説明

有機化合物

本開示は式(I)
【化1】


のXIAP阻害剤化合物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
要旨
本発明は、一般にSmacタンパク質のアポトーシスタンパク質の阻害剤(IAPs)への結合を阻害する新規化合物に関する。本発明は、新規化合物、新規組成物、それらの使用法およびそれらの製造法を含む(ここで、このような化合物は作用メカニズムがIAP/カスパーゼ9またはSmac/IAP相互作用の阻害に依存する治療における薬剤として一般に薬理学的に有用であり、さらに特に癌を含む増殖性疾患の処置のための治療に有用である)。
【背景技術】
【0002】
背景
プログラム細胞死は細胞数の制御に、および正常組織からのストレスを受けたまたは損傷した細胞の除去において重要な役割を果たす。実際に、ほとんどの細胞型における固有のアポトーシスシグナル伝達メカニズムのネットワークは、ヒトの癌の発症および進行の主な障壁を提供する。通常使用されるほとんどの放射線および化学療法は癌細胞を殺すためにアポトーシス経路の活性化に依存するため、プログラム細胞死を回避することができる腫瘍細胞はしばしば処置に耐性になる。
【0003】
アポトーシスシグナル伝達ネットワークは細胞死受容体−リガンド相互作用が介在するとき外因性として、または細胞ストレスおよびミトコンドリア透過性が介在するとき内因性として分類される。両方の経路は最終的に個々のカスパーゼに収束する。活性化されると、カスパーゼは多くの細胞死−関連基質を開裂させ、細胞破壊を行う。
【0004】
腫瘍細胞はアポトーシスを回避するために多くの戦略を有する。最近報告された分子機構の一つは、IAPファミリーメンバーの過剰発現を含む。IAPは中和カスパーゼとの直接相互作用によりアポトーシスを妨害する。プロタイプIAPs、XIAPおよびcIAPはBIR1、2&3ドメインと称される3個の機能ドメインを有する。BIR3ドメインは直接カスパーゼ9と相互作用し、その天然基質のプロカスパーゼ3に結合し、開裂する能力を阻害する。
【0005】
アポトーシス促進性のミトコンドリアタンパク質であるSmac(DIABLOとしても既知)は、BIR3の表面のペプチド結合ポケット(Smac結合部位)に結合することによりXIAPおよび/またはcIAPを中和し、XIAPおよび/またはcIAPとカスパーゼ9との相互作用を排除することができることが報告されている。本発明は、Smac結合ポケットに結合し、カスパーゼ活性化を促進する治療分子に関する。このような治療分子は癌を含む増殖性疾患の治療のために有用である。
【発明の開示】
【0006】
発明の要旨
本発明は、一般にSmacタンパク質のアポトーシスタンパク質の阻害剤(IAPs)への結合を模倣する新規化合物に関する。本発明は、新規化合物、新規組成物、それらの使用法およびそれらの製造法を含む(ここで、このような化合物は一般に治療の作用メカニズムがIAP/カスパーゼ9の阻害またはSmac/IAP相互作用に依存する治療における薬剤として薬理学的に有用であり、そしてより特に癌を含む増殖性疾患の処置のための治療において有用である)。
【0007】
詳細な説明
本発明は、式(I):
【化1】

〔式中、
はHまたはC−Cアルキルであり;
はH、または非置換であるかまたはハロゲン、−OH、−SH、−OCH、−SCH、−CN、−SCNおよびニトロから選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されているC−Cアルキルであり;
はH、C−Cアルキル、−CF、−C、−CH−Zであるか、またはRおよびRは窒素と一緒にC−Cヘテロ脂肪族環を形成し;
ZはH、−OH、F、Cl、−CH;−CF、−CHCl、−CHFまたは−CHOHであり;
【0008】
Xは:
【化2】

{ここで、
Aは−CH、−CH−、N、OまたはSであり;
はO、SまたはNRであり;
、RおよびRは独立して、H;C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;C−C16アルケニル;C−C16アルキニル;またはC−C16シクロアルキル;−(CH0−6−フェニル;(CH0−6−het;−O−C−C16直鎖または分岐鎖アルキル、−S−C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;−N−C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;−O−C−C16アルケニル;−S−C−C16アルケニル;−N−C−C16アルケニル−O−C−C16シクロアルキル;−N−C−C16シクロアルキル;−S−C−C16シクロアルキル;−O−(CH0−6−フェニル;−N−(CH0−6−フェニル;−S−(CH0−6−フェニル;−O−(CH0−6−het;−N−(CH0−6−hetまたは−S−(CH0−6−hetであるか(ここで、アルキル、シクロアルキルおよびフェニルは非置換であるかまたは置換されている);またはRおよびRは環を形成し得る}からなる群から選択される単環式または二環式構造であり;
【0009】
Uは−R;−CH(R)(R);−CO−N(R)(R);−CO−O(R);−CO−S(R);−CS−N(R)(R);−N(R)−CO−N(R)(R);−C−C−アルキル−S(R)(R);−C−Cアルキル−N(R)(R);−C−C−アルキル−O(R)(R)または−C−Cアルキル−S(O)(R)であり(ここで、nは0、1または2である);
はH;C−C10アルキル;C−Cシクロアルキル;−(CH1−6−C−Cシクロアルキル;−C−C10アルキル−アリール;−(CH0−6−フェニル;−(CH0−6−C−Cシクロアルキル−(CH0−6−フェニル;−(CH0−4CH−((CH1−4−フェニル);−(CH0−6−CH(フェニル)2;−C(O)−C−C10アルキル;−C(O)−(CH1−6−C−Cシクロアルキル;−C(O)−(CH0−6−フェニル;(CH1−6−het;−C(O)−(CH1−6−het;−(CR0−2−アリール−V−アリール;CHRC(O)N(R12)(R13);C(O)−NH−CH(R11)(R14)であるか、またはRはアミノ酸残基であるか(ここで、アルキル、シクロアルキル、フェニルおよびアリール置換基は非置換であるかまたは置換されている);
またはUが−CO−N(R)(R);−CS−N(R)(R);−N(R)−CO−N(R)(R);またはN(R)−CO−N(R)(R)であるとき、RおよびRはN原子と一緒に芳香族または脂肪族ヘテロ環を形成し;
およびRは独立してH、ハロゲン;C1−7アルキル;−OC1−7アルキル;C1−7シクロアルキル;または−OC1−7シクロアルキルであり(ここで、アルキル、シクロアルキル置換基は置換されていても非置換であってもよい);
【0010】
VはR;R10;CR10;CO;−C(O)−;C(hal);−O−;−N(H)−;N(アルキル);N(アリール);S;SO;またはS(O)であり;
およびR10は独立してH、ハロゲン、C1−7アルキル;−OC1−7アルキル;C1−7シクロアルキル;または−OC1−7シクロアルキル(ここで、アルキル、シクロアルキル置換基は置換されていても非置換であってもよい);
はH;−C−C10アルキル;−OH;−O−C−C10アルキル;−(CH0−6−C−Cシクロアルキル;−O−(CH0−6−アリール;(CH0−6−アリール;フェニル;−(CH1−6−het;−O−(CH1−6−het;−N(R12)(R13);−CNOR12;−S−R12;−S(O)−R12;−S(O)−R12;または−S(O)−NR1213であり(ここで、アルキル、シクロアルキルおよびアリール置換基は非置換であるかまたは置換されている);
12およびR13は独立してH;C−C10アルキル;−(CH0−6−C−Cシクロアルキル;−(CH0−6−(CH)0−1(アリール)1−2;−C(O)−C−C10アルキル;−C(O)−(CH1−6−C−Cシクロアルキル;−C(O)−O−(CH0−6−アリール;C(O)−(CH0−6−O−フルオレニル;−C(O)−NH−(CH0−6−アリール;−C(O)−(CH0−6−アリール;または−C(O)−(CH1−6−hetであるか(ここで、アルキル、シクロアルキルおよびアリール置換基は非置換であるかまたは置換されている);または細胞膜を通過する分子の輸送を促進する置換基であるか、またはR12およびR13は窒素と一緒に芳香族または脂肪族ヘテロ環であり;
11およびR14はC1−7アルキル;−(CH0−6−フェニル;またはアミドであり;
アリールは非置換であるかまたは置換されているフェニル、ナフチル、またはインダニルであり
そして、ここで、
アルキル置換基は二重結合、ハロゲン(hal)、OH、SH、−O−C−Cアルキルとりわけ−OCH、−S−C−CアルキルとりわけSCH、−CN、−SCN、ニトロ、−N(R)(R)および−CFから選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく;本出願中で使用されるアルキルはアルキル鎖中の炭素の1個がN、OまたはSで置換されているヘテロアルキルを含み;
シクロアルキル置換基は二重結合、C−Cアルキル、ハロゲン、OH、SH、−O−C−Cアルキルとりわけ−OCH、−S−C−Cアルキルとりわけ−SCH、−CN、−SCN、ニトロおよび−CFから選択される1個またはそれ以上の置換基より置換されていてもよく;そして
置換されているフェニルまたはアリールはハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ニトロ、−CN、−O−C(O)−C−Cアルキル(置換または非置換)および−C(O)−O−C−Cアルキル(置換または非置換)から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されている〕
で示される化合物およびそれらの薬学的に許容される塩に関する。
【0011】
本発明はまた、温血動物、とりわけヒトに式(I)の化合物を投与することを含む増殖性疾患の処置法、およびとりわけ増殖性疾患を処置するための式(I)の化合物の使用に関する。本発明はまた、とりわけ増殖性疾患の処置のための式(I)の化合物を含む医薬品、式(I)の化合物の製造法、ならびにそれらの製造のための新規出発物質および中間体に関する。本発明はまた、増殖性疾患の処置のための医薬品の製造における式(I)の化合物の使用に関する。
【0012】
本発明の特に重要な態様において、Rは式(II)
【化3】

で示される立体化学を有し、また本明細書に記載の可変置換基の定義および好ましいとして記載されている定義も式(II)で示される立体化学を有する化合物に適用する。
【0013】
好ましい態様
本発明のある態様は式(I):
【化4】

〔式中、
がHまたはC−Cアルキルであり;
がHまたはC−Cアルキルであり;
がHまたはC−Cアルキルであり;
Xが:
【化5】

{ここで、
Aは−CH、−CH−、N、OまたはSであり;
はO、SまたはNRであり;
、RおよびRは独立してH;C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;または−(CH0−6−フェニル(ここで、該フェニルは非置換であるかまたは好ましくはハロで置換されていてもよい)である}からなる群から選択される単環式または二環式構造であり;
Uが−R;−CH(R)(R);C−Cアルキル−N(R)(R);または−CO−N(R)(R)であり;
がH;C−C10アルキル;−(CH0−6−フェニル;−C(O)−C−C10アルキル;−C(O)−(CH0−6−フェニル;−(CR0−2−アリール−V−アリール;CHRC(O)N(R12)(R13);またはC(O)−NH−CH(R11)(R14)であり;
およびRが独立してH、ハロゲン;C1−7アルキル;−OC1−7アルキル;C1−7シクロアルキル;または−OC1−7シクロアルキルであり;
Vは−C(O)−;C(hal);−O−;−N(H)−;N(アルキル);N(アリール);S;SO;またはS(O)であり;
およびR10が独立してH、ハロゲン、C1−7アルキル;−OC1−7アルキル;C1−7シクロアルキル;または−OC1−7シクロアルキルであり;
がH;−C−C10アルキル;−OH;−O−C−C10アルキル;−(CH0−6−フェニル;−(CH0−6−アリール−;−O−(CH0−6−アリール;フェニル;−(CH1−6−het;−O−(CH1−6−het;−N(R12)(R13);−CNOR12;−S−R12;−S(O)−R12;−S(O)−R12;または−S(O)−NR1213であり;
12およびR13が独立してHまたはC−C10アルキルであり;
11およびR14がC1−7アルキル;−(CH0−6−フェニル;またはアミドであり;
アリールは非置換であるかまたは置換されているフェニル、ナフチル、またはインダニルである〕
で示される化合物およびそれらの薬学的に許容される塩を含む。
【0014】
とりわけ好ましい態様は式(I):
【化6】

〔式中、
、RおよびRが独立してHまたはC−Cアルキルであり;
Xが:
【化7】

{ここで、
Aは−CH、−CH−、N、OまたはSであり;
はO、SまたはNRであり;
、RおよびRは独立して、H;C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;または−(CH0−6−フェニルである}からなる群から選択される単環式または二環式構造であり;
Uが−R;−CO−N(R)(R)またはC−Cアルキル−NRであり;
がH;−(CH0−6−フェニル;C−Cアルキル;アリール−V−アリール;またはC(O)−NH−CH(R11)(R14)であり(ここで、アリールまたはフェニルは非置換であっても(好ましくはハロで)置換されていてもよい);
Vが−O−であり;
がH;−C−C10アルキル;−OH;−O−C−C10アルキル;−O−(CH0−6−フェニル;−(CH0−6−フェニル;インダニルまたはフェニルであり;
11およびR14がC1−7アルキル;−(CH0−6−フェニル;またはアミドであり;
アリールは非置換であるかまたは置換されているフェニル、ナフチル、またはインダニルである〕
で示される化合物およびそれらの薬学的に許容される塩である。
【0015】
本発明の他の好ましい態様において、式(I)の化合物は下記を有する:
がHまたはアルキルである。
がとりわけH、メチルまたはエチル、特にHまたはメチルであり、ここでメチル基は非置換であるかまたは置換されており、特に非置換メチルである。Rが置換されているメチルであるとき、とりわけクロロメチル、ジクロロメチルおよびとりわけトリフルオロメチルを含む。
がとりわけメチルまたはエチルである。
【0016】
特定の態様において、RおよびRが窒素と一緒に飽和および不飽和3から6員非芳香環、例えば、アジリジン、アゼチジン、アゾール、ピペリジン、ピペラジンなど、とりわけアジリジンおよびアゼチジンを含むヘテロ脂肪族環を形成する。
が好ましくはH、Me、n−Bu、ベンジル、またはフェニルまたはハロ置換されているフェニルである。
が好ましくはH、Me、n−Bu、ベンジルまたは、フェニルまたはハロ置換されているフェニルである。
が好ましくはHである。
が−(CH0−6−C−C−シクロアルキル−(CH0−6−フェニルであり、シクロアルキルとフェニル環の間にメチレンがないとき、縮合シクロアルキル−フェニル環、例えば、インダニルを含む。
が−(CH0−4CH−((CH1−4−フェニル)のときとりわけ−CHCH−フェニル、インダニル;−(CH2)−Ph−O−Phまたは−Ph−O−PHである。
が−(CR0−2アリール−V−アリールのとき、とりわけ−(CH)−Ph−O−Phまたは−Ph−O−Ph;Ph−C(O)−Ph;Ph−NH−Ph;Ph−N(Me)−Ph;Ph−S−Ph、Ph−SO−Phであり;Ph−SO−Phは非置換であるかまたは好ましくはハロで置換されている。
がとりわけHである。
【0017】
特に重要な態様はRが−C−Cアルキル−フェニルである化合物、とりわけRが−C−フェニルでありRがHである化合物を含む。
【0018】
本発明の特定の態様において、RおよびRの1個または両方がHである。RおよびRの1個がH以外であるとき、それはとりわけヒドロキシ、−N(R12)(R13)であり、ここでとりわけR12が、−C(O)−(CH1−6−C−C−シクロアルキル(例えば、(CH1−6−C−C−シクロアルキルがシクロヘキシルメチルである)、−O−(CH0−6−アリール(例えば、(CH0−6−アリールがベンジルである)である。RおよびRの1個のみがH以外であるとき、RがH以外の置換基であることが好ましい。
【0019】
好ましい態様において、RがHであり、そしてRが−C−C10アルキル−アリール、特にフェニルメチル、フェニルエチルおよびフェニルプロピル、インドニルとりわけフェニルエチルおよびインダニルである。
【0020】
上記および下記で使用される一般用語は、他に記載のないとき好ましくは本明細書内において、下記の意味を有する:
【0021】
非置換とは水素のみが置換基であることを意味することを意図する。
【0022】
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素、とりわけフッ素および塩素である。特記されない限り、アルキル置換基は直鎖または分岐鎖アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルおよび分岐したペンチル、n−ヘキシルおよび分岐したヘキシルなどを含む。
【0023】
シクロアルキル置換基はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを含む。
【0024】
het置換基は芳香族および非芳香族ヘテロ環式環ならびに芳香族および非芳香族ヘテロ環式環を含む縮合環を含む。適当なhet置換基は非置換であるおよび置換されているピロリジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフラニル、ピペリジル、ピペラジル、テトラヒドロピラニル、モルホリノ、1,3−ジアザパン、1,4−ジアザパン、1,4−オキサゼパン、1,4−オキサチアパン、フリル、チエニル、ピロール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジン、イソオキサゾリル、ピラジン、キノリン、イソキノリン、ピリドピラジン、ピロロピリジン、フロピリジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフラン、ベンズインドール、ベンゾオキサゾール、ピロロキノリンなどを含む。該het置換基は非置換であるかまたはハロゲン、とりわけフッ素または塩素、ヒドロキシ、C−Cアルキル、例えば、メチルおよびエチル、C−Cアルコキシ、とりわけメトキシおよびエトキシ、ニトロ、−O−C(O)−C−Cアルキルまたは−C(O)−O−C−C−アルキルにより炭素原子が置換されているか、またはC−Cアルキル、とりわけメチルまたはエチル、−O−C(O)−C−Cアルキルまたは−C(O)−O−C−Cアルキル、例えば、カルボメトキシまたはカルボエトキシにより窒素が置換されている。
【0025】
2個の置換基は一般に結合している窒素と一緒にhetであるとき、得られるヘテロ環式環は窒素含有環、例えば、アジリジン、アゼチジン、アゾール、ピペリジン、ピペラジン、モルフィリン、ピロール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジン、イソオキサゾリルなどであると理解される。
【0026】
細胞膜を通過する分子の輸送を促進する置換基は薬剤化学分野の当業者において既知である(例えば、Gangewar S., Pauletti G.M., Wang B., Siahaan T.J., Stella V.J., Borchardt R.T., Drug Discovery Today, vol. 2, p 148-155 (1997)およびBundgaard H. and Moss J., Pharmaceutical Research, vol. 7, p 885 (1990)参照)。一般に、このような置換基は親油性置換基である。このような親油性置換基はメチレンで中断されたポリエン、フェニル、1または2個のC−Cアルキル基により置換されているフェニル、C−Cシクロアルキル、1または2個のC−Cアルキル基により置換されているC−Cシクロアルキル、−X−フェニル、1または2個のC−Cアルキル基によりフェニル環で置換されている−X−フェニル、X−C−Cシクロアルキルまたは1または2個のC−Cアルキル基により置換されているX−C−Cシクロアルキルを含む、飽和、単不飽和、多不飽和であるC−C30アルキルを含む;ここでXは飽和、単不飽和または多不飽和および直鎖または分岐鎖であるC−C24アルキルである。
【0027】
本発明の化合物が塩形、とりわけ酸付加塩または塩基付加塩として存在できることは当業者に理解されよう。化合物が塩形で存在できるとき、このような塩形は本発明の範囲内である。全ての塩は化学処理、例えば、精製処理において有用であるが、薬学的に許容される塩のみが薬学的生成物として有用である。
【0028】
薬学的に許容される塩は、適当なとき、薬学的に許容される塩基付加塩および酸付加塩、例えば、金属塩、例えば、アルカリおよびアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、およびアミノ酸付加塩、および硫化物塩を含む。酸付加塩は無機酸付加塩、例えば、塩酸塩、硫化物塩およびリン酸塩、ならびに有機酸付加塩、例えば、硫化アルキル、硫化アリール、酢酸塩、マレイン酸、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩および乳酸塩を含む。金属塩の例はアルカリ金属塩、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、マグネシウム塩およびカルシウム塩、アルミニウム塩、および亜鉛塩である。アンモニウム塩の例はアンモニウム塩およびテトラメチルアンモニウム塩である。有機アミン付加塩の例はモルホリンおよびピペリジンとの塩である。アミノ酸付加塩の例はグリシン、フェニルアラニン、グルタミン酸およびリシンとの塩である。硫化物塩はメシル酸塩、トシル酸塩およびベンゼンスルホン酸塩を含む。
【0029】
単離および精製の目的のために、ならびに中間体としてさらに使用される化合物の場合、薬学的に許容されない塩、例えば、ピクリン酸塩の使用も可能である。薬学的に許容される、非毒性塩のみが治療目的のために使用され、したがってこれらの塩が好ましい。
【0030】
合成法
略語:
【表1】

【0031】
式(I)の化合物は下記スキーム1に記載のとおりに製造され得る:
スキーム1
【化8】

段階A:この段階は標準ペプチドカップリング剤、例えば、DCC/HOBtまたはHBTU/HOBtを使用する、アミンHXU(本発明において製造するかまたは商品として購入する)とt−Boc−L−アミノ酸またはその誘導体とのカップリングを含む。
段階B:この段階はトリフルオロ酢酸(TFA)でのt−Boc基の除去を含む。
【0032】
上記の本発明の化合物は、増殖性疾患の処置に有用である。したがって、本発明はさらに治療有効量の本発明の化合物を処置を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに投与することを含む、増殖性疾患の処置法に関する。
【0033】
増殖性疾患は主に腫瘍疾患(または癌)(および/またはすべての転移)である。本発明の化合物は特に乳癌、尿生殖器癌、肺癌、消化器癌、類表皮癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、神経芽腫、頭頚部癌または膀胱癌、または広範な意味で、腎臓、脳または胃の癌である腫瘍;特に、
(i)乳房腫瘍;類表皮腫瘍、例えば、類表皮頭頚部腫瘍または口腔腫瘍;肺腫瘍、例えば、小細胞または非小細胞肺腫瘍;消化器腫瘍、例えば、結腸直腸腫瘍;または尿生殖器腫瘍、例えば、前立腺腫瘍(とりわけ耐ホルモン性前立腺腫瘍);または
(ii)他の化学療法での処置に耐性である増殖性疾患;または
(iii)多剤耐性のために他の化学療法での処置に耐性である腫瘍
を処置するために有用である。
【0034】
本発明の広範な意味において、増殖性疾患はさらに過増殖性状態、例えば、白血病、過形成、線維症(とりわけ肺の線維症であるが、また他の線維症、例えば、腎臓の線維症も)、血管形成、乾癬、アテローム性動脈硬化症および血管の平滑筋増殖、例えば、狭窄または血管形成術後の再狭窄であり得る。
【0035】
腫瘍、腫瘍疾患、癌腫または癌が記載されているとき、元の臓器または組織および/またはすべての他の位置における転移もまた、腫瘍および/または転移の位置がどこであれ、代替的にまたは加えて含意される。
【0036】
本発明の化合物は正常細胞より急速に増殖する細胞、特にヒト癌細胞、例えば、癌腫瘍に選択的に毒性またはより毒性であり、該化合物は顕著な抗増殖性効果を有し、そして分化、例えば、細胞周期停止およびアポトーシスを促進する。
【0037】
本発明はさらに、急速に増殖する細胞をXIAPおよび/またはcIAPタンパク質のSmac結合部位に結合するアポトーシスの促進に有効な量の非天然化合物と接触させることを含む、急速に増殖する細胞におけるアポトーシスを促進する方法に関する。好ましくは、非天然化合物は本式(I)または(II)の化合物である。
【0038】
医薬組成物
本発明はまた、式(I)の化合物を含む医薬組成物、治療的(本発明の広範な局面において予防的も)処置におけるそれらの使用またはキナーゼ依存疾患、とりわけ好ましくは上記疾患の処置法、該使用のための該化合物およびとりわけ該使用のための医薬品およびそれらの製造法に関する。
【0039】
本発明はまた、インビボで式(I)の化合物それ自体に変化する式(I)の化合物のプロドラッグに関する。したがって式(I)の化合物のすべての記載は適当および好都合なとき式(I)の化合物の対応するプロドラッグを意味すると理解される。
【0040】
本発明の薬理学的に許容される化合物は、例えば、活性成分として有効量の式(I)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩を、1種またはそれ以上の無機または有機の固体または液体の薬学的に許容される担体(担体物質)と一緒にまたは混合して含む医薬組成物中に存在するか、またはその製造のために使用され得る。
【0041】
本発明はまた、好ましくは阻害のために有効量の式(I)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩を、少なくとも1種の薬学的に許容される担体と一緒に含む、タンパク質キナーゼ活性の阻害に応答する疾患の処置(これは、本発明の広範な局面において、また予防(=阻止)を含む)のために、温血動物、とりわけヒト(または温血動物、とりわけヒト、例えば、リンパ球由来の細胞もしくは細胞系)への投与に適当である医薬組成物に関する。
【0042】
本発明の医薬組成物は薬理学的に活性な成分の有効量を単独で、または有効な量の薬学的に許容される担体と一緒に含む、温血動物(とりわけヒト)への経腸、例えば、経鼻、経直腸または経口、または非経腸、例えば、筋肉内または静脈内投与用のものである。活性成分の用量は温血動物の種、体重、年齢および個々の状態、個々の薬理動態学的データ、処置される疾患および投与経路に依存する。
【0043】
本発明はまた、記載されている疾患の1種のために処置をとりわけ処置を必要とする温血動物、例えば、ヒトに、(記載されている疾患に対して)予防的にまたはとりわけ治療的に有効量の本発明の式(I)の化合物、またはそれらの互変異性体またはそれらの薬学的に許容される塩を投与することを含む、タンパク質キナーゼの阻害に応答する疾患および/または増殖性疾患の処置法に関する。
【0044】
約70kg体重の温血動物、例えば、ヒトに投与される式(I)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の用量は、好ましくは例えば同じサイズで好ましくは1−3個の単位用量に分割した約3mgから約10g、より好ましくは約10mgから約1.5g、さらに好ましくは約100mgから約1,000mg/個体/日である。通常、小児は成体の用量の半分を受け取る。
【0045】
該医薬組成物は約1%から約95%、好ましくは約20%から約90%の活性成分を含む。本発明の医薬組成物は、例えば、単位投与形、例えば、アンプル剤、バイアル、座薬、糖衣錠、錠剤またはカプセルの形態であり得る。
【0046】
本発明の医薬組成物は、それ自体既知の方法、例えば、慣用の溶解、凍結乾燥、混合、造粒または糖剤化の方法により製造される。
【実施例】
【0047】
実施例
下記実施例は範囲を制限することなく本発明を説明するために使用する。
下記実施例は本発明を制限することなく説明することを意図する。
【0048】
実施例1 (1S,9S)−9−((S)−2−メチルアミノ−ブチリルアミノ)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(1)の合成
表題化合物1(式1)はスキーム2で説明される製造法で製造される。
スキーム2
【化9】

【化10】

【0049】
(S)−4−ベンジル−3−(4−ブロモ−ブチリル)−オキサゾリジン−2−オン(1A)
THF(75mL)中のS−(−)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(8.0g、45.1mmol)の溶液に−70℃で、n−BuLi(ヘキサン中の19.8mL、49.6mmol、2.5M)をゆっくり加える。−70℃で1時間撹拌後、5−ブロモバレリルクロライド(11.7g、58.7mmol)を滴下する。70℃で20分撹拌後、冷却槽を除去し、反応混合物を25℃に温め、2時間撹拌する。溶液を150mLのエーテルで希釈し、2×100mLの水で洗浄する。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮する。粗生成物をクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc:85/15)により精製し、白色固体(15.3g、99.7%)を得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−51−24)。
【0050】
(S)−3−((S)−4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−カルボニル)−テトラヒドロ−ピリダジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル(1B)
THF(4mL)中のジイソプロピルアミン(0.77mL、5.53mmol)の溶液に0℃でBuLi(ヘキサン中の2.17mL、5.42mmol、2.5M)を滴下する。溶液を0℃で30分間撹拌し、LDA溶液を形成する。LDA溶液を−70℃に冷却し、THF(4mL)中の(S)−4−ベンジル−3−(4−ブロモ−ブチリル)−オキサゾリジン−2−オン(1.72g、5.07mmol)の溶液に−70℃で滴下する。−70℃で2時間撹拌後、CHCl(4mL)中のジ−t−ブチルアゾジカルボキシレート(1.40g、6.08mmol)の溶液をゆっくり加える。70℃で15分間撹拌後、BuNI(0.28g、0.76mmol)を一度に加える。70℃で10分間撹拌後、反応混合物を有するフラスコを−20℃の漕に移し、一晩(16時間)撹拌する。反応混合物を緩衝溶液(50mL、Ph=7)を有するエーテル(50mL)でクエンチし、混合物をエーテル(3×50mL)で抽出する。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮する。粗生成物をクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc:70/30)により精製し、(S)−3−((S)−4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−カルボニル)−テトラヒドロ−ピリダジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステルを白色固体として(1.22g、49.3%)得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−55−30)。
【0051】
(S)−テトラヒドロ−ピリダジン−1,2,3−トリカルボン酸1,2−ジ−tert−ブチルエステル(1C)
THF(15mL)中の(S)−3−((S)−4−ベンジル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−カルボニル)−テトラヒドロ−ピリダジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル(1.22g、2.5mmol)の溶液に0℃で、LiOH(HO中の7mL、5%)の溶液を加える。0℃で2時間撹拌後、反応混合物を15mLの水で希釈し、20mLのエーテルで抽出する。エーテル層を10mLの飽和NaHCOで希釈する。合わせた水性相を飽和NaHSOでPh=2に酸性化し、CHCl(3×20mL)で抽出する。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、次の反応段階のためのさらなる精製なしに、粗生成物(0.83g)を淡い色のゴム状物として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−56−22)。
【0052】
(S)−3−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル(1D)
DMF(10mL)中の(S)−テトラヒドロ−ピリダジン−1,2,3−トリカルボン酸1,2−ジ−tert−ブチルエステル(83mg、2.5mmol)の溶液に室温でジイソプロピルエチルアミン(1.4mL)をゆっくり加える。室温で20分間撹拌後、反応混合物にフェネチルアミン(445mg、3.67mmol)を、次いでDMF(10mL)中のHOBT(545mg、4.04mmol)およびHBTU(1.53g、4.04mmol)の溶液を加える。1.5時間室温で撹拌後、反応溶液をエーテル(100mL)で希釈し、水(2×50mL)で洗浄する。合わせた有機溶液を濃縮する。粗生成物をCHClで希釈し、NaSOで乾燥させ、クロマトグラフィー(CHCl/MeOH:97/3)により精製し、(S)−3−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステルを淡い色のゴム状物として(2段階で920mg、83.6%)得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−57−26)。
【0053】
(S)−ヘキサヒドロ−ピリダジン−3−カルボン酸フェネチル−アミド(1E)
CHCl(2mL)中の(S)−3−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル(920mg、2.12mmolの溶液に−20℃でTFA(あらかじめ−20℃に冷却した4mL)をゆっくり加える。0℃で30分間撹拌後、反応混合物を回転蒸発(rotavaporation)により室温下で濃縮する。残渣をCHClで希釈し/HO(20mL、8/2)、10%NHOHでPh=7に中性化する。乾燥させ、濃縮後、次の反応段階のためのさらなる精製なしに、粗(S)−ヘキサヒドロピリダジン−3−カルボン酸フェネチル−アミド(376mg、76.4%)を淡い色のゴム状物として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−58−18)。
【0054】
(S)−3−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(1F)
CHCl(10mL)中の(S)−ヘキサヒドロピリダジン−3−カルボン酸フェネチル−アミド(376mg、1.59mmol)およびEtN(0.66mL)の溶液に0℃で、ギ酸塩化ベンジル(270mg、1.59mmol)を滴下する。−5℃で1.5時間撹拌後、反応混合物をCHCl(50mL)で希釈し、10mLの水で洗浄する。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、次の反応段階のためのさらなる精製なしに、(S)−3−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(580mg)を淡い色のゴム状物として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−59)。
【0055】
(S)−2−[(S)−4−ベンジルオキシカルボニル−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−ブチリル]−3−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(1G)
エーテル(25mL)中の(S)−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−ペンタン二酸5−ベンジルエステル(580mg、1.59mmol)の溶液に0℃で、PCl(920mg、4.38mmol)を一度に加える。25℃で40分間撹拌後、エーテルを蒸発により除去し、残渣を20mLのTHF中に溶解し、THF(10mL)中の(S)3フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(580mg)およびN−メチルモルホリン(0.74mL、6.77mmol)の溶液に0℃でゆっくり加える。室温で2時間撹拌後、反応混合物を100mLのエーテルで希釈し、2×20mLの水で洗浄する。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(CHCl/MeOH:97/3)により精製し、(S)−2−[(S)−4−ベンジルオキシカルボニル−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−ブチリル]−3−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(1.13g、99.2%)を淡い色の固体として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−62)。
【0056】
(S)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−5−オキソ−5−((S)−6−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−イル)−ペンタン酸(1H)
1,000mL丸底フラスコ中のMeOH(15mL、2滴の酢酸)中の(S)−2−[(S)−4−ベンジルオキシカルボニル−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−ブチリル]−3−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(1.13g)およびPd/C(350mg、炭素10%)の溶液/懸濁液を室温で、バルーン圧から水素ガス下で(大気圧で)3時間激しく撹拌する。10分間室真空により脱気後、反応混合物を濾過し、触媒を除去し、濃縮する。粗生成物をCHClで希釈し/HO(10mL、8/2)、10%のNHOHでPh=7に中性化する。乾燥させ、濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィー(CHCl/MeOH:97/3)により精製し、(S)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−5−オキソ−5−((S)−6−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−イル)−ペンタン酸(0.74g、95.3%)を淡い色の固体として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−63)。
【0057】
(1S,9S)−9−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(1I)
THF(20mL)中の(S)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−5−オキソ−5−((S)−6−フェネチルカルバモイル−テトラヒドロ−ピリダジン−1−イル)−ペンタン酸(0.74g、1.5mmol)およびNメチルモルホリン(0.6g、6.0mmol)の溶液に0℃で、PCl(470mg、2.25mmol)を一度に加える。0℃で3時間撹拌後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(CHCl/MeOH:97/3)により精製し、(1S,9S)−9−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(310mg、43.6%)を白色固体として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−65)。
【0058】
(1S,9S)−9−アミノ−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(1J)
エタノール(10mL)中の(1S,9S)−9−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(310mg、0.70mmol)およびヒドラジン水和物(70mg、1.40mmol)の混合物/懸濁液に60℃で2時間撹拌する。室温に冷却し濃縮後、反応混合物をクロマトグラフィー(CHCl/MeOH:97/3)により精製し、(1S,9S)−9−アミノ−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(240mg、99%)を白色固体として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−67)。
【0059】
[(S)−1−((4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−フェネチルカルバモイル−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イルカルバモイル)−プロピル]−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1K)
DMF(5mL)中の(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−酪酸(167mg、0.77mmol)の溶液に室温で、ジイソプロピルエチルアミン(0.48mL)をゆっくり加える。室温で20分間撹拌後、溶液を(1S,9S)−9−アミノ−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(240mg、0.70mmol)を含む別のフラスコに移し、次いでDMF(5mL)中のHOBT(125mg、0.92mmol)およびHBTU(350mg、0.92mmol)の溶液を反応混合物に加える。1.5時間撹拌後、反応溶液をエーテル(20mL)で希釈し、水(2×10mL)で洗浄する。合わせた有機層を濃縮する。粗生成物をCHClで希釈し(10mL)、NaSOで乾燥させ、クロマトグラフィー(CHCl/MeOH:97/3)により精製し、(S)−1−((4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−フェネチルカルバモイル−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イルカルバモイル)−プロピル]−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(270mg、71.3%)を淡い色の固体として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−69)。
【0060】
(1S,9S)−9−((S)−2−メチルアミノ−ブチリルアミノ)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(1)
CHCl(1mL)中の(S)−1−((4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−フェネチルカルバモイル−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イルカルバモイル)−プロピル]−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(270mg、0.50mmol)の溶液に−20℃でTFA(あらかじめ−20℃に冷却した5mL)をゆっくり加える。0℃で30分間撹拌後、反応混合物を濃縮し、分取HPLC(カラム:Waters prep C18 40×300mm;移動相:勾配条件、0.1%TFAを含むCHCN 10%/HO 90%で開始し、10分で0.1%のTFAを含むCHCN 100%に直線的に変化;流速:25mL/分)により精製し、(1S,9S)−9−((S)−2−メチルアミノ−ブチリルアミノ)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド(230mg)をTFA塩/白色固体として得る。(確認したNMRおよびMSデータ、U−3133−73)。
【0061】
実施例2 (Z)−(2S,5S)−5−エチル−1−[(S)−2−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−ペンタノイル]−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド(11)および(Z)−(3S,6S,10aR)−6−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−1,2,3,5,6,7,10,10a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−3−カルボン酸フェネチルアミド(12)の合成
表題化合物11および12(式1)はスキーム3で説明される製造法で製造される:
スキーム3
【化11】

【0062】
【化12】

【0063】
(S)−2−オキソ−5−フェネチルカルバモイル−ピロリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(11A)
(S)−5−オキソ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−ベンジルエステル(14.9g、57mmol)をジクロロメタン(100mL)中に懸濁し、DMAP(7.1g、58mmol)を氷(0−5℃)上で冷却しながら加える。懸濁液は即座に透明になる。EDCI(11.1g、58mmol)を加え沈殿をもたらし、これは再びすばやく透明になる。フェネチルアミン(6.8mL、54mmol)をシリンジを介してゆっくり加える。反応は1時間半で完了する。ジクロロメタン層を10%のクエン酸水溶液、水および飽和重炭酸で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、白色固体に濃縮する。LCMS特徴付け ES+367.1(m+1)。
【0064】
(S)−5−ヒドロキシ−1−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド(11B)
11Aピログルタミド(3.9g、11mmol)のTHF溶液を−78℃に冷却する。15分後、1Mのスーパーヒドリド(super-hydride)溶液(13mL、13mmol)をゆっくり加える。1時間後、それを飽和重炭酸で注意深くクエンチし、4mLの30%の過酸化水素を加え、半分の用量に濃縮し、酢酸エチルで再構成し、次いで飽和重炭酸および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、透明な油状物に濃縮する。LCMS特徴付け ES+369.1(m+1)。
【0065】
(S)−5−メトキシ−1−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド(11C)
生成物11Bを10mLの無水メタノール中のヘミアミナル(hemi-aminal)を溶解させ、100mgの10カンファースルホン酸を加える。メタノリシスは1時間で完了する。得られる物質を濾過し、濃縮し、次いで酢酸エチルで再構成し、飽和重炭酸で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。LCMS特徴付け ES+383.1(m+1)。
【0066】
(2S,5R)−5−アリル−1−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド(11D)
11Cのメチルアミナル(7.7g、20mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を78℃に冷却する。20分後、アリルトリメチルシラン(6.5mL、40mmol)を加える。さらに10分後、1Mの塩化チタン(IV)(24mL、24mmol)をシリンジによりゆっくり加える。反応は1時間後に完了する。得られる物質を飽和重炭酸で注意深くクエンチし(泡立つ)、ジクロロメタンで抽出し、次いで塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO)により単離し、それを放置し結晶化する。LCMS特徴付け ES+393.1(m+1)。
【0067】
(2S,5R)−5−アリル−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド(11E)
ジクロロメタン(11mL、1M)中の溶解された11DCbz−ホモアリルプロリンアミド(4.3g、11mmol)を0℃に冷却する。ヨードトリメチルシラン(5mL、37mmol)をシリンジを介して加える。反応完了後、それをジエチルエーテルで希釈し、1NのHClで洗浄する。次いでそれをメタノール滴定で水を濃縮し、HCl塩の生成物を得る。LCMS特徴付け ES+259.1(m+1)。
【0068】
(2S,5R)−5−アリル−1−((S)−2−メチルアミノ−ペンタ−4−エノイル)−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド(11F)
アリルGlyOH(10.5g、26.4mmol)をジクロロメタン(200mL)中に懸濁し、EDCI(5.1g、26.4mmol)およびDMAP(3.2g、26.4mmol)を加え、透明な溶液を得る。ジクロロメタン(50mL)中の11Eのホモアリルプロリンアミドを加え、一晩撹拌する。生成物を飽和重炭酸でクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、次いで塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を下記の脱保護に使用する。LCMS特徴付け ES+456.1(m+1)。
【0069】
(2S,5R)−5−アリル−1−((S)−2−アミノ−ペンタ−4−エノイル)−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド(11G)
生成物11Fをジクロロメタン(40mL)中で再構成し、トリフルオロ酢酸(10mL)を加える。HPLCによる反応完了まで撹拌する。トルエンを加え、琥珀油状物に濃縮する。生成物をジクロロメタン中に溶解させ、飽和重炭酸で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、琥珀色の固体に濃縮する。LCMS特徴付け ES+356.1(m+1)。
【0070】
(2S,5R)−5−アリル−1−[(S)−2−((S)−2−ジメチルアミノ−プロピオニルアミノ)−ペンタ−4−エノイル]−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド(11H)
Boc−N−MeAlaOH(5.36g、26.4mmol)をジクロロメタン(200mL)中に懸濁させ、EDCI(5.4g、28mmol)およびDMAP(3.4g、28mmol)を加え、透明な溶液を得る。ジクロロメタン(50mL)中の11Gを加え、一晩撹拌し、次いで飽和重炭酸でクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、次いで塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。LCMS特徴付け ES+541.2(m+1)。
【0071】
(Z)−(3S,6S,10aR)−6−((S)−2−ジメチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−1,2,3,5,6,7,10,10a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−3−カルボン酸フェネチル−アミド(11I)
生成物11G(894mg)をアルゴン下で密閉チューブ中でジクロロメタン(50mL)中に溶解させる。第2世代グラブス触媒(160mg)を加え、50℃に加熱し、30分ごとに排気する。6時間後、生成物を濃縮し、酢酸エチル中の10%のメタノールを有するSiOを介して濾過する。濃縮し、HPLC精製により生成物を単離する。LCMS特徴付け ES+513.2(m+1)。
【0072】
(Z)−(3S,6S,10aR)−6−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−1,2,3,5,6,7,10,10a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−3−カルボン酸フェネチル−アミド(12)
生成物11Iをジクロロメタン(50mL)中の20%のトリフルオロ酢酸で再構成する。HPLCによる反応完了まで撹拌する。トルエンを加え、琥珀油状物に濃縮する。生成物をジクロロメタン中に溶解させ、飽和重炭酸で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。HPLC精製し、12を得る。LCMS特徴付け ES+413.1(m+1)。
【0073】
(Z)−(2S,5S)−5−エチル−1−[(S)−2−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−ペンタノイル]−ピロリジン−2−カルボン酸 フェネチル−アミド(11)
生成物12二環式オレフィン(5mg)をN雰囲気下で酢酸エチル(2mL)中に溶解させ、10%のパラジウム炭素(20mg)を加える。Hでパージし、1時間激しく撹拌し、次いで濾過し、濃縮し、11を得る。LCMS特徴付け ES+415.1(m+1)。
【0074】
実施例3 (S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド(15)の合成
表題化合物15(式1)はスキーム4で説明される製造法で製造される。
スキーム4
【化13】

【0075】
[6−(2−クロロ−フェニル)−2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸ベンジルエステル(15B)
無水DMF(12mL)中のNaH(鉱油中60%、287mg、7.17mmol、1.2当量)の懸濁液に[6−(2−クロロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸ベンジルエステル(15A)(Bernstein, P.R. et. al., J. Med. Chem., vol. 37, p 3313-3326 (1994))(2.121g、5.98mmol)を加える。30分撹拌後、オレンジ色の溶液を0℃に冷却し、2−ヨード−N−フェネチル−アセトアミド(1.902g、6.58mmol、1.1当量)を加える。混合物を室温で3時間撹拌し、1NのHCl(8mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を1NのHCl、飽和Na、水および塩水で連続して洗浄し;無水NaSOで乾燥させ、濃縮する。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の2−10%の酢酸エチル)に介して精製し、化合物15Bを黄色固体として得る(605mg、20%):
1H NMR (400 MHz, DMSO): δ 8.52 (bs, 1H), 7.96 (m, 1H), 7.93 (d, J = 8H, 1H), 7.63-7.07 (m, 14H), 6.22 (d, J = 8 Hz, 1H), 5.20 (bs, 2H), 4.89-3.75 (AB q, 2H), 3.20-3.11 (m, 2H), 2.57 (t, J = 8 Hz, 2H); 13C NMR (100 MHz, MSO): δ 165.7, 157.0, 153.2, 139.1, 138.8, 136.4, 133.1, 132.6, 132.1, 131.4, 129.3, 128.5, 128.4, 128.3, 127.9, 129.8, 127.7, 127.5, 126.0, 121.0, 107.1, 66.1, 47.7, 40.2, 34.8; MS (ESI) m/e 516 (M+H+), 395。
【0076】
メチル−{(S)−1−[2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(15C)
無水エタノール(24mL)中の上記化合物15B(595mg、1.15mmol)にナトリウムメトキシド(65mg、1.21mmol)およびパラジウム炭素(10%、236mg、40%)を加える。混合物を水素下で(1atm)4日間加水分解する。混合物を濾過し、メタノールで洗浄する。濾液を濃縮し、得られる残渣を無水DMF(2mL)中に溶解させ、次いで0℃で下記で製造される溶液で処理する:無水アセトニトリル(2mL)中の(S)N−メチル−N−BOC−アラニン(240mg、1.18mmol、1.05当量)にヒューニッヒ塩基(390μL、2.24mmol、2当量)およびHBTU(447mg、1.18mmol、1.05当量)を0℃で加え、30分間温度を維持する。全ての反応混合物を室温で36時間および50℃で7時間撹拌し;水および1NのHCl(2mL)でクエンチする。混合物を酢酸エチル(3×)で抽出する。有機層を水および塩水で洗浄し;無水NaSOで乾燥させる。濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の20−30%酢酸エチル)を介して精製し、化合物15Cを白色固体として得る(86mg、15%):
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.70 (bs, 1H), 8.34 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.35-7.04 (m, 10H), 6.19 (bs, 1H), 6.13 (d, J = 8H), 4.35 (AB q, 2H), 4.06 (q, J = 4 Hz, 1H), 3.42 (m, 2H), 2.79 (bs, 3H), 2.71 (t, J = 4 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 8 Hz, 3H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 170.7, 167.0, 158.1, 155.5, 142.8, 138.6, 134.5, 129.4, 129.3, 128.7, 128.6, 128.5, 127.8, 126.5, 122.3, 108.6, 80.9, 40.8, 35.5, 29.3, 28.3, 14.1, 13.7; MS (ESI) m/e 522 (M+H+)。
【0077】
(S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド(15)
上記化合物15C(74mg、0.14mmol)を無水ジクロロメタン(1mL)中のアニソール(45μL、0.42mmol)およびTFA(1mL)で4時間処理する。混合物を濃縮し、残渣をジクロロメタン(1mL)で処理する。溶液をヘキサンおよび無水エーテル(10.5mL)のすばやく撹拌している混合物に滴下する。残っているスラリーを濾過し、2回同じ溶媒混合物で洗浄し、真空乾燥した白色固体を放置し、化合物1をTFAの塩として得る(45mg、59%):
1H NMR (400 MHz, DMSO): δ 10.08 (s, 1H), 8.83 (bs, 2H), 8.22 (d, J = 8 Hz, 1H), 8.05 (t, J = 4 Hz, 1H), 7.44-7.08 (m, 10H), 6.18 (d, J = 8 Hz, 1H), 4.32 (s, 2H), 4.18 (q, J = 4 Hz), 3.19 (m, 2H), 2.59 (t, J = 8 Hz), 2.43 (bs, 3H), 1.39 (d, J = 3 Hz, 3H); 13C NMR (100 MHz, DMSO):δ 168.5, 166.4, 157.6, 157.1, 144.1, 139.2, 134.7, 129.3, 128.7, 128.6, 128.5, 128.3, 126.6, 126.1, 124.1, 106.6, 56.7, 49.0, 35.0, 30.9, 16.0; MS (ESI) m/e 433 (M+H+), 312。
【0078】
実施例4 (S)−N−[6−フェニル−2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド(20)の合成
表題化合物20(式1)はスキーム5で説明される製造法で製造される:
スキーム5
【化14】

(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(20A)
無水メタノール(14mL)中のスズ粉末(2g、17.20mmol、2.5当量)、塩化アンモニウム(2.576g、48.16mmol、7当量)および6−クロロ−3−ニトロ−1H−ピリジエン−2−オン(1.201g、6.88mmol、Moody, C.J. et al., J. Chem. Soc. Perkin Trans I, p 955 (2001))の懸濁液を3時間超音波処理する。溶媒をロータリー蒸発により混合物から除去する。残渣を無水THF(14mL)およびBoc無水物(3.00g、13.76mmol、2当量)で処理し、混合物を還流温度で18時間加熱する。さらにBoc無水物(0.90g、0.6mmol)を混合物に加え、還流を14時間続ける。混合物を塩化メチレン洗浄液中の2%のメタノールでシリカゲルパッドを介して濾過する。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン中の0−2%のメタノール)により精製し、表題化合物20Aを得る(1.12g、58.9%):
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.95 (bd, J = 8 Hz,1H), 7.33 (bs, 1H), 71.45 (s, 9H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 158.9, 152.6, 127.8, 126.5, 122.6, 107.6, 81.2, 28.3; MS (ESI) m/e 245 (M+H+), 191, 189 (U3910-65)。
【0079】
6−クロロ−2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(20B)
無水DMF/DME(7.6/2.6mL)中の水酸化リチウム(53mg、6,67mmol)に0℃でピリドン20A(1.255g、5.13mmol)を加える。混合物を室温で30分撹拌し、次いで3−フェノキシ−ベンジルアイオダイド(1.43mL、7.19mmol)を加え、混合物を75℃で3時間加熱する。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチル(3×)で抽出する。有機相を塩水(5×)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させる。濾過および濃縮後、残渣はH NMR(2個の構造をHMBCにより分ける)によりおよそ80/20のN−/O−アルキル化生成物の存在を示した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の2.5−5.0%の酢酸エチル)により精製し、所望のピリドン20Bを得る(1.544g、70.5%):
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.88 (bs, d, J = 8 Hz,1H), 7.51 (bs, 1H), 71.28-6.81 (m, 9H), 6.28 (d, J = 8 Hz, 1H); 13C NMR (100 MHz,CDCl3): δ 158.1, 157.6, 156.9, 152.7, 137.6, 130.0, 129.8, 128.6, 127.7, 123.4, 121.9, 119.2, 117.9, 117.8, 107.3, 81.0, 49.5, 28.2; MS (ESI) m/e 427 (M+H+), 371 (U3910-76)。
【0080】
{(S)−1−[6−クロロ−2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル]−エチル}−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(20C)
無水塩化メチレン(0.65mL)中の化合物20B(410mg、0.836mmol)にアニソール(0.31mL)およびTFA(2.0mL)を加える。混合物を2時間撹拌し、塩化メチレンおよび無水エーテル(15/1mL)のすばやく撹拌している混合物に滴下する。上澄み溶液をデカントし、底の油状物を真空乾燥させる。緑がかったアミン残渣を2,4,6−トリメチルピリジン(0.39mL、2.93mmol)を有する無水塩化メチレン(2.5mL)中に溶解させる。
【0081】
別のフラスコ内にL−N−メチルZ−アナリン(536mg、2.26mmol)および塩化メチレン(2.5mL)を入れる。混合物を0℃で1−クロリン−N,N,2−トリメチルプロペニルアミン(0.30mL、2.26mmol)で処理する。反応混合物を0℃で20分および同じ温度で撹拌し、上記アミン溶液で処理する。0℃で2時間および室温で1時間撹拌後、反応混合物を濃縮する。残渣を水でクエンチし、酢酸エチル(3×)で抽出する。有機相を飽和クエン酸、飽和重炭酸ナトリウムおよび塩水(3×)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させる。濾過、濃縮およびシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の15−20%の酢酸エチル)による精製後、所望の化合物20Cを得る(363mg、75.0%):
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.84 (bs, 1H), 8.30 (bs, 1H), 7.35-6.86 (m, 14H), 6.36 (d, J = 8 Hz, 1H), 5.46 (AB, 2H), 5.29 (br, 2H), 5.19-4.98 (b, 1H), 2.92 (bs, 3H), 1.43 (d, J = 8 Hz, 3H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 170.4, 158.2, 157.6, 156.8, 137.4, 136.3, 130.1, 129.8, 129.6, 128.5, 128.1, 127.7, 123.5, 122.0, 121.8, 119.1, 117.8, 107.2, 67.9, 55.8, 49.6, 30.0, 14.4; MS (ESI) m/e 546 (M+H+) (U3910-80, 83 and 100)。
【0082】
{(S)−1−[6−フェニル−2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル]−エチル}−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(20D)
化合物20C(37mg、0.068mmol)、フェニルボロン酸(12mg、0.10mmol)、トリ−tert−テトラフルオロホウ酸ブチルホスホニウム(16mg、0.054mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(12mg、0.027mmol)およびフッ化カリウム(61mg、1.0mmol)の混合物に窒素雰囲気下で無水THF(1.0mL)を加える。混合物を還流温度で20時間加熱し、濃縮する。残渣をシリカゲル分取TLC(ヘキサン中の40%の酢酸エチル)により精製し、表題化合物20Dを得る(32mg、80%):
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.90 (bs, 1 H), 8.32 (bs, 1H), 7.33-7.00 (m, 14H), 6.86 (m, 2H), 6.75 (dd, J = 8, 8 Hz, 1H), 6.58 (m, 1H), 6.43 (bs, 1H), 6.10 (d, J = 8 Hz, 1H), 5.18-4.75 (m, 5H), 2.88 (bs, 3H), 1.39 (d, J = 8 Hz, 3H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 170.5, 158.0, 157.5, 156.8, 142.7, 138.7, 134.9, 129.9, 129.7, 129.2, 129.1, 128.5, 128.4, 128.1, 123.4, 122.0, 121.4, 119.1, 117.5, 117.0, 108.5, 64.8, 55.8, 49.2, 30.1, 13.8; MS (ESI) m/e 588 (M+H+) (U3910-108)。
【0083】
(S)−N−[6−フェニル−2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド(20)
エタノール(2mL)中の化合物20D(55mg、0.094mmol)を10%のパラジウム炭素(10mg)および水素(バルーン圧力)下で水素化する。反応をLCMSによりモニタリングする。完了後、混合物を濾過し、濾液を濃縮し、HPLCにより精製し、表題化合物を得る(5mg、12%):
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.96 (bs, 1H), 8.33 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.36-7.02 (m, 9H), 6.85 (d, J = 8 Hz, 2H), 6.75 (dd, J = 8, 8 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.42 (bs, 1 H), 6.17 (d, J = 6, 1H), 5.12 (bs, 2H), 4.06 (bs, 1H), 2.70 (bs, 3H), 1.62 (d, J = 4 Hz, 3H); MS (ESI) m/e 454 (M+H+), (U3910-116)。
【0084】
実施例1−30
下記化合物は、ここに記載の方法と類似の方法により、類似の出発物質を使用して製造される:
【表2】

【表3】

【0085】
【表4】

【0086】
【表5】

【0087】
【表6】

【0088】
本発明の化合物のBIR3ペプチド結合ポケットへの結合能力を測定するため、FMATまたはELISA技術基盤上の溶液相アッセイを利用する。
【0089】
Fmat
ビオチン化Smac 7−merペプチド(AVPIAQK、リシンε−アミノ基がビオチン化されている)をストレプトアビジン被覆ビーズ上に固定する。GST−BIR3融合タンパク質をFMATビーズで沈殿させ、蛍光タグ付き抗GST抗体を使用して検出する。重大なことには、非ビオチン化SmacペプチドはFMATビーズからGST−BIR3を競合して除くのにとても効果的である(図2)。非ビオチン化Smacに対するIC50は400nMである。記載のFMATアッセイにおける表1で示される化合物のIC50値は0.025−10μMの範囲であった。
【0090】
Elisa
化合物をストレプトアビジン被覆96ウェルプレート中のGST−BIR3融合タンパク質およびビオチン化SMACペプチド(AVPFAQK)でインキュベートする。XIAP BIR3 Smac Elisaのために、XIAP由来アミノ酸248−358を含むGST−BIR3融合物を使用した。CIAP1 BIR3 Smac Elisaのために、CIAP1由来アミノ酸259−364を含むGST−BIR3融合物を使用した。30分インキュベーション後、ウェルをしっかり洗浄する。残りのGST−BIR3融合タンパク質を、最初にヤギ抗GST抗体とインキュベートし、次いで洗浄し、アルカリホスファターゼ結合抗ヤギ抗体とインキュベートすることを含むELISAアッセイによりモニタリングする。シグナルをAttophos(Promega)を使用して増幅させ、Cytoflour Ex450nm/40およびEm580nmで読む。IC50はGST−BIR3シグナルの半分を置き換える化合物の濃度に対応する。非ビオチン化Smacに対するIC50は400nMである。記載のELISAアッセイにおける表1で示される化合物のIC50値は0.005−10μMの範囲であった。
【0091】
細胞増殖アッセイ
インビトロで腫瘍細胞増殖を阻害する化合物の能力をCellTiter96(登録商標) AQueous Non−Radioactive Cell Proliferation Assay(Promega)を使用してモニタリングした。このアッセイは新規テトラゾリウム化合物[3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−フルホフェニル)−2H−テトラゾリウム、分子内塩;MTS]および電子カップリング試薬(フェナジンメトスルファート)PMSの溶液からなる。MTSはホルマザン生成物へ細胞により生物還元され、この吸光度を490nmで測定する。MTSの水溶性ホルマザン生成物への変換は代謝的に活性な細胞で見られるデヒドロゲナーゼにより成し遂げられる。490nmの吸光度の量により測定されるホルマザン生成物の量は直接、培養中の生存細胞の量に比例する。記載の細胞アッセイにおける表1で示される化合物のIC50値は0.005−50μMの範囲であった。
【0092】
【表7】

【0093】
【表8】

【0094】
【表9】

【0095】
【表10】

【0096】
【表11】

【0097】
【表12】

【0098】
【表13】

【0099】
【表14】

【0100】
【表15】

【0101】
【表16】

【0102】
【表17】

【0103】
【表18】

【0104】
【表19】

【0105】
【表20】

【0106】
【表21】

【0107】
【表22】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

〔式中、
はHまたはC−Cアルキルであり;
はH、または非置換であるかまたはハロゲン、−OH、−SH、−OCH、−SCH、−CN、−SCNおよびニトロから選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されているC−Cアルキルであり;
はH、C−Cアルキル、−CF、−C、−CH−Zであるか、またはRおよびRは窒素と一緒にC−Cヘテロ脂肪族環を形成し;
ZはH、−OH、F、Cl、−CH;−CF、−CHCl、−CHFまたは−CHOHであり;
Xは:
【化2】

{ここで、
Aは−CH、−CH−、N、OまたはSであり;
はO、SまたはNRであり;
、RおよびRは独立して、H;C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;C−C16アルケニル;C−C16アルキニル;またはC−C16シクロアルキル;−(CH0−6−フェニル;(CH0−6−het;−O−C−C16直鎖または分岐鎖アルキル、−S−C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;−N−C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;−O−C−C16アルケニル;−S−C−C16アルケニル;−N−C−C16アルケニル−O−C−C16シクロアルキル;−N−C−C16シクロアルキル;−S−C−C16シクロアルキル;−O−(CH0−6−フェニル;−N−(CH0−6−フェニル;−S−(CH0−6−フェニル;−O−(CH0−6−het;−N−(CH0−6−hetまたは−S−(CH0−6−hetであるか(ここで、アルキル、シクロアルキルおよびフェニルは非置換であるかまたは置換されている);またはRおよびRは環を形成し得る}からなる群から選択される単環式または二環式構造であり;
Uは−R;−CH(R)(R);−CO−N(R)(R);−CO−O(R);−CO−S(R);−CS−N(R)(R);−N(R)−CO−N(R)(R);−C−C−アルキル−S(R)(R);−C−Cアルキル−N(R)(R);−C−C−アルキル−O(R)(R)または−C−Cアルキル−S(O)(R)であり(ここで、nは0、1または2である);
はH;C−C10アルキル;C−Cシクロアルキル;−(CH1−6−C−Cシクロアルキル;−C−C10アルキル−アリール;−(CH0−6−フェニル;−(CH0−6−C−Cシクロアルキル−(CH0−6−フェニル;−(CH0−4CH−((CH1−4−フェニル);−(CH0−6−CH(フェニル);−C(O)−C−C10アルキル;−C(O)−(CH1−6−C−Cシクロアルキル;−C(O)−(CH0−6−フェニル;(CH1−6−het;−C(O)−(CH1−6−het;−(CR0−2−アリール−V−アリール;CHRC(O)N(R12)(R13);C(O)−NH−CH(R11)(R14)であるか、またはRはアミノ酸残基であるか(ここで、アルキル、シクロアルキル、フェニルおよびアリール置換基は非置換であるかまたは置換されている);
またはUが−CO−N(R)(R);−CS−N(R)(R);−N(R)−CO−N(R)(R);またはN(R)−CO−N(R)(R)であるとき、RおよびRはN原子と一緒に芳香族または脂肪族ヘテロ環を形成し;
およびRは独立してH、ハロゲン;C1−7アルキル;−OC1−7アルキル;C1−7シクロアルキル;または−OC1−7シクロアルキルであり(ここで、アルキル、シクロアルキル置換基は置換されていても非置換であってもよい);
VはR;R10;CR10;CO;−C(O)−;C(hal);−O−;−N(H)−;N(アルキル);N(アリール);S;SO;またはS(O)であり;
およびR10は独立してH、ハロゲン、C1−7アルキル;−OC1−7アルキル;C1−7シクロアルキル;または−OC1−7シクロアルキル(ここで、アルキル、シクロアルキル置換基は置換されていても非置換であってもよい);
はH;−C−C10アルキル;−OH;−O−C−C10アルキル;−(CH0−6−C−Cシクロアルキル;−O−(CH0−6−アリール;(CH0−6−アリール;フェニル;−(CH1−6−het;−O−(CH1−6−het;N(R12)(R13);−CNOR12;−S−R12;−S(O)−R12;−S(O)−R12;または−S(O)−NR1213であり(ここで、アルキル、シクロアルキルおよびアリール置換基は非置換であるかまたは置換されている);
12およびR13は独立してH;C−C10アルキル;−(CH0−6−C−Cシクロアルキル;−(CH0−6−(CH)0−1(アリール)1−2;−C(O)−C−C10アルキル;−C(O)−(CH1−6−C−Cシクロアルキル;−C(O)−O−(CH0−6−アリール;C(O)−(CH0−6−O−フルオレニル;−C(O)−NH−(CH0−6−アリール;−C(O)−(CH0−6−アリール;または−C(O)−(CH1−6−hetであるか(ここで、アルキル、シクロアルキルおよびアリール置換基は非置換であるかまたは置換されている);または細胞膜を通過する分子の輸送を促進する置換基であるか、またはR12およびR13は窒素と一緒にhetであり;
11およびR14はC1−7アルキル;−(CH0−6−フェニル;またはアミドであり;
アリールは非置換であるかまたは置換されているフェニル、ナフチル、またはインダニルである〕
で示される化合物またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
がHまたはC−Cアルキルであり;
がHまたはC−Cアルキルであり;
がHまたはC−Cアルキルであり;
Xが:
【化3】

{ここで、
Aは−CH、−CH−、N、OまたはSであり;
はO、SまたはNRであり;
、RおよびRは独立してH;C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;または−(CH0−6−フェニル(ここで、フェニルはハロで置換されていない)である}からなる群から選択される単環式または二環式構造であり;
Uが−R;−CH(R)(R);C−Cアルキル−N(R)(R);または−CO−N(R)(R)であり;
がH;C−C10アルキル;−(CH0−6−フェニル;−C(O)−C−C10アルキル;−C(O)−(CH0−6−フェニル;−(CR0−2−アリール−V−アリール;CHRC(O)N(R12)(R13);またはC(O)−NH−CH(R11)(R14)であり;
およびRが独立してH、ハロゲン;C1−7アルキル;−OC1−7アルキル;C1−7シクロアルキル;または−OC1−7シクロアルキルであり;
Vは−C(O)−;C(hal);−O−;−N(H)−;N(アルキル);N(アリール);S;SO;またはS(O)であり;
およびR10が独立してH、ハロゲン、C1−7アルキル;−OC1−7アルキル;C1−7シクロアルキル;または−OC1−7シクロアルキルであり;
がH;−C−C10アルキル;−OH;−O−C−C10アルキル;−(CH0−6−フェニル;−(CH0−6−アリール−;−O−(CH0−6−アリール;フェニル;−(CH1−6−het;−O−(CH1−6−het;−N(R12)(R13);−CNOR12;−S−R12;−S(O)−R12;−S(O)−R12;または−S(O)−NR1213であり;
12およびR13が独立してHまたはC−C10アルキルであり;
11およびR14がC1−7アルキル;−(CH0−6−フェニル;またはアミドであり;
アリールは非置換であるかまたは置換されているフェニル、ナフチル、またはインダニルである;
請求項1に記載の式(I)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項3】
、RおよびRが独立してHまたはC−Cアルキルであり;
Xが:
【化4】

{ここで、
Aは−CH、−CH−、N、OまたはSであり;
はO、SまたはNRであり;
、RおよびRは独立して、H;C−C16直鎖または分岐鎖アルキル;または−(CH0−6−フェニルである}からなる群から選択される単環式または二環式構造であり;
Uが−R;−CO−N(R)(R)またはC−Cアルキル−NRであり;
がH;−(CH0−6−フェニル;アリール−V−アリール;またはC(O)−NH−CH(R11)(R14)であり(ここで、アリールまたはフェニルは置換されていても非置換であってもよい);
Vが−O−であり;
がH;−C−C10アルキル;−OH;−O−C−C10アルキル;−O−(CH0−6−フェニル;−(CH0−6−フェニル;インダニルまたはフェニルであり;
11およびR14がC1−7アルキル;−(CH0−6−フェニル;またはアミドであり;
アリールは非置換であるかまたは置換されているフェニル、ナフチル、またはインダニルである;
請求項1に記載の式(I)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項4】
下記の立体化学:
【化5】

を有する請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
増殖性疾患を処置するための請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項6】
薬学的に許容される担体および治療有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物を含む医薬組成物。
【請求項7】
処置の必要な哺乳動物に治療有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物を投与することを含む増殖性疾患の処置法。
【請求項8】
哺乳動物がヒトである請求項7に記載の方法。
【請求項9】
式(I)の化合物の製造法であって:
(a)DCC/HOBtまたはHBTU/HOBtのようなペプチドカップリング剤を使用して、アミンHXUをt−Boc−L−アミノ酸とまたはその誘導体とカップリングし
(b)t−Bocをトリフルオロ酢酸で除去する
ことを含む方法。
【請求項10】
カップリング剤がDCC/HOBtまたはHBTU/HOBtである請求項9に記載の方法。
【請求項11】
(1S,9S)−9−((S)−2−メチルアミノ−ブチリルアミノ)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド;
(1S,9S)−9−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド;
(1S,9S)−9−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−10−オキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド;
(1S,8S)−8−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−9−オキソ−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド;
(1S,8S)−8−((S)−2−メチルアミノ−ブチリルアミノ)−5,9−ジオキソ−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド;
(1S,8S)−8−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5,9−ジオキソ−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド;
(1S,8S)−8−((S)−2−メチルアミノ−ブチリルアミノ)−9−オキソ−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸フェネチル−アミド;
(2S,5S)−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−4−オキソ−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−アゼピノ[3,2,1−hi]インドール−2−カルボン酸フェネチル−アミド;
(3S,6S,8aS)−6−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−オクタヒドロ−インドリジン−3−カルボン酸フェネチル−アミド;
(3R,6S,8aS)−6−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−ヘキサヒドロ−チアゾロ[3,2−a]ピリジン−3−カルボン酸フェネチル−アミド;
(6S,10aS)−6−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−3−カルボン酸フェネチル−アミド;
(Z)−(3S,6S,10aR)−6−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−1,2,3,5,6,7,10,10a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−3−カルボン酸フェネチル−アミド;
(S)−2−アミノ−N−{1−[((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチルカルバモイル)−メチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[6−メチル−2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−5−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
(S)−N−[6−ブチル−2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[6−メチル−2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
(S)−N−[6−ベンジル−2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−ブチラミド;
(S)−6−((S)−2−メチルアミノ−ブチリルアミノ)−5−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−インドリジン−3−カルボン酸フェネチル−アミド;
(S)−6−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−インドリジン−3−カルボン酸フェネチル−アミド;
(S)−6−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−5−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−インドリジン−3−カルボン酸(2−シクロヘキシル−エチル)−アミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[(S)−2−オキソ−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−アゼパン−3−イル]−プロピオンアミド;
2−[(S)−3−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−2−オキソ−アゼパン−1−イル]−N−フェネチル−プロピオンアミド;
(S)−N−((S)−1−{[2−(2−メトキシ−フェニル)−エチルカルバモイル]−メチル}−2−オキソ−アゼパン−3−イル)−2−メチルアミノ−プロピオンアミン;
(S)−2−アミノ−N−{(S)−1−[((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチルカルバモイル)−メチル]−2−オキソ−アゼパン−3−イル}−プロピオンアミド;
(S)−2−アミノ−N−{1−[((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチルカルバモイル)−メチル]−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−3−イル}−プロピオンアミド;
(S)−2−アミノ−N−{1−[((S)−1−カルバモイル−2−フェニル−エチルカルバモイル)−メチル]−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−3−イル}−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[6−メチル−2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
(S)−N−[6−フェニル−2−オキソ−1−(3−フェノキシ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(Z)−(2S,5S)−5−エチル−1−[(S)−2−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−ペンタノイル]−ピロリジン−2−カルボン酸フェネチル−アミド;
およびそれらの薬学的に許容される塩から選択される化合物。
【請求項12】
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−エチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンゾイル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−エチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ベンゾイル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−エチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−(1−{3−[(4−フルオロ−フェニル)−メチル−アミノ]−ベンジル}−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−(1−{3−[(4−フルオロ−フェニル)−メチル−アミノ]−ベンゾイル}−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−ベンゾイル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ベンゾイル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゾイル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−1−[3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ベンジル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−(6−(4−フルオロ−フェニル)−1−{3−[(4−フルオロ−フェニル)−メチル−アミノ]−ベンジル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−1−[3−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−ベンジル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ベンジル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[(2,2−ジフェニル−エチルカルバモイル)−メチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[(ジフェネチルカルバモイル)−メチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1−[(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルカルバモイル)−メチル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−{2−オキソ−6−フェニル−1−[(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルカルバモイル)−メチル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[(4−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−メチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[(4−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−メチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルアミノ)−アセチル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルアミノオキサリル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルアミノ)−エチル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−{2−[エチル−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル)−アミノ]−エチル}−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−{[エチル−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル)−カルバモイル]−メチル}−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−{2−[エチル−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル)−アミノ]−アセチル}−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−{[エチル−(4−フルオロ−ベンジル)−カルバモイル]−メチル}−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−{2−[エチル−(4−フルオロ−ベンジル)−アミノ]−エチル}−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[2−(インダン−2−イルオキシ)−エチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−1−(2−フェネチルスルファニル−エチル)−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−{2−オキソ−6−フェニル−1−[2−(2−フェニル−エタンスルホニル)−エチル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−プロピオンアミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−[2−オキソ−6−フェニル−1−(5−フェニル−ペンチル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド;
N−[(4S,7S)−4−(インダン−2−イルオキシメチル)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−((4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−フェネチルスルファニルメチル−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル)−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−(2−フェニル−エタンスルフィニルメチル)−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−(2−フェニル−エタンスルホニルメチル)−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−{(4S,7S)−4−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(4S,7S)−4−(3−ベンゾイル−フェニル)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(4S,7S)−4−(3−ベンゾイル−フェニル)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−[(4S,7S)−4−(インダン−2−イルオキシメチル)−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−((4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−フェネチルスルファニルメチル−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル)−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−[(4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−(2−フェニル−エタンスルフィニルメチル)−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−[(4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−(2−フェニル−エタンスルホニルメチル)−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−[(4S,7S)−6,10−ジオキソ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−{(4S,7S)−4−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−6,10−ジオキソ−オクタヒドロ−ピリダジノ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−7−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−[(3S,6S,10aS)−3−(インダン−2−イルオキシメチル)−5−オキソ−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−((3S,6S,10aS)−5−オキソ−3−フェネチルスルファニルメチル−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル)−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,10aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルフィニルメチル)−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,10aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルホニルメチル)−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,10aS)−5−オキソ−3−(3−フェノキシ−フェニル)−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−プロピオンアミド;
N−{(3S,6S,10aS)−3−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−5−オキソ−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(3S,6S,10aS)−3−(3−ベンゾイル−フェニル)−5−オキソ−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(3S,6S,10aS)−3−(3−ベンゾイル−フェニル)−5−オキソ−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,10aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルホニルメチル)−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−((3S,6S,10aS)−5−オキソ−3−フェネチルスルファニルメチル−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル)−ブチラミド
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,10aS)−5−オキソ−3−(3−フェノキシ−フェニル)−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−ブチラミド;
N−[(3S,6S,10aS)−3−(インダン−2−イルオキシメチル)−5−オキソ−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−{(S)−1−[(2S,5S)−2−(2−フェニル−エタンスルフィニルメチル)−5−プロピル−ピロリジン−1−カルボニル]−プロピル}−ブチラミド;
N−{(3S,6S,10aS)−3−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−5−オキソ−デカヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゾシン−6−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−[(3S,6S,9aS)−3−(インダン−2−イルオキシメチル)−5−オキソ−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルホニルメチル)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−プロピオンアミド;
N−[(3S,6S,9aS)−3−(3−ベンゾイル−フェニル)−5−オキソ−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−{(3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−[3−((Z)−プロペニル)−4−ビニル−シクロペンタ−3−エニルオキシメチル]−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル}−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルホニルメチル)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−((3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−フェネチルスルファニルメチル−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル)−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−(3−フェノキシ−フェニル)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−プロピオンアミド;
N−[(3S,6S,9aS)−3−(3−ベンゾイル−フェニル)−5−オキソ−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−((3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−ヘネチルスルファニルメチル−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル)−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−(3−フェノキシ−フェニル)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルフィニルメチル)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−プロピオンアミド;
N−{(3S,6S,9aS)−3−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−5−オキソ−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,9aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルフィニルメチル)−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル]−ブチラミド;
N−{(3S,6S,9aS)−3−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−5−オキソ−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]アゼピン−6−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−[(3S,6S,8aS)−3−(インダン−2−イルオキシメチル)−5−オキソ−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,8aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルホニルメチル)−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−((3S,6S,8aS)−5−オキソ−3−フェネチルスルファニルメチル−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル)−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,8aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルフィニルメチル)−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−プロピオンアミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,8aS)−5−オキソ−3−(3−フェノキシ−フェニル)−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−プロピオンアミド;
N−{(3S,6S,8aS)−3−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−5−オキソ−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(3S,6S,8aS)−3−(3−ベンゾイル−フェニル)−5−オキソ−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
N−[(3S,6S,8aS)−3−(3−ベンゾイル−フェニル)−5−オキソ−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
N−[(3S,6S,8aS)−3−(インダン−2−イルオキシメチル)−5−オキソ−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−((3S,6S,8aS)−5−オキソ−3−フェネチルスルファニルメチル−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル)−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,8aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルフィニルメチル)−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,8aS)−5−オキソ−3−(2−フェニル−エタンスルホニルメチル)−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−ブチラミド;
2−メチルアミノ−N−[(3S,6S,8aS)−5−オキソ−3−(3−フェノキシ−フェニル)−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル]−ブチラミド;
N−{(3S,6S,8aS)−3−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−5−オキソ−オクタヒドロ−インドリジン−6−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{1−[2−(1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−2−オキソ−エチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[2−(1,3−ジヒドロ−イソインドル−2−イル)−2−オキソ−エチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンゾイル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−(1−{3−[(4−フルオロ−フェニル)−メチル−アミノ]−ベンジル}−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{1−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−[1−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−(6−(4−フルオロ−フェニル)−1−{3−[(4−フルオロ−フェニル)−メチル−アミノ]−ベンジル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ベンジル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1−[(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルカルバモイル)−メチル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−[1−[(4−フルオロ−ベンジルカルバモイル)−メチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イルアミノ)−アセチル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−[1−{[エチル−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル)−カルバモイル]−メチル}−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−[1−{[エチル−(4−フルオロ−ベンジル)−カルバモイル]−メチル}−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−N−{1−[2−(インダン−2−イルオキシ)−エチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−ブチラミド;
(S)−2−メチルアミノ−N−{2−オキソ−6−フェニル−1−[2−(2−フェニル−エタンスルホニル)−エチル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−ブチラミド;
およびそれらの薬学的に許容される塩から選択される化合物。

【公表番号】特表2008−545780(P2008−545780A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−515811(P2008−515811)
【出願日】平成18年6月6日(2006.6.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/021850
【国際公開番号】WO2006/133147
【国際公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】