画像/音声入出力部6内)に供給する。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、入力された圧縮音声信号データについて伸張処理を施して、D/Aコンバータ65(表示/画像/音声入出力部6内)に供給する。
【0057】表示/画像/音声入出力部6においては、ビデオD/Aコンバータ61に入力された画像信号データは、ここでアナログ画像信号に変換され、表示コントローラ62及びコンポジット信号処理回路63に対して分岐して入力される。表示コントローラ62では、入力された画像信号に基づいて表示部6Aを駆動する。これにより、表示部6Aにおいて再生画像の表示が行われる。また、表示部6Aにおいては、ディスク51から再生して得られる画像の表示だけでなく、当然のこととして、レンズブロック1及びカメラブロック2からなるカメラ部位により撮影して得られた撮像画像も、ほぼリアルタイムで表示出力させることが可能である。また、再生画像及び撮像画像の他、前述のように、機器の動作に応じて所要のメッセージをユーザに知らせるための文字やキャラクタ等によるメッセージ表示も行われるものとされる。このようなメッセージ表示は、例えばビデオコントローラ38の制御によって、所要の文字やキャラクタ等が所定の位置に表示されるように、データ処理/システムコントロール回路31からビデオD/Aコンバータ61に出力すべき画像信号データに対して、所要の文字やキャラクタ等の画像信号データを合成する処理を実行するようにすればよい。
【0058】また、表示部6Aに対しては、タッチパネル6Bが組み合わされることで、表示パネル67を構成する。タッチパネル6Bでは、表示部6A上に対して行われた押圧操作の位置情報を検知し、これを操作情報としてビデオコントローラ38に対して出力する。
【0059】コンポジット信号処理回路63では、ビデオD/Aコンバータ61から供給されたアナログ画像信号についてコンポジット信号に変換して、ビデオ出力端子T1に出力する。例えば、ビデオ出力端子T1を介して、外部モニタ装置等と接続を行えば、当該ビデオカメラで再生した画像を外部モニタ装置により表示させることが可能となる。
【0060】また、表示/画像/音声入出力部6において、音声圧縮エンコーダ/デコーダ37からD/Aコンバータ65に入力された音声信号データは、ここでアナログ音声信号に変換され、ヘッドフォン/ライン端子T2に対して出力される。また、D/Aコンバータ65から出力されたアナログ音声信号は、アンプ66を介してスピーカ205に対しても分岐して出力され、これにより、スピーカ205からは、再生音声等が出力されることになる。
【0061】メディアドライブ部4では、主として、記録時にはMD−DATA2フォーマットに従って記録データをディスク記録に適合するようにエンコードしてデッキ部5に伝送し、再生時においては、デッキ部5においてディスク51から読み出されたデータについてデコード処理を施すことで再生データを得て、ビデオ信号処理部3に対して伝送する。
【0062】このメディアドライブ部4のMD−DATA2エンコーダ/デコーダ41は、記録時においては、データ処理/システムコントロール回路31から記録データ(圧縮画像データ+圧縮音声信号データ)が入力され、この記録データについて、MD−DATA2フォーマットに従った所定のエンコード処理を施し、このエンコードされたデータを一時バッファメモリ42に蓄積する。そして、所要のタイミングで読み出しを行いながらデッキ部5に伝送する。
【0063】再生時においては、ディスク51から読み出され、RF信号処理回路44、二値化回路43を介して入力されたデジタル再生信号について、MD−DATA2フォーマットに従ったデコード処理を施して、再生データとしてビデオ信号処理部3のデータ処理/システムコントロール回路31に対して伝送する。なお、この際においても、必要があれば再生データを一旦バッファメモリ42に蓄積し、ここから所要のタイミングで読み出したデータをデータ処理/システムコントロール回路31に伝送出力するようにされる。このような、バッファメモリ42に対する書き込み/読み出し制御はドライバコントローラ46が実行するものとされる。なお、例えばディスク51の再生時において、外乱等によってサーボ等が外れて、ディスクからの信号の読み出しが不可となったような場合でも、バッファメモリ42に対して読み出しデータが蓄積されている期間内にディスクに対する再生動作を復帰させるようにすれば、再生データとしての時系列的連続性を維持することが可能となる。
【0064】RF信号処理回路44には、ディスク51からの読み出し信号について所要の処理を施すことで、例えば、再生データとしてのRF信号、デッキ部5に対するサーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等のサーボ制御信号を生成する。RF信号は、上記のように二値化回路43により2値化され、デジタル信号データとしてMD−DATA2エンコーダ/デコーダ41に入力される。また、生成された各種サーボ制御信号はサーボ回路45に供給される。サーボ回路45では、入力したサーボ制御信号に基づいて、デッキ部5における所要のサーボ制御を実行する。
【0065】なお、本実施の形態においては、MD−DATA1フォーマットに対応するエンコーダ/デコーダ47を備えており、ビデオ信号処理部3から供給された記録データを、MD−DATA1フォーマットに従ってエンコードしてディスク51に記録すること、或いは、ディスク51からの読み出しデータがMD−DATA1フォーマットに従ってエンコードされているものについては、そのデコード処理を行って、ビデオ信号処理部3に伝送出力することも可能とされている。つまり本実施の形態のビデオカメラとしては、MD−DATA2フォーマットとMD−DATA1フォーマットとについて互換性が得られるように構成されている。ドライバコントローラ46は、メディアドライブ部4を総括的に制御するための機能回路部とされる。
【0066】デッキ部5は、ディスク51を駆動するための機構からなる部位とされる。ここでは図示しないが、デッキ部5においては、装填されるべきディスク51が着脱可能とされ、ユーザの作業によって交換が可能なようにされた機構(ディスクスロット203(図6参照))を有しているものとされる。また、ここでのディスク51は、MD−DATA2フォーマット、あるいはMD−DATA1フォーマットに対応する光磁気ディスクであることが前提となる。
【0067】デッキ部5においては、装填されたディスク51をCLVにより回転駆動するスピンドルモータ52によって回転駆動される。このディスク51に対しては記録/再生時に光学ヘッド53によってレーザ光が照射される。光学ヘッド53は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行い、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を行う。このため、光学ヘッド53には、ここでは詳しい図示は省略するがレーザ出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。光学ヘッド53に備えられる対物レンズとしては、例えば2軸機構によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
【0068】また、ディスク51を挟んで光学ヘッド53と対向する位置には磁気ヘッド54が配置されている。磁気ヘッド54は記録データによって変調された磁界をディスク51に印加する動作を行う。また、図示しないが、デッキ部5においては、スレッドモータ55により駆動されるスレッド機構が備えられている。このスレッド機構が駆動されることにより、上記光学ヘッド53全体及び磁気ヘッド54はディスク半径方向に移動可能とされている。
【0069】操作部7は図6及び図7に示した各種操作子に相当し、これらの操作子によるユーザの各種操作情報は例えばビデオコントローラ38に出力される。ビデオコントローラ38は、先に述べたタッチパネル6B、及び上記操作部7から出力される操作情報に応じた必要な動作が各部において実行されるようにするための制御情報をカメラコントローラ25、ドライバコントローラ46に対して供給する。
【0070】外部インターフェイス8は、当該ビデオカメラと外部機器とでデータを相互伝送可能とするために設けられており、例えば図のようにI/F端子T3とビデオ信号処理部間に対して設けられる。例えば、外部のデジタル画像機器と本実施の形態のビデオカメラをI/F端子T3を介して接続した場合、ビデオカメラで撮影した画像(音声)を外部デジタル画像機器に録画したりすることが可能となる。また、外部デジタル画像機器にて再生した画像(音声)データ等を、外部インターフェイス8を介して取り込むことにより、MD−DATA2(或いはMD−DATA1)フォーマットに従ってディスク51に記録するといったことも可能となる。更には、例えばキャプションの挿入などに利用する文字情報としてのファイルも取り込んで記録することが可能となる。なお、外部インターフェイス8としては、例えば図6に示した外観構成であれば、USB端子306が対応することになる。しかしながら、外部インターフェイス8としては、ここでは特に限定されるものではなく、これ以外にも、例えばIEEE1394等のデータインターフェイスに対応した構成と採用されてよいものである。
【0071】電源ブロック9は、内蔵のバッテリ(充電池等)により得られる直流電源あるいは商用交流電源から生成した直流電源を利用して、各機能回路部に対して所要のレベルの電源電圧を供給する。電源ブロック9による電源オン/オフは、パワーキー210等の操作に応じてビデオコントローラ38が制御する。
【0072】また、本実施の形態では、図6及び図7により説明したように、ビューファインダ204が可動式となっている。これに対応して、ビューファインダ204が格納状態にあるか、引き出された状態にあるのかを検出するための検出スイッチ251が設けられる。また、本実施の形態においては、ビューファインダ204の使用状態として、ユーザがビューファインダ204を覗いているか否かを検出することができるようにセンサ270が設けられる。このセンサ270には、例えば圧力センサなどを採用し、ビューファインダ204の開口部分に設けるようにすればよい。例えばユーザがビューファインダ204を覗いていれば、ビューファインダ204の開口部分がユーザの目の周囲部分によって押されることになってセンサ270は圧力を感知することになる。
【0073】また、この図4においては、図6(a)に示したシャッタ部材241と、このシャッタ部材241を移動させるためのシャッタ開閉機構281と、シャッタ開閉機構281を駆動するためのモータ280が示されているが、これらの部位による動作については、変形例として後述する。
【0074】4.メディアドライブ部の構成続いて、図4に示したメディアドライブ部4の構成として、MD−DATA2に対応する機能回路部を抽出した詳細な構成について、図5のブロック図を参照して説明する。なお、図5においては、メディアドライブ部4と共にデッキ部5を示しているが、デッキ部5の内部構成については図4により説明したため、ここでは、図4と同一符号を付して説明を省略する。また、図5に示すメディアドライブ部4において図4のブロックに相当する範囲に同一符号を付している。
【0075】光学ヘッド53のディスク51に対するデータ読み出し動作によりに検出された情報(フォトディテクタによりレーザ反射光を検出して得られる光電流)は、RF信号処理回路44内のRFアンプ101に供給される。RFアンプ101では入力された検出情報から、再生信号としての再生RF信号を生成し、二値化回路43に供給する。二値化回路43は、入力された再生RF信号について二値化を行うことにより、デジタル信号化された再生RF信号(二値化RF信号)を得る。この二値化RF信号はMD−DATA2エンコーダ/デコーダ41に供給され、まずAGC/クランプ回路103を介してゲイン調整、クランプ処理等が行われた後、イコライザ/PLL回路104に入力される。イコライザ/PLL回路104では、入力された二値化RF信号についてイコライジング処理を施してビタビデコーダ105に出力する。また、イコライジング処理後の二値化RF信号をPLL回路に入力することにより、二値化RF信号(RLL(1,7)符号列)に同期したクロックCLKを抽出する。
【0076】クロックCLKの周波数は現在のディスク回転速度に対応する。このため、CLVプロセッサ111では、イコライザ/PLL回路104からクロックCLKを入力し、所定のCLV速度(図3参照)に対応する基準値と比較することにより誤差情報を得て、この誤差情報をスピンドルエラー信号SPEを生成するための信号成分として利用する。また、クロックCLKは、例えばRLL(1,7)復調回路106をはじめとする、所要の信号処理回路系における処理のためのクロックとして利用される。
【0077】ビタビデコーダ105は、イコライザ/PLL回路104から入力された二値化RF信号について、いわゆるビタビ復号法に従った復号処理を行う。これにより、RLL(1,7)符号列としての再生データが得られることになる。この再生データはRLL(1,7)復調回路106に入力され、ここでRLL(1,7)復調が施されたデータストリームとされる。
【0078】RLL(1,7)復調回路106における復調処理により得られたデータストリームは、データバス114を介してバッファメモリ42に対して書き込みが行われ、バッファメモリ42上で展開される。このようにしてバッファメモリ42上に展開されたデータストリームに対しては、先ず、ECC処理回路116により、RS−PC方式に従って誤り訂正ブロック単位によるエラー訂正処理が施され、更に、デスクランブル/EDCデコード回路117により、デスクランブル処理と、EDCデコード処理(エラー検出処理)が施される。これまでの処理が施されたデータが再生データDATApとされる。この再生データDATApは、転送クロック発生回路121にて発生された転送クロックに従った転送レートで、例えばデスクランブル/EDCデコード回路117からビデオ信号処理部3のデータ処理/システムコントロール回路31に対して伝送されることになる。
【0079】転送クロック発生回路121は、例えば、クリスタル系のクロックに基づいてメディアドライブ部4とビデオ信号処理部3間のデータ伝送や、メディアドライブ部4内における機能回路部間でのデータ伝送を行う際に、適宜適正とされる周波数の転送クロック(データ転送レート)を発生するための部位とされる。また、当該ビデオカメラの動作状態に応じて、メディアドライブ部4及びビデオ信号処理部3の各機能回路部に供給すべき所要の周波数のクロックを発生する。
【0080】光学ヘッド53によりディスク51から読み出された検出情報(光電流)は、マトリクスアンプ107に対しても供給される。マトリクスアンプ107では、入力された検出情報について所要の演算処理を施すことにより、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報(ディスク51にウォブルドグルーブWGとして記録されている絶対アドレス情報)GFM等を抽出しサーボ回路45に供給する。即ち抽出されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボプロセッサ112に供給され、グルーブ情報GFMはADIPバンドパスフィルタ108に供給される。
【0081】ADIPバンドパスフィルタ108により帯域制限されたグルーブ情報GFMは、A/Bトラック検出回路109、ADIPデコーダ110、及びCLVプロセッサ111に対して供給される。A/Bトラック検出回路109では、例えば図2(b)にて説明した方式などに基づいて、入力されたグルーブ情報GFMから、現在トレースしているトラックがトラックTR・A,TR・Bの何れとされているのかについて判別を行い、このトラック判別情報をドライバコントローラ46に出力する。また、ADIPデコーダ110では、入力されたグルーブ情報GFMをデコードしてディスク上の絶対アドレス情報であるADIP信号を抽出し、ドライバコントローラ46に出力する。ドライバコントローラ46では、上記トラック判別情報及びADIP信号に基づいて、所要の制御処理を実行する。
【0082】CLVプロセッサ111には、イコライザ/PLL回路104からクロックCLKと、ADIPバンドパスフィルタ108を介したグルーブ情報GFMが入力される。CLVプロセッサ111では、例えばグルーブ情報GFMに対するクロックCLKとの位相誤差を積分して得られる誤差信号に基づき、CLVサーボ制御のためのスピンドルエラー信号SPEを生成し、サーボプロセッサ112に対して出力する。なお、CLVプロセッサ111が実行すべき所要の動作はドライバコントローラ46によって制御される。
【0083】サーボプロセッサ112は、上記のようにして入力されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、スピンドルエラー信号SPE、ドライバコントローラ46からのトラックジャンプ指令、アクセス指令等に基づいて各種サーボ制御信号(トラッキング制御信号、フォーカス制御信号、スレッド制御信号、スピンドル制御信号等)を生成し、サーボドライバ113に対して出力する。サーボドライバ113では、サーボプロセッサ112から供給されたサーボ制御信号に基づいて所要のサーボドライブ信号を生成する。ここでのサーボドライブ信号としては、二軸機構を駆動する二軸ドライブ信号(フォーカス方向、トラッキング方向の2種)、スレッド機構を駆動するスレッドモータ駆動信号、スピンドルモータ52を駆動するスピンドルモータ駆動信号となる。このようなサーボドライブ信号がデッキ部5に対して供給されることで、ディスク51に対するフォーカス制御、トラッキング制御、及びスピンドルモータ52に対するCLV制御が行われることになる。
【0084】ディスク51に対して記録動作が実行される際には、例えば、ビデオ信号処理部3のデータ処理/システムコントロール回路31からスクランブル/EDCエンコード回路115に対して記録データDATArが入力されることになる。このユーザ記録データDATArは、例えば転送クロック発生回路121にて発生された転送クロック(データ転送レート)に同期して入力される。
【0085】スクランブル/EDCエンコード回路115では、例えば記録データDATArをバッファメモリ42に書き込んで展開し、データスクランブル処理、EDCエンコード処理(所定方式によるエラー検出符号の付加処理)を施す。この処理の後、例えばECC処理回路116によって、バッファメモリ42に展開させている記録データDATArに対してRS−PC方式によるエラー訂正符号を付加するようにされる。ここまでの処理が施された記録データDATArは、バッファメモリ42から読み出されて、データバス114を介してRLL(1,7)変調回路118に供給される。
【0086】RLL(1,7)変調回路118では、入力された記録データDATArについてRLL(1,7)変調処理を施し、このRLL(1,7)符号列としての記録データを磁気ヘッド駆動回路119に出力する。
【0087】ところで、MD−DATA2フォーマットでは、ディスクに対する記録方式として、いわゆるレーザストローブ磁界変調方式を採用している。レーザストローブ磁界変調方式とは、記録データにより変調した磁界をディスク記録面に印加すると共に、ディスクに照射すべきレーザ光を記録データに同期してパルス発光させる記録方式をいう。このようなレーザストローブ磁界変調方式では、ディスクに記録されるピットエッジの形成過程が磁界の反転速度等の過渡特性に依存せず、レーザパルスの照射タイミングによって決定される。このため、例えば単純磁界変調方式(レーザ光をディスクに対して定常的に照射すると共に記録データにより変調した磁界をディスク記録面に印加するようにした方式)と比較して、レーザストローブ磁界変調方式では、記録ピットのジッタをきわめて小さくすることが容易に可能とされる。つまり、レーザストローブ磁界変調方式は、高密度記録化に有利な記録方式とされるものである。
【0088】メディアドライブ部4の磁気ヘッド駆動回路119では、入力された記録データにより変調した磁界が磁気ヘッド54からディスク51に印加されるように動作する。また、RLL(1,7)変調回路118からレーザドライバ120に対しては、記録データに同期したクロックを出力する。レーザドライバ120は、入力されたクロックに基づいて、磁気ヘッド54により磁界として発生される記録データに同期させたレーザパルスがディスクに対して照射されるように、光学ヘッド53のレーザダイオードを駆動する。この際、レーザダイオードから発光出力されるレーザパルスとしては、記録に適合する所要のレーザパワーに基づくものとなる。このようにして、本実施の形態のメディアドライブ部4により上記レーザストローブ磁界変調方式としての記録動作が可能とされる。
【0089】5.シャッタ開閉機構図6にて説明したように、本実施の形態のビデオカメラにおいては、カメラレンズ201の前面において開閉可能に移動するシャッタ部材241が備えられる。つまり、カメラレンズ201を保護するものとして、シャッタが備えられるものである。そして、このシャッタ部材241は、可動式のビューファインダ204の格納/引き出しの状態に応じて開閉するように構成される。つまり、ビューファインダ204の動きに連動してシャッタ部材241が動くようにするためのシャッタ開閉機構が備えられる。
【0090】このようなシャッタ開閉機構による、ビューファインダ204の移動に連動したシャッタ部材241の動きについて、図8を参照して説明する。図8(a)(b)には、それぞれ、本実施の形態のビデオカメラの斜視図が示されているが、ここでは、例えば図6及び図7に示した各種キーや端子などの図示は省略し、簡略化して示している。
【0091】先ず図8(a)には、ビューファインダ204が引き出された状態が示されている。ビューファインダ204は、図示するように矢印a1,a2の両方向にスライド移動が可能なようになっており、ビューファインダ204としては、矢印a1側にスライド移動された状態が引き出された状態となる。シャッタ部材241は、例えば図示するようにして略平板状の形状を有している。そして、ビューファインダ204が引き出された状態では、シャッタ部材241は、図示するようにして、本体200の内部において上面部に沿うようにして完全に収納された「開放位置」にあるものとされる。この状態では、カメラレンズ201は本体200に表出するようにして開放された状態が得られている。
【0092】また、この図8(a)においては、ディスクカートリッジ300が示されている。本実施の形態のビデオカメラにより記録再生が可能なディスク51は、このようにしてディスクカートリッジ300に収納された形態を採る。そしてユーザは、図示するようにして、ディスクカートリッジ300を適正な方向に向けた上で、ディスクスロット203に挿入することができる。
【0093】そして、図8(a)に示したビューファインダ204が引き出された状態から、ユーザが、ビューファインダ204を矢印a2方向にスライド移動させて、図8(b)に示すようにして、ビューファインダ204を格納した状態にしたとする。すると、シャッタ部材241は、ビューファインダ204の矢印a2方向への動きに連動するようにして、本体200の前面部において、矢印b2方向にスライド移動するようにして現れる。これにより、シャッタ部材241は、カメラレンズ201の前面を覆うようにして位置することになる。つまり、シャッタ部材241は「閉塞位置」にあるようにされる。
【0094】ここでまた、例えばユーザが、図8(b)に示す状態から、ビューファインダ204を矢印a1方向にスライド移動させて引き出したとすると、これに連動して、シャッタ部材241は、本体200の前面部において矢印b1方向にスライド移動する。これにより、カメラレンズ201は、再度、図8(a)に示すようにして、シャッタ部材241による覆いが外され、本体200にて表出した状態となる。
【0095】例えば、本実施の形態のビデオカメラにおいて、ビューファインダ204を可動式としているのは、本来は、本体の小型化を促進することを目的としているものである。そして、その使い方としては、例えば、撮影を行っていないとしてビューファインダ204を使用しないときには、本体に格納するようにされる。これに対して、撮影のためにビューファインダ204を覗く必要のある場合には、ビューファインダ204を引き出すようにされる。従って、ビューファインダ204を格納している状態とは、ユーザは撮影を行っていないことになるのでカメラレンズ201が本体に表出している必要はないことになる。逆に、ビューファインダ204が引き出されれば、ユーザは撮影を行う意志があるのであるから、カメラレンズ201を本体に表出させる必要があることになる。
【0096】そこで、本実施の形態では、図8にて説明したように、ビューファインダ204を格納している状態では、カメラレンズ201がシャッタ部材241により覆われるようにしているものである。また、ビューファインダ204が引き出された状態では、シャッタ部材241による覆いが外され、カメラレンズ201が本体に表出するようにしている。例えば従来においては、カメラレンズを保護するカバーとしてレンズキャップが備えられていたが、本実施の形態では、このようなレンズキャップは不要となる。これにより、ユーザはレンズキャップを付けたり外したりすることの煩わしさから解放される。また、ユーザがビューファインダ204を操作するのに連動してシャッタが開閉されるので、例えばユーザが撮影を行うときにはカメラレンズが必ず表出することとなって、撮影のチャンスを逃すことが無くなる。また、撮影していないときにはカメラレンズが覆われた状態が確実に得られるので、カメラレンズの保護も万全なものとなる。
【0097】続いては、図8に示したビューファインダ204とシャッタ部材241との連動動作が得られるようにするための、本実施の形態のシャッタ開閉機構の構成例について、図9〜図14を参照して説明する。
【0098】先ず、図9の斜視図は、本実施の形態としてのシャッタ開閉機構240の構造を示している。この図に示すように、ビューファインダ204は、本体200において、ここでは図示しないビューファインダの支持機構によって、矢印a1方向と矢印a2方向にスライド移動が可能なように取り付けられている。このビューファインダ204は、例えば断面が四角形の筒形状を有するファインダ本体204bと、ファインダ本体204bの縁部に取り付けられた目当て部204cとを備える。また、ファインダ本体204b内には、後述するようにして配置されるビューファインダ用の液晶板204dに表示される画像を拡大して見ることができるようにするための接限レンズ204aが備えられている。また、目当て部204cは、例えば樹脂などによって形成されているが、この目当て部204cに対しては、図示するようにしてセンサ270が設けられる。前述もしたように、このセンサ270によって、ユーザがビューファインダ204を覗いているか否かが検出可能とされる。
【0099】また、シャッタ部材241をスライド可能に支持するための一対のガイド部242,242は、図示するように、本体200の上面部と前面部に沿うようにして、シャッタ部材241の幅方向に対応する位置に配置される。また、シャッタ部材241において、本体200の前面に沿った部分は、本体外方に臨むようにして配置され、本体200の上面部に沿った部分は、本体内部に在るようにして配置される。
【0100】本実施の形態のシャッタ部材241は、図9からも分かるように、略平板状に形成される。そして、上記のようにして配置された一対のガイド部242,242によって両端部が支持されることで、このガイド部242が形成される方向に沿って、スライド移動が可能なようにされる。従って、シャッタ部材241は、本体200の上面側においては、矢印a1、a2により示される水平方向に沿ってスライド移動する。そして、本体200の上面と前面とにより形成する角部に沿って90°折り曲げられ、本体200の前面側においては、図示するようにして、矢印b1、b2により示される上下方向に沿ってスライド移動することになる。つまり、シャッタ部材241は、本体200を形成する外筐に沿った状態でスライド移動される。
【0101】ここで、シャッタ部材241は、上記のようにして本体200の上面部と前面部との間で、略90°曲げられた状態でスライド移動が行われるから、その長手方向に沿って撓わせながら折り曲げることが可能であることが必要となる。そこで、本実施の形態としては、シャッタ部材241の材料として、例えば合成ゴム等の弾性材料を用いるようにされる。そのうえで、例えば図14(a)の断面図として示すように、シャッタ部材241の移動方向に直交する幅方向に、複数の折り曲げ用の溝部241aを、所定の間隔をあけてそれぞれ形成する(凹設する)ようにしている。これにより、移動方向である長手方向に対して撓むことがさらに容易なものとなる。また、図14(a)では、シャッタ部材241の片側主面にのみ溝部241aを形成しているが、可撓性が必要とされる度合いに応じて、図14(b)に示すようにして、対向する両主面に溝部241aを形成してもよいものである。なお、シャッタ部材13は、スライド移動する際において、移動方向に沿って撓むことが可能とされればよく、移動方向に対応して可撓性を有する他の樹脂材料等によって形成されてもよい。
【0102】そして、上記のようにして本体200に設けられるビューファインダ204とシャッタ部材241とを、本体200内において、連結部材243により連結するようにされる。つまり、ビューファインダ204のファインダ本体204bの所定位置と連結部材243の一端とを、係合ピン245によって固定する。同様にして、シャッタ部材241の所定位置と連結部材243の他端とを、係合ピン244によって固定するものである。これによって、シャッタ部材241は、ビューファインダ204を矢印a1、a2方向にスライド移動させるのに連動して、ガイド部242に配置方向に沿ってスライド移動することが可能となる。
【0103】図10の平面図、及び図11の側面図は、ビューファインダ204が格納された状態における、シャッタ開閉機構240の状態を示している。なお、これらの図において、図9と同一部分には同一符号を付して、ここでの説明は省略する。
【0104】これらの図に示されるように、カメラレンズ201は、本体200内に収納されるレンズ/カメラブロック260の前面側に取り付けられた状態で本体200において表出するようにして設けられるものである。また、これらの図においては、ビューファインダ204用の液晶板204dが示されている。この液晶板204dは、接眼レンズ204aが取り付けられたファインダ本体204b側がスライド移動可能であるのに対して、図示する位置において本体200内に対して固定的に取り付けられているものである。
【0105】そして、これら図10及び図11に示すようにして、ビューファインダ204が矢印a2方向にスライド移動されて本体200に格納された状態では、連結部材243によりファインダ本体204bと連結されたシャッタ部材241は次のような状態となっている。つまり、シャッタ部材241は、図11を見て分かるように、本体200の上面に沿った状態から本体200の前面部に沿った状態となるように、ほぼ90°折り曲げられた状態となっている。ここで、シャッタ部材241において本体200の上面に沿った部分は、本体200内部において、レンズ/カメラブロック260の上側に位置している。そして、シャッタ部材241において本体200の前面部に沿った部分は、ガイド部242に沿って本体200の外に表出した状態となっている。また、シャッタ部材241の本体200の前面部に沿った部分は、矢印b2方向へのスライド移動が完了した状態となっている。そして、この状態では、カメラレンズ201の前面にシャッタ部材241が位置しており、カメラレンズ201を覆っていることになる。
【0106】また、本実施の形態のビデオカメラにおいては、先に図4にも示したように、ビューファインダ204が格納/引き出しの何れの状態とされているのかについて検出するための検出スイッチ251を備える。この検出スイッチ251は、例えば図10及び図11に示すようにして、本体200内において、図示する位置に対して固定的に取り付けられている。そして、この場合の検出スイッチ251は、ビューファインダ204のスライド移動方向(矢印a1,a2方向)に沿って、押し込み操作される検出片252を備え、この検出片252に対する押し込み操作の有無を検出するようにされている。また、矢印a1,a2方向に沿ってスライド移動するファインダ本体204bにおいて、検出スイッチ251の検出片252に対向する位置には、検出片252を押し込み操作するための作動片253が設けられている。図10及び図11に示されるように、ビューファインダ204が格納された状態では、作動片253は、検出スイッチ251の検出片252から離れた状態にあって、検出片252を押圧操作していない状態にある。このようにして検出片252が押圧操作されずに解放された状態では、検出スイッチ251から出力される検出信号としては、ビューファインダ204が格納されていることを示すことになる。
【0107】続いて、図12の平面図、及び図13の側面図により、ビューファインダ204が引き出された状態における、シャッタ開閉機構240の状態を示す。なお、これらの図において、図10及び図11と同一部分には同一符号を付して、ここでの説明は省略する。
【0108】例えば、先に図10及び図11に示した、ビューファインダ204が格納された状態から、ユーザがビューファインダ204を引き出すようにして、矢印a1方向にスライド移動させたとする。このスライド移動に応じて、ビューファインダ204と連結部材243により連結されたシャッタ部材241も、本体200の上面側において矢印a1方向に引っ張られるようにして移動することになる。これに伴い、本体200の前面側においては、シャッタ部材241は、矢印b1方向に引き上げられるようにして移動していくこととなる。そして、ビューファインダ204が完全に矢印a1方向に引き上げられた状態では、図13を見て分かるように、シャッタ部材241は、ほぼ本体200の上面側に位置し、本体200内に収納された状態となる。この状態では、本体200の前面に設けられた撮像レンズ201が本体外に露出し、シャッタ部材241によるレンズの覆いが完全に外されることになる。
【0109】また、ビューファインダ204のファインダ本体204b内の接眼レンズ204aは、ファインダ本体204bに対して固定的に取り付けられている。従って、ビューファインダ204が矢印a1,a2方向に移動されるのに応じては、本体200に対して相対的に移動するものとなる。そして、これは、本体200内において固定的に取り付けられるビューファインダ用の液晶板204dと、接眼レンズ204aとの相対位置も変化することを意味する。そして、図12及び図13に示すようにして、ビューファインダ204が引き出された状態では、液晶板204dと接眼レンズ204aとの相対的位置関係としては、図10及び図11に示したビューファインダ204を格納した状態時よりも離れた距離にあることになる。そして、本実施の形態としては、この図12及び図13に示した液晶板204dと接眼レンズ204aとの間の距離が得られている状態において、液晶板204dの画像が適正にビューファインダ204から見えるようになっている。つまり、この状態において、液晶板204dに対する接眼レンズ204aの焦点距離が適正なものとなるように調整される。
【0110】また、ビューファインダ204が引き出された状態では、図12に示すようにして、本体200内に固定的に取り付けられた検出スイッチ251の検出片252を、ファインダ本体204b側に取り付けられた作動片253が押し込み操作した状態が得られることになる。このとき、検出スイッチ251では、検出片252が押し込み操作されている状態を検出することになる。つまり、検出片252が押し込み操作された状態に対応する検出出力によって、ビューファインダ204が引き出されていることを示すことになる。なお、例えばこの状態から、ビューファインダ204を格納するようにして、矢印a2方向にスライド移動させる操作が行われたとすれば、ビューファインダ204の移動に応じて、検出片252による検出片252に対する押し込み操作が解除され、検出片252は解放状態に復帰する。そして、この状態となると、検出スイッチ251では、ビューファインダ204が引き出された状態にあることを検出することになる。また、上記した検出スイッチ251の検出出力は、ビューファインダ204の格納/引き出し操作に応じたシステム動作を行う際に利用されるが、これについては、以降において後述する。
【0111】ここで確認のために述べておくと、本実施の形態においては、前述もしたように、ビデオカメラの小型化を考慮して、ビューファインダ204を可動式として、本体200内に収納できるようにしているものである。しかしながら、このような構成とした場合は、ファインダ用の液晶板204dとファインダ本体204b内の接眼レンズ204aとの相対位置を調節する必要がある。そこで本実施の形態としては、ビューファインダ204の可動機構として、スライド移動が行われる構造とすることで、液晶板204dと接眼レンズ204aとの相対位置を調節可能としているものである。本実施の形態では、このような必然性によりビューファインダ204をスライド移動させるようにしている。そのうえで、本実施の形態では、このようにして必然的に必要となるビューファインダ204のスライド移動の機構を含めて、シャッタ開閉機構を構成することで、シャッタの開閉が行われるように構成されるものである。また、後述するようにして、ビューファインダ204のスライド移動に応じたシステム動作を得るものである。
【0112】ところで、上記したビューファインダ204に対するユーザのスライド操作に応じたシャッタ部材241の開閉は、シャッタ開閉機構240という機械的機構のみによって実現されている。しかしながら、本実施の形態としては、例えばこのようなシャッタの開閉動作を、例えばコントローラの制御による動作として実現することも可能とされる。つまり、本実施の形態のビデオカメラのシステム動作として実現することも可能とされる。そこで、変形例として、このようなシステム動作によるシャッタの開閉動作のための構成について説明しておく。
【0113】シャッタ開閉動作をシステム動作として実現する場合には、例えば図4に示すようにして、例えばマスタコントローラとして機能するビデオコントローラ38により回転が制御される駆動用モータ280と、このモータ280によって駆動されることで、シャッタ部材241をスライド移動させるように構成されたシャッタ開閉機構281とを備えるようにされる。なお、確認のために述べておくと、ここでの図示による説明は省略するが、シャッタ開閉機構281は、モータ駆動されることによって、シャッタ部材241を開方向又は閉方向に移動させることが可能な構造として構成されるものであって、図9〜図13に示したシャッタ開閉機構240とは異なる構造を有しているものである。
【0114】そして、ビデオコントローラ38には、ビューファインダ204の格納/引き出し状態を検出する検出スイッチ251の検出出力が入力されるようになっている。これにより、ビデオコントローラ38は、例えば検出スイッチ251の検出出力を常時監視することで、ビューファインダ204の状態として、格納/引き出しの何れの状態にあるのかを識別することができる。
【0115】ここで、ビューファインダ204が格納されているとされる状態から、ユーザがビューファインダ204を引き出す操作を行ったとする。すると、検出スイッチ251では、検出片252が押し込まれた状態から解放された状態に遷移し、これに応じて検出出力も変化することになる。これにより、ビデオコントローラ38では、ビューファインダ204が格納状態から引き出された状態に遷移したことを認識する。これに応じて、ビデオコントローラ38は、シャッタ部材241が矢印b1方向にスライド移動されるように、モータ280の回転方向などを設定して駆動制御する。そして、このようにしてモータ280が回転駆動されることで、シャッタ開閉機構280は、シャッタ部材241を矢印b1方向に引き上げるようにしてスライド移動させる。これにより、シャッタ部材241は、撮像レンズ201を完全に覆っていた状態から、本体内部に収納される状態となる。これにより、撮像レンズ201の覆いが外され、本体に表出することになる。
【0116】また、ビューファインダ204が引き出された状態から、ビューファインダ204を格納する操作が行われた場合には、ビデオコントローラ38は、検出スイッチ251の検出出力の変化に基づいて、ビューファインダ204が引き出された状態から格納状態に遷移したことを検出することになる。そして、この場合には、ビデオコントローラ38は、シャッタ部材241が矢印b2方向にスライド移動されるように、モータ280の回転方向などを設定して駆動制御する。これにより、シャッタ部材241は、本体内部に収納されていた状態から、撮像レンズ201の前面を完全に覆った状態となるようにスライド移動されることになる。このようにして、カメラレンズ201のシャッタの開閉は、図8〜図13により説明した、ビューファインダ204の移動と連動させた機械的構造により実現することもできるし、また、上述のようにして、システム動作として実現することもできる。例えば前者の機械的構造の場合には、モータなどの部品は不要であり、例えばビューファインダ204とシャッタ部材とを連結する機構を備えればよいので、非常に簡略に構成することができ、例えば回路の小型化及びコストの面で有利である。また、モータ等の部品による電力も消費しないので、バッテリ持続時間等の面でも有利となる。これに対して後者のシステム動作による場合は、ビューファインダ204に対するスライド操作に応じて、シャッタ開閉動作が自動的に行われ、かつ、機構的には、ビューファインダ204の移動と、シャッタ部材241の移動は、互いに独立したものとなる。このため、ユーザが手動でビューファインダ204を操作する際の負荷は小さくなって、容易にスライド操作を行うことができる。
【0117】なお、これまでの説明では、シャッタ部材240は1枚の平板状の部材とされているが、例えば、このシャッタ部材240について複数に分割されるようにすることも考えられる。そして、シャッタ開閉機構によっては、ビューファインダ204が格納されている状態では、複数に分割されたシャッタ部材の各々によってカメラレンズ201を覆う状態となるように、分割された各シャッタ部材を移動させて所定の閉塞位置に在るようにする。また、ビューファインダ204が引き出されている状態では、カメラレンズ201の覆いが開放された状態となるように、分割された各シャッタ部材を所定方向に移動させて所定の開放位置に在るようにするものである。
【0118】6.ビューファインダ操作に応じたシステム動作6−1.電源切り換え及び動作モード切り換えこれまでは、ビューファインダ204に対するスライド操作に応じて、撮像レンズ201のシャッタを開閉する構成について説明を行った。しかしながら、本実施の形態としては、ビューファインダ204に対するスライド操作に応じたビデオカメラの動作として、撮像レンズ201のシャッタの開閉だけではなく、以降説明するようなシステム動作も行われるように構成される。これにより、ビデオカメラとして、より使い勝手が良くなるものである。
【0119】そして、本実施の形態としては、ビューファインダ204に対するスライド操作に応じて、動作モードの切換と、ビデオカメラのメイン電源をオンとする電源切り換えが行われるように構成される。前述もしたように、本実施の形態のビデオカメラは、動作モードとして、録画ファイル(トラック)の再生や各種編集操作を行うための再生/編集モードと、撮像画像を静止画、動画として記録するためのカメラモードが設定可能とされる。また、音声主体で記録を行うと共に、任意のタイミングで静止画を記録することのできるインタビューモードも設定可能とされる。
【0120】ここで、ユーザが、格納状態にあったビューファインダ204を引き出すための操作を行う場合とは、これから撮影を行って録画を行おうとする場合であると考えることができる。これに対して、引き出された状態にあったビューファインダ204を格納するための操作を行った場合とは、少なくとも、撮影、録画を行わない場合であり、例えば、録画ファイルを再生、編集したい場合であるとか、もうビデオカメラを使用しないつもりであることになる。
【0121】そこで、本実施の形態のシステム動作として、格納状態にあるビューファインダ204を引き出すための操作が行われたときには、カメラモードに自動的に移行するように構成する。また、引き出された状態にあるビューファインダ204を格納するための操作が行われたときには、再生/編集モードに自動的に移行するように構成する。
【0122】また、さらに、本実施の形態のビデオカメラのメイン電源がオフとなっている状態のもとで、ビューファインダ204を格納又は引き出すための操作が行われる場合を考えてみる。ユーザが、メイン電源のオフ時にビューファインダ204に対する操作を行うということは、その操作が格納/引き出しの何れであるにせよ、ビデオカメラをこれから使用する意志があると考えて良い。そこで、本実施の形態のシステム動作としては、メイン電源がオフの状態のもとで、ビューファインダ204に対する操作が行われた場合には、メイン電源をオンに切り換えるようにも構成する。
【0123】また、例えばカメラモードの下で動画を録画中の状態(動画録画モード)である場合には、当然ユーザは、ビューファインダ204を引き出した状態としたうえで、ビューファインダ204を覗くようにして使用していることになる。そして、例えばこのような動画録画中の状態で、ユーザがビューファインダ204を格納したとすれば、ユーザとしては、動画録画を終了させても良いと考えていることになる。そこで、本実施の形態のシステム動作としては、動画を録画中の状態においてビューファインダ204を格納する操作が行われたとした場合には、例えば録画停止のためのキー操作を待つことなく、動画記録の動作を停止させるように構成される。
【0124】また、本実施の形態では、音声主体で記録を行うと共に任意のタイミングで静止画像を撮影記録するインタビューモードも設定可能とされている。そして、このインタビューモードによる記録動作が実行されているときには、ビューファインダ204に対する操作が行われたとしても、特にこの操作に応じたシステム動作を実行することはせずに、これまでのインタビューモードとしての記録動作を実行するようにされる。これは次のような理由による。インタビューモードによる記録は、音声が主体であるから、音声を記録している限りは、ユーザはビューファインダ204を覗く必要はない。逆に、静止画を記録したくなったときには、必要に応じて、ビューファインダ204を覗くことになる。つまり、インタビューモードによる記録時には、必ずしもビューファインダ204が引き出された状態が確保されている必要はないが、必要に応じては、ビューファインダ204を引き出して覗くことが必要になる場合があることになる。従って、インタビューモード時においては、特に、ビューファインダ204に対する操作に応じたシステム動作を行う必要性は無いということがいえるわけである。
【0125】このようにして、本実施の形態では、ビューファインダ204の格納/引き出しの状態(使用状態)に応じて、想定されるビデオカメラの使用に適合したシステム動作が自動的に行われるようにするものである。これによって、例えば、特にモード切り換え、電源オン、記録終了などのためのキー操作を行うことなく、ビューファインダ204を操作するというワンアクションの操作に応じて、適切なシステムの状態が自動的に得られることになり、使い勝手が大幅に向上されることになる。特に前述もしたように、本実施の形態のビデオカメラでは、ビューファインダ204をスライド移動させる機構を必然的に備えることになるため、このビューファインダ204に対する操作に応じシステム動作が行われるようにすることのメリットは大きい。また、本実施の形態としては、このようにして動作モード切り換えが行われることで、例えば図6及び図7に示した外観図からも分かるように、特に動作モード切り換えのためのキーを設けていない。つまり、本体に設けるべき操作キーも削減することが可能であり、より小型で簡易なビデオカメラを提供することができる。
【0126】図15は、上記のようにして、ビューファインダ204の操作に応じた動作モード切り換え、及びメイン電源をオンとする電源切り換えを実現するための処理動作を示すフローチャートである。この図に示す処理は、例えば検出スイッチ251から出力される検出出力を入力するビデオコントローラ38がプログラムに従って実行するものとされる。
【0127】図15においては、先ずステップS101において、ビューファインダ204に対する操作が行われるのを待機している。この処理は、ビデオコントローラ38が、検出スイッチ251からの検出出力を監視するようにされる。そして、検出出力として、検出片251の解放→押し込み、又は押し込み→解放のいずれかに応じた変化が検出されると、肯定結果が得られることとなって、ステップS102の処理に進む。
【0128】ステップS102においては、現時点における自己のステイタスとしてメイン電源がオン状態にあるか否かを判別する。そして、メイン電源がオフ状態にあるとして否定結果が得られた場合にはステップS103に進み、メイン電源をオンとするための制御を実行してステップS106に進む。これに対して、既にメイン電源がオン状態にあることで肯定結果が得られた場合には、ステップS104の処理に進む。
【0129】ステップS104においては、自己のステイタスとして現在の動作モードが何であるのかについて判別する。ここで、動画録画中であるとして動画録画モードであることが判別された場合には、ステップS105において、例えばメディアドライブ部4に対して記録終了を指示するなどして、これまでの録画記録動作を終了させるための制御処理を実行してステップ106の処理に進む。
【0130】また、インタビューモードとされている場合には、特に処理を実行することなく、この図に示す処理ルーチンを抜けるようにされる。
【0131】そして、インタビューモード及び動画録画モード以外のその他の動作モードとされていた場合にはステップS106に進む。本実施の形態のビデオカメラの場合、インタビューモード及び動画録画モード以外のその他の動作モードとされる場合は、再生/編集モード、若しくはカメラモードであって、記録動作が実行されておらず、撮像及び撮像画像の信号処理のみが実行されている状態であるとされる。
【0132】ステップS106においては、先のステップS101にて操作されたことによって得られているビューファインダ204の現在の状態が、格納/引き出しの何れの状態にあるのかについて判別する。この判別にあたっては、現在の検出スイッチ251の検出出力として、検出片251が解放/押し込みの何れの状態にあるのかを認識することになる。
【0133】ステップS106において、検出片251が解放の状態にあることが認識された場合には、ビューファインダ204が格納されている状態であると判別することになる。そこで、この場合には、ステップS107に進んで、再生/編集モードを設定し、この図に示す処理を抜けるようにされる。
【0134】また、ステップS106において、検出片251が押し込みの状態にあることが認識された場合には、ビューファインダ204が引き出されている状態にあるとして、ステップS108に進む。ステップS108では、カメラモードに変更可能な状態であるか否かが判別される。例えば、現在ディスクスロット203に対してディスクカートリッジ300が装填されていなかったり、また、装填されていたとしても、ライトプロテクトがオンとなっているディスクカートリッジであるなどして、ディスクへの記録が不可能とされる状態である場合には、ステップS108として、否定結果が得られ、ステップS109に進むことになる。ステップS109においては、例えば表示部109において、ステイタスに対応した通知ダイアログを表示させ、この図に示す処理を抜けるようにされる。例えば、ディスクカートリッジ300が装填されていなかった場合には、通知ダイアログとして「ディスクが入っていません」などのメッセージを表示させる。
【0135】これに対して、例えばディスクスロット108に対してライトプロテクトがオフとなっているディスクカートリッジ300が適正に装填されていることで、記録が可能な状態である場合には、ステップS108において肯定結果が得られることとなって、ステップS110に進む。ステップS110においては、カメラモードを設定し、この図に示す処理を抜けるようにされる。
【0136】また、前述したようにして、システム動作として、モータ駆動制御を伴ってシャッタの開閉動作も行うようにした場合には、例えばステップS107の処理を実行すると共に、ステップS111として示すようにして、シャッタ部材241により撮像レンズ201が閉じられるようにモータ280を回転制御する。また、ステップS109又はステップS110の処理を実行した後は、それぞれステップS112,S113によりシャッタ部材241による撮像レンズ201の覆いが開かれるようにモータ280を回転制御するようにすればよい。
【0137】6−2.表示パネル点灯/消灯切り換えさらに本実施の形態では、ビューファインダ204に対する操作に応じたシステム動作として、表示パネル67についての点灯/消灯の制御も行うように構成される。一般のビデオカメラにおいては、可動パネルとしての表示パネルを本体に取り付けられるようにしたものが知られている。このような可動式の表示パネルを備えた場合には、ユーザは、表示パネルに表示される撮像画像を見ながら撮影することができる。これに対して本実施の形態のビデオカメラでは、図6(b)にも示したように、表示パネル67を、本体の側面に対して直接的に設けるようにしている。このため、表示パネル67に撮像画像を表示させたとしても、この撮像画像を見ながら撮影を行うことは難しくはなる。しかしながら、本実施の形態としては、ビデオカメラ本体としての小型化を重視して表示パネル67を本体に取り付けるようにしているものである。従って、本実施の形態のビデオカメラにより、ユーザが撮像画像を見ながら撮影を行うためには、表示パネル67を見るよりは、ビューファインダ204を覗くことが通常となる。これは換言すれば、ビューファインダ204を覗いて撮影しているときには、ユーザは、表示パネル67を見ることは無いということがいえる。
【0138】このようなことを前提とすると、ユーザのビデオカメラに対する使用状況として、撮影のためにビューファインダ204を覗いているとされる場合には、表示パネル67を消灯して非表示の状態としておくことが好ましいことになる。また逆に、ビューファインダ204を覗いていないとされる場合には、表示パネル67を点灯させて表示状態とすることで、ユーザが表示パネル67の画像を見ることができるようにすることが好ましいことになる。そこで、本実施の形態では、このようなビューファインダ204の使用状況に応じて、表示パネル67の点灯/消灯を自動的に切り換えるためのシステム動作が行われるように構成する。
【0139】表示パネル67は、例えばLCDにより構成されるので、ビデオカメラのなかでも消費電力が大きい部位である。そこで、上記のようなシステム動作とすれば、ユーザがビューファインダ204を覗いているときには、必ず表示パネル67が消灯されることになるので、それだけ無駄な電力消費が行われなくなる。これにより、例えばバッテリの持続時間を長くすることが可能となる。また、この場合には、ビューファインダ204を引き出し、覗くというユーザの必然的な使用が行われるのに伴って、自動的に表示パネル67の点灯/消灯が行われる。従って、敢えて表示パネル67について点灯/消灯を切り換えるための操作子を本体に設ける必要もなくなる。これにより、本体に設けるべき操作子の数を削減することが可能となり、例えば機器としての美観が向上され、また、操作子数の増加による機器の大型化なども避けられることになる。
【0140】そして、本実施の形態としては、図16に示す規則に従って、表示パネル67の点灯/消灯についてのシステム動作が行われることとする。この図に示すようにして、表示パネル67を点灯/消灯させるための条件の要素としては、ビューファインダ204の状態として、引き出し/格納の何れの状態にあるかが判別される。さらに、ビューファインダ204が覗かれている状態にあるか否かについての判別が行われるようにされる。なお、ビデオコントローラ38によって、ビューファインダ204が引き出し/格納の何れの状態にあるのかを判別するのにあたっては、図10〜図13により説明したように、検出スイッチ251からの検出出力として、検出片252が押し込まれた状態にある(引き出し)ことを示しているか、或いは、解放された状態(格納)にあることを示しているのかを判別すればよい。また、ビューファインダ204が覗かれている状態にあるか否かについては、図4及び図10〜図13に示したセンサ270の検出出力を判別すればよい。
【0141】そして、上記した検出スイッチ251及びセンサ270の出力に基づいて、ビューファインダ204が引き出され、かつ、ビューファインダ204が覗かれている状態のときには、ユーザが撮影を行うためにビューファインダ204を覗いている状況にあるといえるから、表示パネル67を消灯させるようにする。但し、図において「(インタビューモードを除く)」と記されているように、インタービューモードによる記録動作時においては、ビューファインダ204が引き出され、かつ、ビューファインダ204が覗かれている状態であるとしても、表示パネル67は消灯させない。これは、前述もしたように、インタビューモードによる記録は、音声が主体であるので、ビューファインダ204を覗いて撮影する必要は無いことによる。また、インタビューモードによる記録は音声主体であるため、本実施の形態では、音声が良好に記録されることを重視して、表示パネル67に対して録音レベルのインジケータ表示を行うようにしている。また、このインジケータ表示を見ながら、表示パネル67に対する操作によって録音レベルを調整できるようにしている。そこで、インタビューモード中はこのようなインジケータ表示をいつでも見ることができるようにすることを考慮すれば、インタビューモード中は表示パネル67を表示させていたほうがよいこととなるわけである。
【0142】また、ビューファインダ204が引き出されてはいるが、ビューファインダ204が覗かれていない状態の場合は、表示パネル67を点灯させておくこととする。例えばこのような状況では、ユーザがビューファインダ204を引き出してカメラモードとしているとしても、例えばカメラモード対応のメニュー設定などを行うために表示パネル67を見たり、また、表示パネル67に対して操作を行うことが考えられるからである。
【0143】また、ビューファインダ204が格納されている場合には、ユーザは、撮影録画をせずに、再生/編集モードの下で、録画ファイルの再生や、録画ファイルについての編集操作を行うつもりなのであるから、ビューファインダ204が覗かれているか否かに関わらず、表示パネル67を消灯させることとしている。
【0144】そして、図17のフローチャートには、ビデオコントローラ38の処理動作として、上述したビューファインダ204の使用状況に応じた表示パネル67の点灯/消灯制御のための処理が示されている。この図に示す処理において、先ずステップS201においては、ビューファインダ204の状態として、格納された状態にあるか、引き出された状態にあるかを判別している。この判別は、前述したように、検出スイッチ251の検出出力を利用して行うようにすればよい。そして、ビューファインダ204が格納された状態にあると判別した場合には、ステップS202に進んで、表示パネル67を点灯した状態とする。そして、ステップS201の処理に戻るようにされる。
【0145】これに対して、ステップS201において、ビューファインダ204が引き出された状態にあると判別した場合には、ステップS203の処理に進む。ステップS203においては、センサ270の検出出力に基づいて、ビューファインダ204が覗かれている状態にあるか否かについて判別する。そして、覗かれてはいないという判別結果が得られたのであれば、前述したステップS202の処理に進んで表示パネル67を点灯させ、ステップS201の処理に戻るようにされる。一方、ステップS203においてビューファインダ204が覗かれた状態にあるということが判別された場合には、ステップS204に進む。
【0146】ステップS204においては、現在インタビューモードによる記録動作中であるか否かが判別される。そして、インタービューモードによる記録動作中であることが判別された場合にはステップS202の処理に進む。これに対して、インタービューモードによる記録動作中ではないことが判別された場合にはステップS205に進んで、表示パネル67を消灯させる。そして、ステップS201の処理に戻るようにされる。なお、確認のために述べておくと、この図に示す処理は、先に図15に示した処理と並行するようにして、ビデオコントローラ38が実行するものとされる。つまり、本実施の形態としては、ビューファインダ204の操作状態、及び使用状況に応じたシステム動作として、電源のオン切り換え、記録終了処理、カメラモードと再生/編集モードとの間でのモード切り換え、及び表示パネル67としてのLCDパネルの点灯/消灯の切り換えが行われるものとされる。
【0147】なお、上記説明では、表示パネル67の点灯/消灯の切り換えは、検出スイッチ251の検出出力と、センサ270の検出出力との、2つの検出出力を利用して行うこととしている。しかしながら、本実施の形態としては、例えばセンサ270の検出出力は利用せずに、検出スイッチ251の検出出力のみを使用して表示パネルの点灯/消灯の切り換えを実行してもよいものとされる。つまり、検出スイッチ251の検出出力に基づいて、ビューファインダ204が引き出されてカメラモードとなっている状態では、表示パネル67を消灯し(但し、この場合もインタービューモードは除く)、ビューファインダ204が格納されて再生/編集モードとなっている状態では表示パネル67を点灯させるものである。この場合には、ビューファインダ204が引き出されてカメラモードとなった場合には、表示パネル67は消灯してしまうことになる。しかしながら、例えばカメラモード対応のメニュー操作のために表示パネル67を点灯させたい場合には、メニューキー213を操作すればよい。このメニューキー213の操作に応じて、表示パネル67が点灯するようにされる。
【0148】また、本発明としては、これまで説明した実施の形態としての構成に限定されるものではない。例えば、ビューファインダ204の格納/引き出しに連動してシャッタが開閉するシャッタ開閉機構の構造としては、先に説明した構成に限定されるものではない。また、ビューファインダ204の格納/引き出し操作や、使用状況に応じたシステム動作としても、必要に応じて、これまでに説明した以外の動作が行われるように構成してよいものである。例えば、表示パネル67に対する制御としては、例えば点灯/消灯の切り換えのみではなく、例えば消灯に代えて輝度を低下させることなども考えることができる。また、本実施の形態としてのビデオカメラは、MDフォーマットの光学ディスクに対して情報を記録再生する構成を採っているが、これ以外の光学ディスクに対応する構成とされて構わない。また、例えば磁気ディスクや磁気テープ、さらには、メモリ素子等の他の記録媒体に対応して記録再生を行う構成とされてもよい。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、撮像装置の装置本体に対してファインダ部(ビューファインダ)が相対移動可能に取り付けられる。これは、例えば撮影記録を行う場合と行わない場合とに応じて、ファインダ部を移動させる操作が行われることを意味している。そのうえで、連動手段(シャッタ開閉機構)によって、ファインダ部の移動に連動して、シャッタ部材は、撮像レンズ(カメラレンズ)を外方に臨ませる開放位置と、撮像レンズを覆う閉塞位置との間で遷移するようにされる。つまり、本発明では、撮影を行うためにファインダ部を移動操作した場合には、必ず撮像レンズが外方に臨み、また、撮影を止めてファインダ部を移動操作した場合には、必ず撮像レンズがシャッタ部材により閉塞されて保護されることになる。このようにして、本発明では、ユーザがファインダ部を操作するのに応じて、確実に、撮像レンズを保護するためのシャッタ部材を開放/閉塞の状態とすることができる。これにより、ユーザは、レンズキャップを外したり装着したりする手間が省かれることになる。また、レンズキャップの外し忘れが原因となって撮影の機会を逃したり、また、レンズキャップを装着し忘れたことで、不用意に撮像レンズが汚れたり傷ついたりすることもなくなる。つまり本発明は、従来にあったように、備え付けのレンズキャップ着脱の面倒さからユーザを解放するとともに、レンズキャップの着脱を忘れてしまうことによる不都合を解消しているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のビデオカメラに対応するディスクのトラック構造を示す説明図である。
【図2】実施の形態のビデオカメラに対応するディスクのトラック部分を拡大して示す説明図である。
【図3】実施の形態のビデオカメラに対応するディスクの仕様を示す説明図である。
【図4】実施の形態のビデオカメラの内部構成のブロック図である。
【図5】実施の形態のビデオカメラのメディアドライブ部の内部構成のブロック図である。
【図6】実施の形態のビデオカメラの正面図、側面図、背面図である。
【図7】実施の形態のビデオカメラの側面図、平面図である。
【図8】ビューファインダの格納/引き出し操作に応じた、撮像レンズのシャッタ開閉動作を示す斜視図である。
【図9】本実施の形態のビデオカメラのシャッタ開閉機構を示す斜視図である。
【図10】本実施の形態のシャッタ開閉機構について、シャッタが閉じた状態を示す平面図である。
【図11】本実施の形態のシャッタ開閉機構について、シャッタが閉じた状態を示す側面図である。
【図12】本実施の形態のシャッタ開閉機構について、シャッタが開いた状態を示す平面図である。
【図13】本実施の形態のシャッタ開閉機構について、シャッタが開いた状態を示す側面図である。
【図14】シャッタ部材の形状を示す断面図である。
【図15】本実施の形態のビューファインダの格納/引き出し状態に応じたシステム動作を実現するための処理動作を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態のシステム動作として、ビューファインダの使用状況に応じた表示パネルの点灯/消灯の切り換えについての規則を示す説明図である。
【図17】本実施の形態のビューファインダの使用状況に応じたシステム動作として、表示パネルの点灯/消灯の切り換えを実現するための処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 レンズブロック、2 カメラブロック、3 ビデオ信号処理部、4 メディアドライブ部、5 デッキ部、6 表示/画像/音声入出力部、6A 表示部、6B タッチパネル、7 操作部、8 外部インターフェイス、9 電源ブロック、11 光学系、12 モータ部、22 サンプルホールド/AGC回路、23 A/Dコンバータ、24 タイミングジェネレータ、25 カメラコントローラ、31 データ処理/システムコントロール回路、32 バッファメモリ、33 ビデオ信号処理回路、34 メモリ、35 動き検出回路、36 メモリ、37 音声圧縮エンコーダ/デコーダ、38 ビデオコントローラ、41MD−DATA2エンコーダ/デコーダ、42 バッファメモリ、43 二値化回路、44 RF信号処理回路、45 サーボ回路、46 ドライバコントローラ、51 ディスク、52 スピンドルモータ、53 光学ヘッド、54 磁気ヘッド、55 スレッドモータ、61 ビデオD/Aコンバータ、62 表示コントローラ、63 コンポジット信号処理回路、64 A/Dコンバータ、65D/Aコンバータ、66 アンプ、101 RFアンプ、103 AGC/クランプ回路、104 イコライザ/PLL回路、105 ビタビデコーダ、106 RLL(1,7)復調回路、107 マトリクスアンプ、108 ADIPバンドパスフィルタ、109 A/Bトラック検出回路、110 ADIPデコーダ、111 CLVプロセッサ、112 サーボプロセッサ、113 サーボドライバ、114 データバス、115 スクランブル/EDCエンコード回路、116 ECC処理回路、117 デスクランブル/EDCデコード回路、118 RLL(1,7)変調回路、119 磁気ヘッド駆動回路、120 レーザドライバ、121 転送クロック発生回路、200 本体、201 カメラレンズ、202 マイクロフォン、204 ビューファインダ、204a 接眼レンズ、204b ファインダ本体、204c 目当て部、204d 液晶板、205 イジェクトキー、207 電池蓋部、212 ジョグダイヤル、240シャッタ部材、241 ガイド部、203 ディスクスロット、206a,206b ディスクインジケータ、210 パワーキー、211 ホールドキー、213 メニューキー、214a,214b ボリュームキー、220 録音キー、221 再生キー、222 停止キー、223 一時停止キー、224 スロー再生キー、225 早戻しキー、226 早送りキー、230 動画録画ボタン、231 フォトキー、232 ズームキー、233 逆光補正キー、231フォトキー、232 ズームキー、240 シャッタ開閉機構、241 シャッタ部材、241a 溝部、242 ガイド部、243 連結部材、244,245 係合ピン、251 検出スイッチ、252 検出片、253 作動片、260 レンズ/カメラブロック、270 センサ、280 モータ、281 シャッタ開閉機構、300 ディスクカートリッジ、301 モジュラージャック、302 光出力端子、303 電源ジャック、304 入出力端子、305ヘッドフォン端子、306 USB端子、Ld ランド、NWG ノンウォブルドグルーブ、WG ウォブルドグルーブ、Tr・A,Tr・B トラック

【特許請求の範囲】
【請求項1】 被写体を撮像する撮像レンズを有し光学的な像を電気信号に変換する撮像部と、上記電気信号からデジタル画像データを生成する画像生成部と、を有する装置本体と、上記装置本体に対して移動可能に設けられて、上記装置本体に対して相対移動される接眼レンズを有し、上記接眼レンズの移動に応じてデジタル画像を視認可能とするファインダ部と、上記装置本体に、上記撮像部の上記撮像レンズを外方に臨ませる開放位置と上記撮像レンズを覆う閉塞位置とに開閉可能に設けられて、上記撮像レンズを保護するシャッタ部材と、上記ファインダ部の移動に連動させて上記シャッタ部材を開閉動作させる連動手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】 上記連動手段は、上記ファインダ部と上記シャッタ部材とを連結する連結部材を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】 上記シャッタ部材は、移動方向に対して可撓性を有し、上記装置本体を覆う外筐に沿って移動されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】 上記シャッタ部材は、弾性材料によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】 上記シャッタ部材は、略平板状に形成されて、少なくとも一方の主面に、移動方向に略直交する方向に平行な複数の溝がそれぞれ凹設されたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】 上記シャッタ部材は、上記撮像レンズを開放する際に複数に分割されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】 上記装置本体には、光学ディスクに対して情報を記録及び/又は再生する記録再生手段が設けられたことを特徹とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項8】 上記装置本体には、上記光学ディスクから再生された情報を表示する表示部が設けられたことを特徹とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項9】 上記装置本体には、記録媒体カートリッジが挿脱される挿脱口が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図7】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図16】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図17】
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【図13】
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【図15】
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【公開番号】特開2002−374442(P2002−374442A)
【公開日】平成14年12月26日(2002.12.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−8573(P2002−8573)
【出願日】平成14年1月17日(2002.1.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】