説明

敏感肌のための化粧品及び/または皮膚科組成物

本発明は、Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量と、Bifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせの、皮膚の乾燥と関連するかまたは関連しない反応性敏感肌の処置及び/または予防を企図する皮膚科組成物の製造のための使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、その主たる性能において、特に敏感な及び/または乾燥した肌と呼称される皮膚の予防及び/または処置を企図した組成物、特に化粧品及び/または皮膚科組成物の調製のための、特定微生物の組み合わせの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、乾燥肌は皮膚の独特の反応性によって定義される。しかしながら、アレルギー性皮膚と呼称される皮膚とは異なり、この反応性は免疫学的過程の結果ではなく、すなわちアレルゲンの存在に反応して既に敏感化されている皮膚においてのみ起こるものではない。その機構は非特異的と呼称される。
【0003】
この皮膚反応性は、一般的に、様々な起源を有するものでありうるトリガー要素と接触する個人に応じて、不快感の兆候に反映される。これは、敏感肌の表面における化粧品の適用、食品摂取、または突然の温度変化への、環境汚染及び/または紫外線もしくは赤外線への暴露であってよい。年齢及び皮膚タイプ等の関連要因もまた存在する。したがって、敏感肌は、通常の肌の場合よりも乾燥肌または油性肌の場合にいっそう一般的である。
【0004】
これらの不快症状の兆候の出現は、個体がトリガー要素と接触した後数分以内に起こるが、敏感肌の本質的特徴の一つである。これは主に異常感覚(dysesthetic sensations)を含む。「異常感覚」なる語は、皮膚の領域に感じられる多少によらず苦痛を伴う感覚、例えば、刺痛感、うずき、痒みもしくは掻痒感、灼熱感、熱感、不快感、つっぱり感等を意味することを企図する。これらの主観的兆候は、赤み及び皮膚剥離などの目に見える化学的兆候の非存在下で最も一般的に存在する。今日ではこれらの皮膚刺激及び不耐性反応は、特に表皮及び真皮の神経終末による神経ペプチドの放出に関連することが知られている。
【特許文献1】WO 02/28402
【非特許文献1】"Probiotics in the management of atopic eczema, Clinical and Experimental Allergy 2000", Volume 30, pages 1604-1610
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、敏感と呼称されるこのタイプの皮膚の予防及び/または処置のための完全に満足のできる解決策は現時点ではまだ見いだされておらず、この問題は、敏感肌が乾燥肌に関連する場合にはとりわけ悪化する。乾燥肌は、本質的につっぱり感及び/または緊張感を通して表れ、水の不感知損失により測定されるバリア機能の低下及び皮膚の保湿レベルの低減にしばしば関連する。
【0006】
文献WO 02/28402は、敏感肌の反応性とは違って免疫学的過程からもたらされる炎症及びアレルギー反応などの皮膚の過敏反応の制御に、プロバイオティック微生物が有用な効果を及ぼしうることを開示している。"Probiotics in the management of atopic eczema, Clinical and Experimental Allergy 2000", Volume 30, pages 1604-1610は、例えばアトピー性皮膚炎などの小児免疫機構に対するいくつかのプロバイオティクスの個別の効果を報告する研究にも言及している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
予期せぬことに、本発明者らは、少なくとも2つの特定のプロバイオティクス微生物を含む組み合わせが、特に成人における敏感肌、特に乾燥肌と関連する敏感肌の処置のために最も有効であることを見いだした。本発明により検討される微生物の組み合わせは、皮膚バリアのレベルでの潜在的活性及び防御機構の維持における特段の価を有利に示し、よって皮膚の恒常性の維持及び皮膚の免疫システムの調整を促進する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
その第一の態様によれば、本発明は、Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量と、Bifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせの、敏感な及び/または乾燥した肌の予防及び/または処置に有用な組成物の調製のための使用に関する。
【0009】
したがって、その別の態様によれば、本発明は、Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の少なくとも有効量と、Bifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の少なくとも有効量との組み合わせの投与、特に経口または局所投与を含む、敏感な及び/または乾燥した肌の予防及び/または処置のための美容処理方法にも関する。
【0010】
第一の変形によれば、この組み合わせは経口吸収のための組成物の形態に製剤される。これは特に食品栄養補助剤または食品であってよい。
【0011】
第二の変形によれば、これは本発明による化粧品及び/または皮膚科組成物の形態である。
【0012】
その別の態様によれば、本発明は、生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含む、敏感な及び/または乾燥した肌の予防及び/または処置のために特に有用である、化粧品及び/または皮膚科組成物にも関する。
【0013】
その別の態様によれば、本発明は、生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含み、少なくとも一つの2価の無機カチオンをさらに含む、敏感な及び/または乾燥した肌の予防及び/または処置のために特に有用である、化粧品及び/または皮膚科組成物にも関する。
【0014】
その別の態様によれば、本発明は、生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)もしくはBifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含む、敏感な及び/または乾燥した肌の予防及び/または処置のために特に有用である、化粧品及び/または皮膚科組成物にも関する。
【0015】
その別の態様によれば、本発明は、生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含む、経口吸収のための組成物、特に食品栄養補助剤タイプの組成物にも関する。
【0016】
その別の態様によれば、本発明は、生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含み、少なくとも一つの2価の無機カチオンをさらに含む、経口吸収のための組成物、特に食品栄養補助剤タイプの組成物に関する。
【0017】
その別の態様によれば、本発明は、生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)もしくはBifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含む、経口吸収のための組成物、特に食品栄養補助剤タイプの組成物に関する。
【0018】
(敏感な及び/または乾燥した肌)
上記の通り、敏感肌はアレルギー肌とは異なる。その反応性は免疫学的過程の結果ではなく、一般的に異常感覚に反映されるのみである。
【0019】
明白な理由で、目に見える兆候がないために敏感肌の診断は困難である。最も一般的には、この診断は患者への問診に基づく。この症候学は、乾燥肌に関連するかまたは関連しない敏感肌を、他方目に見える兆候を伴う接触刺激もしくはアレルギーと識別可能にすることができるという利点をも有する。
【0020】
したがって、「敏感肌」製品の開発は、皮膚の感覚反応を評価するための手段が入手可能であることを要した。第一の手段は、その設計段階から、敏感肌の本質的な特徴、すなわち局所適用によって誘発される不快症状の兆候の存在に基づく。したがって、乳酸「刺痛試験」が最初に提案された試験であった。これは、ボランティアによって小鼻への10%乳酸溶液の適用の後に報告された刺痛感を記録することにより実行される。中程度もしくは強度の刺痛感を報告する個人は、「刺痛者(stingers)」と呼称され、且つ敏感肌を有するとみなされる。製品の局所適用に対するこうした皮膚の刺激感応性のために、これら個人は「敏感肌」製品の試験のために選出される。さらに最近では、敏感肌に関与することが最近確認された、不快感に関与し且つ侵害受容器と呼称される末梢神経終末を、特異的に活性化するために、カプサイシンなどの全く別の不快感誘発剤を使用する新たな試験が提案されている。
【0021】
この第二のタイプの試験は出願EP1374913に開示されており、これも敏感肌の診断のための特に有用な別の手段を構成する。
【0022】
本発明の目的のためには、敏感肌は過敏性皮膚及び不耐性皮膚を網羅する。
【0023】
不耐性皮膚は、様々な因子、例えば化粧品もしくは皮膚科製品、または石鹸に、熱感、つっぱり感、またはうずき及び/または赤みの感覚によって反応する皮膚である。一般的に、これらの兆候は紅斑及び脂漏性もしくはざ瘡性の皮膚に、あるいは痛みの有無によらないしゅさを呈する皮膚にさえ関連する。
【0024】
過敏性皮膚は、掻痒感によって、すなわち痒みまたは穿痛感によって様々な因子、例えば環境、環状、食物、風、摩擦、剃毛、高カルシウム濃度を有する硬水、温度変化、または羊毛などに反応する皮膚である。
【0025】
一般的に、これら2つのタイプの皮膚は、痛みの有無によらない皮膚の乾燥または紅斑を呈する皮膚と関連しうる。
【0026】
上述のように、皮膚の乾燥はしばしば、コルネオメトリーで評価される皮膚の湿分レベルの低下、並びに水の不感知損失により測定されるバリア機能の低下と関連する。
【0027】
乾燥肌は、本質的につっぱり感及び/または緊張感を通して表れる。前記皮膚はまた、手触りが粗く、且つ薄片に覆われて見える。皮膚が若干乾燥している場合には、これら薄片は豊富にあるが目視によればあまり明かではない。この状態が悪化すると、これら薄片の数は次第に減少するが、これらは次第に目視でも明らかになる。
【0028】
この皮膚の乾燥の原因は、体質的または後天的なタイプでありうる。
【0029】
後天的な乾燥肌の場合には、外部パラメーター、例えば化学物質、厳しい気候条件、または日光、あるいは所定の治療処置(例えばレチノイド)への暴露の関与が決定要因である。これらの外部作用の下では、皮膚は一時的且つ局所的に乾燥しうる。これは、通常の肌及び油性肌さえも含みうる。
【0030】
体質的な乾燥肌の場合は、2つのカテゴリー、病的皮膚及び非病的皮膚に区別することができる。
【0031】
病的な体質的乾燥肌は、本質的にアトピー性皮膚炎及び魚鱗癬に代表される。これは、外部条件とは実質的に無関係である。
【0032】
アトピー性皮膚炎は、角質の脂質、特にセラミドの代謝不全と関連していると説明される。この病変は、斑状態で炎症性及び痒疹性の再燃を伴う、身体の大部分に関わる多少によらず慢性の乾燥症の形態で表れる。
【0033】
魚鱗癬は、様々な段階で角質形成過程に影響する遺伝的欠陥によって特徴付けられる。これは、斑状態の相当な剥離を通して表れる。
【0034】
非病的な体質的乾燥肌は、深刻度が既に挙げた外部因子に依存しうる乾燥肌である。老人性皮膚(年齢に伴う、代謝における一般的な減退により特徴付けられる)、脆性皮膚(外部因子に対して非常に感応性であり、且つ紅斑またはしゅさを伴う)、及び尋常性乾燥症(おそらくは遺伝的由来であり、主に顔、四肢、及び手の甲に見られる)がこの皮膚のカテゴリーに入る。
【0035】
このように、本発明による組成物及び方法は、敏感な及び/または乾燥した皮膚、とりわけ反応性で過敏な及び/または不耐性の、後天的乾燥肌及び/または体質的乾燥肌の予防及び/または処置に非常に有効であると判明している。
【0036】
本発明による使用及び組成物は、Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、特にLactobacillus paracasei種 に属する微生物、とりわけLactobacillus paracasei ST11 NCC 2461種に属する微生物を採用する。
【0037】
特に、係る微生物は、ブダペスト条約に従ってPasteur Institute (28 rue du Docteur Roux--75024 Paris Cedex 15)に寄託番号CNCM I-2116で寄託されたLactobacillus paracasei ST11 NCC 2461、その画分、またはその代謝物である。
【0038】
Bifidobacterium longum種に属する微生物については、特にBifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)から選択して良い。MORINAGAによってBb 536の名称で市販されている株である。
【0039】
Bifidobacterium lactis種に属する微生物については、これは特に微生物Bifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)であってよい。
【0040】
特段の実施態様によれば、本発明による使用及び組成物は、少なくとも微生物Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)、その画分、またはその代謝物及び少なくとも微生物Bifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)、その画分、またはその代謝物を採用する。
【0041】
別の特段の実施態様によれば、本発明による使用及び組成物は、少なくとも微生物Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)、その画分、またはその代謝物及び少なくとも微生物Bifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)、その画分、またはその代謝物を採用する。
【0042】
本発明の目的のためには、「代謝物」なる語は本発明に係る微生物の代謝物から誘導され、敏感な及び/または乾燥した皮膚の処置に有効でもあるあらゆる物質を示す。
【0043】
本発明の目的のためには、「画分」なる語は特に、前記全微生物から類推して乾燥した及び/または敏感な皮膚の処置に有効な、前記微生物の画分を示す。
【0044】
対応する微生物及び/または代謝物及び/または画分のそれぞれは、適当な担体中に少なくとも10cfu/g、特に10乃至1015cfu/g、特に10乃至1012cfu/gの割合で配合してよい。
【0045】
本発明の変形によれば、これらは、Lactobacillus paracaseiもしくはcasei/Bifidobacterium longumまたはLactobacillus paracaseiもしくはcasei/Bifidobacterium lactisのcfu比として0.5乃至1.5、特に0.7乃至1.2、とりわけ1のオーダーで組み合わせてよい。
【0046】
有利には、本発明による使用及び組成物は、少なくとも一つの前記微生物を、それぞれ当量で、とりわけ1010cfuの割合で採用する。
【0047】
これらの微生物は、粉末状態、すなわち乾燥形態で、または懸濁物もしくは溶液の形態で配合してよい。
【0048】
必要ならば、これら微生物をカプセル封入形態で配合して、その生存期間を著しく延長することができる。こうした場合には、カプセルの存在が胃腸管内での微生物の分解を特に遅延または防止することができる。
【0049】
これら微生物はまた、別の種に属する少なくとも一つの微生物、特にプロバイオティックタイプの種及び/またはその画分及び/またはその代謝物とさらに組み合わせてよい。
【0050】
本発明の目的のためには、「プロバイオティック微生物」なる語は、適当量で消費された場合にその宿主の健康に好ましい効果をもたらし(「"joint FAO/WHO Expert Consultation on Evaluation of Health and Nutritional Properties of Probiotic in Food Including Powder Milk with Live Lactic Acid Bacteria, 6 Oct. 2001"」)、且つ特に腸内微生物バランスを改善可能である、生きた微生物を意味することを企図する。
【0051】
本発明に好適なこれらの微生物は、特に子嚢菌類、例えばSaccharomyces、Yarrowia、Kluyveromyces、Torulaspora、Schizosaccharomyces pombe、Debaromyces、Candida、Pichia、Aspergillus、及びPenicillium、Bifidobacterium属の細菌、Bacteroides、Fusobacterium、Melissococcus、Propionibacterium、Enterococcus、Lactococcus、Staphylococcus、Peptostrepococcus、Bacillus、Pediococcus、Micrococcus、Leuconostoc、Weissella、Aerococcus、Oenococcus、及びLactobacillus、並びにこれらの混合物から選択可能である。
【0052】
本発明に特に適当な子嚢菌類としては、特にYarrowia lipolitica及びKluyveromyces lactis、並びにSaccharomyces cereviseae、Torulaspora、Schizosaccharamyces pombe、Candida、及びPichiaを挙げてよい。
【0053】
プロバイオティック微生物の具体例は、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium infantis、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus alimentarius、Lactobacillus curvatus、Lactobacillus delbruckii subsp. Lactis、Lactobacillus gasseri、Lactobacillus johnsonii、Lactobacillus reuteri、Lactobacillus rhamnosus (Lactobacillus GG)、Lactobacillus sake、Lactococcus lactis、Streptococcus thermophilus、Staphylococcus carnosus、及びStaphylococcus xylosus、並びにこれらの混合物である。
【0054】
特にこれらは乳酸菌群から誘導されるプロバイオティック微生物であり、例えば特にLactobacillus及び/またはBifidobacteriumである。これら乳酸菌の例示のためには、とりわけLactobacillus johnsonii、Lactobacillus reuteri、Lactobacillus rhamnosus、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium breve、Bifidobacterium animalis、Bifidobacterium lactis、Bifidobacterium longum、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium adolescentis、またはBifidobacterium pseudocatenulatum、並びにこれらの混合物を挙げてよい。
【0055】
Bifidobacterium lactisの株は、Bb 12の名称でHansen (Chr. Hansen A/S, 10-12 Boege Alle, P.O. Box 407, DK-2970 Hoersholm, Denmark)から入手可能である。
【0056】
とりわけ好適な種は、ブダペスト条約に従ってPasteur Institute (28 rue du Docteur Roux--75024 Paris Cedex 15)にそれぞれ寄託番号CNCM I-1225及びCNCM I-2168で寄託されたLactobacillus johnsonii及びBifidobacterium adolescentis並びにこれらの混合物である。
【0057】
Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物とBifidobacterium longum種に属する少なくとも一つの微生物との組み合わせの場合には、本発明による使用または組成物は、Bifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物を更に使用して良い。
【0058】
同様に、Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物とBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物との組み合わせの場合には、本発明による使用または組成物は、Bifidobacterium longum種に属する少なくとも一つの微生物を更に使用して良い。
【0059】
これら微生物及び/またはその画分及び/またはその代謝物は、適当な担体中に、担体の少なくとも10cfu/g、特に10乃至1015cfu/g、特に10乃至1012cfu/gの量で配合してよい。
【0060】
本発明により特に重要な組み合わせを構成する種に属する微生物、すなわちLactobacillus paracaseiもしくはcasei、Bifidobacterium longum及び/もしくはBifidobacterium lactisについての以上の明確な記述は、むろん上述の微生物として勘案して良い。
【0061】
一般的に本発明による組成物、特に経口の投与を企図する組成物は、生きた微生物として担体1グラム当たり10cfu/g、特に10乃至1015cfu/g、特に10乃至1012cfu/gの微生物を、あるいは不活性もしくは死んだ微生物または微生物画分または生成する代謝物に対して算出される等用量で含んで良い。本発明による局所適用のための組成物は、一般的に10乃至1012cfu/g、特に10乃至1015cfu/g、特に10乃至10cfu/gの微生物、特にプロバイオティック微生物を含む。
【0062】
前記組成物が代謝物を含む場合は、組成物中の代謝物の含量は、担体1グラム当たり10乃至1015cfu/g、特に10乃至1015cfu/g、特に10乃至1012cfu/gの生きた微生物によって生産されうる量に実質的に相当する。
【0063】
特に経口投与に供される組成物の場合には、それぞれ対応する微生物及び/または画分及び/または代謝物の濃度は、一日に5×10乃至1013cfu、特に一日に10乃至1011cfuの範囲の用量(微生物等量で表示)に該当するように調整することができる。
【0064】
前記微生物は、本発明による組成物中に、生存、準活性、または不活化、死亡形態で含まれて良い。
【0065】
これは、細胞成分の画分の形態または代謝物の形態で配合されても良い。微生物、代謝物または画分はまた、凍結乾燥粉末の形態、培養上清の形態、及び/または、適当である場合には濃縮形態で導入しても良い。
【0066】
特に局所組成物の場合には、これら微生物を不活化形態か、さらには死亡形態で有利に使用してよい。
【0067】
本発明の変形によれば、本発明による使用及び組成物は、1つ以上の2価の無機カチオンをさらに使用可能である。
【0068】
本発明の精神にのっとって、2価の無機カチオンは様々な形態で使用可能である。然るに前記の2価の無機カチオンは、無機もしくは有機の無水塩もしくは水和塩の形態、あるいはキレート錯体の形態であってよい。
【0069】
これらの塩は、例えば炭酸塩、重炭酸塩、硫酸塩、グリセロリン酸塩、塩化物、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物、酸化物、α−ヒドロキシ酸の塩(クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩)、またはフルーツ酸の塩、アミノ酸の塩(アスパラギン酸塩、アルギン酸塩、フマル酸塩)、あるいは脂肪酸の塩(パルミチン酸塩、オレイン酸塩、カゼイン酸塩、ベヘン酸塩)であってよい。
【0070】
特段の実施態様によれば、2価の無機カチオンは、マンガン、銅、及び/または亜鉛から選択される。
【0071】
特段の実施態様によれば、2価の無機カチオンは、アルカリ土類金属である。本発明において使用可能なアルカリ土類金属としては、バリウム、カルシウム、マンガン、ストロンチウム、及び/またはベリリウムを挙げてよい。
【0072】
有利には、前記の2価の無機カチオン、特にアルカリ土類金属は、本発明においては塩の形態で使用される。特に、前記塩は、硝酸カルシウム、硝酸ストロンチウム、グルコン酸マグネシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸ストロンチウム、乳酸マグネシウム、塩酸カルシウム、塩酸ストロンチウム、塩酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸ストロンチウム、硫酸マグネシウム、グリセロリン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、クエン酸マグネシウム、酢酸ストロンチウム、酢酸マグネシウム、及びこれらの混合物から選択してよい。
【0073】
特に有利な実施態様によれば、ストロンチウム、カルシウム、及び/またはマグネシウムのクエン酸塩、塩化物、グルコン酸塩、硫酸塩、乳酸塩、及び/または酢酸塩、並びにこれらの混合物から選択される少なくとも一つの2価の無機カチオンが使用される。
【0074】
前記の2価の無機カチオンは、キレート錯体の形態、特に結晶タンパク質もしくはイオン化タンパク質でキレート化された形態で使用して良い。
【0075】
2価の無機カチオンはまた、微生物、例えばセレン酵母等の酵母タイプによって貯蔵される特定形態であってよい。
【0076】
然るに、前記カチオンは、本発明による組成物中にそのまま、あるいはこれらカチオンの少なくとも一つを高濃度で含むことが知られた化合物または化合物混合物によって、導入可能である。例えば、金属塩源としては、カチオン豊富な植物もしくは酵母の抽出物を利用して良い。同様に、例えばカルシウムは乳抽出物によって導入して良い。
【0077】
本発明による組成物中に使用される2価の無機カチオン含量は、むろん係るカチオンの形態によって異なり、単純なルーチン実験によって決定可能である。これらの一日用量は、特に100μg乃至5g、特に1mg乃至2g、更には10mg乃至1.3gの範囲であって良い。
【0078】
本発明による経口投与を企図する組成物においては、2日の無機カチオン濃度を、一日あたり1乃至3000mg、特に一日あたり10乃至2000mgの範囲の用量に相当するように調節することができる。
【0079】
本発明による組成物は、一般的に局所または経口投与される。
【0080】
本発明による組成物は、利用される経路によって使用される通常のあらゆる製薬形態であってよい。
【0081】
担体は、検討される組成物のタイプによって様々な性質であってよい。
【0082】
特に適当な食品もしくは製薬担体には、乳、ヨーグルト、チーズ、発酵乳、乳ベースの発酵製品、アイスクリーム、発酵穀物ベースの製品、乳ベースの粉末、小児もしくは乳児用製剤、動物用、特にペット用食品、錠剤、ロゼンジ、液体細菌懸濁物、乾燥形態の経口栄養補助剤、及び液体形態の経口栄養補助剤が含まれる。
【0083】
特に、本発明による組成物は、人の消費向けの食品組成物であってよい。これは特に、完全に栄養的な食品、飲料、ミネラルウォーター、スープ、ダイエット用栄養補助剤及び代替食品、栄養バー、菓子、乳べースもしくは発酵乳ベースの製品、ヨーグルト、乳ベースの粉末、経腸栄養製品、小児及び/または乳児用組成物、穀物ベースの製品もしくは発酵穀物ベースの製品、アイスクリーム、チョコレート、コーヒー、「調理用」製品、例えばマヨネーズ、トマトピューレ、またはサラダドレッシングであってよい。本発明による組成物は、さらに動物用を企図しうる。
【0084】
特に化粧品については、これらは水性、水−アルコール性、または油性の溶液、溶液タイプの分散物、ローションもしくはセラムタイプの分散物、乳タイプの液体もしくは準液体のコンシステンシーを有するエマルション、クリームタイプの懸濁物もしくはエマルション、水性もしくは無水のゲル、マイクロエマルション、マイクロカプセル、マイクロ粒子、またはイオン性及び/または非イオン性タイプの小胞分散物であってよい。
【0085】
摂取のためには、経口組成物、特に食品栄養補助剤の多くの実施態様が可能である。これらはドラジェ、ゼラチンカプセル、ゲル、エマルション、錠剤、カプセル、または溶液のための通常の製造方法によって製剤される。特に、本発明による活性剤は、食品栄養補助剤または強化食品のあらゆる他の形態、例えば食品バー、または固形もしくは非固形粉末に導入可能である。この粉末は水で、発泡性飲料、乳製品、または大豆由来製品中に、希釈可能であり、また食品バーに導入可能である。
【0086】
本発明による活性剤は、こうした経口組成物もしくは食品栄養補助剤用の通常の賦形剤及び構成成分、すなわち特に食品分野において常用の、脂性及び/または水性の構成成分、湿潤剤、増粘剤、組織化剤、風味剤及び/または被覆剤、酸化防止剤、保存料、及び染料と共に製剤可能である。
【0087】
経口組成物、特に食品栄養補助剤のための配合剤及び賦形剤は、この分野において既知であり、ここでは詳細な説明の主題とはしない。
【0088】
むろん、本発明による経口組成物は、幾つかの別の活性剤を含んで良い。
【0089】
使用可能な活性剤としては、ビタミンB3、B5、B6、B8、C、E、またはPP、カロテノイド、クルクミノイド、及びナイアシンを挙げてよい。
【0090】
特に、ビタミンC及びEを含む抗酸化錯体、並びに少なくとも一つのカロテノイド、特にβ−カロテン、リコペン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、及びルテイン、フラボノイド、例えばカテキン、ヘスペリジン、プロアントシアニジン、及びアントシアニンを使用して良い。
【0091】
該組成物は、少なくとも一つのプレバイオティクスまたはプレバイオティクス混合物を有利に含む。特に、これらプレバイオティクスは、グルコース、ガラクトース、キシロース、マルトース、スクロース、ラクトース、澱粉、キシラン、ヘミセルロース、イヌリン、例えばアラビアタイプのゴム、またはこれらの混合物から製造される多糖類から選択可能である。とりわけ、このプレバイオティクスはフラクトオリゴ糖とイヌリンとの混合物を含んで良い。
【0092】
とりわけ局所適用に関する前記化粧品及び/または皮膚科組成物は、特に水性、水−アルコール性、または油性の溶液の形態、溶液タイプの分散物の形態、ローションもしくはセラムタイプの分散物の形態、乳タイプの液体もしくは半液体コンシステンシーを有し、水性相中への脂肪相の分散により(O/W)またはその逆(W/O)により得られるエマルションの形態、柔らかな半固体もしくは固体コンシステンシーを有する懸濁物またはエマルションの形態、クリーム、水性ゲル、または無水ゲルタイプの形態、あるいはマイクロエマルションの形態、マイクロカプセルの形態、ミクロ粒子の形態、あるいはイオン性及び/もしくは非イオン性の小胞分散物の形態であってよい。
【0093】
これらの組成物は、定法によって調製される。
これらの組成物は、特に、顔用、手用、足用、主な解剖学的襞用、もしくは全身用の、クレンジング、保護用、処置もしくはケアクリーム(例えば日中用クリーム、夜用クリーム、メイクアップ除去クリーム、ファンデーションクリーム、日光クリーム)、メイクアップ製品、例えばリキッドファンデーション、メイクアップ除去乳剤、全身用保護もしくはケア用乳剤、日焼け後乳剤、スキンケアローション、ゲルもしくはフォーム、例えばクレンジングもしくは殺菌ローション、日光ローション、人工日焼けローション、浴用組成物、殺菌剤を含む消臭組成物、アフターシェーブゲルもしくはローション、脱毛クリーム、または虫除け組成物を構成可能である。
【0094】
本発明による組成物はまた、石鹸もしくはクレンジングバーを構成する固形調製物を構成しうる。
【0095】
これらはまた、水性、アルコール性、もしくは水−アルコール性の溶液の形態またはクリーム、ゲル、エマルション、またはムースの形態で、あるいは加圧噴射剤を更に含むエアロゾル組成物の形態で、髪用に使用して良い。
【0096】
本発明の組成物がエマルションである場合には、脂肪相の割合は組成物全重量に対して5乃至80重量%、好ましくは5乃至50重量%の範囲をとりうる。エマルション形態の前記組成物中に使用されるオイル、乳化剤、及び共乳化剤は、化粧品及び/皮膚科分野において従来使用されているものから選択される。乳化剤及び共乳化剤は、前記組成物中に、組成物全重量に対して0.3乃至30重量%、好ましくは0.5乃至20重量%の範囲の割合で存在して良い。
【0097】
本発明の組成物が油性溶液もしくはゲルである場合には、脂肪相は該組成物全重量に対して90%より多くを占めることができる。、
【0098】
既知の方法において、本発明の化粧品及び/または皮膚科組成物は、化粧品、製薬、及び/または皮膚科分野において通常のアジュバント、例えば親水性もしくは親油性のゲル化剤、親水性もしくは親油性の活性剤、保存料、抗酸化剤、溶媒、香料、充填剤、スクリーン剤、殺菌剤、臭気吸収剤、及び染料などを更に含有可能である。これら様々なアジュバントの量は、係る分野において従来より採用されているものであり、例えば組成物全重量に対して0.01乃至20%である。その性質により、これらアジュバントは脂肪相及び/または水性相に導入することができる。
【0099】
本発明において使用可能な脂肪としては、鉱物オイル、例えば水素化ポリイソブテン及び流動石油ゼリー、植物オイル、例えばシェアバターの液体画分、サンフラワーオイル、及びアプリコットカーネルオイル、動物オイル、例えばペルヒドロスクアレン、合成オイル、特にパーセリンオイル、イソプロピルミリステート、エチルヘキシルパルミテート、並びにフルオロオイル、例えばペルヒドロポリエーテルを挙げてよい。脂肪アルコール、脂肪酸、例えばステアリン酸、及び例えばワックス、特にパラフィンワックス、カルナウバワックス、ミツロウを用いても良い。シリコーン化合物、例えばシリコーンオイル及び例えばシクロメチコーン及びジメチコーン、並びにワックス、樹脂、並びにシリコーンを含むゴムもまた使用して良い。これら化合物は官能化されていてもいなくてもよい。
【0100】
本発明において使用可能な乳化剤としては、例えばグリセロールステアレート、ポリソルベート60、Henkel社よりSinnowax AO(登録商標)の名称で市販のセチルステアリルアルコール/33molのエチレンオキシドを含むオキシエチレン化セチルステアリルアルコールの混合物、Gattefosse社よりTefose(登録商標)63の名称で市販のPEG−6/PEG−32/グリコールステアレートの混合物、PPG−3ミリスチルエーテル、シリコーン乳化剤、例えばセチルジメチコーンコポリオール及びソルビタンモノステアレートもしくはトリステアレート、PEG−40ステアレート、並びにオキシエチレン化(20EO)ソルビタンモノステアレートを挙げてよい。
【0101】
本発明において使用可能な溶媒としては、低級アルコール、特にエタノール及びイソプロパノール、並びにプロピレングリコールを挙げてよい。
【0102】
親水性ゲル化剤としては、カルボン酸系ポリマー、例えばカーボマー、アクリル酸系コポリマー、例えばアクリレート/アクリルアクリレートコポリマー、ポリアクリルアミド、特にSeppic社よりSepigel 305(登録商標)の名称で市販のポリアクリルアミド、C13−14のイソパラフィン、及びラウレス−7の混合物、多糖類、例えばセルロース誘導体、例えばヒドロキシアルキルセルロース、特にヒドロキシプロピルセルロール及びヒドロキシエチルセルロース、天然ゴム、例えばグアー、キャロブ、及びキサンタンガム、及び粘土を挙げてよい。
【0103】
親油性ゲル化剤としては、変性粘土、例えばベントン、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸アルミニウム及び疎水性シリカ、あるいはまたエチルセルロース及びポリエチレンを挙げてよい。
【0104】
親水性活性剤としては、タンパク質またはタンパク質加水分解物、アミノ酸、ポリオール、特にC乃至C10のポリオール、特にグリセロール、ソルビトール、ブチレングリコール、及びポリエチレングリコール、尿素、アラントイン、糖、及び糖誘導体、水溶性ビタミン、澱粉、細菌もしくは植物の抽出物、例えばアロエベラの抽出物を使用して良い。
【0105】
親油性活性剤としては、レチノール(ビタミンA)及びその誘導体、トコフェロール(ビタミンE)及びその誘導体、セラミド及び精油を使用して良い。
【0106】
本発明による活性剤は、特に皮膚症状の予防及び/または処置を企図する活性剤とさらに組み合わせることができる。
【0107】
更にまた、本発明の組成物は、湧き水及び/または鉱水、特にヴィッテル(Vittel)水、ヴィシー泉(Vichy basin)の水、及びロッシュ・ポセイ(Roche Posay)水から選択される水を有利に含有可能である。
【0108】
本発明の美容処理方法は、特にこれら組成物を使用する通常の技術の適用、例えばクリーム、ゲル、セラム、ローション、メイクアップ除去乳剤、または日焼け後組成物の皮膚または乾燥した髪への適用、ヘアローションの湿った髪への適用、シャンプーの適用、あるいはまた歯磨剤の歯茎への適用によって、以上に定義される化粧品及び/または皮膚科組成物を適用することにより実行可能である。
【0109】
本発明による美容方法は、例えばゼラチンカプセル、ゲル、ローション、ドラジェ、エマルション、錠剤、カプセル、または経口アンプルの形態に製剤して良い本発明による組み合わせの、活性剤が微生物として、または部分的に不活化されたもしくは死亡した微生物としての等量で、または微生物画分として、または生成する代謝物として、一日に5×10乃至1013cfu、特に一日に10乃至1011cfuの割合で投与されるように、その形態による適当な量及び数での毎日の局所投与または経口投与によって実行可能である。
【0110】
別の実施態様によれば、前記投与は2価の無機カチオンが一日に1乃至3000mg、特に一日に10乃至2000mgのオーダーの用量で投与されるまで反復される。
【0111】
本発明による方法は、単一の投与を含んで良い。別の実施態様によれば、該投与は、例えば一日に2乃至3回、1日以上に亘って、一般的には少なくとも4週間、更には4乃至15週間の長期に亘って、場合により一度以上の中断期間を挟んで繰り返される。
【0112】
詳細な説明及び以下の実施例においては、特記のない限りにおいてはパーセントとは重量パーセントであり、「…乃至…」と書かれた値の範囲は、特定された上限と下限とを含む。前記成分は、当業者によって容易に決定される順序及び条件によって、製剤前に混合される。
【0113】
以下の実施例は、本発明の非限定的な例示として記載される。
【実施例】
【0114】
(経口投与用組成物の例)
(実施例1:パウダースティック)
【表1】

一日に1パックを摂取して良い。
【0115】
(実施例2:パウダースティック)
【表2】

一日に1パックを摂取して良い。
【0116】
(実施例3:カプセル)
【表3】

一日に1乃至3カプセルを摂取して良い。
【0117】
(実施例4:ドラジェタイプの製剤)
【表4】

このタイプのドラジェは、一日に1乃至3回摂取して良い。
【0118】
(実施例5:ドラジェタイプの製剤)
【表5】

このタイプのドラジェは、一日に1乃至3回摂取して良い。
【0119】
(実施例6:パウダースティック)
【表6】

一日に1パックを摂取して良い。
【0120】
(実施例7:パウダースティック)
【表7】

一日に1パックを摂取して良い。
【0121】
(実施例8:カプセル)
【表8】

一日に1乃至3カプセルを摂取して良い。
【0122】
(実施例9:ドラジェタイプの製剤)
【表9】

このタイプのドラジェは、一日に1乃至3回取して良い。
【0123】
(実施例10:ドラジェタイプの製剤)
【表10】

このタイプのドラジェは、一日に1乃至3回摂取して良い。
【0124】
(局所投与用組成物の例)
(実施例11:敏感肌の顔用ローション)
Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)粉末 5.00
Bifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)粉末 5.00
グルコン酸マグネシウム 3.00
乳酸カルシウム 2.00
抗酸化剤 0.05
イソプロパノール 40.0
保存料 0.30
水 100%とする残量
【0125】
(実施例12:乾燥した敏感な肌の顔用ケア乳剤)
塩酸マグネシウム 3.00
アスコルビン酸カルシウム 3.00
Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)粉末 5.00
Bifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)粉末 5.00
ステアリン酸グリセリル 1.00
セチルステアリルアルコール/オキシエチレン化セチルステアリルアルコール(EO30mol含有)(Henkel社より市販のSinnowax AO(登録商標)) 3.00
セチルアルコール 1.00
ジメチコーン(Dow Corning社より市販のDC 200 Fluid(登録商標)) 1.00
流動石油ジェリー 6.00
イソプロピルミリステート
(Unichema社より市販のEstol IPM 1514(登録商標)) 3.00
抗酸化剤 0.05
グリセロール 20.00
保存料 0.30
水 100%とする残量
【0126】
(実施例13:敏感肌の顔用ケアゲル)
硝酸ストロンチウム 4.00
Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)粉末 5.00
Bifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)粉末 5.00
ヒドロキシプロピルセルロース(Hercules社より市販のKlucel H(登録商標))1.00
ビタミンE 2.50
抗酸化剤 0.05
イソプロパノール 40.00
保存料 0.30
水 100%とする残量
【0127】
(実施例14:乾燥した敏感な肌の顔用ケア乳剤)
アスコルビン酸マグネシウム 3.00
ブラックカラントシードオイル 4.00
ルリヂサオイル 4.00
Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)粉末 5.00
Bifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)粉末 5.00
ステアリン酸グリセリル 1.00
セチルステアリルアルコール/オキシエチレン化セチルステアリルアルコール(EO3mol含有)(Henkel社より市販のSinnowax AO(登録商標)) 3.00
セチルアルコール 1.00
ジメチコーン(Dow Corning社より市販のDC 200 Fluid(登録商標)) 1.00
流動石油ジェリー 6.00
イソプロピルミリステート
(Unichema社より市販のEstol IPM 1514(登録商標)) 3.00
グリセロール 20.00
保存料 0.30
水 100%とする残量
【0128】
(実施例15:敏感肌の顔用ローション)
Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)粉末 5.00
Bifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)粉末 5.00
グルコン酸マグネシウム 3.00
乳酸カルシウム 2.00
抗酸化剤 0.05
イソプロパノール 40.0
保存料 0.30
水 100%とする残量
【0129】
(実施例16:乾燥した敏感な肌の顔用ケア乳剤)
塩酸マグネシウム 3.00
アスコルビン酸カルシウム 3.00
Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)粉末 5.00
Bifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)粉末 5.00
ステアリン酸グリセリル 1.00
セチルステアリルアルコール/オキシエチレン化セチルステアリルアルコール(EO30mol含有)(Henkel社より市販のSinnowax AO(登録商標)) 3.00
セチルアルコール 1.00
ジメチコーン(Dow Corning社より市販のDC 200 Fluid(登録商標)) 1.00
流動石油ジェリー 6.00
イソプロピルミリステート
(Unichema社より市販のEstol IPM 1514(登録商標)) 3.00
抗酸化剤 0.05
グリセロール 20.00
保存料 0.30
水 100%とする残量
【0130】
(実施例17:敏感肌の顔用ケアゲル)
硝酸ストロンチウム 4.00
Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)粉末 5.00
Bifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)粉末 5.00
ヒドロキシプロピルセルロース(Hercules社より市販のKlucel H(登録商標))1.00
ビタミンE 2.50
抗酸化剤 0.05
イソプロパノール 40.00
保存料 0.30
水 100%とする残量
【0131】
(実施例18:乾燥した敏感な肌の顔用ケア乳剤)
アスコルビン酸マグネシウム 3.00
ブラックカラントシードオイル 4.00
ルリヂサオイル 4.00
Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)粉末 5.00
Bifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)粉末 5.00
ステアリン酸グリセリル 1.00
セチルステアリルアルコール/オキシエチレン化セチルステアリルアルコール(EO3mol含有)(Henkel社より市販のSinnowax AO(登録商標)) 3.00
セチルアルコール 1.00
ジメチコーン(Dow Corning社より市販のDC 200 Fluid(登録商標)) 1.00
流動石油ジェリー 6.00
イソプロピルミリステート
(Unichema社より市販のEstol IPM 1514(登録商標)) 3.00
グリセロール 20.00
保存料 0.30
水 100%とする残量
【0132】
(実施例19:有効性調査)
プロバイオティック微生物(B)に基づく経口組成物の皮膚乾燥及び刺激感応性に対する有効性を、偽薬組成物(A)に対して試験した。これらは以下の組成を有する。
A:マルトデキストリン
B:1×1010cfuのLactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)+
1×1010cfuのBifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)
処置は、8週間に亘る単一処置単位の毎日及び経口の投与からなる。
この評価は、年齢が18歳乃至50歳の66名の成人女性個体に対して行われたが、彼女らは、臨床評価(脚の乾燥及び顔の荒れについての臨床スコア)及び質問票(有効な敏感肌質問票)を用いた自己評価の後に乾燥した敏感な皮膚の持ち主であると判定された。これら66名の個人は、33名の個人からなる2つの同等のグループに分けられ、一方のグループには試験製品が与えられ、もう一方のグループには偽薬が与えられた。
試験栄養補助剤の効果を、コントロールの「偽薬」組成物との比較によって評価する。得られた結果を以下の表Iに示す。
【0133】
【表11】

(1):処置グループと偽薬グループとの、1日目と57日目との対照の分析
【0134】
本発明による経口組成物(実施例)を、評価のために検討される個人の皮膚の刺激感応性に関して試験した(乳酸試験または刺痛試験による刺激感応性の評価)。
然るに、およそ−60%(p=0.02)の皮膚刺激官能性の低減が、処置を受けた個人には1日目から57日目までの間に観察された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量と、Bifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせの、皮膚の乾燥と関連するかまたは関連しない反応性敏感肌の処置及び/または予防を企図する皮膚科組成物の製造のための使用。
【請求項2】
Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する前記微生物が、微生物Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
Bifidobacterium lactis種に属する微生物が、微生物Bifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)であることを特徴とする、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
Bifidobacterium longum種に属する微生物が、微生物Bifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)であることを特徴とする、請求項1、2、または3に記載の使用。
【請求項5】
少なくとも微生物Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)、その画分、またはその代謝物及び少なくとも微生物Bifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)、その画分、またはその代謝物を採用することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
少なくとも微生物Lactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)、その画分、またはその代謝物及び少なくとも微生物Bifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)、その画分、またはその代謝物を採用することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
前記微生物及び/またはその画分及び/またはその代謝物が、生理学的に許容される担体中に、担体の少なくとも10cfu/g、特に10乃至1015cfu/g、特に10乃至1012cfu/gと同等の量で配合されることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
前記微生物が、Lactobacillus paracaseiもしくはcasei/Bifidobacterium longumまたはLactobacillus paracaseiもしくはcasei/Bifidobacterium lactisのcfu比として0.5乃至1.5、特に0.7乃至1.2、とりわけ1のオーダーで組み合わせられることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
少なくとも一つの別の微生物、特にプロバイオティックタイプのもの、及び/またはその画分及び/またはその代謝物を更に採用することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
前記微生物が、子嚢菌類、例えばSaccharomyces、Yarrowia、Kluyveromyces、Torulaspora、Schizosaccharomyces pombe、Debaromyces、Candida、Pichia、Aspergillus、及びPenicillium、Bifidobacterium属の細菌、Bacteroides、Fusobacterium、Melissococcus、Propionibacterium、Enterococcus、Lactococcus、Staphylococcus、Peptostrepococcus、Bacillus、Pediococcus、Micrococcus、Leuconostoc、Weissella、Aerococcus、Oenococcus、及びLactobacillus、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の使用。
【請求項11】
前記微生物が、Saccharomyces cereviseae、Yarrowia lipolitica、Kluyveromyces lactis、Torulaspora、Schizosaccharomyces pombe、Candida、Pichia、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium breve、Bifidobacterium animalis、Bifidobacterium lactis、Bifidobacterium longum、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium pseudocatenulatum、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus alimentarius、Lactobacillus curvatus、Lactobacillus delbruckii subs. Lactis、Lactobacillus gasseri、Lactobacillus johnsonii、Lactobacillus reuteri、Lactobacillus rhamnosus(Lactobacillus GG)、Lactobacillus sake、Lactococcus lactis、Streptococcus thermophilus、Staphylococccus carnosus、及びStaphylococcus xylosus、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項9または10に記載の使用。
【請求項12】
前記微生物が、乳酸菌群から由来することを特徴とする、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の使用。
【請求項13】
前記微生物が、Lactobacillus johnsonii (CNCM I-1225)、Bifidobacterium adolescentis (CNCM I-2168)、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項9乃至12のいずれか一項に記載の使用。
【請求項14】
少なくとも一つの2価の無機カチオンを更に使用することを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の使用。
【請求項15】
前記の2価の無機カチオンが、アルカリ土類金属であることを特徴とする、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
前記アルカリ土類金属が、バリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、ベリリウム、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項15に記載の使用。
【請求項17】
前記カチオンが、炭酸塩、重炭酸塩、硫酸塩、グリセロリン酸塩、塩化物、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物、酸化物、α−ヒドロキシ酸の塩、例えばクエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、及びリンゴ酸塩、またはフルーツ酸の塩、アミノ酸の塩、例えばアスパラギン酸塩、アルギン酸塩、及びフマル酸塩、あるいは脂肪酸の塩、例えばパルミチン酸塩、オレイン酸塩、カゼイン酸塩、及びベヘン酸塩から選択される塩の形態であることを特徴とする、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
化粧品組成物を利用することを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の使用。
【請求項19】
食品組成物、特に人による消費を企図した組成物を利用することを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の使用。
【請求項20】
皮膚科組成物を利用することを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の使用。
【請求項21】
Lactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の少なくとも有効量と、Bifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の少なくとも有効量との組み合わせの、経口または局所投与を含む、乾燥肌と関連するかまたは関連しない敏感肌の予防及び/または処置のための美容処理方法。
【請求項22】
前記微生物が、請求項2乃至8のいずれか一項に規定されたものであることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記微生物及び/または画分及び/または代謝物が、それぞれ一日に5×10乃至1013cfu、特に一日に10乃至1011cfuの割合で投与されることを特徴とする、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含む、敏感な及び/または乾燥した肌の予防及び/または処置のために特に有用である、化粧品及び/または皮膚科組成物。
【請求項25】
生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含み、少なくとも一つの2価の無機カチオンをさらに含む、敏感な及び/または乾燥した肌の予防及び/または処置のために特に有用である、化粧品及び/または皮膚科組成物。
【請求項26】
生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)もしくはBifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含む、敏感な及び/または乾燥した肌の予防及び/または処置のために特に有用である、化粧品及び/または皮膚科組成物。
【請求項27】
生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracasei ST11 NCC 2461 (CNCM I-2116)種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含む、経口吸収のための組成物。
【請求項28】
生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longumもしくはBifidobacterium lactis種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含み、少なくとも一つの2価の無機カチオンをさらに含む、経口吸収のための組成物。
【請求項29】
生理学的に許容される担体中にLactobacillus paracaseiもしくはcasei種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量とBifidobacterium longum NCC 490 (CNCM I-2170)もしくはBifidobacterium lactis NCC 2818 (CNCM I-3446)種に属する少なくとも一つの微生物、その画分、またはその代謝物の有効量との組み合わせを含む、経口吸収のための組成物。
【請求項30】
前記微生物が、請求項2乃至8のいずれかに規定されたものであることを特徴とする請求項24乃至29のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項31】
少なくとも一つの2価の無機カチオンを更に含むことを特徴とする、請求項24、26、27、29、及び30のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項32】
前記の2価の無機カチオンが請求項14乃至17のいずれか一項に規定されたものであることを特徴とする、請求項25、28、または31のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項33】
請求項9乃至13のいずれか一項に規定される少なくとも一つの微生物を更に含むことを特徴とする、請求項24乃至32のいずれか一項に記載の組成物。

【公表番号】特表2008−515792(P2008−515792A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−534067(P2007−534067)
【出願日】平成17年10月3日(2005.10.3)
【国際出願番号】PCT/FR2005/050807
【国際公開番号】WO2006/037922
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【出願人】(506427819)
【Fターム(参考)】